JP2018178176A - 電気めっき装置および電気めっき装置における洗浄方法 - Google Patents

電気めっき装置および電気めっき装置における洗浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】めっき液の撹拌はめっき液を飛散させ得る。飛散しためっき液は、めっき装置のうち、本来であればめっき液と接触しない部分にも付着し得ることがわかった。【解決手段】基板ホルダを用いて基板をめっきするための電気めっき装置であって、電気めっき装置は、基板を収容するための少なくともひとつの槽を備え、基板ホルダは、ハンガ肩と、ホルダ接点と、を備え、電気めっき装置は、槽の少なくともひとつの側部に設けられる洗浄乾燥部であって、ハンガ肩、ホルダ接点および槽に設けられた接点のうち少なくともひとつを洗浄および/または乾燥するための洗浄乾燥部を備える、電気めっき装置を提供する。【選択図】図1

Description

本願は、電気めっき装置および電気めっき装置における洗浄方法に関する。
半導体製造装置の一つに、基板の表面に金属を配線するめっき装置がある。電気めっきと呼ばれる手法では、めっき液に基板を浸漬させ、基板表面において電気的、化学的な反応を生じさせることで、めっき液中の金属を基板にめっきしている。典型的なめっき装置は、めっきすべき基板を支持するための基板ホルダを備える。
基板ホルダの一部は基板とともにめっき液に浸漬される場合がある。そのような基板ホルダを用いる場合には、基板ホルダのうちめっき液に浸漬される部分に、めっき液中の金属が析出してしまう可能性がある。基板ホルダに析出した金属はめっきの品質を左右し得る。そこで従来から、基板ホルダのうちめっき液に浸漬される部分を洗浄するめっき装置が知られている。たとえば特許文献1では、基板の表面外周部をシールするためのシール部材を洗浄するめっき装置が開示されている。
特開2014−19900号
めっき液の均一性を保つため、めっき液を撹拌するためのパドルおよび/または循環ポンプを備えるめっき装置が存在する。パドルおよび/または循環ポンプによるめっき液の撹拌はめっき液を飛散させ得る。飛散しためっき液は、めっき装置のうち、本来であればめっき液と接触しない部分にも付着し得ることがわかった。特許文献1ではめっき液の飛散を想定していないので、特許文献1のめっき装置において、飛散しためっき液が付着した部分を洗浄することは困難である。
そこで本願は、上述の課題のうち少なくとも一部を解決する電気めっき装置および電気めっき装置における洗浄方法を提供することを目的とする。
本願は、一実施形態として、基板ホルダを用いて基板をめっきするための電気めっき装置であって、電気めっき装置は、基板を収容するための少なくともひとつの槽を備え、基板ホルダは、ハンガ肩と、ホルダ接点と、を備え、電気めっき装置は、槽の少なくともひとつの側部に設けられる洗浄乾燥部であって、ハンガ肩、ホルダ接点および槽に設けられた接点のうち少なくともひとつを洗浄および/または乾燥するための洗浄乾燥部を備える、電気めっき装置を開示する。
めっき装置の要部を示す斜視図である。 基板ホルダの正面図である。 めっき液の飛散を説明するための、めっき槽の斜視図である。 ホルダ接点を洗浄および/または乾燥するための洗浄乾燥部を備える槽の正面図(部分断面図)である。 ハンガ肩サポータの斜視図である。 ホルダ接点を洗浄および/または乾燥するための、ヒータが設けられた洗浄乾燥部を備える槽の正面図(部分断面図)である。 追加の洗浄用開口および追加の洗浄液供給装置が設けられた洗浄乾燥部を備える槽の一部の正面図(部分断面図)である。 ハンガ肩を洗浄および/または乾燥するための洗浄乾燥部を備える槽の一部の正面図(部分断面図)である。 図8Aで示した槽の一部の上面図である。 少なくともめっき槽接点を洗浄および/または乾燥するための洗浄乾燥部を備えるめっき槽の一部の正面図(部分断面図)である。 少なくともめっき槽接点を洗浄および/または乾燥するための、内壁が設けられた洗浄乾燥部を備えるめっき槽の一部の正面図(部分断面図)である。 少なくともめっき槽接点を洗浄および/または乾燥するための、洗浄ノズルが設けられた洗浄乾燥部を備えるめっき槽の一部の正面図(部分断面図)である。 めっき槽接点を洗浄するための洗浄部を備えためっき槽の斜視図である。 めっき槽接点を洗浄するための洗浄部の正面図である。 めっき槽接点を洗浄するための洗浄部の制御方法を示すフローチャートである。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態にかかるめっき装置100の要部を示す斜視図である。図1のめっき装置は電気めっき装置として説明するが、電気めっき装置以外のめっき装置であってもよい。図1のめっき装置100は、大別すると(1)めっき槽112などを備える槽群110、(2)搬送ガイド121などを備える搬送機構120、(3)基板ホルダ160を保管するためのストッカ130、(4)基板161を昇降するためのリフタ群140および(5)各種の構成要素を制御する制御部150などを有する。ただしめっき装置100は図示した形態に限られるものではなく、部品の追加、削除または置換が可能である。たとえばめっき装置100は、装置の外部から基板をロードするための機構などを備えてもよい。説明の便宜のため、以下ではブロー槽115の側を正面側、ストッカ130の側を背面側とする。また、以下で「右側」または「左側」と言及する場合は、それぞれめっき装置100を正面側から見た場合の右側(図中のY軸正方向)および左側(図中のY軸負方向)を指すものとする。
本実施形態における槽群110は、前水洗槽111、めっき槽112、オーバーフロー槽113、リンス槽114およびブロー槽115を含む。前水洗槽111は、めっき加工に先立って、基板ホルダ160に保持された基板161を純水などで洗浄するための槽である。めっき槽112は基板161をめっき加工するための槽であり、図示しない配管などによってめっき液が供給されている。オーバーフロー槽113はめっき槽112の周囲に配置された槽であり、めっき槽112から溢れ出ためっき液を受け止めるための槽である。リンス槽114はめっき加工後の基板161を純水等で洗浄するための槽である。ブロー槽115は、リンス槽114で洗浄された基板161に気体(乾燥空気または乾燥窒素など)を吹き付けて基板161を乾燥するための槽である。ただし、本明細書における「乾燥」は、液体を完全に除去することには限らない。槽群110のそれぞれは上部に開口を有する直方体形状であるが、形状はこれに限らない。前水洗槽111、めっき槽112、リンス槽114およびブロー槽115は、図中のX軸方向に整列した状態で配置されている。
図1の例ではめっき槽112が複数設けられている。めっき槽112のそれぞれは、図3で詳述するアノード302、レギュレーションプレート303、パドル304、循環ポンプ305およびめっき槽接点306を備える(図示の便宜のため、これらの要素は図1
