JP2018166269A - 周波数拡散回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速周波数帯域にまで対応できるようにした周波数拡散回路を提供する。【解決手段】TDC9が基準クロックCLKの周期をRDL8の多相クロック信号RCK、RP[31:0]により周期データ値CPとして計測し、周波数拡散演算部4が入力される周波数拡散率A、周波数拡散周期FB、基準クロックCLKの周期データ値CPに応じて周波数拡散指令値Fを演算し、周波数パルス変換部5が、周期データ値CPに周波数拡散指令値Fを加算器6により加算したデータ値CP+Fに応じて周波数拡散指令値Fに対応したクロックパルスCKWを生成する。【選択図】図1

Description

本発明は、周波数拡散回路に関する。
近年、例えばスイッチング電源装置の制御信号としてPWM信号を印加するときにスペクトラム拡散技術を用いてPWM信号を周期的に変化させる技術が提供されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1記載の電源装置は、クロック信号に応じて周期が変化するスペクトラム拡散用信号を発生するスイッチング周波数制御部と、出力電圧を検出する出力電圧検出部と、基準電圧を発生する基準電圧部と、出力電圧と基準電圧の差分を算出する差演算部と、スイッチング電源部の入力電圧、基準電圧、およびスペクトラム拡散用信号の周期から補償値を生成する補償器と、スペクトラム拡散用信号および補償値からPWM信号を生成するPWM生成器と、を備え、基準電圧部は発生する基準電圧をスペクトラム拡散用信号の周期の変化に応じて変化させるようにしている。
特開2015−228761号公報
特許文献1記載の方式では、システムクロックを使用してスペクトラム拡散処理している。このため高速周波数帯域(例えば数MHz以上)では細かくスペクトラム拡散処理することができない。
本発明の目的は、高周波数帯域にまで対応できるようにした周波数拡散回路を提供することにある。
請求項1記載によれば、リングオシレータが複数の論理反転回路をリング状に接続して構成されることで多相クロック信号を生成し、周期計測部が入力される基準クロックの周期をリングオシレータの多相クロック信号により計測し周期データ値として出力する。そして、周波数拡散演算部が、入力される周波数拡散率、周波数拡散周期、及び、周期計測部の周期データ値に応じて周波数拡散指令値を演算する。パルス生成部は、周期データ値に周波数拡散指令値を加算したデータ値に応じて周波数拡散指令値に対応したクロックパルスを生成する。リングオシレータの多相クロック信号により基準クロックの周期を周期データ値として分解能を高くしながら計測でき、この周期データ値に応じて周波数拡散指令値を演算できるため、高周波数帯域にまで対応した周波数拡散回路を提供できる。
第1実施形態の電気的構成図 周波数パルス変換部の電気的構成図 RDLの電気的構成図 RDLの多相クロック信号のラッチ状態、及び、プライオリティエンコーダの真理値表を示す図 TDCの電気的構成図(その1) TDCの電気的構成図(その2) TDCの電気的構成図(その3) TDCのタイミングチャート DCOの電気的構成図 セレクタの電気的構成図 セレクタの真理値表を示す図 ダウンカウンタの電気的構成図 周波数拡散演算部の演算内容を示すフローチャート 時間経過に伴う周波数変化を概略的に示すタイミングチャート クロックパルスに応じた演算処理と周波数指令値の出力結果との関係を示すタイミングチャート 基準クロックとクロックパルスとダウンカウンタ値との関係を示すタイミングチャート DCOのタイミングチャート クロックパルスとPWM生成部によるPWM信号との関係を示すタイミングチャート 第2実施形態について示す周波数拡散演算部の演算内容を示すフローチャート 時間経過に伴う周波数変化を概略的に示すタイミングチャート 第3実施形態について示すDCOの電気的構成図 DCOのタイミングチャート
以下、周波数拡散回路の複数の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成または類似の構成には同一または類似の符号を付し、例えば第1実施形態で説明した同一又は類似の構成について、その後述の実施形態では必要に応じて説明を省略する。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1から図18を参照して説明する。図1はスイッチング電源装置1の構成を示している。このスイッチング電源装置1は、スイッチング電源部2と、周波数拡散回路3と、を備える。周波数拡散回路3は、周波数拡散演算部4、パルス生成部としての周波数パルス変換部5、加算部6、及び、PWM生成部7を備える。
周波数パルス変換部5は、基準クロックCLKの周期を計測すると共に、周波数拡散演算部4により生成される周波数拡散指令値Fを利用したデータ値CP+Fに基づいてPWM生成用のキャリア周波数のクロックパルスCKWを生成する。そして、周波数パルス変換部5は、このクロックパルスCKWを周波数拡散演算部4及びPWM生成部7に出力すると共に、基準クロックCLKの周期データ値CPを生成し周波数拡散演算部4及び加算部6に出力する。
PWM生成部7は、このクロックパルスCKWの示す周波数、周期のキャリア周波数において、指令されたPWM指令デューティ比のPWM信号を生成し、スイッチング電源部2に出力する。スイッチング電源部2は、PWM生成部7により生成されたPWM信号に応じてスイッチング電源電圧を生成する。
周波数拡散演算部4は、例えば外部から周波数拡散率A%及び周波数拡散周期FB%を指令値としてデータを入力し、システムクロックSCK、クロックパルスCKW、及び、周波数パルス変換部5の基準クロックCLKの周期データ値CPを入力して各種演算処理を行い、周波数制御用パラメータとなる周波数拡散指令値Fを加算器6に出力する。
加算器6は、この周波数拡散指令値Fと周波数パルス変換部5により出力される基準クロックCLKの周期データ値CPを加算し、これらのデータCP+Fを周波数パルス変換部5に出力する。周波数パルス変換部5は、このデータCP+Fに基づいてクロックパルスCKWを生成しPWM生成部7に出力する。
