JP2018159482A - インク乾燥装置および印刷システム - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体に吐出されたインクの乾燥を促進させる。【解決手段】インク乾燥装置50は、記録媒体に吐出されたインクを乾燥させる装置である。インク乾燥装置50は、記録媒体と対向する対向板55を有し、内部に空間が形成された本体51と、本体51の内部の空間に配置され、熱を発生させる熱発生機構52と、を備えている。対向板55には、複数の排出孔が形成されている。対向板55の記録媒体側の面である外面には、熱放射層55aが形成されている。【選択図】図8

Description

本発明は、インク乾燥装置および印刷システムに関する。
従来から、インクジェット式のプリンタなどの印刷装置が知られている。この種の印刷装置は、例えば、記録媒体が載置されるプラテンと、プラテンに載置された記録媒体にインクを吐出するインクヘッドとを備えている。
また、例えば、特許文献1には、プラテンを加熱するヒータを備えたインクジェット式記録装置が開示されている。特許文献1に開示された記録装置によれば、ヒータによってプラテンが加熱されることで、プラテンに載置された記録媒体が加熱される。このことによって、記録媒体に吐出されたインクの乾燥が促進される。その結果、記録媒体に吐出されたインクを早期に乾燥させることができる。
特開2013−184383号公報
ところで、印刷が行われる記録媒体として、比較的に厚い厚みを有する記録媒体が用いられることがあり得る。特許文献1に開示された記録装置が比較的に厚い厚みを有する記録媒体に対して印刷を行う場合、ヒータによって加熱されたプラテンの熱が記録媒体の表面に伝わり難いことがあった。その結果、記録媒体に吐出されたインクの乾燥が促進されないことがあった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、記録媒体に吐出されたインクの乾燥を促進させることが可能なインク乾燥装置および印刷システムを提供することである。
本発明に係るインク乾燥装置は、記録媒体に吐出されたインクを乾燥させる装置である。前記インク乾燥装置は、本体と、熱発生機構とを備えている。前記本体は、前記記録媒体と対向する対向板を有し、内部に空間が形成されている。前記熱発生機構は、前記本体の内部の空間に配置され、熱を発生させる。前記対向板には、複数の排出孔が形成されている。前記対向板の前記記録媒体側の面である外面には、熱放射層が形成されている。
前記インク乾燥装置によれば、熱発生機構によって発生された熱は、空気と共に、対向板に形成された排出孔を通じて、本体の外部に排出される。そして、排出された熱は、熱放射層によって発散されて、記録媒体に吐出されたインクに到達する。このことによって、記録媒体に吐出されたインクは、熱放射層によって発散された熱を利用して直接乾燥される。よって、比較的に厚みが厚い記録媒体に吐出されたインクであっても、インクは熱放射層によって発散された熱によって、効率的に乾燥される。したがって、記録媒体の厚みなどによってインクの乾燥がし難くなることを抑制することができる。
本発明によれば、記録媒体に吐出されたインクの乾燥を促進させることができる。
第1実施形態に係る印刷システムの斜視図である。 印刷装置の正面図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 キャリッジの記録媒体と対向する側の面の構成を示す模式図である。 印刷システムのブロック図である。 インク乾燥装置の斜視図である。 印刷装置のプラテンとインク乾燥装置との位置関係を示した印刷装置の右側面断面図である。 図6のVIII−VIII線に沿う断面図である。 インク乾燥装置の本体の平面断面図である。 インク乾燥装置の本体の底面図である。 印刷開始前に行われるインク乾燥装置の制御の手順を示したフローチャートである。 印刷完了後に行われるインク乾燥装置の制御の手順を示したフローチャートである。 第2実施形態に係るインク乾燥装置の正面図である。 第2実施形態に係る印刷システムの右側面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るインク乾燥装置と、印刷装置とを備えた印刷システムについて説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら本発明を特に限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態に係る印刷システム100の斜視図である。以下の説明では、印刷システム100を正面から見たときに、印刷システム100から遠ざかる方を前方、印刷システム100に近づく方を後方とする。左、右、上、下とは、印刷システム100を正面から見たときの左、右、上、下をそれぞれ意味するものとする。また、図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を意味するものとする。また、図面中の符号Yは主走査方向を示している。ここでは、主走査方向Yは左右方向である。符号Xは副走査方向を示している。ここでは、副走査方向Xは、前後方向であり、平面視において主走査方向Yと直交している。符号Zは、高さ方向、すなわち、上下方向を示している。本実施形態では、主走査方向Yは本発明の「第1方向」に対応し、副走査方向Xは本発明の「第2方向」に対応する。また、本実施形態では、副走査方向Xの後方側を上流側と称し、副走査方向Xの前方側を下流側と称する。ただし、上記方向は説明の便宜上定めた方向に過ぎず、印刷システム100の設置態様を何ら限定するものではなく、本発明を何ら限定するものでもない。
本実施形態では、図1に示すように、印刷システム100は、記録媒体5(図2参照)にインクを吐出することで印刷を行うものであり、記録媒体5に吐出させたインクを乾燥させるものである。印刷システム100は、印刷装置10と、インク乾燥装置50とを備えている。
図2は、印刷装置10の正面図である。図3は、図2のIII−III線に沿う断面図である。なお、図2および図3では、インク乾燥装置50は省略されている。図2に示すように、印刷装置10は、記録媒体5にインクを吐出することで、記録媒体5に対して印刷を行う装置である。ここでは、印刷装置10は、インクジェット式のプリンタである。本実施形態では、印刷装置10は、家庭用のプリンタと比較すると主走査方向Yに長い、いわゆる大型のプリンタである。例えば、印刷装置10は業務用のプリンタである。印刷装置10は、ロール状の記録媒体5を順次前方(ここでは、副走査方向Xの下流側)に移動させると共に、主走査方向Yに移動するインクヘッド35からインクを吐出することによって、記録媒体5に画像を印刷する。記録媒体5は、画像が印刷される対象物である。なお、記録媒体5の種類は特に限定されない。記録媒体5は、例えば普通紙やインクジェット用印刷紙などの紙類であってもよい。また、記録媒体5は、ポリ塩化ビニル(polyvinyl chloride、PVC)またはポリエステルなどの樹脂製またはガラス製などの透明なシートであってもよいし、金属製またはゴム製などのシートであってもよい。また、記録媒体5は、比較的に厚みが厚いもの、例えば、上述のようなガラス製のシートなどであってもよい。
