JP6593215B2 - ワイパ制御装置 - Google Patents

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本発明は、ワイパ制御装置に関する。
ワイパブレードをウィンドシールドガラス上の上反転位置と下反転位置との間を往復動作させてウィンドシールドガラス表面を払拭するワイパ装置では、ワイパブレードのウィンドシールドガラス上の位置に応じてワイパモータの出力軸の目標回転速度を定めた速度マップに従ってワイパモータの出力軸の回転速度を制御する。
図5(A)、(B)には、速度マップの一例を示している。図5(A)には、ワイパブレードが位置A10と位置A11との間を払拭動作する場合に用いられる速度マップ110が記載されている。位置A10、A11は、ウィンドシールドガラス上の所定の位置であり、一例として、位置A10は上反転位置、位置A11は下反転位置である。
図5(A)において、ワイパブレードが位置A10と位置A11との間を払拭動作する場合であれば、区間T4で速度マップ110に従ってワイパモータの出力軸の回転速度を制御すればよい。しかしながら、ワイパブレードが位置A10と位置A11との間を払拭動作中に、ワイパスイッチが操作される等により、ワイパブレードの次の移動先(以下、「目標位置」と称する)が位置A11から位置A12に変更された場合には、速度マップ110に従った制御では対処が困難になる。
図5(A)の位置A12は、一例として、下反転位置よりも下方に設けられた格納位置である場合、位置X11でワイパスイッチが操作されたことにより、ワイパブレードの目標位置が位置A11から位置A12に変更された場合には、速度マップ110に従った制御を継続している限り、ワイパブレードは位置A12には到達できず、未到達区間T5が生じてしまう。
図5(B)は、一例として、位置X12でワイパスイッチが操作されたこと等により、ワイパブレードの目標位置が位置A11から位置A11よりも位置A10寄りの位置A13に変更された場合を示している。速度マップ110に従った制御を継続している限り、ワイパブレードは位置A13には到達できず、オーバーラン区間T6が生じてしまう。
特許文献1には、速度マップを、始動直後にワイパモータの回転速度を加速させる加速域と、当該加速域後にワイパモータの回転速度を一定に定めた等速域と、当該等速域後にワイパモータの回転速度を0まで減速させる減速域と、に区分したワイパモータの制御方法及びモータ制御装置が開示されている。特許文献1に記載の技術では、ワイパブレードの停止又は反転する位置が変更になった場合に、ワイパブレードの目標位置に応じて速度マップの等速域の長さを調整することにより、ワイパブレードが変更後の停止又は反転する位置への払拭動作が可能なように、ワイパモータの回転を制御する。
国際公開第2015/002122号
上記特許文献1に開示された技術は、等速域を延長することにより、例えば、ワイパブレードが下反転位置よりも下方で停止又は反転する場合等に対応することが可能となる。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、等速域を長くするだけで、ワイパモータの回転速度の最大値は変化させない。その結果、下反転位置と上反転位置との間よりも長い行程を払拭動作するワイパブレードの払拭速度が緩慢であるとユーザが違和感を覚えるおそれがあった。
また、特許文献1に開示された技術は、等速域を短縮することにより、例えば、ワイパブレードが下反転位置よりも上方の位置で反転する場合に対応することが可能となる。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、等速域を極端に短縮した場合は、速度マップの加速域と減速域の各々のカーブが交差する。加速域と減速域とが交差する交点では、速度マップのカーブは鋭角状に上に凸の態様を示す。その結果、当該交点では、ワイパモータの回転速度が急激に変化することで、ワイパモータの挙動が不安定になるおそれがあった。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、ワイパブレードの停止又は反転する位置が、払拭動作中に変更された場合に、変更後の停止又は反転する位置に対応したワイパブレードの払拭動作が可能なワイパ制御装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1記載のワイパ制御装置は、ワイパブレードを払拭動作させる際のワイパブレードの払拭位置に応じたワイパモータの回転速度を定めた回転速度情報を記憶した記憶部と、前記回転速度情報に基づいて目標払拭位置まで払拭動作を行うよう前記ワイパモータの回転速度を制御している際に前記目標払拭位置が変更された場合、前記回転速度情報の残存部分を、目標払拭位置の変更割合に応じて拡縮補正した補正速度情報に基づいて、前記目標払拭位置が変更された際の現払拭位置から変更された目標払拭位置まで払拭動作を行うように前記ワイパモータの回転速度を制御する制御部と、を含んでいる。
