JP6942299B2 - 洗浄装置 - Google Patents
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Description
こうした従来の洗浄装置は、タンク内に挿入されて洗浄液を噴射するノズルと、タンクの開口部を閉鎖する蓋部材とを備えており、ノズルをタンク内に挿入するとともに蓋部材によってタンクの開口部を閉鎖し、その状態でノズルから洗浄液を噴射してタンクの内面を洗浄するようになっている。
そこで、従来は、洗浄ノズルとは別に洗剤ノズルやすすぎ洗浄ノズルを蓋部材に取り付けてあり、先ず洗剤ノズルからタンクの内面に向けて洗剤を噴射して、その後に洗浄ノズルから高圧水を噴射してタンクの内面を洗浄したり、洗浄ノズルによる洗浄の後に、すすぎ洗浄ノズルから低圧水を噴射してすすぎ洗浄をしたりしていた。
しかしながら、タンクの種類や形状によっては、開口部の口径が小さいものがあり、その場合には蓋部材に洗剤ノズルやすすぎ洗浄ノズルを取り付けることができないことがある。この場合には、洗浄ノズルによる洗浄前に作業者が手持ち式の噴射器等を用いて手作業で洗剤をタンクの内面に噴射したりする必要があり、作業者の負担が大きいという問題があった。
被洗浄物の内部に上記ノズルを挿入させて、該ノズルから洗浄液を噴射して被洗浄物の内面を洗浄するようにした洗浄装置であって、
上記第1液体通路、第2液体通路とは別系統の第3液体通路が外管の軸方向に設けられるとともに、第3液体通路に供給された上記ノズルから噴射される洗浄液とは異なる液体を被洗浄物の内面に噴射する少なくとも1つの噴射口が外管の外周面に設けられたことを特徴とするものである。
内管7は鉛直方向に支持されており、その状態で軸回転できるようになっている。旋回回転軸8は、内管7の下端部の位置に、それと直交した状態で軸回転できるようになっている。外管15の下部には、箱型のギヤケース23が配置されており、このギヤケース23によって傘歯車11、12や旋回回転軸8等が覆われている。
旋回回転軸8の外周部に傘歯車12が嵌着されており、この傘歯車12は、外管15の下端外周部に嵌着された太陽ギヤとしての傘歯車11に噛み合っている。そのため、内管7が回転される際には、旋回回転軸8は内管7を回転中心として所定方向に公転する。その際には両傘歯車11、12の噛み合いによって旋回回転軸8とノズル3が所定方向に自転する(旋回する)ようになっている。それにより、ノズル3が三次元的な移動軌跡を描いて移動するようになっている(図2参照)。
内管7の上端(液通路11Aの上端)は、接続具31と導管32を介して洗浄液Wの供給源33に接続されている。この供給源33は制御装置18によって作動を制御されるようになっており、制御装置18は所要時に供給源33から導管32を介して洗浄液通路27に洗浄液W(水)を供給するようになっている。その際には、洗浄液通路27に供給された洗浄液Wがノズル3の先端から噴射されるようになっている。
軸方向通路15Aの上端部は、外周面の環状溝15Bと連通しており、該環状溝15Bは環状シール部材43によって覆われている。そして、導管44の一端が、環状シール部材43と環状溝15Bを介して第2洗浄液通路41に連通している。導管44の他端は、洗浄液Wと異なる、例えば泡状の洗剤からなる洗浄液W2を供給する供給源45に接続されており、この供給源45は制御装置18によって作動を制御されるようになっている。
制御装置18が供給源45を作動させると、導管44を介して第2洗浄液通路41に洗浄液W2(泡状の洗剤)が供給されるので、外管15に設けた複数の噴射口42から洗浄液W2が外方にむけて噴射されるようになっている。本実施例においては、洗浄作業初期の段階で噴射口42から洗浄液W2を噴射することで、泡状の洗剤である洗浄液W2によってタンク2の内面2Aを予備洗浄できるようになっている。なお、洗浄液W2としては、洗剤に限らず、例えば殺菌水や精製水等を使用することができる。また、洗浄作業初期の予備洗浄に限らず、例えば洗浄作業後期において、噴射口42から精製水を噴射してすすぎ洗浄に用いても良い。
支持部材6に取り付けられた蓋体5は円板状に形成されており、外周部とその近接内方位置に液漏れや飛散防止用の環状のストッパ5Aが設けられている。
この後、モータ14および供給源33等が制御装置18により以下のように作動を制御されることで、タンク2の内面2Aの洗浄作業が行われる。
本実施例では、ノズル3から洗浄液W(水)を噴射して内面2Aを洗浄する前に泡状の洗剤である洗浄液W2をタンク2の内面2Aに噴射して予備洗浄が行われる。すなわち、先ず、モータ14が停止した状態、つまり、ノズル3が停止した状態において洗浄液W2の供給源45が作動されるので、導管44を介して洗浄液W2(泡状の洗剤)が外管15の洗浄液通路41に供給される。そのため、複数の噴射口42からタンク2の内面2Aに洗浄液W2が一斉に噴射される。
