JP2018129372A - ダイシング装置及びダイシング方法 - Google Patents

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元彦 嶋田
Motohiko Shimada
元彦 嶋田
洋司 森數
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洋司 森數
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Abstract

【課題】被加工物をダイシングした後にその全体を検査できる新たな構成のダイシング装置を提供する。【解決手段】被加工物をダイシングするダイシング装置であって、それぞれが被加工物を保持する第1保持テーブル及び第2保持テーブルと、第1保持テーブル又は第2保持テーブルによって保持された被加工物をダイシングするダイシング手段と、第1保持テーブル及び第2保持テーブルの一方によって保持された被加工物をダイシング手段でダイシングする間に、第1保持テーブル及び第2保持テーブルの他方によって保持されたダイシング済みの被加工物を撮像してダイシング済みの被加工物の全体でダイシング結果を検出するラインセンサを含む検査手段と、検査手段で検出されたダイシング結果を被加工物毎に記憶する記憶部を含む制御手段と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、板状の被加工物をダイシングするためのダイシング装置及びダイシング方法に関する。
携帯電話機やパーソナルコンピュータに代表される電子機器では、電子回路等のデバイスを備えるデバイスチップが必須の構成要素になっている。デバイスチップは、例えば、シリコン等の半導体材料でなるウェーハの表面を複数の切断予定ライン(ストリート)で区画し、各領域にデバイスを形成した後、この切断予定ラインに沿ってウェーハをダイシング装置で切断することにより得られる(例えば、特許文献1、2等参照)。
ウェーハ等の被加工物を切断予定ラインに沿って切断するダイシングの際には、任意の切断予定ラインの一部を撮像して、被加工物に形成されたカーフ(切り口)の幅や、被加工物に発生するチッピング(欠け)の有無等を確認するカーフチェックが行われる。このカーフチェックの結果に基づいてダイシング装置の各部を調整することで、ダイシングの精度を常に高い状態に保てる。
特開2004−160483号公報 特開2005−118832号公報
ところで、上述のようなダイシングによって被加工物をデバイスチップへと分割した後には、被加工物の全体を観察して不良品を選別する検査(インスペクション)を行うことが多い。しかしながら、この検査は、ダイシング装置の外部で行われるので、検査を行う前に被加工物をダイシング装置の外部へと搬送しなくてはならなかった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、被加工物をダイシングした後にその全体を検査できる新たな構成のダイシング装置、及びダイシングされた後の被加工物をダイシング装置の外部へと搬送することなくその全体を検査できるダイシング方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、被加工物をダイシングするダイシング装置であって、それぞれが被加工物を保持する第1保持テーブル及び第2保持テーブルと、該第1保持テーブル又は該第2保持テーブルによって保持された被加工物をダイシングするダイシング手段と、該第1保持テーブル及び該第2保持テーブルの一方によって保持された被加工物を該ダイシング手段でダイシングする間に、該第1保持テーブル及び該第2保持テーブルの他方によって保持されたダイシング済みの被加工物を撮像して該ダイシング済みの被加工物の全体でダイシング結果を検出するラインセンサを含む検査手段と、該検査手段で検出されたダイシング結果を被加工物毎に記憶する記憶部を含む制御手段と、を備えるダイシング装置が提供される。
上述した本発明の一態様に係るダイシング装置は、該第1保持テーブル又は該第2保持テーブルによって保持された被加工物を撮像してカーフチェック用の画像を形成する撮像手段を更に備えることが好ましい。
