JP2019004838A - 収穫機 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の収穫機は選シーブにより落下物から胡麻を選別する構成のため、選別精度と詰まり防止との両立が難しいという課題がある。
【解決手段】刈取装置4が刈り取った胡麻の穀稈を、搬送エレベーター9を介して後方の脱穀装置3の脱穀室11に供給する収穫機において、前記脱穀装置3は、上部に扱胴10を軸装した脱穀室11を設け、該脱穀室11の下方に唐箕15の送風と前後方向の往復揺動により胡麻の莢Sと異物とを選別する揺動選別棚20を設け、該揺動選別棚20のシーブ23の上方には、唐箕15の送風方向に長い桟30を左右方向に複数並設した選別ガイド32を設け、該選別ガイド32は、左右いずれか一方側または両側の桟30の左右間隔Tを中央部分の桟30の左右間隔tよりも狭く設定した収穫機。
【選択図】図1
【解決手段】刈取装置4が刈り取った胡麻の穀稈を、搬送エレベーター9を介して後方の脱穀装置3の脱穀室11に供給する収穫機において、前記脱穀装置3は、上部に扱胴10を軸装した脱穀室11を設け、該脱穀室11の下方に唐箕15の送風と前後方向の往復揺動により胡麻の莢Sと異物とを選別する揺動選別棚20を設け、該揺動選別棚20のシーブ23の上方には、唐箕15の送風方向に長い桟30を左右方向に複数並設した選別ガイド32を設け、該選別ガイド32は、左右いずれか一方側または両側の桟30の左右間隔Tを中央部分の桟30の左右間隔tよりも狭く設定した収穫機。
【選択図】図1
Description
本発明は、収穫機に係るものである。
従来、脱穀室の下方に揺動選別装置を設け、揺動選別棚には、脱穀室からの落下物から穀粒を選別するシーブを設けた構成は、公知である(特許文献1参照)。
前記公知例は、シーブにより落下物から胡麻を選別する構成のため、選別精度を高めるために、シーブ間隔を小さくすると、ロス・詰まりが発生しやすく、シーブ間隔を大きくすると、選別精度が低下するという課題がある。
本願は、揺動選別棚の構成を工夫し、胡麻の選別精度の向上と脱穀ロス低減との両立を図ったものである。
本願は、揺動選別棚の構成を工夫し、胡麻の選別精度の向上と脱穀ロス低減との両立を図ったものである。
請求項1記載の発明は、刈取装置4が刈り取った胡麻の穀稈を、搬送エレベーター9を介して後方の脱穀装置3の脱穀室11に供給する収穫機において、前記脱穀装置3は、上部に扱胴10を軸装した脱穀室11を設け、該脱穀室11の下方に唐箕15の送風と前後方向の往復揺動により胡麻の莢Sと異物とを選別する揺動選別棚20を設け、該揺動選別棚20のシーブ23の上方には、唐箕15の送風方向に長い桟30を左右方向に複数並設した選別ガイド32を設け、該選別ガイド32は、左右いずれか一方側または両側の桟30の左右間隔Tを中央部分の桟30の左右間隔tよりも狭く設定した収穫機としたものである。
請求項2記載の発明は、前記揺動選別棚20は、前端部に前記唐箕15の上方に位置して被処理物を後側に移送する移送棚部22と、移送棚部22の後側に設けた被処理物中から胡麻の莢Sを選別するシーブ23と、シーブ23の後側に設けたストローラック24を有して構成し、前記桟30の前端は移送棚部22の後端に位置させ、桟30の後端をストローラック24の前端上方に位置させた収穫機としたものである。
請求項3記載の発明は、前記桟30は、該桟30の前後端部を前後一対設けた左右方向の前後枠31に固定状態に取付けて選別ガイド32を構成し、該選別ガイド32は揺動選別棚20に対して着脱自在に構成した収穫機としたものである。
請求項4記載の発明は、前記唐箕15の前側には唐箕15の前側部分を包囲する唐箕ケーシング16を設け、該唐箕ケーシング16の下方と該唐箕ケーシング16と脱穀装置3の前板37と唐箕ケーシング16との間に前記移送棚部22に送風する前側風路38を形成し、前記桟30の前端部には後上がりに傾斜する傾斜板41を設けた収穫機としたものである。
請求項5記載の発明は、前記シーブ23の下方の揺動選別棚20には、胡麻の莢Sが落下する目合とした選別網43を設けた収穫機としたものである。
請求項6記載の発明は、前記選別ガイド32は、前記桟30の上面より上方であって後方に至るに従い高くなる突起46を設けたラック桟50と前記桟30とを左右方向に複数並設して構成した収穫機としたものである。
請求項7記載の発明は、前記選別ガイド32は桟30とラック桟50とを、前後一対設けた左右方向の前後枠31に固定状態に取付けて構成するとともに、該選別ガイド32は揺動選別棚20に対して着脱自在に構成した収穫機としたものである。
請求項8記載の発明は、前記選別ガイド32またはラック桟50は、左右いずれか一方側または両側の桟30の左右間隔Tを中央部分の桟30の左右間隔tよりも狭く設定した収穫機としたものである。
請求項9記載の発明は、前記揺動選別棚20は、始端部の移送棚部22と前記シーブ23との間にプレシーブ54を設け、移送棚部22の下方に設けた唐箕15の唐箕ケーシング16の前側にプレファン53を設け、前記シーブ23の上方に桟30とラック桟50とを有する選別ガイド32を設けた収穫機としたものである。
請求項10記載の発明は、前記プレシーブ54には、左右方向に往復移動してプレシーブ54のフィン55に付着している付着物を除去するスクレーパ56を設け、スクレーパ56はプレシーブ54と共に枠体57に取付け、枠体57を揺動選別棚20に対して着脱自在に取付けた収穫機としたものである。
請求項11記載の発明は、前記プレシーブ54と前記シーブ23の上方に桟30とラック桟50とを有する選別ガイド32を設けた収穫機としたものである。
請求項12記載の発明は、前記プレシーブ54とシーブ23の下方の揺動選別棚20には選別網43を設け、選別網43の右側には揺動選別棚20の右側に設けた支持部材68に挿入係合する係合部材67を設けて、揺動選別棚20の底板底板66の下面側に側方から抜き差しすることにより着脱自在に取付ける構成とした収穫機としたものである。
請求項2記載の発明は、前記揺動選別棚20は、前端部に前記唐箕15の上方に位置して被処理物を後側に移送する移送棚部22と、移送棚部22の後側に設けた被処理物中から胡麻の莢Sを選別するシーブ23と、シーブ23の後側に設けたストローラック24を有して構成し、前記桟30の前端は移送棚部22の後端に位置させ、桟30の後端をストローラック24の前端上方に位置させた収穫機としたものである。
請求項3記載の発明は、前記桟30は、該桟30の前後端部を前後一対設けた左右方向の前後枠31に固定状態に取付けて選別ガイド32を構成し、該選別ガイド32は揺動選別棚20に対して着脱自在に構成した収穫機としたものである。
請求項4記載の発明は、前記唐箕15の前側には唐箕15の前側部分を包囲する唐箕ケーシング16を設け、該唐箕ケーシング16の下方と該唐箕ケーシング16と脱穀装置3の前板37と唐箕ケーシング16との間に前記移送棚部22に送風する前側風路38を形成し、前記桟30の前端部には後上がりに傾斜する傾斜板41を設けた収穫機としたものである。
請求項5記載の発明は、前記シーブ23の下方の揺動選別棚20には、胡麻の莢Sが落下する目合とした選別網43を設けた収穫機としたものである。
請求項6記載の発明は、前記選別ガイド32は、前記桟30の上面より上方であって後方に至るに従い高くなる突起46を設けたラック桟50と前記桟30とを左右方向に複数並設して構成した収穫機としたものである。
請求項7記載の発明は、前記選別ガイド32は桟30とラック桟50とを、前後一対設けた左右方向の前後枠31に固定状態に取付けて構成するとともに、該選別ガイド32は揺動選別棚20に対して着脱自在に構成した収穫機としたものである。
請求項8記載の発明は、前記選別ガイド32またはラック桟50は、左右いずれか一方側または両側の桟30の左右間隔Tを中央部分の桟30の左右間隔tよりも狭く設定した収穫機としたものである。
請求項9記載の発明は、前記揺動選別棚20は、始端部の移送棚部22と前記シーブ23との間にプレシーブ54を設け、移送棚部22の下方に設けた唐箕15の唐箕ケーシング16の前側にプレファン53を設け、前記シーブ23の上方に桟30とラック桟50とを有する選別ガイド32を設けた収穫機としたものである。
請求項10記載の発明は、前記プレシーブ54には、左右方向に往復移動してプレシーブ54のフィン55に付着している付着物を除去するスクレーパ56を設け、スクレーパ56はプレシーブ54と共に枠体57に取付け、枠体57を揺動選別棚20に対して着脱自在に取付けた収穫機としたものである。
請求項11記載の発明は、前記プレシーブ54と前記シーブ23の上方に桟30とラック桟50とを有する選別ガイド32を設けた収穫機としたものである。
請求項12記載の発明は、前記プレシーブ54とシーブ23の下方の揺動選別棚20には選別網43を設け、選別網43の右側には揺動選別棚20の右側に設けた支持部材68に挿入係合する係合部材67を設けて、揺動選別棚20の底板底板66の下面側に側方から抜き差しすることにより着脱自在に取付ける構成とした収穫機としたものである。
請求項1記載の発明では、揺動選別棚20のシーブ23の上方に唐箕15の送風方向に長い桟30を左右方向に複数並設しているので、夾雑物がシーブ23上に落下を抑制するだけでなく、胡麻の莢Sが桟30に引っ掛かるのを抑制して選別精度および選別効率を向上させることができ、選別ガイド32は左右いずれか一方側または両側の桟30の左右間隔Tを中央部分の桟30の左右間隔tよりも狭く設定しているので、選別風が中央部に比べて弱くなる左右端側での選別ガイド32とシ−ブ23の詰まり発生を防止できる。
