JP2791746B2 - 化粧用ブラシ - Google Patents

化粧用ブラシ

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JP2791746B2
JP2791746B2 JP3536694A JP3536694A JP2791746B2 JP 2791746 B2 JP2791746 B2 JP 2791746B2 JP 3536694 A JP3536694 A JP 3536694A JP 3536694 A JP3536694 A JP 3536694A JP 2791746 B2 JP2791746 B2 JP 2791746B2
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岩本久雄
岡田誠弘
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Kanebo Ltd
Takeuchi Industry Co Ltd.
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Kanebo Ltd
Takeuchi Industry Co Ltd.
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリップブラシ等の化粧用
ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のリップブラシは先端部に楕円形状
のブラシの出没孔が形成されたケース体と、このケース
体内の先端部寄りの部位に圧入固定されたガイド筒と、
前記ケース体の後端部に嵌合固定されたストッパー筒
と、このストッパー筒と前記ガイド筒にスライド移動可
能に取付けられた、不使用時には先端部が前記ケース体
内に位置し、後端部がケース体の後端部より突出する前
記出没孔と同形状のブラシを有するブラシ本体と、前記
ケース体内に収納された一端が前記ガイド筒に支持さ
れ、他端が該ガイド筒と前記ストッパー筒との間に位置
する前記ブラシ本体の係止片に支持され、常時ブラシ本
体の先端部を収納する方向に付勢する付勢スプリング
と、前記ケース体の後端部に着脱可能に嵌合し、前記ブ
ラシ本体を使用できるように押し圧することができるキ
ャップとで構成されている。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】従来のリップブラシ
はケース体内の先端部寄りの部位にガイド筒を圧入固定
しているため、ガイド筒の取付けに手数がかかり、コス
ト高になるという欠点があった。また、ケース体の先端
部のブラシの出没孔とブラシ本体の先端部のブラシとの
位置合せとに手数がかかり、組立てに苦労するという欠
点があった。
【0004】本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、
部品点数が少なく、組立てが容易に楽に行なうことがで
き、製造コストの低減を図ることができる化粧用ブラシ
を提供することを目的としている。
【0005】本発明の前記ならびにそのほかの目的と新
規な特徴は次の説明を添付図面と照し合せて読むと、よ
り完全に明らかになるであろう。ただし、図面はもっぱ
ら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定する
ものではない。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は先端部にブラシの出没孔が形成された筒状
のケース体と、このケース体内の先端部寄りの部位に挿
入されたガイド筒と、このガイド筒と接続バーを介して
一体成形され前記ケース体の後端部に嵌合固定されたス
トッパー筒と、このストッパー筒および前記ガイド筒に
スライド移動可能に取付けられた、不使用時には後端部
が前記ケース体の後端部より突出し、先端部がケース体
内に位置し、使用時には先端部が出没孔より突出するブ
ラシ本体と、前記ケース体内に収納された一端部が前記
ガイド筒に支持され、他端部が該ガイド筒と前記ストッ
パー筒との間に位置する前記ブラシ本体の係止片に支持
され、該ブラシ本体を常時収納方向に付勢する付勢スプ
リングと、前記ケース体の後端部に着脱可能に嵌合され
る前記ブラシ本体の先端部を出没孔より突出させること
ができるキャップとで化粧用ブラシを構成している。
【0007】
【作用】上記のように構成された化粧用ブラシはガイド
筒とストッパー筒とが接続バーを介して一体であるた
め、ストッパー筒をケース体の後端部に嵌合固定するだ
けで、ガイド筒の取付けが完了する。
【0008】
【本発明の実施例】以下、図面に示す実施例により、本
発明を詳細に説明する。
【0009】図1ないし図5の本発明の第1の実施例に
