JP2002035832A - 圧延設備の形状検出装置、及び、圧延設備における形状検出方法 - Google Patents

圧延設備の形状検出装置、及び、圧延設備における形状検出方法

Info

Publication number
JP2002035832A
JP2002035832A JP2000219232A JP2000219232A JP2002035832A JP 2002035832 A JP2002035832 A JP 2002035832A JP 2000219232 A JP2000219232 A JP 2000219232A JP 2000219232 A JP2000219232 A JP 2000219232A JP 2002035832 A JP2002035832 A JP 2002035832A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
molded product
shape
rolling
molded article
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000219232A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Hanya
陽一 半谷
Takafumi Miyamoto
隆文 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000219232A priority Critical patent/JP2002035832A/ja
Publication of JP2002035832A publication Critical patent/JP2002035832A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形品の実際の伸び率分布を圧延機側に精度
よく反映させ、成形品の品質を良好に保つことを目的と
する。 【解決手段】 圧延設備1に備えられた形状検出装置1
0は、コイル3の前段で成形品Pの幅方向における張力
分布を計測する張力計測ユニット11と、成形品Pの幅
方向における複数箇所で、測定光出射部16と成形品P
を巻き取ったコイル3の表面との間の距離を計測するコ
イル形状検出ユニット15と、コイル形状検出ユニット
15による計測値を張力分布に換算し、得られた張力分
布を用いて張力計測ユニット11によって検出された張
力分布を補正する演算処理部20とを備える。これによ
り、所定の被圧延材Sを圧延し、圧延された成形品Pを
コイル3に巻き取る際に、成形品Pの実際の伸び率分布
を圧延機2側に精度よく反映させ、成形品Pの品質を良
好に保つことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧延設備の形状検
出装置、及び、圧延設備における形状検出方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、鋼板等の被圧延材を圧延し、
薄板帯状の成形品を得るための設備として、例えば、図
6に示すような圧延設備が知られている。同図に示す圧
延設備101は、帯状鋼板等の被圧延材Sを圧延する圧
延機102と、圧延機102によって圧延された成形品
Pを巻き取るコイル(テンションリール)103とを含
む。また、圧延機102とコイル103との間には、ロ
ーラテーブル104と、形状検出装置105とが順番に
配置されている。このように構成された圧延設備101
では、圧延機102によって圧延された成形品Pをコイ
ル103に巻き取る間、形状検出装置105によって成
形品Pの幅方向における張力分布が計測される。そし
て、成形品Pの幅方向における張力分布、すなわち、成
形品Pの伸び率分布が一定となるように、圧延機102
の図示しないベンダシリンダやレベリング機構といった
ロールギャップ補正機構が制御される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように構成された従来の圧延設備には、次のような問
題点が存在していた。すなわち、上述した圧延設備10
1にて被圧延材Sを圧延する場合、被圧延材Sの材質、
厚さ、幅等によっては、圧延された成形品Pを巻き取っ
たコイル103の全体の形状(以下、適宜「コイルの巻
取り形状」という)が、図7に示すように、いわゆるク
ラウン状になってしまったり、図8に示すように、円錐
台状になってしまったりすることがある。これらの場
合、成形品Pの幅方向(コイル103の軸方向)におい
