JP2002036438A - 化粧材 - Google Patents
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Abstract
化粧材Dを、その保護層が、樹脂バインダー中に樹脂バ
インダーより高硬度の無機粒子からなる耐摩性粒子Aを
含有し、しかもこの耐摩性粒子は形状が多角形であり且
つ形状及び粒径が異なる2種以上の粒子を混合した構成
のものとする。保護層上に耐摩性粒子を含有しない無添
加樹脂層3を設けるのも良い。また、保護層下に装飾層
4等があっても良い。
Description
化粧紙等の化粧材に関する。
ネット、雑貨等の各種物品の表面加飾の為に、化粧紙、
化粧板等の化粧材が使用されている。その際、表面の耐
摩耗性が要求される場合、表面に硬化性樹脂層を保護層
として設けたり、更に該保護層中に粉末粒子を添加した
りした、化粧材が使われてきた。例えば、特公昭49−
31033号公報、特公平4−22694号公報等で
は、紙等の基材上に装飾層を印刷形成後、保護層として
電子線架橋したアクリレート系等の電離放射線硬化性樹
脂塗膜を形成した化粧材を開示している。
様に電離放射線硬化性樹脂からなる保護層は、塗膜が硬
質である為に、確かに鋭利な物で引っ掻いても引っ掻き
傷は付き難いが、繰り返し表面が擦られる様な場合に、
その下の装飾層や基材に対する耐摩耗性という点で不十
分となる場合もあった。すなわち、本発明は、化粧材の
耐摩耗性を良好にする事を課題とする。
すべく、本発明の化粧材は、基材上に少なくとも保護層
を有する化粧材において、保護層が、樹脂バインダー中
に該樹脂バインダーより高硬度の無機粒子からなる耐摩
性粒子を含有し該耐摩性粒子は、形状が多面体であり且
つ形状及び粒径が異なる2種以上の粒子を混合して成る
構成とした。
無機物粒子を含有させた硬質塗膜層とし、なお且つ該無
機物粒子を、形状が多面体であり且つ形状及び粒径が異
なる2種以上の粒子を混合したものとすることで、耐摩
耗性を良好にできる。
て更に、保護層上の最表面に耐摩性粒子を含有しない無
添加樹脂層を有する構成とした。
ている耐摩性粒子で化粧材表面が粗面となって、化粧材
表面上に接触する他の接触物の表面を摩耗させたり傷付
けたりする事を防げる。
の化粧材について実施の形態を説明する。
いて、幾つかの形態例を示す断面図であり、先ず、図1
(A)の化粧材Dは、基材1と該基材1上に積層された
保護層2とからなる構成である。また、図1(B)の化
粧材Dは、基材1上に、保護層2、無添加樹脂層3が順
次形成された構成であり、図1(C)の化粧材Dは、基
材1上に、装飾層4、保護層2が順次形成された構成で
ある。そして、これら化粧材Dに於いて、保護層2は、
樹脂バインダー中に該樹脂バインダーより高硬度の無機
粒子からなる耐摩性粒子Aを含有した層であり、なお且
つ該耐摩性粒子Aは形状が多面体であり且つ形状及び粒
径が異なる2種以上の粒子を混合して成る構成としてあ
る。但し、保護層上の最表面層として設ける無添加樹脂
層3は該耐摩性粒子を含有しない層として形成する。
加樹脂層3及び装飾層4は、必要に応じ適宜設けられる
層であるが、通常は、絵柄等の意匠表現の為に装飾層4
は設ける。
層順に詳述する。
特に制限は無い。例えば、形状は化粧材の用途に応じ
て、シート、板、立体物等任意であり、材質も任意であ
る。
ト紙、チタン紙、リンター紙、板紙、上質紙、コート
紙、アート紙、硫酸紙、グラシン紙、パーチメント紙、
パラフィン紙等の紙、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリビニルアルコール等のビニル系樹脂、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、
ポリエステル系熱可塑性エラストマー等のポリエステル
樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)ア
クリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル等のア
クリル樹脂〔但し、(メタ)アクリルとはアクリル又は
メタクリルの意味である〕、ポリオフレィン系樹脂、ポ
リスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
