JP4478972B2 - ノック式筆記具及びノック式筆記具の出没機構 - Google Patents

ノック式筆記具及びノック式筆記具の出没機構 Download PDF

Info

Publication number
JP4478972B2
JP4478972B2 JP2003289311A JP2003289311A JP4478972B2 JP 4478972 B2 JP4478972 B2 JP 4478972B2 JP 2003289311 A JP2003289311 A JP 2003289311A JP 2003289311 A JP2003289311 A JP 2003289311A JP 4478972 B2 JP4478972 B2 JP 4478972B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
knock
spring receiving
receiving member
spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003289311A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005053196A (ja
Inventor
剛生 福本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Pencil Co Ltd filed Critical Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority to JP2003289311A priority Critical patent/JP4478972B2/ja
Publication of JP2005053196A publication Critical patent/JP2005053196A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4478972B2 publication Critical patent/JP4478972B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
  • Pens And Brushes (AREA)

Description

本発明は、軸筒の後端から突出させた進退自在の操作部材をノックすることによって筆記先端を軸筒から進退させることができるノック式筆記具に関する。
本願に関連する先行技術として、特許3262754号を抽出した。この文献には、以下のような技術が記載されている。すなわち、ノック軸にはその前端から軸部の後端側へ向けた回転子挿入孔を設け、回転子には前記回転子挿入孔に回転可能な軸部を設け、回転子の前端から軸部の後端側へ向けたリフィール挿入孔を設け、そのリフィール挿入孔内にリフィール抜け止め突起を備えたことを特徴とする。
特許3262754号公報
上述の先行技術によれば、ノック式筆記具においてリフィール自体の長さを変えることなく、全体の長さを短くすることを可能とする。
また、回転子をノック部材側に付勢するために縮装されたリターンスプリングを備えているが、そのリターンスプリングの装着位置を筆記先端側とする必要がない。そのため、筆記先端側の設計自由度が広がるといった利点もある。
上記のようなノック式の筆記具においては、前述のようにリターンスプリングが備えられており、そのリターンスプリングは前記回転子に当接させている。したがって、リターンスプリングの端部処理が正確に行われていない場合に生じる引っ掛かりや、異物の存在などによって回転子の回転が阻害されるような場合がある。そのような場合には、筆記先端の出没が円滑に行われなくなる場合がある。
リターンスプリングの端部処理の精度を高めると、コスト高になる。また、異物の侵入を防ぐことに関しては製造時のみならず使用時にまで及ぶため、完全を期しがたい。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、回転子とそれに接しているリターンスプリングとの関係で筆記先端の出没が円滑に行われなくなる確率を現在よりも格段に低めることができる技術を提供することにある。
ここで、請求項1から請求項に記載の発明の目的は、回転子とリターンスプリングとの関係で筆記先端の出没が円滑に行われなくなる確率を現在よりも格段に低めることができるノック式筆記具を提供することにある。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、先端に筆記先端(21)を収納可能な先端孔を備える前軸筒(11)と、後端に内壁にカム面(16)を形成した後軸筒(15)とを備え、前記後軸筒の内壁にそのカム面と係脱するとともに後軸筒の軸方向に進退可能な回転子(60)と、前記回転子に当接し、軸方向の押圧力を与えるためのノック部材(30)の進退に合わせて進退するスプリング受け部材(40)を内装し、一端前記回転子と前記スプリング受け部材を前記ノック部材側に付勢するために前記スプリング受け部材の外径をやや小さく形成された段差部分であるスプリング当接部(42)に当接し、他端後軸筒に固定されたスプリング固定部材(51)に付勢することにより縮装させたリターンスプリング(50)を備え、ノック部材に与えられた力により回転子が軸方向に移動し、軸筒の先端孔から筆記先端を出没可能なノック式筆記具において、筆記先端に対してインクを供給するためのインク収納管の外周と前記スプリング受け部材の内壁とを係合させ、
前記スプリング受け部材の内壁には、インク収納管(20)の外周に当接することによってインク収納管と係合するための複数組の突条(43a,43b,43c)を備え、
その突条における少なくとも一組(43a)は、内壁からの高さを他の突条とは異ならせたことを特徴とするノック式筆記具に係る。
すなわち、軸筒(10)内には、前記回転子(60)をノック部材(30)側に付勢するために縮装させたリターンスプリング(50)と、 そのリターンスプリング(50)および前記回転子(60)の間に位置させたスプリング受け部材(40)とを備えたことを特徴とする。
(用語説明)
「筆記具」としては、代表的にはボールペンであるが、フェルトペン、万年筆、ニードルペンなどであってもよい。
したがって、「筆記先端」とは、筆記具が万年筆である場合には、ペン先をいい、また、筆記具がボールペンである場合には、ボールペンチップをいい、また、筆記具がフェルトペンである場合には、フェルトからなる筆記用尖端をいい、また、筆記具がサインペン(マーカーペン)である場合には、繊維束体からなる筆記用尖端をいい、また、筆記具がニードルペンである場合には、細い管状の筆記用尖端をいう。
「スプリング受け部材(40)」につき、「リターンスプリング(50)および前記回転子(60)の間に位置させた」とは、スプリング受け部材がリターンスプリングと回転子とが直接接触しないための部材であることを意味し、スプリング受け部材が複数の部材にて形成されることを妨げない。
(作用)
リターンスプリング(50)および前記回転子(30)の間にはスプリング受け部材(40)が存在するので、スプリング受け部材(40)がリターンスプリング(50)と回転子(60)とが直接接触しない。このため、リターンスプリング(50)の端部処理が正確に行われていない場合に生じる引っ掛かりや、異物の存在などによって回転子の回転が阻害されるような事態が生じる確率が極めて低くなる。そのため、リターンスプリング(50)の端部処理を正確に行うための精度向上およびそれに伴う製造コストの増加を必要としない。
また、インク収納管(20)と前記スプリング受け部材(40)と係合しており、インク収納管(20)と回転子(60)とは直接、係合しない。したがって、インク収納管(20)に連続している筆記先端(21)が、回転子(60)の回転に伴って回転することはない。このため、例えば、筆記先端(21)がフェルトペンであるような場合には、筆記者は筆記先端(21)の進退動作のたびに握り変える必要がない。
例えば、一組の突条(43a)の距離は、細長い円柱状のインク収納管(20)の外径よりも僅かに小さく形成し、他の組の突条43b,43c)はインク収納管(20)外径よりも僅かに大きく形成している。インク収納管(20)とスプリング受け部材(40)とを係合させる際には、突条(43a)が存在するので変形に対する抗力よりも強く押し込む必要がある。その結果、その突条(43a)に当接したインク収納管(20)の部位は外径方向を縮められるように変形する。その変形によって他の部位の外径はやや拡がり、他の突条(43b,43c)に対してもインク収納管(20)の部位が当接することになる。この結果、インク収納管(20)は、スプリング受け部材(40)に対して安定的に固定されることとなる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のノック式筆記具を限定したものであり、
前記スプリング受け部材(40)と回転子(60)とが当接する場合における回転子(60)との当接部分には、両部材(40および/または60)の動摩擦を低めるための突部(41)を形成したことを特徴とするノック式筆記具に係る。
(用語説明)
「両部材の動摩擦を低めるための突部」とは、例えば、形状として半球状を採択したり、潤滑性に優れた材質を採用したりすることによって提供される。突部は、スプリング受け部材側に形成するのが一般的であるが、それに限られない。例えば、回転子側に突部を形成してもよい。
(作用)
突部(41)の存在により、スプリング受け部材(40)と回転子(60)との動摩擦が低められ、回転子(60)の回転が円滑になる。
請求項1から請求項に記載の発明によれば、回転子とそれに接しているリターンスプリングとの関係で筆記先端の出没が円滑に行われなくなる確率を現在よりも格段に低めることができるノック式筆記具を提供することができた。