て、成形品Pを巻き取ったコイル103の全体の外径は
一定とはならない。そして、コイル103の巻取り形状
が、例えばクラウン状であると、図9に示すように、成
形品Pの両縁部における展開長さLに対して、成形品P
の幅方向における中央部の展開長さLcが短くなる。
【0004】このため、成形品Pの幅方向における実際
の張力分布は、コイル103の前段に配置された形状検
出装置105によって計測される成形品Pの張力分布と
は異なることになる。そして、形状検出装置105によ
って計測された張力分布と、実際の成形品Pの張力分布
との乖離は、成形品Pをコイル103に巻き取っていく
に従って著しく大きくなってしまう。従って、従来の圧
延設備101では、形状検出装置105を用いても、成
形品Pの幅方向における張力分布、すなわち、実際の伸
び率分布を圧延機102側に精度よく反映させることが
できず、結果的に、成形品Pの品質を良好に保つことが
困難となっていた。
【0005】そこで、本発明は、成形品の実際の伸び率
分布を圧延機側に精度よく反映させ、成形品の品質を良
好に保つことを可能とする圧延設備の形状検出装置、及
び、圧延設備における形状検出方法の提供を目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
による圧延設備の形状検出装置は、所定の被圧延材を圧
延し、圧延された成形品をコイルに巻き取り可能な圧延
設備に適用され、成形品の形状を検出する形状検出装置
であって、コイルの前段に配置されており、成形品の幅
方向における張力分布を計測する張力計測ユニットと、
成形品の幅方向における複数箇所で、成形品を巻き取っ
たコイルの外径を計測可能なコイル形状検出ユニット
と、コイル形状検出ユニットによる計測値を張力分布に
換算し、得られた張力分布を用いて張力計測ユニットに
よって検出された張力分布を補正する演算処理部とを備
えることを特徴とする。
【0007】この形状検出装置は、例えば、冷間圧延等
を行う圧延設備に適用すると好適なものである。この場
合、圧延設備は、帯状鋼板等の被圧延材を圧延し、圧延
された成形品をコイルに巻き取り可能である。そして、
形状検出装置は、張力計測ユニット、コイル形状検出ユ
ニット、及び、演算処理部を備える。張力計測ユニット
は、例えば、軸方向に配設された複数の荷重センサを有
するロール状部材からなり、圧延設備のコイルの前段に
配置される。張力計測ユニットは、成形品の下面等と接
触する状態で被圧延材の圧延速度と同期しながら回転
し、成形品の幅方向における張力分布を計測する。
【0008】また、コイル形状検出ユニットは、成形品
の幅方向、すなわち、コイルの軸方向における複数箇所
で、成形品を巻き取った状態のコイルの外径を計測可能
である。これら張力計測ユニット及びコイル形状検出ユ
ニットの計測値は、演算処理部に送られる。演算処理部
は、コイル形状検出ユニットによる計測値を張力分布に
換算し、得られた張力分布を用いて張力計測ユニットに
よって検出された張力分布を補正する。
【0009】この結果、この形状検出装置を用いれば、
成形品を巻き取ったコイルの全体の形状が、例えば、ク
ラウン状や円錐台状等に変形したとしても、コイルに巻
き取られた状態の成形品の幅方向における張力分布によ
って、コイル前段の張力計測ユニットで計測された成形
品の張力分布を補正し、張力計測ユニットで計測された
張力分布と、実際の成形品の張力分布との乖離を効果的
に低減させることができる。この結果、成形品の実際の
伸び率分布を圧延機側に精度よく反映させることが可能
となり、成形品の品質を良好に保つことが可能となる。
【0010】この場合、コイル形状検出ユニットは、少
なくとも一の測定光出射部を有するレーザ変位計からな
ると好ましい。
【0011】このような構成を採用すれば、成形品を巻
き取ったコイルの外径を極めて正確に計測することがで
きる。なお、レーザ変位計の測定光出射部の数(チャン
ネル数)は、対象となる被圧延材の幅や、必要な計測精
度等に応じて任意に定めることができる。
【0012】更に、コイル形状検出ユニットは、コイル
に巻き取られた成形品の表面と接触する接触子を備えた
接触式変位計からなるものであってもよい。
【0013】このような構成を採用しても、成形品を巻
き取ったコイルの外径を正確に計測することができ、か
つ、形状検出装置のコストを容易に低減することが可能
となる。また、このような構成は、圧延設備の周囲環境
が、レーザ変位計等の非接触式変位計に適さない場合に
特に好適である。
【0014】また、コイル形状検出ユニットをコイルの
