JP5940408B2 - ワイパ装置 - Google Patents

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本発明は、ワイパ装置に関する。
特許文献1には、ワイパモータの回転速度を規定したタイムチャートに基づいてワイパモータの正逆回転を制御するワイパ制御装置が開示されている。
特許文献1に記載のワイパ制御装置は、ワイパアームの位置に応じてワイパモータの回転速度が変化するように、ワイパモータに供給される電力の電圧値を規定したタイムチャートによってワイパモータの回転を制御している。
特開2003−54375号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のワイパ制御装置は、前述のタイムチャートのような詳細な制御用のデータを車種又は仕様に応じて用意する必要があるという問題があった。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、車種又は仕様に特化した制御用のデータを要さずにワイパモータの回転速度を制御可能なワイパ装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載のワイパ装置は、所定の範囲の回転角で正回転及び逆回転してワイパアームを介して連結されたワイパブレードを窓ガラスの表面の下部と上部との間で往復回動させるワイパモータと、前記ワイパモータの回転角及び回転速度を検出する検知手段と、前記ワイパブレードが前記窓ガラス上を単位時間内に往復回動する回数である単位時間往復回動回数、及び前記所定の範囲の回転角を記憶した記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている前記単位時間往復回動回数及び前記所定の範囲の回転角、並びに前記検知手段が検出した回転角に基づいて、その回転角に応じた前記ワイパモータの回転速度を決定し、該決定した回転速度になるように、前記ワイパモータに供給される電力を制御する制御手段と、を備えている。
このワイパ装置によれば、ワイパブレードが窓ガラス上を単位時間内に往復回動する回数である単位時間往復回動回数、及びワイパブレードが窓ガラス上を往復回動する場合のワイパモータの回転角の範囲を予め設定し、記憶手段に記憶している。また、このワイパ装置は、記憶手段に記憶した単位時間往復回動回数及びワイパモータの回転角の範囲、並びに検出手段が検出した回転角に基づいて前記ワイパモータの回転速度を決定でき、当該決定した回転速度でワイパモータを作動可能である。従って、このワイパ装置によれば、車種又は仕様に特化した制御用のデータを要さずにワイパモータの回転速度を制御できる。
請求項2に記載のワイパ装置は、請求項1に記載のワイパ装置において、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている前記単位時間往復回動回数及び前記所定の範囲の回転角に基づいて、前記ワイパモータの回転速度の最大値であるピーク回転速度を算出すると共に、前記ワイパモータの回転角に対する前記ワイパモータの回転速度の変化の軌跡を、横軸を前記ワイパモータの回転角、縦軸を前記ワイパモータの回転速度とした直交座標平面の第1象限で上に凸かつ最大値が前記ピーク回転速度となる曲線とみなし、該曲線上で前記ワイパモータの回転角に対応する前記ワイパモータの回転速度を算出し、該算出した回転速度になるように、前記ワイパモータに供給される電力を制御する。
このワイパ装置によれば、ワイパモータの回転角に対するワイパモータの回転速度の変化の軌跡を、横軸をワイパモータの回転角、縦軸をワイパモータの回転速度とした座標平面で上に凸かつ最大値がワイパモータの回転速度の最大値となる曲線とみなす。
また、このワイパ装置によれば、記憶手段に記憶されている単位時間往復回動回数及びワイパモータの回転角の範囲に基づいて、ワイパモータの回転速度の最大値を算出することによって、前述の曲線の態様を特定している。
さらに、このワイパ装置によれば、態様を特定した曲線に、検知手段が検出したワイパモータの回転角を当てはめて、当該回転角に対応する回転速度を算出するので、車種又は仕様に特化した制御用のデータを要さずにワイパモータの回転速度を制御できる。
