JP2018135271A - 固形入浴剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】硫酸マグネシウム水和物を用いて温まり感を有効に増強させつつ、良好な成形性を確保するとともに、長期保存後においても浴水への優れた溶解性を発現することのできる固形入浴剤に関する。【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)、及び(D):(A)フマル酸を35質量%以上含む有機酸、(B)炭酸塩、(C)硫酸マグネシウム水和物、及び(D)硫酸ナトリウムを含有し、成分(C)と成分(D)の合計含有量が0.1質量%以上25質量%以下であり、かつ成分(C)の含有量と成分(D)の含有量との質量比((C)/(D))が0.28以上2.0以下である固形入浴剤。【選択図】なし

Description

本発明は、固形入浴剤に関する。
従来より、炭酸塩と有機酸を配合した入浴剤は、浴水中で炭酸ガスの泡を発生し、かかる炭酸ガスによって血行が促進されて温まり感が得られる等の効果が発揮されることから、優れた入浴剤として広く知られている。またこうした入浴剤に、さらに種々の成分を配合することで、付加的効果や相乗的効果をもたらす研究もなされている。
例えば、特許文献1には、有機酸としてリンゴ酸と特定量のフマル酸とを用いた固形浴用剤組成物が開示され、芒硝等の無機塩類も用い得る旨記載されており、優れた成形性やしっとりとした使用感を有し、浮遊物をなくして浴湯表面状態を良好にするものである。また、特許文献2には、クエン酸、フマル酸、酒石酸、アジピン酸等の有機酸と、炭酸塩と、硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、硫酸カリウム等の無機塩と、特定の結着剤と油剤とを含む粉末を加圧成形して得られた、特定の硬度を有する固体入浴剤が開示されており、使用時における素早い溶解性や高い発泡力を発揮し、使用感を高めている。
一方、こうした入浴剤において、温浴効果をさらに高めようとするにあたり、無機塩である硫酸マグネシウムが有用であることも知られており、その水和物が医薬部外品の有効成分として承認されている。
特開2004−83584号公報 特開2014−129262号公報
しかしながら、硫酸マグネシウム水和物を固形入浴剤の一成分として用いると、含まれる水分子の存在によって成形性や保存安定性が低下するおそれが高まるところ、仮に上記特許文献に記載の技術において、かかる硫酸マグネシウム水和物を用いたとしても、製造時におけるスティッキング等の発生を防止するのが困難である上、長期保存後には浴水への充分な溶解性を示すことができず、依然として改善の余地がある。
すなわち、本発明は、硫酸マグネシウム水和物を用いて温まり感を有効に増強させつつ、良好な成形性を確保するとともに、長期保存後においても浴水への優れた溶解性を発現することのできる固形入浴剤に関する。
そこで本発明者は、種々検討したところ、炭酸塩と併用する有機酸として、敢えて有機酸のなかでも浴水への溶解性が低いとされるフマル酸を主たる成分として用いつつ、硫酸マグネシウム水和物と硫酸ナトリウムとを特定の合計含有量かつ特定の質量比で併用することにより、予想外にも硫酸マグネシウム水和物固有の問題を解決しながら、優れた効果を発揮することのできる固形入浴剤が得られることを見出した。
したがって、本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)、及び(D):
(A)フマル酸を35質量%以上含む有機酸、
(B)炭酸塩、
(C)硫酸マグネシウム水和物、及び
(D)硫酸ナトリウム
を含有し、成分(C)と成分(D)の合計含有量が0.1質量%以上25質量%以下であり、かつ成分(C)の含有量と成分(D)の含有量との質量比((C)/(D))が0.28以上2.0以下である固形入浴剤を提供する。
本発明の固形入浴剤によれば、硫酸マグネシウム水和物を一成分として用いながらも、スティッキング等の発生を防止して良好な成形性を確保するとともに、長期保存後においても浴水への優れた溶解性を発現することができる上、さらに血行促進効果を高めて、温まり感を有効に増強させることができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の固形入浴剤は、成分(A)として、フマル酸を35質量%以上含む有機酸を含有する。フマル酸は、有機酸のなかでも特に浴水への溶解性が低いものの、後述する成分(C)の硫酸マグネシウム水和物及び成分(D)の硫酸ナトリウムが特定の合計含有量かつ特定の質量比で共存することとも相まって、予想外にも硫酸マグネシウム水和物が存在するが故の成形性や保存安定性の低下を抑制することができ、長期保存後においても浴水への優れた溶解性を発現することが可能となる。
