JP6806484B2 - 箱体、包装箱及び包装箱の製造方法 - Google Patents

箱体、包装箱及び包装箱の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、商品を展示するための箱体に関するものであり、特に、側面の一部をPOP広告として使用できる箱体に関するものである。
商品を展示するための箱体で、側面の一部をPOP広告として使用できるものとして、出願人は、特許文献1〜3の出願を行っている。
特許文献1に記載の包装箱は、アーム部14と、アーム部14から折れ線を介して連設された表示部16とを有し、表示部16をアーム部14に対して折れ線を介して折曲するとともに、アーム部14を正面本体部12に対して折れ線2を介して折曲して、表示部16をアーム部14に支持された状態で正面側に引き出す構成となっている。
特許文献2の包装箱においては、内箱部の正面部10が、正面本体部12と、正面部の上方の先端の先端部18と、先端部から折れ線を介して連設された傾斜板部16と、傾斜板部16と正面本体部12間に設けられた前開部14とを有し、傾斜板部16は、突状部16A、16Bを有し、切込みK16、K18を正面本体部12の突出部12A、12Bに係止させて、傾斜板部16が正面側斜め上方を向いた状態に固定される。
特許文献3の包装箱においては、内箱部の正面部10が、正面本体部12と、正面部の上方の先端の先端部18と、先端部から折れ線を介して連設された傾斜板部16と、傾斜板部と正面本体部間に設けられた前開部14、15とを有し、先端部18の切欠部K18、K19を切込みK13、K14に係止することにより、先端部18を前開部14に係合させて、傾斜板部16が正面側斜め上方を向いた状態に固定される。
また、特許文献4に記載のディスプレイ兼用カートンにおいては、折り出し板19を外向きに折り曲げ、さらに表示板20を内向きに折り曲げ、傾斜状態に保持しつつ、係止用差込板21を内向きに折り曲げ、係止用切り込み18、18´を切目線16、16´に沿わせながら、係止用差し込み板21を係止突起17、17´の下端まで押し下げ係止することにより、販売・ディスプレイ状態となる。
また、特許文献5に記載の包装展示兼用箱においては、前板1を折目線14、15沿いに折り重ねて表示板21を形成し、差込片17を差込穴18に差し込んで、表示板21を前方に突出した状態で固定することにより、表示板21が広告機能を果たす。
実用新案登録第3175415号公報 実用新案登録第3179758号公報 実用新案登録第3179759号公報 特開2004−51150号公報 特開2001−354237号公報
しかし、特許文献1に記載の包装箱においては、表示部16がアーム部14を介して正面本体部12と連設されている構成であるので、表示部16の角度を固定することができないという問題があった。
また、特許文献2の包装箱では、突状部16A、16Bが正面本体部12の正面側の面に当接するので、傾斜板部16の角度を固定することはできるが、正面部10を組み立てて、傾斜板部16を表示状態にするには、切込みK16、K18を正面本体部12の突出部12A、12Bに係止させるという操作が必要になってしまう。
また、特許文献3の包装箱では、正面部10を組み立てた際に、突状部16−2の先端が正面本体部12の突状部12−2に当接するので、傾斜板部16の角度を固定することはできるが、正面部10を組み立てて、傾斜板部16を表示状態にするには、先端部18の切欠部K18、K19を切込みK13、K14に係止することにより、先端部18を前開部14に係合させる操作が必要になってしまう。
また、特許文献4のディスプレイ兼用カートンにおいては、商品の展示に際して、係止用差し込み板21を係止突起17、17´の下端まで押し下げ係止する操作が必要になってしまう。
また、特許文献5に記載の包装展示兼用箱においては、差込片17を差込穴18に差し込むという操作が必要になってしまう。
すなわち、特許文献2〜5においては、ある部材を他の部材に係止させる操作やある部材を他の部材に差し込む操作が必要になり、係止や差込みが円滑に行われない場合には、その分組立てに時間が掛かってしまう。
そこで、本発明は、側面の一部をPOP広告として使用できる箱体において、POP広告を表示するための表示部の角度を固定できるとともに、ある部材を他の部材に係止させる操作やある部材を他の部材に差し込む操作が必要なく、POP広告の表示を行なうための操作が容易となる箱体を提供することを目的とするものである。
本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、箱体であって、底面部(50)と、底面部の各辺から立設し底面部に対して略直角をなす側面構成部で、第1側面部(10)と、第1側面部の両側に隣り合う第2側面部(20)及び第3側面部(30)を有する側面構成部(5)と、を有し、箱体が、シート状のブランクにより形成され、第1側面部が、底面部から連設されるとともに、第2側面部及び第3側面部と隣り合う基部前板部(110)と、基部前板部の上側に第1切目線(110K)を介して連設された傾斜前板部(112)と、傾斜前板部の基部前板部側とは反対側の辺部である上辺から第1折れ線(C21a、C21b)を介して連設され、傾斜前板部と接着された傾斜後板部(114)と、傾斜後板部の傾斜前板部側とは反対側の辺部から第2折れ線(C22)を介して連設されるとともに、第2折れ線の一方の端部から形成された第2切目線(114Kb)を介して傾斜後板部と隣接するとともに、第2折れ線の他方の端部から形成された第3切目線(114Kd)を介して傾斜後板部と隣接し、第2切目線に沿った辺部を有し、傾斜後板部側に突出した第1突状部(116−1)と、第3切目線に沿った辺部を有し、傾斜後板部側に突出した第2突状部(116−2)を有する支持板部(116)と、支持板部の傾斜後板部側とは反対側の辺部から第3折れ線(C23)を介して連設され、基部前板部と接着された基部後板部(118)と、を有し、第1折れ線と第2折れ線と第3折れ線は平行に形成され、第1切目線を切断する前の状態では、傾斜後板部と支持板部と基部後板部からなる領域は、基部前板部と傾斜前板部からなる領域に対して、第1折れ線を介して折り返した状態であり、傾斜前板部と傾斜後板部からなる傾斜部(111)を基部前板部と基部後板部からなる基部(109)に対して傾斜した状態にするには、第1切目線を切断して、傾斜部を第1側面部の外側を正面側とした場合に正面側に引き出して、支持板部を基部後板部に対して正面側に回動させるとともに、傾斜後板部を支持板部に対して背面側に回動させ、傾斜後板部が支持板部に対して背面側に回動するに従い、第1突状部と第2突状部が傾斜前板部の裏側の面を押すことにより、傾斜前板部と傾斜後板部の間に隙間が形成され、支持板部の傾斜前板部に対する傾斜後板部側の角度が直角の状態を経て鋭角とすることにより、傾斜後板部が基部の上端に接した状態となることを特徴とする。
第1の構成においては、傾斜部を正面側に引き出す操作を行なうのみで傾斜前板部を表示状態で固定できるので、操作が極めて容易である。特に、傾斜部を傾斜した状態で固定するに際して、差込みや係止の操作がないので、傾斜前板部を表示状態とするための操作が容易となる。
また、第2には、上記第1の構成において、基部後板部の支持板部側とは反対側の辺部から折れ線を介して接着板部(120)が連設され、接着板部は、基部前板部から連設された該底面部に接着されていることを特徴とする。
よって、接着板部が底面部に接着されるので、基部後板部をより強固に固定させることができる。
また、第3には、箱体であって、底面部(50)と、底面部の各辺から立設し底面部に対して略直角をなす側面構成部で、第1側面部(10)と、第1側面部の両側に隣り合う第2側面部(20)及び第3側面部(30)を有する側面構成部(5)と、を有し、箱体が、シート状のブランクにより形成され、第1側面部が、底面部から連設されるとともに、第2側面部及び第3側面部と隣り合う基部前板部(110)と、基部前板部の上側に第1切目線(110K)を介して連設された傾斜前板部(112)と、傾斜前板部の基部前板部側とは反対側の辺部である上辺から第1折れ線(C21a、C21b)を介して連設され、傾斜前板部と接着された傾斜後板部(114)と、傾斜後板部の傾斜前板部側とは反対側の辺部から第2折れ線(C22)を介して連設されるとともに、第2折れ線の一方の端部から形成された第2切目線(114Kb)を介して傾斜後板部と隣接するとともに、第2折れ線の他方の端部から形成された第3切目線(114Kd)を介して傾斜後板部と隣接し、第2切目線に沿った辺部を有し、傾斜後板部側に突出した第1突状部(116−1)と、第3切目線に沿った辺部を有し、傾斜後板部側に突出した第2突状部(116−2)を有する支持板部(116)と、支持板部の傾斜後板部側とは反対側の辺部から第3折れ線(C23)を介して連設された基部後板部(118)と、基部後板部の支持板部側とは反対側の辺部から第4折れ線(C24)を介して連設された接着板部で、基部前板部から連設された該底面部に接着された接着板部(120)と、を有し、第1折れ線と第2折れ線と第3折れ線は平行に形成され、第1切目線を切断する前の状態では、傾斜後板部と支持板部と基部後板部からなる領域は、基部前板部と傾斜前板部からなる領域に対して、第1折れ線を介して折り返した状態であり、傾斜前板部と傾斜後板部からなる傾斜部(111)を基部前板部と基部後板部からなる基部(109)に対して傾斜した状態にするには、第1切目線を切断して、傾斜部を第1側面部の外側を正面側とした場合に正面側に引き出して、支持板部を基部後板部に対して正面側に回動させるとともに、傾斜後板部を支持板部に対して背面側に回動させ、傾斜後板部が支持板部に対して背面側に回動するに従い、第1突状部と第2突状部が傾斜前板部の裏側の面を押すことにより、傾斜前板部と傾斜後板部の間に隙間が形成され、支持板部の傾斜前板部に対する傾斜後板部側の角度が直角の状態を経て鋭角とすることにより、傾斜後板部が基部の上端に接した状態となることを特徴とする。
第3の構成においては、傾斜部を正面側に引き出す操作を行なうのみで傾斜前板部を表示状態で固定できるので、操作が極めて容易である。特に、傾斜部を傾斜した状態で固定するに際して、差込みや係止の操作がないので、傾斜前板部を表示状態とするための操作が容易となる。
また、第4には、上記第1から第3までのいずれかの構成において、基部後板部が、傾斜後板部の基部後板部側の辺部における一方の端部において、第4切目線(114Ka)を介して傾斜後板部と隣接し、傾斜後板部の基部後板部側の辺部における他方の端部において、第5切目線(114Kc)を介して傾斜後板部と隣接し、第4切目線は、第2切目線における第2折れ線側とは反対側の端部と接続し、第5切目線は、第3切目線における第2折れ線側とは反対側の端部と接続し、支持板部は、第4切目線から連設された第6切目線(116Ka)及び第5切目線から連設された第7切目線(116Kb)を介して基部後板部と隣接していることを特徴とする。
また、第5には、上記第4の構成において、第2切目線と第3切目線と第4切目線と第5切目線が切断予定線であり、傾斜部を基部に対して傾斜した状態とする際に、第2切目線と第3切目線と第4切目線と第5切目線を切断することを特徴とする。
よって、第2切目線〜第5切目線が切断予定線であるので、不用意に第1切目線が切断してしまった場合でも、支持板部が基部後板部に対して回動したり、傾斜後板部が支持板部に対して回動することがない。
なお、上記第4又は第5の構成において、以下の構成としてもよい。すなわち、「第2切目線が、第2折れ線から第2折れ線の一方の端部側である第1方向にいくに従い傾斜前板部の上辺側となるように形成された第2切目線第1構成部(114Kb−3)と、第2切目線第1構成部から連設され、第1折れ線と平行に形成された第2切目線第2構成部(114Kb−2)と、第2切目線第2構成部から連設され、第4切目線と第6切目線の接点(Q1)にまで形成された第2切目線第3構成部(114Kb−1)とを有し、
第3切目線が、第2折れ線から第2折れ線の他方の端部側である第2方向にいくに従い傾斜前板部の上辺側となるように形成された第3切目線第1構成部(114Kd−3)と、第3切目線第1構成部から連設され、第1折れ線と平行に形成された第3切目線第2構成部(114Kd−2)と、第3切目線第2構成部から連設され、第5切目線と第7切目線の接点(Q2)にまで形成された第3切目線第3構成部(114Kd−1)とを有することを特徴とする。」としてもよい。
また、第6には、包装箱であって、内箱部(A)と外箱部(B)とを有し、内箱部が、底面部(50)と、底面部の各辺から立設し底面部に対して略直角をなす内側スリーブ状部で、第1内箱部側面部(30)と、第2内箱部側面部(10)と、第3内箱部側面部(20)と、第4内箱部側面部(40)を有し、内箱部を箱状に組み立てた状態では、互いに隣接する側面部が略直角をなす内側スリーブ状部(5)と、を有し、第1内箱部側面部と第2内箱部側面部と第3内箱部側面部と第4内箱部側面部とにおける2つの内箱部側面部において、内箱部側面部の一部が分離部(24、34)として内箱部側面部における分離部以外の部分である内箱部側面部本体部と切目線を介して分離可能に形成され、内箱部における分離部が設けられた内箱部側面部以外の内箱部側面部である特定内箱部側面部(10)が、底面部から連設されるとともに、特定内箱部側面部が隣接する内箱部側面部と隣り合う基部前板部(110)と、基部前板部の上側に第1切目線(110K)を介して連設された傾斜前板部(112)と、傾斜前板部の基部前板部側とは反対側の辺部である上辺から第1折れ線(C21a、C21b)を介して連設され、基部前板部と接着された傾斜後板部(114)と、傾斜後板部の傾斜前板部側とは反対側の辺部から第2折れ線(C22)を介して連設されるとともに、第2折れ線の一方の端部から形成された第2切目線(114Kb)を介して傾斜後板部と隣接するとともに、第2折れ線の他方の端部から形成された第3切目線(114Kd)を介して傾斜後板部と隣接し、第2切目線に沿った辺部を有し、傾斜後板部側に突出した第1突状部(116−1)と、第3切目線に沿った辺部を有し、傾斜後板部側に突出した第2突状部(116−2)を有する支持板部(116)と、支持板部の傾斜後板部側とは反対側の辺部から第3折れ線(C23)を介して連設され、基部前板部と接着された基部後板部(118)と、を有し、第1折れ線と第2折れ線と第3折れ線は平行に形成され、第1切目線を切断する前の状態では、傾斜後板部と支持板部と基部後板部からなる領域は、基部前板部と傾斜前板部からなる領域に対して、第1折れ線を介して折り返した状態であり、外箱部が、内箱部の外側の面に沿って設けられた外側スリーブ状部で、第1内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第1外箱部側面部(230)と、第2内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第2外箱部側面部(210)と、第3内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第3外箱部側面部(220)と、第4内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第4外箱部側面部(240)とを有し、外箱部を箱状に組み立てた状態では、互いに隣接する側面部が略直角をなす外側スリーブ状部(205)と、外側スリーブ状部の上端から折れ線を介して連設された蓋部と、を有し、内箱部における分離部が設けられた内箱部側面部である分離部形成内箱部側面部に対応した外箱部側面部に分離部が接着され、外箱部側面部における分離部が接着された領域を含む片部である回動片部(224、234)(外箱部側面部における分離部が接着された領域を含み切目線により形成された片部である回動片部(224、234)としてもよい)が分離部が接着された外箱部側面部の他の部分に対して回動可能に形成され、回動片部を外側に回動させることにより分離部と内箱部側面部本体部間の切目線が切断されて分離部が回動片部に接着した状態で内箱部から分離し、傾斜前板部と傾斜後板部からなる傾斜部(111)を基部前板部と基部後板部からなる基部(109)に対して傾斜した状態にするには、第1切目線を切断して、傾斜部を第1側面部の外側を正面側とした場合に正面側に引き出して、支持板部を基部後板部に対して正面側に回動させるとともに、支持板部を傾斜後板部に対して背面側に回動させ、傾斜後板部が支持板部に対して背面側に回動するに従い、第1突状部と第2突状部が傾斜前板部の裏側の面を押すことにより、傾斜前板部と傾斜後板部の間に隙間が形成され、支持板部の傾斜前板部に対する傾斜後板部側の角度が直角の状態を経て鋭角とすることにより、傾斜後板部が基部の上端に接した状態となることを特徴とする。
