JP2018147466A - 乱数発生器、乱数発生装置、ニューロモロフィックコンピュータ及び量子コンピュータ - Google Patents

乱数発生器、乱数発生装置、ニューロモロフィックコンピュータ及び量子コンピュータ Download PDF

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Abstract

【課題】スピン軌道トルク(SOT)を用いて自然乱数を発生できる乱数発生器を提供することを目的とする。【解決手段】この乱数発生器は、強磁性金属層と、前記強磁性金属層の積層方向に対して交差する第1の方向に延在し、前記強磁性金属層に接合するスピン軌道トルク配線と、を備え、前記スピン軌道トルク配線から前記強磁性金属層に注入されるスピンの向きと、前記強磁性金属層の磁化容易方向と、が交差している。【選択図】図1

Description

本発明は、乱数発生器、乱数発生装置、ニューロモロフィックコンピュータ及び量子コンピュータに関する。
乱数には、擬似乱数と自然乱数がある。擬似乱数は、予め定められたプログラムにより計算機を用いて得られる乱数である。擬似乱数は、プログラムに入力する初期値が同一の場合、同一の結果が出力されるという問題や、計算機のレジスタ数に基づき乱数が特定の周期性を有するという問題がある。これに対し、自然乱数は自然界で生じる確率的事象から得られる乱数であり、乱数がランダムであることについては疑いようがない。
自然乱数を得る手段としては、トンネル接合における雑音(熱雑音とショットノイズの和)を利用したもの(特許文献1)、熱雑音を単一電子トランジスタ効果により増幅したもの(特許文献2)、熱雑音を負性抵抗素子により増幅しもの(特許文献3)、磁気抵抗効果素子における概場による磁化自由層の揺動を利用したもの(特許文献4)及び極薄膜SOI(silicon-on-insulator)トランジスタにおける電子の捕捉、放出を利用したもの(非特許文献1)等が知られている。
特開2003−108364号公報 特開2004−30071号公報 特開2005−18500号公報 特開2008−310403号公報
K.Uchida et al.,J.Appl.Phys,No.90,(2001),pp3551. I.M.Miron,K.Garello,G.Gaudin,P.-J.Zermatten,M.V.Costache,S.Auffret,S.Bandiera,B.Rodmacq,A.Schuhl,and P.Gambardella,Nature,476,189(2011).
しかしながら、特許文献1〜3に記載の乱数発生器は、雑音を増幅するための増幅回路及び情報を二値化するための閾値回路が必要であり、乱数発生器が大型化してしまう。また非特許文献1に記載の乱数発生器は、乱数発生速度が100kbit/秒であり、乱数発生器がこの動作速度を満たして動作することが難しい。
また特許文献4に記載の乱数発生器は、磁気抵抗効果素子の積層方向に電流を流して生ずるスピントランスファートルク(STT)を利用し乱数を発生させている。しかしながらこの乱数発生器は、乱数を得るために印加する電流及び磁場のマージンが小さく、外的要因の影響を受けやすい。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、スピン軌道トルク(SOT)を用いて自然乱数を発生できる乱数発生器を提供することを目的とする。
近年、反転電流を低減する手段としてスピン軌道相互作用により生成された純スピン流を利用した磁化反転に注目が集まっている(例えば、非特許文献2)。本発明者らは、鋭意検討の結果、このスピン軌道相互作用によって生じるスピン軌道トルク(SOT)を利用した新たな乱数発生器を生み出した。
(1)第1の態様にかかる乱数発生器は、強磁性金属層と、前記強磁性金属層の積層方向に対して交差する第1の方向に延在し、前記強磁性金属層に接合するスピン軌道トルク配線と、を備え、前記スピン軌道トルク配線から前記強磁性金属層に注入されるスピンの向きと、前記強磁性金属層の磁化容易方向と、が交差している。
(2)上記態様にかかる乱数発生器は、前記スピン軌道トルク配線から前記強磁性金属層に注入されるスピンの向きと、前記強磁性金属層の磁化容易方向と、が45°以上90°以下傾いていてもよい。
(3)上記態様にかかる乱数発生器は、前記スピン軌道トルク配線から前記強磁性金属層に注入されるスピンの向きと、前記強磁性金属層の磁化容易方向と、が直交していてもよい。
