JP2018131890A - ショベル - Google Patents

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Abstract

【課題】ショベルのオペレータの状態を推定する。【解決手段】生体センサ100a〜100cは、オペレータOPの生体信号S1a〜S1cを測定する。作業種類判定部110は、現在の作業種類S4を判定する。オペレータ状態推定部130は、生体信号S1a〜S1cにもとづく生体情報S5を、作業種類S4と対応付けて保存し、現在の生体情報S5と、現在の作業種類に対応付けて保存された過去の生体情報とを照合し、オペレータOPの現在の状態を推定する。【選択図】図3

Description

本発明は、ショベルに関する。
土木作業に欠かせない建設機械としてショベルがある。ショベルは、走行体、走行体の上に回動自在に取り付けられた旋回体、旋回体に取り付けられたアタッチメントを備える。ショベルの運転者(以下、オペレータという)は、ブーム、アーム、バケットからなるアタッチメントの3軸と、旋回の1軸の操作を組み合わせることで、さまざまな種類の作業を行う。
特開平8−234805号公報
1. ショベルによる作業効率や安全性は、オペレータの心的状態の影響、肉体的状態の影響を強く受ける。心的状態としては、ストレスの有無などが例示され、肉体的状態としては、疲労度などが例示される。ストレスの度合いは、作業の正確性に影響を及ぼしうる。また疲労した状態での作業は、居眠りなどを引き起こす可能性がある。
さらに、心的、肉体的な状態が悪化した状態では、その作業効率の低さから、作業時間が長くなり、さらに心的、肉体的な状態を悪化させるという悪循環に陥る可能性もある。以上のことから、オペレータの状態を推定することは、作業効率の改善、安全性の向上などの観点から有意義である。
2. 図1は、ショベルの操縦席300を示す図である。操縦席300には、オペレータが操作する走行レバー301および操作レバー(ジョイスティック)302,303が設けられる。油圧ショベル等の建設機械には、エンジン始動時や運転者の操縦席への乗降時に、アタッチメントや走行体が、オペレータの意図に反した動作をしないようにゲートロックレバーなどの安全装置が搭載されている。
しかしながら、一旦、ゲートロックレバーがロックされて動作可能となった後は、オペレータの意思とは無関係に、操作レバー302,303や走行レバー301の状態にもとづいて、アタッチメントや走行体が動作する。図1から分かるように、ショベルの各種レバーは、正しい運転姿勢以外の状態では、オペレータの身体の一部が各種レバーに接触してしまい、誤操作を誘発するおそれがある。
あるレバーは、オペレータが足下の荷物を取ろうと屈み込むと接触しうる。またあるレバーは、オペレータが背後の荷物を取ろうと振り返ったり、車体から外部に身を乗り出したときに、引っかかるかもしれない。あるいは、オペレータが気を失うなどして、突発的に操作不能な状態に陥った場合に、レバーに体や頭部があたる可能性もある。
本発明のある態様の例示的な目的のひとつは、作業効率を改善し、または安全性を向上したショベルの提供にある。また本発明のある態様の例示的な目的のひとつは、安全性を向上したショベルの提供にある。
本発明のある態様はショベルに関する。ショベルは、オペレータの状態を監視するセンサを備え、オペレータの状態にもとづいて警告または支援を行う。これにより安全性を高め、あるいは作業効率を高めることができる。
センサは、オペレータの生体信号を測定する生体センサを含んでもよい。ショベルは、現在の作業種類を判定する作業種類判定部をさらに備えてもよい。ショベルは、生体信号と作業種類に基づいて警告または支援を行ってもよい。
この態様によると、生体信号と作業種類にもとづいて、適切な警告または支援を行うことにより、作業効率を改善し、または安全性を向上できる。
ショベルは、作業種類に対応した警告または支援を行ってもよい。
作業種類が旋回であるときに、支援を行うべき状況が発生すると、旋回速度または旋回加速度を、オペレータの操作入力にもとづく値よりも遅くしてもよい。
作業種類が掘削であるときに、支援を行うべき状況が発生すると、アタッチメントの動作を、オペレータの操作入力に応じた動作に比べて緩慢にしてもよい。
ショベルは、生体信号にもとづく生体情報を作業種類と対応付けて保存しておき、現在の生体情報と、現在の作業種類に対応付けて保存された過去の生体情報とを照合し、照合した結果にもとづいて、警告または支援を行うべき状況を判定してもよい。
ショベルは、センサの出力にもとづいて、オペレータに運転を許可すべき状態にあるかを判定し、運転を許可すべきでない状態である場合、ショベルの動作を制限してもよい。これにより安全性を高めることができる。
運転を許可すべき状態にあるかの判定は、オペレータの姿勢にもとづいてもよい。たとえばオペレータが正しい姿勢で着座し、かつ手でレバーを握っている場合に、許可すべき状態としてもよい。