このワイパ制御装置によれば、回転速度情報の残存部分を、目標払拭位置の変更割合に応じて拡縮補正することにより、ワイパブレードの停止又は反転する位置が、払拭動作中に変更された場合に、変更後の停止又は反転する位置に対応したワイパブレードの払拭動作が可能となる。
請求項2記載のワイパ制御装置は、請求項1記載のワイパ制御装置において、前記変更割合は、前記現払拭位置と変更前の目標払拭位置との差に対する、前記現払拭位置と変更後の目標払拭位置との差の割合であり、前記拡縮補正は、前記回転速度情報の残存部分の前記現払拭位置と変更前の目標払拭位置との間の間隔に前記変更割合を乗算して該間隔を拡縮する。
このワイパ制御装置によれば、目標払拭位置が変更された際の現払拭位置と変更前の目標払拭位置との差に対する、現払拭位置と変更後の目標払拭位置との差の割合である変更割合を、回転速度情報の残存部分の前記現払拭位置と変更前の目標払拭位置との間の間隔に乗算して回転速度情報の残存部分を拡縮補正する。拡縮補正された回転速度情報に基づいてワイパモータの回転速度を制御することにより、ワイパブレードの停止又は反転する位置が、払拭動作中に変更された場合に、変更後の停止又は反転する位置に対応したワイパブレードの払拭動作が可能となる。
請求項3記載のワイパ制御装置は、請求項1または2記載のワイパ制御装置において、目標払拭位置が変更前の目標払拭位置を通過する前の払拭位置に変更された場合、前記回転速度情報の残存部分の前記現払拭位置と変更前の目標払拭位置との間の間隔は縮まるように補正され、目標払拭位置が変更前の目標払拭位置を通過した後の払拭位置に変更された場合、前記回転速度情報の残存部分の前記現払拭位置と変更前の目標払拭位置との間の間隔は広がるように補正される。
このワイパ制御装置によれば、変更後の目標払拭位置に応じた回転速度情報の残存部分の拡縮補正により、ワイパブレードの停止又は反転する位置が、払拭動作中に変更された場合に、変更後の停止又は反転する位置に対応したワイパブレードの払拭動作が可能となる。
請求項4記載のワイパ制御装置は、請求項1〜3のいずれか1項記載のワイパ制御装置において、目標払拭位置を変更するワイパスイッチを含み、変更前の目標払拭位置は下反転位置であり、変更後の目標払拭位置は格納位置である。
このワイパ制御装置によれば、ワイパブレードが下反転位置に向かって払拭動作中に、ワイパブレードを格納位置に格納する信号がワイパスイッチから入力された場合に、ワイパブレードを格納位置に格納させるようにワイパモータの出力軸の回転速度を制御できる。
本発明の実施の形態に係るワイパ制御装置を含むワイパ装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る右ワイパ装置のワイパ制御回路の構成の概略の一例を示すブロック図である。 (A)、(B)、(C)は、本発明の実施の形態に係るワイパ制御装置における基本速度マップを変更後の目標位置に対応させた場合を示した概略図である。 本発明の実施の形態に係るワイパ制御装置における目標位置変更を伴うワイパブレードの払拭動作の制御の一例を示したフローチャートである。 (A)、(B)は、速度マップと目標位置の変更の一例を示した概略図である。
図1は、本実施の形態に係るワイパ制御装置10を含むワイパ装置100の構成を示す概略図である。ワイパ装置100は、一例として、車両のウィンドシールドガラス12の下部の左(助手席側)に左ワイパ装置14、車両のウィンドシールドガラス12の下部の右(運転席側)に右ワイパ装置16を各々備えたタンデム式のワイパ装置である。なお、本実施の形態における左右は、車室内から見ての左右である。
左ワイパ装置14及び右ワイパ装置16は、ワイパモータ18、20、減速機構22、24、ワイパアーム26、28及びワイパブレード30、32を各々備えている。ワイパモータ18、20は、ウィンドシールドガラス12の左下方及び右下方の各々に設けられている。
