JP2018141041A - 床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、被膜付き床材、床材の製造方法および汚染防止方法 - Google Patents

床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、被膜付き床材、床材の製造方法および汚染防止方法 Download PDF

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Abstract

【課題】汚染防止性に優れた床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を提供する。【解決手段】平均粒子径が2〜25μmの範囲にある多面体形状の無機粒子(A)および活性エネルギー線硬化型樹脂(B)を含有し、前記多面体形状の無機粒子(A)を、組成物の固形分換算100重量%を基準として、1〜50重量%の割合で含有することを特徴とする床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。前記多面体形状の無機粒子(A)が、立方体形状の非晶質アルミノシリケート粒子(a1)または多面体形状のα−アルミナ粒子(a2)から選ばれる少なくとも1種である。【選択図】なし

Description

本発明は、汚染防止性に優れた床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、被膜付き床材、床材の製造方法および汚染防止方法に関する。
従来から、大型商業施設、公共施設、オフィス等の各種建築物の床面、鉄道やバス等の車両の床面には、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂製床材が使用されている。一方、合成樹脂製床材は柔軟性(屈曲性)を有しているため、表面に靴底等の汚れが付着しやすく、美観を保つためには定期的にワックス等による防汚処理(ワックスメンテナンス)を必要とするため、メンテナンスコストが掛かるという問題があった。そこで、ワックスメンテナンスを不要とするために、表面に活性エネルギー線硬化型樹脂組成物による硬化被膜を形成して、表面硬度を向上させることにより汚染防止性を向上させた合成樹脂製床材が知られている。しかしながら、従来より知られている床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物は、汚染防止性に関してさらなる改良の余地があった。
一方、合成樹脂製床材には、タイル状またはシート状の床材があり、特に、シート状床材は高い屈曲性を有している。シート状床材は、ロール状に巻き取られた状態のまま荷積み・運搬されるが、その際の衝撃によって、ロール状のまま屈曲することがある。また、床にシート状床材を貼りつける施工の際にも、シート状床材を屈曲させながら作業が行われることがある。このように、シート状床材は様々な場面で屈曲するため、硬化被膜の硬度が高すぎると、基材である床材シートの動きに追従することが出来ず、ヒビ割れが発生する。また、周囲の気温が低い場合には、よりヒビ割れが発生しやすくなる。よって、シート状合成樹脂床材用の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物に対しては、衝撃や屈曲に耐えることが可能な、屈曲性を有する硬化被膜を形成可能な活性エネルギー線硬化型樹脂組成物が求められている。
しかしながら、硬化被膜の屈曲性を向上させると硬化被膜の硬度が低下し、汚れが付着した際に、汚れの除去性が低下する(=汚染防止性が劣る)という問題があった。
このような課題を解決すべく、汚染防止性に優れる硬化被膜を形成可能な床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、特に、硬化被膜の汚染防止性と屈曲性の両立を図った床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物が提案されてきた。
このような床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物としては、たとえば、特許文献1〜4に記載の樹脂組成物が提案されている。特許文献1には、多官能のウレタン(メタ)アクリレートを組み合わせた光−放射線硬化型樹脂組成物および該組成物で被覆した床材が開示されている。特許文献2には、化粧材の表面に鱗片状および不定形の硬質フィラーを含有する電離放射線硬化型樹脂を塗布し、鱗片状フィラーを配向するように保護層を形成したのち、樹脂を硬化させる耐摩耗性化粧材が開示されている。特許文献3には、所定のヌープ強度の無機微粒子と2個以上の(メタ)アクリロイル基を有するポリ(メタ)アクリレートとからなる電子線硬化型コーティング用組成物が開示されている。特許文献4には、2官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーと、3官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーからなるウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーと、2官能(メタ)アクリレートモノマーおよび多官能(メタ)アクリレートモノマーからなる(メタ)アクリレートモノマーを含有する合成樹脂製床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物が開示されている。
しかしながら、これらの床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を用いてもなお、汚染防止性のレベルや、汚染防止性と屈曲性とのバランスの点で課題が残り、さらなる改良の余地があった。
特開平6−256444号公報 特開2001−088245号公報 特開2005−075835号公報 特開2012−136673号公報
本発明は、汚染防止性に優れた硬化被膜を形成可能な床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を提供することを目的とする。
本発明者等は、前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、平均粒子径が2〜25μmの範囲にある多面体形状の無機粒子(A)および活性エネルギー線硬化型樹脂(B)を含有し、前記多面体形状の無機粒子(A)を、組成物の固形分換算100重量%を基準として1〜50重量%の割合で含有することで、汚染防止性に優れた硬化被膜(単に「被膜」ともいう。)を形成可能な床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物が得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち本発明の要旨は以下のとおりである。
[1]
平均粒子径が2〜25μmの範囲にある多面体形状の無機粒子(A)および活性エネルギー線硬化型樹脂(B)を含有し、前記多面体形状の無機粒子(A)を、組成物の固形分換算100重量%を基準として、1〜50重量%の割合で含有することを特徴とする床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
