JP2018128339A - 半導体ウェハの表面検査装置及び半導体ウェハの表面検査方法 - Google Patents

半導体ウェハの表面検査装置及び半導体ウェハの表面検査方法 Download PDF

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貞則 山中
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磨 市川
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Abstract

【課題】設置スペースの小型化が可能な半導体ウェハの表面検査装置、及び半導体ウェハの表面検査方法を提供することを目的とする。【解決手段】半導体ウェハ100を撮像した結果に基づいて半導体ウェハ100が予め定められた条件を満たしているかを検査する複数の検査部2,3,4と、複数の検査部の間で半導体ウェハ100を搬送する搬送機構とを備え、搬送機構は、固定ベース60に対して回転する回動部62と、半導体ウェハを解放可能に保持する保持部と、回動部62と保持部との間に設けられた腕部63、64とを有し、複数の検査部2,3,4は、それぞれが異なる撮像方式によって半導体ウェハ100を撮像し、かつ半導体ウェハ100を取り込む取込部が回動部62の回転軸O1と中心とする保持部の可動範囲R内に設けられている半導体ウェハ100の表面検査装置1を提供する。【選択図】図1A

Description

本発明は、半導体ウェハの表面検査装置及び半導体ウェハの表面検査方法に関する。
従来、半導体ウェハを検査する検査装置として、異なる撮像方式を採用するものが知られている(例えば、特許文献1,2,3参照)。
例えば、斜め反射光学方式を採用する検査装置として、特許文献1に記載の検査装置が知られている。また、微分干渉光学方式を採用する検査装置として、例えば、特許文献2に記載の検査装置が知られている。さらに、端部撮像方式を採用する検査装置として、例えば、特許文献3に記載の検査装置が知られている。
特開平8−247958号公報 特開2010−134036号公報 特表2000−512565号公報 特開平6−342837
特許文献1〜3に記載の3種類の検査装置を複合化して設置しようとすると、設置スペースが大型化してしまう。この複合化に伴う大型化を抑制した検査装置として、例えば、特許文献4に記載されている半導体チップの検査装置がある。この検査装置は、複数の検査部を環状に配置することで、複数の検査部を直線状に配置する構成よりも配置スペースを小型化できると考えられる。
しかしながら、このように複数の検査部を環状に配置しても、検査部の数が多くなると、複数の検査部を配置する環状の配置スペースが大きくなってしまい、複数の検査部を複合化した検査装置の設置スペースの小型化が困難となっていた。
そこで、本発明は、複合化される複数の検査部の設置スペースの小型化が可能な半導体ウェハの表面検査装置、及び半導体ウェハの表面検査方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、上記目的を達成するために、半導体ウェハを撮像した結果に基づいて前記半導体ウェハが予め定められた条件を満たしているかを検査する複数の検査部と、前記複数の検査部の間で前記半導体ウェハを搬送する搬送機構とを備え、前記搬送機構は、固定ベースに対して回転する回動部と、前記半導体ウェハを解放可能に保持する保持部と、前記回動部と前記保持部との間に設けられた腕部とを有し、前記複数の検査部は、それぞれが異なる撮像方式によって前記半導体ウェハを撮像し、かつ前記半導体ウェハを取り込む取込部が前記回動部の回転軸と中心とする前記保持部の可動範囲内に設けられている、半導体ウェハの表面検査装置を提供する。
また、本発明の一態様は、上記目的を達成するために、半導体ウェハを、第1乃至第3の検査項目について、第1乃至第3の検査部によって検査する、半導体ウェハの表面検査方法であって、環状の搬送領域に前記半導体ウェハを搬送し、前記第1の検査部の第1の半導体ウェハ取込ステージを前記搬送領域に位置させて前記半導体ウェハを取り込み、前記半導体ウェハを取り込んだ前記第1の半導体ウェハ取込ステージを前記搬送領域の外側に移動させて前記第1の検査項目の検査を実施し、前記半導体ウェハを取り込んだ前記第1の半導体ウェハ取込ステージを前記搬送領域に位置させて前記第2の検査項目の検査を実施し、前記第3の検査部の第2の半導体ウェハ取込ステージを前記搬送領域に位置させて前記半導体ウェハを取り込み、前記半導体ウェハを取り込んだ前記第2の半導体ウェハ取込ステージを前記搬送領域に位置させて前記第3の検査項目の検査を実施する、半導体ウェハの表面検査方法を提供する。
本発明によれば、複数の検査部を複合化しても、その設置スペースの小型化を可能にする半導体ウェハの表面検査装置、及びその表面検査方法を提供することができる。
図1Aは、本発明に係る一実施の形態に係る表面検査装置の構成を模式的に示す模式図である。 図1Bは、搬送機構としての多関節ロボットを示す構成図である。 図1Cは、多関節ロボットのロボットハンドの一部を拡大して示す斜視図である。 半導体ウェハの構成を示す模式図であり、(a)はエピタキシャル成長膜を有する半導体ウェハの構成を示し、(b)は基板のみの構成を示す。 図1Aに示す表面検査装置における半導体ウェハの処理のフローの一例を示す図である。 斜め反射光学機構の概略構成図である。 図4に示す斜め反射光学機構の第2の光源による照明範囲と半導体ウェハとの位置関係を模式的に示す概念図である。 図4に示す斜め反射光学機構による撮像画像の一例を示す図であり、局部くもりが検出された画像の一例を示す図である。 微分干渉光学機構の概略構成と微分干渉の原理とを模式的に示す図である。 図7に示す微分干渉光学機構による撮像画像の一例を示す図である。 端部撮像機構の概略構成図である。 端部撮像機構において半導体ウェハ100の裏面の検査の概略を示す図である。 図9に示す半導体ウェハの裏面の検査における光源及びカメラと半導体ウェハとの位置関係を示す図であり、(a)はチッピングが検出されないときの位置関係の一例を示す図あり、(b)はチッピングが検出されるときの位置関係の一例を示す図である。 半導体ウェハの裏面の撮像画像の一例を示す図である。 半導体ウェハの処理のフローの一例を示す図である。
[実施の形態]
本発明の実施の形態について、図1〜図13を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
(半導体ウェハの表面検査装置1の全体構成)
図1Aは、本発明に係る一実施の形態に係る表面検査装置の構成を模式的に示す模式図である。図1Bは、搬送機構としての多関節ロボット6を示す構成図である。図1Cは、多関節ロボット6のロボットハンド65の一部を拡大して示す斜視図である。図2は、半導体ウェハの構成を示す模式図であり、(a)はエピタキシャル成長膜を有する半導体ウェハの構成を示し、(b)は基板のみの構成を示す。図3は、図1Aに示す表面検査装置における半導体ウェハの処理のフローの一例を示す図である。