また、本発明の別の一態様によれば、被加工物をダイシングするダイシング方法であって、第1保持テーブルによって保持された被加工物をダイシング手段でダイシングする第1ダイシングステップと、該第1ダイシングステップの後、第2保持テーブルによって保持された被加工物を該ダイシング手段でダイシングする第2ダイシングステップと、該第1ダイシングステップの後、該第2ダイシングステップが終了する前に、該第1保持テーブルによって保持されたダイシング済みの被加工物をラインセンサで撮像して、該ダイシング済みの被加工物の全体でダイシング結果を検出するダイシング結果検出ステップと、を備えるダイシング方法が提供される。
上述した本発明の別の一態様に係るダイシング方法は、該第1ダイシングステップの実施中に、該第1ダイシングステップで被加工物に形成されたカーフを撮像手段で撮像する第1カーフチェックステップと、該第2ダイシングステップの実施中に、該第2ダイシングステップで被加工物に形成されたカーフを該撮像手段で撮像する第2カーフチェックステップと、を更に備えることが好ましい。
本発明の一態様に係るダイシング装置は、第1保持テーブルと第2保持テーブルとの一方によって保持された被加工物をダイシングする間に、第1保持テーブルと第2保持テーブルとの他方によって保持されたダイシング済みの被加工物を撮像してこの被加工物の全体でダイシングの結果を検出するラインセンサを含む検査手段を備えている。よって、従来のように、ダイシングされた後の被加工物を外部へと搬送してその全体を検査する必要がない。
また、ラインセンサを含む検査手段は、カーフチェック等に使用される従来型の撮像手段に比べて被加工物の広い範囲を一度に撮像し、検査するので、従来型の撮像手段を用いて被加工物の全体を検査する場合等に比べて、検査に要する時間を短くできる。このように、本発明の一態様によれば、被加工物をダイシングした後にその全体を短い時間で検査できる新たな構成のダイシング装置が提供される。
また、本発明の別の一態様に係るダイシング方法は、第1保持テーブルによって保持された被加工物をダイシングする第1ダイシングステップの後、第2保持テーブルによって保持された被加工物をダイシングする第2ダイシングステップが終了する前に、第1保持テーブルによって保持されたダイシング済みの被加工物をラインセンサで撮像して、ダイシング済みの被加工物の全体でダイシング結果を検出するダイシング結果検出ステップを備えている。
よって、従来のように、ダイシングされた後の被加工物を外部へと搬送してその全体を検査する必要がない。また、ラインセンサによって被加工物の広い範囲を一度に撮像し、検査するので、カーフチェック等に使用される従来型の撮像手段を用いて被加工物の全体を検査する場合等に比べて、検査に要する時間を短くできる。このように、本発明の別の一態様によれば、ダイシングされた後の被加工物をダイシング装置の外部へと搬送することなくその全体を短い時間で検査できるダイシング方法が提供される。
ダイシング装置等の構成例を模式的に示す斜視図である。 ダイシングステップ及びカーフチェックステップについて説明するための平面図である。 図3(A)及び図3(B)は、ダイシング結果検出ステップについて説明するための平面図である。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。図1は、ダイシング装置2等の構成例を模式的に示す斜視図である。なお、図1では、ダイシング装置2の一部の構成要素をブロックで示している。図1に示すように、ダイシング装置2は、各構造を支持するための基台4を備えている。
基台4の上面には、2組のX軸移動機構6が設けられている。各X軸移動機構6は、基台4の上面に配置されX軸方向(前後方向、加工送り方向)に平行な一対のX軸ガイドレール8を備えている。X軸ガイドレール8には、各X軸移動機構6を構成するX軸移動テーブル10がスライド可能に取り付けられている。
各X軸移動テーブル10の下面側(裏面側)には、ナット部(不図示)が設けられている。このナット部には、X軸ガイドレール8に平行なX軸ボールネジ12がそれぞれ螺合されている。各X軸ボールネジ12の一端部には、X軸パルスモータ14が連結されている。
