JP2018171609A - 洗浄装置 - Google Patents

洗浄装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018171609A
JP2018171609A JP2017175073A JP2017175073A JP2018171609A JP 2018171609 A JP2018171609 A JP 2018171609A JP 2017175073 A JP2017175073 A JP 2017175073A JP 2017175073 A JP2017175073 A JP 2017175073A JP 2018171609 A JP2018171609 A JP 2018171609A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
rotary shaft
cleaning
cleaning liquid
cleaned
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017175073A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7112645B2 (ja
Inventor
隆人 北村
Takahito Kitamura
隆人 北村
正広 大上
Masahiro Ogami
正広 大上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibuya Corp
Original Assignee
Shibuya Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shibuya Machinery Co Ltd filed Critical Shibuya Machinery Co Ltd
Priority to US15/907,708 priority Critical patent/US10744544B2/en
Priority to CN201810274672.XA priority patent/CN108687079B/zh
Publication of JP2018171609A publication Critical patent/JP2018171609A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7112645B2 publication Critical patent/JP7112645B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Cleaning In General (AREA)

Abstract

【解決手段】洗浄装置1は、ノズル3が取り付けられた旋回回転軸8と、内管7及び傘歯車11,12を介して旋回回転軸8を公転、かつ自転させる第1モータ14と、外管15を単独で回転させる第2モータ16と、両モータ14、16の作動を制御する制御装置18を備えている。傘歯車11,12を介して外管15と旋回回転軸8、ノズル3が連動している。ノズル3から洗浄液Wを噴射している状態で、第1モータ14を作動させてノズル3、旋回回転軸8を回転させるとともに第2モータ16を所要回転数で作動させる。すると、外管15が回転されることでノズル3は自転せずに所定方向に傾斜した状態のままで公転される。これにより、タンク2の内面2Aの所要箇所に洗浄液Wを重点的に噴射することができる。【効果】洗浄液Wや電力の消費量を抑制して、タンク2の内面2Aを効率的に洗浄できる。【選択図】 図1

