JP2018127166A - ワイパ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】主ワイパブレードの払拭動作と従ワイパブレードの払拭動作とが非同期になった場合に、ワイパブレード同士の接触を防止するダイレクトドライブ方式のワイパ装置を提供する。【解決手段】ワイパECU60B、62Bは、右ワイパ装置16のワイパブレード32の払拭動作に対して左ワイパ装置14のワイパブレード30の払拭動作が非同期の場合に、左ワイパ装置14のワイパブレード30を、下反転位置P2よりも下の格納位置P3まで移動させて停止させる。【選択図】図1

Description

本発明は、ワイパ装置に関する。
図8に示したような、運転席側のワイパブレード132と、助手席側のワイパブレード130とを、独立した別個のワイパモータ118、120で動作させるダイレクトドライブ方式のワイパ装置は、同期用通信186によって、ワイパモータ118及びワイパモータ120の各々の回転を同期させている。
同期用通信186に異常がなければ、運転席側のワイパブレード132と、助手席側のワイパブレード130との各々は互いに接触せずにウィンドシールドガラス12上の上反転位置P1と下反転位置P2との間を払拭動作する。
しかしながら、同期用通信186が途絶した場合、ワイパモータ118及びワイパモータ120の各々の回転を同期できず、ワイパブレード132と、ワイパブレード130とが互いに接触するおそれがある。
例えば、ワイパモータ118の出力軸136が回転方向106で回転することにより、ワイパブレード132に先行して上反転位置P1から下反転位置P2又は格納位置P3に移動するワイパブレード130が、ワイパモータ120の出力軸138が回転方向104で回転することにより、ワイパブレード130に後続するワイパブレード132に追突されるということが起こり得る。
ワイパブレード130、132同士が衝突すると、衝突時の打音がユーザに不快感を与えるのみならず、ワイパブレード130、132も損傷する。
特許文献1には、同期用通信が異常の場合には、運転席側ワイパブレードと助手席側ワイパブレードとが干渉しないように払拭動作させるワイパ装置の発明が開示されている。
特開2007−62671号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術は、運転席側ワイパブレードと助手席側ワイパブレードとが干渉しない払拭範囲が狭く、運転席側ワイパブレード及び助手席側ワイパブレードとが接触するおそれが依然として存在するという問題があった。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、主ワイパブレードの払拭動作と従ワイパブレードの払拭動作とが非同期になった場合に、ワイパブレード同士の接触を防止するダイレクトドライブ方式のワイパ装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載のワイパ装置は、ウィンドシールドガラスにおける一部が重なる複数の払拭範囲の一方の払拭範囲が払拭されるように主ワイパブレードを払拭動作させる主モータの回転を制御する主モータ制御部と、前記複数の払拭範囲の他方の払拭範囲が払拭されるように従ワイパブレードを払拭動作させる従モータの回転を制御すると共に、前記主ワイパブレードの払拭動作と前記従ワイパブレードの払拭動作とが非同期の場合に、前記従ワイパブレードを前記主ワイパブレードの払拭範囲外にある退避位置まで移動させて停止するように前記従モータの回転を制御する従モータ制御部と、を含むワイパ装置。
このワイパ装置によれば、主ワイパブレードの払拭動作に対して従ワイパブレードの払拭動作が非同期の場合に、従ワイパブレードを、主ワイパブレードの払拭範囲外の退避位置まで移動させて停止させるので、ワイパブレード同士の接触を防止することができる。
請求項2に記載のワイパ装置は、請求項1記載のワイパ装置において、前記従モータ制御部は、前記主ワイパブレードの払拭動作に前記従ワイパブレードの払拭動作を同期させる同期信号の通信が途絶した場合に前記主ワイパブレードの払拭動作に対して前記従ワイパブレードの払拭動作が非同期であると判定する。