運転を許可すべき状態にあるかの判定は、オペレータの生体情報にもとづいてもよい。オペレータの健康状態、体調(疲労度)、精神状態にもとづいて、運転を許可すべきかを決定してもよい。
本発明のある態様はショベルに関する。ショベルは、オペレータの生体信号を測定する生体センサと、現在の作業種類を判定する作業種類判定部と、現在の生体情報と、生体信号にもとづく生体情報を作業種類に対応付けて保存しておき、現在の作業種類に対応づけて保存された過去の生体情報とを照合し、オペレータの現在の状態を推定するオペレータ状態推定部と、を備える。
この態様によれば、作業種類の判別と生体情報の取得を行い、作業種類ごとに、現在の生体情報を過去の生体情報を照合することにより、オペレータの状態を正確に推定することができる。推定されたオペレータの状態は、作業効率の改善、安全性の向上などに資する。
オペレータの状態は、ストレスの有無あるいはその度合いであってもよい。オペレータの状態は、疲労の有無、あるいは疲労の度合いであってもよい。
ショベルは、オペレータの状態にもとづいて、ショベルの動作を補正する動作補正部をさらに備えてもよい。動作補正部は、オペレータの状態が改善されるように、ショベルの制御パラメータを補正してもよい。
たとえばレバー操作と、旋回体の旋回運動の関係を変化させてもよい。たとえばレバー操作と、ブーム、アーム、バケットシリンダの動きの関係を変化させてもよい。
ショベルは、オペレータの現在の状態を、ショベルの外部に通知する通知部をさらに備えてもよい。これにより、通知を受けた作業現場の責任者は、オペレータに休息を促したり、他のオペレータに交代させることが可能となる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、作業効率を改善し、または安全性を向上できる。
図1は、ショベルの操縦席を示す図である。 建設機械の一例であるショベルの外観を示す斜視図である。 第1の実施の形態に係るショベルの制御ブロック図である。 図3のショベルのオペレータ状態推定のフローチャートである。 オペレータ状態の推定処理を説明する波形図である。 旋回作業と、オペレータの状態の関係を示す図である。 掘削作業と、オペレータの状態の関係を示す図である。 第1実施例に係るショベルを示す図である。 第2実施例に係るショベルを示す図である。 第3実施例に係るショベルを示す図である。 第4実施例に係るショベルを示す図である。 第5実施例に係るショベルを示す図である。 第2の実施の形態に係るショベルの制御ブロック図である。 図13のショベルの動作のフローチャートである。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
(第1の実施の形態)
図2は、建設機械の一例であるショベル1の外観を示す斜視図である。ショベル1は、主として走行体(ロワー、クローラともいう)2と、走行体2の上部に旋回装置3を介して回動自在に搭載された上部旋回体4と、を備えている。
上部旋回体4には、アタッチメント12が取り付けられる。アタッチメント12は、ブーム5と、ブーム5の先端にリンク接続されたアーム6と、アーム6の先端にリンク接続されたバケット10とが取り付けられている。バケット10は、土砂、鋼材などの吊荷を捕獲するための設備である。ブーム5、アーム6、及びバケット10は、それぞれブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9によって油圧駆動される。また、上部旋回体4にはショベル1を操作するオペレータ(運転者)を収容するための運転室4aや、油圧を発生するためのエンジン11といった動力源が設けられている。エンジン11は、例えばディーゼルエンジンで構成される。
図3は、第1の実施の形態に係るショベル1の制御ブロック図である。ショベル1は、生体センサ100、車体センサ40、データ取得部104、作業種類判定部110、メモリ120、オペレータ状態推定部130を備える。生体センサ100は、運転室4a内に取り付けられており、オペレータOPの生体信号Sを測定する。生体信号Sとしては、心拍、血圧、発汗、脳波、眼電位、筋電位などが例示される。ひとつの生体センサ100aは、オペレータOPの頭部に取り付けられており、脳波や眼電位を測定する。生体センサ100aは、ヘルメットに内蔵してもよいし、ヘッドレストに内蔵してもよい。別の生体センサ100bは、レバー26に埋め込まれており、発汗を測定する。別の生体センサ100cは、オペレータOPの手首や胸部に取り付けられており、心拍を測定する。各センサの形状や取り付け位置は限定されず、衣類型のものを利用してもよい。
ショベル1には、車体の挙動を監視するための複数の車体センサ40が設けられる。車体センサ40は、加速度センサや位置センサ、回転センサ、角度センサ、油圧系統の圧力センサなどが例示されるがその限りでない。
データ取得部104は、生体センサ100からの生体信号Sと、車体センサ40の出力Sとを受信し、信号処理可能なデータ形式に変換する。