Description

本発明は洗浄装置に関し、より詳しくは、例えばタンクの内部にノズルを侵入させて、該ノズルから洗浄液を噴射してタンクの内面を洗浄するようにした洗浄装置に関する。
従来、タンク等の内部にノズルを侵入させて、タンクの内面を洗浄するようにした洗浄装置は公知である(例えば特許文献1)。
こうした従来の洗浄装置は、駆動側となる回転軸と、その下端部に配置された旋回回転軸と、該旋回回転軸に取り付けたノズルとを備えており、一対の傘歯車によって上記回転軸と旋回回転軸を連動させる構成となっている。そして、洗浄時には、ノズルから洗浄液を噴射させるとともに回転軸を回転させることにより、上記一対の傘歯車を介して旋回回転軸が公転されるとともに自転される。それにより、ノズルが三次元的な移動軌跡を描いて移動されるので、タンクの内面に洗浄液が三次元的に噴射されて洗浄されるようになっている。
特許第4636956号公報
ところで、特許文献1の洗浄装置においては、洗浄液を噴射するノズルの移動軌跡は、組み合わされる一対の傘歯車の歯数によって決まるため、洗浄液の移動軌跡も常に一定となる。そのため、被洗浄物(タンク)における洗浄液が当たる箇所と当たらない箇所では洗浄効果に差が生じて、洗浄液が当たらない箇所では洗浄漏れが生じるおそれがあった。
また、ノズルからの距離が離れると洗浄液の移動軌跡の間隔が大きくなるのに加え、洗浄圧力も低下するので十分な洗浄が難しくなり、より洗浄ムラや洗浄漏れが生じるおそれがあった。また、タンクの内面が一部の箇所を除いて綺麗であっても、洗い難い箇所(洗い残し)があれば、その洗い難い場所に合わせてノズルから大流量の洗浄液を噴射して洗浄を行ったり、洗浄時間を延ばしたり、又は洗浄回数を増やす必要があるので、洗浄時間が長くなるとともに洗浄液の使用量も増えるという問題があった。
さらに、各種の形状の被洗浄物に対して同じ条件でノズルから洗浄液を噴射して洗浄しようとすると、例えば上面が開口した寸胴鍋を洗浄する場合にも上方に向けてノズルから洗浄液を噴射することになり、不必要に洗浄液を消費するとともに洗浄時間に無駄が生じて洗浄効率が低下するという問題があった。
上述した事情に鑑み、請求項1に記載した第1の本発明は、軸回転可能に軸支された回転軸と、該回転軸に形成された第1液体通路と、上記回転軸と実質的に直交方向に軸回転可能に軸支されるとともに上記回転軸を回転中心として公転される旋回回転軸と、該旋回回転軸に設けられて上記第1液体通路と連通する第2液体通路と、旋回回転軸に設けられて上記第1液体通路と第2液体通路を介して供給される洗浄液を被洗浄物に噴射するノズルと、上記回転軸を囲繞して軸回転可能に軸支された外管と、該外管に設けられた第1傘歯車と、上記旋回回転軸に設けられて上記第1傘歯車と噛合する第2傘歯車と、上記回転軸を回転させる第1駆動源と、上記外管を回転させる第2駆動源と、上記第1駆動源及び第2駆動源の作動を制御する制御装置とを備え、
被洗浄物の内部に上記ノズルを挿入させて、該ノズルから洗浄液を噴射して被洗浄物の内面を洗浄するようにした洗浄装置であって、
上記制御装置は、上記第1駆動源と第2駆動源とを同時に作動させ得るとともに、それら両駆動源の回転数を制御して上記ノズルが洗浄液を噴射する際におけるノズルの移動軌跡を変更可能であることを特徴とするものである。
また、請求項4に記載した第2の本発明は、軸回転可能に軸支された回転軸と、該回転軸に形成された第1液体通路と、上記回転軸と実質的に直交方向に軸回転可能に軸支されるとともに上記回転軸を回転中心として公転される旋回回転軸と、該旋回回転軸に設けられて上記第1液体通路と連通する第2液体通路と、旋回回転軸に設けられて上記第1液体通路と第2液体通路を介して供給される洗浄液を被洗浄物に噴射するノズルと、上記回転軸を囲繞して軸回転可能に軸支された外管と、該外管に設けられた第1傘歯車と、上記旋回回転軸に設けられて上記第1傘歯車と噛合する第2傘歯車と、上記回転軸を回転させる第1駆動源と、上記外管を回転させる第2駆動源と、上記第1駆動源及び第2駆動源の作動を制御する制御装置とを備え、
被洗浄物の内部に上記ノズルを挿入させて、該ノズルから洗浄液を噴射して被洗浄物の内面を洗浄するようにした洗浄装置であって、
上記制御装置は、上記第1駆動源の作動を停止させた状態で第2駆動源を作動させて、上記ノズルを公転させずに自転させ得ることを特徴とするものである。
