JP2018158835A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のトレイを備えて成る多段式の媒体受け手段が自動で伸縮する際の各トレイの動作をより一層円滑に行う。【解決手段】媒体排出方向+Yに沿って変位可能な第1トレイ11と第2トレイ12とを備えて成り、第1トレイ11と第2トレイ12の少なくとも一部が装置本体2に収納される収納状態と、第2トレイ12が媒体排出方向+Yに変位して用紙を受ける展開状態と、をとる排紙トレイ10と、排紙トレイ10を駆動するモーター31と、モーター31の動力を排紙トレイ10に伝達する伝達手段とを備え、前記伝達手段は、第1トレイ11に接触してモーター31の動力を第1トレイ11に伝える第1歯車41と、第2トレイ12に接触してモーター31の動力を第2トレイ12に伝える第2歯車42とを備える。【選択図】図11

Description

本発明は、記録後の媒体を受ける媒体受け手段を備えた記録装置に関する。
プリンター等に代表される記録装置においては、媒体としての用紙に記録を行う記録手段の下流側に排出ローラー対等の排出手段が設けられ、記録後の用紙が装置外部に排出されるとともに、媒体受け手段としての媒体受けトレイ(スタッカーなどと呼ばれることもある)によって受けられるように構成されているものがある。
そして、このような媒体受けトレイが、装置本体に収納された収納状態と、装置本体から用紙排出方向に展開した展開状態との間で変位可能であり、モーター等の駆動源によって前記収納状態と前記展開状態とを自動で切り換え可能に構成されるものがある(例えば、特許文献1)。
また、前記媒体受けトレイをコンパクトに装置本体に収納しつつ、用紙が排出方向に長い大きなサイズの用紙を受けるため、前記収納状態において重ねられる複数のトレイを備えた多段式の媒体受けトレイが採用される場合がある(例えば、特許文献2)
特開2013−209190号公報 特開2004−338873号公報
ここで、多段式の媒体受けトレイの例である特許文献2において、排紙トレイ14(媒体受けトレイに相当)は、4枚のトレイ板がリンク機構26により伸縮されるように構成されている(特許文献2の図8)。
そして特許文献2の構成では、モータ55の主軸に固定された駆動歯車56が、リンク28に固定された被駆動歯車57に対して中間歯車58を介して駆動力を伝達し、これによりリンク機構26が伸縮し、ひいては4枚のトレイ板がスライド動作する構成となっている。
ここで、4枚のトレイ板の摩擦力が、摩耗等に起因して大きくなると、モータ55の駆動力をリンク機構26に伝達した際にリンク28、29に撓みが生じ、その撓みの解放を伴ってトレイ板のスライド動作が行われることとなる。
そしてリンク28、29の撓みは、基端側のトレイ板21よりも、先端側のトレイ板24のほうが影響を大きく受ける為、特に先端側のトレイ板24のスライド動作に円滑性が損なわれ、リンク28、29の撓みが解放される際の急激なスライド動作を招き、製品の品質上好ましくない。
そこで本発明の目的は、複数のトレイを備えて成る多段式の媒体受け手段が自動で伸縮する際の各トレイの動作をより一層円滑に行うことにある。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様に係る記録装置は、媒体に記録を行う記録部を備える装置本体と、媒体排出方向に沿って変位可能な複数のトレイを備えて成るとともに、前記複数のトレイの少なくとも一部が前記装置本体に収納される収納状態と、前記複数のトレイのうち少なくとも一つが前記収納状態よりも媒体排出方向に変位して前記媒体を受ける展開状態と、をとる媒体受け手段と、前記媒体受け手段を駆動する駆動源と、前記駆動源の動力を前記媒体受け手段に伝達する伝達手段と、を備え、前記媒体受け手段を構成する前記複数のトレイは、少なくとも第1トレイと、前記展開状態において前記第1トレイより媒体排出方向下流に位置する第2トレイと、を含み、前記伝達手段は、前記第1トレイに接触して前記駆動源の動力を前記第1トレイに伝える第1回転体と、前記第2トレイに接触して前記駆動源の動力を前記第2トレイに伝える第2回転体と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記伝達手段が、前記第1トレイに接触して前記駆動源の動力を前記第1トレイに伝える第1回転体と、前記第2トレイに接触して前記駆動源の動力を前記第2トレイに伝える第2回転体と、を備えるので、前記駆動源の回転動力が各トレイに直接伝達されることで各トレイの変位動作を円滑に実行することができる、特に前記展開状態において下流側に位置するトレイ(前記第2トレイ)も円滑に変位動作させることができる。
尚、前記複数のトレイは必ずしも第1、第2の二つのトレイのみで構成されるとは限らず、三つ以上のトレイで構成される場合もあり、その場合の第1、第2トレイとは、前記展開状態において或るトレイと、その下流側に位置するトレイとの関係を指す。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記第1回転体は、前記第1トレイの側面に接触し、前記第2回転体は、前記第2トレイの側面に接触する構成である、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記第1回転体は、前記第1トレイの側面に接触する構成であり、即ち剛性の高い側面に対して接触する構成であるので、前記第1回転体が前記第1トレイに接触した際の前記第1トレイの変形を抑制できる。前記第2回転体と前記第2トレイとの関係についても、同様である。
本発明の第3の態様は、第1の態様または第2の態様において、前記展開状態は、前記収納状態から、前記第1トレイが前記収納状態における位置に留まったまま前記第2トレイのみが前記媒体排出方向に変位した第1の展開状態と、前記第1の展開状態から、前記第2トレイが前記媒体排出方向に変位した第2の展開状態と、を含み、前記伝達手段は、前記媒体受け手段が、前記収納状態から前記第1の展開状態に移行する際に、前記第2回転体が前記第2トレイに接触し、前記第1の展開状態から前記第2の展開状態に移行する際に、前記第1回転体が前記第1トレイに接触する構成であることを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体受け手段の、前記収納状態から前記展開状態への状態切り替えをスムースに行うことができる。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記伝達手段は、前記媒体受け手段が、前記第2の展開状態から前記第1の展開状態に移行する際に、前記第1回転体が前記第1トレイに接触し、前記第1の展開状態から前記収納状態に移行する際に、前記第2回転体が前記第2トレイに接触する構成であることを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体受け手段を前記収納状態から前記展開状態にする際の逆転動作により、前記展開状態から前記収納状態にすることができる。
本発明の第5の態様は、第1の態様から第4の態様のいずれか一つにおいて、前記伝達手段は、前記第1トレイの側面に複数の歯を備えて構成される第1ラック部と、前記第2トレイの側面に複数の歯を備えて構成される第2ラック部と、前記第1ラック部の前記歯に係合する、前記第1回転体を構成する第1歯車と、前記第2ラック部の前記歯に係合する、前記第2回転体としての第2歯車と、が同じ回転軸上に配設されたピニオン部を備えて構成されることを特徴とする。
本態様によれば、ラック・ピニオン機構を用い、第1の態様から第4の態様のいずれか一つの構成を構成簡単に実現できる。
本発明の第6の態様は、第5の態様において、前記ピニオン部は、前記第1歯車と前記第2歯車との間に、前記第1歯車に対する前記第2歯車の回転を一定範囲で許容する付勢手段を備える、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記ピニオン部は、前記第1歯車と前記第2歯車との間に、前記第1歯車に対する前記第2歯車の回転を一定範囲で許容する付勢手段を備えるので、前記第1歯車と前記第2歯車との間の位相ずれを抑制または回避することができる。
本発明の第7の態様は、第1の態様から第6の態様のいずれか一つにおいて、前記第1トレイは、前記媒体排出方向に間隔を空けて設けられる第1被接触部と第2被接触部とを備え、前記第2トレイは、前記第1被接触部に接触して前記第2トレイの前記第1トレイに対する展開方向への所定以上の移動を規制し、前記第2被接触部に接触して前記第2トレイの前記第1トレイに対する収納方向への所定以上の移動を規制する規制部を備える、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記第2トレイを前記第1トレイに対して所定の範囲で進退させる構成とすることができる。
