JP2018187856A - 出没体操作具 - Google Patents

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慶一 深澤
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Abstract

【課題】ノック操作でボールペン替芯を出没させる際の衝撃を低減する。【解決手段】ボールペン替芯Rが収容された軸筒10と、軸筒10内に収容されてボールペン替芯Rが取り付けられ、ノック操作でボールペン替芯Rが軸筒10内に没入する第1の位置とボールペン替芯Rの先端が軸筒10の先端から突出する第2の位置とに移動可能に設けられたスライダ21と、スライダ21を第1の位置に付勢する圧縮コイルバネ23と、回転軸がスライダ21の移動方向と直交する方向に向けてスライダ21に取り付けられ、圧縮コイルバネ23の付勢力でスライダ21を第1の位置に許容する第1の回転角、および圧縮コイルバネ23の付勢力に抗して軸筒10に形成された係止部10a−Lに係止してスライダ21を第2の位置に保持する第2の回転角に回転する回転カム25とを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、出没体操作具に関し、特に、ノック操作により出没体を出没させる際に発生する衝撃の低減に適用して有効な技術に関するものである。
ノック操作によって筆記具や塗膜転写具などの出没体を出没させる出没体操作具においては、いわゆるカーン式ノック機構と呼ばれる出没機構が広く採用されている。
カーン式ノック機構はダブルノック機構ともいわれるもので、例えば筆記具の一種であるボールペンノックでは、ノック棒を一度押すとペン先が突出し、もう一度押すと、ペン先が没入する機構である。
カーン式ノック機構は、具体的には、軸筒の内周において軸方向に延びるようにして形成された複数の回転カムと、回転カムと係合する係合突起が外周に形成された回転子と、圧縮コイルバネにより回転子が付勢されたノック棒とで構成されており、ノック棒を操作することにより、係合突起が回転カムの頂部と回転カム溝とに順次受け渡されながら回転子が一方向に回転する構造となっている。
ここで、カーン式ノック機構においては、ノック操作を行った際に、圧縮コイルバネの作用によって回転子と回転カムとが、また回転子と軸筒とが衝突した際の衝撃により「カチカチ」という音や振動が発生してしまう。
そこで、当該衝撃を低減するための様々な技術が提案されている。例えば、特開2016−043498号公報には、ノック棒の外周面と軸筒の内周面との間にOリングを入れることで摩擦を生じさせ、衝撃を低減する技術が開示されている。
特開2016−043498号公報
しかしながら、前述した技術を採用してもなお、ノック操作での衝撃を十分に低減できていない。
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、ノック操作で出没体を出没させる際に発生する衝撃をより一層低減することのできる出没体操作具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の出没体操作具は、出没体が収容された筒体と、前記筒体内に収容されて前記出没体が取り付けられるとともに、ノック操作により前記出没体が前記筒体内に没入する第1の位置と前記出没体の先端が前記筒体の先端から突出する第2の位置とに移動可能に設けられた可動体と、前記可動体を前記第1の位置に向けて付勢する付勢部材と、回転軸が前記可動体の移動方向と交差する方向に向けて当該可動体に取り付けられ、前記付勢部材の付勢力で前記可動体を前記第1の位置に許容する第1の回転角、および前記付勢部材の付勢力に抗して前記筒体に形成された係止部に係止して前記可動体を前記第2の位置に保持する第2の回転角に回転する回転カムと、を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明である出没体操作具は、上記請求項1に記載の発明において、前記筒体は、前記可動体の移動により前記回転カムが接触して、前記第1の回転角から前記第2の回転角に向かう回転角を前記回転カムに与える第1の回転付与部と、前記可動体の移動により前記回転カムが接触して、前記第2の回転角から前記第1の回転角に向かう回転角を前記回転カムに与える第2の回転付与部と、を備えている、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明である出没体操作具は、上記請求項2に記載の発明において、前記第1の回転付与部と前記第2の回転付与部とは、相互に共通となった回転付与部で構成されている、ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明である出没体操作具は、上記請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、前記係止部は、前記回転カムの第1の部位および第2の部位がそれぞれ当接する第1の当接部および第2の当接部からなる、ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明である出没体操作具は、上記請求項1〜4の何れか一項に記載の発明において、前記可動体には、前記第1の位置になって前記筒体に当接する部位にOリングが嵌め込まれている、ことを特徴とする。
請求項6に記載の発明である出没体操作具は、上記請求項1〜5の何れか一項に記載の発明において、前記回転カムの回転軸周りには、当該回転カムを前記可動体に押圧する押圧部材が取り付けられている、ことを特徴とする。
請求項7に記載の発明である出没体操作具は、上記請求項1〜6の何れか一項に記載の発明において、前記出没体は、筆記部材または塗膜転写体である、ことを特徴とする。
本発明によれば、回転カムがノック操作による可動体の往復移動に連動して回転し、出没体が筒体内に没入する第1の位置に許容する第1の回転角と、出没体の先端が筒体の先端から突出する第2の位置に保持する第2の回転角になる。これにより、ノック操作を行った際に、付勢部材の作用による部材間の衝突は発生しないので、ノック操作で可動体を出没させる際に発生する衝撃をより一層低減することが可能になる。
本発明である出没体操作具の一実施の形態である筆記具としてのボールペンを示す平面図である。 図1のボールペンのA−A線に沿った断面図である。 図1のボールペンの分解斜視図である。 図1のボールペンの内部構造をカム回転作動リブとともに示す平面図である。 図1のボールペンの内部構造を示す正面図である。 図1のボールペンの内部構造を示す斜視図である。 図1のボールペンに設けられた回転カムを示す平面図である。 図1のボールペンの出没動作について、ボールペン替芯が収納位置にある状態を示す説明図である。 図1のボールペンの出没動作について、ボールペン替芯が突出位置に向かう状態を示す説明図である。 図1のボールペンの出没動作について、突出位置に向かうボールペン替芯が最大突出位置になった状態を示す説明図である。 図1のボールペンの出没動作について、ボールペン替芯が突出位置にある状態を示す説明図である。 図1のボールペンの出没動作について、ボールペン替芯が収納位置に向かう状態を示す説明図である。 図1のボールペンの出没動作について、収納位置に向かうボールペン替芯が最大突出位置になった状態を示す説明図である。 本実施の形態のボールペンに設けられた変形例としての回転カムを示す平面図である。 本実施の形態のボールペンに設けられた変形例としての回転カムを示す平面図である。 本実施の形態のボールペンに設けられた変形例としての回転カムを示す平面図である。 本実施の形態のボールペンに設けられた変形例としての回転カムを示す平面図である。 本実施の形態のボールペンに設けられた変形例としての回転カムを示す平面図である。 本実施の形態のボールペンに設けられた変形例としての回転カムを示す平面図である。
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1は本発明である出没体操作具の一実施の形態である筆記具としてのボールペンを示す平面図、図2は図1のボールペンのA−A線に沿った断面図、図3は図1のボールペンの分解斜視図、図4は図1のボールペンの内部構造をカム回転作動リブとともに示す平面図、図5は図1のボールペンの内部構造を示す正面図、図6は図1のボールペンの内部構造を示す斜視図、図7は図1のボールペンに設けられた回転カムを示す平面図である。
図1〜図6に示すように、出没体操作具の一例である本実施の形態のボールペンは、外側の軸筒10(筒体)と、軸筒10の内部に収容されたボールペン替芯R(出没体)およびその出没機構とで構成されている。
