本発明においては、箱状の外側構成部と、外側構成部の内側に設けられ鉢植えの花等の被収納物を収納するための内側構成部とを有する包装箱で、包装箱の状態で被収納物を鑑賞可能にするとともに、包装箱から外側構成部を除いた状態で被収納物を鑑賞可能とすることができ、外側構成部を除いて鑑賞可能にする操作を容易に行なうことができる包装箱を提供するという目的を以下のようにして実現した。
本発明に基づく包装箱Pは、図1〜図7等に示すように構成され、内箱部Aと、外箱部Bとを有していて、内箱部Aと外箱部Bのそれぞれが1枚のシート状のブランク(具体的には段ボール(特に、両面段ボール)であり、厚紙等でもよい)により形成されている。なお、両面段ボールにおける中芯の段の方向は、図6、図7に示す円内に示す方向である。
内箱部Aは、鉢を支持できる箱状を呈し、図3〜図6等に示すように、スリーブ状部(内側スリーブ状部)5と、底面部50と、保持部100とを有している。スリーブ状部5は、組立て状態では、底面部50の周囲から立設して形成され、正面部(内側正面部、第3内箱部側面部)10と、側面部(内側右側面部、第4内箱部側面部)20と、側面部(内側左側面部、第2内箱部側面部)30と、背面部(内側背面部、第1内箱部側面部)40と、糊代部(内箱部糊代部)49とを有していて、その展開状態は、図6に示すように形成されている。
ここで、正面部10は、方形状を呈し、具体的には、横長長方形状を呈している。正面部10の上下方向の長さL10(折れ線C6と折れ線C9間の長さ)は、側面部20、30の上下方向の長さや背面部40の上下方向の長さよりも短く形成されている。この正面部10は、分離部24が設けられた側面部20と分離部34が設けられた側面部30間に設けられているので、「特定内箱部側面部」となる。
また、側面部20は、正面部10の正面視における右側の端部(つまり、右側面側の端部)から折れ線C4を介して連設され、方形状における正面上側の一部と背面上側の一部を切り欠いた形状を呈し、側面部20の上辺は、正面部10の上辺10aから連続して水平方向(側面部20の下辺と平行な方向)に形成された直線状の辺部20aと、辺部20aの背面側の端部から連設され、円弧状(略円弧状としてもよい)に形成された辺部20bと、辺部20bの端部から連設され、上方に(側面部20の下辺に対して直角方向に)形成された直線状の辺部20cと、辺部20cの上端から連設され、背面側に向けて円弧状(略円弧状としてもよい)に形成された辺部20dと、辺部20dの背面側の端部(該端部は上端でもある)から連設され、水平方向に直線状に形成された辺部20eと、辺部20eの背面側の端部から連設され、下方に向けて円弧状(略円弧状としてもよい)に形成された辺部20fと、辺部20fの下端(該下端は、背面側の端部でもある)から連設され、水平方向に形成された辺部20gとを有している。
ここで、辺部20a〜20cにより側面部20の正面上側の切欠き20Kが形成され、この正面上側の切欠き20Kは、内箱部Aの展開状態でフラップ部130の領域を確保するために設けられている。また、辺部20f〜20gにより側面部20の背面上側の切欠き21Kが形成され、この背面上側の切欠き21Kは、外箱部Bの蓋フラップ264を外箱部Bの背面部240の内側に差し込む際に側面部20が邪魔にならないように設けられている。つまり、辺部20gの横方向の長さは、蓋フラップ264の厚みよりも長く形成されている。この側面部20は、本体部(内側右側面部本体部)22と、分離部(第1分離部)24とを有している。
また、分離部24は、側面部20に形成された切目線(第1切目線)24aと開口部24bにより区画された領域であり、切目線24aは、横方向に間隔を介して設けられた円弧状の切目線24a−1、24a−2(切目線24a−1と切目線24a−2とは互いに左右対称(側面部20の下辺と直角方向の仮想直線を介して左右線対称)に形成されている)と、切目線24a−1の下端と24a−2の下端を結ぶ横方向(側面部20の下辺と平行な方向)の直線状の切目線24a−3とを有し、開口部24bは、横長の長方形状を呈し、開口部24bにおける一対の角部のうちの正面側の角部と切目線24a−2が接続し、開口部24bにおける一対の角部のうちの背面側の角部と切目線24a−1が接続している。切目線24aと開口部24bにより囲まれた領域が分離部24となる。本体部22は、側面部20において分離部24を除いた領域である。分離部24は、側面部20における横方向の略中央で上下方向における中央やや下側の位置に形成されている。切目線24a−1、24a−2、24a−3は、ミシン目状の切目線である。ここで、ミシン目状の切目線とは、間隔をおきながら連続して形成された複数の切込みをいう(他においても同じ)。つまり、切目線24a−1、24a−2、24a−3は、切断予定線である。
この分離部24の形成位置は、外箱部Bの片部224の裏側の領域であり、分離部24は片部224の裏側に接着され、片部224の上端を外側かつ下方に回動させることにより、分離部24も片部224の裏側に接着したまま切目線24aが破断されて、分離部24が本体部22から分離するように形成されている。分離部24は、片部224よりも小さく形成されていて、側面透視した際に、分離部24の外形が片部224の外形よりもはみ出すことがない。
また、開口部24bは、外箱部Bにおける片部226を押し込むことができるための空間として形成されていて、片部226を押し込む際の支障とならないように、開口部24bは、片部226よりも大きく形成され、側面透視した際に、片部226が開口部24bよりはみ出すことがない。
また、本体部22には、通気口(第1通気口)28が設けられている。この通気口28は、円形を呈し、収納される鉢植えの花のための空気穴(空気を供給するための穴)であり、側面部20の上側の領域に設けられていて、内箱部Aが外箱部Bと接着された状態では、通気口28は、通気口228と重なった状態となる。通気口28の径は、通気口228の径よりも大きく形成されていて、内箱部Aの内側から見た際に、通気口228の全ての領域が通気口28の領域内に入るように形成されている。
また、側面部30は、正面部10の正面視における左側の端部(つまり、左側面側の端部)から折れ線C3を介して連設され、方形状における正面上側の一部と背面上側の一部を切り欠いた形状を呈し、背面側の端部においては、背面部40の上端の縁部の高さと同じに形成されている。この側面部30は、本体部(内側左側面部本体部)32と、分離部(第2分離部)34とを有している。
この側面部30の構成は、内箱部Aの組立て状態では、側面部20と前後方向に垂直な仮想的な平面である中心面を介して対称に形成されている。つまり、内箱部Aの展開状態において、側面部30は、正面部10の左右方向の中心を通る中心線を介して、側面部20と左右線対称に形成されている。
すなわち、側面部30の上辺は、正面部10の上辺10aから連続して水平方向(側面部20の下辺と平行な方向)に形成された直線状の辺部30aと、辺部30aの背面側の端部から連設され、円弧状(略円弧状としてもよい)に形成された辺部30bと、辺部30bの端部から連設され、上方に(側面部30の下辺に対して直角方向に)形成された直線状の辺部30cと、辺部30cの上端から連設され、背面側に向けて円弧状(略円弧状としてもよい)に形成された辺部30dと、辺部30dの背面側の端部(該端部は上端でもある)から連設され、水平方向に直線状に形成された辺部30eと、辺部30eの背面側の端部から連設され、下方に向けて円弧状(略円弧状としてもよい)に形成された辺部30fと、辺部30fの下端(該下端は、背面側の端部でもある)から連設され、水平方向に形成された辺部30gとを有している。内箱部Aの展開状態においては、正面部10の左右方向の中心を通る中心線を介して、辺部30aと辺部20a、辺部30bと辺部20b、辺部30cと辺部20c、辺部30dと辺部20d、辺部30eと辺部20e、辺部30fと辺部20f、辺部30gと辺部20gは、それぞれ線対称に形成されている。