請求項2記載の発明では、桟30の前端は移送棚部22の後端に位置させ、桟30の後端をストローラック24の前端上方に位置させているので、桟30は、前後方向において、シーブ23の上方全面を覆うことになり、夾雑物のシーブ23上への落下を抑制し、選別精度および選別効率を向上させることができる。
請求項3記載の発明では、桟30の前後端部を前後一対設けた左右方向の前後枠前後枠31に固定状態に取付けて選別ガイド32を構成しており、選別ガイド32は揺動選別棚20に対して着脱自在に構成しているので、選別ガイド32として一体で桟30を揺動選別棚20に対して着脱でき、別作物の収穫に即対応可能になり、また、選別ガイド32を着脱できるので、選別ガイド32およびシーブ23のメンテナンスを容易にできる。
請求項4記載の発明では、唐箕ケーシング16と脱穀装置3の前板37との間に移送棚部22に送風する前側風路38を形成しており、桟30の前端部には後上がりに傾斜する傾斜板41を設けているので、傾斜板41は前側風路38からの選別風を斜め上側に向くように誘導し、脱穀室11からの落下物を後方に搬送し、選別ガイド32およびシーブ23に落下する夾雑物の落下量を抑制し、選別精度および選別効率を向上させることができる。
請求項5記載の発明では、シーブ23の下方の揺動選別棚20には、胡麻の莢Sが落下する目合とした選別網43を設けているので、胡麻の莢Sが確実に下方に落下し、回収ロスを抑制できる。
請求項6記載の発明では、選別ガイド32を、突起46を設けたラック桟50と桟30とにより構成しているので、ラック桟50が長い夾雑物夾雑物Kを受け止め、夾雑物Kのシーブ23上の落下を抑制すると共に、受け止めた夾雑物Kと桟30の上面との間の空間Hを確保して、空間H内の選別風の通りを良好にし、選別効果の向上が期待でき、また、ラック部47の突起46により夾雑物Kの後方移送を良好にし、この点でも、選別負荷を減少させ、全体の選別精度と選別効率を向上させることができる。
請求項7記載の発明では、桟30とラック桟50とを有する選別ガイド32を、着脱自在に構成しているので、別作物の収穫に即対応可能になり、また、選別ガイド32を着脱できるので、選別ガイド32およびシーブ23のメンテナンスを容易にできる。
請求項8記載の発明では、前記選別ガイド32またはラック桟50は、左右いずれか一方側または両側の桟30の左右間隔Tを中央部分の桟30の左右間隔tよりも狭く設定しているので、選別風が中央部に比べて弱くなる左右端側での選別ガイド32とシ−ブ23の詰まり発生を防止できる。
請求項9記載の発明では、揺動選別棚20の移送棚部22とシーブ23との間にプレシーブ54を設け、唐箕15の唐箕ケーシング16の前側にプレファン53を設けているので、湿材の胡麻の脱穀作業でも、プレファン53の送風とプレシーブ54の揺動とにより被処理物の選別を良好にでき、被処理物の詰まり発生を抑制する。
請求項10記載の発明では、プレシーブ54にはフィン55に付着している付着物を除去するスクレーパ56を設けているので、プレシーブ54の付着物をスクレーパ56により除去でき、脱穀ロスの発生を防止する。
請求項11記載の発明では、プレシーブ54とシーブ23の上方に桟30とラック桟50とを有する選別ガイド32を設けているので、ラック桟50が長い夾雑物Kを受け止め、夾雑物Kのシーブ23上の落下を抑制すると共に、受け止めた夾雑物Kと桟30の上面との間の空間Hを確保して、空間H内の選別風の通りを良好にし、選別効果の向上が期待でき、また、ラック部47の突起46により夾雑物Kの後方移送を良好にし、この点でも、選別負荷を減少させ、全体の選別精度と選別効率を向上させることができる。
請求項12記載の発明では、プレシーブ54とシーブ23の下方に設けた選別網43を、その右側に揺動選別棚20の右側に設けた支持部材68に挿入係合する係合部材67を設け、揺動選別棚20の底板66の下面側に側方から抜き差しすることにより着脱自在に取付ける構成としているので、選別網43の着脱を容易にできる。
請求項2記載の発明では、桟30の前端は移送棚部22の後端に位置させ、桟30の後端をストローラック24の前端上方に位置させているので、桟30は、前後方向において、シーブ23の上方全面を覆うことになり、夾雑物のシーブ23上への落下を抑制し、選別精度および選別効率を向上させることができる。
請求項3記載の発明では、桟30の前後端部を前後一対設けた左右方向の前後枠前後枠31に固定状態に取付けて選別ガイド32を構成しており、選別ガイド32は揺動選別棚20に対して着脱自在に構成しているので、選別ガイド32として一体で桟30を揺動選別棚20に対して着脱でき、別作物の収穫に即対応可能になり、また、選別ガイド32を着脱できるので、選別ガイド32およびシーブ23のメンテナンスを容易にできる。
請求項4記載の発明では、唐箕ケーシング16と脱穀装置3の前板37との間に移送棚部22に送風する前側風路38を形成しており、桟30の前端部には後上がりに傾斜する傾斜板41を設けているので、傾斜板41は前側風路38からの選別風を斜め上側に向くように誘導し、脱穀室11からの落下物を後方に搬送し、選別ガイド32およびシーブ23に落下する夾雑物の落下量を抑制し、選別精度および選別効率を向上させることができる。
請求項5記載の発明では、シーブ23の下方の揺動選別棚20には、胡麻の莢Sが落下する目合とした選別網43を設けているので、胡麻の莢Sが確実に下方に落下し、回収ロスを抑制できる。
請求項6記載の発明では、選別ガイド32を、突起46を設けたラック桟50と桟30とにより構成しているので、ラック桟50が長い夾雑物夾雑物Kを受け止め、夾雑物Kのシーブ23上の落下を抑制すると共に、受け止めた夾雑物Kと桟30の上面との間の空間Hを確保して、空間H内の選別風の通りを良好にし、選別効果の向上が期待でき、また、ラック部47の突起46により夾雑物Kの後方移送を良好にし、この点でも、選別負荷を減少させ、全体の選別精度と選別効率を向上させることができる。
請求項7記載の発明では、桟30とラック桟50とを有する選別ガイド32を、着脱自在に構成しているので、別作物の収穫に即対応可能になり、また、選別ガイド32を着脱できるので、選別ガイド32およびシーブ23のメンテナンスを容易にできる。
請求項8記載の発明では、前記選別ガイド32またはラック桟50は、左右いずれか一方側または両側の桟30の左右間隔Tを中央部分の桟30の左右間隔tよりも狭く設定しているので、選別風が中央部に比べて弱くなる左右端側での選別ガイド32とシ−ブ23の詰まり発生を防止できる。
請求項9記載の発明では、揺動選別棚20の移送棚部22とシーブ23との間にプレシーブ54を設け、唐箕15の唐箕ケーシング16の前側にプレファン53を設けているので、湿材の胡麻の脱穀作業でも、プレファン53の送風とプレシーブ54の揺動とにより被処理物の選別を良好にでき、被処理物の詰まり発生を抑制する。
請求項10記載の発明では、プレシーブ54にはフィン55に付着している付着物を除去するスクレーパ56を設けているので、プレシーブ54の付着物をスクレーパ56により除去でき、脱穀ロスの発生を防止する。
請求項11記載の発明では、プレシーブ54とシーブ23の上方に桟30とラック桟50とを有する選別ガイド32を設けているので、ラック桟50が長い夾雑物Kを受け止め、夾雑物Kのシーブ23上の落下を抑制すると共に、受け止めた夾雑物Kと桟30の上面との間の空間Hを確保して、空間H内の選別風の通りを良好にし、選別効果の向上が期待でき、また、ラック部47の突起46により夾雑物Kの後方移送を良好にし、この点でも、選別負荷を減少させ、全体の選別精度と選別効率を向上させることができる。
請求項12記載の発明では、プレシーブ54とシーブ23の下方に設けた選別網43を、その右側に揺動選別棚20の右側に設けた支持部材68に挿入係合する係合部材67を設け、揺動選別棚20の底板66の下面側に側方から抜き差しすることにより着脱自在に取付ける構成としているので、選別網43の着脱を容易にできる。
本発明の一実施形態を図面により説明すると、1は収穫機(コンバイン)の機体フレーム、2は走行装置、3は機体フレーム1の上方に設けた脱穀装置、4は脱穀装置3の前側に設けた刈取装置、5は脱穀装置3の側部に設けたグレンタンク、6はグレンタンク5の前方に設けた操縦部である。
本願の収穫機は、米麦の穀粒あるいは蕎麦の穀粒の他に圃場に植立された胡麻・菜種・ひまわり等の作物(油糧穀類)の種子の収穫に使用するものであり、便宜的に、広義の穀粒にこれらの種子を含めて説明するが、このことにより、本発明の構成が限定されるものではない。また、理解を容易にするため、便宜的に方向を示して説明しているが、これらにより構成が限定されるものではない。
刈取装置4は、オーガー7を軸装したオーガーフレーム8に、掻込リール8Aと、刈刃8Bとを設けて構成し、オーガーフレーム8には搬送エレベーター9の先端を取付け、搬送エレベーター9の基部は脱穀装置3の脱穀室に接続する。
本願の収穫機は、米麦の穀粒あるいは蕎麦の穀粒の他に圃場に植立された胡麻・菜種・ひまわり等の作物(油糧穀類)の種子の収穫に使用するものであり、便宜的に、広義の穀粒にこれらの種子を含めて説明するが、このことにより、本発明の構成が限定されるものではない。また、理解を容易にするため、便宜的に方向を示して説明しているが、これらにより構成が限定されるものではない。
刈取装置4は、オーガー7を軸装したオーガーフレーム8に、掻込リール8Aと、刈刃8Bとを設けて構成し、オーガーフレーム8には搬送エレベーター9の先端を取付け、搬送エレベーター9の基部は脱穀装置3の脱穀室に接続する。