図2に示すように、印刷装置10は、印刷本体10aと、脚11と、操作パネル12と、を備えている。印刷本体10aは、主走査方向Yに延びたケーシングを有する。脚11は、印刷本体10aを支持するものであり、印刷本体10aの下面に設けられている。操作パネル12は、例えば印刷本体10aの右側の前面に設けられている。ただし、操作パネル12の位置は特に限定されない。操作パネル12は、ユーザが印刷に関する操作を行うものである。図示は省略するが、操作パネル12には、例えば、解像度、インクの濃さなどの印刷に関する情報や、印刷中の印刷装置10のステータスなどが表示される表示部、および、印刷に関する情報を入力するための入力部などが備えられている。
印刷装置10は、プラテン16を備えている。プラテン16は、記録媒体5への印刷の際、記録媒体5を支持するものである。プラテン16には、記録媒体5が載置される。記録媒体5への印刷は、プラテン16上で行われる。ここでは、プラテン16は主走査方向Yに延びている。なお、本実施形態では、プラテン16は、本発明の「載置部」の一例である。
本実施形態では、図3に示すように、プラテン16は、メインプラテン17aと、上流側プラテン17bと、下流側プラテン17cとを有している。メインプラテン17aには、インクが吐出される記録媒体5の部分が載置されている。メインプラテン17aは、インクヘッド35(図2参照)の下方に配置されている。メインプラテン17aの上面は、平らな面である。上流側プラテン17bは、メインプラテン17aよりも上流側に配置されており、メインプラテン17aの後方に位置している。上流側プラテン17bは、記録媒体5をメインプラテン17aに案内するものである。上流側プラテン17bは、例えば横断面円弧状に形成されている。上流側プラテン17bは、メインプラテン17aから離れるほど下方に向かうように湾曲している。下流側プラテン17cは、メインプラテン17aよりも下流側に配置されており、メインプラテン17aの前方に位置している。下流側プラテン17cは、例えば、プラテン16に載置された記録媒体5を巻き取る巻き取り装置18(図1参照)に案内するものである。下流側プラテン17cは、例えば横断面円弧状に形成されている。下流側プラテン17cは、メインプラテン17aから離れるほど下方に向かうように湾曲している。
図2に示すように、印刷装置10は、ヘッド移動機構31と、媒体搬送機構32とを備えている。ヘッド移動機構31は、プラテン16に載置された記録媒体5に対してインクヘッド35を相対的に主走査方向Yに移動させる機構である。本実施形態では、ヘッド移動機構31は、インクヘッド35を主走査方向Yに移動させる。ここでは、ヘッド移動機構31は、ガイドレール20と、プーリ21と、プーリ22と、無端状のベルト23と、第1駆動モータ24と、キャリッジ30と、を有している。ガイドレール20は、キャリッジ30の主走査方向Yへの移動をガイドするものである。図3に示すように、ガイドレール20は、プラテン16(詳しくは、メインプラテン17a)の上方に配置されている。図2に示すように、ガイドレール20は、主走査方向Yに延びている。プーリ21は、ガイドレール20の左端部分に設けられている。プーリ22は、ガイドレール20の右端部分に設けられている。ベルト23は、プーリ21とプーリ22とに巻き掛けられている。本実施形態では、右側のプーリ22には、第1駆動モータ24が接続されている。この場合、右側のプーリ22が駆動プーリであり、左側のプーリ21が従動プーリである。ただし、第1駆動モータ24は、左側のプーリ21に接続されていてもよい。本実施形態では、第1駆動モータ24が駆動して、プーリ21が回転することで、プーリ21とプーリ22との間においてベルト23が走行する。
キャリッジ30は、ベルト23に取り付けられている。図3に示すように、キャリッジ30は、ガイドレール20に係合しており、ガイドレール20に摺動自在に設けられている。図2に示すように、キャリッジ30には、インクヘッド35が搭載されている。本実施形態では、ヘッド移動機構31は、第1駆動モータ24の駆動によってベルト23が走行して、キャリッジ30が主走査方向Yに移動することに伴い、キャリッジ30に搭載されたインクヘッド35を主走査方向Yに移動させる。
媒体搬送機構32は、プラテン16に載置された記録媒体5をインクヘッド35に対して相対的に副走査方向Xに移動させるものである。ここでは、媒体搬送機構32は、プラテン16に載置された記録媒体5を副走査方向Xに移動させる。なお、媒体搬送機構32の構成は特に限定されない。本実施形態では、媒体搬送機構32は、グリットローラ25と、ピンチローラ26と、第2駆動モータ27(図5参照)とを有している。図3に示すように、グリットローラ25は、プラテン16のメインプラテン17aに設けられている。ここでは、グリットローラ25の少なくとも一部はプラテン16のメインプラテン17aに埋設されている。ピンチローラ26は、記録媒体5を上から押さえつけるものである。ピンチローラ26は、プラテン16のメインプラテン17aの上方であって、グリットローラ25の上方に配置されている。ピンチローラ26は、グリットローラ25と上下方向Zに対向する位置に設けられている。ピンチローラ26は、上下方向Zに移動可能に構成されている。なお、グリットローラ25およびピンチローラ26のそれぞれの設置位置および数は特に限定されない。本実施形態では、図2に示すように、グリットローラ25およびピンチローラ26は、プラテン16の左端部および右端部にそれぞれ配置されている。
本実施形態では、図5に示すように、第2駆動モータ27は、グリットローラ25に接続されている。グリットローラ25とピンチローラ26との間に記録媒体5が挟まれた状態で、第2駆動モータ27が駆動してグリットローラ25が回転すると、記録媒体5は副走査方向Xに搬送される。
図4は、キャリッジ30の記録媒体5と対向する側の面(本実施形態では下面)の構成を示す模式図である。図4に示すように、印刷装置10は複数のインクヘッド35を備えている。インクヘッド35はインクを吐出するものである。インクヘッド35は、キャリッジ30に搭載されており、キャリッジ30の下面に保持されている。図2に示すように、インクヘッド35は、プラテン16よりも上方に配置され、キャリッジ30を介してガイドレール20に摺動自在に設けられている。インクヘッド35は、ヘッド移動機構31(図2参照)によってガイドレール20に沿って主走査方向Yに移動する。図4に示すように、インクヘッド35の底面には、副走査方向Xに並んだ複数のノズル36が形成されている。これら複数のノズル36からインクが吐出される。本実施形態では、インクヘッド35の数は、4つである。しかしながら、インクヘッド35の数は特に限定されない。4つのインクヘッド35は、主走査方向Yに並んで配置されている。例えば、4つのインクヘッド35からそれぞれ異なる色調のインクが吐出される。
