JPS5852957Y2 - シヤ−プペンシル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はシャープペンシル特に口金と外筒とを固定する
構造の改良に関する。

従来ノック式シャープペンシルには、リードチャックを
嵌着するチャックリングが、軸方向に摺動可能に遊嵌さ
れる芯押出し調整用の凹溝を形成した連結環を有し、外
筒に接着固定されるか一体に構成され、その外筒と口金
とを着脱自在に螺着された構造。

或いは口金と外筒とを直接螺着し、該口金外筒のいずれ
か一方の内部に前記チャックリングの移動距離を規制し
、芯押出し調整用凹溝を形成した構造のもの等が知られ
ている。

しかし、いずれも各部品の製作や組立が煩雑となったり
複雑な構造のため、位置決めも難かしい等の欠点を有し
ていた。

本考案は上記欠点を除去し、組立手間を必要としない簡
単なバヨネット構造の連結筒を構成し、該連結筒にリー
ドチャックを後方へ戻すばねを掛止したシャープペンシ
ルを提供せんとするもので、口金の一端に螺設した内ね
じに螺合される外ねじ及び複数の係合突部を外周に形成
する連結筒と、この連結筒の内周に穿設される芯押出し
調整用の凹溝に遊嵌されたチャックリングと、先端部に
前記チャックリングを外嵌し、他端部に内筒を固定し、
軸方向に摺動自在なリードチャックと、前記内筒と連結
筒の係合突部とに弾着され前記リードチャックを後方に
付勢するばねと、前記係合突部に対向して切欠を穿設し
た内つば部を備えた筒状の外筒とを含み、前記連結筒の
係合突部を前記外筒の内つば部切欠に嵌挿すると共に位
置決めし、着脱自在に掛止したことを特徴とするシャー
プペンシルである。

以下本考案の実施例を図面に基づき説明する。

第１図は改良されたシャープペンシルの拡大断面図で、
口金１の一端には内側に段部１ａと内ねじ１ｂを形成さ
れ、先端には扉案内の先金２とその内端退居に芯の戻り
を止める軟質ゴム３が位置されている。

この口金１の内ねじ１ｂに螺着するように外周の一方に
外ねじ４ａを螺設し他方に係合突部４ｃ、４ｃ’を形成
した連結筒３が、内周に芯押出し調整用の凹溝４ｂを穿
設されて前記口金１に着脱自在に掛止している。

しかも前記段部１ａと凹溝４ｂとで形成される空間にチ
ャックリング５が摺動自在に遊嵌されている。

一方該チャックリング５に内挿されるリードチャック６
は先端部６ａを円錐状に形成され、他端部６ａを内筒７
の先端７ａに固定されている。

この先端７ａの側面にばばね８を掛止する掛合部７ｂが
形成され前記係合突部４ｃ、４ｃ’の内面との間で前記
ばね８が付勢し、前記リードチャック６を後方に弾着さ
せている。

このばね８、内筒７等を収納し、前記口金１と連結され
る筒状の外筒９は第２図、第３図に示す如く連結筒４の
係合突部４ ｃ 、４ ｃ’に対向して複数個の切欠９
ｂ 、９ ｂ’を穿設された内つば部９ａを備えてお
り、この状態で係合突部４ ｃ 、４ ｃ’を切欠９
ｂ 、９ ｂ’に挿入し、９０°回転すればバヨネット
式に嵌着できるようになっている。

尚前記外筒９の内つば部９ａに設けた切欠９ｂ、９ｂ’
は連結筒４の係合突部４ｃ、４ｃ’と同数であればよく
本実施例では２個所設けであるが３個所あってもよい、
その場合挿着後わずかに回転してやれば嵌着できる。

又内つば部９ａの内側端に斜面９Ｃを形成してあり係合
突部４ｃ、４ｃ’を係合する際の位置決めを容易にさせ
ている。

以上の構成となっているので、芯を押出す際には外部よ
り内筒７を押圧するとばね８に対してリードチャック６
が先端方向に移動するとチャックリング５が口金１の段
部１ａでその移動を阻止され、前記リードチャック６が
開口すると共に芯を解放して、軟質ゴム３で芯を保持す
る。

従って本考案のシャープペンシルは、外筒の構造を簡素
化すると共に口金に連結筒を螺合し、且つ該連結筒を前
記外筒に係合突部で嵌合位置決め構成にした構造簡単で
製作容易な組立性のよい無駄なねじ部を排除した実用効
果大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す拡大断面図、第２図は連
結筒の断面図、第３図は第１図のＡ−Ａ断面図である。 １・・・・・・口金、１ａ・・・・・・段部、１ｂ・・
・・・・内ねじ部、２・・・・・・先金、３・・・・・
・軟質ゴム、４・・・・・・連結筒、４ａ・・・・・・
外ねし部、４ｂ・・・・・・凹溝、４ｃ、４ｃ’・・・
・・・係合突部、５・・・・・・チャックリング、６・
・・・・・リードチャック、６ａ・・・・・・先端部、
６ｂ・・・・・・他端部、７・・・・・・内筒、７ａ・
・・・・・先端、７ｂ・・・・・・掛合部、８・・・・
・・ばね、９・・・・・・外筒、９ａ・・・・・・内つ
ば部、９ｂ、９ｂ′・・・・・・切欠、９Ｃ・・・・・
・斜面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に軸方向に摺動可能に内筒７を収納した外筒９と、
   この外筒９の先端に内方突設され、軸方向に複数の切欠
   ９ ｂ 、９ ｂ’が穿設された連結筒嵌合用の内つば
   部９ａと、後端に上記切欠９ｂ、９ｂ’を貫通可能な外
   方突設された係合突部４ｃ、４ｃ’を有し、該係合突部
   ４ｃ、４ｃ’を前方側から該切欠９ｂ、９ｂ’貫通後、
   所定量回動させることにより上記外筒９に着脱自在に嵌
   合された連結筒４と、この連結筒４の先端側内周に溝数
   されチャックリング５を摺動可能に収容した凹溝４ｂと
   、上記チャックリング５に頭部を締付けられ、上記連結
   筒４を貫通し、上記内筒７に固定されたリードチャック
   ６と、上記連結筒４の先端外周に嵌合された口金１と、
   上記連結筒４後端と上記内筒７との間に弾着されたばね
   ８とを備えたシャープペンシル。