JP2018135712A - 水洗式便器 - Google Patents
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Abstract
Description
洗浄水が流れる便鉢面を有する便鉢と、
前記便鉢の上部に配置され、中央部に開口が形成されて、前記便鉢の周方向で斜め下方外側に向けて前記洗浄水を流すように吐水する第1吐水口を有する洗浄装置とを備えている。
また、この水洗式便器は、第1吐水口から吐水される洗浄水の向きが、便鉢の周方向であるため、洗浄水が便鉢面を旋回しながら流れる。これにより、この水洗式便器は洗浄水が便鉢面を満遍なく流れることができる。
実施例1の水洗式便器1は、図1、図2(A)〜(C)に示すように、便器本体5、及び洗浄装置である便座4を備えている。便器本体5は、洗浄水が流れる便鉢面5Bを有する便鉢5A、便鉢5Aの下流側に形成された排出孔5Fに連通する便器排水路(図示せず)、及び便鉢5Aと便器排水路との前後左右(前後は、図1における下側上側であり、左右は図1のおける左側右側である。)を覆う側面5Cを有している。便器排水路の下流側は便器排水路の上流側より後側に位置している(図示せず。)。便座4は、便器本体5の上部(上下は、図1における、手前側奥側である。)に配置されている。便座4の中央部には、前後方向に長いほぼ楕円形状の開口7が形成されている。また、便座4は開口7の周縁から外方向に向けて伸びる座部4Fを有している。座部4Fはこの水洗式便器1を使用する使用者が着座する。また、便座4の後方にはケーシング12が備えられている。ケーシング12には給水バルブ装置13等が収納されている。ケーシング12はメンテナンスを行うために開閉自在な構成とされている。
また、この水洗式便器1は、第1吐水口6から吐水される洗浄水の向きが、便鉢5Aの周方向であるため、洗浄水が便鉢面5Bを旋回しながら流れる。これにより、この水洗式便器1は洗浄水が便鉢面5Bを満遍なく流れることができる。
実施例2の水洗式便器11は、図4に示すように、第1吐水口6が複数設けられている点が実施例1と相違する。他の構成は実施例1と同一であり、同一の構成は同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
例えば、一方の第1吐水口6からの洗浄水の流量が大きくなると、図7に示すように、便鉢面5Bの前側を便鉢5Aの周方向に旋回して流れる洗浄水の単位時間当たりの量が増加する。すると、便鉢面5Bの前側から排出孔5Fに向けて流れて、便器排水路に流入する洗浄水の量が増加するため、便鉢5Aから便器排水路に汚物等をより良好に押し込むことができる。
また、他方の第1吐水口6からの洗浄水の流量が大きくなると、図8に示すように、便鉢面5Bの後側を便鉢5Aの周方向に旋回して流れる洗浄水の単位時間当たりの量が増加する。便鉢面5Bの後側は便鉢面5Bの前側に比べて汚れが付着する機会が多い。つまり、便鉢面5Bの後側を流れる洗浄水の流量が増加することによって、汚れが付着する機会が多い便鉢面5Bの後側をより良好に洗浄することができる。
また、この水洗式便器11は、2つ第1吐水口6から吐水される洗浄水の向きが、便鉢5Aの周方向であるため、洗浄水が便鉢面5Bを旋回しながら流れる。これにより、この水洗式便器11は洗浄水が便鉢面5Bを満遍なく流れることができる。
実施例3の水洗式便器21は、図9に示すように、第1吐水口6の数、及び第2吐水口8が設けられている点が実施例1及び2と相違する。他の構成は実施例1及び2と同一であり、同一の構成は同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
また、この水洗式便器21は、6つ第1吐水口6から吐水される洗浄水の向きが、便鉢5Aの周方向であるため、洗浄水が便鉢面5Bを旋回しながら流れる。これにより、この水洗式便器21は洗浄水が便鉢面5Bを満遍なく流れることができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
具体的には、便座34の裏面の外周縁部には開口7側に向けて窪んだ凹部14Aが形成されている。凹部14Aは便器本体5の上面5Dに当接する面14Bと、便鉢5Aの便鉢面5Bに隙間を設けて対向した立面14Cとを有している。また、便座34の裏面には開口7の周縁と立面14Cの下端とを繋ぎ、開口7の周縁から立面14Cの下端に向けて下り傾斜した傾斜面14Dが形成されている。傾斜面14Dは上方に窪んで形成されている。
