JP2018162018A - 車体フレーム - Google Patents

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Abstract

【課題】車体フレームにおいて、フレームの材料の歩留まりを向上し、且つ、意匠性を向上できるようにする。【解決手段】内側フレーム部材52と車幅方向外側に設けられる外側フレーム部材51とが接合されて中空に形成される前部フレーム16を備える車体フレームにおいて、前部フレーム16は、単一の外側フレーム部材51と、複数に分割された第1の分割フレーム体61、第2の分割フレーム体62、第3の分割フレーム体63及び第4の分割フレーム体64からなる内側フレーム部材52とが互いに接合されて設けられ、外側フレーム部材51は、車幅方向外側の外壁部51aから車幅方向内側へ延出する内方延出部51bを備え、内側フレーム部材52は内方延出部51bに接合されている。【選択図】図5

Description

本発明は、車体フレームに関する。
従来、鞍乗り型車両の車体フレームにおいて、車幅方向に分割されたフレーム部材を互いに接合して中空のフレームを形成するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−230609号公報
ところで、上記従来のような車体フレームでは、複数に分割されたフレーム部材を接合してフレームを形成することで、フレームの材料の歩留まりを向上できるが、接合部が外側から視認され易くなり、意匠性に影響することがあった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、車体フレームにおいて、フレームの材料の歩留まりを向上し、且つ、意匠性を向上できるようにすることを目的とする。
本発明は、車幅方向内側に設けられる内側フレーム部材(52,286)と当該内側フレーム部材(52,286)に対向して車幅方向外側に設けられる外側フレーム部材(51,85)とが接合されて中空に形成されるフレーム部(16,217)を備える車体フレームにおいて、前記フレーム部(16,217)は、単一の前記外側フレーム部材(51,85)と、複数に分割された分割フレーム体(61,62,63,64,265,266)からなる内側フレーム部材(52,286)とが互いに接合されて設けられ、前記外側フレーム部材(51,85)は、車幅方向外側の外壁部(51a,85a)から車幅方向内側へ延出する延出部(51b,85b)を備え、前記内側フレーム部材(52,286)は前記延出部(51b,85b)に接合されていることを特徴とする。
また、上記発明において、前記内側フレーム部材(52,286)は、前記延出部(51b,85b)の内側に合わさって設けられるとともに、前記延出部(51b,85b)の端縁に沿って形成される溶接部(53,87)によって前記外側フレーム部材(51,85)に接合されていても良い。
また、上記発明において、前記分割フレーム体(61,62,63)は、その一端及び他端にフランジ部(61a,61b)を有する第1の分割フレーム体(61)と、前記一端の前記フランジ部(61a)を受ける第2の分割フレーム体(62)と、前記他端の前記フランジ部(61b)を受ける第3の分割フレーム体(63)とを備えていても良い。
また、上記発明において、前記第2の分割フレーム体(62)及び前記第3の分割フレーム体(63)は、直線状に延びるフレーム本体(62j,63j)と、前記第1の分割フレーム体(61)の前記フランジ部(61a,61b)を受ける受け部(62c,63b)とをそれぞれ備え、前記第1の分割フレーム体(61)は直線状に形成されていても良い。
さらに、上記発明において、前記内側フレーム部材(52)は、前記外側フレーム部材(51)の前記外壁部(51a)に対向する内壁部(52a)に開口部(61c,62d,62e,62f,62g,62h,63c,64d)を備えていても良い。
また、上記発明において、前記開口部(61c,62d,62e,62f,62g,62h,63c)は、車幅方向内側に突出していても良い。
また、上記発明において、前記開口部(62d,62e,63c)は、前記分割フレーム体(62,63)の幅方向の中央部に設けられていても良い。
また、上記発明において、前記内側フレーム部材(52)の前記内壁部(52a)に沿って配索されるハーネス(76)を支持するハーネス支持部材(77)が前記開口部(62d)に取り付けられる構成としても良い。
また、上記発明において、車両構成部品(67,72)を固定する締結部材(67f,73)が前記開口部(62g,62h)に取り付けられる構成としても良い。
さらに、上記発明において、前記内側フレーム部材(52)を構成する複数の前記分割フレーム体(61,62,63,64)は、それぞれ少なくとも1つの前記開口部(61c,62d,62e,62f,62g,62h,63c,64d)を備えていても良い。
また、上記発明において、前記内側フレーム部材(286)は、車幅方向外側へ延びて前記延出部(85b)に前記外側フレーム部材(85)の内側から合わさって接合される外方延出部(86b)を備え、前記延出部(85b)及び前記外方延出部(86b)の少なくともいずれかに、孔(88)が設けられている構成としても良い。
また、上記発明において、前記孔(88)は、前記延出部(85b)及び前記外方延出部(86b)に跨って形成されている構成としても良い。
また、上記発明において、前記延出部(85b)及び前記外方延出部(86b)にそれぞれ設けられて前記孔(88)を形成する開口部形成部(85e,86e)は、互いに相似形である構成としても良い。
また、上記発明において、前記孔(88)は、下方に延びる前記フレーム部(217)の端部に設けられる構成としても良い。
本発明に係る車体フレームによれば、フレーム部は、単一の外側フレーム部材と、複数に分割された分割フレーム体からなる内側フレーム部材とが互いに接合されて設けられ、外側フレーム部材は、車幅方向外側の外壁部から車幅方向内側へ延出する延出部を備え、内側フレーム部材は延出部に接合されている。
この構成によれば、外側フレーム部材が単一であり、外側フレーム部材自体には分割の接合部が無いため、車体フレームの意匠性が良い。また、内側フレーム部材は、複数の分割フレーム体の接合部が車幅方向の内側に位置するため、接合部が視認され難く、意匠性が良いとともに、複数の分割フレーム体を組み合わせて任意の形状を構成でき、フレームの材料の歩留まりが良い。さらに、内側フレーム部材は、車幅方向外側の外壁部から車幅方向内側へ延出する外側フレーム部材の延出部に接合されているため、接合部が車幅方向外側から視認され難く、意匠性が良い。
また、上記発明において、内側フレーム部材は、延出部の内側に合わさって設けられるとともに、延出部の端縁に沿って形成される溶接部によって外側フレーム部材に接合されていても良い。この構成によれば、内側フレーム部材が外側フレーム部材の延出部の内側に合わさって設けられるとともに、溶接部が延出部の端縁に沿うため、溶接部が車幅方向外側から視認され難く、意匠性が良い。
また、上記発明において、分割フレーム体は、その一端及び他端にフランジ部を有する第1の分割フレーム体と、一端のフランジ部を受ける第2の分割フレーム体と、他端のフランジ部を受ける第3の分割フレーム体とを備えた構成としても良い。この構成によれば、第1の分割フレーム体を第2の分割フレーム体と第3の分割フレーム体とで受けることができるため、フレーム部を製造する際に、第2の分割フレーム体及び第3の分割フレーム体を利用して第1の分割フレーム体を位置決め及び支持でき、フレーム部を容易に製造できる。
また、上記発明において、第2の分割フレーム体及び第3の分割フレーム体は、直線状に延びるフレーム本体と、第1の分割フレーム体のフランジ部を受ける受け部とをそれぞれ備え、第1の分割フレーム体は直線状に形成されていても良い。この構成によれば、第1の分割フレーム体、第2の分割フレーム体及び第3の分割フレーム体が直線状の簡単な形状であるため、第1の分割フレーム体、第2の分割フレーム体及び第3の分割フレーム体の材料の歩留まりが良い。