第6の構成においては、外箱部を分離することにより内箱部に収納した被収納物を陳列することができ、被収納物を陳列する際に、傾斜部を正面側に引き出す操作を行なうのみで傾斜前板部を表示状態で固定できるので、操作が極めて容易である。特に、傾斜部を傾斜した状態で固定するに際して、差込みや係止の操作がないので、傾斜前板部を表示状態とするための操作が容易となる。
また、組み立てた状態の包装箱に上方から被収納物である商品を収納して、蓋部を閉じて封止するのみであるので、容易に商品の梱包作業を行うことができ、また、回動片部を外側に回動させて、分離部を内箱部から分離して外箱部を上方に引き上げるのみで陳列することができるので、商品の陳列作業を容易に行なうことができる。
また、第7には、上記第6の構成において、基部後板部の支持板部側とは反対側の辺部から折れ線を介して接着板部(120)が連設され、接着板部は、基部前板部から連設された底面部に接着されていることを特徴とする。
よって、接着板部が底面部に接着されるので、基部後板部をより強固に固定させることができる。
また、第8には、第6又は第7の構成において、基部後板部が、傾斜後板部の基部後板部側の辺部における一方の端部において、第4切目線(114Ka)を介して傾斜後板部と隣接し、傾斜後板部の基部後板部側の辺部における他方の端部において、第5切目線(114Kb)を介して傾斜後板部と隣接し、第4切目線は、第2切目線における第2折れ線側とは反対側の端部と接続し、第5切目線は、第3切目線における第2折れ線側とは反対側の端部と接続し、支持板部は、第4切目線から連設された第6切目線(116Ka)及び第5切目線から連設された第7切目線(116Kb)を介して基部後板部と隣接していることを特徴とする。
また、第9には、第8には、第2切目線と第3切目線と第4切目線と第5切目線が切断予定線であり、傾斜部を基部に対して傾斜した状態とする際に、第2切目線と第3切目線と第4切目線と第5切目線を切断することを特徴とする。
よって、第2切目線〜第5切目線が切断予定線であるので、不用意に第1切目線が切断してしまった場合でも、支持板部が基部後板部に対して回動したり、傾斜後板部が支持板部に対して回動することがない。
なお、上記第8又は第9の構成において、以下の構成としてもよい。すなわち、「第2切目線が、第2折れ線から第2折れ線の一方の端部側である第1方向にいくに従い傾斜前板部の上辺側となるように形成された第2切目線第1構成部(114Kb−3)と、第2切目線第1構成部から連設され、第1折れ線と平行に形成された第2切目線第2構成部(114Kb−2)と、第2切目線第2構成部から連設され、第4切目線と第6切目線の接点(Q1)にまで形成された第2切目線第3構成部(114Kb−1)とを有し、第3切目線が、第2折れ線から第2折れ線の他方の端部側である第2方向にいくに従い傾斜前板部の上辺側となるように形成された第3切目線第1構成部(114Kd−3)と、第3切目線第1構成部から連設され、第1折れ線と平行に形成された第3切目線第2構成部(114Kd−2)と、第3切目線第2構成部から連設され、第5切目線と第7切目線の接点(Q2)にまで形成された第3切目線第3構成部(114Kd−1)とを有することを特徴とする。」としてもよい。
また、第10には、包装箱であって、内箱部(A)と、外箱部(B)とを有し、内箱部が、第1内箱部側面部(30)と第2内箱部側面部(10)と第3内箱部側面部(20)と第4内箱部側面部(40)と第4内箱部側面部から連設された内箱部糊代部とを有し、第3内箱部側面部、第1内箱部側面部、第2内箱部側面部、第4内箱部側面部、内箱部糊代部の順に連設され、内箱部を箱状に組み立てた状態では、互いに隣接する側面部が略直角をなす内側スリーブ状部で、第1内箱部側面部と第2内箱部側面部と第3内箱部側面部と第4内箱部側面部とにおける2つの内箱部側面部において、内箱部側面部の一部が分離部(24、34)として内箱部側面部における分離部以外の部分である内箱部側面部本体部と切目線を介して分離可能に形成された内側スリーブ状部(5)と、内側スリーブ状部の下端から連設された底面部で第2内箱部側面部の下辺から連設された底面部第1片部(60)と、第3内箱部側面部の下辺から連設された底面部第2片部(70)と、第1内箱部側面部の下辺から連設された底面部第3片部(80)と、第4内箱部側面部の下辺から連設された底面部第4片部(90)とを有する底面部(50)と、を有し、外箱部が、第1内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第1外箱部側面部(230)と、第2内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第2外箱部側面部(210)と、第3内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第3外箱部側面部(220)と、第4内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第4外箱部側面部(240)と、第1外箱部側面部から連設された外箱部糊代部(242)とを有し、外箱部糊代部、第1外箱部側面部、第2外箱部側面部、第3外箱部側面部、第4外箱部側面部の順に連設され、外箱部を箱状に組み立てた状態では、互いに隣接する側面部が略直角をなす外側スリーブ状部と、外側スリーブ状部の上端から折れ線を介して連設された蓋部とを有し、内箱部における分離部が設けられた内箱部側面部である分離部形成内箱部側面部に対応した外箱部側面部に分離部が接着され、外箱部側面部における分離部が接着された領域を含む片部である回動片部(224、234)(外箱部側面部における分離部が接着された領域を含み切目線により形成された片部である回動片部(224、234)としてもよい)が分離部が接着された外箱部側面部の他の部分に対して回動可能に形成され、回動片部を外側に回動させることにより分離部と内箱部側面部本体部間の切目線が切断されて分離部が回動片部に接着した状態で内箱部から分離する包装箱で、内箱部における分離部が設けられた内箱部側面部以外の内箱部側面部である特定内箱部側面部(10)が、底面部から連設されるとともに、特定内箱部側面部が隣接する内箱部側面部と隣り合う基部前板部(110)と、基部前板部の上側に第1切目線(110K)を介して連設された傾斜前板部(112)と、傾斜前板部の基部前板部側とは反対側の辺部である上辺から第1折れ線(C21a、C21b)を介して連設され、基部前板部と接着された傾斜後板部(114)と、傾斜後板部の傾斜前板部側とは反対側の辺部から第2折れ線(C22)を介して連設されるとともに、第2折れ線の一方の端部から形成された第2切目線(114Kb)を介して傾斜後板部と隣接するとともに、第2折れ線の他方の端部から形成された第3切目線(114Kd)を介して傾斜後板部と隣接し、第2切目線に沿った辺部を有し、傾斜後板部側に突出した第1突状部(116−1)と、第3切目線に沿った辺部を有し、傾斜後板部側に突出した第2突状部(116−2)を有する支持板部(116)と、支持板部の傾斜後板部側とは反対側の辺部から第3折れ線(C23)を介して連設され、基部前板部と接着された基部後板部(118)と、基部後板部の支持板部側とは反対側の辺部から第4折れ線(C24)を介して連設された接着板部(120)と、を有し、基部前板部と底面部間の折れ線と第1折れ線間の長さ(L11)が、第4折れ線と第1折れ線間の長さ(L12)が略同一に形成され、第1折れ線と第2折れ線と第3折れ線は平行に形成され、第1切目線を切断する前の状態では、傾斜後板部と支持板部と基部後板部からなる領域は、基部前板部と傾斜前板部からなる領域に対して、第1折れ線を介して折り返した状態であり、傾斜前板部と傾斜後板部からなる傾斜部(111)を基部前板部と基部後板部からなる基部(109)に対して傾斜した状態にするには、第1切目線を切断して、傾斜部を第1側面部の外側を正面側とした場合に正面側に引き出して、支持板部を基部後板部に対して正面側に回動させるとともに、支持板部を傾斜後板部に対して背面側に回動させ、傾斜後板部が支持板部に対して背面側に回動するに従い、第1突状部と第2突状部が傾斜前板部の裏側の面を押すことにより、傾斜前板部と傾斜後板部の間に隙間が形成され、支持板部の傾斜前板部に対する傾斜後板部側の角度が直角の状態を経て鋭角とすることにより、傾斜後板部が基部の上端に接した状態となり、内箱部と外箱部とがそれぞれ1枚のブランクにより形成された包装箱の製造方法であって、 展開状態の外箱部に展開状態の内箱部を接着する第1接着工程であって、第1外箱部側面部に第1内箱部側面部を重ね、第2外箱部側面部に第2内箱部側面部を重ね、第3外箱部側面部に第3内箱部側面部を重ね、第4外箱部側面部に第4内箱部側面部を重ねた状態で、外箱部の回動片部と内箱部の分離部とを接着させ、外箱部に内箱部を接着した状態では、接着板部の少なくとも一部が外箱部に重ならない非重なり領域となる第1接着工程と、 底面部第1片部と底面部第2片部と底面部第3片部と底面部第4片部の4つの片部において特定内箱部側面部の下辺から連設された片部と接着板部のいずれかと、傾斜前板部と傾斜後板部のいずれかに接着剤を塗布した状態で、特定内箱部側面部において、接着板部の非重なり領域に係止用部材(300)を係止することにより、第1折れ線よりも接着板部側である先端側の領域を第1折れ線を介して折り返して、特定内箱部側面部の下辺から連設された片部と接着板部とを接着し、傾斜前板部と傾斜後板部を接着する第2接着工程と、 外箱部の第4外箱部側面部を第3外箱部側面部に対して折り返す折り返し工程と、 外箱部糊代部と第4外箱部側面部における外箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、内箱部糊代部と第1内箱部側面部における内箱部糊代部が接着する領域のいずれかとに接着剤を塗布した状態で、外箱部の第1外箱部側面部を第2外箱部側面部に対して折り返すことにより、外箱部糊代部と第4外箱部側面部とを接着し、内箱部糊代部と第1内箱部側面部とを接着する第3接着工程と、を有することを特徴とする。
第10の構成においては、製造された包装箱において、外箱部を分離することにより内箱部に収納した被収納物を陳列することができ、被収納物を陳列する際に、傾斜部を正面側に引き出す操作を行なうのみで傾斜前板部を表示状態で固定できるので、操作が極めて容易である。特に、傾斜部を傾斜した状態で固定するに際して、差込みや係止の操作がないので、傾斜前板部を表示状態とするための操作が容易となる。
また、組み立てた状態の包装箱に上方から被収納物である商品を収納して、蓋部を閉じて封止するのみであるので、容易に商品の梱包作業を行うことができ、また、回動片部を外側に回動させて、分離部を内箱部から分離して外箱部を上方に引き上げるのみで陳列することができるので、商品の陳列作業を容易に行なうことができる。
また、第1接着工程においては、外箱部に内箱部を接着した状態では、接着板部の少なくとも一部が外箱部に重ならない非重なり領域となるので、第1折れ線よりも接着板部側である先端側の領域を第1折れ線を介して折り返す際に、容易に折り返すことができる。
なお、上記第10の構成における第2接着工程を「底面部第1片部と底面部第2片部と底面部第3片部と底面部第4片部の4つの片部において特定内箱部側面部の下辺から連設された片部と接着板部のいずれかと、傾斜前板部と傾斜後板部のいずれかに接着剤を塗布した状態で、特定内箱部側面部において接着板部を先頭側とし基部前板部を後尾側として内箱部及び外箱部が搬送され、特定内箱部側面部において、第1折れ線よりも接着板部側である先端側の領域を接着板部の非重なり領域に係止用部材(300)を係止して、内箱部と外箱部が搬送されるとともに、係止用部材を搬送方向の側に回動させることにより、該先端側の領域を起立させ、その後、係止用部材を搬送方向の側への回動方向とは逆の回動方向に回動させることにより、該先端側の領域を第1折れ線を介して傾斜前板部に対して折り返して、特定内箱部側面部の下辺から連設された片部と接着板部とを接着し、傾斜前板部と傾斜後板部を接着する第2接着工程」としてもよい。
また、第11には、上記第10の構成において、第2接着工程において、基部前板部と基部後板部のいずれかに接着剤を塗布した状態で、特定内箱部側面部において、第1折れ線よりも接着板部側である先端側の領域を第1折れ線を介して折り返して、基部前板部と基部後板部を接着することを特徴とする。
また、第12には、上記第10又は第11の構成において、製造される包装箱において、底面部が、ワンタッチ底により形成されていて、底面部第1片部と底面部第3片部のいずれか一方における他方の側の部分である第1端部領域(84)が折れ線を介して折曲げ可能であり、該第1端部領域が底面部第1片部と底面部第3片部の他方に接着され、底面部第2片部と底面部第4片部のいずれか一方における他方の側の部分である第2端部領域(74)が折れ線を介して折曲げ可能であり、該第2端部領域が底面部第2片部と底面部第4片部の他方に接着され、 折り返し工程において、内箱部の底面部を構成する底面部第2片部と底面部第4片部を内側スリーブ状部に対して折り返し第2端部領域を外側に折り返すとともに、第2端部領域と、底面部第2片部と底面部第4片部の他方における該第2端部領域が接着する領域とのいずれかに接着剤を塗布した状態で、外箱部の第4外箱部側面部を第3外箱部側面部に対して折り返すことにより、第2端部領域と、底面部第2片部と底面部第4片部の他方とを接着し、 第3接着工程において、内箱部の底面部を構成する底面部第1片部と底面部第3片部を内側スリーブ状部に対して折り返し第1端部領域を外側に折り返すとともに、第1端部領域と、底面部第1片部と底面部第3片部の他方における該第1端部領域が接着する領域とのいずれかとに接着剤を塗布した状態で、外箱部の第1外箱部側面部を第2外箱部側面部に対して折り返すことにより、第1端部領域と、底面部第1片部と底面部第3片部の他方とを接着することを特徴とする。