X軸パルスモータ14でX軸ボールネジ12を回転させれば、X軸移動プレート10は、X軸ガイドレール8に沿ってX軸方向に移動する。各X軸移動テーブル10の上面側(表面)側には、筒状のテーブルベース16が設けられている。テーブルベース16の上方には、被加工物11を保持するためのチャックテーブル(第1保持テーブル、第2保持テーブル)18が配置されている。
被加工物11は、例えば、シリコン(Si)や炭化珪素(SiC)、サファイア(Al)等の材料でなる円盤状のウェーハであり、その表面11a(図2等参照)側は、格子状に配列された切断予定ライン(ストリート)13で複数の領域に区画されている。各領域には、IC(Integrated Circuit)、LED(Light Emitting Diode)等のデバイス15が形成されている。
なお、本実施形態では、シリコンや炭化珪素、サファイア等の材料でなる円盤状のウェーハを被加工物11としているが、被加工物11の材質、形状、構造、大きさ等に制限はない。例えば、他の半導体、セラミックス、樹脂、金属等の材料でなる基板を被加工物11として用いることもできる。同様に、デバイス15の種類、数量、大きさ、配置等にも制限はない。
このように構成される被加工物11の裏面側には、例えば、ダイシングテープ17が貼付される。また、ダイシングテープ17の外周部には、被加工物11を囲む環状のフレーム19が固定される。つまり、被加工物11は、ダイシングテープ17を介してフレーム19に支持される。
各チャックテーブル18の上面は、上述した被加工物11を保持するための保持面になっている。この保持面は、各チャックテーブル18の内部に形成された吸引路(不図示)等を通じて吸引源(不図示)に接続されている。また、各チャックテーブル18の周囲には、被加工物11を支持するフレーム19を固定するための複数のクランプ20が設けられている。
各チャックテーブル18は、例えば、対応するテーブルベース16内に収容されたモータ等の回転駆動源(不図示)に連結されており、Z軸方向(鉛直方向)に概ね平行な回転軸の周りに回転する。また、各チャックテーブル18は、対応するX軸移動機構6によってX軸方向に移動する(加工送り)。各テーブルベース16と対応するチャックテーブル18との間には、X軸移動機構6や回転駆動源等を保護するためのカバー22が配置されている。
基台4の上面には、2組のダイシングユニット(ダイシング手段)24等を支持するための門型の支持構造26が、2組のX軸移動機構6をY軸方向(左右方向、割り出し送り方向)において跨ぐように配置されている。支持構造26の後面上部には、各ダイシングユニット24をY軸方向及びZ軸方向に移動させる2組のダイシングユニット移動機構28が設けられている。
各ダイシングユニット移動機構28は、支持構造26の後面上部に配置されY軸方向に平行な一対のY軸ガイドレール(不図示)を共通に備えている。このY軸ガイドレールには、各ダイシングユニット移動機構28を構成するY軸移動プレート30がスライド可能に取り付けられている。各Y軸移動プレート30の裏面側(前面側)には、ナット部(不図示)が設けられている。
このナット部には、Y軸ガイドレールに平行なY軸ボールネジ(不図示)がそれぞれ螺合されている。各Y軸ボールネジの一端部には、Y軸パルスモータ32が連結されている。Y軸パルスモータ32でY軸ボールネジを回転させれば、Y軸移動プレート30は、Y軸ガイドレールに沿ってY軸方向に移動する。
各Y軸移動プレート30の表面(後面)には、Z軸方向に平行な一対のZ軸ガイドレール(不図示)が設けられている。このZ軸ガイドレールには、Z軸移動プレート34がスライド可能に取り付けられている。各Z軸移動プレート34の裏面側(前面側)には、ナット部(不図示)が設けられている。
このナット部には、Z軸ガイドレールに平行なZ軸ボールネジ(不図示)がそれぞれ螺合されている。各Z軸ボールネジの一端部には、Z軸パルスモータ36が連結されている。Z軸パルスモータ36でZ軸ボールネジを回転させれば、Z軸移動プレート34は、Z軸ガイドレールに沿ってZ軸方向に移動する。