本発明の第8の態様は、第5の態様または第6の態様において、前記第1トレイは、前記媒体排出方向に間隔を空けて設けられる第1被接触部と第2被接触部とを備え、前記第2トレイは、前記第1被接触部に接触して前記第2トレイの前記第1トレイに対する展開方向への所定以上の移動を規制し、前記第2被接触部に接触して前記第2トレイの前記第1トレイに対する収納方向への所定以上の移動を規制する規制部を備え、前記第1被接触部と前記規制部、及び、前記第2被接触部と前記規制部は、前記第1ラック部と前記第2ラック部との位相が合う位置で互いに接触する、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記第1トレイに対する前記第2トレイの移動が規制された状態で、前記第1ラック部と前記第2ラック部との位相を合わせることができる。
本発明の第9の態様は、第8の態様において、前記規制部が前記第1被接触部に接触した際に、前記第1ラック部の前記媒体排出方向の先端側と前記第2ラック部の前記媒体排出方向の後端側が重なる構成であり、前記第1ラック部の前記先端側と前記第2ラック部の前記後端側の少なくとも一方は、歯が端部側に向けて段階的に低くなるように形成されている、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記第1ラック部と前記第2ラック部との位相を合わせ易くすることができる。
本発明の第10の態様は、第1の態様から第9の態様のいずれか一つにおいて、前記伝達手段は、前記駆動源と前記第1回転体の間、及び、前記駆動源と前記第2回転体の間に摩擦クラッチを備えることを特徴とする。
本態様によれば、手動により前記媒体受け手段の収納状態と展開状態の切り替えを行うことができる。
本発明の第11の態様は、第5の態様において、前記第2トレイは、前記媒体排出方向の上流側の端部側が開口して、前記第2ラック部に沿って延設される第1スリットを備え、前記第2ラック部が設けられた前記側面側が、前記第1スリットの開口幅が狭くなる方向に弾性変形可能に構成されている、ことを特徴とする。
例えば、前記第2ラック部と、前記第2歯車の位相がずれると、前記第2歯車の歯が、前記第2ラック部の歯に当たってロックしてしまう場合がある。
本態様によれば、前記第2歯車の歯が前記第2ラック部の歯に当たった場合に、前記第2ラック部が設けられた前記側面側が前記第1スリットの開口幅が狭くなる方向に弾性変形して逃げる構成とすることができる。前記側面側が弾性変形すると、前記第2ラック部と、前記第2歯車の歯が噛み合い易くなり、前記第2歯車がロックしてしまう不具合を抑制できる。
本発明に係るプリンターの外観斜視図であり、排紙トレイの収納状態を示す図。 本発明に係るプリンターにおいて排紙トレイの第1の展開状態を示す図。 本発明に係るプリンターにおいて排紙トレイの第2の展開状態を示す図。 本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す図。 排紙トレイの外観斜視図。 排紙トレイの分解斜視図。 収納状態にある排紙トレイを示す斜視図。 第1の展開状態にある排紙トレイを示す斜視図。 第1の展開状態と第2の展開状態との間にある排紙トレイを示す斜視図。 第2の展開状態にある排紙トレイを示す斜視図。 排紙トレイの駆動機構を示す斜視図。 排紙トレイの駆動機構を下側から見た図。 排紙トレイの規制部について説明する図。 ピニオン部の外観斜視図。 ピニオン部の分解斜視図。 図14のE−E矢視断面図。 第2ラック部の変更例について説明する図。 図17のF−F矢視断面図。 排紙トレイの駆動機構の変更例について説明する図。 装置本体から排紙トレイを外した状態を示す斜視図。 排紙トレイの収納状態と第2の展開状態との間における変位を示す側断面図。 装置本体の左側外装を外した状態を示す図。 図22において左側ベースフレームを外した状態のG部の拡大図。 排紙トレイの変更例を示す平面図。 図24のJ部の拡大斜視図。 図24に示す第2トレイの第2ラック部にピニオン部が係合した状態を示す斜視図。 歯車構成部材の斜視図。 図27に示す歯車構成部材を組み合わせて形成したピニオン部の斜視図。 位相合わせ動作について説明するフローチャート。 排紙トレイの駆動機構における他の変更例について説明する図。 排紙トレイ10における他の構成について説明する図。 左側ガイドレールに支持される排紙トレイのX−Y平面の断面図
[第1実施形態]
まず、本発明の一例に係る記録装置の概略について説明する。本実施形態において、記録装置の一例としてインクジェットプリンター1(以下、単にプリンター1と称する)を例に挙げる。
図1は、本発明に係るプリンターの外観斜視図であり、排紙トレイの収納状態を示す図である。図2は、本発明に係るプリンターにおいて排紙トレイの第1の展開状態を示す図である。図3は、本発明に係るプリンターにおいて排紙トレイの第2の展開状態を示す図である。図4は、本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す図である。図5は、排紙トレイの外観斜視図である。図6は、排紙トレイの分解斜視図である。図7は、収納状態にある排紙トレイを示す斜視図である。図8は、第1の展開状態にある排紙トレイを示す斜視図である。図9は、第1の展開状態と第2の展開状態との間にある排紙トレイを示す斜視図である。図10は、第2の展開状態にある排紙トレイを示す斜視図である。図11は、排紙トレイの駆動機構を示す斜視図である。図12は、排紙トレイの駆動機構を下側から見た図である。
図13は、排紙トレイの規制部について説明する図である。図14は、ピニオン部の外観斜視図である。図15は、ピニオン部の分解斜視図である。図16は、図14のE−E矢視断面図である。図17は、第2ラック部の変更例について説明する図である。図18は、図17のF−F矢視断面図である。図19は、排紙トレイの駆動機構の変更例について説明する図である。図20は、装置本体から排紙トレイを外した状態を示す斜視図である。図21は、排紙トレイの収納状態と第2の展開状態との間における変位を示す側断面図である。図22は、装置本体の左側外装を外した状態を示す図である。図23は、図22において左側ベースフレームを外した状態のG部の拡大図である。
尚、各図において示すX−Y−Z座標系はX方向が装置幅方向であり、Y方向が装置奥行き方向である。Z方向は重力方向であり、装置高さ方向を示している。また、+Y方向側を装置前面側とし、−Y方向側を装置背面側とする。また、装置前面側から見て左側を+X方向、右側を−X方向とする。また、+Z方向を装置上方(上部、上面等を含む)とし、−Z方向側を装置下方(下部、下面等を含む)とする。
また、以下において、プリンター1において用紙が搬送されていく搬送方向を「下流」といい、これと反対の方向を「上流」という。
■■■プリンターの全体構成■■■
以下、主として図1〜図4を参照して、本発明に係るプリンター1の全体構成について概説する。
図1に示すプリンター1は、装置本体2内に媒体の一例としての用紙にインクジェット記録を行う「記録部」としての記録ヘッド20(図4)を備えて構成されている。
図1のプリンター1の装置前面には、電源ボタンや各種印刷設定・記録実行を行う操作ボタン、印刷設定内容の表示などを行う表示部、等を備えて成る操作パネル4が設けられている。
また、装置前面には開閉可能な前面カバー5が設けられており、前面カバー5を開くことにより、後述する給紙トレイ7及び装置本体2から排出される記録後の用紙を受ける「媒体受け手段」としての排紙トレイ10が露呈する様に構成されている。
排紙トレイ10(図2及び図3)は、媒体排出方向(+Y軸方向)に沿って変位可能な複数のトレイ(後述する第1トレイ11及び第2トレイ12)を備えて構成され、前記複数のトレイの少なくとも一部が前記装置本体に収納される収納状態と、前記複数のトレイのうち少なくとも一つが前記収納状態よりも媒体排出方向に変位して用紙を受ける展開状態とをとる構成である。
より具体的には、排紙トレイ10は、第1トレイ11と、前記展開状態において第1トレイ11より媒体排出方向の下流に位置する第2トレイ12とを備え、排紙トレイ10全体が装置本体2に収納された前記収納状態(図1)と、前記収納状態から、第1トレイ11が前記収納状態における位置に留まったまま第2トレイ12のみが媒体排出方向(+Y軸方向)に変位した第1の展開状態(図2)と、前記第1の展開状態から、第2トレイ12が前記媒体排出方向に変位した第2の展開状態(図3)とを取り得る様に設けられている。排紙トレイ10は、第1の展開状態(図2)或いは第2の展開状態(図3)となることで、記録後に排出される用紙を受けることができる。
前記収納状態は、排紙トレイ10全体が装置本体2に収納されている必要はなく、排紙トレイ10が前記展開状態よりも装置本体2寄りに位置する状態であれば、一部が装置本体2外に出ていてもよい。
