JP6354380B2 - ワイパ制御装置 - Google Patents

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本発明は、ワイパ制御装置に関する。
ウィンドシールドガラスへの積雪等により、ウィンドシールドガラス上を往復動作するワイパブレードの抵抗が大きくなると、ワイパブレードを駆動させるワイパモータの負荷が高まり、ワイパモータ及びワイパモータの制御回路が過熱しやすくなる。かかる場合には、ワイパモータ及び制御回路の焼損を防止するために、ワイパモータの動作を一時的に停止する等によって、過熱状態を解消することがあった。
しかしながら、車両の走行中にワイパモータを停止すると、ワイパブレードによるウィンドシールドガラスの払拭が中断され、車両前方の視界が確保できなくなるおそれがあった。特許文献1には、過熱時にワイパブレードが往復動作する速度を段階的に低下させることにより、ワイパモータ及び制御回路の過熱状態を解消するワイパ制御装置が開示されている。
特許文献1に記載のワイパ制御装置では、例えば、ワイパブレードが高速で動作するHiモード中に過熱状態を検知した場合に、ワイパブレードの動作速度をHiモードよりも低速なLoモード、さらには間欠動作のINTモードに変更して、過熱状態を解消している。
特開2008−238899号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のワイパ制御装置は、ワイパモータ及び制御回路の過熱状態が解消した場合に、ワイパブレードが往復動作する速度を段階的に向上させる処理をするので、過熱状態前の動作速度に復帰するまで時間がかかるという問題点があった。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、過熱状態の解消後、ワイパブレードの動作速度を迅速に復帰させるワイパ制御装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載のワイパ制御装置は、ワイパブレードを往復動作させるモータ、又は回路基板の温度を検知する温度検知部と、ワイパスイッチの位置に応じた回転速度で前記モータの回転速度を制御すると共に、前記温度検知部で検知された温度が所定範囲の上限値以上となった場合に、前記温度検知部で検知された温度が前記所定範囲の下限値以下となるまで前記モータの回転速度を段階的に減少させ、前記温度検知部で検知された温度が前記下限値以下となった場合に、前記モータの回転速度をワイパスイッチの位置に応じた回転速度へ一気に復帰させる制御部と、を含むワイパ制御装置であって、前記制御部は、前記温度検知部で検知された温度が前記所定範囲の上限値以上となった場合に、前記モータの回転速度を前記ワイパスイッチのスイッチ位置に応じた回転速度よりも低下させ、該回転速度を低下させた時から所定時間の経過後に前記温度検知部で検知された温度が前記所定範囲の上限値以上の場合に、前記モータの回転速度をさらに低下させ、前記温度検知部で検知された温度が前記所定範囲の上限値よりも高い高温閾値以上となった場合に、前記モータの回転速度を最低速度まで低下させ、前記温度検知部で検知された温度が前記所定範囲の下限値以下となった場合に、前記モータの回転速度を前記ワイパスイッチのスイッチ位置に応じた回転速度へ一気に復帰させる
このワイパ制御装置によれば、過熱状態の場合にモータの回転速度を段階的に低下させることによって、過熱状態の解消を図るので、ワイパブレードの動作速度が急に遅くなってウィンドシールとガラスの払拭が不十分になることを防止している。
また、このワイパ装置によれば、過熱状態が解消した場合には、段階的に低下させていたモータの回転速度をワイパスイッチのスイッチ位置に応じた回転速度まで一気に復帰させるので、過熱状態の解消後、ワイパブレードの動作速度を迅速に復帰させることができる。
また、このワイパ制御装置によれば、温度検知部が検知した温度が所定範囲の上限値以上の高温閾値以上の場合には、モータの回転速度を最低速度まで低下させて過熱状態を解消する。そして、過熱状態が解消した場合には、モータの回転速度をワイパスイッチのスイッチ位置に応じた回転速度まで一気に復帰させている。その結果、過熱状態の解消後、ワイパブレードの動作速度を迅速に復帰させることができる。