ここで、辺部30a〜30cにより側面部20の正面上側の切欠き30Kが形成され、この正面上側の切欠き30Kは、内箱部Aの展開状態でフラップ部140の領域を確保するために設けられている。また、辺部30f〜30gにより側面部30の背面上側の切欠き31Kが形成され、この背面上側の切欠き31Kは、外箱部Bの蓋フラップ264を外箱部Bの背面部240の内側に差し込む際に側面部30が邪魔にならないように設けられている。つまり、辺部30gの横方向の長さは、蓋フラップ264の厚みよりも長く形成されている。
また、分離部34は、切目線(第2切目線)34aと開口部34bとにより区画された領域であり、切目線34aは、横方向に間隔を介して設けられた円弧状の切目線34a−1、34a−2と、切目線34a−1の下端と34a−2の下端を結ぶ横方向(側面部30の下辺と平行な方向)の直線状の切目線34a−3とを有し、開口部34bは、横長の長方形状を呈し、開口部34bにおける一対の角部のうちの正面側の角部と切目線34a−2が接続し、開口部34bにおける一対の角部のうちの背面側の角部と切目線34a−1が接続している。切目線34aと開口部34bにより囲まれた領域が分離部34となる。本体部32は、側面部30において分離部34を除いた領域である。分離部34は、側面部30における横方向の略中央で上下方向における中央やや上側の位置に形成されている。切目線34a−1、34a−2、34a−3は、ミシン目状の切目線であり、切断予定線である。
この分離部34の形成位置は、外箱部Bの片部234の裏側の領域であり、分離部34は片部234の裏側に接着され、片部234の上端を外側かつ下方に回動させることにより、分離部34も片部234の裏側に接着したまま切目線34aが破断されて、分離部34が本体部32から分離するように形成されている。分離部34は、片部234よりも小さく形成されていて、側面透視した際に、分離部34の外形が片部234の外形よりもはみ出すことがない。
また、開口部34bは、外箱部Bにおける片部236を押し込むことができるための空間として形成されていて、片部236を押し込む際の支障とならないように、開口部34bは、片部236よりも大きく形成され、側面透視した際に、片部236が開口部34bよりはみ出すことがない。
また、本体部32には、通気口(第1通気口)38が設けられている。この通気口38は、円形を呈し、収納される鉢植えの花のための空気穴(空気を供給するための穴)であり、側面部30の上側の領域に設けられていて、内箱部Aが外箱部Bと接着された状態では、通気口38は、通気口238と重なった状態となる。通気口38の径は、通気口238の径よりも大きく形成されていて、内箱部Aの内側から見た際に、通気口238の全ての領域が通気口38の領域内に入るように形成されている。
側面部20には分離部24が設けられ、側面部30には分離部34が設けられているので、側面部20、30は、「分離部形成内箱部側面部」となる。
また、背面部40は、側面部30の左側面視における左端(つまり、背面側の端部)から折れ線C2を介して連設され、全体には方形状を呈している。この背面部40の横幅は、正面部10の横幅と同一に形成され、背面部40の縦幅(最大縦幅)は、側面部20、30の縦幅(最大縦幅)よりも短く形成されており、内箱部Aが外箱部Bと接着された状態で、背面部40の上辺が背面部240の上辺よりも下方となっていて、蓋フラップ264を背面部240の内側に差し込む際に、背面部40が邪魔にならないようになっている。つまり、内箱部Aが外箱部Bと接着された状態で、背面部240の上辺と背面部40の上辺間の長さL240(図13参照)は、蓋フラップ264の幅L264以上の長さとなっている。
また、背面部40には、保持部本体110の突状部114、116が係止するための穴部44、46が設けられている。すなわち、穴部44と穴部46は、横長の長方形状を呈し、穴部44は突状部114が嵌合する大きさに形成され、穴部46は突状部116が嵌合する大きさに形成されている。穴部44、46の背面部40における上下方向の位置は、脚部120の先端の辺部120aが底面部50(特に、第3片部80)に接した状態で、突状部114、116が穴部44、46に係止する位置となっている。
また、糊代部49は、背面部40の背面視における左端(つまり、右側面側の端部)から折れ線C1を介して連設され、縦方向に細長の帯状台形形状を呈している。この糊代部49は、その外側の面が側面部20の内側の面(側面部20の背面側の端部領域)に接着されている。
また、底面部50は、いわゆるワンタッチ底であり、第1片部(底面部第1片部、第2底面片部)60と、第2片部(底面部第2片部、第3底面片部)70と、第3片部(底面部第3片部、第1底面片部)80と、第4片部(底面部第4片部、第4底面片部)90とを有し、包装箱Pの組立て状態においては、図3に示すように、略方形状の外形を呈している。
ここで、第1片部60は、側面部30の下辺から折れ線C5を介して連設され、先端側にいくほど幅狭となる略台形形状に形成され、その上面の一部が内箱部Aの内底面の一部を形成している。この第1片部60は、底面部50の組立て状態においては、底面部50の中心(底面部50における4つの角部の仮想対角線が交差する点)を介して第4片部90と点対称に形成されている。
また、第2片部70は、正面部10の下辺から折れ線C6を介して連設され、略長方形状に形成され、第2片部70の上面の一部が内箱部Aの内底面の一部を形成している。また、第2片部70の角部(正面部10と側面部20の境界位置の下端)からは第2片部70の正面部10との境界をなす辺部に対して斜めに所定間隔で切込みが形成された(つまり、折曲しやすいように切込みが形成されている)折れ線70−1(この折れ線70−1は、上面側が山折れ線となっている)が形成され、内箱部Aを折り畳む際に、容易に折り畳むことができるようになっている。第2片部70は、折れ線70−1を介して本体部72と先端部(第2端部領域)74とに区画される。本体部72の先端の先端部74側には、他方の本体部82と互いに係止するように切欠部72aが形成されている。先端部74の上面は、第4片部90の下面に接着されている。
また、第3片部80は、背面部40の下辺から折れ線C7を介して連設され、底面部50の組立て状態においては、第2片部70と点対称に形成されている。すなわち、第3片部80は、背面部40の下端から折れ線を介して連設され、略長方形状に形成され、第3片部80の上面の一部が内箱部Aの内底面の一部を形成している。また、第3片部80の角部(側面部30と背面部40の境界位置の下端)からは第3片部80の背面部40との境界をなす辺部に対して斜めに所定間隔で切込みが形成された(つまり、折曲しやすいように切込みが形成されている)折れ線80−1(この折れ線80−1は、上面側が山折れ線となっている)が形成され、内箱部Aを折り畳む際に、容易に折り畳むことができるようになっている。第3片部80は、折れ線80−1を介して本体部82と先端部(第1端部領域)84とに区画される。本体部82の先端の先端部84側には、他方の本体部72と互いに係止するように切欠部82aが形成されている。先端部84の上面は、第1片部60の下面に接着されている。
また、第4片部90は、背面部40の下端から折れ線C8を介して連設され、先端側にいくほど幅狭となる略台形形状に形成され、その上面の一部が内箱部Aの内底面の一部を形成している。