以下、これらの具体的構成例について説明する。図2は周波数パルス変換部5の構成例を示している。この周波数パルス変換部5は、リングオシレータとしてのRDL(Ring Delay Line)8、周期計測部としてのTDC(Time to Digital Converter)9、及び、DCO(Digital Control Oscilator)10、を組み合わせて構成される。
RDL8は、信号ENが「H」(=「1」)入力されているときに多相クロック信号RP[0]…RP[31]をTDC9及びDCO10に出力する。RDL8は、これらの多相クロック信号RP[0]…RP[31]のうちの一の多相クロック信号RP[0]に同期したクロック信号DCKをDCO10に出力する。またRDL8は、これらの多相クロック信号RP[0]…RP[31]のうちの他の多相クロック信号RP[15]に同期したクロック信号RCKをTDC9に出力する。
<RDL8の構成及び動作説明>
図3にRDL8の構成例を示すように、RDL8は、2個の2入力NANDゲート11a,11bと、偶数個(例えば2×31個)の反転ゲート12と、偶数個(例えば2×32個)の反転ゲート13と、を主に備える。NANDゲート11a,11b、反転ゲート12,13はそれぞれ論理反転回路として構成され、以下では必要に応じて反転ゲートと略して説明する。
これらの反転ゲート11a,11b,12は、当該反転ゲート11a,11b,12の出力が次段の反転ゲート11a,11b,12の入力へとリング状に接続されている。図3に示すようにノードN0〜N31をリング状に定義すると、これらのノードN0〜N31は、反転ゲート11a,11b,12を介してリング状に接続されている。このとき隣接するノードN0−N1間、N1−N2間、…、N30〜N31、N31−N0間には、それぞれ偶数個の反転ゲート11a,11b,12が接続されている。
NANDゲート11aの入力ノードの一方には信号ENが入力されており、他方の入力ノードN31にはリング接続最終段の反転ゲート12の出力が接続されている。NANDゲート11bは、ノードN22とノードN23との間に接続されており、その入力ノードの一方には1つの反転ゲート12を介してノードN22の出力が入力されると共に、入力ノードの他方にはノードN7の出力が入力されている。
そして反転ゲート13は、リング状に接続されたノードN0〜N31の出力をそれぞれ入力し、所定の遅延時間Tg=2×Tdだけ遅延して正転出力するように互いに同数、ここでは2個ずつ接続され、これらの出力をそれぞれ多相クロック信号RP[0:31]としている。
RDL8は、信号ENが「0」(=「L」)であれば、NANDゲート11aの出力レベルが「0」(=「L」)となり、NANDゲート11bの出力レベルが「1」(=「H」)となることで、各ノードN0〜N22の信号レベルは「0」、ノードN23〜N31の信号レベルは「1」で安定した状態になる。
これにより、信号ENが「0」(=「L」)のときには、例えば下位の多相クロック信号RP[22:0]が「0」で安定し、上位の多相クロック信号RP[31:23]が「1」で安定する。なおこれは、図4に示すタイミングt=0時点のラッチ信号P31〜P0(=多相クロック信号RP[31:0]の後述DFF16のラッチ信号)と同等である。図4のPAは信号ENを表す。
そして、信号ENが「L」から「H」に変化すると、NANDゲート11aの出力レベルは反転して「0」(=「L」)に変化する。反転ゲート11a,11b,12,13は全て概ね同一の遅延時間Tdによりエッジを伝搬する。このため、図4の縦軸に時間軸を示し、横軸にこれに伴う多相クロック信号RP[31:0]のラッチ状態の変化を示すように、時間経過(t=1…)に伴い、立上りのレベル反転は順次伝搬し、この結果、信号レベル「0」→「1」の立上りエッジが順次伝搬する。図4には、メインエッジとなる立上りエッジに右斜めハッチングを付している。
また、時間経過しノードN7の信号レベルが「0」になると、NANDゲート11bの出力レベルが反転して「0」になり、これによりノードN23の信号レベルも「0」に反転する。この後、ノードN23に接続された反転ゲート13が、このノードN23の信号レベル「0」を遅延時間Tg=2×Tdの経過後のタイミングt=9において多相クロック信号RP[23]として出力することになる。
このタイミングt=9の後の時間経過(t=10…)に伴い、立下りのレベル反転は順次伝播し、この結果、信号レベル「1」→「0」のリセットエッジとなる立下りエッジもまた順次伝搬する。これにより、立上りエッジ及び立下りエッジは同一周回上で周回することになり、RDL8は、信号ENが「H」である限り安定状態に落ち着くことなく発振状態を継続する。RDL8は、各反転ゲート11a,11b,12が反転するのに要する時間(即ち、ゲート遅延時間)をTdとすると、64・Tdを1周期とする多相クロック信号RP[0:31]を出力する。
また図3に示すように、反転ゲート13aは、多相クロック信号RP[0]が出力される2つの反転ゲート13の中間ノードN0aから分岐した信号を入力し、この信号を反転してクロック信号DCKを出力する。これにより、RDL8は多相クロック信号RP[0]に同期したクロック信号DCKを出力する。
また反転ゲート13bは、多相クロックRP[15]が出力される2つの反転ゲート13の中間ノードN15aから分岐した信号を入力し、この信号を反転してクロック信号RCKを出力する。これによりRDL8は、クロック信号RP[15]に同期したクロック信号RCKを出力する。なお、例えば、ゲート遅延時間Td=125psとすると、周回クロック信号DCK、RCKの周波数は125MHzとなり、これらのクロック信号DCK,RCKは、図4のP0、P15の欄に示すように概ね相補的に変化する関係性とされている。
<TDC9の構成及びブロック動作説明>
