JP6617064B2 - 浴用剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、浴用剤組成物に関する。
従来より、入浴時に所望の感触や効果をもたらすべく、様々な組成の浴用剤が開発されている。例えば、メントール等の冷感剤を配合した浴用剤は、夏場にも適した心地よい冷涼感をもたらすことができ、また炭酸塩と有機酸を配合した浴用剤は、これらの成分により発生する炭酸ガスによって、優れた血行促進効果をもたらすことができ、肩こりや腰痛、疲労感等の改善にも大いに寄与し得る。
こうしたなか、浴用剤にミョウバンなる成分を配合すると、入浴時の肌に心地よいサッパリ感を付与できることが知られている。例えば、特許文献1には、ミョウバン等の水溶性アルミニウム塩と水溶性高分子を含有する複合粒子、ポリリン酸又はその塩、及び顔料を含有する入浴剤組成物が開示されており、好適な濁りを呈しつつ、発汗抑制作用や収斂作用により肌にサッパリ感等をもたらすことのできる人工ミョウバン泉の実現を試みている。
特開平5−105622号公報
しかしながら、ミョウバンは、製造時において偏析を起こしやすい上、外部から振動が付与されると固化しやすい性質も持ち合わせているため、他の成分と均一に混合するのは困難な状況にある。また、ミョウバンを配合した浴用剤を浴水に投入した後には、浴槽に溶け残りが生じやすいことも懸念されており、入浴時における良好な肌感触をもバランスよく発揮させるには、依然として改善の余地がある。
したがって、本発明は、硫酸アルミニウムカリウムを含有することで、良好にサッパリ感をもたらしつつ、浴水に投入した後における溶け残りの発生を有効に抑制できる浴用剤組成物に関する。
そこで本発明者は、種々検討したところ、炭酸塩を含有するなか、ミョウバンとも総称される硫酸アルミニウムカリウムの無水物又は水和物と、特定量のメタリン酸ナトリウムとを特定の量比で併用しつつ、さらに特定の界面活性剤も用いることで、サッパリとした肌感触を増強させながら、効果的に溶け残こりを抑制できる浴用剤組成物が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)炭酸塩
(B)硫酸アルミニウムカリウム無水物又は硫酸アルミニウムカリウム水和物
(C)メタリン酸ナトリウム 0.001質量%以上4質量%以下
(D)アニオン界面活性剤、及びノニオン界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上の界面活性剤
を含有し、かつ成分(C)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((C)/(B))が0.01以上1以下である浴用剤組成物に関する。
本発明の浴用剤組成物によれば、入浴時において、肌に硫酸アルミニウムカリウム由来のサッパリ感をもたらすことができるとともに、浴水へ投入した後においても、良好な溶解性を示して溶け残りが生じるのを有効に抑制することができ、優れた使用感を得ることが可能となる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の浴用剤組成物は、成分(A)として、炭酸塩を含有する。かかる成分(A)を含有することにより、浴水へ投入した際に浴水のpHを適度なアルカリ領域へ移行させ、浴水の肌への感触を滑らかなものとすることができる。また、本発明の浴用剤組成物が、さらに後述する成分(E)の有機酸を含有する場合、かかる成分(E)と相まって浴水中に炭酸ガスを発生させ、良好な血行促進効果をもたらすこともできる。
かかる炭酸塩としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、及び炭酸カリウム等から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、より良好な発泡性を付与する観点から、炭酸ナトリウム、及び炭酸水素ナトリウムから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、良好な肌感触をもたらす観点、及び保存安定性の観点から、炭酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムを併用するのがより好ましい。
成分(A)の含有量は、浴水に適度なアルカリ性を付与する観点、及び浴水の肌への感触を滑らかにする観点から、本発明の浴用剤組成物中に、好ましくは10質量%以上であり、より好ましくは15質量%以上であり、さらに好ましくは20質量%以上であり、好ましくは70質量%以下であり、より好ましくは60質量%以下であり、さらに好ましくは50質量%以下である。また成分(A)の含有量は、本発明の浴用剤組成物中に、好ましくは10〜70質量%であり、より好ましくは15〜60質量%であり、さらに好ましくは20〜50質量%である。
本発明の浴用剤組成物は、成分(B)として、硫酸アルミニウムカリウム無水物又は硫酸アルミニウムカリウム水和物を含有する。かかる成分(B)は、一般にカリウムミョウバン(カリミョウバン)とも称されるミョウバンの一種であり、これを含有することにより、入浴中及び入浴後の肌に、サッパリ感を付与することができる。成分(B)の硫酸アルミニウムカリウム水和物としては、例えば硫酸アルミニウムカリウム十二水和物が挙げられる。本発明の浴用剤組成物であれば、後述する成分(C)や成分(D)が相まって、溶け残り発生の抑制効果を高めることができるので、成分(B)の含有量を低く抑えても、サッパリ感を効果的に増強し、高い清涼感をもたらすことができる。