作業種類判定部110は、現在のショベル1の作業種類を判定する。作業種類は、大きく、掘削、旋回に分類されるが、さらに細分化してもよい。作業種類判定部110は、センサ102の出力Sにもとづく車体情報Sにもとづいて、作業種類Sを判定する。たとえば車体情報Sが、アタッチメント12の非動作状態かつ上部旋回体の回転状態を示すとき、作業種類Sは「旋回状態」であると判定できる。また車体情報Sが、アタッチメント12の動作状態かつ上部旋回体の停止状態を示すとき、作業種類Sは、「掘削状態」であると判定できる。
ショベル1は、生体信号Sと作業種類Sに基づいて、警告または支援を行うように構成される。生体信号Sと作業種類Sを組み合わせることにより、警告または支援を行うべき状況を適切に検出することができる。そして適切な警告または支援を行うことにより、作業効率を改善し、または安全性を向上できる。
一実施例においてショベル1は、生体信号Sにもとづく生体情報Sを、作業種類Sと対応付けて保存しておく。そして現在の生体情報Sと、現在の作業種類Sに対応付けて保存された過去の生体情報Sとを照合し、照合した結果にもとづいて、警告または支援を行うべき状況を判定する。
メモリ120は、生体信号S1a〜S1cにもとづく生体情報Sを、作業種類判定部110が判定した作業種類Sと対応付けて保存する。生体情報Sは、生体信号S1a〜S1cそのものであってもよいし、それらを適切なフォーマットに加工したデータであってもよいし、生体信号S1a〜S1cに演算処理(移動平均、ピーク、フーリエ変換など)を施して得られる2次的なデータ(たとえば平均、振幅、周波数情報、最大値や最小値)であってもよい。生体情報Sはスカラーであってもよいしベクトルであってもよい。
ショベル1は複数のオペレータOPによって共有される場合もある。したがって、メモリ120には、オペレータOPごとに、生体情報を区別して保存することが求められる。オペレータOPの識別には、識別コードの入力、音声認証、指紋認証などを用いることができる。
メモリ120に保存される第1データDxは、第1作業φ(たとえば掘削作業)時において測定された生体情報Sを表し、第2データDyは、第2作業φ(たとえば旋回作業)時において測定された生体情報Sを表す。第1データDxは、過去の第1作業φ時において測定された生体情報Sの履歴情報のデータベースと把握でき、同様に第2データDyは、過去の第2作業φ時において測定された生体情報Sの履歴情報のデータベースと把握できる。
オペレータ状態推定部130は、現在の生体信号Sにもとづく生体情報Sと、現在の作業種類Sに対応付けてメモリ120に保存される過去の生体情報(すなわち第1データDx,第2データDyの一方)とを照合し、オペレータOPの現在の状態Sを推定する。
本実施例において、オペレータOPの状態Sは、(i)オペレータの心的状態、(ii)オペレータの肉体的状態の少なくとも一方、このましくは両方を含む。オペレータの心的状態としてはストレス状態が例示され、肉体的状態としては疲労状態が例示される。生体信号から人間のストレス状態や疲労度などが推定できることが知られており、ここでの推定方法としては公知の技術を用いればよい。生体センサ100の種類は、推定すべき状態に応じて選択すればよい。
なおオペレータOPの状態とは、心的状態や肉体的状態のように具体的なものである必要はなく、最も簡易には、正常か異常かを表すものであってもよいし、あるいは正常(異常)の程度をあらわすものであってもよい。
図3の作業種類判定部110およびオペレータ状態推定部130は、CPUなどのハードウェアと、CPUによって実行されるソフトの組み合わせで実装することができる。メモリ120は、ハードディスクやSSD(Solid State Drive)などで実装できる。
ショベル1はさらに、動作補正部140、通知部150、アラート部160を備える。動作補正部140は、オペレータ状態推定部130が推定したオペレータOPの状態Sにもとづいて、ショベル1の動作を補正する。旋回作業中には、旋回動作が補正され、たとえば旋回モータの制御パラメータが補正される。同様に掘削作業中には、バケットの動作が補正され、たとえばブームシリンダ、アームシリンダ、バケットシリンダの制御パラメータが補正される。
通知部150は、オペレータOPの現在の状態Sを、ショベル1の外部に通知する。通知部150は、無線ユニットを含み、作業場の責任者や管理者が有する別の無線ユニットに、オペレータOPの現在の状態Sを通知する。
アラート部160は、オペレータOPの現在の状態Sにもとづく情報や警報を、オペレータOP自身に提示する。たとえば状態Sが疲労を示す場合、運転室4aに設けられたディスプレイ162に、休憩を促すメッセージを提示してもよい。あるいは運転室4aに設けられたスピーカ164から、休憩を促すメッセージを再生してもよい。オペレータOPが強いストレス下にあると推定される場合、オペレータOPをリラックスさせる音楽をスピーカ164から再生してもよい。その他、警報には、においや振動を用いてもよい。
あるいは、オペレータOPの疲労やストレスの要因が、オペレータOPのショベル1に対する不慣れに起因している場合もあり得る。この場合、ディスプレイ162に、疲労やストレスを軽減することが可能なレバー操作に関するアドバイスを提示してもよい。