請求項に記載のワイパ制御装置は、請求項記載のワイパ制御装置において、前記モータの出力軸の回転角度に応じた信号を出力する回転角度検知部を含み、前記制御部は、前記回転角度検知部が出力した信号に基づいて前記ワイパブレードの位置を算出すると共に、該算出した前記ワイパブレードの位置が反転位置のときに、前記モータの回転速度を低下させる、又は前記ワイパスイッチのスイッチ位置に応じた回転速度へ一気に復帰させる。
このワイパ制御装置によれば、ワイパブレードが反転位置に達した場合に、モータの回転速度を減速又は復帰させるので、ウィンドシールドガラスを払拭中にワイパブレードの動作速度が不自然に変化することを防止できる。
本発明の実施の形態に係るワイパ制御装置を含むワイパ装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係るワイパモータのセンサの位置を示す概略図である。 図2に示されたA−A線に沿ってワイパモータを切断した断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るワイパ制御装置の構成の一例の概略を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るワイパ制御装置のワイパスイッチのモード選択位置、サーミスタが検知したサーミスタ温度、及び実際に作動したワイパの作動モードを同じ時間軸で対比させた場合の概略図である。 本発明の実施の形態に係るワイパ制御装置のワイパ作動速度制御処理の一例を示したフローチャートである。
図1は、本実施の形態に係るワイパ制御装置10を含むワイパ装置100の構成を示す概略図である。ワイパ装置100は、例えば、乗用自動車等の車両に備えられたウィンドシールドガラス12を払拭するためのものであり、一対のワイパ14,16と、ワイパモータ18と、リンク機構20と、ワイパ制御装置10とを備えている。
ワイパ14,16は、それぞれワイパアーム24,26とワイパブレード28,30とにより構成されている。ワイパアーム24,26の基端部は、後述するピボット軸42、44に各々固定されており、ワイパブレード28,30は、ワイパアーム24,26の先端部に各々固定されている。
ワイパ14,16は、ワイパアーム24,26の動作に伴ってワイパブレード28,30がウィンドシールドガラス12上を往復動作し、ワイパブレード28,30がウィンドシールドガラス12を払拭する。
ワイパモータ18は、永久磁石で構成されたロータの周方向に、印加される電圧の制御により回転磁界を生成する電磁石であるステータを備えたブラシレスDCモータである。ワイパモータ18は、主にウォームギアで構成された減速機構52を介して、正逆回転可能な出力軸32を有し、リンク機構20は、クランクアーム34と、第1リンクロッド36と、一対のピボットレバー38,40と、一対のピボット軸42,44と、第2リンクロッド46とを備えている。
クランクアーム34の一端側は、出力軸32に固定されており、クランクアーム34の他端側は、第1リンクロッド36の一端側に動作可能に連結されている。また、第1リンクロッド36の他端側は、ピボットレバー38のピボット軸42を有する端とは異なる端寄りの箇所に動作可能に連結されており、ピボットレバー38のピボット軸42を有する端とは異なる端及びピボットレバー40におけるピボットレバー38の当該端に対応する端には、第2リンクロッド46の両端がそれぞれ動作可能に連結されている。
また、ピボット軸42,44は、車体に設けられた図示しないピボットホルダによって動作可能に支持されており、ピボットレバー38,40におけるピボット軸42,44を有する端は、ピボット軸42,44を介してワイパアーム24,26が各々固定されている。
本実施の形態に係るワイパ制御装置10を含むワイパ装置100では、出力軸32が所定の範囲の回転角θ1で正逆回転されると、この出力軸32の回転力がリンク機構20を介してワイパアーム24,26に伝達され、このワイパアーム24,26の往復動作に伴ってワイパブレード28,30がウィンドシールドガラス12上における下反転位置P2と上反転位置P1との間で往復動作をする。θ1の値は、ワイパ制御装置のリンク機構の構成等によって様々な値をとり得るが、本実施の形態では、一例として140°である。