成分(B)の含有量は、入浴中及び入浴後の肌に良好なサッパリ感を付与する観点から、本発明の浴用剤組成物中に、無水物換算で好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上であり、さらに好ましくは1質量%以上であり、またさらに好ましくは1.5質量%以上である。また成分(B)の含有量は、浴水に投入した後における溶け残りの発生を有効に低減する観点から、本発明の浴用剤組成物中に、無水物換算で好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは4質量%以下であり、さらに好ましくは3質量%以下である。そして、成分(B)の含有量は、本発明の浴用剤組成物中に、無水物換算で好ましくは0.1〜5質量%であり、より好ましくは0.5〜5質量%であり、さらに好ましくは1〜4質量%であり、またさらに好ましくは1.5〜3質量%である。
本発明の浴用剤組成物は、成分(C)として、メタリン酸ナトリウムを0.001質量%以上4質量%以下含有する。成分(B)に含まれるアルミニウムは、成分(A)とともに難溶性の複合塩を形成しやすいため、浴水中で溶け残りが生じる要因となり得るところ、かかる成分(C)は、かかる複合塩とともにキレート(メタリン酸アルミニウム)を形成して難溶性の複合塩を可溶化する作用をもたらすので、溶け残りの発生を有効に抑制することができる。また、成分(C)は、その含有量が増大するにつれ、組成物の溶解性は高められる一方で、成分(B)の肌への付着が低減されてしまうおそれがあるものの、本発明の浴用剤組成物であれば、かかる成分(C)を低含有量としつつも、溶け残り発生の抑制効果と成分(B)由来のサッパリ感の発現効果とを有効に両立させることができる。
成分(C)の含有量は、溶け残りの発生を有効に抑制する観点から、本発明の浴用剤組成物中に、0.001質量%以上であって、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、さらに好ましくは0.25質量%である。また成分(C)の含有量は、成分(B)由来のサッパリ感を阻害しない観点から、本発明の浴用剤組成物中に、4質量%以下であって、好ましくは1質量%以下であり、より好ましくは0.5質量%以下である。そして、成分(C)の含有量は、本発明の浴用剤組成物中に、0.001〜4質量%であって、好ましくは0.01〜1質量%であり、より好ましくは0.1〜0.5質量%であり、さらに好ましくは0.25〜0.5質量%である。
成分(C)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((C)/(B))は、溶け残り発生の抑制効果と、成分(B)由来のサッパリ感の付与効果とをバランスよく発揮させる観点から、0.01以上であって、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは0.15以上であり、1以下であって、好ましくは0.7以下であり、より好ましくは0.5以下である。そして、成分(C)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((C)/(B))は、0.01〜1以下であって、好ましくは0.1〜0.7であり、より好ましくは0.15〜0.5である。
一般に、成分(C)は、他の成分の粒子が有する粒径に比べて微細な粒子状を呈していることから、均一な混合が困難な傾向にあり、溶け残り発生の抑制効果が充分に発揮されない場合もあり得る。そのため、成分(C)を他の成分と均一に混合しようとするにあたり、他の成分の粒子が有する粒径と近似させて均一な混合を容易化し、溶け残り発生の抑制効果を有効に発揮させる観点から、適度な粒径を有するよう造粒工程を経ることによって、成分(C)を含む造粒物とし、これを用いるのが好ましい。かかる成分(C)を含む造粒物の平均粒径は、他の成分との均一な混合を容易にする観点、及び溶け残りの発生を効果的に抑制する観点から、好ましくは40〜210μmであり、より好ましくは60〜180μmであり、さらに好ましくは80〜150μmである。
ここで、造粒物の平均粒径とは、JIS K 8801の標準篩(目開き2000〜125μm)を用いて5分間振動させた後、篩目のサイズによる重量分率からメジアン径を算することにより測定される値を意味する。
なお、成分(C)を含む造粒物は、かかる造粒物の溶解性と強度をバランスよく付与する観点から、さらに水溶性バインダーを含むのが好ましい。かかる水溶性バインダーとしては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、及びポリオキシエチレンフェノールエーテルから選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、ポリエチレングリコールが好ましく、GPC(ゲルパーミェーションクロマトグラフィ)により測定される質量平均分子量が7,000〜9,000のポリエチレングリコールがより好ましい。かかる水溶性バインダーを用いる場合、成分(C)を含む造粒物中の水溶性バインダーの含有量は、好ましくは1〜50質量%であり、より好ましくは5〜30質量%である。
さらに、成分(C)を含む造粒物には、成分(C)及び水溶性バインダー以外のその他の成分として、崩壊助剤、酸化防止剤、色素、分散剤等を適宜含有させることもできる。