図2に示すTDC9は、基準クロックCLKの周期を計測する例えば16ビットのカウンタにより構成され、基準クロックCLKの周期データ値CP(=DA[15:0])を加算器6及び周波数拡散演算部4に出力する。この基準クロックCLKはそのデューティ比が50%となるクロック信号であり、そのキャリア周波数は例えば2MHz程度であり、個々の多相クロック信号RP[0]〜RP[31]及びクロック信号DCK、RCKの周波数に比較して大幅に低い周波数に設定され、TDC9により基準クロックCLKの周期を計測する。
図5から図7はTDC9の構成例を示している。TDC9は、図5の周回数カウンタ14、図6のプライオリティエンコーダ15、及び、Dフリップフロップ16を備えると共に、図7に示す各種構成(Dフリップフロップ17,19,22,24,25、マルチプレクサ18、バッファ20、遅延バッファ21、減算器23、26)を備える。以下、「Dフリップフロップ」を「DFF」と略す。
周回数カウンタ14は、例えば各種ゲートを図5に示す形態に組み合わせた例えば11ビットのフリーランカウンタであり、信号ENが「H」になるとクロック信号RCKのカウント動作を開始しカウント値C[10:0]を出力する。周回数カウンタ14は、一般的な構成であるためその詳細説明を省略する。
また図6のプライオリティエンコーダ15の入力側には32個のDFF16が構成されており、このDFF16のD入力にはそれぞれ多相クロック信号RP[31:0]が与えられている。信号ENが「H」になりリセット解除されると、このDFF16は多相クロック信号RP[31:0]を基準クロックCLKの立上りタイミングでラッチし、プライオリティエンコーダ15にラッチ信号P[31:0](図4参照)として入力させる。
プライオリティエンコーダ15は、このラッチ信号P[31:0]をエンコードする。図4にはプライオリティエンコーダ15の真理値表も示しているが、プライオリティエンコーダ15は、ラッチ信号P[31:0]をエンコードしてエンコード値E[4:0]を出力する。以下では、このエンコード値E4〜E0をエンコード信号enc_out[4:0]と表記する。
図4に示すDFF16のラッチ信号P[31:0]は、t=1〜32を一周期としたあるタイミングtにおいて、基準クロックCLKの立上りタイミングと、多相クロック信号RP[0]…RP[31]の立上りタイミングとの各時間差をデジタルデータ化して示すものであり、エンコード信号enc_out[4:0]は、これらの各時間差のエンコード値を示している。したがって、RDL8の論理反転ゲート11a、11b、12、13の遅延時間Tdが様々な影響で変化すると、この変化に追従してエンコード信号enc_out[4:0]もまた変化する。
周回数カウンタ14のカウント値C[10:0]は、図7に示すように一の上位11ビット分のDFF17に入力される。このDFF17は信号ENが「H」となることで動作し、基準クロックCLKのバッファ20の遅延時間遅れ分の立上りタイミングでカウント値C[10:0]をラッチし、このラッチ信号をマルチプレクサ18の[0]入力に出力する。
周回数カウンタ14のカウント値C[10:0]は、他の上位11ビット分のDFF19にも入力される。このDFF19もまた、信号ENが「H」となることで動作し、基準クロックCLKの立上りタイミングでカウント値C[10:0]をラッチし、このラッチ信号をマルチプレクサ18の[1]入力に出力する。
したがって、これらのDFF17,19のラッチ信号は、基準クロックCLKの立上りタイミングにおける周回数カウンタ14のクロック信号RCKの周回カウント値C[10:0]をデジタルデータ化して示しており、RDL8の論理反転ゲート11a、12、13の遅延時間Tdが様々な影響で変化したときにも、この変化に追従してDFF17,19のラッチ信号が変化することになる。
なお、これらのDFF17、19のうち、DFF17のC入力には基準クロックCLKが1段のバッファ20を介して入力されるのに対し、DFF19のC入力には基準クロックCLKが1段のバッファ20と共に8段の遅延バッファ21を経由して入力されている。マルチプレクサ18は、これらの一方又は他方のDFF17、19の出力についてエンコード値enc_out[4]のDFF24のQ出力に応じて選択し、周回数カウント値CF[10:0]として出力する。この構成によれば、マルチプレクサ18が「0」入力と「1」入力とで選択対象とする信号は共にカウント値C[10:0]であるものの、これらの入力タイミングを遅延バッファ21を用いて互いに異ならせている。
図8はこの理由を説明するための説明図を示している。周回数カウンタ14がカウント対象とする信号は、多相クロック信号RP[15]に同期した周回クロック信号RCKである。このため、プライオリティエンコーダ15のエンコード信号enc_out[4]が「1」(=「H」)となるタイミングに近接して周回数カウンタ14の出力カウント値C[10:0]が変化すると、出力カウント値C[10:0]が不定となる可能性がある。なお図4にはエンコード信号enc_out[4]=「1」となるタイミングt=16〜31を左斜めハッチングして示している。
このような場合に備えて、DFF19は、バッファ20及び遅延バッファ21を経由した基準クロックCLKの立上りタイミングにて周回数カウンタ14のカウント値C[10:0]をラッチするように構成している。遅延バッファ21の遅延時間はRDL8の周回1周期の1/4〜1/3程度に設定されている。このため図8のタイミングtaにおいては、周回数カウンタ値C[10:0]がバッファ20及び遅延バッファ21を経由した基準クロックCLKの立上りタイミングでラッチされることになり、データ「n+2」を安定した状態で取得できる。なお遅延バッファ21の遅延時間は、周回数カウンタ14のカウント値C[10:0]が安定するのに必要な時間となるように適宜設定することが望ましい。
逆に、プライオリティエンコーダ15のエンコード信号enc_out[4]が「0」となる期間(図4のt=1〜15等)には、周回数カウンタ14の出力カウント値C[10:0]が変化した後でも時間経過して安定している。この場合、DFF17は1段のバッファ20だけを経由した基準クロックCLKの立上りタイミングで周回数カウンタ14のカウント値C[10:0]をラッチしている。すると、図8のタイミングtbに示すように、周回数カウンタ値C[10:0]がバッファ20を経由した基準クロックCLKの立上りタイミングでラッチされることになり、データ「m+1」を安定した状態で取得できる。