フマル酸の含有量は、炭酸ガス発生量を確保する観点、良好な保存安定性を保持する観点、及び長期保存後においても優れた溶解性を発現させる観点から、成分(A)中に、35質量%以上であって、好ましくは50質量%以上であり、より好ましくは95質量%以上であり、好ましくは100質量%以下である。また、フマル酸の含有量は、成分(A)中に、35質量%以上であって、好ましくは50〜100質量%であり、より好ましくは95〜100質量%であり、さらに好ましくは100質量%である。
成分(A)には、上記フマル酸のほか、その他の有機酸を含有することもできる。かかるフマル酸以外の有機酸としては、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、マレイン酸、コハク酸、フタル酸、グルタル酸、アジピン酸、安息香酸、サリチル酸、及びシュウ酸等から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、保存安定性を確保する観点から、クエン酸、リンゴ酸、及びコハク酸から選ばれる1種又は2種以上が好ましい。
成分(A)の含有量は、炭酸ガス発生量を確保し、後述する成分(C)や成分(D)とも相まって充分に血行促進効果を高め、温まり感の増強及びその持続性を有効に図る観点から、本発明の固形入浴剤中に、好ましくは15質量%以上であり、より好ましくは20質量%以上であり、さらに好ましくは30質量%以上であり、好ましくは70質量%以下であり、より好ましくは60質量%以下であり、さらに好ましくは50質量%以下である。
本発明の固形入浴剤は、成分(B)として、炭酸塩を含有する。かかる成分(B)は、本発明の固形入浴剤を浴水に投入したときに、上記成分(A)とともに炭酸ガスを発生させて、血行促進効果をもたらし、良好な温まり感を付与することができる。
成分(B)としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸モノアルカリ金属塩、並びに炭酸カルシウム等の二価以上の金属の炭酸塩;炭酸ナトリウム、及び炭酸カリウム等の炭酸ジアルカリ金属塩から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
なかでも、温まり感の増強を有効に図りつつ、良好な成形性、並びに高い保存安定性を確保する観点から、炭酸ジアルカリ金属塩を含むのが好ましく、良好な発泡感を確保する観点から、炭酸ナトリウムを含むのがより好ましい。すなわち炭酸モノアルカリ金属塩、並びに炭酸ジアルカリ金属塩を併用するのが好ましい。かかる炭酸ジアルカリ金属塩の含有量は、良好な成形性、並びに高い保存安定性を確保する観点から、成分(B)中に、好ましくは50質量%以上であり、より好ましくは53質量%以上であり、さらに好ましくは55質量%以上であり、好ましくは100質量%以下であり、より好ましくは90質量%以下であり、さらに好ましくは80質量%以下である。また、炭酸ジアルカリ金属塩の含有量は、成分(B)中に、好ましくは50〜100質量%であり、より好ましくは53〜90質量%であり、さらに好ましくは55〜80質量%である。
成分(B)の含有量は、炭酸ガス発生量を確保し、後述する成分(C)や成分(D)とも相まって充分に血行促進効果を高め、温まり感の増強及びその持続性を有効に図る観点から、本発明の固形入浴剤中に、好ましくは15質量%以上であり、より好ましくは20質量%以上であり、さらに好ましくは30質量%以上であり、好ましくは70質量%以下であり、より好ましくは60質量%以下であり、さらに好ましくは50質量%以下である。
本発明の固形入浴剤は、成分(C)として、硫酸マグネシウム水和物を含有する。かかる成分(C)は、温まり感を増強させ得る有効成分ではあるものの、固形入浴剤の一成分として用いると、成形性や保存安定性が低下するおそれがあるが、本発明の固形入浴剤では、製造時におけるスティッキング等の発生を有効に防止して良好な成形性を確保することができるとともに、長期保存後においても浴水への充分な溶解性を示すことができる。
かかる成分(C)としては、硫酸マグネシウム三水和物、硫酸マグネシウム七水和物が挙げられる。なかでも、良好な成形性や保存安定性を確保する観点、及び取扱い性の観点から、硫酸マグネシウム三水和物が好ましい。
成分(C)の含有量は、後述する成分(D)やその他の成分とも相まって、温まり感を有効に増強させる観点から、本発明の固形入浴剤中に、好ましくは0.03質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、さらに好ましくは1質量%以上である。また、成分(C)の含有量は、良好な成形性や保存安定性を確保する観点、及び長期保存後における浴水への良好な溶解性を確保する観点から、本発明の固形入浴剤中に、好ましくは12.5質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下であり、さらに好ましくは5質量%以下である。そして、成分(C)の含有量は、本発明の固形入浴剤中に、好ましくは0.03〜12.5質量%であり、より好ましくは0.1〜10質量%であり、さらに好ましくは1〜5質量%である。