に示されていない)。
本実施形態における搬送機構120は、ストッカ130および各槽の間で基板ホルダ160を搬送するための機構である。基板ホルダ160は基板161を保持することが可能であるので、搬送機構120は基板161を搬送するための機構であるとも言える。搬送機構120は、搬送ガイド121、搬送アーム122およびホルダ把持機構123を備える。搬送ガイド121は槽群110の上方かつ側方に設けられている。搬送機構120は、図示しない駆動機構によって、搬送ガイド121に沿って図中のX軸方向に搬送アーム122を移動することが可能である。ホルダ把持機構123は基板ホルダ160を着脱可能に把持するための機構であり、搬送アーム122に設けられている。ホルダ把持機構123は、基板ホルダ160を複数把持できるものであってもよい。
図1のホルダ把持機構123は、基板161の表面に垂直な方向が搬送方向と一致するように(簡単に言えば、基板を縦に吊り下げて)基板161を保持している。これに代え、基板161の表面に垂直な方向が鉛直方向と一致するように(簡単に言えば、基板を水平に保って)基板161を保持するホルダ把持機構123を用いてもよい。その場合、たとえば円柱状やボウル状の槽を用いてもよい。
本実施形態におけるストッカ130は前水洗槽111の背面側に設けられており、一つまたは複数の基板ホルダ160を保管することが可能である。基板ホルダ160は基板161を保持した状態でストッカ130に保管されてもよく、基板161を保持しない状態でストッカ130に保管されてもよい。説明の便宜のため、本明細書ではストッカ130も「槽」として扱う場合がある。
本実施形態におけるリフタ群140は、ストッカ用リフタ141、前水洗槽用リフタ142、めっき槽用リフタ143、リンス槽用リフタ144およびブロー槽用リフタ145を含む。それぞれのリフタにはリフタアーム146が設けられている。各リフタは、図示しない駆動機構によって、鉛直方向(図中Z軸方向)にリフタアーム146を移動することが可能である。リフタアーム146には搬送機構120から基板ホルダ160を受け取るための受台147が設けられている。リフタアーム146の昇降により、基板ホルダ160に保持された基板161を各槽に収容することまたは各槽から取り出すことが可能である。
典型的なめっき装置100では、ストッカ130には複数の基板ホルダ160が保管され、かつ、めっき槽112は複数設けられている。取り出すべき基板ホルダ160および基板161を収容すべきめっき槽112を選択するため、ストッカ用リフタ141およびめっき槽用リフタ143は図中のX軸方向に移動可能であることが好ましい。図1の例では、ストッカ用リフタ141およびめっき槽用リフタ143がそれぞれリフタガイド148に沿って移動可能であるように構成されている。図示の便宜のため、右側のリフタガイドは図1に示されていない。
本実施形態における制御部150は、制御装置151、記憶装置152、入力装置153および図示しない表示装置などを含む。制御部150はめっき装置100の各種の構成要素に接続されており、基板161の搬送およびめっき加工などを制御する。
次に、基板ホルダ160の構造について説明する。図2は、本実施形態にかかるめっき装置100の基板ホルダ160を示す正面図である。ただし、図2の基板ホルダ160は簡略化して描かれており、図示した形態以外の形態の基板ホルダを用いてもよい。たとえば、複数の基板161を保持する基板ホルダ160を用いてもよい。
基板ホルダ160は、基板161を保持するための保持部201を備える。基板ホルダ160はさらに、搬送機構120のホルダ把持機構123によって把持されるためのハンガ部202を備える。ハンガ部202の幅は保持部201の幅より大きく構成される。よって、ハンガ部202の両端は保持部201から左右に突出し、それぞれの両端がハンガ肩203を構成する。双方のハンガ肩203が各リフタの受台147によって支えられることで、各リフタが基板ホルダ160を受け取ることが可能である。
一方または双方のハンガ肩203の下部にはホルダ接点204が設けられており、ホルダ接点204と基板161の間には導線205が配線されている。基板161の電気めっき加工に必要な電圧は、ホルダ接点204から導線205を通じて基板161に印加される。
このような基板ホルダ160を用いて基板161をめっき液に浸漬する場合、保持部201の一部(少なくとも基板161の最上部より下方の部分)もめっき液に浸漬される。保持部201のうちめっき液に浸漬される部分にはめっき液中の金属が析出する可能性がある。たとえば基板161の表面外周部をシールするためのシール部材(図示なし)に金属が析出した場合、めっきの面内均一性の悪化およびめっき液のリークを引き起こし得る。そこで従来から、基板ホルダのうちめっき液に浸漬される部分を洗浄することが可能なめっき装置が知られている。なお、めっき液中に含まれるめっき金属としては、例えば、銅、スズ/銀合金、アルミニウム/銀合金、ニッケル、金、スズ、パラジウムといったものが挙げられる。
一方で、基板ホルダ160を用いて基板161をめっき液に浸漬しても、基板ホルダ160のハンガ部202はめっき液に浸漬されない。すなわち、ハンガ部202は本来であればめっき液と接触しない部分である。しかし、めっき加工中にめっき液が飛散することによって、ハンガ部202などにもめっき液が付着し得ることがわかった。
図3はめっき槽112の斜視図であり、めっき液301の飛散を説明するための図である。ただし、図3における各部品の寸法および縦横比は現実の部品の寸法および縦横比と必ずしも一致するものではない。
めっき槽112の内部には、めっき液301が供給されている。図3では、めっき液301がめっき槽112の最上端まで達していない(めっき液301がめっき槽112から溢れ出ていない)例を示した。めっき装置100がオーバーフロー槽113を備える場合は、めっき液301がめっき槽112の最上端に達する構成(めっき液301がめっき槽112から溢れ出る構成)としてもよい。
めっき槽112の内部には、アノード302、レギュレーションプレート303およびパドル304が設けられており、これらの要素はめっき液301に浸漬されている。アノード302は図示しない電源に接続されている。アノード302と基板161との間に電圧を印加することでめっき加工が行われる。レギュレーションプレート303は、めっき加工時における基板161上の電位分布を調整する部材である。パドル304は開口を有する板状に形成されており、図示しない駆動機構などによって図中のX軸方向(パドル304上に示された矢印の方向)に平行移動することが可能である。めっき槽112の下部には、めっき液301を循環するための循環ポンプ305が接続されている。めっき槽112の左側部および右側部の少なくとも一方にはめっき槽接点306が設けられている。めっき槽接点306は、基板ホルダ160がめっき槽112に収容された場合にホルダ接点204と電気的に接触するように構成されている。ただし、めっき槽112の構成は図示した構成に限らない。たとえば、パドル304として他の形状(棒状など)のパドルを用いてもよい。パドル304の移動方向はX軸方向に限らない。循環ポンプ305の接続
