JP2018149577A - ロールプレス機及びロールプレス機によるロールプレス方法 - Google Patents

ロールプレス機及びロールプレス機によるロールプレス方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電極板の塗工部と未塗工部でロールプレス作業により生ずる、しわの発生を抑えるしわ発生防止装置を備えたロールプレス機を提供する。
【解決手段】しわ発生防止装置はプレスロールより小径の作業ロールをプレスロールに押しつけ、該作業ロールは補強ロールを介して軸受フレームで支持され、均一な押圧力で未塗工部を延伸可能とする。更に、該作業ロールを支持する該軸受フレームの軸端部に端部ローラを配置して、該端部ローラと該作業ロールと接触しない他方のプレスロールと接触させ、常に該作業ロールと該プレスロールの軸芯平行度を維持出来るようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は複数条の活物質が塗工された電極板をプレスするロールプレス機に於いて、ロールプレス機に設けられたしわ発生を防止する装置に関する。
特許文献1に示されるように、ロールプレス後の塗工部の長さと未塗工部の長さを同じにするために、プレスロール機の入側に未塗工部のみを延伸する加工ロールを配置し、未塗工部に加工ロールを押しつけ、加工ロールの表面に作られた微小な凹凸段差により、未塗工部に凹凸段差を転写することが述べられている。
特許文献2には、電極板をロールプレスするために、プレス用ロール位置を電極板の移動方向にずらして配置され、さらにプレス用ロールが塗工部のみをプレス可能なよう分割したプレス用ロールを持つ電極板プレス装置が提案されている。電極板の移動方向にずらして配置されたプレス用ロールの間に未塗工部のみをプレス可能なガイドローラを配置し、未塗工部のしわ発生を防ぐことが述べられている。
特許文献3には、電極材料の搬送方向に間隔を置いて配置されたガイドロール間で張力がかかった電極材料の未塗工部のみ押し付けロールを押し付けて、未塗工部を延伸させ、その後に、電極材料をロールプレスし、さらにその後未塗工部を延伸させることが記載されている。
特開 2012−79592公報 特開 2008−226502公報 特開 2014−220113公報
リチウムイオン電池は、アルミや銅の素材でできた金属箔の表面に電気エネルギーを溜めることが可能なリチウム金属などの活物質を長手方向に複数条塗工して作られている。活物質を複数条塗工された電極板は電池として組み立てられたとき通電端子部となる未塗工部を有している。電極板は幅方向に塗工部と未塗工部を帯状に有しているので、塗工部と未塗工部を同時にプレスロールでプレスすると、塗工部が上下プレス用ロールに挟まれ活物質と金属箔が薄くなり、長手方向により長く延伸する。しかし、未塗工部は厚みが塗工部より薄いので、プレス用ロールに挟まれ、押圧されない。その為、長手方向へ延伸することがないので、電極板は幅方向の帯状に延伸して長くなった部分と延伸せず長さが変わらない部分が同居する。塗工部の延伸した部分と未塗工部の延伸しない部分の境界部に伸びの違いによるしわが表れる。発生したしわにより、搬送、巻取りの工程において、深いしわや割れに発展し、搬送巻取りが出来なくなる恐れがある。この課題を解決するために種々の方法が提案されて来た。
特許文献1の手段を用いると、未塗工部分プレスする専用の加工ロールを配置し、その加工ロール表面には凹凸の段差を付けて未塗工部に押し当て、未塗工の金属箔に凹凸段差で伸びを与えようとするものである。金属箔の厚みは10から20ミクロンと薄いので、加工ロール表面に付ける凹凸も金属箔に穴や割れを発生させないためには、凹凸量を微細にする必要がある。さらに、微細に加工した凹凸を上下加工ロールでプレスするには、凹凸の位置を正確に合わせないと、上下の凹凸が干渉する恐れがある。10から20ミクロンの金属箔を専用のプレス機で凹凸の模様を付ける場合でも、高精度な金型が必要となる。加工ロールを保持するベアリングなどに隙間が必要なロールで行うのは困難と思われる。
特許文献2の手段を用いると、特許文献1と同じように、未塗工部を専用にプレスするガイドロールが配置されている。このガイドロールは電極板を外側に引っ張る力を発生させる目的で、電極板の移動方向に対し、θ度傾けて配置することが提案されている。つまり左右のガイドロールは独立して回転軸心を持ち、金属箔をプレスする構造となっている。この場合、左右のガイドロールの押しつけ力に差が生ずると、金属箔の厚みが薄いので伸びの差により電極板が曲がり、蛇行が発生する恐れがある。分割された左右のガイドロールの速度、プレス力を蛇行などが発生しない様正確に制御するためにはかなり複雑で、高価な装置を製作する必要がある。