以上のように、底面部50において、隣接する2つの片部(第1片部60と第3片部80)である底面部第1片部対の一方における他方の側の部分である先端部(第2端部領域)84が折れ線を介して折曲げ可能であり、該先端部(第1端部領域)84が第1片部60に接着され、他の隣接する2つの片部(第2片部70と第4片部90)である底面部第2片部対の一方における他方の側の部分である先端部(第1端部領域)74が折れ線を介して折曲げ可能であり、該先端部74が第4片部90に接着されている。なお、包装箱Pにおいて、左右方向の長さが前後方向の長さよりも長いので、第2片部70と第3片部80が正面部10と背面部40から連設されているが、左右方向の長さが前後方向の長さよりも短い場合には、第2片部70と第3片部80を右側面部20と左側面部30から連設させてもよい。
また、保持部100は、正面部10の上辺から折れ線C9を介して連設された保持部本体110と、保持部本体110の正面部10側とは反対側の辺部から折れ線C10を介して連設された脚部120と、保持部本体110の右側面側の辺部から折れ線C11を介して連設されたフラップ部(第1フラップ部)130と、保持部本体110の左側面側の辺部から折れ線C12を介して連設されたフラップ部(第2フラップ部)140とを有している。
ここで、保持部本体110は、略方形状(略長方形)の外形を呈し、正面部10とは反対側に突状部114、116を有している。つまり、保持部本体110は、長方形状の外形を有する本体部112と、本体部112から突出した突状部114、116とを有している。
本体部112の前後方向の長さL112a(折れ線C9と折れ線C10間の長さ)は、内箱部Aを組み立てた際に、脚部120が背面部40の内側の面に接する長さに形成され、長さL112aは、側面部30の横方向の長さ(折れ線C2と折れ線C3間の長さ)よりも若干短く形成されている。また、本体部112の左右方向の長さL112bは、正面部10の左右方向の長さよりも若干短く形成されている。
本体部112には、収容部(保持手段)113が設けられ、この収容部113は、円形の開口部113aと、開口部113aの辺部から放射状に形成された切込み113bと、折れ線C13とを有し、切込み113bは、開口部113aにおける中心から放射状に伸びていて、複数(具体的には、計18本)の直線状の切込み113bが形成されている。隣接する切込み113bの外側の端部間には折れ線C13が形成され、隣接する切込み113bと折れ線C13により区画された片部HBが、本体部112における収容部113以外の領域に対して折曲するように構成されている。
また、複数の切込み113bにおける隣接する切込み113bの先端間には、折曲げ用の罫線が形成されている。該罫線は、内箱部Aを構成するシート状のブランクの内側となる面(図6の展開図に示される面とは反対側の面)から押圧した押罫により形成されている。この収容部113が、被収納物を保持するための保持手段となり、開口部113aは、被収納物を収容するための開口部といえ、また、片部HBを折曲することにより開口部の径が大きくなるので、切込み113bは、開口部を形成するための切込み(切込みからなる切目線)であるといえる。
また、突状部114、116は、細長長方形状を呈し、突状部114、116は、保持部100の展開状態において、収容部113と脚部120間の境界位置に略コ字状の切込みを形成することにより形成されている。2つの略コ字状の切込みにおいて、該切込みの両側の端部から折れ線C10が連設されている。内箱部Aを組み立てた際には、突状部114は穴部44に係止し、突状部116は穴部46に係止する。
また、脚部120は、略方形状(略長方形状)を呈していて、具体的には、長方形状に突状部114、116を形成するための凹部と先端側の角部にアールを形成した形状を呈している。脚部120の先端側の辺部120aは、折れ線C10と平行に形成され、折れ線C10と辺部120a間の長さL120は、正面部10の上下方向の長さL10(折れ線C6と折れ線C9間の長さ)と略同一であり、内箱部Aを組み立てて、脚部120の先端の辺部120aが底面部50に接した状態で、保持部本体110が水平(底面部50と平行)(略水平としてもよい)になるように、底面部50の厚み(特に、第3片部80の厚み)を考慮して、長さL120は、長さL10よりも若干短く形成されている。
また、フラップ部130は、略台形形状を呈し、折れ線C11に対して鋭角に傾斜した一対の辺部と、該一対の辺部の端部から連設され、折れ線C11と平行な先端辺とを有している。フラップ部130における折れ線C11と該先端辺間の長さは、脚部120の長さL120よりも短く形成されている。内箱部Aの展開状態では、フラップ部130は、折れ線C4(隣接内箱部側面部と特定内箱部側面部間の折れ線)の延長線よりも突出している(つまり、側面部20側に突出している)。
また、フラップ部140は、保持部100の展開状態において、フラップ部130と左右線対称に形成されている。すなわち、フラップ部140は、略台形形状を呈し、折れ線C12に対して鋭角に傾斜した一対の辺部と、該一対の辺部の端部から連設され、折れ線C12と平行な先端辺とを有している。フラップ部140における折れ線C12と該先端辺間の長さは、脚部120の長さL120よりも短く形成されている。内箱部Aの展開状態では、フラップ部140は、折れ線C3(隣接内箱部側面部と特定内箱部側面部間の折れ線)の延長線よりも突出している(つまり、側面部30側に突出している)。
保持部100は、上記のように構成され、保持部100は、展開状態において、保持部100の左右方向の中心を通る中心線(折れ線C10と直角な中心線)を介して左右線対称に形成されている。
なお、内箱部Aにおいては、各折れ線に沿って予め折曲げ用の罫線が形成され、具体的には、内箱部Aを構成するシート状のブランクの内側となる面(図7の展開図に示される面とは反対側の面)から押圧した押罫により形成されている。
内箱部Aを箱状に組み立てた状態では、正面部10と背面部40とが互いに平行になり、側面部20と側面部30とが互いに平行になり、底面部50を構成する各部材は、正面部10、側面部20、30、背面部40に対して略直角(直角でもよい)となる。つまり、スリーブ状部5は、底面部50に対して略直角(直角でもよい)となる。また、スリーブ状部5を構成する各部材(正面部10、側面部20、30、背面部40)における隣接する部材は互いに直角となる。また、内箱部Aを組み立てた状態(特に、保持部100を組み立てた状態)では、突状部114、116が穴部44、46に係止するとともに、脚部120が第3片部80に接した状態となり、保持部本体110は、底面部50(正面部10の下辺と側面部20、30の下辺と背面部40の下辺により囲まれた仮想平面としてもよい)に対して平行(略平行としてもよい)となる。
また、内箱部Aは、平板状に折り畳むことができ(図11、図12参照)、内箱部Aにおいては、正面部10と側面部20との角度を小さくし(つまり、直角より小さくする)、背面部40と側面部30との角度を小さくさせる(つまり、直角より小さくする)ことにより、四角筒状のスリーブ状部5が扁平になるとともに、底面部50を構成する各部がスリーブ状部5内に回動して、内箱部Aが全体に平板状に折り畳むことができる。内箱部Aを折り畳んだ状態では、底面部50を構成する各部は、スリーブ状部5内にスリーブ状部5を構成する正面部10、側面部20、30、背面部40に対して略平行な状態となる。
次に、外箱部Bは、内箱部Aを覆う箱体であり、図1〜図3、図7等に示すように、スリーブ状部(外側スリーブ状部)205と、蓋部260と、フラップ部270、280とを有していて、その展開状態は、図7に示すように形成されている。
ここで、スリーブ状部205は、組み立てた状態では、四角形状の筒状を呈し、正面部(外側正面部、第3側面部側面部)210と、側面部(外側右側面部、第4側面部側面部)220と、側面部(外側左側面部、第2外箱部側面部)230と、背面部(外側背面部、第1外箱部側面部)240と、糊代部(外箱部糊代部)242とを有している。