さらに、上記発明において、内側フレーム部材は、外側フレーム部材の外壁部に対向する内壁部に開口部を備えていても良い。この構成によれば、内側フレーム部材の内壁部の開口部に治具等を挿入し、開口部を介して内側フレーム部材を支持したり、内側フレーム部材と外側フレーム部材との相対位置を調整したりできるため、フレーム部を容易に製造できる。また、開口部が内側フレーム部材の内壁部に設けられて車幅方向外側から視認され難いため、フレーム部の意匠性が良い。
また、上記発明において、開口部は車幅方向内側に突出していても良い。この構成によれば、開口部に受けられるものが内側フレーム部材の他の部分に当たり難い。このため、フレーム部を容易に製造できる。
また、上記発明において、開口部は、分割フレーム体の幅方向の中央部に設けられていても良い。この構成によれば、開口部に挿入される治具等を介して分割フレーム体を支持し易い。
また、上記発明において、内側フレーム部材の内壁部に沿って配索されるハーネスを支持するハーネス支持部材が開口部に取り付けられても良い。この構成によれば、開口部を利用してハーネスを簡単な構造で支持できるとともに、ハーネスを内側フレーム部材の内方側に隠すようにして意匠性を向上できる。
また、上記発明において、車両構成部品を固定する締結部材が前記開口部に取り付けられていても良い。この構成によれば、開口部を利用して締結部材によって車両構成部品を簡単な構造で取り付けできる。
さらに、上記発明において、内側フレーム部材を構成する複数の分割フレーム体は、それぞれ少なくとも1つの開口を備えても良い。この構成によれば、複数の分割フレーム体のそれぞれを、開口部を利用して支持や位置決めでき、フレーム部を容易に且つ高精度に形成できる。
また、上記発明において、内側フレーム部材は、車幅方向外側へ延びて延出部に外側フレーム部材の内側から合わさって接合される外方延出部を備え、延出部及び外方延出部の少なくともいずれかに、孔が設けられていても良い。この構成によれば、延出部及び外方延出部の少なくともいずれかに設けられる孔を利用して、フレーム部の支持や位置決めを容易に行うことができる。
また、上記発明において、孔は、外側フレーム部材の延出部及び内側フレーム部材の外方延出部に跨って形成されていても良い。この構成によれば、孔を利用して外側フレーム部材と内側フレーム部材との相対位置を容易に位置決めできる。
また、上記発明において、延出部及び外方延出部にそれぞれ設けられて孔を形成する開口部形成部は、互いに相似形であっても良い。この構成によれば、孔を位置決め等に利用し易い。
また、上記発明において、孔は、下方に延びるフレーム部の端部に設けられても良い。この構成によれば、孔を、位置決め等以外にも水抜き孔として利用することができる。また、端部の孔は外側から視認され難いため、外観性を向上できる。
本発明の第1の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。 車体フレームを左側方側から見た斜視図である。 前部フレームの左側面図である。 図3のIV−IV断面図である。 左側の前部フレームを車体フレームの内方側から見た図である。 第2の分割フレーム体を車体フレームの内方側から見た図である。 第3の分割フレーム体を車体フレームの内方側から見た図である。 第1の分割フレーム体を車体フレームの内方側から見た図である。 第1の分割フレーム体を取り外した状態で左側の前部フレームを車体フレームの内方側から見た図である。 図5のX−X断面図であり、固定用開口部の部分の断面を示す。 図5のXI−XI断面図であり、支持用開口部の部分の断面を示す。 前部フレーム及びピボットフレームを車体フレームの内方側から見た図である。 図12のXIII−XIII断面図である。 前部フレーム及びピボットフレームを溶接する際に用いられる製造装置の斜視図である。 クランパーで支持用開口部を支持している部分の断面図である。 支持ピンによってピボットフレームを支持している部分の斜視図である。 位置決め部材が位置決め用開口部に挿入されている部分の断面図である。 第2の実施の形態における前部フレーム及びピボットフレームを車体フレームの内方側から見た図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。
自動二輪車1は、車体フレーム10にパワーユニットとしてのエンジン11が支持され、前輪2を操舵可能に支持する操舵系12が車体フレーム10の前端に操舵可能に支持され、後輪3を支持するスイングアーム13が車体フレーム10の後部側に設けられた車両である。自動二輪車1は、乗員が跨るようにして着座するシート14が車体フレーム10の後部の上方に設けられた鞍乗り型車両である。
図2は、車体フレーム10を左側方側から見た斜視図である。
図1及び図2を参照し、車体フレーム10は、その前端に設けられるヘッドパイプ15と、ヘッドパイプ15から後方へ延びる左右一対の前部フレーム16,16(フレーム部)と、前部フレーム16,16の後端から下方に延びる左右一対のピボットフレーム17,17と、ピボットフレーム17,17の上部から車両後端部まで延びる左右一対の後部フレーム18,18とを備える。
図3は、前部フレーム16,16の左側面図である。
図2及び図3を参照し、前部フレーム16,16は、ヘッドパイプ15から左右一対で後下がりに後方へ延びるメインフレーム20,20と、メインフレーム20,20の前端部から後下がりに後方へ延びる左右一対のダウンフレーム21,21と、ダウンフレーム21,21の前後の中間部から後上がりに延びてメインフレーム20,20に連結される左右一対の連結フレーム22,22とを備える。
また、車体フレーム10は、メインフレーム20,20の前端部の上面部を車幅方向に連結する上ガセット23と、メインフレーム20,20の前端部の下面部を車幅方向に連結する下ガセット24と、ダウンフレーム21,21を車幅方向に連結する前クロスメンバ25とを備える。
メインフレーム20,20は、ヘッドパイプ15の後面から車幅方向外側且つ後方へ斜めに延びる拡幅部20a,20aと、拡幅部20a,20aから直線的に延びてピボットフレーム17,17に連結される後方延出部20b,20bとを備える。
拡幅部20a,20aでは、メインフレーム20,20の車幅方向の間隔が後方に行くほど広くなる。後方延出部20b,20bは、互いに略平行に後方へ延びる。
上ガセット23及び下ガセット24は、後方延出部20b,20bの上下面にそれぞれ結合されている。
メインフレーム20,20の前端部の拡幅部20a,20aには、メインフレーム20,20を車幅方向に貫通する前端部開口20c,20cが設けられている。
また、前端部開口20c,20cの後下方には、ダウンフレーム21,21、連結フレーム22,22及びメインフレーム20,20によって区画される側面開口20d,20dが設けられている。
ダウンフレーム21,21の下端には、エンジンハンガ部21a,21aが設けられている。エンジン11の前端部は、エンジンハンガ部21a,21aに挿通されるボルト11a(図1)によって前部フレーム16,16に締結される。
ピボットフレーム17,17は、左右のメインフレーム20,20の後端からそれぞれ下方に延出するプレート状に形成されている。ピボットフレーム17,17は、前部フレーム16,16と後部フレーム18,18との間に位置する中間フレームである。
ピボットフレーム17,17は、中間クロスメンバ26によってその上部を車幅方向に連結され、下クロスメンバ27によってその下部を車幅方向に連結される。
後部フレーム18,18は、後部クロスメンバ29によってその前部を車幅方向に連結され、後端クロスメンバ30によってその後端を車幅方向に連結される。
図1に示すように、操舵系12は、ヘッドパイプ15に支持される。
詳細には、操舵系12は、ヘッドパイプ15に回動自在に軸支されるステアリングシャフト(不図示)と、前輪2の左右の両側に配置されて前輪2を支持する左右一対のフロントフォーク31,31と、上記ステアリングシャフトの上端に固定されて左右のフロントフォーク31,31の上部を連結するトップブリッジ32と、上記ステアリングシャフトの下端に固定されて左右のフロントフォーク31,31を連結するボトムブリッジ33と、トップブリッジ32の上部に固定されるハンドル34とを備える。
