JP2018177673A - 化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】光沢がある化粧料であって、従来のシリコーン系樹脂皮膜のようなつっぱり感やごわつき感がなく、使用感、密着性、柔軟性に優れ、二次付着等の色移り防止効果が良い、化粧崩れのし難い、新規の化粧料の提供。【解決手段】モノマー単位として、少なくとも式(1)で示されるシリコーンマクロモノマーを含む構造であり、主鎖に(メタ)アクリル鎖を有するアクリルシリコーン共重合体(但し、前記アクリルシリコーン共重合体の屈折率が1.47以上である)を含むものである化粧料。[XはC6〜12の2価の芳香族基又は−COOR4−;R4はSiと結合されているOを含んでいても良い2価の脂肪族基;R1はH又はメチル基;R2は各々独立にC1〜6の1価アルキル基;R3はフェニル;nは1〜100の整数、mは1〜100の整数;構成比n/mは1/2〜4/1]【選択図】なし

Description

本発明は、化粧料に関する。
従来のメイクアップ化粧料は、例えば、口紅を唇に塗布した後、該口紅がカップなどに転写されてしまう二次付着性が問題となっていた。また、ファンデーションの場合にも、塗布した化粧料が衣服などに付着してしまう二次付着の問題があり、これは発汗や皮脂などにより化粧料がよれてしまうという現象も含めて化粧崩れと呼ばれている。
そこで、二次付着を起こしにくい、即ち耐移り性に優れ、化粧崩れしにくいメイクアップ化粧料として、揮発性及び/又は非揮発性のシリコーン油及び炭化水素油を様々に組み合わせて配合した製品が提案されている。
例えば、特許文献1には、特定構造の有機シリコーン樹脂、揮発性シリコーン油及び粉末を含有するメイクアップ化粧料が開示されており、化粧崩れ防止効果に優れ、のびが良く、さっぱりした使用感が得られるとしている。しかしながら、このシリコーン系樹脂によって形成される皮膜は硬く、突っ張り感やごわつきを感じ、乾燥感を生じる場合があった。
また、特許文献2には、メチルフェニルポリシロキサンを含む化粧料が開示されており、メチルフェニルポリシロキサンが表面に存在することによって、ツヤがあり、化粧持ち良く、にじみにくくするとされている。しかしながら、メチルフェニルポリシロキサンは液体のため、飲食等を数回行うと移行して、色移りの原因となってしまう。
さらに、特許文献3、4、5には、シリコーングラフトアクリル重合体を皮膜形成剤として用いる検討が行われている。このようなシリコーングラフトアクリル重合体は皮膜が弱いため、二次付着性に問題があった。
さらに、特許文献6には、長鎖アルキルモノマー、親水性モノマー由来のモノマー単位を持つシリコーングラフトアクリル重合体が記載されており、感触、相溶性、滑り性の改善についての言及があるが、まだこれらの点について十分とは言えない。
かくして、二次付着を起こしにくいことに加え、皮膜の柔軟性、密着性が良く、使用感にも優れ、化粧膜に高いツヤを付与して化粧効果を高める皮膜形成剤を含むメイクアップ化粧料が必要とされている。
特開昭61−65809号公報 国際公開第WO2011−096337号パンフレット 特開平7−187954号公報 特開平4−342513号公報 特開平2−25411号公報 特開2012−072081号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、光沢がある化粧料であって、従来のシリコーン系樹脂皮膜のようなつっぱり感やごわつき感がなく、使用感、密着性、柔軟性に優れ、色移り防止効果が良い、新規の化粧料を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明によれば、
モノマー単位として、少なくとも下記一般式(1)で示されるシリコーンマクロモノマーを含む構造であり、主鎖に(メタ)アクリル鎖を有するアクリルシリコーン共重合体(但し、前記アクリルシリコーン共重合体の屈折率が1.47以上である)を含むものであることを特徴とする化粧料を提供する。
Figure 2018177673
[上記式(1)中、Xは炭素数6〜12の2価の芳香族基もしくは−COOR−であり、但しRはSiと結合されている酸素原子を含んでいても良い2価の脂肪族基であり、Rは水素原子またはメチル基であり、Rは互いに同一もしくは異なる、非置換の炭素数1〜6の1価アルキル基、Rはフェニル基であり、nは1〜100、mは1〜100の整数を示し、構成比n/mは1/2〜4/1である。]
このような化粧料であれば、従来のシリコーン系樹脂皮膜のようなつっぱり感やごわつき感がなく、使用感、密着性、柔軟性に優れ、色移り防止効果が良い化粧料となる。
また、前記アクリルシリコーン共重合体が、モノマー単位として脂環式(メタ)アクリルモノマーを含むものであることが好ましい。
このような化粧料であれば、高い光沢と色移り防止性と揮発性有機油への溶解性が更に良好なものとなる。
また、前記アクリルシリコーン共重合体が、モノマー単位として前記一般式(1)で示されるシリコーンマクロモノマーを30〜70質量%、モノマー単位として前記脂環式(メタ)アクリルモノマーを30〜70質量%含むものであることが好ましい。
このような化粧料であれば、高い光沢と使用感、密着性、柔軟性、色移り防止性と揮発性有機油への溶解性を良好に両立することができる。
また、前記アクリルシリコーン共重合体と、揮発性シリコーン油、または揮発性有機油とを質量比7:3で混合した際に、25℃で前記アクリルシリコーン共重合体が析出、もしくは分離しないものであることが好ましい。
このような化粧料であれば、揮発性シリコーン油、または揮発性有機油への溶解性が更に良好なものとなる。
また、前記アクリルシリコーン共重合体の他に揮発性シリコーン油、または揮発性有機油を含むものであることが好ましい。
このような化粧料であれば、化粧料の使用感が更に良好なものとなる。
また、前記化粧料が、メイクアップ化粧料であることが好ましい。
このように、本発明の化粧料は、特にメイクアップ化粧料として好適に用いることができる。
本発明で使用されるアクリルシリコーン共重合体は揮発性シリコーン油、揮発性有機油、その他化粧品で用いられる油剤に広く溶解し、屈折率が1.47以上と高いため、化粧料、特にメイクアップ化粧料に光沢を与えることができ、さらにベタつきのない皮膜を形成する。また、上記アクリルシリコーン共重合体を含む化粧料はつっぱり感やごわつき感がなく、使用感、密着性、柔軟性に優れ、色移り防止効果が良い。
以下、本発明をより詳細に説明する。
