JP2017158841A - 作業機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業機械を操作するオペレータのストレス状態を分析するためのデータを、作業を中断することなく取得することが可能な作業機械を提供する。【解決手段】中立位置から前後左右に操作される一対の操作レバーが、オペレータに握られて操作される。一対の前記操作レバーの少なくとも一方に脈波センサが組み込まれている。【選択図】図3

Description

本発明は、オペレータが操作レバーを握って操作を行う作業機械に関する。
作業を行っている人の疲れの程度(ストレス状態)を表す指標として、自律神経状態の種々の指標が用いられる。例えば、心拍間隔(RRI)を計測してストレス状態を分析する装置が市販されている。ショベル等の作業機械を操作するオペレータのストレス状態を計測するには、一旦作業を中断し、オペレータの心拍間隔等を計測しなければならない。農用作業車のオペレータの腕に疲労検出センサを取り付けて、脈拍の乱れや血圧等を検出する発明が特許文献1に開示されている。
特開2008−56023号公報
本発明の目的は、作業機械を操作するオペレータのストレス状態を分析するためのデータを、作業を中断することなく取得することが可能な作業機械を提供することである。
本発明の一観点によると、
オペレータに握られて、中立位置から前後左右に操作される一対の操作レバーと、
一対の前記操作レバーの少なくとも一方に組み込まれた脈波センサと
を有する作業機械が提供される。
オペレータが操作レバーを握って作業機械の操作をしている状態で、脈波センサがオペレータの脈波を検出する。従って、作業を中断することなく、オペレータの脈波を検出することができる。脈波データから、オペレータのストレス状態を分析することが可能である。
図1は、実施例による作業機械の側面図、及び管理端末の斜視図である。 図2A及び図2Bは、それぞれ実施例による作業機械の座席及び操作レバーの平面図及び側面図である。 図3Aは、実施例による作業機械の左側の操作レバーの側面図であり、図3Bは、変形例による作業機械の左側の操作レバーの側面図である。 図4は、実施例による作業機械の、脈波データの処理に関わる部分のブロック図である。 図5は、他の実施例による作業機械の左側の操作レバーの側面図である。 図6A及び図6Bは、それぞれ、さらに他の実施例による作業機械の左側の操作レバーの側面図及び断面図である。 図7A及び図7Bは、それぞれ、さらに他の実施例による作業機械の左側の操作レバーの側面図及び断面図である。 図8Aは、さらに他の実施例による作業機械の操作レバーの、内側から見た側面図であり、図8Bは、外側から見た側面図である。 図9は、さらに他の実施例による作業機械の操作レバー及び座席の背面図である。 図10は、さらに他の実施例による作業機械の操作レバーの側面図である。 図11A〜図11Cは、さらに他の実施例による作業機械の操作レバーの背面図である。 図12は、さらに他の実施例による作業機械の操作レバーの側面図である。 図13Aは、さらに他の実施例による作業機械のキャビン内の概略側面図であり、図13Bは、操作レバーの斜視図である。 図14は、さらに他の実施例による作業機械のブロック図である。
図1〜図4を参照して、実施例による作業機械について説明する。
図1に、実施例による作業機械の側面図、及び管理端末の斜視図を示す。まず、実施例による作業機械について説明する。下部走行体10に上部旋回体11が旋回可能に搭載されている。上部旋回体11に、掘削対象物を掘削する作業要素15が搭載されている。作業要素15は、上部旋回体11に揺動可能に連結されたブーム12、ブーム12の先端に揺動可能に連結されたアーム13、アーム13の先端に揺動可能に連結されたバケット14を含む。なお、バケット14に替えて、他の先端アタッチメントが取付けられる場合もある。
ブーム12は、ブームシリンダ16によって上下方向に駆動される。アーム13は、アームシリンダ17によって駆動されることにより、ブーム12に対して開閉動作を行う。バケット14は、バケットシリンダ18によって駆動されることにより、アーム13に対して開閉動作を行う。ブームシリンダ16、アームシリンダ17、及びバケットシリンダ18には、油圧アクチュエータ(油圧シリンダ)が用いられる。