本発明の固形入浴剤は、成分(D)として、硫酸ナトリウムを含有する。かかる成分(D)は、成分(C)による温まり感の増強を促進させる作用を有するとともに、成分(C)の存在による成形性や保存安定性の低下を有効に抑制することができる。
成分(D)の含有量は、成分(C)やその他の成分とも相まって、温まり感を有効に増強させる観点から、本発明の固形入浴剤中に、好ましくは0.03質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、さらに好ましくは1質量%以上である。また、成分(D)の含有量は、良好な成形性や保存安定性を確保する観点、及び長期保存後における浴水への良好な溶解性を確保する観点から、本発明の固形入浴剤中に、好ましくは19.5質量%以下であり、より好ましくは15質量%以下であり、さらに好ましくは10質量%以下である。そして、成分(C)の含有量は、本発明の固形入浴剤中に、好ましくは0.03〜19.5質量%であり、より好ましくは0.1〜15質量%であり、さらに好ましくは1〜10質量%である。
本発明の固形入浴剤において、成分(C)と成分(D)の合計含有量は、これらの成分が相まって温まり感を有効に増強させ、またそれを持続させる観点から、本発明の固形入浴剤中に、0.1質量%以上であって、好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは2質量%以上であり、さらに好ましくは3質量%以上である。また、成分(C)と成分(D)の合計含有量は、良好な成形性や保存安定性を確保する観点、及び長期保存後における浴水への良好な溶解性を確保する観点から、本発明の固形入浴剤中に、25質量%以下であって、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは15質量%以下であり、さらに好ましくは10質量%以下である。そして、成分(C)と成分(D)の合計含有量は、本発明の固形入浴剤中に、0.1質量%以上25質量%以下であって、好ましくは1〜20質量%であり、より好ましくは2〜15質量%であり、さらに好ましくは3〜10質量%である。
本発明の固形入浴剤において、成分(C)の含有量と成分(D)の含有量との質量比((C)/(D))は、良好な成形性を確保しつつ、温まり感の増強を図る観点から、0.28以上であって、好ましくは0.29以上であり、より好ましくは0.3以上である。また、成分(C)の含有量と成分(D)の含有量との質量比((C)/(D))は、長期保存後における浴水への良好な溶解性を有効に兼ね備える観点から、2.0以下であって、好ましくは1.0以下であり、より好ましくは0.8以下であり、さらに好ましくは0.5以下である。そして、成分(C)の含有量と成分(D)の含有量との質量比((C)/(D))は、0.28以上2.0以下であって、好ましくは0.29〜1.0であり、より好ましくは0.3〜0.8であり、さらに好ましくは0.3〜0.5である。
成分(A)と成分(B)の合計含有量と、成分(C)と成分(D)の合計含有量との質量比({(A)+(B)}/{(C)+(D)})は、発生する炭酸ガスによる良好な発泡感を得る観点から、好ましくは3以上であり、より好ましくは4以上であり、さらに好ましくは5以上である。また、成分(A)と成分(B)の合計含有量と、成分(C)と成分(D)の合計含有量との質量比({(A)+(B)}/{(C)+(D)})は、温まり感の増強を有効に図りつつ、長期保存後における浴水への良好な溶解性をも確保する観点から、好ましくは100以下であり、より好ましくは75以下であり、さらに好ましくは50以下である。そして、成分(A)と成分(B)の合計含有量と、成分(C)と成分(D)の合計含有量との質量比({(A)+(B)}/{(C)+(D)})は、好ましくは3〜100であり、より好ましくは4〜75であり、さらに好ましくは5〜50である。
本発明の固形入浴剤は、良好な成形性並びに溶解性を発現させる観点から、さらに水溶性高分子(E)を含有することが好ましい。かかる成分(E)としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ソーダ、ポリエチレンイミン、ポリビニルアルコール等の合成水溶性高分子;にかわ、ゼラチン、コラーゲンタンパク、カゼイン、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、ファーセレラン、タマリンドガム、ペクチン、アラビアガム、グアーガム、キサンタンガム、トラガントガム、ローカストビーンガム、デキストリン、デキストラン、寒天、澱粉等の天然水溶性高分子;カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、酢酸フタル酸セルロース、アルギン酸プロピレングリコールエステル、酸化澱粉、エステル化澱粉、エーテル化澱粉、カチオン澱粉等の半合成水溶性高分子等から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、ポリエチレングリコール、及びデキストリンから選ばれる1種又は2種が好ましく、ポリエチレングリコールがより好ましい。