特許文献3は、電極板に張力を掛けておいて、押し付けロールを電極板の未塗工部のみに押し当て、塗工部と未塗工部で張力差を与えて未塗工部のみに塑性伸びが生ずることを期待している。金属箔が10ミクロンから20ミクロンと大変薄いので、張力を大きくして未塗工部を伸ばそうとすると、金属箔の端部から割れが入り、破断する恐れがある。未塗工部の伸びを補助する為、ロールに加熱装置などを組込むアイデアが述べられているが、電極板の移動速度が速く、未塗工部を目的の温度まで昇温させるのは困難と想到される。
本発明は、上記の問題を鑑み、一枚の長尺の極薄い金属箔に活物質を一つもしくは複数条塗工した電極板をロールプレス時、塗工部と未塗工部の伸びの差に起因するしわの発生を抑える機能を簡便な機構で達成出来るロールプレス機とそのロールプレス機で生産されるリチウムイオン電池電極板を提供することを目的とする。
本発明は、具体的には、金属箔に活物質を塗工した塗工部と活物質が塗工されていない、未塗工部とを有し、巻出し機から巻き出されたコイル状の電極板をプレスし、巻取り機で巻取られるプレスされた電極板を形成する、上下一対のプレスロールを有するロールプレス機において、いずれのプレスロールよりも小径の作業ロールを備え、上下一対のプレスロールが塗工部をロールプレスし、一方のプレスロールと小径の作業ロールとが未塗工部をロール
プレスする形態でしわの発生を防止するしわ発生防止手段が備えられ、
該しわ発生防止手段が、作業ロールを保持するフレームと、フレーム上に設けられ、作業ロールが接触しない側のプレスロール上の2点に接触する部材とからなる、作業ロールの当該プレスロールに対する並行性を保持させる作業ロール並行性保持手段を有することを特徴とするロールプレス機を提案する。
本発明は上述されたロールプレス機において、前記フレームが、作業ロールを支持する軸受フレームと当該軸受フレームを保持するメインフレームとからなり、前記プレスロール上の2点に接触する部材が、前記軸受フレーム又はメインフレームに設けられることを特徴とするロールプレス機を提案する。
本発明は上述されたロールプレス機において、前記プレスロール上の2点に接触する部材が、それぞれローラからなり、前記プレスロールの両側端部に接触するように設置されることを特徴とするロールプレス機を提案する。
本発明は上述されたロールプレス機において、前記メインフレームに、ロールプレス機のハウジングに係合する回転軸が設けられ、前記しわ発生防止装置が、プレスロールと作業ロールとのロール中心、及びメインフレームに設けた回転軸との中心が一直線上に配置されていることを特徴とするロールプレス機を提案する。
本発明は上述されたロールプレス機において、前記しわ発生防止装置が、前記回転軸を保持する軸受を介してハウジングに回転自在に支持され、前記プレスロールの両側端部に接触するように設置されたローラが、該回転軸を中心に回動することを特徴とするロールプレス機を提案する。
本発明は上述されたロールプレス機において、前記しわ発生防止装置が、作業ロールをV字型に挟んで補強する2本の補強ロールを備え、作業ロールは、未塗工部に接する部分のロール径が塗工部に接する部分のロール径に比して太い形態であることを特徴とするロールプレス機を提案する。
本発明は、具体的には、金属箔に活物質を塗工した塗工部と活物質が塗工されていない、未塗工部とを有し、巻出し機から巻き出されたコイル状の電極板をプレスし、巻取り機で巻取られるプレスされた電極板を形成する、上下一対のプレスロールを有するロールプレス機において、
いずれのプレスロールよりも小径の作業ロールを備え、上下一対のプレスロールが塗工部をロールプレスし、一方のプレスロールと小径の作業ロールとが未塗工部をロールプレスする形態でしわの発生を防止するしわ発生防止手段が備えられ、該しわ発生防止手段が、前期プレスロールの入側に配置され、前記作業ロールと前記プレスロールで未塗工部を押圧、延伸させ、同時に塗工部は前記プレスロール外周表面に密着しながら前記プレスロールの回転速度に同調する速度で移動することを特徴とするロールプレス機を提案する。
本発明は、具体的には、金属箔に活物質を塗工した塗工部と活物質が塗工されていない、未塗工部とを有し、巻出し機から巻き出されたコイル状の電極板をプレスし、巻取り機で巻取られるプレスされた電極板を形成する、上下一対のプレスロールを有するロールプレス機によるロールプレス方法において、
ロールプレス機が、作業ロールを補強する補強ロールを備え、作業ロールを保持するフレームと、フレーム上に設けられ、作業ロールが接触しない側のプレスロール上の2点に接触する部材とからなる、作業ロールの当該プレスロールに対する並行性を保持させる作業ロール並行性保持手段を備え、