(4)上記態様にかかる乱数発生器は、前記強磁性金属層が、前記スピン軌道トルク配線に複数接合していてもよい。
(5)上記態様にかかる乱数発生器は、前記強磁性金属層の前記スピン軌道トルク配線と反対側の面に、非磁性層と、第2強磁性金属層とを順に備えてもよい。
(6)上記態様にかかる乱数発生器は、前記強磁性金属層に磁場を印加する外部磁場印加手段をさらに有してもよい。
(7)上記態様にかかる乱数発生器は、前記強磁性金属層及び前記スピン軌道トルク配線を挟む、或いは囲む磁気シールドをさらに有してもよい。
(8)第2の態様にかかる乱数発生装置は、上記態様にかかる乱数発生器と、前記乱数発生器の前記スピン軌道トルク配線に電流を流す電流印加手段と、を有する。
(9)第3の態様にかかるニューロモロフィックコンピュータは、上記態様にかかる乱数発生器を備える。
(10)第4の態様にかかる量子コンピュータは、上記態様にかかる乱数発生器を備える。
上記態様にかかる乱数発生器は、スピン軌道トルク(SOT)を用いて自然乱数を発生できる。
第1実施形態に係る乱数発生器を模式的に示した斜視図である。 スピンホール効果について説明するための模式図である。 第1実施形態にかかる乱数発生器の一例の断面図である。 第1実施形態にかかる乱数発生器の一例の断面図である。 第1実施形態に係る乱数発生器100のスピン軌道トルク配線20に電流を印加した状態を模式的に示した斜視図である。 STTを用いた乱数発生器の動作を説明するための模式図である。 磁化の配向状態の違いを抵抗値変化として読み出すことができる乱数発生器の斜視模式図である。 第2実施形態にかかる乱数発生器を模式的に示した斜視図である。 第3実施形態にかかる乱数発生器を模式的に示した斜視図である。 磁気シールドが設けられた乱数発生器を模式的に示した断面図である。 磁気シールドが設けられた乱数発生器の別の例を模式的に示した断面図である。 第4実施形態にかかる乱数発生器を模式的に示した斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図を適宜参照しながら詳細に説明する。以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などは実際とは異なっていることがある。以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、本発明の効果を奏する範囲で適宜変更して実施することが可能である。
「第1実施形態」
(乱数発生装置、乱数発生器)
図1は、第1実施形態に係る乱数発生器を模式的に示した斜視図である。第1実施形態にかかる乱数発生器100は、強磁性金属層10と、スピン軌道トルク配線20とを有する。乱数発生器100は、スピン軌道トルク配線20に電流を印加する電流印加手段(図視略)に接続することで、乱数発生装置として機能する。
以下の実施形態において、強磁性金属層10の積層方向をz方向、スピン軌道トルク配線20が延在する第1の方向をx方向、z方向及びx方向のいずれにも直交する第2の方向をy方向とする。
<強磁性金属層>
強磁性金属層10は、磁化容易方向と磁化困難方向とを有する。磁化容易方向は、強磁性金属層10の磁化M10が最も配向しやすい方向であり、磁化困難方向はその他の方向である。強磁性金属層10は、磁化容易方向が層に平行な面内方向である面内磁化膜でも、磁化方向が層に対して垂直方向である垂直磁化膜でもいずれでもよい。強磁性金属層10の面積を小さくし、乱数発生器100のサイズを微細化するためには、垂直磁化膜であることが好ましい。
強磁性金属層10の磁化M10は、外力が印加されていない状態では、磁化容易方向に向いている。図1は、外力が印加されていない状態で磁化M10が強磁性金属層10の積層面に対して垂直な方向(z方向)に配向している。すなわち、図1に示す強磁性金属層10は、磁化容易方向がz方向である垂直磁化膜である。以下、この例を基に説明する。
強磁性金属層10には、公知の材料を用いることができる。例えば、Cr、Mn、Co、Fe及びNiからなる群から選択される金属及びこれらの金属を1種以上含み強磁性を示す合金を用いることができる。またこれらの金属と、B、C、及びNの少なくとも1種以上の元素とを含む合金を用いることもできる。具体的には、Co−FeやCo−Fe−Bが挙げられる。またホイスラー合金等を用いてもよい。
<スピン軌道トルク配線>
スピン軌道トルク配線20は、x方向に延在する。スピン軌道トルク配線20は、強磁性金属層10のz方向の一面に接続されている。