図7に示すように、周回数カウント値CF[10:0]は、上位11ビット分用意された減算器23に+入力されている。また、この周回数カウント値CF[10:0]は、上位11ビット分用意されたDFF22にD入力されている。DFF22は、信号ENが「H」で入力されている限り、バッファ20を経由した基準クロックCLKの立上りタイミングで周回数カウント値CF[10:0]をラッチする。このDFF22のQ出力CFD[10:0]は、減算器23に−入力されている。
したがって、減算器23は、基準クロックCLKの立上りタイミングにてラッチされた周回数カウント値CF[10:0]から、その前回の基準クロックCLKの立上りタイミングでラッチされた周回数カウント値CFD[10:0]を減算し、この減算値を上位11ビットのデータ値DA[15:5]として出力する。
これにより、基準クロックCLKの立上りタイミング間における周回数カウンタ14のカウント値C[10:0]の差をデータ値DA[15:5]として出力できる。すなわち減算器23は、基準クロックCLKの立上りタイミング間におけるクロック信号RCKの周回差をデータ値DA[15:5]としてデジタル出力することになる。
例えば、図8のタイミングtaにおいては、基準クロックCLKの立上りタイミングにおける周回数カウンタ値C[10:0]がn+2であり、図8のタイミングtbにおいては基準クロックCLKの立上りタイミングにおける周回数カウンタ値C[10:0]がm+1であるため、減算器23は、データ値DA[15:5]としてm+1―(n+2)の値を出力する。
また、図7に示すように、プライオリティエンコーダ15のエンコード信号enc_out[4:0]は、下位5ビット分用意されたDFF24にD入力されている。このDFF24は、信号ENが「H」である限り、バッファ20を経由した基準クロックCLKの立上りタイミングでエンコード信号enc_out[4:0]をラッチする。
このDFF24のQ出力は、下位5ビット分用意された減算器26に+入力されると共に、下位5ビット分用意されたDFF25にもD入力されている。DFF25もまた、信号ENが「H」である限り、バッファ20を経由した基準クロックCLKの立上りタイミングでDFF24のQ出力をラッチする。
このDFF25のQ出力enc_outd[4:0]は、減算器26に−入力されている。したがって、減算器26は、基準クロックCLKの立上りタイミングにてラッチされたエンコード信号enc_out[4:0]から、その前回の基準クロックCLKの立上りタイミングにてラッチされたエンコード信号enc_outd[4:0]を減算し、この減算値を下位5ビットのデータ値DA[4:0]として出力する。これにより、基準クロックCLKの立上りタイミング間におけるエンコード信号enc_out[4:0]の差をデータ値DA[4:0]として出力できる。
つまり、図6に示すプライオリティエンコーダ15の前段の構成に遡って説明すれば、前回の基準クロックCLKの立上りタイミングと多相クロック信号RP[31:0]の各立上りタイミングとの間の時間差と、今回の基準クロックCLKの立上りタイミングと多相クロック信号RP[31:0]の各立上りタイミングとの間の時間差と、の差をデータ値DA[4:0]として出力することになる。これにより、データ値CP=DA[15:0]が得られる。
このデータ値CPは、周回クロック信号RCKの周回数カウンタ値C[10:0]の上位11ビットのデータ値DA[15:5]と、さらに基準クロックCLKの立上りタイミングと多相クロック信号RP[31:0]の各立上りタイミングとの時間差をデータ化して下位4ビットのデータ値DA[4:0]と、を含んで表されるもので、基準クロックCLKの周期をデジタルデータ化して表したデータとなる。
<DCO10の構成説明(その1)>
図2に示したように、加算器6は、TDC9の出力データ値CPと周波数拡散演算部4の周波数拡散指令値Fを加算し、DCO10に出力する。DCO10は、RDL8から多相クロック信号RP[31:0]及び周回クロック信号DCKを入力すると共に、加算器6からデータ値CP+Fを入力し、これらに基づいてクロックパルスCKWを出力する。
図9にDCO10の電気的構成例を示すように、DCO10は、DFF31〜36、セレクタ37、ダウンカウンタ38、及び、各種ゲート39〜42を備える。データ値CP+Fのうち、上位11ビット分のデータ値DA[15:5]+F[15:5]がDFF32のD端子に入力されると共に、下位5ビット分のデータ値DA[4:0]+F[4:0]がDFF31のD端子に入力される。DFF31,32のD端子入力の保持タイミングは後述の<DCO10の構成説明(その2)>で述べる。
<<セレクタ37の構成及びブロック動作説明>>
セレクタ37は、5ビット分の下位側ビットのDFF31のQ出力PWS[4:0]を入力し、このDFF31のQ出力PWS[4:0]の値に応じて、多相クロック信号RP[31]〜RP[0]の中から一のクロック信号を選択してクロックパルスCKPとしてDFF35のC入力に出力する多相クロックセレクタであり、例えば図10に示すように構成される。
図10に示すセレクタ37は、デコーダ51と、2^5ビット分のFETラダー5200〜5231とを備える。これらのFETラダー5200〜5231は、それぞれ、2つのPチャネル型のMOSFET(以下PMOSトランジスタ)M1,M2及び2つのNチャネル型のMOSFET(以下NMOSトランジスタ)M3,M4を正電源ノードとグランドノードとの間に直列接続して構成される。
多相クロック信号RP[0]〜RP[31]は、それぞれ、FETラダー5200〜5231の直列回路のうちのPMOSトランジスタM1のゲートに入力されると共に、NMOSトランジスタM4のゲートに入力される。デコーダ51は、データPWS[4:0]をデコードし、2^5ビットのデコード信号S[31]…S[0]をそれぞれFETラダー5231〜5200に出力する。