作業ロールに加える押圧力を調整することで、塗工部の伸びと未塗工部の伸びとの差を調整することを特徴とするロールプレス機によるロールプレス方法を提案する。
本発明は上述されたロールプレス方法において、基準点からプレスされた電極板表面までの距離を計測する測定器を一対のプレスロールの出側に設置し、該測定器により測定された測定値から、塗工部の伸びと未塗工部の伸びとの差が算出されることを特徴とするロールプレス機によるロールプレス方法を提案する。
本発明によれば、一方のプレスロールと該プレスロールよりも小径の作業ロール間で未塗工部の金属箔を挟み、伸びを与え、大径の一対のプレスロールで塗工部の金属箔に与えた延伸量と同じにすることが出来、伸びの不均一を解消出来、しわや波うちを発生させずにロールプレスが可能となる。更に、該作業ロールと接しない一方のプレスロールと該作業ロールを支持するフレームに取り付けられた端部ロールを一定の力で接触させ、該作業ロールと該プレスロール間の軸芯平行度を常に維持することで、未塗工部の伸びを電極板幅方向で一定にすることが出来る。
しわ発生防止装置の有するロールプレス設備の全体概要を示す図である。 複数条の活物質をストライプ状に塗工した電極板の例を示す図である。 活物質をストライプ状に塗工した電極板の他の例を示す図である。 上プレスロールと傾きを持つ作業ロールの接触状態を示す図である。 図4の状態でのロール間の隙間を模式化した図である。 しわ発生防止装置の作業ロールと補強ロールの配置の例を示す図である。 しわ発生防止装置の作業ロールのたわみを示す図である。 電極板を作業ロールと上プレスロールで挟んだ状態を示す図1のA−A断面図である。 しわ発生防止装置の有する別な実施例であるロールプレス設備の全体概要を示す図である。 電極板を作業ロールと上プレスロールで挟んだ状態を示す図9のB−B断面図である。 塗工部と未塗工部の伸びの違いによる電極板の平面状態を模式化した図である。 図11のC−C断面図である。 測定器を使用して基準点から電極板表面までの距離測定示す模式図である。 図13を側面から見た模式図である。 塗工部の伸びが未塗工部の伸びより大きい時の状態を示す模式図である。 未塗工部の伸びが塗工部の伸びよりも大きい時の状態を示す模式図である。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
図1は本発明の一実施例であるロールプレス設備の全体概要を示す。ロールプレス機100の入側にはリチウムイン電池電極板300がコイル状に巻かれたプレス前のコイルを装着するコイル巻出し機151が設けられ、ロールプレス機100の出側にはロールプレス後の電極板300をコイル状に巻き取るコイル巻き取り機152が設けられている。通板時、蛇行などが発生しないよう、コイル巻出し機151、ロールプレス機100、コイル巻き取り機152間で、電極板300に一定の張力が与えられている。電極板300を搬送する複数のガイドロール153と出側に電極板300の形状を測定する距離計154が配置されている。
ロールプレス機100には上プレスロール101と下プレスロール102を備え、金属箔301表面に活物質302が塗工された電極板300を上プレスロール101と下プレスロール102の間に挟み、押圧しながら通過させ、活物質202の圧縮加工を行う。ロールプレス機100には上プレスロール101と下プレスロール102の間の押圧を制御する圧下装置103と上下プレスロール101,102を保持する軸受箱104とプレス押圧を支えるハウジング105が備えられている。
そして本実施例では、ロールプレス機100内に上プレスロール101と接し、電極板300を加圧プレスするしわ発生防止装置200が入側に設置されている。しわ発生防止装置200の詳細については後述する。
図2は、2条の活物質をストライプ状に塗工した電極板300の例を示す図である。図2(a)は、平面を示し、図2(b)は、電極板300の断面を示す。
電極板300は、一例としてリチウムイオン電池のものを例示するが、帯状の金属箔301(アルミ箔、銅箔等)の表面に図2に示すように複数条の活物質302a、302bをストライプ状に塗工する。未塗工部301は電池に組み立てられる過程で通電端子部になるので活物質302は塗工されず、金属箔301が露出している。活物質302が2条の場合は、電極板300には未塗工部が電極板300の端部301a、301cと中央部301bが未塗工部になる。図2(b)に示す電極板300の断面図では厚みを持って記載してあるが、金属箔301の厚みは10から20ミクロン程度であり、塗工部の厚みは上下の活物質と金属箔301の厚み全体でプレス前は200から250ミクロン程度。プレス後は100から140ミクロン程度になる。
図3は、活物質をストライプ状に塗工した電極板の他の例を示す図である。