スピン軌道トルク配線20は、スピン軌道相互作用に由来するスピンを強磁性金属層10へ供給する。スピン軌道相互作用に由来するスピンは、スピン軌道トルク配線20に電流が流れることによって生じるスピンホール効果及び異種元素界面間での界面ラシュバ効果によって発生する。
まずスピンホール効果について説明する。スピンホール効果は、材料に電流を流した場合にスピン軌道相互作用に基づき、電流の向きと直交する方向に純スピン流が誘起される現象である。図2は、スピンホール効果について説明するための模式図である。図2は、図1に示す乱数発生器100をx方向に沿って切断した断面図に対応する。図2に基づいてスピンホール効果により純スピン流が生み出されるメカニズムを説明する。
図2に示すように、スピン軌道トルク配線20の延在方向に電流Iを流すと、紙面奥側に配向した第1スピンS1と紙面手前側に配向した第2スピンS2はそれぞれ電流と直交する方向に曲げられる。通常のホール効果とスピンホール効果とは運動(移動)する電荷(電子)が運動(移動)方向を曲げられる点で共通するが、通常のホール効果は磁場中で運動する荷電粒子がローレンツ力を受けて運動方向を曲げられるのに対して、スピンホール効果では磁場が存在しないのに電子が移動するだけ(電流が流れるだけ)で移動方向が曲げられる点で大きく異なる。
非磁性体(強磁性体ではない材料)では第1スピンS1の電子数と第2スピンS2の電子数とが等しい。そのため、図中で上方向に向かう第1スピンS1の電子数と下方向に向かう第2スピンS2の電子数は等しい。第1スピンS1の電子の流れをJ、第2スピンS2の電子の流れをJ、スピン流をJと表すと、J=J−Jで定義される。Jは分極率が100%の電子の流れである。すなわち、スピン軌道トルク配線20内において、電荷の正味の流れとしての電流はゼロであり、この電流を伴わないスピン流は特に純スピン流と呼ばれる。
純スピン流が生じているスピン軌道トルク配線20に強磁性金属層10を接合すると、図2において上方向に向かう第1スピンS1が強磁性金属層10に拡散して流れ込む。
次いで、界面ラシュバ効果について説明する。界面ラシュバ効果は、異種元素間の界面の影響を受けて、スピンが所定の方向に配向しやすくなり、所定の方向に配向したスピンが界面近傍に蓄積する現象をいう。
例えば、図2において強磁性金属層10とスピン軌道トルク配線20の界面は異種元素間の界面に対応する。そのため、スピン軌道トルク配線20の強磁性金属層10側の面には所定の方向に配向したスピンが蓄積する。蓄積したスピンは、エネルギー的な安定を得るために、強磁性金属層10側に拡散し流れ込む。
スピン軌道トルク配線20は、スピンが生成される材料で構成される部分(スピン生成部)と、スピンが生成されない材料で構成される部分とを有してもよい。
図3は、第1実施形態にかかる乱数発生器の一例の断面図である。図3に示すスピン軌道トルク配線20は、スピン軌道トルク配線20の延在方向(x方向)に、スピン生成部20Aと低抵抗部20Bとを有する。
スピン生成部20Aは、強磁性金属層10に注入するスピンを生み出す必要があり、材料が限定される。そのため、スピン生成部20Aは配線抵抗が高くなることが多い。低抵抗部20Bを設けることで、スピン軌道トルク配線20全体の抵抗を下げることができる。低抵抗部20Bには導電性の高いAl、Cu、Ag等を用いることができる。
一方で図4は、第1実施形態にかかる乱数発生器の別の例の断面図である。図4に示すように、スピン軌道トルク配線20の積層方向(z方向)に、スピン生成部20Aとスピン伝導部20Cとを有する。
スピン生成部20Aとスピン伝導部20Cとが積層構造を形成することで、異種元素の界面が増える。その結果、界面ラシュバ効果を利用した強磁性金属層10へのスピン注入を、より効率的に行うことができる。ここでスピン伝導部20Cは、蓄積したスピンを強磁性金属層10へ伝えるために、スピン拡散長の長い材料を用いることが好ましい。例えば、Al、Si、Cu、Ag、GaAs、Ge等を用いることができる。
図3及び図4のいずれの構成においてもスピン生成部20Aは、強磁性金属層10へ注入するためのスピンを生成する材料により構成される。スピン軌道トルク配線20を構成する材料は、単体の元素からなる材料に限らない。
スピン生成部20Aは、非磁性の重金属を含んでもよい。ここで、重金属とは、イットリウム以上の比重を有する金属の意味で用いている。スピン生成部20Aは、非磁性の重金属だけからなってもよい。
