JP3101979U - 鉢植え草花用包装箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】小さく折り畳んで運搬並びに保管が可能であるばかりか、組み立てが短時間で簡単にでき、鉢植え草花の出し入れが容易であるとともに確実に包装して目的地に搬送可能とする。
【解決手段】板状に折り畳みまたは角筒状に拡設可能な胴部を有する包装箱本体と、胴部内の所定位置に架設される植木鉢を保持する嵌合孔31を有する座板3とを備え、胴部を形成する少なくとも1つの側壁における一側に隣接する側壁との間に形成される折り曲げ部に上端から所定距離に至る第1の切離部が形成されているとともにもう一側に隣接する側壁との間に形成される折り曲げ部に上端からほぼ前記座板3の架設位置に至る第2の切離部52が形成されており、且つ前記第1の切離部の終端と第2の切離部52の終端との間に側壁開閉用の折り曲げ部53が形成されている。
【選択図】 図4
【解決手段】板状に折り畳みまたは角筒状に拡設可能な胴部を有する包装箱本体と、胴部内の所定位置に架設される植木鉢を保持する嵌合孔31を有する座板3とを備え、胴部を形成する少なくとも1つの側壁における一側に隣接する側壁との間に形成される折り曲げ部に上端から所定距離に至る第1の切離部が形成されているとともにもう一側に隣接する側壁との間に形成される折り曲げ部に上端からほぼ前記座板3の架設位置に至る第2の切離部52が形成されており、且つ前記第1の切離部の終端と第2の切離部52の終端との間に側壁開閉用の折り曲げ部53が形成されている。
【選択図】 図4
Description
本考案は、例えば、鉢植え草花用包装箱に関する。
従来、鉢植え草花が贈答品として用いられるようになり、段ボールにより形成された包装箱に収容して送られており、近頃、宅配による搬送が普及したこととから、例えば朝顔市やほおずき市などにおいて販売されている朝顔やほおづきなどの鉢植え草花を直接持ち帰らずに自宅に配送することが行われるようになった。
そして、鉢植え草花用の段ボールにより形成された包装箱として、包装箱本体、植木鉢を支える台座、更には蓋体などを別部品とすることなしに一体化して保管、管理の煩わしさをなくすとともに、器具を用いることなしに容易に組み立てることができるものが提示されている。特許文献1参照)。
また、組み立てた状態で包装箱本体の側壁の一部を開閉可能として草花の様な被包装物の包装箱への出し入れを容易にしたものも提示されている(特許文献2及び特許文献3参照)。
実開昭63−177224号公報
実開平4−74872号公報
特開平6−16280号公報
ところが、前記実開昭63−177224号公報に提示されている鉢植え草花用包装箱は、段ボールシートから切り出すときに台座を含めて側壁としてほぼ5枚分の面積を必要とするので経済面で問題があるとともに、組み立て前の折り畳んだ状態も側壁ほぼ3枚分を必要とし、保管や運搬にも支障を来すという問題もある。
一方、実開平4−74872号公報に提示されている草花用の包装箱は、開閉部が二重であることから、前記実開昭63−177224号公報に提示されている鉢植え草花用包装箱と同様にほぼ5枚分の側壁を切り出すための段ボールシートが必要であるとともにシート体から切り出した状態か組み立てた状態の嵩張った状態でしか保管することができず、広い保管場所が必要である。また、特開平6−16280号公報に記載されている草花用の包装箱は、側壁に形成された開閉式の出入口が側壁の半分程度であり、出し入れし難く、特に鉢植え用の草花の場合には向かない。
また、特に、朝顔市やほおづき市のように短時間に多量の鉢植え用草花が取引され、出店のような狭い場所において多量の鉢植え草花を包装するには折り畳んだとときに場所を取らないばかりか、組み立てが簡単で、被包装物である鉢植え草花の出し入れが容易であるとともに確実に包装して搬送可能であることを要するが、前記従来の公報に提示されている包装箱はいずれもこれらの要件を満たすものではない。
本考案が解決しようとする課題は、小さく折り畳んで運搬並びに保管が可能であるばかりか、組み立てが短時間で簡単にでき、鉢植え草花の出し入れが容易であるとともに確実に包装して目的地に搬送可能な鉢植え草花用包装箱を提供するものである。
