JP2015112966A - ワイパ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回動してきたワイパブレードを、上反転位置で直ちに反転回動させる対向払拭型のワイパ装置を提供すること。【解決手段】ワイパ制御回路60は、ワイパブレード32が上反転位置P4に到達した際に、直ちに払拭方向を反転させ、ワイパブレード32が、ワイパブレード30と干渉することなく、ワイパブレード30が下反転位置P1に到達した後、下反転位置P3に到達するように駆動回路48を制御すると共に、ワイパブレード30が上反転位置P2に到達した際に、払拭方向を反転させ、ワイパブレード30が、ワイパブレード32と干渉することなく、ワイパブレード32が下反転位置P3に到達する前に、下反転位置P1に到達するように駆動回路46を制御する。【選択図】図1
Description
本発明は、ワイパ装置に関する。
車両のウインドシールドガラスの下方の運転席側と助手席側とに一対のワイパモータ、減速機構、ワイパアーム及びワイパブレードが各々設けられた対向払拭型のワイパ装置がある。このような対向払拭型のワイパ装置は、運転席側及び助手席側のワイパアームがウインドシールドガラス上で互いに向き合って回動する。したがって、対向払拭型のワイパ装置は、運転席側及び助手席側の各々のワイパブレードが互いに干渉することを防止しながら、各々のワイパブレードが同時に上反転位置に到達するようにしている。
特許文献1には、上反転位置への回動において、運転席側のワイパブレードの回動を先行させることにより、助手席側のワイパブレードとの干渉を防止するワイパ装置が記載されている。また、特許文献1に記載のワイパ装置は、先行して回動している運転席側のワイパブレードが上反転位置に到達した場合、運転席側のワイパブレードは、助手席側のワイパブレードが上反転位置へ到達するのを待って回動を開始する。
しかしながら、上記特許文献1に記載のワイパ装置では、運転席側のワイパブレードは、助手席側のワイパブレードが上反転位置へ到達するのを待って回動を開始するので、ウインドシールドガラス上部の運転席側の払拭が中断されてしまうという問題があった。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、上反転位置に回動してきたワイパブレードを、上反転位置で直ちに反転させて回動させる対向払拭型のワイパ装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載のワイパ装置は、ウインドシールドガラスの運転席側の払拭領域を払拭する運転席側ワイパブレードと、下反転位置が運転席側の払拭領域の下反転位置より下側に設けられたウインドシールドガラスの助手席側の払拭領域を払拭する助手席側ワイパブレードと、運転席側ワイパブレードを運転席側の払拭領域で払拭動作させる運転席側駆動部と、助手席側ワイパブレードを助手席側の払拭領域で払拭動作させる助手席側駆動部と、運転席側ワイパブレードが運転席側の払拭領域の上反転位置に到達した際に、直ちに払拭方向を反転させ、運転席側ワイパブレードが、助手席側ワイパブレードと干渉することなく、助手席側ワイパブレードが助手席側の払拭領域の下反転位置に到達した後運転席側の払拭領域の下反転位置に到達するように、前記運転席側駆動部を制御すると共に、助手席側ワイパブレードが助手席側の払拭領域の上反転位置に到達した際に、払拭方向を反転させ、助手席側ワイパブレードが、運転席側ワイパブレードと干渉することなく、運転席側ワイパブレードが運転席側の払拭領域の下反転位置に到達する前に助手席側の払拭領域の下反転位置に到達するように、前記助手席側駆動部を制御する制御部と、を含んでいる。
このワイパ装置によれば、運転席側ワイパブレードが運転席側の払拭領域の上反転位置に到達した際に、直ちに払拭方向を反転する。その結果、上反転位置に回動してきたワイパブレードを、上反転位置で直ちに反転させて回動させることができ、ウインドシールドガラス上部を通じての視界を明瞭にするという効果を奏する。