このような構成によれば、洗浄液や電力の消費量を抑制することができる。また、洗浄時間を短縮して被洗浄物を効率的に洗浄することができる。
本発明の一実施例を示す断面図。 図1の洗浄装置のノズルの移動軌跡を示す作動説明図。 図1の洗浄装置のノズルの移動軌跡を示す作動説明図。 本発明の他の実施例を示す要部の正面図。 図4の要部の説明図。 本発明の他の実施例を示す要部の正面図。 図6の要部の説明図。
以下、図示実施例について本発明を説明すると、図1ないし図3において、1は被洗浄物としてのタンク2の内面2Aを洗浄する洗浄装置である。この洗浄装置1は、タンク2の内面2Aに向けてノズル3から洗浄液W(水)を噴射する洗浄ユニット4と、この洗浄ユニット4を回転自在に軸支するとともに外周部の上方に蓋体5が連結された管状の支持部材6と、内管7を回転させる第1モータ14と、外管15を回転させる第2モータ16と、支持部材6を介して蓋体5及び洗浄ユニット4を支持するとともに、所要時にそれらを昇降させる昇降機構17と、上記両モータ14、16及び昇降機構17の作動を制御する制御装置18を備えている。
ここで、先ずタンク2を洗浄する際の概略の作業工程を説明する。被洗浄物としてのタンク2が洗浄位置Aに搬入されると、昇降機構17によって洗浄ユニット4、蓋体5が所要量下降されるようになっており、それにより、洗浄ユニット4がタンク2内に挿入されるとともに、蓋体5によってタンク2の上端開口部2Bが閉鎖されるようになっている(図2参照)。
この状態において、ノズル3から洗浄液Wを噴射させるとともに、ノズル3を回転軸を中心に公転かつ旋回回転軸8を中心に自転させて三次元的な移動軌跡で移動させることにより、タンク2の内面2Aに洗浄液W(水)が三次元的に噴射されて、タンク2の内面2Aが洗浄されるようになっている(図2参照)。なお、洗浄後の洗浄液は、タンク2の底部に形成された図示しない排出口から外部へ排出される。
タンク2の内面2Aの洗浄作業が終了したら、昇降機構17によって洗浄ユニット4、蓋体5が元の上昇位置まで上昇されるので、蓋体5がタンク2の上端開口部2Bから離隔するとともに洗浄ユニット4がタンク2の開口部2Bよりも上方側となる元の位置まで上昇されて停止される。その後、洗浄後のタンク2は、図示しない搬出機構によって洗浄位置Aから搬出されるようになっている。
図1に示すように、洗浄ユニット4は、軸受21を介して支持部材6によって回転自在に軸支された外管15と、外管15の内方側に軸受22を介して回転自在に軸支された回転軸としての内管7と、内管7の下端部の位置に水平方向に配置されて軸回転可能な旋回回転軸8と、この旋回回転軸8の先端部に連結されたノズル3と、外管15の下端部に嵌着された傘歯車11と、旋回回転軸8の外周部に嵌着されて上記傘歯車11と噛み合う傘歯車12とを備えている。
内管7及び外管15は鉛直方向に支持されており、その状態で軸回転できるようになっている。外管15の下部には、箱型のギヤケース23が配置されており、このギヤケース23によって傘歯車11、12や旋回回転軸8等が覆われている。このギヤケース23は、外管15に対して円周方向に相対回転できるようになっている。
ギヤケース23内の中央に円柱状の支持部材24が配置されており、一対の軸受25A、25Bによって旋回回転軸8が内管7の下端部と支持部材24の上端との間に回転軸を中心に旋回し得るとともに軸回転可能に軸支されている。つまり、旋回回転軸8は、内管7の下端部の位置に内管7と直交する水平方向に支持されて、軸回転できるようになっている。旋回回転軸8の先端は、シール部材26によって液密を保持してギヤケース23の外部に突出させてあり、そこにノズル3の基部が直交方向に連結されている。このように、ノズル3は旋回回転軸8の軸心と直交方向に連結されているので、旋回回転軸8が自転される際には、ノズル3が実質的に鉛直面で自転(旋回)されるようになっている。なお、本実施例では、ノズル3として洗浄液Wを幅広に噴射するフラットノズルを採用している。そのため、ノズル3の先端となる噴射口3Aは細長い直線状となっている。そして、本実施例においては、噴射口3Aの長手方向が旋回回転軸8の軸心と略平行となるように、ノズル3の基部が旋回回転軸8に取り付けられている(図1参照)。
