JP3589705B2 - 化粧用ブラシ - Google Patents

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JP3589705B2
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はリップブラシ等の化粧する場合に使用される化粧用ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のリップブラシは先端部に楕円形状のブラシの出没孔が形成されたケース体と、このケース体内の先端部寄りの部位に圧入固定されたガイド筒と、前記ケース体の後端部に嵌合固定されたストッパー筒と、このストッパー筒と前記ガイド筒にスライド移動可能に取付けられた、不使用時には先端部が前記ケース体内に位置し、後端部がケース体の後端部より突出する前記出没孔と同形状のブラシを有するブラシ本体と、前記ケース体内に収納された一端が前記ガイド筒に支持され、他端が該ガイド筒と前記ストッパー筒との間に位置する前記ブラシ本体の係止片に支持され、常時ブラシ本体の先端部を収納する方向に付勢する付勢スプリングと、前記ケース体の後端部に着脱可能に嵌合し、前記ブラシ本体を使用できるように押し圧することができるキャップとで構成されている。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】
従来のリップブラシはケース体内の先端部寄りの部位にガイド筒を圧入固定しているため、ガイド筒の取付けに手数がかかり、コスト高になるという欠点があった。また、ケース体の先端部のブラシの出没孔とブラシ本体の先端部のブラシとの位置合せとに手数がかかり、組立てに苦労するという欠点があった。
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、部品点数が少なく、組立てが容易に楽に行なうことができ、製造コストの低減を図ることができる化粧用ブラシを提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照し合せて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は軸心方向の案内溝が形成された収納筒と、この収納筒内にスライド可能に収納されたスライド軸、このスライド軸の先端部に取付けられた前記収納筒の先端部より出没可能なブラシ、前記収納筒内にガイド片挿入孔を残すことができるように前記スライド軸の後端部と一体成形されたロッド、前記収納筒の案内溝より外方へ突出するように該ロッドの後端部寄りの外側面部位に一体成形されたガイドピンおよび前記ロッドの後端部寄りの内側面部位に形成された係合部とからなる化粧用ブラシ本体と、前記収納筒の後端部に嵌合固定される嵌合部、この嵌合部と一体成形された前記ガイド片挿入孔内に位置するガイド片、このガイド片の先端部寄りの部位に形成された前記ロッドのガイドピンを前記収納筒内に収納できるように変形させた場合に、該変形を受けることができる凹部およびこの凹部に形成された前記ロッドの係合部と係合し、該ロッドを回動させることができる係合部とからなる嵌合部材と、前記収納筒の先端部寄りの部位に前記化粧用ブラシ本体を常時ブラシを該収納筒内に収納できるように付勢する付勢スプリングとで化粧用ブラシを構成している。
【0007】
【作用】
上記のように構成された化粧用ブラシは、化粧用ブラシ本体のスライド軸の外周部に付勢スプリングをセットし、収納筒の後端部よりブラシを先端にして挿入する。また、嵌合部材のガイド片の凹部の上部にロッドの係合部を位置させ、ガイドピンを押し付けて変形させ収納筒内へ押し込む。ガイドピンが収納筒内に位置すると嵌合部材で内部に押し込むとともに、嵌合部材を回動させることによりガイドピンが案内溝に位置して外方へ突出し、嵌合部材の嵌合部を収納筒の後端部に嵌合させて組立てが完了する。
【0008】
【本発明の実施例】
以下、図面に示す実施例により、本発明を詳細に説明する。
【0009】
図1ないし図6の本発明の第1の実施例において、1は先端部にブラシの出没孔2が形成された筒状の収納筒で、この収納筒1の後端部寄りの部位には軸心方向の案内溝3が形成され、先端外周部と後端外周部にキャップ嵌合部4、5が形成されている。
【0010】
6は前記収納筒1内にスライド可能に収納された化粧用ブラシ本体で、この化粧用ブラシ本体6は前記収納筒1の内径寸法よりもわずかに小さい外径寸法の軸部7およびこの軸部7よりも小径寸法で前記ブラシの出没孔2よりも先端部が外方に突出する小径軸部8とからなるスライド軸9と、このスライド軸9の小径軸部8の先端部に取付けられたブラシ10と、前記スライド軸9の軸部7の後端一部外周部と一体成形された後方へ突出する断面形状が弧状のロッド11と、このロッド11の後端部寄りの部位の外側部に一体成形された前記収納筒1の案内溝3より外方へ突出する、該案内溝3をスライド移動するガイドピン12と、このガイドピン12と対応する部位の前記ロッド11の内側面に形成された凹部状の係合部13とで構成されている。