デコード信号S[31]…S[0]は、FETラダー5231〜5200のうちのPMOSトランジスタM2のゲートにそれぞれ反転ゲート5331〜5300を介して入力されると共に、NMOSトランジスタM3のゲートに入力されている。したがって、デコード信号S[31]…S[0]はMOSトランジスタM2及びM3のゲートに相補的に入力される。PMOSトランジスタM2とNMOSトランジスタM3とのドレイン共通接続点はFETラダー5231〜5200の間で共通接続されており、この共通接続点は反転ゲート54の入力に接続されており、この反転ゲート54はクロックパルスCKPを外部出力する。
ここで図10に示すように、多相クロック信号RP[0]…RP[31]の各MOSトランジスタM1及びM4のゲート入力までには、ゲート入力配線容量C0a〜C31aが存在するが、これらのゲート入力配線容量C0a〜C31aは何れも許容範囲内で等しくなるように配線レイアウトが設定されている。
また、多相クロック信号RP[31:0]の選択出力から反転ゲート54の入力までの配線容量C0b〜C31bも同様に何れも許容範囲内で等しくなるように設定されている。これにより、多相クロック信号RP[31:0]がそれぞれ入力される端子から出力端子までの配線容量がそれぞれ許容範囲内で等しくなるように配線レイアウト構成されている。これにより、各経路の信号遅延時間を所定範囲内で等しくできる。
図11には、データPWS[4:0]の値に応じたクロックパルスCKPの出力対応表を示している。PWS[4:0]の値が変化することで、セレクタ37により選択される多相クロック信号RP[0]〜RP[31]も変化し、この多相クロック信号RP[0]〜RP[31]の何れかがクロックパルスCKPとして出力される。
<<ダウンカウンタ38の構成説明>>
次に図9に示すダウンカウンタ38について図12を参照しながら説明する。図9に示すダウンカウンタ38は、11ビット分の上位側ビットのDFF32のQ出力を入力し、ロード信号LDの立下りタイミングで初期値としてデータPWS[15:5]をロードし、クロック信号DCKの立上りタイミングでダウンカウントするように構成される。具体例としては図12に示すように構成される。
図12に示すように、ダウンカウンタ38は、信号ENが「H」になりリセットが解除された状態で、ロード信号LDの立下りエッジにてデータPWS[5]〜PWS[15]をロードするようになっている。この後、クロック信号DCKが立ち上がるたびにダウンカウンタ38はダウンカウント動作を行う。ボロー信号BRは、ダウンカウント動作が行われている間に0未満となることを示すハイアクティブのボロー信号である。このダウンカウンタ38の構成は一般的なものであるから、個別の詳細については説明を省略する。ロード制御端子L/Dに対するロード信号LDの入力タイミングは後述する。
<DCO10の構成説明(その2)>
図9に示すように、ダウンカウンタ38のボロー信号BRは、DFF35のD端子に入力されている。また、セレクタ37により選択されたクロックパルスCKPは、DFF35のC端子に入力されている。DFF35は、信号ENが「H」になるとリセット解除される。またANDゲート42は、その一方の入力端子に信号ENを入力し、他方の入力端子に反転ゲート41の出力が与えられている。
そして、ANDゲート42の出力は、DFF36のローアクティブのリセット端子に入力されている。DFF36のD端子は常時アクティブレベルとなるように正電源に接続されており、C端子にはDFF35のQ出力が入力されている。このため、ANDゲート42が「0」(=「L」)を出力する間、DFF36はそのC端子にDFF35のQ出力から立上り入力されたタイミングで「1」(=「H」)をQ端子からクロックパルスCKWとして出力する。
また、DFF33のD端子にはクロックパルスCKWが入力されており、DFF33のC端子にはクロック信号DCKが入力されている。またDFF34のD端子にはDFF33のQ出力が入力されており、DFF33のQ出力をシフトする。
DFF34のQ出力は反転ゲート41により反転信号とされ、この反転信号はANDゲート42の一方の入力端子42に入力される。また、この反転信号は、反転ゲート39を介してDFF31,32のC端子に入力されている。また、ANDゲート40の一方の入力端子にはDFF33のQ出力が与えられており、他方の入力端子には反転ゲート41の出力が与えられ、このANDゲート40の出力は、ダウンカウンタ38のロード信号入力端子L/Dにロード信号LDとして入力されている。これにより、ダウンカウンタ38によりデータ値CP+Fのうちの上位11ビットをダウンカウンタし、このダウンカウンタ38のボロー信号BRを発生した期間中にて、データ値CP+Fの下位5ビットで選択された多相クロック信号(RP[0]…RP[31]の何れか)の立上りタイミングでクロックパルスCKWを発生させることができるが、具体的には後述説明する。
上記構成のうち特徴的な作用、動作を主に説明する。図1に示す周波数拡散回路3は、信号ENが「H」になると動作を開始する。周波数拡散演算部4は、周波数拡散率A%、及び、周波数拡散周期FB[s]を指令値として入力し、この指令値に応じて周波数拡散指令値Fを演算する。
図13はこの周波数拡散指令値Fの演算方法をフローチャートで示しており、図14は周波数拡散指令値Fの変化をタイミングチャートで示している。この図13に示す周波数拡散指令値Fの演算方法は、図14に示すように、周波数拡散周期FBを一周期として周波数拡散する場合の周波数拡散指令値Fの出力方法を示すものであり、1の周波数拡散周期FBあたり、N回の基準クロックCLK(但し、基準クロックCLKの周期の標準値PW(=1/2MHz))を出力するときの周波数拡散指令値Fの演算方法を示している。