尚、排紙トレイ10を前記収納状態と前記展開状態(前記第1の展開状態及び前記第2の展開状態を含む)と間で変位させる駆動機構30(図11)の構成については、後で詳述する。
図4に示す給紙トレイ7には複数枚の用紙を収容可能であり、装置本体2に対して着脱可能となっている。
また、図1において装置本体2の後方上部において符号6は開閉可能なカバーであり、このカバー6を開くことにより、リア給紙部8(図4)を利用した用紙の給紙が行える様になっている。
■■■プリンターの用紙搬送経路について■■■
次に、主として図4を参照しつつプリンター1における用紙搬送経路について説明する。
初めに、リア給紙部8からの用紙の給送について説明し、その後、装置底部に設けられる給紙トレイ7からの用紙の給送について説明する。
尚、図4において、リア給紙部8からの用紙の搬送経路T1を二点鎖線で示している。また、給紙トレイ7から搬送ローラー対23の上流側までの用紙の搬送経路T2を点線で示している。
リア給紙部8は、セットされる複数枚の用紙を支持可能なセット部9を備えている。セット部9にセットされた用紙は、最上位の用紙が第1給送ローラー13によってピックアップされて下流側に送られる。尚、セット部9は、セットされる用紙の枚数に応じて用紙の先端側(下流側)を第1給送ローラー13に対して進退させるように揺動可能なホッパーとして構成されている。
第1給送ローラー13の先には、図示しないモーターによって回転駆動される搬送ローラー対23が設けられており、用紙は記録ヘッド20の下へと送られる。
続いて、記録ヘッド20は、キャリッジ21の底部に設けられ、当該キャリッジ21は図示しないモーターによって副走査方向(X軸方向)に往復動する様に駆動される。
記録ヘッド20と対向する位置には、搬送される用紙を支持する媒体支持部材22が設けられている。
記録ヘッド20は、媒体支持部材22に支持される用紙に液体としてのインクを吐出して記録を行う。
媒体支持部材22の下流側には、図示しないモーターによって回転駆動される排出ローラー対24が設けられている。記録ヘッド20によって記録が行われた用紙は、排出ローラー対24により、前述した排紙トレイ10へ向けて排出される。
またプリンター1は、給紙トレイ7からも用紙を1枚ずつ給送することができる。給紙トレイ7には複数枚の用紙Pが収容される。給紙トレイ7は、給送可能位置(図4)と、装置前面側(図4において+Y軸方向:給紙トレイ7の引き抜き方向側)に移動した退避位置(不図示)との間をスライド(変位)可能に設けられている。
図4において、第2給送ローラー14は、回動軸15aを中心に揺動するローラー支持部材15に設けられており、給紙トレイ7が最も装置後方側(図4において−Y軸方向:給紙トレイ7の装着方向側であり、用紙送り出し方向側でもある)にスライドした突き当たり位置にあるときに、第2給送ローラー14が給紙トレイ7に収容された用紙Pの最上位のものと接して回転することにより、その最上位の用紙を給紙トレイ7から送り出す。
第2給送ローラー14によって送り出された用紙Pは、搬送経路面を形成する斜面84に沿って上方に送られる
第2給送ローラー14及び斜面84の下流側には、図示しないモーターによって回転駆動される中間ローラー16が設けられており、この中間ローラー16によって用紙は湾曲反転させられ、装置前方側へと向かう。
点線で示す搬送経路T2に沿って送られた用紙は、搬送ローラー対23の手前において搬送経路T1(二点鎖線)と合流し、それ以降下流側においては、リア給紙部8から給送された用紙と同様に、搬送ローラー対23によって搬送され、記録ヘッド20による記録が行われた後に、排出ローラー対24により排紙トレイ10へ向けて排出される。
また、用紙の両面を記録する場合には、表(おもて)面を記録ヘッド20で記録した後、スイッチバックさせることで、用紙を中間ローラー16の下側から搬送経路T2に進入させて湾曲反転させることで、用紙の裏(うら)面に記録を行うことができる。
■■■排紙トレイの駆動機構の構成について■■■
続いて、排紙トレイ10の駆動機構30(図11)の構成について説明する。
前述したように、排紙トレイ10は、第1トレイ11と第2トレイ12とを備え、排紙トレイ10全体が装置本体2に収納された前記収納状態(図1)と、前記収納状態から、第1トレイ11が前記収納状態における位置に留まったまま第2トレイ12のみが媒体排出方向(+Y軸方向)に変位した第1の展開状態(図2)と、前記第1の展開状態から、第1トレイ11及び第2トレイ12が前記媒体排出方向に変位した第2の展開状態(図3)とを取り得る。
第2の展開状態(図3)の排紙トレイ10は、第1の展開状態(図2)の排紙トレイ10よりも、媒体排出方向のサイズが大きい(長い)用紙を受ける際に用いられる。
プリンター1は、排紙トレイ10の前記収納状態と前記展開状態とを切り換える駆動機構30(図11)として、排紙トレイ10を駆動する「駆動源」の一例としてのモーター31と、モーター31の動力を排紙トレイ10に伝達するための「伝達手段」の一例としての第1ラック部51、第2ラック部52及びピニオン部40を含む輪列32と、を備えている。尚、第1ラック部51は、第1トレイ11に設けられており、第2ラック部52は、第2トレイ12に設けられている。
以下において、まず、ピニオン部40を含む輪列32について説明した後、第1ラック部51及び第2ラック部52について説明する。
<<<モーターの動力を伝達する輪列について>>>
本発明の特徴部であるピニオン部40(図11及び図14)は、第1トレイ11に接触してモーター31の動力を第1トレイ11に伝える「第1回転体」としての第1歯車41と、第2トレイ12に接触してモーター31の動力を第2トレイ12に伝える「第2回転体」としての第2歯車42と、を備えている。
ピニオン部40において、第1歯車41と第2歯車42は同じ回転軸上に配設され、第1歯車41と第2歯車42とが一体に回転するように構成されている。尚、第1歯車41と第2歯車42は歯車径と歯の数が同じである。
ピニオン部40は、第1歯車41と第2歯車42との間に、第1歯車41に対する第2歯車42の回転を一定範囲で許容する「付勢手段」の一例としてのねじりバネ45(図15)を備えている。ねじりバネ45は、コイル部46と、コイル部46に連なる二本の腕部47a、47bを備えている。
第1歯車41と第2歯車42は、それぞれ中央部に円弧状の凸部41a及び凸部42aを備え(図15)、図14のように第1歯車41と第2歯車42を組み合わせてピニオン部40を構成した状態では、図16のように凸部41aと凸部42aが向かい合う状態となる。向かい合う凸部41a及び凸部42aの周囲にねじりバネ45のコイル部46が取り付けられ(図16)、腕部47bの端部は第2歯車42の挿入孔42bに挿入される(図15も参照)。腕部47a(図15)の端部は、第1歯車41に設けられる挿入孔41bに挿入される。尚、挿入孔41bは、第1歯車41の図15において見えていない側の面に設けられている。
ねじりバネ45を介して第1歯車41と第2歯車42とを組み合わせたピニオン部40において(図14)、第1歯車41の歯と第2歯車42の歯の移相が合うようになっている。例えば、図14において、第1歯車41と第2歯車42のいずれにも外力がかからない状態では、第1歯車41の歯53と、第2歯車42の歯54が重なった状態になる。
ここで、図16に示すように、第1歯車41と第2歯車42を組み合わせた状態で向かい合う凸部41a及び凸部42aは互いに離間しており、一方の歯車(例えば第1歯車41)に対する他方の歯車(第2歯車42)の回転を許容する遊びM1と遊びM2が設けられている。そしてこの遊びM1と遊びM2の分だけ、第2歯車42が第1歯車41に対してねじりバネ45の付勢力に抗して回転可能になっている。
本実施形態において、第2歯車42は、第1歯車41に対して一歯分だけ時計回り或いは反時計回りに回転可能に構成されている。例えば、図16における遊びM1がなくなるように凸部42aが凸部41aに近づくと、図14における第2歯車42が第1歯車41に対して相対的に反時計回りに回転し、第1歯車41の歯53と第2歯車42の歯55とが重なる。図16における遊びM2がなくなるように凸部42aが凸部41aに近づくと、図14における第2歯車42が第1歯車41に対して相対的に時計回りに回転し、第1歯車41の歯53と第2歯車42の歯56とが重なる。
このことによって、第1歯車41と第2歯車42との間の位相ずれを抑制または回避することができる。
尚、第1歯車41と第2歯車42との間に設けられる「付勢手段」はねじりバネ45に限られず、例えば板バネや引っ張りバネ等の他の種類のバネ部材を用いることも可能である。
輪列32(図11及び図12)は、ピニオン部40のうち、第1歯車41と係合する第3歯車34を備え、更に、第3歯車34から第4歯車35、第5歯車36(図12)、第6歯車37(図12)、第7歯車38、第8歯車39、第9歯車43、及び第10歯車44を介して、ウォームギア33に連結される構成である。ウォームギア33は、モーター31の回転軸31aに設けられている。
