JP2018188173A - 花卉用箱 - Google Patents

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【課題】水袋が鍔板部材に接合された従来の花卉用箱は、鍔板部材に水袋を接合するための樹脂接合設備が必要であり、花卉用箱の製造コストが嵩んでしまう。【解決手段】組み立て状態において直方体形状をなし、切り花Wが立てた状態で収容される本発明の花卉用箱10は、この花卉用箱10の下部に当該花卉用箱10の底面部25と平行に配されるように、該花卉用箱10の隣接する少なくとも2つの側面部21D,23Lの内側に接合され、中央部に切り花Wの茎部Wsが挿通される開口部31を形成した袋取り付け部材30を具え、この袋取り付け部材30は、その開口部31を間に挟んで対向し、かつ切り花Wの茎部Wsの根元部分を収容する液不透過性の樹脂袋Bの袋開口部Boに形成された一対の取手部Bhを取り外し可能に連結するための一対の第1袋連結部33を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、束状の切り花を立てた状態で収容して搬送するための花卉用箱に関する。
束状の切り花を収容して輸送するための段ボール製の花卉用箱が特許文献1などで知られている。この特許文献1に開示された花卉用箱は、切り花を切る前の状態、すなわち束状の切り花を立てた状態で収容し、切り花の傷みを抑制すると共にその鮮度をできるだけ長く維持できるようにしている。より詳細には、花卉用箱の下部に中仕切り状の鍔板部材を取り付け、この鍔板部材の中央部に形成された開口部を取り囲むように、接着剤を用いて水袋の開口端部を固定している。そして、水袋内に適量の水を注入した後、束状の切り花の茎部の切り口部分を鍔板部材の開口部から、あらかじめ水が注入された水袋内へと落とし込み、束状の切り花を花卉用箱内に収容させるようにしている。
特開2012−46196号公報
特許文献1に開示された従来の花卉用箱においては、段ボール箱の製造業者が樹脂製の水袋をあらかじめ鍔板部材に接合した状態で花卉用箱を製造する必要があるため、製函設備とは異なる樹脂接合設備を取り入れなければらない。このための設備投資が必要な上に花卉用箱の製造コストが嵩んでしまう欠点があった。
本発明の目的は、このような従来技術の欠点を克服し、鍔板部材に対して水袋を取り外し可能に連結することにより、鍔板部材に対して水袋を接合する必要のない花卉用箱を提供することにある。
本発明は、組み立て状態において直方体形状をなし、切り花が立てた状態で収容される花卉用箱であって、この花卉用箱の下部に当該花卉用箱の底面部と平行に配されるように、該花卉用箱の隣接する少なくとも2つの側面部の内側に接合され、中央部に前記切り花の茎部が挿通される開口部を形成した袋取り付け部材を具え、この袋取り付け部材は、その開口部を間に挟んで対向し、かつ前記切り花の茎部の根元部分を収容する液不透過性の樹脂袋の袋開口部に形成された一対の取手部を取り外し可能に連結するための一対の第1袋連結部を有することを特徴とするものである。
本発明においては、袋取り付け部材の一対の第1袋連結部に樹脂袋の一対の取手部が連結され、樹脂袋の袋開口部が袋取り付け部材の開口部に近接した状態に保持される。樹脂袋内には所定量の水などが注入され、切り花の茎部の根元の切り口が袋取り付け部材の開口部から樹脂袋内に差し込まれた状態にて花卉用箱が搬送される。
本発明による花卉用箱において、個々の第1袋連結部は、開口部の開口縁から隔てて袋取り付け部材に形成され、樹脂袋の取手部が挿通される第1の通し孔と、この第1の通し孔から開口部を囲むように相互に逆方向に延在する一対の第1スリットと、開口部の開口縁から一対の第1スリットの終端に向けてそれぞれ形成される一対の第2スリットとを含むことができる。この場合、一対の第1スリットの終端の間隔は、樹脂袋の取手部で囲まれた袋開口部の部分の長さに対応していることが好ましい。また、第1スリットの終端と第2スリットの終端との間の間隔の2倍と、一対の第2スリットの終端の間隔との和が樹脂袋の取手部の長さよりも小さいことが好ましい。さらに、第1スリットの終端および第2スリットの終端に丸孔をそれぞれ形成することができる。