軸方向に沿って移動させる移動機構を更に備えると好ま
しい。
【0015】このような構成のもとでは、移動機構によ
ってコイル形状検出ユニット(レーザ変位計、又は、接
触式変位計)をコイルの軸方向、すなわち、成形品の幅
方向に移動させながら、複数箇所で成形品を巻き取った
コイルの外径を計測する。従って、必要な計測精度を満
たす範囲内でレーザ変位計の測定光出射部の数や、接触
式変位計の接触子の数を減らすことが可能となる。この
結果、形状検出装置のコストを容易に低減することがで
きる。
【0016】請求項5に記載の本発明による圧延設備に
おける形状検出方法は、所定の被圧延材を圧延し、圧延
された成形品をコイルに巻き取り可能な圧延設備に適用
され、成形品の形状を検出する際に適用される形状検出
方法であって、コイルの前段で成形品の幅方向における
張力分布を計測すると共に、成形品の幅方向における複
数箇所で成形品を巻き取ったコイルの外径を計測し、計
測されたコイルの外径を張力分布に換算し、得られた張
力分布を用いてコイルの前段で検出された張力分布を補
正することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による圧
延設備の形状検出装置、及び、圧延設備における形状検
出方法の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0018】〔第1実施形態〕図1は、本発明による形
状検出装置を適用した圧延設備の一例を模式的に示す斜
視図である。まず、同図に示す圧延設備1について説明
すると、圧延設備1は、冷間圧延等に適用すると好適な
ものである。圧延設備1は、一対のワークローラ等を有
し、帯状鋼板等の被圧延材Sを圧延する圧延機2と、圧
延機2によって圧延された成形品Pを巻き取るコイル
(テンションリール)3とを含む。また、圧延機2とコ
イル3との間には、ローラテーブル4が配置されてい
る。
【0019】このような圧延設備1に適用される形状検
出装置10は、張力計測ユニット11、コイル形状検出
ユニット15、及び、演算処理部20を備える。張力計
測ユニット11は、例えば、軸方向に配設された複数の
荷重センサを有するロール状部材として構成され、圧延
機2から繰り出される成形品Pの下面と接触するよう
に、コイル3の前段に配置される。また、張力計測ユニ
ット11は、成形品Pの幅方向に延びる回転軸を有し、
この回転軸には、図示しない駆動モータが連結される。
圧延設備1による圧延作業が行われる間、張力計測ユニ
ット11は、被圧延材Sの圧延速度と同期するように回
転させられ、圧延機2から繰り出された成形品Pの幅方
向における張力分布を計測する。そして、張力計測ユニ
ット11で計測された成形品Pの幅方向における張力分
布を示す信号は、演算処理部20に送られる。
【0020】一方、コイル形状検出ユニット15は、コ
イル3のほぼ真上に、コイル3の中心軸から所定の距離
を隔てた状態で配置(固定)される。本実施形態では、
コイル形状検出ユニット15として、レーザ変位計が用
いられている。コイル形状検出ユニット15は、コイル
3の軸方向に配設された複数の測定光出射部16と、図
示しないレーザ発生源及び受光部等とを有する。コイル
形状検出ユニット15として、このようなレーザ変位計
を用いれば、成形品Pを巻き取ったコイル3の外径を極
めて正確に計測することができる。なお、レーザ変位計
の測定光出射部16の数(チャンネル数)は、対象とな
る被圧延材Sの幅や、必要な計測精度等に応じて任意に
定められる。
【0021】コイル形状検出ユニット15は、レーザ発
生源から発生されたレーザ光を参照光と測定光とに分光
させ、コイル3に巻き取られている成形品Pの表面に向
けて複数の測定光出射部16から測定光を出射させる。
各測定光出射部16から出射された測定光は、コイル3
に巻き取られた成形品Pで反射され、コイル形状検出ユ
ニット15の受光部に入射する。そして、コイル形状検
出ユニット15は、受光部への測定光と参照光との入射
タイミング等に基づいて、各測定光出射部16と、コイ
ル3に巻き取られている成形品Pの表面との間の距離を
計測し、計測値を示す信号を演算処理部20に送出す
る。ここで、上述したように、各測定光出射部16とコ
イル3の中心軸との間の距離は一定である。従って、本
実施形態において、コイル形状検出ユニット15は、実
質的に、成形品Pの幅方向(コイル3の軸方向)におけ
る複数箇所で成形品Pを巻き取った状態のコイル3の外
径を計測することになる。
【0022】演算処理部20は、CPU、ROM、RA
M、及び、記憶装置等(何れも図示省略)を有する。そ