左ワイパ装置14及び右ワイパ装置16は、ワイパモータ18、20の正逆回転が減速機構22、24で各々減速され、減速機構22、24によって減速された正逆回転で出力軸36、38が各々回転する。さらに、出力軸36、38の正逆回転の回転力がワイパアーム26、28に各々作用することによりワイパアーム26、28が格納位置P3から下反転位置P2に移動し、下反転位置P2と上反転位置P1との間を往復動作する。かかるワイパアーム26、28の動作により、ワイパアーム26、28の先端に各々設けられたワイパブレード30、32がウィンドシールドガラス12表面の下反転位置P2から上反転位置P1の間を払拭する。なお、減速機構22、24は、例えばウォームギア等で構成され、ワイパモータ18、20の回転を、ワイパブレード30、32によるウィンドシールドガラス12表面の払拭に適した回転速度に各々減速し、当該回転速度で出力軸36、38を各々回転させる。
本実施の形態に係るワイパモータ18、20は、上述のように、ウォームギアで構成された減速機構22、24を各々有しているので、出力軸36、38の回転速度及び回転角度は、ワイパモータ18、20本体の回転速度及び回転角度と同一ではない。しかしながら、本実施の形態では、ワイパモータ18、20と減速機構22、24は各々一体不可分に構成されているので、以下、出力軸36、38の回転速度及び回転角度を、ワイパモータ18、20の各々の回転速度及び回転角度とみなす。
ワイパモータ18、20には、ワイパモータ18、20の回転を制御するためのワイパ制御回路60、62が各々接続されている。本実施の形態に係るワイパ制御回路60は駆動回路60A及びワイパECU60Bを、ワイパ制御回路62は、駆動回路62A及びワイパECU62Bを、各々含む。
ワイパECU60Bには、ワイパモータ18の出力軸36の回転速度及び回転角度を各々検知する回転角度センサ42が接続されている。ワイパECU62Bには、ワイパモータ20の出力軸38の回転速度及び回転角度を各々検知する回転角度センサ44が接続されている。ワイパECU60B、62Bは、回転角度センサ42、44からの信号に基づいて、ウィンドシールドガラス12上でのワイパブレード30、32の位置を各々算出する。また、ワイパECU60B、62Bは、算出した位置に応じて出力軸36、38の回転速度が変化するように駆動回路60A、62Aを各々制御する。なお、回転角度センサ42、44は、ワイパモータ18、20の減速機構22、24内に各々設けられ、出力軸36、38に連動して回転する励磁コイル又はマグネットの磁界(磁力)を電流に変換して検出する。
駆動回路60A、62Aは、ワイパモータ18、20を各々作動させるための電圧(電流)をPWM(Pulse Width Modulation)制御によって生成してワイパモータ18、20に各々供給する。駆動回路60A、62Aは、スイッチング素子にMOSFET(金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)を使用した回路を含み、駆動回路60AはワイパECU60Bの、駆動回路62AはワイパECU62Bの、各々の制御によって、所定のデューティ比の電圧を出力する。
ワイパECU60BとワイパECU62Bとは、例えば、LIN(Local Interconnect Network)等のプロトコルを用いた通信で連携させることにより、左ワイパ装置14及び右ワイパ装置16の動作を同期させている。また、ワイパ制御回路62のワイパECU62Bには、車両制御回路64を介して、ワイパスイッチ66が接続されている。
ワイパスイッチ66は、車両のバッテリからワイパモータ18、20に供給される電力をオン又はオフするスイッチである。ワイパスイッチ66は、ワイパブレード30、32を、低速で動作させる低速作動(LO作動)モード選択位置、高速で動作させる高速作動(HI作動)モード選択位置、一定周期で間欠的に動作させる間欠作動モード選択位置、停止モード選択位置に切替可能である。また、各モードの選択位置に応じてワイパモータ18、20を回転させるための指令信号を車両制御回路64を介してワイパECU62Bに出力する。また、ワイパECU62Bに入力された指令信号は、前述のLIN等のプロトコルを用いた通信によってワイパECU60Bにも入力される。