共重合体(ABS樹脂)、三酢酸セルロース、セロハ
ン、ポリカーボネート等の樹脂のフィルム(シート)、
アルミニウム、鉄、ステンレス鋼、銅等の金属箔であ
る。
は、ポリエチレン(低密度、中密度、又は高密度)、ポ
リプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリブテン、エチ
レン−プロピレン共重合体、プロピレン−ブテン共重合
体等の高結晶質の非エラストマーポリオレフィン系樹
脂、或いは各種のオレフィン系熱可塑性エラストマーが
用いられる。オレフィン系熱可塑性エラストマーとして
は、例えば下記のものが使用できる。
の、(A) ソフトセグメントとして、数平均分子量Mnが
25,000以上、且つ、質量平均分子量Mwと数平均
分子量Mnとの比Mw/Mn≦7の沸騰ヘプタンに可溶
なアタクチックポリプロピレン10〜90質量%と、
(B) ハードセグメントとして、メルトインデックスが
0.1〜4g/10分の沸騰ヘプタン不溶性のアイソタ
クチックポリプロピレン90〜10質量%、との混合物
からなる軟質ポリプロピレン。
ーの中でも、所謂「ネッキング」を生じ難く、加熱、加
圧により各種形状に成形したりエンボス加工する際に適
性良好なものとしては、アイソタクチックポリプロピレ
ンとアタクチックポリプロピレンとの混合割合が、アタ
クチックポリプロピレンの質量比で5質量%以上50質
量%以下のものである。ポリプロピレン系のオレフィン
系熱可塑性エラストマー自体は既に公知のものである
が、包装容器等従来公知の用途に用いられる場合は、強
度を重視する為に、ソフトセグメントとなるアタクチッ
クポリプロピレンの質量比が5質量%未満のものが専ら
使用されていた。しかしながら、三次元形状、乃至凹凸
形状に成形したりエンボス加工するという新規な用途に
これを適用しようとすると、前記の如くネッキングを生
じて良好な加工が不可能であった。そこで、従来の組成
の設計とは逆に、ポリプロピレン系のオレフィン系熱可
塑性エラストマーに於いて、アタクチックポリプロピレ
ンの質量比を5質量%以上とすることにより、エンボス
加工したり、三次元形状、乃至凹凸形状の物品表面形状
に成形する際のネッキングによる不均一なシートの変
形、及びその結果としての皺、絵柄の歪み等の欠点を解
消する事ができる。特にアタクチックポリプロピレンの
質量比が20質量%以上の場合が良好である。一方、ア
タクチックポリプロピレンの質量比が増加し過ぎると、
シート自体が変形し易くなり、シートを印刷機に通した
ときにシートが変形し、絵柄が歪んだり、多色刷りの場
合に見当が合わなくなる等の不良が発生し易くなる。ま
た、成形時にも破れ易くなる為に好ましくない。アタク
チックポリプロピレンの質量比の上限としては、輪転グ
ラビア印刷等の通常の輪転印刷機を用いて装飾層を印刷
し、また、シートのエンボス加工、真空成形、Vカット
加工、射出成形同時ラミネート等を採用する場合は50
質量%以下、より好ましくは40質量%以下である。
合体樹脂からなる熱可塑性エラストマー。ここで、その
ブテンとして、1−ブテン、2−ブテン、イソブチレン
の3種の構造異性体のいずれも用いることができる。共
重合体としては、ランダム共重合体で、非晶質の部分を
一部含む上記エチレン−プロピレン−ブテン共重合体の
好ましい具体例としては次の(i) 〜(iii) が挙げられ
る。 (i) 特開平9−111055号公報記載のもの。これ
は、エチレン、プロピレン及びブテンの三元共重合体に
よるランダム共重合体である。単量体成分の質量比はプ
ロピレンが90質量%以上とする。メルトフローレート
は、230℃、2.16kgで1〜50g/10分のも
のが好適である。そして、このような三元ランダム共重
合体100質量部に対して、燐酸アリールエステル化合
物を主成分とする透明造核剤を0.01〜50質量部、
炭素数12〜22の脂肪酸アミド0.003〜0.3質
量部を熔融混練してなるものである。 (ii)特開平5−77371号公報記載のもの。これは、
エチレン、プロピレン、1−ブテンの三元共重合体であ
って、プロピレン成分含有率が50質量%以上の非晶質
重合体20〜100質量%に、結晶質ポリプロピレンを
80〜0質量%添加してなるものである。 (iii) 特開平7−316358号公報記載のもの。これ
は、エチレン、プロピレン、1−ブテンの三元共重合体
であって、プロピレン及び/又は1−ブテンの含有率が
