JP7550022B2 - レーザー加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザー加工装置に関する。
半導体ウェーハ等のウェーハを分割してチップ化する方法として、ウェーハに形成されたストリート(分割予定ライン)に沿ってレーザービームを照射することでウェーハを分割する手法が知られている。このようなレーザー加工を実施するレーザー加工装置では、レーザー発振器から発振されたレーザービームを加工点へと伝播するために、ミラーやレンズ等の複数の光学部品を用いている(特許文献1参照)。
特開2008-168323号公報
ところで、レーザー加工装置内で生じた粉塵等が上述したミラーやレンズ等の光学系に付着すると、加工結果に悪影響を及ぼす可能性がある。これに対し、現状では、加工結果に異常が現れた際に、光学部品を一つ一つ取り外して目視で確認して汚れている場合は清掃するという煩雑な作業で対処しているため、生産性が低下するという問題があった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、光学部品を取り外すことなく汚れ等の異常が生じているか否かを確認することができるレーザー加工装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のレーザー加工装置は、被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物にパルス状のレーザービームを照射するレーザービーム照射ユニットと、該チャックテーブルと該レーザービーム照射ユニットとを相対的に加工送りする加工送りユニットと、該チャックテーブルと該レーザービーム照射ユニットとを相対的に割り出し送りする割り出し送りユニットと、各構成要素を制御する制御部と、を備えたレーザー加工装置であって、該レーザービーム照射ユニットは、レーザー発振器と、該レーザー発振器から発振されたレーザービームを反射して加工点へと伝播する複数のミラーと、それぞれの該ミラーで反射されずに透過したレーザービームの漏れ光を撮像する複数の撮像ユニットと、複数の該ミラーによって伝播されたレーザービームを集光して被加工物に照射する集光レンズと、を有し、該制御部は、複数の該撮像ユニットを用いて撮像された正常時のレーザービームの漏れ光画像と、複数の該撮像ユニットを用いて撮像された任意のタイミングのレーザービームの漏れ光画像と、をそれぞれ出力可能であって、該正常時のレーザービームの漏れ光画像を記憶しておく記憶部を含み、正常時のレーザービームの漏れ光画像と、任意のタイミングのレーザービームの漏れ光画像と、の差分を取得し、該正常時のレーザービームの漏れ光画像と、該任意のタイミングのレーザービームの漏れ光画像と、の差が所定値以上ある場合、該レーザ発振器から当該漏れ光画像に対応する該ミラーまでの光路における異常を検知することを特徴とする。
また、本発明のレーザー加工装置において、該制御部は、正常時のレーザービームの漏れ光画像と、任意のタイミングのレーザービームの漏れ光画像と、の差分を取得し、該正常時の該漏れ光画像と、該任意のタイミングで取得した漏れ光画像と、の差が所定値以上ある場合、警告を報知する報知部を更に有してもよい。
本願発明は、光学部品を取り外すことなく汚れ等の異常が生じているか否かを確認することができる。
図1は、実施形態に係るレーザー加工装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、図1に示されたレーザー加工装置のレーザービーム照射ユニットの構成を模式的に示す模式図である。 図3は、実施形態に係る第一の撮像ユニットを用いて撮像された漏れ光画像および光強度分布の一例を示す図である。 図4は、実施形態に係る第二の撮像ユニットを用いて撮像された漏れ光画像および光強度分布の一例を示す図である。 図5は、実施形態に係る第三の撮像ユニットを用いて撮像された漏れ光画像および光強度分布の一例を示す図である。 図6は、正常時のレーザービームの漏れ光画像の一例を示す図である。 図7は、異常時のレーザービームの漏れ光画像の一例を示す図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。更に、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
〔実施形態〕
