JP2018159179A - 杭基礎構造およびその構築方法 - Google Patents

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【課題】杭と柱の接合箇所において芯ずれを吸収するために杭頭接合周囲体が大きくなるのを抑制できる杭基礎構造およびその構築方法を提供する。【解決手段】地中に打ち込まれた杭1と、上記杭1よりも細く、当該杭1の上部に立設された杭頭部11と、上記杭頭部11の周囲を囲う鋼製の杭頭接合周囲体2と、上記杭頭接合周囲体2内に入り込むとともに上記杭頭部11の上部側が挿入された柱脚部51と、上記杭頭接合周囲体2内および上記柱脚部51内に充填されたコンクリート3と、を備える。【選択図】図2

Description

この発明は、地中に打ち込まれた杭の杭頭部に鋼管からなる接合体が設けられた杭基礎構造およびその構築方法に関する。
特許文献1には、地面に打ち込まれた鋼管杭の杭頭天面高さ位置から所定の寸法下方の位置において、鋼管杭の内部に内プレートが設置されると共に、鋼管杭の杭頭内部に内プレートを受けとしてコンクリートが打設され、該コンクリートにアンカーボルトが植設され、該アンカーボルトで鉄骨柱のベースプレートがジョイントされている鉄骨柱と鋼管杭のジョイント構造が開示されている。この構造であれは、杭が多少の芯ずれを起こして地面に打ち込まれたとしても、この杭と柱の接合部において上記芯ずれを吸収することが可能となる。
また、特許文献2には、上部外周に複数のずれ止めリングが取付けられ地盤に建込まれる杭と、該杭の杭頭部に設置される垂直位置調整治具と、コンクリートの充填穴を有し上部構造物が接合されるトッププレートが上端部に設けられ、下部内周面にずれ止めリングが取付けられて上記杭の上部に嵌合され上記トッププレートが上記垂直位置調整治具上に載置される接合治具と、該接合治具の下端部を閉塞する閉塞板と、上記充填穴から接合治具内に充填されるコンクリートとを備えた杭と上部構造物との接合構造が開示されている。
特許第4545470号 特許第4657028号
ところで、杭と柱の接合にアンカーボルトを用いると、上記柱に対する横方向の荷重によって、上記アンカーボルトが伸びて柱が傾き建物の層間変形が大きくなるおそれがある。この点、特許文献1に開示の技術では、柱と杭の接合箇所がコンクリートで固められるため、上記の柱傾きの恐れは小さい。しかしながら、杭の打ち込みの芯ずれを杭と柱の接合部において吸収するために外鋼管が大きくなるという欠点がある。また、柱の設置と基礎工事を同時進行で行う必要がある。
一方、特許文献2に開示の技術でも、杭の打ち込みの芯ずれを杭と柱の接合部において吸収するために接合治具を大きくする必要がある。また、柱の設置と基礎工事を同時進行で行う必要がある。
この発明は、上記の事情に鑑み、杭と柱の接合箇所において芯ずれを吸収するために杭頭接合周囲体が大きくなるのを抑制できる杭基礎構造およびその構築方法を提供することを目的とする。
この発明の杭基礎構造は、上記の課題を解決するために、地中に打ち込まれた杭と、上記杭よりも細く、当該杭の上部に立設された杭頭部と、上記杭頭部の周囲を囲う鋼製の杭頭接合周囲体と、上記杭頭接合周囲体内に入り込むとともに上記杭頭部の上部側が挿入された柱脚部と、上記杭頭接合周囲体内および上記柱脚部内に投入されたコンクリートと、を備えることを特徴とする。
上記の構成であれば、上記杭の打ち込みの芯ずれに対しては、上記杭よりも細い上記杭頭部に対して上記柱脚部および上記杭頭接合周囲体を既定の位置にずらせばよいので、上記杭頭部との接触を回避するための上記柱脚部側で設定する空隙領域を、上記杭自体に対して設定する場合の空隙領域に比べて狭くできる。これにより、上記杭頭接合周囲体の横幅を小さくしてスリム化を図りつつ、上記芯ずれの解消を図ることができる。また、上記杭頭部の上部側が上記柱脚部内に挿入されるので、上記杭と上記柱脚部との接合強度を向上させることができる。また、上記杭頭部の上部側を上記柱脚部内に位置させない構造に比べて、上記杭頭接合周囲体の高さを低くすることが可能になる。
上記柱脚部は、柱本体と別体であって当該柱本体に接続されてもよい。これによれば、基礎工事において柱全体ではなく、上記柱脚部を配置し、この柱脚部内および上記杭頭接合周囲体内に上記コンクリートを投入して基礎工事を終わらせた後に、建て方において柱本体を建てる作業を行っていくことができる。