図11においてモーター31の回転軸31aが+A方向に回転すると、第1歯車41が+B方向に回転し、以ってピニオン部40全体が+B方向に回転する。モーター31の駆動を逆転させると(回転軸31aが−A方向に回転)、第1歯車41が−B方向に回転するとともにピニオン部40全体が−B方向に回転する。
<<<第1ラック部及び第2ラック部について>>>
図5及び図6に示すように、第1トレイ11の側面には、複数の歯を備えて構成される第1ラック部51が設けられている。また、第2トレイ12の側面には、複数の歯を備えて構成される第2ラック部52が設けられている。
第1ラック部51の歯と歯の間には、ピニオン部40のうち、第1歯車41の歯が係合可能であり、第2ラック部52の歯と歯の間には、ピニオン部40のうち、第2歯車42の歯が係合可能に構成されている。
尚、第1ラック部51と第2ラック部52は、それぞれ歯の間隔が同じである。
■■■排紙トレイの動作について■■■
続いて、駆動機構30による排紙トレイ10の具体的な動作について説明する。まず、排紙トレイ10を前記収納状態(図1、図7)から第2の展開状態(図3、図10)に展開する展開動作について説明する。
図5は、前記収納状態の排紙トレイ10を示している。前記収納状態の排紙トレイ10(図5)において、第1トレイ11の第1ラック部51と、第2トレイ12の第2ラック部52とは−Y軸方向の端部が揃い、上下のラック部(第1ラック部51と第2ラック部52)の歯の位相が揃う様になっている。第2トレイ12の第2ラック部52は、第1トレイ11の第1ラック部51よりもY軸方向に長く、第2ラック部52の+Y軸方向の端部には前記収納状態の際に第1ラック部51が重ならない領域S(図5)がある。
装置本体2(図1)において駆動機構30は、図7に示すように、排紙トレイ10が収納状態をとる際に、ピニオン部40の第2歯車42が第2ラック部52の+Y軸方向の端部にある領域S(図5)に係合する様に配設されている。尚、図7において、第1歯車41は第1ラック部51に係合していない。
排紙トレイ10を図7に示す前記収納状態(図1も参照)から、第2トレイ12のみが媒体排出方向である+Y軸方向に変位した第1の展開状態(図2)にする際には、モーター31を、回転軸31aが+A方向(図11)に回転するように駆動する。このとき、ピニオン部40が+B方向に回転する(図11)。
前述したように、前記収納状態(図7)において第1歯車41は第1ラック部51に係合していないので、第1トレイ11は前記収納状態のときと同じ位置に残ったまま、第2トレイ12のみが+Y軸方向に変位する。
ここで、第1トレイ11は、第2トレイ12と対向する面に第1被接触部57と第2被接触部58を備えている(図6及び図13)。第1被接触部57と第2被接触部58は、媒体排出方向(+Y軸方向)に間隔を空けて設けられている。
また、第2トレイ12は上面に規制部59を備えている。尚、第1被接触部57、第2被接触部58、及び規制部59は、装置幅方向に一対で設けられている。
規制部59は、第1被接触部57に接触して第2トレイ12の第1トレイ11に対する展開方向(+Y軸方向)への所定以上の移動を規制し、第2被接触部58に接触して第2トレイ12の第1トレイ11に対する収納方向(−Y軸方向)への所定以上の移動を規制する。つまり、第2トレイ12が第1トレイ11に対して所定の範囲で進退するようになっている。
具体的には、排紙トレイ10の前記収納状態において、第2トレイ12側の規制部59は、図13の上図に示すように第1トレイ11側の第2被接触部58に接触しており、第2トレイ12の第1トレイ11に対する位置が位置決めされているとともに、第2トレイ12がこれ以上−Y軸方向に入らないようになっている。
そして、モーター31の駆動によりピニオン部40が+B方向に回転し、第2トレイ12のみを+Y軸方向に変位すると、規制部59も+Y軸方向に移動する。第2トレイ12の規制部59が、図13の下図に示すように第1トレイ11の第1被接触部57のところまで移動すると、第2トレイ12の第1トレイ11に対する+Y軸方向への移動が規制される。図13の下図の状態が、第2トレイ12が第1トレイ11に対して最も+Y軸方向に変位した状態であり、図8に示す排紙トレイ10の第1の展開状態である。
尚、排紙トレイ10が前記収納状態(図7)から第1の展開状態(図8)に至るまでは、ピニオン部40の第2歯車42のみが第2トレイ12の第2ラック部52に係合している。
続いて、排紙トレイ10は第1の展開状態(図2、図8)から第2の展開状態(図3、図10)に移行する。その際には、第1歯車41が第1トレイ11に接触する
排紙トレイ10が第1の展開状態(図8)になった後は、規制部59が第1被接触部57に接触しているので、第2トレイ12の第1トレイ11に対する相対的な位置関係は変わらない。また、排紙トレイ10が第1の展開状態となったとき、第1トレイ11の第1ラック部51の+Y軸方向側の端部と、第2トレイ12の第2ラック部52の−Y軸方向側の端部とが重なっている。この第1ラック部51と第2ラック部52とが重なった領域Dにおいては、ピニオン部40の第1歯車41と第2歯車42の双方が、それぞれ対応するラック部に係合する(図9)。
ピニオン部40(第1歯車41と第2歯車42)が領域Dにおいて第1ラック部51と第2ラック部52と係合し、モーター31が駆動されることにより、前記第1の展開状態における第2トレイ12と第1トレイ11の相対位置関係を維持したまま、第1トレイ11が+Y軸方向に変位する。
更に第1トレイ11が+Y軸方向に変位してピニオン部40が領域Dを抜けると、ピニオン部40は第1歯車41のみが第1トレイ11の第1ラック部51に係合するようになるが、第1トレイ11は前記第1の展開状態における第2トレイ12との相対位置関係を維持したまま、排紙トレイ10が第2の展開状態(図3、図10)となる所定の位置までY軸方向に変位される。
プリンター1の装置本体2側には、第1トレイ11の停止位置を決める位置決めセンサーの一例としてレバー式検出センサー60が設けられている。第1トレイ11の−Y軸方向の端部側にはスリット61が設けられている。レバー式検出センサー60とスリット61は、X軸方向において同じ位置に設けられている。
排紙トレイ10が収納状態(図7)にある際や、第1トレイ11が前記収納状態と同じ位置にある第1の展開状態(図8)の際には、レバー式検出センサー60が第1トレイ11によって押し上げられて第1トレイ11の媒体載置面に接触した状態になっている。例えばこの状態をON状態とする。
排紙トレイ10が第1の展開状態(図8)から第2の展開状態(図10)に移行する途中において、第1トレイ11のスリット61がレバー式検出センサー60に対向する位置を通過する(図9)と、第1トレイ11によって押し上げられていたレバー式検出センサー60がスリット61に落ちてOFF状態となる。
レバー式検出センサー60がOFF状態となった位置(図9)を基準として、排紙トレイ10が第2の展開状態(図10)となるための残りのモーター31の駆動量が決められる。
レバー式検出センサー60がOFF状態となる位置は、例えば、排紙トレイ10がよく使う用紙サイズに対応した長さになる位置に設定しておくと良い。このことによって、排紙トレイ10の長さを高精度に使用頻度の高い用紙に対応する長さにすることができる。
位置決めセンサーはレバー式に限られず、光学式センサー等を用いることができる。
尚、第1被接触部57と規制部59、及び、第2被接触部58と規制部59は、第1ラック部51と第2ラック部52との歯の位相が合う位置で互いに接触するように配置されている。このことによって、第1トレイ11に対する第2トレイ12の移動が規制された状態で、第1ラック部51と第2ラック部52との歯の位相を合わせることができる。
したがって、ピニオン部40が、第2歯車42のみが第2ラック部52に係合する状態(図8)と、第1歯車41と第2歯車42が、上下に重なった第1ラック部51と第2ラック部52に同時に係合する状態(図9)との間をスムースに移行することができる。
尚、排紙トレイ10の収納、すなわち、排紙トレイ10を前記第2の展開状態(図10)から前記収納状態(図7)に移行する際には、上記において説明した展開動作の逆転動作により行うことができる。モーター31を逆回転(図11において回転軸31aが−A方向に回転)すると、ピニオン部40が−B方向に回転する。
これにより、排紙トレイ10が、前記第2の展開状態(図10)から前記第1の展開状態(図8)に移行する際に、第1歯車41が第1トレイ11に接触し、前記第1の展開状態(図8)から前記収納状態(図7)に移行する際に、第2歯車42が第2トレイ12に接触する。以って、排紙トレイ10を前記第2の展開状態から前記収納状態にすることができる。