[2]
前記多面体形状の無機粒子(A)が、立方体形状の非晶質アルミノシリケート粒子(a1)および/または多面体形状のα−アルミナ粒子(a2)を含有することを特徴とする[1]に記載の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
[3]
前記活性エネルギー線硬化型樹脂(B)が、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含有することを特徴とする[1]または[2]に記載の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
[4]
前記ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーが、2つ以上の不飽和二重結合をもつ多官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含有することを特徴とする[3]に記載の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
[5]
前記多官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーが、2つの不飽和二重結合をもつ2官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(b1)を含有することを特徴とする[4]に記載の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
[6]
更に(メタ)アクリレート系モノマー(C)を含有することを特徴とする[1]〜[5]のいずれかに記載の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
[7]
更に光重合開始剤(D)を含有することを特徴とする[1]〜[6]のいずれかに記載の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
[8]
活性エネルギー線硬化型樹脂(B)のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定される標準ポリスチレン換算の重量平均分子量は、500〜20,000の範囲にあることを特徴とする[1]〜[7]のいずれかに記載の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
[9]
床材の少なくとも一部に、硬化被膜を有し
前記硬化被膜が、平均粒子径が2〜25μmの範囲にある多面体形状の無機粒子(A)と、活性エネルギー線硬化型樹脂(B)の硬化物とを含み、前記多面体形状の無機粒子(A)が、前記硬化被膜の重量に対して、1〜50重量%の割合で含有され、かつ前記硬化被膜表面に前記多面体形状の無機粒子(A)に由来する突出部を有することを特徴とする被膜付き床材。
[10]
前記多面体形状の無機粒子(A)が、立方体形状の非晶質アルミノシリケート粒子(a1)および/または多面体形状のα−アルミナ粒子(a2)を含有することを特徴とする[9]に記載の被膜付き床材。
[11]
前記活性エネルギー線硬化型樹脂(B)の硬化物が、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーに由来する硬化物を含有することを特徴とする[9]または[10]に記載の被膜付き床材。
[12]
前記ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーの硬化物が、2つ以上の不飽和二重結合をもつ多官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーに由来する硬化物を含有することを特徴とする[11]に記載の被膜付き床材。
[13]
硬化被膜中に、更に(メタ)アクリレート系モノマー(C)に由来する硬化物を含有することを特徴とする[9]〜[12]のいずれかに記載の被膜付き床材。
[14]
床材の少なくとも一部に、[1]〜[8]のいずれかに記載の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を塗装した後、活性エネルギー線照射して該組成物を硬化させ、前記多面体形状の無機粒子(A)に由来する突出部を少なくとも一部に有する硬化被膜を形成させる、床材の製造方法。
[15]
床材の少なくとも片面に、[1]〜[8]のいずれかに記載の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を塗装した後、活性エネルギー線照射して該組成物を硬化させ、前記多面体形状の無機粒子(A)に由来する突出部を少なくとも一部に有する硬化被膜を形成させ、床材の汚染防止方法。
本発明の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物から得られた硬化被膜は、表面の少なくとも一部に多面体形状の無機粒子(A)に由来する突出部を有するため、汚染防止性に優れており、更に基材との密着性や耐反り性にも優れ、合成樹脂製床材用として好適である。特に、活性エネルギー線硬化型樹脂(B)が、2官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(b1)を含有する場合、得られた硬化被膜は汚染防止性と屈曲性の両方を兼ね備え、シート状合成樹脂床材用として好適である。また、前述の(b1)成分と3官能以上のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(b2)を併用する場合、得られた硬化被膜は、汚染防止性、屈曲性および硬さのバランスに優れたものとなる。更に、本発明によれば、汚染防止性に優れる被膜付き床材、被膜付き床材の製造方法および床材の汚染防止方法を提供することができる。
以下、本発明をより詳細に説明する。 以下、本発明の一実施形態について説明する。
なお、本明細書において、「(メタ)アクリレート」はアクリレートおよびメタクリレートを表し、「(メタ)アクリル」はアクリルおよびメタクリルを表し、「(メタ)アクリロイル」は、アクリロイルおよびメタクリロイルを表す。また、活性エネルギー線とは、紫外線の他、可視光線、赤外線、電子線、X線、γ線、プロトン線、中性子線等を含むものを意味する。
本明細書において、「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
本明細書において、「固形分」とは、床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物から有機溶剤等の揮発成分を除いたものであり、硬化させたときに硬化被膜を構成する成分を示す。
[床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物]
本発明の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物は、多面体形状の無機粒子(A)および活性エネルギー線硬化型樹脂(B)を必須成分として含有することを特徴とする。