また、第13には、上記第12の構成において、第2接着工程と折り返し工程の間に、内箱部の底面部を構成する底面部第1片部と底面部第2片部と底面部第3片部と底面部第4片部を内側スリーブ状部に対して折り返すとともに、第1端部領域と第2端部領域を外側に折り返す第2折り返し工程と、第2端部領域と、底面部第2片部と底面部第4片部の他方における該第2端部領域が接着する領域とのいずれかに接着剤を塗布する第1接着剤塗布工程を有し、また、折り返し工程と第3接着工程の間に、外箱部糊代部と第4外箱部側面部における外箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、内箱部糊代部と第1内箱部側面部における内箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、第1端部領域と、底面部第1片部と底面部第3片部の他方における該第1端部領域が接着する領域とのいずれかとに接着剤を塗布する第2接着剤塗布工程とを有することを特徴とする。
また、第14には、上記第12の構成において、第2接着工程と折り返し工程の間に、内箱部の底面部を構成する底面部第2片部と底面部第4片部を内側スリーブ状部に対して折り返すとともに第2端部領域を外側に折り返し、その後、第2端部領域と、底面部第2片部と底面部第4片部の他方における該第2端部領域が接着する領域とのいずれかに接着剤を塗布する第1折り返し・接着剤塗布工程を有することを特徴とする。
また、第15には、上記第12又は第14の構成において、折り返し工程と第3接着工程の間に、内箱部の底面部を構成する底面部第1片部と底面部第3片部を内側スリーブ状部に対して折り返すとともに第1端部領域を外側に折り返し、その後、外箱部糊代部と第4外箱部側面部における外箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、内箱部糊代部と第1内箱部側面部における内箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、第1端部領域と、底面部第1片部と底面部第3片部の他方における該第1端部領域が接着する領域とのいずれかとに接着剤を塗布する第2折り返し・接着剤塗布工程を有することを特徴とする。
また、第16には、上記第12の構成において、第2接着工程と折り返し工程の間に、第2端部領域と、底面部第2片部と底面部第4片部の他方における該第2端部領域が接着する領域とのいずれかに接着剤を塗布し、その後、底面部第2片部と底面部第4片部を内側スリーブ状部に対して折り返すとともに第2端部領域を外側に折り返した状態とする第1接着剤塗布・折り返し工程を有することを特徴とする。
また、第17には、上記第12又は第16の構成において、折り返し工程と第3接着工程の間に、外箱部糊代部と第4外箱部側面部における外箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、内箱部糊代部と第1内箱部側面部における内箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、第1端部領域と、底面部第1片部と底面部第3片部の他方における該第1端部領域が接着する領域とのいずれかとに接着剤を塗布し、その後、内箱部の底面部を構成する底面部第1片部と底面部第3片部を内側スリーブ状部に対して折り返すとともに第1端部領域を外側に折り返した状態とする第2接着剤塗布・折り返し工程を有することを特徴とする。
また、第18には、上記第10から第17までのいずれかの構成において、蓋部が、第1外箱部側面部の上辺から連設された第1蓋部片部(280)と、第2外箱部側面部の上辺から連設された第2蓋部片部(260)と、第3外箱部側面部の上辺から連設された第3蓋部片部(270)と、第4外箱部側面部の上辺から連設された第4蓋部片部(290)とを有し、第1接着工程で、外箱部に内箱部を接着した際に、接着板部における一部の領域は、第1蓋部片部と第2蓋部片部と第3蓋部片部と第4蓋部片部において、第1外箱部側面部と第2外箱部側面部と第3外箱部側面部と第4外箱部側面部の4つの外箱部側面部の中で特定内箱部側面部に対応する外箱部側面部(210)から連設された蓋部片部である特定蓋部片部(260)と重なり、接着板部の他の領域は、該特定蓋部片部とは重ならないことを特徴とする。
また、第19の構成として、以下の構成としてもよい。すなわち、上記第10から第18までのいずれかの構成において、上記第1接着工程において、外側スリーブ状部の下端と内側スリーブ状部の下端とを略一致させることを特徴とする。よって、包装箱の状態で外箱部内に内箱部が収納され、内箱部が外箱部の下方から見えることがないので、包装箱の見栄えがよくなる。
なお、上記の各構成(特に、第1又は第3又は第6又は第10の構成)において、傾斜前板部と傾斜後板部の接着領域が、左右方向(第2折れ線の方向としてもよい)において、第2折れ線の一方の端部から他方の端部までの範囲に設けられているとしてもよい。これにより、第1突状部と第2突状部が傾斜前板部の裏側の面を押すことにより、傾斜前板部と傾斜後板部間の隙間を形成しやすくすることができる。
本発明に基づく箱体、包装箱及び包装箱の製造方法によれば、傾斜部を正面側に引き出す操作を行なうのみで傾斜前板部を表示状態で固定できるので、操作が極めて容易である。特に、傾斜部を傾斜した状態で固定するに際して、差込みや係止の操作がないので、傾斜前板部を表示状態とするための操作が容易となる。
また、特に、包装箱の製造方法によれば、第1接着工程においては、外箱部に内箱部を接着した状態では、接着板部の少なくとも一部が外箱部に重ならない非重なり領域となるので、第1折れ線よりも接着板部側である先端側の領域を第1折れ線を介して折り返す際に、容易に折り返すことができる。
包装箱の前方斜視図である。 包装箱の後方斜視図である。 包装箱の底面図である。 包装箱の内箱部の構成を示す前方斜視図である。 包装箱における内箱部の展開図である。 図5の要部拡大図である。 包装箱における外箱部の展開図である。 包装箱の製造工程を示す説明図である。 包装箱の製造工程を示す説明図である。 包装箱の製造工程を示す説明図である。 包装箱の製造工程を示す説明図である。 包装箱の製造工程を示す説明図である。 包装箱の製造工程を示す説明図である。 包装箱の使用状態を示す斜視図である。 包装箱の使用状態を示す斜視図である。 包装箱の使用状態を示す斜視図である。 包装箱の使用状態を示す斜視図である。 傾斜前板部を表示状態にする工程を示す斜視図である。 傾斜前板部を表示状態にする工程を示す側面図である。 傾斜前板部を表示状態にした状態を示す斜視図である。 傾斜前板部を表示状態にした状態を示す側面図である。 傾斜前板部を表示状態にした状態を示す底面図である。
本発明においては、側面の一部をPOP広告として使用できる箱体において、POP広告を表示するための表示部の角度を固定できるとともに、ある部材を他の部材に係止させる操作やある部材を他の部材に差し込む操作が必要なく、POP広告を行なうための組立てが容易となる箱体を提供するという目的を以下のようにして実現した。
本発明に基づく実施例1の包装箱Pは、図1〜図7等に示すように構成され、内箱部Aと、外箱部Bとを有していて、内箱部Aと外箱部Bのそれぞれが1枚のシート状のブランク(具体的には段ボール(特に、両面段ボール)であり、厚紙等でもよい)により形成されている。なお、両面段ボールにおける中芯の段の方向は、図5、図7に示す円内に示す方向(スリーブ状部5、205の下辺に対して直角の方向)である。
内箱部(箱体)Aは、全体に上部が開口した容器状を呈し、図4、図6等に示すように、スリーブ状部(内側スリーブ状部、側面構成部)5と、底面部50とを有している。スリーブ状部5は、組立て状態では、底面部50の周囲から立設して形成され、正面部(内側正面部、第1側面部、特定内箱部側面部、第2内箱部側面部)10と、側面部(内側右側面部、第2側面部、第3内箱部側面部)20と、側面部(内側左側面部、第3側面部、第1内箱部側面部)30と、背面部(内側背面部、第4内箱部側面部)40と、糊代部49とを有していて、その展開状態は、図5に示すように形成されている。
ここで、正面部10は、図4に示すように、全体に略方形状を呈し、具体的には、図6に示すように、正面部10の前側を構成する前側構成部10−1と、正面部10の後側を構成する後側構成部10−2と、接着板部120とを有している。
すなわち、正面部10は、図6に示すように、正面前板部(基部前板部)110と、正面前板部110の上側に切目線(第1切目線)110Kを介して連設された傾斜前板部112と、傾斜前板部112の正面前板部110とは反対側の辺部から折れ線(第1折れ線)C21a、C21bを介して連設された傾斜後板部114と、傾斜後板部114の傾斜前板部112とは反対側の辺部から折れ線(第2折れ線)C22を介して連設された支持板部116と、傾斜後板部114の傾斜前板部112とは反対側(傾斜前板部112との連設側とは反対側)の辺部から切目線114Ka、114Kcを介して連設されるとともに、支持板部116の傾斜後板部114とは反対側の辺部から折れ線(第3折れ線)C23を介して連設された正面後板部(基部後板部)118と、正面後板部118の傾斜後板部114及び支持板部116とは反対側の辺部から折れ線(第4折れ線)C24を介して連設された接着板部120とを有し、前側構成部10−1は、正面前板部110と傾斜前板部112を有し、後側構成部10−2は、傾斜後板部114と支持板部116と正面後板部118とを有している。
傾斜前板部112は、傾斜後板部114に接着され、正面後板部118は、正面前板部110に接着され、接着板部120は、第1片部60に接着されている。このように接着した状態では、後側構成部10−2は、前側構成部10−1に対して折れ線C21a、C21bを介して折り返した状態となっている。
傾斜前板部112と傾斜後板部114とで、傾斜部111が構成され、正面前板部110と正面後板部118とで、下正面部(基部)109が構成される。
なお、傾斜前板部112を傾斜させてPOP広告として使用する際に、突状部116−1、116−2(後述)の先端が傾斜前板部112の裏面に接触して該裏面を押すことにより、傾斜前板部112と傾斜後板部114間に隙間が形成されて、傾斜前板部112と傾斜後板部114とが角度を介して開いた状態としやすくなるように、接着剤を塗布する領域は、傾斜前板部112において、左右方向において、突状部116−1、116−2間の領域R1(左右方向において、折れ線C22の一方の端部から他方の端部までの領域)とする。つまり、左右方向において、突状部116−1の領域や突状部116−2の領域にまで接着剤を塗布すると、特に、突状部116−1、116−2に近い領域が接着されている場合には、突状部116−1、116−2の先端が傾斜前板部112の裏面を押して、傾斜前板部112と傾斜後板部114間に隙間を形成することが困難となる。
なお、突状部116−1、116−2が傾斜前板部112を確実に押すことができるように、傾斜前板部112の折れ線C22に沿った辺部付近も接着するのが好ましい。
なお、接着剤を塗布する領域を傾斜前板部112の代わりに、傾斜後板部114としてもよい。その場合も、左右方向において、突状部116−1、116−2間の領域とする。
ここで、正面前板部110は、横長長方形状の上側が窪んだ略凹状を呈し、左側面側の辺部は、折れ線C1を介して側面部30から連設され、右側面側の辺部は、折れ線C2を介して側面部20から連設され、底面側の辺部は、第1片部60と折れ線C5を介して連設されている。また、正面前板部110の上辺は、側面部30の上辺から連設された辺部110aと、側面部20の上辺から連設された辺部110bと、辺部110aの右側面側の端部から辺部110bの左側面側の端部まで切目線110Kに沿って形成された辺部とを有している。
切目線110Kは、水平方向(折れ線C5と平行な方向)に形成され、辺部110a、110bよりも下側に設けられた切目線110Kaと、切目線110Kaの左側面側の端部から辺部110aの右側面側の端部まで形成された切目線110Kbと、切目線110Kaの右側面側の端部から辺部110bの左側面側の端部まで形成された切目線110Kcとを有し、切目線110Kbは、辺部110aから連設された略円弧状の切目線110Kb−1と、切目線110Kb−1から連設された直線状の切目線110Kb−2と、切目線110Kb−2から連設され、切目線110Kaまで形成された略円弧状の切目線110Kb−3とを有し、切目線110Kcは、辺部110bから連設された略円弧状の切目線110Kc−1と、切目線110Kc−1から連設された直線状の切目線110Kc−2と、切目線110Kc−2から連設され、切目線110Kaまで形成された略円弧状の切目線110Kc−3とを有している。切目線110Kは、全体として、複数の切込みが間隔を介して形成された切断予定線により形成されている。
また、傾斜前板部112は、左右両側には、水平方向に対して直角な直線状の辺部112a、112bを有するとともに、底面側には、切目線110Kに沿った辺部を有し、上面側には、辺部112aから連設された折れ線C21aに沿った辺部と、辺部112bから連設された折れ線C21bに沿った辺部と、折れ線C21aに沿った辺部と折れ線C21bに沿った辺部間に形成された切目線112Kに沿った辺部とを有している。折れ線C21a、C21bは、水平方向に形成され、また、切目線112Kは、水平方向に形成された直線部と、該直線部の左側面側の端部から折れ線C21aに向けて下側にカーブする湾曲部と、該直線部の右側面側の端部から折れ線C21bに向けて下側にカーブする湾曲部とを有する形状を呈し、切目線112Kは、連続した切込みにより形成されている。
この切目線112Kに沿った辺部により、傾斜前板部112には、上方に突出した突状部112−1が設けられる。
なお、傾斜前板部112の外側の面には、POP広告(収納される商品の広告)を印刷等により表示させる。
また、傾斜後板部114は、左右両側には、辺部112aの延長線上に辺部112aから連設された辺部114aと、辺部112bの延長線上に辺部112bから連設された辺部114bを有するとともに、傾斜前板部112側には、折れ線C21a、C21bと切目線112Kに沿った辺部を有し、傾斜前板部112側とは反対側(支持板部116及び正面後板部118側)には、辺部114aの正面後板部118側の端部から連設された切目線114Kaと、切目線114Kaの右側面側の端部から連設された切目線114Kbと、辺部114bの正面後板部118側の端部から連設された切目線114Kcと、切目線114Kcの左側面側の端部から連設された切目線114Kdと、切目線114Kbの右側面側の端部から連設されるとともに、切目線114Kdの左側面側の端部から連設された折れ線C22とに沿った辺部を有している。
