JP2018175705A - ガスグリル - Google Patents

ガスグリル Download PDF

Info

Publication number
JP2018175705A
JP2018175705A JP2017083589A JP2017083589A JP2018175705A JP 2018175705 A JP2018175705 A JP 2018175705A JP 2017083589 A JP2017083589 A JP 2017083589A JP 2017083589 A JP2017083589 A JP 2017083589A JP 2018175705 A JP2018175705 A JP 2018175705A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating
cooking
temperature
cooking vessel
grill
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017083589A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6932535B2 (ja
Inventor
慶太 小林
Keita Kobayashi
慶太 小林
敬仁 横山
Takahito Yokoyama
敬仁 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Harman Co Ltd
Original Assignee
Harman Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Harman Co Ltd filed Critical Harman Co Ltd
Priority to JP2017083589A priority Critical patent/JP6932535B2/ja
Publication of JP2018175705A publication Critical patent/JP2018175705A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6932535B2 publication Critical patent/JP6932535B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Baking, Grill, Roasting (AREA)

Abstract

【課題】被調理物を収める調理容器をグリル庫に収容して、種々の調理メニューに関して自動調理を行う場合に、各調理工程(加熱工程)の実行時間を適正に求めることが可能で、良好に自動調理が行えるガスグリルを提供する。【解決手段】制御部が、調理容器を所定第1火力にて加熱する第1加熱工程を実行し、調理容器の温度が所定温度に達した後、調理容器を前記所定第1火力より小さい所定第2火力にて加熱する第2加熱工程を実行し、第2加熱工程における調理容器の温度勾配に基づいて、総加熱時間を求める。また、第1加熱工程における調理容器の温度勾配と、第2加熱工程における調理容器の温度勾配とに基づいて、総加熱時間を求める。また、第1加熱工程における温度勾配、および、第2加熱工程における温度勾配、および、第2加熱工程の後に実行される他の加熱工程における調理容器の温度勾配に基づいて、総加熱時間を求める。【選択図】図6