本実施の形態に係る半導体ウェハの表面検査装置1(以下、単に、「表面検査装置1」と記載する。)は、図2(a)に示すような基板102とエピタキシャル成長膜103を有する半導体ウェハ100の表面の状態を検査する装置である。本実施の形態において用いられる半導体ウェハの基板102としては、例えば、GaN、GaAs、AlN、InP、InGaAs、及びInGaNの群から選択される基板が挙げられる。また、エピタキシャル成長膜103は、特定の材料を有するものに限定されないが、例えば、半導体ウェハ100の基板102上に半導体膜として形成される。また、エピタキシャル成長膜103は、異なる材料を有する複数種の膜の積層体を有するものであってもよい。すなわち、本実施の形態において用いられるエピタキシャル成長膜103としては、例えば、GaN、GaAs、AlN、InP、InGaAs、及びInGaNの群から選択される半導体膜が挙げられる。エピタキシャル成長膜103は、例えばMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)により形成される。また、図2(b)に示すように、半導体ウェハ100には、エピタキシャル成長膜103を有さず、基板102のみで構成されるものも含まれる。また、半導体ウェハ100の表面とは、表面、裏面、及び端部を含む。
図1Aに示すように、表面検査装置1は、半導体ウェハ100を撮像した結果に基づいて半導体ウェハ100が予め定められた条件を満たしているかを検査する複数の検査部を備えている。これら複数の検査部は、それぞれが異なる撮像方式によって半導体ウェハ100を撮像する。具体的に、本実施の形態では、表面検査装置1は、斜め反射光学機構2Aを有する第1の検査部2と、微分干渉光学機構3Aを有する第2の検査部3と、端部撮像機構4Aを有する第3の検査部4と、を備えている。ここで第1の検査部2は、後述するロボットハンド65の可動範囲Rの外側の領域(例えば、デットスペース)に配置されている。なお、これら検査部2,3,4のそれぞれの詳細は後述する。
表面検査装置1は、第1〜第3の検査部2,3,4による検査を受けた半導体ウェハ100が互いに区画された複数の部分領域に格納される格納部5と、第1〜第3の検査部2,3,4の間で半導体ウェハ100を搬送する搬送機構としての単一の多関節ロボット6と、制御部7と、を更に備えている。制御部7は、例えばコンピュータ等のCPUを含み、半導体ウェハ100を所定の位置に移載するよう多関節ロボット6を制御すると共に、複数の検査部により撮像された半導体ウェハ100の表面の画像の解析結果を集計する。なお、半導体ウェハ100の表面の状態が予め定められた条件を満たしているかを判定する判定部を各々の検査部に設けるような構成とすることもできる。
表面検査装置1は、エアーブロー及び超音波により、半導体ウェハ100の表面の塵やゴミ等の異物を除去する超音波洗浄機構(以下、「USクリーナー」と記載する。)8をさらに備えている。
格納部5は、斜め反射光学機構2A、微分干渉光学機構3A、端部撮像機構4A、及びUSクリーナー8(以下、これらを単に「機構」と記載する。)内に投入するための半導体ウェハ100を格納しておく、第1のカセットを設置するためのカセットポート51を備える。また、格納部5は、撮像した画像の判定結果に基づいて振り分けられた半導体ウェハ100を振り分けて格納する、互いに区画された複数の部分領域としての複数のカセットを設置するためのカセットポート、すなわち、第2のカセットを設置するためのカセットポート52、及び第3のカセットを設置するためのカセットポート53を備えていてもよい。また、本実施の形態では、格納部5は、半導体ウェハ100を1枚収容するハンドリングポート54を備えている。
これら第1〜第3のカセットポート及びハンドリングポート54は様々な運用形態で用いることができる。本実施の形態では、例えば、第1のカセットポート51は、検査前、すなわち、表面検査装置1に投入する前の状態の半導体ウェハ100を収容したカセットを設置する。また、第1のカセットポート51は、斜め反射光学機構2A、微分干渉光学機構3A、端部撮像機構4A、及びUSクリーナー8内でのいずれかの処理が終了し、次の機構に取り込まれる直前の状態の半導体ウェハ100や、各々の機構での処理及び検査が終了し、撮像した画像の判定結果によって振り分けがなされる前の状態の半導体ウェハ100、すなわち待機状態にある半導体ウェハ100、を一時的に収容するカセットが設置されてもよい。
例えば、第2のカセットポート52には、制御部7によって「予め定められた条件を満たしている」(以下、「良」と記載する。)と判断された半導体ウェハ100を収納するカセットが設置されてもよいし、第3カセットポート53は、「予め定められた条件を満たしていない」(以下、「不良」と記載する。)と判断された半導体ウェハ100を収納するカセットが設置されてもよい。ハンドリングポート54は、作業者による目視再確認等の判断が必要な待機状態の半導体ウェハ100を、例えば第1のカセットポート51に設置されたカセットから取り出して収納し、半導体ウェハ100を乗せた状態として、ここから一時的に装置からウェハを取り出し可能な機構を備えている。なお、設置するカセットポートやハンドリングポートの個数や運用形態等は、上述のものに限られるものではなく、適宜調整することが可能であり、また、カセットポートの寸法や形状も半導体ウェハ100自体の大きさや形状及び収容数等により使用されるカセットを考慮して、適宜設計することが可能である。
多関節ロボット6は、半導体ウェハ100の表面検査装置1が設置された床部10に固定された固定ベース60と、固定ベース60に立設された胴部61と、胴部61に支持され、固定ベース60に対して回転する回動部62と、第1及び第2の腕部63,64と、半導体ウェハ100を解放可能に保持する保持部としてのロボットハンド65とを有している。第1及び第2の腕部63,64は、回動部62とロボットハンド65との間に設けられている。
回動部62は、一端部が胴部61に支持され、他端部は第1の腕部63を回動可能に支持している。胴部61には、回動部62を回転させる図略のモータが収容されている。第1の腕部63は、モータ631の駆動力により回動部62に対して回転し、第2の腕部64は、モータ641の駆動力により第1の腕部63に対して回転する。本実施の形態では、回動部62、第1の腕部63、及び第2の腕部64が、それぞれ回転軸O,O,Oを中心として水平方向に回転する。
ロボットハンド65は、ロッド66を介して第2の腕部64に支持されている。ロッド66は、モータ661の駆動力により鉛直方向に沿って上下方向に移動可能である。また、ロボットハンド65は、半導体ウェハ100を把持する爪部651を有している。爪部651は、半導体ウェハ100を吸着した状態で図1Cに示す矢印A方向に回転可能である。爪部651が半導体ウェハ100を挟んだ状態で半回転(180°回転)することにより、半導体ウェハ100の表裏を反転する。すなわち、爪部651は、半導体ウェハ100の表裏を反転させる反転機構を構成する。
爪部651による半導体ウェハ100の把持動作及び回転動作は、例えば図略のエアチューブを介してロボットハンド65に供給される空気圧によって作動するアクチュエータによって行われる。なお、これらの動作をモータによって行ってもよい。
図1Aでは、ロボットハンド65の可動範囲Rの外縁を破線で示している。可動範囲Rは、回動部62の回転軸Oを中心とする円環状である。多関節ロボット6は、この可動範囲Rの内側で、半導体ウェハ100をロボットハンド65により搬送することが可能である。
