JP2018188904A - 足場構築用インサート保持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な操作でコンパネに装着することができ、かつ、コンパネを繰り返し使用して資材の有効利用が図れる足場構築用インサート保持構造を提供する。【解決手段】コンクリート構造物に足場等の被固定部材を設置するためのインサート保持構造である。筒状のセラミック製のスリーブ(1)と、このスリーブ(1)の一端部に装着固定された内面に雌ねじ部(2)を有するセラミック製のインサート本体部分(3)と、前記スリーブ(1)の他端開口部に装着可能なキャップ部材(4)とでインサートを構成し、コンパネ(P)のコンクリート接触面(8)での所定位置に、インサートのキャップ部材(4)をコンクリート接触面(8) とは反対側の側面にビス止め固定し、インサート本体部分(3)と一体化しているスリーブ(1)をコンパネ(P)に固定されているキャップ(4)に圧嵌固定することで、インサートをコンパネ(P)の所定個所に保持する。【選択図】 図2
Description
本発明は、土木用コンクリート構造物に、足場や支保工等を設置するためのインサート保持構造に関する。
従来、広く利用されている足場構築用インサートは、型枠となるコンポーネントパネル(以下コンパネという)の所定個所に貫通孔を形成し、この貫通孔にスリーブを装着し、このスープにコンパネの表側からボルトを挿入してコンパネの裏側でボルトの先端に雌ねじを係合し、スパナ等でボルト及び/又はインサート本体を回転させてボルトとインサート本体とを締め付けて固定するようになっていた。
ところがこの形式のものでは、ボルトとインサートとを締めつけ固定するあたり、空転を防止するため、いずれか一方を固定する必要があり、このため、複数の作業員を要し、作業員の配置効率に改善の余地があった。
ところがこの形式のものでは、ボルトとインサートとを締めつけ固定するあたり、空転を防止するため、いずれか一方を固定する必要があり、このため、複数の作業員を要し、作業員の配置効率に改善の余地があった。
そこで、コンクリート構造物に被固定部材を固定するインサートを埋没配置するに当たり、コンパネに形成した取付孔に取付用治具の頭部を挿通し、取付用治具の軸方向に形成した貫通孔に固定ピンを挿通させて、取付用治具をコンパネに固定し、取付用治具の軸部に形成した雄ねじ部にインサートの雌ねじ部を螺合し、コンクリート打設後に固定ピンを取り除いて、取付用治具とコンパネとの固定を解除し、コンパネをコンクリート構造物から除去して、インサートに螺合した状態で一体化している取付用治具をコンクリート構造物の中に一旦残置し、その後取付用治具を螺解除去することで、インサートをコンクリート構造物の中に埋設するようにしたものが提案されている(特許文献1)。
ところが、特許文献1に開示されている技術も、コンパネに形成した貫通孔を利用してインサートを取り付けるようにしていたことから、コンパネの使用が1回限りとなって再利用できなくなり、資材の有効利用という面でも改善の余地があった。
また、型枠(コンパネ)をばらした際に、インサートには取付用治具が螺合した状態となっているから、取付用治具とインサートとの螺解作業が必要となり、作業効率が低下するという問題も有している。
本発明は、このような点に鑑み提案されたもので、簡単な操作でコンパネに装着することができ、かつ、コンパネを繰り返し使用して資材の有効利用が図れる足場構築用インサート保持構造を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、請求項1に記載した発明は、筒状のセラミック製のスリーブと、このスリーブの一端部に装着固定された内面に雌ねじ部を有するセラミック製のインサート本体部分と、前記スリーブの他端開口部に装着可能なキャップ部材とでインサートを構成し、コンパネのコンクリート接触面での所定位置に、インサートのキャップ部材をコンクリート接触面とは反対側の側面にビス止め固定し、インサート本体部分と一体化しているスリーブをコンパネに固定されているキャップに圧嵌固定することで、インサートをコンパネの所定個所に保持することを特徴としている。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した構成に加えて、インサートのスリーブとコンパネとの間に所定のカブリ寸法を持って配筋されている構造用鉄筋とを接続金具で連結してインサート部材の姿勢を維持するようにしたことを特徴としている。
本発明では、インサートのスリーブに圧嵌されるキャップをコンパネのコンクリート接触面にビス止め固定してあることから、コンパネを取り外すことで、キャップ部材がスリーブから離脱して、コンクリート面にインサートの開口部が露出することになる。これにより、作業効率が大幅に改善される。また、インサートのスリーブを構造用鉄筋と連結した場合には、コンクリート打設時のコンクリート流動圧が作用しても、インサートの姿勢が変化することがなくなるので、コンクリート壁面に直交する姿勢で足場構築用インサートを形成することが出来る。
本発明に係る足場構築用インサート保持構造は、図1及び図2に示すように、床板となるコンパネ(P)の上面に所定のカブリ寸法を持たせて構造用鉄筋(L)を組上げる。構造用鉄筋(L)を配置し、組上げた配置したコンパネ(P)のコンクリート接触面(8)における所定個所にインサートを配置する。
インサートは、図3に示すように、モルタル等のセラミックで形成された筒状のスリーブ(1)と、このスリーブ(1)の一端部に装着された内面に雌ねじ部(2)を形成したセラミック製のインサート本体部分(3)と、前記スリーブ(1)の他端開口部に装着可能な合成樹脂製のキャップ部材(4)とで構成してある。
インサート本体部分(3)は、軸芯に沿う方向で中膨れ形状をなす握り玉状の外観を有する膨出部(5)と、スリーブ(1)に内嵌する筒体部(6)とを有しており、筒体部(6)から膨出部(5)の内面にかけて雌ネジが刻設してある。また、膨出部(5)の外周面には、インサート本体部分(3)の軸芯と直交する方向に沿う切欠き部(7)が形成してある。