位置はめっき槽112の側部であってもよい。
めっき装置100の制御装置151は、基板161のめっき加工中にめっき液301の均一性を保つため、パドル304および/または循環ポンプ305を制御して、めっき液301を撹拌する。パドル304および/または循環ポンプ305によるめっき液301の撹拌はめっき液301を飛散させ得る。めっき液301の撹拌の際のみならず、めっき液301に基板161を浸漬する際などにもめっき液301が飛散し得る。飛散しためっき液である液滴307は、たとえばハンガ肩203、ホルダ接点204およびめっき槽接点306など、本来であればめっき液と接触しない部分にも付着しうることがわかった。なお、本明細書における「液滴」の大きさは限定されず、「液滴」はたとえば雨粒状または霧状であってよい。
液滴307が接点(ホルダ接点204またはめっき槽接点306)に付着すると、たとえば接点の電気抵抗値が所定の値から外れ、結果として基板に供給される電流および/または印加される電圧が変動する可能性がある。電気めっき加工におけるめっきの品質(特にめっき膜厚の面内均一性)は、加工中の電気的な条件によって左右される。安定しためっき加工を行うためには、接点を清浄な状態に保つことが好ましい。
ハンガ肩203に付着した液滴307による電流および/または電圧に対する影響は、接点に付着した液滴307による電流および/または電圧に対する影響と比して小さいと考えられる。しかし、液滴307中の水分が乾燥することで、液滴307中の金属がハンガ肩203に析出し得る。析出した金属は、ハンガ肩から剥がれ落ちて、接点または基板161上のパーティクルとなる可能性がある。接点上のパーティクルはたとえば接点の電気抵抗値を変動させ得る。基板161上のパーティクルはたとえばめっきの欠陥を引き起こし得る。安定しためっき加工を行うためには、接点のみならずハンガ肩203も清浄な状態に保つことが好ましい。
また、めっき槽112以外の槽に接点が設けられている場合、液滴307がめっき槽112から勢いよく飛散することで、めっき槽112以外の槽の接点にも液滴307が付着する可能性がある。この場合、液滴307がめっき槽112以外の槽での処理に影響を及ぼし得る。本明細書では、めっき槽接点306と、めっき槽112以外の槽に設けられた接点を総称して「槽に設けられた接点」と呼ぶ。
これまで、ハンガ肩203、ホルダ接点204および槽に設けられた接点を洗浄することができるめっき装置は知られていなかった。従来の電気めっき装置においてこれらの部分を洗浄する場合、めっき装置から基板ホルダ160を取り出して手動で洗浄を行っていたので、めっき装置のスループットが低下していた。めっき装置から基板ホルダ160を取り出すことなくこれらの部分を洗浄することができれば、めっき装置のスループットを低下させることなく、安定しためっき加工を実現し得る。
また、手動でハンガ肩203などを洗浄する場合、液滴307が付着した直後にハンガ肩203などを洗浄できるわけではない。よって、液滴307の付着からハンガ肩203などの洗浄までの間に液滴307中の水分が蒸発し、液滴307中の金属がハンガ肩203などに析出する可能性がある。析出した金属の洗浄は、液滴307の洗浄より困難かつ手間がかかる場合がある。よって、液滴307の付着から洗浄までの時間は短いほうが好ましい。
さらに、めっき槽接点306または槽に設けられた接点に液滴307が付着した状態でこれらの接点に電流を流すと、液滴307中の金属がこれらの接点にめっきされる可能性がある。めっきにより接点上に析出した金属は接点と強固に付着している。そのため、純
水を用いた洗浄では、各接点上に析出した金属を十分に洗浄できず、他の種類の洗浄液が必要になる場合がある。よって、洗浄目的または洗浄部位に応じて、純水以外の洗浄液を使用可能であることが好ましい。
そこで本実施形態におけるめっき装置100は、ホルダ接点204を洗浄および/または乾燥するための洗浄乾燥部170を備える。洗浄乾燥部170は、前水洗槽111、めっき槽112、リンス槽114およびブロー槽115のうち少なくとも一つの槽の、少なくとも一方の側部に設けられる(図1では、上述したすべての種類の槽に洗浄乾燥部170が設けられている)。ホルダ接点204が左右双方のハンガ肩203の下部に設けられる場合は、洗浄乾燥部170も各槽の左右両側部に設けられることが好ましい。めっき装置100が上述の槽以外の槽を有する場合、その槽に洗浄乾燥部170を設けてもよい。洗浄乾燥部170はストッカ130の側部に設けられてもよい。
洗浄乾燥部170の詳細について、図4を用いて説明する。図4は、ホルダ接点204を洗浄および/または乾燥するための洗浄乾燥部170を備える槽の正面図(部分断面図)である。図4は、槽および洗浄乾燥部170についての断面を示している。上述したように、槽は前水洗槽111、めっき槽112、リンス槽114、ブロー槽115、ストッカ130その他の槽であってよい。
図4の洗浄乾燥部170は、洗浄乾燥ボックス401、洗浄用開口402、洗浄液供給装置403、乾燥用開口404、ガス吐出吸引装置405、排出口406およびハンガ肩サポータ407を備える。洗浄用開口402および乾燥用開口404は、洗浄乾燥ボックス401の内部に設けられている。洗浄乾燥ボックス401は、その上端に上部開口408を有する。上部開口408は、基板ホルダ160が槽に収容された際のホルダ接点204の位置に対応する位置に設けられている。
洗浄液供給装置403は、洗浄用開口402を介して洗浄乾燥ボックス401の内部に洗浄液を供給する。洗浄液の供給方法として、洗浄用開口402をノズル状とし、洗浄用開口402から洗浄液を噴射させてもよい。その場合、上部開口408に向けて洗浄液を噴射するように構成することが好ましい。洗浄液を噴射しない場合、洗浄乾燥ボックス401に洗浄液を充填するように洗浄液供給装置403を構成することが好ましい。その場合、洗浄用開口402を上部開口408より下部に備え、余分な洗浄液はオーバーフロー槽113へ流れ込むように洗浄乾燥ボックス401を構成することが好ましい。洗浄液の種類は任意でよく、たとえば純水、揮発性溶媒(アルコール類など)またはエッチング液(硫酸/過酸化水素系エッチング液など)を用いてよい。エッチング液を用いた場合、めっき液中の金属成分(銅など)がホルダ接点やめっき槽接点上に析出した場合であっても、これを除去することができる。
ガス吐出吸引装置405は、乾燥用開口404を介して洗浄乾燥ボックス401の内部にガスを吐出するまたは内部からガスを吸引する。吐出するガスの種類は任意でよく、たとえば乾燥空気または乾燥窒素などを用いてよい。
排出口406は、洗浄乾燥ボックス401内の洗浄液を排出する。本明細書における「排出口」は、バルブなどの開閉機構を備え、洗浄液の排出を制御できるものであってよい。ハンガ肩サポータ407は洗浄乾燥ボックス401の上部に設けられ、基板ホルダ160のハンガ肩203を支持するように構成されている。
