JP2018150945A - 連結器具及び連結器具を備えた組立構成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】雄型部材と雌型部材とを容易かつ強固に連結し、互いの連結状態を容易に解除する。【解決手段】雄型部材(1)と、雄型部材(1)を収容する収容部(62)が形成された雌型部材(6)とを備え、雄型部材(1)と雌型部材(6)とが互いに着脱自在に連結される連結器具(100)であって、雄型部材(1)は、その外周面に、雌型部材(6)と係合する雄側係合部(17a,17b)と、雌型部材(6)と螺合する雄側螺合部(19a)とを有し、雌型部材(6)は、収容部(62)の内周面(64,66)に、雄側係合部(17a,17b)と係合する雌側係合部(64a,64b)と、雄側螺合部(19a)と螺合する雌側螺合部(66a)とを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、雄型部材と当該雄型部材を収容する雌型部材とを備える連結器具、及び当該連結器具を備えた組立構成物に関する。
従来から、複数の板材を自在に組み合わせて連結し、様々な形態に組み立てる組立式の家具が知られている。例えば、組立式の家具として棚を組み立てる場合、天板及び底板、左右の側板により枠体を構成し、この枠体に背板を取り付け、さらに枠体の内側に複数の棚板を取り付ける。この際、天板、底板、側板、背板及び棚板を互いに組み付ける連結器具としては、金属製のねじ等が用いられている。
しかしながら、ドライバによりねじを板材に直接ねじ込むことにより板材同士を互いに連結させるねじ込み作業は、作業者に対して大きな力を必要とさせ、女性や高齢者にとって簡単な作業ではない。また、板材に対するねじのねじ込み方向がずれた場合、ねじが板材から突き出て板材を破損することもあった。
そこで、複数の板材を結合するために、一方の板材に組み込まれたジョイント部材すなわち雄型部材を、他方の板材に組み込まれた係合部材すなわち雌型部材に押し込むことにより、複数の板材を互いに結合する結合構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載された結合構造は、一定の長さの棒状部材である雄型部材と、中空の雌型部材とを備えている。雄型部材の外面には、同心円状の凹凸を有する係止部が連続的に形成されたジョイント部材係合部を備えている。係止部は、雄型部材の長手方向に対して所定の角度で形成された第1傾斜面と、ほぼ垂直に形成された第2傾斜面とを有する。雌型部材の内面には、複数のフックが形成されている。
雄型部材を雌型部材に挿入すると、当該雌型部材のフックに対して係止部が係止され、雄型部材と雌型部材とが嵌合した状態になる。
特許第5719485号公報
ところで、特許文献1において、雄型部材と雌型部材とがいったん嵌合すると、雄型部材の係止部と雌型部材のフックとの嵌合状態は、破壊されない限り解除されることはない。したがって、誤った組み合わせで板材同士を取り付けてしまった場合や、設置場所を変更するために家具を一度解体して移動させたい場合、雄型部材の係止部及び雌型部材のフックを破壊して板材同士の連結状態を解除しなければならない。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、雄型部材と雌型部材との容易かつ強固な連結、及び容易な連結解除を可能にした連結器具、及び当該連結器具を備えた組立構成物を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、雄型部材と、当該雄型部材を収容する収容部が形成された雌型部材と、を備え、前記雄型部材と前記雌型部材とが互いに着脱自在に連結される連結器具であって、前記雄型部材は、その外周面に、前記雌型部材と係合する雄側係合部と、前記雌型部材と螺合する雄側螺合部と、を有し、前記雌型部材は、前記収容部の内周面に、前記雄側係合部と係合する雌側係合部と、前記雄側螺合部と螺合する雌側螺合部と、を有することを特徴とする。
また、前記雄側螺合部は、前記雄側係合部よりも先端側に設けられていることが好ましい。
また、前記雄側螺合部は、前記雌側係合部よりも基端側に設けられていることが好ましい。
また、前記雄側係合部は、前記雄型部材の軸線を中心として全周に亘って突出した凸部であり、前記雌側係合部は、前記雌型部材の軸線を中心として全周に亘って窪んで前記凸部と係合する凹部であることが好ましい。
また、前記雄側係合部は、前記雄型部材の軸線を中心として全周に亘って窪んだ凹部であり、前記雌側係合部は、前記雌型部材の軸線を中心として全周に亘って突出して前記凹部と係合する凸部であることが好ましい。
また、前記雄型部材及び前記雌型部材は、それぞれの軸線に沿って複数の前記凸部又は前記凹部を有することが好ましい。
また、前記雄型部材及び前記雌型部材それぞれの前記凸部及び前記凹部は、円弧状に形成されていることが好ましい。