50質量%以上の低結晶質重合体20〜100質量%に
対して、アイソタクチックポリプロピレン等の結晶質ポ
リオレフィン80〜0質量%を混合した組成物に対し
て、N−アシルアミノ酸アミン塩、N−アシルアミノ酸
エステル等の油ゲル化剤を0.5質量%添加してなるも
のである。
合体樹脂は、単独で用いても良いし、上記(i) 〜(iii)
に必要に応じ更に他のポリオレフィン系樹脂を混合して
用いても良い。
の如き、(A) ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチ
ルペンテン等のオレフィン重合体(結晶性高分子)をハ
ードセグメントとし、これに(B) 部分架橋したエチレン
−プロピレン共重合体ゴム、不飽和エチレン−プロピレ
ン−非共役ジエン三元共重合体ゴム等のモノオレフィン
共重合体ゴムをソフトセグメントとし、これらを均一に
配合し混合してなるオレフィン系エラストマー。なお、
モノオレフィンゴム/オレフィン重合体=50/50〜
90/10(質量比)の割合で混合する。
記載の如き、(B) 未架橋モノオレフィン共重合体ゴム
(ソフトセグメント)と、(A) オレフィン系共重合体
(結晶性、ハードセグメント)と架橋剤とを混合し、加
熱し剪断応力を加えつつ動的に部分架橋させてなるオレ
フィン系エラストマー。なお、(B) モノオレフィンゴム
/(A) オレフィン系共重合体=60/40〜80/20
(質量比)である。
記載の如き、(A) アイソタクチックポリプロピレン、プ
ロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−ブテン−1
共重合体等のペルオキシドと混合・加熱すると分子量を
減じ、流動性を増すペルオキシド分解型オレフィン重合
体(ハードセグメント)と、(B) エチレン−プロピレン
共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエン三
元共重合体ゴム等のペルオキシドと混合・加熱すること
により、架橋して流動性が減じるペルオキシド架橋型モ
ノオレフィン共重合体ゴム(ソフトセグメント)、(C)
ポリイソブチレン、ブチルゴム等のペルオキシドと混合
・加熱しても架橋せず、流動性が不変の、ペルオキシド
非架橋型炭化水素ゴム(ソフトセグメント兼流動性改質
成分)、及び(D) パラフィン系、ナフテン系、芳香族系
等の鉱物油系軟化剤、とを混合し、有機ペルオキシドの
存在下で動的に熱処理してなるオレフィン系エラストマ
ー。なお、(A) が90〜40質量部、(B) が10〜60
質量部で、(A) +(B) =100質量部として、これに、
(C) 及び/又は(D) が5〜100質量部の配合比とな
る。
載の如き、エチレン−スチレン−ブチレン共重合体から
なるオレフィン系熱可塑性エラストマー。
ボキシル基を持たせた、上記(1)から(6)のオレフ
ィン系熱可塑性エラストマー。例えば、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体等のグラフト重合で水酸基を、ま
た、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の共重合体で
カルボキシル基を導入したオレフィン系熱可塑性エラス
トマーを用いる。これら水酸基、カルボキシル基はどち
らか一方、又は両方を併用してもよく、これら極性基
は、装飾層、接着剤層等の他の層との接着性を向上させ
る作用を持つ。
ト、未延伸シートとしていずれでも使用可能であるが、
Vカット加工等の成形適性は未延伸シートの方が良好で
ある。また、このシートには、必要に応じ、充填剤、難
燃剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等の
各種の添加剤を添加する。
樫、ラワン、チーク、メラピー、竹等の木(竹も包含)
材から成る木材単板、木材合板、パーティクルボード、
中密度繊維板(MDF)等の木質板、石膏板、石膏スラ
グ板、ケイ酸カルシウム板、石綿スレート板、ALC
(軽量気泡コンクリート)板、中空押出セメント板等の
セメント板、パルプセメント板、石綿セメント板、木片
セメント板、GRC(硝子繊維強化コンクリート)板、
或いは陶器、磁器、セッ器、土器、硝子、琺瑯等からな
るセラミックス板等の無機非金属板、鉄板、亜鉛メッキ