各Z軸移動プレート34の下部には、ダイシングユニット24が設けられている。このダイシングユニット24は、回転軸となるスピンドル38(図2参照)の一端側に装着された円環状の切削ブレード40(図2参照)を備えている。各ダイシングユニット移動機構28でY軸移動プレート30をY軸方向に移動させれば、ダイシングユニット24はY軸方向に移動する(割り出し送り)。また、各ダイシングユニット移動機構28でZ軸移動プレート34をZ軸方向に移動させれば、ダイシングユニット24は昇降する。
一方で、支持構造26の前面上部には、撮像ユニット(撮像手段)42をY軸方向に移動させる撮像ユニット移動機構44、及びラインセンサを含む検査ユニット(検査手段)46をY軸方向に移動させる検査ユニット移動機構48が設けられている。撮像ユニット移動機構44及び検査ユニット移動機構48は、支持構造26の前面上部に配置されY軸方向に平行な一対のY軸ガイドレール50を共通に備えている。
Y軸ガイドレール50には、撮像ユニット移動機構44を構成するY軸移動プレート52及び検査ユニット移動機構48を構成するY軸移動プレート54がスライド可能に取り付けられている。Y軸移動プレート52、54の裏面側(後面側)には、それぞれナット部(不図示)が設けられている。
Y軸移動プレート52のナット部には、Y軸ガイドレール50に平行なY軸ボールネジ56が螺合されている。Y軸ボールネジ56の一端部には、Y軸パルスモータ58が連結されている。Y軸パルスモータ58でY軸ボールネジ56を回転させれば、Y軸移動プレート52は、Y軸ガイドレール50に沿ってY軸方向に移動する。このY軸移動プレート52は、Y軸移動プレート54と干渉しない範囲で2組のチャックテーブル18の上方を移動できる。
また、Y軸移動プレート54のナット部には、Y軸ガイドレール50に平行なY軸ボールネジ60が螺合されている。Y軸ボールネジ60の一端部には、Y軸パルスモータ62が連結されている。Y軸パルスモータ62でY軸ボールネジ60を回転させれば、Y軸移動プレート54は、Y軸ガイドレール50に沿ってY軸方向に移動する。このY軸移動プレート54は、Y軸移動プレート52と干渉しない範囲で2組のチャックテーブル18の上方を移動できる。
Y軸移動プレート52の下部には、撮像ユニット42が設けられている。そのため、撮像ユニット移動機構44でY軸移動プレート52をY軸方向に移動させれば、撮像ユニット42もY軸方向に移動する。この撮像ユニット42は、例えば、CCDやCMOS等の撮像素子が面状(二次元的)に配列されたエリアセンサを含み、被加工物11の一部の領域を拡大して撮像する。撮像ユニット42によって形成される画像は、例えば、被加工物11のカーフチェックや、アライメント等に用いられる。
一方で、Y軸移動プレート54の下部には、検査ユニット46が設けられている。よって、検査ユニット移動機構48でY軸移動プレート54をY軸方向に移動させれば、検査ユニット46もY軸方向に移動する。この検査ユニット46は、例えば、CCDやCMOS等の撮像素子が線状(一次元的)に配列されたラインセンサを含み、チャックテーブル18に対して相対的に移動しながら被加工物11の全体を撮像する。
また、検査ユニット46は、ラインセンサによって形成される画像に基づいて、ダイシングの結果を検出する。具体的には、例えば、検査ユニット46は、ラインセンサによって形成される画像に基づいて、被加工物11の全体から不良品を選別する検査(インスペクション)等を行う。
各X軸移動機構6、各ダイシングユニット24、各ダイシングユニット移動機構28、撮像ユニット42、撮像ユニット移動機構44、検査ユニット46、検査ユニット移動機構48等の構成要素には、制御ユニット(制御手段)64が接続されている。各構成要素は、この制御ユニット64によって適切に制御される。
次に、上述したダイシング装置2を用いて行われるダイシング方法について説明する。本実施形態に係るダイシング方法では、まず、2組のチャックテーブル18の一方(以下、一方のチャックテーブル18)によって保持された被加工物11を2組のダイシングユニット24でダイシングする第1ダイシングステップを行う。
図2は、第1ダイシングステップ等について説明するための平面図である。なお、図2では、第1ダイシングステップ等の説明に必要な構成要素のみを示している。また、ここでは、一方の切削ブレード40(ダイシングユニット24)で被加工物11に溝を形成してから、他方の切削ブレード40(ダイシングユニット24)でこの溝の底を切削して被加工物11を切断する、いわゆるステップカットを例に挙げて説明する。