さらに、上記課題を解決するために、本発明は、互いに連結されて組み立てられる第1の組立構成部材及び第2の組立構成部材と、前記第1の組立構成部材又は前記第2の組立構成部材に挿通される雄型部材、及び、前記雄型部材を収容する収容部を有して前記第1の組立構成部材又は前記第2の組立構成部材に装着される雌型部材を有し、前記雄型部材と前記雌型部材とが互いに着脱自在に連結される連結器具とを備える組立構成物であって、前記雄型部材は、その外周面に前記収容部において前記雌型部材と係合する雄側係合部と、前記雌型部材と螺合する雄側螺合部と、を有し、前記雌型部材は、前記収容部の内周面に前記雄側係合部と係合する雌側係合部と、前記雄側螺合部と螺合する雌側螺合部と、を有し、前記第1の組立構成部材及び前記第2の組立構成部材は、前記雄型部材が前記雌型部材と係合及び螺合することにより互いに連結されていることを特徴とする。
また、前記第1の組立構成部材及び前記第2の組立構成部材は、一方が金属製の部材であり、他方が木製の部材であることが好ましい。
本発明によれば、雄型部材と雌型部材とを容易かつ強固に連結することができると共に、雄型部材と雌型部材との連結を容易に解除することができる。
第1の実施の形態に係る連結器具を示す斜視図である。 第1の実施の形態に係る連結器具の雄型部材及び雌型部材の構成を説明するための図である。 第1の実施の形態に係る連結器具を備えた組立構成物の一部を示す概略図である。 第1の実施の形態に係る連結器具の連結動作を説明するための図である。 連結器具の連結時に使用する工具の構成を説明するための図である。 第1の実施の形態に係る連結器具を備えた他の組立構成物の一部を示す概略図である。 第2の実施の形態に係る連結器具の構成を説明するための図である。 第3の実施の形態に係る連結器具の構成を説明するための図である。 第3の実施の形態に係る連結器具の連結動作を説明するための図である。 第4の実施の形態に係る連結器具の構成を説明するための図である。
本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す実施の形態は一つの例示であり、本発明の範囲において種々の形態をとりうる。
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態に係る連結器具を示す斜視図である。図2は、第1の実施の形態に係る連結器具の雄型部材及び雌型部材の構成を説明するための図であり、雌型部材をその軸線に沿って断面にして示す。
[連結器具]
図1に示すように、連結器具100は、雄型部材1と雌型部材6とを備える。連結器具100は、例えば、組立家具における複数の板材同士や、板材と枠体とを組み合わせて連結する際に用いられる。雄型部材1及び雌型部材6は、例えば、合成樹脂により形成されている。
(雄型部材)
雄型部材1は、雌型部材6に挿入されて雌型部材6と連結される雄部材である。図1及び図2に示すように、雄型部材1は、雌型部材6の収容孔62に挿入されて当該雌型部材6と一体化される円柱状の部位である。雄型部材1は、円柱部17と、テーパ部18と、先端部19とを備えている。円柱部17、テーパ部18及び先端部19は、雄型部材1の軸部である。
円柱部17は、頭部11を備えている。頭部11は、平面視円形の部位であり、円柱部17よりも大きな直径を有している。頭部11には、その外面に、六角レンチT(図5参照。)と係合させられる六角形の窪み12を有している。
図2に示すように、円柱部17の外周面には、テーパ部18の近傍に、径方向外側へ円弧状に膨らんだ環状の凸部(雄側係合部)17a,17bが一体に形成されている。なお、本実施の形態においては、2つの凸部17a,17bが形成されているが、凸部の数はこれに限定されない。
凸部17a,17bは、軸線x1を中心として円柱部17の全周に亘って環状に形成されており、軸線x1方向において互いに所定の間隔だけ離間して配置されている。円柱部17は、その凸部17a,17b以外の部分においては所定の外径OD1を有し、凸部17a,17bにおいては外径OD1よりも大きな外径OD2を有する(OD1<OD2)。
テーパ部18は、円柱部17から先端に向かって先細るように形成されており、その外周面が軸線x1に沿って先端部19へ向かうに連れて傾斜し、側面視において略台形状を有する。テーパ部18の外径は、円柱部17の外径OD1よりも先端部19に向かって連続的に小さくなっている。
先端部19は、テーパ部18に連結して円柱状に形成されており、その外周面に雄ねじ部(雄側螺合部)19aを有する。先端部19の雄ねじ部19a以外の部分においては、所定の外径OD3を有している。外径OD3は、円柱部17の外径OD1よりも小さい(OD3<OD1)。雄ねじ部19aは、雄型部材1が雌型部材6に収容されて連結された際に、後述する雌型部材6の雌ねじ部66aと螺合する部分である。
(雌型部材)
図2に示すように、雌型部材6は、収容孔(収容部)62を持った円筒形状を有し、雄型部材1を収容する雌部材である。雌型部材6は、その外周面に断面三角形状の環状の突起片61を軸線x2に沿って複数備えている。突起片61は、軸線x2に対して所定の角度で底部6aに向かって軸線x2に近づくように斜めに形成された傾斜面61aと、軸線x2に対して垂直な角度で形成された垂直面61bとを有する。
雄型部材1を収容する雌型部材6の収容孔62は、軸線x2と同心であり、底部6aの存在により止まり孔として形成されている。収容孔62は、円筒状の大径の孔部63と、当該孔部63よりも小さな直径を有して孔部63と同心の小径の孔部65とを備える。