ここで、正面部210は、方形状の上側に切欠部K210を設けるとともに、下側に切欠部K220による切欠部と、開口部K230による切欠部を設けた形状を呈している。すなわち、切欠部K210は、一対の折れ線C25における左側面側の折れ線C25から上下方向に連設された直線状の辺部210aと、折れ線C25の方向と平行な直線状の辺部210bと、辺部210aと平行で右側面側の折れ線C25から連設された直線状の辺部210cとを有し、辺部210aと辺部210b間と辺部210cと辺部210b間には、アールが形成されている。辺部210a、210cは、折れ線C25に対して直角をなしている。また、辺部210bと正面部210の下辺間の長さL210は、折れ線C25と正面部210の下辺間の長さの半分以下であるとともに、正面部10における長さL10以上の長さとなっている。なお、正面部210の横幅(折れ線C22と折れ線C23間の長さ)は、内箱部Aを収納することができるように、内箱部Aの左右方向の幅(折れ線C3と折れ線C4間の長さ)よりも若干大きく形成されている。
また、正面部210と側面部220の境界位置には、正面部210と側面部220の境界の上端(つまり、正面部210と側面部220間の折れ線(第1折れ線)C23の上端)U1から切目線(第3切目線)K212が形成され、該切目線K212は、上端U1から切欠部K220の上端までの途中位置(つまり、折れ線C23の上端から下端までの途中位置)W1から上端U1まで折れ線C23に沿って形成されている。この切目線K212は、ミシン目状の切込み(間隔をおきながら形成された切込み)(切断予定線)により形成されている。
また、正面部210と側面部230の境界位置には、正面部210と側面部230の境界の上端(つまり、正面部210と側面部230間の折れ線(第2折れ線)C22の上端)U2から切目線(第4切目線)K214が形成され、該切目線K214は、上端U2から開口部K230の上端までの途中位置(つまり、折れ線C22の上端から下端までの途中位置)W2から上端U2まで折れ線C22に沿って形成されている。この切目線K214は、ミシン目状の切込み(間隔をおきながら形成された切込み)(切断予定線)により形成されている。なお、途中位置W1とW2の上下方向の高さは同じであり、切目線K212の長さと切目線K214の長さは同一となっている。
また、切目線K212の下端の位置である途中位置W1から正面部210の下辺に平行に折曲げ用の罫線により形成された折れ線C210が形成され、切目線K214の下端の位置である途中位置W2から正面部210の下辺に平行に折曲げ用の罫線により形成された折れ線C212が形成されており、折れ線C210は、辺部210cに接し、折れ線C212は、辺部210aに接している。つまり、折れ線C210と折れ線C212は、正面部210の下辺と平行な同一直線上に形成されている。この折れ線C210、C212は、外箱部Bを構成するシート状のブランクの外側となる面(図7の展開図に示される面)から押圧した押罫により形成されている。
正面部210は、折れ線C210、C212を介して下側の正面部下側部210−1と、折れ線C210、C212を介して上側の正面部上側部210−2に区画されている。折れ線C210、C212が設けられているので、正面部上側部210−2を正面部下側部210−1に対して外側に回動しやすくなっている。
なお、折れ線C210は、途中位置W1から辺部210cまで形成されているとしたが、折れ線C210の端部は、途中位置W1や辺部210cの位置でなくてもよく、また、折れ線C212は、途中位置W2から辺部210aまで形成されているとしたが、折れ線C212の端部は、途中位置W2や辺部210aに位置しなくてもよく、折れ線C210、C212は、途中位置W1と途中位置W2の間に途中位置W1と途中位置W2を結ぶ方向に直線状に形成されていればよく、そのように罫線が形成されていれば、正面部上側部210−2が正面部下側部210−1に対して折曲げ可能となる。
なお、正面部210は、特定内箱部側面部としての正面部10に対応する外箱部側面部であるので、「特定外箱部側面部」であるといえる。
また、側面部220は、正面部210の正面視における右側の端部(つまり、右側面側の端部)から折れ線C23を介して連設され、略方形状を呈し、切目線222と、切目線224a、224bと、通気口228が形成されている。側面部220は、方形状に対して、背面側の下端を傾斜辺220aにより面取りするとともに、切欠部K220による切欠部を形成した外形を有している。なお、傾斜辺220aの上端部分は、糊代部242の下辺の方向に向かって曲がって形成され、傾斜辺220aの下端部分は、側面部220の下辺の方向に向かって曲がって形成されている。
ここで、切目線222は、ミシン目状の切込み(間隔をおきながら形成された切込み)(切断予定線)により形成され、横方向に間隔を介して設けられた円弧状の切目線222a、222cと、切目線222aの上端と222cの上端を結ぶ横方向(側面部220の下辺と平行な方向)の直線状の切目線222bとを有し、全体に下向きの略コ字状を呈している。切目線222と、切目線222a及び切目線222cの切目線222b側とは反対側の端部間を結ぶ折れ線C224により囲まれた領域が、片部(第1回動片部)224となる。
また、切目線222bの一方の端部から他方の端部までの途中位置には、切目線222aや切目線222cが設けられている側とは反対側に、縦方向(切目線222bと直角方向)に互いに平行な切目線224a、224bが形成されている。つまり、切目線224aと切目線224bは、互いに平行に形成され、連続した切込みにより形成されている。また、切目線224aは、切目線222aよりも内側(横方向の内側)に形成され、切目線224bは、切目線222cよりも内側(横方向の内側)に形成されている。以上のように、切目線224aと、切目線224bと、切目線222bと、切目線224a及び切目線224bの切目線222b側とは反対側の端部間を結ぶ直線状の折れ線C226により囲まれた領域が、片部(押込み片部)226となる。また、側面部220における片部226よりも上側の領域には、通気口(第2通気口)228が設けられている。この通気口228は、円形を呈し、収納される鉢植えの花のための空気穴(空気を供給するための穴)である。この側面部220の横幅は、内箱部Aを外箱部B内に収納することができるように、側面部20の横幅よりも若干大きく形成されている。
また、側面部230は、正面部210の正面視における左側の端部(つまり、左側面側の端部)から折れ線C22を介して連設され、方形状を呈し、切目線232と切目線234a、234bと、通気口238が形成されている。側面部230は、方形状に対して、背面側の下端を傾斜辺230aにより面取りするとともに、開口部K230による切欠部を形成した外形を有している。なお、傾斜辺230aの上端部分は、背面部240の下辺の方向に向かって曲がって形成され、傾斜辺230aの下端部分は、側面部230の下辺の方向に向かって曲がって形成されている。
この側面部230の構成は、側面部220と前後方向に垂直な仮想的な平面である中心面を介して、正面側の端部の下側部分(開口部K230による切欠部の箇所)を除き、対称に形成されていて、切目線232は、切目線222と対称に形成され、横方向に間隔を介して設けられた円弧状の切目線232a、232cと、切目線232aの上端と232cの上端を結ぶ横方向(側面部230の下辺と平行な方向)の直線状の切目線232bとを有し、全体に下向きの略コ字状を呈している。切目線232と、切目線232a及び切目線232cの切目線232b側とは反対側の端部間を結ぶ折れ線C234により囲まれた領域が、片部(第2回動片部)234となる。