ワイパスイッチ66から各モードの選択位置に応じて出力された信号がワイパECU60B、62Bに入力されると、ワイパECU60B、62Bがワイパスイッチ66からの出力信号に対応する制御を行う。具体的には、ワイパECU60B、62Bは、ワイパスイッチ66からの指令信号に基づいて出力軸36、38の回転速度を算出する。さらにワイパECU60B、62Bは、算出した回転速度で出力軸36、38が回転するように駆動回路60A、62Aを制御する。
図2は、本実施の形態に係る右ワイパ装置16のワイパ制御回路62の構成の概略の一例を示すブロック図である。また、図2示したワイパモータ20は、一例として、ブラシ付きDCモータである。なお、左ワイパ装置14のワイパ制御回路60の構成は、右ワイパ装置16のワイパ制御回路62と同様なので、その詳細な説明は省略する。
図2に示したワイパ制御回路62は、ワイパモータ20の巻線の端子に印加する電圧を生成する駆動回路62Aと、駆動回路62Aを構成するスイッチング素子のオン及びオフを制御するワイパECU62Bのマイクロコンピュータ48とを含んでいる。マイクロコンピュータ48には、ダイオード56を介してバッテリ80の電力が供給されると共に、供給される電力の電圧は、ダイオード56とマイクロコンピュータ48との間に設けられた電圧検出回路50によって検知され、検知結果はマイクロコンピュータ48に出力される。また、ダイオード56とマイクロコンピュータ48との間に一端が接続され、他端(−)が接地された電解コンデンサC1が設けられている。電解コンデンサC1は、マイクロコンピュータ48の電源を安定化するためのコンデンサである。電解コンデンサC1は、例えば、サージ等の突発的な高電圧を蓄え、接地領域にバイパスすることにより、マイクロコンピュータ48を保護する。
マイクロコンピュータ48には信号入力回路52を介してワイパスイッチ66及び車両制御回路64からワイパモータ18の回転速度を指示するための指令信号が入力される。ワイパスイッチ66から出力された指令信号はアナログ信号の場合には、当該信号は信号入力回路52においてデジタル化されてマイクロコンピュータ48に入力される。
また、マイクロコンピュータ48には、出力軸38の回転に応じて変化するセンサマグネット70の磁界を検知する回転角度センサ44が接続されている。マイクロコンピュータ48は、回転角度センサ44が出力した信号に基づいて、出力軸38の回転角度を算出することにより、ワイパブレード30、32のウィンドシールドガラス12上での位置を特定する。
さらに、マイクロコンピュータ48は、メモリ54に記憶されているワイパブレード30、32の位置に応じて規定されたワイパモータ20の回転速度のデータを参照して、ワイパモータ20の回転が、特定したワイパブレード30、32の位置に応じた回転数になるように駆動回路62Aを制御する。
駆動回路62Aは、図2に示すように、スイッチング素子にN型のFET(電界効果トランジスタ)であるトランジスタTr1、Tr2、Tr3、Tr4を用いている。トランジスタTr1及びトランジスタTr2は、ドレインがノイズ防止コイル76を介してバッテリ80に各々接続されており、ソースがトランジスタTr3及びトランジスタTr4のドレインに各々接続されている。また、トランジスタTr3及びトランジスタTr4のソースは接地されている。
また、トランジスタTr1のソース及びトランジスタTr3のドレインは、ワイパモータ18の巻線の一端に接続されており、トランジスタTr2のソース及びトランジスタTr4のドレインは、ワイパモータ18の巻線の他端に接続されている。
トランジスタTr1及びトランジスタTr4の各々のゲートにハイレベル信号が入力されることにより、トランジスタTr1及びトランジスタTr4がオンになり、ワイパモータ20には例えばワイパブレード30、32を車室側から見て時計回りに動作させるCW電流72が流れる。さらに、トランジスタTr1及びトランジスタTr4の一方をオン制御しているとき、他方をPWM制御により、小刻みにオンオフ制御することにより、CW電流72の電圧を変調できる。
また、トランジスタTr2及びトランジスタTr3の各々のゲートにハイレベル信号が入力されることにより、トランジスタTr2及びトランジスタTr3がオンになり、ワイパモータ20には例えばワイパブレード30、32を車室側から見て反時計回りに動作させるCCW電流74が流れる。さらに、トランジスタTr2及びトランジスタTr3の一方をオン制御しているとき、他方をPWM制御により、小刻みにオンオフ制御することにより、CCW電流74の電圧を変調できる。