孔部63は、孔部65に対して雄型部材1が挿入される挿入口62a側に設けられている。孔部65は、孔部63に対して雌型部材6の底部6a側に設けられており、孔部63の内径ID1よりも小さな内径ID3を有する。
雌型部材6は、孔部63の内周面64に雄型部材1の凸部17a,17bと係合する2つの凹部(雌側係合部)64a,64bを有する。凹部64a,64bは、軸線x2に沿った断面において径方向外側へ円弧状に窪んで形成されている。凹部64a,64bは、軸線x2を中心として内周面64の全周に亘って環状に形成され、軸線x2に沿って互いに所定の間隔だけ離間されて配置されている。凹部64a,64b同士の間隔は、凸部17a,17b同士の間隔と同じである。
凹部64a,64bは、孔部63の内径ID1よりも大きな内径ID2によって形成されている(ID2>ID1)。凹部64a,64bにおける内径ID2は、雄型部材1の凸部17a,17bにおける外径OD2とほぼ同じ大きさ、又は僅かに小さいことが好ましい(ID2≦OD2)。ただし、これに限るものではなく、凹部64a,64bにおける内径ID2は、雄型部材1の凸部17a,17bにおける外径OD2とほぼ同じ大きさ、又は僅かに大きくてもよい(ID2≧OD2)。
なお、雄型部材1が雌型部材6に挿入されて、雄型部材1の凸部17a,17bが雌型部材6の凹部64a,64bに係合した状態では、凸部17a,17b及び凹部64a,64bの表面は、互いにほぼ面接触しているものの雄型部材1及び雌型部材6相互の最終的な連結には到っていない状態である。
雌型部材6には、孔部65の内周面66に対して雄型部材1の雄ねじ部19aと螺合する雌ねじ部(雌側螺合部)66aが形成されている。孔部65における内径ID3は、雄型部材1の先端部19における外径OD3とほぼ同じ大きさである。孔部65は、雄型部材1の先端部19のうち少なくとも雄ねじ部19aを部分的に収容する深さ(軸線x2に沿った長さ)を有している。
[連結器具の適用例]
次に図3乃至図5を用いて、連結器具100を組立構成物300に適用した具体例について説明する。図3は、連結器具100を用いて組み立てられた組立構成物300の一部を示す概略図である。図4は、連結器具100の連結動作を説明するための図であり、図4(A)は2つの組立構成部材310,320が連結器具100により仮連結された状態を示す部分断面図であり、図4(B)は2つの組立構成部材310,320が連結された状態を示す部分断面図である。図5は、連結器具100の連結時に使用する工具Tの構成を説明するための図であり、図5(A)は、工具Tの平面図であり、図5(B)は、図5(A)における矢印V方向から工具Tを見た図である。
例えば、組立構成物300が組立式の家具として棚であった場合、図3に示すように、組立構成物300は、例えば、複数の木製の板材(組立構成部材)310,320,330,340を組み立てて互いに連結することにより構築されている。なお、連結される板材は、金属製又は合成樹脂製であってもよく、木製、金属製及び合成樹脂製の板材の組合せであってもよい。
具体的には、組立構成物300は、天板310と、底板(図示せず)と、背板320と、側板330,330と、棚板340とを備える。それぞれ連結器具100を介して、天板310及び底板の長辺側の一端面に背板320が、天板310及び底板の短辺側の両側端面に側板330,330が、そして、側板330,330との間に棚板340が連結されている。なお、以下に説明する連結工程は、実際の組立構成物300の組立手順と必ずしも一致するものではない。
一例として、図4(A)、(B)を用いて、天板310と背板320との連結工程について説明する。ここで、天板310には、雌型部材6が収容孔62の挿入口62aが露出した状態で予め埋め込まれて固定されている。
天板310に背板320を突き合わせたとき、天板310に装着されている雌型部材6と整合する当該背板320の位置には、雄型部材1が挿通(装着)される挿通孔321が位置付けられている。挿通孔321の直径は、雄型部材1の円柱部17の凸部17a,17bの外径OD2よりも僅かに大きく、頭部11の直径よりも小さい。
まず、図4(A)に示すように、背板320の挿通孔321を天板310の雌型部材6の挿入口62aに対応させた状態において、雄型部材1を挿通孔321及び収容孔62に挿入する。雄型部材1は、雄型部材1の凸部17a,17bが雌型部材6の凹部64a,64bとそれぞれ係合するまで挿入される。
ここで、雄型部材1の凸部17a,17bと雌型部材6の凹部64a,64bとが係合された状態は、連結器具100による仮連結(仮留め)状態である。つまり、雄型部材1の雄ねじ部19aが雌型部材6の雌ねじ部66aと螺合していないため、連結器具100としての最終的な連結状態ではない。なお、仮連結状態において、雄ねじ部19aは、その一部が雌ねじ部66aに僅かに進入している。
次いで、雄型部材1の頭部11における窪み12に工具Tを嵌め込む。工具Tは、図5(A)に示すように、断面形状が六角形の鋼製の棒材を略L字状に折り曲げて形成されている。一端は、例えば、プレス加工により押し潰された扁平部T1である。他端は、図5(B)に示すように、断面形状が六角形のままで窪み12に嵌め込まれる嵌合部T2である。