Description

本発明は、グリル調理に用いられるガスグリルに関し、詳しくは、種々のメニューの自動調理機能を備えたガスグリルに関する。
肉や魚などの被調理物を焼いたりするグリル調理に用いられるガスグリルの中には、種々のメニューに関して自動調理を行うことが可能な自動調理機能を備えたガスグリルがある。
そのようなガスグリルとして、特許文献1には、グリル庫内に収納される調理容器と、被調理物を収める調理容器を加熱する加熱手段と、加熱手段の加熱量を調節する加熱量調節手段と、加熱手段による調理容器の加熱状態を検出する温度検出手段と、温度検出手段による検出結果に基づいて加熱量調節手段を介して加熱手段を制御する制御部とを備え、制御部は、被調理物への加熱開始後の温度検出手段による温度検出結果に基づいて各調理工程の実行時間を算出し、選択された調理メニューに対応する複数の調理工程を、調理工程指定加熱量を考慮して算出した時間だけ実行することで実施するようにしたグリル装置(ガスグリル)が開示されている。
上述の特許文献1のガスグリルによれば、被調理物を収めた調理容器をグリル庫に収容して、種々の調理メニューの調理を自動調理によって実行することができるので有意義である。
特開2016−052389号公報
しかしながら、上記特許文献1のガスグリルでは、被調理物を収める調理容器の熱容量の影響により、制御部が被調理物への加熱開始後の温度検出手段による温度検出結果に基づいて各調理工程の実行時間を算出する際に、各調理工程の実行時間を適正に求めることが困難になる場合がある。
つまり、調理容器の熱容量が被調理物の熱容量と比べて過大である場合には、各調理工程の実行時間を適正に求めることが困難になるおそれがあり、良好な自動調理を行う見地からみて改善の余地があるのが実情である。
本発明は、上記の課題を解決するものであり、被調理物を収める調理容器をグリル庫に収容して、種々の調理メニューに関して自動調理を行う場合に、各調理工程の実行時間を適正に求めることが可能で、良好に自動調理が行えるガスグリルを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のガスグリルは、
被調理物を収めた状態で、グリル庫内に収納される調理容器と、
前記調理容器を加熱するグリルバーナと、
前記グリルバーナの加熱量を調節する加熱量調節手段と、
前記グリルバーナによる前記調理容器の加熱状態を検出する温度検出手段と、
前記温度検出手段による検出結果に基づいて前記加熱量調節手段を介して前記グリルバーナを制御する制御部と、を備え、
前記制御部が、前記被調理物が収められた前記調理器を前記グリル庫内に収容して前記グリルバーナにより加熱を行ったときの、前記調理容器の温度勾配に基づいて、前記グリルバーナにより加熱を行う時間の合計値である総加熱時間を求めるように構成されたガスグリルであって、
前記制御部が、前記被調理物が収められた前記調理容器を所定第1火力にて加熱する第1加熱工程を実行し、
前記被調理物が収められた前記調理容器の温度が所定温度に達した後、前記調理容器を前記所定第1火力より小さい所定第2火力にて加熱する第2加熱工程を実行し、
前記第2加熱工程における、前記被調理物が収められた前記調理容器の温度勾配に基づいて、前記総加熱時間を求めるように構成されていること
を特徴としている。
また、本発明のガスグリルにおいては、前記第1加熱工程における前記調理容器の温度勾配と、前記第2加熱工程における前記調理容器の温度勾配とに基づいて、前記総加熱時間を求めるように構成されていることが好ましい。
また、前記第1加熱工程における前記調理容器の温度勾配、および、前記第2加熱工程における前記調理容器の温度勾配、および、前記第2加熱工程の後に実行される他の加熱工程における前記調理容器の温度勾配に基づいて、前記総加熱時間を求めるように構成されていることが好ましい。
また、前記制御部が、前記グリルバーナによる加熱開始から所定時間経過後の前記調理容器の温度を初期調理容器温度として記憶し、前記初期調理容器温度に基づいて前記第1加熱工程における前記調理容器の温度勾配を補正するとともに、前記初期調理容器温度に基づいて前記第2加熱工程における前記調理容器の温度勾配を補正して、前記総加熱時間を求めるように構成されていることが好ましい。
本発明のガスグリルは、制御部が、調理容器を所定第1火力にて加熱する第1加熱工程を実行し、調理容器の温度が所定温度に達した後、調理容器を所定第1火力より小さい所定第2火力にて加熱する第2加熱工程を実行し、かつ、第2加熱工程における調理容器の温度勾配に基づいて、総加熱時間を求めるように構成されているので、被調理物が収められた調理容器をグリル庫に収容して、種々の調理メニューについての自動調理を行う場合に、各調理工程の実行時間を適正に求めることが可能になり、グリルバーナにより加熱を行う時間の合計値である総加熱時間を精度よく求めることができるため、良好な自動調理を行うことが可能なガスグリルを提供することができる。
また、第1加熱工程における調理容器の温度勾配と、第2加熱工程における調理容器の温度勾配とに基づいて、総加熱時間を求めるようにした場合、総加熱時間をより的確に求めることが可能になり、一層良好な自動調理を行うことが可能なガスグリルを提供することができる。
また、第1加熱工程における調理容器の温度勾配、および、第2加熱工程における調理容器の温度勾配、および、第2加熱工程の後に実行される他の加熱工程における調理容器の温度勾配に基づいて、総加熱時間を求めるように構成した場合、総加熱時間をさらに的確に求めることが可能になり、さらに良好な自動調理を行うことが可能なガスグリルを提供することができる。
また、制御部が、グリルバーナによる加熱開始から所定時間経過後の調理容器の温度を初期調理容器温度として記憶し、初期調理容器温度に基づいて第1加熱工程における調理容器の温度勾配を補正するとともに、初期調理容器温度に基づいて第2加熱工程における調理容器の温度勾配を補正して、総加熱時間を求めるように構成した場合、初期調理容器温度に影響されることなく(つまり、初期調理容器温度の高低によらずに)、総加熱時間を適正に求めることが可能になり、本発明をより実効あらしめることができる。