本考案は、下端辺に沿って底壁形成片が、上端辺に沿って頂壁形成片がそれぞれ折り曲げ可能に連設された複数の方形を呈する側壁が折り曲げ部を介して互いに横方向に連設された板状部材を横方向の一方端縁に沿って折り曲げ可能に突設した糊代をもう一方の横方向の端縁の内側に貼着するとともに前記各折り曲げ部の少なくとも一部を折り曲げて板状に折り畳みまたは角筒状に拡設可能な胴部を有する包装箱本体と、前記包装箱本体における胴部内の所定位置に架設される被包装物である鉢植え草花の植木鉢を保持する嵌合孔を有する座板とからなる鉢植え草花用包装箱において、前記胴部を形成する少なくとも1つの側壁における一側に隣接す側壁との間に形成される折り曲げ部に上端から所定距離に至る第1の切離部が形成されているとともにもう一側に隣接する側壁との間に形成される折り曲げ部に上端からほぼ前記座板の架設位置に至る第2の切離部が形成されており、且つ前記第1の切離部の終端と第2の切離部の終端との間に側壁開閉用の折り曲げ部が形成されている。
また、前記第2の切離部が形成される側壁が、前記複数の側壁が折り曲げ部を介して互いに横方向に連設された板状部材において、端に位置する側壁の内で糊代を有していない側の側壁とすることにより、比較的長く形成される第2の切離部を隣接する側壁に突設された糊代に沿わせて包装箱本体の強度の低下を防止する。
更に、前記第2の切離部の終端に横方向に延びる短尺の切込部が連設されており、前記第1の切離部の終端と前記切込部の終端との間に側壁開閉用の折り曲げ部を形成することにより、より大きな開閉部を形成することができる。
更にまた、前記台座が、前記包装箱本体の胴部に内接する外周形状を有する多角形板でその外周に形成される各外周辺に沿って所定の高さを有する板状の脚片が折り曲げ可能に突設されているとともに前記脚片のうちの一つが前記包装箱本体における胴部内の所定位置に貼着されている場合には、台座を含めて一体的に折り畳みおよび展開操作が可能であり、煩わしくないとともに短時間で組み立てることができる。
角筒状の胴部を押し潰して折り畳んだ状態で保管並びに運搬し、角筒状に拡設して各側壁の下端辺に沿って連設された底壁形成片を折り曲げて粘着テープなどにより固定して底壁を、各側壁の上端辺に沿って連設された頂壁形成片を折り曲げて粘着テープなどにより固定して頂壁をそれぞれ形成して箱状とし、胴部を形成する側壁の内、第1の切離部と第2の切離部との間に位置する側壁を第1の切離部の終端と第2の切離部の終端との間に形成されている折り曲げ部に沿って外側に折り曲げて開閉口を開口し、被包装物である鉢植え草花を挿入し、植木鉢部分を包装箱本体における胴部内の所定位置に座板に嵌合固定し、外側に折り曲げてあった側壁の一部を元の位置に戻して開閉口を閉じ、第1の切離部と第2の切離部を挟んで隣接し合う側壁同士をそれぞれ粘着テープなどで貼り合わせる。
図面は本考案を実施するための最良の形態を示すものであり、鉢植え草花用包装箱1は、図1に示したように、段ボールまたは厚紙などの板状部材から切り出した包装箱本体2と、鉢植え草花の植木鉢を保持する座板3とから形成される。
包装箱本体2は、下端辺21a,22a,23a,24aに沿って底壁形成片21b,22b,23b,24bが、上端辺21c,22c,23c,24cに沿って頂壁形成片21d,22d,23d,24dがそれぞれ折り曲げ可能に連設された複数の方形を呈する側壁21,22,23,24が折り曲げ部25a,25b,25cを介して互いに横方向に連設され、横方向の一方端縁に沿って折り曲げ可能に突設した糊代26が形成されている。
また、側壁21における一側に隣接する側壁22との間に形成される折り曲げ部25aに上端から所定距離に至る第1の切離部51が形成されているとともにもう一側に隣接する側壁24との間に形成される側壁21の裏面における端縁下方に位置する糊代26の接着部21eとの間に側壁開閉用の折り曲げ部53が形成されている。