請求項3に記載のワイパ装置は、請求項1又は2に記載のワイパ装置において、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている前記単位時間往復回動回数及び前記所定の範囲の回転角、並びに前記検知手段が検出した回転角に基づいて前記ワイパモータの回転速度を連続的に算出する。
このワイパ装置によれば、ワイパモータの回転速度を検出手段が検出した回転角から連続的に算出するので、車種又は仕様に特化した制御用のデータを要さずにワイパモータの回転速度を制御でき、ワイパの作動角度が微妙に異なる車両への展開が容易となる。
本発明の実施の形態に係るワイパ装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係るワイパ装置における時間に対する出力軸の単位時間内の回転数の変化を示す図である。 本発明の実施の形態に係るワイパ装置の出力軸の回転角を示す図である。 本発明の実施の形態に係るワイパ装置におけるシステム回転数の一例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるワイパモータの回転数の算出に係る楕円の一例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるワイパモータの回転の制御を示すフローチャートである。
図1は、本実施の形態に係るワイパ装置10の構成を示す概略図である。ワイパ装置10は、例えば、乗用自動車等の車両に備えられたフロントガラス12を払拭するためのものであり、一対のワイパ14、16と、ワイパモータ18と、リンク機構20と、ワイパ制御回路22とを備えている。
ワイパ14、16は、それぞれワイパアーム24、26とワイパブレード28、30とにより構成されている。ワイパアーム24、26の基端部は、後述するピボット軸42、44に各々固定されており、ワイパブレード28、30は、ワイパアーム24、26の先端部に各々固定されている。
ワイパ14、16は、ワイパアーム24、26の回動に伴ってワイパブレード28、30がフロントガラス12上を往復回動し、ワイパブレード28、30がフロントガラス12を払拭する。
ワイパモータ18は、主にウォームギアで構成された減速機構52を介して、正逆回転可能な出力軸32を有し、リンク機構20は、クランクアーム34と、第1リンクロッド36と、一対のピボットレバー38、40と、一対のピボット軸42、44と、第2リンクロッド46とを備えている。
クランクアーム34の一端側は、出力軸32に固定されており、クランクアーム34の他端側は、第1リンクロッド36の一端側に回動可能に連結されている。また、第1リンクロッド36の他端側は、ピボットレバー38のピボット軸42を有する端とは異なる端寄りの箇所に回動可能に連結されており、ピボットレバー38のピボット軸42を有する端とは異なる端及びピボットレバー40におけるピボットレバー38の当該端に対応する端には、第2リンクロッド46の両端がそれぞれ回動可能に連結されている。
また、ピボット軸42、44は、車体に設けられた図示しないピボットホルダによって回動可能に支持されており、ピボットレバー38、40におけるピボット軸42、44を有する端は、ピボット軸42、44を介してワイパアーム24、26が各々固定されている。
本実施の形態に係るワイパ装置10では、出力軸32が回動範囲θ1で正逆回転されると、この出力軸32の回転力がリンク機構20を介してワイパアーム24、26に伝達され、このワイパアーム24、26の往復回動に伴ってワイパブレード28、30がフロントガラス12上における下反転位置P2と上反転位置P1との間で往復回動をする。θ1の値は、ワイパ装置のリンク機構の構成等によって様々な値をとり得るが、本実施の形態では、一例として140°とする。
本実施の形態に係るワイパ装置10では、図1に示されるように、ワイパブレード28、30が格納位置P3に位置された場合には、クランクアーム34と第1リンクロッド36とが直線状をなす構成とされている。
格納位置P3は、下反転位置P2の下方に設けられている。ワイパブレード28、30が下反転位置P2にある状態から、出力軸32がθ2回転することにより、ワイパブレード28、30は格納位置P3に回動する。θ2の値は、ワイパ装置のリンク機構の構成等によって様々な値をとり得るが、本実施の形態では、一例として10°とする。