また、切目線232bの一方の端部から他方の端部までの途中位置には、切目線232aや切目線232cが設けられている側とは反対側に、縦方向(切目線232bと直角方向)に互いに平行な切目線234a、234bが形成されている。つまり、切目線234aと切目線234bは、互いに平行に形成され、連続した切込みにより形成されている。また、切目線234aは、切目線232aよりも内側(横方向の内側)に形成され、切目線234bは、切目線232cよりも内側(横方向の内側)に形成されている。以上のように、切目線234aと、切目線234bと、切目線232bと、切目線234a及び切目線234bの切目線232b側とは反対側の端部間を結ぶ直線状の折れ線C236により囲まれた領域が、片部236(押込み片部)となる。また、側面部230における片部236よりも上側の領域には、通気口(第2通気口)238が設けられている。この通気口238は、円形を呈し、収納される鉢植えの花のための空気穴(空気を供給するための穴)である。この側面部230の横幅は、内箱部Aを外箱部B内に収納することができるように、側面部30の横幅よりも若干大きく形成されていて、側面部220の横幅と同一(略同一としてもよい)に形成されている。
また、背面部240は、側面部230の左側面視における左端(つまり、背面側の端部)から折れ線C21を介して連設され、方形状を呈している。背面部240の下辺は、側面部230の傾斜辺230aの上端(背面側の端部)から連設され、背面部240の下辺の上下方向の位置は、正面部210や側面部220、230の下辺よりも上下方向において上側にある。この背面部240の横幅は、正面部210の横幅と同一に形成され、内箱部Aを外箱部B内に収納することができるように、内箱部Aの左右方向の幅よりも若干大きく形成されている。
また、糊代部242は、側面部220の右側面視における右端(つまり、背面側の端部)から折れ線C24を介して連設され、縦方向に細長の帯状台形形状を呈している。この糊代部242は、図2に示すように、その内側の面が側面部220の外側の面(背面部240の右側面側の端部領域)に接着されている。
また、正面部210の縦幅と側面部220、230の縦幅(最大幅)は同一に形成されていて、これらの縦幅は、側面部20、30の縦幅(最大幅)と略同一(厳密には、側面部20、30の縦幅(最大幅)よりも若干長く)形成されている。
また、正面部210と側面部220の境界位置の下側には縦長帯状の切欠部K220が形成され、また、正面部210と側面部230の境界位置の下側には縦長帯状の開口部K230が形成され、内箱部Aと外箱部Bとを接着した状態では、切欠部K220の上端が正面部10と側面部20間の境界位置の上端と略一致し、開口部K230の上端が正面部10と側面部30間の境界位置の上端と略一致し、特に、切欠部K220の上端が正面部10と側面部20間の境界位置の上端と係合している。
また、蓋部260は、正面部210の上辺から折れ線C25を介して連設され、蓋部260は、正面部210から折れ線C25を介して連設された蓋本体262と、蓋本体262の正面部210とは反対側の辺部から折れ線C26を介して連設された蓋フラップ264とを有している。つまり、この蓋部260はB式と呼ばれるものである。
蓋本体262は、方形状における正面側に切欠部K262を設けた形状を呈している。すなわち、切欠部K262は、一対の折れ線C25における左側面側の折れ線C25から上下方向に折れ線C25に対して直角方向に連設された直線状の辺部262aと、折れ線C25の方向と平行な直線状の辺部262bと、辺部262aと平行で右側面側の折れ線C25から連設された直線状の辺部262cとを有し、辺部262aと辺部262b間と辺部262cと辺部262b間には、アールが形成されている。つまり、外箱部Bの展開状態では、切欠部K210と切欠部K262とで方形状(厳密には、角部にアールを形成した方形状)の開口部(窓用開口部)290が設けられており、この開口部290の内側の外周部に該開口部290を内側から覆うように透明なシート状部材TSを接着することにより、窓部Mが設けられている。つまり、窓部Mは、開口部290とシート状部材TSにより構成されている。シート状部材TSは、透明なシート状部材であり、例えば、セロファンにより形成されている。なお、シート状部材TSは、透明でなくても、包装箱Pに収納された鉢植えの花を包装箱Pの外部から視認可能な透明性を有するシート状部材であればよい。
この窓部Mが設けられていることにより、外箱部Bの外部から収納された鉢植えの花を観賞することができ、特に、蓋本体262から正面部210にまで窓部Mが形成されており、長さL210が、折れ線C25と正面部210の下辺間の長さの半分以下であるので、窓部Mの大きさが広く確保されており、鉢植えの花を十分観賞することができる。また、窓部Mは透明シートTSにより覆われているので、鉢植えの花を包装箱Pに収納された状態で保護することができ、包装箱Pに収納された状態で鉢植えの花に手で触れることができないようになっている。
また、蓋フラップ264は、略横長長方形状を呈し、細長長方形状における先端側の角部にアールを形成した形状を呈している。蓋部260を閉じる際には、蓋フラップ264を背面部240の内側に差し込む。
また、フラップ部270は、側面部220の上辺から折れ線C27を介して連設され、全体に略台形形状を呈し、フラップ部270の先端側の辺部は、折れ線C27と平行に形成されている。
また、フラップ部280は、側面部230の上辺から折れ線C28を介して連設され、全体に略台形形状を呈し、フラップ部280の先端側の辺部は、折れ線C28と平行に形成されている。
外箱部Bを箱状に組み立てた状態では、正面部210と背面部240とが互いに平行になり、側面部220と側面部230とが互いに平行になる。また、スリーブ状部205を構成する各部材(正面部210、側面部220、230、背面部240)における隣接する部材は互いに直角となる。
次に、内箱部Aと外箱部Bとは、分離部24、34の箇所で互いに接着されている。つまり、分離部24の外側の面と側面部220(特に、片部224)の内側の面とが接着剤その他の接着手段により接着されるとともに、分離部34の外側の面と側面部230(特に、片部234)の内側の面とが接着剤その他の接着手段により接着されることにより、包装箱Pが全体に一体に形成される。つまり、分離部24の外側の面の全部又は一部の領域と側面部220の内側の面の間には接着剤層(図示せず)が設けられていて、同様に、分離部34の外側の面の全部又は一部の領域と側面部230の内側の面の間には接着剤層(図示せず)が設けられている。これにより、外箱部Bのスリーブ状部205は、内箱部Aにおけるスリーブ状部5の外側の面に沿って設けられ、例えば、正面部10の外側の面に沿って正面部210が設けられ、側面部20の外側の面に沿って側面部220が設けられ、側面部30の外側の面に沿って側面部230が設けられ、背面部40の外側の面に沿って背面部240が設けられている。該接着剤層の接着力は、外箱部Bの片部224を外側に回動させた際に、同時に分離部24の周囲の切目線24aが破れて、分離部24が内箱部Aから分離し、回動させた片部224に接着した状態で片部224に従動するように設定されていて、同様に、外箱部Bの片部234を外側に回動させた際に、同時に分離部34の周囲の切目線34aが破れて、分離部34が内箱部Aから分離し、回動させた片部234に接着した状態で片部234に従動するように設定されている。
また、内箱部Aと外箱部Bとが接着した状態では、側面部20の上辺の高さと側面部220の上辺の高さとが略一致し、側面部20の上辺の高さが側面部220の上辺の高さよりも若干低く形成され、また、側面部30の上辺の高さと側面部230の上辺の高さとが略一致し、側面部30の上辺の高さが側面部230の上辺の高さよりも若干低く形成されている。