図5はハンガ肩サポータ407の斜視図である。ハンガ肩サポータ407は、上部開口408と連通するサポータ開口501を有する。上部開口408およびサポータ開口501により、ハンガ肩サポータ407がハンガ肩203を支持した際に、ホルダ接点204
が洗浄乾燥ボックス401の内部に対して露出する。この構成により、洗浄乾燥ボックス401の内部で、ホルダ接点204を洗浄液によって洗浄することができる。サポータ開口501の周辺部を覆うようにパッキン502を設けることで、サポータ開口501とハンガ肩203との隙間からの洗浄液の漏出を防止することができる。洗浄液が漏出した場合に備え、ハンガ肩サポータ407の周囲にカバーを設けてもよい。
洗浄液供給装置403は、ハンガ肩サポータ407によってハンガ肩203が支持された状態で、洗浄乾燥ボックス401内部に洗浄液を供給する。供給された洗浄液がホルダ接点204に接触することで、ホルダ接点204に付着した液滴307が除去され、ホルダ接点204の洗浄が達成される。制御装置151が洗浄液供給装置403を制御することで、ホルダ接点204を自動で洗浄する構成としてもよい。
洗浄用開口402から洗浄液が噴射される場合、洗浄液が有する運動エネルギーによってホルダ接点204の洗浄効果を高めることが可能である。また、洗浄液を洗浄乾燥ボックス401に充填する場合に比べ、洗浄液の使用量を低減することができる。
洗浄液を洗浄乾燥ボックス401に充填する場合、洗浄液を噴射する場合に比べて液滴307の付着量あたりの洗浄液量が多く、液滴307の希釈度が高まる。これによって、ホルダ接点204の洗浄効果を高めることが可能である。また、余分な洗浄液が洗浄乾燥ボックス内から溢れ出るように構成してもよい。たとえば、余分な洗浄液がオーバーフロー槽113へ溢れ出るよう構成することができる。他の例として、洗浄乾燥ボックス内を二槽構造として、内槽に洗浄液を供給し、余分な洗浄液が内槽から外槽へ溢れ出るよう構成することができる。洗浄液が溢れ出るように構成することで、ホルダ接点204から除去された液滴307が洗浄乾燥ボックス401内に留まることを防ぐことが可能である。すなわち、洗浄液で希釈された液滴307が再度ホルダ接点204に付着することを防ぐことが可能である。さらに、洗浄用開口402を上部開口408より下部(特に洗浄乾燥ボックス401の下面)に設けることが好ましい。この構成により、液滴307の成分を含まない洗浄液が上部開口408に向かって(すなわちホルダ接点204に向かって)流動するので、ホルダ接点204の洗浄効果を高めることが可能である。
ホルダ接点204の洗浄に続いて、ガス吐出吸引装置405は、ハンガ肩サポータ407によってハンガ肩203が支持された状態でガスを吐出または吸引する。ガスを吐出する場合、ホルダ接点204にガスを吹き付けることで洗浄液を除去する。ガスを吸引する場合、ホルダ接点204を減圧環境下に置くことで洗浄液を蒸発させる。いずれの手法によってもホルダ接点204の乾燥が達成される。制御装置151がガス吐出吸引装置405を制御することで、ホルダ接点204を自動で乾燥する構成とすることもできる。ホルダ接点204の乾燥が不要な場合(洗浄のみ行う場合)は、乾燥用開口404およびガス吐出吸引装置405を設ける必要はない。
洗浄乾燥部170は、めっき装置から基板ホルダ160を取り出すことなくホルダ接点204を洗浄することを可能とする。したがって、本実施形態のめっき装置100は、めっき装置のスループットを低下させることなくホルダ接点204を洗浄して清浄な状態を保つことができ、安定しためっき加工を実現し得る。さらに本実施形態のめっき装置100は、従来のめっき装置と比較して、液滴307の付着からホルダ接点204の洗浄までの時間を短縮することができる。
洗浄乾燥部170がめっき槽112に設けられている場合、液滴307の付着からホルダ接点204の洗浄までの時間をもっとも短縮することができる。ただし、図3に示したとおり、めっき槽112には種々の機構が備えられており、洗浄乾燥部170を設置するスペースが不足する場合がある。その場合、めっき槽112から基板ホルダ160が引き
上げられた後に基板ホルダ160が収容されるリンス槽114またはブロー槽115に洗浄乾燥部170を備えることが好ましい。
リンス槽114またはブロー槽115のどちらかのみに、洗浄機能および乾燥機能の双方を有する洗浄乾燥部170を備えてもよい。しかしこの場合、たとえば基板161のリンスは終了しているにもかかわらずホルダ接点204の乾燥が終了していない状況などが発生しうる。この場合、ホルダ接点204の乾燥の終了を待たなければならないので、めっき加工のスループットが低下し得る。そこで、リンス槽114には洗浄機能を備えた洗浄乾燥部170を備え、ブロー槽115には乾燥機能を備えた洗浄乾燥部170を備えることが好ましい。この構成によれば、基板161のリンスとホルダ接点204の洗浄、および、基板161のブローとホルダ接点204の乾燥を同期させることが可能となる。その結果、めっき加工のスループットの低下を防ぐことができる。さらにこの構成によれば、リンス槽114と洗浄乾燥部170との間で洗浄液供給装置403を共用化することができる。さらにこの構成によれば、ブロー槽115と洗浄乾燥部170との間でガス吐出吸引装置405を共用化することができる。
他の選択肢として、ストッカ130に洗浄機能および乾燥機能の双方を有する洗浄乾燥部170を備えてもよい。ストッカ130に保管されている基板ホルダ160はめっき加工に寄与していないので、この構成によれば、スループットを低下させることなく長時間の洗浄および乾燥を実施することができる。
洗浄乾燥部170の構成は、図4で示した構成以外のものを採用することができる。図6は、図4で示した洗浄乾燥部170とは異なった構成の洗浄乾燥部170を備える槽の正面図(部分断面図)である。図6は、槽および洗浄乾燥部170についての断面を示している。図6の洗浄乾燥部170は、乾燥用開口404およびガス吐出吸引装置405に代え、ヒータ601および電源602を備える。図6の洗浄乾燥部170は、電源602を用いてヒータ601を作動させ、ホルダ接点204を加温することで、ホルダ接点204を乾燥する。さらに図6の洗浄乾燥部170は、排出口406に代えボックス開口603を備える。ボックス開口603は、洗浄乾燥ボックス401と槽を連通する。洗浄乾燥ボックス401内の洗浄液は、ボックス開口603を経由して槽へと流れ、槽に設けられた排出口(図示せず)から排出される。
洗浄乾燥部170に、複数の洗浄用開口402および/または洗浄液供給装置403を設けることもできる。図7は、追加の洗浄用開口402’および追加の洗浄液供給装置403’が設けられた洗浄乾燥部170を備える槽の一部の正面図(部分断面図)である。図7では、槽の右側部を図示している。追加の洗浄液供給装置403’は、洗浄液供給装置403とは異なった性質の洗浄液を追加の洗浄用開口402’から供給することが可能である。なお、洗浄液供給装置403と追加の洗浄液供給装置403’との間で、一つの共通した洗浄用開口402を用いてもよい。