なお、θ2が「0」の場合は、下反転位置P2と格納位置P3は一致し、ワイパブレード28、30は、下反転位置P2で停止し、格納される。
ワイパモータ18には、ワイパモータ18の回転を制御するためのワイパ制御回路22が接続されている。
本実施の形態に係るワイパ制御回路22は、例えば、ワイパモータ18の出力軸32の回転速度及び回転角を検知するセンサ54、ワイパモータ18を作動させるための電流をPWM制御によって生成してワイパモータ18に供給する駆動回路56を有している。
ワイパモータ18がブラシレスDCモータであれば、駆動回路56は、スイッチング素子にMOSFETを使用したインバータ回路を含み、後述するマイクロコンピュータ58の制御によって、所定のデューティ比の電流を出力する。
本実施の形態に係るワイパモータ18は、前述のように減速機構52を有しているので、出力軸32の回転速度及び回転角は、ワイパモーター本体の回転速度及び回転角と同一ではない。しかしながら、本実施の形態では、ワイパモータ本体と減速機構52は一体不可分に構成されているので、以下、出力軸32の回転速度及び回転角を、ワイパモータ18の回転速度及び回転角とみなすものとする。
センサ54は、ワイパモータ18の減速機構52内に設けられ、出力軸32に連動して回転する励磁コイル又はマグネットの磁界(磁力)を電流に変換して検出する。
ワイパ制御回路22は、センサ54が検出した出力軸32の回転角からワイパブレードのフロントガラス12上での位置を算出可能で当該位置に応じて出力軸32の回転速度が変化するように駆動回路56を制御するマイクロコンピュータ58を有する。また、ワイパ制御回路22には、駆動回路56の制御に用いるデータ及びプログラムを記憶したメモリ60があり、マイクロコンピュータ58には、ワイパスイッチ50が接続されている。
メモリ60は、ワイパブレード28、30のフロントガラス12上の位置に応じて出力軸32の回転速度を算出するためのデータ及びプログラムを記憶している。
マイクロコンピュータ58は、ワイパスイッチ50がオンになった場合に、メモリ60に記憶されているデータ及びプログラムに基づいて出力軸32の回転速度を算出し、算出した回転速度で出力軸32が回転するように駆動回路56を制御する。
ワイパスイッチ50は、車両のバッテリからワイパモータ18に供給される電力をオン又はオフするスイッチである。
ワイパスイッチ50は、ワイパブレード28、30を、低速で回動させる低速作動モード選択位置、高速で回動させる高速作動モード選択位置、一定周期で間欠的に回動させる間欠作動モード選択位置、格納(停止)モード選択位置に切替可能である。また、各モードの選択位置に応じた信号をマイクロコンピュータ58に出力する。
ワイパスイッチ50から各モードの選択位置に応じて出力された信号がワイパ制御回路22に入力されると、ワイパ制御回路22がワイパスイッチ50からの出力信号に対応する制御をメモリ60に記憶されたデータ及びプログラムを用いて行う。
図2は、本実施の形態に係るワイパ装置における時間に対する出力軸の単位時間内の回転数の変化を示す図である。図2には、高速作動モード回転数C1と低速作動モード回転数C2とが記載されている。
高速作動モード回転数C1及び低速作動モード回転数C2は、ワイパブレード28、30が、例えば、下反転位置P2から上反転位置P1又は上反転位置P1から下反転位置P2に移動する場合のワイパモータの回転速度の変化を表している。
高速作動モード回転数C1及び低速作動モード回転数C2は、共に、ワイパブレード28、30が反転位置にある場合に「0」を示し、各反転位置の中間位置付近で最大となる、上に凸の曲線の軌跡を描いている。
後述するように、本実施の形態では、高速作動モード回転数C1及び低速作動モード回転数C2の各々の軌跡を楕円とみなし、ワイパモータ18の回転速度を算出する。
高速作動モード回転数C1は、ワイパモータ18の回転速度が最大となるモータピーク回転速度VPHが、低速作動モード回転数C2でワイパモータ18の回転速度が最大となるモータピーク回転速度VPLよりも大きい。