旋回回転軸8の外周部に傘歯車12が嵌着されており、この傘歯車12は、外管15の下端外周部に嵌着された太陽ギヤとしての傘歯車11に噛み合っている。そのため、内管7が回転される際には、旋回回転軸8は内管7を回転中心として所定方向に公転する。その際には両傘歯車11、12の噛み合いによって旋回回転軸8が所定方向に自転する(旋回する)ようになっている。それにより、先端の噴射口3Aの長手方向が旋回回転軸8の軸心と略平行となった状態で、ノズル3が三次元的な移動軌跡を描いて移動するようになっている(図2参照)。
管状となっている内管7の内部空間は、洗浄液Wとしての水が流通する液通路7Aとなっており、液通路7Aの下端部は旋回回転軸8に形成された液通路8Aと常時連通している。これら液通路7Aと液通路8Aとによってノズル3に洗浄液Wを給送するための洗浄液通路27が構成されている。
内管7の上端(液通路11Aの上端)は、接続具31と導管32を介して洗浄液Wの供給源33に接続されている。この供給源33は制御装置18によって作動を制御されるようになっており、制御装置18は所要時に供給源33から導管32を介して洗浄液通路27に洗浄液W(水)を供給するようになっている。その際には、洗浄液通路27に供給された洗浄液Wがノズル3の先端から噴射されるようになっている。
外管15よりも上方まで露出させた内管7の外周部にギヤ34を取り付けてあり、このギヤ34は第1モータ14の駆動軸に嵌着したギヤ35と噛合している。第1モータ14の作動は制御装置18によって制御されており、制御装置18が第1モータ14を作動させると、ギヤ34,35を介して内管7が所定方向に軸回転されるようになっている。その際には、前述したように旋回回転軸8が公転されるとともに両傘歯車11、12の噛み合いによって旋回回転軸8及びノズル3が自転するようになっている。それにより、ノズル3が三次元的な移動軌跡で移動されるようになっている。
支持部材6よりも上方に露出させた外管15の外周部にギヤ37が取り付けられており、このギヤ37は、第2モータ16の駆動軸に嵌着されたギヤ38に噛み合っている。第2モータ16の作動は制御装置18によって制御されており、制御装置18が第2モータ16を作動させると、ギヤ37、38を介して外管15が所定方向に軸回転するようになっている。その際には、両傘歯車11,12の噛み合いによって旋回回転軸8及びノズル3が自転するようになっている。
このように、本実施例においては、第1モータ14による旋回回転軸8の公転及び自転とは別個に、所要時に外管15を第2モータ16により独立して回転させることが可能であり、それによって、公転中における旋回回転軸8の自転時の回転数を変更し、あるいは自転を停止させることが可能となっている。
さらに、本実施例においては、外管15に上記洗浄液通路27とは別系統の第2洗浄液通路41を設けている。より詳細には、外管15における上部には、少なくとも1つの軸方向通路15Aが形成されており、これによって第2洗浄液通路41が構成されている。軸方向通路15Aの下端部は、支持部材6の隣接下方側となる外管15の外周面に開口させてあり、そこに噴射口42が水平方向に向けて取り付けられている。なお、外管15の円周方向所定間隔毎に複数の軸方向通路15Aを形成し、その下端部に複数の噴射口42が取り付けられても良い。
軸方向通路15Aの上端部は、外周面の環状溝15Bと連通しており、該環状溝15Bは環状シール部材43によって覆われている。そして、導管44の一端は、環状シール部材43と環状溝15Bを介して第2洗浄液通路41に連通している。導管44の他端は、洗浄液Wとは異なる、例えば泡状の洗剤からなる洗浄液W2を供給する供給源45に接続されており、この供給源45は制御装置18によって作動を制御されるようになっている。制御装置18が供給源45を作動させると、導管44を介して第2洗浄液通路41に洗浄液W2(泡状の洗剤)が供給されるので、外管15に設けた複数の噴射口42から洗浄液W2が外方にむけて噴射されるようになっている。洗浄作業初期の段階で第2モータ16により外管15を回転させながら噴射口42から洗浄液W2を噴射することで、泡状の洗剤である洗浄液W2によってタンク2の内面2Aを予備洗浄できるようになっている。なお、洗浄液W2としては、洗剤に限らず、例えば殺菌水や清浄水等を使用することができる。また、洗浄作業初期の予備洗浄に限らず、例えば洗浄作業後期において、噴射口42から清浄水を噴射してすすぎ洗浄に用いても良い。