一例として、洗浄液供給装置403は任意の洗浄液(純水など)を供給し、追加の洗浄液供給装置403’は揮発性溶媒(アルコール類など)を供給するように構成されてよい。ホルダ接点204の洗浄工程の最後に揮発性溶媒を供給することで、ホルダ接点204に付着した洗浄液を揮発性溶媒に置き換えることが可能となる。これにより、ホルダ接点204の乾燥工程に要する時間を短縮することができる。
他の一例として、洗浄液供給装置403はエッチング液を供給し、追加の洗浄液供給装置403’は任意の洗浄液(純水など)を供給することができるように構成されてよい。エッチング液は、めっき液301中の金属と反応する液であり、かつホルダ接点204には影響を与えない液であることが好ましい(たとえばめっき液中の金属が銅である場合、
硫酸/過酸化水素系エッチング液が好ましい)。ホルダ接点204の洗浄工程の最初にエッチング液を供給することで、ホルダ接点204に付着した液滴307中の金属を溶解することができる。これにより、ホルダ接点204の洗浄効果を高めることが可能である。エッチング液の供給後に任意の洗浄液(純水など)を供給することで、ホルダ接点204からエッチング液を除去することができる。
1つの洗浄乾燥部170における洗浄用開口402および洗浄液供給装置403の個数に制限はない。洗浄液供給装置403を3つ備え、洗浄工程の最初にエッチング液を供給し、次に任意の洗浄液を供給し、最後に揮発性溶媒を供給することもできる。
<第2実施形態>
第2実施形態では、ハンガ肩203を洗浄および/または乾燥するための洗浄乾燥部170を備えるめっき装置100について説明する。図8Aは、本実施形態にかかる洗浄乾燥部170を備える槽の一部の正面図(部分断面図)である。図8Bは、図8Aで示した槽の一部の上面図である。図8Aおよび図8Bでは、槽の右側部を図示している。本実施形態にかかる洗浄乾燥部170は、第1実施形態の構成に加え、洗浄液供給装置403に接続され、かつハンガ肩サポータ407の上部に設けられた洗浄ノズル801と、ガス吐出吸引装置405に接続され、かつハンガ肩サポータ407の上部に設けられた乾燥ノズル802を備える。洗浄ノズル801は、洗浄液供給装置403ではなく独立した洗浄液供給装置に接続されていてもよい。乾燥ノズル802は、ガス吐出吸引装置405ではなく独立したガス吐出吸引装置に接続されていてもよい。ホルダ接点204の洗浄が不要である場合(すなわちハンガ肩203のみ洗浄する場合)、洗浄液供給装置403、ガス吐出吸引装置405、洗浄ノズル801および乾燥ノズル802のみで洗浄乾燥部170を構成してもよい。洗浄乾燥部170は、前水洗槽111、めっき槽112、リンス槽114およびブロー槽115のうち少なくとも一方の側部に設けられる。洗浄乾燥部170はストッカ130の側部に設けられてもよい。
洗浄ノズル801は、ハンガ肩203の上部からハンガ肩203に向かって洗浄液を噴射することができる位置に設けられている。すなわち洗浄ノズル801は、基板ホルダ160が槽に収容された場合のハンガ肩203の位置より上部に位置している。噴射された洗浄液がハンガ肩203に接触し、ハンガ肩203に付着した液滴307を除去することで、ハンガ肩203の洗浄が達成される。洗浄ノズル801の個数に限定はない。図8Bに示すように、洗浄ノズル801をハンガ肩の正面側(図中のX軸正方向)および背面側(図中のX軸負方向)に設けてもよい。
乾燥ノズル802は、ハンガ肩203の上部からハンガ肩203に向かってガス(乾燥空気または乾燥窒素など)を噴射することができる位置に設けられている。すなわち乾燥ノズル802は、基板ホルダ160が槽に収容された場合のハンガ肩203の位置より上部に位置している。ハンガ肩の乾燥が不要な場合、ガス吐出吸引装置405および乾燥ノズル802を設ける必要はない。ハンガ肩203の洗浄に続いて、乾燥ノズル802からハンガ肩203にガスを吹き付けることで、ハンガ肩203から洗浄液を除去することができる。乾燥ノズル802の個数に限定はない。
制御装置151が洗浄ノズル801に接続された洗浄液供給装置を制御することで、ハンガ肩203を自動で洗浄する構成としてもよい。同様に、制御装置151が乾燥ノズル802に接続されたガス吐出吸引装置を制御することで、ハンガ肩203を自動で乾燥する装置としてもよい。洗浄ノズルから噴射された洗浄液が槽の内側へと飛散しないよう、洗浄ノズル801およびハンガ肩203を覆うカバー(図示せず)を設けてもよい。カバーにモータなどを設け、制御装置151がそのモータを制御することで、カバーを自動で開閉する構成としてもよい。
洗浄ノズル801を備えた洗浄乾燥部170は、めっき装置から基板ホルダ160を取り出すことなくハンガ肩203を洗浄および/または乾燥することを可能とする。したがって、本実施形態のめっき装置100は、めっき装置のスループットを低下させることなくハンガ肩203を洗浄して清浄な状態を保つことができ、安定しためっき加工を実現し得る。さらに本実施形態のめっき装置100は、従来のめっき装置と比較して、液滴307の付着からハンガ肩203の洗浄までの時間を短縮することができる。洗浄ノズル801および洗浄用開口402の双方を設けることで、ハンガ肩203およびホルダ接点204の双方を洗浄および/または乾燥してもよい。洗浄用開口402からハンガ肩203に向かって洗浄液を噴射することで、ハンガ肩203を洗浄してもよい。本実施形態にかかる洗浄乾燥部170に、複数の洗浄液供給装置403を設けることもできる。
乾燥ノズル802を備える洗浄乾燥部170がめっき槽112に設けられている場合、乾燥ノズル802によってハンガ肩203、ホルダ接点204およびめっき槽接点306への液滴307の付着を軽減することもできる。乾燥ノズル802からガスを噴射することによって、めっき槽112の外側から内側へ(基板ホルダ160のホルダ接点204側から保持部201側へ)のガス流が生成される。
液滴307がめっき液301から飛散すると考えられる場合に(たとえばめっき液の撹拌時など)、制御装置151の制御により、乾燥ノズル802からガスを噴射する。生成されたガス流により液滴307がめっき槽112の内側へ押し戻され、ハンガ肩203、ホルダ接点204およびめっき槽接点306への液滴307の付着が防止される。ガス流による液滴307の付着の防止は、液滴307が霧状である場合に特に効果的である。ガス流の強さは、液滴307の大きさ、発生量などによって適宜調整されてよい。
<第3実施形態>
第1実施形態の洗浄乾燥部170においては、洗浄乾燥ボックス401の下部から洗浄液が噴射される場合がある。一方、めっき槽接点306の表面は上に向けられているので、洗浄液を下部から噴射することによってめっき槽接点306を洗浄することは困難である。めっき槽112以外の槽に設けられた接点についても、その表面が上に向けられていれば、同様の課題が存在する。そこで第3実施形態では、少なくとも槽に設けられた接点を洗浄および/または乾燥するための洗浄乾燥部170について説明する。