また、このワイパ装置は、助手席側ワイパブレードが助手席側の払拭領域の下反転位置に到達した後運転席側の払拭領域の下反転位置に到達するので、運転席側ワイパブレードが、助手席側ワイパブレードと干渉することを防止できる。
請求項2に記載のワイパ装置は、請求項1に記載のワイパ装置において、前記制御部は、運転席側ワイパブレードが運転席側の払拭領域の下反転位置に到達した際に、直ちに払拭方向を反転させ、運転席側ワイパブレードが、助手席側ワイパブレードと干渉することなく、助手席側ワイパブレードが助手席側の払拭領域の上反転位置に到達する前に運転席側の払拭領域の上反転位置に到達するように、前記運転席側駆動部を制御すると共に、助手席側ワイパブレードが助手席側の払拭領域の下反転位置に到達した際に、払拭方向を反転させ、助手席側ワイパブレードが、運転席側ワイパブレードと干渉することなく、運転席側ワイパブレードが運転席側の払拭領域の上反転位置に到達した後助手席側の払拭領域の上反転位置に到達するように、前記助手席側駆動部を制御する。
このワイパ装置によれば、運転席側の払拭領域の下反転位置で反転した運転席側ワイパブレードが、助手席側ワイパブレードが助手席側の払拭領域の上反転位置に到達する前に運転席側の払拭領域の上反転位置に到達する。また、助手席側の払拭領域の下反転位置で反転した助手席側ワイパブレードが、運転席側ワイパブレードが運転席側の払拭領域の上反転位置に到達した後に助手席側の払拭領域の上反転位置に到達する。その結果、運転席側ワイパブレードが助手席側ワイパブレードと干渉することなく、運転席側の払拭領域の上反転位置に到達できる。
請求項3に記載のワイパ装置は、請求項1又は2に記載のワイパ装置において、前記運転席側駆動部の出力軸の回転角度を検知して該回転角度に応じた信号を出力する運転席側駆動部回転角度検知手段と、前記助手席側駆動部の出力軸の回転角度を検知して該回転角度に応じた信号を出力する助手席側駆動部回転角度検知手段と、をさらに含み、前記制御部は、前記運転席側駆動部回転角度検知手段及び前記助手席側駆動部回転角度検知手段が各々出力した信号に基づいて運転席側ワイパブレード及び助手席側ワイパブレードのウインドシールドトガラス上での各々の位置を算出すると共に、該算出した運転席側ワイパブレード及び助手席側ワイパブレードの位置に基づいて前記運転席側駆動部の出力軸及び前記助手席側駆動部の出力軸の各々の回転速度を制御する。
このワイパ装置によれば、運転席側駆動部回転角度検知手段及び助手席側駆動部回転角度検知手段の検知結果に基づいて、運転席側ワイパブレード及び助手席側ワイパブレードの位置を各々算出できる。その結果、運転席側ワイパブレードが助手席側ワイパブレードと干渉することを防止できる。
請求項4に記載のワイパ装置は、請求項3に記載のワイパ装置において、前記制御部は、運転席側の払拭領域の下反転位置から払拭する運転席側ワイパブレードに、助手席側の払拭領域の下反転位置から払拭する助手席側ワイパブレードが所定の範囲内に接近した場合に、助手席側ワイパブレードの払拭動作を減速するように前記助手席側駆動部を制御する。
このワイパ装置によれば、運転席側の払拭領域の下反転位置から払拭する運転席側ワイパブレードと助手席側ワイパブレードとの干渉を防止できる。
請求項5に記載のワイパ装置は、請求項3又は4に記載のワイパ装置において、前記制御部は、助手席側の払拭領域の上反転位置から払拭する助手席側ワイパブレードに、運転席側の払拭領域の上反転位置から払拭する運転席側ワイパブレードが所定の範囲内に接近した場合に、運転席側ワイパブレードの払拭動作を減速するように前記運転席側駆動部を制御する。
このワイパ装置によれば、助手席側の払拭領域の上反転位置から払拭する助手席側ワイパブレードと運転席側ワイパブレードとの干渉を防止できる。