なお、かかる成分(C)を含む造粒物は、通常の造粒手段、すなわち成分(C)及び必要に応じてその他の成分を混合した後、押出造粒機や転動造粒機にて造粒することにより製造することができる。
本発明の浴用剤組成物は、成分(D)として、アニオン界面活性剤、及びノニオン界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上の界面活性剤を含有する。かかる成分(D)を含有することにより、成分(C)によってキレートが形成されることとも相まって、難溶性の複合塩を可溶化させる作用を増強させ、溶け残りの発生を効果的に抑制することができる。また、成分(D)として、アニオン界面活性剤、又はノニオン界面活性剤のいずれか一方のみを1種又は2種以上用いてもよいが、アニオン界面活性剤及びノニオン界面活性剤の双方の1種以上を組み合わせて2種以上併用するのが好ましい。
成分(D)のアニオン界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸エステル塩;ポリオキシエチレントリデシルエーテル酢酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩;ラウリン酸カリウム等の高級脂肪酸塩;エーテルカルボン酸塩、アルケニルコハク酸塩、N−アシルアミノ酸塩、ロジン酸塩、ナフテン酸塩等のカルボン酸塩;N−アシル−L−グルタミン酸ナトリウム等のアシルアミノ酸塩;硫酸化油、硫酸化モノグリセライド、硫酸化脂肪酸エステル、硫酸化オレフィン等の硫酸エステル塩;アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル塩、アシルイセチオン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩等のスルホン酸塩;アルキルリン酸エステル塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩等のリン酸エステル塩から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、本発明の浴用剤組成物を浴水に投入した際の浴水中での分散性を高め、かつ溶け残り発生の抑制効果を充分に発揮させる観点から、アルキル硫酸エステル塩、エーテルカルボン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、及びポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩がより好ましい。
成分(D)のノニオン界面活性剤としては、例えば、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルケニルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテルから選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、本発明の浴用剤組成物を浴水に投入した際の浴水中での分散性を高め、かつ溶け残り発生の抑制効果を充分に発揮させる観点から、HLB9以上のノニオン界面活性剤が好ましく、HLB9〜11のノニオン界面活性剤がより好ましい。具体的には、例えば、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等が好ましく、ポリオキシエチレンアルキルエーテル及びポリオキシエチレンアルケニルエーテルから選ばれる1種以上のノニオン界面活性剤と、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる1種以上のノニオン界面活性剤を組み合わせることがより好ましい。
ここで、HLBとは、界面活性剤の親水性と疎水性のバランスを表すのに通常使用される値を意味し、当分野において慣用される川上式等の幾つかの計算式により、求めることができる。本発明においては、下記の川上式を採用する。
HLB=7+11.7log(Mw/M0)
Mw:親水基の分子量
M0:疎水基の分子量
成分(D)の含有量は、成分(C)とも相まって溶け残りの発生を有効に抑制する観点から、本発明の浴用剤組成物中に、合計で好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、さらに好ましくは0.5質量%以上である。また成分(D)の含有量は、きしみ感等の発現を防止し、良好な肌感触を確保する観点から、本発明の浴用剤組成物中に、合計で好ましくは3質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下であり、さらに好ましくは1質量%以下である。そして、成分(D)の含有量は、本発明の浴用剤組成物中に、合計で好ましくは0.01〜3質量%であり、より好ましくは0.1〜2質量%であり、さらに好ましくは0.5〜1質量%である。
成分(B)の含有量と成分(D)の含有量との質量比((D)/(B))は、成分(C)によって形成されるキレートととも相まって、溶け残りの発生を効果的に抑制する観点から、好ましくは0.01以上であり、より好ましくは0.1以上であり、さらに好ましくは0.2以上である。成分(B)の含有量と成分(D)の含有量との質量比((D)/(B))は、成分(B)によりもたらされるサッパリ感を良好に保持しつつ、きしみ感等の発現を抑制して良好な肌感触を保持する観点から、好ましくは2以下であり、より好ましくは1.5以下であり、さらに好ましくは0.5以下である。そして、成分(B)の含有量と成分(D)の含有量との質量比((D)/(B))は、好ましくは0.01〜2であり、より好ましくは0.1〜1.5であり、さらに好ましくは0.2〜0.5である。