このワイパ装置によれば、同期用通信の途絶により、主ワイパブレードの払拭動作と従ワイパブレードの払拭動作とが非同期になったと判定して、従ワイパブレードを退避位置まで移動させて停止するので、ワイパブレード同士の接触を防止することができる。
請求項3に記載のワイパ装置は、請求項1記載のワイパ装置において、前記主モータの出力軸の回転点角度及び前記従モータの出力軸の回転角度の各々を検出する回転角度センサを含み、前記主モータ制御部は、前記回転角度センサが各々検出した前記主モータの出力軸の回転点角度と前記従モータの出力軸の回転角度との差が所定値以上となった場合に前記主ワイパブレードの払拭動作に対して前記従ワイパブレードの払拭動作が非同期であると判定し、前記従ワイパブレードを前記主ワイパブレードの払拭範囲外にある退避位置まで移動させて停止する指令を前記従モータ制御部に送信する。
このワイパ装置によれば、主モータと従モータの各々の出力軸の回転角度の差が大きくなった場合に主ワイパブレードの払拭動作と従ワイパブレードの払拭動作とが非同期になったと判定して、従ワイパブレードを退避位置まで移動させて停止するので、ワイパブレード同士の接触を防止することができる。
請求項4に記載のワイパ装置は、請求項1〜3のいずれか1項記載のワイパ装置において、前記主ワイパブレードは運転席側Aピラーの近くで該運転席側Aピラーと並行する運転席側上反転位置と前記ウィンドシールドガラス下端部と並行する運転席側下反転位置との間を往復払拭し、前記従ワイパブレードは前記主ワイパブレードの払拭範囲内にある助手席側上反転位置と前記ウィンドシールドガラスの助手席寄りの下端部と並行する助手席側下反転位置との間を往復払拭し、前記退避位置は、前記助手席側下反転位置よりも下の格納位置である。
このワイパ装置によれば、主ワイパブレードの払拭動作と従ワイパブレードの払拭動作とが非同期であると判定した場合に、従ワイパブレードを助手席側下反転位置よりも下の格納位置まで移動させて停止することにより、ワイパブレード同士の接触を防止することができる。
請求項5に記載のワイパ装置は、請求項1〜3のいずれか1項記載のワイパ装置において、前記従ワイパブレードは運転席側Aピラーの近くで該運転席側Aピラーと並行する運転席側上反転位置と前記ウィンドシールドガラス下端部と並行する運転席側下反転位置との間を往復払拭し、前記主ワイパブレードは前記従ワイパブレードの払拭範囲内にある助手席側上反転位置と前記ウィンドシールドガラスの助手席寄りの下端部と並行する助手席側下反転位置との間を往復払拭し、前記退避位置は、前記運転席側上反転位置である。
このワイパ装置によれば、主ワイパブレードの払拭動作と従ワイパブレードの払拭動作とが非同期であると判定した場合に、従ワイパブレードを上反転位置まで移動させて停止することにより、ワイパブレード同士の接触を防止することができる。
本発明の実施の形態に係るワイパ装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る右ワイパ装置のワイパ制御回路の構成の一例の概略を示すブロック図である。 (A)は、左ワイパ装置のワイパブレードが、右ワイパ装置のワイパブレードに先行して上反転位置から下反転位置又は格納位置に移動する場合に、同期用通信が途絶した場合であり、(B)は、同期用通信が途絶したことを右ワイパ装置のワイパECU及び左ワイパ装置のワイパECUが検知した場合である。 ワイパスイッチからの指令信号が車両制御回路を介して左ワイパ装置のワイパECUに出力されるワイパ装置の構成を示す概略図である。 図4に示したワイパ装置の動作の一例を示した説明図であり、(A)は、左ワイパ装置のワイパブレードが、右ワイパ装置のワイパブレードに先行して上反転位置から下反転位置又は格納位置に移動する場合に、同期用通信が途絶した場合であり、(B)は、同期用通信が途絶したことを左ワイパ装置のワイパECU及び右ワイパ装置のワイパECUが検知した場合である。 本発明の実施の形態に係るワイパ装置のスレーブ側処理の一例を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るワイパ装置のマスタ側処理の一例を示したフローチャートである。 ダイレクトドライブ方式のワイパ装置で、同期用通信が途絶した場合を示した説明図である。