図1は、本実施の形態に係るワイパ装置10の構成を示す概略図である。ワイパ装置10は、右ハンドル車の場合、車両のウインドシールドガラス12の水平方向の左端部の下方に助手席側ワイパユニット14、車両のウインドシールドガラス12の水平方向の右端部の下方に運転席側ワイパユニット16を各々備えた対向払拭型のワイパ装置である。
助手席側ワイパユニット14及び運転席側ワイパユニット16は、ワイパモータ18,20、減速機構22,24、ワイパアーム26,28及びワイパブレード30,32を各々備えている。助手席側ワイパユニット14及び運転席側ワイパユニット16は、ワイパモータ18,20の正逆回転が減速機構22,24で各々減速され、減速機構22,24によって減速された正逆回転で出力軸36,38が各々回転する。さらに、出力軸36,38の正逆回転の回転力がワイパアーム26,28に各々作用することによりワイパアーム26,28がウインドシールドガラス12上を往復回動する。
なお、減速機構22,24は、例えばウォームギア等で構成され、ワイパモータ18,20の回転を、ワイパブレード30,32によるウインドシールドガラス12表面の払拭に適した回転速度に各々減速し、当該回転速度で出力軸36,38を各々回転させる。
助手席側ワイパユニット14のワイパアーム26の回動により、ワイパアーム26の先端に各々設けられたワイパブレード30がウインドシールドガラス12表面の下反転位置P1から上反転位置P2の間を払拭する。また、運転席側ワイパユニット16のワイパアーム28の回動により、ワイパアーム28の先端に各々設けられたワイパブレード32がウインドシールドガラス12表面の下反転位置P3から上反転位置P4の間を払拭する。
図1に示したように、助手席側ワイパユニット14の下反転位置P1は、運転席側ワイパユニット16の下反転位置P3よりも下方に位置しているので、下反転位置P1から上反転位置P2までの範囲は、下反転位置P3から上反転位置P4までの範囲よりも広い。その結果、助手席側ワイパユニット14のワイパブレード30が往復回動した時の出力軸36の回転角度の範囲は、運転席側ワイパユニット16のワイパブレード32が往復回動した時の出力軸38の回転角度の範囲よりも大きくなる。
ワイパモータ18,20には、ワイパモータ18,20の回転を制御するためのワイパ制御回路60が接続されている。本実施の形態に係るワイパ制御回路60は、マイクロコンピュータ62とメモリ64とを含む。
マイクロコンピュータ62には、ワイパモータ18の出力軸36及びワイパモータ20の出力軸38の回転速度及び回転角度を各々検知する回転センサ42,44並びにワイパモータ18,20に流れる電流を各々検知する電流センサ56,58が接続されている。マイクロコンピュータ62は、回転センサ42,44からの信号に基づいて、ウインドシールドガラス12上でのワイパブレード30,32の位置を各々算出する。また、マイクロコンピュータ62は、算出した位置に応じて出力軸36,38の回転速度が変化するように駆動回路46,48を各々制御する。なお、回転センサ42,44は、ワイパモータ18,20の減速機構22,24内に各々設けられ、出力軸36,38に連動して回転する励磁コイル又はマグネットの磁界(磁力)を電流に変換して検出する。
また、ワイパ制御回路60には、駆動回路46,48の制御に用いるデータ及びプログラムを記憶したメモリ64があり、マイクロコンピュータ62には、ワイパスイッチ66が接続されている。
駆動回路46,48は、ワイパモータ18,20を各々作動させるための電圧(電流)をPWM制御によって生成してワイパモータ18,20に各々供給する。ワイパモータ18,20がブラシレスDCモータであれば、駆動回路46,48は、スイッチング素子にMOSFETを使用したインバータ回路を含み、マイクロコンピュータ62の制御によって、所定のデューティ比の電圧を出力する。
本実施の形態に係るワイパモータ18,20は、上述のように、ウォームギアで構成された減速機構22,24を各々有しているので、出力軸36,38の回転速度及び回転角度は、ワイパモータ18,20本体の回転速度及び回転角度と同一ではない。しかしながら、本実施の形態では、ワイパモータ18,20と減速機構22,24は各々一体不可分に構成されているので、以下、出力軸36,38の回転速度及び回転角度を、ワイパモータ18,20の各々の回転速度及び回転角度とみなす。