上記杭頭部は上記杭の上部側に投入されたコンクリートによって立設されていてもよい。或いは、上記杭頭部は上記杭の上面に取り付けられた板部に固定されていてもよい。
上記杭頭接合周囲体の下部の内側に開口を有する底板が設けられていてもよい。上記底板によって上記杭頭接合周囲体に基礎梁が接合されることに対する強度向上を図ることができる。上記開口の直径は上記杭の直径よりも小さくてもよい。また、上記杭頭接合周囲体の下端が上記底板よりも下方に突出していてもよい。
上記杭頭接合周囲体内に上記柱脚部を支持する支持部が設けられていてもよい。これによれば、当該杭基礎構造の構築において、上記柱脚部を支持した状態で上記コンクリートを投入することができる。また、上記支持部は上記柱脚部の水平方向の位置ずれを規制する手段を備えてもよい。これによれば、上記コンクリートの投入で上記柱脚部が水平方向に位置ずれするのを防止することができる。
また、この発明の杭基礎構造を構築する方法は、杭を地中に打ち込む工程と、上記杭の上部側に当該杭よりも細い杭頭部を立設する工程と、上記杭頭部を囲うように杭頭接合周囲体を配置する工程と、柱脚部の下部側を上記杭頭接合周囲体内に位置させるとともに、上記杭頭部の上部側を下面側の開口から挿入させる工程と、コンクリートを上記杭頭接合周囲体内および上記柱脚部内に投入する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明であれば、杭と柱の接合箇所において芯ずれを吸収するために杭頭接合周囲体が大きくなるのを抑制できるという効果を奏する。
本発明の実施形態にかかる杭基礎構造を構築する方法の途中段階を示した説明図である。 図1の実施形態にかかる杭基礎構造の断面を示した説明図である。 図1の実施形態にかかる杭基礎構造の斜視説明図である。 本発明の他の実施形態にかかる杭基礎構造を構築する方法の途中段階を示した説明図である。 図4の実施形態にかかる杭基礎構造の断面を示した説明図である。
以下、この発明の実施形態に係る杭基礎構造を添付図面に基づいて説明する。図1は、この実施形態に係る杭基礎構造を構築する方法の途中段階を示しており、図2および図3はこの実施形態に係る杭基礎構造を示している。
この実施形態に係る杭基礎構造では、例えば、円形鋼管からなる杭1が根切り箇所100の地中に打ち込まれている。この杭1の上端は、上記根切り箇所100の底面から多少突出していてもよいし、突出していなくてもよい。上記杭1の上部側には、上記杭1の内径よりも小径の杭頭部11が設けられている。この杭頭部11は、例えば、金属製のボルト状部材11aを、その頭部が下向きになるように配置されてなり、当該ボルト状部材11aの先端螺子部に当該ボルト状部材11aの直径よりも大きなナット11bを設けた構造を有している。そして、上記杭1の上部側にはコンクリート12が1m程度の深さで充填されており、硬化したコンクリート12によって上記杭頭部11が立設支持されている。なお、上記杭頭部11の上記のボルト状の構造として他のボルト状の構造を用いてもよいし、また、上記杭頭部は上記のボルト状の構造に限らず、例えば、複数本の鉄筋を杭内において杭内径よりも小径の環状に配置した構造とすることもできる。
上記杭頭部11の周囲を囲うように角形鋼管からなる杭頭接合周囲体2が配置されている。この杭頭接合周囲体2の上面部には、トッププレート22が設けられている。このトッププレート22は、後述する例えば角形鋼管からなる柱脚部51が挿入される開口22aを有する。
上記杭頭接合周囲体2の側面には、地中梁4が取り付けられる。もちろん、地中梁4に限らず、地中に完全に埋まらない基礎梁とすることもできる。上記地中梁4は、例えば、H形鋼からなり、端面にエンドプレート4aを有している。このエンドプレート4aには、水平方向に挿通孔が複数形成されている。また、上記杭頭接合周囲体2の側面にも、上記エンドプレート4aの上記挿通孔の配置に対応した配置で水平方向に挿通孔が複数形成されている。上記地中梁4は、上記挿通孔を通して設けられたボルト・ナット41によって、上記杭頭接合周囲体2の側面に固定される。上記ボルト・ナット41による締結作業は、上記コンクリート3が未投入の段階で、作業者が上記開口22aから手を入れて行うことができる。