成分(D)の含有量と成分(C)の含有量との質量比((D)/(C))は、良好なサッパリ感をもたらしつつ、溶け残り発生の抑制効果を高める観点から、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは1以上であり、さらに好ましくは2以上である。また、成分(D)の含有量と成分(C)の含有量との質量比((D)/(C))は、きしみ感等の発現を抑制して良好な肌感触を保持する観点から、好ましくは10以下であり、より好ましくは5以下であり、さらに好ましくは4以下である。そして、成分(D)の含有量と成分(C)の含有量との質量比((D)/(C))は、好ましくは0.1〜10であり、より好ましくは1〜5であり、さらに好ましくは2〜4である。
成分(C)の含有量及び成分(D)の含有量の合計と成分(B)の含有量との質量比({(C)+(D)}/(B))は、成分(B)によりもたらされるサッパリ感を有効に発揮させる観点から、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは0.3以上であり、さらに好ましくは0.5以上である。また、成分(C)の含有量及び成分(D)の含有量の合計と成分(B)の含有量との質量比({(C)+(D)}/(B))は、溶け残りの発生を有効に抑制する観点、及びきしみ感等の発現を抑制して良好な肌感触を保持する観点から、好ましくは2.5以下であり、より好ましくは2以下であり、さらに好ましくは1以下である。そして、成分(C)の含有量及び成分(D)の含有量の合計と成分(B)の含有量との質量比({(C)+(D)}/(B))は、好ましくは0.1〜2.5であり、より好ましくは0.3〜2であり、さらに好ましくは0.5〜1である。
本発明の浴用剤組成物は、さらに有機酸(E)を含有することができる。成分(E)を含有することにより、成分(A)とともに浴水中に炭酸ガスを発生させることが可能となり、良好な温まり感等の効果をもたらすることができる。また成分(E)を含有することにより、成分(A)とともに成分(B)に含まれるアルミニウムと難溶性の複合塩を形成しやすくなるものの、本発明の浴用剤組成物であれば、成分(C)によってかかる複合塩とキレートを形成させ可溶化を促進させることができるので、溶け残り発生の抑制効果を有効に保持することが可能である。かかる有機酸としては、例えば、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、アジピン酸、酒石酸、安息香酸、クエン酸、ピロリドンカルボン酸、サリチル酸、マレイン酸、フタル酸、グルタル酸、及びシュウ酸等から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、保存安定性を確保する観点から、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、アジピン酸、酒石酸、安息香酸、クエン酸、ピロリドンカルボン酸、及びサリチル酸から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、アジピン酸、酒石酸、及びクエン酸から選ばれる1種又は2種以上がより好ましく、フマル酸がさらに好ましい。
成分(E)の含有量は、炭酸ガスを有効に発生させて良好な温浴効果を発揮させる観点から、本発明の浴用剤組成物中に、好ましくは10質量%以上であり、より好ましくは20質量%以上であり、さらに好ましくは30質量%以上であり、好ましくは80質量%以下であり、より好ましくは70質量%以下であり、さらに好ましくは60質量%以下である。また、成分(E)の含有量は、本発明の浴用剤組成物中に、好ましくは10〜80質量%であり、より好ましくは20〜70質量%であり、さらに好ましくは30〜60質量%である。
本発明の浴用剤組成物は、さらに油剤(F)を含有することができる。かかる成分(F)は、成分(D)以外の油性成分であり、また皮膚にしっとり感をもたらす等、肌感触をより高めることができるとともに、成分(F)を含有する場合には、成分(A)とともに発生される炭酸ガスの皮膚への吸着量や浸透量を増加させ、より一層温浴効果の増強を図ることもできる。
かかる成分(F)としては、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソステアリル、アジピン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソノナン酸イソトリデシル、オレイン酸デシル、イソステアリン酸コレステロール等の脂肪酸エステル;
トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリン、トリカプリル酸グリセリル等の脂肪酸トリグリセライド;
大豆油、ヌカ油、ホホバ油、アボガド油、アーモンド油、オリーブ油、カカオ脂、ゴマ油、パーシック油、ヒマシ油、ヤシ油、ミンク油、牛脂、豚脂等の天然油脂、これらの天然油脂を水素添加して得られる硬化油及びミリスチン酸グリセリド、2−エチルヘキサン酸グリセリド等のグリセリド;
流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、スクワラン、スクアレン、ジオクチルシクロヘキサン、ブリスタン等の炭化水素油;