上記のように、光沢がある化粧料であって、従来のシリコーン系樹脂皮膜のようなつっぱり感やごわつき感がなく、使用感、密着性、柔軟性に優れ、色移り防止効果が良い、新規の化粧料が求められている。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、フェニル基と非置換の炭素数1〜6の1価アルキル基を特定の比率で含有したシリコーンマクロモノマー由来のモノマー単位を含有するアクリルシリコーン共重合体を含む化粧料が、光沢があって、つっぱり感やごわつき感がなく、使用感、密着性、柔軟性に優れ、色移り防止効果が良いことを見出した。特に、当該アクリルシリコーン共重合体は、上記の効果をより高めるために脂環式(メタ)アクリルモノマー由来のモノマー単位を含むものが良いことも見出し、本発明を完成させた。このようなアクリルシリコーン共重合体が実際に合成され、化粧料に添加されたことはこれまでなかった。
すなわち、本発明は、モノマー単位として、少なくとも下記一般式(1)で示されるシリコーンマクロモノマーを含む構造であり、主鎖に(メタ)アクリル鎖を有するアクリルシリコーン共重合体(但し、前記アクリルシリコーン共重合体の屈折率が1.47以上である)を含むものであることを特徴とする化粧料である。
Figure 2018177673
[上記式(1)中、Xは炭素数6〜12の2価の芳香族基もしくは−COOR−であり、但しRはSiと結合されている酸素原子を含んでいても良い2価の脂肪族基であり、Rは水素原子またはメチル基であり、Rは互いに同一もしくは異なる、非置換の炭素数1〜6の1価アルキル基、Rはフェニル基であり、nは1〜100、mは1〜100の整数を示し、構成比n/mは1/2〜4/1である。]
以下、本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
一般式(1)で示されるシリコーンマクロモノマー
Figure 2018177673
[上記式(1)中、Xは炭素数6〜12の2価の芳香族基もしくは−COOR−であり、但しRはSiと結合されている酸素原子を含んでいても良い2価の脂肪族基であり、Rは水素原子またはメチル基であり、Rは互いに同一もしくは異なる、非置換の炭素数1〜6の1価アルキル基、Rはフェニル基であり、nは1〜100、mは1〜100の整数を示し、構成比n/mは1/2〜4/1である。]
上記式(1)で示されるシリコーンマクロモノマーのRは、水素原子またはメチル基であるが、好ましくはメチル基である。
は互いに同一もしくは異なる、非置換の炭素数1〜6の1価アルキル基であり、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基であり、より好ましくはメチル基である。
はフェニル基であり、上記式(1)で示されるシリコーンマクロモノマーは樹脂の光沢を出すためにフェニル基を含む。
Xは、炭素数6〜12の2価の芳香族基もしくは−COOR−であり、好ましくは炭素数6〜8の2価の芳香族基もしくは−COOR−である。2価の芳香族基としては、フェニレン基、トリレン基、キシリレン基、メシチレン基等が例示され、好ましくはフェニレン基である。また、−COOR−において、RはSiに結合されている酸素原子を含んでいても良い2価の脂肪族基であり、カルボニル基は共重合体主鎖の炭素原子に結合されている。Rは例えば−(CH−であり、ここでaは1〜9の整数、好ましくは2〜7の整数、より好ましくは3〜5の整数である。
nは1〜100、好ましくは1〜80であり、mは1〜100、好ましくはmは1〜80であり、構成比n/mは1/2〜4/1、好ましくは1/2〜3/1の範囲である。n/mが1/2未満のシリコーンマクロマーを実際に作製することは困難である。n/mが4/1を超える場合、屈折率が低下し、化粧料に配合した際に十分に光沢を与えることが出来ないため化粧効果が低下する。また、皮膜の柔軟性、感触が低下し、2次付着性も低下する。
アクリルシリコーン共重合体
上記アクリルシリコーン共重合体は屈折率が1.47以上であり、好ましくは1.48以上である。屈折率が1.47未満では化粧料に十分なツヤを与えることができなくなり、化粧効果が低下する。
前記アクリルシリコーン共重合体はモノマー単位として脂環式(メタ)アクリルモノマーを含むことが好ましい。脂環式(メタ)アクリルモノマーとしては、アダマンチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレートが例示され、好ましくはアダマンチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレートであり、より好ましくはアダマンチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレートである。脂環式(メタ)アクリルモノマーは高い屈折率であり、高い光沢を付与できる。また、(1)式のアクリルシリコーンマクロマーが高いフェニル含有量であるため、揮発性シリコーン油、または揮発性有機油への溶解性が低くなる傾向があり、そのため、脂環式(メタ)アクリルモノマー由来のモノマー単位の炭化水素部分を含有させる事により、溶解性を改善させることが可能となる。また、アダマンチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレートは比較的高いガラス転移点を持っており、強い皮膜を形成できるようになるため、二次付着性が改善される。
前記アクリルシリコーン共重合体は、モノマー単位として一般式(1)で示されるシリコーンマクロモノマーを30〜70質量%、モノマー単位として脂環式(メタ)アクリルモノマーを30〜70質量%含むことが好ましい。一般式(1)で示されるシリコーンマクロモノマーは好ましくは40〜60質量%であり、脂環式(メタ)アクリルモノマーは好ましくは30〜60質量%である。