塗工部と未塗工部を有する電極板300を上下プレスロール101,102により圧縮加工した場合には、解決しようとする課題の欄で記述したように、金属箔301の活物質302a,302b塗工部に集中的にプレス荷重がかかり、塗工部の金属箔301が延伸し、未塗工部300a,300b,300cは延伸しない。電極板300の幅方向でロールプレスによる伸びの差が生じ、しわや波うちが発生する。特にこのしわが、電極板300を巻き取り機303で巻き取る際、破断や巻き取り不良などの原因となる。波うちは電極板300の搬送に悪影響を及ぼす。塗工部と未塗工部の伸びの違いによる電極板300の平面状態を模式的に表した図が図11である。そのC−C断面を表したのが図12である。
本実施例では、以下述べるしわ発生防止装置200をロールプレス機100内に備えることで、未塗工部301を延伸させ、塗工部と未塗工部の伸びの違いを解消し、しわや波うちの発生を押さえることを可能とする。
図1、図8用いて、2条の活物質302がストライプ状に塗工された電極板300をプレスする例を用いて、本実施例のしわ発生防止装置200の主な構成要素を説明する。
電極板300の未塗工部301を上プレスロール101へ押圧し、延伸させる作業ロール201、作業ロール201が押圧力で撓まないために背面より保持する補強ロール202、補強ロール202を支える軸受203、軸受203を支持する軸受フレーム204、作業ロール201と上プレスロール101との軸芯平行度が常に維持される様、軸受フレーム204を支持する端部ローラ205を有する。更に、作業ロール201と上プレスロール101で電極板300を挟み、一定の押圧力を発生させる油圧シリンダー206と油圧シリンダー206を保持し、作業ロール201からの押圧力を油圧シリンダー206を介して受けるメインフレーム207を有する。軸受フレーム204が油圧シリンダー206の動作で上下にスムースに摺動可能に支持する摺動ロッド208と直動ベアリング209がメインフレーム207に組み込まれている。
メインフレーム207を回転移動させるため、メインフレーム207の下部に回転軸211を左右に取付け、回転軸211がガタ無く回転可能なよう回転自在な軸受け212がハウジング105内面に取り付けられている。更にハウジング105にはメインフレーム207を回転させる押付けシリンダー213が取り付けられている。上下プレスロール101,102をハウジング105から抜き出すとき、軸受箱104としわ発生防止装置200が干渉しない様、押付けシリンダー213の動作により、回転軸211を中心に回転移動させることが出来る。作業ロール201の押圧力を供給する油圧システム218と押圧力を制御する比例電磁減圧弁217を有している。
図4に示す様に、作業ロール201が上プレスロール101に対し、軸芯の傾きが生じた場合、作業ロール201と上プレスロール101間の軸間距離が図5に示す様に、軸方向の中心からの距離が離れる毎に増加する。ハッチング部が軸芯間距離変化を模式的に表したものである。図4の様に、作業ロール201軸芯が傾いた状態で電極板300を延伸させると、未塗工部301a、301b、301cに異なった押圧力が生じる。その為、中央部の未塗工部301bは延伸するが、端部の未塗工部301a、301cは2本のロール間距離が離れるので押圧力が減少し、薄い金属箔301を十分に延伸させることが出来ない。作業ロール201と上プレスロール101間に微小な軸芯の傾きが生じても電極板300を両端と中央部で未塗工部301の伸び量を同じにすることが難しくなる。極薄の金属箔を均一な厚さで圧延するためには、細い径の作業ロール201を用いて、金属箔を挟む2本のロール間の軸芯平行度を正確に維持することが、非常に重要である。
作業ロール201と上プレスロール101間の軸芯平行度を常に確保するため、図1、図8に示す様に軸受フレーム204の両端部近傍に取り付けられた端部ローラ205を作業ロール201と接しない下プレスロール102に接触させる。2個の端部ローラ205を結ぶ軸芯は補強ロール202を支える軸受203軸心と並行に加工されているので、下プレスロール102と端部ローラ205が接触すれば、軸受203軸芯と下プレスロール102の軸芯平行度が保証される。軸受203と作業ロール201は平行になるよう製作されているので、下プレスロール102と作業ロール201の軸芯平行度が保証される。上プレスロール101と下プレスロール102は平行にロールプレスするように、圧下装置103が制御しているので、作業ロール201と上プレスロール101は軸芯平行度が常に維持され、未塗工部301a、301b、301cの接触点216押圧力は同じになり、未塗工部301は同じ長さに延伸される。軸受フレーム204の両端部近傍に取り付けられた端部ローラ205は下プレスロール102に常に一定の押付け力で接触させるために、回転軸211を中心に、ハウジング105に取付けられた押付けシリンダー213により押し付けられる。