図1に示すように、軸筒10は、円筒状の筐体部10aと、筐体部10aの先端にねじ結合された先細り形状の先軸10bと、筐体部10aの後端に挿入されたリング状の尾栓10cとで構成されている。また、筐体部10aの後部には、ボールペンをポケットに止める際などに用いられるクリップ11が取り付けられている。
図3に示すように、筐体部10aには、クリップ11に隠蔽される位置に開口して係止部10a−L(図8〜図13参照)を構成する長孔10a−1が形成され、当該長孔10a−1の周方向の近傍にはカム回転作動リブ20(回転付与部)が取り付けられる取付孔10a−2が形成されている。なお、これらの詳細については後述する。
図2〜図6に示すように、軸筒10内にはスライダ21(可動体)が収容されている。このスライダ21には、当該スライダ21を構成する本体部21aの先端に、本体部21aよりも小径となった細長い円筒状の替芯保持部21bが設けられており、前述したボールペン替芯Rが挿入保持されている。
また、本体部21aの後端には、当該本体部21aよりも小径のノック部21cが形成されている。ノック部21cは筐体部10aに嵌め込まれた尾栓10cを貫通して軸筒10の後端から突出している。
そして、スライダ21は、ノック部21cのノック操作によって、ボールペン替芯Rが軸筒10内に没入する第1の位置(つまり、収納時の位置)と、ボールペン替芯Rの先端が軸筒10の先端から突出する第2の位置(つまり、筆記時の位置)とに移動可能になっている。第1の位置では、スライダ21の本体部21aとノック部21cとの境界部分である段差部21−1が尾栓10cの先端に当接してスライダ21の後退が規制される。なお、ノック部21cにはノックカバー22が嵌め込まれており、ノック部21cの軸方向に沿って形成された長穴を閉塞している。
替芯保持部21bには圧縮コイルバネ23(付勢部材)が伸縮自在に嵌め込まれている。圧縮コイルバネ23の一方端は前述した先軸10bの内周に形成された段差部10b−1に圧接し、他方端はスライダ21の本体部21aの先端面に圧接しており、スライダ21を前述した第1の位置に向けて付勢している。なお、スライダ21が圧縮コイルバネ23の弾発力によって第2の位置から第1の位置になったとき(換言すれば、段差部21−1が尾栓10cの先端に当接したとき)の衝撃を緩和するために、当接部位であるスライダ21の段差部21−1にはOリング24が嵌め込まれている。
スライダ21の本体部21aに形成された軸突起21a−1には、板状の回転カム25(図7参照)が回転自在に挿入されている。図示するように、軸突起21a−1はスライダ21の移動方向と直交する方向になっており、よって、当該軸突起21a−1に挿入された回転カム25の回転軸は、スライダ21の移動方向と直交する方向を向いている。
但し、回転カム25の回転軸は、スライダ21の移動方向と交差する方向を向いていれば足り、必ずしも直交していることまでは要求されない。
また、本体部21aには、軸突起21a−1の先端に当接するようにして、スライダ21の一部を構成するカバー26が取り付けられており、軸突起21a−1に嵌め込まれた回転カム25の脱落が防止されている。
さらに、回転カム25の回転軸周りである軸突起21a−1には圧縮コイルバネ27(押圧部材)が取り付けられている。圧縮コイルバネ27は回転カム25とカバー26とに挟まれて弾発力が発生しており、回転カム25をスライダ21に(より詳しくは、スライダ21の本体部21aに)押圧している。これにより、回転カム25の回転軸方向への自由移動が規制されるので、回転時に不安定に揺れ動いた挙動となることが防止されて回転軌道が安定する。また、回転カム25が適度な摩擦抵抗を伴いながら回転するので、スライダ21が第1の位置や第2の位置に移動するときの衝撃が一層緩和される。
なお、圧縮コイルバネ27は、本実施の形態のように回転カム25のカバー26側ではなく、その反対側に取り付けられていてもよい。この場合には、圧縮コイルバネ27は、回転カム25をスライダ21の構成要素であるカバー26に押圧することになる。
また、圧縮コイルバネ27がなくても回転カム25の回転軌道が安定する場合には、当該圧縮コイルバネ27は取り付けられていなくてもよい。