ここで、切目線114Kbは、切目線114Kaから連設され、切目線114Kaから右側面側にいくに従い、傾斜後板部114の傾斜前板部112側の辺部側にいくように水平方向(折れ線C5の方向)に対して傾斜した切目線(第2切目線第3構成部)114Kb−1と、切目線114Kb−1の右側面側の端部から連設され、水平方向に形成された切目線(第2切目線第2構成部)114Kb−2と、切目線114Kb−2の右側面側の端部から連設され、切目線114Kb−2から右側面側にいくに従い、傾斜後板部114の傾斜前板部112側の辺部側とは反対側にいくように水平方向に対して傾斜し、折れ線C22の左側面側の端部にまで形成された切目線(第2切目線第1構成部)114Kb−3とを有し、切目線114Kdは、切目線114Kcから連設され、切目線114Kcから左側面側にいくに従い、傾斜後板部114の傾斜前板部112側の辺部側にいくように水平方向(折れ線C5の方向)に対して傾斜した切目線(第3切目線第3構成部)114Kd−1と、切目線114Kd−1の左側面側の端部から連設され、水平方向に形成された切目線(第3切目線第2構成部)114Kd−2と、切目線114Kd−2の左側面側の端部から連設され、切目線114Kd−2から左側面側にいくに従い、傾斜後板部114の傾斜前板部112側の辺部側とは反対側にいくように水平方向に対して傾斜し、折れ線C22の右側面側の端部にまで形成された切目線(第3切目線第1構成部)114Kd−3とを有している。
切目線114Ka、114Kb、114Kc、114Kdは、いずれも、全体として、複数の切込みが間隔を介して形成された切断予定線により形成されている。また、切目線114Ka、114Kb−1、114Kb−2、114Kb−3、114Kc、114Kd−1、114Kd−2、114Kd−3は、いずれも直線状を呈している。
また、支持板部116は、傾斜前板部112を表示状態とした際に、傾斜部111(後述)を支持するものであり、傾斜後板部114側には、切目線114Kbと折れ線C22と切目線114Kdに沿った辺部を有し、左側面側には、切目線114Kaと114Kbの接点Q1から形成され、接点Q1から右側面側にいくに従い接着板部120側となるように、水平方向に対して傾斜した切目線116Kaに沿った辺部を有し、右側面側には、切目線114Kcと114Kdの接点Q2から形成され、接点Q2から左側面側にいくに従い接着板部120側となるように、水平方向に対して傾斜した切目線116Kbに沿った辺部を有し、接着板部120側には、切目線116Kaの接着板部120側の端部と切目線116Kbの接着板部120側の端部間に設けられた折れ線C23に沿った辺部を有している。
この支持板部116は、切目線(第2切れ目線)114Kbと切目線(第3切目線)114Kdを介して傾斜後板部114と隣接している。また、支持板部116は、切目線(第6切目線)116Ka及び切目線(第7切目線)116Kbを介して正面後板部118と隣接している。
なお、支持板部116は、切目線114Kbに沿った辺部により形成された突状部116−1と、切目線114Kdに沿った辺部により形成された突状部116−2を有している。また、切目線116Ka、116Kbは、いずれも直線状の連続した切込みにより形成されている。
また、正面後板部118は、傾斜後板部114側に、切目線114Ka、切目線116Ka、114Kc、116Kbと折れ線C23に沿った辺部を有し、左右両側には、辺部114aの延長線上に形成された辺部118aと、辺部114bの延長線上に形成された辺部118bを有し、また、接着板部120側には水平方向の辺部を有している。
正面後板部118は、傾斜後板部114の正面後板部118側の辺部における左側面側の端部において切目線(第4切目線)114Kaを介して傾斜後板部114と隣接し、傾斜後板部114の正面後板部118側の辺部における右側面側の端部において切目線(第5切目線)114Kcを介して傾斜後板部114と隣接している。
なお、切目線114Ka、114Kcが切断予定線であるので、不用意に切目線110Kが切断(「破断」としてもよい。他においても同じ)しても、切目線114Ka、114Kcが切断しなければ、支持板部116が正面後板部118に対して回動することがなく、切目線114Kb、114Kdが切断しなければ、支持板部116が傾斜後板部114に対して回動することがないので、不用意に切目線110Kが切断しても、支持板部116が、正面後板部118や傾斜後板部114に対して回動してしまうことがない。
また、同様に、切目線114Kb、114Kdが切断予定線であるので、不用意に切目線110Kが切断しても、切目線114Kb、114Kdが切断しなければ、支持板部116が正面後板部118に対して回動することがなく、切目線114Kb、114Kdが切断しなければ、支持板部116が傾斜後板部114に対して回動することがないので、不用意に切目線110Kが切断しても、支持板部116が、正面後板部118や傾斜後板部114に対して回動してしまうことがない。
また、接着板部120は、先端側にいくほど幅狭となる台形形状を呈し、左右両側の辺部120a、120bは折れ線C24に対して鋭角に傾斜している。これは、図9に示すように、接着板部120を第1片部60に接着させた際に、辺部120a、120bが第1片部60の辺部と平行(略平行としてもよい)となるようにするためである。また、接着板部120の先端側の辺部120cは、折れ線C23と平行に形成されている。
この接着板部120は、包装箱Pの製造に際して、正面部10を折り返すために設けられており、組立て装置(「自動製函機」としてもよい(他においても同じ))において、接着板部120の箇所で正面部10の先端側を回動させて、折れ線C21a、C21bを介して折り返す。
また、接着板部120が第1片部60に接着されるので、正面後板部をより強固に固定させることができる。
なお、折れ線C21a、C21b、C22、C23、C24はいずれも直線状を呈し、折れ線C5と、折れ線C21a、C21bと、折れ線C22と、折れ線C23と、折れ線C24は、互いに平行に形成されている。また、正面部10を展開した状態では、辺部112a、114a、118aは1つの直線状を呈し、辺部112b、114b、118bは1つの直線状を呈している。
また、折れ線C21a、C21bと折れ線C5間の長さL11と折れ線C21a、C21bと折れ線C24間の長さL12は、同一(略同一としてもよい)に形成されていて、これにより、傾斜前板部112と傾斜後板部114が接着し、正面前板部110が正面後板部118に接着した状態で、接着板部120が第1片部60に接着した状態となる。
なお、上記の説明において、切目線114Ka、114Kb、114Kc、114Kdは、切断予定線としての切目線であるとして説明したが、連続した切込みにより形成された切目線として、切断の必要がないものとしてもよい。
また、側面部20は、正面部10の右側面側の端部から折れ線C2を介して連設され、方形状における正面上側の一部を切り欠いた形状を呈し、側面部20の上辺は、正面前板部110の上辺110bから連続して水平方向に形成された直線状の辺部20aと、辺部20aの背面側の端部から連設され、背面側に上方に傾斜して形成された直線状の辺部20bと、辺部20bの上端から略円弧状に形成された辺部20cと、辺部20cの上端かつ背面側の端部から背面側に向けて水平に形成された(側面部20の下辺と平行に形成された)辺部20dとを有している。この辺部20cは、背面部40の上端の縁部の高さと同じに形成されている。この側面部20は、本体部(内側右側面部本体部)22と、分離部(第1分離部)24とを有している。
また、分離部24は、側面部20に形成された切目線(第1切目線)24aと開口部24bにより区画された領域であり、切目線24aは、横方向に間隔を介して設けられた円弧状の切目線24a−1、24a−2(切目線24a−1と切目線24a−2とは互いに左右対称に形成されている)と、切目線24a−1の下端と24a−2の下端を結ぶ横方向(側面部20の下辺と平行な方向)の直線状の切目線24a−3とを有し、開口部24bは、横長の長方形状を呈し、開口部24bにおける一対の角部のうちの正面側の角部と切目線24a−2が接続し、開口部24bにおける一対の角部のうちの背面側の角部と切目線24a−1が接続している。切目線24aと開口部24bにより囲まれた領域が分離部24となる。本体部22は、側面部20において分離部24を除いた領域である。分離部24は、側面部20における横方向の略中央で上下方向における中央やや下側の位置に形成されている。切目線24a−1、24a−2は、ミシン目状の切目線(間隔をおきながら連続して形成された複数の切込みにより形成された切目線)であり、切目線24a−3は、連続した切込みからなる切目線である。つまり、切目線24aは、全体として、切断予定線である。
この分離部24の形成位置は、外箱部Bの片部224の裏側の領域であり、分離部24は片部224の裏側に接着され、片部224の上端を外側かつ下方に回動させることにより、分離部24も片部224の裏側に接着したまま切目線24aが切断されて、分離部24が本体部22から分離するように形成されている。分離部24は、片部224よりも小さく形成されていて、側面視において、分離部24の外形が片部224の外形よりもはみ出すことがない。
また、開口部24bは、外箱部Bにおける片部226を押し込むことができるための空間として形成されていて、片部226を押し込む際の支障とならないように、開口部24bは、片部226よりも大きく形成され、側面視において、片部226が開口部24bよりはみ出すことがない。
また、側面部30は、正面部10の左側面側の端部から折れ線C1を介して連設され、方形状における正面上側の一部を切り欠いた形状を呈し、背面側の端部においては、背面部40の上端の縁部の高さと同じに形成されている。この側面部30は、本体部(内側左側面部本体部)32と、分離部(第2分離部)34とを有している。
この側面部30の構成は、内箱部Aの組立て状態では、側面部20と前後方向に垂直な仮想的な平面である中心面を介して対称に形成されている。
すなわち、分離部34は、切目線(第2切目線)34aと開口部34bとにより区画された領域であり、切目線34aは、横方向に間隔を介して設けられた円弧状の切目線34a−1、34a−2と、切目線34a−1の下端と34a−2の下端を結ぶ横方向(側面部30の下辺と平行な方向)の直線状の切目線34a−3とを有し、開口部34bは、横長の長方形状を呈し、開口部34bにおける一対の角部のうちの正面側の角部と切目線34a−2が接続し、開口部34bにおける一対の角部のうちの背面側の角部と切目線34a−1が接続している。切目線34aと開口部34bにより囲まれた領域が分離部34となる。本体部32は、側面部30において分離部34を除いた領域である。分離部34は、側面部30における横方向の略中央で上下方向における中央やや下側の位置に形成されている。切目線34a−1、34a−2は、ミシン目状の切目線(間隔をおきながら連続して形成された複数の切込みにより形成された切目線)であり、切目線34a−3は、連続した切込みからなる切目線である。つまり、切目線34aは、全体として、切断予定線である。
この分離部34の形成位置は、外箱部Bの片部234の裏側の領域であり、分離部34は片部234の裏側に接着され、片部234の上端を外側かつ下方に回動させることにより、分離部34も片部234の裏側に接着したまま切目線34aが切断されて、分離部34が本体部32から分離するように形成されている。分離部34は、片部234よりも小さく形成されていて、側面視において、分離部34の外形が片部234の外形よりもはみ出すことがない。
また、開口部34bは、外箱部Bにおける片部236を押し込むことができるための空間として形成されていて、片部236を押し込む際の支障とならないように、開口部34bは、片部236よりも大きく形成され、側面視において、片部236が開口部34bよりはみ出すことがない。
また、背面部40は、側面部20の背面側の端部から折れ線C3を介して連設され、全体には方形状を呈している。この背面部40の横幅は、正面部10の横幅と同一に形成され、背面部40の縦幅(最大縦幅)は、側面部20、30の縦幅(最大縦幅)と同一に形成されている。
また、糊代部49は、背面部40の左側面側の端部から折れ線C4を介して連設され、縦方向に細長の帯状台形形状を呈している。この糊代部49は、その外側の面が側面部30の背面側の端部領域の内側の面に接着されている。
また、底面部50は、いわゆるワンタッチ底であり、第1片部(底面部第1片部)60と、第2片部(底面部第2片部)70と、第3片部(底面部第3片部)80と、第4片部(底面部第4片部)90とを有し、包装箱Pの組立て状態においては、図5に示すように
、略方形状の外形を呈している。
ここで、第1片部60は、正面部10の下端から折れ線を介して連設され、先端側にいくほど幅狭となる略台形形状に形成され、その上面の一部が内箱部Aの内底面の一部を形成している。この第1片部60は、底面部50の組立て状態においては、第4片部90と底面部50の中心位置(底面部50の対角の角部を結ぶ2つの直線の交点)を介して点対称に形成されている。
また、第2片部70は、側面部20の下端から折れ線を介して連設され、略長方形状に形成され、第2片部70の上面の一部が内箱部Aの内底面の一部を形成している。また、第2片部70の角部(側面部20と背面部40の境界位置の下端)からは第2片部70の正面部10との境界をなす辺部に対して斜めに所定間隔で切込みが形成された(つまり、折曲しやすいように切込みが形成されている)折れ線70−1(この折れ線70−1は、上面側が山折れ線となっている)が形成され、内箱部Aを折り畳む際に、容易に折り畳むことができるようになっている。第2片部70は、折れ線70−1を介して本体部72と先端部74とに区画される。本体部72の先端の先端部74側には、他方の本体部82と互いに係止するように切欠部72aが形成されている。先端部74の上面は、第4片部90の下面に接着されている。
また、第3片部80は、側面部30の下端から折れ線を介して連設され、底面部50の組立て状態においては、第2片部70と底面部50の中心位置を介して点対称に形成されている。すなわち、第3片部80は、側面部30の下端から折れ線を介して連設され、略長方形状に形成され、第3片部80の上面の一部が内箱部Aの内底面の一部を形成している。また、第3片部80の角部(正面部10と側面部30の境界位置の下端)からは第3片部80の側面部30との境界をなす辺部に対して斜めに所定間隔で切込みが形成された(つまり、折曲しやすいように切込みが形成されている)折れ線80−1(この折れ線80−1は、上面側が山折れ線となっている)が形成され、内箱部Aを折り畳む際に、容易に折り畳むことができるようになっている。第3片部80は、折れ線80−1を介して本体部82と先端部84とに区画される。本体部82の先端の先端部84側には、他方の本体部72と互いに係止するように切欠部82aが形成されている。先端部84の上面は、第1片部60の下面に接着されている。
また、本体部82には、内箱部Aの展開状態で第1片部60と反対側の端部(内箱部Aの組立て状態で背面部40側の端部)に切欠部82aが設けられている。これは、図10に示すように、包装箱Pの製造工程において、側面部30において糊代部49が接着する領域を第3片部80から露出させておくためである。
また、第4片部90は、背面部40の下端から折れ線を介して連設され、先端側にいくほど幅狭となる略台形形状に形成され、その上面の一部が内箱部Aの内底面の一部を形成している。