非磁性の重金属は、最外殻にd電子又はf電子を有する原子番号39以上の原子番号が大きい非磁性金属であることが好ましい。非磁性の重金属は、スピンホール効果を生じさせるスピン軌道相互作用が大きい。スピン生成部20Aは、最外殻にd電子又はf電子を有する原子番号39以上の原子番号が大きい非磁性金属だけからなってもよい。
通常、金属に電流を流すとすべての電子はそのスピンの向きに関わりなく、電流とは逆向きに動くのに対して、最外殻にd電子又はf電子を有する原子番号が大きい非磁性金属はスピン軌道相互作用が大きいためにスピンホール効果によって電子の動く方向が電子のスピンの向きに依存し、純スピン流Jが発生しやすい。
またスピン生成部20Aは、磁性金属を含んでもよい。磁性金属とは、強磁性金属、あるいは、反強磁性金属を指す。非磁性金属に微量な磁性金属が含まれるとスピン軌道相互作用が増強され、スピン生成部20Aのスピン流生成効率を高くできるからである。スピン生成部20Aは、反強磁性金属だけからなってもよい。
スピン軌道相互作用は、スピン生成部20Aを構成する物質の固有の内場によって生じる。スピン軌道トルク配線材料に微量の磁性金属を添加すると、磁性金属自体が流れる電子スピンを散乱するためにスピン流生成効率が向上する。ただし、磁性金属の添加量が増大し過ぎると、発生した純スピン流が添加された磁性金属によって散乱され、結果としてスピン流が減少する作用が強くなる。したがって、添加される磁性金属のモル比はスピン軌道トルク配線におけるスピン生成部の主成分のモル比よりも十分小さい方が好ましい。目安で言えば、添加される磁性金属のモル比は3%以下であることが好ましい。
またスピン生成部20Aは、トポロジカル絶縁体を含んでもよい。スピン生成部20Aは、トポロジカル絶縁体だけからなってもよい。トポロジカル絶縁体とは、物質内部が絶縁体、あるいは、高抵抗体であるが、その表面にスピン偏極した金属状態が生じている物質である。物質にはスピン軌道相互作用という内部磁場のようなものがある。そこで外部磁場が無くてもスピン軌道相互作用の効果で新たなトポロジカル相が発現する。これがトポロジカル絶縁体であり、強いスピン軌道相互作用とエッジにおける反転対称性の破れにより純スピン流を高効率に生成することができる。
トポロジカル絶縁体としては例えば、SnTe,Bi1.5Sb0.5Te1.7Se1.3,TlBiSe,BiTe,(Bi1−xSbTeなどが好ましい。これらのトポロジカル絶縁体は、高効率にスピン流を生成することが可能である。
乱数発生器100は、強磁性金属層10とスピン軌道トルク配線20以外の構成要素を有していてもよい。例えば、支持体として基板等を有していてもよい。基板は、平坦性に優れることが好ましく、材料として例えば、Si、AlTiC等を用いることができる。
<乱数発生装置の動作>
電流印加手段によりスピン軌道トルク配線20に電流を流すと、界面ラシュバ効果に伴うスピン蓄積及び純スピン流が生じる。発生したスピンは、強磁性金属層10に拡散して流れ込む。つまり、スピン軌道トルク配線20で発生したスピンS20は、強磁性金属層10に注入される。
図5は、本実施形態に係る乱数発生器100のスピン軌道トルク配線20に電流を印加した状態を模式的に示した斜視図である。スピン軌道トルク配線20から注入されるスピンS20の向きは、電流印加手段と接続されるスピン軌道トルク配線20の両端子方向(x方向)と直交する。
図1に示すように、注入されるスピンS20の向きは、強磁性金属層10の磁化M10の向き(磁化容易方向)に対して直交している。そのため、強磁性金属層10の磁化M10は、注入されるスピンS20の影響を受ける。z方向に配向した磁化M10は、あたかもy方向に外部磁場が加えられたようなy方向のトルクを受ける。
トルクが加わるベクトル方向は、磁化容易方向(図1におけるz方向)に対して直交している。このトルクを受けて、初期状態として磁化容易方向(図1におけるz方向)に配向していた磁化M10は、磁化困難方向(図5における−y方向)に配向する。スピン軌道トルク配線20に電流を印加し続ける限り、この状態は維持される。
スピン軌道トルク配線20に印加する電流は以下の関係式(1)を満たすことが好ましい。
Figure 2018147466
ここで、Mは強磁性金属層10の飽和磁化(emu/cm)、tは強磁性金属層10の膜厚(cm)、θSHはスピン軌道トルク配線20の有効スピンホール角度、HK,effは強磁性金属層10の有効異方性磁界(Oe)、Hはスピン軌道トルク配線20の電流印加方向にかかる外部磁界(Oe)である。