図9は、本実施形態にかかる洗浄乾燥部170を備えためっき槽112の一部の正面図(部分断面図)である。図9では、めっき槽112の右側部を図示している。図9では、めっき槽112および洗浄乾燥部170について、めっき槽接点306の位置で切断した断面を示している。ただし、ホルダ接点204の大きさは必ずしも現実の大きさを反映したものではない。めっき槽112に限らず、接点が設けられた他の槽に本実施形態にかかる洗浄乾燥部170を適用することもできる。
第3実施形態にかかる洗浄乾燥部170は、外壁901と、洗浄液供給装置902と、排出口903を備える。外壁901はめっき槽112の側部において、めっき槽接点306の周囲に形成されることで、洗浄液を貯留および/または流すことができる洗浄空間904を画定する。換言すれば、めっき槽接点306は外壁901に囲まれた空間である洗浄空間904の内部に位置する。洗浄液供給装置902は洗浄空間904に洗浄液を供給することができる。排出口903は洗浄空間904から洗浄液を排出することができる。外壁901の最上端をめっき槽112の最上端より低くすることで、排出口903によらずとも洗浄液を洗浄空間904から排出する構成とすることができる。
制御装置151は、めっき槽用リフタ143を制御して基板ホルダ160を持ち上げ、
ホルダ接点204およびめっき槽接点306を非接触の状態とする。このとき、ホルダ接点204の最下端を外壁901の最上端より低く位置させることが好ましい。次に、制御装置151は、洗浄液供給装置902を制御して、洗浄空間904に洗浄液を供給する。ホルダ接点204およびめっき槽接点306が非接触の状態であるので、供給された洗浄液はめっき槽接点306を洗浄することができる。ホルダ接点204の最下端が外壁901の最上端より低く位置している場合、洗浄液はホルダ接点204にも接触するため、めっき槽接点306およびホルダ接点204の双方を洗浄することができる。ホルダ接点204の洗浄が不要な場合、制御装置151は、基板ホルダ160を完全に持ち上げた状態で洗浄液供給装置902を制御してもよい。
本実施形態にかかる洗浄乾燥部170によれば、槽において液滴307が各接点に付着した直後に、少なくとも槽に設けられた接点を洗浄することが可能になる。洗浄乾燥部170は、乾燥用開口404および/または乾燥ノズル802を備えてもよい。本実施形態では、洗浄空間904に洗浄液を供給することで、槽に設けられた接点の洗浄を容易にしている。洗浄液供給装置902および排出口903は、洗浄空間904の任意の位置に設けることができる。排出口903を洗浄液供給装置902より槽に近い位置に設けることで、槽に混入しようとする洗浄液を排出し、洗浄液の槽への混入を防止することが容易になると考えられる。洗浄液供給装置902および排出口903の個数に限定はない。
異なる形状の洗浄乾燥部170を採用することも可能である。図10は、内壁1001が設けられた洗浄乾燥部170を備えるめっき槽112の一部の正面図(部分断面図)である。図10では、めっき槽112の右側部を図示している。洗浄空間904の内部には内壁1001が設けられている。内壁1001は、めっき槽接点306の上端より高い位置、かつ外壁901の上端より低い位置まで伸びていることが好ましい。めっき槽接点306は内壁1001で画定される空間に設けられている。洗浄液供給装置902は内壁1001で画定される空間に洗浄液を供給することで、各接点を洗浄する。各接点を洗浄した後の洗浄液は、内壁1001を乗り越え、内壁1001と外壁901で画定される空間に設けられた排出口903によって排出される。この構成によれば、各接点から除去された液滴307が洗浄空間904内に留まることを防ぐことができる。
洗浄液供給装置902に代え、洗浄ノズル801を用いることも可能である。図11は、洗浄ノズル801が設けられた洗浄乾燥部170を備えるめっき槽112の一部の正面図(部分断面図)である。図11では、めっき槽112の右側部を図示している。第3実施形態における洗浄ノズル801は、第2実施形態における洗浄ノズル801と同等に構成される。洗浄ノズル801が洗浄空間904の上方から洗浄空間904に洗浄液を噴射することで、各接点の洗浄を実行する。この構成によれば、洗浄ノズル801と槽を離隔して配置することができ、洗浄乾燥部170の槽への実装がより容易になる。
図9から図11で示した構成に、ガス吐出吸引装置405または乾燥ノズル802を設け、槽に設けられた接点および/またはホルダ接点204を乾燥する構成を採用することもできる。本実施形態にかかる洗浄乾燥部170に、複数の洗浄液供給装置403を設けることもできる。
<第4実施形態>
第3実施形態では、槽に設けられた接点に向けて洗浄液が流動しない場合がある。そのため、液滴307が洗浄液に不溶である場合または液滴307中の成分が接点に固着している場合などは、槽に設けられた接点の洗浄効率が低下する可能性がある。そこで第4実施形態では、第3実施形態と異なった構成で槽に設けられた接点を洗浄する洗浄部について説明する。
図12は、本実施形態にかかる洗浄部1200を備えためっき槽112を示す斜視図である。めっき槽112に限らず、接点が設けられた他の槽に本実施形態にかかる洗浄乾燥部170を適用することもできる。図12の洗浄部1200はめっき槽112の右側方に離隔して設けられており、洗浄ヘッド1201、ヘッド上下動機構1202、アーム1203、アーム回転機構1204およびヘッド洗浄部1205を備える。アーム1203の一端に設けられたアーム回転機構1204はアーム1203を回転し、アーム1203の他端に設けられた洗浄ヘッド1201を移動する。アーム1203の回転によって、めっき槽接点306の上部およびヘッド洗浄部1205の上部に洗浄ヘッド1201を位置させることができる。ヘッド洗浄部1205は、好ましくはめっき槽112から離隔して設けられている。洗浄部1200は、めっき槽112の左右両側方に設けられていてもよい。洗浄ヘッド1201からの液体の飛散を防ぐため、洗浄ヘッド1201の周囲に図示しないカバーを設けてもよい。
図12の洗浄部1200は、ヘッド上下動機構1202によって洗浄ヘッド1201をめっき槽接点306に押し付ける。液滴307が洗浄ヘッド1201に吸収されるまたは洗浄ヘッド1201によって拭き取られることで、めっき槽接点306が洗浄される。洗浄ヘッド1201にはモータ1206が組み込まれており、めっき槽接点306の洗浄中に洗浄ヘッド1201が回転することで、洗浄効果を高めることができる。この場合、洗浄ヘッド1201は円形であることが好ましい。別の手法として、アーム1203にアーム伸縮機構を組み込み、洗浄ヘッド1201を水平移動させることで洗浄効果を高めてもよい。この場合、洗浄ヘッド1201はブレード状(ワイパ状)であってもよい。洗浄ヘッド1201の回転および水平移動の双方の組み合わせによってめっき槽接点306を洗浄してもよい。