さらに、本発明の前記アクリルシリコーン共重合体を構成する、他のモノマー単位成分としては、ラジカル重合性のビニル基を有するものであり、かかるビニル系単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸tert−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等の低級アルキル(メタ)アクリレート;(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル等の高級アルキル(メタ)アクリレート;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、2−エチルヘキサン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル等の脂肪酸ビニルエステル;スチレン、ビニルトルエン、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等の芳香族含有単量体;(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、イソブトキシメトキシ(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、ビニルピロリドン、N−ビニルアセトアミド等のアミド基含有ビニル型単量体;(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、グリセリル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチルアクリルアミド等の水酸基含有ビニル型単量体;テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチルビニルエーテル、セチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル等のエーテル結合含有ビニル型単量体;(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アリルグリシジルエーテル、メタクリロイルオキシエチルイソシアネート等が挙げられる。
また、多官能ビニル系単量体も使用可能であり、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリオキシエチル(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、スチリル基封鎖ポリジメチルシロキサンなどの不飽和基含有シリコ−ン化合物等が例示される。
本発明の前記アクリルシリコーン共重合体を製造するための重合は、上記モノマーとベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリル等のラジカル重合開始剤の存在下に行うことができる。重合方法は、溶液重合法、乳化重合法、懸濁重合法、バルク重合法のいずれの方法の適用も可能である。これらの中でも、溶液重合法は、得られる重量平均分子量を調べる際のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)のグラフの分散と共重合体の重量平均分子量を適宜調製することが容易であることから好ましい方法である。重合の際、用いられる溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、デカン、ドデカン、ヘキサデカン、オクタデカン等の脂肪族系有機溶剤、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族系有機溶剤、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノール、デカノール等のアルコール系有機溶剤、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化有機溶剤、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系有機溶剤が挙げられ、上記有機溶剤中で重合反応を行っても良い。
このようにして製造されるアクリルシリコーン共重合体のGPCにおけるポリスチレン換算の重量平均分子量は700〜500,000が好ましく、特には5000〜400,000が好ましく、より一層好ましくは8000〜200,000である。
上記のようにして製造することができる共重合体の具体例としては、一般式(1)で示されるシリコーンマクロモノマーと脂環式(メタ)アクリルモノマーとを共重合させてなる共重合体や、一般式(1)で示されるシリコーンマクロモノマーと脂環式(メタ)アクリルモノマーと他のモノマーとを共重合させてなる共重合体が挙げられる。これら共重合体を含む化粧料であれば、光沢があり、耐移り性に優れ、化粧崩れし難く、しかも安定性、使用性の良好な、なおかつにじみのない化粧料となる。
また本発明のアクリルシリコーン共重合体は、揮発性シリコーン油、または揮発性有機油と質量比7:3で混合した際に、25℃で前記アクリルシリコーン共重合体が析出、もしくは分離しないことが好ましい。前記に示したアクリルシリコーン共重合体の組成であれば、このような条件を満たすことができる。
本発明はアクリルシリコーン共重合体の他に揮発性シリコーン油、または揮発性有機油を含むことが好ましい。これらは単一でも混合物でもよく、揮発性シリコーン油はジメチルポリシロキサン(2量体、3量体、4量体、5量体)、カプリリルメチコン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン、トリストリメチルシロキシメチルシラン、テトラキストリメチルシロキシシラン等が挙げられる。揮発性有機油としては炭化水素油としては、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、イソドデカン、軽質流動イソパラフィン、酢酸ブチル等が挙げられる。好ましくはジメチルポリシロキサン(4量体、5量体)、カプリリルメチコン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、トリストリメチルシロキシメチルシラン、テトラキストリメチルシロキシシラン、軽質イソパラフィン、イソドデカン、軽質流動イソパラフィン、酢酸ブチルである。これら揮発性油剤の配合量は化粧料全体の1〜98質量%、好ましくは1〜50質量%、さらに好ましくは3〜30質量%である。
本発明は上記揮発性油剤の他にも、さらに化粧品に許容される油剤を含むことができる。このような液状油剤としては、1種または2種以上のシリコーン油、炭化水素油、高級脂肪酸、エステル油や天然動植物油等の極性油、半合成油、及び/又はフッ素系油等を挙げることができる。
