JP7093158B2 - 検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ウエーハの内部に形成されたクラックを検査する検査装置に関する。
デバイスチップの製造に用いられるウエーハは、格子状の分割予定ラインで区画されてデバイスが形成され、切削装置等によって分割予定ラインに沿って個々の半導体デバイスチップに分割される。このデバイスチップの製造プロセスでは、ウエーハに施される加工によって、ウエーハの内部に微小欠陥としてクラックが形成される場合がある。例えば、圧電単結晶媒質でSAWフィルタ等に用いられるリチウムタンタレート(LiTaO)やリチウムナイオベート(LiNbO)から成るウエーハは粘りがあるが脆い機械特性を有しているため、ウエーハの内部に微小クラックが生じ易い。
従来、このようなウエーハの内部のクラックを非破壊で検査する検査装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の検出装置には2種類の光源が設けられており、一方の光源からウエーハに対して透過性が高い第1の波長の検査光が照射され、他方の光源から第1の波長よりも短い(透過性が低い)第2の波長の検査光が照射される。ウエーハの真上に設けたカメラによって、ウエーハから第1の波長の検査光の反射像と第2の波長の検査光の反射像とが取得され、これら2つの反射像が波長間演算されることでウエーハの内部の微小クラックが検出される。
特開2014-169878号公報
特許文献1に記載の検査装置は、ウエーハの内部の微小クラックを検査することができるものの、2種類の波長を照射する光源を設けなければならず、さらに2つの反射像に対する画像処理が必要になる。このため、検査装置の装置構成及び制御構成が複雑になってコストが増加するという問題があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、簡易かつ安価な構成でウエーハの内部のクラックを精度よく検査することができる検査装置を提供することを目的の1つとする。
本発明の一態様の検査装置は、分割予定ラインで区画されデバイスを形成したウエーハの内部のクラックを検査する検査装置であって、該デバイスが形成される面を下面にしてウエーハを保持する保持テーブルと、該保持テーブルに保持されたウエーハに対して透過性を有する波長の検査光をウエーハの上面側から照射させ、ウエーハの上面で屈折しウエーハ内部のクラックによって散乱した散乱光を受光して該クラックを白色に撮像する撮像手段と、該保持テーブルと該撮像手段とを相対的に回転させる回転手段と、を備え、該撮像手段は、ウエーハの上面に対して垂直な方向から60度以上かつ90度未満の第1の角度で傾けて一方向からウエーハに向けて該検査光を照射する照明と、ウエーハの上面に対して垂直な方向から該第1の角度より小さい第2の角度で該検査光と同一方向に傾けて該検査光の一部がウエーハの表面で反射し、残りが内部のクラックによって散乱した散乱光を受光してウエーハ内部のクラックを撮像するカメラと、を備える。
この構成によれば、照明からウエーハに対して斜めに検査光が照射され、ウエーハの内部に透過した検査光がクラックで散乱されると共にウエーハの上面及び下面で検査光が反射される。この場合、鉛直方向に対して照明と同じ方向にカメラが傾けられているため、ウエーハの上面及び下面で反射した反射光がカメラに取り込まれ難くなる。一方で、鉛直方向に対して照明よりもカメラの傾きが抑えられているため、クラックで散乱した光がカメラに取り込まれ易くなっている。よって、ウエーハの上面及び下面の検査光の反射に邪魔されることなく、簡易かつ安価な構成でウエーハの内部のクラックを精度よく検査することができる。
本発明によれば、鉛直方向に対して照明と同じ方向にカメラが傾けられると共に、照明よりもカメラの傾きが抑えられているため、簡易かつ安価な構成でウエーハの内部の微小クラックを精度よく検査することができる。
本実施の形態のレーザー加工装置の斜視図である。 比較例の検査装置の模式図である。 本実施の形態の検査装置の模式図である。 本実施の形態のクラック検査の説明図である。 クラック検査によるウエーハの表面写真である。
以下、添付図面を参照して、本実施の形態の検査装置を備えたレーザー加工装置について説明する。図1は、本実施の形態のレーザー加工装置の斜視図である。図2は、比較例の検査装置の模式図である。なお、レーザー加工装置は、本実施の形態の検査装置を備えたものであればよく、図1に記載された構成に限定されない。