めっき槽接点306の洗浄後、制御装置151がヘッド上下動機構1202およびアーム回転機構1204を制御することで、洗浄ヘッド1201をヘッド洗浄部1205の内部へ移動させ、洗浄ヘッド1201を洗浄する。この洗浄により、洗浄ヘッド1201に吸収された液滴307が除去される。洗浄ヘッド1201を交換可能に構成する場合は、ヘッド洗浄部1205を設けなくともよい。洗浄ヘッド1201が交換可能である場合、めっき槽接点306が既定の回数洗浄された後に洗浄ヘッド1201を交換することが好ましい。
図13は、本実施形態にかかる洗浄部1200の正面模式図である。ヘッド洗浄部1205には洗浄液供給装置1301、洗浄台1302および排出口1303が備えられている。洗浄液供給装置1301はヘッド洗浄部1205に洗浄液を供給し、排出口1303は洗浄液をヘッド洗浄部から排出する。ヘッド上下動機構1202は、洗浄ヘッド1201を洗浄台1302に押し付けることができる。ヘッド洗浄部1205に洗浄液が(少なくとも洗浄台1302の上部まで)満たされた状態で洗浄ヘッド1201を洗浄台1302に押し付けることで、洗浄ヘッド1201が洗浄される。ヘッド洗浄部1205から洗浄液が(少なくとも洗浄台1302の下部まで)排出された状態で洗浄ヘッド1201を洗浄台1302に押し付けることで、洗浄ヘッド1201の水分が除去される。洗浄部1200は、洗浄液供給装置1301を複数備えてもよい。
洗浄台1302の形状は任意(たとえば円形または四角形)であるが、洗浄ヘッド1201より大きいことが好ましい。また、洗浄ヘッド1201の脱水を促進するため、洗浄台1302を網状とすることもできる。
図14は、本実施形態にかかる洗浄部1200を用いる手法を示すフローチャートである。制御の開始にあたり、洗浄ヘッド1201はめっき槽接点306の上部に位置しており、ヘッド洗浄部1205には洗浄液が満たされていない状態とする。
ステップ1401:制御装置151は、ヘッド上下動機構1202を制御し、めっき槽接点306に洗浄ヘッド1201を押し付ける。
ステップ1402:制御装置151は、モータ1206を制御し、洗浄ヘッド1201を回転する。ステップ1402により、めっき槽接点306が洗浄される。
ステップ1403:制御装置151は、ヘッド上下動機構1202を制御し、洗浄ヘッド1201を上方へ移動する(めっき槽接点306への押し付けを解除する)。
ステップ1404:制御装置151は、アーム回転機構1204を制御し、洗浄ヘッド1201をヘッド洗浄部1205の上部へ位置させる。
ステップ1405:制御装置151は、洗浄液供給装置1301を制御し、ヘッド洗浄部1205に洗浄液を充填する。
ステップ1406:制御装置151は、ヘッド上下動機構1202を制御し、洗浄ヘッド1201を洗浄台1302に1回または複数回押し当てることで洗浄ヘッド1201を洗浄する。
ステップ1407:制御装置151は、排出口1303を制御し、ヘッド洗浄部1205から洗浄液を排出する。
ステップ1408:制御装置151は、ヘッド上下動機構1202を制御し、洗浄ヘッド1201を洗浄台1302に1回または複数回押し当てることで洗浄ヘッド1201を脱水する。
以上のフローチャートは一例であり、ステップの変更・追加・削除等が可能である。たとえば、ステップ1402で洗浄ヘッド1201を回転せず、洗浄ヘッド1201のめっき槽接点306の押し付けのみでめっき槽接点306を洗浄してもよい。ステップ1406およびステップ1408において、洗浄ヘッド1201を洗浄台1302に押し当てずに、モータにより洗浄ヘッド1201を回転することで洗浄ヘッド1201の洗浄または脱水を実行してもよい。その場合、ヘッド洗浄部1205に洗浄台1302を設ける必要はない。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲での変更が可能である。
洗浄ヘッド1201を、図11で示した洗浄ノズル801を設けた洗浄乾燥部170と組み合わせてもよい。この場合、液滴307の付着量当たりの洗浄液量を向上させることができ、液滴307の希釈度が高まり、洗浄効率も向上すると考えられる。
本実施形態の電気めっき装置によれば、洗浄ヘッド1201が槽に設けられた接点に物理的に接触することで、槽に設けられた接点を洗浄することができる。よって、槽に設けられた接点の洗浄効率を向上させることができる。
また、本実施形態の電気めっき装置によれば、洗浄部1200を槽の側方に離隔して配置することができる。この構成によって、配管の配置などの自由度が向上する。この構成によって、他の実施形態における洗浄乾燥部の配置が困難なめっき槽にも洗浄部を配置することができ得る。
以上、いくつかの本発明の実施形態について説明してきたが、上記した発明の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
本願は、一実施形態として、基板ホルダを用いて基板をめっきするための電気めっき装置であって、電気めっき装置は、基板および/または基板ホルダを収容するための少なく
ともひとつの槽を備え、基板ホルダは、ハンガ肩と、ホルダ接点と、を備え、電気めっき装置は、槽の少なくともひとつの側部に設けられる洗浄乾燥部であって、ハンガ肩、ホルダ接点および槽に設けられた接点のうち少なくともひとつを洗浄および/または乾燥するための洗浄乾燥部を備える、電気めっき装置を開示する。
さらに本願は、一実施形態として、基板ホルダを用いて基板をめっきするための電気めっき装置における洗浄方法であって、電気めっき装置は、基板を収容するための少なくともひとつの槽を備え、基板ホルダは、ハンガ肩およびホルダ接点を備え、ハンガ肩、ホルダ接点および槽に設けられた接点のうち少なくともひとつを、槽の側部に設けられた洗浄乾燥部によって洗浄する、洗浄方法を開示する。
これらの電気めっき装置および電気めっき装置における洗浄方法は、めっき装置のスループットを低下させることなく各部品の洗浄を可能にするという効果を一例として奏する。
さらに本願は、一実施形態として、めっき槽接点が設けられためっき槽と、めっき槽接点を洗浄するための洗浄部と、を備え、洗浄部は、洗浄ヘッドと、洗浄ヘッドを上下動し、洗浄ヘッドをめっき槽接点に押し付けるヘッド上下動機構と、を備える、電気めっき装置を開示する。
さらに本願は、一実施形態として、電気めっき装置における洗浄方法であって、電気めっき装置は、めっき槽接点を備えるめっき槽と、めっき槽接点を洗浄するための洗浄部と、を備え、電気めっき装置に設けられた洗浄部の洗浄ヘッドをめっき槽接点に押し付けることで、めっき槽接点を洗浄する、洗浄方法を開示する。
これらの電気めっき装置および電気めっき装置における洗浄方法は、洗浄ヘッドとの物理的な接触によりめっき槽接点を洗浄することで、めっき槽接点の洗浄効率を向上させることができるという効果を一例として奏する。
100…電気めっき装置
110…槽(槽群)