鋼板、ポリ塩化ビニルゾル塗工鋼板、アルミニウム板、
銅板等の金属板、上記シートの場合に於いて列記した様
なポリオレフィン系樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹
脂、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリカーボネート等の
各種熱可塑性樹脂からなる熱可塑性樹脂板、フェノール
樹脂、尿素樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ウレタン樹
脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂から
なる熱硬化性樹脂板、フェノール樹脂、尿素樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メ
ラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂等の樹脂を、硝子
繊維不織布、布帛、紙、その他各種繊維質基材に含浸硬
化させて複合化した所謂FRP(繊維強化プラスチッ
ク)板等の樹脂板等である。
材質からなる柱状物やその他形状の立体物等である。例
えば、柱状の木材、三次元立体物の樹脂成形品等であ
る。
化粧シートとなり、基材が板の場合には化粧板となり、
立体物の場合には化粧部材や化粧製品となる。
向上の為に、樹脂バインダー中に特定の耐摩性粒子Aを
含有した層として基材上に、直接又は間に他の層を介し
て、設けられる。この耐摩性粒子は、バインダーの樹脂
よりも高硬度であると共に、形状が多面体であり且つ形
状及び粒径が異なる点で2種以上となる無機粒子からな
る。この様な特定の耐摩性粒子の使用により、良好な耐
摩耗性を付与できる。なお、保護層は、耐摩耗性の点で
好ましくは硬質の層とするが、化粧材がシート形態(化
粧シート)の場合には、通常は製造等の化粧材の変形に
耐え得る程度の可撓性は有している層とする。
形状及び粒径を概念的に示した斜視図である。同図の様
に、樹脂バインダー中に含ませる耐摩性粒子Aとして
は、形状が多面体であり、しかもその形状及び粒径は全
ての耐摩性粒子Aで同一では無く、形状及び粒径が異な
る2種以上の無機粒子を使用する。
りも、モース硬度で1以上高硬度のもの(すなわち、樹
脂バインダーと耐摩性粒子とを擦り合わせたときに、樹
脂バインダーの方が傷付く)を選ぶ事が耐摩耗性向上、
また耐擦傷性向上の点で好ましい。硬度の値としては、
具体的には、ヌープ硬度で、13(GPa)(旧慣用単
位表記の1300(kgf/mm2 )からの換算)以上
のものが特に好ましい。
質は、ケイ(珪)素、アルミニウム、チタニウム、マグ
ネシウム、ジルコニウム、インジウム、錫、亜鉛等の金
属の酸化物が代表的であるが、この他、ダイヤモンド、
炭化ケイ(珪)素、炭化ホウ素、窒化ホウ素、セラミッ
クス等の中から、用途等に応じて適宜選択すれば良い。
これらのものの中でも、特に、高硬度、透明性、価格の
適正の点で、シリカ(酸化ケイ素)、アルミナ(α−、
βー、γ−、ζ−等のアルミナの1種又は2種以上の混
合系)、アルミノシリケート等の無機粒子を耐摩性粒子
として用いることが好ましい。なお、耐摩性粒子として
は、材質が異なる粒子を併用しても良い。
ては、凸部分を有する凸多面体の他、図2の耐摩性粒子
Aaで例示する如く、凹部分を有する凹多面体でも良
い。
るが、通常、粒径範囲が0.1μm〜100μmの範囲
内として、この範囲内から、樹脂バインダー中に含有さ
せる個々の耐摩性粒子の粒径が2種以上となる様にする
のが良い。粒径を2種以上とする事によって、粒径大な
る粒子同士の隙間を粒径小なる粒子で埋める事ができる
ので、より最密充填に近い状態で耐摩性粒子を樹脂バイ
ンダー中に含ませる事ができ、その結果、保護層の耐摩
耗性をより良くできる。また、耐摩性粒子の粒子形状
も、単一の形状とはせずに2種以上の異なる形状のもの
を使用する事によっても、より最密充填に近い状態で耐
摩性粒子を樹脂バインダー中に含ませる事ができる様に
なる。なお、多面体粒子の粒径としては、多面体の外接
球の直径、或いは、最大の対角線長として定義される。
保護層の厚みに応じた平均粒径とする事も好ましい。保
護層の厚みをtとし、耐摩性粒子の平均粒径をdとした
場合に、該平均粒径dと保護層厚みtとの関係を、0.