なお、第2加熱工程以降に実行される他の加熱工程を備えている場合であっても、当該他の加熱工程までに実施される第1加熱工程と第2加熱工程で調理容器温度は十分に加熱されているので、初期調理容器温度に基づいて上述の他の加熱工程の温度勾配を補正しなくても、求められる総加熱時間にほとんど影響はなく、精度よく総加熱時間を求めることができる。
本発明の一実施形態にかかるガスグリルを備えたガス調理器(ガスコンロ)の斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるガスグリルの切欠斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるガスグリルの操作部の斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるガスグリルの加熱量制御の機構を示すブロック図である。 本発明の一実施形態にかかるガスグリルの加熱量制御の動作説明図である。 本発明の一実施形態にかかるガスグリルの加熱量制御のタイムチャートである。
以下、本発明の実施形態を示して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
[実施形態]
この実施形態では、本発明の実施形態にかかるガスグリルが組み込まれたガスコンロ(ガス調理器)を例にとって説明する。
<ガスコンロの全体構成>
まず、ガスコンロの全体的な構成について説明した後、本発明の特徴的な構成について説明する。
この実施形態にかかるガスコンロは、図1に示すように、本発明の実施形態にかかるガスグリル3と、2つのコンロ2(2a、2b)とを備えたビルトインタイプのガスコンロ(ガス調理器)1である。
そして、コンロ2(2a、2b)は、天板10の左右に配置されている。また、天板10の手前側の左右にはコンロ2(2a、2b)用の点火や消火、炎調節のための操作部20(20a、20b)が配置され、天板10の奥側にはガスグリル3における排気口39が設けられている。
ガスグリル3は、ガスコンロ(ガス調理器)本体1aの左右方向中央部の内部にグリル庫31を配するとともに、ガスコンロ(ガス調理器)本体1aの前面の左右方向中央部にグリル扉34を配することで構成されており、図2に示すように、グリル庫31内の上側に上バーナ32、下側に下バーナ33が配設されている。上方に位置する上バーナ32は、炎孔が直線状に並ぶ一般的なグリル用のバーナであるのに対して、下方に位置する下バーナ33は、コンロ(2つのコンロ2a、2b)用のバーナと同じく、炎孔が環状に並ぶタイプのバーナとなっている。これは、このガスグリル3が、被調理物を、焼き網ではなく、調理容器5に収めて調理することを前提としたものであることによる。すなわち、このガスグリル3は、後述のように、蓋無しの容器および蓋付きの容器に被調理物を入れ調理を行うように構成されている。
そして、ガスコンロ(ガス調理器)本体1aの前面片側には、グリル用操作部30を備えている。グリル用操作部30はタッチパネル型のもので、図3に示すように、メニュー切替スイッチ301、調理モード切替スイッチ302、火加減切替スイッチ303、点消火スイッチ304、タイマスイッチ305、取り消しスイッチ306等のスイッチに加え、メニュー表示部311、調理モード表示部312、火加減表示部313、タイマ表示部315などを備えている。
この実施形態のガスコンロ(ガス調理器)1においては、メニュー切替スイッチ301を操作するごとに「魚:姿焼き」→「魚:切り身」→「ハンバーグ」→「グリルチキン」→「トースト」→「ごはん」→「魚:姿焼き」の順にメニュー表示部311の表示が切り変わるように構成されている。
メニュー切替スイッチ301によって設定したメニューに対し、火加減切替スイッチ303によって調理の仕上がりを調節することができる。なお、自動調理時における「火加減」は、たとえば焦げ目の付き方に強弱を与えることができるように火力が調整されること意味しており、火力そのものは自動調理の制御項目の一つとして自動的に調節されるように構成されている。
そして、調理モード切替スイッチ302によって「焼く」を選択し、メニュー切替スイッチ301によって「魚:姿焼き」「魚:切り身」「ハンバーグ」「グリルチキン」「トースト」のいずれかを選択して、点消火スイッチ304を押し操作すると、マイクロコンピュータによって構成された制御部100(図1参照)によって、後述のグリル自動制御が実行されて自動調理が行われる。
そして、この実施形態のガスコンロ(ガス調理器)1においては、自動調理のために、ガスグリル3はグリルバーナによる調理容器5の加熱状態を検出する温度検出手段として2つの温度センサ61、62を備えている(図2参照)。
温度センサ61は図2に示すように下方側の下バーナ33に付設されて調理容器5の底面に接することで調理容器5の温度を検出する。
温度センサ62は、グリル庫31から前記排気口39へと向かう排気路38中に設置されて、排気の温度を検出することで、グリル庫内温度を間接的に検出する。
図4は、ガスグリル3の上バーナ32、下バーナ33による加熱量制御のための機構、すなわち、加熱量調節手段200の構成を示しており、ガス供給系路中に配したモータ弁7およびモータ弁7と上バーナ32の間に配した閉止弁64(64a)と、モータ弁7と下バーナ33との間に配した閉止弁64(64b)とを備えている。
モータ弁7は、図5に示すように、
(a)燃料ガス通流制御孔72a、72bを備え、モータM(図4参照)によって直線運動を行うガス量制御板71と、
(b)複数のガス通流孔74aを設けた、上バーナ32に対応するチップ73aと、
(c)複数のガス通流孔74bを設けた、下バーナ32に対応するチップ73bと