図1は、本実施の形態に係るワイパ装置10の構成を示す概略図である。ワイパ装置10は、一例として、車両のウィンドシールドガラス12の下部の左(助手席側)に左ワイパ装置14、右ハンドル車両のウィンドシールドガラス12の下部の右(運転席側)に右ワイパ装置16を各々備えたダイレクトドライブによるタンデム式のワイパ装置である。なお、本実施の形態における左右は、車室内から見ての左右である。本実施の形態に係るワイパ装置10は、左ワイパ装置14のワイパアーム26と、右ワイパ装置16のワイパアーム28とを、各々同一方向に回動させる。従って、左ワイパ装置14の出力軸36と、右ワイパ装置16の出力軸38とを、各々同一方向に回転させている。
左ワイパ装置14及び右ワイパ装置16は、ワイパモータ18、20、減速機構22、24、ワイパアーム26、28及びワイパブレード30、32を各々備えている。ワイパモータ18、20は、ウィンドシールドガラス12の左下方及び右下方の各々に設けられている。
左ワイパ装置14及び右ワイパ装置16は、ワイパモータ18、20の正逆回転が減速機構22、24で各々減速され、減速機構22、24によって減速された正逆回転で出力軸36、38が各々回転する。さらに、出力軸36、38の正逆回転の回転力がワイパアーム26、28に各々作用することによりワイパアーム26、28が格納位置P3から下反転位置P2に移動し、下反転位置P2と上反転位置P1との間を往復動作する。かかるワイパアーム26、28の動作により、ワイパアーム26、28の先端に各々設けられたワイパブレード30、32がウィンドシールドガラス12表面の下反転位置P2から上反転位置P1の間を払拭する。なお、減速機構22、24は、例えばウォームギア等で構成され、ワイパモータ18、20の回転を、ワイパブレード30、32によるウィンドシールドガラス12表面の払拭に適した回転速度に各々減速し、当該回転速度で出力軸36、38を各々回転させる。左ワイパ装置14の下反転位置P2は、ウィンドシールドガラス12の助手席寄りの下端部と並行して設けられ、上反転位置P1は、右ワイパ装置16の払拭範囲内に設けられている。また、右ワイパ装置16の下反転位置P2は、ウィンドシールドガラス12の下端部と並行して設けられ、上反転位置P1は、運転席側Aピラーと並行して設けられている。
本実施の形態に係るワイパモータ18、20は、上述のように、ウォームギアで構成された減速機構22、24を各々有しているので、出力軸36、38の回転速度及び回転角度は、ワイパモータ18、20本体の回転速度及び回転角度と同一ではない。しかしながら、本実施の形態では、ワイパモータ18、20と減速機構22、24は各々一体不可分に構成されているので、以下、出力軸36、38の回転速度及び回転角度を、ワイパモータ18、20の各々の回転速度及び回転角度とみなす。本実施の形態では、例えば、左ワイパ装置14の出力軸36の回転方向を、右ワイパ装置16の出力軸38の回転方向に同期させることにより、出力軸36及び出力軸38を各々同一方向に回転させている。
ワイパモータ18、20には、ワイパモータ18、20の回転を制御するためのワイパ制御回路60、62が各々接続されている。本実施の形態に係るワイパ制御回路60は駆動回路60A及びワイパECU60Bを、ワイパ制御回路62は、駆動回路62A及びワイパECU62Bを、各々含む。
ワイパECU60Bには、ワイパモータ18の出力軸36の回転速度及び回転角度を各々検知する回転角度センサ42が接続されている。ワイパECU62Bには、ワイパモータ20の出力軸38の回転速度及び回転角度を各々検知する回転角度センサ44が接続されている。ワイパECU60B、62Bは、回転角度センサ42、44からの信号に基づいて、ウィンドシールドガラス12上でのワイパブレード30、32の位置を各々算出する。また、ワイパECU60B、62Bは、算出した位置に応じて出力軸36、38の回転速度が変化するように駆動回路60A、62Aを各々制御する。なお、回転角度センサ42、44は、ワイパモータ18、20の減速機構22、24内に各々設けられ、出力軸36、38に連動して回転する励磁コイル又はマグネットの磁界(磁力)を電流に変換して検出する。また、出力軸36、38の回転速度の制御は、後述するメモリ等に記憶された、ワイパブレード30、32の位置に応じて出力軸36、38の回転速度を規定した速度マップ(図示せず)を参照して行う。