シリコーン油としては、不揮発性のジメチルポリシロキサン、フェニルトリメチコン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルヘキシルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体等の低粘度から高粘度の直鎖或いは分岐状のオルガノポリシロキサン、テトラメチルテトラフェニルシクロテトラシロキサン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、高重合度のガム状ジメチルポリシロキサン、ガム状アミノ変性オルガノポリシロキサン、ガム状のジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体等のシリコーンゴム、及びシリコーンガムやゴムの環状シロキサン溶液、トリメチルシロキシケイ酸、トリメチルシロキシケイ酸の環状オルガノポリシロキサン溶液、ステアロキシシリコーン等の高級アルコキシ変性オルガノポリシロキサン、高級脂肪酸変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキサン、長鎖アルキル変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、シリコーン樹脂及びシリコーンレジンの溶解物等が挙げられる。
炭化水素油としては不揮発性のオゾケライト、スクワラン、合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、ポリエチレン・ポリピロピレンワックス、(エチレン/プロピレン/スチレン)コポリマー、(ブチレン/プロピレン/スチレン)コポリマー、流動パラフィン、流動イソパラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、水添ポリイソブテン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等が挙げられ、高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデシノール、コレステロール、フィトステロール、POEコレステロールエーテル、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、モノオレイルグリセリルエーテル(セラキルアルコール)等が挙げられる。
エステル油としては、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、ラウロイルサルコシンイソプロピルエステル、リンゴ酸ジイソステアリル等が挙げられる。グリセライド油としては、アセトグリセリル、トリイソオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、ミリスチン酸イソステアリン酸ジグリセリル等が挙げられる。
また、天然動植物油類及び半合成油として、アボガド油、アマニ油、アーモンド油、イボタロウ、エノ油、オリーブ油、カカオ脂、カポックロウ、カヤ油、カルナウバロウ、肝油、キャンデリラロウ、精製キャンデリラロウ、牛脂、牛脚脂、牛骨脂、硬化牛脂、キョウニン油、鯨ロウ、硬化油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サトウキビロウ、サザンカ油、サフラワー油、シアバター、シナギリ油、シナモン油、ジョジョバロウ、スクワラン、スクワレン、セラックロウ、タートル油、大豆油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、豚脂、ナタネ油、日本キリ油、ヌカロウ、胚芽油、馬脂、パーシック油、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、ヒマワリ油、ブドウ油、ベイベリーロウ、ホホバ油、水添ホホバ油、マカデミアナッツ油、ミツロウ、ミンク油、メドウフォーム油、綿実油、綿ロウ、モクロウ、モクロウ核油、モンタンロウ、ヤシ油、硬化ヤシ油、トリヤシ油脂肪酸グリセライド、羊脂、落花生油、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、酢酸ラノリンアルコール、ラノリン脂肪酸イソプロピル、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル、卵黄油等が挙げられる。ただし、POEはポリオキシエチレンを意味する。
フッ素系油剤としては、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタン等が挙げられる。
化粧品に許容される揮発性油剤以外の油剤の配合量は化粧料の剤系によっても異なるが、化粧料全体の1〜98質量%、好ましくは1〜50質量%の範囲が好適である。
本発明は、さらに1種または2種以上の紫外線吸収成分を含むことができる。これにより、本発明の化粧料は使用感良好で使用性及び持続性に優れる上、紫外線を吸収することのできる化粧料となる。紫外線吸収成分としては、紫外線吸収剤及び紫外線散乱剤が包含される。紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸等の安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸メチル等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸メチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤、パラメトキシケイ皮酸オクチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ウロカニン酸エチル等のウロカニン酸系紫外線吸収剤、4−t−ブチル−4’−メトキシ−ジベンゾイルメタン等のジベンゾイルメタン系紫外線吸収剤等が例示される。また、先に述べた紫外線吸収性の官能基を備えるシリコーン誘導体を用いてもよい。紫外線吸収散乱剤としては、微粒子酸化チタン、微粒子鉄含有酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化セリウム及びそれらの複合体等、紫外線を吸収散乱する粉体が挙げられる。これらのうち、ケイ皮酸系紫外線吸収剤、ジベンゾイルメタン系紫外線吸収剤、酸化チタン、及び酸化亜鉛が好ましい。
本発明は、その目的に応じて水も配合することができる。
本発明は、さらに1種または2種以上の界面活性剤を含むことができる。これにより、本発明の化粧料は使用目的に応じて界面活性剤を配合することで、より使用性にすぐれた化粧料となる。界面活性剤としては、アニオン性、カチオン性、非イオン性及び両性の界面活性剤があるが、本発明の化粧料に含まれる界面活性剤は特に制限されるものではなく、通常の化粧料に使用されるものであれば、いずれのものも使用することができる。