3t≦d≦2.0tとするのが特に好ましい。それは、
平均粒径dが保護層厚みtの2倍よりも大きいと、保護
層表面からはみ出した耐摩性粒子によって、保護層外観
が低下したり、保護層表面に接した接触物(例えば化粧
材をテーブル面に使用し、該テーブル上に置いた物等)
の表面を摩耗したり傷付けたりするからである。一方、
平均粒径dが保護層厚みtの0.3倍未満であると、十
分な耐摩耗性を得にくい。例えば、保護層の厚みtが1
0〜30μmの場合には、耐摩性粒子は平均粒径で10
〜50μmの範囲が好ましい。
使用する粒子材料等にもよるが、樹脂バインダーと耐摩
性粒子との合計量に対して、1〜30質量%の範囲で使
用すると良い。含有量がこれより多すぎると、保護層の
透明性や可撓性が低下し、また逆に含有量がこれより少
なすぎると耐摩耗性が不十分となる。
宜、その粒子表面を表面処理剤で公知の表面処理を行っ
ても良い。表面処理剤としては、例えば、シランカップ
リング剤、チタネート系カップリング剤、アルミニウム
系カップリング剤、チタニウム系キレート剤、アルミニ
ウム系キレート剤、チタニウム系アルコラート、アルミ
ニウム系アルコラート等である。表面処理によって、保
護層を形成する為の塗液又はインキに於ける耐摩性粒子
の分散性等を向上させる事ができる。
アルコキシ基の他に更に、アミノ基、ビニル基、エポキ
シ基、メルカプト基、クロル基等を有する公知のシラン
カップリング剤を用いれば良い。具体的には、例えば、
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキ
シプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキ
シプロピルジメチルメトキシシラン、γ−メタクリロキ
シプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプ
ロピルジメチルエトキシシラン、γ−アクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルメ
チルジメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルジメ
チルメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリエ
トキシシラン、γ−アクリロキシプロピルメチルジエト
キシシラン、γ−アクリロキシプロピルジメチルエトキ
シシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピ
ルトリメトキシシランなどである。
はイソプロピルトリイソステアロイルチタネート等があ
り、アルミニウム系カップリング剤としてはアセトアル
コキシアルミニウムジイソプロピレート等があり、チタ
ニウム系キレート剤としてはジイソプロポキシビス(ア
セチルアセトナト)チタン等があり、アルミニウム系キ
レート剤としてはエチルエセトアセテートアルミニウム
ジイソプロピレート等がある。
ダー樹脂としては、特に制限は無く公知の樹脂から用途
に応じて適宜選択すれば良い。例えば、熱可塑性樹脂、
或いは熱硬化性樹脂や電離放射線硬化性樹脂等の硬化性
樹脂等を、1種又は2種以上の混合樹脂として使用すれ
ば良い。例えば、上記熱可塑性樹脂としては、アクリル
樹脂、セルロース系樹脂、熱可塑性ウレタン樹脂、或い
は、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
等のビニル重合体等を使用する。また、上記熱硬化性樹
脂としては、メラミン樹脂、熱硬化性(2液硬化型等)
ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等を使用する。また、上記
電離放射線硬化性樹脂としては、アクリレート系、エポ
キシ系等の電離放射線硬化性樹脂等を使用する。なお、
より優れた耐摩耗性が必要な場合は、熱可塑性樹脂より
は硬化性樹脂を使用するのが好ましい。また、硬化性樹
脂のなかでも特に電離放射線硬化性樹脂は、更により優
れた耐摩耗性が得られる点でより好ましい。
ば、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アク
リル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸プロピル、ポリ
(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸メチル
−(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、(メタ)アクリ
ル酸エチル−(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、エチ
レン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体、スチレン−
(メタ)アクリル酸メチル共重合体、(メタ)アクリル
酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル−(メタ)アクリ
ル酸−2−ヒドロキシエチル−スチレン共重合体、(メ
タ)アクリル酸エチル−(メタ)アクリル酸ブチル−