駆動回路60A、62Aは、ワイパモータ18、20を各々作動させるための電圧(電流)をPWM(Pulse Width Modulation)制御によって生成してワイパモータ18、20に各々供給する。駆動回路60A、62Aは、スイッチング素子に電界効果トランジスタ(MOSFET)を使用した回路を含み、駆動回路60AはワイパECU60Bの、駆動回路62AはワイパECU62Bの、各々の制御によって、所定のデューティ比の電圧を出力する。
ワイパECU60BとワイパECU62Bとは、例えば、LIN(Local Interconnect Network)等のプロトコルを用いた通信で連携させることにより、左ワイパ装置14及び右ワイパ装置16の動作を同期させている。また、ワイパ制御回路62のワイパECU62Bには、車両制御回路64を介して、ワイパスイッチ66が接続されている。
ワイパスイッチ66は、車両のバッテリからワイパモータ18、20に供給される電力をオン又はオフするスイッチである。ワイパスイッチ66は、ワイパブレード30、32を、低速で動作させる低速作動モード選択位置、高速で動作させる高速作動モード選択位置、一定周期で間欠的に動作させる間欠作動モード選択位置、停止モード選択位置に切替可能である。また、各モードの選択位置に応じてワイパモータ18、20を回転させるための指令信号を車両制御回路64を介してワイパECU62Bに出力する。また、ワイパECU62Bに入力された指令信号は、前述のLIN等のプロトコルを用いた通信によってワイパECU60Bにも入力される。図1では、便宜上、右ワイパ装置16をマスタワイパ、左ワイパ装置14をスレーブワイパとする。
ワイパスイッチ66から各モードの選択位置に応じて出力された信号がワイパECU60B、62Bに入力されると、ワイパECU60B、62Bがワイパスイッチ66からの出力信号に対応する制御を行う。具体的には、ワイパECU60B、62Bは、ワイパスイッチ66からの指令信号と前述の速度マップとに基づいて出力軸36、38の回転速度を算出する。さらにワイパECU60B、62Bは、算出した回転速度で出力軸36、38が回転するように駆動回路60A、62Aを制御する。
図2は、本実施の形態に係る右ワイパ装置16のワイパ制御回路62の構成の一例の概略を示すブロック図である。また、図2に示したワイパモータ20は、一例として、ブラシレスDCモータであるが、ブラシ付きDCモータであってもよい。なお、左ワイパ装置14のワイパ制御回路60の構成は、右ワイパ装置16のワイパ制御回路62と同様なので、その詳細な説明は省略する。
図2に示したワイパ制御回路62は、ワイパモータ20の巻線の端子に印加する電圧を生成する駆動回路62Aと、駆動回路62Aを構成するスイッチング素子のオン及びオフを制御するワイパECU62Bとを含んでいる。
ワイパモータ20のロータ72は、各々3つのS極及びN極の永久磁石で構成されている。ロータ72の磁界は、ホールセンサ70によって検知される。ホールセンサ70は、ロータ72の永久磁石の極性に対応してロータ72とは別に設けられたセンサマグネットの磁界を検知してもよい。ホールセンサ70は、ロータ72又はセンサマグネットの磁界を、ロータ72の位置を示す磁界として検知する。
ホールセンサ70は、ロータ72又はセンサマグネットにより形成された磁界を検出することにより、ロータ72の位置を検出するためのセンサである。ホールセンサ70は、U、V、Wの各相に対応する3つのホール素子を含んでいる。ホールセンサ70は、ロータ72の回転によって生じた磁界の変化を、正弦波に近似した電圧の変化の信号として出力する。
ホールセンサ70が出力した信号は、制御回路であるワイパECU62Bに入力される。ワイパECU62Bは、集積回路であり、スタンバイ回路50によって電源80から供給される電力が制御されている。
ホールセンサ70からワイパECU62Bに入力されたアナログ波形の信号は、ワイパECU62B内にある、コンパレータ等のアナログ信号をデジタル信号に変換する回路を備えたホールセンサエッジ検出部56に入力される。ホールセンサエッジ検出部56では、入力されたアナログ波形をデジタル波形に変換し、デジタル波形からエッジ部分を検出する。