端部ローラ205を軸受フレーム204に取り付ける構造が作業ロール201と上プレスロール101の軸芯平行度を常に確保するには適しているが、端部ローラ205をメインフレーム207に配置しても、作業ロール201と上プレスロール101の軸芯平行度を維持する機能をほぼ達成できる。又、端部ローラ205が押し付ける基準点は下プレスロール102に限定するものではなく、下プレスロール102を保持する軸受箱104に下プレスロール102軸芯と平行になるよう設置された基準面でも良い。
端部ローラ205を軸受フレーム204の中央部に近い位置に配置した場合、下プレスロール102の電極板300を延伸する範囲で端部ローラ205と接することになる。端部ローラ205が下プレスロール102に接触した部分は面圧の違いで下プレスロール102の表面状態が変化し、光沢の違いが電極板300表面に転写される恐れがある。この光沢変化が電極板300の商品品質を低下させる恐れがある。この心配を無くすために、電極板300がプレスされない下プレスロール102の端部に近い部分で、端部ローラ205と接する構造とする。
図8の様に、上プレスロール101と作業ロール201の径の太い部分201aで電極板300の未塗工部301を挟み、電極板300の未塗工部301を延伸させ、塗工部302を延伸させないためには、未塗工部301に接する部分だけ作業ロール201のロール径を塗工部302と当該する部分より太い径部201aにしなければならない。塗工部と当該する部分201bは未塗工部301と接する当該径より若干細い。V字型配置の補強ロール202は作業ロール201の太い径部201aと接し、作業ロール201に作用する圧延荷重を、軸受203を介して軸受フレーム204に伝える。
軸受フレーム204は加圧装置である油圧シリンダー206の押圧力により押し上げられ、未塗工部の金属箔301を延伸する。油圧シリンダー206の押圧力が上プレスロール101と作業ロール201間に効率よく伝わるよう上プレスロール101と作業ロール201の中心を結ぶ中心線215の延長線上に油圧シリンダー206を配置する。中心線215は上プレスロール101と作業ロール201の接触点216を通過する線でもあり、油圧シリンダー206のピストンの移動方向でもある。
メインフレーム207の下部には回転軸211があり、油圧シリンダー206の反力はメインフレーム207に伝わり回転軸211を介して、軸受212からハウジング105に伝わる。先ほどのロール中心を結ぶ中心線215の延長線上に回転軸211中心を配置することで、上プレスロール101と作業ロール201に発生した押圧力がスムースにハウジング105に伝わる様になる。
つまり、上プレスロール101の中心と上プレスロール101と作業ロール201の接触点216、更に、油圧シリンダー206を支持するメインフレーム207に取り付けられた回転軸211の中心がほぼ一直線上に配置される構造を持つ。
軸受フレーム204とメインフレーム207は分割されているが、摺動ロッド208、直動ベアリング209でつながり、油圧シリンダー206の押圧力が中心線215上に働く。軸受フレーム204とメインフレーム207間で折り曲げ力を生ずることなく、上プレスロール101と作業ロール201の接触点216で生じた押圧力は回転軸211に反力として発生させることが出来る。
図6に示す様に、作業ロール201と上プレスロール101との接触点216からの押圧力を支える2本の補強ロール202は上側から保持する上補強ロール202aと下側から保持する下補強ロール202bから構成され、横から見ると2本の補強ロール202はV字型配置とされている。図8に示す様に、作業ロール201は、平行な補強ロール202によって上下から挟みこまれるように保持されているので、未塗工部が作業ロール201幅方向に不連続にあり、不連続の押圧力が作業ロール201に生じても、押圧力が生じる部分を補強ロール202で支持され、撓みのない正確な真直度を維持することが出来る。厚みがごく薄い金属箔301を少ない押圧力で安全、確実に延伸することが出来、大きな効果が得られる。
図7は、しわ発生防止装置200の作業ロール201のたわみを示す図である。
もし、補強ロール202がなく、作業ロール201を両端に軸受け箱を持ち、押圧力を加えた場合、図7に示すような作業ロール201のたわみで、図2で示した電極板300の未塗工部301a、301b、301cに異なったロール間隙間が生じ、未塗工部を同じ長さに延伸させることは出来ない。不連続な未塗工部を同じ長さに延伸させるためには、作業ロール201にたわみを発生させず、真直度を常に正しく保つことは非常に重要である。作業ロール201をV字方向から支える補強ロール202を備えたことでこれが可能となる。