して、演算処理部20は、張力計測ユニット11及びコ
イル形状検出ユニット15から受け取った信号に基づく
と共に、ROM等に記憶されている制御プログラムに従
って、所定の演算処理を行い、成形品Pの幅方向におけ
る実際の張力分布、すなわち、成形品Pの実際の伸び率
分布が一定となるように、圧延機2のベンダシリンダや
レベリング機構といったロールギャップ補正機構5を制
御する。
【0023】次に、図2を参照しながら、上述した形状
検出装置10を備えた圧延設備1の動作について説明す
る。
【0024】圧延設備1によって帯状鋼板等の被圧延材
Sを圧延し、成形品Pを得る際には、圧延機2のワーク
ロール間に被圧延材Sを通板し、その先端側をコイル3
に巻回させる。この状態で、圧延機2等が作動され、圧
延機2によって圧延された成形品Pは、コイル3に巻き
取られていく。成形品Pがコイル3に巻き取られていく
際に、コイルの前段、かつ、成形品Pの下方に配置され
ている張力計測ユニット11は、圧延機2から繰り出さ
れる成形品Pの張力分布を計測し、計測値を示す信号を
演算処理部20に送出する(S10)。また、コイル形
状検出ユニット15は、各測定光出射部16と、コイル
3に巻き取られている成形品Pの表面との間の距離を計
測し(S12)、計測値を示す信号を演算処理部20に
送る。
【0025】コイル形状検出ユニット15から信号を受
け取った演算処理部20は、まず、所定のプログラム等
に従って、各測定光出射部16と、コイル3に巻き取ら
れている成形品Pの表面との間の距離を、各測定光出射
部16に対応する位置ごとに、成形品Pを巻き取ったコ
イル3の外径に換算する(S14)。また、演算処理部
20は、所定のプログラム等に従い、各測定光出射部1
6に対応する位置ごとに求められたコイル径を、成形品
Pの展開長さL(図9参照)に換算する(S16)。
【0026】コイル径を成形品Pの展開長さLに換算し
たならば、演算処理部20は、所定のプログラム等に従
い、成形品Pの展開長さLを成形品Pの幅方向における
張力分布に換算する(S18)。そして、演算処理部2
0は、コイル形状検出ユニット15の計測値から求めた
張力分布を用いると共に、所定のプログラム等に従い、
張力計測ユニット11によって検出された張力分布を補
正する(S20)。更に、演算処理部20は、補正後の
張力分布に基づいて、成形品Pの実際の伸び率分布が一
定となるように、圧延機2のベンダシリンダやレベリン
グ機構といったロールギャップ補正機構5を制御する
(S22)。以降、張力計測ユニット11、コイル形状
検出ユニット15、及び、演算処理部20によるS10
〜S22の処理は、圧延設備1における圧延作業が停止
されるまで継続される。
【0027】このように、形状検出装置10を備えた圧
延設備1では、成形品Pを巻き取ったコイル3の全体の
形状が、例えば、クラウン状や円錐台状等に変形したと
しても、コイル3に巻き取られた状態の成形品Pの幅方
向における張力分布によって、コイル3の前段の張力計
測ユニット11で計測された成形品の張力分布を補正
し、張力計測ユニット11で計測された張力分布と、実
際の成形品Pの張力分布との乖離を効果的に低減させる
ことができる。また、コイル3の巻取り形状が変形した
としても、コイル3に巻き取られた状態の成形品Pの幅
方向における張力分布が圧延機2(ロールギャップ補正
機構5)側にフィードバックされるので、圧延作業中
に、成形品Pが破断してしまうようなことを防止可能と
なる。この結果、成形品Pの実際の伸び率分布を圧延機
2側に精度よく反映させることが可能となり、成形品P
の品質を良好に保つことが可能となる。
【0028】〔第2実施形態〕以下、図3を参照しなが
ら、本発明による圧延設備の形状検出装置、及び、圧延
設備における形状検出方法の第2実施形態について説明
する。なお、上述した第1実施形態に関して説明した要
素と同一の要素については同一の符号を付し、重複する
説明は省略する。
【0029】図3に示す形状検出装置10Aは、上述し
たような圧延設備1に適用可能なものであり、レーザ変
位計からなるコイル形状検出ユニット15を備える点
で、第1実施形態に係る形状検出装置10と共通する。
一方、第2実施形態に係る形状検出装置10Aでは、コ
イル形状検出ユニット15が測定光出射部16を1つ
(1チャンネル)だけ備える点で、第1実施形態に係る
形状検出装置10と異なる。そして、コイル形状検出ユ
ニット15は、移動機構21に固定されている。移動機
構21は、図3に示すように、コイル3の中心軸と平行
に配置された送りねじ22(ボールねじ)、送りねじ2