上記杭頭接合周囲体2の内壁面には、その高さ方向略中間位置において上記柱脚部51を支持する支持板25が固定されている。上記支持板25には位置ずれ防止用のピン25aが立設されている。そして、上記柱脚部51の下部側は上記杭頭接合周囲体2内に入れられており、この下部側に設けられている下部板部51aの水平方向突出部に形成されたピン挿通穴に上記ピン25aが挿通されている。なお、上記支持板25を内ダイヤフラムのような環状形板とし、この環状形板にコンクリートを通過させる貫通孔を形成しておいてもよい。
また、上記下部板部51aには、例えば円形の開口51bが形成されており、この開口51bから上記杭頭部11の上部(ナット11b)が上記柱脚部51内に入り込んでいる。上記開口51bの直径および上記柱脚部51の本体部内径は、上記杭1の打ち込み誤差(例えば、100mm程度)を吸収できるように設定されている。
上記柱脚部51の上部側は上記開口22aを越えて上記杭頭接合周囲体2の上側に突出されている。また、上記柱脚部51の上端部には、上部板部51cが設けられている。上記上部板部51cには、例えば円形の開口51dが形成されており、この開口51dからコンクリート3が充填できるようになっている。
また、上記上部板部51cの水平方向突出部には、柱本体5のベースプレート5aをボルト・ナット52によって固定することができる。すなわち、この実施形態では、上記柱脚部51は、柱本体5と別体であって当該柱本体5に接続される構造となっている。なお、上記接続は、ボルト・ナット52に限らず、溶接を用いてもよい。
上記柱脚部51の上記開口51dからコンクリート3が充填されると、上記杭頭接合周囲体2内、上記柱脚部51内、および上記杭頭部11の周囲に上記コンクリート3が満たされ、これら杭頭接合周囲体2内、上記柱脚部51内、および上記杭頭部11がコンクリート3によって一体化された構造となる。また、上記杭頭接合周囲体2の下方へのコンクリート流出によって、当該杭頭接合周囲体2の下側にも上記コンクリート3が存在する。なお、上記ピン25aによって、上記コンクリート3の投入圧による上記柱脚部51の水平方向の位置ずれが防止される。上記ピン25aに代えてボルト等を用いた位置ずれ防止手段を採用することもできる。なお、上記柱脚部51の上記開口51dからコンクリート3が充填されることに限らず、上記杭頭接合周囲体2の下側からコンクリート3を充填してもよく、また、上記トッププレート22に空気抜け孔を形成しておいてもよい。また、上記コンクリート3を上記杭頭接合周囲体2内にフルに充填するのではなく、上記トッププレート22の下面の例えば下50mm程度のところまで投入し、このコンクリート3上に無収縮モルタルを充填するようにしてもよい。
ここで、上記杭頭接合周囲体2は、例えば、上記柱脚部51を上記支持板25に支持させない状態で、クレーンによって持ち上げられて、当該杭頭接合周囲体2内に上記杭頭部11が入り込むように降下される。そして、上記柱脚部51を上記杭頭接合周囲体2内に入れる前に、先述したように、上記ボルト・ナット41による締結作業を、作業者が上記開口22aから手を入れて行うこととすることで、上記杭頭接合周囲体2のスリム化が図れる。もちろん、上記柱脚部51を上記支持板25に支持させた状態で、クレーンによって持ち上げて、当該杭頭接合周囲体2内および上記開口51b内に上記杭頭部11が入り込むように降下させることもできる。上記杭頭接合周囲体2内に上記杭頭部11を入り込ませるとき、上記杭1の打ち込み位置に誤差が生じていたとしても、上記柱脚部51に形成された上記開口51bの直径および上記柱脚部51の本体部内径は、上記杭1の打ち込み誤差を吸収できる大きさに設定されているので、当該杭頭接合周囲体2を規定の位置に設置することができる。また、この設置においては、例えば、上記杭頭接合周囲体2の下の4か所に断面略L字形の部材を介在させて設置高さ調整等を行うことができる。また、この設置においては、上記杭頭接合周囲体2の下側において、上記根切り箇所100の底面との間に隙間が形成されることになる。上記充填された上記コンクリート3が上記隙間から漏れ出る場合には、上記杭頭接合周囲体2の下部の外周側に堰き止め板(枠)6を配置して上記隙間から漏れ出ようとする上記コンクリート3を堰き止めるようにしてもよい。