以下、本発明を実施の形態及び図面に基づいて、更に詳しく説明する。ここで使用する図面は、図1乃至図9である。図1は本発明の実施形態の全体を示す断面図であり、図2は本発明の実施形態の主要部を示す断面図である。図3から図6は主要部品を示す図であり、図7から図9は作動状態を示す図である。
(図1)
図1に示すように、本発明に係る実施形態は、軸筒10を軸方向のほぼ中央部にて二分割するとともに、筆記先端と反対側の端部からノック部材30を突出させた単独軸のボールペンであり、グリップ部材14にゲル材料を採用したものである。
軸筒10は、グリップ部材14側に位置する前軸筒11と、ノック部材30側に位置する後筒軸15とを備え、前筒軸11に形成した雄ネジ部13と後軸筒15側に形成した雌ネジ部66とを螺合させて結合する。前筒軸11における雄ネジ部13と反対側には、筆記先端(ボールペンチップ)21を保護する先細りをした円錐台形をなした筆記先端筒軸12を螺合している。後筒軸15の外周には、筆記具全体のデザイン的なアクセントを加えるための化粧筒19が固定される。前軸筒11、筆記先端筒軸12および後筒軸15にて形成される筒体には、細長い円柱状のインク収納管20および前述した筆記先端21を内装している。
グリップ部材14としてゲル材料を採用したのは、握り疲れを抑制するためであるが、そのゲル材料には適度な厚みが必要であり、そのため、前筒軸11の外径は細いものを採用することが望ましい。このため、いわゆるノック式ボールペンに必須であるコイル状のリターンスプリング50は、細い外径の前筒軸11ではなく後筒軸15側に内装することとなった。
後筒軸15における雌ネジ部66の奥には、リターンスプリング50の一端を固定するためのスプリング固定部材51が後筒軸15へ固定されている。このスプリング固定部材51は、インク収納管20を貫通させる概ね筒状をなすとともに、ノック部材30側において後筒軸15の内壁と挟み込むようにしてリターンスプリング50の端部を固定している。また、後筒軸15の内壁にはカム面を形成しており、そのカム面と係脱するとともに後軸筒15の軸方向に進退可能な回転子60が備えられている。
前記ノック部材30は、縮装されているリターンスプリング50の弾発力に抗して筆記者により与えられる、回転子60への軸方向の押圧力を伝えるための部材である。ノック部材30は、筆記者による操作の指に触れるノックヘッド部材31と、そのノックヘッド部材31に与えられた力を回転子50に伝達するための伝達部材32とを備えている。伝達部材32は、図5を用いて後述する。
リターンスプリング50におけるスプリング固定部材51の他端は、後筒軸15に内装されたスプリング受け部材40に当接している。そして、リターンスプリング50は、スプリング固定部材51とスプリング受け部材40とによって縮装されている。そのスプリング受け部材40は、リターンスプリング50におけるノック部材30側に当接し、ノック部材30の進退に合わせて進退する。また、スプリング受け部材40におけるリターンスプリング50の反対側には、回転子60に当接している。回転子60は、ノック部材30の進退に合わせて進退するとともに、前記カム面の存在によって回動する。この点については、図7などを用いて後に詳述する。
(図2)
図2には、軸筒10、インク収納管20、ノック部材30、スプリング受け部材40、リターンスプリング50および回転子60の細部が示されている。筆記者によってノック部材30へ与えられる進退運動を回転運動に変換しつつ筆記先端21を軸筒10から出没させるという機構部分は、特許3262754号公報に示される機構とほぼ同様であるが、大きく異なるのはノック部材30とリターンスプリング50との間に備えたスプリング受け部材40の存在である。
回転子60は、その縦断面が略凸字形の筒状体であり、伝達部材32側が細く形成され、その細く形成された部分の外周が伝達部材32の内側に入り込む形状となっている。また回転子60は、後筒軸15の内壁のカム面に噛み合う回転用カムを備えるとともに、インク収納管20における筆記先端21とは反対側の端部20aを当接させ、インク収納管20がその軸方向のずれを生じないようにしている。回転子60についての詳しい説明は、図6を用いて後に詳述する。
ノック部材30の進退とともにインク収納管20が進退するように、インク収納管20を所定の位置に固定するのは、スプリング受け部材40の筒内壁から中央に向かって突出する突条43である。この突条43については、図3において説明する。