おいて、1は先端部にブラシの出没孔2が形成された筒
状のケース体で、このケース体1の先端外周部および後
端外周部にはキャップ嵌合部3、4が形成されている。
【0010】5は前記ケース体1内に取付けられた合成
樹脂材で成型された支持部材で、この支持部材5は図3
に示すように、前記ケース体1内の先端部寄りの部位に
挿入されたガイド筒6と、このガイド筒6の後端の一部
と一体成形された角棒状の接続バー7と、この接続バー
7の後端部と一体成形された前記ケース体1の後端部内
に嵌合固定されるストッパー筒8とで構成されている。
【0011】9は前記支持部材5のガイド筒6およびス
トッパー筒8にスライド移動可能に取付けられた、不使
用時には先端部が前記ケース体1内に収納され、後端部
が該ケース体1の後端部より外方へ突出するブラシ本体
で、このブラシ本体9は図4に示すように軸10と、こ
の軸10の先端部に取付けられたブラシ11と、前記軸
10に一体成形された係止片12とで構成されている。
【0012】13は前記ブラシ本体9を常時収納方向に
付勢する付勢スプリングで、この付勢スプリング13は
前記ブラシ本体9の軸10の外周部で前記ガイド筒6と
係止片12との間に介装されている。
【0013】14は前記ケース体1の先端キャップ嵌合
部3あるいは後端キャップ嵌合部4に着脱可能に嵌合さ
れるとともに、後端キャップ嵌合部4に嵌合されるとケ
ース体1の後端部より外方へ突出しているブラシ本体9
の軸10の後端部を押し圧して、先端部ブラシ11を出
没孔2より外方へ突出させることができるキャップであ
る。
【0014】上記構成の化粧用ブラシ15は図5に示す
ように、付勢スプリング13をセットしたブラシ本体9
の先端部を支持部材5のガイド筒6に挿入するととも
に、後端部をストッパー筒8に挿入する。
【0015】しかる後、ケース体1の後端部よりブラシ
本体9、付勢スプリング13および支持部材5をセット
したセット部品16のブラシ11を先端にして挿入し、
ケース体1の後端部とストッパー筒8とを嵌合固定する
だけで組立てが完了する。
【0016】使用する場合にはケース体1の後端キャッ
プ嵌合部4に図1に示すようにキャップ14を嵌合させ
ることにより、ブラシ本体9が前方へスライド移動し、
出没孔2よりブラシ11が外方へ突出し、従来と同様に
使用することができる。また不使用時の収納状態にする
場合には、キャップ14をケース体1の後端キャップ嵌
合部4より外すことにより、付勢スプリング13の付勢
力によってブラシ本体9が図2に示すように収納状態と
なり、キャップ14をケース体1の先端キャップ嵌合部
3と嵌合させて出没孔2を覆う。
【0017】
【本発明の異なる実施例】次に図6ないし図23に示す
本発明の異なる実施例につき説明する。なお、これらの
本発明の異なる実施例の説明に当って、前記本発明の第
1の実施例と同一構成部分には同一符号を付して重複す
る説明を省略する。
【0018】図6ないし図8の本発明の第2の実施例に
おいて、前記本発明の第1の実施例と主に異なる点は非
円形状、本実施例では楕円形状の出没孔2Aを形成した
ケース体1Aおよび該出没孔2Aと同形状のブラシ11
Aを設けたブラシ本体9Aを用いるとともに、係止片1
2に位置決め機構17として接続バー7が入り込む凹部
18を形成した点で、このように形成した部品を用いて
構成した化粧用ブラシ15Aにしても前記本発明の第1
の実施例と同様な作用効果が得られるとともに、ケース
体1Aとセット部品16Aの位置決め状態での組立てが
容易にできる。
【0019】図9ないし図11の本発明の第3の実施例
において、前記本発明の第2の実施例と主に異なる点は
ガイド筒6Aで、このガイド筒6Aは側面より、内部に
ブラシ本体9Aの軸10を挿入できるように切欠部19
を形成している。このようにガイド筒6Aを形成するこ
とにより、ブラシ本体9Aのセットが容易にできる化粧
用ブラシ15Bにすることができる。
【0020】図12ないし図14の本発明の第4の実施
例において、前記本発明の第2の実施例と主に異なる点
は、位置決め機構17Aとしてストッパー筒8の内壁面
に軸心方向の切欠溝20を形成するとともに、該切欠溝
20内をスライド移動する係合ピン21をブラシ本体9
Aの軸10に形成した点で、このように形成された位置
決め機構17Aを用いた化粧用ブラシ15Cにしても前
記本発明の第2の実施例と同様な作用効果が得られる。
【0021】図15ないし図18の本発明の第5の実施
例において、前記本発明の第4の実施例と主に異なる点
は、ストッパー筒8に軸心方向の貫通孔22を形成した
位置決め機構17Bを用いた点で、このようにストッパ
ー筒8に貫通孔22を形成することにより、図18に示
すような組立て治具23を用いて、ケース体1Aの位置
決めとセット部品16Bの貫通孔22を用いた位置決め