更に、座板3は、前記包装箱本体2における各側壁21,22,23,24とほぼ同等の長さを有する辺からなる周形状を有する正方形板の座板本体31の各外周辺に沿って所定の高さを有する板状の脚片31a,31b,31c,31dが折曲げ部32a,32b,32c,32dを介して折り曲げ可能に突設されているとともに中央に鉢植え草花の植木鉢を保持する切り込み付きの嵌合孔32を有している。
尚、図面中、符号27は側壁22および24に形成された三角形状の通気孔、符号28は頂壁形成片21d,22d,23d,24dにそれぞれ形成された丸形の通気孔、符号29は側壁21および23に形成された取手用の長孔である。
座板3は、図2に示すように前記包装箱本体2における側壁21の裏面に脚片31aの表面を重ねて接着剤により貼着されている。特に、脚片31aの突辺32aを側壁21の下端辺23aに沿わせるとともに、折曲げ部32bを側壁22と側壁23との間に形成される折り曲げ部25bに、折曲げ部32dを側壁23と側壁24との間に形成される折り曲げ部25cにそれぞれ沿わせてて配置される。
内側面に座板3を装着した包装箱本体2は、側壁21,22,23,24が折り曲げ部25a,25b,25cにおいて折り曲げられて糊代26の下部26aの表面を、側壁21の裏面における端縁下方の接着部21eに貼着させて図に示したように角筒状に形成され、図4に示すように角筒状の胴部4を押し潰して折り畳んだ状態で保管並びに運搬する。本実施の形態では台座3を含めて一体的に折り畳みおよび展開操作が可能であり、煩わしくないとともに短時間で組み立てることができる。
そして、本実施の形態を用いて包装をするには、まず、前記図4に示したように折り畳んだ状態で保管してある鉢植え草花用包装箱1を、図3に示すように角筒状に拡設するとともに、包装箱本体2内に配置してある座板3の折曲げ部32b,32c,32dをそれぞれ内側にほぼ直角となるように折り曲げるとともに折り曲げ部32aの部分において座板本体31をほぼ水平になるように折り曲げる。
次いで、図5に示すように、各側壁21,22,23,24の下端辺21a,22a,23a,24aに沿って連設された底壁形成片21b,22b,23b,24bを通常の段ボール箱を形成するのと同様な順序で折り曲げ、合わせ目を粘着テープなどの簡易な固定手段61により固定して底壁27を形成する。
このとき、ほぼ水平状態で包装箱本体2内に配置される座板3は、所定の位置に貼着されている脚片31aを除く他の脚片31b,31c,31dの先端辺が底壁27を形成する下端辺21a,22a,23a,24aに当接して下方への荷重に対して安定した状態となる。
次に、図6に示すように、第1の切離部51と第2の切離部52との間に位置する側壁21を第1の切離部51の終端と第2の切離部52の終端との間に形成されている折り曲げ部53に沿って外側に折り曲げて開閉口7を開口し、被包装物である鉢植え草花8挿入し、植木鉢部分81を包装箱本体2における胴部内の所定位置に配置した座板3のに嵌合孔31に嵌合固定する。本実施の形態では折り曲げ部53が斜めに形成されているので大きな開閉部を形成することができる。
そして、図7に示すように、第1の切離部51と第2の切離部外側に折り曲げてあった側壁21の一部を元の位置に戻して開閉口7を閉じ、第1の切離部51と第2の切離部62を挟んで隣接し合う側壁21と側壁22および側壁21と側壁24同士をそれぞれ粘着テープなどの固定具62及び63で貼り合わせる。このとき、糊代26を有していない側の側壁21の端を、比較的長く形成される第2の切離部52としてを隣接する側壁24に突設された糊代26に沿わせて包装箱本体2の強度の低下を防止する。
最後に、各側壁21,22,23,24の上端辺22a,22a,23a,24aに沿って連設された底壁形成片21c,22c,23c,24cを通常の段ボール箱を形成するのと同様な順序で折り曲げ、合わせ目を粘着テープなどの簡易な固定手段61により固定して頂壁30を形成して包装を終了する。
1 鉢植え草花用包装箱、2 包装箱本体、3 座板、4 胴部、21,22,23,24 側壁、21a,22a,23a,24a 下端辺、21b,22b,23b,24b 底壁形成片、21c,22c,23c,24c 上端辺、21d,22d,23d,24d 頂壁形成片、32a,32b,32c,32d 折曲げ部、26 糊代、31 嵌合孔、51 第1の切離部、52 第2の切離部、53 折り曲げ部