ワイパスイッチ66は、車両のバッテリからワイパモータ18,20に供給される電力をオン又はオフするスイッチである。ワイパスイッチ66は、ワイパブレード30,32を、低速で回動させる低速作動モード選択位置、高速で回動させる高速作動モード選択位置、一定周期で間欠的に回動させる間欠作動モード選択位置、停止モード選択位置に切替可能である。また、各モードの選択位置に応じてワイパモータ18,20を回転させるための指令信号をマイクロコンピュータ62に出力する。
ワイパスイッチ66から各モードの選択位置に応じて出力された信号がワイパ制御回路60に入力されると、ワイパ制御回路60がワイパスイッチ66からの指令信号に対応する制御をメモリ64に記憶されたデータ及びプログラムを用いて行う。具体的には、ワイパ制御回路60のマイクロコンピュータ62は、ワイパスイッチ66からの指令信号並びにメモリ64に記憶されているデータ及びプログラムに基づいて、所望する往復払拭周期でワイパブレード30,32が作動するように、マイクロコンピュータ62は出力軸36,38の回転信号を読み取って駆動回路46,48を制御する。
なお、本実施の形態では、1のワイパ制御回路60で運転席側ワイパユニット16及び助手席側ワイパユニット14を各々制御する。しかしながら、運転席側ワイパユニット16及び助手席側ワイパユニット14の各々にワイパ制御回路を設け、各々のワイパ制御回路を、一例としてプロトコルにLIN(Local Interconnect Network)を用いた通信によって同期させる構成でもよい。
本実施の形態では、右ハンドル車の場合を例示したので、便宜上、助手席側ワイパユニット14及び運転席側ワイパユニット16と記載した。しかしながら、本実施の形態に係るワイパ装置10は左ハンドル車にも適用可能である。左ハンドル車に適用する場合を考慮して、運転席側ワイパユニット16及び助手席側ワイパユニット14を、第1ワイパユニット及び第2ワイパユニットとして各々識別してもよい。かかる場合、第2ワイパユニットの下反転位置は、第1ワイパユニットの下反転位置よりも下方に設けられるものとし、第1ワイパユニットはウインドシールドガラス12の車両幅方向の右端部の下方及び左端部の下方のいずれに設けてもよい。また、第2ワイパユニットは、第1ワイパユニットが設けられた側とは別のウインドシールドガラス12の端部の下方に設けられる。
図2は、本実施の形態に係るワイパ装置10における運転席側ワイパユニット16及び助手席側ワイパユニット14の各々における、ウインドシールドガラス12上でのワイパブレード30,32の位置に対してワイパモータ18,20に印加する電圧のデューティ比の変化を示す概略図である。図2の上段には運転席側ワイパユニット16のワイパモータ20に、同下段には助手席側ワイパユニット14のワイパモータ18に、各々印加される電圧のデューティ比の変化が記載されている。なお、図2の横軸に記したt1〜t5は、ワイパブレード30,32が上反転位置P2,P4に到達した等のイベントが生じた時間であると共に後述する図3(A)〜(E)の各々の状態に対応した時間である。
図2上段に示した運転席側ワイパユニット16のワイパモータ20には、ワイパブレード32の位置に応じてデューティ比を0から通常時最大デューティ比まで変化させた電圧を印加する。その結果、運転席側ワイパユニット16のワイパブレード32は、時間t1に上反転位置P4に到達する。
図2下段に示した助手席側ワイパユニット14のワイパモータ18には、ワイパブレード30の位置に応じてデューティ比を0から通常時最大デューティ比まで変化させた電圧を印加する。ここで、通常時最大デューティ比は、運転席側ワイパユニット16のワイパモータ20に印加される電圧のものと同じである。
