JP2024053362A - レーザー加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い生産性を維持しつつ加工不良を抑制することができるレーザー加工装置を提供すること。【解決手段】レーザー加工装置は、被加工物100を保持する保持テーブル10と、制御ユニットと、レーザー発振器22と、位相パターンを表示する表示部241を含みレーザー発振器22により生成されたレーザービーム21を位相パターンにより変調する空間光変調器24と、レーザービーム21を集光して被加工物100に照射する集光器23と、を備え、制御ユニットは、被加工物100に対してレーザービーム21を照射する加工パターンと、照射しない非加工パターンと、を含む位相パターンを予め記憶し、被加工物100とレーザービーム21の集光点211とを加工送り方向に相対的に移動させながら加工パターンと非加工パターンとを切り替えて表示部241に表示させることで、レーザービーム21による被加工物100への加工と非加工とを切り替える。【選択図】図4

Description

本発明は、レーザー加工装置に関する。
半導体ウエーハの表面に極力多くのデバイスを形成するため、非連続のストリートによって区画された領域にデバイスが形成された半導体ウエーハや、大小のデバイスが混在して形成されたマルチプロジェクトウエーハ等が実用化されている。
半導体ウエーハ等の板状の被加工物を分割するために、被加工物に形成されたストリートに沿ってレーザービームを照射するレーザー加工装置が用いられる(特許文献1参照)。このようなレーザー加工装置は、レーザービームの照射(ON)、非照射(OFF)を切り替えることが可能であるため、上述した非連続なストリートに対しても適切に加工することが可能である。
特開2015-020177号公報
ところで、レーザー加工装置におけるレーザーのON/OFFの切り替えは、レーザー発振器内部での制御で行うことが一般的である。しかしながら、加工速度が速くなるに伴い、発振器内部での制御では追いつかず、加工すべきでないところを加工してしまうという問題が発生する可能性がある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、高い生産性を維持しつつ加工不良を抑制することができるレーザー加工装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のレーザー加工装置は、被加工物に対してレーザービームを照射して加工を施すレーザー加工装置であって、被加工物を保持する保持面を有する保持テーブルと、該保持テーブルに保持された該被加工物に対してレーザービームを照射するレーザービーム照射ユニットと、該保持テーブルと該レーザービーム照射ユニットによって形成される集光点とを、加工送り方向であるX軸方向に沿って相対的に移動させる加工送りユニットと、該保持テーブルと該レーザービーム照射ユニットによって形成される集光点とを、該加工送り方向と直交する割り出し送り方向であるY軸方向に沿って相対的に移動させる割り出し送りユニットと、制御ユニットと、を備え、該レーザービーム照射ユニットは、レーザー発振器と、位相パターンを表示する表示部を含み、該レーザー発振器により生成されたレーザービームを該位相パターンにより変調する空間光変調器と、該空間光変調器により変調されたレーザービームを集光して該被加工物に照射する集光器と、を有し、該制御ユニットは、該被加工物に対してレーザービームを集光する加工パターンと、該被加工物に対してレーザービームを集光しない非加工パターンと、を含む位相パターンを予め記憶し、該被加工物と該レーザービームの集光点とを加工送り方向に相対的に移動させながら該加工パターンと該非加工パターンとを切り替えて該表示部に表示させることで、該レーザービームによる該被加工物への加工と非加工とを切り替えることを特徴とする。
また、本発明のレーザー加工装置において、該被加工物は、非連続な分割予定ラインによって区画された領域にデバイスが形成されたウエーハであり、該制御ユニットは、加工送り方向に延在する非連続な分割予定ラインに対して、該レーザービームの集光点が該分割予定ライン上を通る時には該加工パターンを該表示部に表示させ、該レーザービームの集光点が該デバイス上を通る時には該非加工パターンを該表示部に表示させてもよい。
また、本発明のレーザー加工装置において、該被加工物は、連続的な分割予定ラインによって区画された領域にデバイスが形成されたウエーハであり、該制御ユニットは、加工送り方向に延在する連続的な分割予定ラインに対して、該レーザービームの集光点が所定の領域を通る時には該加工パターンを該表示部に表示させ、該レーザービームの集光点が該所定の領域以外を通る時には該非加工パターンを該表示部に表示させてもよい。