(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル共重合体等
の、(メタ)アクリル酸エステルを含む単独又は共重合
体からなる樹脂を1種又は2種以上使用する。なお、
(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸又はメタクリル酸
を意味する。
放射線により硬化可能な組成物であり、具体的には、分
子中にラジカル重合性不飽和結合、又はカチオン重合性
官能基を有する、プレポリマー(所謂オリゴマーも包含
する)及び/又はモノマーを適宜混合した電離放射線に
より硬化可能な組成物が好ましくは用いられる。これら
プレポリマー又はモノマーは単体又は複数種を混合して
用いる。
には、分子中に(メタ)アクリロイル基、(メタ)アク
リロイルオキシ基等のラジカル重合性不飽和基、エポキ
シ基等のカチオン重合性官能基等を有する化合物からな
る。また、ポリエンとポリチオールとの組み合わせによ
るポリエン/チオール系のプレポリマーも好ましくは用
いられる。なお、例えば(メタ)アクリロイル基とは、
アクリロイル基又はメタクリロイル基の意味である。ラ
ジカル重合性不飽和基を有するプレポリマーの例として
は、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メ
タ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、メ
ラミン(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アク
リレート、シリコーン(メタ)アクリレート等が使用で
きる。分子量としては、通常250〜100,000程
度のものが用いられる。
の例としては、単官能モノマーとして、メチル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等がある。
また、多官能モノマーとして、ジエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチールプロパントリ(メタ)
アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサ
イドトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトー
ルペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトー
ルヘキサ(メタ)アクリレート等もある。カチオン重合
性官能基を有するプレポリマーの例としては、ビスフェ
ノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ化合物等
のエポキシ系樹脂、脂肪酸系ビニルエーテル、芳香族系
ビニルエーテル等のビニルエーテル系樹脂のプレポリマ
ーがある。チオールとしては、トリメチロールプロパン
トリチオグリコレート、ペンタエリスリトールテトラチ
オグリコレート等のポリチオールがある。また、ポリエ
ンとしては、ジオールとジイソシアネートによるポリウ
レタンの両端にアリルアルコールを付加したもの等があ
る。
場合には、上記電離放射線硬化性樹脂に、さらに光重合
開始剤を添加する。ラジカル重合性不飽和基を有する樹
脂系の場合は、光重合開始剤として、アセトフェノン
類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、ベンゾイ
ン、ベンゾインメチルエーテル類を単独又は混合して用
いることができる。また、カチオン重合性官能基を有す
る樹脂系の場合は、光重合開始剤として、芳香族ジアゾ
ニウム塩、芳香族スルホニウム塩、芳香族ヨードニウム
塩、メタロセン化合物、ベンゾインスルホン酸エステル
等を単独又は混合物として用いることができる。なお、
これらの光重合開始剤の添加量としては、電離放射線硬
化性樹脂100質量部に対して、0.1〜10質量部程
度である。
せ得るエネルギーを有する電磁波又は荷電粒子が用いら
れる。通常用いられるものは、紫外線又は電子線である
が、この他、可視光線、X線、イオン線等を用いる事も
可能である。紫外線源としては、超高圧水銀灯、高圧水
銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク灯、ブラックライ
ト、メタルハライドランプ等の光源が使用される。紫外
線の波長としては通常190〜380nmの波長域が主
として用いられる。電子線源としては、コッククロフト
ワルトン型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コ
ア変圧器型、或いは、直線型、ダイナミトロン型、高周
波型等の各種電子線加速器を用い、100〜1000k
eV、好ましくは、100〜300keVのエネルギー
をもつ電子を照射するものが使用される。
に必要に応じて適宜、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、熱可塑性ウレタン
樹脂、ブチラール樹脂、セルロース系樹脂等の熱可塑性
樹脂を添加しても良い。
ヒクル中に上述特定の耐摩性粒子を添加した塗液(或い
はインキ)を、ロールコート等の塗工法(或いはグラビ