また、内箱部Aと外箱部Bとが接着された状態では、内箱部Aの下端と外箱部Bの下端とが同じ高さになるように形成されている。なお、内箱部Aと外箱部Bとは、分離部24、34の箇所以外は互いに接着されていない。また、内箱部Aと外箱部Bが接着された状態では、通気口28と通気口228が重なって連通した状態となり、通気口38と通気口238が重なって連通した状態となっている。
以上のように、内箱部Aは外箱部Bの内側に収納した状態となっていて、外箱部Bの下端の高さ方向の位置は、内箱部Aの下端の高さ方向の位置と略同一である。
なお、上記構成の包装箱Pは、内箱部Aが上記のように折り畳むことができ、また、外箱部Bがスリーブ状部205を有し、外箱部Bが全体に略スリーブ状を呈しているので、包装箱Pの状態においても平板状に折り畳むことができ、正面部210を側面部220に対して略平行になるようにし、かつ、側面部230を背面部240に対して略平行になるようにすることにより、図11、図12に示すように平板状に折り畳むことができる。
上記構成の包装箱Pの製造工程について簡単に説明する。まず、展開状態の内箱部Aと外箱部Bとを製造する。
次に、外箱部Bの内側の面に内箱部Aの外側の面を接着させる(第1接着工程)。つまり、展開状態の外箱部Bの内側の面を上側にして、片部224における分離部24との接着領域(図8のハッチングに示す領域)と片部234における分離部34との接着領域(図8のハッチングに示す領域)に接着剤を塗布して、展開状態の内箱部Aを図8に示すように重ねる。これにより、分離部24と片部224が接着され、分離部34と片部234が接着される。その際、外箱部Bのスリーブ状部205の下辺と内箱部Aのスリーブ状部5の下辺とが一致する(略一致するとしてもよい)ようにし、また、外箱部Bと内箱部Aとにおいて、折れ線C3と折れ線C22を一致させる。なお、スリーブ状部5とスリーブ状部205において、互いに対応する部材の横方向の長さは、外箱部Bの方が長く形成されているので、図8に示すように、折れ線C21は、折れ線C2に対して外側にずれ、折れ線C23は折れ線C4に対して外側にずれる。
次に、内箱部Aの底面部50を構成する各部をスリーブ状部5に対して内側に折り返し、さらに、先端部74を本体部72に対して折り返し、先端部84を本体部82に対して折り返して、図9に示す状態とする(折り返し工程)。つまり、第1片部60を側面部30側に折り返し、第2片部70を正面部10側に折り返し、第3片部80を背面部40側に折り返し、第4片部90を側面部20側に折り返し、さらに、先端部74を本体部72に対して折り返し、先端部84を本体部82に対して折り返す。
次に、先端部84の領域に接着剤を塗布して(図9のハッチングに示す領域に接着剤を塗布する)(接着剤塗布工程)、背面部240を折れ線C21を介して側面部230の側に内側に折り返す(折り返し工程)ことにより、背面部40を折れ線C2を介して側面部30側に折り返し、図10に示す状態とする。すると、先端部84が第1片部60に接着される(第2接着工程)。なお、先端部84の代わりに、第1片部60における先端部84との接着領域に接着剤を塗布してもよい。
次に、先端部74の領域と、糊代部49の領域と、糊代部242の領域に接着剤を塗布して(図10のハッチングに示す領域に接着剤を塗布する)(第2接着剤塗布工程)、側面部220を折れ線C23を介して正面部210の側に内側に折り返す(第2折り返し工程)ことにより、側面部20を折れ線C4を介して正面部10側に折り返し、図11に示す状態とする。すると、先端部74と第4片部90が接着され、糊代部49が側面部20に接着され、糊代部242が背面部240に接着される(第3接着工程)。なお、側面部220を正面部210側に折り返した際には、側面部220に押されてフラップ部130が保持部本体110に対して折り返された状態となる。図11に示す状態を反対側から見ると、図12に示す状態となっている。
なお、糊代部49の代わりに、側面部20における糊代部49との接着領域に接着剤を塗布してもよく、また、糊代部242の代わりに、背面部240における糊代部242との接着領域に接着剤を塗布してもよく、また、先端部74の代わりに、第4片部90における先端部74との接着領域に接着剤を塗布してもよい。以上のようにして、包装箱Pが製造される。なお、上記の製造は、組立て装置により自動で製造される。
なお、上記の製造工程において、第4片部90を側面部20側に折り返し、第2片部70を正面部10側に折り返し、さらに、先端部74を本体部72に対して折り返す工程は、背面部240を側面部230側に折り返して、先端部84を第1片部60に接着した後で、先端部74の領域と、糊代部49の領域と、糊代部242の領域に接着剤を塗布する前に行ってもよい。第4片部90を側面部20側に折り返し、第2片部70を正面部10側に折り返し、さらに、先端部74を本体部72に対して折り返す工程と、その後に、先端部74と糊代部49、242に接着剤を塗布する工程が、第2折り返し・接着剤塗布工程となる。その場合、上記折り返し工程では、第3片部80と第1片部60を折り返し、その後、先端部84に接着剤を塗布することになる(第1折り返し・接着剤塗布工程)。
また、先端部84への接着剤の塗布は、第3片部80を折り返し先端部84を折り返した状態で行なうとしたが、図8の状態で先端部84に接着剤を塗布した後に、第3片部80を図9に示す状態としてもよい。また、先端部74の接着剤の塗布は、第2片部70を折り返し先端部74を折り返した状態で行なうとしたが、図8の状態で先端部74に接着剤を塗布した後に、第2片部70を図9に示す状態としてもよい。なお、図8の状態で先端部74に接着剤を塗布した後に、第2片部70を図9に示す状態にするのは、背面部240を側面部230側に折り返して、先端部84を第1片部60に接着した後でもよい。
上記構成の包装箱Pの使用状態について説明する。包装箱Pを使用しない状況では、上記のように包装箱Pは、図11、図12に示すように、平板状に折り畳むことができるので、折り畳んで保管しておく。
そして、包装箱Pを使用する際には、以下のように、包装箱Pを組み立てるとともに、鉢植えの花(被収納物、商品)を収納する。
すなわち、外箱部Bにおける正面部210と背面部240とが互いに平行になり、側面部220と側面部230とが互いに平行になるようにするとともに、内箱部Aにおける正面部10と背面部40とが互いに平行になり、側面部20と側面部30とが互いに平行になるようにし、底面部50がスリーブ状部5、205に対して直角になるようにすることにより包装箱Pが立体状に組み立てられる。なお、この段階では、蓋本体262と蓋フラップ264は上方に伸びた状態となっていて、正面部210と蓋本体262と蓋フラップ264とで1枚の平板状となっており(つまり、折れ線C210、C212、C25、C26を介して折曲されていない)、また、フラップ部270は上方に伸びた状態となっていて、側面部220とフラップ部270とで1枚の平板状となっており(つまり、折れ線C27を介して折曲されていない)、フラップ部280は上方に伸びた状態となっていて、側面部230とフラップ部280とで1枚の平板状となっている(つまり、折れ線C28を介して折曲されていない)。また、保持部本体110と脚部120は、上方に伸びた状態となっていて、正面部10と保持部本体110と脚部120とで1枚の平板状となっている。