また、本発明のレーザー加工装置において、該制御ユニットが該加工パターンを該表示部に表示させている状態においては、該レーザービームの集光点が該ウエーハの内部に位置づけられ、該ウエーハの内部に改質層が形成されてもよい。
本発明は、高い生産性を維持しつつ加工不良を抑制することができる。
図1は、実施形態に係るレーザー加工装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、図1に示すレーザー加工装置の加工対象である被加工物の一例を示す斜視図である。 図3は、図2に示す被加工物の平面図である。 図4は、図1に示すレーザービーム照射ユニットの概略構成を示す模式図である。 図5は、レーザー加工中の一状態を一部断面で示す側面図である。 図6は、レーザー加工中の別の一状態を一部断面で示す側面図である。 図7は、図1に示すレーザー加工装置の加工対象である被加工物の別の例を示す平面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。更に、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
〔実施形態〕
まず、本発明の実施形態に係るレーザー加工装置1の構成について図面に基づいて説明する。図1は、実施形態に係るレーザー加工装置1の構成例を示す斜視図である。図2は、図1に示すレーザー加工装置1の加工対象である被加工物100の一例を示す斜視図である。図3は、図2に示す被加工物100の平面図である。図4は、図1に示すレーザービーム照射ユニット20の概略構成を示す模式図である。図5は、レーザー加工中の一状態を一部断面で示す側面図である。図6は、レーザー加工中の別の一状態を一部で断面示す側面図である。
以下の説明において、X軸方向は、水平面における一方向である。Y軸方向は、水平面において、X軸方向に直交する方向である。Z軸方向は、X軸方向およびY軸方向に直交する方向である。実施形態のレーザー加工装置1は、加工送り方向がX軸方向であり、割り出し送り方向がY軸方向であり、集光点位置調整方向がZ軸方向である。
図1に示すように、レーザー加工装置1は、保持テーブル10と、レーザービーム照射ユニット20と、移動ユニット60と、撮像ユニット70と、入力ユニット80と、制御ユニット90と、を備える。実施形態に係るレーザー加工装置1は、加工対象である被加工物100に対して、レーザービーム21を照射することにより、被加工物100を加工する装置である。
レーザー加工装置1による被加工物100の加工は、例えば、ステルスダイシングによって被加工物100の内部に改質層107(図4参照)を形成する改質層形成加工、被加工物100の表面102に溝を形成する溝加工、または分割予定ライン103に沿って被加工物100を切断する切断加工等である。実施形態では、被加工物100に改質層107を形成する構成について説明する。また、本発明のレーザー加工装置1は、改質層形成加工等の精密加工に対して特に有用である。
まず、加工対象である被加工物100について図2および図3を用いて説明する。被加工物100は、例えば、シリコン(Si)、サファイア(Al)、ガリウムヒ素(GaAs)、炭化ケイ素(SiC)、またはリチウムタンタレート(LiTaO)等を基板101とする円板状の半導体デバイスウエーハ、光デバイスウエーハ等のウエーハである。被加工物100は、実施形態において円板状のマルチプロジェクトウエーハであるが、本発明では必ずしも円板状でなくともよい。
被加工物100は、基板101の表面102に設定された分割予定ライン103と、分割予定ライン103によって区画された領域に形成されたデバイス104と、を有している。実施形態の分割予定ライン103は、第一の方向111と平行に延びる複数の第一の分割予定ライン103-1と、第一の方向111と直交する第二の方向112と平行に延びる複数の第二の分割予定ライン103-2と、を含む。被加工物100は、第一の分割予定ライン103-1および第二の分割予定ライン103-2の少なくとも一方の一部が非連続に形成される。実施形態の第一の分割予定ライン103-1の一部および第二の分割予定ライン103-2の一部は、いずれも非連続に形成される。
デバイス104は、例えば、IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサ、またはMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等である。実施形態の被加工物100には、正方形および長方形等の様々な形状、大小が混在した複数のデバイス104が形成される。