デジタル波形及びエッジの情報はモータ位置推定部54に入力され、ロータ72の位置が算出される。算出されたロータ72の位置の情報は、通電制御部58に入力される。
また、ワイパECU62Bの指令値算出部52には、ワイパスイッチ66からワイパモータ20(ロータ72)の回転速度を指示するための信号が入力される。指令値算出部52は、ワイパスイッチ66から入力された信号からワイパモータ20の回転速度に係る指令を抽出して、通電制御部58に入力する。
通電制御部58は、モータ位置推定部54で算出されたロータ72の位置に応じて変化する電圧の位相を算出すると共に、算出した位相及びワイパスイッチ66により指示されたロータ72の回転速度に基づいて駆動デューティ値を決定する。また、通電制御部58は、駆動デューティ値に応じたパルス信号であるPWM信号を生成して駆動回路62Aに出力するPWM制御を行う。
駆動回路62Aは、三相(U相、V相、W相)インバータにより構成されている。図2に示すように、駆動回路62Aは、各々が上段スイッチング素子としての3つのNチャンネル電界効果トランジスタ(MOSFET)74U、74V、74W(以下、「FET74U、74V、74W」と言う)、各々が下段スイッチング素子としての3つのNチャンネル電界効果トランジスタ76U、76V、76W(以下、「FET76U、76V、76W」と言う)とを備えている。なお、FET74U、74V、74W及びFET76U、76V、76Wは、各々、個々を区別する必要がない場合は「FET74」、「FET76」と総称し、個々を区別する必要がある場合は、「U」、「V」、「W」の符号を付して称する。
FET74、FET76のうち、FET74Uのソース及びFET76Uのドレインは、コイル40Uの端子に接続されており、FET74Vのソース及びFET76Vのドレインは、コイル40Vの端子に接続されており、FET74Wのソース及びFET76Wのドレインは、コイル40Wの端子に接続されている。
FET74及びFET76のゲートは通電制御部58に接続されており、PWM信号が入力される。FET74及びFET76は、ゲートにHレベルのPWM信号が入力するとオン状態になり、ドレインからソースに電流が流れる。また、ゲートにLレベルのPWM信号が入力されるとオフ状態になり、ドレインからソースへ電流が流れない状態になる。
また、本実施の形態のワイパ制御回路62には、電源80、ノイズ防止コイル82、及び平滑コンデンサ84A、84B等が構成されている。電源80、ノイズ防止コイル82、及び平滑コンデンサ84A、84Bは略直流電源を構成している。
以下、本実施の形態に係るワイパ装置10の作用及び効果について説明する。図3は、本実施の形態のワイパ装置10の動作の一例を示した説明図である。図3(A)は、左ワイパ装置14のワイパブレード30が、右ワイパ装置16のワイパブレード32に先行して上反転位置P1から下反転位置P2又は格納位置P3に移動する場合に、同期用通信が途絶した場合である。同期用通信が途絶すると、ワイパモータ18の出力軸36の回転方向92における所定の角度での往復回動がワイパモータ20の出力軸38の回転方向90における所定の角度での往復回動に同期しなくなる。その結果、ワイパブレード32が、ワイパブレード30と接触するおそれがある。
図3(B)は、同期用通信が途絶したことを右ワイパ装置16のワイパECU62B及び左ワイパ装置14のワイパECU60Bが検知した場合である。左ワイパ装置14のワイパECU60Bは、ワイパブレード30を、右ワイパ装置16のワイパブレード32と接触しない位置である格納位置P3で停止させて、右ワイパ装置16のワイパブレード32との接触を防止する。左ワイパ装置14のワイパモータ18が停止している間に、右ワイパ装置16のワイパECU62Bは、ワイパモータ20の出力軸38を回転方向94で所定の角度で往復回動させて、ウィンドシールドガラス12の運転席側を払拭動作する。
図4は、ワイパスイッチ66からの指令信号が車両制御回路64を介してワイパECU60Bに出力されるワイパ装置100の構成を示す概略図である。ワイパECU60Bに入力された指令信号は、前述のLIN等のプロトコルを用いた通信によってワイパECU62Bにも入力される。図4では、便宜上、左ワイパ装置14をマスタワイパ、右ワイパ装置16をスレーブワイパとする。