前輪2は、フロントフォーク31,31の下端部間に渡される車軸2aに軸支される。
エンジン11は、前部フレーム16,16及びピボットフレーム17,17から吊り下げられるように設けられ、メインフレーム20,20の下方で、ダウンフレーム21,21とピボットフレーム17,17との間に配置される。
エンジン11は、車幅方向に延びるクランク軸(不図示)を支持するクランクケース35と、クランクケース35の前部の上部から上方に延びるシリンダ部36とを備える。
エンジン11の排気装置37は、シリンダ部36から引き出されて後方に延びる。
スイングアーム13は、ピボットフレーム17,17に設けられるピボット軸38に軸支されて後方に延びる。後輪3はスイングアーム13の後端部に軸支される。
エンジン11の駆動力は、チェーン39を介して後輪3に伝達される。
燃料タンク40は、メインフレーム20,20の上方で、シート14とヘッドパイプ15との間に配置される。
自動二輪車1は、車体フレーム10及びエンジン11等の車体を覆う車体カバー41を備える。車体カバー41は、ヘッドパイプ15及び操舵系12の上部を前方から覆うフロントカバー42と、車体の前部を側方から覆う左右一対のフロントサイドカバー43,43と、エンジン11を下方から覆うアンダーカバー44とを備える。
フロントサイドカバー43,43は、ヘッドパイプ15、メインフレーム20,20の前部、ダウンフレーム21,21の前部、及び、燃料タンク40の前部を側方から覆う。フロントカバー42の前部には、ヘッドライトユニット47が設けられている。
また、車体カバー41は、燃料タンク40及びシート14と車体フレーム10との間を側方から覆う左右一対のミドルカバー45,45と、後部フレーム18,18の後部を覆うリアカバー46とを備える。
次に、前部フレーム16,16について詳細に説明する。左右の前部フレーム16,16は、ヘッドパイプ15を基準に左右略対称に形成されているため、ここでは、主として左側の前部フレーム16を参照して説明する。
図4は、図3のIV−IV断面図である。
前部フレーム16は、複数の板材を車幅方向に接合して形成される中空のフレームである。
詳細には、前部フレーム16は、車幅方向外側に設けられる外側フレーム部材51と、外側フレーム部材51に対して車幅方向内側に設けられる内側フレーム部材52とを接合して形成されている。
外側フレーム部材51は、図4に示すようにメインフレーム20の長手方向に略直交する断面でメインフレーム20の部分を見た場合、車幅方向内側に開放する半筒状に形成されている。
詳細には、外側フレーム部材51は、車両側面視において視認される意匠面を構成する外壁部51aと、外壁部51aの上縁及び下縁からそれぞれ車幅方向内側に延出する内方延出部51b,51b(延出部)とを備え、半筒状に形成されている。
また、外側フレーム部材51は、ダウンフレーム21の長手方向に略直交する断面でダウンフレーム21(図3)の部分を見た場合、図4と同様に半筒状に形成されている。
さらに、外側フレーム部材51は、連結フレーム22の長手方向に略直交する断面で連結フレーム22(図3)の部分を見た場合、図4と同様に半筒状に形成されている。
内側フレーム部材52は、図4に示すようにメインフレーム20の長手方向に略直交する断面でメインフレーム20の部分を見た場合、車幅方向外側に開放する半筒状に形成されている。
内側フレーム部材52は、前部フレーム16の車幅方向の内側面を構成する内壁部52aと、内壁部52aの上縁及び下縁からそれぞれ車幅方向外側に延出する外方延出部52b,52bとを備え、半筒状に形成されている。
また、内側フレーム部材52は、ダウンフレーム21の長手方向に略直交する断面でダウンフレーム21(図3)の部分を見た場合、図4と同様に半筒状に形成されている。
さらに、内側フレーム部材52は、連結フレーム22の長手方向に略直交する断面で連結フレーム22(図3)の部分を見た場合、図4と同様に半筒状に形成されている。
内側フレーム部材52の上下の外方延出部52b,52bは、外側フレーム部材51の上下の内方延出部51b,51bに前部フレーム16の内側から重なるように嵌め合わされ、内方延出部51b,51bの端縁に沿って延びる溶接ビード53,53(溶接部)によって、外側フレーム部材51に接合される。これにより、外側フレーム部材51と内側フレーム部材52とが車幅方向に合わさって結合され、中空の前部フレーム16が形成される。
溶接ビード53,53は、内方延出部51b,51bの端縁に沿って、メインフレーム20の長手方向、ダウンフレーム21の長手方向、及び、連結フレーム22の長手方向に延びている。
図5は、左側の前部フレーム16を車体フレーム10の内方側から見た図である。
図3は、左側の前部フレーム16を車体フレーム10の外方側から見た図である。
図3に示すように、外側フレーム部材51は、単一で設けられた部材である。詳細には、外側フレーム部材51は、一枚の金属板をプレス加工によって図3の形状に形成したものである。このため、図3にように前部フレーム16を外側方から見た場合、外側フレーム部材51上に溶接部は視認されない。
これに対し、図5に示すように、内側フレーム部材52は、複数に分割されたフレーム体を接合して形成されている。
内側フレーム部材52は、連結フレーム22の内側面を構成する第1の分割フレーム体61と、メインフレーム20の一部の内側面を構成する第2の分割フレーム体62と、ダウンフレーム21の一部の内側面を構成する第3の分割フレーム体63と、メインフレーム20の前端部の内側面を構成する第4の分割フレーム体64とを備える。
第1の分割フレーム体61、第2の分割フレーム体62、第3の分割フレーム体63及び第4の分割フレーム体64は、第1〜第4の分割フレーム体61,62,63,64のそれぞれに対応して切り出された金属板をプレス加工して個別に形成される。
第1の分割フレーム体61、第2の分割フレーム体62、第3の分割フレーム体63及び第4の分割フレーム体64は、図4を参照し、それぞれ車幅方向外側に開放する半筒状に形成されている。
図5を参照し、第4の分割フレーム体64の前縁64aは、ヘッドパイプ15(図2)の後面に接合される。第4の分割フレーム体64には前端部開口20cが設けられている。
第4の分割フレーム体64は、第2の分割フレーム体62の前端が接続される後方延出部64bと、第3の分割フレーム体63の前端が接続される後下方延出部64cとを後端部に備える。後方延出部64b及び後下方延出部64cは、前端部開口20cの上部を区画する部分である。
第4の分割フレーム体64は、内壁部52aにおける後方延出部64bの部分に、内壁部52aを貫通する位置決め用開口部64dを備える。
図6は、第2の分割フレーム体62を車体フレーム10の内方側から見た図である。
図5及び図6に示すように、第2の分割フレーム体62は、第4の分割フレーム体64の後方延出部64bに連続して後下がりに直線状に延びる板材である。
第2の分割フレーム体62は、直線状に延びるフレーム本体62jを備える。
第2の分割フレーム体62は、後方延出部64bの後縁部に前部フレーム16の内側から合わさる第1の受け部62aをフレーム本体62jの前端に備える。
また、第2の分割フレーム体62は、ピボットフレーム17の前端が接続されるピボットフレーム接続部62bをフレーム本体62jの後端に備える。
また、第2の分割フレーム体62は、その下面側の外方延出部52bから下方に延出する第2の受け部62cを備える。フレーム本体62jからの第2の受け部62cの延出量は小さいため、第2の分割フレーム体62は、第2の受け部62cを有していても直線状の板材である。
さらに、第2の分割フレーム体62は、その前端部の内壁部52aに支持用開口部62dを備え、その後端部の内壁部52aに支持用開口部62eを備える。
また、第2の分割フレーム体62は、内壁部52aにおいて支持用開口部62dと支持用開口部62eとの間の中間部に、位置決め用開口部62fを備える。