なお、本実施形態では、複数のインクヘッド35は、それぞれ図示しないインク供給路によって、インクカートリッジ37(図2参照)と接続されている。インクカートリッジ37は、例えば印刷本体10aの左端部に着脱可能に配置されている。なお、インクの材料は何ら限定されず、従来から印刷装置のインクの材料として用いられている各種の材料を使用することができる。上記インクは、例えば、ソルベント系(溶剤系)顔料インクや水性顔料インクであってもよいし、水性染料インク、あるいは、紫外線を受けて硬化する紫外線硬化型顔料インクなどであってもよい。
図5は、印刷システム100のブロック図である。図5に示すように、印刷装置10は、印刷制御装置40を備えている。印刷制御装置40は、記録媒体5への印刷を制御する装置である。印刷制御装置40の構成は特に限定されない。印刷制御装置40は、例えばマイクロコンピュータである。マイクロコンピュータのハードウェアの構成は特に限定されないが、例えば、ホストコンピュータなどの外部機器から印刷データなどを受信するインターフェイス(I/F)と、制御プログラムの命令を実行する中央演算処理装置(CPU:central processing unit)と、CPUが実行するプログラムを格納したROM(read only memory)と、プログラムを展開するワーキングエリアとして使用されるRAM(random access memory)と、上記プログラムや各種データを格納するメモリなどの記憶装置と、を備えている。印刷制御装置40は、印刷本体10aの内部に設けられている。本実施形態では、例えば、印刷制御装置40は、操作パネル12(図2参照)の内部に設けられている。ただし、印刷制御装置40は必ずしも印刷本体10aの内部に設けられている必要はなく、例えば、印刷本体10aの外部に設置されたコンピュータなどであってもよい。この場合、印刷制御装置40は、有線または無線を介して印刷本体10aと通信可能に接続されている。
図5に示すように、本実施形態では、印刷制御装置40は、操作パネル12と、ヘッド移動機構31の第1駆動モータ24と、媒体搬送機構32の第2駆動モータ27と、インクヘッド35と通信可能に接続している。印刷制御装置40は、操作パネル12、第1駆動モータ24、第2駆動モータ27、インクヘッド35を制御する。印刷制御装置40は、ヘッド移動機構31の第1駆動モータ24の駆動を制御することで、プーリ22の回転、および、ベルト23(図2参照)の走行を制御する。このことで、印刷制御装置40は、インクヘッド35における主走査方向Yへの移動を制御する。印刷制御装置40は、媒体搬送機構32の第2駆動モータ27の駆動を制御してグリットローラ25の回転を制御することで、プラテン16に載置された記録媒体5における副走査方向Xへの移動を制御する。印刷制御装置40は、インクヘッド35がインクを吐出するタイミングなどを制御する。
以上、印刷装置10について説明した。次に、インク乾燥装置50について説明する。図6は、インク乾燥装置50の斜視図である。図7は、印刷装置10のプラテン16とインク乾燥装置50との位置関係を示した印刷装置10の右側面断面図である。図7では、図3の印刷装置10にインク乾燥装置50が取り付けれた状態が示されている。図8は、図6のVIII−VIII線に沿う断面図である。以下のインク乾燥装置50の説明に関して、前、後、左、右、上、下とは、インク乾燥装置50の本体51を水平面に配置し、かつ、インク乾燥装置50を正面から見たときのインク乾燥装置50の前、後、左、右、上、下をそれぞれ意味するものとする。そして、インク乾燥装置50に関する図面において、符号F、Rr、L、R、U、Dは、インク乾燥装置50の本体51を水平面に配置したときの前、後、左、右、上、下をそれぞれ意味するものとする。
インク乾燥装置50は、記録媒体5に吐出されたインクを乾燥させる装置である。具体的には、インク乾燥装置50は、印刷装置10のプラテン16に載置された記録媒体5に吐出されたインクであって、インクヘッド35から吐出されたインクを乾燥させる。本実施形態では、図1に示すように、インク乾燥装置50は、印刷装置10に取り付けられるものである。図8に示すように、インク乾燥装置50は、本体51と、熱発生機構52とを備えている。
図9は、インク乾燥装置50の本体51の平面断面図である。図10は、インク乾燥装置50の本体51の底面図である。図9に示すように、本体51は、中空の部材である。本体51の内部には、空間が形成されている。本実施形態では、図8に示すように、本体51の内部の空間は、上下方向Zに延びた隔壁51cを介して、熱空間51aと、連通空間51bとに区分けされている。この熱空間51aと連通空間51bは、前後方向に並んでおり、熱空間51aは、連通空間51bの後方に位置している。ただし、熱空間51aと連通空間51bとの位置関係は特に限定されない。例えば、熱空間51aは、連通空間51bの前方に位置していてもよい。ここでは、図9に示すように、本体51は、左右方向(ここでは、主走査方向Y)に延びている。熱空間51aおよび連通空間51bは、それぞれ主走査方向Yに延びた空間である。図7に示すように、本体51は、プラテン16の上方に配置されている。詳しくは、本体51は、プラテン16の下流側プラテン17cの上方に配置されている。本実施形態では、本体51は、図8に示すように、対向板55と、カバー56とを有している。
図7に示すように、対向板55は、インク乾燥装置50を印刷装置10に配置した際、プラテン16に載置された記録媒体5と対向するものである。本実施形態では、対向板55は、プラテン16の下流側プラテン17cと対向する。対向板55は、前方に向かうほど下方に位置するように、前方かつ下方に傾斜して配置されている。図10に示すように、対向板55は、主走査方向Yに延びた矩形状のものである。なお、対向板55を形成する材料は特に限定されない。本実施形態では、対向板55は、金属によって形成されている。具体的には、例えば対向板55は、アルミニウムによって形成されている。本実施形態では、対向板55には、複数の排出孔57が形成されている。これら排出孔57から、熱発生機構52によって発生された熱が含まれた空気が外部に排出される。
図8に示すように、本実施形態では、対向板55の外面には、熱放射層55aが形成されている。対向板55の外面とは、対向板55の下面であって、印刷装置10のプラテン16と対向する側の面である。また、対向板55の外面は、対向板55の内側の面である内面とは逆の面である。本実施形態では、熱放射層55aは、熱を外部に発散させる層のことであり、熱を効率よく放射させる層のことである。熱放射層55aは、黒色の層である。熱放射層55aを形成する材料は特に限定されない。本実施形態では、熱放射層55aは、熱放射塗料によって形成されている。熱放射塗料を対向板55の外面に塗布することで、熱放射層55aが形成されている。ここで、熱放射塗料には、少なくとも金属酸化物が含まれている。金属酸化物とは、例えば、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、酸化銅、酸化チタン、二酸化マンガン、酸化マンガン、酸化鉄、酸化コバルト、酸化クロムなどのことである。熱放射塗料とは、例えば、遠赤外線輻射塗料である。また、熱放射塗料は、シリカ系無機バインダー、シリコーン、ポリオレフイン、アクリル、ウレタン、エポキシ他の液状樹脂に熱放射セラミック粉を分散させた塗料であってもよい。ここでは、熱放射塗料は、インクに対して放射率が高く、かつ、記録媒体5に対して放射率が低い波長領域を有するものであることが好ましい。ここで、「インクに対して放射率が高い波長領域」とは、インクが乾燥し易い赤外線の波長領域のことであり、インクの成分によって設定される赤外線の波長領域である。「記録媒体5に対して放射率が低い波長領域」とは、記録媒体5を破壊、すなわち、記録媒体5にダメージを与えない赤外線の波長領域のことであり、記録媒体5を形成する材料によって設定される赤外線の波長領域である。例えば、熱放射塗料は、記録媒体5に吐出されるインクに対する放射率が60%〜90%以上であり、かつ、記録媒体5に対する放射率が40%〜80%以下である波長領域を有するものであるとよい。