図5は、図4に示したワイパ装置100の動作の一例を示した説明図である。図5(A)は、左ワイパ装置14のワイパブレード30が、右ワイパ装置16のワイパブレード32に先行して上反転位置P1から下反転位置P2又は格納位置P3に移動する場合に、同期用通信が途絶した場合である。同期用通信が途絶すると、ワイパモータ20の出力軸38の回転方向96の回転がワイパモータ18の出力軸36の回転方向98の回転に同期しなくなる。その結果、ワイパブレード32が、ワイパブレード30と接触するおそれがある。
図5(B)は、同期用通信が途絶したことを左ワイパ装置14のワイパECU60B及び右ワイパ装置16のワイパECU62Bが検知した場合である。右ワイパ装置16のワイパECU62Bは、ワイパブレード32を、左ワイパ装置14のワイパブレード30と接触しない位置である上反転位置P1で停止させて、左ワイパ装置14のワイパブレード30との接触を防止する。右ワイパ装置16のワイパモータ20が停止している間に、左ワイパ装置14のワイパECU60Bは、ワイパモータ18の出力軸36を回転方向102で所定の角度で往復回動させて、ウィンドシールドガラス12の助手席側を払拭動作する。
図5(B)に示したように、左ワイパ装置14のワイパブレード30の払拭範囲は、レインセンサ及び車載カメラが車室内側に設けられる機能エリア110を含む。特に車両が自動運転の場合には、左ワイパ装置14で機能エリア110を払拭することにより、自動運転に必要な車両前方の画像データの取得を確実に行う。
図6は、本実施の形態に係るワイパ装置10のスレーブ側処理の一例を示したフローチャートである。ステップ600では、マスタ側から送信された同期用通信に従った払拭動作を行う。
ステップ602では、同期用通信が途絶したか否かを判定する。図6の処理では、スレーブ側からマスタ側へ通信をした際にマスタ側から応答がなかった場合に同期用通信が途絶したと判定する。ステップ602で肯定判定の場合には、手順をステップ604に移行させ、ステップ602で否定判定の場合には、ステップ600の同期用通信に従った払拭動作を継続する。
ステップ604では、スレーブ側のワイパブレードを退避位置で停止させて処理をリターンする。退避位置は、スレーブ側が左ワイパ装置14の場合には格納位置P3(又は下反転位置P2)であり、スレーブ側が右ワイパ装置16の場合には上反転位置P1である。
図7は、本実施の形態に係るワイパ装置10のマスタ側処理の一例を示したフローチャートである。ステップ700では、ワイパスイッチ66から出力された指令値に従った払拭動作を行って処理をリターンする。
本実施の形態では、ワイパスイッチ66がオンになった後、同期用通信が全く(一度も)成立しない場合は、スレーブ側のワイパブレードを低速作動モードの払拭速度で退避位置まで移動させるので、マスタ側のワイパブレードは、指令値に従った払拭動作を継続する。
また、本実施の形態では、同期通信が成立した後に同期通信が途絶した場合には、スレーブ側のワイパブレードを高速作動モードの払拭速度で退避位置まで移動させることにより、マスタ側のワイパブレードとスレーブ側のワイパブレードとが接触することを防止するので、かかる場合でも、マスタ側のワイパブレードは、指令値に従った払拭動作を継続する。
以上説明したように、本実施の形態では、同期用通信が途絶した場合には、スレーブ側のワイパブレードをマスタ側のワイパブレードと接触しない退避位置で停止させるので、ワイパブレード同士の接触を防止すると共に、運転席側の視野を確保できる。
また、車両が自動運転の場合には、車載カメラが設けられる機能エリア110を優先的に払拭することにより、自動運転に必要な車両前方の画像データの取得を容易にする。
本実施の形態では、同期用通信が途絶した場合に、左ワイパ装置14と右ワイパ装置16とが非同期であると判定したが、回転角度センサ42、44が検出した出力軸36、38の各々の回転角度から左ワイパ装置14と右ワイパ装置16との同期の状態を判定してもよい。例えば、回転角度センサ42、44が各々検出したワイパモータ18の出力軸36の回転点角度とワイパモータ20の出力軸38の回転角度との差が所定値以上となった場合に、マスタ側である右ワイパ装置16のワイパECU62Bは、スレーブ側である左ワイパ装置14の動作に対してマスタ側である右ワイパ装置16の動作が非同期であると判定する。そして、マスタ側である右ワイパ装置16のワイパECU62Bは、スレーブ側である左ワイパ装置14のワイパECU60Bに対して、スレーブ側のワイパブレード30をマスタ側のワイパブレード32の払拭範囲外にある退避位置まで移動させて停止する指令を送信する。かかる制御により、同期用通信に異常がなくても、左右のいずれかのワイパ装置に何らかの異常が生じた場合に、各々のワイパブレードが接触することを防止できる。