前記脱穀装置3は、図2に示したように、上部に扱胴10を略水平に軸装した脱穀室11を設け、扱胴10の主として下方側は扱網12により包囲し、扱網12の下方には唐箕15の唐箕ケーシング16を設ける。前記脱穀室11の下方には前記唐箕15の送風により穀粒(種子・胡麻・菜種・これらの莢Sを含む)と異物とを風選し得る風選室17を形成し、風選室17内には唐箕15の送風方向(前後方向)に往復揺動する揺動選別棚20を設ける。
揺動選別棚20は、その始端部(前端部)を唐箕15の上方に位置させて移送棚部22に形成する。移送棚部22の移送方向下手側にはシーブ23を設ける。
24はシーブ23の下手側に設けたストローラック、25は揺動選別棚20の下方所定位置に設けた一番コンベア、26は一番コンベア25の後側に設けた二番コンベアである。
揺動選別棚20は、その始端部(前端部)を唐箕15の上方に位置させて移送棚部22に形成する。移送棚部22の移送方向下手側にはシーブ23を設ける。
24はシーブ23の下手側に設けたストローラック、25は揺動選別棚20の下方所定位置に設けた一番コンベア、26は一番コンベア25の後側に設けた二番コンベアである。
前記シーブ23の上方には桟30を設ける。桟30は胡麻の茎稈・枝(米麦では穀稈となる部分)がシーブ23上に落下しないように粗選別するものであり、前後方向に長い軸棒あるいは縦板形状に形成し、左右方向に複数並設する(図3)。
そのため、収穫(回収)する種子および莢S以外となる夾雑物の落下を抑制し、胡麻の種子および莢Sの落下を促進して選別処理効率を向上させている。
本実施形態では、桟30の前端は移送棚部22の後端に位置し、桟30の後端はストローラック24の前端上方に位置させている(図2)。
そのため、桟30は、シーブ23の前後方向の上方全面を、側面視において覆うことになり、夾雑物のシーブ23上への落下を抑制する。
前記桟30は、少なくとも、前後一対設けた前後枠31に固定状態に取付けて選別ガイド32を構成し、選別ガイド32は揺動選別棚20に対して着脱自在に取付ける(図2、図3)。
そのため、収穫(回収)する種子および莢S以外となる夾雑物の落下を抑制し、胡麻の種子および莢Sの落下を促進して選別処理効率を向上させている。
本実施形態では、桟30の前端は移送棚部22の後端に位置し、桟30の後端はストローラック24の前端上方に位置させている(図2)。
そのため、桟30は、シーブ23の前後方向の上方全面を、側面視において覆うことになり、夾雑物のシーブ23上への落下を抑制する。
前記桟30は、少なくとも、前後一対設けた前後枠31に固定状態に取付けて選別ガイド32を構成し、選別ガイド32は揺動選別棚20に対して着脱自在に取付ける(図2、図3)。
そのため、選別ガイド32により着脱できるので、別作物の収穫に即対応可能になる。
また、選別ガイド32を着脱できるので、選別ガイド32およびシーブ23のメンテナンスを容易にできる。
また、選別ガイド32の着脱構成は任意であるが、選別ガイド32の前枠31は、図3に示したように、移送棚22の後端上面に着脱自在に取付け、選別ガイド32の後枠31は揺動選別棚20の左右側板(図示省略)を連結する横枠33の上面に着脱自在に取付けている。
しかして、唐箕ケーシング16は唐箕15の前側部分を包囲するように設けると共に、唐箕ケーシング16の下端と脱穀装置3の底板35との間に開口部36を形成し、唐箕ケーシング16と脱穀装置3の前板37と唐箕ケーシング16との間に前側風路38を形成する(図2)。前側風路38は、移送棚22上方および選別ガイド32の上方に上側選別風を送風する(図2、図3B)。
また、選別ガイド32を着脱できるので、選別ガイド32およびシーブ23のメンテナンスを容易にできる。
また、選別ガイド32の着脱構成は任意であるが、選別ガイド32の前枠31は、図3に示したように、移送棚22の後端上面に着脱自在に取付け、選別ガイド32の後枠31は揺動選別棚20の左右側板(図示省略)を連結する横枠33の上面に着脱自在に取付けている。
しかして、唐箕ケーシング16は唐箕15の前側部分を包囲するように設けると共に、唐箕ケーシング16の下端と脱穀装置3の底板35との間に開口部36を形成し、唐箕ケーシング16と脱穀装置3の前板37と唐箕ケーシング16との間に前側風路38を形成する(図2)。前側風路38は、移送棚22上方および選別ガイド32の上方に上側選別風を送風する(図2、図3B)。
なお、一番コンベア25の前側に後上がりに傾斜する風誘導板39を設け、シーブ23に下から上に向けて斜めに選別風が吹き上がって抜ける下側風路40を形成している(図2)。
そして、選別ガイド32は、桟30の前端部に後上がりに傾斜する傾斜板41を設けて構成する(図3)。傾斜板41は前側風路38からの選別風を斜め上方に吹くように誘導し、脱穀室11からの落下物の後方搬送を良好にし、選別ガイド32およびシーブ23に落下する夾雑物の落下量を抑制する。
選別ガイド32は、少なくとも、左右両側のうち、左側の桟30の左右間隔Tを中央部分の桟30の左右間隔tよりも狭く設定する(図4)。
そのため、扱胴10の回転上昇側(左側)から揺動選別棚20上に多くの被処理物が落下するが、左側の桟30の左右間隔Tを狭く設定しているので、シーブ23への夾雑物の落下を抑制できる。
選別ガイド32は、左右両側の桟30の左右間隔Tを中央部分の桟30の左右間隔tよりも狭く設定する。
そして、選別ガイド32は、桟30の前端部に後上がりに傾斜する傾斜板41を設けて構成する(図3)。傾斜板41は前側風路38からの選別風を斜め上方に吹くように誘導し、脱穀室11からの落下物の後方搬送を良好にし、選別ガイド32およびシーブ23に落下する夾雑物の落下量を抑制する。
選別ガイド32は、少なくとも、左右両側のうち、左側の桟30の左右間隔Tを中央部分の桟30の左右間隔tよりも狭く設定する(図4)。
そのため、扱胴10の回転上昇側(左側)から揺動選別棚20上に多くの被処理物が落下するが、左側の桟30の左右間隔Tを狭く設定しているので、シーブ23への夾雑物の落下を抑制できる。
選別ガイド32は、左右両側の桟30の左右間隔Tを中央部分の桟30の左右間隔tよりも狭く設定する。
そのため、扱胴10と共回りして回転下降側(右側)から揺動選別棚20上に多くの被処理物が落下しても、右側の桟30の左右間隔Tも狭く設定しているので、シーブ23への夾雑物の落下を抑制できる。
なお、間隔を狭くした左右間隔Tは、図5のように、左右両側に複数箇所設けてもよく、また、左右間隔Tの数も任意であり、また、左右間隔Tの左右幅と中央部分の桟30の左右間隔tの左右幅のそれぞれの幅の設定も任意であり、これらの、左右間隔Tの数と左右間隔Tおよび左右間隔tの左右幅を相違させた選別ガイド32を、複数種類用意し、作物の性状・条件によって、着脱交換して、選択使用する構成としてもよい。
また、図示は省略するが、唐箕15の左右両側は脱穀装置3の側板との間に所定の隙間を有して設置されているので、揺動選別棚20の左右両側の選別風は弱く、揺動選別棚20の中央部分の選別風は強い傾向となるので、選別ガイド32の左右両側の桟30の左右間隔Tを中央部分の桟30の左右間隔tよりも狭く設定することにより、選別ガイド32の左右両側の選別精度を確保しつつ、選別ガイド32の中央部分での詰まり発生を防止でき、全体としての選別効率を向上させることができる。
なお、間隔を狭くした左右間隔Tは、図5のように、左右両側に複数箇所設けてもよく、また、左右間隔Tの数も任意であり、また、左右間隔Tの左右幅と中央部分の桟30の左右間隔tの左右幅のそれぞれの幅の設定も任意であり、これらの、左右間隔Tの数と左右間隔Tおよび左右間隔tの左右幅を相違させた選別ガイド32を、複数種類用意し、作物の性状・条件によって、着脱交換して、選択使用する構成としてもよい。
また、図示は省略するが、唐箕15の左右両側は脱穀装置3の側板との間に所定の隙間を有して設置されているので、揺動選別棚20の左右両側の選別風は弱く、揺動選別棚20の中央部分の選別風は強い傾向となるので、選別ガイド32の左右両側の桟30の左右間隔Tを中央部分の桟30の左右間隔tよりも狭く設定することにより、選別ガイド32の左右両側の選別精度を確保しつつ、選別ガイド32の中央部分での詰まり発生を防止でき、全体としての選別効率を向上させることができる。
したがって、前記したように、揺動選別棚20と選別ガイド32のそれぞれの左右幅や唐箕15の回転数等の諸条件に応じて、左右間隔Tの数と左右間隔Tおよび左右間隔tの左右幅を相違させた複数種類の選別ガイド32を、選択使用することにより、最適な選別作業を行うことができ、汎用性を向上させることができる。
シーブ23の下方の揺動選別棚20には、選別網43を設ける(図2)。選別網43は胡麻の莢Sが落下する目合とする(図6)。
そのため、胡麻の莢Sが確実に下方に落下し、回収ロスを抑制できる。
また、選別網43は、所謂打ち抜き成形により形成し、図示は省略するが、胡麻の莢Sが落下する開口部44を形成すると共に、開口部44周辺に開口部44より小さい開口面積の透孔45を形成する(図7)。
そのため、開口部44により胡麻の莢Sを落下させて、夾雑物Kの落下を抑制しつつ、透孔45により下からの選別風の抜けを確保して、選別向上と回収ロス低減に貢献する。
なお、胡麻の粒(穀粒)、胡麻の莢S、夾雑物Kの順に軽くなり、比重選別される。
シーブ23の下方の揺動選別棚20には、選別網43を設ける(図2)。選別網43は胡麻の莢Sが落下する目合とする(図6)。
そのため、胡麻の莢Sが確実に下方に落下し、回収ロスを抑制できる。