しかしながら、前述のように、下反転位置P1から上反転位置P2の範囲は、下反転位置P3から上反転位置P4の範囲よりも広い。その結果、助手席側ワイパユニット14のワイパモータ18に通常時最大デューティ比をピークとする電圧を印加しても、ワイパブレード30は、ワイパブレード32が上反転位置P4に到達した後の時間t2に上反転位置P2に到達する。また、ワイパブレード30が上反転位置P2に到達した後、ワイパモータ18には、時間t2以後のワイパブレード30の位置に応じてデューティ比を変化させた電圧を印加し、ワイパブレード30を下反転位置P1に向けて回動させる。
運転席側ワイパユニット16のワイパモータ20には、上反転位置P4に到達直後の時間t1から最低デューティ比による電圧を印加し、ワイパブレード32が上反転位置P2に到達する前に、ワイパブレード32を上反転位置P4から回動させる。図2に示したように、最低デューティ比は、助手席側ワイパユニット14のワイパブレード30が上反転位置P2で反転回動する場合のデューティ比よりも総じて低い。したがって、ワイパブレード32の上反転位置P4からの回動は、ワイパブレード30の上反転位置P2からの回動よりも減速される。かかる減速により、ワイパブレード32の回動をワイパブレード30の回動に先行させると共に、ワイパブレード32とワイパブレード30とが干渉することを防止する。
ワイパ制御回路60は、下反転位置P1に向かって回動する助手席側ワイパユニット14のワイパブレード30が、運転席側ワイパユニット16のワイパブレード32を追い越したか否かを判断する。そして、ワイパブレード30がワイパブレード32を追い越した場合には(所定の時間t3)、運転席側ワイパユニット16のワイパモータ20に復帰デューティ比の電圧を印加してワイパモータ20の回転速度を所定の速度まで上げる。なお、本実施の形態では、下反転位置P1に向かって回動するワイパブレード30が、ワイパブレード32の現在位置に対応する位置を通過した時を、ワイパブレード30がワイパブレード32を追い越したとみなす。具体的には、例えば、ワイパブレード30と下反転位置P1との角度が、ワイパブレード32と下反転位置P3との角度以下となった場合、ワイパブレード30がワイパブレード32を追い越したとする。ワイパブレード30と下反転位置P1との角度及びワイパブレード32と下反転位置P3との角度は、回転センサ42,44の検知結果に基づいて各々算出する。
時間t3以降は、図2のようにワイパブレード30,32の位置に応じたデューティ比の電圧をワイパモータ18,20に印加する。
助手席側ワイパユニット14は、デューティ比が時間t2に0から漸増して時間t5に通常時最大デューティ比となる電圧をワイパモータ18に印加する。助手席側ワイパユニット14は、時間t5以後、デューティ比を遅延時最大デューティ比から0まで漸減させ、ワイパブレード30を下反転位置P1まで回動させる。
運転席側ワイパユニット16は、時間t3にデューティ比を復帰デューティ比まで増大した後、デューティ比を復帰デューティ比から漸増し、時間t5に通常時最大デューティ比よりも大きな遅延時最大デューティ比となる電圧をワイパモータ20に印加する。運転席側ワイパユニット16は、時間t5以後、デューティ比を遅延時最大デューティ比から0まで漸減させ、ワイパブレード32を下反転位置P3まで回動させる。
図3は、本実施の形態に係るワイパ装置10におけるワイパブレード30,32のウインドシールドガラス12上での回動の一例を示す概略図である。図3(A)は、図2の時間t1でのワイパブレード30,32の回動の状態を示しており、運転席側ワイパユニット16のワイパブレード32は上反転位置P4に到達し、助手席側ワイパユニット14のワイパブレード30は上反転位置P2に向けて回動中である。
図3(B)は、図2の時間t2でのワイパブレード30,32の回動の状態を示しており、運転席側ワイパユニット16のワイパブレード32は上反転位置P4から反転して回動し、助手席側ワイパユニット14のワイパブレード30は上反転位置P2に到達した状態である。