上部旋回体11にキャビン30が搭載されている。キャビン30内に操作レバー31、出力装置32、及び座席33が配置されている。オペレータが座席33に着座して、操作レバー31を操作する。オペレータに対する操作情報、警報等が出力装置32に表示される。上部旋回体11に、さらに、通信装置35が搭載されている。作業機械は、通信装置35を通して管理端末90と通信を行なう。通信装置35と管理端末90との間の通信には、公衆通信網、無線LAN、近距離無線通信等を用いることができる。
図2Aに、座席33及び操作レバー31の平面図を示す。座席33の座面の両側に、それぞれ一対の肘掛34が配置されている。一対の操作レバー31が、座席33の両側で、かつ肘掛34の前方に一つずつ配置されている。操作レバー31の各々は、座席33に着座したオペレータによって握られて、中立位置から前後方向、及び左右方向に操作される。一対の操作レバー31の前後及び左右への操作は、それぞれブーム12の上下動操作、アーム13の開閉操作、バケット14の開閉操作、及び上部旋回体11の旋回操作に対応する。オペレータの握りやすさ、操作のしやすさを考慮して、操作レバー31は、中立位置のときに、内側、すなわち一対の操作レバー31同士が近づく方向にやや傾斜している。
図2Bに、座席33、肘掛34、及び操作レバー31の側面図を示す。肘掛34は、オペレータが座席33に自然な姿勢で着座したときに、前腕を載せることができる高さに配置されている。操作レバー31は、オペレータが前腕を肘掛34に載せて、手首を肘掛34から浮かせることなく、横方向から握ることができる位置に配置されている。
図3Aに、左側の操作レバー31の内側から見た側面図を示す。操作レバー31の側面に脈波センサ40が組み込まれている。脈波センサ40には、例えば光電式反射型センサを用いることができる。オペレータが操作レバー31を握ると、オペレータの手のひら、または指の一部が、脈波センサ40に接触する。これにより、脈波センサ40は、操作中のオペレータの脈波を検出することができる。
操作レバー31は、その先端に、下方の部分に対して相対的に膨らんだノブ31Aを有する。座席33(図2B)に着座したオペレータは、前腕を肘掛34に載せ、手首が肘掛34から浮いていない状態で操作レバー31の細い部分を握る場合が多い。オペレータの親指が脈波センサ40に接触しやすくするために、脈波センサ40を、相対的に細い部分の長さ方向の中間位置よりもノブ31A側に配置することが好ましい。
脈波センサ40が、信号線46を介して制御装置50に接続されている。脈波センサ40で検出された脈波データが、信号線46を経由して制御装置50に送信される。信号線46の、脈波センサ40側の一部分は、操作レバー31の内部に収容されている。
図3Bに示すように、脈波センサ40から制御装置50に、無線通信によって脈波データを送ってもよい。この変形例においては、無線送信回路47が操作レバー31の内部に収容されている。無線送信回路47は、脈波センサ40で検出された脈波データを制御装置50に無線送信する。制御装置50は、無線送信回路47から送信された無線信号を受信する受信回路58を含む。
オペレータが操作レバー31を握って操作しているときは、操作レバー31に対してオペレータの手はほとんど移動せず、操作レバー31の特定の領域にオペレータの手のひら及び指が接触する。特に、オペレータの親指が安定して操作レバー31に接触する傾向が高い。このため、オペレータが操作レバー31を握った時に、親指の基節(第1関節と第2関節との間)が接触する位置に、脈波センサ40を配置することが好ましい。具体的には、脈波センサ40は、操作レバー31の内側を向く側面に配置することが好ましい。
図2B、図3A、図3Bでは、左側の操作レバー31に脈波センサ40を組み込んだ例を示したが、右側の操作レバー31に脈波センサ40を組み込んでもよいし、両方の操作レバー31にそれぞれ脈波センサ40を組み込んでもよい。
図4に、実施例による作業機械の、脈波データの処理に関わる部分のブロック図を示す。脈波データの処理は、制御装置50の中央処理ユニット(CPU)が処理プログラムを実行することによって実行される。