図1に示すように、レーザー加工装置1は、レーザー加工手段45で保持テーブル30上のウエーハWをレーザー加工すると共に、撮像手段55でウエーハW内のクラックを撮像するように構成されている。ウエーハWは、例えば、リチウムタンタレートやリチウムナイオベートで円板状に形成されており、ウエーハWの下面には樹脂部材63(図3参照)が貼り付けられている。また、ウエーハWの下面には複数の分割予定ラインが格子状に配列され、分割予定ラインで区画された各領域に配線パターン等で複数のデバイスが形成されている。ウエーハWはダイシングテープTを介してリングフレームFに支持されている。
レーザー加工装置1の基台10上には、レーザー加工手段45に対して保持テーブル30をX軸方向及びY軸方向に水平移動する水平移動手段20が設けられている。水平移動手段20は、基台10上に配置されたX軸方向に平行な一対のガイドレール21と、一対のガイドレール21にスライド可能に設置されたモータ駆動のX軸テーブル22とを有している。また、水平移動手段20は、X軸テーブル22の上面に配置されY軸方向に平行な一対のガイドレール23と、一対のガイドレール23にスライド可能に設置されたモータ駆動のY軸テーブル24とを有している。
X軸テーブル22及びY軸テーブル24の背面側には、それぞれ図示しないナット部が形成されており、これらのナット部にボールネジ25、26が螺合されている。そして、ボールネジ25、26の一端部に連結された駆動モータ27、28が回転駆動されることで、保持テーブル30がガイドレール21、23に沿ってX軸方向及びY軸方向に移動される。また、Y軸テーブル24上には保持テーブル30が設けられ、保持テーブル30の周囲にはウエーハWの周囲のリングフレームFを挟持するクランプ部31が設けられている。また、保持テーブル30は、回転手段32に連結されており、回転手段32の駆動によってZ軸回りに回転される。
保持テーブル30の後方の立壁部11の壁面には、レーザー加工手段45をZ軸方向に昇降移動する第1の昇降移動手段40が設けられている。第1の昇降移動手段40は、立壁部11に配置されたZ軸方向に平行な一対のガイドレール41と、一対のガイドレール41にスライド可能に設定されたモータ駆動の第1のZ軸テーブル42とを有している。第1のZ軸テーブル42の背面側には、図示しないナット部が形成されており、このナット部にボールネジ43が螺合されている。そして、ボールネジ43の一端部に連結された駆動モータ44が回転駆動されることで、レーザー加工手段45がガイドレール41に沿ってZ軸方向に移動される。
レーザー加工手段45は、各種光学系部品から成り、ウエーハWに対して透過性を有する波長のレーザー光線を照射するように構成されている。レーザー加工手段45に対して保持テーブル30が相対的に移動されることで、ウエーハWの内部に分割予定ラインに沿って改質層(不図示)が形成される。なお、改質層は、レーザー光線の照射によってウエーハWの内部の密度、屈折率、機械的強度やその他の物理的特性が周囲と異なる状態となり、周囲よりも強度が低下する領域のことをいう。改質層は、例えば、溶融処理領域、クラック領域、絶縁破壊領域、屈折率変化領域であり、これらが混在した領域でもよい。
また、立壁部11の壁面には、第1の昇降移動手段40の隣に検査用の撮像手段55をZ軸方向に昇降移動する第2の昇降移動手段50が設けられている。第2の昇降移動手段50は、立壁部11に配置されたZ軸方向に平行な一対のガイドレール51と、一対のガイドレール51にスライド可能に設定されたモータ駆動の第2のZ軸テーブル52とを有している。第2のZ軸テーブル52の背面側には、図示しないナット部が形成されており、このナット部にボールネジ53が螺合されている。そして、ボールネジ53の一端部に連結された駆動モータ54が回転駆動されることで、撮像手段55がガイドレール51に沿ってZ軸方向に移動される。
撮像手段55は、ウエーハWに対して透過性を有する波長の検査光を照明56から照射して、ウエーハWの内部のクラックをカメラ57で撮像するように構成されている。撮像手段55に対して保持テーブル30が相対的に回転されることで、ウエーハWの全体が撮像されてクラックが検査される。なお、検査光の波長は、リチウムタンタレート及びリチウムナイオベート系のウエーハWであれば、約635nm~約1000nmの範囲であることが好ましく、可視光であってもよい。このように、レーザー加工装置1の保持テーブル30、撮像手段55、回転手段32によって検査装置が実現されている。