図8に示すように、カバー56は、対向板55を上方から覆うものである。本実施形態では、対向板55とカバー56とによって囲まれた空間が、本体51の内部に形成された空間である。言い換えると、対向板55とカバー56によって、熱空間51aおよび連通空間51bがそれぞれ形成されている。
本実施形態では、カバー56は、上板56Uと、前板56Fと、後板56Rrと、左板56Lと、右板56R(図9参照)と有している。上板56Uは、対向板55の上方に配置された矩形状のものである。前板56Fは、上板Uの前端から下方に延びている。図10に示すように、前板56Fの下端は、対向板55の前方に位置している。図8に示すように、後板56Rrは、上板Uの後端から下方に延びており、前板56Fと対向している。図10に示すように、後板56Rrの下端は、対向板55の後方に位置している。図8に示すように、左板56Lは、上板Uの左端から下方に延びており、前板56Fおよび後板56Rrに接続されている。また、図10に示すように、左板56Lは、対向板55の左端に接続されている。図6に示すように、右板56Rは、上板56Uの右端から下方に延びており、前板56Fおよび後板56Rrに接続されている。また、図10に示すように、右板56Rは、対向板55の右端に接続されている。なお、カバー56を形成する材料は特に限定されない。本実施形態では、カバー56は、金属と樹脂とによって形成されている。例えば、カバー56のうち、左板56Lおよび右板56Rは、樹脂によって形成され、上板56U、前板56F、および後板56Rrは、アルミニウムによって形成されている。ただし、上板56U、前板56F、および後板56Rrは、それぞれ2層構造であってもよい。この場合、上板56U、前板56F、および後板56Rrは、それぞれカバー56内の空間と接する内層と、カバー56の外部と接する外層とを有している。上板56U、前板56F、および後板56Rrのそれぞれの上記内層は、樹脂によって形成されている。上板56U、前板56F、および後板56Rrのそれぞれの上記外層は、金属によって形成されている。カバー56を構成する樹脂としては、例えば、フッ素樹脂(例えば、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA))である。しかしながら、カバー56を構成する樹脂は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂であってもよい。なお、カバー56は、金属のみで形成されていてもよいし、樹脂のみで形成されていてもよい。
本実施形態では、本体51のカバー56の左板56Lは、左接続部材(図示せず)を介してプラテン16に接続されている。また、カバー56の右板56Rは、右接続部財(図示せず)を介してプラテン16に接続されている。このことによって、インク乾燥装置50は、印刷装置10に取り付けられている。
なお、本実施形態では、図8に示すように、本体51の内周面、すなわち、対向板55の内面(言い換えると上面)、および、カバー56の内周面には、熱放射層55bが形成されている。図9では、熱放射層55bは省略されている。この熱放射層55bは、対向板55の外面に形成された熱放射層55aと同じものである。ただし、熱放射層55bは、本体51の内周面の一部に形成されていてもよい。例えば、対向板55の内面およびカバー56の上板56Uのみに熱放射層55bが形成されていてもよい。また、対向板55の内面の一部、および、カバー56の内周面の一部に、熱放射層55bが形成されていてもよい。
本実施形態では、図10に示すように、底面視において、対向板55と、カバー56との間には、吸入スリット58および排出スリット59が形成されている。吸入スリット58は、対向板55の前端と、カバー56の前板56Fの下端との間に形成された隙間である。吸入スリット58は主走査方向Yに延びている。本体51の連通空間51b(図8参照)と、本体51の外部とは、吸入スリット58を通じて連通している。排出スリット59は、対向板55の後端と、カバー56の後板56Rrの下端との間に形成された隙間である。排出スリット59は、主走査方向Yに延びており、吸入スリット58よりも後方に位置している。本体51の熱空間51a(図8参照)と、本体51の外部とは、排出スリット59を通じて連通している。
本実施形態では、図1に示すように、本体51の主走査方向Yの長さ、すなわち、本体51の対向板55およびカバー56の主査方向Yの長さは、プラテン16の主走査方向Yの長さと同じである。しかしながら、本体51の対向板55およびカバー56の主走査方向Yの長さは、プラテン16の主走査方向Yの長さよりも長くてもよいし、短くてもよい。
図8に示すように、熱発生機構52は、熱を発生させる機構である。本実施形態では、図9に示すように、本体51の内部の空間に複数設けられている。なお、熱発生機構52の数は特に限定されない。熱発生機構52の数は、本体51の左右方向(ここでは主走査方向Y)の長さに応じて設定されるものである。ここでは、熱発生機構52の数は6個である。複数の熱発生機構52は、主走査方向Yに並んで配置されており、隣り合う熱発生機構52は、所定の間隔を空けて配置されている。本実施形態では、各熱発生機構52は、同じ構成をしている。そのため、ここでは、1つの熱発生機構52の構成について説明する。
本実施形態では、図8に示すように、熱発生機構52は、熱源ケース61と、熱源62と、ファン63と、駆動モータ64(図5参照)とを備えている。熱源ケース61は、本体51の内部に配置されている。熱源ケース61の内部には、空間が形成されている。また、熱源ケース61には、熱源側排出孔65が形成されている。この熱源側排出孔65は、熱源62によって発生された熱が排出される孔である。熱源ケース61の内部の空間と、本体51の熱空間51aとは、熱源側排出孔65を通じて連通している。
熱源ケース61の内部の空間には、熱源62が配置されている。熱源62は熱を発生させるものである。この熱源62の構成は特に限定されない。例えば、熱源62はニクロム線ヒータである。本実施形態では、熱源ケース61の内部には、巻き掛け部材66が配置されている。熱源62であるニクロム線ヒータは、巻き掛け部材66に巻き掛けられている。