また、上記杭基礎構造を構築する方法の一形態は、上述したように、上記杭1を地中に打ち込む工程と、上記杭1の上部側に当該杭1よりも細い杭頭部11を立設する工程と、上記杭頭部11を囲うように杭頭接合周囲体2を配置する工程と、柱脚部51の下部側を上記杭頭接合周囲体2内に位置させるとともに、上記杭頭部11の上部側を下面側の開口51bから挿入させる工程と、上記杭頭接合周囲体2に地中梁を取り付ける工程と、コンクリート3を上記杭頭接合周囲体2内および上記柱脚部51内に充填する工程と、を有する。なお、上記地中梁を取り付ける工程については、上記H形鋼からなる地中梁4を締結で締結する方法の他、例えば、地中梁を鉄筋コンクリート造りとするときの鉄筋となる部材を上記杭頭接合周囲体2に取り付ける方法等もある。また、上記柱脚部51を上記杭頭接合周囲体2内にセットした状態で当該杭頭接合周囲体2を上記杭頭部11上に配置してもよいし、上記杭頭接合周囲体2を上記杭頭部11上に配置した後に上記柱脚部51を上記杭頭接合周囲体2内にセットしてもよい。また、上記コンクリート3の充填は土間コンクリートを打つ際に行うようにしてもよい。
上記杭基礎構造であれば、上記杭頭部11の周囲を囲う鋼製の杭頭接合周囲体2とこの杭頭接合周囲体2内に充填された上記コンクリート3とによって、柱脚部分においていわゆるCFT(Concrete Filled Steel Tube)構造が得られる。そして、上記杭1よりも細い上記杭頭部11が上記杭頭接合周囲体2内に存在することで、半剛接合構造が得られることになる。
また、上記杭1の打ち込みの芯ずれに対しては、上記杭1よりも細い上記杭頭部11に対して上記柱脚部51および上記杭頭接合周囲体2を既定の位置にずらせばよいので、上記杭頭部11との接触を回避するための上記柱脚部51側で必要となる空隙領域を、上記杭自体に対して設定する場合の空隙領域に比べて狭くできる。これにより、上記芯ずれの解消を図りつつ、上記杭頭接合周囲体2の横幅を小さくしてスリム化することができる。なお、上記の芯ずれだけでなく、上記杭1のずれに対して上記杭頭部11の位置もずらすことができる。また、杭自体を接合周囲体に入れ込む場合には、杭径と同程度の深さまで杭自体を入れ込むために、梁との接合の観点から上記接合周囲体の高さが高くなるが、上記杭頭部11を上記杭頭接合周囲体2内および上記柱脚部51内に入れ込む構造であると、当該杭頭接合周囲体2の高さを低くすることが可能になる。
また、柱全体ではなく、上記柱脚部51を配置すると、上記コンクリート3を充填する基礎工事が終わった後に、建て方において柱本体5を建てる作業を行っていくことができる。すなわち、柱本体5の設置と基礎工事を同時進行で行うという制約を受けずに済むため、特に住宅建設において望ましい施工手順を実現できる。
一方、柱脚部が柱本体に一体に設けられる柱を用いる場合には、柱の設置と基礎工事を同時進行で行うという制約を受けることになる。また、このような柱を用いる場合においては、上記コンクリート3を上記トッププレート22の開口22aと柱との隙間から投入することができる。また、このような柱を用いる場合において、当該柱の柱脚を上記杭頭接合周囲体2内に支持部25にボルト等で固定した上で、当該柱付きの杭頭接合周囲体2を上記杭頭部11上に配置するようにしてもよいし、上記杭頭接合周囲体2を上記杭頭部11上に配置した後に上記柱を上記杭頭接合周囲体2内にセットしてもよい。
図4および図5に他の実施形態の杭基礎構造を示す。この杭基礎構造では、上記杭頭接合周囲体2の下部の内側には水平に底板21が設けられており、この底板21には上記杭頭部11を通す開口21aが形成されている。この開口21aの直径は、上記杭1の打ち込み誤差(例えば、100mm程度)を吸収できるように設定されており、上記杭頭部11よりも大きい一方で、例えば、上記杭1の外径よりも小さくされている。また、上記底板21の縁部には、水抜き孔21bが複数個形成されている。また、上記底板21は、上記杭頭接合周囲体2の下端よりも上側となる位置に設けられており、上記杭頭接合周囲体2の下端が上記底板21よりも下側に突き出た構造となっている。