脈波センサ40によって検出された脈波の脈波データが制御装置50に入力される。制御装置50は、脈波センサ40で得られた脈波データから、オペレータの自律神経機能を評価する評価指標として用いられる種々の指標値を算出する。具体的には、制御装置50は、脈波データから心拍間隔(RRI)を算出する。通常は、心拍数と脈拍数とが同一であるため、本明細書において、脈波データから得られる脈拍数(脈波間隔)が、心拍数(心拍間隔)と同一であるとして自律神経機能の分析を行う。心拍間隔の時系列データの波形に基づいて、自律神経機能の評価指標として利用される種々の指標値(以下、ストレス指標値という。)を検出する。ストレス指標値として、例えば、心拍間隔の時間変化、心拍間隔の標準偏差(SDNN)等を用いることができる。
その他に、制御装置50は、心拍間隔の時系列データ波形を周波数解析して得られる低周波数域パワーLFと高周波数域パワーHFとの比(LF/HF)を、ストレス指標値として用いることも可能である。
制御装置50は、算出されたストレス指標値を、予め決められている許容範囲と比較する。ストレス指標値が許容範囲から外れた場合、オペレータにストレスが蓄積されていると判定することができる。この場合、制御装置50は、出力装置32を通して、オペレータにストレスが蓄積されていることを、音声出力、画像表示等により知らせる。さらに、制御装置50は、通信装置35を介して、管理端末90(図1)に、オペレータのストレスが高まっていることを通知する信号を送信する。管理端末90は、この信号を受信すると、作業機械の機体番号、オペレータの氏名等を表示することにより、管理者に対して、オペレータのストレスが高まっていることを通知する。
次に、上記実施例の優れた効果について説明する。実施例においては、オペレータが作業機械を操作している間に、リアルタイムでオペレータの脈波を検出することができる。得られた脈波の分析を行なうことにより、リアルタイムでオペレータのストレス状態を分析することが可能である。脈波センサ40が操作レバー31に組み込まれているため、オペレータは、脈波センサ等を組み込んだウェアラブルセンサ等を装着する必要がない。
オペレータに蓄積されたストレスが高くなった場合、オペレータは、出力装置32からの出力情報に基づいて、自分の現在のストレス状態を知ることができる。出力装置32からの出力情報は、休憩を取るか否かの判断材料として利用することができる。
管理者は、管理端末90(図1)に表示される情報に基づいて、オペレータのストレス状態を知ることができる。この情報に基づいて、オペレータの交替等の判断を行なうことができる。
リアルタイムに算出されたストレス指標値を、その時点の作業機械の状態、天候、作業環境、オペレータの体調等と関連付けてデータベース化することができる。このデータベースは、オペレータへのストレスの蓄積が少ない作業機械の開発に利用することが可能である。
次に、図5〜図13A、図13Bを参照して、複数の他の実施例による作業機械について説明する。以下、図1〜図4に示した実施例との相違点について説明し、共通の構成については説明を省略する。
図5に、他の実施例による作業機械の左側の操作レバー31の側面図を示す。図5に示した実施例では、操作レバー31の、オペレータの指が当たる位置に窪み41が設けられている。窪み41の内面に脈波センサ40が配置されている。図5では、左側の操作レバー31が示されており、オペレータの左手の親指が当たる位置に窪み41が設けられている。右側の操作レバー31にも、同様に窪みが設けられており、窪みの内面に脈波センサ40が配置されている。
窪み41は、操作レバー31を握った指の長さ方向に長い形状を有する。従って、窪み41は、溝と呼ぶこともできる。窪み41を幅方向に切断した断面において、窪み41の内面の曲率は、窪み41の両側の操作レバー31の側面の曲率より大きい。窪み41の内面の曲率、及び深さは、オペレータの指を収容するのに適度な大きさにされている。
操作レバー31に窪み41が設けられていると、オペレータが窪み41に親指を当てて操作レバー31を握るように誘引される。このため、脈波センサ40による脈波検出の安定性を高めることができる。
図5では、オペレータの親指が当たる位置に窪み41が設けられている例を示したが、その他の少なくとも1本の指が当たる位置に窪み41を設けてもよい。さらに、親指から小指までの複数の指が当たる位置に、それぞれ窪みを設けてもよい。