本実施の形態に係るワイパ制御装置10を含むワイパ装置100では、図1に示されるように、ワイパブレード28,30が格納位置P3に位置された場合には、クランクアーム34と第1リンクロッド36とが直線状をなす構成とされている。
格納位置P3は、下反転位置P2の下方に設けられている。ワイパブレード28,30が下反転位置P2にある状態から、出力軸32がθ2回転することにより、ワイパブレード28,30は格納位置P3に動作する。θ2の値は、ワイパ装置のリンク機構の構成等によって様々な値をとり得るが、本実施の形態では、一例として10°とする。なお、θ2が「0」の場合は、下反転位置P2と格納位置P3は一致し、ワイパブレード28,30は、下反転位置P2で停止し、格納される。
ワイパモータ18には、ワイパモータ18の回転を制御するためのワイパ制御装置10が接続されている。本実施の形態に係るワイパ制御装置10は、例えば、ワイパモータ18の出力軸32の回転速度及び回転角を検知する回転角度センサ54、ワイパモータ18を作動させるための電流をPWM(Pulse Width Modulation)制御によって生成してワイパモータ18に供給する駆動回路56、ワイパモータ18のロータの位置を検出するためのホールセンサ72を有している。また、ワイパ制御装置10の基板には、基板の温度を検知するためのサーミスタ102が実装されている。
本実施の形態ではワイパモータ18はブラシレスDCモータなので、駆動回路56は、スイッチング素子にMOSFETを使用したインバータ回路を含み、後述するマイクロコンピュータ58の制御によって、所定のデューティ比の電圧を生成する。
本実施の形態に係るワイパモータ18は、前述のように減速機構52を有しているので、出力軸32の回転速度及び回転角は、ワイパモータ本体の回転速度及び回転角と同一ではない。しかしながら、本実施の形態では、ワイパモータ本体と減速機構52は一体不可分に構成されているので、以下、出力軸32の回転速度及び回転角を、ワイパモータ18の回転速度及び回転角とみなすものとする。
回転角度センサ54は、ワイパモータ18の減速機構52内に設けられ、出力軸32に連動して回転するセンサマグネットの磁界(磁力)を電流に変換して検出する。
ワイパ制御装置10は、回転角度センサ54が検出した出力軸32の回転角からワイパブレード28,30のウィンドシールドガラス12上での位置を算出可能で当該位置に応じて出力軸32の回転速度が変化するように駆動回路56を制御するマイクロコンピュータ58を有する。また、ワイパ制御装置10には、駆動回路56の制御に用いるデータ及びプログラムを記憶したメモリ48があり、ワイパ制御装置10のマイクロコンピュータ58には、ワイパスイッチ50が接続されている。メモリ48は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)又はフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶装置である。
マイクロコンピュータ58は、ホールセンサ72が出力した信号に基づいてワイパモータ18のロータの位置を算出する。また、マイクロコンピュータ58は、算出したロータの位置に基づいた位相を有する電圧を生成するように駆動回路56を制御する。
ワイパスイッチ50は、電源である車両のバッテリからワイパモータ18に供給される電力をオン又はオフするスイッチである。ワイパスイッチ50は、ワイパブレード28,30を、低速で動作させるLoモード選択位置、高速で動作させるHiモード選択位置、一定周期で間欠的に動作させるINTモード選択位置、格納(停止)モード選択位置に切替可能である。また、各モードの選択位置に応じた回転速度の指令の信号をマイクロコンピュータ58に出力する。
ワイパスイッチ50から各モードの選択位置に応じて出力された信号がマイクロコンピュータ58に入力されると、マイクロコンピュータ58はワイパスイッチ50からの出力信号に対応する制御を行う。
図2は、本実施の形態に係るワイパモータ18のセンサの位置を示す概略図である。図2に示したように、ワイパモータ18は、永久磁石で構成されたロータ88の周方向に回転磁界を発生させるコイル86が隣接しており、ロータ88の軸方向には、ロータ88の磁界を検出するホールセンサ72が設けられている。ワイパモータ18が三相のDCブラシレスモータであれば、ホールセンサ72は、U相、V相、W相の三相の各々に対して設けられる。