図13に示すように、周波数拡散演算部4は、S1においてタイマ変数N=0とし,さらに演算用変数値をN1=0とし、S2においてF=(N1−FB/4PW)×(CP×A/100)/(FB/4PW)…(1)として演算し、S3においてこの周波数拡散指令値Fを加算器6に出力する。ここで、この(1)式においては、周波数拡散指令値Fの初期値を変数N=0及びN1=0に対応させることで、周波数拡散指令値F=−CP×A/100としている。また、周波数拡散周期FBの半周期目の周波数拡散指令値Fを変数N=FB/2PW及びN1=FB/2PWに対応させることで、周波数拡散指令値F=CP×A/100としている。
そして、周波数拡散演算部4は、S4において変数NがN≧FB/2PWを満たしているか否か、すなわち周波数拡散周期FBの半周期に達したか否かを判定し、半周期に達していなければS5においてN1=N1+1として連続的に変化させ、半周期に達していればS6においてN1=N1−1として連続的に変化させる。そして、周波数拡散演算部4は、S2において(1)式を順次演算して周波数拡散指令値Fを出力しつつ、S7においてN=FB/PWを満たしているか否か、すなわち周波数拡散周期FBの1周期に達したか否かを判定し、1周期に達していなければ、S8においてN=N+1としてステップS2から処理を繰り返し、1周期に達すればS1に処理を戻して変数N,N1を0にクリアして、次周期の処理をステップS2以降において行う。
このため、周波数拡散演算部4は、変数N1の値及び周波数パルス変換部5の周期データ値CPに応じて変化する(1)式の周波数拡散指令値Fを順次演算して加算器6に入力させることができる。
例えば、周波数パルス変換部5の周期データ値CPが一定と仮定すれば、図14に示すように、周波数拡散演算部4は、前半周期では線形的に漸増し後半周期では線形的に漸減する周波数拡散指令値Fを順次出力することになる。実際には、RDL8の多相クロック信号RP[]の周期が1パルス毎に変化したとしても、この周期変化の影響が基準クロックCLKの周期データ値CPに反映されることになり、(1)式を用いて周波数拡散指令値Fを計算することで当該周波数拡散指令値Fに反映される。
図15は周波数拡散指令値Fの出力タイミングとクロックパルスCKWの出力タイミングとの関係性を示す図である。図15に示すように、周波数拡散演算部4は、システムクロックSCKを入力するが、周波数拡散率A%、周波数拡散周期FB、及び、周波数パルス変換部5の周期データ値CPをこのシステムクロックSCKの発生タイミングに同期して入力し、その後、これらのデータに応じて演算処理する。周波数拡散演算部4は、その演算処理を終了すると周波数拡散指令値Fを出力するが、加算器6及び周波数パルス変換部5による処理を経て周波数拡散指令値Fに応じたクロックパルスCKWを出力する。
そして周波数拡散演算部4は、このクロックパルスCKWを入力すると、この後のシステムクロックSCKの発生タイミングに同期して前述のデータ(周波数拡散率A%,周波数拡散周期FB,周期データ値CP)を入力し、これらのデータに応じて演算処理する。なお、周波数拡散率A及び周波数拡散周期FBは、周波数拡散指令値Fが変化する度に毎回変化しないときには、周波数拡散演算部4は周波数パルス変換部5の周期データ値CPだけを読込んで演算処理しても良い。
<DCO10の作用説明>
また他方、信号ENが「H」となるとTAD5も動作を開始する。RDL8はクロック信号DCKをDCO10に出力すると、図9に示すダウンカウンタ38のC端子にクロック信号DCKが入力される。
他方、図5の周回数カウンタ14は、クロック信号RCKをカウントしカウント値C[10:0]を変化させているが、図16に示すように基準クロックCLKが繰り返し立上りエッジを発生すると、図7に示すTDC9は、基準クロックCLKの立上りタイミング間の周期を周期データ値DA[15:0]として出力する。
ダウンカウンタ38は、この周期データ値DA[15:0]に前述の周波数拡散指令値Fを加算したデータ値CP+Fの上位側ビット(DA[5]+F[5]〜DA[15]+F[5])をダウンカウントして0に至りボローBRを発生させる。図16に示すようにダウンカウント値が0に低下しボローBRが発生したときにクロックパルスCKWを発生させる。
詳細には図17に示している。図17に示すように、ダウンカウンタ38がダウンカウントして0に至り、その次のクロック信号DCKの立上りタイミングでボローBRを発生する。このボローBRは、クロック信号DCKの1周期分の長さだけ発生するが、このボローBRが「1」とされている間に、DFF35にC入力されるクロックパルスCKPは、DFF31のラッチ値PWS[4:0]に応じて選択された多相クロック信号RP[0]〜RP[31]の何れかの多相クロック信号(例えばRP[23])である。
このため、図17のタイミングtcに示すように、多相クロック信号RP[0]〜RP[31]のうち選択されたクロック信号(例えばRP[23])の立上りタイミングでクロックパルスCKWの立上りエッジを生じさせることができる。
そして、クロック信号DCKの次回の発生タイミングtc1においてボローBRが「L」に解消される。このとき同時に、DFF33はQ出力を「H」とするため、ANDゲート40はロード信号LDの「H」を発生させる。
さらに、クロック信号DCKの次回の発生タイミングtdでは、DFF34が「H」をQ出力するため、反転ゲート41の出力が「L」になり、ANDゲート40の出力ロード信号LDが「L」となる。このときダウンカウンタ38はデータPWS[15:5]をロードする。また同時にANDゲート42はDFF36をリセットすることになり、クロックパルスCKWを立ち下げて「L」にする。
他方、セレクタ37は、反転ゲート39のDFF31及び32のC端子への出力でラッチされた下位5ビットの値PWS[4:0]に応じて、多相クロック信号RPを例えばRP[23]からRP[12]に切り替えると、この多相クロック信号RP[12]をクロックパルスCKPとして出力する。
ダウンカウンタ38は、前述のロード信号LDの立下りタイミングでデータ値CP+Fの上位11ビットDA[5]+F[5]〜DA[15]+F[15]をロードし、その後、周回クロック信号DCKに応じてダウンカウントする。そして、次の基準クロックCLKの立上りタイミングに対応して発生したダウンカウンタ38のボローBRの「H」発生期間(「カウント完了」相当)中の多相クロック信号RP[12]の立上りタイミングteを立上りエッジとしてクロックパルスCKWを発生させる。なお、このクロックパルスCKWは、前述と同様にロード信号LDの立下りタイミングtfを立下りエッジとすることになる。