以上がショベル1の基本構成である。続いてその動作を説明する。図4は、図3のショベル1のオペレータ状態推定のフローチャートである。
ショベル1による作業が開始すると、生体情報Sおよび車体情報Sが取得される(S100)。車体情報Sにもとづいて、作業種類Sが判定される(S102)。メモリ120には、生体情報Sが作業種類Sと対応付けて保存され、データベースが更新される(S104)。
現在の生体情報Sと、メモリ120に格納される現在の作業種類に対応する生体情報S(Dx,Dyの一方)にもとづいて、現在のオペレータOPの状態S6が推定される(S106)。以上の処理S100〜S106が、作業中繰り返される。
以上がオペレータ状態の推定処理である。
実施の形態に係る推定処理は、以下の知見にもとづいている。すなわち本発明者らは、オペレータOPの生体情報(生体信号)が同じ値(ベクトル)を示しているからといって、オペレータの状態が同一であるとは限らないことを独自に認識した。
たとえばあるオペレータは、旋回作業において掘削作業よりも緊張する(逆もあり得る)。したがって、オペレータが良好な状態(疲労のない状態、ストレスフリーの状態)であったとしても、取得される生体情報は、旋回作業と掘削作業とでは異なることになる。
あるオペレータは、旋回作業中は、疲労していなくても心拍数が上昇する傾向があり、場合によっては、掘削作業中に疲労したときよりも、心拍数が高いことも起こりえる。この場合に、作業種類を区別せずに、生体情報のみでオペレータ状態を推定すると、その精度は著しく低下するであろう。
図5は、オペレータ状態の推定処理を説明する波形図である。ここでは説明の簡潔化のため、生体情報Sを1次元のスカラーとして模式的に示す。期間t〜t、t〜t、t〜tは第1作業φを表し、期間t〜tは第2作業φを表す。
時刻tより前において、オペレータOPの状態は正常である。期間t〜t、t〜tにおいて測定された生体情報Sが累積的にメモリに格納されて、第1作業φに関するデータベースが構築されていく。そしてオペレータOPが正常であるときの生体情報Sの特性(範囲、ベクトルの向きや大きさ)132が決定される。
同様に期間t〜t、t〜tにおいて測定された生体情報Sが累積的にメモリに格納されて、第2作業φに関するデータベースが構築されていく。そしてオペレータOPが正常であるときの生体情報Sの特性(範囲、ベクトルの向きや大きさ)134が決定される。
期間t〜tは第1作業φが行われている。この期間において測定される生体情報S(136)、第1作業φ中の過去の正常時における生体情報(132)と明らかに乖離している。したがって、オペレータOPは正常でないと判定することができる。
本実施の形態によれば、作業種類を判別した上で、同じ作業種類に対応する過去の生体情報の履歴と、現在の生体情報を比較、参照するため、作業種類が生体情報に及ぼす影響を排除することができる。これにより、オペレータ状態を正確に推定できる。
そして、推定されたオペレータの状態にもとづいて、ショベルの動作を補正するにより、作業を支援することができ、オペレータの状態を改善(ストレスの軽減、疲労度の軽減)することができる。オペレータの状態が改善すると、作業効率がアップし、また作業時間も短縮することができる。
また、オペレータ状態をショベルの外部に通知することにより、現場の責任者や管理者が、適切な措置をとることができる。たとえば通知された情報が、オペレータの疲労を示しているとき、作業を停止させて休息させたり、オペレータを交代させるといった措置をとることができ、安全性を高めることができる。
続いて、動作補正部140による補正について説明する。
動作補正部140は、オペレータOPの状態Sが改善されるように、ショベル1の制御パラメータを補正することが望ましい。たとえばオペレータOPが疲労状態にあるときには、旋回速度(旋回角加速度)を抑制することにより、オペレータOPの疲労を軽減できる。
図6は、旋回作業と、オペレータOPの状態の関係を示す図である。このデータは、被験者(オペレータ)がショベルを90度、左旋回させる試行を、7回行った実験結果である。横軸は、旋回角速度ωを2乗したものを時間積分した値であり、縦軸は、左に10°回転したときの旋回角速度ωを表す。縦軸は、旋回開始直後の角速度ωの指標であり、したがって旋回開始時の角加速度の指標といえる。横軸は、90°旋回する間の、平均速度の指標といえる。7回の試行それぞれについて、被験者は、快適であったか不快であったかを回答しており、(i)は、被験者が快適であると感じた試行群を、(ii)は、被験者が不快であると感じた試行群を表す。
原点に近い領域で被験者の不快感は取り除かれており、原点から離れるにしたがって、すなわち平均速度が上がるにしたがって、あるいは、旋回開始直後の角速度が大きくなるにしたがって、不快感が増すという傾向が図6から伺える。
この知見にもとづいて、動作補正部140はオペレータOPが疲労状態あるいはストレス下にある場合に、旋回角加速度あるいは旋回角速度が制限されるように、ショベルの動作パラメータを変更すればよい。