成分(E)の含有量は、良好な成形性並びに溶解性を確保する観点から、本発明の固形入浴剤中に、好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは1.5質量%以上であり、さらに好ましくは2質量%以上である。また、成分(E)の含有量は、炭酸ガス発生量を確保する観点から、本発明の固形入浴剤中に、好ましくは25質量%以下であり、より好ましくは20質量%以下であり、さらに好ましくは15質量%以下である。
本発明の固形入浴剤は、油剤を含有してもよい。かかる油剤を含有することにより、成分(A)及び成分(B)により発生する炭酸ガスの泡を微細化して良好な使用感をもたらし、また温まり感の増強を促進することもできる。かかる油剤としては、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソステアリル、アジピン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソノナン酸イソトリデシル、オレイン酸デシル、イソステアリン酸コレステロール等の脂肪酸エステル;
トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリン、トリカプリル酸グリセリル等の脂肪酸トリグリセライド;
大豆油、ヌカ油、ホホバ油、アボガド油、アーモンド油、オリーブ油、カカオ脂、ゴマ油、パーシック油、ヒマシ油、ヤシ油、ミンク油、牛脂、豚脂等の天然油脂、これらの天然油脂を水素添加して得られる硬化油及びミリスチン酸グリセリド、2−エチルヘキサン酸グリセリド等のグリセリド;
流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、スクワラン、スクアレン、ジオクチルシクロヘキサン、ブリスタン等の炭化水素油;
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリン酸、イソステアリン酸等の高級脂肪酸;
ハッカ油、ジャスミン油、ショウ脳油、ヒノキ油、トウヒ油、リュウ油、テレピン油、ケイ皮油、ベルガモット油、ミカン油、ショウブ油、パイン油、ラベンダー油、ベイ油、クローブ油、ヒバ油、バラ油、ユーカリ油、レモン油、タイム油、ペパーミント油、ローズ油、セージ油、メントール、シネオール、オイゲノール、シトラール、シトロネラール、ボルネオール、リナロール、ゲラーオール、カンファー、チモール、スピラントール、ピネン、リモネン、テルペン系化合物等の精油;
シリコーン油等から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
なかでも、微細な泡を実現し、入浴後における使用感を増強させる観点から、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソステアリル、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリン及びトリカプリル酸グリセリルから選ばれる1種又は2種以上が好ましい。
本発明の固形入浴剤には、その他上記成分以外の成分として、通常入浴剤に用いられる成分を適宜含有させてもよい。かかる成分としては、例えば、ショ糖脂肪酸エステルやポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のノニオン界面活性剤、及びその他の界面活性剤;塩化カリウム、塩化ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、塩化アンモニウム、硫酸鉄、リン酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム等の、上記成分以外の無機塩;ケイ酸カルシウム、ブドウ糖等の賦形剤;崩壊助剤;生薬等の薬効成分;色素;香料等が挙げられる。
本発明の固形入浴剤は、プレス打錠機やブリケットマシーンを用いた圧縮成形法や、押出造粒等の圧縮造粒方法等の常法に従って製造することができ、その形態はブリケット錠、錠剤、粉末、顆粒、粒状等のいずれであってもよい。また、成分の一部を予め造粒あるいは成型してその余の成分と混合した後に成形した形態であってもよい。なかでも、より長期保存後においても高い溶解性を確保する観点から、錠剤の形態であるのが好ましい。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明する。なお、表中に特に示さない限り、各成分の含有量は質量%を示す。
[実施例1〜8、比較例1〜5]
表1に示す処方にしたがって、各入浴剤を得た。
なお、形態が錠剤のものについては、各成分を混合して得られた粉末を用い、ロータリー打錠機にて、質量39〜41gで100錠連続圧縮成形した後、成形性(スティッキングの有無)の評価を行った。また、形態がブリケットのものについては、各成分を混合して得られた粉末を用い、ブリケッター(新東工業製:ラボ用ブリケッタBGS−0L、φ10mm)に上記組成物10kgを投入して連続圧縮成形した後、成形性(スティッキング)の評価を行った。