また、レーザー加工装置1には、装置各部を統括制御する制御手段60が設けられている。制御手段60は、各種処理を実行するプロセッサやメモリ等により構成される。メモリは、用途に応じてROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の一つ又は複数の記憶媒体で構成される。メモリには、装置各部を制御する制御プログラムの他、レーザー加工の加工条件、ウエーハWの内部のクラックを検査するための検査プログラム等が記憶されている。
ところで、ウエーハWの内部のクラックはデバイスチップの製造プロセスで生じるものであり、特にリチウムタンタレートやリチウムナイオベート等は、その機械的特性からクラックが生じ易くなっている。通常は、ウエーハWの分割後にデバイスチップをピックアップして全数検査が実施されるが、全数検査でウエーハWの分割後に不良を発見しても、検査工程までの各種工程が無駄になるという問題がある。また、全数検査ではデバイスチップの割断面が真横から撮像されるため、割断面の凹凸によって光の透過が妨げられてしまう。
また、図2の比較例に示すように、鉛直方向に対して照明56を傾けて、ウエーハWに対して斜めに照射した検査光をクラックCで反射させることで、ウエーハWの分割前にクラックCを検査する方法も検討されている。しかしながら、ウエーハWに対して真上からカメラ57で撮像すると、ウエーハWの内部のクラックCの散乱光だけでなく、ウエーハWの上面65及び下面66からの反射光がカメラ57に取り込まれる。このため、撮像画像にはウエーハWの内部のクラックCだけでなく、ウエーハWの上面65のソーマーク(研削痕)及びウエーハWの下面66の配線パターンも混在してクラックCを精度よく観察できない。
そこで、本実施の形態では、鉛直方向に対して照明56の光軸と同じ方向にカメラ57の光軸を傾けることで、ウエーハWの上面65及び下面66からの反射光の影響を抑えて、ウエーハWの内部のクラックCの散乱をカメラ57で取り込むようにしている。これにより、ウエーハWの上面65のソーマークの映り込みを無くして(ウエーハWの下面の配線パターンの映り込みを減らして)、撮像画像に写されたクラックCを精度よく観察することが可能になっている。また、単一のカメラ57と照明56でクラックCを検出できるため、装置構成を簡略化することができると共にコストを低減することができる。
以下、図3を参照して、本実施の形態の検査装置について説明する。図3は、本実施の形態の検査装置の模式図である。なお、検査装置は、照明と同じ方向にカメラを傾けた構成を有していればよく、図3に示す構成に限定されない。
図3に示すように、検査装置の保持テーブル30には、デバイスが形成される面を下面66にしたウエーハWが保持されている。これにより、ウエーハWの上面65のソーマークが上方に向けられ、ウエーハWの下面66の配線パターンが下方に向けられている。保持テーブル30の上方にはウエーハWの内部のクラックを撮像可能な撮像手段55が設けられており、保持テーブル30の下部には保持テーブル30と撮像手段55を相対的に回転させる回転手段32が連結されている。回転手段32の駆動によって保持テーブル30上のウエーハW全域が撮像手段55の撮像範囲に位置付けられる。
撮像手段55は、照明56及びカメラ57を同一方向に異なる角度で傾けており、照明56によってウエーハWを斜めから照らすと共にカメラ57によってウエーハWを斜めから撮像している。照明56は、ウエーハWの上面65に垂直な方向に対して第1の角度θ1で傾けられており、一方向からウエーハWに向けて検査光を照射する。カメラ57は、ウエーハWの上面65に垂直な方向に対して第1の角度θ1より小さい第2の角度θ2で傾けられており、照明56の検査光と同一方向からウエーハWの内部のクラックCで反射した反射光を受光してウエーハWを撮像する。
ここで、一般にデバイスチップの製造プロセスではウエーハWに対して厚み方向に負荷が掛けられることから、ウエーハWの内部には厚み方向に筋状のクラックCが生じ易い。照明56は60度以上かつ90度未満で傾けられており、検査光の入射方向がウエーハWのクラックCの延在方向に垂直な方向に近づけられている。このため、照明56から検査光の進行方向とクラックCの延在方向が交差するため、検査光がクラックCによって散乱され易くなっている。検査光の散乱がカメラ57に撮像されることで、カメラ57の撮像画像にクラックCが白色で映し出される。
このとき、ウエーハWの上面65及び下面66でも検査光が反射されるが、カメラ57の光軸が照明56の光軸と同一方向に傾けられているため、検査光の反射が取り込まれ難くなっている。すなわち、検査光の入射側にカメラ57が傾けられており、検査光の反射側とは逆側の入射側に散乱した光を取り込み易くしている。したがって、カメラ57には、ウエーハWの上面65及び下面66からの反射の影響が受けずに、撮像画像にソーマークや配線パターンの映り込みが抑えられ、クラックCだけが精度よく映し出されている。これにより、ウエーハWがレーザー加工される前に不良となるデバイスを特定することが可能になっている。