スピン軌道トルク配線20に上記関係式(1)を満たす電流を印加すれば、十分な量のスピンS20を強磁性金属層10に供給することができ、磁化M10が磁化困難方向(図5における−y方向)に向いた状態を安定的に維持できる。
磁化M10が注入されるスピンS20により受けるトルクのベクトル方向は、−y方向である。そのため、印加電流量が多くなりトルクの大きさが大きくなっても、磁化M10が−z方向に反転してしまうことはない。なお、SOTを利用した磁化反転素子等は、磁化困難方向まで磁化が回転した状態に更なる外力(外部磁場等)を与えることで、その外力をきっかけとした磁化反転を生み出しているが、乱数発生器においては更なる外力は印加しないため、磁化M10は磁化困難方向を向いた状態が保持される。
一方で従来のSTTを用いた乱数発生器は、電流印加時の磁化の向きの調整が難しい。図6は、STTを用いた乱数発生器の動作を説明するための模式図である。図6に示すSTTを用いた乱数発生器30は、順に積層された自由層31と、非磁性層32と、固定層33と、これらを挟む二つの配線34とを有する。
図6に示す乱数発生器では、二つの配線34間に電流を流すと、固定層33から自由層31へスピンが注入される。固定層33から注入されるスピンは、固定層33の磁化M33と同じ+z方向を有する。そのため、自由層31の磁化M31は+z方向の力を受ける。STTを利用した乱数発生器101では、+z方向に係る力を調整し、電流印加時の磁化M31の配向方向がx方向又はy方向(磁化困難方向)となるように調整する。
このようにSTTを用いた乱数発生器30では、電流印加時に磁化M31を向けたい方向(x方向又はy方向)と、磁化M31に加わる力の方向(+z方向)とが一致していない。そのため、電流印加時に磁化M31の向きを磁化困難方向に保つためには、印加電流量の微妙な調整が必要となる。また熱等の外的要因が加わる場合は、その度に印加電流量の調整が必要になる。
これに対し本実施形態にかかるSOTを利用した乱数発生器100は、図5に示すように、電流印加時に磁化M10を向けたい方向(−y方向)と、磁化M10に加わる力の方向(−y方向)とが一致している。そのため、閾値を超える電流量を印加すればよく、微妙な調整が不要となる。
次いで、乱数を発生させるために、乱数発生器100のスピン軌道トルク配線20に印加していた電流を止める。スピン軌道トルク配線20に印加していた電流を止めると、強磁性金属層10に注入されていたスピンS20が注入されなくなる。すなわち、強磁性金属層10の磁化M10を−y方向に向けていた力を失う。
磁化M10は、磁化容易方向(z方向)に配向することがエネルギー的に安定である。そのため、−y方向に配向する力を失った磁化M10は、磁化容易方向(z方向)に戻ろうとする。この際、磁化M10は、+z方向又は−z方向のいずれかに向く。−y方向に対して+z方向と−z方向はいずれも等価であり、磁化M10が+z方向に向く確率、及び、−z方向に向く確率はいずれも50%となる。そのため、例えば+z方向に向いた場合を「1」、−z方向に向いた場合を「0」とすると、「1」と「0」が出る確率が50%である乱数が得られる。
スピン軌道トルク配線20に印加する電流を(1)式で示す閾値電流以上に上げた場合に、バックホッピング現象が生じ、磁化M10が磁化困難方向からずれる場合がある。しかしながら、この場合でも「1」と「0」が出る確率が50%である乱数を得ることができることは変わらない。スピン軌道トルク配線20に印加していた電流を止めると、磁化M10は、バックホッピング現象によりずれた方向に対応した磁化容易方向(+z方向、−z方向)へ戻る。磁化M10方向のずれは、ランダムに生じることから、戻った磁化容易方向(+z方向、−z方向)もランダムになり、やはり、「1」と「0」が出る確率が50%である乱数が得られる。
磁化M10が+z方向と−z方向のいずれの方向に配向しているかの情報は、種々の手段で取り出すことができる。例えば、磁化の配向状態の違いを抵抗値変化として読み出すことができる。図7は、磁化の配向状態の違いを抵抗値変化として読み出すことができる乱数発生器101の斜視模式図である。
図7に示す乱数発生器101は、強磁性金属層10のスピン軌道トルク配線20と反対側に、非磁性層50と、第2強磁性金属層60と、配線層70とを順に備える。
乱数発生器101は、スピン軌道トルク配線20と配線層70間の抵抗値を測定することで、強磁性金属層10の磁化状態を読み出す。抵抗値は、第2強磁性金属層60の磁化M60の向き(−z方向)に対して強磁性金属層10の磁化M10の向きが平行(−z方向)の場合は低くなり、反平行(+z方向)の場合は高くなる。