以上のように、排紙トレイ10の駆動機構30が、第1トレイ11に接触してモーター31の動力を第1トレイ11に伝える第1歯車41と、第2トレイ12に接触してモーター31の動力を第2トレイ12に伝える第2歯車42と、を備えるので、モーター31の回転動力が各トレイに直接伝達されることで各トレイの変位動作を円滑に実行することができる、特に前記展開状態において下流側に位置するトレイ(第2トレイ12)も円滑に変位動作させることができる。
本実施形態においては、二つのトレイ(第1トレイ11及び第2トレイ12)で構成される排紙トレイ10について説明したが、三つ以上のトレイで構成することもできる。例えば、第2トレイ12の下側に、展開状態において第2トレイ12の下流側に位置する第3トレイを設けることができる。その場合、前記第3トレイの側面に第3ラック部を設け、前記第3ラック部と係合する第3歯車を、ピニオン部40の第2歯車42の下側、且つ、第1歯車41及び第2歯車42と同軸に設けることができる。
また、本実施形態において、ピニオン部40を構成する第1歯車41及び第2歯車42は、それぞれ第1トレイ11及び第2トレイ12の側面に接触する構成とした。
平板状に構成される各トレイにおいて、側面は比較的剛性の高い部分である。第1歯車41及び第2歯車42が、それぞれ対応するトレイの側面に接触する構成とすることにより、第1歯車41が第1トレイ11に接触した際の第1トレイ11の変形、及び第2歯車42が第2トレイ12に接触した際の第2トレイ12の変形を抑制できる。
尚、排紙トレイ10を構成する各トレイの側面以外の部位、例えば、トレイの上面や下面にラック部設ける構成とすることも可能である。
また、本実施形態の駆動機構30において、モーター31と第1歯車41の間と、モーター31と第2歯車42の間、すなわち、モーター31とピニオン部40との間には、摩擦クラッチ48が設けられている。本実施形態においては、第7歯車38に摩擦クラッチ48が設けられている。
摩擦クラッチ48のトルクは、モーター31による駆動時のトレイ摺動負荷よりも大きく、手動で動かされるトレイがモーター31を回そうとする力よりも小さく設定されている。これによりモーター31による駆動時にはその駆動力が各トレイに伝達され、手動時には、動かされるトレイがモーター31を回そうとする力がモーター31まで伝達されることなく、軽い力でトレイを動かすことができる。
以って、ユーザーが手動により排紙トレイ10の収納状態と展開状態の切り替えを行うことができる。
■■■第1ラック部と第2ラック部における変更例について■■■
第2ラック部52が第1ラック部51に対して+Y軸方向に変位し、規制部59が第1被接触部57に当接した状態(図13の下図)において第1ラック部51と第2ラック部52とが重なる領域D(図11)を構成する第1ラック部51の先端側(+Y軸方向側)と第2ラック部52の後端側(−Y軸方向側)の少なくとも一方は、歯が端部側に向けて段階的に低くなるように形成することができる。図17及び図18は、第2ラック部52の後端側を示している。図17及び図18において、符号dで示す部分が領域Dに対応する。
図17及び図18に示すように、第2ラック部52は、部分dにおいて歯52aが端部側(−Y軸方向側)にいくほど低く形成されている。図示を省略するが、第1ラック部51の先端側(+Y軸方向側)も同様に、+Y軸方向側にいくほど歯が低くされている。
この構成により、領域D(図11)における第1ラック部51と第2ラック部52の歯の位相を合わせ易くすることができる。
また、本実施形態のように第1ラック部51、第2ラック部52、及びピニオン部40を用いる、所謂ラックアンドピニオン機構に替えて、例えば第1トレイ11及び第2トレイ12の側面(各ラック部の歯が設けられている側面)が摩擦面に形成され、前記摩擦面に接触する「第1回転体」及び「第2回転体」として摩擦ローラーを用いる構成とすることもできる。
■■■排紙トレイの駆動機構における変更例について■■■
本実施形態に係る駆動機構30(図11)においては、ピニオン部40を構成する二つの歯車のうち、第1歯車41に第3歯車34が係合することにより、ピニオン部40に動力が伝達するように構成されている。すなわち、排紙トレイ10を収納状態から展開状態とする際(以下、オープン時と言う)も、その逆に展開状態から収納状態とする際(以下、クローズ時と言う)も、第1歯車41に動力が伝達される構成である。
ここで、排紙トレイ10のオープン時には、駆動開始直後はピニオン部40の第2歯車42のみが第2ラック部52と係合して第2トレイ12を変位させる。一方、排紙トレイ10のクローズ時には、駆動開始直後はピニオン部40の第1歯車41のみが第1ラック部51と係合して第1トレイ11を変位させる。つまり、排紙トレイ10のオープン時とクローズ時では、駆動開始直後にトレイの駆動を担うピニオン部40の歯車が、第2歯車42と第1歯車41とで入れ替わる。
このことに鑑み、排紙トレイ10のオープン時とクローズ時で、最終伝達歯車であるピニオン部40における駆動歯車を変更することができる。
具体的には、輪列32(図11)のうちピニオン部40の手前の歯車である第3歯車34に替えて、図19に示す遊星歯車機構70を用いる。遊星歯車機構70は、遊星歯車71aと遊星歯車71bとを備えている。遊星歯車71aと遊星歯車71bは、図11において第3歯車34が係合する第4歯車35にそれぞれ係合しており、遊星歯車71aは高さ方向(Z軸方向)において第2歯車42と同じ位置にあり、遊星歯車71bは高さ方向(Z軸方向)において第1歯車41と同じ位置にある。
そして、排紙トレイ10のオープン時とクローズ時で、ピニオン部40に係合する歯車を遊星歯車71aと遊星歯車71bとの間で切り換える。
排紙トレイ10のオープン時には、遊星歯車機構70は図19の上図の状態をとり、遊星歯車71aがピニオン部40の第2歯車42と係合し、第2歯車42に動力を伝えてピニオン部40が駆動される。
排紙トレイ10のクローズ時には、遊星歯車機構70は図19の下図の状態をとり、遊星歯車71bがピニオン部40の第1歯車41と係合し、第1歯車41に動力を伝えてピニオン部40が駆動される。
これにより、オープン時とクローズ時の双方において、駆動開始直後にトレイの駆動を担う歯車(オープン時に第2歯車42、クローズ時に第1歯車41)を駆動歯車としてピニオン部40を駆動することができ、以って、排紙トレイ10の展開及び収納をスムースに開始することができる。
■■■排紙トレイにおける他の構成■■■
図20及び図21を参照して、排紙トレイ10における他の構成について説明する。
装置本体2の内部には、図20に示すように、排紙トレイ10の左右の端部をガイドする一対のガイドレール(左側ガイドレール80a、右側ガイドレール80b)が設けられている。左側ガイドレール80aは、左側ガイドフレーム81aに設けられ、右側ガイドレール80bは、右側ガイドフレーム81bに設けられている。尚、図20は、装置本体2の外装が外された状態を示している。
左側ガイドレール80a及び右側ガイドレール80bは、排紙トレイ10のうち、下側に位置する第2トレイ12の幅方向(X軸方向)の端部を支持して第2トレイ12のY軸方向への移動をガイドする。
排紙トレイ10は、第2の展開状態において第2トレイ12の後端が、Y軸方向において左側ガイドレール80a及び右側ガイドレール80bの少なくとも一部と重なる様になっている(図21の下図)。尚、図21の下図において、符号82は第2トレイ12の後端位置を示しており、符号83はガイドレール(右側ガイドレール80b)の先端位置を示している。
つまり、第2トレイ12が最も引き出された状態(第2の展開状態)のときに、第2トレイ12の後端が左側ガイドレール80a及び右側ガイドレール80bの先端によって支持されている。このことによって、第2の展開状態の排紙トレイ10の姿勢が安定する。
ところで、第2の展開状態において、第2トレイ12は、その長さ方向(Y軸方向)のほとんどが装置前面側(+Y軸方向側)に突出しており、第2トレイ12の後端を支持する左側ガイドレール80a及び右側ガイドレール80bの先端に荷重がかかる。
そのため、第1トレイ11の後端側(−Y軸方向側)は、ある程度の長さが装置本体2側に残されて、左側ガイドレール80a及び右側ガイドレール80bの先端にかかる前記荷重を低減するように構成されている。
ここで、本実施形態において排紙トレイ10は、図21の上図に示す収納状態において、第1トレイ11の後端及び第2トレイ12の後端が、給紙トレイ7からの搬送経路T2(図2)の経路面を構成する斜面84の直近の位置まで装置背面側に下げられている。収納状態の排紙トレイ10のうち、少なくとも第2トレイ12の後端は斜面84から離間しており(図21の上図において矢印Hで示す部分)、第2トレイ12が収納状態と同じ位置にある第1の展開状態において、第2トレイ12が搬送経路T2(図2)を給送される用紙の搬送の妨げにならない様になっている。
排紙トレイ10の収納状態において、第2トレイ12を装置の背面側ギリギリの位置まで下げて収納することにより、第2トレイ12の長さ(Y軸方向)を装置の奥行サイズに対して最大限長くとることができる。