をして楽に組立てすることができる化粧用ブラシ15D
にすることができる。
【0022】図19および図20の本発明の第6の実施
例において、前記本発明の第1の実施例と主に異なる点
は、収納状態でケース体1の後端部よりブラシ本体9の
軸10部が外方へ突出しないように形成するとともに、
キャップ14A内にケース体1の後端キャップ嵌合部4
と嵌合させることにより、ブラシ本体9の軸10を押し
圧することができる押し圧棒24を取付けた点で、この
ように構成した化粧用ブラシ15Eにしても前記本発明
の第1の実施例と同様な作用効果が得られる。
【0023】図21ないし図23の本発明の第7の実施
例において、前記本発明の第1の実施例と主に異なる点
は、化粧用ブラシの先端部形状となるようにガイド筒6
Bと、このガイド筒6B後端部の嵌合部6aと一体形成
された接続バー7と、この接続バー7の端部と一体形成
されたストッパー筒8とで支持部材5Aを形成するとと
もに、該支持部材5Aのガイド筒6Bの嵌合部6aとス
トッパー筒8とを筒状のケース体1Bで覆うように取付
けた点で、このように構成された化粧用ブラシ15Fに
しても前記本発明の第1の実施例と同様な作用効果が得
られる。
【0024】
【本発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発
明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0025】(1)先端部にブラシの出没孔が形成され
た筒状のケース体と、このケース体内の先端部寄りの部
位に挿入されたガイド筒と、このガイド筒と接続バーを
介して一体成形され前記ケース体の後端部に嵌合固定さ
れたストッパー筒と、このストッパー筒および前記ガイ
ド筒にスライド移動可能に取付けられた、不使用時には
後端部が前記ケース体の後端部より突出し、先端部がケ
ース体内に位置し、使用時には先端部が出没孔より突出
するブラシ本体と、前記ケース体内に収納された一端部
が前記ガイド筒に支持され、他端部が該ガイド筒と前記
ストッパー筒との間に位置する前記ブラシ本体の係止片
に支持され、該ブラシ本体を常時収納方向に付勢する付
勢スプリングと、前記ケース体の後端部に着脱可能に嵌
合される前記ブラシ本体の先端部を出没孔より突出させ
ることができるキャップとで構成されているので、ガイ
ド筒とストッパー筒に付勢スプリングがセットされたブ
ラシ本体を組付けた後、ケース体に組付けることができ
る。したがって、組付け作業が容易で、楽に行なうこと
ができる。
【0026】(2)前記(1)によって、ガイド筒とス
トッパー筒とが接続バーを介して一体成形されているの
で、一部品となり、部品点数が少なく、製造コストの低
減と部品管理を楽に行なうことができる。
【0027】(3)前記(1)によって、構造が簡単で
あるので、楽に各部品を製造することができ、安価な製
品を製造することができる。
【0028】(4)請求項2、3、4も前記(1)〜
(3)と同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の使用状態を示す断面
図。
【図2】本発明の第1の実施例の収納状態を示す断面
図。
【図3】支持部材の説明図。
【図4】ブラシ本体の説明図。
【図5】支持部材にブラシ本体を取付ける状態の説明
図。
【図6ないし図8】本発明の第2の実施例を示す説明
図。
【図9ないし図11】本発明の第3の実施例を示す説明
図。
【図12ないし図14】本発明の第4の実施例を示す説
明図。
【図15ないし図18】本発明の第5の実施例を示す説
明図。
【図19および図20】本発明の第6の実施例を示す説
明図。
【図21ないし図23】本発明の第7の実施例を示す説
明図。
【符号の説明】
1、1A、1B:ケース体 2、2A:出没孔、
3:先端キャップ嵌合部、 4:後端キャップ嵌
合部、5:支持部材、 6、6A、6
B:ガイド筒、7:接続バー、 8:
ストッパー筒、9、9A:ブラシ本体、 1
0:軸、11、11A:ブラシ、 12:係止
片、13:付勢スプリング、 14、14A:
キャップ、15、15A、15B、15C、15D、1
5E、15F:化粧用ブラシ、16、16A、16B:
セット部品、17、17A、17B:位置決め機構、1
8:凹部、 19:切欠部、20:
切欠溝、 21:係合ピン、22:貫
通孔、 23:組立て治具、24:押
し圧棒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A45D 34/04 510 A45D 34/04 520 A46B 17/04 B43K 24/00 - 24/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部にブラシの出没孔が形成された筒