本実施の形態では、電源であるバッテリ80と駆動回路62Aとの間には逆接続保護回路58及びノイズ防止コイル76が設けられると共に、駆動回路62Aに対して並列になるように電解コンデンサC2が設けられている。ノイズ防止コイル76は、駆動回路62Aのスイッチングによって発生するノイズを抑制するための素子である。
電解コンデンサC2は、駆動回路62Aから生じるノイズを緩和すると共に、サージ等の突発的な高電圧を蓄え、接地領域にバイパスすることにより、当該高電圧の駆動回路62Aに過大な電流が入力されるのを防止するための素子である。
逆接続保護回路58は、バッテリ80の正極と負極が図2に示した場合とは逆に接続された場合に、ワイパ制御回路62を構成する素子を保護するための回路である。逆接続保護回路58は、一例として、自身のドレインとゲートを接続した、いわゆるダイオード接続されたFET等で構成される。
以下、本実施の形態に係るワイパ制御装置10の作用及び効果について説明する。図3(A)、(B)、(C)は、本実施の形態に係るワイパ制御装置10における基本速度マップαを変更後の目標位置に対応させた場合を示している。図3(A)、(B)、(C)の横軸は、ワイパモータ18、20の出力軸36、38の回転角度であり、縦軸はワイパモータ18、20の出力軸36、38の回転速度である。本実施の形態では、出力軸36、38の回転角度は、回転角度センサ42、44によって検出され、ワイパブレード30、32の位置を示す。また、出力軸36、38の回転速度は、回転角度センサ42、44によって検出された回転角度の変化に基づいて算出される。
図3(A)は、位置X1で目標位置が位置A1から位置A0とは逆方向に移動した位置A2に変更された場合に、ワイパブレード30、32が位置X1を通過後、基本速度マップαを補正した速度マップβに従って出力軸36、38の回転速度を制御する場合の一例を示している。
図3(A)では、位置A0から位置X1までの区間T1では、基本速度マップαに従って出力軸36、38の回転速度が制御される。位置X1から新たな目標位置である位置A2までの区間T2では、基本速度マップαを補正した速度マップβに従って出力軸36、38の回転速度が制御される。
図3(A)の速度マップβは、下記の式(1)で示した補正比K1に基づいて算出される。式(1)中のθは、ワイパモータ18、20の出力軸36、38の回転角度である。例えば、「位置X1のθ」は、位置X1における出力軸36、38の回転角度である。
1={(位置X1のθ)-(位置A2のθ)}/ {(位置X1のθ)-(位置A1のθ)} …(1)
補正比K1は、目標位置を変更した際の位置から変更後の目標位置までの出力軸36、38の回転角度範囲と、目標位置を変更した際の位置から変更前の目標位置までの出力軸36、38の回転角度範囲と、の比である。本実施の形態では、基本速度マップαを、補正比K1によって横軸方向に伸縮処理して、速度マップβを算出する。伸縮処理は、種々の方法が考えられるが、基本速度マップαが離散的な有限個の値の集合であるならば、隣接する値の横軸上での間隔(角度)に、上述の補正比K1を乗算することにより、基本速度マップαの横軸上での伸縮処理を行う。
図3(A)では、横軸上での伸縮処理がされた基本速度マップαを、位置X1と位置A2との間に適用することにより、速度マップβを生成している。より具体的には、横軸上での伸縮処理がされた基本速度マップαの各値を、位置X1から位置A2にプロットすることで、速度マップβを算出する。
図3(A)では、基本速度マップαは、位置X1と位置A1との間は基本速度マップα0として破線で示した。また、図3(A)では、位置X1から位置A0側では速度マップβ0として一点鎖線で示した。図3(A)に示したように、速度マップβ、β0は、基本速度マップα、α0に対して、位置X1を基準に横軸方向に伸縮処理された態様となっている。
図3(A)に示したように、本実施に形態では、出力軸36、38の回転制御に用いる速度マップを、位置X1で、基本速度マップαから速度マップβに切り換えている。速度マップを切り換えても、出力軸36、38の回転速度を円滑に制御できるように、基本速度マップαと速度マップβは、位置X1において連続することが望ましい。
図3(A)では、位置X1において、基本速度マップα及び速度マップβは、共に目標回転速度Y1を示す。速度マップが切り換わる位置で同一の目標回転速度を示すように基本速度マップαを補正して速度マップβを算出することを要する。本実施に形態では、前述のように基本速度マップαを横軸方向に伸縮処理するので、縦軸方向には伸縮処理されず、その結果、速度マップが切り換わる位置で同一の目標回転速度を示す。