非磁性層50には、公知の材料を用いることができる。非磁性層50が絶縁体の場合は、強磁性金属層10と非磁性層50と第2強磁性金属層60とでTMR素子を構成する。非磁性層50が金属の場合は、強磁性金属層10と非磁性層50と第2強磁性金属層60とでGMR素子を構成する。磁化M10の配向方向の違いをより明確に得るためには、大きな磁気抵抗変化が得られるTMR素子であることが好ましい。
例えば、非磁性層50が絶縁体からなる場合(トンネルバリア層である場合)、その材料としては、Al、SiO、MgO、及び、MgAl等を用いることができる。またこれらの他にも、Al,Si,Mgの一部が、Zn、Be等に置換された材料等も用いることができる。これらの中でも、MgOやMgAlはコヒーレントトンネルが実現できる材料であるため、スピンを効率よく注入できる。
また、非磁性層50が金属からなる場合、その材料としては、Cu、Au、Ag等を用いることができる。
非磁性層50が絶縁体からなる場合(トンネルバリア層である場合)、トンネルバリア層の膜厚は2nm以上であることが好ましい。トンネルバリア層の膜厚が2nm以上であると、磁気抵抗変化量が大きくなる。そのため、強磁性金属層10の磁化M10の配向状態を確認するためにスピン軌道トルク配線20と配線層70間に印加する電流量を小さくでき、乱数発生器101の発熱が抑えられる。その結果、安定性の高い乱数発生器が得られる。
第2強磁性金属層60は、強磁性金属層10より磁気異方性が相対的に強く、磁化方向が1方向に固定された固定層である。
第2強磁性金属層60の材料としては、公知のものを用いることができる。例えば、Cr、Mn、Co、Fe及びNiからなる群から選択される金属及びこれらの金属を1種以上含み強磁性を示す合金を用いることができる。またこれらの金属と、B、C、及びNの少なくとも1種以上の元素とを含む合金を用いることもできる。具体的には、Co−FeやCo−Fe−Bが挙げられる。またホイスラー合金等を用いてもよい。
第2強磁性金属層60の保磁力をより大きくするために、第2強磁性金属層60の非磁性層50と反対側の面にIrMn,PtMnなどの反強磁性材料を接触させてもよい。さらに、第2強磁性金属層60の漏れ磁場を強磁性金属層10に影響させないようにするため、シンセティック強磁性結合の構造としてもよい。
配線層70は、導電性を有するものであれば特に問わない。例えば、銅、アルミ等を用いることができる。
「第2実施形態」
図8は、第2実施形態にかかる乱数発生器102を模式的に示した斜視図である。図8に示す乱数発生器102は、強磁性金属層11の磁化M11の磁化容易方向と、スピン軌道トルク配線20から強磁性金属層11に注入されるスピンS20の向きとが、直交しておらず交差している点が、第1実施形態にかかる乱数発生器100と異なる。図8では、強磁性金属層11の磁化M11は、xy平面のx軸及びy軸から45°傾いた方向に、磁化容易軸を有する。
第1実施形態にかかる乱数発生器100は、スピン軌道トルク配線20から強磁性金属層10に注入されるスピンS20の向きと強磁性金属層10の磁化容易方向とが直交し、「1」と「0」が出る確率が50%で等価であった。
しかしながら乱数発生器は、自然界で生じる確率的事象から乱数を生み出すものであれば、「1」と「0」の発生確率が必ずしも50%である必要はない。例えば、「1」の発生確率が70%、「0」の発生確率が30%であっても、1回1回の事象が確率的に生じるものであれば、自然乱数である。
第2実施形態にかかる乱数発生器102は、強磁性金属層の磁化の磁化容易方向と、スピン軌道トルク配線から強磁性金属層に注入されるスピンの向きとのなす角を調整し、「1」と「0」の発生確率を変動させている。
強磁性金属層11の磁化容易方向は、強磁性金属層11を構成する材料種、強磁性金属層11の形状等によって制御することができる。例えば、強磁性金属層11に形状異方性を与えると、強磁性金属層11の長軸方向が磁化容易方向となる。
図8に示す乱数発生器102もスピン軌道トルク配線20に電流を印加している場合は、スピン軌道トルク配線20から供給されるスピンS20の影響を受けて、−y方向に配向する。スピン軌道トルク配線20に印加する電流を止めると、強磁性金属層11の磁化M11を−y方向に向けていた力が失われ、強磁性金属層11の磁化M11は磁化容易方向に戻る。