傾斜面14Dと立面14Cとが連続する下端部14Eは、便座34を便器本体5に載置した状態において、便器本体5の上面5Dより下側に位置している。また、下端部14Eは便器本体5の上面5Dより内側に位置している。これにより、傾斜面14Dを流下する洗浄水は便器本体5の外側に食み出すことなく便鉢面5Bに流れることができる。また、傾斜面14Dの下端部14Eは、便鉢面5Bの近傍に位置している。これにより、傾斜面14Dを流下する洗浄水は、傾斜面14Dから便器本体5の便鉢面5Bに良好に流れることができる。ここで、内側とは、上方からの平面視において、便鉢5Aの中央に近い側である。
また、便座44の下端部24Eのように、上面5Dよりも内側に位置していてもよい。これにより、便座44は傾斜面24Dを流下した洗浄水が便器本体5の外側に食み出すことを抑えることができる。
また、便座54,64の傾斜面34D,44Dのような形態であってもよい。具体的には、傾斜面34Dのように開口7の周縁から便座4の外周に向けて拡がりつつ上方や下方に湾曲せず下り傾斜していてもよく、傾斜面44Dのように開口7の周縁から便座4の外周に向けて下方に膨らみ下り傾斜していてもよい。
(4)実施例3では、第2吐水口8と第1吐水口6とが個別に設けられていることが開示されているが、これに限らず、例えば、第2吐水口と第1吐水口とが一体的に形成されていてもよい。
(5)実施例1〜3では、第1吐水口6から洗浄水が吐水される方向は便鉢5Aの周方向であることが開示されているが、これに限らず、例えば、便座に便座から真下に吐水する吐水口を併設してもよい。また、便鉢の上部に便鉢の周方向に洗浄水を吐水するリム吐水口を併設したり、便鉢の下部に便器排水路に向けて洗浄水を吐水するジェット吐水口を併設したりしてもよい。
(6)実施例1〜3では、第1吐水口6から洗浄水が吐水される方向は下方外側を向いているが、これに限らず、例えば、第1吐水口から洗浄水を水平方向に吐水し、洗浄水を便座の裏面に当てて下方に向けて流してもよい。
(7)実施例3では、第2吐水口8から洗浄水が吐水される方向は、便鉢5Aの周方向でほぼ水平方向であるが、例えば、第1吐水口に比べて、開口の周縁に沿う方向に向き、且つ水平方向で下方外側を向いていてもよい。
(8)実施例1〜3では、第1吐水口6や第2吐水口8が便座4,14,24の傾斜面4Dに設けられているが、例えば、便座の開口の周縁に沿うように便座と別体に形成され、第1吐水口や第2吐水口が設けられた洗浄装置を便座と便鉢との間に設けてもよい。また、この洗浄装置を温水洗浄便座の洗浄水を吐水する洗浄ノズル等が設けられた本体部等に設けてもよい。
4D,14D,24D,34D,44D…傾斜面(裏面)
5A…便鉢
5B…便鉢面
6…第1吐水口
8,18…第2吐水口
R…非洗浄領域
Claims (6)
- 洗浄水が流れる便鉢面を有する便鉢と、
前記便鉢の上部に配置され、中央部に開口が形成されて、前記便鉢の周方向で斜め下方外側に向けて前記洗浄水を流すように吐水する第1吐水口を有する洗浄装置と、
を備えていることを特徴とする水洗式便器。 - 前記洗浄装置は、複数の前記第1吐水口を有し、任意の前記第1吐水口から吐水された前記洗浄水が下流側に隣り合う前記第1吐水口が配置された位置の下方の前記便鉢面を流れることを特徴とする請求項1に記載の水洗式便器。
- 複数の前記第1吐水口は、少なくとも一つの前記第1吐水口が吐水する前記洗浄水の流量が他の前記第1吐水口が吐水する前記洗浄水の流量と異なることを特徴とする請求項2に記載の水洗式便器。
- 複数の前記第1吐水口は、少なくとも一つの前記第1吐水口が吐水する前記洗浄水の水平方向に対する下向きの角度が他の前記第1吐水口が吐水する前記洗浄水の水平方向に対する下向きの角度と異なることを特徴とする請求項2に記載の水洗式便器。
- 前記第1吐水口から吐水された前記洗浄水は、前記洗浄装置の裏面に当たり前記便鉢に近づくにつれて拡がって流れることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の水洗式便器。
- 前記洗浄装置は、前記第1吐水口から吐水された前記洗浄水が流れない非洗浄領域に前記洗浄水を吐水して前記非洗浄領域を洗浄する第2吐水口を有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の水洗式便器。
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