を備えた構成とされており、ガス通流孔74a、74bに重なる燃料ガス通流制御孔72a、72bを、ガス量制御板71を移動させることによって変更することで、上バーナ32、下バーナ33に供給される燃料ガスの通流量を制御することができるように構成されている。
ここではチップ73aに、上バーナ32用のガス通流孔74aを4つ設け、チップ73bに、下バーナ33用のガス通流孔74bを4つ設けて、ガス量制御板71の移動に伴い、
(a)図5(a)に示すように、上バーナ32、下バーナ33がともに強火、
(b)図5(b)に示すように、上バーナ32が強火、下バーナ33が弱火、
(c)図5(c)に示すように、上バーナ32が弱火、下バーナ33が強火、
(d)図5(d)に示すように、上バーナ32、下バーナ33がともに弱火、
の4つの状態と、
(e)図5(e)に示すように、燃料ガス通流制御孔72a、72bのいずれもが、チップ73a、73bのガス通流孔74a、74bのいずれにも重ならずに、上バーナ32、下バーナ33へのガス供給が遮断された状態と、
をモータ弁7によって得ることができるように構成されている。
ちなみに、上バーナ32の強火は750kcal/h(872W)、弱火は650kcal/h(756W)、下バーナ33の強火は1250kcal/h(1454W)、弱火は300kcal/h(349W)であり、上方に配した上バーナ32よりも下方に配した下バーナ33の方が加熱量を大きく変化させることができるように構成されている。これは、下バーナ33として、コンロ型のバーナを使用したことにより得られる利点である。
なお、上バーナ32、下バーナ33をともに消火するときは、モータ弁7を図5(e)の状態に制御するが、上バーナ32、下バーナ33のいずれか一方のみを消火して他方の燃焼を継続させる場合には、上バーナ32、下バーナ33のうちの消火する側へのガス供給を閉止弁64,詳しくは、閉止弁64aまたは閉止弁64bによって遮断する。
また、モータ弁7におけるガス量制御板71の移動制御は、更に細かく行うことができるように構成されており、例えば図5(a)に示す状態からガス量制御板71を少しだけ移動させることで、燃料ガスの通流量の制御を更に細かく行うことができるように構成されている。
なお、上記モータ弁7におけるモータM(図4)としては、ステッピングモータが用いられており、このステッピングモータMに印加する駆動用パルスの切替速度を調節することで、ステッピングモータMの駆動速度を変更してモータ弁7による燃料ガスの変更速度を調節できるように構成されている。
そして、グリル点火時における点火ガス量に対応する状態から、この点火ガス量と異なる他の燃料ガス量へのガス量変更を行う場合、ステッピングモータMの駆動速度を減少することで、上バーナ32、下バーナ33の火炎がリフトしたり、吹き消えたりする燃焼不良を防止し、上バーナ32、下バーナ33の安定燃焼が維持されるように構成されている。
この実施形態のガスグリル3においては、調理容器5として、蓋付きの容器と、蓋無しの容器とを付属させている。そして、蓋付きの容器は、「煮る」、「蒸す」などの調理や、「パンを焼く」、「ごはんを炊く」などの調理を行う場合に用いられ、蓋無しの容器は、「魚:姿焼き」「魚:切り身」「ハンバーグ」「グリルチキン」「トースト」などの調理を行う場合に用いられることを予定している。
この実施形態では、調理容器5として蓋無しの容器を用い、調理モードを「焼く」にセットして、「魚:姿焼き」「魚:切り身」「ハンバーグ」「グリルチキン」「トースト」のうちのいずれかを選択した上で、点消火スイッチ304を押し操作したときに実行される自動調理について説明する。
なお、温度センサ62が所定の受付上限温度以上のときには、グリル自動制御を適正に実行することができないため、制御部100はメニュー切替スイッチ301の操作を受け付けず、メニュー設定を行うことができないように構成されている。
<ガスグリルの特徴的構成>
点消火スイッチ304の操作により、自動調理の制御を行う制御部100は、モータ弁7を図5(a)に示す状態に駆動して上バーナ32、下バーナ33へのガス供給を開始するとともに点火を行い、上バーナ32、下バーナ33が備える着火センサが着火を検出すると、図6に示すように、上バーナ32、下バーナ33の火力を、所定第1火力(例えば、上バーナ=強火、下バーナ=強火)に設定して、第1加熱工程(調理工程)を実行する。
第1加熱工程(調理工程)では、下バーナ33が着火検出した後T0経過した時点の温度センサ61の検出温度をTH0として制御部100が記憶する。
第1加熱工程(調理工程)では、温度センサ61の検出温度が指定計測温度e1に達するまでの時間を指定温度到達時間X1として制御部100が記憶する。
温度センサ61の検出温度が指定計測温度e1に達してから、上バーナ32、下バーナ33の火力を、上述の所定第1火力より小さい所定第2火力(例えば、上バーナ=強火、下バーナ=弱火)に設定して、第2加熱工程(調理工程)を実行する。
第2加熱工程(調理工程)の終了時(指定温度到達時間X1と指定計測時間X2の合計時間の終了時)の、鍋の温度センサ61の検出温度をe2として制御部100が記憶する。
仮総焼き時間(仮総加熱時間)Δhtを次式により求め、制御部100が記憶する。
Δht=X1・α−e2・β+U ……(式1)
=X1・(M・TH0+N)−e2・(P・TH0+Q)+U ……(式2)
ただし、
α=M・TH0+N β=P・TH0+Q ……(式3)
M、N、P、Q、Uは、調理メニュー毎に予め設定された正の定数である。
総焼き時間(総加熱時間)Tを次式により求め、制御部100が記憶する。
T=γ・Δht+δ ……(式4)
=(a・TH0+b)・Δht+(c・TH0+d) ……(式5)
=(a・TH0+b)・(X1・(M・TH0+N)−e2・(P・TH0+Q)+U)+(c・TH0+d) ……(式6)
ただし、
γ=a・TH0+b δ=c・TH0+d ……(式7)
a、b、c、d、M、N、P、Q、Uは、調理メニュー毎に予め設定された正の定数である。