以上のように、底面部50において、隣接する2つの片部(第1片部60と第3片部80)である底面部第1片部対の一方における他方の側の部分である先端部(第1端部領域)84が折れ線を介して折曲げ可能であり、該先端部84が第1片部60に接着され、他の隣接する2つの片部(第2片部70と第4片部90)である底面部第2片部対の一方における他方の側の部分である先端部(第2端部領域)74が折れ線を介して折曲げ可能であり、該先端部74が第4片部90に接着されている。
内箱部Aを箱状に組み立てた状態では、正面部10と背面部40とが互いに平行になり、側面部20と側面部30とが互いに平行になり、底面部50を構成する各部材は、正面部10、側面部20、30、背面部40に対して略直角(直角でもよい)となる。つまり、スリーブ状部5は、底面部50に対して略直角(直角でもよい)となる。また、スリーブ状部5を構成する各部材(正面部10、側面部20、30、背面部40)における隣接する部材は互いに直角(略直角としてもよい)となっている。
また、内箱部Aは、平板状に折り畳むことができ(図12参照)、内箱部Aにおいては、正面部10と側面部30との角度を小さくし(つまり、直角より小さくする)、背面部40と側面部20との角度を小さくさせる(つまり、直角より小さくする)ことにより、四角筒状のスリーブ状部5が扁平になるとともに、底面部50を構成する各部がスリーブ状部5内に回動して、内箱部Aが全体に平板状に折り畳むことができる。内箱部Aを折り畳んだ状態では、底面部50を構成する各部は、スリーブ状部5内にスリーブ状部5を構成する正面部10、側面部20、30、背面部40に対して略平行な状態となる。
次に、外箱部Bは、内箱部Aを覆う箱体であり、図1〜図3、図7等に示すように、スリーブ状部(外側スリーブ状部)205と、フラップ部260、290と、蓋部270、280とを有していて、その展開状態は、図7に示すように形成されている。
ここで、スリーブ状部205は、組み立てた状態では、四角形状の筒状を呈し、正面部(外側正面部、第2外箱部側面部)210と、側面部(外側右側面部、第3外箱部側面部)220と、側面部(外側左側面部、第1外箱部側面部)230と、背面部(外側背面部、第4側面部側面部)240と、糊代部242とを有している。
ここで、正面部210は、方形状(長方形状)の板状を呈している。この正面部210の横幅は、内箱部Aを収納することができるように、内箱部Aの左右方向の幅よりも若干大きく形成されている。
また、側面部220は、正面部210の右側面側の端部から折れ線C12を介して連設され、方形状を呈し、切目線222と切目線224a、224bが形成されている。
ここで、切目線222は、ミシン目状の切込み(間隔をおきながら形成された切込み)(切断予定線)により形成され、横方向に間隔を介して設けられた円弧状の切目線222a、222cと、切目線222aの上端と222cの上端を結ぶ横方向(側面部220の下辺と平行な方向)の直線状の連続した切込みからなる切目線222bとを有し、全体に下向きの略コ字状を呈している。切目線(第5切目線)222と、切目線222a及び切目線222cの切目線222b側とは反対側の端部間を結ぶ折れ線C224により囲まれた領域が、片部(第1片部)224となる。
また、切目線222bの一方の端部から他方の端部までに途中位置には、切目線222aや切目線222cが設けられている側とは反対側に、縦方向(切目線222bと直角方向)に互いに平行な切目線224a、224bが形成されている。つまり、切目線224aと切目線224bは、互いに平行に形成され、連続した切込みにより形成されている。また、切目線224aは、切目線222aよりも内側(横方向の内側)に形成され、切目線224bは、切目線222cよりも内側(横方向の内側)に形成されている。以上のように、切目線224aと、切目線224bと、切目線222bと、切目線224a及び切目線224bの切目線222b側とは反対側の端部間を結ぶ直線状の折れ線C226により囲まれた領域が、片部226となる。この側面部220の横幅は、内箱部Aを外箱部B内に収納することができるように、側面部20の横幅よりも若干大きく形成されている。
また、側面部230は、正面部210の正面視における左側の端部から折れ線C11を介して連設され、方形状を呈し、切目線(第6切目線)232と切目線234a、234bが形成されている。
この側面部230の構成は、側面部220と前後方向に垂直な仮想的な平面である中心面を介して対称に形成されていて、切目線232は、切目線222と対称に形成され、横方向に間隔を介して設けられた円弧状の切目線232a、232cと、切目線232aの上端と232cの上端を結ぶ横方向(側面部230の下辺と平行な方向)の直線状の切目線232bとを有し、全体に下向きの略コ字状を呈している。切目線232と、切目線232a及び切目線232cの切目線232b側とは反対側の端部間を結ぶ折れ線C234により囲まれた領域が、片部(第2片部)234となる。
また、切目線232bの一方の端部から他方の端部までに途中位置には、切目線232aや切目線232cが設けられている側とは反対側に、縦方向(切目線232bと直角方向)に互いに平行な切目線234a、234bが形成されている。つまり、切目線234aと切目線234bは、互いに平行に形成され、連続した切込みにより形成されている。また、切目線234aは、切目線232aよりも内側(横方向の内側)に形成され、切目線234bは、切目線232cよりも内側(横方向の内側)に形成されている。以上のように、切目線234aと、切目線234bと、切目線232bと、切目線234a及び切目線234bの切目線232b側とは反対側の端部間を結ぶ直線状の折れ線C236により囲まれた領域が、片部236となる。この側面部230の横幅は、内箱部Aを外箱部B内に収納することができるように、側面部30の横幅よりも若干大きく形成されていて、側面部220の横幅と同一に形成されている。
また、背面部240は、側面部220の背面側の端部から折れ線C13を介して連設され、方形状を呈している。この背面部240の横幅は、正面部210の横幅と同一に形成され、内箱部Aを外箱部B内に収納することができるように、内箱部Aの左右方向の幅よりも若干大きく形成されている。
また、糊代部242は、側面部230の背面側の端部から折れ線C10を介して連設され、縦方向に細長の帯状台形形状を呈している。この糊代部242は、図2に示すように、その内側の面が背面部240の外側の面に接着されている。
また、正面部210と側面部220、230と背面部240の縦幅は同一に形成されていて、内箱部Aの縦幅よりも大きく形成されている。すなわち、外箱部Bのスリーブ状部205の縦方向の長さは、内箱部Aのスリーブ状部5の縦方向の長さ(最大長さ)よりも大きく形成されている。
また、フラップ部(第2蓋部片部、特定蓋部片部)260は、正面部210の上端から折れ線を介して連設され、正面部210の上端に沿って横長の長方形状の両側の先端側の角部を面取りするとともに、先端側の略中央位置に切欠部を形成した形状を呈している。すなわち、フラップ部260は、正面部210の上辺の左側面側の端部近傍から該上辺に対して直角をなす直線状の辺部260aと、辺部260aに対して略135度に傾斜した直線状の辺部260bと、辺部260bから連設され、正面部210の上辺と平行な直線状の辺部260cと、正面部210の上辺の右側面側の端部近傍から該上辺に対して直角をなす直線状の辺部260dと、辺部260dに対して略135度に傾斜した直線状の辺部260eと、辺部260eから連設され、正面部210の上辺と平行な直線状の辺部260fと、辺部260cと辺部260f間に形成された切欠部260gとを有している。辺部260b、260eが面取りを形成している。
切欠部260gは、辺部260cから正面部210の上辺に向けて斜めに形成された辺部260g−1と、辺部260g−1から連設され、正面部210の上辺に対して平行な辺部260g−2と、辺部260fから正面部210の上辺に向けて斜めに形成され、辺部260g−2の右側面側の端部と接する辺部260g−3とを有し、辺部260g−1と辺部260g−3とは、正面部210側にいくほど辺部260g−1と辺部260g−3間の長さ短くなるテーパ状を呈している。
フラップ部260の先端から基端までの長さ(正面部210の上辺と辺部260c、260f間の長さ)は、蓋部270、280やフラップ部290の先端から基端までの長さよりも短く形成されており、具体的には、図8に示すように、展開状態の外箱部Bと展開状態の内箱部Aとをスリーブ状部5、205の下辺を一致させて重ねた状態で、接着板部120がフラップ部260の上端(辺部260c、260f)よりも突出する長さとなっている。そして、組立て装置により自動製函する際に、フックにより接着板部120を係止するが、切欠部260gが設けられていることにより、切欠部260gの位置で接着板部120を係止することにより(つまり、接着板部120において、内箱部Aの搬送方向に対して直角の方向において、切欠部260gに対応した部分を係止することにより)、接着板部120を係止しやすくして、接着板部120と正面後板部118と支持板部116と傾斜後板部114を傾斜前板部112と正面前板部110に対して折り返すことができるようになっている。
また、蓋部(第3蓋部片部)270は、側面部220の上端から折れ線を介して連設され、略方形状(略長方形状)を呈し、長方形状における両側の先端側の角部を面取りした形状を呈している。
また、蓋部(第1蓋部片部)280は、側面部230の上端から折れ線を介して連設され、略方形状(略長方形状)を呈し、長方形状における両側の先端側の角部を面取りした形状を呈している。この蓋部280は、蓋部270と同大同形状に形成されている。また、フラップ部(第4蓋部片部)290は、背面部240の上端から折れ線を介して連設され、略方形状(略長方形状)を呈し、長方形状における両側の先端側の角部を面取りした形状を呈している。
なお、蓋部270、280における先端側の辺部(スリーブ状部205側とは反対側の辺部)に対する面取りの角度は、フラップ部260、290における先端側の辺部(スリーブ状部205側とは反対側の辺部)に対する面取りの角度よりも小さく形成されている。
これら蓋部270、280及びフラップ部260、290は、外箱部Bの上面を開閉するものであり、特に、蓋部270、280を閉状態とすることにより外箱部Bの上面が塞がれる。つまり、蓋部270、280の基端から先端までの長さは、正面部210及び背面部240の横方向の長さの半分であり、蓋部270、280を閉じた際には、蓋部270の先端と蓋部280の先端が接する。蓋部270、280及びフラップ部260、290は、いわゆるA式と言われるものである。なお、蓋部270、280及びフラップ部260、290は、予め上方に立設した状態になっていて、外箱部Bの上方が開口した状態になっている。
また、正面部210と側面部220の境界位置の下側には縦長帯状の開口部K220が形成され、また、正面部210と側面部230の境界位置の下側には縦長帯状の切欠部K230が形成され、内箱部Aと外箱部Bとを接着した状態では、開口部K220の上端が正面部10と側面部20間の境界位置の上端と略一致し、切欠部K230の上端が正面部10と側面部30間の境界位置の上端と略一致し、特に、切欠部K230の上端が正面部10と側面部30間の境界位置の上端と係合している。
外箱部Bを箱状に組み立てた状態では、正面部210と背面部240とが互いに平行になり、側面部220と側面部230とが互いに平行になる。また、スリーブ状部205を構成する各部材(正面部210、側面部220、230、背面部240)における隣接する部材は互いに直角(略直角としてもよい)となっている。
次に、内箱部Aと外箱部Bとは、分離部24、34の箇所で互いに接着されている。つまり、分離部24の外側の面と側面部220(特に、片部224)の内側の面とが接着剤その他の接着手段により接着されるとともに、分離部34の外側の面と側面部230(特に、片部234)の内側の面とが接着剤その他の接着手段により接着されることにより、包装箱Pが全体に一体に形成される。つまり、分離部24の外側の面の全部又は一部の領域と側面部220の内側の面の間には接着剤層(図示せず)が設けられていて、同様に、分離部34の外側の面の全部又は一部の領域と側面部230の内側の面の間には接着剤層(図示せず)が設けられている。これにより、外箱部Bのスリーブ状部205は、内箱部Aにおけるスリーブ状部5の外側の面に沿って設けられ、例えば、正面部10の外側の面に沿って正面部210が設けられ、側面部20の外側の面に沿って側面部220が設けられ、側面部30の外側の面に沿って側面部230が設けられ、背面部40の外側の面に沿って背面部240が設けられている。該接着剤層の接着力は、外箱部Bの片部224を外側に回動させた際に、同時に分離部24の周囲の切目線24aが破れて、分離部24が内箱部Aから分離し、回動させた片部224に接着した状態で片部224に従動するように設定されていて、同様に、外箱部Bの片部234を外側に回動させた際に、同時に分離部34の周囲の切目線34aが破れて、分離部34が内箱部Aから分離し、回動させた片部234に接着した状態で片部234に従動するように設定されている。
また、内箱部Aと外箱部Bとが接着された状態では、内箱部Aの下端と外箱部Bの下端とが同じ高さになるように形成されている。なお、内箱部Aと外箱部Bとは、分離部24、34の箇所以外は互いに接着されていない。
以上のように、内箱部Aは外箱部Bの内側に収納した状態となっていて、内箱部Aの底面部50以外は外箱部Bに被覆された状態となっている。つまり、外箱部Bの下端の高さ方向の位置は、内箱部Aの下端の高さ方向の位置と略同一であり、フラップ部260〜290を封止した状態では内箱部Aにおいては底面部50のみが露出している。
なお、上記構成の包装箱Pは、内箱部Aが上記のように折り畳むことができ、また、外箱部Bがスリーブ状部205を有し、全体に略スリーブ状を呈しているので、包装箱Pの状態においても平板状に折り畳むことができ、正面部210を側面部230に対して略平行になるようにし、かつ、側面部220を背面部240に対して略平行になるようにすることにより、図12に示すように平板状に折り畳むことができる。
なお、上記内箱部A及び外箱部Bにおいて、各折れ線の箇所には、予め罫線が形成されている。
上記構成の包装箱Pの製造工程について説明する。まず、展開状態の内箱部Aと外箱部Bとを製造する。
次に、外箱部Bの内側の面に内箱部Aの外側の面を接着させる(第1接着工程)。つまり、展開状態の外箱部Bの内側の面を上側にして、片部224における分離部24との接着領域と片部234における分離部34との接着領域に接着剤を塗布して、展開状態の内箱部Aを図10に示すように重ねる。これにより、分離部24と片部224が接着され、分離部34と片部234が接着される。その際、外箱部Bのスリーブ状部205の下辺と内箱部Aのスリーブ状部5の下辺とが略一致する(一致するとしてもよい)ようにし、また、外箱部Bと内箱部Aとにおいて、折れ線C2と折れ線C12を一致させる。なお、スリーブ状部5とスリーブ状部205において、互いに対応する部材の横方向の長さは、外箱部Bの方が長く形成されているので、図8に示すように、折れ線C13は、折れ線C3に対して外側にずれ、折れ線C11は折れ線C1に対して外側にずれる。なお、外箱部Bのスリーブ状部205の下辺と内箱部Aのスリーブ状部5の下辺とを略一致させるので、内箱部が外箱部の下方から見えてしまい見栄えが悪くなることがない。
なお、外箱部Bに内箱部Aを接着した状態では、接着板部120は、フラップ部260に対して突出し、接着板部120の一部は、外箱部B(具体的には、フラップ部260)に重ならない非重なり領域となる。
次に、接着板部120と第1片部60の接着板部120との接着領域のいずれかへの接着剤の塗布と、正面前板部110と正面後板部118のいずれかへの接着剤の塗布と、傾斜前板部112と傾斜後板部114のいずれかへの接着剤の塗布を行い、その後、接着板部120と正面後板部118と支持板部116と傾斜後板部114からなる領域(以下「正面部10における先端側領域」とする)を折れ線C21a、C21bを介して傾斜前板部112に対して折り返して、図9に示すようにする。これにより、接着板部120と第1片部60とが接着され、正面前板部110と正面後板部118とが接着され、傾斜前板部112と傾斜後板部114とが接着される(第2接着工程)。なお、接着剤を塗布する領域として、傾斜前板部112とする場合には、図6の領域R1に接着剤を塗布し、正面前板部110とする場合には、図6の領域R2に接着剤を塗布し、第1片部60とする場合には、領域R3に接着剤を塗布する。
正面部10における先端側領域を折れ線C21a、C21bを介して傾斜前板部112に対して折り返す際には、組立て装置においては、図13(a)に示すように、搬送されてくる内箱部A及び外箱部Bの接着板部120(特に、非重なり領域)にフック(フック状部材、係止用部材)300を係止させ(引っ掛けとしてもよい)、フック300は、接着板部120に係止した状態で正面部10における先端側領域を持ち上げる方向(300Aに示す回動方向)に回動し、フック300が回動するとともに、内箱部A及び外箱部Bが搬送されてくるので、正面部10における先端側領域は、正面部10における基端側領域(該基端側領域は、傾斜前板部112と正面前板部110とからなる)に対して立ち上がっていき、図13(b)に示すように、正面部10における先端側領域が、正面部10における基端側領域に対して直角の状態になると、今度は、フック300は、正面部10の先端側領域が正面部10の基端側領域に対して折り畳む方向(300Bに示す回動方向、300Aの方向とは逆の回動方向)に回動して、図13(c)に示すように、正面部10は、二つ折りの状態となる。フック300は、回動軸300Pを中心に回動し、回動軸300Pの軸芯は搬送方向と直角の方向で水平方向(外箱部Bの配置面の方向)となっている。なお、本実施例の製造工程では、内箱部A及び外箱部Bの搬送は、正面部10において、接着板部120を先頭側とし正面前板部110を後尾側として搬送され、また、内箱部A及び外箱部Bの搬送は等速で行われる。また、フック300の回動軸の方向は、内箱部A及び外箱部Bの搬送方向と直角の方向にあるといえる。また、フック300の300Aに示す回動方向は、搬送方向の側への回動方向であり、300Bに示す回動方向は、搬送方向の側への回動方向とは逆の回動方向である。なお、図13は、正面部10の位置で正面部10の下辺と直角の方向に破断した際の端面図であるといえる。また、正面部10における先端側領域は、「特定内箱部側面部において、第1折れ線よりも接着板部側の領域」である。
以上のように、正面部10における先端側領域の折返しに際しては、フック300で接着板部120を引っ掛けた状態で行なうが、接着板部120に非重なり領域が設けられているので、該非重なり領域をフック300で引っ掛けることができる。
次に、内箱部Aの底面部50を構成する各部をスリーブ状部5に対して内側に折り返し、さらに、第2片部70の先端部74を本体部72に対して外側に折り返すとともに、第3片部80の先端部84を本体部82に対して外側に折り返して、図10に示す状態とする(第2折り返し工程)。つまり、第1片部60を正面部10との境界の折れ線を介して正面部10側に折り返し、第2片部70を側面部20との境界の折れ線を介して側面部20側に折り返し、第3片部80を側面部30との境界の折れ線を介して側面部30側に折り返し、第4片部90を背面部40との境界の折れ線を介して背面部40側に折り返し、さらに、先端部74を本体部72に対して折り返すとともに、先端部84を本体部82に対して折り返す。
次に、先端部74の領域に接着剤を塗布して(第1接着剤塗布工程)、背面部240を折れ線C13を介して側面部220の側に内側に折り返す(折り返し工程)ことにより、背面部40を折れ線C3を介して側面部20側に折り返し、図11に示す状態とする。すると、先端部74が第4片部90に接着される。
次に、先端部84の領域と、糊代部49の領域と、糊代部242の領域に接着剤を塗布して(第2接着剤塗布工程)、側面部230を折れ線C11を介して正面部210の側に内側に折り返すことにより、側面部30を折れ線C1を介して正面部10側に折り返し、図12に示す状態とする。すると、先端部84と第1片部60が接着され、糊代部49が側面部30に接着され、糊代部242が背面部240に接着される(第3接着工程)。なお、糊代部49の代わりに、側面部30における糊代部49との接着領域に接着剤を塗布してもよく、また、糊代部242の代わりに、背面部240における糊代部242との接着領域に接着剤を塗布してもよい。以上のようにして、包装箱Pが製造される。なお、上記の製造は、組立て装置により自動で製造される。
なお、上記の製造工程において、第3片部80を側面部30側に折り返し、第1片部60を正面部10側に折り返し、さらに、先端部84を本体部82に対して折り返す工程は、背面部240を側面部220の側に折り返して、先端部74を第4片部90に接着した後で、先端部84の領域と、糊代部49の領域と、糊代部242の領域に接着剤を塗布する前に行ってもよい。つまり、第2接着工程は、折り返し工程の後に行ってもよい。第3片部80を側面部30側に折り返し、第1片部60を正面部10側に折り返し、さらに、先端部84を本体部82に対して折り返す工程と、その後に、先端部84と糊代部49、242に接着剤を塗布する工程が、第2折り返し・接着剤塗布工程となる。その場合、上記折返し工程では、第2片部70と第4片部90を折り返して、先端部74を折り返し、その後、先端部74に接着剤を塗布することになる(第1折り返し・接着剤塗布工程)。
また、先端部74への接着剤の塗布は、第2片部70を折り返し先端部74を折り返した状態で行うとしたが、図9の状態で先端部74(又は第4片部90)に接着剤を塗布した後に、第2片部70を図10に示す状態としてもよい(第1接着剤塗布・折り返し工程)。
また、先端部84への接着剤の塗布は、第3片部80を折り返し先端部84を折り返した状態で行うとしたが、図9の状態で先端部84(又は第1片部60)に接着剤を塗布した後に、第3片部80を図10に示す状態としてもよい(第2接着剤塗布・折り返し工程)。なお、図9の状態で先端部84に接着剤を塗布した後に、第3片部80を図10に示す状態とするのは、背面部240を側面部220の側に折り返して、先端部74を第4片部90に接着した後でもよく(第2接着剤塗布・折り返し工程)、図10の状態で先端部84に接着剤を塗布した後に、第3片部80を図10に示す状態とするのと同時に行ってもよい。
上記構成の包装箱Pの使用状態について説明する。包装箱Pを使用しない状況では、包装箱Pは平板状に折り畳むことができるので、折り畳んで保管しておく。すなわち、外箱部Bがスリーブ状部205を有するとともに、内箱部Aがスリーブ状部5を有しているので、包装箱Pの状態においても平板状に折り畳むことができ、正面部210と側面部220間の角度を大きくし、側面部230と背面部240間の角度を大きくすることにより、図12に示すように平板状に折り畳むことができる。
次に、包装箱Pを使用する際に、包装箱Pを組み立てる。すなわち、外箱部Bにおける正面部210と背面部240とが互いに平行になり、側面部220と側面部230とが互いに平行になるようにするとともに、内箱部Aにおける正面部10と背面部40とが互いに平行になり、側面部20と側面部30とが互いに平行になるようにし、底面部50がスリーブ状部5、205に対して直角になるようにすることにより包装箱Pが立体状に組み立てられる。
そして、図14に示すように、包装箱Pの上方から複数の被収納物(商品)Gを内箱部A内に収納する。図14は、袋状の商品である例を示しているが、他の被収納物であってもよい。なお、蓋部270、280及びフラップ部260、290は、予め上方に立設した状態になっていて、外箱部Bの上方が開口した状態になっているので、被収納物Gはそのまま包装箱Pの上方から収納すればよい。その後、フラップ部260、290を閉じた後に蓋部270、280を閉じて、図15に示すように、接着テープTを外箱部Bの正面部210から上面を経て背面部240側にまで接着させることにより、蓋部270、280を封止する。
以上のようにして、被収納物Gを包装箱Pに包装したら、被収納物Gを収納した包装箱Pを被収納物Gを陳列する場所に搬送する。
その後、被収納物を陳列する場合には、外箱部Bを内箱部Aから分離する。すなわち、外箱部Bの側面部220の片部226を内側に押し込むことにより片部224の先端に指を引っかけることができるようにした後に、片部224を外側に回動させる。つまり、折れ線C224が回動軸となって片部224が上下方向に回動する。
同様に、外箱部Bの側面部230の片部236を内側に押し込むことにより片部234の先端に指を引っかけることができるようにした後に、片部234を外側に回動させて、図16に示す状態とする。つまり、折れ線C234が回動軸となって片部234が上下方向に回動する。なお、片部224、234が回動する際の回動軸となる折れ線C224、C234の箇所には、罫線を形成しておかなくても片部224、234を回動させることにより自然と折れ線が形成されるが、予め該折れ線の箇所に罫線を形成しておいてもよい。
すると、外箱部Bの片部224を外側に回動させた際に、同時に分離部24の周囲の切目線24aが破れて、分離部24が内箱部A(具体的には、本体部22)から分離し、回動させた片部224に接着した状態で片部224に従動する。同様に、外箱部Bの片部234を外側に回動させた際に、同時に分離部34の周囲の切目線34aが破れて、分離部34が内箱部A(具体的には、本体部32)から分離し、回動させた片部234に接着した状態で片部234に従動する。
そして、図17に示すように、外箱部Bを上方に引き上げることにより、被収納物、つまり、商品Gを収納した状態で、かつ、分離部24、34が分離した状態の内箱部Aが残るので、商品Gを収納した状態で内箱部Aを陳列する。商品Gを陳列する際には、傾斜前板部112を傾斜させて表示状態とする。
次に、傾斜前板部112を非表示状態(図4に示すように、下方に垂下した状態)から表示状態とするには、傾斜前板部112の突状部112−1を指でつかんで引く。すると、切目線110K、114Ka、114Kb、114Kc、114Kdが切断し、支持板部116が折れ線C23を介して正面側に回動して、図18、図19に示すように、傾斜部111(傾斜前板部112と傾斜後板部114からなる傾斜部)が正面側(手前側としてもよい)に引き出される。支持板部116が正面側に回動して、傾斜前板部112の向きをやや上向きとすることにより傾斜後板部114に対して支持板部116も回動した状態となり、図19に示すように、突状部116−1が傾斜前板部112の裏面(背面側の面)を押すとともに、突状部116−2が傾斜前板部112の裏面を押して、突状部116−1、116−2の位置(具体的には、左右方向の範囲において、傾斜前板部112と傾斜後板部114の接着された領域よりも外側の範囲(突状部116−1、116−2の位置を含む))で傾斜前板部112と傾斜後板部114間に隙間が形成されて、側面視において、傾斜前板部112と傾斜後板部114とが開いた状態となる(図19参照)。この図19に示す状態では、側面視における支持板部116と傾斜前板部112がなす上側の角度α11は、鈍角を形成する。
なお、突状部116−1、116−2が傾斜後板部114を押して、傾斜前板部112と傾斜後板部114間に隙間が形成された状態では、傾斜後板部114の左右方向における中央領域(折れ線C22の一方の端部から他方の端部までの領域)は傾斜前板部112と接着されているので、傾斜後板部114は、接着領域が正面側に膨出し、左右の端部側にいくに従い、背面側に湾曲した形状となる。
なお、図18、図19に示す状態にするには、以下のような操作をおこなってもよい。すなわち、傾斜前板部112を非表示状態(図4に示すように、下方に垂下した状態)で、傾斜前板部112の突状部112−1を指でつかんで背面側に押して、傾斜部111(具体的には、傾斜後板部114)を折れ線C22を介して支持板部116に対して背面側(手前側とは反対側の奥側)に回動させる。すると、傾斜前板部112が斜め上向きに傾斜するので、切目線110Kが切断し、傾斜後板部114が支持板部116に対して傾斜するので、切目線114Kb、114Kdが切断する。その後、傾斜前板部112が斜め上向きの状態で、傾斜部111を手前に引くことにより、切目線114Ka、114Kcが切断して、図18、図19に示す状態となる。
その後、さらに、傾斜部111を正面側下方に引き出すとともに、傾斜部111の上端を下方に押し下げることにより、支持板部116が正面側に回動し、支持板部116と傾斜前板部112がなす上側の角度が小さくなり、側面視において、支持板部116が傾斜前板部112に対して直角の状態となった際に、傾斜前板部112と傾斜後板部114間の隙間が最も大きくなる。
その後、さらに、傾斜部111を正面側下方に引き出すとともに、傾斜部111の上端を下方に押し下げることにより、支持板部116と傾斜前板部112がなす上側の角度が直角よりもさらに小さくなり、支持板部116が略水平となった際に、側面視における支持板部116と傾斜前板部112がなす上側の角度α11は図21に示すように鋭角となる。図21に示す状態では、前方斜視においては、図20に示す状態となり、底面視においては、図22に示す状態となる。
このように、角度α11が鋭角の状態では、傾斜前板部112と傾斜後板部114とは接着されているので、突状部116−1、116−2の先端が傾斜前板部112に接触している状態では、鋭角の角度が小さくなる方向に付勢される(角度α11が小さくなろうとする)が、傾斜後板部114が下正面部109(特に、正面前板部110)の上端に接し、また、支持板部116は、正面後板部118に対して背面側に復帰しようとする力が加わって、それによっても、傾斜後板部114が下正面部109の上端に接するので、傾斜後板部114が下正面部109の上端に接した状態で、傾斜部111が固定される。
よって、本実施例の正面部10の構成によれば、傾斜部111を正面側に引き出す操作を行なうのみで傾斜前板部112を表示状態で固定できるので、操作が極めて容易である。特に、傾斜部111を傾斜した状態で固定するに際して、差込みや係止の操作がないので、傾斜前板部112を表示状態とするための操作が容易となる。
なお、傾斜前板部112を表示状態から非表示状態(図4の状態)にするには、上記と逆に、側面視における支持板部116と傾斜前板部112がなす上側の角度α11が大きくなるように、傾斜後板部114を支持板部116に対して回動させるとともに、支持板部116を正面後板部118に対して背面側に回動させる。