微分干渉光学機構3A、端部撮像機構4A、及びUSクリーナー8はそれぞれ、半導体ウェハ100を取り込むための取込部としての可動式の第1の半導体ウェハ取込ステージ31(以下、単に「ステージ31」と記載する。)、第2の半導体ウェハ取込ステージ41(以下、単に「ステージ41」と記載する。),第3の半導体ウェハ取込ステージ81(以下、単に「ステージ81」と記載する。)を備えている。
これらステージ31,41,81、並びに第1〜第3のカセットポート1,52,53及びハンドリングポート54は共に、半導体ウェハ100を取り込むときに、多関節ロボット6の回動部62の回転軸Oを中心とするロボットハンド65の可動範囲R内に設けられている。本実施の形態では、ステージ31,41,81、並びに第1〜第3のカセットポート51,52,53及びハンドリングポート54はそれぞれ、ロボットハンド65の先端が到達可能な範囲である所定の半径を有する円周の内側の領域に配置されている。換言すれば、多関節ロボット6による半導体ウェハ100の搬送領域は、半導体ウェハ100の表面に平行な平面視において、環状の領域である。具体的に、本実施の形態では、所定の直径の円環状の領域であるが、これに限られるものではなく、所定の長さの長軸と短軸とを有する楕円形や、所定の長さの長辺と短辺とを有する長方形又は正方形、その他の閉じた経路であってもよい。
また、本実施の形態では、斜め反射光学機構2Aは専用のステージを有さず、微分干渉光学機構3Aのステージ31と共通のものとしてのステージを有している。すなわち、半導体ウェハ100は、微分干渉光学機構3Aのステージ31により斜め反射光学機構2Aに移動し、斜め反射光学機構2Aによる検査が行われる。換言すれば、複数の検査部のうちの一つである第1の検査部2の斜め反射光学機構2Aは、微分干渉光学機構3Aのステージ31にて取り込まれた半導体ウェハ100を多関節ロボット6の回動部62の回転軸Oを中心とするロボットハンド65の可動範囲R外の撮像位置に移動し、この撮像位置において半導体ウェハ100を撮像する。
なお、斜め反射光学機構2A、微分干渉光学機構3A、端部撮像機構4A、及びUSクリーナー8、並びに、ステージ31,41,81の配置は、上述の実施の形態の配置に限られるものではなく、表面検査装置1の設置面積が最も小さくなるように、適宜調整される。
図3に示すように、半導体ウェハ100は、まず、USクリーナー8にて裏面の洗浄処理がなされ(ステップS1)。この後、表面の洗浄処理がなされる(ステップS2)。
両面の洗浄処理が終了した半導体ウェハ100は、微分干渉光学機構3Aにて、表面の、後述するスリップライン及び加工不良の有無の検査が実施される(ステップS3)。次に、斜め反射光学機構2Aにて、表面の、後述するくもり検査が実施される(ステップS4)。続いて、斜め反射光学機構2Aにて、裏面のくもり検査が実施される(ステップS5)。次に、端部撮像機構4Aにて、後述するチッピング検査が実施される(ステップS6)。
チッピング検査が終了すると、多関節ロボット6は、半導体ウェハ100を、一旦第1のカセットポート51に設置されたカセットに戻す。その後、目視確認が必要な半導体ウェハ100は、ハンドリングポート54へ移動し、その他の半導体ウェハ100は、「良」「不良」の判定が確定したのち、この結果に基づいて第2のカセットポート52又は第3のカセット53ポートに設置されたカセットに移動する。なお、ハンドリングポート54へ移動した半導体ウェハ100は、目視確認後、再度、第1のカセットポート51に設置されたカセットに戻される。以上のようにして、半導体ウェハ100は、第2又は第3のカセットポート52,53に設置されたカセット若しくはハンドリングポート54に振り分けられる(ステップS7)。
なお、ハンドリングポート54に移載された半導体ウェハ100は、必要に応じて手動で取り出され、作業者による目視確認が行われる。
(斜め反射光学機構2A)
図4は、斜め反射光学機構の概略構成図である。図5は、図4に示す斜め反射光学機構の第2の光源による照明範囲と半導体ウェハとの位置関係を模式的に示す概念図である。図6は、図4に示す斜め反射光学機構による撮像画像の一例を示す図であり、局部くもりが検出された画像の一例を示す図である。斜め反射光学機構2Aは、半導体ウェハ100の表面から散乱した光を所定の方向から撮像する機構である。半導体ウェハ100の表面に照射された光は、エピタキシャル成長膜103に混入された異物や、基板102に生じた微小な凹凸構造に由来する白色の模様を有する表面欠陥(以下、「くもり」と記載する。)により散乱される。なお、くもりは、半導体ウェハ100の表面を、平面に対して特定の方向から撮像した場合にのみ検出することができる。
斜め反射光学機構2Aは、半導体ウェハ100が載置されたステージ31を支持する3つの爪211を有するロボチャック機構21と、半導体ウェハ100に照射する第1の光源22及び第2の光源23と、これら2つの光源22,23から照射され、半導体ウェハ100の表面で散乱した光を受光する受光部24と、半導体ウェハ100の中心を通りステージ31に垂直な方向を回転軸としてステージ31を回転させる回転機構25と、半導体ウェハ100を表面と平行な平面内で移動するXY機構26と、を備えている。
半導体ウェハ100が載置されたステージ31がロボチャック機構21の位置(図1A参照)に移動し、ロボチャック機構21は3つの爪211でステージ31を支持する。
本実施の形態では、第1の光源22及び第2の光源23は共に、白色の発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)である。なお、光源は、照射面においてムラがなく均一に照射できるものであればよく、LEDに限定されるものではない。
くもりは、半導体ウェハ100の表面を、該表面に対して特定の角度から撮像した場合に検出することができる。換言すれば、くもりである欠陥の像には角度依存性がある。また、くもりのうち特に局部くもりは、半導体ウェハ100を撮像する際に、後述のように、角度依存性があり、半導体ウェハ100が載置されたステージ31を回転させて撮像した場合に特定の回転角度において検出されやすい。すなわち、局部くもりは、半導体ウェハ100の面内での角度依存性が大きい。そこで、光源を斜めから照射しつつ、半導体ウェハ100を、該ウェハ100の表面に平行な平面内で回転させて観察する。以下、具体的に説明する。
第1の光源22及び第2の光源23は、半導体ウェハ100の表面に対して斜め上方から照射できる位置に配置されている。また、第1の光源22及び第2の光源23は、第1の光源22から照射される光の光路と半導体ウェハ100の表面とのなす角(以下、「第1の角度」と記載する。)φ1が、第2の光源23から照射される光の光路と半導体ウェハ100の表面とのなす角(以下、「第2の角度」と記載する。)φ2よりも大きくなるように配置されている。撮像される全体くもりには、半導体ウェハ100の面内における角度依存性があまり強くないため、照射面積を大きくするためにφ1は90°に近い方が望ましい。また、撮像される局部くもりには、半導体ウェハ100の面内における角度依存性があるので、照射光は、半導体ウェハ100の平面に対して鋭角で照射される必要がある。これらを考慮し、第1の光源22の照射により全体くもりを検出し、第2の光源23の照射により局部くもりを検出するために、好ましくは、第1の角度φ1は約90度であり、第2の角度φ2は約22度である。なお、第1及び第2の角度φ1,φ2は、この値に限定されるものではなく、第1の光源22の照射面積を大きくし、第2の光源23の照射角度が半導体ウェハ100の平面に対して鋭角となるように、適宜調整することができる。