2次指定火力時間X4を次式により求め、制御部100が記憶する。
X4=T・A ……(式8)
=T・(i・TH0+j) ……(式9)
ただし、
A=i・TH0+j ……(式10)
i、jは、調理メニュー毎に予め設定された正の定数である。
1次指定火力時間X3を次式により求め、制御部100が記憶する。
X3=T−(X1+X2+X4) ……(式11)
余熱時間TYを次式により求め、制御部100が記憶する。
TY=T・B ……(式12)
=T・(k・TH0+L) ……(式13)
ただし、
B=k・TH0+L ……(式14)
k、Lは、調理メニュー毎に予め設定された正の定数である。
残り焼き時間(残り加熱時間)(残調理時間)TXを次式により求め、タイマ表示部315に表示して、上バーナ32、下バーナ33の火力を、所定第3火力(例えば、上バーナ=弱火、下バーナ=弱火)に設定して、第3加熱工程(調理工程)を実行する。
TX=T+TY−t ……(式15)
ただし、tは、グリルバーナに備える着火センサが着火を検出してからの経過時間である。
なお、タイマ表示部315には、分単位で、2桁の表示を行う。
その後、時間の経過とともにタイマ表示部315に表示された時間をカウントダウンし、第3加熱工程(調理工程)開始後、X3経過した時点で、上バーナ32、下バーナ33の火力を、所定第4火力(例えば、上バーナ=切、下バーナ=160℃温調)に設定して、第4加熱工程(調理工程)を実行する。
ここで、下バーナ=160℃温調とは、温度センサ61の検出温度が160℃に維持されるように、下バーナ33の火力の強/弱を切り替える制御が行われることをいう。
その後、時間の経過とともにタイマ表示部315に表示された時間をカウントダウンし、タイマ表示部315に表示された時間がTYと等しくなった時点で、上バーナ32、下バーナ33へのガス供給を停止して、上バーナ32、下バーナ33を消火する。
上バーナ32、下バーナ33を消火した後も、タイマ表示部315に表示された時間のカウントダウンを継続する。
タイマ表示部315に表示された時間が「0」(ゼロ)になった時点で、グリル調理が完了した旨の報知を行う。
本実施形態では、グリル調理が完了した旨の報知として、タイマ表示部315にて「00」(ゼロゼロ)の点滅を行うとともに、音声にて、「グリル調理が完了しました」の報知を行う。
上述のように、本実施形態のガス調理器具1に備えるガスグリル3では、被調理物が載置された調理容器5を所定第1火力にて加熱する第1加熱工程を実行し、調理容器5の温度が所定温度e1に達した後、調理容器5を所定第1火力より小さい所定第2火力にて加熱する第2加熱工程を実行し、第2加熱工程における調理容器5の温度勾配に基づいて、総焼き時間(総加熱時間)Tを求めるように構成されている。
したがって、調理容器5の熱容量が大きい場合であっても、第2加熱工程における調理容器5の温度勾配に基づいて、総焼き時間(総加熱時間)Tを適正に求めることができる。
つまり、第1加熱工程終了後に、下バーナ33の火力を所定第1火力より小さい所定第2火力にする(火力を弱める)ことで、被調理物の熱容量の差が、温度センサ61の検出温度に反映されやすくなり、これによって、総焼き時間(総加熱時間)Tを適正に求めることが可能になる。
例えば、本実施形態では、図6に示すように、第2加熱工程の開始当初において、調理容器5の温度勾配が負の値となっているが、これは、調理容器5に載置された被調理物の熱容量が特に大きい場合に現れる特性である。
この場合、第2加熱工程で測定される調理容器5の温度勾配が負であることによって、e2は小さい値となり、これが(式1)(式4)に反映されて、総焼き時間(総加熱時間)Tが大きい値となり、総焼き時間(総加熱時間)Tを適正に求めることが可能になる。
さらに本実施形態のガスグリル3では、第1加熱工程における調理容器5の温度勾配と第2加熱工程における調理容器5の温度勾配とに基づいて、総焼き時間(総加熱時間)Tを求めるように構成されている。
このように構成することにより、熱容量が特に大きい被調理物が調理容器5に載置されている場合に、被調理物の熱容量を総焼き時間(総加熱時間)Tによりよく反映させることが可能になり、精度よく総焼き時間(総加熱時間)Tを求めることが可能になる。
また、本実施形態では、第1加熱工程および第2加熱工程の複数の区間のそれぞれにおいて調理容器5の温度勾配を求め、求めたそれぞれの温度勾配に基づいて、総焼き時間(総加熱時間)Tを求めるように構成されている。
このように構成することにより、総焼き時間(総加熱時間)Tをより適正に求めることが可能になる。
なお、上記実施形態では調理容器5の温度勾配を求める複数の区間を、第1加熱工程および第2加熱工程の2つの区間としているが、調理容器5の温度勾配を求める複数の区間を3つ以上の区間とすることで、さらに総焼き時間(総加熱時間)Tを適正に求めることができるようになる。
また、第2加熱工程のみにおいて調理容器5の温度勾配を求め、求めた一つの温度勾配に基づいて、総加熱時間Tを求めるように構成することも可能である。このように構成した場合も、簡単な構成で、信頼性できる総加熱時間Tを求めることができる。
本発明はさらにその他の点においても上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において種々の変形を加えることが可能である。
1 ガス調理器具(ガスグリル付きコンロ)
1a ガスコンロ(ガス調理器)本体
2(2a、2b) コンロ
3 ガスグリル
5 調理容器
7 モータ弁
30 グリル用操作部
31 グリル庫
32 上バーナ
33 下バーナ
34 グリル扉
61 温度センサ(温度検出手段)
62 温度センサ(温度検出手段)
100 制御部
200 加熱量調節手段
64(64a、64b) 閉止弁
71 ガス量制御板71と、
72a,72b 燃料ガス通流制御孔
73a,73b チップ
74a、74b ガス通流孔
M モータ(ステッピングモータ)