被加工物100は、例えば、フレーム120およびテープ121に支持された状態で搬送および加工される。フレーム120は、金属または樹脂によって形成され、内径が被加工物100の外形よりも大きい環状の板状物である。テープ121は、フレーム120の内径より大径のシート状である。テープ121は、例えば、伸縮性を有する合成樹脂で構成された基材層と、基材層に積層されかつ伸縮性および粘着性を有する合成樹脂で構成された粘着層とを含む。テープ121は、柔軟性、非粘着性、および熱可塑性を有し、粘着性を有する糊層を含まない熱可塑性樹脂で構成された熱圧着シートであってもよい。
被加工物100は、フレーム120の開口の所定の位置に位置決めされ、表面102または裏面105がテープ121に貼着されることによって、フレーム120およびテープ121に固定される。被加工物100は、フレーム120の開口内に支持された状態で、搬送および加工される。実施形態において、被加工物100は、分割予定ライン103に沿って改質層107(図4参照)が形成される。被加工物100は、分割予定ライン103に形成された改質層107に沿って個々のデバイス104に分割されて、チップ106に個片化される。なお、チップ106は、実施形態では正方形状または長方形状であるが、本発明では四角形状以外の多角形状であってもよい。
図1等に示す保持テーブル10は、被加工物100を保持面11で保持する。保持面11は、ポーラスセラミック等から形成された円板形状である。保持面11は、実施形態において、水平方向と平行な平面である。保持面11は、例えば、真空吸引経路を介して真空吸引源と接続している。保持テーブル10は、保持面11上に載置された被加工物100を吸引保持する。保持テーブル10の周囲には、被加工物100を支持する環状のフレーム120を挟持するクランプ部12が複数配置されている。
保持テーブル10は、回転ユニット13によりZ軸方向と平行な軸心回りに回転される。回転ユニット13は、X軸方向移動プレート14に支持される。回転ユニット13および保持テーブル10は、X軸方向移動プレート14を介して、後述の加工送りユニット61によりX軸方向に移動される。回転ユニット13および保持テーブル10は、X軸方向移動プレート14、加工送りユニット61およびY軸方向移動プレート15を介して、後述の割り出し送りユニット62によりY軸方向に移動される。
レーザービーム照射ユニット20は、保持テーブル10の保持面11に保持された被加工物100に対してレーザービーム21を照射するユニットである。レーザービーム照射ユニット20のうち、少なくとも集光器23(図4参照)は、レーザー加工装置1の装置本体2から立設した柱3に設置される後述の集光点位置調整ユニット63に支持される。図4に示すように、レーザービーム照射ユニット20は、レーザー発振器22と、集光器23と、空間光変調器24と、偏光板25と、集束レンズ26と、アパーチャ27と、リレーレンズ28と、ミラー29と、ビームダンパ30と、撮像ユニット31と、を含む。
レーザー発振器22は、被加工物100を加工するための所定の波長を有するレーザービーム21を出射する。レーザービーム照射ユニット20が照射するレーザービーム21は、被加工物100に対して透過性または吸収性を有する波長のレーザービームであり、改質層形成加工を行う実施形態においては、透過性を有する波長のレーザービームである。
集光器23は、レーザー発振器22から出射されたレーザービーム21を、保持テーブル10の保持面11に保持された被加工物100に集光して、被加工物100に照射させる集光レンズである。集光器23は、空間光変調器24によって変調されたレーザービーム21を、被加工物100に集光する。集光器23によって集光されたレーザービーム21の集光点211は、実施形態の改質層形成加工において、被加工物100の内部に位置付けられる。なお、図4に示す例では、被加工物100の表面102側を保持テーブル10に保持して裏面105側からレーザービーム21を照射するが、本発明では裏面105側を保持テーブル10に保持して表面102側からレーザービーム21を照射してもよい。
空間光変調器24は、レーザー発振器22と集光器23との間に設けられる。空間光変調器24は、レーザー発振器22から出射されたレーザービーム21の、振幅、位相、偏光等の空間的な分布を電気的に制御することによって、入射したレーザービーム21を変調させる。空間光変調器24は、実施形態ではレーザービーム21を反射させて出力するが、本発明ではレーザービーム21を透過させて出力させてもよい。