111…前水洗槽
112…めっき槽
113…オーバーフロー槽
114…リンス槽
115…ブロー槽
120…搬送機構
121…搬送ガイド
122…搬送アーム
123…ホルダ把持機構
130…ストッカ
140…リフタ群
141…ストッカ用リフタ
142…前水洗槽用リフタ
143…めっき槽用リフタ
144…リンス槽用リフタ
145…ブロー槽用リフタ
146…リフタアーム
147…受台
148…リフタガイド
150…制御部
151…制御装置
152…記憶装置
153…入力装置
160…基板ホルダ
161…基板
170…洗浄乾燥部
201…保持部
202…ハンガ部
203…ハンガ肩
204…ホルダ接点
205…導線
301…めっき液
302…アノード
303…レギュレーションプレート
304…パドル
305…循環ポンプ
306…めっき槽接点
307…液滴
401…洗浄乾燥ボックス
402…洗浄用開口
403…洗浄液供給装置
404…乾燥用開口
405…ガス吐出吸引装置
406…排出口
407…ハンガ肩サポータ
408…上部開口
501…サポータ開口
502…パッキン
601…ヒータ
602…電源
603…ボックス開口
801…洗浄ノズル
802…乾燥ノズル
901…外壁
902…洗浄液供給装置
903…排出口
904…洗浄空間
1001…内壁
1200…洗浄部
1201…洗浄ヘッド
1202…ヘッド上下動機構
1203…アーム
1204…アーム回転機構
1205…ヘッド洗浄部
1206…モータ
1301…洗浄液供給装置
1302…洗浄台
1303…排出口

Claims (15)

  1. 基板ホルダを用いて基板をめっきするための電気めっき装置であって、
    前記電気めっき装置は、前記基板および/または前記基板ホルダを収容するための少なくともひとつの槽を備え、
    前記基板ホルダは、ハンガ肩と、ホルダ接点と、を備え、
    前記電気めっき装置は、前記槽の少なくともひとつの側部に設けられる洗浄乾燥部であって、前記ハンガ肩、前記ホルダ接点および前記槽に設けられた接点のうち少なくともひとつを洗浄および/または乾燥するための洗浄乾燥部を備える、
    電気めっき装置。
  2. 請求項1に記載の電気めっき装置であって、
    前記洗浄乾燥部は、洗浄乾燥ボックスを備え、
    前記洗浄乾燥ボックスは、
    洗浄用開口と、
    前記洗浄用開口を介して前記洗浄乾燥ボックスの内部に洗浄液を供給するための第1の洗浄液供給装置と、を備える、
    電気めっき装置。
  3. 請求項2に記載の電気めっき装置であって、
    前記洗浄乾燥ボックスは、前記基板ホルダが前記槽に収容された場合の前記ホルダ接点の位置に対応する位置に、上部開口を備え、
    前記洗浄用開口は、前記上部開口に向けて前記洗浄液を噴射するための洗浄ノズルである、
    電気めっき装置。
  4. 請求項2に記載の電気めっき装置であって、
    前記洗浄乾燥ボックスは、前記基板ホルダが前記槽に収容された場合の前記ホルダ接点の位置に対応する位置に、上部開口を備え、
    前記洗浄用開口は、前記上部開口より下部に設けられる、
    電気めっき装置。
  5. 請求項2に記載の電気めっき装置であって、
    前記洗浄乾燥ボックスは、第2の洗浄液供給装置を備え、
    前記第2の洗浄液供給装置が供給する洗浄液は、前記第1の洗浄液供給装置が供給する洗浄液とは異なる、
    電気めっき装置。
  6. 請求項1に記載の電気めっき装置であって、
    前記洗浄乾燥部は、洗浄乾燥ボックスを備え、
    前記洗浄乾燥ボックスは、
    乾燥用開口と、
    前記乾燥用開口を介して前記洗浄乾燥ボックスの内部にガスを吐出するまたは内部からガスを吸引するためのガス吐出吸引装置と、を備える、
    電気めっき装置。
  7. 請求項1に記載の電気めっき装置であって、
    前記洗浄乾燥部は、前記基板ホルダが前記槽に収容された場合の前記ハンガ肩の位置より上部に、洗浄液を噴射するための洗浄ノズルを備える、
    電気めっき装置。
  8. 請求項1に記載の電気めっき装置であって、
    前記槽は、めっき槽接点が設けられためっき槽であり、
    前記洗浄乾燥部は、
    前記めっき槽接点の周囲に形成される外壁と、
    前記外壁によって画定され、前記めっき槽接点を含む洗浄空間に洗浄液を供給するための洗浄液供給装置と、を備える、
    電気めっき装置。
  9. 請求項1に記載の電気めっき装置であって、
    前記槽は、リンス槽およびブロー槽であって、
    前記リンス槽は、前記基板ホルダに設けられたホルダ接点および前記基板ホルダのハンガ肩の少なくとも一方を洗浄するための第1の洗浄乾燥部を備え、
    前記ブロー槽は、前記基板ホルダに設けられたホルダ接点および前記基板ホルダのハンガ肩の少なくとも一方を乾燥するための第2の洗浄乾燥部を備える、
    電気めっき装置。
  10. 請求項1に記載の電気めっき装置であって、
    前記槽は、めっき槽接点が設けられためっき槽であり、
    前記洗浄乾燥部は、前記基板ホルダが前記めっき槽に収容された場合の前記ハンガ肩の位置より上部に、前記めっき槽の外側から内側へのガス流を生成するための乾燥ノズルを備える、
    電気めっき装置。
  11. 基板ホルダを用いて基板をめっきするための電気めっき装置における洗浄方法であって、
    前記電気めっき装置は、前記基板を収容するための少なくともひとつの槽を備え、
    前記基板ホルダは、ハンガ肩およびホルダ接点を備え、
    前記ハンガ肩、前記ホルダ接点および前記槽に設けられた接点のうち少なくともひとつを、前記槽の側部に設けられた洗浄乾燥部によって洗浄する、
    洗浄方法。
  12. 請求項11に記載の洗浄方法であって、
    洗浄液の噴射によって前記ホルダ接点または前記ハンガ肩を洗浄する、洗浄方法。
  13. 請求項11に記載の洗浄方法であって、
    前記槽はめっき槽接点が設けられためっき槽であり、
    前記洗浄乾燥部は、前記めっき槽接点が位置する洗浄空間に洗浄液を供給することで前記めっき槽接点を洗浄する、洗浄方法。
  14. めっき槽接点が設けられためっき槽と、
    前記めっき槽接点を洗浄するための洗浄部と、を備え、
    前記洗浄部は、
    洗浄ヘッドと、
    前記洗浄ヘッドを上下動し、前記洗浄ヘッドを前記めっき槽接点に押し付けるヘッド上下動機構と、を備える、
    電気めっき装置。
  15. 電気めっき装置における洗浄方法であって、
    前記電気めっき装置は、
    めっき槽接点を備えるめっき槽と、
    前記めっき槽接点を洗浄するための洗浄部と、を備え、
    前記電気めっき装置に設けられた洗浄部の洗浄ヘッドを前記めっき槽接点に押し付けることで、前記めっき槽接点を洗浄する、洗浄方法。
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