強磁性金属層11の磁化容易方向は、+x軸から+y方向に45°傾いた第1の方向と、−x軸から−y方向に45°傾いた第2の方向の2つの方向である。スピン軌道トルク配線20に電流を供給している際の磁化M11の磁化M11が−y方向であるため、第1の方向に向く場合、磁化M11は135°回転する必要がある。これに対し、第2の方向に向く場合は、磁化は45°回転するだけで良い。すなわち、磁化M11は、第1の方向に向くより第2の方向に向きやすい。
しかしながら、磁化M11の挙動はあくまで確率的な挙動である。そのため、磁化M11は第2の方向に向きやすいからと言って、必ず第2の方向に向くわけではなく、第1の方向に向く場合もある。この場合、第1の方向に向く確率をA、第2の方向に向く確率をBとすると、A<Bとなる。
このように、強磁性金属層11の磁化M11の磁化容易方向と、スピン軌道トルク配線20から強磁性金属層11に注入されるスピンS20の向きとがなす角を調整することで、乱数発生器の発生確率を調整することができる。
強磁性金属層11の磁化M11の磁化容易方向と、スピン軌道トルク配線20から強磁性金属層11に注入されるスピンS20の向きとがなす角は、45°以上90°以下であることが好ましい。強磁性金属層11の磁化M11の磁化容易方向と、スピン軌道トルク配線20から強磁性金属層11に注入されるスピンS20の向きとがなす角が小さいと、STTを用いた乱数発生器30と挙動が近くなり、印加電流量の調整が必要になってくる。
「第3実施形態」
図9は、第3実施形態にかかる乱数発生器103を模式的に示した斜視図である。図9に示す乱数発生器103は、強磁性金属層10に磁場を印加する外部磁場印加手段80が設けられている点が、第1実施形態にかかる乱数発生器100と異なる。図9では、外部磁場印加手段80として配線を強磁性金属層10上に配設した。配線に電流を流すことにより、配線を中心とした磁界が生じる。
外部磁場印加手段80を設けることで、乱数発生器の「1」と「0」の発生確率を調整することができる。例えば、熱等の影響を受けて発生確率が50%からずれる場合は、外部磁場印加手段80を用いて発生確率が50%となるように調整できる。また発生確率を50%からずらしたい場合にも用いることができる。
このように乱数発生器の「1」と「0」の発生確率は、外部磁場により調整することができる。一方で換言すると、乱数発生器は周辺回路から発生する磁界の影響を受ける可能性があるとも言える。そこで、周辺回路からの磁界の影響を抑制するために、強磁性金属層及びスピン軌道トルク配線を囲む磁気シールドを設けてもよい。
図10及び図11は、磁気シールドを設けた乱数発生器の模式図である。図10は、強磁性金属層10及びスピン軌道トルク配線20を挟むように磁気シールド90が設けられている。また図11は、強磁性金属層10及びスピン軌道トルク配線20を囲むように磁気シールド90が設けられている。磁気シールド90と強磁性金属層10及びスピン軌道トルク配線20との間は、絶縁されている(図視略)。磁気シールド90には、NiFe等の高透磁率磁性体を用いることができる。
「第4実施形態」
図12は、第4実施形態にかかる乱数発生器104を模式的に示した斜視図である。図10に示す乱数発生器104は、スピン軌道トルク配線20に接合する強磁性金属層10が複数である点が、第1実施形態にかかる乱数発生器100と異なる。
複数の強磁性金属層10は、それぞれ乱数を発生させる。そのため、これらの平均をとることで、乱数発生器が生み出す乱数の精度を高めることができる。
上記実施形態にかかる乱数発生器は、自然乱数を生み出すことができる。また上記実施形態にかかる乱数発生器は、電流印加時に磁化を向けたい方向と、磁化に与える力の方向が一致している。そのため、電流の供給量等の調整が不要であり、乱数発生器の安定性が高い。またこの乱数発生器のスピン軌道トルク配線20をトランジスタ等の半導体回路等と接続し、半導体集積素子として用いてもよい。
また上記実施形態にかかる乱数発生器は、ニューロモルフィックコンピュータ、量子コンピュータ等におけるアナログ信号発生器として利用できる。具体的には例えば、乱数発生器をアレイ配置した積和演算回路と、入力信号に重み付けを行う素子とを有し、脳を模擬したニューロモロフィックコンピュータに適用できる。
(乱数発生器の製造方法)
上述の乱数発生器は、スパッタリング等の公知の成膜手段と、フォトリソグラフィー等の加工技術を用いて作製できる。支持体となる基板上に、各層を構成する金属等を順に積層し、その後所定の形に加工する。
成膜法としてはスパッタリング法のほか、蒸着法、レーザアブレーション法、MBE法等が挙げられる。フォトリソグラフィー法では、レジスト膜を残したい部分に形成し、イオンミリング、反応性イオンエッチング(RIE)等の処理により不要部を除去する。