袋取り付け部材は、一対の第1袋連結部の対向方向に対して直交状態で対向し、かつ樹脂袋の袋開口部に形成されて一対の取手部の間に位置する一対の舌片部を取り外し可能に連結するための一対の第2袋連結部をさらに有することができる。この場合、個々の第2袋連結部は、開口部の開口縁から隔てて袋取り付け部材に形成され、樹脂袋の舌片部が挿通される第2の通し孔と、開口部の開口縁から第2の通し孔に向けて形成される第3スリットとを含むことができる。また、第2の通し孔と第3スリットの終端との間隔は、樹脂袋の舌片部の長さよりも短いことが好ましい。さらに、第2の通し孔は、第3スリットに向けて延在する第4スリットを含むことができる。
本発明の花卉用箱によると、樹脂袋として、少なくとも取手部を有する高密度ポリエチレン製の市販のレジ袋やUバックあるいはサービスバックなどと呼称されるまち付き袋を袋取り付け部材に対して接着剤などを用いることなく取り付けることができる。このため、従来のものよりも低コストにて花卉用箱を供給することができ、開梱後の段ボールの再生のための処理を従来のものよりも簡便に行うことが可能となる。
個々の第1袋連結部が一対の第1および第2スリットを含む場合、第1スリットおよび第2スリットに樹脂袋の取手部を差し込むことにより、この樹脂袋の袋開口部の4カ所を袋取り付け部材に対し安定して吊り下げることができる。
一対の第1スリットの終端の間隔を樹脂袋の取手部で囲まれた袋開口部の部分の長さに対応させた場合、樹脂袋の袋開口部を袋取り付け部材に近接させることができ、樹脂袋内の水が開口部から花卉用箱内に漏出しにくくなる。
第1スリットの終端と第2スリットの終端との間の間隔の2倍と、一対の第2スリットの終端の間隔との和が樹脂袋の取手部の長さよりも小さい場合、取手部を確実に第1袋連結部に取り付けることができる。
第1スリットの終端および第2スリットの終端に丸孔を形成した場合、取手部をこれらの丸孔内に保持することができ、第1スリットや第2スリットから取手部を外れにくくすることが可能となる。しかも、樹脂袋を袋取り付け部材に装着する際に樹脂袋の取手部と袋取り付け部材の袋連結部との間の摩擦を小さくすることができ、この装着作業を円滑に行うことが可能となる。
袋取り付け部材が一対の第2袋連結部をさらに有する場合、袋開口部の6ヶ所を袋取り付け部材に連結できるため、樹脂袋をより確実に袋取り付け部材に吊り下げることができる。
個々の第2袋連結部が第2の通し孔と、第3スリットとを含む場合、樹脂袋の舌片部を迅速かつ容易に袋取り付け部材に連結することができる。
第2の通し孔と第3スリットの終端との間隔を樹脂袋の舌片部の長さよりも短くすることにより、樹脂袋の舌片部を確実に第2袋連結部に取り付けることができる。
第2の通し孔が第3スリットに向けて延在する第4スリットを含む場合、舌片部をさらに第2袋連結部から外れにくくすることが可能となる。
本発明による花卉用箱の一実施形態における開梱状態の一例を示す立体投影図である。 図1に示した実施形態において、図1に先立つ開梱状態を表す立体投影図であり、花束を省略している。 図1に示す実施形態において、梱包状態の外観を示す立体投影図である。 図1に示す実施形態において、梱包状態の縦断面図である。 図1に示す実施形態において、梱包状態の外観を底面部側から見た立体投影図である。 図1に示す実施形態における袋取り付け部材の外観を樹脂袋と共に表す立体投影図である。 図1に示す実施形態において、袋取り付け部材を取り付ける前の箱本体の展開図である。
本発明による花卉用箱の一実施形態について、図1〜図7を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこれに限定されない。花卉用箱としての整合性を満たす限り、あらゆる修正や変更が可能である。