支持部材6に取り付けられた蓋体5は円板状に形成されており、外周部とその近接内方位置に液漏れや飛散防止用の環状のストッパ5Aが設けられている。
以上の構成において、洗浄ユニット4、蓋体5が上昇端位置に停止している状態で洗浄位置Aにタンク2が搬入されると、昇降機構17によって洗浄ユニット4とともに蓋体5が下降される。それによって洗浄ユニット4のノズル3等がタンク2の内部へ挿入され、蓋体5によりタンク2の上端開口部2Bが閉鎖される(図2)。
この後、両モータ14、16および供給源33、45等が制御装置18により以下のように作動を制御されることで、タンク2の内面2Aの洗浄作業が行われる。
本実施例では、ノズル3から洗浄液W(水)を噴射して内面2Aを洗浄する前に泡状の洗剤である洗浄液W2をタンク2の内面2Aに噴射して予備洗浄が行われる。すなわち、先ず、洗浄液W2の供給源45が作動されると同時に第2モータ16も作動される。そのため、導管44を介して泡状の洗浄液W2が外管15の洗浄液通路41に供給されるとともに、外管15が軸回転される(図1参照)。そのため、洗浄液W2を噴出している各噴射口42も公転されてタンク2の内面2Aに泡状の洗浄液W2が噴射される。なお、この時には供給源33は作動されていないので、外管15の回転に伴って傘歯車11、12を介して旋回回転軸8とノズル3も自転されるが、ノズル3から洗浄液Wは噴射されない。
このようにして所定時間、外管15を回転させながら噴射口42から洗浄液W2を内面2Aに吹き付けることで、タンク2の内面の予備洗浄が行われる。
所定時間予備洗浄が行われたら次にノズル3を用いた本洗浄が行われる。すなわち、先ず第2モータ16の作動と供給源45の作動が停止されるので、外管15の回転が停止し、噴射口42からの洗浄液W2の噴射が停止される。
すると、駆動モータ14が作動されるとともに供給源33が作動されるので、洗浄液W(水)が導管32を介して洗浄液通路27に供給され、洗浄液Wがノズル3から噴射される。また、内管7が軸回転するので、旋回回転軸8は公転され、かつ傘歯車11,12を介して自転される(図2参照)。そのため、ノズル3が三次元的な移動軌跡を描いて移動されるので、洗浄液Wがタンク2の内面2Aの全域に噴射される(図2参照)。これにより、タンク2の内面2Aが洗浄液W(水)により洗浄される。なお、ノズル3からタンク2へ噴射された洗浄後の洗浄液Wは、タンク2の下部に形成された図示しない排水口から外部へ排出される。
このようにして、タンク2の内面2Aに洗浄液Wが噴射されて洗浄されるが、洗浄対象となった内面2Aの全域が十分に洗浄されない場合がある。具体的には、タンク2の内面2Aの上下の隅部や上下方向の特定箇所については、上述したようにノズル3から洗浄液Wを噴射しただけでは十分に洗浄されない場合がある。
そこで、本実施例においては、この後にタンク2の内面の所要箇所に重点的に洗浄液Wを噴射して仕上げ洗浄を行うようにしている。具体的には、供給源33と第1モータ14の作動を継続した状態において、第2モータ16を所要の回転数で作動させる。すると、ギヤ37、38を介して外管15が回転されるので、傘歯車11の回転によって傘歯車12の回転が抑制される。
すると、図3に実線で示すように、ノズル3が所定角度に傾斜した状態に維持され、つまり、ノズル3の自転が停止され、その状態で公転される。これにより、所定角度に傾斜状態が維持されたノズル3から内面2Aの所定位置にむけて洗浄液Wが噴射されて、そこが重点的に洗浄される(図3参照)。
このようにして、所定時間毎に第2モータ16の回転数を適宜変更して、旋回回転軸8を旋回させた後に停止させることで、複数回にわたってノズル3を異なる傾斜角度に停止される状態を実現し、各傾斜角度で傾斜した状態のノズル3から内面2Aにおける複数箇所に洗浄液Wを重点的に噴射する(図3の想像線を参照)。これにより、タンク2の内面2Aの洗浄されにくい複数箇所を重点的に仕上げ洗浄することができる。
このようにして、タンク2の内面2の洗浄作業が終了すると、両モータ14、16及び供給源33の作動が停止される。
以上のように、本実施例によれば、制御装置18によって第1モータ14と第2モータ16の作動を制御することにより、傘歯車11、12の歯数の組み合わせが一定であっても、ノズル3を様々な移動軌跡で移動させることができる。