このことにより、排紙トレイ10を第2の展開状態にする際に、装置本体2内に残す第1トレイ11の後端側の長さを長くとりつつ左側ガイドレール80a及び右側ガイドレール80bの先端にかかる前記荷重を低減することと、排紙トレイ10の第2の展開状態における長さの確保と、を両立することができる。
■■■プリンターにおける他の構成■■■
次に、図22〜図23を参照して、プリンター1における他の構成について説明する。
排紙トレイ10の駆動機構30のモーター31は、取り外して交換可能に構成されている。駆動機構30は、図7及び図21に示すように、装置前面側から見て排紙トレイ10の左側、すなわち装置本体2の左側に配置されている。
ここでモーター31は、装置本体2の外装の内側にある左側ベースフレーム85(図22の他、図20も参照)の更に内側に位置し、固定ネジ86、86によって図23に示す左側ガイドフレーム81a(図20も参照)に固定されている。したがって、装置本体2の左側からモーター31に交換するためには、装置本体2の外装(図22において不図示)と、左側ベースフレーム85とを外す必要があり、作業が煩雑化する。
そこで、プリンター1においては、左側ベースフレーム85を外すことなくモーター31を装置本体2の底面側から取り外し可能に構成されている。
具体的には、図22に示すように、左側ベースフレーム85は、固定ネジ86、86に対応する位置に貫通孔87、87を備え、左側ベースフレーム85を外すことなく固定ネジ86、86にアクセス可能に構成されている。
固定ネジ86、86を外すと、モーター31を支持するモーター用フレーム88(図23)が左側ガイドフレーム81aから取り外され、モーター31がモーター用フレーム88ごと着脱可能な状態となる。
左側ガイドフレーム81aの底部(図示省略)は、モーター31に対応する位置が開口しており、左側ガイドフレーム81aから取り外されたモーター31(モーター用フレーム88を含む)を下方に取り出せるようになっている。以上の構成により、左側ベースフレーム85を外すことなくモーター31を装置本体2から取り外し、交換することができる。
■■■第1トレイにおける他の構成■■■
図24〜図26を参照して、第1トレイ11における他の構成について説明する。図24は、排紙トレイの変更例を示す平面図である。図25は、図24のJ部の拡大斜視図である。図26は、図24に示す第2トレイの第2ラック部にピニオン部が係合した状態を示す斜視図である。
第1トレイ11(図24及び図25)は、前記媒体排出方向の上流側、つまり−Y軸方向側の端部側が開口して、第2ラック部52に沿って延設される第1スリット90を備えている。
そして第1トレイ11において、第2ラック部52が設けられた側面側が、第1スリット90の開口幅92(図25)が狭くなる方向(−X軸方向)に弾性変形可能に構成されている。
より具体的には、第1スリット90は、第2ラック部52の近傍に設けられており、第1スリット90に対して+X軸方向側の部分93(図25)が、−X軸方向に弾性変形可能になっている。
本来、第2歯車42の歯は、第2ラック部52の歯と歯の間に噛み合うが、例えば、第2ラック部52と第2歯車42の位相が少しずれると、図26のように、第2歯車42の歯(図26における歯42c)が、第2ラック部52の歯(図26における歯52c)に当たってロックしてしまう(動かなくなってしまう)場合がある。
本実施形態において第1スリット90が設けられていることにより、第2歯車42の歯が第2ラック部52の歯に当たり、駆動が継続される第2歯車42(ピニオン部40)によって第2ラック部52が設けられている前記側面に力がかかった場合に、前記側面側の部分93が第1スリット90の開口幅92が狭くなる−X軸方向に弾性変形して逃げる構成とすることができる。前記側面側の部分93が第1スリット90の内側に弾性変形すると、第2ラック部52と、第2歯車42の歯が噛み合い易くなり、第2歯車42がロックしてしまう不具合を抑制できる。
尚、第1スリット90の長さ(Y軸方向の長さ)は、第1トレイ11を構成する材料(例えば、プラスチック等の樹脂材料)の剛性や、前記側面側の部分93の幅の長さに応じて設定される。
■■■ピニオン部の他の例について■■■
本実施形態において、図14〜図16を参照して説明したピニオン部40に替えて、図27に示すような歯車構成部材96を二つ組み合わせることにより形成されるピニオン部100(図28)を用いることができる。
図27は、歯車構成部材の斜視図である。図28は、図27に示す歯車構成部材を組み合わせて形成したピニオン部の斜視図である。
歯車構成部材96(図27)は、外周に複数の歯99を備え、歯99の内側に、半円状の凸部97を備えている。また、外周の歯99の内側において、凸部97が設けられていない残りの半円状の部分を凹部98と称する。このような二つの歯車構成部材96(図28における歯車構成部材96Aと歯車構成部材96B)を組み合わせて一体にして、ピニオン部100を形成することができる。
図28において、前記一方側の歯車構成部材96Bにおける凸部97及び歯99を、符号97Bと符号97Bで示し、前記他方側の歯車構成部材96Aにおける凸部97、凹部98、及び歯99を、符号97A、符号98A、及び符号99Aで示す。
ピニオン部100は、歯車構成部材96Aと歯車構成部材96Bのそれぞれの凸部97A、97Bを内側にして向い合せ、一方側の歯車構成部材96Bの凸部97Bと、他方側の歯車構成部材96Aの凹部98Aとを組み合わせて一体に形成されている。ピニオン部100は、二つの歯車構成部材96A、96Bを組み合わせた状態で、二つの歯車構成部材96A、96Bの双方の歯99A、99Bの移相が合うようになっている。
歯車構成部材96(図27)に設けられる半円状の凸部97は、半円にやや満たない円弧である。より具体的には、半円状の凸部97は、プラスチック等の樹脂材料により形成される歯車構成部材96の製造公差分だけ半円よりも小さい円弧に形成されている。
凸部97が完全な半円に設計されていると、凸部97がプラス公差で形成された場合に、二つの歯車構成部材96を組み合わせることが出来なくなる場合がある。凸部97が製造公差分だけ半円よりも小さい円弧に形成されていることにより、二つの歯車構成部材96が組み合わせることが出来なくなる虞を抑制または回避できる。
尚、円周方向において、組み合わされた二つの歯車構成部材96の凸部97同士の間(図28において符号101で示す部分)には、前記公差分の隙間ができていてもよい。
■■■排紙トレイにおける位相合わせ動作について■■■
本実施形態において、第1被接触部57と規制部59は、第1ラック部51と第2ラック部52との歯の位相が合う位置で互いに接触するように配置されているが、排紙トレイ10の移動時の慣性や振動により、第1被接触部57に規制部59が接触した後に、第1ラック部51と第2ラック部52との歯の位相がずれる場合がある。
例えば、収納状態の排紙トレイ10(図7)を展開して、第1の展開状態(図8)となった場合に、第1ラック部51と第2ラック部52との歯の位相がずれていると、第1ラック部51と第2ラック部52の双方にピニオン部40の第1歯車41と第2歯車42が噛み合う状態(図9)にスムースに移行できない。
この問題を回避するため、プリンター1は、図示を省略する制御手段により、以下に説明する位相合わせ動作を実行可能に構成されている。
図29は、位相合わせ動作について説明するフローチャートである。
以下において、主として図29を参照して、排紙トレイ10を収納状態(図7)から展開する場合の位相合わせ動作について説明する。
図7に示す収納状態から排紙トレイ10を展開する場合、モーター31を回転軸31a(図11)が+A方向に回転するように駆動する。モーター31の駆動によりピニオン部40は+B方向に回転して、第2トレイ12は+Y軸方向に変位し、排紙トレイ10は第1の展開状態(図8)となる。
このとき、ピニオン部40は、第1ラック部51と第2ラック部52とが重なった領域Dの手前(+Y軸方向側)に位置する。
この状態から、第1ラック部51と第2ラック部52の位相を合わせる「位相合わせ動作」を開始する。
ステップS1において、前記位相合わせ動作を実行した回数を確認する。ステップS1においては、位相合わせ動作の実行前であるので、リトライカウンターN=0(ゼロ)とする。続いて、規制部59を第1被接触部57に当てる方向、すなわち、+A方向にモーター31の回転軸31aを所定の回転量で回転させる(ステップS2)。
ステップS2に続いて、第1ラック部51と第2ラック部52の位相が合っているか否かを判断する(ステップS3)。ステップS2においてモーター31を回転させた際に、モーター31に対する負荷が所定以下である場合には、第1ラック部51と第2ラック部52の位相が合っていると判断され(ステップS3においてYES)、後述するスタッカー前後動作を行わずに位相合わせ動作を終了する。