10…ワイパ装置、12…ウィンドシールドガラス、14…左ワイパ装置、16…右ワイパ装置、18,20…ワイパモータ、22…減速機構、26,28…ワイパアーム、30,32…ワイパブレード、36,38…出力軸、40U,40V,40W…コイル、42,44…回転角度センサ、50…スタンバイ回路、52…指令値算出部、54…モータ位置推定部、56…ホールセンサエッジ検出部、58…通電制御部、60…ワイパ制御回路、60A…駆動回路、60B…ワイパECU、62…ワイパ制御回路、62A…駆動回路、62B…ワイパECU、64…車両制御回路、66…ワイパスイッチ、70…ホールセンサ、72…ロータ、74U,74V,74W,76U,76V,76W…FET、80…電源、82…ノイズ防止コイル、84A…平滑コンデンサ、90,92,94,96,98…回転方向、100…ワイパ装置、102,104,106…回転方向、110…機能エリア、118,120…ワイパモータ、130,132…ワイパブレード、136,138…出力軸、186…同期用通信、P1…上反転位置、P2…下反転位置、P3…格納位置

Claims (5)

  1. ウィンドシールドガラスにおける一部が重なる複数の払拭範囲の一方の払拭範囲が払拭されるように主ワイパブレードを払拭動作させる主モータの回転を制御する主モータ制御部と、
    前記複数の払拭範囲の他方の払拭範囲が払拭されるように従ワイパブレードを払拭動作させる従モータの回転を制御すると共に、前記主ワイパブレードの払拭動作と前記従ワイパブレードの払拭動作とが非同期の場合に、前記従ワイパブレードを前記主ワイパブレードの払拭範囲外にある退避位置まで移動させて停止するように前記従モータの回転を制御する従モータ制御部と、
    を含むワイパ装置。
  2. 前記従モータ制御部は、前記主ワイパブレードの払拭動作に前記従ワイパブレードの払拭動作を同期させる同期信号の通信が途絶した場合に前記主ワイパブレードの払拭動作に対して前記従ワイパブレードの払拭動作が非同期であると判定する請求項1記載のワイパ装置。
  3. 前記主モータの出力軸の回転点角度及び前記従モータの出力軸の回転角度の各々を検出する回転角度センサを含み、
    前記主モータ制御部は、前記回転角度センサが各々検出した前記主モータの出力軸の回転点角度と前記従モータの出力軸の回転角度との差が所定値以上となった場合に前記主ワイパブレードの払拭動作に対して前記従ワイパブレードの払拭動作が非同期であると判定し、前記従ワイパブレードを前記主ワイパブレードの払拭範囲外にある退避位置まで移動させて停止する指令を前記従モータ制御部に送信する請求項1記載のワイパ装置。
  4. 前記主ワイパブレードは運転席側Aピラーの近くで該運転席側Aピラーと並行する運転席側上反転位置と前記ウィンドシールドガラスの下端部と並行する運転席側下反転位置との間を往復払拭し、
    前記従ワイパブレードは前記主ワイパブレードの払拭範囲内にある助手席側上反転位置と前記ウィンドシールドガラスの助手席寄りの下端部と並行する助手席側下反転位置との間を往復払拭し、
    前記退避位置は、前記助手席側下反転位置よりも下の格納位置である請求項1〜3のいずれか1項記載のワイパ装置。
  5. 前記従ワイパブレードは運転席側Aピラーの近くで該運転席側Aピラーと並行する運転席側上反転位置と前記ウィンドシールドガラスの下端部と並行する運転席側下反転位置との間を往復払拭し、
    前記主ワイパブレードは前記従ワイパブレードの払拭範囲内にある助手席側上反転位置と前記ウィンドシールドガラスの助手席寄りの下端部と並行する助手席側下反転位置との間を往復払拭し、
    前記退避位置は、前記運転席側上反転位置である請求項1〜3のいずれか1項記載のワイパ装置。
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