また、高速作動モード回転数C1は、反転位置から他方の反転位置にワイパブレード28、30の移動に要する時間が、低速作動モード回転数C2よりも短くなっている。
図3は本実施の形態に係るワイパ装置の出力軸32の回転角を示す図である。ワイパモータ18の出力軸32は、ワイパスイッチ50が格納(停止)モード選択位置から低速作動モード選択位置、高速作動モード選択位置又は間欠作動モード選択位置に切替えられた場合に回転を開始する。
例えば、出力軸32は、ワイパブレード28、30が格納位置P3にある場合には、角度θ2回転してワイパブレード28、30を下反転位置P2に移動させる。その後、出力軸32は、さらに角度θ1回転して下反転位置P2から上反転位置P1にワイパブレード28、30を回動させる。ワイパブレード28、30が上反転位置P1に到達した後は、ワイパブレード28、30が上反転位置P1と下反転位置P2との間で往復回動するように角度θ1での正逆回転を反復する。
本実施の形態では、角度θ1及び角度θ2は、メモリ60に記憶しておくものとする。また、本実施の形態では、単位時間内でのワイパブレード28、30の往復回動の回数、すなわち、ワイパアーム24、26が単位時間内に往復する回数をシステム回転数として記憶している。
なお、本実施の形態では、高速作動時も低速作動時も、出力軸32は角度θ1で回転するものとした。しかしながら、高速作動時は、ワイパブレード28、30が回動する速度が大きいので、ワイパブレード28、30が上反転位置P1及び下反転位置P2をオーバーランする場合もある。
かかる場合には、ワイパブレード28、30のオーバーランを見越して、高速作動時の出力軸32の回転角の範囲を別途設定してもよい。
図4は、本実施の形態に係るワイパ装置におけるシステム回転数の一例を示す図である。システム回転数は、高速作動の場合に、低速作動の場合よりも高速であればよいが、本実施の形態では、一例として、低速作動では48往復/分、高速作動では68往復/分であるとする。
本実施の形態では、前述のように、ワイパモータ18の出力軸32の回転速度の変化の軌跡を楕円とみなす。さらに本実施の形態では、横軸のxに出力軸32の回転角、縦軸のyに出力軸32の回転速度を規定した2次元直交座標系における楕円の方程式を用いて出力軸32の回転角の変化に応じた出力軸32の回転速度を算出する。
出力軸32の回転速度の算出に係る楕円の一例を図5に示す。図5に示した楕円は、中心が(A、0)であり、縦軸と平行の長軸上又は短軸上にある頂点がQ(A、B)であり、Qにおいてyは最大値となり、y=Bであるとする。Bは出力軸32の回転速度の最大値であるから、本実施の形態では、モータピーク回転速度に該当する。また、図5において、横軸と重複する長軸上又は短軸上にある頂点は一つが原点O(0、0)であり、もう一つはR(2A、0)であるとする。
従って、図5に示した楕円の方程式は、下記の式(1)となる。
(x−A)/A+y/B=1 ・・・(1)
本実施の形態では、式(1)に係るx及びyは全て正の値をとるので、式(1)の楕円は、図5で実線にて示したように、横軸に出力軸32の回転角、縦軸に出力軸32の回転速度を示す直交座標平面の第1象限において上に凸の曲線として描かれる。
また、図5の横軸においては、原点O(0、0)からR(2A、0)までが出力軸32の回転角の範囲であるから、2Aは、出力軸32の回転角θ1である。
さらに、図5の縦軸は出力軸32の回転速度なので、頂点Q(A、B)のy座標値であるBは、モータピーク回転速度VPH又はVPLである。
前述のように、xはセンサ54が検出したセンサ検出角度であり、yはxに対応した出力軸32の回転速度である。従って、式(1)から、目標となる回転速度yを算出する式(2)を誘導することができる。
y=B{1−(x−A)/A}1/2 ・・・(2)
A=θ1/2
Bはモータピーク回転速度
xはセンサが検出した出力軸の角度(センサ検出角度)
yは出力軸において目標とする単位時間内の回転数(目標回転速度)
式(2)を用いてyを算出するには、Bのモータピーク回転速度の具体的な数値を要するが、モータピーク回転速度は、前述のシステム回転数RLo、RHiから算出可能である。