多面体形状の無機粒子(A)((A)成分)
本発明における多面体形状の無機粒子(A)(以下、(A)成分ともいう。)を用いた床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物は、汚染防止性に優れた硬化被膜を形成することが出来る。
多面体形状とは、正四面体、正六面体(立方体)、正八面体、正十二面体、正二十面体等の正多面体のほか、半正多面体、星形多面体、多角柱等のような形状のものを含む。半正多面体としては、角の欠けた各種の「切り隅型」のものも含まれる。無機粒子(A)の形状は、顕微鏡写真によって確認することが出来る。
多面体形状の無機粒子(A)は、一般的な球状の無機粒子と異なり、角部(切り隅型のものも含む)と平面部を有している。多面体形状の無機粒子(A)の平面の数は、特に制限されないが、通常4〜20であり、好ましくは8〜20である。
多面体形状の無機粒子(A)を用いた床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物から形成された硬化被膜は、その表面に、前記(A)成分に由来する突出部を有する。該突出部は無機粒子(A)の角部と平面の一部が突出した状態となる。
本発明において、多面体形状の無機粒子(A)の平均粒子径は、2〜25μmの範囲である。平均粒子径がこの範囲内であると、本発明の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を塗装した際、前記(A)成分に由来する突出部が硬化被膜表面に適度に形成され、硬化被膜の汚染防止性に優れる。本発明において、平均粒子径はメディアン径(d50)を指し、レーザー回折散乱法、コールターカウンター法、画像解析法、遠心沈降法等によって測定できる。
平均粒子径をレーザー回折散乱法によって測定する場合の例としては、(A)成分50gをはかり、蒸留水50mlを加えた分散液を作製した後、Microtrac MT3000EX II(日機装株式会社製)を用いて、湿式法(透過)にて測定し、得られた累積分布図から平均粒子径(d50)を算出して求めることができる。なお、測定条件として、(a1)の屈折率は1.81、(a2)の屈折率は1.70、超音波時間を2分間とする。
本発明において、多面体形状の無機粒子(A)は、立方体形状の非晶質アルミノシリケート粒子(a1)および/または多面体形状のα−アルミナ粒子(a2)を含有することが好ましい。(a1)および/または(a2)を含有する床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物は、優れた汚染防止性を有する硬化被膜を形成することが出来る。
このような多面体形状の無機粒子(A)は市販されており、例えば、立方体状の非晶質アルミノシリケート(a1)であれば、「シルトンAMTシリーズ」(水澤化学工業株式会社製)等が、多面体形状のα−アルミナ粒子(a2)であれば、「アドバンストアルミナAAシリーズ」(住友化学株式会社製)等が挙げられる。中でも、(a1)としては「シルトンAMT−100R」が、(a2)としては「アドバンストアルミナAA−3」が好ましい。
本発明において、多面体形状の無機粒子(A)は、床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物中に、組成物の固形分換算100重量%を基準として、1〜50重量%の割合で含有され、好ましくは2〜20重量%、更に好ましくは3〜15重量%となるように含有されることが望ましい。
多面体形状の無機粒子(A)の含有量がこの範囲内であると、本発明の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を塗装した際、前記(A)成分に由来する突出部が硬化被膜表面に適度に形成され、硬化被膜の汚染防止性に優れる。
このような(A)成分は、1種単独でも、2種以上組み合わせて用いてもよい。
活性エネルギー線硬化型樹脂(B)((B)成分)
活性エネルギー線硬化型樹脂(B)(以下、(B)成分ともいう。)は、少なくとも1つ以上の不飽和二重結合を有するオリゴマーおよびポリマーから選択される少なくとも1種である。(B)成分は、エネルギー照射された時に不飽和二重結合が重合することで、硬化被膜(硬化物)を形成する。前記不飽和二重結合を有する官能基としては、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、アリル基、スチリル基等を挙げることができ、活性エネルギー線照射時の反応性の観点から、(メタ)アクリロイル基が好ましい。
(B)成分としては、例えば、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエーテル(メタ)アクリレートオリゴマー、アクリル(メタ)アクリレートオリゴマー等が挙げられるが、これに限定されるものではない。このような(B)成分は、従来公知の方法により、製造することができ、これらの中でも、硬化被膜の屈曲性の観点から、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーが好ましい。
前記ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーは、ポリイソシアネートと、水酸基含有(メタ)アクリレートと、必要に応じて水酸基含有(メタ)アクリレート以外のポリオールとを反応させることによって得られ、分子中に官能基としてアクリロイル基(CH2=CHCO−)および/またはメタクリロイル基(CH2=C(CH3)−CO−)と、ウレタン結合(−NH・COO−)とを有する。
上記ポリイソシアネートとしては、本発明の効果を損なわない限り炭素数を限定するものではないが、たとえば、全炭素数が4〜20、好ましくは6〜15の直鎖状または分岐状のイソシアネート基含有炭化水素、イソシアネート基含有環状炭化水素、イソシアネート基含有芳香族炭化水素を用いることができる。
具体的には、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等のイソシアネート基含有直鎖状炭化水素、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等のイソシアネート基含有分岐鎖状炭化水素、イソホロンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、水添キシレンジイソシアネート、水添トルエンジイソシアネート等のイソシアネート基含有環状炭化水素、p−フェニレンジイソシアネート、3,3'−ジメチルジフェニル−4,4'−ジイソシアネート、1,3−キシレンジイソシアネート、ジアニシジンジイソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、4、4−ジフェニルメタンジイソシアネート等のジイソシアネート基含有芳香族炭化水素等が挙げられるが、かかる例示のみに限定されるものではない。