また、選別網43は、所謂打ち抜き成形により形成し、図示は省略するが、胡麻の莢Sが落下する開口部44を形成すると共に、開口部44周辺に開口部44より小さい開口面積の透孔45を形成する(図7)。
そのため、開口部44により胡麻の莢Sを落下させて、夾雑物Kの落下を抑制しつつ、透孔45により下からの選別風の抜けを確保して、選別向上と回収ロス低減に貢献する。
なお、胡麻の粒(穀粒)、胡麻の莢S、夾雑物Kの順に軽くなり、比重選別される。
上記の選別ガイド32(桟30)の構成を前提に、前記左右方向に複数並設した桟30のうちの一部は、上面に後方に至るに従い高くなる突起46を複数長さ方向に並設してノコギリ状に形成したラック部47を設けてラック桟50に形成し、桟30とラック桟50とを並設して選別ガイド32を構成する(図8)。
ラック部47の突起46の上端は、棒または板状の桟30の上面よりも上方に位置させ、ラック桟50と桟30の間に高低の間隔を設けて空間Hを形成する構成とする(図9)。
そのため、ラック桟50が長い夾雑物Kを受け止め、夾雑物Kのシーブ23上の落下を抑制すると共に、受け止めた夾雑物Kと桟30の上面との間の空間Hを確保して、空間H内への選別風の通りを良好にし、選別効果の向上を期待している。
また、ラック部47の突起46により夾雑物Kの後方移送を良好にし(図10)、この点でも、選別負荷を減少させ、全体の選別精度と選別効率を向上させることができる。
ラック桟50と桟30とは交互あるいは任意の配置で設ける。
ラック部47の突起46の上端は、棒または板状の桟30の上面よりも上方に位置させ、ラック桟50と桟30の間に高低の間隔を設けて空間Hを形成する構成とする(図9)。
そのため、ラック桟50が長い夾雑物Kを受け止め、夾雑物Kのシーブ23上の落下を抑制すると共に、受け止めた夾雑物Kと桟30の上面との間の空間Hを確保して、空間H内への選別風の通りを良好にし、選別効果の向上を期待している。
また、ラック部47の突起46により夾雑物Kの後方移送を良好にし(図10)、この点でも、選別負荷を減少させ、全体の選別精度と選別効率を向上させることができる。
ラック桟50と桟30とは交互あるいは任意の配置で設ける。
例えば、図11(A)では所定位置に設けた左右一対のラック桟50の間に一つの桟30を設けており、比較的短い夾雑物の分離に有効である。
図11(B)では一対のラック桟50の間に、二つ以上の桟30を設けており、長尺の夾雑物をラック桟50で受け止め、その間にある桟30で短尺の夾雑物を受け止めて、ラック桟50および桟30とにシーブ23を加えた上下三層での選別が可能となって、選別風の通り抜けが良好になって、夾雑物の落下防止に加えて選別効果の向上も期待できる。
また、図11(C)では、ラック桟50と桟30とを隣接させて配置しており、左右方向の中央部に比較して選別風が弱い傾向にある側部にラック桟50を集中して配置しているので、風の流路を確保でき、揺動選別棚20の側部での選別良好化が期待できる。
また、選別ガイド32は、少なくとも、左右両側のうち、右側にラック桟50を集中して配置してもよい。
図11(B)では一対のラック桟50の間に、二つ以上の桟30を設けており、長尺の夾雑物をラック桟50で受け止め、その間にある桟30で短尺の夾雑物を受け止めて、ラック桟50および桟30とにシーブ23を加えた上下三層での選別が可能となって、選別風の通り抜けが良好になって、夾雑物の落下防止に加えて選別効果の向上も期待できる。
また、図11(C)では、ラック桟50と桟30とを隣接させて配置しており、左右方向の中央部に比較して選別風が弱い傾向にある側部にラック桟50を集中して配置しているので、風の流路を確保でき、揺動選別棚20の側部での選別良好化が期待できる。
また、選別ガイド32は、少なくとも、左右両側のうち、右側にラック桟50を集中して配置してもよい。
すなわち、二番コンベア26にて回収された二番物を還元する二番還元装置26Aの還元口26Bを設けた側にラック桟50を集中して配置する(図12)。
そのため、二番コンベア26からの二番物が揺動選別棚20上に還元されて被処理物が多くなる側のラック桟50による夾雑物Kの受け止めおよび後方送り作用が促進され、選別精度と選別効率を向上させることができる。
図13は、他の実施形態を示し、唐箕15の唐箕ケーシング16の前側にプレファン53を設け、さらに、前記シーブ23の前側にプレシーブ54を設ける。
そのため、湿材の胡麻の脱穀作業でも、プレファン53の送風とプレシーブ54の揺動とにより被処理物の選別を良好にでき、被処理物の詰まり発生を抑制する。
前記プレシーブ54には、プレシーブ54のフィン55に付着している付着物を除去するスクレーパ56を設ける(図14、15)。スクレーパ56は、プレシーブ54と共に、枠体57に取付け、枠体57を揺動選別棚20に対して着脱自在に取付け、このプレシーブ54の枠体57に選別ガイド32の始端部を取付ける。
そのため、二番コンベア26からの二番物が揺動選別棚20上に還元されて被処理物が多くなる側のラック桟50による夾雑物Kの受け止めおよび後方送り作用が促進され、選別精度と選別効率を向上させることができる。
図13は、他の実施形態を示し、唐箕15の唐箕ケーシング16の前側にプレファン53を設け、さらに、前記シーブ23の前側にプレシーブ54を設ける。
そのため、湿材の胡麻の脱穀作業でも、プレファン53の送風とプレシーブ54の揺動とにより被処理物の選別を良好にでき、被処理物の詰まり発生を抑制する。
前記プレシーブ54には、プレシーブ54のフィン55に付着している付着物を除去するスクレーパ56を設ける(図14、15)。スクレーパ56は、プレシーブ54と共に、枠体57に取付け、枠体57を揺動選別棚20に対して着脱自在に取付け、このプレシーブ54の枠体57に選別ガイド32の始端部を取付ける。
そのため、スクレーパ56とプレシーブ54は、揺動選別棚20に対して着脱自在に構成され、プレシーブ54を取り外すと同時に選別ガイド32を揺動選別棚20から取り外すことができ、メンテナンスを容易にする。
プレシーブ54の付着物はスクレーパ56により除去され、プレシーブ54のフィン55間の間隔が付着物により狭くなるのを防止し、穀粒の漏下効率の低下を抑制して、脱穀ロスの発生を防止する。
スクレーパ56は、シーブ23のフィン55と直交させて、左右方向に複数並設して構成する。各スクレーパ56には前記フィン55の断面形状に合わせた透孔(図示省略)を複数形成し、各透孔に各フィン55を挿通して取付ける。
そのため、スクレーパ56は移動する際にフィン55の上下両面の付着物を除去する。
プレシーブ54の付着物はスクレーパ56により除去され、プレシーブ54のフィン55間の間隔が付着物により狭くなるのを防止し、穀粒の漏下効率の低下を抑制して、脱穀ロスの発生を防止する。
スクレーパ56は、シーブ23のフィン55と直交させて、左右方向に複数並設して構成する。各スクレーパ56には前記フィン55の断面形状に合わせた透孔(図示省略)を複数形成し、各透孔に各フィン55を挿通して取付ける。
そのため、スクレーパ56は移動する際にフィン55の上下両面の付着物を除去する。
即ち、湿った穀稈の脱穀作業では、作業中に湿ったフィン55の下面にも茎稈屑等が付着して各フィン55間の隙間を塞ぐが、スクレーパ56によりフィン55の下面の付着物の除去も可能となって、各フィン55間の隙間を確保して、穀粒の落下を円滑にさせて、穀粒の回収効率を向上させ、湿材適応性を向上させられる。
前記スクレーパ56は、揺動選別棚20の揺動方向に対する交差方向に往復移動する構成とする。
前記各スクレーパ56の下部には取付部58を設け、取付部58は連結部材59により連結して、各スクレーパ56が互いに所定間隔を保持したまま、左右方向に往復移動させる。
連結部材59の所定位置には縦方向の係合軸60を取付け、係合軸60をリンク機構等により左右方向に往復移動させてスクレーパ56を往復移動させる。
前記スクレーパ56は、揺動選別棚20の揺動方向に対する交差方向に往復移動する構成とする。
前記各スクレーパ56の下部には取付部58を設け、取付部58は連結部材59により連結して、各スクレーパ56が互いに所定間隔を保持したまま、左右方向に往復移動させる。
連結部材59の所定位置には縦方向の係合軸60を取付け、係合軸60をリンク機構等により左右方向に往復移動させてスクレーパ56を往復移動させる。
図16は、他の実施形態を示し、プレシーブ54の上方に選別ガイド32が位置するように、選別ガイド32の始端部を移送棚22の終端に臨むように取付けている。
そのため、プレシーブ54の下方に夾雑物Kが落下するのを抑制でき、選別負荷を減少させることができる。
なお、図16では揺動選別棚の終端にストローラック24に代えてシーブ23を設けているが、本発明の要件ではないが、選別ガイド32の終端部をこの終端に設けたシーブ23の始端部にまで延長している。
そのため、夾雑物Kの落下防止と後方移送とを行うことができ、選別負荷を減少させることができる。。
この場合、移送棚部22の移送突起22Aより低い位置に選別ガイド32(桟30・ラック桟50)の始端部を取付けると(図17)、選別ガイド32による夾雑物Kの落下防止と共に、桟30の始端部が被処理物の移送抵抗となるのを防止することができ、全体として選別精度および効率を向上させることができる。
そのため、プレシーブ54の下方に夾雑物Kが落下するのを抑制でき、選別負荷を減少させることができる。
なお、図16では揺動選別棚の終端にストローラック24に代えてシーブ23を設けているが、本発明の要件ではないが、選別ガイド32の終端部をこの終端に設けたシーブ23の始端部にまで延長している。