本実施の形態では、RLo、RHiは単位時間内の往復回動の回数なので、出力軸32の単位時間内の反転位置から他方の反転位置への回動の回数は2×RLo又は2×RHiとなる。また、出力軸32が角度θ1で回動しているのであれば、出力軸32は、反転位置から他方の反転位置への回動毎にθ1/360回転していることになる。
よって、低速作動のシステム回転数をRLo、高速作動のシステム回転数をRHiとすると、出力軸32の低速作動での平均回転速度RAVLは下記の式(3)により、高速作動での平均回転速度RAVHは式(4)で求められる。ここで、θ1の単位は度(°)であるとする。
AVL=2×RLo×θ1/360
=RLo×θ1/180 ・・・(3)
AVH=2×RHi×θ1/360
=RHi×θ1/180 ・・・(4)
さらに本実施の形態では、モータピーク回転速度を算出する場合のみ、出力軸32の回転角に対する出力軸32の回転速度の変化を楕円ではなく、正弦曲線であると擬制する。
正弦曲線のいわゆる半波平均値Aは、下記の式(5)に示すように、最大値Mを周期の1/4であるπ/2で除算したものである。
=2M/π ・・・(5)
従って、最大値Mは、下記の式(6)で求められる。
M=π×A/2 ・・・(6)
ここで、A=RAVLの場合にM=VPL、A=RAVHの場合にM=VPHとすると、低速作動でのモータピーク回転速度VPLを算出する式(7)及び高速作動でのモータピーク回転速度VPHを算出する式(8)が求められる。
PL=RLo×π/2×θ1/180 ・・・(7)
PH=RHi×π/2×θ1/180 ・・・(8)
ここで、RLo=48、RHi=68、θ1=140とすると、モータピーク回転速度VPL、VPHは以下のように算出される。
PL=48×π/2×140/180
≒58.6(rpm)
PH=68×π/2×140/180
≒83.0(rpm)
本実施の形態では、式(2)のBを、上記のように算出したVPL又はVPHとすることで、低速作動又は高速作動で、出力軸32において目標とする単位時間内の回転数である目標回転速度を算出することができる。
なお、本実施の形態では、出力軸32の回転角に対する出力軸32の回転速度の変化の軌跡を楕円としたが、楕円以外にも、図5の第1象限で上に凸であると共に最大値がモータピーク回転速度となる曲線であればよい。
例えば、出力軸32の回転角に対する出力軸32の回転速度の変化の軌跡を、図5における原点O及びR(2A、0)を通り、x=Aのときに最大値y=Bとなる放物線としても、出力軸32の目標回転速度を算出することができる。
放物線の場合、出力軸の目標回転速度を算出する式は、下記の式(9)となる。
y=−(B/A)・(x−A)+B ・・・(9)
また、出力軸32の回転角に対する出力軸32の回転速度の変化の軌跡を、原点O及びR(2A、0)を通り、x=Aのときに最大値y=Bとなる正弦曲線としてもよい。正弦曲線で出力軸の目標回転速度を算出する式は、xの単位が度(°)の場合、下記の式(10)となる。
y=B・sin(90x/A) ・・・(10)
図6は、本実施の形態におけるワイパモータの回転の制御を示すフローチャートである。ワイパスイッチ50が格納(停止)モード選択位置から低速作動モード選択位置、高速作動モード選択位置又は間欠作動モード選択位置に切替えられたことで、図6に示す制御が開始される。
まず、ステップ600では、式(7)又は(8)を用いてモータピーク回転速度を算出する。なお、式(7)は低速作動でのモータピーク回転速度を、式(8)は高速作動でのモータピーク回転速度を各々算出する式である。
ステップ602では、ステップ600で算出したモータピーク回転速度を、目標回転速度を算出する式(2)のBに代入して、式(2)を補正する。
ステップ604では、センサ54が検出したセンサ検出角度を取得し、ステップ606では、補正した式(2)にセンサ検出角度を代入して出力軸32の目標回転速度を算出する。
ステップ608では、出力軸32の回転速度が、ステップ604で算出した目標回転速度となるように駆動回路56からワイパモータ18に供給される電流を制御する。
ステップ610では、ワイパスイッチ50が格納(停止)モード選択位置に切替えられたか否かを判定する。否定判定の場合は、手順をステップ600に戻し、システム回転数及びθ1並びにセンサ54が検出した出力軸32の回転角に基づく出力軸32の回転速度の算出を連続して行う。一方で、肯定判定の場合は、処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、単位時間内でのワイパブレードの往復回動の回数であるシステム回転数と、出力軸の回転角の範囲とを規定することにより、センサが検出した出力軸の角度であるセンサ検出角度に応じた出力軸の目標回転速度を算出できる。