上記ポリイソシアネートは、イソシアヌレート等に変性されていてもよく、イソシアヌレート変性されたものとしては、たとえば、イソシアヌレート変性トルエンジイソシアネート等が挙げられる。また、上記以外のポリイソシアネートとして、ジメチルトリフェニルメタンテトライソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、イソシアネート基含有アクリレート等の多官能イソシアネートを用いてもよい。
このようなポリイソシアネートは、1種単独でも、また2種以上組み合わせて用いてもよい。
上記水酸基含有(メタ)アクリレートとしては、水酸基を少なくとも1個以上、好ましくは1〜5個有する(メタ)アクリレートを用いることができる。また、このような水酸基含有(メタ)アクリレートは、本発明の効果を損なわない限りその炭素数を限定するものではないが、好ましくは炭素数が2〜20の炭化水素部位を有することが望ましい。ここで、炭化水素部位とは、直鎖状または分岐状の脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、あるいは芳香族炭化水素基を有する有機基をいい、脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基は、飽和でも不飽和でもよい。なお、当該炭化水素部位の一部には、エーテル結合(C−O−C結合)が含まれていてもよい。
具体的には、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシ−3−クロロプロピル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、グリシドールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート等が挙げられるが、かかる例示のみに限定されるものではない。また、上記以外にも、ポリカプロラクトン変性2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の変性体を用いてもよい。
このような水酸基含有(メタ)アクリレートは、1種単独でも、2種以上組み合わせて用いてもよい。
必要に応じて用いられる、上記水酸基含有(メタ)アクリレート以外のポリオールとしては、ポリエーテルポリオール、ポリエステル系ポリオール、ポリオレフィン系ポリオール等の公知のポリオールを用いることができ、具体的には、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシテトラメチレングリコール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物、ポリカプロラクトンポリオール、アルキレンジオール等が挙げられるが、かかる例示のみに限定されるものではない。
このようなポリオールは、1種単独でも、2種以上組み合わせて用いてもよい。
活性エネルギー線硬化型樹脂(B)のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定される標準ポリスチレン換算の重量平均分子量は、通常500〜20,000、好ましくは600〜10,000、より好ましくは1,000〜7,000であることが望ましい。
活性エネルギー線硬化型樹脂(B)は、床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物中に、組成物の固形分換算100重量%を基準として、通常10〜99重量%、好ましくは10〜90重量%、より好ましくは20〜70重量%の割合で含有されていることが望ましい。活性エネルギー線硬化型樹脂(B)の含有量が上記範囲にあると、硬化被膜の耐反り性、基材との密着性等の塗膜物性に優れる傾向がある。
2つの不飽和二重結合をもつ2官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(b1)((b1)成分)
本発明の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物は、活性エネルギー線硬化型樹脂(B)として、2つの不飽和二重結合をもつ2官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(b1)(以下、(b1)成分ともいう。)を用いることが好ましい。(b1)成分を含む床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物から形成される硬化被膜は、柔軟性に優れるため、汚染防止性だけでなく、屈曲性にも優れる。
2官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(b1)としては、前記のポリイソシアネート、水酸基含有(メタ)アクリレートおよび必要に応じて水酸基含有(メタ)アクリレート以外のポリオールとを反応させることによって得られるウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーのうち、2官能のものを適宜選択して利用することができる。市販されているものとしては、具体的には、UV−841、UV−71、UV−72、UV−73、UV−820、UV−822、UV−831(商品名、以上大竹明新化学株式会社製)、EBECRYL210、EBECRYL215、EBECRYL230、EBECRYL244、EBECRYL245、EBECRYL270、EBECRYL284、EBECRYL285、EBECRYL8402、EBECRYL9270、(商品名、以上ダイセル・オルネクス株式会社製)、紫光UV−3310B、紫光UV−6630B、紫光UV−6640B(商品名、以上日本合成化学工業株式会社製)、UA−122P、U−200PA、UA−4200(商品名、以上新中村化学工業株式会社製)、アートレジンUN−333、アートレジンUN−2600、アートレジンUN−2700、アートレジンUN−9000PEP(商品名、以上根上工業株式会社製)等が挙げられる。
2官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(b1)のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定される標準ポリスチレン換算の重量平均分子量は、通常500〜20,000、好ましくは600〜10,000、より好ましくは1,000〜7,000であることが望ましい。
このような2官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(b1)は、1種単独でも、2種以上組み合わせて用いてもよい。
3つ以上の不飽和二重結合をもつ3官能以上のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(b2)((b2)成分)
本発明の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物は、活性エネルギー線硬化型樹脂(B)として、2官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(b1)とともに、あるいは2官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(b1)の代わりに、3つ以上の不飽和二重結合をもつ3官能以上のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(b2)(以下、(b2)成分ともいう。)を含有しても良い。(b2)成分を用いる本発明の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物から形成される硬化被膜は、表面硬度が向上することによって、より汚れが付着しにくくなり、汚染防止性が向上する。