空間光変調器24は、表示部241を有する。表示部241は、所定の位相パターンを表示する。空間光変調器24は、表示部241に入射したレーザービーム21を、位相パターンに応じて変調して出射する。位相パターンは、加工パターンと、非加工パターンと、を含む。
表示部241に加工パターンが表示される場合、空間光変調器24から出射したレーザービーム21は、被加工物100に対して集光照射されることで、被加工物100の内部に改質層107を形成する。加工パターンは、表示部241のレーザービーム21が当たる領域において、集光器23の入射瞳面に入射するように形成される。すなわち、加工パターンが表示された領域で反射したレーザービーム21は、アパーチャ27の開口を通過して集光器23の入射瞳面に入射する。
表示部241に非加工パターンが表示される場合、空間光変調器24から出射したレーザービーム21は、少なくとも被加工物100の内部に改質層107を形成しないよう、被加工物100に対して集光照射されない。例えば、表示部241に非加工パターンが表示された空間光変調器24から出射したレーザービーム21は、アパーチャ27に反射して、ビームダンパ30に入射する。この場合、非加工パターンは、例えば、表示部241のレーザービーム21が当たる領域において、集光器23の入射瞳面に入射しないように形成される。すなわち、非加工パターンが表示された領域で反射したレーザービーム21は、アパーチャ27の開口の周囲に照射されるため、集光器23の入射瞳面に入射しない。
あるいは、非加工パターンは、レーザービーム21の収差補正が行われないように変調するものであってもよい。すなわち、表示部241に非加工パターンが表示された空間光変調器24から出射したレーザービーム21は、被加工物100に照射されても被加工物100に対する加工閾値を超えず、内部に改質層107を形成しない。なお、レーザービーム21の収差補正が行われない場合であっても、加工閾値を超える可能性があるため、被加工物100やレーザー加工装置1の各種条件等に基づいて、非加工パターンが設定されることが好ましい。
偏光板25は、レーザー発振器22と空間光変調器24との間に設けられる。偏光板25は、レーザー発振器22から発振されたレーザービーム21を特定方向の光に偏光させる。
集束レンズ26は、空間光変調器24と集光器23との間に配設される。集束レンズ26は、レーザービーム21を集束する。実施形態において、集束レンズ26を透過したレーザービーム21は、アパーチャ27に向かって集束して照射され、一部が遮光されると共に一部が通過する。集束レンズ26を通過したレーザービーム21のうち、加工パターンによって変調されたレーザービーム21は、アパーチャ27の開口に向かって集束して開口を通過する。集束レンズ26を透過したレーザービーム21のうち、非加工パターンによって変調されたレーザービーム21は、アパーチャ27で反射され、反射光がビームダンパ30に入射する。
アパーチャ27は、空間光変調器24と集光器23との間に配設される。アパーチャ27は、集束レンズ26の焦点位置または焦点位置の近傍に位置づけられる。アパーチャ27には、集束レンズ26を透過して集束されたレーザービーム21が入射する。アパーチャ27は、空間光変調器24において加工パターンによって変調されたレーザービーム21を通過させる。実施形態において、アパーチャ27は、空間光変調器24において非加工パターンによって変調されたレーザービーム21を反射させる。なお、アパーチャ27の開口は、円形状でもよいし、矩形状でもよい。
リレーレンズ28は、空間光変調器24と集光器23との間に配設される。リレーレンズ28は、集束レンズ26によって集束されてアパーチャ27を通過したレーザービーム21を、ミラー29へ透過させる。
ミラー29は、レーザービーム21を反射して、保持テーブル10の保持面11に保持した被加工物100に向けて反射する。実施形態において、ミラー29は、リレーレンズ28を透過したレーザービーム21を集光器23へ向けて反射する。
ビームダンパ30は、アパーチャ27で反射したレーザービーム21の反射光の光路上に設けられ、レーザービーム21の反射光を外部に漏らすことなく遮蔽する。
撮像ユニット31は、保持テーブル10に保持された被加工物100に照射されるレーザービーム21による加工点(集光点211)を撮像する。撮像ユニット31は、例えば、CCDカメラ等を含む。撮像ユニット31は、後述の撮像ユニット70と共通でもよい。
図1に示す移動ユニット60は、レーザービーム21の集光点211(図4参照)を被加工物100に設定された複数の分割予定ライン103に沿って相対的に移動させるユニットである。移動ユニット60は、加工送りユニット61と、割り出し送りユニット62と、集光点位置調整ユニット63と、を含む。