図6Aに、さらに他の実施例による作業機械の左側の操作レバー31の側面図を示し、図6Bに、操作レバー31を握ったときの親指と交差する断面図を示す。本実施例では、脈波センサ40として、光電式透過型センサが用いられる。脈波センサ40の発光部40Aと受光部40Bとが分離されている。右側の操作レバー31の構成も、左側の操作レバー31の構成と同様である。
オペレータの親指が当たる位置に窪み41が設けられている。発光部40Aと受光部40Bとが、窪み41の内面のうち相互に対向する領域に配置されている。オペレータが操作レバー31を握ると、オペレータの親指42が、発光部40Aから受光部40Bに至る光の経路と交差する。親指42を透過する光により、脈波を検出することができる。
図7Aに、さらに他の実施例による作業機械の操作レバー31の側面図を示し、図7Bに断面図を示す。本実施例では、脈波センサ40が配置された部分が、その周囲の表面から突出している。脈波センサ40自体が、その周囲の表面から突出した構成としてもよい。
オペレータは、脈波センサ40の位置を視覚によって確認することなく、指の触覚によって確認することができる。さらに、脈波センサ40に親指42が接触すると、親指42が突出部によって圧迫されるため、脈波センサ40と親指42との密着性を高めることができる。これにより、脈波を安定して検出することが可能になる。なお、脈波センサ40が配置された突出部分を、親指以外の他の指が当たる箇所に配置してもよい。
図8Aに、さらに他の実施例による作業機械の左側の操作レバー31の側面図を示す。図8Aに示した実施例では、操作レバー31の内側を向く側面に、操作レバー31の長手方向に沿って複数の脈波センサ40が配置されている。複数の脈波センサ40を配置することにより、オペレータごとに操作レバー31を握る位置が異なっても、安定して脈波を検出することができる。
図8Bに示すように、操作レバー31の外側を向く側面、言い換えると、人差し指から小指までの4本の指が当たる位置に対応して、複数の脈波センサ40を配置してもよい。親指で脈波を検出できない場合でも、他の指で脈波を検出することが可能である。これにより、脈波検出の安定性をより高めることができる。
図9に、さらに他の実施例による作業機械の操作レバー31の背面図を示す。座席33の両側に、それぞれ操作レバー31が配置されている。一対の操作レバー31が中立位置にあるとき、操作レバー31は内側に傾斜している。本実施例においては、脈波センサ40が、外側の斜め上方を向く表面に配置されている。
オペレータが、操作レバー31を握る手を脱力すると、内側の側面の斜め下方を向く表面に当たっている親指が、操作レバー31の表面から離れてしまう場合がある。この場合でも、手に作用する重力によって、外側の斜め上方を向く表面には、オペレータの手が接触している可能性が高い。外側の斜め上方を向く表面に脈波センサ40を配置することにより、オペレータが脱力したときにも、脈波検出の安定性を高めることができる。
図10に、さらに他の実施例による作業機械の左側の操作レバー31の側面図を示す。オペレータによっては、操作レバー31の細い部分を横から握るのではなく、ノブ31Aを上から握る場合もある。本実施例においては、オペレータがノブ31Aを上から握ったときに、親指または他の指が当たる位置に脈波センサ40が配置されている。なお、図3Aに示した実施例の場合と同様に、細い部分にも脈波センサ40が配置されている。
本実施例においては、オペレータが操作レバー31のノブ31Aを上から握って操作している場合でも、安定して脈波を検出することができる。
図11Aに、さらに他の実施例による作業機械の操作レバー31の左側の背面図を示す。操作レバー31の内側を向く側面に、移動部材43が取付けられている。移動部材43は、案内機構44によって操作レバー31の長さ方向に移動可能に支持されている。さらに、案内機構44は、移動部材43に、下方に向かう力を付与している。オペレータが操作レバー31を握っていない状態では、移動部材43は、可動範囲の最下端に位置する。移動部材43の下方を向く面に脈波センサ40が取付けられている。