3官能以上のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(b2)としては、前記のポリイソシアネート、水酸基含有(メタ)アクリレートおよび必要に応じて水酸基含有(メタ)アクリレート以外のポリオールとを反応させることによって得られるウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーのうち、3官能以上のものを適宜選択して利用することができる。市販されているものとしては、具体的には、UV−55(商品名、大竹明新株式会社製)、EBECRYL 4738、EBECRYL 4740、EBECRYL 8254(商品名、ダイセル・オルネクス株式会社製)等が挙げられる。
3官能以上のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(b2)のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定される標準ポリスチレン換算の重量平均分子量は、通常500〜20,000、好ましくは600〜10,000、より好ましくは1,000〜7,000であることが望ましい。
このような3官能以上のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(b2)は、1種単独でも、2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明では、活性エネルギー線硬化型樹脂(B)として、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含有することが好ましく、2つ以上の不飽和二重結合をもつ多官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含有することがより好ましく、特に、2つの不飽和二重結合をもつ2官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(b1)を含有することが好ましい。
また、前述の(b1)成分と(b2)成分を併用する場合、得られる硬化被膜は、屈曲性、硬さ、汚染防止性のバランスに優れたものとなる。硬化被膜の屈曲性、硬さ、汚染防止性のバランスを鑑みると、(b1)成分単独または(b1)成分と(b2)成分を併用することが望ましい。
(メタ)アクリレート系モノマー(C)((C)成分)
本発明の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物には、更に(メタ)アクリレート系モノマー(C)(以下、(C)成分ともいう。)が含有されていてもよい。(メタ)アクリレート系モノマー(C)は、少なくとも1つ以上の(メタ)アクリロイル基を有するモノマーであり、本発明の樹脂組成物の粘度を調整する反応性希釈剤としての役割を有し、樹脂組成物に対して活性エネルギー線照射した際、活性エネルギー線硬化性樹脂(B)とともに硬化被膜を形成する。
(メタ)アクリレート系モノマー(C)としては、たとえば、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシテトラエチレングリコール(メタ)アクリレート、1,6−へキサンジオールエトキシレートジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−へキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、2−(2−エトキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレート、ビスフェノールAエトキシレートジ(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、2−フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等を挙げることができるが、これに限定されるものではない。また、このような(メタ)アクリレート系モノマーは、たとえばε−カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールの(メタ)アクリレート等のラクトン変性体であってもよい。
上記のうちでも、床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の粘度調整および硬化被膜の硬度調整の観点から、フェノキシポリエチレングリコールアクリレート、メトキシトリエチレングリコールアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、および1,6−へキサンジオールエトキシレートジアクリレートが好ましい。フェノキシポリエチレングリコールアクリレートまたはメトキシトリエチレングリコールアクリレートを用いると、床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の粘度調整が行いやすい。また、トリプロピレングリコールジアクリレートまたは1,6−へキサンジオールエトキシレートジアクリレートを用いると硬化被膜の硬度調整が行いやすい。特に、フェノキシポリエチレングリコールアクリレートとトリプロピレングリコールジアクリレートを併用すると、硬化被膜の耐反り性および耐摩耗性に優れる。
このような(メタ)アクリレート系モノマー(C)は、1種単独で、または2種以上組み合わせて用いることができる。
(メタ)アクリレート系モノマー(C)を用いる場合は、床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物中に、組成物の固形分換算100重量%を基準として、通常90重量%以下の量で含まれ、好ましくは10〜90重量%、より好ましくは20〜60重量%の割合で含有されることが望ましい。また、活性エネルギー線硬化型樹脂(B)に対する重量比率は、(B)成分:(C)成分が、通常は100:0〜10:90、好ましくは80:20〜20:80、さらに好ましくは70:30〜30:70の比率にあることが望ましい。
光重合開始剤(D)((D)成分)
本発明の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を紫外線等の光により重合硬化させる場合には、光重合開始剤(D)(以下、(D)成分ともいう。)を使用する。電子線により重合硬化させる場合は、通常用いない。