加工送りユニット61は、保持テーブル10と、レーザービーム照射ユニット20の集光点211(図4参照)とを加工送り方向であるX軸方向に相対的に移動させるユニットである。加工送りユニット61は、実施形態において、保持テーブル10をX軸方向に移動させる。加工送りユニット61は、実施形態において、レーザー加工装置1の装置本体2上に設置されている。加工送りユニット61は、X軸方向移動プレート14をX軸方向に移動自在に支持する。
割り出し送りユニット62は、保持テーブル10と、レーザービーム照射ユニット20の集光点211(図4参照)とを割り出し送り方向であるY軸方向に相対的に移動させるユニットである。割り出し送りユニット62は、実施形態において、保持テーブル10をY軸方向に移動させる。割り出し送りユニット62は、実施形態において、レーザー加工装置1の装置本体2上に設置されている。割り出し送りユニット62は、Y軸方向移動プレート15をY軸方向に移動自在に支持する。
集光点位置調整ユニット63は、保持テーブル10と、レーザービーム照射ユニット20の集光点211(図4参照)とを集光点位置調整方向であるZ軸方向に相対的に移動させるユニットである。集光点位置調整ユニット63は、実施形態において、レーザービーム照射ユニット20の少なくとも集光器23をZ軸方向に移動させる。集光点位置調整ユニット63は、実施形態において、レーザー加工装置1の装置本体2から立設した柱3に設置されている。集光点位置調整ユニット63は、レーザービーム照射ユニット20の少なくとも集光器23をZ軸方向に移動自在に支持する。
加工送りユニット61、割り出し送りユニット62、および集光点位置調整ユニット63はそれぞれ、実施形態において、周知のボールねじと、周知のパルスモータと、周知のガイドレールと、を含む。ボールねじは、軸心回りに回転自在に設けられる。パルスモータは、ボールねじを軸心回りに回転させる。加工送りユニット61のガイドレールは、X軸方向移動プレート14をX軸方向に移動自在に支持する。加工送りユニット61のガイドレールは、Y軸方向移動プレート15に固定して設けられる。割り出し送りユニット62のガイドレールは、Y軸方向移動プレート15をY軸方向に移動自在に支持する。割り出し送りユニット62のガイドレールは、装置本体2に固定して設けられる。集光点位置調整ユニット63のガイドレールは、レーザービーム照射ユニット20の少なくとも集光器23をZ軸方向に移動自在に支持する。集光点位置調整ユニット63のガイドレールは、柱3に固定して設けられる。
撮像ユニット70は、保持テーブル10に保持された被加工物100を撮像する。撮像ユニット70は、CCDカメラまたは赤外線カメラを含む。撮像ユニット70は、例えば、レーザービーム照射ユニット20の集光器23(図4参照)に隣接するように固定されている。撮像ユニット70は、被加工物100を撮像して、被加工物100とレーザービーム照射ユニット20との位置合わせを行うアライメントを遂行するための画像を得て、得た画像を出力する。
入力ユニット80は、実施形態において、液晶表示装置等により構成される表示装置に含まれるタッチパネルである。入力ユニット80は、オペレータが加工内容情報を登録する等の各種操作を受付可能である。入力ユニット80は、キーボード等の外部入力装置であってもよい。
制御ユニット90は、レーザー加工装置1の上述した各構成要素をそれぞれ制御して、被加工物100に対する加工動作等をレーザー加工装置1に実行させる。制御ユニット90は、演算手段としての演算処理装置と、記憶手段としての記憶装置と、通信手段としての入出力インターフェース装置と、を含むコンピュータである。演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のマイクロプロセッサを含む。記憶装置は、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)等のメモリを有する。演算処理装置は、記憶装置に格納された所定のプログラムに基づいて各種の演算を行う。演算処理装置は、演算結果に従って、入出力インターフェース装置を介して各種制御信号を上述した各構成要素に出力し、レーザー加工装置1の制御を行う。
制御ユニット90は、上述した加工パターンと非加工パターンとを含む位相パターンを予め記憶している。制御ユニット90は、空間光変調器24の表示部241に表示する位相パターンを制御する。制御ユニット90は、例えば、位相パターンを、表示部241のレーザービーム21が当たる領域に表示させる。
制御ユニット90は、被加工物100とレーザービーム21の集光点211とを加工送り方向(X軸方向)に相対的に移動させながら、加工パターンと非加工パターンとを切り替えて空間光変調器24の表示部241に表示させることが可能である。これにより、制御ユニット90は、被加工物100に対して集光点211を相対移動させる一連の動作中に、レーザービーム21による加工または非加工を切り替えることができる。