第1ダイシングステップでは、まず、被加工物11を保持する一方のチャックテーブル18を回転させて、対象となる切断予定ライン13の伸長する方向をダイシング装置2のX軸方向に合わせる。また、この一方のチャックテーブル18と各ダイシングユニット24とを相対的に移動させて、対象となる切断予定ライン13の延長線上に切削ブレード40の位置を合わせる。そして、例えば、切削ブレード40の下端を被加工物11の表面11aより低い位置まで移動させる。
その後、図2に示すように、切削ブレード40を回転させながら一方のチャックテーブル18をX軸方向に移動させる。これにより、対象の切断予定ライン13に沿って切削ブレード40を切り込ませ、被加工物11を切削できる。対象の切断予定ライン13に沿って被加工物11を切削した後には、別の切断予定ライン13に対して上述の動作を繰り返す。なお、この被加工物11の切削は、2組の切削ブレード40(ダイシングユニット24)を出来る限り同時に用いて行うことが望ましい。
これにより、一方の切削ブレード40(図2の右側の切削ブレード40)によって被加工物11に溝を形成し、他方の切削ブレード40(図2の左側の切削ブレード40)によって溝の底を切削して被加工物11を切断できる。例えば、全ての切断予定ライン13に沿って被加工物11が切断されると、第1ダイシングステップは終了する。
なお、本実施形態では、2組のダイシングユニット24で対象となる1本の切断予定ライン13を切削するステップカットを例に挙げたが、1組のダイシングユニット24で被加工物11を切断することもできる。もちろん、2組のダイシングユニット24のそれぞれで被加工物11を切断しても良い。また、上述した第1ダイシングステップの途中で、被加工物11に形成されたカーフ(切り口)の幅や、被加工物11に発生するチッピング(欠け)の有無等を確認するカーフチェック(第1カーフチェック)を行っても良い。
カーフチェックを行う場合には、例えば、第1ダイシングステップの任意のタイミングで一方のチャックテーブル18と各ダイシングユニット24との相対的な移動を停止させる。そして、撮像ユニット42の撮像エリア21にカーフの一部が含まれるように、撮像ユニット42の位置を調整した上で、被加工物11を撮像ユニット42で撮像する。これにより、カーフの一部を含む領域を撮像して、カーフの一部が写った画像を形成できる。
その後、形成された画像を用いて、カーフの幅や、チッピングの有無等を確認する。このカーフチェックの結果に基づきダイシング装置2の各構成要素の状態を調整することで、ダイシングの精度を常に高い状態に保てる。なお、形成された画像やカーフチェックの結果等は、例えば、制御ユニット64が備える記憶部64aに記憶される。
第1ダイシングステップの後には、上述した一方のチャックテーブル18とは別のチャックテーブル18(以下、他方のチャックテーブル18)によって保持された被加工物11を2組のダイシングユニット24でダイシングする第2ダイシングステップを行う。第2ダイシングステップの手順等は、第1ダイシングステップの手順等と同様である。
また、この第2ダイシングステップの途中でも、被加工物11に形成されたカーフの幅や、被加工物11に発生するチッピングの有無等を確認するカーフチェック(第2カーフチェック)を行うことができる。第2ダイシングステップの途中で行われるカーフチェックの手順等も、第1ダイシングステップの途中で行われるカーフチェック(第1カーフチェック)の手順等と同様である。
上述した第1ダイシングステップの後、第2ダイシングステップが終了する前には、第1ダイシングステップでダイシングされた被加工物11を検査ユニット46のラインセンサで撮像して、ダイシングの結果を検出するダイシング結果検出ステップを行う。図3(A)及び図3(B)は、ダイシング結果検出ステップについて説明するための平面図である。なお、図3(A)及び図3(B)では、ダイシング結果検出ステップの説明に必要な構成要素のみを示している。