    状のケース体と、このケース体内の先端部寄りの部位に
    挿入されたガイド筒と、このガイド筒と接続バーを介し
    て一体成形され前記ケース体の後端部に嵌合固定された
    ストッパー筒と、このストッパー筒および前記ガイド筒
    にスライド移動可能に取付けられた、不使用時には後端
    部が前記ケース体の後端部より突出し、先端部がケース
    体内に位置し、使用時には先端部が出没孔より突出する
    ブラシ本体と、前記ケース体内に収納された一端部が前
    記ガイド筒に支持され、他端部が該ガイド筒と前記スト
    ッパー筒との間に位置する前記ブラシ本体の係止片に支
    持され、該ブラシ本体を常時収納方向に付勢する付勢ス
    プリングと、前記ケース体の後端部に着脱可能に嵌合さ
    れる前記ブラシ本体の先端部を出没孔より突出させるこ
    とができるキャップとからなることを特徴とする化粧用
    ブラシ。
  2. 【請求項2】 先端部に楕円等の非円形状のブラシの出
    没孔が形成された筒状のケース体と、このケース体内の
    先端部寄りの部位に挿入されたガイド筒と、このガイド
    筒と接続バーを介して一体成形され、前記ケース体の後
    端部に嵌合固定されたストッパー筒と、このストッパー
    筒および前記ガイド筒にスライド移動可能に取付けられ
    た、不使用時には後端部が前記ケース体の後端部より突
    出し、先端部がケース体内に位置し、使用時には先端部
    が出没孔より突出する該出没孔と同形状のブラシを有す
    るブラシ本体と、このブラシ本体と前記ストッパー筒と
    に形成された、回動が不能で軸心方向のスライド移動が
    可能な位置決め機構と、前記ケース体内に収納された一
    端部が前記ガイド筒に支持され、他端部が該ガイド筒と
    前記ストッパー筒との間に位置する前記ブラシ本体の係
    止片に支持され、該ブラシ本体を常時収納方向に付勢す
    る付勢スプリングと、前記ケース体の後端部に着脱可能
    に嵌合される前記ブラシ本体の先端部を出没孔より突出
    させることができるキャップとからなることを特徴とす
    る化粧用ブラシ。
  3. 【請求項3】 先端部に楕円等の非円形状のブラシの出
    没孔が形成された筒状のケース体と、このケース体内の
    先端部寄りの部位に挿入されたガイド筒と、このガイド
    筒と接続バーを介して一体成形され、前記ケース体の後
    端部に嵌合固定されたストッパー筒と、このストッパー
    筒および前記ガイド筒にスライド移動可能に取付けられ
    た、不使用時には先端部が前記ケース体内に収納され、
    使用時には先端部が前記出没孔より突出する該出没孔と
    同形状のブラシを有するブラシ本体と、このブラシ本体
    と前記ストッパー筒とに形成された、回動が不能で軸心
    方向のスライド移動が可能な位置決め機構と、前記ケー
    ス体内に収納された一端部が前記ガイド筒に支持され、
    他端部が該ガイド筒と前記ストッパー筒との間に位置す
    る前記ブラシ本体の係止片に支持され、該ブラシ本体を
    常時収納方向に付勢する付勢スプリングと、前記ケース
    体の後端部に着脱可能に嵌合するキャップと、このキャ
    ップ内に固定された該キャップを前記ケース体の後端部
    に嵌合させると前記ブラシ本体を押し圧して先端部を出
    没孔より突出させる押し圧棒とからなることを特徴とす
    る化粧用ブラシ。
  4. 【請求項4】 先端部にブラシの出没孔が形成された後
    端部に嵌合部を有するガイド筒と、このガイド筒と接続
    バーを介して一体成形され前記ケース体の後端部に嵌合
    固定されたストッパー筒と、前記ガイド筒の後端部の嵌
    合部と前記ストッパー筒とを覆うように嵌合される筒状
    のケース体と、前記ストッパー筒および前記ガイド筒に
    スライド移動可能に取付けられた、不使用時には後端部
    が前記ケース体の後端部より突出し、先端部がケース体
    内に位置し、使用時には先端部が出没孔より突出するブ
    ラシ本体と、前記ケース体内に収納された一端部が前記
    ガイド筒の嵌合部に支持され、他端部が該ガイド筒と前
    記ストッパー筒との間に位置する前記ブラシ本体の係止
    片に支持され、該ブラシ本体を常時収納方向に付勢する
    付勢スプリングと、前記ケース体の後端部に着脱可能に
    嵌合される前記ブラシ本体の先端部を出没孔より突出さ
    せることができるキャップとからなることを特徴とする
    化粧用ブラシ。
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