【0011】
14は前記収納筒1の後端部に嵌合固定される嵌合部材で、この嵌合部材14は前記収納筒1の後端部に嵌合固定される嵌合部15と、この嵌合部15と一体成形された前記収納筒1内の前記ロッド11を除く部位のガイド片挿入孔16に挿入されるガイド片17と、このガイド片17の先端部寄りの部位に形成された前記ガイドピン12を前記収納筒1内へ挿入するように変形させた場合に、該変形を受けることができる凹部18と、この凹部18に形成された前記ロッド11の係合部13と係合する突片状の係合部19とで構成されている。
【0012】
20は前記化粧用ブラシ本体6の小径軸部8に収納された、常時ブラシ10を収納筒内に収納するように付勢する付勢スプリングである。
【0013】
21は前記収納筒1の先端キャップ嵌合部4と後端キャップ嵌合部5とに嵌合されるキャップである。
【0014】
上記構成の化粧用ブラシ22は、化粧用ブラシ本体6の小径軸部8に付勢スプリング20をセットし、収納筒1の後端部よりブラシ10が先端部となるように該収納筒1の内部に押し込むとともに、化粧用ブラシ本体6のロッド11と嵌合部材14のガイド片17とを重ね合せて収納筒1内へ押し込む。
【0015】
ロッド11のガイドピン12が収納筒1の後端部に位置すると、図5に示すようにガイドピン12を押し付けてガイド片17の凹部18内へ位置させ、収納筒1内へ入り込むように変形させながら内部へ押し込む。
ガイドピン12が案内溝3部に位置する所まで押し込んだ所で、図6に示すように嵌合部材14を回転させ、ガイドピン12を案内溝3より突出させる。
しかる後、嵌合部材14を押し込み、収納筒1の後端部と嵌合部15とを嵌合固定する。
【0016】
この状態で、化粧用ブラシ本体6はブラシ10が収納筒1内に収納された状態に付勢スプリング20で付勢された状態となる。
使用する場合には収納筒1の後端部にキャップ21を嵌合させることにより、キャップ21がガイドピン12を押し付け、付勢スプリング20の付勢力に抗して化粧用ブラシ本体6が前方へスライド移動し、ブラシ10が収納筒1のブラシの出没孔2より外方へ突出する。
【0017】
【本発明の異なる実施例】
次に図7ないし図14に示す本発明の異なる実施例につき説明する。なお、これらの本発明の異なる実施例の説明に当って、前記本発明の第1の実施例と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0018】
図7ないし図11の本発明の第2の実施例において、前記本発明の第1の実施例と主に異なる点は、棒状のロッド11Aが形成された化粧用ブラシ本体6Aと、この化粧用ブラシ本体6Aのロッド11Aが収納されるロッドガイド溝23が形成されたガイド片17Aを有する嵌合部材14Aとを用いた点で、このように形成された化粧用ブラシ本体6Aと嵌合部材14Aとを用いて構成した化粧用ブラシ22Aにしても、前記本発明の第1の実施例と同様な作用効果が得られる。
【0019】
図12ないし図14の本発明の第3の実施例において、前記本発明の第2の実施例と主に異なる点は、先端部に楕円形状のブラシの出没孔2Aを形成した収納筒1Aと、この収納筒1Aのブラシの出没孔2Aより出没する平らな形状のブラシ10Aを取付けた化粧用ブラシ本体6Bとを用いた点で、このように形成された収納筒1Aと化粧用ブラシ本体6Bとを用いて構成した化粧用ブラシ22Bにしても、前記本発明の第2の実施例と同様な作用効果が得られる。
【0020】
【本発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0021】
(1)軸心方向の案内溝が形成された収納筒と、この収納筒内にスライド可能に収納されたスライド軸、このスライド軸の先端部に取付けられた前記収納筒の先端部より出没可能なブラシ、前記収納筒内にガイド片挿入孔を残すことができるように前記スライド軸の後端部と一体成形されたロッド、前記収納筒の案内溝より外方へ突出するように該ロッドの後端部寄りの外側面部位に一体成形されたガイドピンおよび前記ロッドの後端部寄りの内側面部位に形成された係合部とからなる化粧用ブラシ本体と、前記収納筒の後端部に嵌合固定される嵌合部、この嵌合部と一体成形された前記ガイド片挿入孔内に位置するガイド片、このガイド片の先端部寄りの部位に形成された前記ロッドのガイドピンを前記収納筒内に収納できるように変形させた場合に、該変形を受けることができる凹部およびこの凹部に形成された前記ロッドの係合部と係合し、該ロッドを回動させることができる係合部とからなる嵌合部材と、前記収納筒の先端部寄りの部位に前記化粧用ブラシ本体を常時ブラシを該収納筒内に収納できるように付勢する付勢スプリングとで構成されているので、部品点数が少なく、安価に製造することができる。