(図3および図4)
図3は、スプリング受け部材40の斜視図であり、図4は、側面図(一部断面図)および平面図である。
スプリング受け部材40は、概ね筒状をなした熱可塑性樹脂製(本実施形態ではポリアセタール)の部材であり、リターンスプリング50側の外径をやや小さく形成することによって形成された段差部分をスプリング当接部42としている。
また、リターンスプリング50とは反対側の端面には、断面が半円状をなす突部41を対称に4カ所備えている。突部41は、その断面が半円状であるため、回転子60との接触面積を極めて小さくすることができる。採用した素材(ポリアセタール)が自ら備えている潤滑性により、回転子60はスプリング受け部材40に対して極めて円滑に摺動する。
前述した突条43は、スプリング受け部材40の筒内壁から中央に向かって突出するように形成されている。全部で6個、対称な位置に配置されている。
6個の突条43は、向かい合う2つを一組として、三組が形成されており、インク収納管20の外周に当接することによってインク収納管20とスプリング受け部材40とが係合する。そして、少なくとも一組は、内壁からの高さを他の突条とは異ならせている。例えば、一組の突条43aの距離は、細長い円柱状のインク収納管20の外径よりも僅かに小さく形成し(突条43aの内接円の径を、インク収納管20の外径よりも小さくし)、他の組の突条43b,43cはインク収納管20の外径よりも僅かに大きく形成(突条43b、43cの内接円の径をインク収納管20の外径よりも大きくし)している。インク収納管20とスプリング受け部材40とを係合させる際には、突条43aの存在により押し込む必要があり、その突条43aに当接したインク収納管20の部位は外径方向を縮められるように変形する。その変形によって他の部位の外径はやや拡がり、他の突条43b,43cに対してもインク収納管20の部位が当接することになる。この結果、インク収納管20は、スプリング受け部材40に対して安定的に固定されることとなる。また、突条の高さを全て同じにせず、その一部を、具体的には突条43aのようにその内接円をインク収納管20の外径よりも大きくしたので、スプリング受け部材40と、インク収納管20を係合(押し込む)するときに、係合力(押し込み力)を減少させることができる。
ところで、本実施形態に係るスプリング受け部材40は、突部41を含んだリング状の第一型と、そのリング状の型と一体になって他の部位を形成するための第二型とを用いた割り型にて形成する。熱可塑性樹脂にて作成するスプリング受け部材40の抜き型を形成しやすいからである。ただし、割り型は、スプリング受け部材40全体の形状や、突部41の形態などに応じて異なるものであり、上記のような割型に限られるものではない。
(図5)
図5は、伝達部材32の斜視図である。伝達部材32は、ノックヘッド部材31に与えられた力を回転子60に伝達するための部材であり、概ね筒状をなしている。そして、ノックヘッド部材31の内壁部分と係止される係止部32aと、その係止部32aと反対端において回転子60と噛み合う鈍角波歯状の波歯端部32bと、その波歯端部32b近傍における外周部において後軸筒15の内壁に設けられた内壁溝と噛み合うホームベース形状の噛み合い突起32cとを備えている。
後軸筒15の内壁に設けられたカム16は、内壁から突出する複数の内壁突条16aと、その内壁突条16aにおける隣り合う二つに挟まれた部位として形成される軸方向に平行な内壁溝16bとによって形成されている。また、それぞれの前記内壁突条16aは、筆記先端21側の端部を片波状の片波歯端部16cを形成している。(図7などにおいて図示。)
(図6)
図6は、回転子60の斜視図である。回転子60は、伝達部材32を介してノックヘッド部材31に与えられた力によって回転し、リフィール20の筆記先端21を突出状態とするためにノックヘッド部材31、伝達部材32および回転子60が押し込まれたポジションを維持可能としたり、リフィール20の筆記先端21を軸筒10の内部に収納した状態とするためにノックヘッド部材31、伝達部材32および回転子60が押し込まれた状態を解除したりする機能を果たす。
回転子60は、伝達部材32に挿入される略円筒形の挿入部61と、その挿入部61よりも外径が太く形成された太筒部62と、その太筒部62の外周部分において軸方向に長手方向をなすように形成された突条部63と、その突条部63および太筒部62における挿入部61と反対側の端部において突条部63のなす外径と同一の外径をなすリング部65と、突条部63および太筒部62におけるリング部65と反対側の端部に形成される鈍角波歯状の波歯端部64とを備える。