まず、本発明の実施形態に係るレーザー加工装置1の構成について図面に基づいて説明する。図1は、実施形態に係るレーザー加工装置1の構成例を示す斜視図である。図2は、図1に示されたレーザー加工装置1のレーザービーム照射ユニット20の構成を模式的に示す模式図である。以下の説明において、X軸方向は、水平面における一方向である。Y軸方向は、水平面において、X軸方向に直交する方向である。Z軸方向は、X軸方向およびY軸方向に直交する方向である。実施形態のレーザー加工装置1は、加工送り方向がX軸方向であり、割り出し送り方向がY軸方向である。
図1に示すように、レーザー加工装置1は、チャックテーブル10と、レーザービーム照射ユニット20と、加工送りユニット40と、割り出し送りユニット50と、撮像ユニット60と、表示ユニット70と、報知部80と、制御部90と、を備える。実施形態に係るレーザー加工装置1は、加工対象である被加工物100に対してレーザービーム30を照射することにより、被加工物100を加工する装置である。レーザー加工装置1による被加工物100の加工は、例えば、ステルスダイシングによって被加工物100の内部に改質層を形成する改質層形成加工、被加工物100の表面に溝を形成する溝加工、または分割予定ラインに沿って被加工物100を切断する切断加工等である。
被加工物100は、シリコン(Si)、サファイア(Al)、ガリウムヒ素(GaAs)または炭化ケイ素(SiC)等を基板とする円板状の半導体デバイスウエーハ、光デバイスウエーハ等のウェーハである。被加工物100は、基板の表面に格子状に設定される複数の分割予定ラインと、分割予定ラインによって区画された領域に形成されたるデバイスと、を有する。デバイスは、例えば、IC(Integrated Circuit)、あるいはLSI(Large Scale Integration)等の集積回路、CCD(Charge Coupled Device)、あるいはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサ、またはMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等である。被加工物100は、分割予定ラインに沿って個々のデバイスに分割されて、チップに製造される。チップは、基板の一部分と、基板上のデバイスと、を含む。チップの平面形状は、例えば、正方形状または長方形状である。
レーザー加工装置1によって加工される被加工物100は、実施形態において、環状フレーム101およびテープ102に支持される。環状フレーム101は、被加工物100の外径より大きな開口を有する。テープ102は、環状フレーム101の裏面側に貼着される。テープ102は、例えば、合成樹脂で構成された基材層と、基材層に積層されかつ粘着性を有する合成樹脂で構成された粘着層とを含む。被加工物100は、環状フレーム101の開口の所定の位置に位置決めされ、裏面がテープ102に貼着されることによって、環状フレーム101およびテープ102に固定される。
チャックテーブル10は、被加工物100を保持面11で保持する。保持面11は、ポーラスセラミック等から形成された円盤形状である。保持面11は、実施形態において、水平方向と平行な平面である。保持面11は、例えば、真空吸引経路を介して真空吸引源と接続している。チャックテーブル10は、保持面11上に載置された被加工物100を吸引保持する。チャックテーブル10の周囲には、被加工物100を支持する環状フレーム101を挟持するクランプ部12が複数配置されている。
チャックテーブル10は、回転ユニット13によりZ軸方向と平行な軸心回りに回転される。回転ユニット13は、X軸方向移動プレート14に支持される。回転ユニット13およびチャックテーブル10は、X軸方向移動プレート14を介して、加工送りユニット40によりX軸方向に移動される。回転ユニット13およびチャックテーブル10は、X軸方向移動プレート14、加工送りユニット40およびY軸方向移動プレート15を介して、割り出し送りユニット50によりY軸方向に移動される。
レーザービーム照射ユニット20は、チャックテーブル10に保持された被加工物100に対してパルス状のレーザービーム30を照射するユニットである。図2に示すように、レーザービーム照射ユニット20は、レーザー発振器21と、ミラー22と、撮像ユニット23と、集光レンズ24と、を含む。