さらに、回転カム25を押圧する部材としては、本実施の形態のような圧縮コイルバネ27以外であってもよく、一例を挙げればOリングなどを適用することができる。
さて、回転カム25は、図7に詳しく示すように、長方形または正方形の対向する2辺を内側に向けて円弧状に凹ませた形状になっている。
この回転カム25は、圧縮コイルバネ23の付勢力によってスライダ21が第1の位置(=ボールペン替芯Rが軸筒10内に没入した位置・収納時の位置)にあるときは、回転カム25はどこの部位とも干渉しない第1の回転角になる(図8参照)。また、圧縮コイルバネ23の付勢力に抗してスライダ21が第2の位置(=ボールペン替芯Rの先端が軸筒10の先端から突出した位置・筆記時の位置)にあるときには、回転カム25は前述した軸筒10の筐体部10aに形成された係止部10a−Lに係止する第2の回転角になって当該スライダ21を第2の位置に保持する(図11参照)。
ここで、図8〜図13に示すように、係止部10a−Lは、回転カム25(図7)の凹んだ辺である第1の部位25aが当接する長孔10a−1の縁部10a−L1(第1の当接部)と、当該辺とその隣接した辺とで形成される角部である第2の部位25bが当接する筐体部10aの内壁面10a−L2(第2の当接部)とからなる。そして、回転カム25が第2の回転角になって当該回転カム25の2箇所の部位(第1の部位25a・第2の部位25b)がこのように係止部10a−Lに係止されることによって回転カム25の自由回転が阻止され、回転カム25が取り付けられたスライダ21が第2の位置に保持される。
このように、回転カム25は、ノック操作によるスライダ21の往復移動に連動して一方向に回転して第1の回転角と第2の回転角とになり、ボールペン替芯Rを没入位置にし、突出位置で保持する。
筐体部10aに形成された長孔10a−1のやや先軸10b側には、カム回転作動リブ20が回転カム25と対向するようにして取付孔10a−2に嵌め込まれて設けられている。カム回転作動リブ20の回転カム25側には、ノック操作でのスライダ21の移動時に回転カム25が接触してその回転角を変化させる作動突起20aを有している。また、作動突起20aは、スライダ21の移動に伴う回転カム25の回転軸の移動軌跡の延長線上に対してずれた位置、つまりオフセットした位置に配置されている。
これにより、スライダ21が第1の位置からボールペン替芯Rの先端が最大に突出する位置に移動する際には、第1の回転角にある回転カム25がカム回転作動リブ20の作動突起20aに接触して回転し、第2の回転角に向かう回転角が与えられる。
また、スライダ21が第2の位置からボールペン替芯Rの先端が最大に突出する位置に移動する際には、第2の回転角にある回転カム25がカム回転作動リブ20の作動突起20aに接触して回転し、第1の回転角に向かう回転角が与えられる。
なお、本実施の形態においては、一つのカム回転作動リブ20により回転カム25に対して第2の回転角に向かう回転角と第1の回転角に向かう回転角とが与えられている。しかしながら、2つのカム回転作動リブ、つまり第1の回転付与部と第2の回転付与部を設けて、第1の回転付与部では回転カム25に第2の回転角に向かう回転角を与え、第2の回転付与部では回転カム25に第1の回転角に向かう回転角を与えるようにしてもよい。
次に、このような構成を有するボールペンにおけるボールペン替芯Rの出没動作について、図8〜図13を用いて説明する。ここで、図8〜図13は図1のボールペンの出没動作を連続的に示す説明図である。また、図8〜図13において、(a)は出没動作中のボールペンの外観を示す平面図、(b)は当該平面図のA部の内部構造を拡大して示す説明図である。なお、図8(a)〜図13(a)において、クリップ11の図示は省略されている。
先ず、図8に示すように、収納時の位置であるボールペン替芯Rが軸筒10内に没入した第1の位置では、スライダ21に取り付けられた回転カム25は、どこの部位とも干渉しない第1の回転角になっている。
この状態からノック部21cを操作すると、図9に示すように、圧縮コイルバネ23の付勢力に抗してスライダ21が先軸10bに向けて軸筒10内を移動して、回転カム25がカム回転作動リブ20の作動突起20aに接触する。そして、図10に示すように、ボールペン替芯Rの先端が最大に突出する位置までスライダ21が移動すると、第1の回転角にある回転カム25が作動突起20aの接触によって所定角度だけ回転し、第2の回転角に向かう回転角が与えられる。このとき、回転カム25の第1の部位25aが長孔10a−1内に入り込む。