回転子60の波歯端部64は、挿入部61が伝達部材32に挿入された場合に、伝達部材32の波歯端部32bと噛み合う部位となる。また、リング部65は、スプリング受け部材40の突起41と接触する部位となる。
(図7)
以下、図7から図9を用いて、筆記者によってノック部材30へ与えられる進退運動を回転運動に変換しつつ筆記先端21を軸筒10から出没させるという機構部分を説明する。なお、機構部分の説明の都合上、後軸筒15の内壁の一部も図示している。
ノックヘッド部材31は、伝達部材32の係止部32aを係止することによって伝達部材32を固定している。伝達部材32は、後軸筒15の内壁に設けられた内壁溝16bに対して噛み合い突起32cがはまり込むことによって、後軸筒15に対して進退自在に係合する。
回転子60は、その挿入部61が伝達部材32に挿入され、伝達部材32の波歯端部32bと波歯端部64とが噛み合う場所に位置する。また、回転子60の突条部63もまた、後軸筒15の内壁溝16bにはまり込む。
スプリング受け部材40は、縮装されたリターンスプリング50によってノックヘッド部材31と反対側(図中の下方から)から付勢され、回転子60のリング部65に、突部41を接触させる。リターンスプリング50は、そのスプリング受け部材40側の端部をスプリング当接部42に当接させている。
図7に示されている状態は、ノックヘッド部材31が筆記者による押圧を受けておらず、筆記先端21(図7には図示せず)が軸筒10(図7には図示せず)の内部に没している状態である。また、回転子60の波歯端部64と伝達部材32の波歯端部32bとは互いに押しつけ合っている。
(図8)
図8は、ノックヘッド部材31が筆記者による押圧を受け、最大に押し込まれた状態を示している。ノックヘッド部材31が押し込まれると、それに係合している伝達部材32の係合突起32cは、内壁溝16bの端部に移動する。そして、回転子60の波歯端部64と伝達部材32の波歯端部32bとが完全に噛み合うように、回転子60が僅かに回転する。このとき、スプリング受け部材40の突部41が回転子60と接している。そして、回転子60の波歯端部64と伝達部材32の波歯端部32bとが完全に噛み合い、互いに押しつけ合う状態となる。
(図9)
筆記者がノックヘッド部材31への押圧をやめると、リターンスプリング50がスプリング受け部材40を押し返す。すると、片波歯端部16cと回転子60の波歯端部64とが接触しながら移動する。すると、片波歯端部16cと波歯端部64との接触角度に沿った移動を行うために回転子60が回転し、片波歯端部16cの奥部分に波歯端部64が当接し、回転子60がその回転を停止する。この停止位置は、ノックヘッド部材31の移動前よりも筆記先端21側となり、その結果、スプリング受け部材40などに支持固定されているインク収納部20も停止する。しかし、その停止位置は、内壁溝16bを噛み合い突起32cが後軸筒15の内壁溝16bにおけるスプリング受け部材40寄りである。したがって、図9では図示していないが、インク収納部の先端である筆記先端は、筆記先端軸筒から突出した位置で停止しており、筆記が可能となる。
以上のような構成を採用したため、回転子とそれに接しているリターンスプリングとの関係で筆記先端の出没が円滑に行われなくなる確率を現在よりも格段に低めることができた。
本発明の実施形態の全体を示す断面図である。 本発明の実施形態の主要部を示す断面図である。 主要部品を示す分解斜視図である。 主要部品を示す側面図および底面図である。 主要部品を示す斜視図である。 主要部品を示す斜視図である。 主要部の動きを示す側面図である。 主要部の動きを示す側面図である。 主要部の動きを示す側面図である。
符号の説明
10 軸筒 11 前軸筒
12 筆記先端軸筒 13 雄ネジ部
14 グリップ部材 15 後軸筒
16 カム 16a 内壁突条
16b 内壁溝 16c 片波歯端部
19 化粧筒
20 インク収納管 21 筆記先端
30 ノック部材 31 ノックヘッド部材
32 伝達部材 32a 係合部
32b 波歯端部 32c 噛み合い突起
40 スプリング受け部材 41 突部
42 スプリング当接部 43,43a,43b,43c 突条
50 リターンスプリング 51 スプリング固定部材
60 回転子 61 挿入部
62 太筒部 63 突条部
64 波歯端部 65 リング部
66 雌ネジ部