Claims (4)

  1. 被調理物を収めた状態で、グリル庫内に収納される調理容器と、
    前記調理容器を加熱するグリルバーナと、
    前記グリルバーナの加熱量を調節する加熱量調節手段と、
    前記グリルバーナによる前記調理容器の加熱状態を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段による検出結果に基づいて前記加熱量調節手段を介して前記グリルバーナを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部が、前記被調理物が収められた前記調理器を前記グリル庫内に収容して前記グリルバーナにより加熱を行ったときの、前記調理容器の温度勾配に基づいて、前記グリルバーナにより加熱を行う時間の合計値である総加熱時間を求めるように構成されたガスグリルであって、
    前記制御部が、前記被調理物が収められた前記調理容器を所定第1火力にて加熱する第1加熱工程を実行し、
    前記被調理物が収められた前記調理容器の温度が所定温度に達した後、前記調理容器を前記所定第1火力より小さい所定第2火力にて加熱する第2加熱工程を実行し、
    前記第2加熱工程における、前記被調理物が収められた前記調理容器の温度勾配に基づいて、前記総加熱時間を求めるように構成されていること
    を特徴とするガスグリル。
  2. (請求項1に従属)
    前記第1加熱工程における前記調理容器の温度勾配と、前記第2加熱工程における前記調理容器の温度勾配とに基づいて、前記総加熱時間を求めるように構成されていることを特徴とする請求項1記載のガスグリル。
  3. (請求項2に従属)
    前記第1加熱工程における前記調理容器の温度勾配、および、前記第2加熱工程における前記調理容器の温度勾配、および、前記第2加熱工程の後に実行される他の加熱工程における前記調理容器の温度勾配に基づいて、前記総加熱時間を求めるように構成されていることを特徴とする請求項2記載のガスグリル。
  4. 前記制御部が、前記グリルバーナによる加熱開始から所定時間経過後の前記調理容器の温度を初期調理容器温度として記憶し、前記初期調理容器温度に基づいて前記第1加熱工程における前記調理容器の温度勾配を補正するとともに、前記初期調理容器温度に基づいて前記第2加熱工程における前記調理容器の温度勾配を補正して、前記総加熱時間を求めるように構成されていることを特徴とする請求項2または3記載のガスグリル。
JP2017083589A 2017-04-20 2017-04-20 ガスグリル Active JP6932535B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017083589A JP6932535B2 (ja) 2017-04-20 2017-04-20 ガスグリル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017083589A JP6932535B2 (ja) 2017-04-20 2017-04-20 ガスグリル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018175705A true JP2018175705A (ja) 2018-11-15
JP6932535B2 JP6932535B2 (ja) 2021-09-08