そして、ノック部21cの操作を終えると、スライダ21は圧縮コイルバネ23の付勢力によって押し戻されるように軸筒10内を僅かに反対方向に移動する。すると、図11に示すように、長孔10a−1内に入り込んだ回転カム25の第1の部位25aが当該長孔10a−1の縁部10a−L1(一方の係止部10a−L)に当接してさらに所定角度だけ回転し、それとともに回転カム25の第2の部位25bが筐体部10aの内壁面10a−L2(他方の係止部10a−L)に当接する。これにより、回転カム25は軸筒10の筐体部10aに形成された係止部10a−Lに係止して自由回転が阻止された第2の回転角になり、スライダ21を、筆記時の位置であるボールペン替芯Rの先端が軸筒10の先端から突出した第2の位置で保持する。
さて、図11に示すように回転カム25が第2の回転角になってスライダ21を第2の位置で保持した状態において、再びノック部21cを操作すると、図12に示すように、圧縮コイルバネ23の付勢力に抗してスライダ21が先軸10bに向けて軸筒10内を移動して、回転カム25がカム回転作動リブ20の作動突起20aに接触する。このとき、回転カム25は第2の回転角になっているために、第1の回転角で接触した辺と隣接した辺が作動突起20aに接触する。
そして、図13に示すように、ボールペン替芯Rの先端が最大に突出する位置までスライダ21が移動すると、第2の回転角にある回転カム25が作動突起20aの接触によって所定角度だけ回転し、第1の回転角に向かう回転角が与えられる。
ノック部21cの操作を終えると、スライダ21は圧縮コイルバネ23の付勢力によって押し戻されるように軸筒10内を反対方向に移動する。そして、移動の途中で回転カム25が長孔10a−1の縁部10a−L1に当接することによりさらに所定角度だけ回転して第1の回転角になり、前述した図8に示すように、スライダ21は、ボールペン替芯Rが軸筒10内に没入した第1の位置に戻る。
このように、本実施の形態のボールペンによれば、回転軸がスライダ21の移動方向と直交する方向に向けて当該スライダ21に取り付けられた回転カム25が、ノック操作によるスライダ21の往復移動に連動して回転し、ボールペン替芯Rが軸筒10内に没入する第1の位置に許容する第1の回転角と、ボールペン替芯Rの先端が軸筒10の先端から突出する第2の位置に保持する第2の回転角になる。したがって、ノック操作を行った際に、圧縮コイルバネ23の作用による部材間の衝突(つまり、カーン式ノック機構における回転子と回転カムとの衝突や回転子と軸筒との衝突)が発生しない。これにより、ノック操作でボールペン替芯Rを出没させる際に発生する衝撃をより一層低減することが可能になる。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではない。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
例えば、本実施の形態において、第2の回転角になった回転カム25が係止する係止部10a−Lは、第1の当接部である長孔10a−1の縁部10a−L1と、第2の当接部である筐体部10aの内壁面10a−L2とで構成されているが、これに限定されるものではない。例えば、軸筒10の内壁に形成されて、回転カム25を第2の回転角で係止可能な溝や突起などであってもよい。
また、本実施の形態において、回転カム25は、図7に示すように、長方形または正方形の対向する2辺を内側に向けて円弧状に凹んだ形状にして第1の部位25aとし、当該辺とその隣接した辺とで形成される角部を第2の部位25bとしたものであるが、このような形状に限定されるものではない。つまり、複数の部位が軸筒10に当接することによって係止されて第2の回転角に保持される限り、回転カム25には様々な形状を採用することができる。
一例を挙げると、第1の部位25aとしては、図14に示すようにV字形に凹んだ形状、図15および図16に示すように端部だけが傾斜した形状、図17に示すように、L字形にして長孔10a−1の縁部10a−L1に引っ掛けられるようにした形状などが考えられる。また、第2の部位25bとしては、図7、図14、図15に示すような角部ではなく、図16および図17に示すように、第1の部位25aから延びた直線として、筐体部10aの内壁面10a−L2に面接触するようにした形状などが考えられる。