ファン63は、本体51の外部の空気を熱源ケース61内に取り込むためのものである。ファン63は、熱源ケース61に設けられている。ここでは、ファン63は、本体51の連通空間51bに露出するように熱源ケース61に設けられている。ファン63は、熱源側排出孔65と対向しており、ファン63と熱源側排出孔65との間には、熱源62が配置されている。図5に示すように、駆動モータ64は、ファン63を回転させるモータである。駆動モータ64は、ファン63に接続されている。ここでは、駆動モータ64が駆動することで、ファン63が回転する。このとき、本体51の外部の空気は、図8に示すように、本体51の対向板55とカバー56との間の隙間の吸入スリット58を通じて、本体51の連通空間51bに取り込まれる。そして、連通空間51bに取り込まれた空気は、ファン63を通じて、熱源ケース61内の空間に取り込まれる。その後、熱源ケース61内に取り込まれた空気は、熱源62によって発せられた熱が付与され、熱源側排出孔65を通じて、本体51の熱空間51aに排出される。そして、熱空間51aに排出された熱の一部は、空気と共に、対向板55に形成された排出孔57(図10参照)を通じて、プラテン16(詳しくは、下流側プラテン17c(図7参照))に載置された記録媒体5に吐出されたインクに向かって排出される。熱空間51aに排出された熱の他の一部は、空気と共に、本体51の対向板55とカバー56との間の排出スリット59を通じて排出される。
本実施形態では、本体51の熱空間51a内には、第1ガイド67aおよび第2ガイド67bが設けられている。第1ガイド67aおよび第2ガイド67bは、主走査方向Yに延びた板状の部材である。第2ガイド67bは、対向板55の右端から上方に向かって延びている。第2ガイド67bの下端は、対向板55の右端と連続している。第1ガイド67aは、第2ガイド67bの上端と連続している。第1ガイド67aは、第2ガイド67bから離れるに従って、熱空間51aの前後方向の中央に向かって斜めに延びている。第1ガイド67aとカバー56の後板56Rrとの間の距離は、上方に向かうほど長くなる。ここでは、第1ガイド67a、第2ガイド67bおよびカバー56の後板56Rrによって、通過路69が形成されている。この通過路69は、熱空間51aに排出された熱の一部が通過するものであり、排出スリット59と連通している。
また、本実施形態では、排出スリット59には、第3ガイド71が設けられている。第3ガイド71は、主走査方向Yに延びた板状の部材である。第3ガイド71は、カバー56の後板56Rrの下端部から前方かつ下方に向かって斜めに延びている。本実施形態では、第3ガイド71は、本発明の「ガイド」の一例である。ここでは、熱空間51aに排出された熱の一部は、空気と共に、通過路69を通過して、排出スリット59から排出される。このとき、熱および空気は、第3ガイド71にガイドされながら、前方かつ下方に向かって排出される。
本実施形態では、インク乾燥装置50は、温度センサ75を備えている。この温度センサ75は、本体51に設けられている。ここでは、温度センサ75は、本体51の対向板55に設けられており、対向板55の排出孔57(図10参照)から排出される空気の温度を検出する。なお、温度センサ75の設置位置および種類は特に限定されない。例えば、温度センサ75は、本体51のカバー56に設けられていてもよい。例えば、温度センサ75はサーミスタである。
図5に示すように、インク乾燥装置50は、制御装置80を備えている。制御装置80は、記録媒体5に吐出されたインクの乾燥を制御するものである。制御装置80の構成は特に限定されない。制御装置80は、例えばマイクロコンピュータである。マイクロコンピュータのハードウェアの構成は特に限定されないが、例えば、ホストコンピュータなどの外部機器から印刷データなどを受信するインターフェイス(I/F)と、CPUと、ROMと、RAMと、記憶装置などを備えている。制御装置80は、本体51に設けられている。ただし、制御装置80は、例えば本体51の外部に設置されたコンピュータなどであってもよい。この場合、制御装置80は、有線または無線を介して本体51と通信可能に接続されている。
本実施形態では、制御装置80は、熱源62、ファン63に接続された駆動モータ64、および、温度センサ75と通信可能に接続されている。制御装置80は、熱源62、駆動モータ64および温度センサ75を制御する。制御装置80は、熱源62を制御することで、熱源62から発せられる熱の量および強さなどを制御する。制御装置80は、駆動モータ64を制御することで、ファン63の回転を制御する。このことで、制御装置80は、本体51の外部から熱源ケース61の内部の空間に取り込む空気の量、および、排出スリット59(図8参照)から排出される熱および空気の量を制御する。制御装置80は、温度センサ75によって検出された対向板55の排出孔57から排出された空気の温度に関する情報を受信する。また、本実施形態では、制御装置80は、印刷装置10の印刷制御装置40と通信可能に接続されており、印刷制御装置40の制御に伴って、熱源62および駆動モータ64を制御するように構成されている。
本実施形態では、制御装置80は、記憶部81と、初期制御部82と、印刷制御部83と、第1印刷完了制御部84と、第2印刷完了制御部85とを備えている。なお、上述した各部は、ソフトウェアによって構成されていてもよいし、ハードウェアによって構成されていてもよい。例えば、上述した各部は、プロセッサによって行われるものであってもよいし、回路に組み込まれるものであってもよい。
初期制御部82は、印刷装置10による印刷が開始される前にインク乾燥装置50を制御するものである。例えば、初期制御部82は、インク乾燥装置50の主電源(図示せず)がONになったときに行われるものである。本実施形態では、初期制御部82による制御は、図11のフローチャートに沿って行なわれる。まず、図11のステップS101では、初期制御部82は、温度センサ75によって検出された検出温度を受信する。ここでは、初期制御部82は、温度センサ75に対して、温度検出信号を送信する。このとき、温度センサ75は、対向板55の排出孔57から排出される空気の温度である検出温度を検出し、その検出温度に関する情報を初期制御部82に送信する。初期制御部82が検出温度に関する情報を受信した後、次に図11のステップS102に進む。ステップS102では、検出温度が所定の第1の温度以下であるか否かを判定する。この第1の温度とは、記録媒体5に吐出されたインクが乾燥し易い温度のことであり、インクの成分、記録媒体5の材質によって予め適宜設定されるものである。例えば、第1の温度は、45度〜60度である。なお、この第1の温度は、記憶部81に予め記憶されている。
ここで、検出温度が第1の温度以下の場合、次にステップS103に進む。ステップS103では、ファン63から取り込む空気の量を少なくすると共に、対向板55の排出孔57から排出される空気の温度が高くなるように、熱源62の熱量を大きくする。そのため、初期制御部82は、ファン63の回転数が所定の第1の回転数になるように、駆動モータ64を制御すると共に、熱源62から発せられる熱の熱量が所定の第1の熱量になるように熱源62を制御する。その後、所定の時間が経過した後、再度、ステップS101の処理が行なわれる。なお、この第1の回転数および第1の熱量は、上述した第1の温度、および、印刷装置10によって適宜設定されるものである。第1の回転数および第1の熱量は、記憶部81に予め記憶されている。一方、ステップS102において、検出温度が第1の温度よりも高い場合、対向板55の排出孔57から排出される空気の温度が高いため、初期制御は終了される。