例えば、図2および図3に示す非連続な分割予定ライン103を有する被加工物100を加工する場合、制御ユニット90は、加工送り方向(X軸方向)に非連続な分割予定ライン103に対して、レーザービーム21の集光点211が分割予定ライン103上(例えば、図5および図6に示す「on」の領域)を通る時には加工パターンを空間光変調器24の表示部241に表示させる。これにより、分割予定ライン103に沿って被加工物100が加工され、実施形態では被加工物100の内部に改質層107が形成される。また、制御ユニット90は、レーザービーム21の集光点211がデバイス104上(例えば、図5および図6に示す「off」の領域)を通る時には非加工パターンを空間光変調器24の表示部241に表示させる。これにより、分割予定ライン103が途切れデバイス104が形成された部分の被加工物100には加工がされない、すなわち実施形態では改質層107が形成されない。
また、レーザー加工装置1は、連続的な分割予定ライン103に対して選択的にレーザービーム21によってレーザー加工してもよい。図7は、図1に示すレーザー加工装置1の加工対象である被加工物100-1の別の例を示す平面図である。被加工物100-1は、図2および図3に示す被加工物100と比較して、非連続的な分割予定ライン103(第一の分割予定ライン103-1および第二の分割予定ライン103-2)の代わりに、連続的な分割予定ライン108(第一の分割予定ライン108-1および第二の分割予定ライン108-2)を有する点で異なる。
すなわち、被加工物100-1は、基板101の表面102に格子状に設定された分割予定ライン108と、格子状の分割予定ライン108によって区画された領域に形成されたデバイス109と、を有している。デバイス109は、図2および図3に示すデバイス104と比較して、同サイズの長方形状の複数のデバイス109が第一の方向111および第二の方向112に規則的に配列されてなる。
制御ユニット90は、加工送り方向(X軸方向)に延在する連続的な分割予定ライン103に対して、レーザービーム21の集光点211が所定の領域(例えば、図5および図6に示す「on」の領域)を通る時には加工パターンを空間光変調器24の表示部241に表示させる。また、制御ユニット90は、レーザービーム21の集光点211が所定の領域以外(例えば、図5および図6に示す「off」の領域)を通る時には非加工パターンを空間光変調器24の表示部241に表示させる。
例えば、図7に示す被加工物100-1の第一の方向111に沿う第一の分割予定ライン108-1を加工する際、制御ユニット90は、加工パターンを空間光変調器24の表示部241に表示させる。したがって、第一の分割予定ライン108-1を加工する際には、レーザービーム21を連続して「on」状態として加工する。
また、第二の方向112に沿う第二の分割予定ライン108-2を加工する際、制御ユニット90は、レーザービーム21の集光点211が交差部108-3を通る時には非加工パターンを空間光変調器24の表示部241に表示させ、それ以外の第二の分割予定ライン108-2を通る時には加工パターンを空間光変調器24の表示部241に表示させる。なお、交差部108-3は、第一の分割予定ライン108-1と第二の分割予定ライン108-2とが交差する部分である。
したがって、第二の分割予定ライン108-2を加工する際には、レーザービーム21を「on」状態と「off」状態とで切り替えながら加工する。具体的には、レーザービーム21の集光点211が交差部108-3を通る時にはレーザービーム21を「off」状態とし、それ以外の第二の分割予定ライン108-2を通る時にはレーザービーム21を「on」状態として加工する。
すなわち、連続的な分割予定ライン108のうち、第一の分割予定ライン108-1と、交差部108-3を除く第二の分割予定ライン108-2とは、レーザービーム21によって加工する「on」領域として設定される。また、第二の分割予定ライン108-2のうち交差部108-3は、レーザービーム21によって加工しない「off」領域として設定される。
なお、「on」領域および「off」領域の設定は、第二の分割予定ライン108-2の交差部108-3を「off」領域とする上記の例に限定されず、適宜設定可能である。例えば、アブレーション加工時に、加工しにくいTEG(Test Element Group)領域を「on」領域としてレーザービーム21で加工する等、様々な応用例に適用可能である。