図4(B)に示すように、雄型部材1の頭部11における窪み12に、工具Tの嵌合部T2が嵌合した状態で工具Tを少なくとも1/4〜2回転させる。工具Tにより雄型部材1を回転させることにより、雄ねじ部19aと雌ねじ部66aとが螺合し、雄型部材1が雌型部材6内へさらに引き込まれる。雄ねじ部19aと雌ねじ部66aとの螺合は、凸部17a,17bと凹部64a,64bとの係合状態を維持したまま実施される。
また、例えば、雄ねじ部19aと雌ねじ部66aとの螺合時に、凸部17a,17b及び凹部64a,64bの係合状態は、そのいずれか一方の弾性変形、又は、凸部17a,17bが凹部64a,64bから外れない程度で凹部64a,64b内を移動(摺動)することにより行われてもよい。これにより、雄型部材1の頭部11は、背板320に押し付けられる。
図示しないが、雄ねじ部19aと雌ねじ部66aとの螺合前に、凸部17a,17bの表面と凹部64a,64bの表面との間に先端側で隙間が形成されていてもよい。この状態において、雄型部材1が工具Tにより回転させられて雄ねじ部19aと雌ねじ部66aとの螺合が進むと、凸部17a,17bの表面と凹部64a,64bの表面とは接触して隙間が解消される。
凸部17a,17b及び凹部64a,64bの互いの寸法を適切に設定することで、雄ねじ部19aと雌ねじ部66aとの螺合に際しても、凸部17a,17bは、凹部64a,64bに留まることができる。
なお、工具Tの回転数は、特に限定されず、雄型部材1及び雌型部材6が互いの接触により何れの箇所においても破損しない程度に調整すればよい。
連結器具100においては、凸部17a,17bと凹部64a,64bとの係合状態、及び、雄ねじ部19aと雌ねじ部66aとの螺合状態を確保することにより背板320と天板310との連結が達成される。
工具Tにより雄型部材1を回す作業を最小限に抑えながら、即ち、雄型部材1を1/4〜2回転ほど僅かに回転させて雄ねじ部19a及び雌ねじ部66aを螺合させるだけで、凸部17a,17bと凹部64a,64bとの係合状態をさらに強固にすることができる。連結器具100における連結は、凸部17a,17b及び凹部64a,64bによる係合に加えて、雄ねじ部19a及び雌ねじ部66aによる螺合によりさらに強固になる。かくして、連結装置100により、天板310及び背板320を簡単かつ強固に連結することができる。
また、連結器具100においては、凸部17a,17bと凹部64a,64bとが係合しているため、例えば、振動等により雄型部材1の雄ねじ部19aと雌型部材6の雌ねじ部66aとの間で螺合状態が容易に緩むことはない。これにより、雄型部材1と雌型部材6とが意図せず連結解除されてしまうことを防止している。
また、凸部17a,17b及び凹部64a,64bの輪郭は互いに円弧状であるので、凹凸による係合時には面接触による十分な係合力を発揮しつつ、係合解除の際には非破壊で凸部17a,17bと凹部64a,64bとが容易に外れるようになっている。したがって、連結器具100による天板310及び背板320の連結状態は、まず、工具Tにより雄型部材1を螺合の際とは反対に回転させ、次いで、雄型部材1の頭部11と背板320との間に工具Tの扁平部T2を差し込むことで簡単に解除することができる。
なお、雄型部材1と雌型部材6との螺合状態を解除した上で、天板310及び背板320を互いに引き離すことで天板310及び背板320同士の連結状態を解除してもよい。
[その他の適用例]
なお、連結器具100は、上記の適用例に限られるものではなく、本発明の範囲を超えない範囲で適用可能である。次に、図6を参照して、連結器具100を組立構成物500に適用した他の例について説明する。図6は、連結器具100を用いて組み立てられた組立構成物500の一部を示す概略図である。
組立構成物500は、組立式の家具として、例えば、棚であった場合、複数の木製の棚板(組立構成部材)510と、金属製のフレーム(組立構成部材)520とを互いに連結することにより構築されている。
従来、金属製のフレームと木製の棚板とは、連結強度を確保するために金属製のねじ等により連結されていた。これに対して、連結器具100によれば、例えば、当該連結器具100が合成樹脂により形成されていても、雄型部材1の凸部17a,17bと雌型部材6の凹部64a,64bの係合状態、及び雄型部材1の雄ねじ部19aと雌型部材6の雌ねじ部66aの螺合状態を確保することにより、金属製のねじを用いた場合と同様、又はそれ以上の極めて高い連結強度を確保することができる。
連結器具100による組立構成物500の棚板510及びフレーム520の連結方法は、組立構成物300における天板310と背板320との連結方法と同じであるのでその説明は省く。
組立構成物は、少なくとも2つの組立構成部材を連結してなるものであれば棚に限られず、引き出し、化粧台、食器棚、書棚、机、椅子、テーブル、ベッド、チェスト、テレビ台、オーディオラック、スピーカー台、パソコンラック等のその他種々の組立構成物であってもよい。
[その他]
なお、本発明は、上記の実施の形態に限られるものではなく、本発明の範囲を超えない範囲で適宜変更が可能である。例えば、凸部17aから頭部11までの円柱部17の軸線x1方向における寸法は、雄型部材1が装着(挿入)される組立構成部材310,520の板厚に応じて適宜設計変更することができる。