その後、切目線K212、K214を切断して、正面部上側部210−2を折れ線C210、C212を介して正面部下側部210−1に対して正面側に回動させる。すると、図13に示すように、正面部上側部210−2と蓋部260は正面側に開いた状態となり、正面部210の正面部上側部210−2の領域が開放されるので、保持部100を組み立てやすくなる。なお、この段階では、保持部本体110と脚部120は、上方に伸びた状態となっている。すなわち、正面部10と保持部本体110と脚部120とで1枚の平板状となっている(つまり、折れ線C9、C10を介して折曲されていない)。
保持部100を組み立てるには、フラップ部130、140を保持部本体110に対して内側に折り曲げた状態で、保持部本体110を正面部10に対して背面側に回動させ、さらに、脚部120を保持部本体110に対して下方に折り曲げて、脚部120を保持部本体110に対して折り曲げた状態で保持部本体110を正面部10に対してさらに回動させて、突状部114、116が穴部44、46に嵌合して係止した状態にすることにより保持部100が組み立てられる。
保持部100が組み立てられた状態では、脚部120の先端が底面部50(特に、第3片部80の本体部82)に接した状態になり、保持部本体110が底面部50に対して平行(略平行としてもよい)の状態になり、脚部120が背面部40の内側の面に沿った状態で背面部40の内側の面に接し、フラップ部130、140が保持部本体110に対して下方に折り曲げられて、フラップ部130は、側面部(隣接内箱部側面部)20の内側の面に沿った状態で糊代部49に接し、フラップ部140は、側面部(隣接内箱部側面部)30の内側の面に沿った状態となる。なお、突状部114、116が穴部44、46に嵌合しているので、保持部本体110が底面部50に対して平行な状態が維持され、保持部本体110が上方に回動して浮き上がるのを防止することができる。また、脚部120が背面部40の内側の面に接しているので、この点でも保持部本体110の浮き上がりを防止でき、また、脚部120が底面部50に接しているので、突状部114、116が穴部44、46から外れても、保持部本体110が略水平よりも下方に回動してしまうことがない。また、フラップ部130、140が設けられているので、保持部100の剛性を高めることができ、また、図17に示すように外箱部Bを取り外した際に、側面部20、30において分離部24、34が設けられていた領域の少なくとも一部をフラップ部130、140により内側から塞ぐことができるので、見栄えをよくすることができる。
なお、保持部本体100を正面部10に対して折り曲げる際に、フラップ部130が側面部20の辺部20c、20dに接して保持部100の組立ての邪魔にならないように、フラップ部130が保持部本体110に対して十分折れ曲がっている必要があり、フラップ部140が側面部30の辺部30c、30dに接して保持部100の組立ての邪魔にならないように、フラップ部140が保持部本体110に対して十分折れ曲がっている必要があるが、包装箱Pの製造に際して、側面部220を正面部210に対して折り返す際に、フラップ部130は、側面部220に押されて保持部本体110に対して折り返されるので、フラップ部130は、保持部本体110に対して十分折れ曲がっているので、フラップ部130を保持部本体110に対して折り曲げる必要はないが、包装箱Pを立体状に組み立てた際では、フラップ部140は保持部本体110に対して略直角に折れ曲がっているだけであり、そのまま保持部本体110を回動させると、フラップ部140が側面部30の辺部30c、30dに接するおそれがあるので、保持部本体110を正面部10に対して回動させる際に、予めフラップ部140を保持部本体110に対して内側に折り返しておくのが好ましい。保持部100を組み立てた状態は、図13に示すようになる。なお、図1においては、包装箱Pの説明のために、切目線K212、K214が切断されていない状態で保持部100が組み立てられている。切目線K212、K214を切断せずに保持部100を組み立てることは、蓋部260を開けた状態で組み立てればよいので、可能である。被収納物の収納に際しても、切目線K212、K214を切断しない状態で被収納物を収納することは可能である。
次に、図14に示すように、保持部100の保持部本体110に鉢植えの花FLを保持させる。つまり、鉢植えの花FLを包装箱P内に収容して、鉢植えの花FLにおける鉢Gを収容部113に収容する。鉢植えの花FLを収容させる際にも、正面部210の正面部上側部210−2の領域が開放されているので、収容が容易である。なお、フラップ部270、280は上方に立設した状態となっているので、鉢植えの花FLを収容するのに邪魔にはならない。
なお、鉢Gの径の大きさは、折れ線C13で囲まれた略円形の径以下の大きさである必要があり(つまり、鉢Gは折れ線C13で囲まれた開口に入る大きさである必要がある)、また、片部HBにより鉢Gが保持されるためには、開口部113aの径(片部HBを本体部112における収容部113以外の領域に対して折り曲げない状態の大きさ)以上であるのが好ましい。なお、鉢Gの径の大きさに応じて片部HBが折れ曲がるので、鉢をしっかりと保持することができる。
次に、包装箱Pを図15に示すように閉状態にする。すなわち、フラップ部270を側面部220に対して折り曲げるとともに、フラップ部280を側面部230に対して折り曲げた状態で、正面部上側部210−2を正面部下側部210−1に対して上方に伸びた状態とし(つまり、正面部210を1枚の平板状とする)、その後、蓋本体262を折れ線C25を介して正面部上側部210−2に対して折り曲げ、さらに、蓋フラップ264を折れ線C26を介して蓋本体262に対して折り曲げて、蓋フラップ264を背面部240の内側に差し込んで蓋部260を閉じる。以上のようにして、包装箱Pが閉状態となる。図15に示す状態では、窓部Mにより収納された鉢植えの花FLを外部から見ることができる。つまり、包装箱Pの状態で鉢植えの花を鑑賞することができる。なお、蓋部260を閉じる際に、折れ線C25、C26を介して折り曲げておいてから蓋部260を閉じてもよい。
実際の使用に際しては、図15に示すように、鉢植えの花FLを包装箱Pに収納した状態で、店舗に陳列する。購入者は、窓部Mを通して収納された鉢植えの花FLを外部から見ることができるので、鉢植えの花FLの状態を確認して購入することができる。また、販売者は、鉢植えの花FLがすでに包装箱Pに収納されているので、購入者から購入を打診された際に鉢植えの花FLを包装する必要がなく、購入者に商品を渡す際に、包装のために購入者に待たせる必要がない。
なお、鉢植えの花を包装箱Pに収納した状態で搬送する場合に、保持部本体110が浮き上がってしまうと鉢植えの花を十分に保持することができないが、突状部114、116が穴部44、46に嵌合して係止しているので、保持部本体110が浮き上がるのを防止できる。特に、鉢の径が折れ線C13で囲まれた開口よりも小さい場合には、鉢植えの花の重みにより保持部本体110の浮き上がりを防止することができないので、突状部114、116と穴部44、46により保持部本体110の浮き上がりを防止することができる。
次に、外箱部Bを取り外して鉢植えの花FLを陳列する際には、外箱部Bを内箱部Aから分離する。すなわち、図16に示すように、外箱部Bの側面部230の片部236を内側に押し込むことにより片部234の先端に指を引っかけることができるようにした後に、片部234を外側に回動させる。つまり、折れ線C234が回動軸となって片部234が上下方向に回動する。
同様に、外箱部Bの側面部220の片部226を内側に押し込むことにより片部224の先端に指を引っかけることができるようにした後に、片部224を外側に回動させる。つまり、折れ線C224が回動軸となって片部224が上下方向に回動する。
なお、片部224、234が回動する際の回動軸となる折れ線C224、C234の箇所には、罫線を形成しておかなくても片部224、234を回動させることにより自然と折れ線が形成されるが、予め該折れ線の箇所に罫線を形成しておいてもよい。また、同様に、折れ線C226、C236に沿った罫線を省略してもよい。