印刷制御部83は、初期制御部82による制御が終了し、印刷時にインク乾燥装置50を制御するものである。この印刷時とは、印刷装置10による印刷が開始したとき、すなわち、インクヘッド35から記録媒体5へのインクの吐出が開始されたときのことである。本実施形態では、印刷制御部83は、印刷制御装置40から印刷開始信号を受信する。その後、印刷制御部83は、印刷時、ファン63の回転数が所定の第2の回転数になるように駆動モータ64を制御する。この第2の回転数は、上述の第1の回転数よりも大きい。第2の回転数は、ファン63に予め設定されている最大回転数である。この第2の回転数は、記憶部81に予め記憶されている。このように、ファン63の回転数を第2の回転数にすることで、排出スリット59(図8参照)から流れる空気の流速を速くすることができる。なお、印刷時における熱源62の熱量は特に限定されない。例えば、印刷制御部83は、熱源62から発せられる熱の熱量が第1の熱量になるように熱源62を制御してもよい。また、印刷制御部83は、熱源62から発せられる熱の熱量が第2の熱量になるように熱源62を制御してもよい。この第2の熱量は、第1の熱量よりも小さい。例えば、第2の熱量は、対向板55の排出孔57から排出される空気の温度が上述の第1の温度に維持されるような熱量である。なお、この場合、第2の熱量は記憶部81に予め記憶されている。
第1印刷完了制御部84および第2印刷完了制御部85は、印刷完了時にインク乾燥装置50を制御するものである。この印刷完了時とは、印刷装置10の印刷が完了したとき、すなわち、インクヘッド35からのインクの吐出が終了した後のことである。本実施形態では、印刷完了時の制御は、図12のフローチャートに沿って行なわれる。まず、図12のステップS201では、印刷完了時、第1印刷完了制御部84は、熱源62から発せられる熱を停止させるように熱源62を制御する。そして、熱源62から発せられる熱が停止した後、次に図12のステップS202では、第2印刷完了制御部85は、温度センサ75によって検出温度を受信する。ここでは、第2印刷完了制御部85は、温度センサ75に対して、温度検出信号を送信する。このとき、温度センサ75は、対向板55の排出孔57から排出される空気の温度である検出温度を検出し、その検出温度に関する情報を第2印刷完了制御部85に送信する。第2印刷完了制御部85が検出温度に関する情報を受信した後、図12のステップS203では、第2印刷完了制御部85は、検出温度が所定の第2の温度以下であるか否かを判定する。この第2の温度とは、上述した第1の温度よりも低い温度である。第2の温度は、いわゆるアイドリング温度のことであり、インク乾燥装置50によって適宜設定されるものである。なお、この第2の温度は、記憶部81に予め記憶されている。
ここで、第2印刷完了制御部85が受信した検出温度が第2の温度以下の場合、次に、図12のステップS204に進む。ステップS204では、第2印刷完了制御部85は、ファン63が停止するように駆動モータ64を制御して、図12のフローチャートの処理は終了する。一方、ステップS203において、第2印刷完了制御部85が受信した検出温度が第2の温度よりも高い場合、次に図12のステップS205に進む。ステップS205では、第2印刷完了制御部85は、ファン63の回転数を維持させる。その後、再度、ステップS202の処理が行なわれる。このように、印刷完了時では、第2印刷完了制御部85は、対向板55の排出孔57から排出される空気の温度がアイドリング温度である第2の温度になるまで、ファン63を回転し続けるように駆動モータ64を制御する。
以上、本実施形態では、図8に示すように、熱発生機構52によって発生された熱は、空気と共に、対向板55に形成された排出孔57(図10参照)を通じて、本体51の外部(詳しくは、本体51の下方)に排出される。そして、排出された熱は、対向板55の外面に形成された熱放射層55aによって、発散されて記録媒体5に吐出されたインクに到達する。このことによって、記録媒体5に吐出されたインクは、熱放射層55aによって発散された熱を利用して直接乾燥される。よって、比較的に厚みが厚い記録媒体5に吐出されたインクであっても、インクは熱放射層55aによって発散された熱によって、効率的に乾燥される。したがって、記録媒体5の厚みなどによってインクの乾燥がし難くなることを抑制することができる。
本実施形態では、熱放射層55aは、熱放射塗料によって形成されている。この熱放射塗料には、少なくとも金属酸化物が含まれている。このことによって、対向板55の外面に熱放射塗料を塗布するという簡単な方法で、対向板55の外面に熱放射層55aを形成することができる。
本実施形態では、熱放射塗料は、インクに対して放射率が高く、かつ、記録媒体5に対して放射率が低い波長領域を有するものである。このことによって、記録媒体5にダメージを与え難くすると共に、記録媒体5に吐出されたインクを効率よく乾燥させることができる。
本実施形態では、対向板55の内面には、熱放射層55bが形成されている。ここでは、カバー56の内周面には、熱放射層55bが形成されている。この熱放射層55bは、熱放射層55aと同じ材料によって形成された層である。このことによって、本体51の熱空間51aにおいて、熱放射層55bによって熱が発散される。よって、より発散された熱が対向板55の排出孔57から排出されるため、記録媒体5に吐出されたインクに到達する熱が衰退し難くなる。したがって、記録媒体5に吐出されたインクをより効率よく乾燥させることができる。
本実施形態では、熱発生機構52は、熱源ケース61と、熱源ケース61の内部の空間に配置された熱源62と、熱源ケース61に設けられたファン63とを備えている。熱源ケース61には、熱源62によって発生された熱が本体51の熱空間51aに排出される熱源側排出孔65が形成されている。このことによって、ファン63によって熱源62から発せられた熱は、熱源側排出孔65を通じて本体51の熱空間51aに、より多く排出される。よって、より多くの熱が対向板55の排出孔57から排出されるため、記録媒体5に吐出されたインクを効率よく乾燥させることができる。
本実施形態では、図10に示すように、対向板55の後端と、カバー56の後板56Rrの下端との間には、排出スリット59が形成されている。この排出スリット59は、主走査方向Yに延びた孔であり、排出孔57よりも大きい。また、本体51の熱空間51aには、排出スリット59と連通し、熱源62によって発せれた熱の一部が通過する通過路69が形成されている。このことによって、熱源62によって発せられた熱の一部は、通過路69および排出スリット59を通じて、本体51の下方に向かって排出される。排出スリット59から排出された熱および空気は、下方に向かう対流に乗って記録媒体5に吐出されたインクに到達する。そのため、対流に乗った熱は、記録媒体5に到達し易い。よって、熱源62によって発せられた熱を強制的にインクに到達させることができるため、記録媒体5に吐出されたインクを効率的に乾燥させることができる。また、本実施形態では、熱源62によって発せられた熱の他の一部は、対向板55に形成された排出孔57(図10参照)を通じて、本体51の下方に排出される。そして、排出孔57を通じて排出された熱は、熱放射層55aによって、発散されて記録媒体5に吐出されたインクに到達する。このように、本実施形態では、熱放射層55aによって発散された熱と、排出スリット59から排出され、かつ、強制的な対流に乗って記録媒体5に吐出されたインクに到達する熱とを併用して、記録媒体5に吐出されたインクを乾燥させることができる。したがって、記録媒体5に吐出されたインクを更に効率的に乾燥させることができる。