また、雄型部材1は、テーパ部18の部分を円柱部17にして凸部17a,17b、、、の数を増やして形成されていてもよい。この場合、雌型部材6の孔部63の内周面64には、凸部17a,17b、、、の数に対応する数の凹部64a,64b、、、が形成されている。
<第2の実施の形態>
次に、図7を用いて第2の実施の形態に係る連結器具100Aについて説明する。以下では、第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、第1の実施の形態と同じ構成については、同一の名称、符号等を付して説明を省略する。図7は、第2の実施の形態に係る連結器具の雄型部材及び雌型部材の構成を説明するための図である。
[連結器具]
連結器具100Aは、雄型部材1Aと、雌型部材6Aとを備える。
(雄型部材)
雄型部材1Aにおける円柱部17Aの外周面には、テーパ部18の近傍に、径方向内側へ円弧状に窪んだ2つの凹部(雄側係合部)17Aa,17Abを有する。なお、本実施の形態においては、2つの凹部17Aa,17Abが形成されているが、凹部の数はこれに限定されない。
凹部17Aa,17Abは、軸線x1を中心として円柱部17Aの全周に亘って形成されており、軸線x1方向において互いに所定の間隔だけ離間して配置されている。円柱部17Aは、その凹部17Aa,17Ab以外の部分においては所定の外径OD1を有し、凹部17Aa,17Abにおいては外径OD1より小さな外径OD4を有する(OD4<OD1)。
(雌型部材)
雌型部材6Aは、孔部63の内周面64に雄型部材1Aの凹部17Aa,17Abと係合する2つの凸部(雌側係合部)64Aa,64Abを有する。凸部64Aa,64Abは、内周面64に対して凹部17Aa,17Abに対応して設けられている。凸部64Aa,64Abは、軸線x2を中心として内周面64の全周に亘って環状に形成され、軸線x2に沿って互いに所定の間隔だけ離間されて配置されている。凸部64Aa,64Ab同士の間隔は、凹部17Aa,17Ab同士の間隔と同じである。
凸部64Aa,64Abは、孔部63の内径ID1よりも小さな内径ID4によって形成されている(ID4<ID1)。凸部64Aa,64Abにおける内径ID4は、雄型部材1Aの凹部17Aa,17Abにおける外径OD4とほぼ同じ大きさ、又は僅かに小さいことが好ましい(ID4≦OD4)。ただし、これに限るものではなく、凸部64Aa,64Abにおける内径ID4は、凹部17Aa,17Abにおける外径OD4とほぼ同じ大きさ、又は僅かに大きくてもよい(ID4≧OD4)。
連結器具100Aによる組立構成物300,500における連結方法は、連結器具100と同じであるのでその説明は省く。連結器具100Aを、例えば、組立構成物300,500に適用した場合、連結器具100Aは、少なくとも連結器具100が奏する作用、効果と同様の作用、効果を奏する。
連結器具100Aは、例えば、図3及び図6に示す組立構成部材310,510に埋め込まれた雌型部材6Aの側に凸部64Aa,64Abが形成されて、挿入する側の雄型部材1Aに凹部17Aa,17Abが形成されている。雌型部材6Aは、全体が組立構成部材310,510に埋め込まれて一体になっているので、組立構成部材310,510を自身の質量とみなすことができる。この雌型部材6Aの収容孔62に、雄型部材1が進入する。雄型部材1に比べて大きな質量体となる雌型部材6Aの凸部64Aa,64Abが雄型部材1Aの凹部17Aa,17Abに対して全周に亘って進入して雄型部材1Aを把持するようになっている。雌型部材6Aは、組立構成部材310,510の質量と相俟って、雄型部材1Aとより強固に連結される。
この構成により、連結器具100Aにおける連結強度は、雄型部材に凸部が形成され、雌型部材に凹部が形成されている連結器具における連結強度よりも強力であることが分かった。さらに、このことは、例えば、図3に示すように、雌型部材6Aを雄型部材1Aに対して下側に配置した場合に顕著であった。
<第3の実施の形態>
次に、図8を用いて第3の実施の形態に係る連結器具100Bについて説明する。図8は、第3の実施の形態に係る連結器具100Bの雄型部材1B及び雌型部材6Bの構成を説明するための図である。
[連結器具]
図8に示すように、連結器具100Bは、雄型部材1Bと雌型部材6Bとを備える。連結器具100Bは、例えば、組立家具における複数の板材同士や、板材と枠体とを組み合わせて連結する際に用いられる。雄型部材1B及び雌型部材6Bは、例えば、合成樹脂により形成されている。
(雄型部材)
雄型部材1Bは、雌型部材6Bに挿入されて雌型部材6Bと連結される雄部材である。図8に示すように、雄型部材1Bは、雌型部材6Bの収容孔62Bに挿入されて当該雌型部材6Bと一体化される円柱状の部位である。雄型部材1Bは、2つの円柱部を有する。具体的には、雄型部材1Bは、大径の円柱部17Bと、当該円柱部17Bよりも小径の円柱部18Bとを備えている。円柱部17B及び円柱部18Bは、雄型部材1Bの軸部である。
円柱部17Bは、頭部11Bを備えている。頭部11Bは、平面視円形の部位であり、円柱部17Bよりも大きな直径を有している。頭部11Bは、その外面に、六角レンチT(図5参照。)と係合させられる六角形の窪み12Bを有する。