例えば前述した以外の具体例としては、第1モータ14を停止させた状態で第2モータ16のみを作動させると、ノズル3は公転することなく、その場で自転する。それにより、タンク2の内面2Aの隅部等を洗浄液Wで重点的に洗浄することができる。特に被洗浄物であるタンク2の形状が角形である場合には、角の隅部に洗い残しが生じやすいが、この隅部にノズル3を向けた位置で公転を止め、その場で自転させることにより隅部を効果的に洗浄することができる。
また、他の例として、両モータ14、16を作動させた状態から第2モータ16の回転数を徐々に変化させることによりノズル3の移動軌跡を密にすることができる。さらに、両モータ14,16の作動状態において第2モータ16の回転数を徐々に変更することでノズル3の傾斜角度を徐々に変更することにより、ノズル3を螺旋状の移動軌跡で移動させることも可能である。これは、特に上面が開口した寸胴鍋のような被洗浄物の場合に、無駄になる上面の洗浄を行わなくてもよいので効率的に洗浄を行うことができる。
本実施例によれば、タンク2の内面2Aの洗浄しにくい特定箇所に向けて重点的に洗浄液Wを噴射することが可能となる。そのため、洗浄作業の終了後において特定箇所に洗い残しや洗浄漏れが生じることを防止することができるのに加え、洗浄時間を短縮することができる。また、洗浄液W(水)の消費量及び電源の電気の消費量を抑制して、タンク2を効率的に洗浄することが可能な洗浄装置1を提供できる。
次に図4〜図7は、本発明の他の実施例を示したものである。上述の実施例においては、ノズル3の先端の噴射口3Aの長手方向が旋回回転軸8の軸心と略平行となるようにノズル3を旋回回転軸8に取り付けているが、この図4〜図7に示すように、噴射口3Aの長手方向を旋回回転軸8の軸心に対して約45°傾斜させて旋回回転軸8にノズル3を取り付けても良い。図4、図5は、ノズル3を公転させずに旋回回転軸8を中心に自転させた状態を示しており、この場合、ノズル3は、その噴射口3Aの長手方向が旋回回転軸8の軸心に対して45°傾斜した状態で自転されるようになっている。
また、図6、図7は、ノズル3を自転させずに公転させた状態を示しており、この場合、ノズル3の噴射口3Aの長手方向が旋回回転軸8の軸心に対して45°傾斜した状態で公転されるようになっている。
すなわち、ノズル3を公転させずに自転させた場合、ノズル3を公転させながら自転させた場合、ノズル3を自転させずに公転させた場合のいずれの場合であっても、幅広の洗浄液Wを噴射することができる。
特に図6、図7に示すように、噴射口3Aの長手方向を旋回回転軸8の軸心に対して約45°傾斜させて旋回回転軸8にノズル3を取り付けることで、ノズル3を自転させずに公転させる場合に、ノズル3の噴射口3Aから噴射される洗浄液Wの噴射対象領域を上述の実施例よりも大きくすることができるので効果的である。具体的には、汚れが落ち難いタンク2の上部隅部周辺や下部隅部周辺、汚れの溜まりやすい液面周辺を狙って幅広の洗浄液Wを噴射することができる。そして、ノズル3を自転させずに公転させる場合だけでなく、常に幅広の洗浄液Wをタンク2の内面2Aに噴射することができるので、噴射口3Aの長手方向が旋回回転軸8の軸心と略平行となった上述の実施例よりも様々なノズル3の移動軌跡を採用することができて、タンク2の内面2Aを効率的に洗浄することができる。なお、噴射口3Aを旋回回転軸8の軸心に対して傾斜させる角度は、45°に限らず、30°〜60°の範囲であっても良い。
なお、被洗浄物の形状や汚れの状態に応じて、上記ノズル3の噴射口3Aを旋回回転軸8の軸心に対して傾斜させる角度を変更できるようにしても良い。
また、幅広の洗浄液Wを噴射できるものであれば、ノズル3の断面形状は楕円形やその他の形状であっても良い。
なお、上記実施例においては外管15に第2洗浄液通路41を設けているが、これは省略しても良い。
また、上記実施例は、ノズル3を上方からタンク2内に挿入し、その状態でノズル3を公転及び自転させるように構成しているが、被洗浄物の形状に応じて、被洗浄物の側方或いは下方からノズル3を被洗浄物内に挿入して洗浄するようにしても良い。
1‥洗浄装置 2‥タンク(被洗浄物)
2A‥内面 3‥ノズル
7‥内管(回転軸) 8‥旋回回転軸
11‥傘歯車 12‥傘歯車
14‥第1モータ(第1駆動源) 15‥外管
16‥第2モータ(第2駆動源) 18‥制御装置
27‥洗浄液通路 W‥洗浄液