得られた入浴剤を用い、以下に示す方法にしたがって各評価を行った。結果を表1に示す。
《成形性(スティッキングの有無)》
入浴剤の製造時における圧縮工程の際、スティッキングの有無について、下記基準にしたがって目視により評価した。
A:杵又はロールに一切付着しなかった
B:杵又はロールの表面にうっすらと付着があるが、剤表面は滑らかであった
C:杵な又はロールの表面に付着があり、剤表面に凹凸が見られた
D:杵又はロールの表面に明らかな付着があり、剤形状に影響を及ぼしていた
《入浴中における温まり感》
浴槽に40℃150Lの浴水を入れ、得られた入浴剤40gを投入して完全に溶解させた後、速やかにパネラーを10分間入浴させ、かかる入浴中における温まり感について、6段階で点数評価し(1点から6点まで、6点が最高評価)、パネラー10名の平均値を算出した後、さらに下記基準にしたがって評価結果とした。
〔評価基準〕
6点:非常に温まりを感じた
5点:温まりを感じた
4点:やや温まりを感じた
3点:さら湯と同等
2点:あまり温まりを感じなかった
1点:温まりを感じなかった
〔判定基準〕
AA:5点以上
A:4.5点以上5点未満
B:4点以上4.5点未満
C:3.5点以上4点未満
D:3.5点未満
《発泡感》
上記の入浴中における温まり感の評価において、入浴剤を浴水に溶解させている際に得られた発泡感の感触について、6段階で点数評価し(1点から6点まで、6点が最高評価)、パネラー10名の平均値を算出した後、さらに下記基準にしたがって評価結果とした。
〔評価基準〕
6点:強く発泡を感じた
5点:発泡を感じた
4点:やや発泡を感じた
3点:どちらともいえない
2点:あまり発泡を感じなかった
1点:発泡を感じなかった
〔判定基準〕
AA:5点以上
A:4.5点以上5点未満
B:4点以上4.5点未満
C:3.5点以上4点未満
D:3.5点未満
《入浴後における温まり感の持続性》
上記の入浴中における温まり感の評価において、10分間入浴した後、浴後30分間経過した時点における足先の温度感覚について、9段階で点数評価し(1点から9点まで、9点が最高評価)、パネラー10名の平均値を算出した後、さらに下記基準にしたがって評価結果とした。
〔評価基準〕
9点:非常に温かい
8点:とても温かい
7点:温かい
6点:やや温かい
5点:どちらでもない
4点:やや冷たい
3点:冷たい
2点:とても冷たい
1点:非常に冷たい
〔判定基準〕
AA:8点以上
A:7点以上8点未満
B:6点以上7点未満
C:5点以上6点未満
D:5点未満
《長期保存後における浴水への溶解性》
得られた製造直後の入浴剤を40℃で6ヶ月間保存した後、40℃150Lの浴水に投入し、入浴剤の溶解具合について、下記式(1)に基づき長期保存後の浴水への溶解時間の延伸度合(X)を算出した後、得られたXの値を指標として下記基準にしたい評価した。
(長期保存後の浴水への溶解時間の延伸度合(X))
={長期保存後の溶解時間/初期の溶解時間}×100 式(1)
〔判定基準〕
AA: X<122
A : 122≦X<125
B : 125≦X<130
C : 130≦X<140
D : 140≦X
Figure 2018135271

Claims (6)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)、及び(D):
    (A)フマル酸を35質量%以上含む有機酸、
    (B)炭酸塩、
    (C)硫酸マグネシウム水和物、及び
    (D)硫酸ナトリウム
    を含有し、成分(C)と成分(D)の合計含有量が0.1質量%以上25質量%以下であり、かつ成分(C)の含有量と成分(D)の含有量との質量比((C)/(D))が0.28以上2.0以下である固形入浴剤。
  2. 成分(B)中における炭酸ジアルカリ金属塩の含有量が、50質量%以上100質量%以下である請求項1に記載の固形入浴剤。
  3. 成分(A)と成分(B)の合計含有量と、成分(C)と成分(D)の合計含有量との質量比({(A)+(B)}/{(C)+(D)})が、3以上100以下である請求項1又は2に記載の固形入浴剤。
  4. 成分(A)の含有量が、15質量%以上70質量%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の固形入浴剤。
  5. さらに(E)水溶性高分子を1質量%以上25質量%以下含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の固形入浴剤。
  6. 成分(C)の含有量が、0.03質量%以上12.5質量%以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の固形入浴剤。
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