第1ダイシングステップでは、例えば、ダイシングされた被加工物11を保持する一方のチャックテーブル18と検査ユニット46とを相対的に移動させて、被加工物11のX軸方向の一端部にラインセンサの撮像エリア23を合わせる。そして、図3(A)及び図3(B)に示すように、一方のチャックテーブル18をX軸方向に移動させながら、被加工物11をラインセンサで撮像する。
これにより、被加工物11の全体を撮像した画像を形成できる。なお、本実施形態では、ラインセンサの撮像エリア23がY軸方向に伸長する場合を例示しているが、ラインセンサの撮像エリアはX軸方向に伸長していても良い。ただし、この場合には、検査ユニット46をY軸方向に移動させながら、被加工物11をラインセンサで撮像することになる。
また、本実施形態では、ラインセンサの撮像エリア23が被加工物11の直径より長い場合を例示しているが、ラインセンサの撮像エリアは被加工物11の幅(代表的には、直径)より短くても良い。ただし、この場合には、撮像エリアの位置を変えて上述した手順を繰り返すことで被加工物11の全体を撮像する必要がある。
その後、検査ユニット46は、形成された画像を用いて、被加工物11の全体でダイシングの結果を確認する。具体的には、例えば、検査ユニット46は、形成された画像に基づいてチッピングの位置(座標)を検出する。また、チッピングの位置や大きさから、検査ユニット46又は制御ユニット64が不良品を選別しても良い。なお、形成された画像やダイシングの結果等は、例えば、被加工物11毎に制御ユニット64の記憶部64aに記憶される。
以上のように、本実施形態に係るダイシング装置2は、一方の保持テーブル18(第1保持テーブルと第2保持テーブルとの一方)によって保持された被加工物11をダイシングする間に、他方の保持テーブル18(第1保持テーブルと第2保持テーブルとの他方)によって保持されたダイシング済みの被加工物11を撮像してこの被加工物11の全体でダイシングの結果を検出するラインセンサを含む検査ユニット(検査手段)46を備えている。よって、従来のように、ダイシングされた後の被加工物11を外部へと搬送してその全体を検査する必要がない。
また、ラインセンサを含む検査ユニット46は、カーフチェック等に使用される従来型の撮像ユニット(撮像手段)42に比べて被加工物11の広い範囲を一度に撮像し、検査するので、従来型の撮像ユニット42を用いて被加工物11の全体を検査する場合等に比べて、検査に要する時間を短くできる。このように、本実施形態によれば、被加工物11をダイシングした後にその全体を短い時間で検査できる新たな構成のダイシング装置2が提供される。
また、本実施形態に係るダイシング方法は、一方の保持テーブル18(第1保持テーブル)によって保持された被加工物11をダイシングする第1ダイシングステップの後、他方の保持テーブル18(第2保持テーブル)によって保持された被加工物11をダイシングする第2ダイシングステップが終了する前に、一方の保持テーブル18によって保持されたダイシング済みの被加工物11をラインセンサで撮像して、ダイシング済みの被加工物11の全体でダイシング結果を検出するダイシング結果検出ステップを備えている。
よって、従来のように、ダイシングされた後の被加工物11を外部へと搬送してその全体を検査する必要がない。また、ラインセンサによって被加工物11の広い範囲を一度に撮像し、検査するので、カーフチェック等に使用される従来型の撮像ユニット42を用いて被加工物11の全体を検査する場合等に比べて、検査に要する時間を短くできる。このように、本実施形態によれば、ダイシングされた後の被加工物11をダイシング装置2の外部へと搬送することなくその全体を短い時間で検査できるダイシング方法が提供される。
なお、本発明は、上記実施形態の記載に制限されず種々変更して実施可能である。例えば、上記実施形態では、切削ブレード40が装着されたダイシングユニット(ダイシング手段)24を備えるダイシング装置2について説明しているが、本発明のダイシング装置は、この態様に限定されない。
例えば、本発明のダイシング装置は、レーザービームを照射するダイシングユニット(ダイシング手段)を備えたダイシング装置(レーザーダイシング装置)でも良い。同様に、本発明のダイシング方法は、レーザービームで被加工物11をダイシングするダイシング方法でも良い。