Claims (4)
- 下端辺に沿って底壁形成片が、上端辺に沿って頂壁形成片がそれぞれ折り曲げ可能に連設された複数の方形を呈する側壁が折り曲げ部を介して互いに横方向に連設された板状部材を横方向の一方端縁に沿って折り曲げ可能に突設した糊代をもう一方の横方向の端縁の内側に貼着するとともに前記各折り曲げ部の少なくとともに一部を折り曲げて板状に折り畳みまたは角筒状に拡設可能な胴部を有する包装箱本体と、前記包装箱本体における胴部内の所定位置に架設される被包装物である鉢植え草花の植木鉢を保持する嵌合孔を有する座板とからなる鉢植え草花用包装箱において、前記胴部を形成する少なくとも1つの側壁における一側に隣接す側壁との間に形成される折り曲げ部に上端から所定距離に至る第1の切離部が形成されているとともにもう一側に隣接する側壁との間に形成される折り曲げ部に上端からほぼ前記座板の架設位置に至る第2の切離部が形成されており、且つ前記第1の切離部の終端と第2の切離部の終端との間に側壁開閉用の折り曲げ部が形成されていることを特徴とする鉢植え草花用包装箱。
- 前記第2の切離部が形成される側壁が、前記複数の側壁が折り曲げ部を介して互いに横方向に連設された板状部材において、端に位置する側壁の内で糊代を有していない側の側壁である請求項1記載の鉢植え草花用包装箱。
- 前記第2の切離部の終端に横方向に延びる短尺の切込部が連設されており、前記第1の切離部の終端と前記切込部の終端との間に側壁開閉用の折り曲げ部が形成されている請求項1または2記載の鉢植え草花用包装箱。
- 前記前記台座が、前記包装箱本体の胴部に内接する外周形状を有する多角形板でその外周に形成される各外周辺に沿って所定の高さを有する板状の脚片が折り曲げ可能に突設されているとともに前記脚片のうちの一つが前記包装箱本体における胴部内の所定位置に貼着されている請求項1,2または3記載の鉢植え草花用包装箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003271118U JP3101979U (ja) | 2003-09-10 | 2003-09-10 | 鉢植え草花用包装箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003271118U JP3101979U (ja) | 2003-09-10 | 2003-09-10 | 鉢植え草花用包装箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3101979U true JP3101979U (ja) | 2004-06-24 |
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ID=43255535
Family Applications (1)
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JP2003271118U Expired - Lifetime JP3101979U (ja) | 2003-09-10 | 2003-09-10 | 鉢植え草花用包装箱 |
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JP (1) | JP3101979U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010247847A (ja) * | 2009-04-13 | 2010-11-04 | P S P Kk | 鉢植え輸送箱 |
-
2003
- 2003-09-10 JP JP2003271118U patent/JP3101979U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010247847A (ja) * | 2009-04-13 | 2010-11-04 | P S P Kk | 鉢植え輸送箱 |
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