そのため、夾雑物Kの落下防止と後方移送とを行うことができ、選別負荷を減少させることができる。。
この場合、移送棚部22の移送突起22Aより低い位置に選別ガイド32(桟30・ラック桟50)の始端部を取付けると(図17)、選別ガイド32による夾雑物Kの落下防止と共に、桟30の始端部が被処理物の移送抵抗となるのを防止することができ、全体として選別精度および効率を向上させることができる。
図18、19は、揺動選別棚20のシーブ23(プレシーブ54とシーブ23)の下方に設けた選別網43の他の実施形態を示し、選別網43は所謂クリンプ網(織り網)により形成し、揺動選別棚20の底板66に側方から抜き差しして装着して取付ける構成としている。
そのため、選別網43の着脱を容易にできる。
この実施形態では、選別網43の右側(奥側)にピン形状の係合部材67を設け、揺動選別棚20の右側に設けた支持部材68に挿入係合させて、選別網43の右側部分の取付支持させる構成とする。
そのため、選別網43の着脱を容易にすると共に支持構成を簡素の構成することができる。
この場合、支持部材68は筒部材により形成すると、揺動選別棚20への取付を容易にすると共に係合部材67の装着を容易にする。
また、係合部材67の先端は、先端に至るに従い小径となるようにカット等の製作工程により形成すると、選別網43の着脱を容易にして、好適である。
そのため、選別網43の着脱を容易にできる。
この実施形態では、選別網43の右側(奥側)にピン形状の係合部材67を設け、揺動選別棚20の右側に設けた支持部材68に挿入係合させて、選別網43の右側部分の取付支持させる構成とする。
そのため、選別網43の着脱を容易にすると共に支持構成を簡素の構成することができる。
この場合、支持部材68は筒部材により形成すると、揺動選別棚20への取付を容易にすると共に係合部材67の装着を容易にする。
また、係合部材67の先端は、先端に至るに従い小径となるようにカット等の製作工程により形成すると、選別網43の着脱を容易にして、好適である。
同様に、支持部材68の左側内周にも右側に至に従い小径となる傾斜案内面69を形成すると、選別網43の着脱を容易にして、好適である。
また、係合部材67と支持部材68の位置関係は、選別網43を支持できればよいが、係合部材67の先端を支持部材68の右端面より右側に突出させると、支持部材68内への異物の混入を防止でき好適である。
なお、係合部材67の先端を支持部材68内に留めておくと、他の部材との干渉を防止する。
また、選別網43の左側(手前側)には取付片70を設け、取付片70を揺動選別棚20の底板66にボルト71により取付ける(図20)。
そのため、選別網43は揺動選別棚20の左側より挿入して、係合部材67を揺動選別棚20の支持部材68に支持させた状態で、選別網43の左側をボルト71により揺動選別棚20に取り付ければよく、選別網43の着脱を容易にする。
また、係合部材67と支持部材68の位置関係は、選別網43を支持できればよいが、係合部材67の先端を支持部材68の右端面より右側に突出させると、支持部材68内への異物の混入を防止でき好適である。
なお、係合部材67の先端を支持部材68内に留めておくと、他の部材との干渉を防止する。
また、選別網43の左側(手前側)には取付片70を設け、取付片70を揺動選別棚20の底板66にボルト71により取付ける(図20)。
そのため、選別網43は揺動選別棚20の左側より挿入して、係合部材67を揺動選別棚20の支持部材68に支持させた状態で、選別網43の左側をボルト71により揺動選別棚20に取り付ければよく、選別網43の着脱を容易にする。
揺動選別棚20の底板66の少なくとも始端側には、選別網43の挿入を案内するレール部72を設ける。
そのため、選別網43は前側部分をレール部72に挿入して、奥側に押せばよく、レール部72は選別網43の係合部材67を支持部材68に誘導し、選別網43の取付を容易にする。
レール部72は、少なくとも、選別網43の左右幅の約半分程度の長さに形成する。
そのため、レール部72による選別網43の着脱作業の容易化を確保しつつ、レール部72の存在による被処理物の落下抵抗となるのを防止する。
しかして、グレンタンク5の漏斗部75の下部には空気搬送するエアパイプに接続した繰出装置(ロータリーバルブ・フィーダー)76を設け、繰出装置76の上方には掻込体77を設ける。掻込体77は駆動回転する回転軸78に軸方向に複数並設すると共に、軸回りにも複数(各先端が螺旋状)配置して構成する。
そのため、選別網43は前側部分をレール部72に挿入して、奥側に押せばよく、レール部72は選別網43の係合部材67を支持部材68に誘導し、選別網43の取付を容易にする。
レール部72は、少なくとも、選別網43の左右幅の約半分程度の長さに形成する。
そのため、レール部72による選別網43の着脱作業の容易化を確保しつつ、レール部72の存在による被処理物の落下抵抗となるのを防止する。
しかして、グレンタンク5の漏斗部75の下部には空気搬送するエアパイプに接続した繰出装置(ロータリーバルブ・フィーダー)76を設け、繰出装置76の上方には掻込体77を設ける。掻込体77は駆動回転する回転軸78に軸方向に複数並設すると共に、軸回りにも複数(各先端が螺旋状)配置して構成する。
そのため、胡麻の莢Sが漏斗部75内でブリッジ現象となるのを抑制し、莢Sの詰まりを防止し、排出時間の短縮化を図ることができる。
この場合、前後中間部の掻込体77の長さを長く形成し、前後側の掻込体77の長さを短く形成する(図23)。
そのため、グレンタンク5の漏斗部75の内面に近接して掻込体77を回転させることができ、漏斗部75内でのブリッジ現象を一層抑制することができる。
また、掻込体77は板部材により形成し(図25)、並設した掻込体77が互いに対峙する掻込体77へ向かって胡麻の莢Sを送るように作用させ、攪拌効果を向上させている。
しかして、刈取装置4のオーガーフレーム8の後側には、刈刃8Bが穂先を刈り取って残った圃場の穀稈の株元を切断するセカンドモア(図示省略)を設ける。
この場合、前後中間部の掻込体77の長さを長く形成し、前後側の掻込体77の長さを短く形成する(図23)。
そのため、グレンタンク5の漏斗部75の内面に近接して掻込体77を回転させることができ、漏斗部75内でのブリッジ現象を一層抑制することができる。
また、掻込体77は板部材により形成し(図25)、並設した掻込体77が互いに対峙する掻込体77へ向かって胡麻の莢Sを送るように作用させ、攪拌効果を向上させている。
しかして、刈取装置4のオーガーフレーム8の後側には、刈刃8Bが穂先を刈り取って残った圃場の穀稈の株元を切断するセカンドモア(図示省略)を設ける。
また、唐箕15の回転数を変更可能に構成すると共にシーブ23の開き具合も変更可能に構成し、揺動選別棚20上の被処理物の量を検出する層厚センサを設け、セカンドモアの使用および不使用と揺動選別棚20上の被処理物の量等の諸条件により、唐箕15の回転数およびシーブ23の開き具合を制御するように構成する。
すなわち、セカンドモアを使用すると、夾雑物に対する穀粒量の割合が多くなるので、これを考慮しつつ、脱穀制御するのである。
図26はセカンドモアの使用および不使用に伴う脱穀制御の一例(参考例)を示し、例えば、セカンドモアが不使用の場合、全稈投入となり(図26、「全稈投入」)、揺動選別棚20上の被処理物が同じ層厚になるように制御し、層厚が厚いとき、唐箕15を設定回転(ダイヤル位置)、シーブ23を設定開き(ダイヤル位置)とし、これを基準に、層厚が中間のとき、唐箕15を一段下げ回転、シーブ23を一段閉じ、層厚が薄いとき、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を二段閉じる制御とする。
すなわち、セカンドモアを使用すると、夾雑物に対する穀粒量の割合が多くなるので、これを考慮しつつ、脱穀制御するのである。
図26はセカンドモアの使用および不使用に伴う脱穀制御の一例(参考例)を示し、例えば、セカンドモアが不使用の場合、全稈投入となり(図26、「全稈投入」)、揺動選別棚20上の被処理物が同じ層厚になるように制御し、層厚が厚いとき、唐箕15を設定回転(ダイヤル位置)、シーブ23を設定開き(ダイヤル位置)とし、これを基準に、層厚が中間のとき、唐箕15を一段下げ回転、シーブ23を一段閉じ、層厚が薄いとき、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を二段閉じる制御とする。
そのため、多量の夾雑物中からの穀粒の選別効率を向上させることができる。
また、例えば、セカンドモアを使用する場合、高刈りとなり、同じ層厚になるように、図26の「案1」では、層厚が厚いとき、唐箕15を設定回転、シーブ23を一段開きとし、これを基準に、層厚が中間のとき、唐箕15を一段下げ回転、シーブ23を設定開き、層厚が薄いとき、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を一段閉じる制御とする。
そのため、夾雑物に対する穀粒量の割合が多くなる高刈りで、穀粒の落下を促進して、脱穀ロスを抑制する。
また、例えば、セカンドモアを使用する場合の高刈りの場合であっても、作物の性状によって、同じ層厚になるように、図26の「案2」では、層厚が厚いとき、唐箕15を設定回転より一段下げ回転、シーブ23を設定開きとし、これを基準に、層厚が中間のとき、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を一段閉じ、層厚が薄いとき、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を二段閉じる制御とする。