これにより、車種又は仕様毎に別途タイムチャート等の制御用データを要さずに出力軸の回転角に応じてワイパモータの回転速度を制御することができる。
システム回転数及び出力軸の回転角の範囲は、例えば、58rpm及び140°という単純な定数に過ぎないので、車種又は仕様に応じた変更は、タイムチャート等の制御用データに比して格段に容易である。従って、本実施の形態によれば、ワイパの作動角度が微妙に異なる車両へのワイパ装置の展開が容易となる。
なお、図6では、ワイパスイッチ50がオンになった後にモータピーク回転速度を算出し、算出したモータピーク回転速度に基づいて目標回転速度を算出する式(2)を補正した。しかしながら、予め車両毎又は車種毎にモータピーク回転速度を算出してメモリ60に記憶すると共に、算出したモータピーク回転速度で補正した式(2)もメモリ60に記憶していてもよい。
車両又は車種に応じた式(2)を予めメモリ60に記憶しておくことで、ワイパスイッチ50がオンになった直後からセンサ54が検出した出力軸32の回転角に基づいて、目標回転速度の算出でき、ワイパ装置の迅速な制御が可能となる。
10・・・ワイパ装置、12・・・フロントガラス、14・・・ワイパ、18・・・ワイパモータ、20・・・リンク機構、22・・・ワイパ制御回路、24,26・・・ワイパアーム、28,30・・・ワイパブレード、32・・・出力軸、34・・・クランクアーム、36・・・リンクロッド、38,40・・・ピボットレバー、42,44・・・ピボット軸、46・・・リンクロッド、50・・・ワイパスイッチ、52・・・減速機構、54・・・センサ、56・・・駆動回路、58・・・マイクロコンピュータ、60・・・メモリ、C1・・・高速作動モード回転数、C2・・・低速作動モード回転数、P1・・・上反転位置、P2・・・下反転位置、P3・・・格納位置

Claims (3)

  1. 所定の範囲の回転角で正回転及び逆回転してワイパアームを介して連結されたワイパブレードを窓ガラスの表面の下部と上部との間で往復回動させるワイパモータと、
    前記ワイパモータの回転角及び回転速度を検出する検知手段と、
    前記ワイパブレードが前記窓ガラス上を単位時間内に往復回動する回数である単位時間往復回動回数、及び前記所定の範囲の回転角を記憶した記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されている前記単位時間往復回動回数及び前記所定の範囲の回転角、並びに前記検知手段が検出した回転角に基づいて、その回転角に応じた前記ワイパモータの回転速度を決定し、該決定した回転速度になるように、前記ワイパモータに供給される電力を制御する制御手段と、
    を備えたワイパ装置。
  2. 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている前記単位時間往復回動回数及び前記所定の範囲の回転角に基づいて、前記ワイパモータの回転速度の最大値であるピーク回転速度を算出すると共に、前記ワイパモータの回転角に対する前記ワイパモータの回転速度の変化の軌跡を、横軸を前記ワイパモータの回転角、縦軸を前記ワイパモータの回転速度とした直交座標平面の第1象限で上に凸かつ最大値が前記ピーク回転速度となる曲線とみなし、該曲線上で前記ワイパモータの回転角に対応する前記ワイパモータの回転速度を算出し、該算出した回転速度になるように、前記ワイパモータに供給される電力を制御する請求項1に記載のワイパ装置。
  3. 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている前記単位時間往復回動回数及び前記所定の範囲の回転角、並びに前記検知手段が検出した回転角に基づいて前記ワイパモータの回転速度を連続的に算出する請求項1又は2に記載のワイパ装置。
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