次にしわ発生防止装置200の配置について図1を用いて説明する。上下プレスロール101、102が接するプレス点より入側にしわ発生防止装置200は配置されるのが好ましい。入側のガイドロール153を通過した電極板300は作業ロール201により上プレスロール101に押し付けられ、更に、未塗工部301は作業ロール201と上プレスロール101で押圧される。押圧された未塗工部301は延伸し、しわが生ずる。塗工部も一緒に上プレスロール101表面に押し付けられ、上プレスロール101外周に密着する。塗工部の幅は未塗工部の幅よりはるかに広いので電極板300は上プレスロール101表面に密着しながら、上プレスロール101の回転速度に同期する速度でプレス点へ移動する。
作業ロール201で未塗工部のみを延伸させしわが発生しても、塗工部が上プレスロール101外周に密着した状態となり、蛇行などが発生しない、安定した搬送が可能になる。未塗工部が作業ロール201で延伸させられた後、電極板300は上プレスロール101の回転と一緒にプレス点へ送り込まれ、塗工部のみが上下プレスロールで挟まれ、プレスされる。このプレスにより塗工部の金属箔301が未塗工部と同じ長さに延伸し、未塗工部に生じたしわが消える。この動きがしわ発生防止装置200の働きである。端部ローラ205により作業ロール201と上プレスロール101間の軸芯平行度が常に確保されているので、電極板300が上プレスロール101に沿って移動する際、ねじれなどの発生を防ぐことができる。仮に作業ロール201軸心が移動すると、作業ロール201押圧による未塗工部延伸量に差が出て、蛇行の原因にもなる。端部ローラ205により作業ロール201の位置をしっかり保持することで、安定した通板が可能となる。
しわ発生防止装置200をプレス点より出側に置いた場合、電極板300の塗工部が初めに上下プレスロールで挟まれ、伸される。未塗工部はプレスロールと接触しないので、延伸しない。その為、塗工部にしわや波うちが発生し、上プレスロール101と密着せず、逆に、伸びが発生しない未塗工部が上プレスロール101と接触する。その為、電極板300とプレスロール101と密着する範囲が未塗工部だけの狭い範囲となる。プレス点から作業ロール201で押圧するまでの移動範囲で電極板300に蛇行が生じやすい。安定したプレス作業を行うにはしわ発生防止装置をプレス点の入側に配置するのが好ましい。
上記の説明では、図1の様に、入側で上プレスロール101に小径の作業ロール201を押圧し、未塗工部301を延伸している。図示しないが、これを逆にして、下プレスロール102と作業ロール201で未塗工部301を挟んで、押圧する機構も可能である。
しかし、リチウム電池は製造過程において異物の混入を大変嫌う。プレス作業時、金属粉が万一混入すると、最終製品の電池の品質に大きな影響を及ぼす。下プレスロール102を押圧する機構を採用した場合、常に作業ロール201と補強ロール202が電極板300の上面で回転接触するようになる。更に、この機構では、可動フレーム204を上下動させる油圧シリンダー206や可動フレーム204を支持する摺動ロッド208や直動ベアリング209が全て電極板300の上部に配置されるようになる。その為、上プレスロール101を下から作業ロール201で押圧する機構に比較し、異物が電極板300の上面に剥離、落下する恐れが大きくなる。
異物が電極板300に付着する可能性を減らすため、図1で示した様に、電極板300が通過する位置よりも下部にしわ発生防止装置200を配置する機構が良い。
図9に示す様に、未塗工部301のみを圧延するために分割した短いベアリング軸210を有する作業ロール201を左右の軸受203で支持する構造とし、作業ロール201のたわみ発生を抑えて押圧することが出来る。1か所の未塗工部301に対し、1個の作業ロール201で延伸させ、複数の作業ロール201を軸受204フレームで支持する構造とする。そのためベアリング軸210が太くなり上記で説明したV字型に配置された2本の補強ロール202で保持する方法に比較し、作業ロール201径が太くなる欠点を有する。しかし、プレスロール101の径が細い場合、しわ発生防止装置200の設置スペースが限られる条件でも、補強ロール202が無いので装置の厚みが薄く出来、配置が可能となる利点も有する。
補強ロール202を持たず、作業ロール201を直接軸受203で支持する場合でも、上プレスロール101と複数個所の作業ロール201間の接触力を一致させるために、軸受フレーム204の両端部に端部ローラ205を取り付ける。下プレスロール102と端部ローラ205が一定の接触力で接することで、上プレスロール101と軸受フレーム204間の平行度を維持できる。