レーザー発振器21は、被加工物100を加工するための所定の波長を有するレーザービーム30を発振する。レーザービーム照射ユニット20が照射するレーザービーム30は、被加工物100に対して透過性を有する波長でもよく、被加工物100に対して吸収性を有する波長でもよい。レーザー発振器21は、例えば、YAGレーザー発振器、YVO4レーザー発振器等を含む。
ミラー22は、レーザー発振器21が発振したレーザービーム30を反射して、チャックテーブル10の保持面11に保持した被加工物100の加工点へと伝播する。例えば、レーザー発振器21から発振されるレーザービーム30がUV(紫外線)の場合、ミラー22には、UVを反射する反射膜が形成される。ミラー22に形成された反射膜は、レーザービーム30のほとんどを反射するが、レーザービーム30の数%程度を反射せずに透過する。また、レーザー発振器21から発振されるレーザービーム30は、UVであっても、IR(赤外線)やグリーン等の波長の光が混在している場合がある。この場合、ミラー22は、UV以外のIRやグリーン等のレーザービーム30を反射せずに透過する。
ミラー22は、実施形態において、第一のミラー221と、第二のミラー222と、第三のミラー223と、を含む。第一のミラー221は、レーザー発振器21が発振したレーザービーム30を、第一のレーザービーム301として、第二のミラー222に向けて反射する。第二のミラー222は、第一のミラー221によって反射された第一のレーザービーム301を、第二のレーザービーム302として、第三のミラー223に向けて反射する。第三のミラー223は、第二のミラー222によって反射された第二のレーザービーム302を、第三のレーザービーム303として、被加工物100に向けて反射する。
撮像ユニット23は、ミラー22で反射されずに透過したレーザービーム30の漏れ光31を撮像する。撮像ユニット23は、CCDまたはCMOS等の撮像素子を備える。撮像ユニット23は、所定の視野範囲内を撮像し、視野範囲内のレーザービーム30の漏れ光31を撮像する。撮像ユニット23は、撮像した視野範囲の画像即ちレーザービーム30の漏れ光31を含む漏れ光画像を取得し、取得した漏れ光画像を表示ユニット70および制御部90に出力する。撮像ユニット23は、実施形態において、第一の撮像ユニット231と、第二の撮像ユニット232と、第三の撮像ユニット233と、を含む。
第一の撮像ユニット231は、第一のミラー221で反射されずに透過したレーザービーム30の漏れ光31を第一の漏れ光311として、第一の漏れ光311を含む漏れ光画像を撮像する。第一の撮像ユニット231は、取得した第一の漏れ光311を含む漏れ光画像を、表示ユニット70および制御部90に出力する。
第二の撮像ユニット232は、第二のミラー222で反射されずに透過したレーザービーム30の漏れ光31を第二の漏れ光312として、第二の漏れ光312を含む漏れ光画像を撮像する。第二の撮像ユニット232は、取得した第二の漏れ光312を含む漏れ光画像を、表示ユニット70および制御部90に出力する。
第三の撮像ユニット233は、第三のミラー223で反射されずに透過したレーザービーム30の漏れ光31を第三の漏れ光313として、第三の漏れ光313を含む漏れ光画像を撮像する。第三の撮像ユニット233は、取得した第三の漏れ光313を含む漏れ光画像を、表示ユニット70および制御部90に出力する。
撮像ユニット23の前方には、波長選択フィルタが設けられていてもよい。波長選択フィルタは、加工に使用する波長のレーザービーム30のみを透過するフィルタである。波長選択フィルタは、レーザービーム30の漏れ光31のうち、加工に使用する波長のレーザービーム30のみを透過する。例えば、レーザー発振器21から発振されるレーザービーム30がUVの場合、波長選択フィルタは、UVのみを透過させる。波長選択フィルタは、例えば、ND(Neutral Density)フィルタ、バンドパスフィルタ、またはこれらを組み合わせた構成のフィルタを含む。NDフィルタは、所定の波長帯において波長を選ぶことなく、光量を一定量落として透過するフィルタである。バンドパスフィルタは、特定の波長を任意に選択して透過するフィルタである。
集光レンズ24は、ミラー22により反射されたレーザービーム30を集光して集光点32を形成し、被加工物100に照射させる。