ステップS2においてモーター31を回転させた際に、モーター31に所定以上の負荷がかかった場合は、第1ラック部51と第2ラック部52の位相がずれてピニオン部40がロックしていると判断される(ステップS3においてNO)。
ステップS3においてNOと判断された場合には、ステップS4以降に続くスタッカー前後動作を行う。
ステップS4において、前記スタッカー前後動作を実行した回数を確認する。ステップS4において、スタッカー前後動作回数n=0(ゼロ)とする。
ステップS5において、モーター31の回転軸31aを+A方向、すなわち、排紙トレイ10を展開する方向に回転させる。これに続き、ステップS6において、モーター31の回転軸31aを−A方向、すなわち、排紙トレイ10を収納する方向に回転させる。
ステップS4とステップS5を1セットとして、ステップS7においてスタッカー前後動作回数nを積算し、スタッカー前後動作回数nが2より大きいか否かを判断するステップS8においてYESと判断されるまで、すなわち、スタッカー前後動作回数n=3になるまでステップS4とステップS5を繰り返す。
ステップS4とステップS5を繰り返して排紙トレイ10(第1トレイ11及び第2トレイ12)を前後させることにより、ずれていた第1ラック部51と第2ラック部52の位相が揃えられる。
ステップS8においてYESの場合、前記位相合わせ動作を実行した回数であるリトライカウンターNを+1とする(ステップS9)。つまり、スタッカー前後動作を3回繰り返す動作が、1回の前記位相合わせ動作である。
ステップS10において、リトライカウンターNの値が2以下であるかを判断し、ステップS10においてYES、すなわち前記位相合わせ動作の実行回数が2回以下である場合には、ステップS2に戻る。
ステップS10においてNO、すなわち、前記位相合わせ動作を3回実行した場合には、当該位相合わせ動作を行う制御を終了する。
尚、本実施形態のプリンター1においては、3回のスタッカー前後動作を1セットとした前記位相合わせ動作を3回行えば、第1ラック部51と第2ラック部52の位相は揃うと判断し、ステップS10において判断するリトライカウンターNの境界値を2としたが、ステップS8やステップS10において大小を判断するスタッカー前後動作回数nやリトライカウンターNの境界値は、変更することができる。
■■■排紙トレイの駆動機構における他の変更例について■■■
本実施形態において、図11及び図12を参照して説明した排紙トレイ10の駆動機構30に替えて、図30に示すような駆動機構110を用いることができる。図30は、排紙トレイの駆動機構における他の変更例について説明する図である。
図30に示す駆動機構110は、ピニオン部40が、図30において矢印で示す+K方向に変位可能に構成されている。より具体的には、ピニオン部40は、揺動軸111を軸として、第2ラック部52が設けられた第2トレイ12の側面に対して進退する方向に揺動可能に構成され、且つ、第2ラック部52が設けられた第2トレイ12の側面に対して近づく方向(−K方向)に付勢されている。
駆動機構110は、モーター31(図30においては図示省略)の回転軸31aに設けられたウォームギア33(図30においては図示省略)から第3歯車34までは、図12に示す輪列32と同じ構成を有している。符号112及び符号113で示す歯車は、第3歯車34からピニオン部40に動力を伝達する歯車である。
先に図26を用いて説明したように、例えば、第2歯車42の歯(図26における歯42c)が第2ラック部52の歯(図26における歯52c)に当たってしまう場合がある。第2歯車42の歯42cが第2ラック部52の歯52cに当たると、第2歯車42(ピニオン部40)は動かなくなるが、第2歯車42(ピニオン部40)が駆動され続けると、第2ラック部52が設けられた第2トレイ12の側面に負荷がかかる。
図30のように、ピニオン部40が、第2ラック部52が設けられた第2トレイ12の側面に対して進退する方向に揺動可能に構成され、−K方向に付勢されていることにより、図26のように第2歯車42の歯が第2ラック部52の歯に当たった場合に、ピニオン部40が+K方向に逃げる構成とすることができる。以って、第2歯車42が第2ラック部52の歯に当たった後に駆動され続けて、第2トレイ12の側面に負荷がかかることを抑制できる。
■■■操作パネルにおける表示について■■■
前述したように、本実施形態において、駆動機構30を構成する第7歯車38には摩擦クラッチ48が設けられており、手動により排紙トレイ10の収納状態と展開状態が切り替えられる様に構成されている。
ここで、例えば、排紙トレイ10の第2の展開状態(図10)から第2トレイ12を手で押して収納する場合、はじめはピニオン部40の第2歯車42のみが第2トレイ12の第2ラック部52に係合しており、第2の展開状態(図10)から第1の展開状態に移行する途中の図9の状態になると、ピニオン部40の第1歯車41と第2歯車42のそれぞれが、第1トレイ11の第1ラック部51と第2トレイ12の第2ラック部52に係合する。
一つの歯車(第2歯車42)のみがラック部(第2ラック部52)と係合した状態(図10)から、二つの歯車(第1歯車41と第2歯車42)がそれぞれラック部(第1ラック部51と第2ラック部52)に係合した状態(図9)になると、第2トレイ12を手で押す際の抵抗が増えるため、ユーザーが操作し難いと感じる場合がある。
そこで、排紙トレイ10の収納状態と展開状態を自動で切り替える操作を容易にするため、操作パネル4のホーム画面に排紙トレイ10の状態切り替えを実行するためのボタンを表示することが望ましい。
操作パネル4のホーム画面に排紙トレイ10の状態切替ボタンが設けられることにより、自動による排紙トレイ10の展開或いは収納をユーザーが実行し易くなる。このことにより、ユーザーが手動で排紙トレイ10を動作する場面を減らすことができる。
尚、操作パネル4に表示される前記状態切替ボタンは、収納動作か展開動作のいずれか一方を行うボタン(例えば、収納ボタン)であってもよい。
■■■排紙トレイにおける他の構成について■■■
図31を参照して、排紙トレイ10における他の構成について説明する。図31は、排紙トレイ10における他の構成について説明する図である。
図13を参照して説明したように、第2トレイ12に設けられる規制部59は、第1トレイ11に設けられる第1被接触部57に接触して第2トレイ12の第1トレイ11に対する展開方向(+Y軸方向)への所定以上の移動を規制し、第1トレイ11に設けられる第2被接触部58に接触して第2トレイ12の第1トレイ11に対する収納方向(−Y軸方向)への所定以上の移動を規制する。
ここで、第1トレイ11には、図31に示すように、規制部59が第1被接触部57に接触した状態を維持するための第1ロック部114と、規制部59が第2被接触部58に接触した状態を維持するための第2ロック部115と、を設けることができる。
第1ロック部114及び第2ロック部115は、例えばそれぞれ支点114a、115aを支点として揺動する板バネで構成されており、支点114a、115aと反対側の端部に設けられた山部114b、115bが第1トレイ11の下面から突出するように付勢されている。
排紙トレイ10の前記収納状態(図31の上図)においては、規制部59は、第2被接触部58と第2ロック部115の山部115bとの間に位置し、山部115bによって第2トレイ12の第1トレイ11に対する+Y方向への移動が規制される。
排紙トレイ10の前記第1の展開状態(図31の下図)においては、規制部59は、第1被接触部57と第1ロック部114の山部114bとの間に位置し、山部114bによって第2トレイ12の第1トレイ11に対する−Y方向への移動が規制される。
第1ロック部114或いは第2ロック部115による第2トレイ12のロック状態を解除する場合、例えば、図31の上図の状態から第2トレイ12を+Y軸方向に移動させる場合には、第2トレイ12に対して+Y軸方向に所定の力を加えることにより、規制部59が前記板バネの付勢力に抗して山部115bを押し、山部115bを乗り越える。これにより前記ロック状態を解除して第2トレイ12を+Y軸方向に移動することができる。
■■■排紙トレイのガイドレールについて■■■
図32を参照して、排紙トレイのガイドレールについて説明する。図32は、左側ガイドレールに支持される排紙トレイのX−Y平面の断面図である。
先に、図20及び図21を参照して、排紙トレイ10の左右の端部をガイドする一対のガイドレール(左側ガイドレール80a、右側ガイドレール80b)について説明した。
左側ガイドレール80a及び右側ガイドレール80bは、排紙トレイ10のうち、第2トレイ12を下方から支持するガイドレールである。左側ガイドレール80a及び右側ガイドレール80bのそれぞれの上方には、排紙トレイ10のうち、第1トレイ11をガイドする左側ガイドレール116a及び右側ガイドレール116b(それぞれ図20を参照)が設けられている。