図3(C)は、図2の時間t3でのワイパブレード30,32の回動の状態を示しており、助手席側ワイパユニット14のワイパブレード30が運転席側ワイパユニット16のワイパブレード32を追い越した状態を示している。
図3(D)は、図2の時間t4でのワイパブレード30,32の回動の状態を示している。運転席側ワイパユニット16のワイパブレード32は下反転位置P3に向けて、助手席側ワイパユニット14のワイパブレード30は下反転位置P1に向けて、各々回動している。
図3(E)は、図2の時間t5でのワイパブレード30,32の回動の状態を示している。運転席側ワイパユニット16のワイパモータ20には遅延時最大デューティ比の電圧が、助手席側ワイパユニット14のワイパモータ18には通常時最大デューティ比の電圧が各々印加され、ワイパブレード30,32は、各々最大の速度でウインドシールドガラス12上を回動している。また、図3(E)では、ワイパブレード30にワイパブレード32が接近しているが、かかる場合には、ワイパブレード32の回動の速度を低下させるように、運転席側ワイパユニット16のワイパモータ20に印加する電圧のデューティ比を低下させる。
図4は、本実施の形態に係るワイパ装置10におけるワイパ制御回路60の処理の一例を示すフローチャートである。ワイパスイッチ66の操作により、ワイパ装置10の電源がオンになると、ステップ400で回転センサ42,44の検知結果からワイパブレード30,32のウインドシールドガラス12上での各々の位置を算出する。さらにステップ402では、ステップ400で算出したワイパブレード30,32の位置に応じて、図2に示したデューティ比の電圧をワイパモータ18,20に各々印加する。
ステップ404では、運転席側ワイパユニット16のワイパブレード32に助手席側ワイパユニット14のワイパブレード30が接近していないか否かを判定する。ステップ404では、回転センサ44の検知結果から算出されたワイパブレード32と下反転位置P3との角度と、回転センサ42の検知結果から算出されたワイパブレード30と下反転位置P1との角度との差が、所定の範囲内の場合に肯定判定する。所定の範囲は、実機試験等を通じて決定するが、一例として、5度である。
ステップ404で肯定判定の場合には、ステップ406で、助手席側ワイパユニット14のワイパモータ18に印加する電圧のデューティ比を低下させ、ワイパブレード30の回動を減速する。ステップ406でデューティ比をどの程度低下させるかは、コンピュータを用いたモデリング及び実機の動作試験を通じて決定するが、一例として、図2に示したワイパブレード30の位置に応じたデューティ比の50%とする。
ステップ404で否定判定の場合には、ステップ408で、運転席側ワイパユニット16のワイパブレード32が上反転位置P4に到達したか否かを判定する。ステップ408で否定判定の場合には、手順をステップ400に戻し、ワイパブレード30,32のウインドシールドガラス12上での各々の位置を算出し、算出した位置に応じたデューティ比の電圧をワイパモータ18,20に各々印加する手順を継続する。
ステップ408で肯定判定の場合には、ステップ410で、運転席側ワイパユニット16のワイパモータ20に図2に示した最低デューティ比の電圧を印加する。また、助手席側ワイパユニット14のワイパモータ18にワイパブレード30の位置に応じたデューティ比の電圧を印加する。
ステップ412では、助手席側ワイパユニット14のワイパブレード30が運転席側ワイパユニット16のワイパブレード32を追い越したか否かを、回転センサ42の検知結果に基づいて判定する。ステップ412で肯定判定の場合には、ステップ414で、運転席側ワイパユニット16のワイパモータ20に、図2に示した復帰デューティ比の電圧を印加する。また、ステップ416では、回転センサ42,44の検知結果に基づいて算出したワイパブレード30,32の位置に応じて、図2に示したデューティ比の電圧をワイパモータ18,20に各々印加する。