Claims (6)

  1. 軸回転可能に軸支された回転軸と、該回転軸に形成された第1液体通路と、上記回転軸と実質的に直交方向に軸回転可能に軸支されるとともに上記回転軸を回転中心として公転される旋回回転軸と、該旋回回転軸に設けられて上記第1液体通路と連通する第2液体通路と、旋回回転軸に設けられて上記第1液体通路と第2液体通路を介して供給される洗浄液を被洗浄物に噴射するノズルと、上記回転軸を囲繞して軸回転可能に軸支された外管と、該外管に設けられた第1傘歯車と、上記旋回回転軸に設けられて上記第1傘歯車と噛合する第2傘歯車と、上記回転軸を回転させる第1駆動源と、上記外管を回転させる第2駆動源と、上記第1駆動源及び第2駆動源の作動を制御する制御装置とを備え、
    被洗浄物の内部に上記ノズルを挿入させて、該ノズルから洗浄液を噴射して被洗浄物の内面を洗浄するようにした洗浄装置であって、
    上記制御装置は、上記第1駆動源と第2駆動源とを同時に作動させ得るとともに、それら両駆動源の回転数を制御して上記ノズルが洗浄液を噴射する際におけるノズルの移動軌跡を変更可能であることを特徴とする洗浄装置。
  2. 上記制御装置は上記両駆動源の回転数を制御して上記旋回回転軸の軸回転を停止させて、上記ノズルの自転を停止させた状態で該ノズルを公転させ得ることを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
  3. 上記制御装置は上記両駆動源の回転数を制御して上記旋回回転軸の軸回転を徐々に変更することで上記ノズルの傾斜方向を徐々に変更させながら該ノズルを公転させることにより、ノズルを螺旋状の移動軌跡で移動させ得ることを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
  4. 軸回転可能に軸支された回転軸と、該回転軸に形成された第1液体通路と、上記回転軸と実質的に直交方向に軸回転可能に軸支されるとともに上記回転軸を回転中心として公転される旋回回転軸と、該旋回回転軸に設けられて上記第1液体通路と連通する第2液体通路と、旋回回転軸に設けられて上記第1液体通路と第2液体通路を介して供給される洗浄液を被洗浄物に噴射するノズルと、上記回転軸を囲繞して軸回転可能に軸支された外管と、該外管に設けられた第1傘歯車と、上記旋回回転軸に設けられて上記第1傘歯車と噛合する第2傘歯車と、上記回転軸を回転させる第1駆動源と、上記外管を回転させる第2駆動源と、上記第1駆動源及び第2駆動源の作動を制御する制御装置とを備え、
    被洗浄物の内部に上記ノズルを挿入させて、該ノズルから洗浄液を噴射して被洗浄物の内面を洗浄するようにした洗浄装置であって、
    上記制御装置は、上記第1駆動源の作動を停止させた状態で第2駆動源を作動させて、上記ノズルを公転させずに自転させ得ることを特徴とする洗浄装置。
  5. 上記洗浄液とは異なる洗浄液を給送する別の洗浄液通路が上記外管に形成されるとともに、該外管の所定位置に上記洗浄液通路に供給された洗浄液を被洗浄物に向けて噴射する噴射口が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の洗浄装置。
  6. 上記ノズルは、先端の噴射口が扁平となったノズルであって、当該噴射口の長手方向が、上記旋回回転軸の軸心に対して30°〜60°傾斜した状態で、旋回回転軸に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の洗浄装置。
JP2017175073A 2017-03-31 2017-09-12 洗浄装置 Active JP7112645B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/907,708 US10744544B2 (en) 2017-03-31 2018-02-28 Cleaning apparatus
CN201810274672.XA CN108687079B (zh) 2017-03-31 2018-03-30 洗涤装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017071663 2017-03-31
JP2017071663 2017-03-31