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリン酸、イソステアリン酸等の高級脂肪酸;
ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、コレステロール、2−ヘキシルデカノール等の高級アルコール;
ハッカ油、ジャスミン油、ショウ脳油、ヒノキ油、トウヒ油、リュウ油、テレピン油、ケイ皮油、ベルガモット油、ミカン油、ショウブ油、パイン油、ラベンダー油、ベイ油、クローブ油、ヒバ油、バラ油、ユーカリ油、レモン油、タイム油、ペパーミント油、ローズ油、セージ油等の天然香料成分、及びこれら天然香料成分を加工処理した香料成分;
メントール、シネオール、オイゲノール、シトラール、シトロネラール、ボルネオール、リナロール、ゲラニオール、カンファー、チモール、スピラントール、ピネン、リモネン、テルペン系化合物等の単品香料成分;
シリコーン油等から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
なかでも、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル及びパルミチン酸イソステアリルから選ばれる1種又は2種以上が好ましい。
成分(F)の含有量は、肌感触をより高めつつ、良好な使用感を確保する観点から、本発明の浴用剤組成物中に、好ましくは0.01〜10質量%であり、より好ましくは0.1〜5質量%であり、さらに好ましくは0.5〜3質量%である。
本発明の浴用剤組成物には、その他上記成分以外の成分として、通常浴用剤に用いられる成分を適宜含有させてもよい。かかる成分としては、例えば、上記成分(D)以外の界面活性剤;塩化カリウム、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、塩化アンモニウム、硫酸鉄、リン酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム等の、上記成分(A)及び成分(C)以外の無機塩;ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレンフェノールエーテル、ヒドロキシエチルセルロースのようなセルロース誘導体等の、水溶性バインダー又は水溶性高分子;エタノール、イソプロピルアルコール、等の低級アルコール;ブドウ糖等の賦形剤;生薬等の薬効成分;色素等が挙げられる。
本発明の浴用剤組成物は、常法に従って製造することができ、その形態は粉末、顆粒、粒状、ブリケット錠、錠剤、錠剤と液体の2剤型等、いずれの形態であってもよい。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明する。なお、表中に特に示さない限り、各成分の含有量は質量%を示す。
[実施例1〜12、比較例1〜4]
表1に示す処方にしたがって、各成分を混合した後、打錠して、錠剤型の浴用剤を得た。得られた浴用剤を用い、下記方法にしたがって、浴用剤を浴水に投入した後における溶け残り発生の有無、及び入浴時における肌感触の評価を行った。
結果を表1に示す。
《溶け残り発生の有無》
浴槽に40℃150Lの浴水を入れ、得られた浴用剤を投入して充分に撹拌し、投入後から4分経過した時点での浴底の溶け残りの有無について、下記基準にしたがって評価し、パネラー10名の平均値を評価結果として得た。
5:溶け残りが全くなかった
4:溶け残りがほとんどなかった
3:溶け残りが少々あった
2:溶け残りが少々あり、ザラツキを感じた
1:溶け残りが多量にあり、ザラツキを強く感じた
《肌感触》
浴槽に40℃150Lの浴水を入れ、得られた浴用剤を投入した後、速やかにパネラーを入浴させ、10分間の全身入浴後の際における肌の感触について、下記基準にしたがって評価し、パネラー10名の平均値を評価結果として得た。
5:肌がとてもサッパリとして、心地よい感じがした
4:肌がさっぱりとした
3:肌がややさっぱりとした
2:肌がややきしむように感じた
1:肌がきしむように感じた
Figure 0006617064

Claims (4)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
    (A)炭酸塩
    (B)硫酸アルミニウムカリウム無水物又は硫酸アルミニウムカリウム水和物
    (C)メタリン酸ナトリウム 0.1質量%以上質量%以下
    (D)アニオン界面活性剤、及びノニオン界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上の界面活性剤
    を含有し、かつ成分(C)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((C)/(B))が0.1以上0.7以下であり、成分(D)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((D)/(B))が0.1以上2以下である浴用剤組成物。
  2. さらに、有機酸(E)を含有する請求項1に記載の浴用剤組成物。
  3. 成分(B)の含有量が、無水物換算で0.5質量%以上5質量%以下である請求項1又は2に記載の浴用剤組成物。
  4. 成分(D)の含有量が、合計で0.01質量%以上3質量%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の浴用剤組成物。
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