具体的に例示すると、アニオン性界面活性剤としては、ステアリン酸ナトリウムやパルミチン酸トリエタノールアミン等の脂肪酸セッケン、アルキルエーテルカルボン酸及びその塩、アミノ酸と脂肪酸の縮合物塩、アルカンスルホン酸塩、アルケンスルホン酸塩、脂肪酸エステルのスルホン酸塩、脂肪酸アミドのスルホン酸塩、ホルマリン縮合系スルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、第二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキル及びアリルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸エステル塩類、アルキルリン酸塩、エーテルリン酸塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩、アミドリン酸塩、N−アシル乳酸塩、N−アシルサルコシン塩、N−アシルアミノ酸系活性剤等;カチオン性界面活性剤としては、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアミノアルコール脂肪酸誘導体等のアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩、芳香族四級アンモニウム塩、ピリジウム塩、イミダゾリウム塩等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、メチルグルコシド脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステロールエーテル、直鎖或いは分岐状ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、直鎖或いは分岐状ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、直鎖或いは分岐状ポリグリセリン変性オルガノポリシロキサン、直鎖或いは分岐状ポリグリセリン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、アルカノールアミド、糖エーテル、糖アミド等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、ベタイン、アミノカルボン酸塩、イミダゾリン誘導体、アミドアミン型等が挙げられる。
これらの界面活性剤の中でも、分子中にポリオキシエチレン鎖を有する直鎖或いは分岐状のオルガノポリシロキサン、分子中にポリグリセリン鎖を有する直鎖或いは分岐状のオルガノポリシロキサン、或いはそれぞれのアルキル共変性オルガノポリシロキサンである界面活性剤が好ましい。市販品としては、特に限定されるものではないが、KF−6011、KF−6011P、KF−6043、KF−6012、KF−6013、KF−6015、KF−6016、KF−6017、KF−6028、KF−6028P、KF−6038、KF−6100、KF−6104、KF−6105(何れも信越化学工業(株)製)等がある。また、HLBが2〜10である界面活性剤が好ましく、配合量は、化粧料全体の0.1〜20質量%であることが好ましく、特に0.2〜10質量%の範囲が好適である。
本発明はさらに1種または2種以上の粉体を含んでも良い。粉体としては、通常の化粧料に使用されるものであれば、その形状(球状、針状、板状等)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わず、いずれのものも使用することができる。例えば無機粉体、有機粉体、界面活性剤金属塩粉体、有色顔料、パール顔料、タール色素、金属粉末顔料、天然色素、染料等の着色剤があげられる。
無機粉体の具体例としては、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン、シリカ、シリル化シリカ等が挙げられる。
有機粉体の例としては、ポリアミドパウダー、ポリアクリル酸・アクリル酸エステルパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタン、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、テトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロース、シルクパウダー、ナイロンパウダー、12ナイロン、6ナイロン、ジメチルポリシロキサンを架橋した構造を持つ架橋型球状ジメチルポリシロキサン微粉末、架橋型球状ポリメチルシルセスキオキサン微粉末、架橋型球状オルガノポリシロキサンゴム表面をポリメチルシルセスキオキサン粒子で被覆してなる微粉末、疎水化シリカ、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂、微結晶繊維粉体、デンプン末、脂肪酸デンプン誘導体末、ラウロイルリジン等が挙げられる。
界面活性剤金属塩粉体(金属石鹸)の例としては、ウンデシレン酸亜鉛、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム、パルミチン酸亜鉛、パルミチン酸アルミニウム、ラウリン酸亜鉛等が挙げられる。
有色顔料の具体例としては、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの、及びこれらの粉体を複合化した合成樹脂粉体等が挙げられる。
パール顔料の具体例としては、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母等;金属粉末顔料としては、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー、ステンレスパウダー等が挙げられる。
タール色素としては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等;天然色素としては、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等から選ばれる粉体が挙げられる。