また、第2の分割フレーム体62は、内壁部52aにおいて支持用開口部62dと位置決め用開口部62fとの間に、固定用開口部62gを備える。
また、第2の分割フレーム体62は、内壁部52aにおいて位置決め用開口部62fと支持用開口部62eとの間に、固定用開口部62hを備える。
第2の分割フレーム体62の第1の受け部62aは、第2の分割フレーム体62の前縁部が前部フレーム16の内側に一段窪んだ段状に形成されている。
第2の分割フレーム体62は、第1の受け部62aが後方延出部64bの後縁部に内側から嵌合して設けられ、後方延出部64bの後縁部に沿う溶接ビード64eによって第4の分割フレーム体64に接合される。
図7は、第3の分割フレーム体63を車体フレーム10の内方側から見た図である。
図5及び図7に示すように、第3の分割フレーム体63は、第4の分割フレーム体64の後下方延出部64cに連続して後下がりに直線状に延びる板材である。
第3の分割フレーム体63は、直線状に延びるフレーム本体63jを備える。
第3の分割フレーム体63は、後下方延出部64cの後縁部に前部フレーム16の内側から合わさる第3の受け部63aをフレーム本体63jの前端に備える。
また、第3の分割フレーム体63は、その上面側の外方延出部52bから上方に延出する第4の受け部63bを備える。フレーム本体63jからの第4の受け部63bの延出量は小さいため、第3の分割フレーム体63は、第4の受け部63bを有していても直線状の板材である。
さらに、第3の分割フレーム体63は、第3の分割フレーム体63の長手方向の中間部に、支持用開口部63cを備える。
第3の分割フレーム体63の第3の受け部63aは、第3の分割フレーム体63の前縁部が前部フレーム16の内側に一段窪んだ段状に形成されている。
第3の分割フレーム体63は、第3の受け部63aが後下方延出部64cの後縁部に内側から嵌合して設けられ、後下方延出部64cの後縁部に沿う溶接ビード64fによって第4の分割フレーム体64に接合される。
図8は、第1の分割フレーム体61を車体フレーム10の内方側から見た図である。
図5及び図8に示すように、第1の分割フレーム体61は、直線状に延びて第3の分割フレーム体63と第2の分割フレーム体62とを繋ぐ板材である。
第1の分割フレーム体61は、第2の分割フレーム体62の第2の受け部62cが前部フレーム16の内側から合わさる一側フランジ部61a(一端のフランジ部)をその一端に備え、第3の分割フレーム体63の第4の受け部63bが前部フレーム16の内側から合わさる他側フランジ部61b(他端のフランジ部)をその他端に備える。
一側フランジ部61aは、第1の分割フレーム体61の一端側に行くほど内壁部52aの幅が大きくなるように形成されている。また、他側フランジ部61bは、第1の分割フレーム体61の他端側に行くほど内壁部52aの幅が大きくなるように形成されている。
また、第1の分割フレーム体61は、内壁部52aにおいて第1の分割フレーム体61の長手方向の中間部に、位置決め用開口部61cを備える。
図9は、第1の分割フレーム体61を取り外した状態で左側の前部フレーム16を車体フレーム10の内方側から見た図である。
図6及び図9に示すように、第2の分割フレーム体62の第2の受け部62cは、第2の分割フレーム体62の内壁部52a及び外方延出部52bが前部フレーム16の内側に一段窪んだ段状に形成されている。
第1の分割フレーム体61は、一側フランジ部61aに第2の分割フレーム体62の第2の受け部62cが内側から嵌合して設けられ、一側フランジ部61aの縁に沿う溶接ビード61dによって第2の分割フレーム体62に接合される。
図7及び図9に示すように、第3の分割フレーム体63の第4の受け部63bは、第3の分割フレーム体63の内壁部52a及び外方延出部52bが前部フレーム16の内側に一段窪んだ段状に形成されている。
第1の分割フレーム体61は、他側フランジ部61bに第3の分割フレーム体63の第4の受け部63bが内側から嵌合して設けられ、他側フランジ部61bの縁に沿う溶接ビード61eによって第3の分割フレーム体63に接合される。
本実施の形態では、第1の分割フレーム体61が段状の第2の受け部62c及び第4の受け部63bに嵌合するため、第1の分割フレーム体61と第2の分割フレーム体62及び第3の分割フレーム体63との接続部を略面一にできる。
図5を参照し、支持用開口部62d及び支持用開口部62eは、前部フレーム16の製造時等に第2の分割フレーム体62を支持するための孔である。
支持用開口部63cは、前部フレーム16の製造時等に第3の分割フレーム体63を支持するための孔である。
位置決め用開口部61c、位置決め用開口部62f、及び、位置決め用開口部64dは、前部フレーム16の製造時に、外側フレーム部材51と内側フレーム部材52との相対位置を位置決めするための孔である。
固定用開口部62g及び固定用開口部62hは、自動二輪車1の車体構成部品が取り付けられる孔である。固定用開口部62g及び固定用開口部62hの内周には、雌ねじが形成されている。
図4は固定用開口部62hの部分の断面である。
図4、図6及び図9を参照し、第2の分割フレーム体62は、内壁部52aから車幅方向内側に突出する傾斜部65aに連続して設けられた円環状の座部65を備える。座部65は、内壁部52aの一部を車幅方向内側に膨らますようにして形成されている。固定用開口部62hは、座部65に形成されている。
第2の分割フレーム体62は、固定用開口部62hの周縁部から前部フレーム16の内側に延びる筒状のボス部66を備える。ボス部66の内周には雌ねじが形成されている。
また、固定用開口部62hに隣接して設けられる支持用開口部62e(図9)も、内壁部52aの一部が車幅方向内側に突出した部分に形成されている。
固定用開口部62hには、ミドルカバー45(図1)を支持するブラケット67(車両構成部品)が固定される。
ブラケット67は、内壁部52aに沿うように上方へ延びる支持板部67aと、支持板部67aの下部から内壁部52aに沿って後方へ延びる腕部67bとを備える。
支持板部67aは、その上部にカバー支持孔67cを備え、その下部に固定孔67dを備える。腕部67bの後端には、車幅方向外側に延びる突起67eが形成されている。
ブラケット67は、固定孔67dに車幅方向内側から挿通されるブラケット固定ボルト67f(締結部材)によって固定用開口部62hのボス部66に締結される。また、ブラケット67は、腕部67bの突起67eが支持用開口部62eに係合することで、メインフレーム20に対して位置決めされている。
図4に示すように、ミドルカバー45は、車幅方向内側に延出する係合部45aを備え、係合部45aがブラケット67のカバー支持孔67cに車幅方向外側から係合することでメインフレーム20に支持される。
図10は、図5のX−X断面図であり、固定用開口部62gの部分の断面を示す。また、図10では、前部フレーム16,16の内側に配置される部品も共に図示されている。
図9及び図10を参照し、第2の分割フレーム体62は、内壁部52aから車幅方向内側に突出する傾斜部70aに連続して設けられた円環状の座部70を備える。座部70は、内壁部52aの一部を車幅方向内側に膨らますようにして形成されている。固定用開口部62gは、座部70に形成されている。
第2の分割フレーム体62は、固定用開口部62gの周縁部から前部フレーム16の内側に延びる筒状のボス部71を備える。ボス部71の内周には雌ねじが形成されている。
左右のメインフレーム20,20の間には、その上面が開放した収納箱72(車両構成部品)が配置される。収納箱72は、例えば電装品収納箱であり、電装部品や各種部品が収納される。収納箱72に収納される部品は、例えば、ヒューズボックス、自動二輪車1の制御部、及び、制動装置のABSモジュレーター等である。
収納箱72は、その側壁部72aに車幅方向内側から挿入される収納箱固定ボルト73(締結部材)によって、固定用開口部62gのボス部71に締結される。
図11は、図5のXI−XI断面図であり、支持用開口部62dの部分の断面を示す。