2を回転させる駆動モータ23、及び、送りねじ22と
螺合すると共に、コイル形状検出ユニット15が取り付
けられる雌ねじ部24等からなる。この場合、送りねじ
22は、コイル3のほぼ真上に、コイル3の中心軸から
所定の距離を隔てた状態で配置される。
【0030】このような構成のもとでは、成形品Pがコ
イル3に巻き取られていく際に、移動機構21によって
コイル形状検出ユニット(レーザ変位計)15をコイル
3の軸方向、すなわち、成形品Pの幅方向に移動させな
がら、測定光出射部16とコイル3に巻き取られた成形
品Pの表面との間の距離、すなわち、成形品Pを巻き取
ったコイル3の外径を複数箇所で計測する。これによ
り、必要な計測精度を満たす範囲内で測定光出射部16
の数、すなわち、レーザ発振容量を減らすことができ
る。この結果、形状検出装置10Aを低コストで構成可
能となる。なお、図3に示す例では、コイル形状検出ユ
ニット15が一の測定光出射部16のみを有するものと
して説明したが、これに限られるものでない。すなわ
ち、測定光出射部16の数は、必要な計測精度を満たす
範囲内で任意に増減可能である。
【0031】〔第3実施形態〕以下、図4及び図5を参
照しながら、本発明による圧延設備の形状検出装置、及
び、圧延設備における形状検出方法の第3実施形態につ
いて説明する。なお、上述した第1実施形態等に関して
説明した要素と同一の要素については同一の符号を付
し、重複する説明は省略する。
【0032】図4に示す形状検出装置10Bも、上述し
たような圧延設備1に適用可能なものである。同図に示
す形状検出装置10Bは、上述した第1及び第2実施形
態に係る形状検出装置10,10Aとは異なり、レーザ
変位計等の非接触式変位計の代わりに、接触式変位計か
らなるコイル形状検出ユニット25を備える。この場
合、コイル形状検出ユニット25は、接触子として機能
する滑車26を複数備える。各滑車26は、コイル3の
軸方向に配設され、それぞれコイル3に巻き取られた成
形品Pの表面を転動(接触)する
【0033】図5に示すように、各滑車26は、コイル
3の軸方向に延びる車軸27によって滑車取付部28に
対して回転自在に支持されている。滑車取付部28は、
支持部29に取り付けられたスプリング30によってコ
イル3側に付勢される。また、各支持部29には、変位
計31の本体が固定されており、滑車取付部28には、
変位計31の伸縮部の先端が固定されている。各変位計
31は、コイル3に巻き取られた成形品Pの表面を転動
する各滑車26の上下移動量を検出し、検出値を示す信
号を演算処理部20に送出する(図4参照)。
【0034】このような構成を採用しても、成形品Pを
巻き取ったコイル3の外径を正確に計測することができ
る。また、接触式変位計を用いることにより、形状検出
装置10Bは、低コストで構成することが可能である。
そして、このような構成は、圧延設備1の周囲環境が、
レーザ変位計等の非接触式変位計に適さない場合に特に
好適である。なお、この場合も、上述した第2実施形態
のように、コイル形状検出ユニット25をコイル3の軸
方向に沿って移動させる移動機構を設けてもよい。これ
により、接触式変位計の接触子の数を減らすことが可能
となる。この結果、形状検出装置10Bのコストを更に
低減することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明による圧延設備の形状検出装置、
及び、圧延設備における形状検出方法では、所定の被圧
延材を圧延し、圧延された成形品をコイルに巻き取る際
に、コイルの前段で、張力計測ユニットにより、成形品
の幅方向における張力分布を計測すると共に、コイル形
状検出ユニットにより、成形品の幅方向における複数箇
所で、成形品を巻き取ったコイルの外径を計測し、演算
処理部により、コイル形状検出ユニットによる計測値を
張力分布に換算し、得られた張力分布を用いて張力計測
ユニットによって検出された張力分布を補正する。この
結果、成形品の実際の伸び率分布を圧延機側に精度よく
反映させ、成形品の品質を良好に保つことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る形状検出装置を備
えた圧延設備を模式的に示す斜視図である。
【図2】図1の圧延設備における成形品の形状検出方法
を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の第2実施形態に係る形状検出装置を備
えた圧延設備を模式的に示す斜視図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る形状検出装置を備