なお、本実施例では、傾斜前板部112を表示状態と非表示状態間の操作を繰り返しても、表示状態において、ある部材が他の部材に係止することがないので、係止箇所の破損がなく、表示状態と非表示状態とを繰り返して使用することができる。つまり、係止箇所がある場合には、表示状態と非表示状態を繰り返すうちに、係止箇所が破損するおそれがあるが、そのようなおそれがない。
本実施例の包装箱Pによれば、図1や図2に示すように、上方が開口した包装箱Aに対して上方から被収納物である商品を収納して、蓋部270、280を閉じて1つの接着テープTにより封止するのみであるので、容易に被収納物(商品)の梱包作業を行うことができる。
さらに、本実施例の包装箱Pの製造方法によれば、上記のように、外箱部Bと内箱部Aを重ねて接着した後に、接着剤を塗布した後に折り返す工程を2回行う(つまり、図10の状態から図11の状態への工程と、図11の状態から図12の状態への工程)ことにより製造することができるので、包装箱Pの製造が容易となる。
なお、上記の説明においては、傾斜後板部114と正面後板部118間に切目線114Ka、114Kcが設けられているとしたが、切目線114Ka、114Kcの構成を省略して、支持板部116が正面部10の左右両側の端部まで形成されているようにしてもよい。つまり、その場合には、切目線114Kb、116Kaは、辺部114aと辺部118aの接点で接し、切目線114Kd、116Kbは、辺部114bと辺部118bの接点で接することになる。
また、外箱部Bにおいて、切目線222a、222c、232a、232cは切断予定線であるとしたが、連続した切込みにより形成された切目線でもよい。
なお、上記の説明において、図8〜図12に示す工程で包装箱Pを製造するとして説明したが、外箱部Bと内箱部Aの展開状態を左右対称として製造してもよい。すなわち、図7に示す状態の外箱部Bの上面に図5に示す状態の内箱部Aを重ねて接着し、内箱部Aの底面部を構成する各部を折り返すとともに、第2片部70の先端部と第3片部80の先端部を外側に折り返して、先端部74に接着剤を塗布して背面部240を折り返し、さらに、先端部84と糊代部49、242に接着剤を塗布して側面部230を折り返すことにより包装箱を製造してもよい。その場合に製造された包装箱は、図1〜図4の構成に際して左右対称に形成されることになる。
また、内箱部Aの底面部50において、第2片部70が側面部20から連設され、第3片部80が側面部30から連設されているとしたが、第2片部70と第3片部80の一方が正面部10から連設され、他方が背面部40から連設され、第1片部60と第4片部90の一方が側面部20から連設され、他方が側面部30から連設されるものとしてもよい。
また、上記の説明では、内箱部Aの底面部50はワンタッチ底であるとしたが、これには限られず、例えば、アメリカンロック(底組み形式)やA式(みかん箱の形式)であってもよい。なお、アメリカンロックやA式の場合でも、接着板部120は、底面部を構成する片部で、正面部10(つまり、特定内箱部側面部)の下辺から連設された片部に接着されることになる。
なお、アメリカンロックやA式の場合には、製造工程において、スリーブ状部5の下辺から連設された各部をスリーブ状部5に対して内側に折り返す工程や、スリーブ状部5の下辺から連設された各部も接着剤を塗布する工程は行われない。
また、外箱部A2においては、スリーブ状部105の上辺から連設された上面部160、170、180、190は、A式であるとしたが、他の形式、例えば、B式(一対の内フラップと蓋部とを有し、蓋部が、スリーブ状部105から連設された蓋部本体と、蓋部本体の先端から連設され、スリーブ状部105の内側に差し込まれる差込み片部とを有するもの)としてもよい。
また、上記の説明において、内箱部Aにおいて、分離部24、34が設けられるのは、スリーブ状部5において相対する側面部(側面部20と側面部30)であるとしたが、これには限られず、スリーブ状部5を構成する4つの部材(正面部10と側面部20、30と背面部40)(4つの側面部としてもよい)において、互いに隣接する部材に分離部を設けてもよい。例えば、正面部10の構成を図5における4つの部材のうちの端部に位置する部材(例えば、背面部40)の位置に配置し、分離部を内側の2つの部材(図5における正面部10と側面部20の位置の部材)に配置してもよい。
同様に、外箱部Bにおいて、片部224、234が設けられるのは、スリーブ状部205において相対する側面部(側面部220と側面部230)であるとしたが、これには限られず、スリーブ状部205を構成する4つの部材(正面部210と側面部220、230と背面部240)(4つの側面部としてもよい)において、互いに隣接する部材に分離部と接着する片部を設けてもよい。
P 包装箱
A 内箱部
B 外箱部
5、205 スリーブ状部
10、210 正面部
20、30、220、230 側面部
22、32 本体部
24、34 分離部
24a、34a、110K、112K、114Ka、114Kb、114Kc、114Kd、116Ka、116Kb、222、232 切目線
40、240 背面部
49、242 糊代部
50 底面部
60 第1片部
70 第2片部
74、84 先端部
80 第3片部
90 第4片部
110 正面前板部
112 傾斜前板部
114 傾斜後板部
116 支持板部
116−1、116−2 突状部
118 正面後板部
120 接着板部
C1、C2、C3、C4、C5、C10、C11、C12、C13、C21a、C21b、C22、C23、C24 折れ線

Claims (18)

  1. 箱体であって、
    底面部(50)と、
    底面部の各辺から立設し底面部に対して略直角をなす側面構成部で、第1側面部(10)と、第1側面部の両側に隣り合う第2側面部(20)及び第3側面部(30)を有する側面構成部(5)と、
    を有し、
    箱体が、シート状のブランクにより形成され、
    第1側面部が、
    底面部から連設されるとともに、第2側面部及び第3側面部と隣り合う基部前板部(110)と、
    基部前板部の上側に第1切目線(110K)を介して連設された傾斜前板部(112)と、
    傾斜前板部の基部前板部側とは反対側の辺部である上辺から第1折れ線(C21a、C21b)を介して連設され、傾斜前板部と接着された傾斜後板部(114)と、
    傾斜後板部の傾斜前板部側とは反対側の辺部から第2折れ線(C22)を介して連設されるとともに、第2折れ線の一方の端部から形成された第2切目線(114Kb)を介して傾斜後板部と隣接するとともに、第2折れ線の他方の端部から形成された第3切目線(114Kd)を介して傾斜後板部と隣接し、第2切目線に沿った辺部を有し、傾斜後板部側に突出した第1突状部(116−1)と、第3切目線に沿った辺部を有し、傾斜後板部側に突出した第2突状部(116−2)を有する支持板部(116)と、
    支持板部の傾斜後板部側とは反対側の辺部から第3折れ線(C23)を介して連設され、基部前板部と接着された基部後板部(118)と、
    を有し、
    第1折れ線と第2折れ線と第3折れ線は平行に形成され、
    第1切目線を切断する前の状態では、傾斜後板部と支持板部と基部後板部からなる領域は、基部前板部と傾斜前板部からなる領域に対して、第1折れ線を介して折り返した状態であり、
    傾斜前板部と傾斜後板部からなる傾斜部(111)を基部前板部と基部後板部からなる基部(109)に対して傾斜した状態にするには、第1切目線を切断して、傾斜部を第1側面部の外側を正面側とした場合に正面側に引き出して、支持板部を基部後板部に対して正面側に回動させるとともに、傾斜後板部を支持板部に対して背面側に回動させ、
    傾斜後板部が支持板部に対して背面側に回動するに従い、第1突状部と第2突状部が傾斜前板部の裏側の面を押すことにより、傾斜前板部と傾斜後板部の間に隙間が形成され、支持板部の傾斜前板部に対する傾斜後板部側の角度が直角の状態を経て鋭角とすることにより、傾斜後板部が基部の上端に接した状態となることを特徴とする箱体。
  2. 基部後板部の支持板部側とは反対側の辺部から折れ線を介して接着板部(120)が連設され、接着板部は、基部前板部から連設された該底面部に接着されていることを特徴とする請求項1に記載の箱体。
  3. 箱体であって、
    底面部(50)と、
    底面部の各辺から立設し底面部に対して略直角をなす側面構成部で、第1側面部(10)と、第1側面部の両側に隣り合う第2側面部(20)及び第3側面部(30)を有する側面構成部(5)と、
    を有し、
    箱体が、シート状のブランクにより形成され、
    第1側面部が、
    底面部から連設されるとともに、第2側面部及び第3側面部と隣り合う基部前板部(110)と、
    基部前板部の上側に第1切目線(110K)を介して連設された傾斜前板部(112)と、
    傾斜前板部の基部前板部側とは反対側の辺部である上辺から第1折れ線(C21a、C21b)を介して連設され、傾斜前板部と接着された傾斜後板部(114)と、
    傾斜後板部の傾斜前板部側とは反対側の辺部から第2折れ線(C22)を介して連設されるとともに、第2折れ線の一方の端部から形成された第2切目線(114Kb)を介して傾斜後板部と隣接するとともに、第2折れ線の他方の端部から形成された第3切目線(114Kd)を介して傾斜後板部と隣接し、第2切目線に沿った辺部を有し、傾斜後板部側に突出した第1突状部(116−1)と、第3切目線に沿った辺部を有し、傾斜後板部側に突出した第2突状部(116−2)を有する支持板部(116)と、
    支持板部の傾斜後板部側とは反対側の辺部から第3折れ線(C23)を介して連設された基部後板部(118)と、
    基部後板部の支持板部側とは反対側の辺部から第4折れ線(C24)を介して連設された接着板部で、基部前板部から連設された該底面部に接着された接着板部(120)と、
    を有し、
    第1折れ線と第2折れ線と第3折れ線は平行に形成され、
    第1切目線を切断する前の状態では、傾斜後板部と支持板部と基部後板部からなる領域は、基部前板部と傾斜前板部からなる領域に対して、第1折れ線を介して折り返した状態であり、
    傾斜前板部と傾斜後板部からなる傾斜部(111)を基部前板部と基部後板部からなる基部(109)に対して傾斜した状態にするには、第1切目線を切断して、傾斜部を第1側面部の外側を正面側とした場合に正面側に引き出して、支持板部を基部後板部に対して正面側に回動させるとともに、傾斜後板部を支持板部に対して背面側に回動させ、
    傾斜後板部が支持板部に対して背面側に回動するに従い、第1突状部と第2突状部が傾斜前板部の裏側の面を押すことにより、傾斜前板部と傾斜後板部の間に隙間が形成され、支持板部の傾斜前板部に対する傾斜後板部側の角度が直角の状態を経て鋭角とすることにより、傾斜後板部が基部の上端に接した状態となることを特徴とする箱体。
  4. 基部後板部が、傾斜後板部の基部後板部側の辺部における一方の端部において、第4切目線(114Ka)を介して傾斜後板部と隣接し、傾斜後板部の基部後板部側の辺部における他方の端部において、第5切目線(114Kc)を介して傾斜後板部と隣接し、
    第4切目線は、第2切目線における第2折れ線側とは反対側の端部と接続し、第5切目線は、第3切目線における第2折れ線側とは反対側の端部と接続し、
    支持板部は、第4切目線から連設された第6切目線(116Ka)及び第5切目線から連設された第7切目線(116Kb)を介して基部後板部と隣接していることを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の箱体。
  5. 第2切目線と第3切目線と第4切目線と第5切目線が切断予定線であり、傾斜部を基部に対して傾斜した状態とする際に、第2切目線と第3切目線と第4切目線と第5切目線を切断することを特徴とする請求項4に記載の箱体。
  6. 包装箱であって、
    内箱部(A)と外箱部(B)とを有し、
    内箱部が、
    底面部(50)と、
    底面部の各辺から立設し底面部に対して略直角をなす内側スリーブ状部で、第1内箱部側面部(30)と、第2内箱部側面部(10)と、第3内箱部側面部(20)と、第4内箱部側面部(40)を有し、内箱部を箱状に組み立てた状態では、互いに隣接する側面部
    が略直角をなす内側スリーブ状部(5)と、を有し、
    第1内箱部側面部と第2内箱部側面部と第3内箱部側面部と第4内箱部側面部とにおける2つの内箱部側面部において、内箱部側面部の一部が分離部(24、34)として内箱部側面部における分離部以外の部分である内箱部側面部本体部と切目線を介して分離可能に形成され、
    内箱部における分離部が設けられた内箱部側面部以外の内箱部側面部である特定内箱部側面部(10)が、
    底面部から連設されるとともに、特定内箱部側面部が隣接する内箱部側面部と隣り合う基部前板部(110)と、
    基部前板部の上側に第1切目線(110K)を介して連設された傾斜前板部(112)と、
    傾斜前板部の基部前板部側とは反対側の辺部である上辺から第1折れ線(C21a、C21b)を介して連設され、基部前板部と接着された傾斜後板部(114)と、
    傾斜後板部の傾斜前板部側とは反対側の辺部から第2折れ線(C22)を介して連設されるとともに、第2折れ線の一方の端部から形成された第2切目線(114Kb)を介して傾斜後板部と隣接するとともに、第2折れ線の他方の端部から形成された第3切目線(114Kd)を介して傾斜後板部と隣接し、第2切目線に沿った辺部を有し、傾斜後板部側に突出した第1突状部(116−1)と、第3切目線に沿った辺部を有し、傾斜後板部側に突出した第2突状部(116−2)を有する支持板部(116)と、
    支持板部の傾斜後板部側とは反対側の辺部から第3折れ線(C23)を介して連設され、基部前板部と接着された基部後板部(118)と、
    を有し、
    第1折れ線と第2折れ線と第3折れ線は平行に形成され、
    第1切目線を切断する前の状態では、傾斜後板部と支持板部と基部後板部からなる領域は、基部前板部と傾斜前板部からなる領域に対して、第1折れ線を介して折り返した状態であり、
    外箱部が、
    内箱部の外側の面に沿って設けられた外側スリーブ状部で、第1内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第1外箱部側面部(230)と、第2内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第2外箱部側面部(210)と、第3内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第3外箱部側面部(220)と、第4内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第4外箱部側面部(240)とを有し、外箱部を箱状に組み立てた状態では、互いに隣接する側面部が略直角をなす外側スリーブ状部(205)と、
    外側スリーブ状部の上端から折れ線を介して連設された蓋部と、を有し、