また、ロータ88から延びるロータシャフト88Aの端部にはウォーム52Aが形成され、ウォーム52Aは、出力軸32と一体に形成されたウォームホイール52Bと噛みあっている。本実施の形態では、ウォーム52Aとウォームホイール52Bとで、減速機構52を構成する。
出力軸32のクランクアーム34が取り付けられる端とは反対の端にはセンサマグネット70が取り付けられており、センサマグネット70に対向して回転角度センサ54が設けられている。
図3は、図2に示されたA−A線に沿ってワイパモータ18を切断した断面を示す断面図である。ウォーム52Aは、ロータシャフト88Aの軸方向に沿って螺旋状に形成されている。また、ウォームホイール52Bは、円盤状に形成されていると共に、その周方向に沿って平歯状の歯溝が形成されている。ウォーム52Aの螺旋状の葉溝とウォームホイール52Bの歯溝とが噛み合うことによって、ロータ88の回転を所定の減速比で減速して出力軸32に伝達することが可能となっている。なお、出力軸32の端部に相当するウォームホイール52Bの底面中心にはセンサマグネット70が取り付けられている。
上部ハウジング78A内の減速機構52の直下で、上部ハウジング78Aと下部ハウジング78Bとの間の空間には、本実施の形態に係るワイパ制御装置10の基板90がワイパモータ18に付随するように設けられている。基板90には、マイクロコンピュータ58、サーミスタ102、駆動回路56を構成する素子等が実装されている。また、基板90において、出力軸32の端部に設けられたセンサマグネット70に対向する部分には、出力軸32の回転に従って変化するセンサマグネット70の磁界を検知し、当該磁界の変化を示す信号を出力する回転角度センサ54が実装されている。
サーミスタ102を実装する位置は、基板90のレイアウト、又は回路の構成に影響されるが、駆動回路56を構成する素子等の発熱が顕著な素子の近くに実装することが望ましい。本実施の形態では、図3に示したように、サーミスタ102を、駆動回路56を構成する素子の近くに実装している。また、可能であれば、ワイパモータ18の例えばコイル86の近くにサーミスタ102を実装して、ワイパモータ18の過熱状態を検知してもよい。
図4は、本実施の形態に係るワイパ制御装置10の構成の一例の概略を示すブロック図である。また、図4示したワイパモータ18は、一例として、三相6極のDCブラシレスモータである。ワイパモータ18のロータ88は、各々3つのS極及びN極の永久磁石で構成されている。ロータ88の磁界は、ホールセンサ72によって検知される。ホールセンサ72は、ロータ88の永久磁石の極性に対応してロータ88とは別に設けられたセンサマグネットの磁界を検知してもよい。ホールセンサ72は、ロータ88又はセンサマグネットの磁界を、ロータ88の位置を示す磁界として検知する。
ホールセンサ72が出力した信号は、制御回路であるマイクロコンピュータ58に入力される。マイクロコンピュータ58は、集積回路であり、スタンバイ回路60によって電源80から供給される電力が制御されている。
ホールセンサ72からマイクロコンピュータ58に入力される信号は、正弦波状のアナログ信号であるが、マイクロコンピュータ58内のホールセンサエッジ検出部66で矩形波状のデジタル信号に変換される。また、ホールセンサエッジ検出部66では、デジタル信号がハイレベルからローレベルへ、又はローレベルからハイレベルへ変化する箇所であるエッジが検出される。
デジタル信号及びエッジの情報はモータ位置推定部64に入力され、モータ位置推定部64でロータ88の位置が算出される。算出されたロータ88の位置の情報は、通電制御部68に入力される。
マイクロコンピュータ58の指令値算出部62には、ワイパスイッチ50からワイパモータ18(ロータ88)の回転速度を指示するための信号が入力される。指令値算出部62は、ワイパスイッチ50から入力された信号からワイパモータ18の回転速度に係る指令を抽出して、通電制御部68に入力する。また、通電制御部68には、回転角度センサ54の信号も入力される。通電制御部68は、回転角度センサ54の信号からワイパブレード28,30のウィンドシールドガラス12上での位置を算出する。