えた圧延設備を模式的に示す斜視図である。
【図5】図4に示す形状検出装置に備えられたコイル形
状検出ユニットの要部を示す概略構成図である。
【図6】従来の形状検出装置を備える圧延設備の一例を
示す模式図である。
【図7】コイルの巻取り形状の一例を示す斜視図であ
る。
【図8】コイルの巻取り形状の一例を示す斜視図であ
る。
【図9】図7に示すコイルに巻き取られた成形品を展開
した状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1…圧延設備、2…圧延機、3…コイル、4…ローラテ
ーブル、5…ロールギャップ補正機構、10,10A,
10B…形状検出装置、11…張力計測ユニット、1
5,25…コイル形状検出ユニット、16…測定光出射
部、20…演算処理部、21…移動機構、22…送りね
じ、23…駆動モータ、24…雌ねじ部、26…滑車、
27…車軸、28…滑車取付部、29…支持部、30…
スプリング、31…変位計、P…成形品、S…被圧延
材。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の被圧延材を圧延し、圧延された成
    形品をコイルに巻き取り可能な圧延設備に適用され、前
    記成形品の形状を検出する形状検出装置であって、 前記コイルの前段に配置されており、前記成形品の幅方
    向における張力分布を計測する張力計測ユニットと、 前記成形品の幅方向における複数箇所で、前記成形品を
    巻き取ったコイルの外径を計測可能なコイル形状検出ユ
    ニットと、 前記コイル形状検出ユニットによる計測値を張力分布に
    換算し、得られた張力分布を用いて前記張力計測ユニッ
    トによって検出された張力分布を補正する演算処理部と
    を備えることを特徴とする圧延設備の形状検出装置。
  2. 【請求項2】 前記コイル形状検出ユニットは、少なく
    とも一の測定光出射部を有するレーザ変位計からなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の圧延設備の形状検出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記コイル形状検出ユニットは、前記コ
    イルに巻き取られた成形品の表面と接触する接触子を備
    えた接触式変位計からなることを特徴とする請求項1に
    記載の圧延設備の形状検出装置。
  4. 【請求項4】 前記コイル形状検出ユニットを前記コイ
    ルの軸方向に沿って移動させる移動機構を更に備えるこ
    とを特徴とする請求項2又は3に記載の圧延設備の形状
    検出装置。
  5. 【請求項5】 所定の被圧延材を圧延し、圧延された成
    形品をコイルに巻き取り可能な圧延設備に適用され、前
    記成形品の形状を検出する際に適用される形状検出方法
    であって、 前記コイルの前段で前記成形品の幅方向における張力分
    布を計測すると共に、前記成形品の幅方向における複数
    箇所で前記成形品を巻き取ったコイルの外径を計測し、
    計測された前記コイルの外径を張力分布に換算し、得ら
    れた張力分布を用いて前記コイルの前段で検出された張
    力分布を補正することを特徴とする圧延設備における形
    状検出方法。
JP2000219232A 2000-07-19 2000-07-19 圧延設備の形状検出装置、及び、圧延設備における形状検出方法 Withdrawn JP2002035832A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000219232A JP2002035832A (ja) 2000-07-19 2000-07-19 圧延設備の形状検出装置、及び、圧延設備における形状検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000219232A JP2002035832A (ja) 2000-07-19 2000-07-19 圧延設備の形状検出装置、及び、圧延設備における形状検出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002035832A true JP2002035832A (ja) 2002-02-05

Family

ID=18714048