Family

ID=64281919

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017083589A Active JP6932535B2 (ja) 2017-04-20 2017-04-20 ガスグリル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6932535B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111345665A (zh) * 2018-12-20 2020-06-30 美的集团股份有限公司 烹饪方法及烹饪装置
JP2020124417A (ja) * 2019-02-06 2020-08-20 株式会社ハーマン グリル装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58178123A (ja) * 1982-04-13 1983-10-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 調理用温度制御装置
JP2015019827A (ja) * 2013-07-19 2015-02-02 株式会社パロマ 加熱調理器
JP2016052389A (ja) * 2014-09-03 2016-04-14 株式会社ハーマン グリル装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58178123A (ja) * 1982-04-13 1983-10-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 調理用温度制御装置
JP2015019827A (ja) * 2013-07-19 2015-02-02 株式会社パロマ 加熱調理器
JP2016052389A (ja) * 2014-09-03 2016-04-14 株式会社ハーマン グリル装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111345665A (zh) * 2018-12-20 2020-06-30 美的集团股份有限公司 烹饪方法及烹饪装置
JP2020124417A (ja) * 2019-02-06 2020-08-20 株式会社ハーマン グリル装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6932535B2 (ja) 2021-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6463045B2 (ja) グリル装置
JP5319189B2 (ja) グリルを備えた加熱調理器
JP4907510B2 (ja) ガス調理器
JP6434257B2 (ja) グリル装置
JP2017003244A (ja) 加熱調理器
JP5513183B2 (ja) 加熱調理器
JP6932535B2 (ja) ガスグリル
JP5363834B2 (ja) グリル
JP2017189531A (ja) 加熱調理器
JP6214894B2 (ja) ガスコンロ
JP5940575B2 (ja) 加熱調理器
JP5074859B2 (ja) 加熱調理器
JP5127678B2 (ja) 加熱調理器
JP6151076B2 (ja) コンロ
JP5693759B2 (ja) 加熱調理器
JP2014105961A (ja) 加熱調理器
JP6510295B2 (ja) グリル装置
JP5541910B2 (ja) 加熱調理器
JP7015675B2 (ja) 加熱調理器
JP6480547B2 (ja) 加熱調理器
JP5541911B2 (ja) 加熱調理器
JP5759215B2 (ja) 加熱調理器
JP5693760B2 (ja) 加熱調理器
JP2020186898A (ja) 加熱調理器
JP2013116342A (ja) グリルを備えた加熱調理器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210720

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6932535

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150