また、例えば、セカンドモアを使用する場合、高刈りとなり、同じ層厚になるように、図26の「案1」では、層厚が厚いとき、唐箕15を設定回転、シーブ23を一段開きとし、これを基準に、層厚が中間のとき、唐箕15を一段下げ回転、シーブ23を設定開き、層厚が薄いとき、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を一段閉じる制御とする。
そのため、夾雑物に対する穀粒量の割合が多くなる高刈りで、穀粒の落下を促進して、脱穀ロスを抑制する。
また、例えば、セカンドモアを使用する場合の高刈りの場合であっても、作物の性状によって、同じ層厚になるように、図26の「案2」では、層厚が厚いとき、唐箕15を設定回転より一段下げ回転、シーブ23を設定開きとし、これを基準に、層厚が中間のとき、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を一段閉じ、層厚が薄いとき、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を二段閉じる制御とする。
そのため、高刈りでも、夾雑物が多い場合、夾雑物の混入を抑制する。
また、例えば、セカンドモアを使用する場合の高刈りの場合であっても、作物の性状によって、同じ層厚になるように、図26の「案3」では、層厚が厚いとき、唐箕15を設定回転より一段下げ回転、シーブ23を設定開きより一段開きとし、これを基準に、層厚が中間のとき、唐箕15を一段下げ回転、シーブ23を設定開き、層厚が薄いとき、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を一段閉じる制御とする。
そのため、藁屑が少ないときに有効である。
また、制御する層厚を変更する場合で、例えば、セカンドモアが不使用の場合、全稈投入となり、図26の「全稈投入」では、層厚が設定層厚より厚いとき、脱穀制御せず、層厚が厚いとき、唐箕15を設定回転、シーブ23を設定開きとし、これを基準に、層厚が中間のとき、唐箕15を一段下げ回転、シーブ23を一段閉じ、層厚が薄いとき、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を二段閉じる制御とする。
また、例えば、セカンドモアを使用する場合の高刈りの場合であっても、作物の性状によって、同じ層厚になるように、図26の「案3」では、層厚が厚いとき、唐箕15を設定回転より一段下げ回転、シーブ23を設定開きより一段開きとし、これを基準に、層厚が中間のとき、唐箕15を一段下げ回転、シーブ23を設定開き、層厚が薄いとき、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を一段閉じる制御とする。
そのため、藁屑が少ないときに有効である。
また、制御する層厚を変更する場合で、例えば、セカンドモアが不使用の場合、全稈投入となり、図26の「全稈投入」では、層厚が設定層厚より厚いとき、脱穀制御せず、層厚が厚いとき、唐箕15を設定回転、シーブ23を設定開きとし、これを基準に、層厚が中間のとき、唐箕15を一段下げ回転、シーブ23を一段閉じ、層厚が薄いとき、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を二段閉じる制御とする。
また、制御する層厚を変更する場合で、例えば、セカンドモアを使用する場合、高刈りとなり、図26の「案4」では、層厚が厚いとき、唐箕15を設定回転、シーブ23を設定開きとし、これを基準に、層厚が中間のとき、唐箕15を一段下げ回転、シーブ23を一段閉じ、層厚が薄いとき、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を二段閉じ、層厚が基準値以下の場合、層厚が薄いときのままで、脱穀制御を実行しない。
また、制御する層厚を変更する場合で、例えば、セカンドモアを使用する場合、高刈りとなり、図26の「案5」では、層厚が厚いとき、唐箕15を設定回転、シーブ23を一段開きとし、これを基準に、層厚が中間のとき、唐箕15を一段下げ回転、シーブ23を設定開き、層厚が薄いとき、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を一段閉じ、層厚が基準値以下の場合、層厚が薄いときのままで、脱穀制御を実行しない。
また、制御する層厚を変更する場合で、例えば、セカンドモアを使用する場合、高刈りとなり、図26の「案5」では、層厚が厚いとき、唐箕15を設定回転、シーブ23を一段開きとし、これを基準に、層厚が中間のとき、唐箕15を一段下げ回転、シーブ23を設定開き、層厚が薄いとき、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を一段閉じ、層厚が基準値以下の場合、層厚が薄いときのままで、脱穀制御を実行しない。
また、制御する層厚を変更する場合で、例えば、セカンドモアを使用する場合、高刈りとなり、図26の「案6」では、層厚が厚いとき、唐箕15を設定回転、シーブ23を設定開き、これを基準に、層厚が中間のとき、唐箕15を一段下げ回転、シーブ23を設定開き、層厚が薄いとき、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を一段閉じ、層厚が基準値以下の場合、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を二段閉じる制御する。
また、制御する層厚を変更する場合で、例えば、セカンドモアを使用する場合、高刈りとなり、図26の「案7」では、層厚が厚いとき、唐箕15を設定回転、シーブ23を一段開き、これを基準に、層厚が中間のとき、唐箕15を一段下げ回転、シーブ23を設定開き、層厚が薄いとき、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を一段閉じ、層厚が基準値以下の場合、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23は層厚が薄いときの制御を実行する。
また、制御する層厚を変更する場合で、例えば、セカンドモアを使用する場合、高刈りとなり、図26の「案7」では、層厚が厚いとき、唐箕15を設定回転、シーブ23を一段開き、これを基準に、層厚が中間のとき、唐箕15を一段下げ回転、シーブ23を設定開き、層厚が薄いとき、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23を一段閉じ、層厚が基準値以下の場合、唐箕15を二段下げ回転、シーブ23は層厚が薄いときの制御を実行する。
(実施形態の作用)
刈り取られた茎稈(穀稈)は、脱穀室11で回転する扱胴10により脱穀され、脱穀された被処理物は、扱網12から漏下して揺動選別棚20の始端部の移送棚部22に落下し、移送棚部22からシーブ23上に移送され、唐箕15からの送風と、風選室17内で往復揺動する揺動選別棚20のシーブ23とにより選別される。
揺動選別棚20のシーブ23の上方には、胡麻の茎稈・枝等の夾雑物Kがシーブ23上に落下しないように粗選別する桟30を設けているので、茎稈・枝等の夾雑物Kは桟30に受け止められ、桟30(揺動選別棚20)の揺動により後方に移動し、胡麻の莢Sは左右に並設した桟30の間からシーブ23上に落下し、さらに、シーブ23の間から落下し(図3B)、一番コンベア25により回収される。
したがって、桟30によりシーブ23上に夾雑物Kの落下を抑制するので、選別処理効率を向上させている。
刈り取られた茎稈(穀稈)は、脱穀室11で回転する扱胴10により脱穀され、脱穀された被処理物は、扱網12から漏下して揺動選別棚20の始端部の移送棚部22に落下し、移送棚部22からシーブ23上に移送され、唐箕15からの送風と、風選室17内で往復揺動する揺動選別棚20のシーブ23とにより選別される。
揺動選別棚20のシーブ23の上方には、胡麻の茎稈・枝等の夾雑物Kがシーブ23上に落下しないように粗選別する桟30を設けているので、茎稈・枝等の夾雑物Kは桟30に受け止められ、桟30(揺動選別棚20)の揺動により後方に移動し、胡麻の莢Sは左右に並設した桟30の間からシーブ23上に落下し、さらに、シーブ23の間から落下し(図3B)、一番コンベア25により回収される。
したがって、桟30によりシーブ23上に夾雑物Kの落下を抑制するので、選別処理効率を向上させている。
桟30は、前後方向に長い軸棒あるいは縦板形状に形成し、左右方向に複数並設しているので、夾雑物Kの落下を抑制するだけでなく、胡麻の莢Sが引っ掛かるのを抑制する。
すなわち、胡麻の莢Sは一方方向に長い形状なので、単に四角形の「網目」の網体では「網目」の莢Sの長手方向が引っ掛かって落下効率が悪かったり、また、「網目」の莢Sの幅方向が広くて夾雑物Kの混入率が高くなったり、不具合が発生するが、本発明では桟30を左右方向に並設しているので、莢Sの引っ掛りや夾雑物Kの混入の影響は少なく、夾雑物Kとの選別を良好にする。
桟30の前端は移送棚部22の後端に位置し、桟30の後端はストローラック24の前端上方に位置させているので、桟30は、前後方向において、シーブ23の上方全面を、側面視覆うことになり、夾雑物Kのシーブ23上への落下を抑制する。