ただし、旋回角速度や旋回角速度を低く制限しすぎると、操作性が悪化して却ってストレスが増えるかもしれない。そこで動作補正部140は、オペレータ状態を常に監視し、良好な状態に近づくように、適応的に制御パラメータを調節するとよい。
図7は、掘削作業と、オペレータOPの状態の関係を示す図である。このデータは、被験者(オペレータ)がショベルを操作しピッチングが発生したときに取得したものである。横軸は横方向加速度(ロール方向)の時間積分値を、縦軸はピッチ角速度の積分値を表す。図中のプロットの付された1〜7の数値は、被験者が回答した操作感(最良が7、最悪が1)を表す。
原点に近づくにしたがい被験者の操作感は高い数値が得られており、原点から離れるにしたがって、すなわち大きなピッチングが発生すると、あるいは大きなロールが発生すると、不快感が増すという傾向が図7から伺える。
この知見にもとづいて、動作補正部140はオペレータOPが疲労状態あるいはストレス下にある場合に、ピッチングが抑制されるように、ショベルの動作パラメータを変更すればよい。ピッチングを抑制するためには、アタッチメントの動作を補正すればよく、具体的には、ブームシリンダ、アームシリンダ、バケットシリンダの動作を緩慢にすればよい。動作を緩慢にするためには、各シリンダのトルクを制限したり、給排油速度を制限することが有効である。
続いて、ショベル1のより詳細な構成を説明する。図8〜図12は、実施の形態の第1実施例から第5実施例に係るショベル1の電気系統および油圧系統のブロック図である。なお、図8〜図12では、機械的に動力を伝達する系統を二重線で、油圧系統を太い実線で、操縦系統を破線で、電気系統を細い実線でそれぞれ示している。なおここでは油圧ショベルについて説明するが、旋回に電動機を用いるハイブリッドショベルにも本発明は適用可能である。
はじめに図8〜図12に共通する構成を説明する。機械式駆動部としてのエンジン11は、油圧ポンプとしてメインポンプ14及びパイロットポンプ15に接続されている。メインポンプ14には、高圧油圧ライン16を介してコントロールバルブ17が接続されている。なお、油圧アクチュエータに油圧を供給する油圧回路は2系統設けられることがあり、その場合にはメインポンプ14は2つの油圧ポンプを含む。本明細書では理解の容易化のため、メインポンプが1系統の場合を説明する。
コントロールバルブ17は、ショベル1における油圧系の制御を行う装置である。コントロールバルブ17には、図2に示した走行体2を駆動するための走行油圧モータ2A及び2Bの他、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9が高圧油圧ラインを介して接続されており、コントロールバルブ17は、これらに供給する油圧(制御圧)をオペレータの操作入力に応じて制御する。
また、旋回装置3を駆動するための旋回油圧モータ21がコントロールバルブ17に接続される。旋回油圧モータ21は、旋回コントローラの油圧回路を介してコントロールバルブ17に接続されるが、油圧回路は示されず、簡略化されている。
パイロットポンプ15には、パイロットライン25を介して操作装置26(操作手段)が接続されている。操作装置26は、走行体2、旋回装置3、ブーム5、アーム6、及びバケット10を操作するための操作手段であり、オペレータによって操作される。操作装置26には、油圧ライン27を介してコントロールバルブ17が接続され、また、油圧ライン28を介して圧力センサ29が接続される。
たとえば操作装置26は、油圧パイロット式の操作レバー26A〜26Dを含む。操作レバー26A〜26Dはそれぞれ、ブーム軸、アーム軸、バケット軸および旋回軸に対応する操作レバーである。実際には、操作レバーは二個設けられ、一方の操作レバーの縦方向、横方向に2軸が、残りの操作レバーの縦方向、横方向に残りの2軸が割り当てられる。また操作装置26は、走行軸を制御するためのペダル(不図示)を含む。
操作装置26は、パイロットライン25を通じて供給される油圧(1次側の油圧)をオペレータの操作量に応じた油圧(2次側の油圧)に変換して出力する。操作装置26から出力される2次側の油圧(制御圧)は、油圧ライン27を通じてコントロールバルブ17に供給されるとともに、圧力センサ29によって検出される。すなわち圧力センサ29の検出値は、操作レバー26A〜26Dそれぞれに対するオペレータの操作入力θCNTを示す。なお図8等において油圧ライン27は1本で描かれているが、実際には左走行油圧モータ、右走行油圧モータ、旋回それぞれの制御指令値の油圧ラインが存在する。
コントローラ30は、ショベルの駆動制御を行う主制御部であり、図3の作業種類判定部110、オペレータ状態推定部130、動作補正部140などの機能が実装される。コントローラ30は、CPU(Central Processing Unit)及び内部メモリを含む演算処理装置で構成され、CPUがメモリに格納された駆動制御用のプログラムを実行することにより実現される。図3の動作補正部140は、動作補正部510として示される。