以上説明したように、実施形態に係るレーザー加工装置1において、レーザービーム照射ユニット20は、被加工物100に対してレーザービーム21を照射する際、空間光変調器24によって、加工パターンに入射したレーザービーム21を、集光器23の入射瞳面に入射して被加工物100を所望の加工条件で加工するように変調すると共に、非加工パターンに入射したレーザービーム21を、被加工物100を加工しないように変調する。
このように、空間光変調器24に表示させる位相パターンを切り替えることでレーザービーム21によって被加工物100が加工されるか否かを変更する。位相パターンの切り替えは、レーザー発振器22側でレーザービーム21を制御するよりも高速に実施することが可能であるため、精密な切り替え制御による加工が可能となり、加工品質を保ちつつ生産性を向上させることが可能となる。本発明は、半導体ウエーハに対して改質層107を形成する位置に正確性が求められる改質層形成加工等、精密加工に対して特に有用である。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。すなわち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 レーザー加工装置
10 保持テーブル
11 保持面
20 レーザービーム照射ユニット
21 レーザービーム
211 集光点
22 レーザー発振器
23 集光器
24 空間光変調器
241 表示部
60 移動ユニット
61 加工送りユニット
62 割り出し送りユニット
90 制御ユニット
100、100-1 被加工物
103、108 分割予定ライン
104、109 デバイス
107 改質層

Claims (4)

  1. 被加工物に対してレーザービームを照射して加工を施すレーザー加工装置であって、
    被加工物を保持する保持面を有する保持テーブルと、
    該保持テーブルに保持された該被加工物に対してレーザービームを照射するレーザービーム照射ユニットと、
    該保持テーブルと該レーザービーム照射ユニットによって形成される集光点とを、加工送り方向であるX軸方向に沿って相対的に移動させる加工送りユニットと、
    該保持テーブルと該レーザービーム照射ユニットによって形成される集光点とを、該加工送り方向と直交する割り出し送り方向であるY軸方向に沿って相対的に移動させる割り出し送りユニットと、
    制御ユニットと、
    を備え、
    該レーザービーム照射ユニットは、
    レーザー発振器と、
    位相パターンを表示する表示部を含み、該レーザー発振器により生成されたレーザービームを該位相パターンにより変調する空間光変調器と、
    該空間光変調器により変調されたレーザービームを集光して該被加工物に照射する集光器と、
    を有し、
    該制御ユニットは、
    該被加工物に対してレーザービームを集光する加工パターンと、該被加工物に対してレーザービームを集光しない非加工パターンと、を含む位相パターンを予め記憶し、
    該被加工物と該レーザービームの集光点とを加工送り方向に相対的に移動させながら該加工パターンと該非加工パターンとを切り替えて該表示部に表示させることで、該レーザービームによる該被加工物への加工と非加工とを切り替える
    ことを特徴とする、レーザー加工装置。
  2. 該被加工物は、非連続な分割予定ラインによって区画された領域にデバイスが形成されたウエーハであり、
    該制御ユニットは、加工送り方向に延在する非連続な分割予定ラインに対して、該レーザービームの集光点が該分割予定ライン上を通る時には該加工パターンを該表示部に表示させ、該レーザービームの集光点が該デバイス上を通る時には該非加工パターンを該表示部に表示させる
    ことを特徴とする、請求項1に記載のレーザー加工装置。
  3. 該被加工物は、連続的な分割予定ラインによって区画された領域にデバイスが形成されたウエーハであり、
    該制御ユニットは、加工送り方向に延在する連続的な分割予定ラインに対して、該レーザービームの集光点が所定の領域を通る時には該加工パターンを該表示部に表示させ、該レーザービームの集光点が該所定の領域以外を通る時には該非加工パターンを該表示部に表示させる
    ことを特徴とする、請求項1に記載のレーザー加工装置。
  4. 該制御ユニットが該加工パターンを該表示部に表示させている状態においては、該レーザービームの集光点が該ウエーハの内部に位置づけられ、該ウエーハの内部に改質層が形成される
    ことを特徴とする、請求項2または3に記載のレーザー加工装置。
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