これらの粉体のうち、本発明においては、少なくとも一部がジメチルポリシロキサンを架橋した構造を持つ架橋型球状ジメチルポリシロキサン微粉末、架橋型球状ポリメチルシルセスキオキサン微粉末、架橋型球状ポリシロキサンゴム表面をポリメチルシルセスキオキサン粒子で被覆してなる微粉末架橋型球状ジフェニルポリシロキサンゴム表面をポリメチルシルセスキオキサン粒子で被覆してなる微粉末、疎水化シリカが好ましく、また、フッ素基を有する粉体、着色剤も用いられる。市販品としては、KMP−590、KSP−100、KSP−101、KSP−102、KSP−105、KSP−300(何れも信越化学工業(株)製)等がある。
これらの粉体は、粉体の複合化や一般油剤、シリコーン油、フッ素化合物、界面活性剤等で処理したものも使用することができる。例えば、フッ素化合物処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N−アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理、アミノ酸処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理などによって事前に表面処理されていてもいなくてもかまわない。必要に応じて1種、又は2種以上用いることができる。また、これらの粉体の配合量は、化粧料全体の99質量%以下の範囲が好適である。特に、粉末化粧料の場合の配合量は、化粧料全体の80〜99質量%の範囲が好適である。
本発明は、さらに1種または2種以上の分子構造中にアルコール性水酸基を有する化合物を含んでも良い。かかる化合物としては、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、ソルビトール、マルトース等の糖アルコール等があり、コレステロール、シトステロール、フィトステロール、ラノステロール等のステロール、ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジブチレングリコール、ペンチレングリコール等の多価アルコール等があるが、通常は水溶性一価のアルコール、水溶性多価アルコールが多く用いられる。分子構造中にアルコール性水酸基を有する化合物の配合量は、化粧料全体の98質量%以下の範囲が好適である。
本発明は、さらに1種または2種以上の親水性基を有しない架橋型オルガノポリシロキサン重合物と液状油剤からなる組成物を含んでも良い。該架橋型オルガノポリシロキサン重合物は、アルキルハイドロジェンポリシロキサンを分子鎖末端に反応性ビニル性不飽和基を有する架橋剤と反応することによって得られる。アルキルハイドロジェンポリシロキサンとしては直鎖ないし一部分岐単位を有するメチルハイドロジェンポリシロキサン、炭素数が6〜20のアルキル鎖がグラフトされたメチルハイドロジェンポリシロキサン等をあげることができる。ケイ素原子に結合した水素原子は、分子中に平均で二つ以上必要である。架橋剤は、メチルビニルポリシロキサンやα、ω−アルケニルジエン等のように、分子中に二つ以上のビニル性反応部位を持つものがあげられる。これらの例として特許第1925781号公報、特許第1932769号公報、国際公開第WO03−24413号パンフレット、特開2009−185296号公報に記載されている組成物が挙げられる。該架橋型メチルポリシロキサンを、例えば自重以上の0.65mm/秒(25℃)〜100.0mm/秒(25℃)の低粘度シリコーン、流動パラフィン、スクワラン、イソドデカン等の炭化水素油やトリオクタノイン等のグリセライド油、エステル油で膨潤させる。また、これらの架橋型オルガノポリシロキサンは市販品としては、特に限定されるものではないが、シリコーン油でペースト状にしたKSG−15、KSG−16、KSG−18、KSG−1610、USG−103、炭化水素油やトリグリセライド油でペースト状にしたUSG−106、KSG−41、KSG−42、KSG−43、KSG−44、KSG−810(何れも信越化学工業(株)製)等がある。該親水性基を有しない架橋型オルガノポリシロキサンと液状油剤からなる組成物の配合量は、化粧料の総量に対して0.1〜50質量%であることが好ましく、更に好ましくは1〜30質量%である。
本発明は、さらに1種または2種以上の親水性基を有する架橋型オルガノポリシロキサン重合物と液状油剤からなる組成物を含んでも良い。該親水性基としては、ポリエーテル基、ポリグリセリン基が好ましい。該ポリエーテル基及び/又はポリグリセリン基を有する架橋型オルガノポリシロキサン重合物は、アルキルハイドロジェンポリシロキサンを分子鎖末端に反応性ビニル性不飽和基を有する架橋剤と反応することによって得られる。アルキルハイドロジェンポリシロキサンとしてポリオキシエチレン鎖がグラフトされたメチルハイドロジェンポリシロキサン、ポリグリセリン鎖がグラフトされたメチルハイドロジェンポリシロキサン等をあげることができ、ケイ素原子に結合した水素原子は、分子中に平均で二つ以上必要である。架橋型オルガノポリシロキサン重合物を、自重以上の0.65mm/秒(25℃)〜100.0mm/秒(25℃)の低粘度シリコーン、流動パラフィン、スクワラン、イソドデカン等の炭化水素油やトリオクタノイン等のグリセライド油、エステル油に膨潤させる。架橋剤は、メチルビニルポリシロキサンやα、ω−アルケニルジエン、グリセリントリアリルエーテル、ポリオキシアルキニル化グリセリントリアリルエーテル、トリメチロールプロパントリアリルエーテル、ポリオキシアルキニル化トリメチロールプロパントリアリルエーテル等のように、分子中に二つ以上のビニル性反応部位を持つものがあげられるが、これらを反応させた架橋物は、少なくとも1つの親水基を有するものである。組成物としては、特許第2631772号公報、特開平9−136813号公報、特開2001−342255号公報、国際公開第WO03/20828号パンフレット、特開2009−185296号公報に記載されているものが好ましい。また、これらの架橋型オルガノポリシロキサンは市販品としては、特に限定されるものではないが、シリコーン油でペースト状にしたKSG−210、KSG−240、KSG−710、炭化水素油やトリグリセライド油でペースト状にしたKSG−310、KSG−320、KSG−330、KSG−340、KSG−820、KSG−830、KSG−840(何れも信越化学工業(株)製)等がある。また、該親水性基を有する架橋型オルガノポリシロキサンと液状油剤からなる組成物の配合量は、化粧料の総量に対して0.1〜50質量%であることが好ましく、更に好ましくは1〜30質量%である。