図1に示すように、加工送りユニット40は、チャックテーブル10と、レーザービーム照射ユニット20とを加工送り方向であるX軸方向に相対的に移動させて加工送りするユニットである。加工送りユニット40は、実施形態において、チャックテーブル10をX軸方向に移動させる。加工送りユニット40は、実施形態において、レーザー加工装置1の装置本体2上に設置されている。加工送りユニット40は、X軸方向移動プレート14をX軸方向に移動自在に支持する。
加工送りユニット40は、周知のボールねじ41と、周知のパルスモータ42と、周知のガイドレール43と、を含む。ボールねじ41は、軸心回りに回転自在に設けられる。パルスモータ42は、ボールねじ41を軸心回りに回転させる。ガイドレール43は、X軸方向移動プレート14をX軸方向に移動自在に支持する。ガイドレール43は、Y軸方向移動プレート15に固定して設けられる。
割り出し送りユニット50は、チャックテーブル10と、レーザービーム照射ユニット20とを割り出し送り方向であるY軸方向に相対的に移動させて割り出し送りするユニットである。割り出し送りユニット50は、実施形態において、チャックテーブル10をY軸方向に移動させる。割り出し送りユニット50は、実施形態において、レーザー加工装置1の装置本体2上に設置されている。割り出し送りユニット50は、Y軸方向移動プレート15をY軸方向に移動自在に支持する。
割り出し送りユニット50は、周知のボールねじ51と、周知のパルスモータ52と、周知のガイドレール53と、を含む。ボールねじ51は、軸心回りに回転自在に設けられる。パルスモータ52は、ボールねじ51を軸心回りに回転させる。ガイドレール53は、Y軸方向移動プレート15をY軸方向に移動自在に支持する。ガイドレール53は、装置本体2に固定して設けられる。
レーザー加工装置1は、更に、レーザービーム照射ユニット20に含まれる集光レンズ24をZ軸方向に移動させるZ軸移動ユニットを含んでもよい。Z軸移動ユニットは、例えば、装置本体2から立設した柱3に設置され、レーザービーム照射ユニット20の少なくとも集光レンズ24をZ軸方向に移動自在に支持する。
撮像ユニット60は、チャックテーブル10に保持された被加工物100を撮像する。撮像ユニット60は、チャックテーブル10に保持された被加工物100を撮像するCCDカメラまたは赤外線カメラを含む。
表示ユニット70は、液晶表示装置等により構成される表示部である。表示ユニット70は、表示面71を含む。表示面71がタッチパネルを含む場合、表示ユニット70は、入力部を含んでもよい。入力部は、オペレータが加工内容情報を登録する等の各種操作を受付可能である。入力部は、キーボード等の外部入力装置であってもよい。表示ユニット70は、表示面71に表示される情報や画像が入力部等からの操作により切り換えられる。表示ユニット70は、制御部90に接続している。
表示ユニット70は、例えば、加工条件等の設定画面、撮像ユニット60が撮像した被加工物100の状態、加工動作の状態等を、表示面71に表示させる。表示ユニット70は、例えば、レーザービーム照射ユニット20の撮像ユニット23が撮像したレーザービーム30の漏れ光画像を、表示面71に表示させる。レーザービーム30の漏れ光画像は、任意のタイミングのレーザービーム30の漏れ光画像と、正常時のレーザービーム30の漏れ光画像と、を含む。
任意のタイミングのレーザービーム30の漏れ光画像は、アイドリング時またはメンテナンス時等にレーザービーム照射ユニット20の撮像ユニット23を用いて撮像された漏れ光画像である。表示ユニット70は、例えば、図3から図5までに示すような漏れ光画像を、表示面71に表示させる。
図3は、実施形態に係る第一の撮像ユニット231を用いて撮像された漏れ光画像および光強度分布の一例を示す図である。図4は、実施形態に係る第二の撮像ユニット232を用いて撮像された漏れ光画像および光強度分布の一例を示す図である。図5は、実施形態に係る第三の撮像ユニット233を用いて撮像された漏れ光画像および光強度分布の一例を示す図である。
図3から図5までの漏れ光画像において、中央部の楕円形は、撮像ユニット23に入射したレーザービーム30の漏れ光31のビーム形状を示し、内側の白色から外側に黒色に向かって光強度が低くなることを示している。また、図3から図5までに示す実施形態の漏れ光画像には、X軸方向およびY軸方向の光強度分布を示すグラフを重ねて表示している。
正常時のレーザービーム30の漏れ光画像は、レーザー加工装置1の装置立ち上げ時またはクリーニング終了時等にレーザービーム照射ユニット20の撮像ユニット23を用いて撮像された漏れ光画像である。正常時のレーザービーム30の漏れ光画像は、後述の制御部90の記憶部91に記憶される。