更に、左側ガイドレール80aには、左側ガイドレール80aの延設方向(Y軸方向)に沿うリブ117(図20、図32)が設けられている。リブ117は、図32に示すように、第2トレイ12に設けられる凹部119に嵌合して、第2トレイ12の幅方向(X軸方向)における位置決めが成される。
また、左側ガイドレール80aと同様に、上側に位置する左側ガイドレール116aにも、左側ガイドレール116aの延設方向(Y軸方向)に沿うリブ118(図32)が設けられている。尚、図20においては、リブ118は見えていない。リブ118は、図32に示すように、第1トレイ11に設けられる凹部120に嵌合して、第1トレイ11の前記幅方向における位置決めが成される。以って、排紙トレイ10の前記幅方向における位置が決められる。
第1トレイ11及び第2トレイ12において、第1ラック部51及び第2ラック部52が設けられる+X軸方向側(装置前面側から見て左側)をガイドする左側ガイドレール116aと左側ガイドレール80aに設けられるリブ118、リブ117によって、第1トレイ11及び第2トレイ12の位置決めを行うことにより、第1ラック部51と第2ラック部52との位相が合い易くすることができる。
尚、本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1…インクジェットプリンター(記録装置)、2…装置本体、
3…スキャナーユニット、4…操作パネル、5…前面カバー、
6…カバー、7…給紙トレイ、8…リア給紙部、
10…排紙トレイ、11…第1トレイ、12…第2トレイ、
13…第1給送ローラー、14…第2給送ローラー、15…ローラー支持部材、
16…中間ローラー、17…従動ローラー、18…従動ローラー、19…従動ローラー、
20…記録ヘッド(記録部)、21…キャリッジ、22…媒体支持部材、
23…搬送ローラー対、24…排出ローラー対、
30…駆動機構、31…モーター(駆動源)、31a…回転軸、
32…輪列、33…ウォームギア、34…第3歯車、35…第4歯車、
36…第5歯車、37…第6歯車、38…第7歯車、39…第8歯車、
40…ピニオン部、41…第1歯車(第1回転体)、42…第2歯車(第2回転体)、
43…第9歯車、44…第10歯車、45…ねじりバネ、46…コイル部、
47a、47b…腕部、48…摩擦クラッチ、
51…第1ラック部、52…第2ラック部、57…第1被接触部、58…第2被接触部、59…規制部、60…レバー式検出センサー、61…スリット、
70…遊星歯車機構、71a、71b…遊星歯車、
80…ガイドレール、80a…左側ガイドレール、80b…右側ガイドレール、
81a…左側ガイドフレーム、81b…右側ガイドフレーム、82…後端位置、
83…先端位置、84…斜面、85…左側ベースフレーム、86…固定ネジ、
87…貫通孔、88…モーター用フレーム、
90…第1スリット、92…開口幅、93…部分、94…レバー式検出センサー、
96…歯車構成部材、97…凸部、98…凹部、99…歯、100…ピニオン部、
110…駆動機構、111…揺動軸、112…歯車、113…歯車、
114…第1ロック部、115…第2ロック部、116a…左側ガイドレール、
116b…右側ガイドレール、117…リブ、118…リブ

Claims (11)

  1. 媒体に記録を行う記録部を備える装置本体と、
    媒体排出方向に沿って変位可能な複数のトレイを備えて成るとともに、前記複数のトレイの少なくとも一部が前記装置本体に収納される収納状態と、前記複数のトレイのうち少なくとも一つが前記収納状態よりも媒体排出方向に変位して前記媒体を受ける展開状態と、をとる媒体受け手段と、
    前記媒体受け手段を駆動する駆動源と、
    前記駆動源の動力を前記媒体受け手段に伝達する伝達手段と、を備え、
    前記媒体受け手段を構成する前記複数のトレイは、少なくとも第1トレイと、前記展開状態において前記第1トレイより媒体排出方向下流に位置する第2トレイと、を含み、
    前記伝達手段は、
    前記第1トレイに接触して前記駆動源の動力を前記第1トレイに伝える第1回転体と、
    前記第2トレイに接触して前記駆動源の動力を前記第2トレイに伝える第2回転体と、を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記第1回転体は、前記第1トレイの側面に接触し、前記第2回転体は、前記第2トレイの側面に接触する構成である、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の記録装置において、
    前記展開状態は、前記収納状態から、前記第1トレイが前記収納状態における位置に留まったまま前記第2トレイのみが前記媒体排出方向に変位した第1の展開状態と、
    前記第1の展開状態から、前記第2トレイが前記媒体排出方向に変位した第2の展開状態と、を含み、
    前記伝達手段は、前記媒体受け手段が、
    前記収納状態から前記第1の展開状態に移行する際に、前記第2回転体が前記第2トレイに接触し、
    前記第1の展開状態から前記第2の展開状態に移行する際に、前記第1回転体が前記第1トレイに接触する構成である、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項3に記載の記録装置において、
    前記伝達手段は、前記媒体受け手段が、
    前記第2の展開状態から前記第1の展開状態に移行する際に、前記第1回転体が前記第1トレイに接触し、
    前記第1の展開状態から前記収納状態に移行する際に、前記第2回転体が前記第2トレイに接触する構成である、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記伝達手段は、
    前記第1トレイの側面に複数の歯を備えて構成される第1ラック部と、
    前記第2トレイの側面に複数の歯を備えて構成される第2ラック部と、
    前記第1ラック部の前記歯に係合する、前記第1回転体を構成する第1歯車と、前記第2ラック部の前記歯に係合する、前記第2回転体としての第2歯車と、が同じ回転軸上に配設されたピニオン部を備えて構成される、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項5に記載の記録装置において、
    前記ピニオン部は、前記第1歯車と前記第2歯車との間に、前記第1歯車に対する前記第2歯車の回転を一定範囲で許容する付勢手段を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記第1トレイは、前記媒体排出方向に間隔を空けて設けられる第1被接触部と第2被接触部とを備え、
    前記第2トレイは、前記第1被接触部に接触して前記第2トレイの前記第1トレイに対する展開方向への所定以上の移動を規制し、前記第2被接触部に接触して前記第2トレイの前記第1トレイに対する収納方向への所定以上の移動を規制する規制部を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 請求項5または請求項6に記載の記録装置において、
    前記第1トレイは、前記媒体排出方向に間隔を空けて設けられる第1被接触部と第2被接触部とを備え、
    前記第2トレイは、前記第1被接触部に接触して前記第2トレイの前記第1トレイに対する展開方向への所定以上の移動を規制し、前記第2被接触部に接触して前記第2トレイの前記第1トレイに対する収納方向への所定以上の移動を規制する規制部を備え、
    前記第1被接触部と前記規制部、及び、前記第2被接触部と前記規制部は、前記第1ラック部と前記第2ラック部との位相が合う位置で互いに接触する、
    ことを特徴とする記録装置。
  9. 請求項8に記載の記録装置において、
    前記規制部が前記第1被接触部に接触した際に、前記第1ラック部の前記媒体排出方向の先端側と前記第2ラック部の前記媒体排出方向の後端側が重なる構成であり、
    前記第1ラック部の前記先端側と前記第2ラック部の前記後端側の少なくとも一方は、歯が端部側に向けて段階的に低くなるように形成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記伝達手段は、前記駆動源と前記第1回転体の間、及び、前記駆動源と前記第2回転体の間に摩擦クラッチを備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  11. 請求項5に記載の記録装置において、
    前記第2トレイは、前記媒体排出方向の上流側の端部側が開口して、前記第2ラック部に沿って延設される第1スリットを備え、前記第2ラック部が設けられた前記側面側が、前記第1スリットの開口幅が狭くなる方向に弾性変形可能に構成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
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