また、第1の光源22及び第2の光源23は、半導体ウェハ100の上方に配置される。具体的に、第1の光源22の半導体ウェハ100側の先端面の中心と、半導体ウェハ100の表面の中心との距離(以下、単に「第1の光源と半導体ウェハ100との距離」と記載する。第2の光源23及び受光部24についても同様。)L1は、第2の光源23と半導体ウェハ100との距離L2よりも長い。好ましくは、L1は約700ミリメートル、距離L2は約450ミリメートルである。なお、各距離L1,L2は、この値に限定されるものではなく、適宜調整することができる。
このように配置することで、第1の光源22によって半導体ウェハ100の表面に照射される光のスポットの面積(以下、「第1の光源22による照明範囲」と記載する。)を、第2の光源23によって半導体ウェハ100の表面に照射される光のスポットの面積(以下、「第2の光源23による照明範囲」と記載する。)よりも大きくすることができる。そのため、第1の光源22からの照射により、半導体ウェハ100の表面に全域的に生じているくもり(以下、「全体くもり」と記載する。)を検出することができると共に、第2の光源23からの照射により、半導体ウェハ100の表面の限定された範囲内に集中して存在するくもり(以下、「局部くもり」と記載する。)を検出することができる。
受光部24は特に限定されないが、本実施の形態では、CCD素子を有するエリアカメラ(例えば、ソニー(株)製のS600)を用いる。受光部24は、第1の光源22及び第2の光源23からの照射が半導体ウェハ100の表面に当たることで発生する散乱光を受光する。受光部24は、半導体ウェハ100の表面に対して約40度傾斜するように配置され、受光部24と半導体ウェハ100との距離は約470ミリメートルである。なお、角度、距離はこの値に限定されるものではなく、適宜調整することができる。また、受光部24は、半導体ウェハ100側の先端部にレンズ241を備え、焦点の調整が可能に構成されている。
回転機構25は、半導体ウェハ100が載置されたステージ31を、ステージ31の平面内で回転させる。その際、回転角度は、例えば、第1の光源22により全体くもりを検出するときは、90度、第2の光源23により局部くもりを検出するときは、10度とする。第1の光源22が照射され、かつ第2の光源23が未照射の状態で半導体ウェハ100の表面全体の撮像を0度および90度の2回行う。また、第2の光源23が照射され、かつ第1の光源22が未照射の状態で半導体ウェハ100の表面の撮像を10度毎に36回行い、複数回に分けて半導体ウェハ100の表面の全領域を撮像する。このように予め定められた角度で複数回に分けて撮像することにより、より多くの方向から撮像することができ、全体くもり及び局部くもりをより検出しやすくすることができる。
なお、上記の実施の形態では、第1の光源及び第2の光源の照射は個別に行うが、これに限られるものではなく、第1の光源及び第2の光源の照射を同時に行ってもよい。
XY機構26は、半導体ウェハ100を表面と平行な平面内で移動させる。上述のように、第2の光源23は、より低い角度で半導体ウェハ100の表面を照射するように構成されている。そのため、図5に示すように、第2の光源23の照明範囲231は半導体ウェハ100の上面視において楕円形となっている。また、本実施の形態では、半導体ウェハ100の表面を局部的に照射するために、第2の光源23の照明範囲231は半導体ウェハ100の表面の全面積よりも小さいものとなっている。このため、例えば、半導体ウェハ100が第1の所定の位置100aにあるとき、第2の光源23の照明範囲231は半導体ウェハ100の一方側(図示下側)のみに当たっている。換言すれば、半導体ウェハ100を一所定の位置に配置したのみでは、第2の光源23の光が照射されない領域が存在してしまう。そこで、かかる表面内における照射の領域格差を低減すべく、XY機構26により、半導体ウェハ100を移動して他の第2及び第3の所定の位置100b,100cに配置し、各位置において照射し撮像を行う。
より具体的に、第1の光源22が未照射でかつ第2の光源23が照射された状態で、第1の所定の位置100aにおいて、半導体ウェハ100の表面について、半導体ウェハ100が載置されたステージ31を、例えば、回転機構25の回転角度を10度として、ステージが1回転する間、撮像を行い、すなわち、10度ずつ回転させて、計36回撮像したのち、第2の所定の位置100bにおいて、半導体ウェハ100の表面の撮像を、同様に、36回行い、さらに、第3の所定の位置100cにおいて、半導体ウェハ100の表面の撮像を、同様に36回行う。このようにすることにより、さらにより多くの方向から撮像することができ、局部くもりをより検出しやすくすることができる。
回転機構25の回転角度が小さければ、撮像のバリエーションを増やすことができ、くもりの検出がしやすくなる一方で、撮像の回数が増えるため、撮像に要する時間及び画像解析にかかる時間が増え、タクトタイムに影響を与える。また、同様に、XY機構26の移動回数が多ければ、くもりの検出がしやすくなる一方で、像の回数が増えタクトタイムに影響を与える。これら回転機構25の回転角度及びXY機構26の移動回数は、くもりが検出しやすく、かつ、タクトタイムに影響を与えないように、適宜調整される。
撮像した半導体ウェハ100の表面の画像の解析には任意の公知の方法を用いることができる。本実施の形態では、ベースラインに対して予め定められた値を持つ領域を抽出し、かかる抽出された領域の大きさ、すなわちピクセル数と、白色の度合い、すなわち光量値の大きさとが、それぞれ予め定められた基準値よりも大きい場合、「くもりあり」と判断する。このようにして、図6に示すように、局部くもりを検出することができる(図6の付番110参照)。
なお、上記の一連の撮像及び判定が終了すると、ステージ31は、上述した、回動部62の回転軸Oから搬送領域に戻される。この位置で、前述の多関節ロボット6の反転機構によって、半導体ウェハ100表裏が反転される。その後、再び、ステージ31が、撮像位置、すなわちロボチャック機構21の位置(図1A参照)に移動し、半導体ウェハ100の裏面について、上述した同様の撮像及び判定が行われる。なお、微分干渉光学機構3Aでの半導体ウェハ100の裏面の検査は行わなくともよい。
(微分干渉光学機構3A)
図7は、微分干渉光学機構の概略構成と微分干渉の原理とを模式的に示す図である。図8は、図7に示す微分干渉光学機構による撮像画像の一例を示す図である。微分干渉光学機構3Aは、半導体ウェハ100の表面で反射した互いに光路差を有する光を合成して取得する検査部である。微分干渉光学機構3Aは、エピタキシャル成長中に行う加熱及び膨張により半導体ウェハ100の結晶中に生じた微小な段差構造(以下、「スリップライン」と記載する。)や、基板102の加工で生じた微小な窪み構造の上にエピタキシャルが成長してできた凹凸形状(以下、「加工不良」と記載する。)、あるいは半導体ウェハ100と、半導体ウェハ100の成長中に半導体ウェハ100を保持するウェハトレイとの擦れにより生じる所謂トレイキズ、半導体ウェハ100をピンセット等で摘む際に生じる所謂ピンセットキズ、表面の汚れ等、上述の斜め反射光学機構2Aでは検出することが困難な微小な欠陥を検出する。また、微分干渉光学機構3Aは、基板102に切り欠きとして形成された番号(以下、「レーザーマーク」と記載する。)を読み取ることができる。