通電制御部68は、モータ位置推定部64で算出されたロータ88の位置及びワイパブレード28,30の位置に応じて変化する電圧の位相を算出すると共に、算出した位相及びワイパスイッチ50により指示されたロータ88の回転速度に基づいて駆動デューティ値を決定する。また、通電制御部68は、駆動デューティ値に応じたパルス信号であるPWM信号を生成して駆動回路56に出力するPWM制御を行う。
駆動回路56は、三相(U相、V相、W相)インバータにより構成されている。図4に示すように、駆動回路56は、各々が上段スイッチング素子としての3つのNチャンネル電界効果トランジスタ(MOSFET)74U、74V、74W(以下、「FET74U、74V、74W」と言う)、各々が下段スイッチング素子としての3つのNチャンネル電界効果トランジスタ(MOSFET)76U、76V、76W(以下、「FET76U、76V、76W」と言う)とを備えている。なお、FET74U、74V、74W及びFET76U、76V、76Wは、各々、個々を区別する必要がない場合は「FET74」、「FET76」と総称し、個々を区別する必要がある場合は、「U」、「V」、「W」の符号を付して称する。
FET74、FET76のうち、FET74Uのソース及びFET76Uのドレインは、コイル86Uの端子に接続されており、FET74Vのソース及びFET76Vのドレインは、コイル86Vの端子に接続されており、FET74Wのソース及びFET76Wのドレインは、コイル86Wの端子に接続されている。
FET74及びFET76のゲートは通電制御部68に接続されており、PWM信号が入力される。FET74及びFET76は、ゲートにHレベルのPWM信号が入力するとオン状態になり、ドレインからソースに電流が流れる。また、ゲートにLレベルのPWM信号が入力されるとオフ状態になり、ドレインからソースへ電流が流れない状態になる。
本実施の形態では、スイッチング素子であるFET74U,74V,74W,76U,76V,76Wで構成された駆動回路56の近くにサーミスタ102を実装している。サーミスタ102は温度によって抵抗値が変化する素子であり、抵抗104と共に分圧回路を構成する。抵抗104とサーミスタ102によって分圧された電圧は通電制御部68に入力される。通電制御部68は、入力された電圧に基づいて、FET74U,74V,74W,76U,76V,76Wが実装されている基板90の温度を検知し、基板90の温度が所定の閾値以上になった場合は、ワイパモータ18の回転速度を低下させることにより、基板90等の過熱を解消する。
また、本実施の形態のワイパ制御装置10には、電源80、ノイズ防止コイル82、及び平滑コンデンサ84A,84B等が構成されている。電源80、ノイズ防止コイル82、及び平滑コンデンサ84A,84Bは略直流電源を構成している。
図5は、本実施の形態に係るワイパ制御装置10のワイパスイッチ50のモード選択位置、サーミスタ102が検知したサーミスタ温度、及び実際に作動したワイパの作動モードを同じ時間軸で対比させた場合の概略図である。
図5に示したように、本実施の形態では、第1閾値を下限値、第2閾値を上限値とする所定範囲110を設定し、サーミスタ温度が所定範囲110の上限値である第2閾値以上となった場合に、ワイパモータ18の回転速度を減少させる。その後、サーミスタ温度が所定範囲110の下限値である第1閾値を下回るまで、ワイパモータ18の回転速度を段階的に減少させていく。また、サーミスタ温度が第2閾値よりも高い第3閾値以上になった場合には、ワイパモータ18の回転速度を最低速度であるINTモードでの回転速度まで低下させる。ワイパモータ18の回転速度を低下させることによって、サーミスタ温度が第1閾値を下回った場合には、ワイパモータ18の回転速度をワイパスイッチ50の位置に応じた回転速度へ一気に復帰させる。
図5では、時刻tにワイパスイッチ50がHiモードに切り替えられ、ワイパブレード28,30はHiモードの動作速度で往復動作する。時刻tでは、サーミスタ温度が第1閾値を超えて第2閾値に達し、基板90は過熱状態となっている。本実施の形態では、サーミスタ温度が第2閾値以上となった場合に、ワイパブレード28,30の動作速度がHiモードとLoモードとの中間の速度になるようにワイパモータ18の回転速度を低下させる。具体的には、マイクロコンピュータ58は、ワイパモータ18の回転速度をワイパスイッチ50のモード選択位置に応じた回転速度よりも低下させるための電圧を生成するように駆動回路56を制御する。