本発明は、その目的に応じてシリコーンワックスを含むこともできる。このシリコーンワックスは、5員環以上のラクトン化合物の開環重合物であるポリラクトンを結合させたポリラクトン変性ポリシロキサンであることが好ましい。あるいは、このシリコーンワックスは、ピロリドン基、長鎖アルキル基、ポリオキシアルキレン基、フルオロアルキル基、カルボン酸などのアニオン基の中から選択された少なくとも一つの官能基を分子中に含有するアクリル変性ポリシロキサンであることが好ましい。市販品としては、長鎖アルキル基を有するワックスとして、KP−561P、KP−562P(何れも信越化学工業(株)製)等が例示される。
さらに本発明の化粧料には、通常の化粧料に使用される成分、油溶性ゲル化剤(有機変性粘土鉱物)等を添加することができる。
前記油溶性ゲル化剤としては、例えばアルミニウムステアレート、マグネシウムステアレート、ジンクミリステート等の金属セッケン、N−ラウロイル−L−グルタミン酸、α,γ−ジ−n−ブチルアミン等のアミノ酸誘導体、デキストリンパルミチン酸エステル、デキストリンステアリン酸エステル、デキストリン2−エチルヘキサン酸パルミチン酸エステル等のデキストリン脂肪酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル、フラクトオリゴ糖ステアリン酸エステル、フラクトオリゴ糖2−エチルヘキサン酸エステル等のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステル、モノベンジリデンソルビトール、ジベンジリデンソルビトール等のソルビトールのベンジリデン誘導体、ジメチルベンジルドデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー、ジメチルジオクタデシルアンモニウムモンモリナイトクレー等の有機変性粘土鉱物等から選ばれる1種または2種以上の油溶性ゲル化剤が挙げられる。
また、本発明の化粧料としては、上記化粧料成分を配合してなる、メイクアップ下地、コンシーラー、白粉、リキッドファンデーション、油性ファンデーション、頬紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、口紅等のメイクアップ化粧料、シャンプー、リンス、トリートメント、セット剤等の毛髪化粧料、制汗剤、日焼け止めオイルや日焼け止め乳液、日焼け止めクリームなどの紫外線防御化粧料等が挙げられる。
また、これらの化粧料の形状としては、液状、乳液状、クリーム状、固形状、ペースト状、ゲル状、粉末状、プレス状、多層状、ムース状、スプレー状、スティック状等、種々の形状を選択することができる。
さらに、これらの化粧料の形態としては、水性、油性、油中水型エマルション、水中油型エマルション、非水エマルション、W/O/WやO/W/Oなどのマルチエマルション等、種々の形態を選択することができる。
以下、合成例、及び本発明の化粧料の実施例、比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。尚、特に断らない限り、以下に記載する「%」は「質量%」を意味し、各例の全体の質量を100%として各成分の質量%を表す。粘度は25℃での数値である。
(合成例(1)〜(5))、(比較合成例(1)〜(4))
攪拌機、温度計、還流冷却器を備えたガラス製フラスコに、メチルエチルケトン140.0g、下記表1に示した各モノマーと、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート4.0gを入れ、窒素気流下にて攪拌しながら加熱還流した。5時間重合を行った後、減圧下で揮発性成分を留去してシリコーン共重合体(合成例(1)〜(5))及び(比較合成例(1)〜(4))を得た。また、GPCにて重量平均分子量(ポリスチレン換算)、屈折率をアッベ型屈折率計(25℃)で求めた。また、得られた重合体とイソドデカンを質量比7:3で混合し、120℃で加熱溶解後、25℃に冷却し、外観を確認した。○は透明(微濁)溶解、×は樹脂(シリコーン共重合体)の析出を意味する。
Figure 2018177673
シリコーンマクロマー(1)
Figure 2018177673
シリコーンマクロマー(2)
Figure 2018177673
シリコーンマクロマー(3)
Figure 2018177673
比較用シリコーンマクロマー(4)
Figure 2018177673
比較用シリコーンマクロマー(5)
Figure 2018177673
比較用シリコーンマクロマー(6)
Figure 2018177673
シリコーンマクロマー(7)
Figure 2018177673
(実施例1〜6及び比較例1〜4)
(評価1)
表2に示す各組成の口紅を製造し、その使用性について評価した。
[官能評価方法]
下記表2に示す口紅を口唇に十分塗布し、乾燥を行った後に評価を行った。ツヤ(光沢)、ベタつきのなさ、化粧持ちの良さ(二次付着性)、密着感、ごわつきのなさについて官能評価した。結果を「効果がある」と回答したパネラーの人数により、下記の評価基準で示す。
[評価基準]
◎:4〜5人が効果あると回答
○:3人が効果あると回答
△:2人が効果あると回答
×:効果あると回答したのは1人または0人
(製造方法)
工程A:成分1〜18、20を加熱混合する。
工程B:成分21〜25を均一混合する。
工程C:AにBを加え、19を添加して均一にする。
Figure 2018177673
(※1)信越化学工業(株)製KF−6105
(※2)信越化学工業(株)製KF−9909処理
上記表1、2に示す結果の通り、本発明によって得られたメイクアップ化粧料はツヤ(光沢)があり、ベタつきのなく、化粧持ちが良く(二次付着性)、密着感も良く、ごわつきがなく、これらを両立できることが確認された。一方、フェニル基を含まない共重合体又はフェニル基の含有比が本発明の規定を満たさない(n/mが5である)共重合体を用いた比較例1〜4のメイクアップ化粧料は、ツヤがなく、他の結果も良好ではなかった。また、表1に示すように、アクリルシリコーン共重合体のモノマーとして、一般式(1)で示されるシリコーンマクロマーに加えて、脂環式(メタ)アクリルモノマーを用いた合成例(1)〜(5)の共重合体は、揮発性有機油であるイソドデカンへの溶解性も良好であった。
[実施例7]ネイルエナメル
組成 質量(%)
1.合成例(2)の共重合体のイソドデカン溶解品(30質量%) 45.0
2.メチルトリメチコン(※3) 5.0
3.ニトロセルロース 3.0
4.カンファ 0.5
5.クエン酸アセチルトリブチル 1.0