センサ504は、図3の車体センサ40に相当し、ショベル1の挙動を監視する。
コントローラ30の動作補正部510は、掘削作業中にオペレータOPの異常を検出すると、アタッチメント12の動作を補正する。図8〜図10には、アタッチメント12の動作を補正するための異なる構成例が開示される。
図8は、第1実施例に係るショベル1aを示す。ショベル1aでは、補正対象の少なくともひとつの軸のシリンダへの制御圧を変化させることにより、トルクを低下させる。具体的には図8のショベル1aは、アタッチメント12の補正のために、補正対象の軸に対応する油圧ライン27上に設けられた流量調整弁512をさらに備える。たとえばアーム軸を対象とする補正を行う場合、アーム軸の油圧ライン27上に、流量調整弁512が設けられる。コントローラ30は、流量調整弁512を制御することにより、アームシリンダ8への制御圧を低下させ、アーム軸のトルク(力)を低下させる。
図9は、第2実施例に係るショベル1bを示す。ショベル1bでは、コントローラ30の動作補正部510は、エンジン11の回転数を低下させることにより、アタッチメント12のトルクを低下させる。この場合、制御対象の軸を選択することはできず、ブーム軸、アーム軸、バケット軸のトルク(力)は一様に低下する。
図10は、第3実施例に係るショベル1cを示す。ショベル1cでは、コントローラ30の動作補正部510は、メインポンプ14の出力を低下させることにより、アタッチメント12のトルクを低下させる。この構成でも、ブーム軸、アーム軸、バケット軸のトルク(力)が一様に低下する。
図11は、第4実施例に係るショベル1dを示す。コントロールバルブ17には、圧力調整弁(リリーフ弁)514が取り付けられる。動作補正部510は、オペレータOPの異常状態が判定されると、圧力調整弁514を利用して、制御対象の軸のシリンダ圧をリリーフする。これによりその軸のトルクが低下し、動きを緩慢にすることができる。この構成は、他の構成に比べて遜色のない効果が得られる上に、実装が容易であるという利点を有する。
たとえば圧力センサ516は、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9の各軸のシリンダ圧を監視する。圧力調整弁514は、コントローラ30からの補正指令Sに応じて、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9の各軸のシリンダ圧を独立にリリーフ可能に構成される。シリンダ圧の検出値は、コントローラ30に供給される。動作補正部510は、過剰なシリンダ圧が検出された軸の圧力を圧力調整弁514を用いてリリーフしてもよい。
特定の軸(たとえばアーム軸)を制御対象とする場合、その軸のシリンダ圧をリリーフできるように圧力調整弁514を設けてもよい。
図12は、第5実施例に係るショベル1eを示す図である。ショベル1eは、電磁制御弁31を備える。ここではブーム軸を補正対象とする。非制御対象のアーム軸、バケット軸については、従来のショベルと同様に、操作レバー26B,26Cの傾きによって変化する油圧ライン27b、27cの制御圧によって制御される。
補正対象であるブーム軸のシリンダ7は、電磁制御弁31によって制御される。切換弁(あるいは単なる分岐)32は、パイロットライン25を電磁制御弁31に分岐する。電磁制御弁31の油圧ライン27aの油圧は、ブームシリンダ7の制御に使用される。圧力センサ29は、ブーム軸への操作入力θCNTを検出し、コントローラ30に出力する。そして通常動作中(補正期間以外)においては、コントローラ30は、操作入力θCNTにもとづいて電磁制御弁31を制御する。
なお、図8〜図12に示したショベル1の構成は例示であって、当業者によればその他の構成によっても、必要な補正処理が可能であることが理解される。ここではアタッチメント12の動作を補正する構成を示しているが、旋回モータについても、同様の構成、手段によって補正できる。
以上、第1の実施の形態についていくつかの実施例にもとづいて説明した。本発明は上記実施の形態に限定されず、種々の設計変更が可能であり、様々な変形例が可能であること、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例を説明する。
実施の形態では、データベースを累積的に更新していくものとしたが、正常であるときの生体情報を1回、あるいは複数回測定し、それを基準として固定的に使用してもよい。
実施の形態では、過去の生体情報、すなわちデータベースを保存するメモリがショベル1に搭載される場合を説明したがその限りではなく、メモリは、ショベル1の外部のクラウドサーバーであってもよい。これによりローカルのメモリに比べて、さらに多くの情報量を保存しておくことが可能となる。
また実施の形態では、オペレータの過去の生体情報と現在の生体情報の照合によって、オペレータの状態(つまり、支援や警報を行うべき状況)を判定したがその限りではない。作業毎に標準的な生体情報を規定しておき、現在の生体情報が標準的な生体情報から逸脱した場合に、支援や警報を行うべき状況と判定してもよい。