さらに、図18および図19に示すように、回転カム25の第1の部位25aおよび第2の部位25b以外の部位については、自由な形状にすることができる。
なお、本実施の形態においては、回転カム25はスライダ21の本体部21aに形成された軸突起21a−1に嵌め込まれているが、回転カム25側に軸突起を形成し、スライダ21の本体部21aに形成された軸孔に嵌め込むようにしてもよい。
そして、出没体としてはボールペン替芯Rに限定されるものではなく、様々な筆記部材に適用することが可能である。さらに、筆記部材にとどまらず、接着剤や修正塗膜などを保持した転写テープなどのような塗膜転写体にも適用することが可能である。
以上の説明では、本発明の出没体操作具をボールペンなどの筆記具に適用した場合が示されているが、これに限定されるものではなく、塗膜転写体を出没させる塗膜転写具などに適用することができる。
10 軸筒(筒体)
10a 筐体部
10a−1 長孔
10a−2 取付孔
10a−L 係止部
10a−L1 縁部(第1の当接部)
10a−L2 内壁面(第2の当接部)
10b 先軸
10b−1 段差部
10c 尾栓
11 クリップ
20 カム回転作動リブ(回転付与部)
20a 作動突起
21 スライダ(可動体)
21−1 段差部
21a 本体部
21a−1 軸突起
21b 替芯保持部
21c ノック部
22 ノックカバー
23 圧縮コイルバネ(付勢部材)
24 Oリング
25 回転カム
25a 第1の部位
25b 第2の部位
26 カバー
27 圧縮コイルバネ(押圧部材)
R ボールペン替芯(出没体)

Claims (7)

  1. 出没体が収容された筒体と、
    前記筒体内に収容されて前記出没体が取り付けられるとともに、ノック操作により前記出没体が前記筒体内に没入する第1の位置と前記出没体の先端が前記筒体の先端から突出する第2の位置とに移動可能に設けられた可動体と、
    前記可動体を前記第1の位置に向けて付勢する付勢部材と、
    回転軸が前記可動体の移動方向と交差する方向に向けて当該可動体に取り付けられ、前記付勢部材の付勢力で前記可動体を前記第1の位置に許容する第1の回転角、および前記付勢部材の付勢力に抗して前記筒体に形成された係止部に係止して前記可動体を前記第2の位置に保持する第2の回転角に回転する回転カムと、
    を有することを特徴とする出没体操作具。
  2. 前記筒体は、
    前記可動体の移動により前記回転カムが接触して、前記第1の回転角から前記第2の回転角に向かう回転角を前記回転カムに与える第1の回転付与部と、
    前記可動体の移動により前記回転カムが接触して、前記第2の回転角から前記第1の回転角に向かう回転角を前記回転カムに与える第2の回転付与部と、
    を備えている、
    ことを特徴とする請求項1記載の出没体操作具。
  3. 前記第1の回転付与部と前記第2の回転付与部とは、相互に共通となった回転付与部で構成されている、
    ことを特徴とする請求項2記載の出没体操作具。
  4. 前記係止部は、
    前記回転カムの第1の部位および第2の部位がそれぞれ当接する第1の当接部および第2の当接部からなる、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の出没体操作具。
  5. 前記可動体には、前記第1の位置になって前記筒体に当接する部位にOリングが嵌め込まれている、
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の出没体操作具。
  6. 前記回転カムの回転軸周りには、当該回転カムを前記可動体に押圧する押圧部材が取り付けられている、
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の出没体操作具。
  7. 前記出没体は、筆記部材または塗膜転写体である、
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の出没体操作具。
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