円柱部17Bの外周面には、雄ねじ部(雄側螺合部)17Baが形成されている。雄ねじ部17Baは、後述する雌型部材6Bの雌ねじ部64Baと螺合する部分である。
円柱部17Bは、雄ねじ部17Baが形成されていない部分においては所定の外径OD5を有し、雄ねじ部17Baが形成されている部分においては外径OD5より大きな外径OD6を有する(OD5<OD6)。
円柱部18Bの外周面には、径方向内側へ円弧状に窪んだ凹部(雄側係合部)18Ba,18Bb,18Bc,18Bd(以下、「凹部18Ba〜18Bd」と記載する。)を有する。なお、本実施の形態においては、4つの凹部18Ba〜18Bdが形成されているが、凹部の数はこれに限定されない。
凹部18Ba〜18Bdは、軸線x1を中心として円柱部18Bの全周に亘って環状に形成されており、軸線x1方向において互いに所定の間隔だけ離間して配置されている。円柱部18Bは、その凹部18Ba〜18Bd以外の部分においては所定の外径OD7を有し、凹部18Ba〜18Bdにおいては外径OD7より小さい外径OD8を有する(OD8<OD7)。
(雌型部材)
雌型部材6Bは、収容孔(収容部)62Bを持った円筒形状を有し、雄型部材1Bを収容する雌部材である。雌型部材6Bは、その外周面に、その外周面に断面三角形状の環状の突起片61Bを軸線x2に沿って複数備えている。突起片61Bは、軸線x2に対して所定の角度で底部6Baに向かって軸線x2に近づくように斜めに形成された傾斜面61Baと、軸線x2に対して垂直な角度で形成された複数の垂直面61Bbとを有する。
雄型部材1Bを収容する収容孔62Bは、軸線x2と同心であり、底部6Baの存在により止まり孔として形成されている。収容孔62Bは、円筒状の大径の孔部63Bと、孔部63Bよりも小さな直径を有して孔部63Bと同心の小径の孔部65Bとを有する。
孔部63Bは、孔部65Bに対して雄型部材1Bが挿入される挿入口62Ba側に設けられている。孔部65Bは、孔部63Bに対して雌型部材6Bの底部6Ba側に設けられており、孔部63Bの内径ID5よりも小さな内径ID7を有する。
収容孔62Bにおいて挿入口62Baには、上方に向かうに連れて軸線x2から次第に離れるように傾斜した傾斜面が形成されている。この傾斜面は、雌型部材6Bの収容孔62Bに対する雄型部材1Bの挿入時に、当該雄型部材1Bを底部6Baへ向かって導く、軸線x2に沿った断面形状が略円錐台状に形成された案内部位となる。
雌型部材6Bは、孔部63Bの内周面64Bに雄型部材1Bの雄ねじ部17Baと螺合する雌ねじ部(雌側螺合部)64Baを有する。雌ねじ部64Baは、孔部63Bの内径ID5よりも大きな内径ID6を持って形成されている(ID5<ID6)。
雌型部材6Bは、孔部65Bにおける内周面66Bに雄型部材1Bの凹部18Ba〜18Bdと係合す凸部(雌側係合部)66Ba,66Bb,66Bc,66Bd(以下、「凸部66Ba〜66Bd」と記載する。)を有する。凸部66Ba〜66Bdは、軸線x2に沿った断面において径方向内側へ円弧状に突出して形成されている。凸部66Ba〜66Bdは、軸線x2を中心として内周面66Bの全周に亘って環状に形成され、軸線x2に沿って互いに所定の間隔だけ離間されて配置されている。凸部66Ba〜66Bd同士の間隔は、凹部18Ba〜18Bd同士の間隔と同じである。
孔部65Bは、凸部66Ba〜66Bd以外の部分においては所定の内径ID7を有し、凸部66Ba〜66Bdは、内径ID7よりも小さな内径ID8によって形成されている(ID8<ID7)。凸部66Ba〜66Bdにおいて内径ID8は、凹部18Ba〜18Bdの外径OD8とほぼ同じ大きさ、又は僅かに大きいことが好ましい(ID8≧OD8)。ただし、これに限るものではなく、凸部66Ba〜66Bdにおける内径ID8は、凹部18Ba〜18Bdにおける外径OD8とほぼ同じ大きさ、又は僅かに小さくてもよい(ID8≦OD8)。
[連結器具の適用例]
次に、図9を用いて、図3に記載の組立構成物300に対する連結器具100Bを用いた連結動作を説明する。連結器具100Bは、図6に記載の組立構成物500に適用することもできる。なお、説明の便宜上、組立構成物300における背板320の板厚は、図4に示したものよりも薄くなっている。図9は、連結器具100Bの連結動作を説明するための図であり、図9(A)は、連結前の雄型部材1B及び雌型部材6Bを示す断面図であり、図9(A)は、螺合工程にある雄型部材1B及び雌型部材6Bを示す図であり、図9(C)は、互いに連結された雄型部材1B及び雌型部材6Bを示す断面図である。
まず、図9(A)に示すように、背板320の挿通孔321を天板310の雌型部材6Bの挿入口62Baに対応させた状態において、雄型部材1Bを背板320の挿通孔321及び雌型部材6Bの収容孔62Bに挿入する。雄型部材1Bは、雄型部材1Bの雄ねじ部17Baと雌型部材6Bの雌ねじ部64Baとが少なくとも部分的に重なる位置まで雌型部材6Bの収容孔62B内に挿入される。
次に、図9(B)に示すように、雄型部材1Bの頭部11Bにおける窪み12Bに工具Tが嵌合した状態で工具Tを所定の回数だけ回転させる。工具Tにより雄型部材1Bを回転させることにより、雄ねじ部17Baと雌ねじ部64Baとの螺合が進み、雄型部材1Bが雌型部材6B内へさらに引き込まれる。これにより、雄型部材1Bは、その凹部18Ba〜18Bdのうち先端側にある凹部18Bdが、雌型部材6の凸部66Ba〜66Bdのうち最も挿入口62Ba側にある凸部66Baと係合し始める。