時刻tから時間T1が経過した時刻tにおけるサーミスタ温度が、なおも第2閾値以上の場合は、ワイパブレード28,30の動作速度がLoモードの動作速度になるようにワイパモータ18の回転速度を低下させる。具体的には、マイクロコンピュータ58は、ワイパモータ18の回転速度を時刻tからtまでの場合よりも低下させるための電圧を生成するように駆動回路56を制御する。
また、ワイパモータ18の回転速度を低下させるタイミングは、ワイパブレード28,30が上反転位置P1又は下反転位置P2に達したときである。反転位置でワイパモータ18の回転速度を変更することにより、ウィンドシールドガラス12を払拭中のワイパブレード28,30の動作速度が不自然に変化することを防止する。本実施の形態では、マイクロコンピュータ58は、回転角度センサ54が出力した信号に基づいてウィンドシールドガラス12上のワイパブレード28,30の位置を算出し、算出したワイパブレード28,30の位置が上反転位置P1又は下反転位置P2の場合に、ワイパモータ18の回転速度を低下させる。
時刻tでワイパブレード28,30の動作速度をLoモードにした後、サーミスタ温度が第2閾値よりも高い第3閾値以上になった場合は、ワイパブレード28,30の動作速度がINTモードになるようにワイパモータ18の回転速度を低下させる。また、時刻tから時間T2が経過した時刻tにおけるサーミスタ温度が、なおも第2閾値以上の場合も、ワイパブレード28,30の動作速度がINTモードになるようにワイパモータ18の回転速度を低下させる。
サーミスタ温度が、第3閾値以上の場合又は時刻tから時間T2が経過後に第2閾値以上の場合、マイクロコンピュータ58は、ワイパモータ18の回転速度を最低速度であるINTモードでの回転速度まで低下させるための電圧を生成するように駆動回路56を制御する。
図5では、時刻tでサーミスタ温度が第1閾値以下にまで低下している。本実施の形態では、サーミスタ温度が第1閾値以下となった場合に、ワイパブレード28,30の動作速度をワイパスイッチ50のモード選択位置が示す動作モードの動作速度に一気に復帰させる。図5の場合、ワイパスイッチ50のモード選択位置はHiモードなので、サーミスタ温度が第1閾値以下になった場合は、ワイパブレード28,30の動作速度がHiモードの動作速度になるようにワイパモータ18の回転速度を大きくする。具体的には、マイクロコンピュータ58は、ワイパモータ18の回転速度をHiモードでの回転速度にするための電圧を生成するように駆動回路56を制御する。
なお、動作速度の復帰は、上述の動作速度の低下の場合と同様に、回転角度センサ54の検知結果からワイパブレード28,30が上反転位置P1又は下反転位置P2に達したと判定された場合に行う。また、第1閾値、第2閾値及び第3閾値は、ワイパ装置の機種により異なるので、コンピュータを用いたシミュレーション及び実機を用いた実験によって具体的に決定する。
図6は、本実施の形態に係るワイパ制御装置10のワイパ作動速度制御処理の一例を示したフローチャートである。ステップ600でワイパスイッチ50がオン状態(Hiモード)になったことにより、ステップ602では、Hiモードでワイパブレード28,30を作動させる。
ステップ604では、サーミスタ温度が第2閾値以上となったか否かを判定し、肯定判定の場合には、ステップ606で、ワイパブレード28,30の動作速度をHiモードとLoモードの中間速度にする。ステップ604で否定判定の場合には、過熱は生じていないので、手順をステップ618に移行させて、Hiモードでの動作を継続する。
ステップ608では、ステップ604でサーミスタ温度が第2閾値以上になってから時間T1が経過した後、サーミスタ温度が第2閾値以上となっているか否かを判定することにより、サーミスタ温度がさらに上昇するおそれがあるか否かを判定する。ステップ608で肯定判定の場合には、ステップ610で、ワイパブレード28,30の動作速度をLoモードの速度にする。
ステップ612では、サーミスタ温度が第3閾値以上か否かを判定し、肯定判定の場合には、ステップ614で、ワイパブレード28,30の動作速度をINTモードの速度にする。なお、ステップ608及びステップ612で否定判定の場合には、手順をステップ616に移行させる。