このときクロックパルスCKWの立上りタイミング間の時間を周波数指令値Fに対応して発生させることができ、基準クロックCLKの周期データ値CPを用いて(1)式で求められた周波数拡散指令値Fに対応した周期のクロックパルスCKWを発生させることができる。
図1に戻ると、PWM生成部7はこのクロックパルスCKWを入力し、PWM指令デューティ比(PWM指令値)を入力してPWM信号を生成しスイッチング電源部2に出力する。図18にクロックパルスCKWとPWM信号との関係を示している。PWM生成部7は、周波数パルス変換部5で生成されたクロックパルスCKWの立上りタイミング間を計測してこの周期をCW(n)とし、PWM指令値を入力して当該PWM指令値に応じてPWM信号のパルス幅時間T(n)を算出し、次回のクロックパルスCKWの発生タイミングで当該パルス幅時間T(n)のPWM信号を出力する。これにより、連続的にPWM信号をスイッチング電源部2に出力できる。スイッチング電源部2は、このPWM信号に応じてスイッチング電源電圧を生成するが、スイッチング電源電圧の生成方法は周知な方法を用いるためこの説明を省略する。
<本実施形態の概念的なまとめ>
要するに、本実施形態によれば、TDC9が基準クロックCLKの周期をRDL8の多相クロック信号RCK、RP[31:0]により周期データ値CPとして計測し、周波数拡散演算部4が、入力される周波数拡散率A、周波数拡散周期FB、基準クロックCLKの周期データ値CPに応じて周波数拡散指令値Fを演算し、周波数パルス変換部5が、周期データ値CPに周波数拡散指令値Fを加算器6により加算したデータ値CP+Fに応じて周波数拡散指令値Fに対応したクロックパルスCKWを生成している。これにより、RDL8の遅延バッファ11a、11b、12の遅延時間Tdの分解能でデジタル的に周波数を拡散出力できる周波数拡散回路3を提供できる。このような構成を採用することで、アナログ回路を不要にしながら高周波数帯域の周波数変調に対応させることができる。
特にRDL8は、その構成される論理反転ゲート11a、11b、12の特性上、例えば温度変化に応じた特性変化(略して温特)、電源電圧変化等による特性変化(略して電特)、素子値のバラつきを有している。そこで本実施形態では、基準クロックCLKの周期データ値CPについてRDL8を用いて計測し、周波数拡散演算部4が、基準クロックCLKの周期データ値CPに基づいて周波数拡散指令値Fを補正演算してクロックパルスCKWを生成している。
このため、RDL8の温特、電特、素子値のバラつきを補正することができ、RDL8の各論理反転回路11a、11b、12、13のゲート遅延時間の分解能で周波数を変化させることが可能な周波数拡散回路3を実現できるようになる。また、このような周波数拡散回路3を用いることでEMIの発生を抑制できる。
また、ダウンカウンタ10は、基準クロックCLKの周期データ値CPに周波数拡散指令値Fを加算したデータ値CP+Fのうち上位側11ビットがロードされRDL8を周回するクロック信号DCKによりカウント動作を行い、セレクタ37はデータ値CP+Fのうち下位側5ビットに応じて多相クロック信号RP[0]…RP[31]の1つを選択し、これにより、周波数パルス変換部5は、ダウンカウンタ10によりロードされた後カウント動作されカウント完了となるボローBRの発生期間中のタイミングでセレクタ37により選択された多相クロック信号RP[]に応じてクロックパルスCKWを生成するようにしている。これによりクロックパルスCKWの周期の分解能を高めることができる。
セレクタ37は、多相クロック信号RP[0]…RP[31]がそれぞれ入力される端子から出力端子までの配線容量がそれぞれ許容範囲内で等しくなるように配線レイアウト構成されているため、経路の信号遅延時間を所定範囲内で等しくできる。
(第2実施形態)
図19及び図20は第2実施形態の追加説明図を示している。図19は図13に代わる周波数拡散指令値Fの出力方法を示しており、図20は図14に代わる周波数拡散指令値Fの変化を示している。前述実施形態と同一又は類似の部分については同一又は類似の符号を付して説明を省略し、以下異なる部分を中心に説明する。
図19に示すように、周波数拡散演算部4は、S11において変数N=0とし、S12においてF=(N−FB/2PW)×(CP×A/100)/(FB/2PW)…(2)とし、S13においてこの周波数拡散指令値Fを加算器6に出力する。
ここで、この(2)式においては、周波数拡散指令値Fの初期値を変数N=0に対応させることで、周波数拡散指令値F=−CP×A/100としている。また、周波数拡散周期FBの最終の周波数拡散指令値Fを変数N=FB/PWに対応させることで、周波数拡散指令値F=CP×A/100としている。
そして周波数拡散演算部4は、S14においてN=FB/PWを満たしているか否か、すなわち周波数拡散周期FBの1周期に達したか否かを判定し、1周期に達していなければ、S15においてN=N+1として連続的に変化させながらステップS12から処理を繰り返し、1周期に達すればS11に処理を戻して変数Nを0にクリアして、次周期の処理をステップS2以降において行う。このため、周波数拡散演算部4は、変数Nの値、及び、周波数パルス変換部5の周期データ値CPに応じて変化する(2)式の周波数拡散指令値Fを加算器6に入力させることができる。本実施形態では、例えば基準クロックCLKの周期データ値CPが一定になると仮定すれば、図19に示すように、周波数拡散演算部4は1周期FBにおいて線形的に漸増する周波数拡散指令値Fを出力することになる。これにより前述実施形態と同様の作用効果を奏する。
(第3実施形態)