オペレータが操作レバー31を握るときには、図11Bに示すように、まず親指42を移動部材43の下方を向く面に接触させる。その後、図11Cに示すように、自分の握りやすい位置まで親指42を上昇させる。このとき、移動部材43も親指42に追随して上昇する。このように、移動部材43は、オペレータの手に接触し、オペレータの握る位置に応じて移動する。
移動部材43の下方を向く面に取付けられた脈波センサ40は、オペレータが操作レバー31を握った状態で、オペレータの手に接触する。このため、オペレータの握る位置に依存することなく、脈波センサ40をオペレータの手に接触させることができる。また、移動部材43には、下方に向かう力が付与されているため、操作中にオペレータの手が上下方向に微妙に移動しても、脈波センサ40が安定してオペレータの手に接触する。これにより、脈波検出の安定性を高めることができる。
図12に、さらに他の実施例による作業機械の左側の操作レバー31の側面図を示す。本実施例においては、脈波センサ40が案内機構45によって、操作レバー31の長さ方向に移動可能に支持されている。案内機構45は、移動可能範囲内の任意の位置に、脈波センサ40を一時的に固定することができる。
オペレータは、操作レバー31を握る前に、操作レバー31の握りやすい位置を握ったときの親指の位置に、脈波センサ40を移動させて固定する。これにより、オペレータごとの握り位置のばらつきに依存することなく、脈波センサ40を安定してオペレータの手に接触させることができる。
図13Aに、さらに他の実施例による作業機械のキャビン30(図1)内の概略側面図を示す。座席33の両側(図13Aにおいて紙面の手前側と奥側)にそれぞれ操作レバー31が配置されており、座席33の前方に一対の走行レバー36が配置されている。走行レバー36を前後に操作することにより、下部走行体10の走行操作が行われる。具体的には、左右のクローラが前進方向または後退方向へ駆動される。
図13Bに、走行レバー36の斜視図を示す。一対の走行レバー36は、それぞれ上端に設けられた握り部37を有する。一対の握り部37に、それぞれ脈波センサ48が組み込まれている。脈波センサ48は、オペレータが握り部37を握った時に、オペレータの手のひら、または指が当たる位置に配置されている。図13Bでは、オペレータの親指が当たる位置に脈波センサ48が配置されている例を示している。
オペレータは、下部走行体10を駆動するとき、操作レバー31から手を離して走行レバー36の握り部37を握る。本実施例では、オペレータが下部走行体10に対する操作を行っているときでも、脈波を検出することができる。
次に、図14を参照して、さらに他の実施例について説明する。
図14に、本実施例による作業機械のブロック図を示す。エンジン68から出力される動力により、メインポンプ69が駆動される。メインポンプ69から吐出された作動油が、コントロールバルブ70に供給される。コントロールバルブ70は、制御装置50からの指令に基づいて、作動油を、複数の油圧アクチュエータに分配する。複数の油圧アクチュエータには、ブームシリンダ16、アームシリンダ17、バケットシリンダ18、旋回油圧モータ80、右走行油圧モータ81、左走行油圧モータ82が含まれる。旋回油圧モータ80は、上部旋回体11(図1)を旋回させる。右走行油圧モータ81及び左走行油圧モータ82は、それぞれ下部走行体10の右及び左のクローラを駆動する。
制御装置50は、操作量検出部51、ストレス状態判定部52、パイロット圧指令生成部54、ポンプ馬力指令生成部55、及びエンジン回転数指令生成部56を含む。これら各部の機能は、中央処理ユニット(CPU)が処理プログラムを実行することによって実現される。
操作レバー31及び走行レバー36から、それぞれレバー操作量を表す信号S1及びS2が、制御装置50の操作量検出部51に入力される。走行レバー36によって、下部走行体10(図1)の左右のクローラに対する操作が行われる。操作量検出部51は、入力された信号S1及びS2に基づいて操作量データD1を生成する。
脈波センサ40によって検出された脈波の脈波データS3が制御装置50のストレス状態判定部52に入力される。ストレス状態判定部52は、図4を参照して説明した制御装置50と同様の処理を行う。