図3(B)は、位置X2で目標位置が位置A1から位置A0側に移動した位置A3に変更された場合に、ワイパブレード30、32が位置X1を通過後、基本速度マップαを補正した速度マップγに従って出力軸36、38の回転速度を制御する場合の一例を示している。
図3(B)では、位置A0から位置X2までの区間T11では、基本速度マップαに従って出力軸36、38の回転速度が制御される。位置X11から新たな目標位置である位置A3までの区間T12では、基本速度マップαを補正した速度マップγに従って出力軸36、38の回転速度が制御される。
図3(B)の速度マップγは、下記の式(2)で示した補正比K2に基づいて算出される。補正比K2は、補正比K1と同じく、目標位置を変更した際の位置から変更後の目標位置までの出力軸36、38の回転角度範囲と、目標位置を変更した際の位置から変更前の目標位置までの出力軸36、38の回転角度範囲と、の比である。
2={(位置X2のθ)-(位置A3のθ)}/ {(位置X2のθ)-(位置A1のθ)} …(2)
本実施の形態では、基本速度マップαを、補正比K2によって横軸方向に伸縮処理して、速度マップγを算出する。伸縮処理の方法は、上述の速度マップβを算出した場合と同様である。
その結果、基本速度マップα、α0と速度マップγ、γ0は、座標(X2、Y2)で交差し、基本速度マップαと速度マップγとは、座標(X2、Y2)で連続するように切り換わる。
図3(C)は、位置X3で目標位置が位置A1から位置A0とは逆方向に移動した位置A4に変更された場合に、ワイパブレード30、32が位置X3を通過後、基本速度マップαを補正した速度マップδに従って出力軸36、38の回転速度を制御する場合の一例を示している。図3(A)の場合と異なり、目標位置を変更した際の位置X3が、基本速度マップαが極大値をとる位置よりも位置A0寄りになっている。
図3(C)では、位置A0から位置X3までの区間T21では、基本速度マップαに従って出力軸36、38の回転速度が制御される。位置X21から新たな目標位置である位置A4までの区間T22では、基本速度マップαを補正した速度マップδに従って出力軸36、38の回転速度が制御される。
図3(C)の速度マップδは、下記の式(3)で示した補正比K3に基づいて算出される。補正比K3は、補正比K1と同じく、目標位置を変更した際の位置から変更後の目標位置までの出力軸36、38の回転角度範囲と、目標位置を変更した際の位置から変更前の目標位置までの出力軸36、38の回転角度範囲と、の比である。
3={(位置X3のθ)-(位置A4のθ)}/ {(位置X3のθ)-(位置A1のθ)} …(3)
本実施の形態では、基本速度マップαを、補正比K3によって横軸方向に伸縮処理して、速度マップδを算出する。伸縮処理の方法は、上述の速度マップβを算出した場合と同様である。
その結果、基本速度マップα、α0と速度マップδ、δ0は、座標(X3、Y3)で交差し、基本速度マップαと速度マップδとは、座標(X3、Y3)で連続するように切り換わる。
図4は、本実施の形態に係るワイパ制御装置10における目標位置変更を伴うワイパブレード30、32の払拭動作の制御の一例を示したフローチャートである。ステップ400では、目標位置の変更がされたか否かを判定する。目標位置の変更は、一例として、ワイパスイッチ66等の操作により、ワイパブレード30、32の目標位置が下反転位置P2から格納位置P3になった場合である。ステップ400で肯定判定の場合には、ステップ402で、基本速度マップαを、図3(A)、(B)、(C)に示したように補正する。ステップ400で否定判定の場合には、速度マップを補正せずに処理を終了する。
ステップ404では、ステップ402で補正した速度マップに従ってワイパモータ18、20の出力軸36、38の回転速度を制御する。ステップ406では、ワイパブレード30、32が変更後の目標位置に到達したか否かを、回転角度センサ42、44を用いて判定し、肯定判定の場合には処理を終了する。ステップ406で否定判定の場合には、手順をステップ404に戻し、ワイパモータ18、20の出力軸36、38の回転速度の制御を継続する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、目標位置を変更した際の位置から変更後の目標位置までの出力軸36、38の回転角度範囲と、目標位置を変更した際の位置から変更前の目標位置までの出力軸36、38の回転角度範囲と、の比である補正比で基本速度マップαを補正する。具体的には、補正比によって基本速度マップαを横軸方向に伸縮処理して得た速度マップによってワイパモータ18、20の出力軸36、38の回転速度を制御することにより、ワイパブレード30、32の停止又は反転する位置が、払拭動作中に変更された場合に、変更後の停止又は反転する位置に対応したワイパブレード30、32の払拭動作が可能となる。