ステップ616では、サーミスタ温度が第1閾値以下になったか否かを判定し、肯定判定の場合には、ステップ618で、ワイパブレード28,30の動作速度をワイパスイッチ50のモード選択位置が示すHiモードの速度に復帰させて処理をリターンする。
ステップ616で否定判定の場合には、ステップ620において、ステップ610でワイパブレード28,30の動作速度をLoモードの動作速度に低下させた後、時間T2が経過したか否かを判定する。ステップ620で肯定判定の場合には、手順をステップ614に移行させて、ワイパブレード28,30の動作速度をINTモードの動作速度に低下させる。ステップ620で否定判定の場合には、手順をステップ612に戻し、サーミスタ温度が第3閾値を超えたか否かを判定する。
以上、説明したように、本実施の形態によれば、サーミスタ温度が過熱状態か否かを判定する閾値よりも低い閾値となった場合に、過熱状態が解消したと判定している。かかる場合であれば、ワイパモータ及びワイパモータの制御回の過熱状態は完全に解消しているので、ワイパブレードの動作速度を迅速に復帰させることができる。
10…ワイパ制御装置、12…ウィンドシールドガラス、14,16…ワイパ、18…ワイパモータ、20…リンク機構、24,26…ワイパアーム、28,30…ワイパブレード、32…出力軸、34…クランクアーム、36…リンクロッド、38,40…ピボットレバー、42,44…ピボット軸、46…リンクロッド、48…メモリ、50…ワイパスイッチ、52…減速機構、52A…ウォーム、52B…ウォームホイール、54…回転角度センサ、56…駆動回路、58…マイクロコンピュータ、60…スタンバイ回路、62…指令値算出部、64…モータ位置推定部、66…ホールセンサエッジ検出部、68…通電制御部、70…センサマグネット、72…ホールセンサ、74(74U,74V,74W)…FET、76(76U,76V,76W)…FET、78A…上部ハウジング、78B…下部ハウジング、80…電源、82…ノイズ防止コイル、84A,84B…平滑コンデンサ、86(86U,86V,86W)…コイル、88…ロータ、88A…ロータシャフト、90…基板、100…ワイパ装置、102…サーミスタ、104…抵抗、110…所定範囲、P1…上反転位置、P2…下反転位置、P3…格納位置、θ1…回転角

Claims (2)

  1. ワイパブレードを往復動作させるモータ、又は回路基板の温度を検知する温度検知部と、
    ワイパスイッチの位置に応じた回転速度で前記モータの回転速度を制御すると共に、前記温度検知部で検知された温度が所定範囲の上限値以上となった場合に、前記温度検知部で検知された温度が前記所定範囲の下限値以下となるまで前記モータの回転速度を段階的に減少させ、前記温度検知部で検知された温度が前記下限値以下となった場合に、前記モータの回転速度をワイパスイッチの位置に応じた回転速度へ一気に復帰させる制御部と、
    を含むワイパ制御装置であって、
    前記制御部は、前記温度検知部で検知された温度が前記所定範囲の上限値以上となった場合に、前記モータの回転速度を前記ワイパスイッチのスイッチ位置に応じた回転速度よりも低下させ、該回転速度を低下させた時から所定時間の経過後に前記温度検知部で検知された温度が前記所定範囲の上限値以上の場合に、前記モータの回転速度をさらに低下させ、前記温度検知部で検知された温度が前記所定範囲の上限値よりも高い高温閾値以上となった場合に、前記モータの回転速度を最低速度まで低下させ、前記温度検知部で検知された温度が前記所定範囲の下限値以下となった場合に、前記モータの回転速度を前記ワイパスイッチのスイッチ位置に応じた回転速度へ一気に復帰させるワイパ制御装置。
  2. 前記モータの出力軸の回転角度に応じた信号を出力する回転角度検知部を含み、
    前記制御部は、前記回転角度検知部が出力した信号に基づいて前記ワイパブレードの位置を算出すると共に、該算出した前記ワイパブレードの位置が反転位置のときに、前記モータの回転速度を低下させる、又は前記ワイパスイッチのスイッチ位置に応じた回転速度へ一気に復帰させる請求項記載のワイパ制御装置。
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