光重合開始剤(D)としては、具体的には、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル等のベンゾイン系光重合開始剤;ベンジルジメチルケタール(別名、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン)、ジエトキシアセトフェノン、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−トリクロロアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパン−1、メチルベンゾイルホルメート等のアセトフェノン系光重合開始剤;ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、3,3'−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系光重合開始剤;チオキサントン、2−クロルチオキサントン、2−メチルチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン等のチオキサントン系光重合開始剤;2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド等のアシルフォスフィンオキサイド系光重合開始剤等が挙げられる。中でも、ベンゾフェノン系光重合開始剤が好ましく、ベンゾフェノンがより好ましい。
このような光重合開始剤(D)は、1種単独でも、2種以上組み合わせて用いてもよい。
光重合開始剤(D)を用いる場合は、床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物中に、組成物の固形分換算100重量%を基準として、通常1〜10重量%、好ましくは3〜7重量%の割合で用いることが望ましい。
その他の成分
本発明に係る床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物中には、上記成分の他に、更に必要に応じて、重合禁止剤、非反応性希釈剤、艶消し剤、消泡剤、沈降防止剤、レベリング剤、分散剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、光安定剤、防汚性向上剤、基材密着性向上剤、光増感剤、帯電防止剤、抗菌剤、防カビ剤、抗ウイルス剤、シランカップリング剤、可塑剤等を、本発明の目的を損なわない範囲で用いることができる。
本発明においては、艶消し剤を用いることが好ましく、具体的には、無機微粉体および有機微粉体からなる群より選ばれる少なくとも一種が使用される。無機微粉体としては、シリカが好ましく使用され、ガラス、マイカ、ゼオライト、珪藻土、グラファイト、クレー、タルク、炭酸カルシウム等の塩類、金属、金属酸化物等も使用できる。有機微粉体としては、ポリウレタンビーズが好ましく使用され、アクリル樹脂やポリアミド等の各種の樹脂、シリコーンゴム、パルプ、セルロース等も使用できる。これらの微粉体は二種以上を併用してもよい。艶消し剤は好ましくは球状であり、平均粒子径は特に制限されず、0.1〜30μmのものが好ましい。
艶消し剤を用いる場合は、床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物中に、組成物の固形分換算100重量%を基準として、通常、0より多く50重量%以下の量、好ましくは1〜50重量%の量で含有されることが望ましい。
なお、本実施形態に係る床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物は、シンナーやアルコール等の有機溶剤(非反応性希釈剤)で希釈する溶剤型樹脂組成物、また、有機溶剤で希釈する必要が無い無溶剤型樹脂組成物のどちらとしても構わない。ただし、揮発性有機化合物(VOC)の残留がないため、人体への影響がなく環境対応性に優れる等の理由から、無溶剤型樹脂組成物であることが好ましい。
床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の調製方法
本発明に係る床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物は、上記の諸成分を従来より公知の混合機、分散機、撹拌機等の装置を用い、混合・撹拌することにより得られる。このような装置としては、たとえば混合・分散ミル、モルタルミキサー、ロール、ペイントシェーカー、ホモジナイザー等が挙げられる。
本発明の組成物の25℃における粘度は、通常10〜20,000mPa・s、好ましくは100〜10,000mPa・sである。粘度の測定はB型粘度計を用いる。
[被膜付き床材、製造方法]
本発明に係る被膜付き床材は、床材の少なくとも一部に硬化被膜を有し、前記硬化被膜が、平均粒子径が2〜25μmの範囲にある多面体形状の無機粒子(A)と、活性エネルギー線硬化型樹脂(B)の硬化物とを含み、前記多面体形状の無機粒子(A)が、前記硬化被膜の重量に対して、1〜50重量%の割合で含有され、かつ前記硬化被膜表面に前記多面体形状の無機粒子(A)に由来する突出部を有することを特徴とする。
なお硬化被膜は、床材の片面全面に設けられていてもよく、片面の一部にのみ設けられていてもよく、また床材の両面に設けられていてもよい。一部に設ける場合の硬化被膜の態様は特に制限されず、たとえば、海島状の海部または島部、格子状、モザイク状など任意の態様を特に制限することなく採用できる。
基材(床材)
前記床材としては、例えば、合成樹脂からなる床材が挙げられる。合成樹脂としては、熱可塑性樹脂および熱硬化型樹脂が挙げられる。熱可塑性樹脂としては、具体的にはポリ塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂等が挙げられる。また熱硬化型樹脂としては、具体的にはフェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、尿素系樹脂、メラミン系樹脂等が挙げられる。それらのうち、合成樹脂製床材用とする場合は、加工性や床材としての施工容易性の面から、熱可塑性樹脂が好ましく、中でも塩化ビニル系樹脂がより好ましい。
基材の厚さは0.2〜10mmが好ましく、1〜5mmがより好ましい。
硬化被膜
前記硬化被膜は、前記した多面体形状の無機粒子(A)と、活性エネルギー線硬化型樹脂(B)の硬化物を含む。硬化物は、前記活性エネルギー線硬化型樹脂(B)の重合物であり、更に、任意成分である(メタ)アクリレート系モノマー(C)に由来する硬化物を含んでいてもよい。多面体形状の無機粒子(A)は、前記硬化物中に均一に存在し、あるいはその表面付近に偏在し、その角部と平面の一部が硬化被膜表面から突出した状態となることで、突出部を形成する。
前記突出部は、多面体形状の無機粒子(A)の一部が硬化被膜から露出しているものでも、多面体形状の無機粒子(A)が露出せずに、その上に活性エネルギー線硬化型樹脂(B)等の硬化物からなる薄層を有した状態で突出するものであってもよい。前記突出部によって、硬化被膜は汚染防止性を発揮する。
硬化被膜の膜厚は特に限定されないが、床材に形成された際の屈曲性および耐久性の観点から、通常1〜100μm、好ましくは3〜70μm、さらに好ましくは5〜50μmが望ましい。本発明における膜厚とは、硬化被膜の断面を光学顕微鏡や走査型電子顕微鏡(SEM)等にて観察した際の、硬化被膜の突出部を含む厚さを指す。このような膜厚の被膜を形成する際は、1回の塗装で、所望の厚みの被膜を形成してもよいし、複数回の塗装で、所望の厚みの被膜を形成してもよい。