上記において、上プレスロール101に小径の作業ロール201を押圧し、未塗工部301を延伸することで、塗工部と未塗工部の伸びの差に起因するしわや波うちの発生を抑える機能を説明してきた。ロールプレス後、電極板300に伸びの差を発生させない為には、作業ロール201の押圧力を適正に制御し、未塗工部301の伸び量を塗工部の伸び量と一致させなければならない。この両方の伸び量が一致していることを確認する測定器154を上下ロールプレス101,102の後方に配置し、測定する手段について以下説明する。
図1及び図13、14を用いて、簡便な測定器で必要な精度の測定が可能な第1の手段を説明する。測定器154はガイドロール153上部のハウジング105に固定された基準レール155に締結、配置される。測定器154は高精度に非接触で距離計測が可能な装置で、取り付けられた基準レール155から電極板300までの距離を連続的に測定する。図13の様に測定器154から電極板300までレーザー光156を照射し、塗工部と未塗工部の複数の点を瞬時に測定する。非接触式であれば、測定はレーザー光156に限定されるものでは無い。図示されないが測定されたデータは測定器154からPCなどに伝送され、電極板300の形状が認識される。測定中に電極板300が搬送移動することで、上下に振れたりして、測定結果に外乱を与える恐れがある。その為、図14に示す様に、電極板300をガイドロール153で下から抑え、上下の振れが発生しない状態で距離を測定する。
未塗工部301の伸び量が塗工部302の伸び量より少ない場合は、塗工部302に図11、図12の様な波うちの形状が残るので、電極板300が後方へ移動すると、基準点から電極板300表面までの距離が変化する。測定された距離の変化量が大きい場合は大きな波うちが残り、変化量が小さくなれば波うちは小さいと判断される。塗工部の測定器154の距離変化が無くなれば、未塗工部と塗工部の伸び量の差が解消し、電極板300とガイドロール153が全幅に渡り密着接触したと判断できる。
逆に、塗工部の伸び量より未塗工部301の伸び量が大きくなれば、塗工部はガイドロール153とぴったりと接触する。図2(a)の未塗工部301a、301b、301cには波うちが現れ、未塗工部301の上部に取り付けた測定器154の測定値が変化する。塗工部の上部の測定器154の距離に変化がなく、未塗工部の測定器154に変化が出る場合は、未塗工部の延伸量が大き過ぎると判断できる。
第1の手段は帯状の電極板300を長手方向に線状に、基準からの距離の変化を測定し、塗工部と未塗工部の伸びの差を判断する方法である。図15、図16を用いて、電極板300形状を面で測定する第2の手段を説明する。
測定器154の距離測定を一方方向ではなく、図15に示す様に、回転ポリゴンミラーなどを利用し、ガイドロール153軸方向に一定範囲のスキャニングで、基準点からの距離を計測する。電極板300は測定しながら後方に移動するので、ジグザクに計測された基準点からの距離により、フラットな状態から、凸部の量を演算する。演算結果から電極板300の面での、塗工部と未塗工部の伸びの差を判断する。
図15は塗工部302の伸びが未塗工部301の伸びより大きい時の状態を示す模式図である。
図16は未塗工部301の伸びが塗工部302の伸びよりも大きい時の状態を示す模式図である。
図15、図16では測定器154が2個配置されているが、1個の測定器154で全幅のスキャンが可能であれば、1個の測定器154でも問題ない。
上記の様な伸び差が発生した場合、ロールプレス機100の押圧力を変化させることは出来ないので、未塗工部301を延伸させる作業ロール201の押圧力を制御して、塗工部と未塗工部の伸びの差を修正する。押圧力の制御の方法は、種々あるが一番容易に調整する手段を説明する。この方式に限定されるものでは無い。
図8に示す様に、しわ発生防止装置200内に組み込まれた油圧シリンダー206の油圧力を、比例電磁減圧弁217を遠隔で制御し、塗工部と未塗工部の伸びの差が出ない押圧力に制御する。油圧力は油圧システム218からの油圧を利用し行う。比例電磁減圧弁217の制御で、油圧シリンダー206の押圧力を変化させながら、測定器154の距離変化を確認し、塗工部と未塗工部の伸びの差が出ない作業ロール201の押圧力に調整する。
100…ロールプレス機、101…上プレスロール、102…下プレスロール、103…圧下装置、104…軸受箱、105…ハウジング、151…コイル巻出し機、152…コイル巻き取り機、153…ガイドロール、154…測定器、155…基準レール、156…レーザー光、200…しわ発生防止装置、201…作業ロール、202…補強ロール、203…軸受、204…軸受フレーム、205…端部ローラ、206…油圧シリンダー、207…メインフレーム、208…摺動ロッド、209…直動ベアリング、210…ベアリング軸、211…回転軸、212…軸受、213…押付けシリンダー、215…中心線、216…接触点、217…比例電磁減圧弁、218…油圧システム、300…電極板、301…金属箔(未塗工部)、302…活物質(塗工部)