ア印刷等の印刷法)等の公知の形成方法で形成すれば良
い。また、保護層の形成は、必要に応じ適宜装飾層等を
形成した後の基材上に直接形成する他、用途によっては
転写シートを用いる転写法によって形成する事もでき
る。また、転写形成時には、無添加樹脂層、装飾層等の
他の層も同時に転写形成しても良い。なお、保護層の厚
さは特に制限は無いが、塗工形成する場合では通常10
〜30μm程度である。
宜、ワックス等の滑剤、紫外線吸収剤、光安定剤、着色
剤等の公知の添加剤を含有させても良い。また、保護層
は下に装飾層等による視認すべき絵柄等を有する構成の
場合には透明(無着色又は着色)とするが、視認すべき
層がなければ(例えば磁性体粉末を樹脂バインダー中に
添加した磁性体層等)、不透明であっても良い。
性粒子を含有しない最表面層として、保護層上に、必要
に応じ適宜設ける〔図1(B)〕。無添加樹脂層を設け
る事によって、保護層表面に耐摩性粒子が露出した場合
でも、無添加樹脂層で露出した耐摩性粒子を覆って、化
粧材表面の粗面の度合いを改善し、化粧材表面上に接触
する他の接触物の表面の摩耗や傷付きを防げる様にな
る。
粒子は含有していても良い。耐摩性粒子として含有して
はいけない粒子は、例えばバインダー樹脂よりも高硬度
で、平均粒径dが保護層厚みtに対して、0.3t≦d
≦2.0tとなる粒子等である。なお、粒子形状は本発
明で特定とする形状でなくても良い。また、耐摩性粒子
以外の粒子としては、例えば、バインダー樹脂よりも低
硬度の粒子、バインダー樹脂よりも高硬度だが耐摩性粒
子には該当し無い粒子(例えば平均粒径d<0.3tと
なる粒子)等である。後者の粒子としては、例えば、体
質顔料、着色顔料、滑剤、或いは、超微粒子酸化セリウ
ム等の紫外線吸収剤等である。
でバインダー樹脂として述べた様な各種樹脂を使用でき
る。従って、更なる説明は省略する。もちろん、この無
添加樹脂層の樹脂も、保護層と共に耐摩耗性を良好とす
る為には、保護層の場合同様に、熱可塑性樹脂よりは硬
化性樹脂の方が好ましい。また、無添加樹脂層の形成
も、保護層の場合と同様に、塗液(或いはインキ)を、
ロールコート等の塗工法(或いはグラビア印刷等の印刷
法)等の公知の形成方法で形成すれば良い。また、転写
形成しても良い。なお、無添加樹脂層の厚さは特に制限
は無いが、通常1〜10μm程度である。
る。例えば、基材自体の表面強度を向上させるべく基材
に耐摩耗性を付与する目的等で保護層2のみを形成すれ
ば足りる用途では、化粧材は基材上に保護層のみの構成
でも良い場合もあるが、更に基材を絵柄等により装飾す
る必要がある場合には、この装飾層4を設けると良い。
なお、装飾層の位置は、保護層の上側に設ける事は無
く、通常は保護層と基材との間となる位置に設ける。ま
た、この装飾層が樹脂バインダーを使用する形態の場合
に、上述特定の耐摩性粒子を含有させれば、装飾層は保
護層(装飾層自体或いは装飾層よりも下の基材に対する
保護として)となる。
印刷、オフセット印刷、グラビアオフセット印刷、イン
キジェットプリント等の従来公知の方法、材料で絵柄等
を印刷した絵柄印刷層、アルミニウム、クロム、金、銀
等の金属を公知の蒸着法等を用いて部分的或いは全面に
形成した金属薄膜層等であり、用途に合わせたものを用
いる。絵柄は、例えば、木目模様、石目模様、皮絞模
様、布目模様、タイル貼り模様、煉瓦積層模様、文字、
幾何学模様、抽象模様、全面ベタ等である。
ダー等からなるビヒクル、顔料や染料等の着色剤、これ
に適宜加える各種添加剤からなるが、樹脂バインダーと
する樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、セルロース
系樹脂、ウレタン樹脂、等の単体又はこれらの混合物が
用いられる。また、着色剤としては、チタン白、カーボ
ンブラック、弁柄、黄鉛、群青等の無機顔料、アニリン
ブラック、キナクリドンイエロー、イソインドリノンレ
ッド、フタロシアニンブルー等の有機顔料、アルミニウ
ム箔粉、二酸化チタン被覆雲母の箔粉等の光輝性顔料、
或いはその他染料等を用いる。
4との間、装飾層4と基材1との間等に、これら両層間
の密着性を強化するプライマー層等を設けても良い。図
4の断面図に例示の化粧材Dは、保護層2と基材1間に
プライマー層8を設けた構成である。プライマー層に
は、通常、上述特定の耐摩性粒子は含有させない。ま
た、化粧材の裏面側(基材の保護層が形成されない側)
には、化粧材と被着基材とを積層接着させる為の接着剤
層を設けても良い。プライマー層や接着剤層には、上述
保護層、装飾層等で列記した様な樹脂等が使用される。
また接着剤層には、ゴム系やアクリル系等の粘着性の樹
脂も使用される。プライマー層、接着剤層は、塗工法或
いは印刷法の公知の形成法で形成すれば良い。
装飾層を転写層として転写形成する場合に、転写層を基
材に接着させる為に使用される事もある。図3の断面図
に例示の化粧材Dは、保護層2と装飾層4と接着剤層5
を転写層6として、基材1上に転写形成して得られる様
な構成の化粧材例である。
紙等の化粧シートの形態)は、様々な被着基材の表面に
貼着したりする表面化粧材、或いは化粧部材等として用
いられる。被着基材としては、特に制限は無い。例え
ば、被着基材の材質は、無機非金属系、金属系、木質
系、プラスチック系等である。具体的には、無機非金属