さらに、ストレス状態判定部52は、算出されたストレス指標値に基づいて、ショベルの動作の感度を指令するための感度データ(作業機械の制御パラメータ)D2を生成する。この感度データD2は、パイロット圧指令生成部54、ポンプ馬力指令生成部55、及びエンジン回転数指令生成部56に与えられる。
パイロット圧指令生成部54は、操作量データD1と感度データD2とに基づいて、パイロット圧指令信号S4を生成する。パイロット圧指令信号S4は、油圧アクチュエータごとに生成される。
パイロット圧制御弁60が、パイロット圧指令信号S4を受けて、1次側パイロット圧(パイロットポンプの吐出圧)を2次側パイロット圧に変換することにより、油圧信号P3を生成する。制御回路61が、油圧信号P3に基づいて、コントロールバルブ70の開度を制御する。これにより、各油圧アクチュエータに供給される作動油の流量が制御される。すなわち、各油圧アクチュエータに供給される作動油の流量は、感度データD2に依存する。
エンジン回転数指令生成部56は、操作量データD1と感度データD2とに基づいて、エンジン回転数指令信号S5を生成する。エンジンコントロールユニット67が、エンジン回転数指令信号S5を受けて、エンジン68の回転数が指令値に近づくように、エンジン68を制御する。すなわち、エンジン回転数は感度データD2に依存する。
ポンプ馬力指令生成部55は、操作量データD1と感度データD2とに基づいて、馬力制御信号S6を生成する。馬力制御弁64が、馬力制御信号S6を受けて、1次側パイロット圧を2次側パイロット圧に変換することにより、メインポンプ69の馬力制御に用いられる油圧信号P5を生成する。ここで、「馬力制御」とは、メインポンプ69の入力馬力がエンジン68の出力馬力を超えないようにメインポンプ69の入力馬力を調整する制御を意味する。制御回路65が、油圧信号P5を受けて、メインポンプ69の斜板傾転角を制御する。これにより、メインポンプ69の1回転当たりの吐出量を増減させることができる。すなわち、メインポンプ69の1回転当たりの吐出量は、感度データD2に依存する。
上述のように、感度データD2は、操作量データD1の大きさ(操作レバー31の操作量)に対する各アクチュエータの応答特性を規定する。感度データD2が異なると、各アクチュエータの応答特性が変化する。制御装置50は、オペレータのストレス状態に応じて、操作レバー31の操作量に対する各種アクチュエータの応答特性を変更することができる。
次に、図14に示した実施例の優れた効果について説明する。制御装置50のストレス状態判定部52は、ストレス指標値、すなわちオペレータのストレスの蓄積量に応じて感度データD2を調整することができる。このため、オペレータの現時点のストレス状態に応じて、各アクチュエータの応答特性を適度な特性に設定することができる。オペレータのストレス状態と、適度な応答特性との関係は、種々の評価実験を行なうことにより決定することができる。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
10 下部走行体
11 上部旋回体
12 ブーム
13 アーム
14 バケット(先端アタッチメント)
15 作業要素
16 ブームシリンダ
17 アームシリンダ
18 バケットシリンダ
30 キャビン
31 操作レバー
31A ノブ
32 出力装置
33 座席
34 肘掛
35 通信装置
36 走行レバー
37 握り部
40 脈波センサ
40A 発光部
40B 受光部
41 窪み
42 親指
43 移動部材
44、45 案内機構
46 信号線
47 無線送信回路
48 脈波センサ
50 制御装置
51 操作量検出部
52 ストレス状態判定部
54 パイロット圧指令生成部
55 ポンプ馬力指令生成部
56 エンジン回転数指令生成部
60 パイロット圧制御弁
61 制御回路
64 馬力比例弁
65 制御回路
67 エンジンコントロールユニット
68 エンジン
69 メインポンプ
70 コントロールバルブ
80 旋回油圧モータ
81 右走行油圧モータ
82 左走行油圧モータ
90 管理端末

Claims (16)

  1. オペレータに握られて、中立位置から前後左右に操作される一対の操作レバーと、
    一対の前記操作レバーの少なくとも一方に組み込まれた脈波センサと