図9及び図11を参照し、第2の分割フレーム体62は、内壁部52aから車幅方向内側に突出する傾斜部75aに連続して設けられた円環状の座部75を備える。座部75は、内壁部52aの一部を車幅方向内側に膨らますようにして形成されている。支持用開口部62dは、座部75に形成されている。
座部75は、その内面及び外面の両方が、平坦な円環状に形成されている。座部75及び支持用開口部62dは、第2の分割フレーム体62の幅方向における中央部に設けられている。なお、図11中では、第2の分割フレーム体62の幅方向は上下方向であり、第2の分割フレーム体62の厚さ方向は車幅方向である。
第2の分割フレーム体62には、ハーネス76を支持するハーネス支持部材77が取り付けられる。ハーネス76は、メインフレーム20に沿って配索される電装系の配線である。
ハーネス支持部材77は、線状のハーネス76を支持する環状部77aと、係合部77bとを備える。ハーネス支持部材77は、係合部77bが車幅方向内側から支持用開口部62dに係合することで、第2の分割フレーム体62に固定される。
本実施の形態では、ハーネス76及びハーネス支持部材77がメインフレーム20の内方側に沿って配置されているため外側から視認され難い。このため、自動二輪車1の意匠性が良い。なお、ハーネス支持部材77は、ハーネスに限らず線状部材を支持することができ、例えば、ケーブルや配管を支持しても良い。
図5及び図9を参照し、第2の分割フレーム体62の支持用開口部62e及び第3の分割フレーム体63の支持用開口部63cは、上記支持用開口部62dと同様に構成されている。
すなわち、支持用開口部62eは、第2の分割フレーム体62の内壁部52aから車幅方向内側に突出する傾斜部79aに連続して設けられた円環状の座部79に形成され、支持用開口部63cは、第3の分割フレーム体63の内壁部52aから車幅方向内側に突出する傾斜部80aに連続して設けられた円環状の座部80に形成される。座部79及び座部80は、平坦に形成される。
図9に示すように、位置決め用開口部62fは、第2の分割フレーム体62の内壁部52aから車幅方向内側に突出する傾斜部81aに連続して設けられた円環状の座部81に形成されている。
また、図8に示すように、位置決め用開口部61cは、第1の分割フレーム体61の内壁部52aから車幅方向内側に突出する傾斜部82aに連続して設けられた円環状の座部82に形成されている。
図12は、前部フレーム16及びピボットフレーム17を車体フレーム10の内方側から見た図である。図13は、図12のXIII−XIII断面図である。
図2、図12及び図13を参照し、ピボットフレーム17は、複数の板材を車幅方向に接合して形成される中空のフレームである。
詳細には、ピボットフレーム17は、車幅方向外側に設けられる外側フレーム体85と、外側フレーム体85に対して車幅方向内側に設けられる内側フレーム体86とを接合して形成されている。
外側フレーム体85は、車幅方向内側に開放する半筒状に形成されている。外側フレーム体85は、1つの板材をプレス加工等して形成される単一の部品である。
詳細には、外側フレーム体85は、車両側面視において視認される意匠面を構成する第2の外壁部85aと、第2の外壁部85aの周縁から車幅方向内側に延出する第2の内方延出部85bとを備え、半筒状に形成されている。
内側フレーム体86は、車幅方向外側に開放する半筒状に形成されている。
内側フレーム体86は、ピボットフレーム17の車幅方向の内側面を構成する第2の内壁部86aと、内壁部86aの周縁から車幅方向外側に延出する第2の外方延出部86bとを備え、半筒状に形成されている。
内側フレーム体86の第2の外方延出部86bは、外側フレーム体85の第2の内方延出部85bにピボットフレーム17の内側から重なるように嵌め合わされ、第2の内方延出部85bの端縁に沿って延びる溶接ビード87によって、外側フレーム体85に接合される。これにより、外側フレーム体85と内側フレーム体86とが車幅方向に合わさって結合され、中空のピボットフレーム17が形成される。
図2に示すように、外側フレーム体85は、前部フレーム16の外側フレーム部材51の後端に溶接される接合部85cを、上部の前縁に備える。
また、外側フレーム体85は、後部フレーム18の前端が溶接される接合部85dを上部の後縁に備える。
図12に示すように、内側フレーム体86は、第2の分割フレーム体62のピボットフレーム接続部62b(図5)が溶接ビード62iによって接合される内側接合部86cを、上部の前縁に備える。
また、外側フレーム体85は、後部フレーム18の前端が溶接される内側接合部86dを上部の後縁に備える。
次に、前部フレーム16及びピボットフレーム17の製造について説明する。
図14は、前部フレーム16及びピボットフレーム17を溶接する際に用いられる製造装置90の斜視図である。
製造装置90は、下台91と、下台91に対向する上台92と、下台91に対して上台92を上下に移動させる複数の駆動部93とを備える。
下台91上には、外側フレーム部材51を支持する下側支持部材94が上台92に向けて複数立設されている。
また、下台91には、下台91の上面と略平行に延びる支持ピン95が設けられている。
上台92上には、内側フレーム部材52を受ける上側支持部材96が下台91に向けて複数立設されている。
また、上台92は、内側フレーム部材52を支持する治具としてのクランパー97を複数備える。
さらに、上台92は、内側フレーム部材52に挿通される治具としての位置決め部材98を複数備える。クランパー97及び位置決め部材98は、上台92から下台91に向けて延びている。
図14に示すように、外側フレーム部材51及び内側フレーム部材52は、下側支持部材94と上側支持部材96とで上下に挟まれた状態で溶接トーチ(不図示)によって接合される。
図15は、クランパー97で支持用開口部62eを支持している部分の断面図である。
クランパー97は、平坦部97aと、平坦部97aから下方に突出するピン部97bと、ピン部97bから径方向外側に突出する支持部97cとを備える。
支持部97cは、ピン部97b内に収納されているが、クランパー97に空気圧等によって駆動力が供給されると、外側に突出する。支持部97cが突出した状態では、座部79の周縁の座部79は、支持部97cと平坦部97aとの間に狭持される。
すなわち、第2の分割フレーム体62は、支持用開口部62eに上方から挿入されるクランパー97によって支持される。
また、クランパー97(不図示)は、第2の分割フレーム体62の支持用開口部62d(図12)にも挿入される。すなわち、第2の分割フレーム体62は、支持用開口部62d,62eに挿入される2つのクランパー97,97によって支持される。
さらに、第3の分割フレーム体63は、支持用開口部63c(図12)に挿入されるクランパー97(図14)によって支持される。
図16は、支持ピン95によってピボットフレーム17を支持している部分の斜視図である。
図16に示すように、ピボットフレーム17の下端には、自動二輪車1の下方に指向する孔88が形成されている。
孔88は、外側フレーム体85の第2の内方延出部85bに形成された半円状の外側開口形成部85eと、内側フレーム体86の第2の外方延出部86bに形成された半円状の内側開口形成部86eとが合わさることで、円形に形成される。すなわち、孔88は、外側フレーム体85及び内側フレーム体86に跨って設けられている。
また、外側開口形成部85eと内側開口形成部86eとは略同一形状であり、互いに相似形である。
支持ピン95は、孔88に挿入され、孔88を介してピボットフレーム17を位置決めする。詳細には、支持ピン95は、その外周部の下面部が外側開口形成部85eに当接することで、外側フレーム体85を位置決めし、その外周部の上面部が内側開口形成部86eに当接することで、内側フレーム体86を位置決めする。
孔88は、車体フレーム10が自動二輪車1に組み付けられた状態では、ピボットフレーム17の下面に位置する。このため、孔88は、位置決め孔としてだけでなく、ピボットフレーム17内の液体を下方に排出する水抜き孔としても機能する。自動二輪車1は、孔88がピボットフレーム17の下面に位置して外側から視認され難いため、外観性が良い。