本発明による花卉用箱の一実施形態における開梱状態の外観を図1に示し、この図1に先立つ開梱状態の外観を図2に示す。また、梱包状態の外観を図3に示し、その縦断面構造を図4に示し、底面部側からの梱包状態の外観を図5に示す。さらに、袋取り付け部材の外観を樹脂袋と共に図6に示し、この袋取り付け部材を取り付ける前の箱本体の展開形状を図7に示す。
束状の切り花Wが立てた状態で収容される本実施形態の花卉用箱10は、組み立て状態において直方体形状をなし、図7に示す如き箱本体20と、図6に示す如き袋取り付け部材30とからなり、両面段ボールから製造されるが、これに限定されない。水を取り扱うため、防水段ボール箱とすることがより好ましいと言えるが、これも必須ではない。
袋取り付け部材30には、束状の切り花Wの茎部Wsの根元部分を収容するための樹脂袋Bが取り外し可能に装着される。本実施形態では、この樹脂袋Bとして一対の取手部Bhと一対の取手部Bhの中間に位置する一対の舌片部Bfとを袋開口部Boに有する市販の樹脂袋Bを用いており、これはレジ袋やサービスバックなどと一般的に呼称されているものと同じであってよい。この液不透過性の樹脂袋B内には100cc程度の水が注入され、さらに必要に応じて切り花活性剤や切り花延命剤などを添加したり、あるいは浅鉢形状に成形された可撓性の連続気泡体を樹脂袋Bの中に入れたりしておくことも可能である。
箱本体20は、束状の切り花Wを出し入れするための前面部21U,21Dと、この前面部21U,21Dの反対側に位置する背面部22と、これら前面部21U,21Dと背面部22とをつなぐ左右一対の側面部23L,23Rとを有する。また、これら前面部21U,21Dおよび背面部22および左右一対の側面部23L,23Rの上下両端にてつながる天面部24および底面部25をさらに有する。
天面部24は、側面部23L,23Rの上端からそれぞれ延在する左右一対の内フラップ24L,24Rと、花卉用箱10の前面部21Uおよび背面部22の上端からそれぞれ延在する前後一対の外フラップ24F,24Bとで構成されるが、これに限定されない。梱包時には一対の外フラップ24F,24Bを跨ぐように梱包テープTが貼付され、さらに必要に応じてこの梱包テープTの端部を左右一対の側面部23L,23Rに接合させることも可能である。本実施形態における底面部25は、周知のボトムロック形式、すなわちアメリカンロック式である。すなわち、左側面部23Lの下端から延在する受けフラップ25Lと、前面部21Dおよび背面部22の下端からそれぞれ延在する一対の係止フラップ25F,25Bと、右側面部23Rの下端から延在する押し込みフラップ25Rとからなるが、これに限定されない。
前面部21U,21Dは、第1縦罫線20aを介して左側面部23Lにつながり、この左側面部23Lは第1縦罫線20aと平行な第2縦罫線20bを介して背面部22につながっている。また、背面部22は第1および第2縦罫線20a,20bと平行な第3縦罫線20cを介して右側面部23Rにつながり、右側面部23Rには、第1〜第3縦罫線20a〜20cと平行な第4縦罫線20dを介してつぎしろ26U,26Dが接続している。一方、前面部21U,21Dには、第1縦罫線20aと直交する上下一対の第1横罫線20e,20fを介して前外フラップ24Fおよび一方の係止フラップ25Fがつながっている。また、左側面部23Lには第1および第2縦罫線20a,20bと直交する上下一対の第2横罫線20g,20hを介して左内フラップ24Lおよび受けフラップ25Lがつながっている。さらに、背面部22には、第2および第3縦罫線20b,20cと直交する上下一対の第3横罫線20i,20jを介して後外フラップ24Bおよび他方の係止フラップ25Bがつながっている。最後に、右側面部23Rには第3および第4縦罫線20c,20dと直交する一対の第4横罫線20k,20lを介して右内フラップ24Rおよび押し込みフラップ25Rがつながっている。