ステップ418では、助手席側ワイパユニット14のワイパブレード30に、運転席側ワイパユニット16のワイパブレード32が接近したか否かが判定する。ステップ418では、回転センサ44の検知結果から算出されたワイパブレード32と下反転位置P3との角度と、回転センサ42の検知結果から算出されたワイパブレード30と下反転位置P1との角度との差が、所定の値以下の場合に肯定判定する。所定の範囲は、実機試験等を通じて決定するが、一例として、5度である。
ステップ418で肯定判定の場合には、ステップ420で、運転席側ワイパユニット16のワイパモータ20に印加する電圧のデューティ比を低下させ、ワイパブレード32の回動を減速する。ステップ420でデューティ比をどの程度低下させるかは、コンピュータを用いたモデリング及び実機の動作試験を通じて決定するが、一例として、図2に示したワイパブレード32の位置に応じたデューティ比の50%とする。
ステップ418で否定判定の場合には、ステップ422で、回転センサ42,44の検知結果に基づいて算出したワイパブレード30,32の位置に応じて、図2に示したデューティ比の電圧をワイパモータ18,20に各々印加する。
ステップ424では、助手席側ワイパユニット14のワイパブレード30が下反転位置P1に到達したか否かを判定し、肯定判定の場合には、ステップ426で、運転席側ワイパユニット16のワイパブレード32が下反転位置P3に到達したか否かを判定する。
ステップ426で否定判定の場合には、ステップ428で、助手席側ワイパユニット14のワイパブレード30を、運転席側ワイパユニット16のワイパブレード32が下反転位置P3に到達するまで、下反転位置P1で停止させる。
ステップ426で肯定判定の場合には、手順をステップ400に戻し、ワイパブレード30,32を下反転位置P1,P3から各々回動させる制御を、ワイパスイッチ66がオフになるまで継続する。
以上、説明したように、本実施の形態では、助手席側ワイパユニット14のワイパブレード30に先行して上反転位置P4に到達した運転席側ワイパユニット16のワイパブレード32を上反転位置P4で直ちに反転させ回動させている。また、本実施の形態では、上反転位置P2に到達した助手席側ワイパユニット14のワイパブレード30も、上反転位置P2で直ちに反転させ回動させている。
したがって、本実施の形態によれば、上反転位置に回動してきたワイパブレードを、上反転位置で直ちに反転させて回動させる対向払拭型のワイパ装置を提供することができる。
10・・・ワイパ装置、12・・・ウインドシールドガラス、14・・・助手席側ワイパユニット、16・・・運転席側ワイパユニット、18,20・・・ワイパモータ、22,24・・・減速機構、26,28・・・ワイパアーム、30,32・・・ワイパブレード、36,38・・・出力軸、42,44・・・回転センサ、46,48・・・駆動回路、56,58・・・電流センサ、60・・・ワイパ制御回路、62・・・マイクロコンピュータ、64・・・メモリ、66・・・ワイパスイッチ、P1,P3・・・下反転位置、P2,P4・・・上反転位置、
Claims (5)
- ウインドシールドガラスの運転席側の払拭領域を払拭する運転席側ワイパブレードと、
下反転位置が運転席側の払拭領域の下反転位置より下側に設けられたウインドシールドガラスの助手席側の払拭領域を払拭する助手席側ワイパブレードと、
運転席側ワイパブレードを運転席側の払拭領域で払拭動作させる運転席側駆動部と、
助手席側ワイパブレードを助手席側の払拭領域で払拭動作させる助手席側駆動部と、
運転席側ワイパブレードが運転席側の払拭領域の上反転位置に到達した際に、直ちに払拭方向を反転させ、運転席側ワイパブレードが、助手席側ワイパブレードと干渉することなく、助手席側ワイパブレードが助手席側の払拭領域の下反転位置に到達した後運転席側の払拭領域の下反転位置に到達するように、前記運転席側駆動部を制御すると共に、