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000219232A Withdrawn JP2002035832A (ja) 2000-07-19 2000-07-19 圧延設備の形状検出装置、及び、圧延設備における形状検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002035832A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7951494B2 (en) 2007-07-02 2011-05-31 Nippon Kodoshi Corporation Solid electrolyte with high ion-conductivity and method for manufacturing the same, and electrochemical system using solid electrolyte
JP2014514168A (ja) * 2011-06-29 2014-06-19 ヒュンダイ スチール カンパニー 素材形状測定装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7951494B2 (en) 2007-07-02 2011-05-31 Nippon Kodoshi Corporation Solid electrolyte with high ion-conductivity and method for manufacturing the same, and electrochemical system using solid electrolyte
JP2014514168A (ja) * 2011-06-29 2014-06-19 ヒュンダイ スチール カンパニー 素材形状測定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2018168434A1 (ja) ロールプレス機及びロールプレス機によるロールプレス方法
WO2011107660A1 (en) Method and arrangement for determining the profile of a roll surface and for controlling grinding
EP0785158B1 (en) Method of and apparatus for measuring curl of web, method of and apparatus for correcting curl of web, and apparatus for cutting web
JP6784253B2 (ja) クラスタ圧延機の形状制御装置
JP4907311B2 (ja) タンデム式圧延機の板厚制御装置
JP2002035832A (ja) 圧延設備の形状検出装置、及び、圧延設備における形状検出方法
JP5391646B2 (ja) 巻取機ピンチロールの制御方法及び装置
JP3696733B2 (ja) 冷延薄板の圧延形状制御方法および圧延形状制御装置
JP2010279955A (ja) 熱延鋼帯の製造方法
JP3684786B2 (ja) 鋼板巻取機の張力変動抑止装置
JP3485083B2 (ja) 冷間圧延設備および冷間圧延方法
JP4288888B2 (ja) タンデム圧延機におけるストリップの蛇行制御装置及び蛇行制御方法
JPH1157852A (ja) 金属箔圧延機の箔送り込み装置
JP2005152942A (ja) 冷延板材の形状検知方法及び多段圧延機における形状制御方法
JPH0824944A (ja) 金属板または金属条の巻き取り装置
JP2503157Y2 (ja) フィルム巻取機用押えロ―ル
JPH1052716A (ja) 巻取装置
JPH0213806A (ja) 巻取リールに巻着された圧延箔の形状測定方法およびその測定装置
JPH02175008A (ja) 金属ストリップの熱間圧延方法
JPH11254034A (ja) 圧延材尾端検出方法および装置
JP2740119B2 (ja) 圧延材の形状検出方法及び同検出装置
JPH0514845B2 (ja)
JP6540644B2 (ja) 巻取装置及び鋼板尾端停止位置の制御方法
JPH08313246A (ja) 圧延板の形状検出方法及び装置
WO2023215122A1 (en) Ironing roll thermal image monitoring and control

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071002