実施の形態では、車体センサ40の出力Sにもとづいて作業種類を判定したがその限りではなく、操作レバーへの入力を解析することにより、作業種類を判定してもよい。
実施の形態では、生体信号と作業種類の組み合わせにもとづいて、支援や警告を行ったが、生体信号のみ、もしくは生体信号とその他の情報の組み合わせにもとづいて、支援や警告を行ってもよい。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、作業を開始後の支援、警告を説明した。第2の実施の形態では、作業を開始する前の支援、警告について説明する。
図13は、第2の実施の形態に係るショベルの制御ブロック図である。ショベル1Aは、複数のセンサ100,102、データ取得部104、支援部210を備える。
センサ群100は、運転室4a内に取り付けられており、オペレータOPの状態を監視する。センサ群100は、カメラ、脳波計、心電・心拍計、発汗センサ、筋電位センサ、脈拍計、血圧計、眼電位センサの少なくともひとつを含む。センサ100の種類は、測定すべきオペレータの状態に応じて選択すればよい。データ取得部104は、センサ群100からの信号Sと、車体センサ40の出力Sとを受信し、信号処理可能なデータ形式に変換する。
たとえばセンサ群100はカメラ100dを含んでもよい。カメラ100dによって、オペレータOPの姿勢、あるいは目の挙動(視線やまばたき)を監視することができる。
このショベルは、第1の実施の形態と同様に、オペレータOPの状態にもとづいて警告または支援を行う。
支援部210は、センサ群100の出力にもとづいて、オペレータOPに運転を許可すべき状態にあるかを判定する。そして運転を許可すべきでない状態である場合、ショベル1の動作を制限する。また必要に応じてオペレータOPに警告を発してもよい。さらに支援部210は、無線でオペレータOPの状態を外部の管理者や監督に通報してもよい。
「ショベル1の動作を制限する」とは、ショベル1を完全に動作不能な状態にすること、ショベル1を部分的に動作不能にすること、ショベル1を通常時よりも制約した状態で動作可能とすること、などを含む。
支援部210は、オペレータ状態推定部230、判定部240、動作制限部170、通知部150、アラート部160を備える。
一実施例において運転を許可すべき状態にあるかの判定は、オペレータOPの姿勢にもとづいてもよい。オペレータ状態推定部230は、データ取得部104により取得された情報SにもとづいてオペレータOPの姿勢を推定する姿勢推定部232を含む。たとえば、オペレータOPが、着座し、かつ、手でレバーを握っていることを正しい姿勢として、正しい姿勢であることを運転許可の条件としてもよい。
着座していることは、カメラや着座センサ(座圧センサ)の出力にもとづいて検出できる。また両手でレバーを握っていることは、カメラの出力にもとづいて検出できる。あるいはレバーにグリップセンサーを取り付け、グリップセンサーの出力にもとづいて、レバーが握られているかを検出してもよい。
一実施例において、運転を許可すべき状態にあるかの判定は、オペレータOPの生体情報にもとづいてもよく、運転を許可すべき状態は、オペレータOPの体調にもとづいてもよい。オペレータ状態推定部230は、データ取得部104により取得された情報SにもとづいてオペレータOPの体調を推定する体調推定部234を含む。オペレータOPの体調は、疲労、睡眠不足、二日酔い、などが例示される。生体情報として、視線情報、心拍、血圧、発汗、脳波、眼電位、筋電位などを利用することができる。視線情報はカメラで取得できる。体調推定部234は、車体センサ40の出力(もしくは操作レバーへの入力)にもとづいて、アタッチメントの動作を監視し、アタッチメントの動作にもとづいて、オペレータOPの体調を推定してもよい。
判定部240は、オペレータOPの体調や姿勢を示す信号Sにもとづいて、ショベル1Aの動作を制限すべきか否かを判定し、あるいは、どの程度制限すべきかを判定する。たとえば、姿勢が正常であり、かつ体調が良好である場合に、ショベル1Aを通常動作可能としてもよい。また姿勢が異常である場合には、ショベル1Aを動作不能としてもよい。また姿勢が正常であるが、体調が不良である場合には、ショベル1Aの動作(速度や可動範囲)を制限してもよい。
動作制限部170は、判定部240による判定結果にもとづいて、ショベル1Aの動作を制限する。通知部150は、オペレータOPの状態を外部に通知する。アラート部160は、オペレータOPに警告を発する。
以上が第2の実施の形態に係るショベル1Aの構成である。続いてその動作を説明する。図14は、図13のショベル1Aの動作のフローチャートである。はじめに、ショベルのキーがオンされる(S200)。続いてゲートレバーがオンされる(S202)。従来のショベルは、この段階で何の制約もなく動作可能であるが、この実施の形態では、この段階ではショベルは動作不能となっている。