図9(C)に示すように、さらに工具Tにより雄型部材1Bを回転させて雄ねじ部17Baと雌ねじ部64Baとの螺合を進めることで、雄型部材1Bは、さらに雌型部材6B内に引き込まれ、雄型部材1Bの凹部18Ba〜18Bdは、雌型部材6Bの凸部66Ba〜66Bdとそれぞれ係合する。この係合状態において、凹部18Ba〜18Bd、及び、凸部66Ba〜66Bdは、互いにその表面において面接触している。
連結器具100Bにおいては、雄型部材1Bを雌型部材6Bに挿入して、雄型部材1Bを工具Tにより回転させるだけで、螺合及び係合がもたらされて連結が完成する。かくして、連結器具100Bにより天板310及び背板320を強固に連結することができる。
連結器具100Bにおける連結は、雄ねじ部19Ba及び雌ねじ部64Baによる螺合に加えて、凹部18Ba〜18Bd及び凸部66Ba〜66Bdによる係合によりさらに強固に連結される。つまり、工具Tによる雄型部材1Bの数回転ほどの僅かな回転作業でありながら、天板310及び背板320を簡単かつ強固に連結することができる。
また、連結器具100Bにおいては、凹部18Ba〜18Bdと凸部66Ba〜66Bdとが係合しているため、例えば、振動等により雄ねじ部17Baと雌ねじ部64Baとの間で螺合状態が緩むことはない。これにより、雄型部材1Bと雌型部材6Bとが意図せず連結解除されてしまうことを防止している。
また、凹部18Ba〜18Bd及び雌型部材6Bの凸部66Ba〜66Bdの輪郭は円弧状であるので、凹凸による係合時には面接触による十分な係合力を発揮しつつ、係合解除の際には非破壊で凹部18Ba〜18Bd及び雌型部材6Bの凸部66Ba〜66Bdとは容易に外れるようになっている。したがって、連結器具100Bによる天板310及び背板320の連結状態は、まず、工具Tにより雄型部材1Bを螺合の際とは反対に回転させ、次いで、雄型部材1Bの頭部11Bと背板320との間に工具Tの扁平部T2を差し込むことで簡単に解除することができる。
連結器具100Bは、例えば、天板310に埋め込まれる雌型部材6Bの側に凸部66Ba〜66Bdが形成されて、挿入する側の雄型部材1Bに凹部18Ba〜18Bdが形成されている。雌型部材6Bは、全体が天板310に埋め込まれて一体になっているので、天板310を自身の質量とみなすことができる。この雌型部材6Bの収容孔62Bに、雄型部材1が進入する。雄型部材1に比べて大きな質量体となる雌型部材6Bの凸部66Ba〜66Bdが雄型部材1Bの凹部18Ba,18Bbに対して全周に亘って進入して雄型部材1Bを把持するようになっている。雌型部材6Bは、天板310の質量と相俟って、雄型部材1Bとより強固に連結される。
[その他]
なお、本発明は、上記の実施の形態に限られるものではなく、本発明の範囲を超えない範囲で適宜変更が可能である。例えば、雄型部材1Bの円柱部18Bには、その先端から軸線x1に沿って頭部11Bに向かって形成されたスリットが設けられていてもよく、この場合、円柱部18Bにおける先端は、スリットによって二分されている。スリットの存在により、凹部18Ba〜18Bdのうち、先端側の2つの凹部18Bc,18Bdが周方向において分断されていてよい。
雄型部材1Bにスリットが形成されている場合、雌型部材6Bの底部6Baには、その中心に挿入口62Baへ向かって突出した円柱状の突出部(突出ピン)が当該底部と一体に形成されていてもよい。突出部は、スリットに部分的に進入する程度の長さを持って形成されていることが好ましい。ただし、これに限るものではなく、突出部の長さは、スリットの深さに応じて任意に変更可能であればよい。突出部の円柱状の部分の直径は、スリットの幅と同じか、又は、それよりも僅かに大きく形成されているとよい。
<第4の実施の形態>
次に、図10を用いて第4の実施の形態に係る連結器具100Cについて説明する。以下では、第3の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、第3の実施の形態と同じ構成については、同一の名称、符号等を付して説明を省略する。図10は、第4の実施の形態に係る連結器具100Cの雄型部材1C及び雌型部材6Cの構成を説明するための図である。
[連結器具]
連結器具100Cは、雄型部材1C及び雌型部材6Cを有する。
(雄型部材)
円柱部18Cの外周面には、径方向外側へ円弧状に突出した凸部(雄側係合部)18Ca,18Cb,18Cc,18Cd(以下、「凸部18Ca〜18Cd」と記載する。)を有する。なお、本実施の形態においては、4つの凸部18Ca〜18Cdが形成されているが、凸部の数はこれに限定されない。
凸部18Ca〜18Cdは、軸線x1を中心として円柱部18Cの全周に亘って環状に形成されており、軸線x1方向において互いに所定の間隔だけ離間して配置されている。円柱部18Cは、凸部18Ca〜18Cd以外の部分においては所定の外径OD7を有し、凸部18Ca〜18Cdにおいては外径OD7より大きな外径OD9を有する(OD7<OD9)。
(雌型部材)