図17は、位置決め部材98が位置決め用開口部61cに挿入されている部分の断面図である。
位置決め部材98は、円柱状のピンであり、先端に行くに連れて先細る曲面状の当接部98aを下端に備える。
位置決め部材98は、第1の分割フレーム体61の位置決め用開口部61cに上方から挿入され、外側フレーム部材51の外壁部51aの内面に当接する。
位置決め部材98の当接部98aが外壁部51aの内面に当接することで、下台91に対する上台92の位置が上下方向に規制される。これにより、外側フレーム部材51に対する第1の分割フレーム体61の嵌合位置を所定の位置に規制できる。位置決め部材98は、当接部98aが曲面状であるため、外壁部51aの内面に点接触でき、精度良く位置決めできる。
また、図17に示すように、位置決め部材98は、第2の分割フレーム体62の位置決め用開口部62fにも挿入され、外壁部51aの内面に当接することで、外側フレーム部材51と第2の分割フレーム体62との相対位置を規制する。
さらに、位置決め部材98は、第4の分割フレーム体64の位置決め用開口部64dにも挿入され、外壁部51aの内面に当接することで、外側フレーム部材51と第4の分割フレーム体64との相対位置を規制する。
ここで、前部フレーム16及びピボットフレーム17の溶接の手順の一例を説明する。
図12及び図14を参照し、まず、上台92が下台91から上方に離間した状態とされ、外側フレーム部材51及び外側フレーム体85が、下台91の下側支持部材94上にセットされる。
次に、下側支持部材94上の外側フレーム部材51及び外側フレーム体85に対し、第1の分割フレーム体61、第2の分割フレーム体62、第3の分割フレーム体63、第4の分割フレーム体64、及び、内側フレーム体86が仮組みされる。
詳細には、第2の分割フレーム体62は、ピボットフレーム接続部62bが、内側フレーム体86の内側接合部86cに上方から重なるようにセットされる。
また、第4の分割フレーム体64は、後方延出部64bが第2の分割フレーム体62の第1の受け部62aに上方から重なるとともに、後下方延出部64cが第3の分割フレーム体63の第3の受け部63aに上方から重なるようにセットされる。
さらに、第1の分割フレーム体61は、一側フランジ部61aが第2の分割フレーム体62の第2の受け部62cに上方から重なるとともに、他側フランジ部61bが第3の分割フレーム体63の第4の受け部63bに上方から重なるようにセットされる。
次に、上台92が下降し、各クランパー97が、支持用開口部62e、支持用開口部62d及び支持用開口部63cに挿入され、クランパー97によって第2の分割フレーム体62及び第3の分割フレーム体63が支持される。また、上台92の上下の位置は所定の位置にセットされる。また、上台92の下降に伴って、各位置決め部材98が、位置決め用開口部61c、位置決め用開口部62f及び位置決め用開口部64dに挿入される。
この状態では、第1の分割フレーム体61は、一側フランジ部61a及び他側フランジ部61bを介して第2の分割フレーム体62及び第3の分割フレーム体63によって下方から支持されるため、第1の分割フレーム体61はクランパー97が直接挿入されなくとも支持されることができる。このため、クランパー97の数を削減できる。
また、第4の分割フレーム体64の後部は、第2の分割フレーム体62及び第3の分割フレーム体63によって下方から支持される。第4の分割フレーム体64の前端部は、他の支持部材(不図示)によって支持されても良い。
さらに、第3の分割フレーム体63は、クランパー97に加えて、他の支持部材(不図示)によっても支持されることができる。
また、内側フレーム体86は、支持ピン95に加えて、他の支持部材(不図示)によっても支持されることができる。
このように、各クランパー97を介して内側フレーム部材52を吊り下げるように支持することで、外側フレーム部材51に対する内側フレーム部材52の嵌合位置(嵌合深さ)を所定の位置に規制できる。
また、外側フレーム部材51に対する内側フレーム部材52の嵌合位置は、各位置決め部材98によって高精度に位置決めされる。
その後、溶接トーチ(不図示)によって、溶接ビード53、溶接ビード64e、溶接ビード64f、溶接ビード61d、溶接ビード61e、及び、溶接ビード62iが溶接される。
図3及び図4を参照し、本第1の実施の形態では、前部フレーム16は、外側フレーム部材51が単一の板材によって構成されるため、自動二輪車1を側方から見た場合に溶接部が視認され難く、意匠性が良い。
また、内側フレーム部材52は、外方延出部52bが外側フレーム部材51の内方延出部51bに内側から合わさるとともに、内側フレーム部材52と外側フレーム部材51を接合する溶接ビード53は、外側フレーム部材51の内方延出部51bの端縁に沿って形成される。これにより、図4に示すように、溶接ビード53は、外側フレーム部材51の内方延出部51bと内側フレーム部材52の外方延出部52bとの間に形成される段部に隠れる。このため、溶接ビード53が外側から視認され難く、自動二輪車1の意匠性が良い。
さらに、前部フレーム16の内側フレーム部材52は、第1の分割フレーム体61、第2の分割フレーム体62、第3の分割フレーム体63及び第4の分割フレーム体64によって構成されるが、溶接ビード64e、溶接ビード64f、溶接ビード61d及び溶接ビード61eが車両外側方から視認され難いため、意匠性が良い。また、内側フレーム部材52を分割して形成することで、第1の分割フレーム体61、第2の分割フレーム体62、第3の分割フレーム体63及び第4の分割フレーム体64の形状をそれぞれ簡単な形状にできるため、内側フレーム部材52を構成する板材の歩留まりが良い。
また、前部フレーム16の位置決め用開口部64d、支持用開口部62d、固定用開口部62g、位置決め用開口部62f、固定用開口部62h、支持用開口部62e、位置決め用開口部61c及び支持用開口部63cは、内側フレーム部材52の内壁部52aに形成されているため、外側方から見た場合、外側フレーム部材51によって隠れる。このため、自動二輪車1の意匠性が良い。
なお、前部フレーム16の位置決め用開口部64d、支持用開口部62d、固定用開口部62g、位置決め用開口部62f、固定用開口部62h、支持用開口部62e、位置決め用開口部61c及び支持用開口部63cの各開口部は、上述の用途に限定されない。
すなわち、前部フレーム16の位置決め用開口部64d、支持用開口部62d、固定用開口部62g、位置決め用開口部62f、固定用開口部62h、支持用開口部62e、位置決め用開口部61c及び支持用開口部63cの各開口部は、クランパー97用の支持用開口部として利用することができるとともに、位置決め部材98用の位置決め用開口部としても利用することができる。
さらに、クランパー97用の支持用開口部62dにハーネス支持部材77を取り付けるため、ハーネス支持部材77のための専用の支持孔を省くことができる。
また、クランパー97用の支持用開口部62eにブラケット67の突起67eを係合させるため、ブラケット67のための専用の係合孔を省くことができる。
以上説明したように、本発明を適用した第1の実施の形態によれば、車体フレーム10は、車幅方向内側に設けられる内側フレーム部材52と内側フレーム部材52に対向して車幅方向外側に設けられる外側フレーム部材51とが接合されて中空に形成される前部フレーム16,16を備える。前部フレーム16,16は、単一の外側フレーム部材51と、複数に分割された第1の分割フレーム体61、第2の分割フレーム体62、第3の分割フレーム体63及び第4の分割フレーム体64からなる内側フレーム部材52とが互いに接合されて設けられ、外側フレーム部材51は、車幅方向外側の外壁部51aから車幅方向内側へ延出する内方延出部51b,51bを備え、内側フレーム部材52は内方延出部51b,51bに接合される。