本実施形態における前面部21U,21Dおよびつぎしろ26U,26Dには、下側の横罫線20f,20h,20j,20lと平行にスリット27,28がこれらの全域に亙ってそれぞれ形成されている。これらのスリット27,28の位置は、花卉用箱10の下部に位置するように、より好ましくは使用すべき樹脂袋Bの深さに対応させて天面部24よりも底面部25に近づけて配される。スリット28よりも下側のつぎしろ26Dの部分は、接着剤などを介して第1縦罫線20aと反対側の前面部21U,21Dの側端縁部(図7中、斜線で示した領域)に接合される。スリット27よりも上側の前面部21Uの部分は、第1縦罫線20aを中心として開閉することができるようになっている。さらに本実施形態においては、左側面部23Lと背面部22と天面部24との交点から、前面部21U,21Dに形成されたスリット27と第1縦罫線20aとの交点に至る傾斜罫線20mを左側面部23Lに形成している。つまり、この傾斜罫線20mを旋回軸として前面部21Uおよび左側面部23Lの一部を図1に示すように大きく開くことができるので、花卉用箱10の開梱後に束状の切り花Wを取り出し作業を容易に行うことができ、逆もまた同様である。
束状の切り花Wの茎部Wsが挿通される円形の開口部31を中央部に形成した本実施形態における袋取り付け部材30は、ほぼ正方形状(より正確には、正方形の四隅をそれぞれ切り欠いた八角形状)をなすがこれに限定されない。この袋取り付け部材30の隣接する2辺からそれぞれ延在するつぎしろ32F,32Lが図7に砂目で示した相互に隣接する前面部21Dおよび左側面部23Lに形成された接合領域に接着剤を介して接合され、箱本体20と袋取り付け部材30とが一体化される。つまり、上述した箱本体20の前面部21Dおよび左側面部23Lが本発明における花卉用箱の隣接する少なくとも2つの側面部に対応する。これらの接合部は、花卉用箱10の外側ではなく、内側になることは言うまでもない。前面部21Uに対して非接合状態にあるつぎしろ26Uには、梱包時に前面部21Uの右側端縁部が重ね合わされ、梱包テープTが前面部21Uの右側端縁部と右側面部23Rの前端縁部分とに跨がって貼付される。袋取り付け部材30には、つぎしろ32F,32Lが形成された隣接する2辺の交点から対角方向に延在する折り畳み罫線30aが形成されている。これにより、箱本体20を、その第2縦罫線20bと第4縦罫線20dとが重なり合うように折り畳んだ場合、箱本体20に接合された袋取り付け部材30もこれと同時に折り畳まれることとなる。従って、使用前の花卉用箱10を前述のように折り畳んだ状態でコンパクトに積み重ねて保管および輸送することが可能である。
この袋取り付け部材30は、樹脂袋Bの袋開口部Boにそれぞれ形成された一対の取手部Bhおよび一対の舌片部Bfをそれぞれ取り外し可能に連結するための一対の第1および第2袋連結部33,34を有する。樹脂袋Bの袋開口部Boに形成された一対の舌片部Bfは、樹脂袋Bのまちの部分Bbを跨ぐようにそれぞれ形成された一対の取手部Bhの中間位置にある。一対の第1および第2袋連結部33,34は、袋取り付け部材30の開口部31を挟んでそれぞれ対向する。本実施形態では、一対の第1袋連結部33が花卉用箱10の左右方向に対向し、一対の第2袋連結部34がこれと直交する花卉用箱10の前後方向に対向しているが、これに限定されない。
個々の第1袋連結部33は、樹脂袋Bの取手部Bhが挿通される第1の通し孔33aと、この第1の通し孔33aに連通する一対の第1スリット33bと、開口部31の開口縁からその径方向外側に向けて形成された一対の第2スリット33dとを含む。第1の通し孔33aは、開口部31の開口縁から隔てて袋取り付け部材30に形成され、一対の第1スリット33bは、この第1の通し孔33aから開口部31を囲むように相互に逆方向に円弧状に延在する。また、一対の第2スリット33dが開口部31の開口縁から一対の第1スリット33bの終端に向けてそれぞれ形成されている。これら第1スリット33bの終端および第2スリット33dの終端には、丸孔33c,33eがそれぞれ形成され、これら丸孔33c,33e内に導かれた取手部Bhおよび舌片部Bfを丸孔33c,33eから抜け出にくくなるように配慮している。