本実施形態では、図8に示すように、排出スリット59には、下方および前方に向かって斜めに延びた第3ガイド71が設けられている。このことによって、排出スリット59から排出された熱および空気は、第3ガイド71にガイドされながら、下方かつ前方に向かって斜めに発生した対流に乗って排出される。よって、インクが乾燥した際に発生した蒸気が対向板55の熱放射層55aに到達し難くすることができる。したがって、熱放射層55aが汚れることを抑制することができると共に、熱放射層55aが汚れることに起因して熱放射層55aによる熱の発散が弱まることを抑制することができる。
本実施形態では、初期制御部82は、印刷が開始される前において、温度センサ75によって検出された温度である検出温度が所定の第1の温度以下であるか否かを判定し、検出温度が第1の温度以下の場合、ファン63の回転数が所定の第1の回転数になるように駆動モータ64を制御すると共に、熱源62から発せられる熱の熱量が所定の第1の熱量になるように熱源62を制御する。このことによって、印刷が開始される前では、熱源62による熱量が多くなるため、対向板55の排出孔57から排出される空気の温度を効率よく上昇させることができる。したがって、印刷が開始された直後であっても、記録媒体5に吐出されたインクを効率よく乾燥させることができる。
また、本実施形態では、印刷制御部83は、印刷時、ファン63の回転数が第1の回転数よりも大きい第2の回転数になるように駆動モータ64を制御する。この第2の回転数は、例えばファン63の最大回転数である。このことによって、印刷中において、排出スリット59から排出される空気の流速を速くすることができるため、記録媒体5に吐出されたインクを効率よく乾燥させることができる。
本実施形態では、第1印刷完了制御部84は、熱源62から発せられる熱を停止させる。第2印刷完了制御部85は、第1印刷完了制御部84によって熱源62から発せられる熱が停止された後、温度センサ75によって検出された検出温度が第1の温度よりも低い第2の温度以下であるか否かを判定し、検出温度が第2の温度以下の場合、駆動モータ64を停止させる。、印刷完了時には、インクを乾燥させなくてもよいため、熱源62を停止し、ファン63を回転させる。よって、対向板55の排出孔57から排出される空気の温度を効率よく下げることができる。
本実施形態では、図1に示すように、印刷装置10のプラテン16およびインク乾燥装置50の本体51は、それぞれ主走査方向Yに延びた部材である。このことによって、主走査方向Yに長い記録媒体5に対して印刷を行った場合であっても、インク乾燥装置50によって、記録媒体5に吐出されたインクを効率よく乾燥させることができる。
本実施形態では、図7に示すように、インク乾燥装置50は、対向板55がプラテン16と対向し、かつ、プラテン16の上方に位置するように印刷装置10に取り付けられている。このことによって、印刷装置10を移動させた場合であっても、印刷装置10の移動と共にインク乾燥装置50は移動する。したがって、印刷装置10と共にインク乾燥装置50を移動させ易い。また、印刷装置10を移動させた場合であっても、印刷装置10に対するインク乾燥装置50の相対的な位置は変更されない。よって、印刷装置10を移動させた場合であっても、インク乾燥装置50の位置を考慮しなくてもよい。
本実施形態では、媒体搬送機構32は、プラテン16に載置された記録媒体5を副走査方向Xの下流側に向かって搬送する。インク乾燥装置50の本体51は、プラテン16の下流側(ここでは、下流側プラテン17c)の上方に配置されている。このことによって、メインプラテン17aにおいて記録媒体5にインクが吐出された後、インクが吐出された記録媒体5は、下流側プラテン17cに搬送される。よって、下流側プラテン17cにおいて、記録媒体5に吐出されたインクを、インク乾燥装置50によって乾燥させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明した。しかし、上述の各実施形態は例示に過ぎず、本発明は他の種々の形態で実施することができる。次に、他の実施形態について簡単に説明する。なお、以下の説明では、既に説明した構成と同様の構成には同じ符号を使用し、その説明は適宜省略する。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係るインク乾燥装置150について説明する。図13は、第2実施形態に係るインク乾燥装置150の正面図である。図14は、第2実施形態に係る印刷システム200の右側面図である。第1実施形態では、インク乾燥装置50は、図1に示すように、印刷装置10に取り付けられていた。しかしながら、本発明に係るインク乾燥装置は、印刷装置10に取り付けられていなくてもよい。例えば、第2実施形態では、図13に示すように、インク乾燥装置150は、印刷装置10に対して独立している。インク乾燥装置150は、第1実施形態と同様の本体51を備えている。
ここでは、インク乾燥装置150は、脚151を備えている。脚151は、本体51に設けられている。本実施形態では、脚151は、本体51の左端および右端に2つ設けられている。ここでは、本体51は、支持部材157a、157bを備えている。支持部材157aは、カバー56の左板56L(図10参照)を支持している。支持部材157bは、カバー56の右板56R(図10参照)を支持している。2つの脚151は、支持部材157a、157bにそれぞれ接続されている。なお、2つの脚151の下端には、キャスタ152が設けられていてもよい。
なお、本実施形態では、インク乾燥装置50は、支持部材157a、157bに対する対向板55の角度を調節する角度調節機構を備えていてもよい。ここでは、カバー56の左板56Lは、支持部材157aに回転可能に支持されており、カバー56の右板56Rは、支持部材157bに回転可能に支持されている。そのため、支持部材157aに対する左板56Lの角度、および、支持部材157bに対する右板56Rの角度を調節することで、対向板55の角度を調節することができる。
本実施形態では、図14に示すように、本体51がプラテン16の下流側プラテン17cの上方に位置するように、インク乾燥装置150を印刷装置10の前方に配置する。このことで、第1実施形態と同様に、プラテン16に載置された記録媒体5に吐出されたインクを乾燥させることができる。
また、本実施形態では、インク乾燥装置150は、印刷装置10に対して独立して移動することが可能である。よって、印刷装置10に対するインク乾燥装置150の位置を変更し易い。よって、印刷装置10に対するインク乾燥装置150の位置の微調整を行い易い。