図21及び図22は第3実施形態の追加説明図を示している。図21にDCO110の構成例を示している。DCO110は、ダウンカウンタ38に代えてアップカウンタ138を備えており、その後段に等価判定部43を備える。この等価判定部43は、アップカウンタ138の上位11ビットのQ出力とDFF32の上位11ビットのQ出力とを等価判定し、この等価判定されたタイミングでDFF135aのD端子に「H」を出力するように構成される。このDFF135aは、信号ENが「H」である限り、クロック信号DCKに応じて等価判定部43の出力をQ出力するように構成される。そして、DFF135aの後段にはDFF35が接続されている。DFF35を含めその他の構成は第1実施形態で説明したDCO10と同様の構成であるためその説明を省略する。
この場合、図22にタイミングチャート示すように、アップカウンタ138のカウンタ出力D[10:0]が、DFF32のQ出力PWS[15:5]と一致する期間中に発生した選択多相クロック信号RP[](図22ではRP[23]→RP[12])の立上りタイミングに応じてクロックパルスCKWの立上りエッジを生成できる。これにより、ダウンカウンタ38を用いて構成した前述実施形態と同様の作用効果を奏する。
(他の実施形態)
本発明は、前述実施形態に限定されるものではなく、例えば以下に示す変形または拡張が可能である。
周波数拡散率A%、周波数拡散周期FBを外部から入力する形態を示したが、メモリやレジスタに予め記憶しておいても良いし、外部から通信入力する形態に適用しても良い。
PWM生成部7が、クロックパルスCKWを入力し、指令デューティ比に応じたPWM信号を生成する形態を示したが、特にこれに限定されるものではなく、クロックパルスCKWに対応した周波数指令値Fのキャリア周波数の信号を出力するようにしても良い。
DCO10、110の電気的構成は一例を示すものであり、この構成に限定されるものではない。すなわち、ダウンカウンタ38、アップカウンタ138を用いた構成を示したが、これらの構成に限定されるものではない。
特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、本発明の一つの態様として前述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。前述実施形態の一部を、課題を解決できる限りにおいて省略した態様も実施形態と見做すことが可能である。また、特許請求の範囲に記載した文言によって特定される発明の本質を逸脱しない限度において、考え得るあらゆる態様も実施形態と見做すことが可能である。
また本発明は、前述した実施形態に準拠して記述したが、本発明は当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本発明は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範畴や思想範囲に入るものである。
図面中、4は周波数拡散演算部、5は周波数パルス変換部(パルス生成部)、8はRDL(リングオシレータ)、9はTDC(周期計測部)、11a、11bはNANDゲート(論理反転回路)、12は論理反転ゲート(論理反転回路)、RP[0]…RP[31]は多相クロック信号、DCK、RCKはクロック信号、CKWはクロックパルス、を示す。

Claims (5)

  1. 複数の論理反転回路(11a、11b、12)をリング状に接続して構成され多相クロック信号を生成するリングオシレータ(8)と、
    入力される基準クロック(CLK)の周期を前記リングオシレータの多相クロック信号(RCK、RP[31:0])により計測し周期データ値(CP)として出力する周期計測部(9)と、
    入力される周波数拡散率、周波数拡散周期、及び、前記周期計測部の周期データ値に応じて周波数拡散指令値を演算する周波数拡散演算部(4)と、
    前記周期データ値に前記周波数拡散指令値を加算したデータ値に応じて前記周波数拡散指令値に対応したクロックパルス(CKW)を生成するパルス生成部(5)と、
    を備える周波数拡散回路。
  2. 前記パルス生成部は、
    前記周期データ値に前記周波数拡散指令値を加算した前記データ値のうち上位側ビットがロードされ前記リングオシレータの多相クロック信号の何れか一つと同期したクロック信号(DCK)によりカウント動作を行うカウンタ(38,138)と、
    前記周期データ値に周波数拡散指令値を加算した前記データ値のうち下位側ビットに応じて前記多相クロック信号の何れか一つを選択する多相クロックセレクタ(37)と、を備え、
    前記カウンタによりロードされた後カウント動作されカウント完了(BR、CQ)となる期間中のタイミングで前記多相クロックセレクタにより選択された多相クロック信号に応じて前記クロックパルス(CKW)を生成する請求項1記載の周波数拡散回路。
  3. 前記多相クロックセレクタは、前記多相クロック信号がそれぞれ入力される端子から出力端子までの配線容量がそれぞれ許容範囲内で等しくなるように配線レイアウト構成されている請求項1または2に記載の周波数拡散回路。
  4. 前記周波数拡散率をA、前記周波数拡散周期をFB、前記周期計測部の周期データ値をCP、前記基準クロックの周期をPW、としたとき、
    前記周波数拡散演算部は、
    演算用変数値となるN1を、0からFB/2PWに至り当該FB/2PWから0に連続的に変化させながら、前記周波数拡散指令値としてのFを、
    F = (N1−FB/4PW)×(CP×A/100)/(FB/4PW)…(1)
    により順次演算する請求項1から3の何れか一項に記載の周波数拡散回路。
  5. 前記周波数拡散率をA、前記周波数拡散周期をFB、前記周期計測部の周期データ値をCP、前記基準クロックの周期をPW、としたとき、
    前記周波数拡散演算部は、
    演算用変数値となるNを、0からFB/PWに至るまで連続的に変化させながら、前記周波数拡散指令値としてのFを、
    F = (N−FB/2PW)×(CP×A/100)/(FB/2PW)…(2)
    により順次演算する請求項1から3の何れか一項に記載の周波数拡散回路。
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