Claims (2)

  1. 先端に筆記先端を収納可能な先端孔を備える前軸筒と、後端に内壁にカム面を形成した後軸筒とを備え、前記後軸筒の内壁にそのカム面と係脱するとともに後軸筒の軸方向に進退可能な回転子と、前記回転子に当接し、軸方向の押圧力を与えるためのノック部材の進退に合わせて進退するスプリング受け部材を内装し、一端前記回転子と前記スプリング受け部材を前記ノック部材側に付勢するために前記スプリング受け部材の外径をやや小さく形成された段差部分であるスプリング当接部に当接し、他端後軸筒に固定されたスプリング固定部材に付勢することにより縮装させたリターンスプリングを備え、ノック部材に与えられた力により回転子が軸方向に移動し、軸筒の先端孔から筆記先端を出没可能なノック式筆記具において、筆記先端に対してインクを供給するためのインク収納管の外周と前記スプリング受け部材の内壁とを係合させ、前記スプリング受け部材の内壁には、インク収納管の外周に当接することによってインク収納管と係合するための複数組の突条を備え、その突条における少なくとも一組は、内壁からの高さを他の突条とは異ならせたことを特徴とするノック式筆記具。
  2. 前記スプリング受け部材と回転子が当接する場合における回転子との当接部分には、両部材の動摩擦を低めるための突部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のノック式筆記具。
JP2003289311A 2003-08-07 2003-08-07 ノック式筆記具及びノック式筆記具の出没機構 Expired - Fee Related JP4478972B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003289311A JP4478972B2 (ja) 2003-08-07 2003-08-07 ノック式筆記具及びノック式筆記具の出没機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003289311A JP4478972B2 (ja) 2003-08-07 2003-08-07 ノック式筆記具及びノック式筆記具の出没機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005053196A JP2005053196A (ja) 2005-03-03
JP4478972B2 true JP4478972B2 (ja) 2010-06-09