    を有する作業機械。
  2. 前記操作レバーの、オペレータの少なくとも1本の指が当たる位置に窪みが設けられており、
    前記脈波センサは、前記窪みの内面に配置されている請求項1に記載の作業機械。
  3. 前記脈波センサは、光電式反射型センサである請求項2に記載の作業機械。
  4. 前記脈波センサは、発光部と受光部とを含む光電式透過型センサであり、前記発光部と前記受光部とが、前記窪みの内面のうち相互に対向する領域に配置されている請求項2に記載の作業機械。
  5. さらに、前記操作レバーの少なくとも一方に、複数の前記脈波センサが組み込まれており、複数の前記脈波センサは、前記操作レバーを握るオペレータの手の指の位置に対応して配置されている請求項1に記載の作業機械。
  6. 前記脈波センサが配置された部分または前記脈波センサが、前記操作レバーの周囲の表面から突出している請求項1または5に記載の作業機械。
  7. 前記操作レバーは、先端に下方の部分に対して相対的に膨らんだノブを含み、
    前記脈波センサは、前記ノブより下方の相対的に細い部分の中間位置よりも前記ノブ側の領域に配置されている請求項1乃至6のいずれか1項に記載の作業機械。
  8. 前記操作レバーは、前記操作レバーを握るオペレータの手に接触して、握る位置に応じて移動する移動部材を含み、
    前記脈波センサは、前記移動部材に組み込まれている請求項1に記載の作業機械。
  9. さらに、前記脈波センサを前記操作レバーに対して移動可能に支持し、移動可能範囲内の任意の位置に一時的に固定することが可能な案内機構を有する請求項1に記載の作業機械。
  10. さらに、オペレータが着座する座席を有し、
    一対の前記操作レバーは、前記座席の左右に配置されており、
    前記脈波センサは、前記操作レバーの内側を向く側面に配置されている請求項1乃至7のいずれか1項に記載の作業機械。
  11. さらに、オペレータが着座する座席を有し、
    一対の前記操作レバーは、中立位置において内側に傾斜しており、少なくとも1つの前記脈波センサは、前記操作レバーの外側の斜め上方を向く側面に配置されている請求項1乃至7のいずれか1項に記載の作業機械。
  12. さらに、
    オペレータが着座する座席と、
    前記座席の両側にそれぞれ配置された肘掛と
    を有し、
    一対の前記操作レバーは、オペレータが前記肘掛に前腕を載せた状態で、手首を前記肘掛から浮かせることなく手で握ることができる位置に配置されている請求項1乃至9のいずれか1項に記載の作業機械。
  13. さらに、前記脈波センサで検出された脈波データに基づいて、前記座席に着座しているオペレータの自律神経機能を評価する指標値を算出する制御装置を有する請求項12に記載の作業機械。
  14. さらに、前記脈波センサと前記制御装置とを接続する信号線を有し、前記信号線の、前記脈波センサ側の一部分は、前記操作レバーの内部に収容されている請求項13に記載の作業機械。
  15. さらに、前記操作レバーの内部に収容され、前記脈波センサで検出された脈波データを無線送信する無線送信回路を有し、
    前記制御装置は、前記無線送信回路から送信された無線信号を受信する受信回路を有する請求項13に記載の作業機械。
  16. さらに、
    下部走行体と、
    前記下部走行体に旋回可能に搭載された上部旋回体と、
    前記上部旋回体に揺動可能に取り付けられたブームと、
    前記ブームに揺動可能に取り付けられたアームと、
    前記アームに揺動可能に取り付けられた先端アタッチメントと、
    前記上部旋回体、前記ブーム、前記アーム、及び前記先端アタッチメントを駆動するアクチュエータと、
    オペレータに握られて、前記下部走行体の走行操作を行う走行レバーと、
    前記走行レバーに組み込まれた他の脈波センサと
    を有し、
    一対の前記操作レバーによって、前記ブームに対する操作、前記アームに対する操作、前記先端アタッチメントに対する操作、及び前記上部旋回体に対する旋回操作が行われる請求項13乃至15のいずれか1項に記載の作業機械。
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