すると、外箱部Bの片部224を外側に回動させた際に、同時に分離部24の周囲の切目線24aが破れて、分離部24が内箱部A(具体的には、本体部22)から分離し、回動させた片部224に接着した状態で片部224に従動する。同様に、外箱部Bの片部234を外側に回動させた際に、同時に分離部34の周囲の切目線34aが破れて、分離部34が内箱部A(具体的には、本体部32)から分離し、回動させた片部234に接着した状態で片部234に従動する。
そして、図17に示すように、外箱部Bを上方に引き上げることにより、鉢植えの花FLを収納した状態で、かつ、分離部24、34が分離した状態の内箱部Aが残るので、外箱部Bを取り外した状態で、鉢植えの花FLを鑑賞することができる。
なお、鉢植えの花FLを保持部本体110から取り出して、鉢植えの花単独で鑑賞してもよい。つまり、内箱部Aを取り外した状態で鉢植えの花FLのみを載置して鑑賞してもよい。その際、鉢植えの花FLを保持部本体110から取り出す際に、突状部114、116が穴部44、46に係止しているとともに、脚部120が背面部40の内側の面に接しているので、保持部本体110が鉢植えの花FLとともに上方に浮き上がることがない。
以上のように、包装箱Pによれば、包装箱Pの状態で被収納物(例えば、鉢植えの花)を鑑賞することができるとともに、外箱部Bを取り外した状態でも鑑賞することができる。
また、本実施例の包装箱Pによれば、切目線K212、K214を破断することにより、正面部210の正面部上側部210−2の領域を開放することができるので、保持部100の組立てや鉢植えの花FLの収納を容易に行なうことができる。特に、包装箱Pが製造された段階では、図11、図12に示すように、保持部本体110や脚部120は、上方に伸びた状態となっており、保持部100を組み立てる際に、正面部210の上側の領域(正面部上側部210−2の領域)が開放されるので、保持部100の組立てが容易となる。
また、蓋部260の蓋フラップ264を背面部240の内側に差し込むだけで包装箱Pを閉状態にできるので、容易に鉢植えの花FLの梱包作業を行なうことができる。
さらに、包装箱の製造方法によれば、上記のように、外箱部Bと内箱部Aを重ねて接着した後に、底面部50を構成する各部をスリーブ状部5に対して折り返して、所定の領域に接着剤を塗布した後に、折り返す工程を2回行う(つまり、図9の状態から図10の状態への工程と、図10の状態から図11の状態への工程)ことにより製造することができるので、包装箱の製造が容易となる。
なお、上記の説明では、被収納物として鉢植えの花を例にとって説明したが、鉢植えの花には限られず他の被収納物でもよく、例えば、ぬいぐるみであってもよい。被収納物がぬいぐるみの場合でも、包装箱Pの状態でぬいぐるみを鑑賞することができるとともに、外箱部Bを取り外した状態でも鑑賞することができる。
また、窓部M及び窓部Mを構成する開口部290は、正面部210から蓋本体262にかけて形成されているとしたが、正面部210のみに設けられていてもよく、あるいは、蓋本体262のみに設けられていてもよい。つまり、窓部Mや開口部290は、正面部210と蓋部260からなる領域内に設けられていればよい。ただし、実施例のように、窓部Mが正面部210から蓋本体262にかけて形成されていることにより、保持された鉢植えの花FLを外部から見やすくできる。
また、収容部113は、開口部113aと複数の切込み113bにより形成されているとしたが、これには限られず、例えば、図18に示すように、中心位置Wから放射状に形成された複数の切込み113cと、切込み113cの外側の端部間を結ぶ折れ線C14により収容部(保持手段)113を構成するものとし、収容部113の使用に際しては、上方から見て折れ線C14を山折りとすることにより切込み113cと折れ線C14により囲まれた片部HBを下方へ折り曲げ、折れ線C14で囲まれた開口部に被収納物を収容するものとしてもよい。つまり、切込み113cは、被収納物を収容するための開口部を形成するための切込み(切込みからなる切目線)といえる。なお、切込み113cの代わりに、切断予定線としての切目線とし、収容部113に被収納物を収容する際に、該切目線を切断した後に該切目線と折れ線C14により囲まれた片部HBを下方に折り曲げて、開口部に被収納物を収容してもよい。つまり、切込みからなる切目線又は切断予定線からなる切目線により収容部113を構成してもよい。
また、被収納物がぬいぐるみのように柔軟性のあるものである場合には、収容部113を単に開口部により構成しても、被収納物を該開口部に嵌合させることにより、被収納物をしっかりと保持することができる。例えば、図6や図18において、片部HBの構成を省略して開口部のみにより収容部113を構成する。なお、開口部の形状としては任意であり、例えば、円形や四角形状でもよい。
また、通気口228、238の全ての領域が通気口28、38の領域内に入るように形成されているとしたが、内箱部Aの内側から側面視した場合に、通気口228、238の領域の一部が通気口28、38の領域内に入っていればよく、結果として、通気口28と通気口228が連通していればよく、また、通気口38と通気口238が連通していればよい。
また、通気口は、側面部20、220と側面部30、230に設けられているとしたが、背面部40と背面部240に通気口を設け、背面部40の通気口と背面部240の通気口が連通するようにしてもよい。
また、外箱部Bにおいて、切目線222a、222c、232a、232cは切断予定線であるとしたが、連続した切込みにより形成された切目線でもよい。
また、上記の説明において、図8〜図11に示す工程で包装箱を製造するとして説明したが、外箱部Bと内箱部Aの展開状態を左右対称として製造してもよい。すなわち、実施例1を例にとると、図7に示す状態の外箱部Bの上面に図6に示す状態の内箱部Aを重ねて接着し、内箱部Aの底面部を構成する各部を折り返すとともに、先端部74、84を外側に折り返して、先端部84に接着剤を塗布した状態で背面部240を折り返し、さらに、先端部74と糊代部49、242に接着剤を塗布して側面部220を折り返すことにより包装箱を製造してもよい。その場合に製造された包装箱は、図1〜図5の構成に際して左右対称に形成されることになり、例えば、背面部40から連設された糊代部49は、左側面部の内側の面に接着されることになる。
また、内箱部Aにおいて、糊代部49は背面部40から連設されているが、側面部20から連設された構成とし、外箱部Bにおいて、糊代部242は側面部220から連設されているが、背面部240から連設された構成としてもよい。その場合には、包装箱の製造に際しては、糊代部242が連設されていない側面部220を正面部210に対して折り返し(第2接着工程)、その後、背面部240を側面部230に対して折り返す(第3接着工程)。
また、上記の説明において、外箱部Bにおいて、蓋本体262の先端から蓋フラップ264が連設されているとしたが、蓋フラップ264を省略して蓋本体262のみにより蓋部を構成し、蓋本体262を閉状態で固定するには、蓋本体262の先端領域と背面部240間に接着テープを貼り付ける(例えば、蓋本体262の先端に沿って接着テープを貼り付ける)ようにしてもよい。
また、上記の説明において、外箱部Bにおいては、蓋部260としてB式であるとしたが、他の形式、例えば、A式としてもよい。つまり、A式とした場合には、正面部210の上辺から蓋部が連設されるとともに、背面部240の上辺から蓋部が連設され、接着テープを外箱部Bの側面部220から2つの蓋部の上面(具体的には、2つの蓋部の境界を塞ぐ領域)を経て側面部230側にまで接着させることにより、2つの蓋部が封止される。