また、杭頭部11Aは、例えば、両切りボルト部材11cを備えており、当該両切りボルト部材11cの上側端螺子部にナット11bを設けた構造を有している。そして、この杭頭部11Aは、上記杭1の上面に取り付けられた板部13に固定されることによって当該杭1の上部に立設されている。この例では、上記板部13に縦方向に形成された挿通孔に上記杭頭部11Aの下端側が挿通されており、上記板部13の上側と下側で各々上記両切りボルト部材11cに螺合された2個のナット14が締め付けられて上記板部13に上記杭頭部11Aが固定されている。また、上記板部13は、例えば、現場での溶接によって上記杭1の上端に固定することができる。なお、上記板部13の板厚は厚くしておくのが望ましい。また、上記杭1内の上部にコンクリート12を充填しても構わない。下側のナット14は上記板部13に溶接固定されていてもよい。
上記杭頭接合周囲体2の下部の内側に底板21が設けられていると、当該杭頭接合周囲体2に地中梁4が接合されることに対する強度向上を図ることができる。
また、上記杭頭接合周囲体2の下端が上記底板21の下方に突出する構造としたが、これに限らず、上記杭頭接合周囲体2の下端と上記底板21とを面一にしてもよいものである。
また、以上の例では、上記杭頭接合周囲体2は角形鋼管であったが、円形鋼管とすることもできる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1 :杭
2 :杭頭接合周囲体
3 :コンクリート
4 :地中梁
4a :エンドプレート
5 :柱
5a :ベースプレート
6 :堰き止め板
11 :杭頭部
11A :杭頭部
11a :ボルト状部材
11b :ナット
11c :両切りボルト部材
12 :コンクリート
13 :板部
14 :ナット
21 :底板
21a :開口
21b :水抜き孔
22 :トッププレート
22a :開口
25 :支持板
25a :ピン
41 :ボルト・ナット
51 :柱脚部
51a :下部板部
51b :開口
51c :上部板部
51d :開口
52 :ボルト・ナット
100 :根切り箇所

Claims (8)

  1. 地中に打ち込まれた杭と、上記杭よりも細く、当該杭の上部に立設された杭頭部と、上記杭頭部の周囲を囲う鋼製の杭頭接合周囲体と、上記杭頭接合周囲体内に入り込むとともに上記杭頭部の上部側が挿入された柱脚部と、上記杭頭接合周囲体内および上記柱脚部内に投入されたコンクリートと、を備えることを特徴とする杭基礎構造。
  2. 請求項1に記載の杭基礎構造において、上記柱脚部は、柱本体と別体であって当該柱本体に接続されることを特徴とする杭基礎構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の杭基礎構造において、上記杭頭部は上記杭の上部側に投入されたコンクリートによって立設されていることを特徴とする杭基礎構造。
  4. 請求項1または請求項2に記載の杭基礎構造において、上記杭頭部は上記杭の上面に取り付けられた板部に固定されることによって立設されていることを特徴とする杭基礎構造。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の杭基礎構造において、上記杭頭接合周囲体の下部の内側に開口を有する底板が設けられていることを特徴とする杭基礎構造。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の杭基礎構造において、上記杭頭接合周囲体内に上記柱脚部を支持する支持部が設けられていることを特徴とする杭基礎構造。
  7. 請求項6に記載の杭基礎構造において、上記支持部は上記柱脚部の水平方向の位置ずれを規制する手段を備えることを特徴とする杭基礎構造。
  8. 杭を地中に打ち込む工程と、上記杭の上部側に当該杭よりも細い杭頭部を立設する工程と、上記杭頭部を囲うように杭頭接合周囲体を配置する工程と、柱脚部の下部側を上記杭頭接合周囲体内に位置させるとともに、上記杭頭部の上部側を下面側の開口から挿入させる工程と、コンクリートを上記杭頭接合周囲体内および上記柱脚部内に投入する工程と、を含むことを特徴とする杭基礎構造の構築方法。
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