キャップ部材(4)は、コンクリート打設時での型枠となるコンパネ(P)の平面部分(8)に当接する平板部(9)と、その平板部(9)の一面から突出した圧入筒体(10)と、この圧入筒体(10)の内側に位置するビス挿通筒体(11)とが合成樹脂で一体に構成されている。
圧入筒体(10)はインサートのスリーブ(1)の内周に圧嵌できるように構成してあり、その外周面に突条(12)が軸芯に沿う方向にその周方向等間隔で6個所で突出させてある。この突条(12)は、加工精度が出にくいスリーブ(1)に対して、わずかに弾性変形して確りと嵌合固定することでコンパネ(P)にインサートを直立保持できるように形成してある。
ビス挿通筒体(11)は、キャップ部材(4)の平板部(9)をコンパネ(P)のコンクリート接触面(8)に設置し、筒体の開口端部からビス(13)を挿通して、コンパネ(P)のコンクリート接触面(8)にキャップ部材(4)を固定するようにしてある。この場合、ビス(13)はコンパネ(P)を貫通しない長さであることが望ましい。
そして、床板となるコンパネ(P)の上面に所定のカブリ寸法を持たせて構造用鉄筋(L)を組上げる。構造用鉄筋(L)を組上げて配置したコンパネ(P)の上面(平面部分)(8)における所定個所にインサートのキャップ部材(4)の平板部(9)を設置し、ビス挿通筒体(11)にビス(13)を上方から挿通させてキャップ部材(4)をコンパネ(P)にビス止め固定する。
次に、コンパネ(P)にビス止め固定されたキャップ部材(4)にインサート本体部分(3)を圧嵌し、インサート部材(3)のスリーブ(1)と構造用鉄筋(L)とを接続金具(14)で連結してインサート部材(3)の姿勢を保持する。
接続金具(14)は、図5及び図6に示すように、スリーブ(1)の周面を抱持する部分(15)と、その抱持する部分(15)の端部から両側に斜めに延出した延出部分(16)とを有し、その延出部分(16)が構造用鉄筋(L)に上から嵌り込むように鋼線を屈曲させて形成することで適度の弾力性を維持するように形成してある。
コンパネ(P)の所定位置に固定したインサート部材(3)と、組上げた構造用鉄筋(L)とを一体化させた後、他のコンパネ(P)で周囲を囲繞して型枠とし、そこにコンクリートを流し込んで構造物を造成する。この時、インサート部材(3)は、コンパネ(P)にキャップを介して連結されるとともに、スリーブ(1)が構造用鉄筋(L)に接続金具(14)を介して連結されているので、コンクリート打設持のコンクリート流動圧が作用しても傾いたり、倒れたりすることがない。
そして、コンクリート硬化後に型枠をばらすことにより、キャップ部材(4)はコンパネ(P)と一体になって、コンクリート構造物から離脱することになるから、コンクリート構造物の外面に足場構築用インサートが開口することになる。
上述の実施態様では、接続金具(14)を屈曲形成した鋼線で形成したが、スリーブ(1)を抱持する部分と、構造用鉄筋に嵌着する部分を形成した鋼板製帯板であってもよい。
また、上述の実施形態では、スリーブ(1)の内周に圧嵌するキャップ部材(4)の圧入筒体(10)に形成した突条(12)を、圧入筒体(10)の外周面に周方向等間隔で6個所形成したが、この突条(12)は、周方向等間隔に配置した3から6個所であればよい。この突条(12)が2個所以下であると、インサートを安定して正立保持させることが難しく、また、7個所以上になると、加工精度が出にくいスリーブ(1)の内側に圧嵌することが難しくなる。
本発明は、橋梁などのコンクリート構造物に足場をなどの被固定物を固定する作業に有効である。
1…スリーブ、2…雌ねじ部、3…インサート本体部分、4…キャップ部材、8…コンパネのコンクリート接触面、13…ビス、15…接続金具、P…コンポーネントパネル(コンパネ)。
Claims (2)
- コンクリート構造物に足場等の被固定部材を設置するためのインサート保持構造であって、
筒状のセラミック製のスリーブ(1)と、このスリーブ(1)の一端部に装着固定された内面に雌ねじ部(2)を有するセラミック製のインサート本体部分(3)と、前記スリーブ(1)の他端開口部に装着可能なキャップ部材(4)とでインサートを構成し、コンパネ(P)のコンクリート接触面(8)での所定位置に、インサートのキャップ部材(4)をコンクリート接触面(8)とは反対側の側面にビス止め固定し、インサート本体部分(3)と一体化しているスリーブ(1)をコンパネ(P)に固定されているキャップ(4)に圧嵌固定することで、インサートをコンパネ(P)の所定個所に保持することを特徴とする足場構築用インサート保持構造。 - インサートのスリーブ(1)とコンパネ(P)との間に所定のカブリ寸法を持って配筋されている構造用鉄筋(L)とを接続金具(15)で連結してインサート部材の姿勢を維持するようにした請求項1に記載の足場構築用インサート保持構造。
Priority Applications (1)
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JP2017093639A JP2018188904A (ja) | 2017-05-10 | 2017-05-10 | 足場構築用インサート保持構造 |
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Publications (1)
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JP2018188904A true JP2018188904A (ja) | 2018-11-29 |
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2017
- 2017-05-10 JP JP2017093639A patent/JP2018188904A/ja active Pending
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