上記各実施形態では、図7に示すように、インク乾燥装置の本体51は、プラテン16の下流側プラテン17cの上方に配置されていた。しかしながら、インク乾燥装置の本体51は、プラテン16の上流側プラテン17bの上方に配置されていてもよい。この場合、インク乾燥装置は、上流側プラテン17b上に位置する記録媒体5に予備的に熱を加えることができる。よって、予備的に熱が加えられた記録媒体5にインクが吐出されるため、インクを乾燥させ易い。
上記各実施形態では、熱放射層55a、55b(図8参照)は、熱放射塗料が塗布されることで形成されていた。しかしながら、熱放射層55a、55bは、熱放射シートまたは熱放射板であってもよい。例えば、熱放射シートは、アクリル、ポリプロピレンまたはシリコーン、ポリオレフイン、ウレタン、エポキシ他の樹脂に熱放射セラミック粉を分散させたシートであるとよい。この場合であっても、上記各実施形態と同様の効果が得られる。
上記各実施形態では、印刷装置10は、キャリッジ30が主走査方向Yに移動し、プラテン16に載置された記録媒体5が副走査方向Xに移動するように構成されていたが、これには限定されない。キャリッジ30と記録媒体5との移動は相対的なものであり、そのどちらかが主走査方向Yまたは副走査方向Xに移動してもよい。例えば、記録媒体5は移動不能に配置され、キャリッジ30が主走査方向Yおよび副走査方向Xの両方向に移動可能なように構成されていてもよい。また、キャリッジ30および記録媒体5のいずれもが両方向に移動可能なように構成されていてもよい。
さらに、ここに開示される技術は様々なタイプの印刷装置を備えた印刷システムに適用することができる。上記各実施形態で示したロール状の記録媒体5を搬送する、所謂、Roll-to-Rollタイプの印刷装置10の他、例えばフラットベッドタイプのインクジェットプリンタを備えた印刷システムにも同様に適用することができる。また、印刷装置10は独立したプリンタとして単独で使用されるものに限定されず、他の装置と組み合わせたものであってもよい。例えば、印刷装置10は、他の装置に内蔵されていてもよい。
5 記録媒体
10 印刷装置
16 プラテン(載置部)
50、150 インク乾燥装置
51 本体
52 熱発生機構
55 対向板
55a、55b 熱放射層
57 排出孔
58 吸入スリット
59 排出スリット
61 熱源ケース
62 熱源
63 ファン
71 第3ガイド(ガイド)
80 制御装置
100、200 印刷システム

Claims (14)

  1. 記録媒体に吐出されたインクを乾燥させるインク乾燥装置であって、
    前記記録媒体と対向する対向板を有し、内部に空間が形成された本体と、
    前記本体の内部の空間に配置され、熱を発生させる熱発生機構と、
    を備え、
    前記対向板には、複数の排出孔が形成され、
    前記対向板の前記記録媒体側の面である外面には、熱放射層が形成されている、インク乾燥装置。
  2. 前記対向板の前記外面とは反対の内面には、前記熱放射層が形成されている、請求項1に記載されたインク乾燥装置。
  3. 前記熱放射層は、熱放射塗料によって形成されている、請求項1または2に記載されたインク乾燥装置。
  4. 前記熱放射塗料には、少なくとも金属酸化物が含まれている、請求項3に記載されたインク乾燥装置。
  5. 前記熱発生機構は、
    前記本体の内部に配置され、内部に空間が形成された熱源ケースと、
    前記熱源ケースの内部に配置され、熱を発生させる熱源と、
    前記熱源ケースに設けられたファンと、
    を備え、
    前記熱源ケースには、前記熱源によって発生された熱が前記本体の内部の空間に排出される熱源側排出孔が形成され、
    前記本体には、前記ファンと前記本体の外側とを連通させる吸入スリットが形成された、請求項1から4までの何れか1つに記載されたインク乾燥装置。
  6. 前記本体は、内部の空間を前記対向板と共に囲うカバーを有し、
    前記対向板と、カバーとの間には、排出スリットが形成され、
    前記本体には、前記排出スリットと連通し、前記熱源によって発せれた熱の一部が通過する通過路が形成された、請求項5に記載されたインク乾燥装置。
  7. 前記本体は、所定の第1方向に延びており、
    前記吸入スリットは、前記第1方向と平面視において直交する第2方向の一端側の前記カバーと前記対向板との間に形成され、
    前記排出スリットは、前記第2方向の他端側に形成されている、請求項6に形成されたインク乾燥装置。
  8. 前記排出スリットには、下方および前記第2方向の一端側に向かって斜めに延びたガイドが設けられた、請求項7に記載されたインク乾燥装置。
  9. 前記熱発生機構は、前記ファンに接続された駆動モータを備え、
    前記対向板に設けられた温度センサと、
    前記駆動モータ、前記熱源および前記温度センサに通信可能に接続された制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記温度センサによって検出された温度である検出温度が所定の第1の温度以下であるか否かを判定し、前記検出温度が前記第1の温度以下の場合、前記ファンの回転数が所定の第1の回転数になるように前記駆動モータを制御すると共に、前記熱源から発せられる熱の熱量が所定の第1の熱量になるように前記熱源を制御する初期制御部と、
    印刷時、前記ファンの回転数が前記第1の回転数よりも大きい第2の回転数になるように前記駆動モータを制御する印刷制御部と、
    印刷完了時、前記熱源から発せられる熱を停止させる第1印刷完了制御部と、
    前記第1印刷完了制御部によって前記熱源から発せられる熱が停止された後、前記温度センサによって検出された前記検出温度が前記第1の温度よりも低い第2の温度以下であるか否かを判定し、前記検出温度が前記第2の温度以下の場合、前記ファンが停止するように前記駆動モータを停止させる第2印刷完了制御部と、
    を備えた、請求項5から8までの何れか1つに記載されたインク乾燥装置。
  10. 前記本体から下方に延びた脚を備えた、請求項1から9までの何れか1つに記載されたインク乾燥装置。
  11. 請求項1から9までの何れか1つに記載されたインク乾燥装置と、
    前記記録媒体が載置される載置部と、前記載置部に向かってインクを吐出するインクヘッドとを備えた印刷装置と、
    を備えた、印刷システム。
  12. 前記インクヘッドが摺動自在に設けられ、かつ、主走査方向に延びたガイドレールを備え、
    前記載置部は、前記主走査方向に向かって延び、
    前記インク乾燥装置の前記本体の前記対向板は、前記主走査方向に向かって延びている、請求項11に記載された印刷システム。
  13. 前記インク乾燥装置は、前記対向板が前記載置部と対向し、かつ、前記載置部の上方に位置するように前記印刷装置に取り付けられている、請求項12に記載された印刷システム。
  14. 前記載置部に載置された前記記録媒体を前記インクヘッドに対して相対的に副走査方向に搬送する媒体搬送機構を備え、
    前記インク乾燥装置は、前記載置部における前記副走査方向の一端側または他端側の上方に配置されている、請求項13に記載された印刷システム。


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