個々の第2袋連結部34は、開口部31の開口縁から隔てて袋取り付け部材30に形成され、樹脂袋Bの舌片部Bfが挿通される第2の通し孔34aと、開口部31の開口縁から第2の通し孔34aに向けて形成される第3スリット34cとを含む。第2の通し孔34aは、第3スリット34cに向けて延在する第4スリット34bを含む。
第2スリット33dおよび第4スリット34bの開口部31の開口縁側には、この開口部31の開口縁側ほど幅が拡がるV字形の導入案内部35がそれぞれ形成されている。これにより、樹脂袋Bの取手部Bhおよび舌片部Bfを容易かつ迅速に第2および第3スリット33d,34cに差し込むことができる。
本実施形態では一対の第1スリット33bの終端、すなわち丸孔33cの間隔が樹脂袋Bの取手部Bhで囲まれた開口部31の部分の長さとほぼ対応するように設定している。これにより、樹脂袋Bの袋開口部Boをたるませることなく、袋取り付け部材30に近接させることができ、樹脂袋Bに注入された水をその袋開口部Boから漏れにくくすることが可能となる。また、本実施形態では第1スリット33bの終端と第2スリット33dの終端、すなわち丸孔33eとの間の間隔の2倍と、一対の第2スリット33dの終端の間隔との和を樹脂袋Bの取手部Bhの長さよりも小さく設定している。これにより、樹脂袋Bの取手部Bhを確実に第1袋連結部33,34に装着することができる。しかも、樹脂袋Bの袋開口部Boをたるませることなく、袋取り付け部材30に近接させ、樹脂袋Bに注入された水がその袋開口部Boから漏れにくくなるようにすることが可能である。さらに、第2の通し孔34aと第3スリット34cの終端との間隔を樹脂袋Bの舌片部Bfの長さよりも短く設定しており、これによって樹脂袋Bの舌片部Bfを確実に第2袋連結部34に装着可能である。
本実施形態における花卉用箱10の袋取り付け部材30に樹脂袋Bを取り付ける場合、まず底面部25を組み立てて花卉用箱10を図2に示すような状態にする。そして、樹脂袋Bを袋取り付け部材30の開口部31から花卉用箱10の底面部25側に入れ、その取手部Bhを第1袋連結部33の第1の通し孔33aに下から上へと挿通させる。次いで、袋取り付け部材30の上で取手部Bhを拡げるようにその両側を第1スリット33bの終端の丸孔33cまで導き、取手部Bhの先端側を一対の第2スリット33dに上から下へと差し込み、これらの終端の丸孔33eまで導く。この状態では、取手部Bhの先端側が袋取り付け部材30の下側に導かれることとなり、これによって樹脂袋Bが下方に引っ張られた場合であっても、第1袋連結部33から樹脂袋Bの取手部Bhが抜け外れるようなことは起こらない。
一方で、樹脂袋Bの舌片部Bfを第2袋連結部34の第2の通し孔34aに下から上へと挿通させ、袋取り付け部材30の上にある舌片部Bfの先端側を第3スリット34cに袋取り付け部材30の上から下へと差し込んで強く押し下げる。これにより、舌片部Bfの基端側が第2の通し孔34aから第4スリット34bへと誘導され、最終的に舌片部Bfは第4スリット34bと第3スリット34cとに挾持された状態なる。
その後、図2に示す状態にて袋取り付け部材30の開口部31から所定量の水などを注入する。そして、束状の切り花Wの茎部Wsの根元部分を袋取り付け部材30の開口部31から樹脂袋B内に落とし込み、図3に示すように梱包テープTを用いて花卉用箱10の天面部24および前面部21Uを塞ぎ、出荷状態とする。開梱する場合にはこれと逆の手順で行えばよいが、図1に示すように、傾斜罫線20mにて左側面部23Lを折り曲げることにより、前面部21Uを大きく拡げて束状の切り花Wを花卉用箱10から取り出すことができることは、先にも述べた通りである。