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018171609A true JP2018171609A (ja) 2018-11-08
JP7112645B2 JP7112645B2 (ja) 2022-08-04

Family

ID=64106877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017175073A Active JP7112645B2 (ja) 2017-03-31 2017-09-12 洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7112645B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021023915A (ja) * 2019-08-08 2021-02-22 シブヤマシナリー株式会社 容器洗浄装置
CN112439753A (zh) * 2019-09-02 2021-03-05 涩谷机器株式会社 清洗装置及其动作设定方法
CN113495431A (zh) * 2020-04-08 2021-10-12 细美事有限公司 喷嘴装置及基板处理装置
CN117772733A (zh) * 2024-02-26 2024-03-29 陕西润之宸实业有限公司 一种试管清洗装置及清洗方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0235981A (ja) * 1988-07-25 1990-02-06 Toko Giken Kogyo Kk タンク内の洗浄装置
US4930531A (en) * 1987-12-10 1990-06-05 Tecnoma Device for cleaning the inside of a container with a jet of liquid
JPH09174006A (ja) * 1995-12-27 1997-07-08 Sugino Mach Ltd 洗浄ノズル装置
JPH10277510A (ja) * 1997-04-04 1998-10-20 Kit:Kk 昇降型洗浄装置
JP2000140785A (ja) * 1998-11-04 2000-05-23 Taiho Ind Co Ltd 液体噴射装置及びタンクの洗浄方法
JP2006159120A (ja) * 2004-12-09 2006-06-22 Kioritz Corp 洗浄装置
JP3172756U (ja) * 2010-11-02 2012-01-05 株式会社ジェビック 液体噴射装置の二駆動モータ洗浄機構
JP2016221431A (ja) * 2015-05-28 2016-12-28 シブヤマシナリー株式会社 洗浄装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4930531A (en) * 1987-12-10 1990-06-05 Tecnoma Device for cleaning the inside of a container with a jet of liquid
JPH0235981A (ja) * 1988-07-25 1990-02-06 Toko Giken Kogyo Kk タンク内の洗浄装置
JPH09174006A (ja) * 1995-12-27 1997-07-08 Sugino Mach Ltd 洗浄ノズル装置
JPH10277510A (ja) * 1997-04-04 1998-10-20 Kit:Kk 昇降型洗浄装置
JP2000140785A (ja) * 1998-11-04 2000-05-23 Taiho Ind Co Ltd 液体噴射装置及びタンクの洗浄方法
JP2006159120A (ja) * 2004-12-09 2006-06-22 Kioritz Corp 洗浄装置
JP3172756U (ja) * 2010-11-02 2012-01-05 株式会社ジェビック 液体噴射装置の二駆動モータ洗浄機構
JP2016221431A (ja) * 2015-05-28 2016-12-28 シブヤマシナリー株式会社 洗浄装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021023915A (ja) * 2019-08-08 2021-02-22 シブヤマシナリー株式会社 容器洗浄装置
CN112439753A (zh) * 2019-09-02 2021-03-05 涩谷机器株式会社 清洗装置及其动作设定方法
JP2021037456A (ja) * 2019-09-02 2021-03-11 シブヤマシナリー株式会社 洗浄装置及びその動作設定方法
US11369984B2 (en) 2019-09-02 2022-06-28 Shibuya Machinery Co., Ltd. Washing device and operation setting method therefor
JP7385109B2 (ja) 2019-09-02 2023-11-22 澁谷工業株式会社 洗浄装置及びその動作設定方法
CN112439753B (zh) * 2019-09-02 2024-05-28 涩谷机器株式会社 清洗装置及其动作设定方法
CN113495431A (zh) * 2020-04-08 2021-10-12 细美事有限公司 喷嘴装置及基板处理装置
US12017234B2 (en) 2020-04-08 2024-06-25 Semes Co., Ltd. Nozzle apparatus and apparatus for treating substrate
CN117772733A (zh) * 2024-02-26 2024-03-29 陕西润之宸实业有限公司 一种试管清洗装置及清洗方法
CN117772733B (zh) * 2024-02-26 2024-05-10 陕西润之宸实业有限公司 一种试管清洗装置及清洗方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7112645B2 (ja) 2022-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108687079B (zh) 洗涤装置
JP2018171609A (ja) 洗浄装置
JP6593580B2 (ja) 洗浄装置
JP7083097B2 (ja) 洗浄装置
JP2007014877A (ja) 内部洗浄装置
JP2018187586A (ja) 洗浄装置
JP6942299B2 (ja) 洗浄装置
JP2019533315A (ja) 半導体基板に対する湿式工程の装置および方法
JP7133525B2 (ja) 被洗浄物の洗浄装置
JP2004141811A (ja) 洗浄装置
CN105457927B (zh) 同步式清洗设备
JP6293711B2 (ja) 洗浄機
JP2782943B2 (ja) 食器洗浄機
JP6284713B2 (ja) 洗浄装置
JP2023038312A (ja) 炉蓋洗浄装置、炉蓋の洗浄方法
JP6219355B2 (ja) ワークの洗浄機
JP4680688B2 (ja) 塗装機用洗浄機構、塗装機の洗浄方法
JP7303421B2 (ja) 洗浄装置
JP7026308B2 (ja) 洗浄装置およびその動作設定方法
JP5848004B2 (ja) 調理鍋の洗浄装置
JP2005248591A (ja) トイレ清掃装置
JP6531972B2 (ja) 洗浄装置
JP2782942B2 (ja) 食器洗浄機
JP7362588B2 (ja) タンク仕切弁の洗浄装置
JPH0385131A (ja) 食器洗浄機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210608

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20210727

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220622

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220705

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7112645

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150