雌型部材6Cは、孔部65Cの内周面66Cに雄型部材1Cの凸部18Ca〜18Cdと係合する凹部(雌側係合部)66Ca,66Cb,66Cc,66Cd(以下、「凹部66Ca〜66Cd」と記載する。)を有する。凹部66Ca〜66Cdは、軸線x2に沿った断面において径方向外側へ円弧状に窪んで形成されている。凹部66Ca〜66Cdは、軸線x2を中心として内周面66Cの全周に亘って環状に形成され、軸線x2に沿って互いに所定の間隔だけ離間されて配置されている。凹部66Ca〜66Cd同士の間隔は、凸部18Ca〜18Cd同士の間隔と同じである。
孔部65Cは、凹部66Ca〜66Cdにおいては内径ID7よりも大きな内径ID9を有する(ID9>ID7)。凹部66Ca〜66Cdにおける内径ID9は、凸部18Ca〜18Cdにおける外径OD9とほぼ同じ大きさ、又は僅かに小さくてもよい(ID9≦OD9)。ただし、これに限るものではなく、凹部66Ca〜66Cdにおける内径ID9は、凸部18Ca〜18Cdにおける外径OD9とほぼ同じ大きさ、又は僅かに大きくてもよい(ID9≧OD9)。
連結器具100Cによる、例えば、組立構成物300における連結方法は、連結器具100Bと同じであるのでその説明は省く。連結器具100Cを、例えば、組立構成物300,500に適用した場合、連結器具100Cは、少なくとも連結器具100Bが奏する作用、効果と同様の作用、効果を奏する。
[その他]
なお、本発明は、上記の実施の形態に限られるものではなく、本発明の範囲を超えない範囲で適宜変更が可能である。例えば、第3の実施の形態と同様に、雄型部材1Cがその先端にスリットを有し、雌型部材6Cがスリットに進入する突出部を有していてもよい。
1 雄型部材
17a,17b 凸部(雄側係合部)
19a 雄ねじ部(雄側螺合部)
6 雌型部材
62 収容孔(収容部)
64,66 内周面
64a,64b 凹部(雌側係合部)
66a 雌ねじ部(雌側螺合部)
100 連結器具
300,500 組立構成物
310,320,330,340,510,520 組立構成部材

Claims (9)

  1. 雄型部材と、当該雄型部材を収容する収容部が形成された雌型部材と、を備え、前記雄型部材と前記雌型部材とが互いに着脱自在に連結される連結器具であって、
    前記雄型部材は、その外周面に、
    前記雌型部材と係合する雄側係合部と、
    前記雌型部材と螺合する雄側螺合部と、を有し、
    前記雌型部材は、前記収容部の内周面に、
    前記雄側係合部と係合する雌側係合部と、
    前記雄側螺合部と螺合する雌側螺合部と、を有する
    ことを特徴とする連結器具。
  2. 前記雄側螺合部は、前記雄側係合部よりも先端側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の連結器具。
  3. 前記雄側螺合部は、前記雄側係合部よりも基端側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の連結器具。
  4. 前記雄側係合部は、前記雄型部材の軸線を中心として全周に亘って突出した凸部であり、
    前記雌側係合部は、前記雌型部材の軸線を中心として全周に亘って窪んで前記凸部と係合する凹部である
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載の連結器具。
  5. 前記雄側係合部は、前記雄型部材の軸線を中心として全周に亘って窪んだ凹部であり、
    前記雌側係合部は、前記雌型部材の軸線を中心として全周に亘って突出して前記凹部と係合する凸部である
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載の連結器具。
  6. 前記雄型部材及び前記雌型部材は、それぞれの軸線に沿って複数の前記凸部又は前記凹部を有することを特徴とする請求項4又は5に記載の連結器具。
  7. 前記雄型部材及び前記雌型部材それぞれの前記凸部及び前記凹部は、円弧状に形成されていることを特徴とする請求項4から6までのいずれか一項に記載の連結器具。
  8. 互いに連結されて組み立てられる第1の組立構成部材及び第2の組立構成部材と、
    前記第1の組立構成部材又は前記第2の組立構成部材に挿通される雄型部材、及び、前記雄型部材を収容する収容部を有して前記第1の組立構成部材又は前記第2の組立構成部材に装着される雌型部材を有し、前記雄型部材と前記雌型部材とが互いに着脱自在に連結される連結器具と
    を備える組立構成物であって、
    前記雄型部材は、その外周面に前記収容部において前記雌型部材と係合する雄側係合部と、前記雌型部材と螺合する雄側螺合部と、を有し、
    前記雌型部材は、前記収容部の内周面に前記雄側係合部と係合する雌側係合部と、前記雄側螺合部と螺合する雌側螺合部と、を有し、
    前記第1の組立構成部材及び前記第2の組立構成部材は、前記雄型部材が前記雌型部材と係合及び螺合することにより互いに連結されていることを特徴とする組立構成物。
  9. 前記第1の組立構成部材及び前記第2の組立構成部材は、一方が金属製の部材であり、他方が木製の部材であることを特徴とする請求項8に記載の組立構成物。
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