すなわち、胡麻の莢Sは一方方向に長い形状なので、単に四角形の「網目」の網体では「網目」の莢Sの長手方向が引っ掛かって落下効率が悪かったり、また、「網目」の莢Sの幅方向が広くて夾雑物Kの混入率が高くなったり、不具合が発生するが、本発明では桟30を左右方向に並設しているので、莢Sの引っ掛りや夾雑物Kの混入の影響は少なく、夾雑物Kとの選別を良好にする。
桟30の前端は移送棚部22の後端に位置し、桟30の後端はストローラック24の前端上方に位置させているので、桟30は、前後方向において、シーブ23の上方全面を、側面視覆うことになり、夾雑物Kのシーブ23上への落下を抑制する。
桟30は、少なくとも、その前後端部を前後一対設けた前後枠31に固定状態に取付けて選別ガイド32を構成し、選別ガイド32は揺動選別棚20に対して着脱自在に取付けているので、選別ガイド32として一体で揺動選別棚20に対して着脱でき、別作物の収穫に即対応可能になる。
また、選別ガイド32を着脱できるので、選別ガイド32およびシーブ23のメンテナンスを容易にできる。
しかして、唐箕ケーシング16は唐箕15の前側部分を包囲するように設けると共に、扱胴10の下端と脱穀装置3の底板35との間に開口部36を形成し、唐箕ケーシング16と脱穀装置3の前板37と唐箕ケーシング16との間に前側風路38を形成し、桟30の前端部に後上がりに傾斜する傾斜板41を設けているので、傾斜板41は前側風路38からの選別風を斜め上側に向くように誘導し、脱穀室11からの落下物を後方に搬送し、選別ガイド32およびシーブ23に落下する夾雑物Kの落下量を抑制する。
また、選別ガイド32を着脱できるので、選別ガイド32およびシーブ23のメンテナンスを容易にできる。
しかして、唐箕ケーシング16は唐箕15の前側部分を包囲するように設けると共に、扱胴10の下端と脱穀装置3の底板35との間に開口部36を形成し、唐箕ケーシング16と脱穀装置3の前板37と唐箕ケーシング16との間に前側風路38を形成し、桟30の前端部に後上がりに傾斜する傾斜板41を設けているので、傾斜板41は前側風路38からの選別風を斜め上側に向くように誘導し、脱穀室11からの落下物を後方に搬送し、選別ガイド32およびシーブ23に落下する夾雑物Kの落下量を抑制する。
選別ガイド32は、少なくとも、左右両側のうち、左側の桟30の左右間隔Tを中央部分の桟30の左右間隔tよりも狭く設定しているので、扱胴10の回転上昇側(左側)から揺動選別棚20上に多くの被処理物が落下しても、狭く設定した左側の桟30によりシーブ23への夾雑物Kの落下を抑制する。
選別ガイド32は、左右両側の桟30の左右間隔Tを中央部分の桟30の左右間隔tよりも狭く設定しているので、シーブ23への夾雑物Kの落下を抑制できる。
すなわち、図示は省略するが、唐箕15の左右両側は脱穀装置3の側板との間に所定の隙間を有して設置されているので、揺動選別棚20の左右両側の選別風は弱く、揺動選別棚20の中央部分の選別風は強い傾向となるが、選別ガイド32の左右両側の桟30の左右間隔Tを中央部分の桟30の左右間隔tよりも狭く設定することにより、選別ガイド32の左右両側の選別精度を確保しつつ、選別ガイド32の中央部分での詰まり発生を防止でき、全体としての選別効率を向上させることができる。
選別ガイド32は、左右両側の桟30の左右間隔Tを中央部分の桟30の左右間隔tよりも狭く設定しているので、シーブ23への夾雑物Kの落下を抑制できる。
すなわち、図示は省略するが、唐箕15の左右両側は脱穀装置3の側板との間に所定の隙間を有して設置されているので、揺動選別棚20の左右両側の選別風は弱く、揺動選別棚20の中央部分の選別風は強い傾向となるが、選別ガイド32の左右両側の桟30の左右間隔Tを中央部分の桟30の左右間隔tよりも狭く設定することにより、選別ガイド32の左右両側の選別精度を確保しつつ、選別ガイド32の中央部分での詰まり発生を防止でき、全体としての選別効率を向上させることができる。
なお、間隔を狭くした左右間隔Tは、図5のように、左右両側に複数箇所設けてもよく、また、左右間隔Tの数も任意であり、また、左右間隔Tの左右幅と中央部分の桟30の左右間隔tの左右幅のそれぞれの幅の設定も任意であり、これらの、左右間隔Tの数と左右間隔Tおよび左右間隔tの左右幅を相違させた選別ガイド32を、複数種類用意し、作物の性状・条件によって、着脱交換して、選択使用する構成としてもよい。
したがって、揺動選別棚20と選別ガイド32のそれぞれの左右幅や唐箕15の回転数等の諸条件に応じて、左右間隔Tの数と左右間隔Tおよび左右間隔tの左右幅を相違させた複数種類の選別ガイド32を、選択使用することにより、最適な選別作業を行うことができ、汎用性を向上させることができる。
したがって、揺動選別棚20と選別ガイド32のそれぞれの左右幅や唐箕15の回転数等の諸条件に応じて、左右間隔Tの数と左右間隔Tおよび左右間隔tの左右幅を相違させた複数種類の選別ガイド32を、選択使用することにより、最適な選別作業を行うことができ、汎用性を向上させることができる。
シーブ23の下方の揺動選別棚20には、胡麻の莢Sが落下する目合とした選別網43を設けているので、胡麻の莢Sが確実に下方に落下し、回収ロスを抑制できる。
また、選別網43は、所謂打ち抜き成形により形成し、図示は省略するが、胡麻の莢Sが落下する開口部44を形成すると共に、開口部44周辺に開口部44より小さい開口面積の透孔45を形成しているので、開口部44により胡麻の莢Sを落下させて、夾雑物Kの落下を抑制しつつ、透孔45により下からの選別風の抜けを確保して、選別向上と回収ロス低減に貢献する。
また、選別網43は、所謂打ち抜き成形により形成し、図示は省略するが、胡麻の莢Sが落下する開口部44を形成すると共に、開口部44周辺に開口部44より小さい開口面積の透孔45を形成しているので、開口部44により胡麻の莢Sを落下させて、夾雑物Kの落下を抑制しつつ、透孔45により下からの選別風の抜けを確保して、選別向上と回収ロス低減に貢献する。
しかして、図8以下の他の実施形態では、上記の選別ガイド32および桟30の構成を前提に、前記左右方向に複数並設した桟30のうちの一部には、上面にノコギリ状に起46を設けたラック部47を設け、桟30とラック桟50を並設して選別ガイド32を構成しており、ラック部47の突起46の上端は、棒または板状ラック桟30の上面よりも上方に位置させ、ラック桟50と桟30の間に高低の間隔空間Hを形成する構成としているので、ラック桟50が長い夾雑物Kを受け止め、夾雑物Kのシーブ23上の落下を抑制すると共に、受け止めた夾雑物Kと桟30の上面との間の空間Hを確保して、空間H内の選別風の通りを良好にし、選別効果の向上が期待でき、また、ラック部47の突起46により夾雑物Kの後方移送を良好にし、この点でも、選別負荷を減少させ、全体の選別精度と選別効率を向上させることができる。
選別ガイド32のラック桟50と桟30と交互あるいは任意の配置で設けているので、桟30が短い夾雑物Kを受け止め、夾雑物Kのシーブ23上の落下を抑制すると共に、ラック桟50が長い夾雑物Kを受け止めかつ後方へ送って、夾雑物Kの受け止めおよび後方送り作用が促進され、選別精度と選別効率を向上させることができる。
また、選別ガイド32は、少なくとも、左右両側のうち、右側にラック桟50を集中して配置すると、二番コンベア26からの二番物が揺動選別棚20上に還元されて被処理物が多くなる側のラック桟50による夾雑物Kの受け止めおよび後方送り作用が促進され、選別精度と選別効率を向上させることができる。
また、選別ガイド32は、少なくとも、左右両側のうち、右側にラック桟50を集中して配置すると、二番コンベア26からの二番物が揺動選別棚20上に還元されて被処理物が多くなる側のラック桟50による夾雑物Kの受け止めおよび後方送り作用が促進され、選別精度と選別効率を向上させることができる。
図13の他の実施形態では、唐箕15の唐箕ケーシング16の前側にプレファン53を設け、さらに、前記シーブ23の前側にプレシーブ54を設け、シーブ23上に桟30とラック桟50を有する選別ガイド32を設けているので、湿材の胡麻の脱穀作業でも、プレファン53の送風とプレシーブ54の揺動とにより被処理物の選別を良好にでき、被処理物の詰まり発生を抑制する。
また、プレシーブ54には、プレシーブ54のフィン55に付着している付着物を除去するスクレーパ56を設け、スクレーパ56はプレシーブ54と共に枠体57に取付け、枠体57を揺動選別棚20に対して着脱自在に取付け、このプレシーブ54の枠体57に選別ガイド32の始端部を取付けているので、スクレーパ56とプレシーブ54は、揺動選別棚20に対して着脱自在に構成され、プレシーブ54を取り外すと同時に選別ガイド32を揺動選別棚20から取り外すことができ、メンテナンスを容易にする。
また、プレシーブ54には、プレシーブ54のフィン55に付着している付着物を除去するスクレーパ56を設け、スクレーパ56はプレシーブ54と共に枠体57に取付け、枠体57を揺動選別棚20に対して着脱自在に取付け、このプレシーブ54の枠体57に選別ガイド32の始端部を取付けているので、スクレーパ56とプレシーブ54は、揺動選別棚20に対して着脱自在に構成され、プレシーブ54を取り外すと同時に選別ガイド32を揺動選別棚20から取り外すことができ、メンテナンスを容易にする。
プレシーブ54の付着物はスクレーパ56により除去され、プレシーブ54のフィン55間の間隔が付着物により狭くなるのを防止し、穀粒の漏下効率の低下を抑制して、脱穀ロスの発生を防止する。
なお、スクレーパ56は専用のモータあるいはエンジンの駆動によりプレシーブ54のフィン55に対して左右方向に往復移動してフィン55の上下両面の付着物を除去する。