    内箱部における分離部が設けられた内箱部側面部である分離部形成内箱部側面部に対応した外箱部側面部に分離部が接着され、外箱部側面部における分離部が接着された領域を含む片部である回動片部(224、234)が分離部が接着された外箱部側面部の他の部分に対して回動可能に形成され、回動片部を外側に回動させることにより分離部と内箱部側面部本体部間の切目線が切断されて分離部が回動片部に接着した状態で内箱部から分離し、
    傾斜前板部と傾斜後板部からなる傾斜部(111)を基部前板部と基部後板部からなる基部(109)に対して傾斜した状態にするには、第1切目線を切断して、傾斜部を第1側面部の外側を正面側とした場合に正面側に引き出して、支持板部を基部後板部に対して正面側に回動させるとともに、支持板部を傾斜後板部に対して背面側に回動させ、
    傾斜後板部が支持板部に対して背面側に回動するに従い、第1突状部と第2突状部が傾斜前板部の裏側の面を押すことにより、傾斜前板部と傾斜後板部の間に隙間が形成され、支持板部の傾斜前板部に対する傾斜後板部側の角度が直角の状態を経て鋭角とすることにより、傾斜後板部が基部の上端に接した状態となることを特徴とする包装箱。
  7. 基部後板部の支持板部側とは反対側の辺部から折れ線を介して接着板部(120)が連設され、接着板部は、基部前板部から連設された底面部に接着されていることを特徴とする請求項6に記載の包装箱。
  8. 基部後板部が、傾斜後板部の基部後板部側の辺部における一方の端部において、第4切目線(114Ka)を介して傾斜後板部と隣接し、傾斜後板部の基部後板部側の辺部における他方の端部において、第5切目線(114Kb)を介して傾斜後板部と隣接し、
    第4切目線は、第2切目線における第2折れ線側とは反対側の端部と接続し、第5切目線は、第3切目線における第2折れ線側とは反対側の端部と接続し、
    支持板部は、第4切目線から連設された第6切目線(116Ka)及び第5切目線から連設された第7切目線(116Kb)を介して基部後板部と隣接していることを特徴とする請求項6又は7に記載の包装箱。
  9. 第2切目線と第3切目線と第4切目線と第5切目線が切断予定線であり、傾斜部を基部に対して傾斜した状態とする際に、第2切目線と第3切目線と第4切目線と第5切目線を切断することを特徴とする請求項8に記載の包装箱。
  10. 包装箱であって、内箱部(A)と、外箱部(B)とを有し、内箱部が、第1内箱部側面部(30)と第2内箱部側面部(10)と第3内箱部側面部(20)と第4内箱部側面部(40)と第4内箱部側面部から連設された内箱部糊代部とを有し、第3内箱部側面部、第1内箱部側面部、第2内箱部側面部、第4内箱部側面部、内箱部糊代部の順に連設され、内箱部を箱状に組み立てた状態では、互いに隣接する側面部が略直角をなす内側スリーブ状部で、第1内箱部側面部と第2内箱部側面部と第3内箱部側面部と第4内箱部側面部とにおける2つの内箱部側面部において、内箱部側面部の一部が分離部(24、34)として内箱部側面部における分離部以外の部分である内箱部側面部本体部と切目線を介して分離可能に形成された内側スリーブ状部(5)と、内側スリーブ状部の下端から連設された底面部で第2内箱部側面部の下辺から連設された底面部第1片部(60)と、第3内箱部側面部の下辺から連設された底面部第2片部(70)と、第1内箱部側面部の下辺から連設された底面部第3片部(80)と、第4内箱部側面部の下辺から連設された底面部第4片部(90)とを有する底面部(50)と、を有し、外箱部が、第1内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第1外箱部側面部(230)と、第2内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第2外箱部側面部(210)と、第3内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第3外箱部側面部(220)と、第4内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第4外箱部側面部(240)と、第1外箱部側面部から連設された外箱部糊代部(242)とを有し、外箱部糊代部、第1外箱部側面部、第2外箱部側面部、第3外箱部側面部、第4外箱部側面部の順に連設され、外箱部を箱状に組み立てた状態では、互いに隣接する側面部が略直角をなす外側スリーブ状部と、外側スリーブ状部の上端から折れ線を介して連設された蓋部とを有し、内箱部における分離部が設けられた内箱部側面部である分離部形成内箱部側面部に対応した外箱部側面部に分離部が接着され、外箱部側面部における分離部が接着された領域を含む片部である回動片部(224、234)が分離部が接着された外箱部側面部の他の部分に対して回動可能に形成され、回動片部を外側に回動させることにより分離部と内箱部側面部本体部間の切目線が切断されて分離部が回動片部に接着した状態で内箱部から分離する包装箱で、内箱部における分離部が設けられた内箱部側面部以外の内箱部側面部である特定内箱部側面部(10)が、底面部から連設されるとともに、特定内箱部側面部が隣接する内箱部側面部と隣り合う基部前板部(110)と、基部前板部の上側に第1切目線(110K)を介して連設された傾斜前板部(112)と、傾斜前板部の基部前板部側とは反対側の辺部である上辺から第1折れ線(C21a、C21b)を介して連設され、基部前板部と接着された傾斜後板部(114)と、傾斜後板部の傾斜前板部側とは反対側の辺部から第2折れ線(C22)を介して連設されるとともに、第2折れ線の一方の端部から形成された第2切目線(114Kb)を介して傾斜後板部と隣接するとともに、第2折れ線の他方の端部から形成された第3切目線(114Kd)を介して傾斜後板部と隣接し、第2切目線に沿った辺部を有し、傾斜後板部側に突出した第1突状部(116−1)と、第3切目線に沿った辺部を有し、傾斜後板部側に突出した第2突状部(116−2)を有する支持板部(116)と、支持板部の傾斜後板部側とは反対側の辺部から第3折れ線(C23)を介して連設され、基部前板部と接着された基部後板部(118)と、基部後板部の支持板部側とは反対側の辺部から第4折れ線(C24)を介して連設された接着板部(120)と、を有し、基部前板部と底面部間の折れ線と第1折れ線間の長さ(L11)が、第4折れ線と第1折れ線間の長さ(L12)が略同一に形成され、第1折れ線と第2折れ線と第3折れ線は平行に形成され、第1切目線を切断する前の状態では、傾斜後板部と支持板部と基部後板部からなる領域は、基部前板部と傾斜前板部からなる領域に対して、第1折れ線を介して折り返した状態であり、傾斜前板部と傾斜後板部からなる傾斜部(111)を基部前板部と基部後板部からなる基部(109)に対して傾斜した状態にするには、第1切目線を切断して、傾斜部を第1側面部の外側を正面側とした場合に正面側に引き出して、支持板部を基部後板部に対して正面側に回動させるとともに、支持板部を傾斜後板部に対して背面側に回動させ、傾斜後板部が支持板部に対して背面側に回動するに従い、第1突状部と第2突状部が傾斜前板部の裏側の面を押すことにより、傾斜前板部と傾斜後板部の間に隙間が形成され、支持板部の傾斜前板部に対する傾斜後板部側の角度が直角の状態を経て鋭角とすることにより、傾斜後板部が基部の上端に接した状態となり、内箱部と外箱部とがそれぞれ1枚のブランクにより形成された包装箱の製造方法であって、
    展開状態の外箱部に展開状態の内箱部を接着する第1接着工程であって、第1外箱部側面部に第1内箱部側面部を重ね、第2外箱部側面部に第2内箱部側面部を重ね、第3外箱部側面部に第3内箱部側面部を重ね、第4外箱部側面部に第4内箱部側面部を重ねた状態で、外箱部の回動片部と内箱部の分離部とを接着させ、外箱部に内箱部を接着した状態では、接着板部の少なくとも一部が外箱部に重ならない非重なり領域となる第1接着工程と、
    底面部第1片部と底面部第2片部と底面部第3片部と底面部第4片部の4つの片部において特定内箱部側面部の下辺から連設された片部と接着板部のいずれかと、傾斜前板部と傾斜後板部のいずれかに接着剤を塗布した状態で、特定内箱部側面部において、接着板部の非重なり領域に係止用部材(300)を係止することにより、第1折れ線よりも接着板部側である先端側の領域を第1折れ線を介して折り返して、特定内箱部側面部の下辺から連設された片部と接着板部とを接着し、傾斜前板部と傾斜後板部を接着する第2接着工程と、
    外箱部の第4外箱部側面部を第3外箱部側面部に対して折り返す折り返し工程と、
    外箱部糊代部と第4外箱部側面部における外箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、内箱部糊代部と第1内箱部側面部における内箱部糊代部が接着する領域のいずれかとに接着剤を塗布した状態で、外箱部の第1外箱部側面部を第2外箱部側面部に対して折り返すことにより、外箱部糊代部と第4外箱部側面部とを接着し、内箱部糊代部と第1内箱部側面部とを接着する第3接着工程と、を有することを特徴とする包装箱の製造方法。
  11. 第2接着工程において、基部前板部と基部後板部のいずれかに接着剤を塗布した状態で、特定内箱部側面部において、第1折れ線よりも接着板部側である先端側の領域を第1折れ線を介して折り返して、基部前板部と基部後板部を接着することを特徴とする請求項10に記載の包装箱の製造方法。
  12. 製造される包装箱において、底面部が、ワンタッチ底により形成されていて、底面部第1片部と底面部第3片部のいずれか一方における他方の側の部分である第1端部領域(84)が折れ線を介して折曲げ可能であり、該第1端部領域が底面部第1片部と底面部第3片部の他方に接着され、底面部第2片部と底面部第4片部のいずれか一方における他方の側の部分である第2端部領域(74)が折れ線を介して折曲げ可能であり、該第2端部領域が底面部第2片部と底面部第4片部の他方に接着され、
    折り返し工程において、内箱部の底面部を構成する底面部第2片部と底面部第4片部を内側スリーブ状部に対して折り返し第2端部領域を外側に折り返すとともに、第2端部領域と、底面部第2片部と底面部第4片部の他方における該第2端部領域が接着する領域とのいずれかに接着剤を塗布した状態で、外箱部の第4外箱部側面部を第3外箱部側面部に対して折り返すことにより、第2端部領域と、底面部第2片部と底面部第4片部の他方とを接着し、
    第3接着工程において、内箱部の底面部を構成する底面部第1片部と底面部第3片部を内側スリーブ状部に対して折り返し第1端部領域を外側に折り返すとともに、第1端部領域と、底面部第1片部と底面部第3片部の他方における該第1端部領域が接着する領域とのいずれかとに接着剤を塗布した状態で、外箱部の第1外箱部側面部を第2外箱部側面部に対して折り返すことにより、第1端部領域と、底面部第1片部と底面部第3片部の他方とを接着することを特徴とする請求項10又は11に記載の包装箱の製造方法。
  13. 第2接着工程と折り返し工程の間に、内箱部の底面部を構成する底面部第1片部と底面部第2片部と底面部第3片部と底面部第4片部を内側スリーブ状部に対して折り返すとともに、第1端部領域と第2端部領域を外側に折り返す第2折り返し工程と、第2端部領域と、底面部第2片部と底面部第4片部の他方における該第2端部領域が接着する領域とのいずれかに接着剤を塗布する第1接着剤塗布工程を有し、また、折り返し工程と第3接着工程の間に、外箱部糊代部と第4外箱部側面部における外箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、内箱部糊代部と第1内箱部側面部における内箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、第1端部領域と、底面部第1片部と底面部第3片部の他方における該第1端部領域が接着する領域とのいずれかとに接着剤を塗布する第2接着剤塗布工程とを有することを特徴とする請求項12に記載の包装箱の製造方法。
  14. 第2接着工程と折り返し工程の間に、内箱部の底面部を構成する底面部第2片部と底面部第4片部を内側スリーブ状部に対して折り返すとともに第2端部領域を外側に折り返し、その後、第2端部領域と、底面部第2片部と底面部第4片部の他方における該第2端部領域が接着する領域とのいずれかに接着剤を塗布する第1折り返し・接着剤塗布工程を有することを特徴とする請求項12に記載の包装箱の製造方法。
  15. 折り返し工程と第3接着工程の間に、内箱部の底面部を構成する底面部第1片部と底面部第3片部を内側スリーブ状部に対して折り返すとともに第1端部領域を外側に折り返し、その後、外箱部糊代部と第4外箱部側面部における外箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、内箱部糊代部と第1内箱部側面部における内箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、第1端部領域と、底面部第1片部と底面部第3片部の他方における該第1端部領域が接着する領域とのいずれかとに接着剤を塗布する第2折り返し・接着剤塗布工程を有することを特徴とする請求項12又は14に記載の包装箱の製造方法。
  16. 第2接着工程と折り返し工程の間に、第2端部領域と、底面部第2片部と底面部第4片部の他方における該第2端部領域が接着する領域とのいずれかに接着剤を塗布し、その後、底面部第2片部と底面部第4片部を内側スリーブ状部に対して折り返すとともに第2端部領域を外側に折り返した状態とする第1接着剤塗布・折り返し工程を有することを特徴とする請求項12に記載の包装箱の製造方法。
  17. 折り返し工程と第3接着工程の間に、外箱部糊代部と第4外箱部側面部における外箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、内箱部糊代部と第1内箱部側面部における内箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、第1端部領域と、底面部第1片部と底面部第3片部の他方における該第1端部領域が接着する領域とのいずれかとに接着剤を塗布し、その後、内箱部の底面部を構成する底面部第1片部と底面部第3片部を内側スリーブ状部に対して折り返すとともに第1端部領域を外側に折り返した状態とする第2接着剤塗布・折り返し工程を有することを特徴とする請求項12又は16に記載の包装箱の製造方法。
  18. 蓋部が、第1外箱部側面部の上辺から連設された第1蓋部片部(280)と、第2外箱部側面部の上辺から連設された第2蓋部片部(260)と、第3外箱部側面部の上辺から連設された第3蓋部片部(270)と、第4外箱部側面部の上辺から連設された第4蓋部片部(290)とを有し、第1接着工程で、外箱部に内箱部を接着した際に、接着板部における一部の領域は、第1蓋部片部と第2蓋部片部と第3蓋部片部と第4蓋部片部において、第1外箱部側面部と第2外箱部側面部と第3外箱部側面部と第4外箱部側面部の4つの外箱部側面部の中で特定内箱部側面部に対応する外箱部側面部(210)から連設された蓋部片部である特定蓋部片部(260)と重なり、接着板部の他の領域は、該特定蓋部片部とは重ならないことを特徴とする請求項10又は11又は12又は13又は14又は15又は16又は17に記載の包装箱の製造方法。
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