Family

ID=34367692

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003289311A Expired - Fee Related JP4478972B2 (ja) 2003-08-07 2003-08-07 ノック式筆記具及びノック式筆記具の出没機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4478972B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006120336A1 (fr) * 2005-05-10 2006-11-16 Chanel Parfums Beaute Conteneur de produit cosmetique liquide, solide, pateux ou pulverulent a element d’application escamotable
CN108562580A (zh) * 2018-05-11 2018-09-21 温州市人民医院 一种宫颈羊水ph测试棒

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0615742Y2 (ja) * 1986-06-23 1994-04-27 株式会社中沢技術研究所 筆記具
JP2505737Y2 (ja) * 1990-05-23 1996-07-31 株式会社壽 回転式筆記具
FR2686291B1 (fr) * 1992-01-21 1996-11-29 Dupont S T Instrument a ecrire a organe d'ecriture mine ou bille.
JPH11254878A (ja) * 1998-03-06 1999-09-21 Pilot Corp 2種類の形状のボールペン用中芯に適応したボールペン
JP3262754B2 (ja) * 1998-03-31 2002-03-04 ゼブラ株式会社 ノック式筆記具
JP2000135896A (ja) * 1998-10-30 2000-05-16 Pentel Corp 筆記具の摺動部材
KR20010000042A (ko) * 1999-10-25 2001-01-05 김종출 뚜껑이 필요없는 화장용품 케이스
JP2001191684A (ja) * 2000-01-11 2001-07-17 Mitsubishi Pencil Co Ltd ノック式筆記具
JP2002293084A (ja) * 2001-04-02 2002-10-09 Pilot Corp ボールペン

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005053196A (ja) 2005-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4599404B2 (ja) 回転繰出し式筆記具
JP4805952B2 (ja) ノック式筆記具
WO2014119508A1 (ja) シャープペンシル
JP6236365B2 (ja) 鉛芯繰出し機構及びシャープペンシル
JP2015042449A (ja) シャープペンシル用中芯及びその製造方法
JP4478972B2 (ja) ノック式筆記具及びノック式筆記具の出没機構
JP2012091468A (ja) 出没式筆記具
WO2023022113A1 (ja) ノック式筆記具
JP2017039237A (ja) シャープペンシル
JP5320259B2 (ja) ノック式筆記具
JP5373359B2 (ja) シャープペンシル
JP7470767B1 (ja) ノック式筆記具
JP2009034879A (ja) ボールペン
JP2016036950A (ja) 筆記具
JP3837916B2 (ja) 後端ノック式筆記具
JP2019177639A (ja) 出没式筆記具
JP4814901B2 (ja) 複式筆記具
JP7048410B2 (ja) 複式筆記具
WO2024106498A1 (ja) 筆記具
JP2024088746A (ja) ノック式筆記具
JP2023081145A (ja) 筆記具
JP5469345B2 (ja) 筆記具
JP2023028596A (ja) ノック式筆記具
JP2023029168A (ja) 筆記具用のクリップ及びクリップを備えた筆記具
JP2022072827A (ja) 筆記具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060725

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080610

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080701

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081002

A072 Dismissal of procedure [no reply to invitation to correct request for examination]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072

Effective date: 20090129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090507

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090701

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100303

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100305

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130326

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4478972

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130326

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160326

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees