JP2018166413A - コンバイン - Google Patents

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大原 一志
Kazushi Ohara
一志 大原
渡部 寛樹
Hiroki Watabe
寛樹 渡部
二神 伸
Shin Futagami
伸 二神
大器 栗原
Daiki Kurihara
大器 栗原
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】従来、シーブにより落下物から胡麻を選別する構成のため、選別精度を高めるために、シーブ間隔を小さくすると、ロス・詰まりが発生しやすく、シーブ間隔を大きくすると、選別精度が低下するという課題がある。
【解決手段】
刈取装置4が刈り取った胡麻の穀稈を、搬送エレベーター9を介して後方の脱穀装置3の脱穀室11に供給するコンバインにおいて、前記脱穀装置3は、上部に扱胴10を軸装した脱穀室11を設け、該脱穀室11の下方に唐箕15の送風と前後方向の往復揺動により胡麻の莢Sと異物とを選別する揺動選別棚20を設け、該揺動選別棚20のシーブ23の上方には、唐箕15の送風方向に長い桟30を左右方向に複数並設したコンバイン。
【選択図】図2

Description

本発明は、コンバインに係るものである。
従来、脱穀室の下方に揺動選別装置を設け、揺動選別棚には、脱穀室からの落下物から穀粒を選別するシーブを設けた構成は、公知である(特許文献1参照)。
特開2016−59366号公報
前記公知例は、シーブにより落下物から胡麻を選別する構成のため、選別精度を高めるために、シーブ間隔を小さくすると、ロス・詰まりが発生しやすく、シーブ間隔を大きくすると、選別精度が低下するという課題がある。
本願は、揺動選別棚の構成を工夫し、胡麻の選別精度の向上と脱穀ロス低減との両立を図ったものである。
請求項1記載の発明は、刈取装置4が刈り取った胡麻の穀稈を、搬送エレベーター9を介して後方の脱穀装置3の脱穀室11に供給するコンバインにおいて、前記脱穀装置3は、上部に扱胴10を軸装した脱穀室11を設け、該脱穀室11の下方に唐箕15の送風と前後方向の往復揺動により胡麻の莢Sと異物とを選別する揺動選別棚20を設け、該揺動選別棚20のシーブ23の上方には、唐箕15の送風方向に長い桟30を左右方向に複数並設したコンバインとしたものである。
請求項2記載の発明は、前記揺動選別棚20は、前端部に前記唐箕15の上方に位置して被処理物を後側に移送する移送棚部22と、移送棚部22の後側に設けた被処理物中から胡麻の莢Sを選別するシーブ23と、シーブ23の後側に設けたストローラック24を有して構成し、前記桟30の前端は移送棚部22の後端に位置させ、桟30の後端をストローラック24の前端上方に位置させたコンバインとしたものである。
請求項3記載の発明は、前記桟30は、該桟30の前後端部を前後一対設けた左右方向の前後枠31に固定状態に取付けて選別ガイド32を構成し、該選別ガイド32は揺動選別棚20に対して着脱自在に構成したコンバインとしたものである。
請求項4記載の発明は、前記唐箕15の前側には唐箕15の前側部分を包囲する唐箕ケーシング16を設け、該唐箕ケーシング16の下方と該唐箕ケーシング16と脱穀装置3の前板37と唐箕ケーシング16との間に前記移送棚部22に送風する前側風路38を形成し、前記桟30の前端部には後上がりに傾斜する傾斜板41を設けたコンバインとしたものである。
請求項5記載の発明は、前記選別ガイド32は、左右いずれか一方側または両側の桟30の左右間隔Tを中央部分の桟30の左右間隔tよりも狭く設定したコンバインとしたものである。
請求項6記載の発明は、前記シーブ23の下方の揺動選別棚20には、胡麻の莢Sが落下する目合とした選別網43を設けたコンバインとしたものである。
請求項1記載の発明では、揺動選別棚20のシーブ23の上方に唐箕15の送風方向に長い桟30を左右方向に複数並設しているので、夾雑物がシーブ23上に落下を抑制するだけでなく、胡麻の莢Sが桟30に引っ掛かるのを抑制して選別精度および選別効率を向上させることができる。
請求項2記載の発明では、桟30の前端は移送棚部22の後端に位置させ、桟30の後端をストローラック24の前端上方に位置させているので、桟30は、前後方向において、シーブ23の上方全面を覆うことになり、夾雑物のシーブ23上への落下を抑制し、選別精度および選別効率を向上させることができる。
請求項3記載の発明では、桟30の前後端部を前後一対設けた左右方向の前後枠31に固定状態に取付けて選別ガイド32を構成しており、選別ガイド32は揺動選別棚20に対して着脱自在に構成しているので、選別ガイド32として一体で桟30を揺動選別棚20に対して着脱でき、別作物の収穫に即対応可能になり、また、選別ガイド32を着脱できるので、選別ガイド32およびシーブ23のメンテナンスを容易にできる。
請求項4記載の発明では、唐箕ケーシング16と脱穀装置3の前板前板37との間に移送棚部22に送風する前側風路38を形成しており、桟30の前端部には後上がりに傾斜する傾斜板41を設けているので、傾斜板41は前側風路38からの選別風を斜め上側に向くように誘導し、脱穀室11からの落下物を後方に搬送し、選別ガイド32およびシーブ23に落下する夾雑物の落下量を抑制し、選別精度および選別効率を向上させることができる。
請求項5記載の発明では、選別ガイド32は、左右いずれか一方側または両側の桟30の左右間隔Tを中央部分の桟30の左右間隔tよりも狭く設定しているので、選別風が中央部に比べて弱くなる左右端側での選別ガイド32とシ−ブ23の詰まり発生を防止できる。
請求項6記載の発明では、シーブ23の下方の揺動選別棚20には、胡麻の莢Sが落下する目合とした選別網43を設けているので、胡麻の莢Sが確実に下方に落下し、回収ロスを抑制できる。
コンバインの側面図。 脱穀装置の縦断側面図。 (A)選別ガイドの平面図。 (B)選別ガイドの断面図。 同他の実施形態の平面図。 同他の実施形態の平面図。 選別網の一部平面図。 同他の実施形態の平面図。 グレンタンクの側面図。 同背面図。 脱穀装置の制御説明図。
本発明の一実施形態をコンバインの例にて図面により説明すると、1はコンバインの機体フレーム、2は走行装置、3は機体フレーム1の上方に設けた脱穀装置、4は脱穀装置3の前側に設けた刈取装置、5は脱穀装置3の側部に設けたグレンタンク、6はグレンタンク5の前方に設けた操縦部である。
本願のコンバインは、米麦の穀粒あるいは蕎麦の穀粒の他に胡麻の収穫に使用する。なお、理解を容易にするため、便宜的に方向を示して説明しているが、これらにより構成が限定されるものではない。
刈取装置4は、オーガー7を軸装したオーガーフレーム8に、掻込リール8Aと、刈刃8Bとを設けて構成し、オーガーフレーム8には搬送エレベーター9の先端を取付け、搬送エレベーター9の基部は脱穀装置3の脱穀室に接続する。
前記脱穀装置3は、図2に示したように、上部に扱胴10を略水平に軸装した脱穀室11を設け、扱胴10の主として下方側は扱網12により包囲し、扱網12の下方には唐箕15の唐箕ケーシング16を設ける。前記脱穀室11の下方には前記唐箕15の送風により穀粒(胡麻の莢S)と異物とを風選し得る風選室17を形成し、風選室17内には唐箕15の送風方向(前後方向)に往復揺動する揺動選別棚20を設ける。
揺動選別棚20は、その始端部(前端部)を唐箕15の上方に位置させて移送棚部22に形成する。移送棚部22の移送方向下手側にはシーブ23を設ける。
24はシーブ23の下手側に設けたストローラック、25は揺動選別棚20の下方所定位置に設けた一番コンベア、26は一番コンベア25の後側に設けた二番コンベアである。
前記シーブ23の上方には桟30を設ける。桟30は胡麻の茎・枝(米麦では穀稈となる部分)がシーブ23上に落下しないように粗選別するものであり、前後方向に長い軸棒あるいは縦板形状に形成し、左右方向に複数並設する(図3)。
そのため、茎・枝等の夾雑物の落下を抑制し、胡麻の莢Sの落下を促進して選別処理効率を向上させている。
本実施形態では、桟30の前端は移送棚部22の後端に位置し、桟30の後端はストローラック24の前端上方に位置させている(図2)。
そのため、桟30は、シーブ23の前後方向の上方全面を、側面視において覆うことになり、夾雑物のシーブ23上への落下を抑制する。
前記桟30は、少なくとも、前後一対設けた前後枠31に固定状態に取付けて選別ガイド32を構成し、選別ガイド32は揺動選別棚20に対して着脱自在に取付ける(図2、図3)。
そのため、選別ガイド32により着脱できるので、別作物の収穫に即対応可能になる。
また、選別ガイド32を着脱できるので、選別ガイド32およびシーブ23のメンテナンスを容易にできる。
また、選別ガイド32の着脱構成は任意であるが、選別ガイド32の前枠31は、図3に示したように、移送棚22の後端上面に着脱自在に取付け、選別ガイド32の後枠31は揺動選別棚20の左右側板(図示省略)を連結する横枠33の上面に着脱自在に取付けている。
しかして、唐箕ケーシング16は唐箕15の前側部分を包囲するように設けると共に、唐箕ケーシング16の下端と脱穀装置3の底板35との間に開口部36を形成し、唐箕ケーシング16と脱穀装置3の前板37と唐箕ケーシング16との間に前側風路38を形成する(図2)。前側風路38は、移送棚22上方および選別ガイド32の上方に上側選別風を送風する(図2、図3B)。
なお、一番コンベア25の前側に後上がりに傾斜する風誘導板39を設け、シーブ23に下から上に向けて斜めに選別風が吹き上がって抜ける下側風路40を形成している(図2)。
そして、選別ガイド32は、桟30の前端部に後上がりに傾斜する傾斜板41を設けて構成する(図3)。傾斜板41は前側風路38からの選別風を斜め上方に吹くように誘導し、脱穀室11からの落下物の後方搬送を良好にし、選別ガイド32およびシーブ23に落下する夾雑物の落下量を抑制する。
選別ガイド32は、少なくとも、左右両側のうち、左側の桟30の左右間隔Tを中央部分の桟30の左右間隔tよりも狭く設定する(図4)。
そのため、扱胴10の回転上昇側(左側)から揺動選別棚20上に多くの被処理物が落下するが、左側の桟30の左右間隔Tを狭く設定しているので、シーブ23への夾雑物の落下を抑制できる。
選別ガイド32は、左右両側の桟30の左右間隔Tを中央部分の桟30の左右間隔tよりも狭く設定する。
そのため、扱胴10と共回りして回転下降側(右側)から揺動選別棚20上に多くの被処理物が落下しても、右側の桟30の左右間隔Tも狭く設定しているので、シーブ23への夾雑物の落下を抑制できる。
なお、間隔を狭くした左右間隔Tは、図5のように、左右両側に複数箇所設けてもよく、また、左右間隔Tの数も任意であり、また、左右間隔Tの左右幅と中央部分の桟30の左右間隔tの左右幅のそれぞれの幅の設定も任意であり、これらの、左右間隔Tの数と左右間隔Tおよび左右間隔tの左右幅を相違させた選別ガイド32を、複数種類用意し、作物の性状・条件によって、着脱交換して、選択使用する構成としてもよい。
また、図示は省略するが、唐箕15の左右両側は脱穀装置3の側板との間に所定の隙間を有して設置されているので、揺動選別棚20の左右両側の選別風は弱く、揺動選別棚20の中央部分の選別風は強い傾向となるので、選別ガイド32の左右両側の桟30の左右間隔Tを中央部分の桟30の左右間隔tよりも狭く設定することにより、選別ガイド32の左右両側の選別精度を確保しつつ、選別ガイド32の中央部分での詰まり発生を防止でき、全体としての選別効率を向上させることができる。
したがって、前記したように、揺動選別棚20と選別ガイド32のそれぞれの左右幅や唐箕15の回転数等の諸条件に応じて、左右間隔Tの数と左右間隔Tおよび左右間隔tの左右幅を相違させた複数種類の選別ガイド32を、選択使用することにより、最適な選別作業を行うことができ、汎用性を向上させることができる。
シーブ23の下方の揺動選別棚20には、選別網43を設ける(図2)。選別網43は胡麻の莢Sが落下する目合とする(図6)。
そのため、胡麻の莢Sが確実に下方に落下し、回収ロスを抑制できる。
また、選別網43は、所謂打ち抜き成形により形成し、図示は省略するが、胡麻の莢Sが落下する開口部44を形成すると共に、開口部44周辺に開口部44より小さい開口面積の透孔45を形成する(図7)。
そのため、開口部44により胡麻の莢Sを落下させて、夾雑物Kの落下を抑制しつつ、透孔45により下からの選別風の抜けを確保して、選別向上と回収ロス低減に貢献する。
なお、胡麻の粒(穀粒)、胡麻の莢S、夾雑物Kの順に軽くなり、比重選別される。
しかして、グレンタンク5の漏斗部50の下部には空気搬送するエアパイプに接続した繰出装置(ロータリーバルブ・フィーダー)51を設け、繰出装置51の上方には掻込体52を設ける。掻込体52は駆動回転する回転軸53に掻込棒54を軸方向に複数並設すると共に、軸回りにも複数(各先端が螺旋状)配置して構成する。
そのため、胡麻の莢Sが漏斗部50内でブリッジ現象となるのを抑制し、莢Sの詰まりを防止し、排出時間の短縮化を図ることができる。
しかして、刈取装置4のオーガーフレーム8の後側には、刈刃8Bが穂先を刈り取って残った圃場の穀稈の株元を切断するセカンドモア(図示省略)を設ける。
また、唐箕15の回転数を変更可能に構成すると共にシーブ23の開き具合も変更可能に構成し、揺動選別棚20上の被処理物の量を検出する層厚センサを設け、セカンドモアの使用および不使用と揺動選別棚20上の被処理物の量等の諸条件により、唐箕15の回転数およびシーブ23の開き具合を制御するように構成する。
すなわち、セカンドモアを使用すると、夾雑物に対する穀粒量の割合が多くなるので、これを考慮しつつ、脱穀制御するのである。
図10はセカンドモアの使用および不使用に伴う脱穀制御の一例(参考例)を示し、例えば、セカンドモアが不使用の場合、全稈投入となり(図10、「全稈投入」)、揺動選別棚20上の被処理物が同じ層厚になるように制御し、層厚が厚いとき、唐箕15を設定回転(ダイヤル位置)、シーブ23を設定開き(ダイヤル位置)とし、これを基準に、層厚が中間のとき、唐箕15を一段下げ回転、シーブ23を一段閉じ、層厚が薄いとき、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を二段閉じる制御とする。
そのため、多量の夾雑物中からの穀粒の選別効率を向上させることができる。
また、例えば、セカンドモアを使用する場合、高刈りとなり、同じ層厚になるように、図10の「案1」では、層厚が厚いとき、唐箕15を設定回転、シーブ23を一段開きとし、これを基準に、層厚が中間のとき、唐箕15を一段下げ回転、シーブ23を設定開き、層厚が薄いとき、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を一段閉じる制御とする。
そのため、夾雑物に対する穀粒量の割合が多くなる高刈りで、穀粒の落下を促進して、脱穀ロスを抑制する。
また、例えば、セカンドモアを使用する場合の高刈りの場合であっても、作物の性状によって、同じ層厚になるように、図10の「案2」では、層厚が厚いとき、唐箕15を設定回転より一段下げ回転、シーブ23を設定開きとし、これを基準に、層厚が中間のとき、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を一段閉じ、層厚が薄いとき、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を二段閉じる制御とする。
そのため、高刈りでも、夾雑物が多い場合、夾雑物の混入を抑制する。
また、例えば、セカンドモアを使用する場合の高刈りの場合であっても、作物の性状によって、同じ層厚になるように、図10の「案3」では、層厚が厚いとき、唐箕15を設定回転より一段下げ回転、シーブ23を設定開きより一段開きとし、これを基準に、層厚が中間のとき、唐箕15を一段下げ回転、シーブ23を設定開き、層厚が薄いとき、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を一段閉じる制御とする。
そのため、藁屑が少ないときに有効である。
また、制御する層厚を変更する場合で、 例えば、セカンドモアが不使用の場合、全稈投入となり、図10の「全稈投入」では、層厚が設定層厚より厚いとき、脱穀制御せず、層厚が厚いとき、唐箕15を設定回転、シーブ23を設定開きとし、これを基準に、層厚が中間のとき、唐箕15を一段下げ回転、シーブ23を一段閉じ、層厚が薄いとき、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を二段閉じる制御とする。
また、制御する層厚を変更する場合で、例えば、セカンドモアを使用する場合、高刈りとなり、図10の「案4」では、層厚が厚いとき、唐箕15を設定回転、シーブ23を設定開きとし、これを基準に、層厚が中間のとき、唐箕15を一段下げ回転、シーブ23を一段閉じ、層厚が薄いとき、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を二段閉じ、層厚が基準値以下の場合、層厚が薄いときのままで、脱穀制御を実行しない。
また、制御する層厚を変更する場合で、例えば、セカンドモアを使用する場合、高刈りとなり、図10の「案5」では、層厚が厚いとき、唐箕15を設定回転、シーブ23を一段開きとし、これを基準に、層厚が中間のとき、唐箕15を一段下げ回転、シーブ23を設定開き、層厚が薄いとき、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を一段閉じ、層厚が基準値以下の場合、層厚が薄いときのままで、脱穀制御を実行しない。
また、制御する層厚を変更する場合で、例えば、セカンドモアを使用する場合、高刈りとなり、図10の「案6」では、層厚が厚いとき、唐箕15を設定回転、シーブ23を設定開き、これを基準に、層厚が中間のとき、唐箕15を一段下げ回転、シーブ23を設定開き、層厚が薄いとき、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を一段閉じ、層厚が基準値以下の場合、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を二段閉じる制御する。
また、制御する層厚を変更する場合で、例えば、セカンドモアを使用する場合、高刈りとなり、図10の「案7」では、層厚が厚いとき、唐箕15を設定回転、シーブ23を一段開き、これを基準に、層厚が中間のとき、唐箕15を一段下げ回転、シーブ23を設定開き、層厚が薄いとき、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を一段閉じ、層厚が基準値以下の場合、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23は層厚が薄いときの制御を実行する。
(実施形態の作用)
刈り取られた穀稈は、脱穀室11で回転する扱胴10により脱穀され、脱穀された被処理物は、扱網12から漏下して揺動選別棚20の始端部の移送棚部22に落下し、移送棚部22からシーブ23上に移送され、唐箕15からの送風と、風選室17内で往復揺動する揺動選別棚20のシーブ23とにより選別される。
揺動選別棚20のシーブ23の上方には、胡麻の茎・枝等の夾雑物Kがシーブ23上に落下しないように粗選別する桟30を設けているので、茎・枝等の夾雑物Kは桟30に受け止められ、桟30(揺動選別棚20)の揺動により後方に移動し、胡麻の莢Sは左右に並設した桟30の間からシーブ23上に落下し、さらに、シーブ23の間から落下し(図3B)、一番コンベア25により回収される。
したがって、桟30によりシーブ23上に夾雑物Kの落下を抑制するので、選別処理効率を向上させている。
桟30は、前後方向に長い軸棒あるいは縦板形状に形成し、左右方向に複数並設しているので、夾雑物Kの落下を抑制するだけでなく、胡麻の莢Sが引っ掛かるのを抑制する。
すなわち、胡麻の莢Sは一方方向に長い形状なので、単に四角形の「網目」の網体では「網目」の莢Sの長手方向が引っ掛かって落下効率が悪かったり、また、「網目」の莢Sの幅方向が広くて夾雑物Kの混入率が高くなったり、不具合が発生するが、本発明では桟30を左右方向に並設しているので、莢Sの引っ掛りや夾雑物Kの混入の影響は少なく、夾雑物Kとの選別を良好にする。
桟30の前端は移送棚部22の後端に位置し、桟30の後端はストローラック24の前端上方に位置させているので、桟30は、前後方向において、シーブ23の上方全面を、側面視覆うことになり、夾雑物Kのシーブ23上への落下を抑制する。
桟30は、少なくとも、その前後端部を前後一対設けた前後枠31に固定状態に取付けて選別ガイド32を構成し、選別ガイド32は揺動選別棚20に対して着脱自在に取付けているので、選別ガイド32として一体で揺動選別棚20に対して着脱でき、別作物の収穫に即対応可能になる。
また、選別ガイド32を着脱できるので、選別ガイド32およびシーブ23のメンテナンスを容易にできる。
しかして、唐箕ケーシング16は唐箕15の前側部分を包囲するように設けると共に、扱胴10の下端と脱穀装置3の底板底板35との間に開口部36を形成し、唐箕ケーシング16と脱穀装置3の前板37と唐箕ケーシング16との間に前側風路38を形成し、桟30の前端部に後上がりに傾斜する傾斜板41を設けているので、傾斜板41は前側風路38からの選別風を斜め上側に向くように誘導し、脱穀室11からの落下物を後方に搬送し、選別ガイド32およびシーブ23に落下する夾雑物Kの落下量を抑制する。
選別ガイド32は、少なくとも、左右両側のうち、左側の桟30の左右間隔Tを中央部分の桟30の左右間隔tよりも狭く設定しているので、扱胴10の回転上昇側(左側)から揺動選別棚20上に多くの被処理物が落下しても、狭く設定した左側の桟30によりシーブ23への夾雑物Kの落下を抑制する。
選別ガイド32は、左右両側の桟30の左右間隔Tを中央部分の桟30の左右間隔tよりも狭く設定しているので、シーブ23への夾雑物Kの落下を抑制できる。
すなわち、図示は省略するが、唐箕15の左右両側は脱穀装置3の側板との間に所定の隙間を有して設置されているので、揺動選別棚20の左右両側の選別風は弱く、揺動選別棚20の中央部分の選別風は強い傾向となるが、選別ガイド32の左右両側の桟30の左右間隔Tを中央部分の桟30の左右間隔tよりも狭く設定することにより、選別ガイド32の左右両側の選別精度を確保しつつ、選別ガイド32の中央部分での詰まり発生を防止でき、全体としての選別効率を向上させることができる。
なお、間隔を狭くした左右間隔Tは、図5のように、左右両側に複数箇所設けてもよく、また、左右間隔Tの数も任意であり、また、左右間隔Tの左右幅と中央部分の桟30の左右間隔tの左右幅のそれぞれの幅の設定も任意であり、これらの、左右間隔Tの数と左右間隔Tおよび左右間隔tの左右幅を相違させた選別ガイド32を、複数種類用意し、作物の性状・条件によって、着脱交換して、選択使用する構成としてもよい。
したがって、揺動選別棚20と選別ガイド32のそれぞれの左右幅や唐箕15の回転数等の諸条件に応じて、左右間隔Tの数と左右間隔Tおよび左右間隔tの左右幅を相違させた複数種類の選別ガイド32を、選択使用することにより、最適な選別作業を行うことができ、汎用性を向上させることができる。
シーブ23の下方の揺動選別棚20には、胡麻の莢Sが落下する目合とした選別網43を設けているので、胡麻の莢Sが確実に下方に落下し、回収ロスを抑制できる。
また、選別網43は、所謂打ち抜き成形により形成し、図示は省略するが、胡麻の莢Sが落下する開口部開口部44を形成すると共に、開口部44周辺に開口部44より小さい開口面積の透孔透孔45を形成しているので、開口部44により胡麻の莢Sを落下させて、夾雑物Kの落下を抑制しつつ、透孔45により下からの選別風の抜けを確保して、選別向上と回収ロス低減に貢献する。
しかして、グレンタンク5の漏斗部50の下部には繰出装置(ロータリーバルブ・フィーダー)51を設け、繰出装置51の上方には掻込体52を設け、掻込体52は回転軸53に掻込棒54を軸方向に複数並設すると共に、軸回りにも複数(各先端が螺旋状)配置して構成しているので、胡麻の莢Sが漏斗部50内でブリッジ現象となるのを抑制し、莢Sの詰まりを防止し、排出時間の短縮化を図ることができる。
1…機体フレーム、2…走行装置、3…脱穀装置、4…刈取装置、5…グレンタンク、6…操縦部、7…オーガー、8…オーガーフレーム、8A…リール、8B…刈刃、9…搬送エレベーター、10…扱胴、11…脱穀室、12…扱網、15…唐箕、16…唐箕ケーシング、17…風選室、20…揺動選別棚、22…移送棚部、23…シーブ、24…ストローラック、25…一番コンベア、26…二番コンベア、30…桟、31…前後枠、32…選別ガイド、33…横枠、35…底板、36…開口部、37…前板、38…前側風路、39…風誘導板、40…下側風路、41…傾斜板、43…選別網、44…開口部、45…透孔、50…漏斗部、51…繰出装置、52…掻込体、53…回転軸、54…掻込棒。

Claims (6)

  1. 刈取装置(4)が刈り取った胡麻の穀稈を、搬送エレベーター(9)を介して後方の脱穀装置(3)の脱穀室(11)に供給するコンバインにおいて、前記脱穀装置(3)は、上部に扱胴(10)を軸装した脱穀室(11)を設け、該脱穀室(11)の下方に唐箕(15)の送風と前後方向の往復揺動により胡麻の莢(S)と異物とを選別する揺動選別棚(20)を設け、該揺動選別棚(20)のシーブ(23)の上方には、唐箕(15)の送風方向に長い桟(30)を左右方向に複数並設したコンバイン。
  2. 請求項1記載の発明において、前記揺動選別棚(20)は、前端部に前記唐箕(15)の上方に位置して被処理物を後側に移送する移送棚部(22)と、移送棚部(22)の後側に設けた被処理物中から胡麻の莢(S)を選別するシーブ(23)と、シーブ(23)の後側に設けたストローラック(24)を有して構成し、前記桟(30)の前端は移送棚部(22)の後端に位置させ、桟(30)の後端をストローラック(24)の前端上方に位置させたコンバイン。
  3. 請求項2記載の発明において、前記桟(30)は、該桟(30)の前後端部を前後一対設けた左右方向の前後枠(31)に固定状態に取付けて選別ガイド(32)を構成し、該選別ガイド(32)は揺動選別棚(20)に対して着脱自在に構成したコンバイン。
  4. 請求項3記載の発明において、前記唐箕(15)の前側には唐箕(15)の前側部分を包囲する唐箕ケーシング(16)を設け、該唐箕ケーシング(16)の下方と該唐箕ケーシング(16)と脱穀装置(3)の前板(37)と唐箕ケーシング(16)との間に前記移送棚部(22)に送風する前側風路(38)を形成し、前記桟(30)の前端部には後上がりに傾斜する傾斜板(41)を設けたコンバイン。
  5. 請求項4記載の発明において、前記選別ガイド(32)は、左右いずれか一方側または両側の桟(30)の左右間隔(T)を中央部分の桟(30)の左右間隔(t)よりも狭く設定したコンバイン。
  6. 請求項4記載の発明において、前記シーブ(23)の下方の揺動選別棚(20)には、胡麻の莢(S)が落下する目合とした選別網(43)を設けたコンバイン。
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