図6は、正常時のレーザービーム30の漏れ光画像の一例を示す図である。図7は、異常時のレーザービーム30の漏れ光画像の一例を示す図である。異常とは、例えば、ミラー22に汚れ等の異物が付着した状態を示す。この場合、異常が発生したミラー22を透過したレーザービーム30の漏れ光31の漏れ光画像では、ビーム形状に波紋や異常が発生する。例えば、図7に示す例では、ビーム形状に波紋25が生じていることが確認できる。すなわち、この波紋25は、漏れ光画像に対応する光路上に存在するミラー22に付着した汚れ等の異物を示す。これに対し、正常時のレーザービーム30の漏れ光画像は、レーザー加工装置1の装置立ち上げ時またはクリーニング終了時等にレーザービーム照射ユニット20の撮像ユニット23を用いて撮像される。したがって、図6に示す例では、ビーム形状に波紋や異常が見られない。
図1に示す報知部80は、音および光の少なくとも一方を発してレーザー加工装置1のオペレータに予め定められた報知情報を報知する。報知部80は、スピーカーまたは発光装置等の外部報知装置であってもよい。報知部80は、実施形態において、表示ユニット70に含まれる。報知部80は、正常時のレーザービーム30の漏れ光画像と、任意のタイミングのレーザービーム30の漏れ光画像と、の差が所定値以上ある場合、警告を報知する。警告は、例えば、オペレータにクリーニングを促す報知情報を含む。
制御部90は、レーザー加工装置1の上述した各構成要素をそれぞれ制御して、被加工物100に対する加工動作をレーザー加工装置1に実行させる。制御部90は、レーザービーム照射ユニット20、加工送りユニット40、割り出し送りユニット50、撮像ユニット60、表示ユニット70および報知部80を制御する。制御部90は、演算手段としての演算処理装置と、記憶手段としての記憶装置と、通信手段としての入出力インターフェース装置と、を含むコンピュータである。演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のマイクロプロセッサを含む。記憶装置は、ROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)等のメモリを有する。演算処理装置は、記憶装置に格納された所定のプログラムに基づいて各種の演算を行う。演算処理装置は、演算結果に従って、入出力インターフェース装置を介して各種制御信号を上述した各構成要素に出力し、レーザー加工装置1の制御を行う。
制御部90は、撮像ユニット60に被加工物100を撮像させる。制御部90は、撮像ユニット60によって撮像した画像の画像処理を行う。制御部90は、画像処理によって被加工物100の分割予定ラインを検出する。制御部90は、レーザービーム30の集光点32が分割予定ラインに沿って移動するように加工送りユニット40および割り出し送りユニット50を駆動させるとともに、レーザービーム照射ユニット20にレーザービーム30を照射させる。
制御部90は、レーザービーム照射ユニット20にレーザービーム30を照射させながら、撮像ユニット23でレーザービーム30の漏れ光31の撮像を行う。制御部90は、撮像ユニット23が撮像した正常時のレーザービーム30の漏れ光画像を取得する。制御部90は、記憶部91を含む。記憶部91は、正常時のレーザービーム30の漏れ光画像を記憶する。制御部90は、撮像ユニット23が撮像した任意のタイミングのレーザービーム30の漏れ光画像を取得する。制御部90は、取得した漏れ光画像を、表示ユニット70の表示面71に表示させる。
オペレータは、表示面71に表示させた正常時のレーザービーム30の漏れ光画像と、任意のタイミングのレーザービーム30の漏れ光画像とを、目視で確認して比較することで、レーザー発振器21からミラー22までの光路における異常を検知することができる。
制御部90は、正常時のレーザービーム30の漏れ光画像と、任意のタイミングのレーザービーム30の漏れ光画像と、の差分を取得してもよい。制御部90は、正常時のレーザービーム30の漏れ光画像と、任意のタイミングのレーザービーム30の漏れ光画像との差分に基づいて、レーザー発振器21からミラー22までの光路における異常を検知してもよい。例えば、制御部90は、正常時のレーザービーム30の漏れ光画像と、任意のタイミングのレーザービーム30の漏れ光画像との差が所定値以上である場合、レーザー発振器21からミラー22までの光路において異常が発生したと判断してもよい。制御部90は、異常が発生したと判断した場合、報知部80に警告を報知させてもよい。また、レーザー加工装置1は、制御部90が異常を検知した場合に、対応するミラー22にエアーブローを噴出させて自動的にクリーニングする機構を有していてもよい。