系では、例えば、抄造セメント、押出しセメント、スラ
グセメント、ALC(軽量気泡コンクリート)、GRC
(硝子繊維強化コンクリート)、パルプセメント、木片
セメント、石綿セメント、ケイ酸カルシウム、石膏、石
膏スラグ等の非陶磁器窯業系材料、土器、陶器、磁器、
セッ器、硝子、琺瑯等のセラミックス等の無機質材料等
がある。また、金属系では、例えば、鉄、アルミニウ
ム、銅等の金属材料がある。また、木質系では、例え
ば、杉、檜、樫、ラワン、チーク等からなる単板、合
板、パーティクルボード、繊維板、集成材等がある。ま
た、プラスチック系では、例えば、ポリプロピレン、A
BS樹脂、フェノール樹脂等の樹脂材料がある。被着基
材の形状は、材質にもよるが、シート、平板、曲面板、
柱状物、三次元立体物等である。
特に制限は無い。例えば、建具、家具、キャビネット、
雑貨、或いは建築物の内装材や外装材、乗物内装材等の
用途に用いられる。
明する。
を、次の様にして作製した。基材1として坪量30g/
m2 の薄葉紙にアクリル樹脂を含浸した化粧板原紙に対
して、装飾層4として、アクリル樹脂とニトロセルロー
スを樹脂バインダーとするビヒクル中にチタン白、弁柄
及びベンジジンイエローを主体とする着色剤を添加した
インキをグラビア印刷して全ベタ層と、引き続き、ニト
ロセルロースを樹脂バインダーとするビヒクル中にカー
ボンブラック及び及び弁柄を主体とする着色剤を添加し
たインキをグラビア印刷して杉板目の木目模様の柄パタ
ーン層との2層を形成した。
様にして形成した。保護層2に用いた耐摩性粒子は、バ
インダー樹脂より高硬度で、形状が多面体で且つ形状及
び粒径が異なる2種以上の耐摩性粒子Aとして、α−ア
ルミナの粉砕物で、平均粒径5μmの粉砕物と、平均粒
径が12μmの粉砕物とを1対1質量比で混合して、個
別の粒子の最大粒径が25μmで、形状は図2の概念図
で示す如き異なる多面体形状からなる無機粒子を耐摩性
粒子として用いた。
なる電子線硬化型の電離放射線硬化性樹脂を樹脂バイン
ダーとするビヒクル中に、樹脂バインダー80質量部当
たり20質量部添加したインキを、ロールコートにより
全面に塗工した後、電子線を照射して架橋硬化させて厚
さ22μmの保護層2を形成した。
被着基材として厚さ9mmのパーティクルボードに、尿
素樹脂系接着剤で貼着して化粧板とし、この化粧板にに
ついて、JIS K 6902(熱硬化性樹脂化粧板試
験方法)の耐摩耗性試験に基づいて評価した。その結
果、耐摩耗性は、絵柄が半分とれた回転数は500回と
良好であった。
チレン70質量%と水素添加スチレンブタジエンゴム3
0質量%とからなるポリエチレン系のオレフィン系熱可
塑性エラストマー100質量部に対して、充填剤として
炭酸カルシウム粉末を15質量部添加し、更に着色剤と
して酸化チタン、弁柄及び黄鉛を主体とする着色顔料を
添加して黄褐色に着色したポリオレフィン系樹脂からな
る厚さ100μmの着色シートを用意した。この基材1
の両面をコロナ放電処理した後、片面に、アクリルポリ
オール100質量部に対して1,6−ヘキサメチレンジ
イソシアネート8質量部を配合した2液硬化型ウレタン
樹脂からなるプライマー剤をグラビア塗工して厚さ3μ
mのプライマー層を形成した。そして、プライマー層の
上に、実施例1と同様にして装飾層及び保護層を順次形
成して化粧材とした。得られた化粧材について、厚さ3
mmのMDF(中密度繊維板)に酢酸ビニル樹脂系の接
着剤で貼着して化粧板とし、この化粧板で実施例1同様
の性能評価を行った結果、耐摩耗性は500回と良好で
あった。
の樹脂バインダー中への耐摩性粒子の添加を省き無添加
とした以外は、実施例1と同様にして、化粧材を作製し
た。そして、実施例1同様の性能評価にて、耐摩耗性は
10回と不良であった。
を良好にできる。 (2) 更に保護層上に無添加樹脂層を設ければ、保護層中
に含有されている耐摩性粒子で化粧材表面が粗面となっ
て、化粧材表面上に接触する他の接触物の表面を摩耗さ
せたり傷付けたりするのを防ぐ事もできる。
図。
明する斜視図。
Claims (2)
- 【請求項1】 基材上に少なくとも保護層を有する化粧
材において、 保護層が、樹脂バインダー中に該樹脂バインダーより高
硬度の無機粒子からなる耐摩性粒子を含有し、該耐摩性
粒子は、形状が多面体であり且つ形状及び粒径が異なる
2種以上の粒子を混合して成る、化粧材。 - 【請求項2】 保護層上の最表面に耐摩性粒子を含有し
ない無添加樹脂層を有する請求項1記載の化粧材。
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- 2000-07-19 JP JP2000218399A patent/JP2002036438A/ja active Pending
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JP6990027B2 (ja) | 2017-02-27 | 2022-01-12 | 中国塗料株式会社 | 床材用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、被膜付き床材、床材の製造方法および汚染防止方法 |
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