この構成によれば、外側フレーム部材51が単一であり、外側フレーム部材51自体には分割の接合部が無いため、車体フレーム10の意匠性が良い。また、内側フレーム部材52は、複数の分割フレーム体の接合部が車幅方向の内側に位置するため、接合部が視認され難く、意匠性が良いとともに、複数の第1の分割フレーム体61、第2の分割フレーム体62、第3の分割フレーム体63及び第4の分割フレーム体64を組み合わせて任意の形状を構成でき、前部フレーム16の材料の歩留まりが良い。さらに、内側フレーム部材52は、車幅方向外側の外壁部51aから車幅方向内側へ延出する外側フレーム部材51の内方延出部51b,51bに接合されているため、その接合部が車幅方向外側から視認され難く、意匠性が良い。
また、内側フレーム部材52は、外側フレーム部材51の内方延出部51b,51bの内側に合わさって設けられるとともに、内方延出部51b,51bの端縁に沿って形成される溶接ビード53によって外側フレーム部材51に接合されている。これにより、内側フレーム部材52が外側フレーム部材51の内方延出部51b,51bの内側に合わさって設けられるとともに、溶接ビード53が内方延出部51b,51bの端縁に沿うため、溶接ビード53が車幅方向外側から視認され難く、意匠性が良い。
また、分割フレーム体は、一側フランジ部61a及び他側フランジ部61bを有する第1の分割フレーム体61と、一側フランジ部61aを受ける第2の分割フレーム体62と、他側フランジ部61bを受ける第3の分割フレーム体63とを備える。これにより、第1の分割フレーム体61を第2の分割フレーム体62と第3の分割フレーム体63とで受けることができるため、前部フレーム16を製造する際に、第2の分割フレーム体62及び第3の分割フレーム体63を利用して第1の分割フレーム体61を位置決め及び支持でき、前部フレーム16を容易に製造できる。
また、第2の分割フレーム体62は、直線状に延びるフレーム本体62jと第1の分割フレーム体61の一側フランジ部61aを受ける第2の受け部62cとを備え、第3の分割フレーム体63は、直線状に延びるフレーム本体63jと第1の分割フレーム体61の他側フランジ部61bを受ける第4の受け部63bとを備え、第1の分割フレーム体61は直線状に形成されている。これにより、第1の分割フレーム体61、第2の分割フレーム体62及び第3の分割フレーム体63が直線状の簡単な形状であるため、第1の分割フレーム体61、第2の分割フレーム体62及び第3の分割フレーム体63の材料の歩留まりが良い。
さらに、内側フレーム部材52は、外側フレーム部材51の外壁部51aに対向する内壁部52aに、位置決め用開口部64d、支持用開口部62d、固定用開口部62g、位置決め用開口部62f、固定用開口部62h、支持用開口部62e、位置決め用開口部61c及び支持用開口部63cを備える。これにより、内側フレーム部材52の位置決め用開口部64d、支持用開口部62d、固定用開口部62g、位置決め用開口部62f、固定用開口部62h、支持用開口部62e、位置決め用開口部61c及び支持用開口部63cにクランパー97及び位置決め部材98を挿入し、位置決め用開口部64d、支持用開口部62d、固定用開口部62g、位置決め用開口部62f、固定用開口部62h、支持用開口部62e、位置決め用開口部61c及び支持用開口部63cにクランパー97及び位置決め部材98を介して内側フレーム部材52を支持したり、内側フレーム部材52と外側フレーム部材51との相対位置を調整したりできるため、前部フレーム16を容易に製造できる。また、内側フレーム部材52の位置決め用開口部64d、支持用開口部62d、固定用開口部62g、位置決め用開口部62f、固定用開口部62h、支持用開口部62e、位置決め用開口部61c及び支持用開口部63cが内側フレーム部材52の内壁部52aに設けられて車幅方向外側から視認され難いため、前部フレーム16の意匠性が良い。
また、支持用開口部62d、固定用開口部62g、位置決め用開口部62f、固定用開口部62h、支持用開口部62e、位置決め用開口部61c及び支持用開口部63cは、内壁部52aから車幅方向内側に突出しているため、支持用開口部62d、固定用開口部62g、位置決め用開口部62f、固定用開口部62h、支持用開口部62e、位置決め用開口部61c及び支持用開口部63cにクランパー97等の治具を挿入する場合に、治具が内側フレーム部材52の他の部分に当たり難い。このため、前部フレーム16を容易に製造できる。
また、支持用開口部62e及び支持用開口部62dは、第2の分割フレーム体62の幅方向の中央部に設けられ、支持用開口部63cは、第3の分割フレーム体63の幅方向の中央部に設けられる。このため、第2の分割フレーム体62及び第3の分割フレーム体63が傾き難く、支持用開口部62e、支持用開口部62d及び支持用開口部63cに挿入されるクランパー97を介して内側フレーム部材52を支持し易い。
また、内側フレーム部材52の内壁部52aに沿って配索されるハーネス76を支持するハーネス支持部材77が支持用開口部62dに取り付けられるため、支持用開口部62dを利用してハーネス76を簡単な構造で支持できるとともに、ハーネス76を内側フレーム部材52の内方側に隠すようにして意匠性を向上できる。
また、収納箱72を固定する収納箱固定ボルト73が固定用開口部62gに取り付けられ、ブラケット67を固定するブラケット固定ボルト67fが固定用開口部62hに取り付けられる。これにより、固定用開口部62g及び固定用開口部62hを利用して収納箱固定ボルト73及びブラケット固定ボルト67fによって車両構成部品を簡単な構造で取り付けできる。
さらに、内側フレーム部材52を構成する複数の第1の分割フレーム体61、第2の分割フレーム体62、第3の分割フレーム体63及び第4の分割フレーム体64は、位置決め用開口部64d、支持用開口部62d、固定用開口部62g、位置決め用開口部62f、固定用開口部62h、支持用開口部62e、位置決め用開口部61c及び支持用開口部63cのうちの少なくとも1つの開口部をそれぞれ備える。これにより、第1の分割フレーム体61、第2の分割フレーム体62、第3の分割フレーム体63及び第4の分割フレーム体64のそれぞれを、開口部を利用して支持や位置決めでき、前部フレーム16を容易に且つ高精度に形成できる。
[第2の実施の形態]
以下、図18を参照して、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
本第2の実施の形態では、上記第1の実施の形態の内側フレーム体86を分割して構成し、分割されたフレーム体に孔88を設ける構成について説明する。
図18は、第2の実施の形態における前部フレーム16及びピボットフレーム217を車体フレーム10の内方側から見た図である。
ピボットフレーム217(フレーム部)は、単一の外側フレーム体85(外側フレーム部材、図2及び図13参照)と、内側フレーム体286(内側フレーム部材)とを備える。
内側フレーム体286は、上記第1の実施の形態の内側フレーム体86をピボットフレーム217の長手方向に2分割したフレーム体である。
詳細には、内側フレーム体286は、ピボットフレーム217の上部に設けられる第5の分割フレーム体265と、ピボットフレーム217の下部に設けられる第6の分割フレーム体266とに分割されている。第5の分割フレーム体265の下縁は、第6の分割フレーム体266の上縁に溶接される。
内側フレーム体286は、図13の溶接ビード87(溶接部)によって、外側フレーム体85に接合される。
図16を参照し、第6の分割フレーム体266は、上記第1の実施の形態の内側フレーム体86と同様に、内壁部86aと第2の外方延出部86bとを備える。
ピボットフレーム17の下端の孔88は、外側フレーム体85の第2の外壁部85aから延出する第2の内方延出部85b(延出部)に形成された半円状の外側開口形成部85eと、第6の分割フレーム体266の第2の外方延出部86bに形成された半円状の内側開口形成部86eとによって形成される。
以上説明したように、本発明を適用した第2の実施の形態によれば、内側フレーム体286は、車幅方向外側へ延びて第2の内方延出部85bに外側フレーム体85の内側から合わさって溶接ビード87で接合される第2の外方延出部86bを備え、第2の内方延出部85b及び第2の外方延出部86bに、孔88が設けられている。これにより、孔88を利用して、ピボットフレーム217の支持や位置決めを容易に行うことができる。なお、孔88は、第2の内方延出部85b及び第2の外方延出部86bの少なくともいずれかに設けられていれば良い。