Claims (9)

  1. 金属箔に活物質を塗工した塗工部と活物質が塗工されていない、未塗工部とを有し、巻出し機から巻き出されたコイル状の電極板をプレスし、巻き取り機で巻取られるプレスされた電極板を形成する、上下一対のプレスロールを有するロールプレス機において、
    いずれのプレスロールよりも小径の作業ロールを備え、上下一対のプレスロールが塗工部をロールプレスし、一方のプレスロールと小径の作業ロールとが未塗工部をロール
    プレスする形態でしわの発生を防止するしわ発生防止手段が備えられ、
    該しわ発生防止手段が、作業ロールを保持するフレームと、フレーム上に設けられ、作業ロールが接触しない側のプレスロール上の2点に接触する部材とからなる、作業ロールの当該プレスロールに対する並行性を保持させる作業ロール並行性保持手段を有すること
    を特徴とするロールプレス機。
  2. 請求項1に記載されたロールプレス機において、前記フレームが、作業ロールを支持する軸受フレームと当該軸受フレームを保持するメインフレームとからなり、前記プレスロール上の2点に接触する部材が、前記軸受フレーム又はメインフレームに設けられることを特徴とするロールプレス機。
  3. 請求項2に記載されたロールプレス機において、前記プレスロール上の2点に接触する部材が、それぞれローラからなり、前記プレスロールの両側端部に接触するように設置されることを特徴とするロールプレス機。
  4. 請求項2に記載されたロールプレス機において、前記メインフレームに、ロールプレス機のハウジングに係合する回転軸が設けられ、前記しわ発生防止装置が、プレスロールと作業ロールとのロール中心、及びメインフレームに設けた回転軸との中心が一直線上に配置されていることを特徴とするロールプレス機。
  5. 請求項4に記載されたロールプレス機において、前記しわ発生防止装置が、前記回転軸を保持する軸受を介してハウジングに回転自在に支持され、前記プレスロールの両側端部に接触するように設置されたローラが、該回転軸を中心に回動することを特徴とするロールプレス機。
  6. 請求項1に記載されたロールプレス機において、前記しわ発生防止装置が、作業ロールをV字型に挟んで補強する2本の補強ロールを備え、作業ロールは、未塗工部に接する部分のロール径が塗工部に接する部分のロール径に比して太い形態であることを特徴とするロールプレス機。
  7. 金属箔に活物質を塗工した塗工部と活物質が塗工されていない、未塗工部とを有し、巻出し機から巻き出されたコイル状の電極板をプレスし、巻き取り機で巻取られるプレスされた電極板を形成する、上下一対のプレスロールを有するロールプレス機において、
    いずれのプレスロールよりも小径の作業ロールを備え、上下一対のプレスロールが塗工部をロールプレスし、一方のプレスロールと小径の作業ロールとが未塗工部をロール
    プレスする形態でしわの発生を防止するしわ発生防止手段が備えられ、
    該しわ発生防止手段が、前記プレスロールの入側に配置され、前記作業ロールと前記プレスロールで未塗工部を押圧、延伸させ、同時に塗工部は前記プレスロール外周表面に密着しながら前記プレスロールの回転速度に同調する速度で移動すること、
    を特徴とするロールプレス機。
  8. 金属箔に活物質を塗工した塗工部と活物質が塗工されていない、未塗工部とを有し、巻出し機から巻き出されたコイル状の電極板をプレスし、巻き取り機で巻取られるプレスされた電極板を形成する、上下一対のプレスロールを有するロールプレス機によるロールプレス方法において、
    ロールプレス機が、作業ロールを補強する補強ロールを備え、作業ロールを保持するフレームと、フレーム上に設けられ、作業ロールが接触しない側のプレスロール上の2点に接触する部材とからなる、作業ロールの当該プレスロールに対する並行性を保持させる作業ロール並行性保持手段を備え、
    作業ロールに加える押圧力を調整することで、塗工部の伸びと未塗工部の伸びとの差を調整すること
    を特徴とするロールプレス機によるロールプレス方法。
  9. 請求項8に記載されたロールプレス機によるロールプレス方法において、基準点からプレスされた電極板表面までの距離を計測する測定器を一対のプレスロールの出側に設置し、該測定器により測定された測定値から、塗工部の伸びと未塗工部の伸びとの差が算出されることを特徴とするロールプレス機によるロールプレス方法。
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