図7に示すように、微分干渉光学機構3Aは、半導体ウェハ100が載置されたステージ31を支持する3つの爪331を有するロボチャック機構33と、半導体ウェハ100を撮像する光学系32と、半導体ウェハ100の中心を通りステージ31に垂直な方向を回転軸としてステージ31を回転させる回転機構35と、を備えている。なお、ロボチャック機構33及び回転機構35は、それぞれ斜め反射光学機構2Aに係るロボチャック機構21及び回転機構25と同一の構成要素につき詳細な説明は省略する。
光学系32は、半導体ウェハ100に照射する光源321と、光源321から照射された光(以下、「照射光」と記載する。)を一方向に振動する光(以下、「偏光」と記載する。)に変換するポラライザ322と、照射光の光路を変更するハーフミラー323と、偏光を互いに直交する方向に振動する2つの偏光に分割すると共に、分割された2つの偏光を一つの偏光に合成する微分干渉プリズム324と、半導体ウェハ100の表面から反射した光(以下、「反射光」と記載する。)を集光する対物レンズ325と、微分干渉プリズム324で合成された偏光以外の光を遮断するアナライザ326と、反射光を受光する受光部327と、を備えている。
光源321は、円筒形状を有する本体部30の側面に突出して設けられている。光源321は特に限定されないが、本実施の形態では、LEDを用いる。なお、照度は、前述の斜め反射光学機構2Aの光源22,23よりも照度が小さいものであってもよい。
受光部327は、本体部30の上方に設けられている。本実施の形態では、受光部327には、CCD素子を有する複数のエリアカメラ(例えば、Basler社製のacA1920−155um)を用いる。受光部327は、複数のスリップラインが存在するときに両者を分解できるものであればよく、上記のエリアカメラに限定されるものではない。
図7に示すように、光源321から照射された照射光321aは、ポラライザ322を通り単一の振動面を有する偏光321bに変換される。この偏光321bはハーフミラー323によって、半導体ウェハ100の表面に向けられる。偏光321bは微分干渉プリズム324を通過し、互いに直交する2つの振動面を有する第1の偏光321cと第2の偏光321dとに分割される。この2つの偏光321c,321dは対物レンズ325で集光されたのち、半導体ウェハ100の表面で反射する。反射された2つの偏光321e,321fは、再び対物レンズ325を通過し、微分干渉プリズム324にて1つの偏光321gに合成される。合成された偏光321gは、アナライザ326を通過して、受光部327で受光される。
反射された2つの偏光321e,321fは、半導体ウェハ100の表面上の凹凸のある部分から反射されるときに光路差が生じる。光路差のある2つの偏光321e,321fが合成されると、位相差に基づく明暗のコントラストが生じる。以上のようにして、半導体ウェハ100の表面上の凹凸に応じたコントラストの画像を得ることができる。
撮像した半導体ウェハ100の表面の画像の解析には任意の公知の方法を用いることができる。本実施の形態では、例えば、コントラストを有する領域、すなわち段差のある部分を抽出し、このコントラストが予め定められた大きさよりも大きく、かつ、予め定められた長さよりも長い場合に、「スリップラインあり」と判断する。このようにして、図8に示すように、スリップラインを検出することができる(図8の付番120参照)。
なお、上述の例では、半導体ウェハ100の表面から反射された反射光を用いて測定したが、互いに直交する2つの振動面を有する2つの偏光において光路差が生じればよく、半導体ウェハ100を厚さ方向に通過する透過光を用いる構成であってもよい。
(端部撮像機構4A)
図9は、端部撮像機構の概略構成図である。図10は、端部撮像機構から光源と受光部と半導体ウェハとを抜き出して示す図であり、端部撮像機構において半導体ウェハ100の裏面の検査の概略を示す図である。図11は、図10に示す半導体ウェハの裏面の検査における光源及びカメラと半導体ウェハとの位置関係を示す図であり、(a)はチッピングが検出されないときの位置関係の一例を示す図あり、(b)はチッピングが検出されるときの位置関係の一例を示す図である。図12は、半導体ウェハの裏面の撮像画像の一例を示す図である。なお、説明の便宜上、図9、図10において、半導体ウェハ100の厚みはステージ41の厚みに対して厚く描いているが、実際はこれよりも薄いものであることに留意されたい。
端部撮像機構4Aは、半導体ウェハ100の端部101を複数の角度から撮像する検査部である。端部撮像機構4Aは、エピタキシャル成長の際に基板102を固定する治具を取り外すときに半導体ウェハ100の外周部に生じる欠損(以下、「チッピング」と記載する。)を検出する。チッピングは、ウェハ加工時にワレの原因となることがあるため、半導体ウェハ100の端部に存在している場合であっても、検出しておくことが必要である。このチッピングである欠損には、欠損の形状や発生している位置に応じて、最もよく見える特定の角度が存在する。
端部撮像機構4Aは、半導体ウェハ100の端部101を半導体ウェハ100の主面100dに対して斜めに照射する照射光を出射する光源と、端部101の外縁を通過した照射光を受光する受光部を含む光学系機構である。より具体的に、端部撮像機構4Aは、半導体ウェハ100の端部101を撮像する光学系43と、半導体ウェハ100の中心を通りステージ41に垂直な方向を回転軸としてステージ41を回転させる回転機構44と、を備えている。なお、回転機構44は、斜め反射光学機構2Aに係る回転機構25と同一の構成要素につき詳細な説明は省略する。
光学系43は、光源431と、受光部432とを備えている。光源431には、平行な光を照射するコリメート照明を用いる。受光部432には、ラインセンサーカメラを用いる。例えば、Basler社製ral2048−80kmを用いる。特に限定されるものではないが、縦方向(取得した画像における半導体ウェハ100の円周方向)および横方向(取得した画像における半導体ウェハ100の半径方向)に14マイクロメートルの分解能を有する。受光部432は、半導体ウェハ100側の先端部に図略のレンズを備えている。レンズには、コリメート照明に対応させるため、例えば、主光線が光軸に対して平行となるテレセントリックレンズを用いる。
光源431と受光部432とは、光源431から照射される照射光433のうち少なくとも一部が半導体ウェハ100の端部101に当たり、残りの光が受光部432に到達できるように配置されている。本実施の形態では、光源431と受光部432とは、半導体ウェハ100の端部101を挟んで互いに対向する位置、換言すれば、光線と同一直線状に位置するように、配置されている。なお、必ずしもこのような配置に限られるものではなく、例えば、反射板を所定の位置に設置して、照射光433のうち少なくとも一部が半導体ウェハ100の端部101に当たり、残りの光が受光部432に到達できるようにしてもよい。