また、孔88は、外側フレーム体85の第2の内方延出部85b及び内側フレーム体286の外方延出部86bに跨って形成されている。これにより、孔88を利用して外側フレーム体85と内側フレーム体286との相対位置を容易に位置決めできる。
また、第2の内方延出部85b及び第2の外方延出部86bにそれぞれ設けられて孔88を形成する外側開口形成部85e及び内側開口形成部86eは、互いに相似形である。これにより、孔88を位置決め等に利用し易い。
また、孔88は、下方に延びるピボットフレーム217の端部に設けられる。これにより、孔88を、位置決め等以外にも水抜き孔として利用することができる。また、端部の孔88は外側から視認され難いため、外観性を向上できる。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記第1の実施の形態では、ピボットフレーム17の外側フレーム体85は、前部フレーム16の外側フレーム部材51の後端に溶接されるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、外側フレーム部材51と外側フレーム体85とを1つの板材から単一に形成しても良い。
また、上記実施の形態では自動二輪車1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備えた3輪の鞍乗り型車両、4輪以上を備えた鞍乗り型車両、及び、スクーターなどの鞍乗り型車両に適用可能である。
10 車体フレーム
16 前部フレーム(フレーム部)
51 外側フレーム部材
51a 外壁部
51b 内方延出部(延出部)
52 内側フレーム部材
52a 内壁部
53 溶接ビード(溶接部)
61 第1の分割フレーム体(分割フレーム体)
61a 一側フランジ部(フランジ部)
61b 他側フランジ部(フランジ部)
61c 位置決め用開口部(開口部)
62 第2の分割フレーム体(分割フレーム体)
62c 第2の受け部(受け部)
62d 支持用開口部(開口部)
62e 支持用開口部(開口部)
62f 位置決め用開口部(開口部)
62g 固定用開口部(開口部)
62h 固定用開口部(開口部)
62j フレーム本体
63 第3の分割フレーム体(分割フレーム体)
63b 第4の受け部(受け部)
63c 支持用開口部(開口部)
63j フレーム本体
64 第4の分割フレーム体(分割フレーム体)
64d 位置決め用開口部(開口部)
67 ブラケット(車両構成部品)
67f ブラケット固定ボルト(締結部材)
72 収納箱(車両構成部品)
73 収納箱固定ボルト(締結部材)
76 ハーネス
77 ハーネス支持部材
85 外側フレーム体(外側フレーム部材)
85a 第2の外壁部(外壁部)
85b 第2の内方延出部(延出部)
85e 外側開口形成部(開口形成部)
86b 第2の外方延出部(外方延出部)
86e 内側開口形成部(開口形成部)
87 溶接ビード(溶接部)
88 孔
217 ピボットフレーム(フレーム部)
265 第5の分割フレーム体(分割フレーム体)
266 第6の分割フレーム体(分割フレーム体)
286 内側フレーム体(内側フレーム部材)

Claims (14)

  1. 車幅方向内側に設けられる内側フレーム部材(52,286)と当該内側フレーム部材(52,286)に対向して車幅方向外側に設けられる外側フレーム部材(51,85)とが接合されて中空に形成されるフレーム部(16,217)を備える車体フレームにおいて、
    前記フレーム部(16,217)は、単一の前記外側フレーム部材(51,85)と、複数に分割された分割フレーム体(61,62,63,64,265,266)からなる内側フレーム部材(52,286)とが互いに接合されて設けられ、
    前記外側フレーム部材(51,85)は、車幅方向外側の外壁部(51a,85a)から車幅方向内側へ延出する延出部(51b,85b)を備え、
    前記内側フレーム部材(52,286)は前記延出部(51b,85b)に接合されていることを特徴とする車体フレーム。
  2. 前記内側フレーム部材(52,286)は、前記延出部(51b,85b)の内側に合わさって設けられるとともに、前記延出部(51b,85b)の端縁に沿って形成される溶接部(53,87)によって前記外側フレーム部材(51,85)に接合されていることを特徴とする請求項1記載の車体フレーム。
  3. 前記分割フレーム体(61,62,63)は、その一端及び他端にフランジ部(61a,61b)を有する第1の分割フレーム体(61)と、前記一端の前記フランジ部(61a)を受ける第2の分割フレーム体(62)と、前記他端の前記フランジ部(61b)を受ける第3の分割フレーム体(63)とを備えることを特徴とする請求項1または2記載の車体フレーム。
  4. 前記第2の分割フレーム体(62)及び前記第3の分割フレーム体(63)は、直線状に延びるフレーム本体(62j,63j)と、前記第1の分割フレーム体(61)の前記フランジ部(61a,61b)を受ける受け部(62c,63b)とをそれぞれ備え、
    前記第1の分割フレーム体(61)は直線状に形成されていることを特徴とする請求項3記載の車体フレーム。
  5. 前記内側フレーム部材(52)は、前記外側フレーム部材(51)の前記外壁部(51a)に対向する内壁部(52a)に開口部(61c,62d,62e,62f,62g,62h,63c,64d)を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の車体フレーム。
  6. 前記開口部(61c,62d,62e,62f,62g,62h,63c)は、車幅方向内側に突出していることを特徴とする請求項5記載の車体フレーム。
  7. 前記開口部(62d,62e,63c)は、前記分割フレーム体(62,63)の幅方向の中央部に設けられていることを特徴とする請求項5または6記載の車体フレーム。
  8. 前記内側フレーム部材(52)の前記内壁部(52a)に沿って配索されるハーネス(76)を支持するハーネス支持部材(77)が前記開口部(62d)に取り付けられることを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載の車体フレーム。
  9. 車両構成部品(67,72)を固定する締結部材(67f,73)が前記開口部(62g,62h)に取り付けられることを特徴とする請求項5から8のいずれかに記載の車体フレーム。
  10. 前記内側フレーム部材(52)を構成する複数の前記分割フレーム体(61,62,63,64)は、それぞれ少なくとも1つの前記開口部(61c,62d,62e,62f,62g,62h,63c,64d)を備えることを特徴とする請求項5から9のいずれかに記載の車体フレーム。
  11. 前記内側フレーム部材(286)は、車幅方向外側へ延びて前記延出部(85b)に前記外側フレーム部材(85)の内側から合わさって接合される外方延出部(86b)を備え、
    前記延出部(85b)及び前記外方延出部(86b)の少なくともいずれかに、孔(88)が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の車体フレーム。
  12. 前記孔(88)は、前記延出部(85b)及び前記外方延出部(86b)に跨って形成されていることを特徴とする請求項11記載の車体フレーム。
  13. 前記延出部(85b)及び前記外方延出部(86b)にそれぞれ設けられて前記孔(88)を形成する開口部形成部(85e,86e)は、互いに相似形であることを特徴とする請求項12記載の車体フレーム。
  14. 前記孔(88)は、下方に延びる前記フレーム部(217)の端部に設けられることを特徴とする請求項11から13のいずれかに記載の車体フレーム。
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