情報の読み出し手段として、例えば非磁性層を絶縁体としたTMR素子を作製する場合は、強磁性金属層上に最初に0.4〜2.0nm程度の金属薄膜をスパッタし、プラズマ酸化あるいは酸素導入による自然酸化を行い、その後の熱処理を行うことで、トンネルバリア層を形成してもよい。
本発明は、上記実施形態に必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
「実施例1」
実施例1では、図7と同様の配置の乱数発生器を作製した。スピン軌道トルク配線20としてTaを用い、強磁性金属層10としてFeBを用いた。強磁性金属層10の厚みは1nmであり、強磁性金属層10の磁化M10の配向方向はz方向であった。強磁性金属層10の飽和磁化Msは、1200emu/cmであり、強磁性金属層10の有効異方性磁界HK,effは5KOeであり、スピン軌道トルク配線の有効スピンホール角度θSHは0.07であった。外部磁場は印加しなかった。また非磁性層50としてMgOを用い、第2強磁性金属層60としてCoFeBを用いた。
そして乱数発生器のスピン軌道トルク配線20に5.0×10A/cmの電流を印加した。この電流量は、関係式(1)の右辺から求められる電流密度Jc(4.3×10A/cm)より大きかった。
乱数発生器を10000回動作させ、強磁性金属層10と第2強磁性金属層60の磁化が反平行になる確率と平行になる確率を求めた。その結果、乱数発生器が平行と反平行が確率的に発生させ、それぞれの発生確率が50%となることを確認した。
10,11…強磁性金属層、20…スピン軌道トルク配線、20A…スピン生成部、20B…低抵抗部、20C…スピン伝導部、30…STTを用いた乱数発生器、31…自由層、32…非磁性層、33…固定層、34…配線、50…非磁性層、60…第2強磁性金属層、70…配線層、80…外部磁場印加手段、M10,M11,M31,M33,M60…磁化、S20…スピン、100,101,102,103,104…乱数発生器

Claims (10)

  1. 強磁性金属層と、
    前記強磁性金属層の積層方向に対して交差する第1の方向に延在し、前記強磁性金属層に接合するスピン軌道トルク配線と、を備え、
    前記スピン軌道トルク配線から前記強磁性金属層に注入されるスピンの向きと、前記強磁性金属層の磁化容易方向と、が交差している、乱数発生器。
  2. 前記スピン軌道トルク配線から前記強磁性金属層に注入されるスピンの向きと、前記強磁性金属層の磁化容易方向と、が45°以上90°以下傾いている、請求項1に記載の乱数発生器。
  3. 前記スピン軌道トルク配線から前記強磁性金属層に注入されるスピンの向きと、前記強磁性金属層の磁化容易方向と、が直交している、請求項1または2のいずれかに記載の乱数発生器。
  4. 前記強磁性金属層が、前記スピン軌道トルク配線に複数接合している、請求項1〜3のいずれか一項に記載の乱数発生器。
  5. 前記強磁性金属層の前記スピン軌道トルク配線と反対側の面に、非磁性層と、第2強磁性金属層とを順に備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の乱数発生器。
  6. 前記強磁性金属層に磁場を印加する外部磁場印加手段をさらに有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の乱数発生器。
  7. 前記強磁性金属層及び前記スピン軌道トルク配線を挟む、或いは囲む磁気シールドをさらに有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の乱数発生器。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の乱数発生器と、
    前記乱数発生器の前記スピン軌道トルク配線に電流を流す電流印加手段と、を有する乱数発生装置。
  9. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の乱数発生器を有するニューロモルフィックコンピュータ。
  10. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の乱数発生器を有する量子コンピュータ。
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