このように構成することにより、光源431から照射により端部101が背面から照射され、撮像画像において、端部101により遮られた領域は輝度の低い影像140(図12参照)となり、端部101により遮られた領域は輝度の高い光像150(図12参照)となる。チッピング130が存在すれば、チッピング130による端部101の欠損部分を通して照射光433が受光部432に到達するため、撮像画像において、影像の領域の中に所定の形状を有する光像が現れる。このようにして、チッピング130を検出することができる。
光源431と受光部432とは、光源431及び受光部432を通る直線と、半導体ウェハ100の表面とのなす角(以下、「第3の角度」と記載する)φ3が鋭角または鈍角になるように配置されている。
なお、第3の角度φ3が約90度、すなわち、光源431が半導体ウェハ100の端部101の真下にあり、半導体ウェハ100の端部101の真下から垂直に照射する場合、照射光433は、ステージ41と対向する側の面(以下、「主面100d」と記載する。)の形状に関わらず、端部101の底面101aに遮られるため、チッピング130を検出は困難である。しかし、第3の角度φ3が鋭角になるように光源431及び受光部432を配置することで、半導体ウェハ100の端部101を斜め下側から照射することができるため、照射光433が主面100dに生じたチッピング130の欠損部分を通して受光部432に到達することができる。このようにして、光源431と受光部432とが半導体ウェハ100に対して直交するように配置されている構成よりも、主面100dに生じたチッピング130を検出しやすくすることができる。
端部撮像機構4Aには、光源431と受光部432との中心部を通り照射光433に垂直な直線を回転軸として、光源431と受光部432とを一体に回転する図略の第2の回転機構が設けられている(図10の矢印参照)。第2の回転機構により、図10に示すように、光源431及び受光部432を通る直線と、半導体ウェハ100の表面とのなす角である第3の角度φ3を可変とすることができる。なお、第3の角度φ3の取り得る範囲は特に限定されるものではないが、好ましくは、30〜150度とする。
このような構成とすることにより、半導体ウェハ100のステージ41と接する側の面(以下、「下面100e」と記載する。)にチッピング130がある場合であっても、チッピング130を検出することができる。具体的に、光源431及び受光部432が主面100dの撮像を行うときの位置(図10の実線参照)にあるとき、すなわち、図11(a)に示すように、ウェハ照射光433がチッピング130の底面130aに対して略垂直に当たるように配置されているときは、チッピング130の有無によらず照射光433は一律にチッピング130の底面130aに遮られるため、チッピング130の有無によらず得られる画像が同一となり、チッピング130の検出は困難である。第2の回転機構の回転により、受光部432が半導体ウェハ100の径方向において端部101よりも外側の位置(図10の付番431b,432b参照)に移動し、図11(b)に示すように、照射光433がチッピング130の底面130aに対して略平行に入射するように配置されているときは、照射光433がチッピング130の欠損部分を通して受光部432に到達できるため、チッピング130の有無により得られる画像が異なり、チッピング130の検出が可能となる。
第2の回転機構は、予め定められた角度(以下、「第4の角度」と記載する。)φ4で光源431及び受光部432を回転させる。第4の角度φ4は、好ましくは、30度である。なお、この値に限定されるものではなく、チッピングの検出が容易で、かつ、タクトタイムに影響を与えないように、適宜調整することが可能である。
本実施の形態では、まず、主面100dの検査を行う。具体的に、光源431及び受光部432の位置を初期位置(図10の付番431,432参照)に固定した状態で、予め定められた角度で回転機構44が半導体ウェハ100の表面と平行な平面内で回転する。この回転の角度は特に限定されるものではないが、受光部432のカメラの視野、すなわち半導体ウェハ100の全周を撮像するための撮像回数と、タクトタイムとを考慮して、適宜調整することが可能である。かかる配置において、受光部432で半導体ウェハ100の端部101を撮像する。撮像により、半導体ウェハ100の周方向における所定の範囲の端部101の画像が得られる。次に、再び予め定められた角度で回転機構44が回転した後、撮像する。これを繰り返し、半導体ウェハ100の全周に亘って端部101の画像を取得する。
主面100dの検査が終了したあと、下面100eの検査を行う。具体的に、第2の回転機構により、光源431及び受光部432を予め定められた第4の角度φ4(図10の付番431a,432a参照)で回転させる。かかる配置において、前述の回転機構44の回転と撮像とを繰り返し、半導体ウェハ100の全周に亘って端部101の画像を取得する。次に、再び、第2の回転機構により、光源431及び受光部432を予め定められた第4の角度φ4で回転させた後、回転機構44の回転と撮像とを繰り返し、半導体ウェハ100の全周に亘って端部101の画像を取得する。これを繰り返し、半導体ウェハ100の全周に亘る端部101の画像を複数の角度から撮影し、複数の画像を取得する。
上記の半導体ウェハ100の端部の画像の解析には任意の公知の方法を用いることができる。図11に示すように、チッピング130は、取得した画像において、照射光433が半導体ウェハ100に遮られ受光部432に到達せず輝度が低い影像140となっている領域と、照射光433が受光部432に到達し輝度の高い光像150となっている領域との間に半円状の形状として現れる。このようにして、チッピングを検出することができる。
(半導体ウェハ100の処理フロー)
図13は、半導体ウェハの処理のフローの一例を示す図である。
多関節ロボット6により、所定の直径を有する円環状の搬送領域に半導体ウェハ100を搬送し、斜め反射光学機構2Aを有する第1の検査部の第1の半導体ウェハ取込ステージである微分干渉光学機構3Aのステージ31を搬送領域に位置させて(ステップS11)、半導体ウェハ100を取り込む(ステップS12)。次に、半導体ウェハ100を取り込んだステージ31を搬送領域の外側に移動させて(ステップS13)、第1の検査項目の検査である半導体ウェハ100の局部及び全体のくもりの検査を実施する(ステップS14)。次に、半導体ウェハ100を取り込んだステージ31を搬送領域に位置させて(ステップS15)、微分干渉光学機構3Aを有する第2の検査部で第2の検査項目の検査である半導体ウェハ100のスリップライン及び加工不良の検査を実施する(ステップS16)。次に、端部撮像機構4Aを有する第3の検査部の第2の半導体ウェハ取込ステージであるステージ41を搬送領域に位置させて(ステップS17)、半導体ウェハ100を取り込み(ステップS18)、半導体ウェハ100を取り込んだステージ41を搬送領域に位置させて(ステップS19)、第3の検査項目の検査である半導体ウェハ100の端部101のチッピングの検査を実施する(ステップS20)。