6.ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 0.5
7.酢酸ブチル 30.0
8.酢酸エチル 10.0
9.イソプロピルアルコール 5.0
10.着色顔料 適 量
合計 100.0
(※3)信越化学工業(株)製:TMF−1.5
[比較例5]ネイルエナメル
組成 質量(%)
1.比較合成例(4)の共重合体のイソドデカン溶解品(30質量%) 45.0
2.メチルトリメチコン(※3) 5.0
3.ニトロセルロース 3.0
4.カンファ 0.5
5.クエン酸アセチルトリブチル 1.0
6.ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 0.5
7.酢酸ブチル 30.0
8.酢酸エチル 10.0
9.イソプロピルアルコール 5.0
10.着色顔料 適 量
合計 100.0
(※3)信越化学工業(株)製:TMF−1.5
<ネイルエナメルの調製>
A:成分7〜9を混合し、成分4〜6を添加して均一に混合した。
B:Aに成分1〜3を添加して混合した。
C:Bに成分10を添加混合して、ネイルエナメルを得た。
専門家による評価を行った結果、以上のようにして得られた実施例7のネイルエナメルは比較例5のネイルエナメルよりも、のび広がりが軽く、爪に光沢を与え、ベタつきがなく、持ちも優れていることが確認された。
[実施例8]マスカラ
組成 質量(%)
1.合成例(3)の共重合体 6.0
2.分岐ポリエーテル変性シリコーン(※4) 2.0
3.有機変性粘土鉱物(※5) 5.0
4.カルナウバワックス 7.0
5.蜜蝋 6.0
6.イソドデカン 64.0
7.シリコーン処理黒酸化鉄(※6) 5.0
8.シリコーン処理タルク(※6) 5.0
9.防腐剤 適 量
合計 100.0
(※4)信越化学工業(株)製:KF−6028P
(※5)ELEMENTIS社製:ベントン38VCG
(※6)信越化学工業(株)製:KF−9909処理品
[比較例6]マスカラ
組成 質量(%)
1.比較合成例(3)の共重合体 6.0
2.分岐ポリエーテル変性シリコーン(※4) 2.0
3.有機変性粘土鉱物(※5) 5.0
4.カルナウバワックス 7.0
5.蜜蝋 6.0
6.イソドデカン 64.0
7.シリコーン処理黒酸化鉄(※6) 5.0
8.シリコーン処理タルク(※6) 5.0
9.防腐剤 適 量
合計 100.0
(※4)信越化学工業(株)製:KF−6028P
(※5)ELEMENTIS社製:ベントン38VCG
(※6)信越化学工業(株)製:KF−9909処理品
<マスカラの調製>
成分1〜9を加熱しながら均一に混合しマスカラを得た。
専門家による評価を行った結果、以上のようにして得られた実施例8のマスカラは比較例6のマスカラよりも、ツヤがあり、のび広がりが良く、ボリューム感があり、化粧持ちも優れていることが確認された。
[実施例9]サンカットクリーム
組成 質量(%)
1.デカメチルシクロペンタシロキサン 17.5
2.合成例(1)の共重合体 12.0
3.トリイソオクタン酸グリセリル 5.0
4.パラメトキシケイ皮酸オクチル 6.0
5.架橋型ポリエーテル変性シリコーン(※7) 5.0
6.ポリエーテル変性シリコーン(※8) 1.0
7.親油化処理酸化亜鉛 20.0
8.塩化ナトリウム 0.5
9.1,3−ブチレングリコール 2.0
10.防腐剤 適 量
11.香料 適 量
12.精製水 31.0
合計 100.0
(※7)架橋型ポリエーテル変性シリコーン:KSG210(信越化学工業(株)製)
(※8)ポリエーテル変性シリコーン:KF−6017(信越化学工業(株)製)
(製造方法)
A:成分1の一部に成分2を加えて均一にし、成分7を添加してビーズミルにて分散した。
B:成分1の残部と成分3〜6を均一に混合した。
C:成分8〜10及び成分12を混合して均一に溶解した。
D:BにCを加えて乳化し、A及び成分11を添加してサンカットクリームを得た。
以上のようにして得られたサンカットクリームは光沢があり、べたつきがなく、のび広がりも軽く、しかも密着感に優れ、おさまりも良く、化粧持ちも非常に優れており、温度や経時に対しても非常に安定であることが確認された。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。

Claims (6)

  1. モノマー単位として、少なくとも下記一般式(1)で示されるシリコーンマクロモノマーを含む構造であり、主鎖に(メタ)アクリル鎖を有するアクリルシリコーン共重合体(但し、前記アクリルシリコーン共重合体の屈折率が1.47以上である)を含むものであることを特徴とする化粧料。
    Figure 2018177673
    [上記式(1)中、Xは炭素数6〜12の2価の芳香族基もしくは−COOR−であり、但しRはSiと結合されている酸素原子を含んでいても良い2価の脂肪族基であり、Rは水素原子またはメチル基であり、Rは互いに同一もしくは異なる、非置換の炭素数1〜6の1価アルキル基、Rはフェニル基であり、nは1〜100、mは1〜100の整数を示し、構成比n/mは1/2〜4/1である。]
  2. 前記アクリルシリコーン共重合体が、モノマー単位として脂環式(メタ)アクリルモノマーを含むものであることを特徴とする請求項1に記載の化粧料。
  3. 前記アクリルシリコーン共重合体が、モノマー単位として前記一般式(1)で示されるシリコーンマクロモノマーを30〜70質量%、モノマー単位として前記脂環式(メタ)アクリルモノマーを30〜70質量%含むものであることを特徴とする請求項2に記載の化粧料。
  4. 前記アクリルシリコーン共重合体と、揮発性シリコーン油、または揮発性有機油とを質量比7:3で混合した際に、25℃で前記アクリルシリコーン共重合体が析出、もしくは分離しないものであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の化粧料。
  5. 前記アクリルシリコーン共重合体の他に揮発性シリコーン油、または揮発性有機油を含むものであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の化粧料。
  6. 前記化粧料が、メイクアップ化粧料であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の化粧料。
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