助手席側ワイパブレードが助手席側の払拭領域の上反転位置に到達した際に、払拭方向を反転させ、助手席側ワイパブレードが、運転席側ワイパブレードと干渉することなく、運転席側ワイパブレードが運転席側の払拭領域の下反転位置に到達する前に助手席側の払拭領域の下反転位置に到達するように、前記助手席側駆動部を制御する
制御部と、
を含むワイパ装置。 - 前記制御部は、
運転席側ワイパブレードが運転席側の払拭領域の下反転位置に到達した際に、直ちに払拭方向を反転させ、運転席側ワイパブレードが、助手席側ワイパブレードと干渉することなく、助手席側ワイパブレードが助手席側の払拭領域の上反転位置に到達する前に運転席側の払拭領域の上反転位置に到達するように、前記運転席側駆動部を制御すると共に、
助手席側ワイパブレードが助手席側の払拭領域の下反転位置に到達した際に、払拭方向を反転させ、助手席側ワイパブレードが、運転席側ワイパブレードと干渉することなく、運転席側ワイパブレードが運転席側の払拭領域の上反転位置に到達した後助手席側の払拭領域の上反転位置に到達するように、前記助手席側駆動部を制御する
請求項1に記載のワイパ装置。 - 前記運転席側駆動部の出力軸の回転角度を検知して該回転角度に応じた信号を出力する運転席側駆動部回転角度検知手段と、
前記助手席側駆動部の出力軸の回転角度を検知して該回転角度に応じた信号を出力する助手席側駆動部回転角度検知手段と、
をさらに含み、
前記制御部は、前記運転席側駆動部回転角度検知手段及び前記助手席側駆動部回転角度検知手段が各々出力した信号に基づいて運転席側ワイパブレード及び助手席側ワイパブレードのウインドシールドトガラス上での各々の位置を算出すると共に、該算出した運転席側ワイパブレード及び助手席側ワイパブレードの位置に基づいて前記運転席側駆動部の出力軸及び前記助手席側駆動部の出力軸の各々の回転速度を制御する請求項1又は2に記載のワイパ装置。 - 前記制御部は、運転席側の払拭領域の下反転位置から払拭する運転席側ワイパブレードに、助手席側の払拭領域の下反転位置から払拭する助手席側ワイパブレードが所定の範囲内に接近した場合に、助手席側ワイパブレードの払拭動作を減速するように前記助手席側駆動部を制御する請求項3に記載のワイパ装置。
- 前記制御部は、助手席側の払拭領域の上反転位置から払拭する助手席側ワイパブレードに、運転席側の払拭領域の上反転位置から払拭する運転席側ワイパブレードが所定の範囲内に接近した場合に、運転席側ワイパブレードの払拭動作を減速するように前記運転席側駆動部を制御する請求項3又は4に記載のワイパ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013255347A JP2015112966A (ja) | 2013-12-10 | 2013-12-10 | ワイパ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013255347A JP2015112966A (ja) | 2013-12-10 | 2013-12-10 | ワイパ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015112966A true JP2015112966A (ja) | 2015-06-22 |
Family
ID=53527175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013255347A Pending JP2015112966A (ja) | 2013-12-10 | 2013-12-10 | ワイパ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015112966A (ja) |
-
2013
- 2013-12-10 JP JP2013255347A patent/JP2015112966A/ja active Pending
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