続いて、図4及び図5を参照して、本実施の形態の検査装置によるクラック検査について説明する。図4は、本実施の形態のクラック検査の説明図である。図5は、クラック検査によるウエーハの表面写真である。なお、図5Aは本実施の形態のクラック検査のウエーハの表面写真であり、図5Bは比較例のクラック検査のウエーハの表面写真である。
図4に示すように、保持テーブル30上にウエーハWが載置されると、ウエーハWの一部分がカメラ57の撮像範囲に位置付けられる。照明56の光軸がウエーハWの上面65に垂直な方向に対して第1の角度θ1だけ傾いており、照明56からウエーハWの上面65に向けて斜め方向から検査光が照射される。照明56からの検査光がウエーハWの上面65に到達すると、一部の検査光がウエーハWの上面65で反射すると共に、残りの検査光がウエーハWの上面65で内部に向けて屈折する。ウエーハWの内部の検査光はウエーハWの下面66で反射すると共にウエーハWの内部のクラックCで散乱される。
このとき、カメラ57の光軸は、照明56と同一方向(入射側)にウエーハWの上面65に垂直な方向に傾けられている。ウエーハWの上面65及び下面66ではカメラ57側とは逆側に検査光が反射され、ウエーハWの内部のクラックCでは検査光が略放射状に散乱されている。ウエーハWの上面65及び下面66からカメラ57側に検査光が反射され難いが、ウエーハWの内部のクラックCからカメラ57側に検査光が散乱される。したがって、カメラ57には、ウエーハWの上面65及び下面66からの受光量が抑えた状態で、クラックCからの散乱光が適切に受光される。
また、カメラ57の光軸は、ウエーハWの上面65に垂直な方向に対して照明56の第1の角度θ1よりも小さな第2の角度θ2だけ傾けられている。この場合、第2の角度θ2は、ウエーハWの上面65及び下面66からの反射光を出来る限り取り込まずに、クラックCからの反射光を出来る限り取り込むことができる角度に調整されている。すなわち、カメラ57の光軸を鉛直方向に立てるとウエーハWの上面65及び下面66からの反射光が取り込まれ易くなり、カメラ57の光軸を水平方向に倒すとクラックCからの散乱光が取り込まれ難くなる。
このように、カメラ57の傾きによってウエーハWの上面65及び下面66からの反射光の受光が抑えられながら、クラックCからの散乱光がカメラ57に受光されてウエーハWの一部分が撮像される。ウエーハWの一部分がカメラ57に撮像されると、保持テーブル30が水平移動及び回転されて、ウエーハWの他の部分がカメラ57の撮像範囲に位置付けられて撮像される。この撮像動作が繰り返されることでウエーハWの全域が、カメラ57によって撮像される。そして、カメラ57の撮像データが合成されて、ウエーハWの全域を示す撮像画像が生成される。
この結果、図5Aに示すように、クラックCからの散乱光がカメラ57に取り込まれて、カメラ57の撮像画像にクラックCが白色で映し出される。ウエーハWの上面65及び下面66からの反射光がカメラ57に取り込まれ難くいため、カメラ57の撮像画像にはウエーハWの上面65のソーマークやウエーハWの下面66の配線パターンが映し出されない。よって、ウエーハWの上面65及び下面66の反射の影響を受けることなく、ウエーハWの内部のクラックCを検査することができる。クラック検査が完了すると、保持テーブル30がレーザー加工手段45(図1参照)の下方に位置付けられてレーザー加工が開始される。
なお、図5Bに示すように、比較例のクラック検査(図2参照)では、ウエーハWの真上にカメラ57が位置付けられているため、クラックCからの散乱光に加えてウエーハWの上面65及び下面66からの反射光がカメラ57に取り込まれている。よって、カメラ57の撮像画像にはクラックCが白色に映し出されるだけでなく、ウエーハWの上面65のソーマーク(ウエーハの中心から放射状に広がる円弧の線)やウエーハWの下面66の配線パターン(格子状の点線を含むパターン線)が白色に映し出される。このため、クラックCとソーマーク、配線パターンの区別がつかず、ウエーハWの内部のクラックCを精度よく検査することができない。