このようにして所定時間、外管15の噴射口42から洗浄液W2(泡状の洗剤)を内面2Aに吹き付けることで、タンク2の内面の予備洗浄が行われる。このように、泡状の洗剤からなる洗浄液W2がノズル3での洗浄前にタンク2の内面2Aに噴射されることにより、内面2Aに付着していた高圧水だけでは洗浄されにくい油脂等の内容物が洗い流されるようになっている。
すると、駆動モータ14が作動されるとともに洗浄液W(水)の供給源33が作動されるので、洗浄液W(水)が導管32を介して洗浄液通路27に供給され、洗浄液Wがノズル3から噴射される。また、内管7が軸回転するので、旋回回転軸8は公転され、かつ傘歯車11,12を介して自転される(図2参照)。そのため、ノズル3が三次元的な移動軌跡を描いて移動されるので、洗浄液Wがタンク2の内面2Aの全域に噴射される。これにより、タンク2の内面2Aが洗浄液W(水)により洗浄される。なお、ノズル3からタンク2へ噴射された洗浄後の洗浄液Wは、タンク2の下部に形成された図示しない排水口から外部へ排出される。
このようにして、タンク2の内面2の洗浄作業が終了すると、モータ14及び供給源33の作動が停止される。
以上のようにしてタンク2の内面2Aの洗浄作業が終了したら、昇降機構17によって洗浄ユニット4、蓋体5が元の上昇位置まで上昇される。それにより、蓋体5がタンク2の上端開口部2Bから離隔するとともに洗浄ユニット4がタンク2の開口部2Bよりも上方側となる元の位置まで上昇される。その後、洗浄後のタンク2は、図示しない搬出機構によって洗浄位置Aから搬出されるようになっている。
そのため、上端開口部2Bが小さなタンク2であっても洗浄ユニット4を内部に挿入して洗浄液Wと異なる洗浄液W2を噴射することができる。したがって、作業者が泡状の洗剤を手作業でタンク2の内面2Aに噴射する必要がなく、現場の作業者の負担を軽減することができる。
また、上記外管15に設けた複数の噴射口42は、それぞれ異なる高さに配置したり、噴射口42の向きに角度をつけたり、あるいは広角の噴射口42を採用しても良い。
また、噴射口42から洗浄液W2を噴射して洗浄液W2がタンク2の内面を伝い落ちる状態を維持し、その状態においてモータ14、供給源33を作動させてノズル3から洗浄液W(水)を噴射するようにしても良い。
また、第2洗浄液通路41を介して浄水を噴射口42から噴射することで内面2Aの洗浄後のすすぎを行うことも可能である。
さらに、上記実施例においては、外管15を支持部材6の内方に固定して複数の噴射口42から洗浄液W2を噴射するようにしているが、外管15を支持部材6によって回転自在に軸支し、外管15に噴射口42を一箇所だけ設けても良い。この構成では、外管15をモータ等で回転させることにより噴射口42から洗浄液W2を噴射してタンク2の内面2Aを予備洗浄することができる。
2A‥内面 3‥ノズル
7‥内管(回転軸) 8‥旋回回転軸
11‥傘歯車 12‥傘歯車
14‥モータ(駆動源) 15‥外管
18‥制御装置 27‥洗浄液通路
41‥第2洗浄液通路(第3液体通路)
W‥洗浄液 W2‥洗浄液
Claims (2)
- 軸回転可能に軸支された回転軸と、該回転軸に形成された第1液体通路と、上記回転軸と実質的に直交方向に軸回転可能に軸支されるとともに上記回転軸を回転中心として公転される旋回回転軸と、該旋回回転軸に設けられて上記第1液体通路と連通する第2液体通路と、旋回回転軸に設けられて上記第1液体通路と第2液体通路を介して供給される洗浄液を被洗浄物に噴射するノズルと、上記回転軸を囲繞して配置されて、該回転軸を回転自在に軸支する外管と、該外管に設けられた第1傘歯車と、上記旋回回転軸に設けられて上記第1傘歯車と噛合する第2傘歯車と、上記回転軸を回転させる駆動源とを備え、
被洗浄物の内部に上記ノズルを挿入させて、該ノズルから洗浄液を噴射して被洗浄物の内面を洗浄するようにした洗浄装置であって、
上記第1液体通路、第2液体通路とは別系統の第3液体通路が外管の軸方向に設けられるとともに、第3液体通路に供給された上記ノズルから噴射される洗浄液とは異なる液体を被洗浄物の内面に噴射する少なくとも1つの噴射口が外管の外周面に設けられたことを特徴とする洗浄装置。 - 上記外管の円周方向複数個所に上記噴射口が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
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