本実施の形態では、一例として、ワイパスイッチ66等の操作により、ワイパブレード30、32の目標位置が下反転位置P2から格納位置P3になった場合を示した。かかる場合以外にも、例えば、ウィンドシールドガラス12上に雪溜まり等の障害物によって、ワイパブレード30、32の払拭動作が阻害された場合にも本実施の形態に係るワイパモータ18、20の回転速度の制御を適用できる。障害物を避けるために下反転位置P2又は上反転位置P1以外の位置でワイパブレード30、32を反転させる場合の出力軸36、38の回転角度範囲に応じて基本速度マップαを補正することにより、障害物を回避するワイパブレード30、32の払拭動作が可能になる。
なお、本実施の形態に係るワイパ制御装置10は、リンク機構を有しないタンデム式ワイパ装置100以外にも、リンク機構を有するワイパ装置に用いてもよい。
10…ワイパ制御装置、12…ウィンドシールドガラス、14…左ワイパ装置、16…右ワイパ装置、18,20…ワイパモータ、22,24…減速機構、26,28…ワイパアーム、30,32…ワイパブレード、36,38…出力軸、42,44…回転角度センサ、48…マイクロコンピュータ、50…電圧検出回路、52…信号入力回路、54…メモリ、56…ダイオード、58…逆接続保護回路、60…ワイパ制御回路、60A…駆動回路、60B…ワイパECU、62…ワイパ制御回路、62A…駆動回路、62B…ワイパECU、64…車両制御回路、66…ワイパスイッチ、70…センサマグネット、72…CW電流、74…CCW電流、76…ノイズ防止コイル、80…バッテリ、100…ワイパ装置、110…速度マップ、α,α0…基本速度マップ、β,β0,γ,γ0,δ,δ0…速度マップ、A0,A1,A2,A3,A4,A10,A11,A12,A13…位置、C1,C2…電解コンデンサ、K1,K2,K3…補正比、P1…上反転位置、P2…下反転位置、P3…格納位置、T1,T2,T4…区間、T5…未到達区間、T6…オーバーラン区間、T11,T12,T21,T22…区間、Tr1,Tr2,Tr3,Tr4…トランジスタ、X1,X2,X3,X11,X12,X21…位置、Y1,Y2,Y3…目標回転速度

Claims (4)

  1. ワイパブレードを払拭動作させる際のワイパブレードの払拭位置に応じたワイパモータの回転速度を定めた回転速度情報を記憶した記憶部と、
    前記回転速度情報に基づいて目標払拭位置まで払拭動作を行うよう前記ワイパモータの回転速度を制御している際に前記目標払拭位置が変更された場合、前記回転速度情報の残存部分を、目標払拭位置の変更割合に応じて拡縮補正した補正速度情報に基づいて、前記目標払拭位置が変更された際の現払拭位置から変更された目標払拭位置まで払拭動作を行うように前記ワイパモータの回転速度を制御する制御部と、
    を含むワイパ制御装置。
  2. 前記変更割合は、前記現払拭位置と変更前の目標払拭位置との差に対する、前記現払拭位置と変更後の目標払拭位置との差の割合であり、
    前記拡縮補正は、前記回転速度情報の残存部分の前記現払拭位置と変更前の目標払拭位置との間の間隔に前記変更割合を乗算して該間隔を拡縮する請求項1記載のワイパ制御装置。
  3. 目標払拭位置が変更前の目標払拭位置を通過する前の払拭位置に変更された場合、前記回転速度情報の残存部分の前記現払拭位置と変更前の目標払拭位置との間の間隔は縮まるように補正され、目標払拭位置が変更前の目標払拭位置を通過した後の払拭位置に変更された場合、前記回転速度情報の残存部分の前記現払拭位置と変更前の目標払拭位置との間の間隔は広がるように補正される請求項1または2記載のワイパ制御装置。
  4. 目標払拭位置を変更するワイパスイッチを含み、
    変更前の目標払拭位置は下反転位置であり、変更後の目標払拭位置は格納位置である請求項1〜3のいずれか1項記載のワイパ制御装置。
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