このような好ましい膜厚において、硬化被膜が優れた汚染防止性を発揮することを目的として、適度な数と大きさの突出部を形成させるためには、前述の様に、多面体形状の無機粒子(A)の平均粒子径は、2〜25μmの範囲であり、硬化被膜中に、1〜50重量%の割合で含有され、好ましくは2〜20重量%、更に好ましくは3〜15重量%となるように含有されることが望ましい。なお、粒子形状や平均粒子径は、組成物中であっても、硬化被膜中であっても変化しない。また、硬化被膜中の活性エネルギー線硬化型樹脂(B)は、通常10〜99重量%、好ましくは10〜90重量%、より好ましくは20〜70重量%の割合で含有されていることが望ましい。
一般的には、硬化被膜の表面に突出部がある場合、その凹凸に汚れ(汚染物質)が入り込むことから、汚れを除去しにくいと考えられている。通常、硬化被膜の表面に、突出部を設ける場合、一般的に球状粒子による突出部が形成されている場合が多く、その突出部は丸みを有しているため、汚れを拭き取る際の力が分散されてしまい、硬化被膜の汚れを除去しにくい。一方、本発明の硬化被膜は、成分(A)による突出部が平面部を有する多面体の一部であるため、その表面に汚れが付着したとしても、汚れを拭き取る際の力が突出部の平面に沿って、分散せず効率よく伝わるため、汚れを容易に除去できる。このため、硬化被膜の表面に突出部が無い状態よりも、容易に汚れを除去でき、汚染防止性に優れている。
硬化被膜を構成する多面体形状の無機粒子(A)、活性エネルギー線硬化型樹脂(B)および任意成分である(メタ)アクリレート系モノマー(C)、光重合開始剤(D)、その他成分等としては前記した通りである。
塗装(コーティング)方法
前記床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の塗装(コーティング)方法としては、特に限定されないが、例えば、スプレーコート法、ディップコート法、エアーナイフコート法、カーテンコート法、ロールコート法、ワイヤーバーコート法、グラビアコート法やエクストルージョンコート法等が挙げられ、適宜選択することができる。中でも、作業性および生産性の観点からロールコート法が好ましい。
活性エネルギー線照射
前記床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の硬化は、活性エネルギー線の照射により行われる。活性エネルギー線としては、遠紫外線、紫外線、近紫外線、赤外線等の光線に加えて、X線、γ線等の電磁波、電子線、プロトン線、中性子線等が挙げられ、中でも、硬化速度、照射装置の入手のし易さ、価格等の面から、紫外線が好ましい。
紫外線で硬化させる方法としては、200〜500nm波長域の光を発する高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ、ケミカルランプ等を用いて、100〜3000mJ/cm2ほど照射する方法等が挙げられる。
[汚染防止方法]
本発明の床材の汚染防止方法は、床材の少なくとも一部に、前記床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を塗装した後、塗膜が形成された塗装面に活性エネルギー線照射して該組成物を硬化させ、前記多面体形状の無機粒子(A)に由来する突出部を少なくとも一部に有する硬化被膜を形成させることを特徴とする。
この方法における、床材、塗装方法、硬化方法等は、前記被膜付き床材の製造方法に記載したものと同様である。
[実施例]
以下、実施例により本発明を更に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
以下、実施例および比較例の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を、下記条件で塗装した後、活性エネルギー線硬化処理することにより各硬化被膜を形成した。
<原材料>
実施例および比較例で用いた原材料は次の通りである。
<多面体形状の無機粒子(A)>
[立方体形状の非晶質アルミノシリケート粒子(a1)]
「シルトン AMT−100R」(水澤化学工業株式会社製、平均粒子径:10μm)
[多面体形状のα−アルミナ粒子(a2)]
「アドバンストアルミナ AA−3」(住友化学株式会社製、平均粒子径:3.2μm)
<多面体形状でない無機粒子[(A)成分の比較用]>
「UltraSpheres 2000」(TOLSA製、球状アルミナシリケート、平均子粒径:10μm)
<活性エネルギー線硬化型樹脂(B)>
[2つの不飽和二重結合をもつ2官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(b1)]
「2官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー」(重量平均分子量:3000)
[3つ以上の不飽和二重結合をもつ3官能以上のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(b2)]
「3官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー」(重量平均分子量:1900)
<(メタ)アクリレート系モノマー(C)>
「ニューフロンティア PHE−2C」(第一工業製薬株式会社製、フェノキシポリエチレングリコールアクリレート)
「TPGDA」(MIWON製、トリプロピレングリコールジアクリレート)
<光重合開始剤(D)>
「ベンゾフェノン」(Chemfine International製)
<その他の成分>
[艶消し剤]
「有機表面処理シリカ」(平均粒子径:4.5μm)
<実施例1〜7、比較例1〜3>
表1の各原材料を、ディスパーにて混合・攪拌して、床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物を、厚さ2mmの軟質塩ビシートにロールコーターを用いて硬化後の被膜の厚さが15μmになるように塗工し、高圧水銀ランプ(アイグラフィックス社製)にて、紫外線を積算光量500mJ/cm2で照射し硬化させて被膜付き合成樹脂床材を得た。
<汚染防止性>
各実施例・比較例で得られた被膜付き合成樹脂床材の表面に、ブラックカーボンと炭酸カルシウムを2:8の比率で混合した黒色簡易汚染物質を、キムタオル(日本製紙クレシア株式会社製)で擦り付け付着させた。その後、床材表面に付着した汚染物質を、新しいキムタオルを用いて拭き取り、汚染物質の除去性の程度を観察した。結果を表1に示す。評価が○以上であるものを合格とした。
◎ :ほとんどの汚染物質が除去されている。
○ :半分以上の汚染物質が除去されている。
△ :汚染物質がほとんど除去されていない。
× :汚染物質が全く除去されていない。
<屈曲性>
各実施例・比較例で得られた被膜付き合成樹脂床材を縦10cm×横3cmに切り取り、温度23℃または温度0℃に設定した恒温機内に12時間静置した後取り出し、直後にガードナー式マンドレル屈曲試験機(TP技研株式社製)の1/4インチに巻きつけた後、硬化被膜のヒビ割れを観察した。結果を表1に示す。評価が○以上であるものを合格とした。
○ :1mm未満のヒビ割れが20箇所以下 かつ
1mm以上のヒビ割れ無し
△ :1mm未満のヒビ割れが20箇所以下 かつ
1mm以上のヒビ割れが1箇所以上9箇所以下
または
1mm未満のヒビ割れが21箇所以上30箇所以下 かつ
1mm以上のヒビ割れが9箇所以下
× :1mm未満のヒビ割れが31箇所以上 または
1mm以上のヒビ割れが10箇所以上
Figure 2018141041
表1の結果より、実施例1〜7の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物から得られた硬化被膜は、いずれも汚染防止性に優れていた。更に、実施例1〜5および7の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物は、汚染防止性に加えて屈曲性もバランスよく優れていた。一方、比較例1の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物は、多面体形状の無機粒子(A)を使用せず球状の無機粒子を用いたため、汚染防止性に劣る結果であった。比較例2、3の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物は、無機粒子を用いておらず、その硬化被膜に突出部を有しないため、汚染防止性が不十分であった。
本発明の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物から形成された硬化被膜は、汚染防止性に優れており、床材用途として好適なものである。更に、活性エネルギー線硬化型樹脂(B)が、2つの不飽和二重結合をもつ2官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(b1)を含有する場合は、汚染防止性と屈曲性を両立した硬化被膜を形成可能であり、特に合成樹脂製のシート状床材向けとして好適なものである。

Claims (15)

  1. 平均粒子径が2〜25μmの範囲にある多面体形状の無機粒子(A)および活性エネルギー線硬化型樹脂(B)を含有し、前記多面体形状の無機粒子(A)を、組成物の固形分換算100重量%を基準として、1〜50重量%の割合で含有することを特徴とする床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
  2. 前記多面体形状の無機粒子(A)が、立方体形状の非晶質アルミノシリケート粒子(a1)および/または多面体形状のα−アルミナ粒子(a2)を含有することを特徴とする請求項1に記載の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
  3. 前記活性エネルギー線硬化型樹脂(B)が、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含有することを特徴とする請求項1または2に記載の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
  4. 前記ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーが、2つ以上の不飽和二重結合をもつ多官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含有することを特徴とする請求項3に記載の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
  5. 前記多官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーが、2つの不飽和二重結合をもつ2官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(b1)を含有することを特徴とする請求項4に記載の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
  6. 更に(メタ)アクリレート系モノマー(C)を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
  7. 更に光重合開始剤(D)を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
  8. 活性エネルギー線硬化型樹脂(B)のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定される標準ポリスチレン換算の重量平均分子量が、500〜20,000の範囲にあることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
  9. 床材の少なくとも一部に、硬化被膜を有し、
    前記硬化被膜が、平均粒子径が2〜25μmの範囲にある多面体形状の無機粒子(A)と、活性エネルギー線硬化型樹脂(B)の硬化物とを含み、前記多面体形状の無機粒子(A)が、前記硬化被膜の重量に対して、1〜50重量%の割合で含有され、かつ前記硬化被膜表面に前記多面体形状の無機粒子(A)に由来する突出部を有することを特徴とする被膜付き床材。
  10. 前記多面体形状の無機粒子(A)が、立方体形状の非晶質アルミノシリケート粒子(a1)および/または多面体形状のα−アルミナ粒子(a2)を含有することを特徴とする請求項9に記載の被膜付き床材。
  11. 前記活性エネルギー線硬化型樹脂(B)の硬化物が、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーに由来する硬化物を含有することを特徴とする請求項9または10に記載の被膜付き床材。
  12. 前記ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーの硬化物が、2つ以上の不飽和二重結合をもつ多官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーに由来する硬化物を含有することを特徴とする請求項11に記載の被膜付き床材。
  13. 硬化被膜中に、更に(メタ)アクリレート系モノマー(C)に由来する硬化物を含有することを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に記載の被膜付き床材。
  14. 床材の少なくとも一部に、請求項1〜8のいずれか1項に記載の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を塗装した後、活性エネルギー線照射して該組成物を硬化させ、前記多面体形状の無機粒子(A)に由来する突出部を少なくとも一部に有する硬化被膜を形成させる、床材の製造方法。
  15. 床材の少なくとも片面に、請求項1〜8のいずれか1項に記載の床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を塗装した後、活性エネルギー線照射して該組成物を硬化させ、前記多面体形状の無機粒子(A)に由来する突出部を少なくとも一部に有する硬化被膜を形成させる、床材の汚染防止方法。
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