なお、本発明はその特許請求の範囲に記載された事項のみから解釈されるべきものであり、上述した実施形態においても、本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が記載した事項以外に可能である。つまり、上述した実施形態におけるすべての事項は、本発明を限定するためのものではなく、本発明とは直接的に関係のない構成を含め、その用途や目的などに応じて任意に変更し得るものである。
10 花卉用箱
21U,21D 前面部
23L,23R 側面部
25 底面部
30 袋取り付け部材
31 開口部
33 第1袋連結部
33a 第1の通し孔
33b 第1スリット
33c 丸孔
33d 第2スリット
33e 丸孔
34 第2袋連結部
34a 第2の通し孔
34b 第4スリット
34c 第3スリット
W 切り花
Ws 切り花の茎部
B 樹脂袋
Bh 取手部
Bf 舌片部
Bo 袋開口部

Claims (9)

  1. 組み立て状態において直方体形状をなし、切り花が立てた状態で収容される花卉用箱であって、
    この花卉用箱の下部に当該花卉用箱の底面部と平行に配されるように、該花卉用箱の隣接する少なくとも2つの側面部の内側に接合され、中央部に前記切り花の茎部が挿通される開口部を形成した袋取り付け部材を具え、
    この袋取り付け部材は、その開口部を間に挟んで対向し、かつ前記切り花の茎部の根元部分を収容する液不透過性の樹脂袋の袋開口部に形成された一対の取手部を取り外し可能に連結するための一対の第1袋連結部を有することを特徴とする花卉用箱。
  2. 個々の前記第1袋連結部は、
    前記開口部の開口縁から隔てて前記袋取り付け部材に形成され、前記樹脂袋の取手部が挿通される第1の通し孔と、
    この第1の通し孔から前記開口部を囲むように相互に逆方向に延在する一対の第1スリットと、
    前記開口部の開口縁から前記一対の第1スリットの終端に向けてそれぞれ形成される一対の第2スリットと
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の花卉用箱。
  3. 前記一対の第1スリットの終端の間隔は、前記樹脂袋の取手部で囲まれた前記袋開口部の部分の長さに対応していることを特徴とする請求項2に記載の花卉用箱。
  4. 前記第1スリットの終端と前記第2スリットの終端との間の間隔の2倍と、前記一対の第2スリットの終端の間隔との和が前記樹脂袋の取手部の長さよりも小さいことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の花卉用箱。
  5. 前記第1スリットの終端および前記第2スリットの終端には丸孔がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項2から請求項4の何れか一項に記載の花卉用箱。
  6. 前記袋取り付け部材は、前記一対の第1袋連結部の対向方向に対して直交状態で対向し、かつ前記樹脂袋の袋開口部に形成されて前記一対の取手部の間に位置する一対の舌片部を取り外し可能に連結するための一対の第2袋連結部をさらに有することを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の花卉用箱。
  7. 個々の前記第2袋連結部は、
    前記開口部の開口縁から隔てて前記袋取り付け部材に形成され、前記樹脂袋の舌片部が挿通される第2の通し孔と、
    前記開口部の開口縁から前記第2の通し孔に向けて形成される第3スリットと
    を含むことを特徴とする請求項6に記載の花卉用箱。
  8. 前記第2の通し孔と前記第3スリットの終端との間隔は、前記樹脂袋の舌片部の長さよりも短いことを特徴とする請求項7に記載の花卉用箱。
  9. 前記第2の通し孔は、前記第3スリットに向けて延在する第4スリットを含むことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の花卉用箱。
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