たとえば、ショベル1Aは、電磁比例弁駆動のオイルコントロールバルブを備えてもよい。安全確認前の動作不能な状態は、各種シリンダへの制御信号の伝達をオイルコントロールバルブにおいて遮断あるいは制限することで実現してもよい。
オペレータOPの状態(姿勢や体調)が継続的に監視される(S204)。そして監視結果にもとづいてオペレータOPに運転を許可すべきか判定する(S206)。運転可能と判定した場合(S206のY)、ショベルを動作可能な状態に切りかえる(S208)。具体的には、オイルコントロールバルブの状態を、各種シリンダにレバー操作に応じた制御信号が伝達可能となるように、切りかえてもよい。
ショベル1Aは、ショベルの周囲の状況を監視するカメラをさらに備えてもよい。判定部240は、このカメラの出力にもとづいて、ショベルの可動範囲内、あるいはその近傍の障害物や人の存在の有無を判定する。そして、障害物や人が存在しないことが確認できると、アタッチメントや走行体の動作を可能としてもよい。
運転不能と判定した場合(S206のN)、ショベルの動作不能な状態を維持する(S110)。
この一連の処理は、一旦、ショベルが動作可能となった後も継続される。そして、作業中にオペレータOPの姿勢が不適切になったり、オペレータOPの体調が悪化した場合には、動作不能な状態に戻され、あるいは動作が制限される。
以上がショベル1Aの動作である。ショベル1Aによれば、オペレータOPの状態にもとづいて、運転を許可すべきか否かを判定することにより、安全性を高めることができる。
第1の実施の形態と第2の実施の形態の機能を統合したショベルも、本発明の一態様である。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
1…ショベル、2…走行体、2A,2B…走行油圧モータ、3…旋回装置、4…旋回体、4a…運転室、5…ブーム、6…アーム、7…ブームシリンダ、8…アームシリンダ、9…バケットシリンダ、10…バケット、11…エンジン、12…アタッチメント、14…メインポンプ、15…パイロットポンプ、17…コントロールバルブ、21…旋回油圧モータ、26…操作装置、510…動作補正部。

Claims (12)

  1. オペレータの状態を監視するセンサを備え、
    前記オペレータの状態にもとづいて警告または支援を行うことを特徴とするショベル。
  2. 前記センサは、前記オペレータの生体信号を測定する生体センサを含み、
    前記ショベルは、現在の作業種類を判定する作業種類判定部をさらに備え、前記生体信号と前記作業種類に基づいて警告または支援を行うことを特徴とする請求項1に記載のショベル。
  3. 前記作業種類に対応した前記警告または前記支援を行うことを特徴とする請求項2に記載のショベル。
  4. 前記作業種類が旋回であるときに、前記支援を行うべき状況が発生すると、旋回速度または旋回加速度を、前記オペレータの操作入力にもとづく値よりも遅くすることを特徴とする請求項2または3に記載のショベル。
  5. 前記作業種類が掘削であるときに、前記支援を行うべき状況が発生すると、アタッチメントの動作を、前記オペレータの操作入力に応じた動作に比べて緩慢にすることを特徴とする請求項2または3に記載のショベル。
  6. 前記生体信号にもとづく生体情報を前記作業種類と対応付けて保存しておき、現在の前記生体情報と、現在の前記作業種類に対応付けて保存された過去の前記生体情報とを照合し、照合した結果にもとづいて、前記警告または前記支援を行うべき状況を判定することを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載のショベル。
  7. 前記センサの出力にもとづいて、前記オペレータに運転を許可すべき状態にあるかを判定し、運転を許可すべきでない状態である場合、前記ショベルの動作を制限することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のショベル。
  8. 前記運転を許可すべき状態にあるかの判定は、前記オペレータの姿勢にもとづくことを特徴とする請求項7に記載のショベル。
  9. 前記運転を許可すべき状態にあるかの判定は、前記オペレータの体調にもとづくことを特徴とする請求項7または8に記載のショベル。
  10. オペレータの生体信号を測定する生体センサと、
    現在の作業種類を判定する作業種類判定部と、
    前記生体信号にもとづく生体情報を前記作業種類と対応付けて保存しておき、現在の前記生体情報と、現在の前記作業種類に対応付けて保存された過去の前記生体情報とを照合し、前記オペレータの現在の状態を推定するオペレータ状態推定部と、
    を備えることを特徴とするショベル。
  11. 前記オペレータの状態にもとづいて、前記ショベルの動作を補正する動作補正部をさらに備えることを特徴とする請求項10に記載のショベル。
  12. 前記オペレータの現在の状態を、前記ショベルの外部に通知する通知部をさらに備えることを特徴とする請求項10または11に記載のショベル。
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