上述のように、ステージ31を搬送領域の外側に移動させて第1の検査項目の検査である半導体ウェハ100の局部及び全体のくもりの検査を実施する。このため、全体のくもりの検査を実施する斜め反射光学機構2Aの撮像位置をロボットハンド65の可動範囲R外に設置することができる。このような、多関節ロボット6の回動部62の回転軸Oを中心から離れた位置に半導体ウェハ100を直接搬送する必要がなくなるため、ロボットハンド65の可動範囲Rを狭くすることができ、省スペース化を図ることができる。これに加えて、表面検査装置1の設置場所に発生する利用価値のない領域、すなわちデットスペースが存在する場合、複数の検査部のうちいくつかをかかるデットスペースに配置することにより、デットスペースの有効利用ができると共に表面検査装置1の更なる省スペース化を図ることができる。
なお、上述の処理フローは一例でありこれに限定されるものではない。例えば、検査の順番は第1の検査項目の検査から第2及び第2の検査項目の検査の順に必ずしも限られるものではなく、検査の順番は適宜変更することができる。例えば、斜め反射光学機構2A、微分干渉光学機構3A及び端部撮像機構4Aによる一連の検査を連続で行わずに、その途中で第1のカセットポート51に設置されたカセットで待機させてもよい。また、斜め反射光学機構2A及び微分干渉光学機構3Aによる検査と、端部撮像機構4Aによる検査とを同時に平行して行えるように、1枚目の半導体ウェハ100が待機している間に、2枚目の半導体ウェハ100を表面検査装置1内に投入することもできる。処理フローは、複数の検査部の混雑度合い、すなわち検査待ちの半導体ウェハ100の個数を最小限にしつつ、複数の検査部の非稼働時間が最小限となるように、適宜調整することが可能である。
(変形例)
上記の実施の形態では、制御部7による判定結果に基づいて、半導体ウェハ100を「良」「不良」等の択一的な形式で出力したが、この出力形式に限られるものではない。例えば、不良の種類や度合いに応じた「A」「B」「C」等のランク付けによる形式や、数値を用いた定量的な形式とすることもできる。
また、制御部7に記憶部(不図示)を設け、半導体ウェハ100を第1〜第3のカセット51,52,53に設置された各カセットに収容するときに、収容情報として半導体ウェハ100を収容しカセット番号と、位置情報とを記憶部に記憶すると共に、かかる収容情報と判定結果とを記憶部内で紐づけるようにしてもよい。
記憶部に表面検査装置1以外の装置のデータを収集し、表面検査装置1の検査結果のみならず、他の装置の検査結果や作業者による目視確認の結果を踏まえて総合的に表面の状態の判定を行うようにしてもよい。また、半導体ウェハ100を他の装置へ受け渡すときに、ハンドリングポート54を使用することもできる。
また、制御部7に入力部を更に設け、上述した、判定結果の出力形式や、判定の基準となるパラメータ等の設定、すなわち入力や変更ができるようにしてもよい。
(実施の形態の効果)
以上説明した実施の形態及びその変形例によれば、本発明によれば、設置面積や導入コストを大幅に上昇させることなく、検査結果のバラツキを抑えつつ、迅速な検査が可能な半導体ウェハの表面検査装置を提供することができる。また、従来、作業者の目視によって実施していた検査項目のいくつかを自動化することで作業者による目視作業が減ることにより、検査結果のバラツキを抑えつつ、検査に掛かる人員の数や時間を低減することができる。また、多関節ロボット6を複数の検査部に共通の1つのみにすることにより、従来の、各検査装置をベルトコンベヤ等で直線状に並べ各々に装置に搬送機構を設けるような構成と比較して、設置スペースの小型化が可能になると共に、コストの上昇を抑制することができる。これに加えて、表面検査装置1の設置場所に発生する利用価値のない領域、すなわちデットスペースが存在する場合、複数の検査部のうちいくつかをかかるデットスペースに配置することにより、デットスペースの有効利用ができると共に表面検査装置1の更なる省スペース化を図ることができる。
(実施形態のまとめ)
[1]半導体ウェハ(100)を撮像した結果に基づいて前記半導体ウェハ(100)が予め定められた条件を満たしているかを検査する複数の検査部(2,3,4)と、前記複数の検査部(2,3,4)の間で前記半導体ウェハ(100)を搬送する搬送機構(6)とを備え、前記搬送機構(6)は、固定ベース(60)に対して回転する回動部(62)と、前記半導体ウェハ(100)を解放可能に保持する保持部(65)と、前記回動部(62)と前記保持部(65)との間に設けられた腕部(63,64)とを有し、前記複数の検査部(2,3,4)は、それぞれが異なる撮像方式によって前記半導体ウェハ(100)を撮像し、かつ前記半導体ウェハ(100)を取り込む取込部(31,41,81)が前記回動部(62)の回転軸(O)と中心とする前記保持部(65)の可動範囲(R)内に設けられている、半導体ウェハ(100)の表面検査装置(1)。
[2]前記複数の検査部(2,3,4)のうち少なくとも一つの検査部は、前記取込部(31,41,81)にて取り込まれた前記半導体ウェハ(100)を前記可動範囲(R)外の撮像位置に移動し、前記撮像位置において前記半導体ウェハ(100)を撮像する、[1]に記載の半導体ウェハ(100)の表面検査装置(1)。
[3]前記複数の検査部(2,3,4)による検査を受けた前記半導体ウェハ(100)が格納される格納部(5)を備え、前記搬送機構(6)は、格納部(5)の前記複数の部分領域(51,52,53)のうち前記複数の検査部(2,3,4)による検査結果に応じた部分領域に前記半導体ウェハ(100)を格納する、[1]又は[2]に記載の半導体ウェハ(100)の表面検査装置(1)。
[4]前記搬送機構(6)は、前記半導体ウェハ(100)の表裏を反転させる反転機構をさらに備えた、[1]乃至[3]の何れか1つに記載の半導体ウェハ(100)の表面検査装置(1)。
[5]前記複数の検査部(2,3,4)は、前記半導体ウェハ(100)の表面から散乱した光を所定の方向から撮像する第1の検査部(2)、前記半導体ウェハ(100)を透過若しくは前記半導体ウェハの表面で反射した互いに光路差を有する光を合成して取得する第2の検査部(3)、及び前記半導体ウェハ(100)の端部を複数の角度から撮像する第3の検査部(4)を含む、[1]乃至[4]の何れか1つに記載の半導体ウェハ(100)の表面検査装置(1)。
[6]半導体ウェハ(100)を、第1乃至第3の検査項目について、第1乃至第3の検査部(2,3,4)によって検査する、半導体ウェハ(100)の表面検査方法であって、環状の搬送領域に前記半導体ウェハ(100)を搬送し、前記第1の検査部(2)の第1の半導体ウェハ取込ステージ(31)を前記搬送領域に位置させて前記半導体ウェハ(100)を取り込み、前記半導体ウェハ(100)を取り込んだ前記第1の半導体ウェハ取込ステージ(31)を前記搬送領域の外側に移動させて前記第1の検査項目の検査を実施し、前記半導体ウェハ(100)を取り込んだ前記第1の半導体ウェハ取込ステージ(31)を前記搬送領域に位置させて前記第2の検査項目の検査を実施し、前記第3の検査部(4)の第2の半導体ウェハ取込ステージ(41)を前記搬送領域に位置させて前記半導体ウェハ(100)を取り込み、前記半導体ウェハ(100)を取り込んだ前記第2の半導体ウェハ取込ステージ(41)を前記搬送領域に位置させて前記第3の検査項目の検査を実施する、半導体ウェハ(100)の表面検査方法。
[7]前記第1の検査項目の検査の実施は、前記半導体ウェハ(100)の局部及び全体のくもりを検査し、前記第2の検査項目の検査の実施は、前記半導体ウェハ(100)のスリップライン及び加工不良を検査し、前記第3の検査項目の検査の実施は、前記半導体ウェハ(100)の端部(101)のチッピング(130)を検査する、[6]に記載の半導体ウェハ(100)の表面検査方法。