以上説明したように、実施形態に係るレーザー加工装置1は、ミラー22を透過したレーザービーム30の漏れ光31の漏れ光画像を、撮像ユニット23を用いて撮像して出力する。より詳しくは、レーザー加工装置1では、正常時のミラー22を透過したレーザービーム30の漏れ光31の漏れ光画像を、撮像ユニット23を用いて撮像して、制御部90の記憶部91に予め記憶する。また、レーザー加工装置1では、撮像ユニット23を用いて、任意のタイミングでレーザービーム30の漏れ光31の漏れ光画像を撮像する。
これにより、正常時のレーザービーム30の漏れ光画像と、任意のタイミングのレーザービーム30の漏れ光画像とを、比較することができるので、これらの比較に基づいて、ミラー22の汚れ等の異常を検出することができる。したがって、加工異常が生じる前の小さな変化であっても検出することができるので、加工不良の抑制に寄与する。また、従来の方法と比較して、光学部品を一つ一つ取り外して目視で確認して異常のあるミラー22を特定する作業が必要なくなるため、レーザー加工装置1のダウンタイムを低減することができ、生産性の低下を抑制できるという効果を奏する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。すなわち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 レーザー加工装置
10 チャックテーブル
20 レーザービーム照射ユニット
21 レーザー発振器
22 ミラー
23 撮像ユニット
24 集光レンズ
30 レーザービーム
31 漏れ光
32 集光点
40 加工送りユニット
50 割り出し送りユニット
80 報知部
90 制御部
91 記憶部
100 被加工物

Claims (2)

  1. 被加工物を保持するチャックテーブルと、
    該チャックテーブルに保持された被加工物にパルス状のレーザービームを照射するレーザービーム照射ユニットと、
    該チャックテーブルと該レーザービーム照射ユニットとを相対的に加工送りする加工送りユニットと、
    該チャックテーブルと該レーザービーム照射ユニットとを相対的に割り出し送りする割り出し送りユニットと、
    各構成要素を制御する制御部と、を備えたレーザー加工装置であって、
    該レーザービーム照射ユニットは、
    レーザー発振器と、
    該レーザー発振器から発振されたレーザービームを反射して加工点へと伝播する複数のミラーと、
    それぞれの該ミラーで反射されずに透過したレーザービームの漏れ光を撮像する複数の撮像ユニットと、
    複数の該ミラーによって伝播されたレーザービームを集光して被加工物に照射する集光レンズと、
    を有し、
    該制御部は、
    複数の該撮像ユニットを用いて撮像された正常時のレーザービームの漏れ光画像と、複数の該撮像ユニットを用いて撮像された任意のタイミングのレーザービームの漏れ光画像と、をそれぞれ出力可能であって、
    該正常時のレーザービームの漏れ光画像を記憶しておく記憶部を含み、
    正常時のレーザービームの漏れ光画像と、任意のタイミングのレーザービームの漏れ光画像と、の差分を取得し、
    該正常時のレーザービームの漏れ光画像と、該任意のタイミングのレーザービームの漏れ光画像と、の差が所定値以上ある場合、該レーザ発振器から当該漏れ光画像に対応する該ミラーまでの光路における異常を検知することを特徴とする、
    レーザー加工装置。
  2. 該制御部は、正常時のレーザービームの漏れ光画像と、任意のタイミングのレーザービームの漏れ光画像と、の差分を取得し、
    該正常時のレーザービームの漏れ光画像と、該任意のタイミングのレーザービームの漏れ光画像と、の差が所定値以上ある場合、警告を報知する報知部を更に有することを特徴とする、
    請求項1に記載のレーザー加工装置。
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