以上のように、本実施の形態の検査装置では、照明56からウエーハWに対して斜めに検査光が照射され、ウエーハWの内部に透過した検査光がクラックCで散乱されると共にウエーハWの上面65及び下面66で検査光が反射される。この場合、鉛直方向に対して照明56と同じ方向にカメラ57が傾けられているため、ウエーハWの上面65及び下面66で反射した反射光がカメラ57に取り込まれ難くなる。一方で、鉛直方向に対して照明56よりもカメラ57の傾きが抑えられているため、クラックCで散乱した光がカメラ57に取り込まれ易くなっている。よって、ウエーハWの上面65及び下面66の検査光の反射に邪魔されることなく、簡易かつ安価な構成でウエーハWの内部のクラックCを精度よく検査することができる。
なお、本実施の形態では、ウエーハとしてリチウムタンタレート及びリチウムナイオベートを例示して説明したが、この構成に限定されない。ウエーハは、検査装置の検査対象になるものであれば、特に材質は限定されないが、例えばシリコン、ガリウム砒素等のウエーハでもよい。なお、シリコン、ガリウム砒素等のウエーハであれば、検査光の波長は、約1200nm~1550nmの範囲であることが好ましい。また、ウエーハは、デバイス形成後のデバイスウエーハに限らず、デバイス形成前の基板でもよい。
また、本実施の形態では、検査装置がレーザー加工装置に搭載される構成にしたが、この構成に限定されない。検査装置は、切削装置、研削装置、研磨装置等の他の加工装置に搭載されていてもよいし、クラック検査の専用装置でもよい。
また、本実施の形態では、撮像手段に対して保持テーブルを回転させる構成にしたが、この構成に限定されない。保持テーブルに対して撮像手段を回転させる構成にしてもよい。
また、本実施の形態では、照明はウエーハに対して透過性を有する波長の検査光を照射可能な構成であればよく、白熱発光タイプ、放電発光タイプ、電界発光タイプのいずれのタイプの光源が用いられてもよい。白熱発光タイプの光源としては、ハロゲンランプ等が用いられてもよいし、放電発光タイプの光源としては、キセノンランプ等が用いられてもよいし、電界発光タイプの光源としては、LED(Light Emitting Diode)等が用いられてもよい。
また、本実施の形態では、カメラはウエーハを撮像可能な構成であればよく、例えば、CCD(Charged Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子が用いられてもよい。
また、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の他の実施の形態として、上記実施の形態及び変形例を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。
また、本発明の実施の形態は上記の実施の形態及び変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施形態をカバーしている。
また、本実施の形態では、本発明をレーザー加工装置に適用した構成について説明したが、簡易かつ安価な構成でウエーハの内部のクラックを精度よく検査できる他の装置に適用することも可能である。
以上説明したように、本発明は、簡易かつ安価な構成でウエーハの内部の微小クラックを精度よく検査することができるという効果を有し、特に、研削加工後のウエーハのクラックを検査する検査装置に有用である。
1 レーザー加工装置
30 保持テーブル
32 回転手段
55 撮像手段
56 照明
57 カメラ
65 ウエーハの上面
66 ウエーハの下面
C クラック
W ウエーハ
θ1 第1の角度
θ2 第2の角度

Claims (1)

  1. 分割予定ラインで区画されデバイスを形成したウエーハの内部のクラックを検査する検査装置であって、
    該デバイスが形成される面を下面にしてウエーハを保持する保持テーブルと、
    該保持テーブルに保持されたウエーハに対して透過性を有する波長の検査光をウエーハの上面側から照射させ、ウエーハの上面で屈折しウエーハ内部のクラックによって散乱した散乱光を受光して該クラックを白色に撮像する撮像手段と、該保持テーブルと該撮像手段とを相対的に回転させる回転手段と、を備え、
    該撮像手段は、ウエーハの上面に対して垂直な方向から60度以上かつ90度未満の第1の角度で傾けて一方向からウエーハに向けて該検査光を照射する照明と、
    ウエーハの上面に対して垂直な方向から該第1の角度より小さい第2の角度で該検査光と同一方向に傾けて該検査光の一部がウエーハの表面で反射し、残りが内部のクラックによって散乱した散乱光を受光してウエーハ内部のクラックを撮像するカメラと、を備える検査装置。
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