また、上記実施形態では、被加工物11の全体を検査するためにラインセンサを含む検査ユニット46を用いているが、この検査ユニット46を用いて、被加工物11のカーフチェックや、アライメント等を行うことも可能である。また、検査ユニット46は、少なくともダイシングされた後の被加工物11の全体を撮像して、ダイシングの結果が反映された画像を形成する機能を備えていれば良い。すなわち、チッピング(位置)の検出や、不良品の選別等は、形成された画像に基づいて作業者等が行うこともできる。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
2 ダイシング装置
4 基台
6 X軸移動機構
8 X軸ガイドレール
10 X軸移動テーブル
12 X軸ボールネジ
14 X軸パルスモータ
16 テーブルベース
18 チャックテーブル(第1保持テーブル、第2保持テーブル)
20 クランプ
22 カバー
24 ダイシングユニット(ダイシング手段)
26 支持構造
28 ダイシングユニット移動機構
30 Y軸移動プレート
32 Y軸パルスモータ
34 Z軸移動プレート
36 Z軸パルスモータ
38 スピンドル
40 切削ブレード
42 撮像ユニット(撮像手段)
44 撮像ユニット移動機構
46 検査ユニット(検査手段)
48 検査ユニット移動機構
50 Y軸ガイドレール
52 Y軸移動プレート
54 Y軸移動プレート
56 Y軸ボールネジ
58 Y軸パルスモータ
60 Y軸ボールネジ
62 Y軸パルスモータ
64 制御ユニット(制御手段)
64a 記憶部
11 被加工物
11a 表面
13 切断予定ライン(ストリート)
15 デバイス
17 ダイシングテープ
19 フレーム
21 撮像エリア
23 撮像エリア

Claims (4)

  1. 被加工物をダイシングするダイシング装置であって、
    それぞれが被加工物を保持する第1保持テーブル及び第2保持テーブルと、
    該第1保持テーブル又は該第2保持テーブルによって保持された被加工物をダイシングするダイシング手段と、
    該第1保持テーブル及び該第2保持テーブルの一方によって保持された被加工物を該ダイシング手段でダイシングする間に、該第1保持テーブル及び該第2保持テーブルの他方によって保持されたダイシング済みの被加工物を撮像して該ダイシング済みの被加工物の全体でダイシング結果を検出するラインセンサを含む検査手段と、
    該検査手段で検出されたダイシング結果を被加工物毎に記憶する記憶部を含む制御手段と、を備えることを特徴とするダイシング装置。
  2. 該第1保持テーブル又は該第2保持テーブルによって保持された被加工物を撮像してカーフチェック用の画像を形成する撮像手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のダイシング装置。
  3. 被加工物をダイシングするダイシング方法であって、
    第1保持テーブルによって保持された被加工物をダイシング手段でダイシングする第1ダイシングステップと、
    該第1ダイシングステップの後、第2保持テーブルによって保持された被加工物を該ダイシング手段でダイシングする第2ダイシングステップと、
    該第1ダイシングステップの後、該第2ダイシングステップが終了する前に、該第1保持テーブルによって保持されたダイシング済みの被加工物をラインセンサで撮像して、該ダイシング済みの被加工物の全体でダイシング結果を検出するダイシング結果検出ステップと、を備えることを特徴とするダイシング方法。
  4. 該第1ダイシングステップの実施中に、該第1ダイシングステップで被加工物に形成されたカーフを撮像手段で撮像する第1カーフチェックステップと、
    該第2ダイシングステップの実施中に、該第2ダイシングステップで被加工物に形成されたカーフを該撮像手段で撮像する第2カーフチェックステップと、を更に備えることを特徴とする請求項3に記載のダイシング方法。
JP2017020595A 2017-02-07 2017-02-07 ダイシング装置及びダイシング方法 Pending JP2018129372A (ja)

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