[8]前記第1の検査部(2)は、斜め反射光学機構(2A)を有し、前記第2の検査部(3)は、微分干渉光学機構(3A)を有し、前記第3の検査部(4)は、前記半導体ウェハ(100)の端部(101)を前記半導体ウェハ(101)の主面(100d)に対して斜めに照射する照射光を出射する光源(431)と、前記端部(101)の外縁を通過した前記照射光を受光する受光部(432)を含む光学系機構(4A)を有する、[7]に記載の半導体ウェハ(100)の表面検査方法。
[9]半導体ウェハ(100)の基板(102)を撮像した結果に基づいて前記半導体ウェハ(100)が予め定められた条件を満たしているかを検査する複数の検査部(2,3,4)と、前記複数の検査部(2,3,4)の間で前記半導体ウェハ(100)を搬送する搬送機構(6)とを備え、前記搬送機構(6)は、固定ベース(60)に対して回転する回動部(62)と、前記半導体ウェハ(100)を解放可能に保持する保持部(65)と、前記回動部(62)と前記保持部(65)との間に設けられた腕部(63,64)とを有し、前記複数の検査部(2,3,4)は、それぞれが異なる撮像方式によって前記半導体ウェハ(100)を撮像し、かつ前記半導体ウェハ(100)を取り込む取込部(31,41,81)が前記回動部(62)の回転軸(O)と中心とする前記保持部(65)の可動範囲(R)内に設けられている、半導体ウェハ(100)の表面検査装置(1)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されず、発
明の主旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。
また、上記に記載した実施の形態及び変形例は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態及び変形例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
1 表面検査装置
2 第1の検査部
2A 斜め反射光学機構
3 第2の検査部
3A 微分干渉光学機構
31 ステージ(第1の半導体ウェハ取込ステージ)
4 第3の検査部
4A 端部撮像機構
41 ステージ(第2の半導体ウェハ取込ステージ)
431 光源
432 受光部
5 格納領域
51 第1のカセットポート(部分領域)
52 第2のカセットポート(部分領域)
53 第3のカセットポート(部分領域)
54 ハンドリングポート
6 多関節ロボット(搬送機構)
60 固定ベース
62 回動部
63,64 腕部
65 ロボットハンド(保持部)
100 半導体ウェハ
100d 主面
101 端部
130 チッピング
回転軸
R 可動範囲

Claims (9)

  1. 半導体ウェハを撮像した結果に基づいて前記半導体ウェハが予め定められた条件を満たしているかを検査する複数の検査部と、
    前記複数の検査部の間で前記半導体ウェハを搬送する搬送機構とを備え、
    前記搬送機構は、固定ベースに対して回転する回動部と、前記半導体ウェハを解放可能に保持する保持部と、前記回動部と前記保持部との間に設けられた腕部とを有し、
    前記複数の検査部は、それぞれが異なる撮像方式によって前記半導体ウェハを撮像し、かつ前記半導体ウェハを取り込む取込部が前記回動部の回転軸と中心とする前記保持部の可動範囲内に設けられている、
    半導体ウェハの表面検査装置。
  2. 前記複数の検査部のうち少なくとも一つの検査部は、前記取込部にて取り込まれた前記半導体ウェハを前記可動範囲外の撮像位置に移動し、前記撮像位置において前記半導体ウェハを撮像する、
    請求項1に記載の半導体ウェハの表面検査装置。
  3. 前記複数の検査部による検査を受けた前記半導体ウェハが格納される格納部を備え、
    前記搬送機構は、前記格納部の複数の部分領域のうち前記複数の検査部による検査結果に応じた部分領域に前記半導体ウェハを格納する、
    請求項1又は2に記載の半導体ウェハの表面検査装置。
  4. 前記搬送機構は、前記半導体ウェハの表裏を反転させる反転機構をさらに備えた、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の半導体ウェハの表面検査装置。
  5. 前記複数の検査部は、前記半導体ウェハの表面から散乱した光を所定の方向から撮像する第1の検査部、前記半導体ウェハを透過若しくは前記半導体ウェハの表面で反射した互いに光路差を有する光を合成して取得する第2の検査部、及び前記半導体ウェハの端部を複数の角度から撮像する第3の検査部を含む、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の半導体ウェハの表面検査装置。
  6. 半導体ウェハを、第1乃至第3の検査項目について、第1乃至第3の検査部によって検査する、半導体ウェハの表面検査方法であって、
    環状の搬送領域に前記半導体ウェハを搬送し、
    前記第1の検査部の第1の半導体ウェハ取込ステージを前記搬送領域に位置させて前記半導体ウェハを取り込み、
    前記半導体ウェハを取り込んだ前記第1の半導体ウェハ取込ステージを前記搬送領域の外側に移動させて前記第1の検査項目の検査を実施し、
    前記半導体ウェハを取り込んだ前記第1の半導体ウェハ取込ステージを前記搬送領域に位置させて前記第2の検査項目の検査を実施し、
    前記第3の検査部の第2の半導体ウェハ取込ステージを前記搬送領域に位置させて前記半導体ウェハを取り込み、
    前記半導体ウェハを取り込んだ前記第2の半導体ウェハ取込ステージを前記搬送領域に位置させて前記第3の検査項目の検査を実施する、
    半導体ウェハの表面検査方法。
  7. 前記第1の検査項目の検査の実施は、前記半導体ウェハの局部及び全体のくもりを検査し、
    前記第2の検査項目の検査の実施は、前記半導体ウェハのスリップライン及び加工不良を検査し、
    前記第3の検査項目の検査の実施は、前記半導体ウェハの端部のチッピングを検査する、
    請求項6に記載の半導体ウェハの表面検査方法。
  8. 前記第1の検査部は、斜め反射光学機構を有し、
    前記第2の検査部は、微分干渉光学機構を有し、
    前記第3の検査部は、前記半導体ウェハの端部を前記半導体ウェハの主面に対して斜めに照射する照射光を出射する光源と、前記端部の外縁を通過した前記照射光を受光する受光部を含む光学系機構を有する、
    請求項7に記載の半導体ウェハの表面検査方法。
  9. 半導体ウェハの基板を撮像した結果に基づいて前記半導体ウェハが予め定められた条件を満たしているかを検査する複数の検査部と、
    前記複数の検査部の間で前記半導体ウェハを搬送する搬送機構とを備え、
    前記搬送機構は、固定ベースに対して回転する回動部と、前記半導体ウェハを解放可能に保持する保持部と、前記回動部と前記保持部との間に設けられた腕部とを有し、
    前記複数の検査部は、それぞれが異なる撮像方式によって前記半導体ウェハを撮像し、かつ前記半導体ウェハを取り込む取込部が前記回動部の回転軸と中心とする前記保持部の可動範囲内に設けられている、
    半導体ウェハの表面検査装置。
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