【0022】
(2)前記(1)によって、化粧用ブラシ本体と嵌合部材とを重ね合せて収納筒内へ押し込むとともに、ガイドピンも押し付けて変形させ、収納筒内へ押し込むことができるので取付けが容易で、短時間に行なうことができる。
したがって、組立てコストの低減を図ることができる。
【0023】
(3)前記(1)によって、従来と同様な外観が得られる。
【0024】
(4)請求項2も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の使用状態を示す断面図。
【図2】本発明の第1の実施例の収納状態を示す断面図。
【図3】図1の3−3線に沿う拡大断面図。
【図4】本発明の第1の実施例の分解斜視図。
【図5】収納筒内にガイドピンを押し込む状態の説明図。
【図6】ガイドピンを案内溝内に位置させる状態の説明図。
【図7】本発明の第2の実施例の使用状態を示す断面図。
【図8】本発明の第2の実施例の収納状態を示す断面図。
【図9】ガイド片とロッドの係合状態を示す説明図。
【図10】収納筒内にガイドピンを押し込む状態の説明図。
【図11】ガイドピンを案内溝内に位置させる状態の説明図。
【図12】本発明の第3の実施例の使用状態の断面図。
【図13】本発明の第3の実施例の平面図。
【図14】本発明の第3の実施例の分解斜視図。
【符号の説明】
1、1A:収納筒、 2、2A:ブラシの出没孔、
3:案内溝、
4:先端キャップ嵌合部、 5:後端キャップ嵌合部、
6、6A、6B:化粧用ブラシ本体、
7:軸部、 8:小径軸部、
9:スライド軸、 10、10A:ブラシ、
11、11A:ロッド、 12:ガイドピン、
13:係合部、 14、14A:嵌合部材、
15:嵌合部、 16:ガイド片挿入孔、
17、17A:ガイド片、 18:凹部、
19:係合部、 20:付勢スプリング、
21:キャップ、
22、22A、22B:化粧用ブラシ、
23:ロッドガイド溝。

Claims (2)

  1. 軸心方向の案内溝が形成された収納筒と、この収納筒内にスライド可能に収納されたスライド軸、このスライド軸の先端部に取付けられた前記収納筒の先端部より出没可能なブラシ、前記収納筒内にガイド片挿入孔を残すことができるように前記スライド軸の後端部と一体成形されたロッド、前記収納筒の案内溝より外方へ突出するように該ロッドの後端部寄りの外側面部位に一体成形されたガイドピンおよび前記ロッドの後端部寄りの内側面部位に形成された係合部とからなる化粧用ブラシ本体と、前記収納筒の後端部に嵌合固定される嵌合部、この嵌合部と一体成形された前記ガイド片挿入孔内に位置するガイド片、このガイド片の先端部寄りの部位に形成された前記ロッドのガイドピンを前記収納筒内に収納できるように変形させた場合に、該変形を受けることができる凹部およびこの凹部に形成された前記ロッドの係合部と係合し、該ロッドを回動させることができる係合部とからなる嵌合部材と、前記収納筒の先端部寄りの部位に前記化粧用ブラシ本体を常時ブラシを該収納筒内に収納できるように付勢する付勢スプリングとを備えることを特徴とする化粧用ブラシ。
  2. 軸心方向の案内溝が形成された収納筒と、この収納筒内にスライド可能に収納されたスライド軸、このスライド軸の先端部に取付けられた前記収納筒の先端部より出没可能なブラシ、前記収納筒内にガイド片挿入孔を残すことができるように前記スライド軸の後端部と一体成形された変形可能な棒状のロッドおよび前記収納筒の案内溝より外方へ突出するように該ロッドの後端部寄りの外側面部位に一体成形されたガイドピンとからなる化粧用ブラシ本体と、前記収納筒の後端部に嵌合固定される嵌合部、この嵌合部と一体成形された前記ガイド片挿入孔内に位置し、前記ロッドがスライド移動可能に収納されるロッドガイド溝を有するガイド片およびこのガイド片の先端部寄りのロッドガイド溝内に前記ロッドのガイドピンを前記収納筒内に収納できるように変形させた場合に、該変形を受けることができる凹部とからなる嵌合部材と、前記収納筒の先端部寄りの部位に前記化粧用ブラシ本体を常時ブラシを該収納筒内に収納できるように付勢する付勢スプリングと、前記収納筒の先端部および後端部と嵌合するとともに、前記ガイドピンを押し付けて収納筒の先端部よりブラシを突出させることができるキャップとを備えることを特徴とする化粧用ブラシ。
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