図16の他の実施形態では、移送棚22の終端に選別ガイド32の始端部を取付け、プレシーブ54と選別ガイド32の上方に桟30とラック桟50により構成した選別ガイド32を設けているので、プレシーブ54の下方に夾雑物Kが落下するのを抑制でき、選別負荷を減少させることができる。
なお、スクレーパ56は専用のモータあるいはエンジンの駆動によりプレシーブ54のフィン55に対して左右方向に往復移動してフィン55の上下両面の付着物を除去する。
図16の他の実施形態では、移送棚22の終端に選別ガイド32の始端部を取付け、プレシーブ54と選別ガイド32の上方に桟30とラック桟50により構成した選別ガイド32を設けているので、プレシーブ54の下方に夾雑物Kが落下するのを抑制でき、選別負荷を減少させることができる。
この場合、移送棚部22の移送突起22Aより低い位置に桟30の始端部を取付けると、桟30による夾雑物Kの落下防止と共に、桟30の始端部が被処理物の移送抵抗となるのを防止することができ、全体として選別精度および効率を向上させることができる。
しかして、揺動選別棚20に設けたプレシーブ54とシーブ23の下方には選別網43を設け、選別網43は揺動選別棚20の底板66に側方から抜き差しして装着して取付ける構成としているので、選別網43の着脱を容易にできる。
図19の実施形態では、選別網43の右側(奥側)にピン形状の係合部材67を設け、揺動選別棚20の右側に設けた支持部材68に挿入係合させて、選別網43の右側部分の取付支持させる構成としているので、選別網43の着脱を容易にすると共に支持構成を簡素の構成することができる。
しかして、揺動選別棚20に設けたプレシーブ54とシーブ23の下方には選別網43を設け、選別網43は揺動選別棚20の底板66に側方から抜き差しして装着して取付ける構成としているので、選別網43の着脱を容易にできる。
図19の実施形態では、選別網43の右側(奥側)にピン形状の係合部材67を設け、揺動選別棚20の右側に設けた支持部材68に挿入係合させて、選別網43の右側部分の取付支持させる構成としているので、選別網43の着脱を容易にすると共に支持構成を簡素の構成することができる。
また、選別網43の左側(手前側)には取付片70を設け、取付片70を揺動選別棚20の底板66にボルト71により取付けているので、選別網43は揺動選別棚20の左側より挿入して、係合部材67を揺動選別棚20の支持部材68に支持させた状態で、選別網43の左側をボルト71により揺動選別棚20に取り付ければよく、選別網43の着脱を容易にする。
揺動選別棚20の底板66の少なくとも始端側には、選別網43の挿入を案内するレール部72を設けているので、選別網43は前側部分をレール部72に挿入して、奥側に押せばよく、レール部72は選別網43の係合部材67を支持部材68に誘導し、選別網43の取付を容易にする。
揺動選別棚20の底板66の少なくとも始端側には、選別網43の挿入を案内するレール部72を設けているので、選別網43は前側部分をレール部72に挿入して、奥側に押せばよく、レール部72は選別網43の係合部材67を支持部材68に誘導し、選別網43の取付を容易にする。
レール部72は、少なくとも、選別網43の左右幅の約半分程度の長さに形成しているので、レール部72による選別網43の着脱作業の容易化を確保しつつ、レール部72の存在による被処理物の落下抵抗となるのを防止する。
しかして、グレンタンク5の漏斗部75の下部には繰出装置(ロータリーバルブ・フィーダー)51を設け、繰出装置76の上方には掻込体77を設け、掻込体77は回転軸78に掻込棒54を軸方向に複数並設すると共に、軸回りにも複数(各先端が螺旋状)配置して構成しているので、胡麻の莢Sが漏斗部75内でブリッジ現象となるのを抑制し、莢Sの詰まりを防止し、排出時間の短縮化を図ることができる。
しかして、グレンタンク5の漏斗部75の下部には繰出装置(ロータリーバルブ・フィーダー)51を設け、繰出装置76の上方には掻込体77を設け、掻込体77は回転軸78に掻込棒54を軸方向に複数並設すると共に、軸回りにも複数(各先端が螺旋状)配置して構成しているので、胡麻の莢Sが漏斗部75内でブリッジ現象となるのを抑制し、莢Sの詰まりを防止し、排出時間の短縮化を図ることができる。
1…機体フレーム、2…走行装置、3…脱穀装置、4…刈取装置、5…グレンタンク、6…操縦部、7…オーガー、8…オーガーフレーム、8A…リール、8B…刈刃、9…搬送エレベーター、10…扱胴、11…脱穀室、12…扱網、15…唐箕、16…唐箕ケーシング、17…風選室、20…揺動選別棚、22…移送棚部、23…シーブ、24…ストローラック、25…一番コンベア、26…二番コンベア、30…桟、31…前後枠、32…選別ガイド、33…横枠、35…底板、36…開口部、37…前板、38…前側風路、39…風誘導板、40…下側風路、41…傾斜板、43…選別網、44…開口部、45…透孔、46…突起、47…ラック部、50…ラック桟、53…プレファン、54…プレシーブ、55…フィン、56…スクレーパ、57…枠体、58…取付部、59…連結部材、66…底板、67…係合部材、68…支持部材、69…傾斜案内面、70…取付片、71…ボルト、72…レール部、75…漏斗部、76…繰出装置、77…掻込体、78…回転軸。
Claims (12)
- 刈取装置(4)が刈り取った胡麻の穀稈を、搬送エレベーター(9)を介して後方の脱穀装置(3)の脱穀室(11)に供給する収穫機において、前記脱穀装置(3)は、上部に扱胴(10)を軸装した脱穀室(11)を設け、該脱穀室(11)の下方に唐箕(15)の送風と前後方向の往復揺動により胡麻の莢(S)と異物とを選別する揺動選別棚(20)を設け、該揺動選別棚(20)のシーブ(23)の上方には、唐箕(15)の送風方向に長い桟(30)を左右方向に複数並設した選別ガイド(32)を設け、該選別ガイド(32)は、左右いずれか一方側または両側の桟(30)の左右間隔(T)を中央部分の桟(30)の左右間隔(t)よりも狭く設定した収穫機。
- 請求項1記載の発明において、前記揺動選別棚(20)は、前端部に前記唐箕(15)の上方に位置して被処理物を後側に移送する移送棚部(22)と、移送棚部(22)の後側に設けた被処理物中から胡麻の莢(S)を選別するシーブ(23)と、シーブ(23)の後側に設けたストローラック(24)を有して構成し、前記桟(30)の前端は移送棚部(22)の後端に位置させ、桟(30)の後端をストローラック(24)の前端上方に位置させた収穫機。
- 請求項1または請求項2記載の発明において、前記桟(30)は、該桟(30)の前後端部を前後一対設けた左右方向の前後枠(31)に固定状態に取付けて選別ガイド(32)を構成し、該選別ガイド(32)は揺動選別棚(20)に対して着脱自在に構成した収穫機。
- 請求項1または請求項2または請求項3記載の発明において、前記唐箕(15)の前側には唐箕(15)の前側部分を包囲する唐箕ケーシング(16)を設け、該唐箕ケーシング(16)の下方と該唐箕ケーシング(16)と脱穀装置(3)の前板(37)と唐箕ケーシング(16)との間に前記移送棚部(22)に送風する前側風路(38)を形成し、前記桟(30)の前端部には後上がりに傾斜する傾斜板(41)を設けた収穫機。
- 請求項4記載の発明において、前記シーブ(23)の下方の揺動選別棚(20)には、胡麻の莢(S)が落下する目合とした選別網(43)を設けた収穫機。
- 請求項1記載の発明において、前記選別ガイド(32)は、前記桟(30)の上面より上方であって後方に至るに従い高くなる突起(46)を設けたラック桟(50)と前記桟(30)とを左右方向に複数並設して構成した収穫機。
- 請求項6記載の発明において、前記選別ガイド(32)は桟(30)とラック桟(50)とを、前後一対設けた左右方向の前後枠(31)に固定状態に取付けて構成するとともに、該選別ガイド(32)は揺動選別棚(20)に対して着脱自在に構成した収穫機。
- 請求項7記載の発明において、前記選別ガイド(32)またはラック桟(50)は、左右いずれか一方側または両側の桟(30)の左右間隔(T)を中央部分の桟(30)の左右間隔(t)よりも狭く設定した収穫機。
- 請求項6〜請求項8のいずれかに記載の発明において、前記揺動選別棚(20)は、始端部の移送棚部(22)と前記シーブ(23)との間にプレシーブ(54)を設け、移送棚部(22)の下方に設けた唐箕(15)の唐箕ケーシング(16)の前側にプレファン(53)を設け、前記シーブ(23)の上方に桟(30)とラック桟(50)とを有する選別ガイド(32)を設けた収穫機。
- 請求項9記載の発明において、前記プレシーブ(54)には、左右方向に往復移動してプレシーブ(54)のフィン(55)に付着している付着物を除去するスクレーパ(56)を設け、スクレーパ(56)はプレシーブ(54)と共に枠体(57)に取付け、枠体(57)を揺動選別棚(20)に対して着脱自在に取付けた収穫機。
- 請求項9記載の発明において、前記プレシーブ(54)と前記シーブ(23)の上方に桟(30)とラック桟(50)とを有する選別ガイド(32)を設けた収穫機。
- 請求項6〜請求項11のいずれかに記載の発明において、前記プレシーブ(54)とシーブ(23)の下方の揺動選別棚(20)には選別網(43)を設け、選別網(43)の右側には揺動選別棚(20)の右側に設けた支持部材(68)に挿入係合する係合部材(67)を設けて、揺動選別棚(20)の底板底板(66)の下面側に側方から抜き差しすることにより着脱自在に取付ける構成とした収穫機。
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