JP2018121850A - 浴槽装置 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、特許文献1には、温湯に身体の一部を浸漬した状態で、さらに身体の局所をこの温湯より高い温度で温熱処理をすることにより、比較的広い範囲で優れた温熱効果が得られるようにした浴槽装置が記載されている。
また、特許文献2には、浴槽の内面に複数の伝熱体を設け、ヘッダ装置から任意の温度に調整した湯水を伝熱体に供給することにより伝熱体の表面の温度を制御して、入浴者に冷(温)感刺激を与え、自律神経を活性化させるようにした浴槽装置が記載されている。
このように構成された本発明においては、制御部が、自動運転モードにおいて、首加温部の単位面積当たりの投入熱量が背中加温部の単位面積当たりの投入熱量よりも小さくなるように制御するので、背中加温部により入浴者の体内温度を快適温度ゾーン内に収め続けることができ、さらに、背中加温部では不足する入浴者が感じる温感を首加温部により快適温度ゾーン内に収め続けることができる。
入浴者の背中は鈍感で温まり難く冷め難く、首は敏感で温まり易く冷め易いので、背中加温部では不足する温感を首加温部により補う必要がある。しかしながら、首加温部の加温時間を長くしすぎると、入浴者の頭がくらくらしてくる。そこで、本発明においては、制御部が、自動運転モードにおいて、首加温部の1回の最長加温時間が背中加温部の1回の最長加温時間よりも短くなるよう制御するので、頭がくらくらしてしまうことを防止しつつ、入浴者の温感を快適温度ゾーンに収め続けることができる。
入浴者の首は、背中よりも敏感で温まり易く冷め易いので、加温しないと温かい感覚を持続し難い。一方、入浴者の首を温めすぎると頭がくらくらしてしまう。そこで、本発明においては、制御部が、自動運転モードにおいて、首加温部の単位面積当たりの投入熱量が背中加温部の単位面積当たりの投入熱量よりも小さくなるように制御しつつ、首加温部のほうが背中加温部より単位時間当たりの加温回数が多くなるように制御するので、頭がくらくらしてしまうことを防止しつつ、温かい感覚を感じ続けることができる。
なお、本発明において、浴槽の表面温度を低下させない程度の加温は、加温回数にカウントしないようになっている。
このように構成された本発明においては、制御部が、自動運転モードにおいて、背中加温部を加温していないときに、首加温部を加温するよう制御するので、入浴者の体内温度が快適温度ゾーン内に収まるよう背中加温部を加温しないで体内温度が下がっている場合でも、首加温部が加温されているので、温かさを感じることができる。
このように構成された本発明においては、制御部が、自動運転モードにおいて、背中加温部の加温を開始するタイミングに合わせて、首加温部の加温を開始するように制御するので、温度ギャップを大きくすることができ、温感が長時間、快適温度ゾーン内にあり、入浴者が感じる温感が鈍化している場合であっても、温かさを感じることができる。
温感は、身体のある部位(皮膚など)に温度刺激を加えたとき、その部位の表面温度に対して、高い(又は低い)温度刺激であったとき(表面温度に対し温度ギャップがあったとき)に得られる感覚である。換言すれば、身体の特定部位に熱を加えると、体表面の温覚受容器がそれを受容し、その情報が感覚神経を介して脳に伝えられ、温かさ(冷たさ)を感じるのが温感である。
さらに、この首加温ヒータ12は、図11に示すように、浴槽水の温度(湯温)により、ヒータ領域の面積の大小が変更可能となっており、それにより、首加温ヒータ12の単位面積当たりの投入熱量が調整できるようになっている。
さらに、この背中加温ヒータ14は、図11に示すように、浴槽水の温度(湯温)により、ヒータ領域の面積の大小が変更可能となっており、それにより、背中加温ヒータ14の単位面積当たりの投入熱量が調整できるようになっている。
このようにして、浴槽2の表面(首加温ヒータ12及び背中加温ヒータ14が露出している場合を含む)が、加温され、浴槽表面温度が上昇する。
また、本実施形態においては、図3A及び図3Bに示すように、首加温ヒータ及び背中加温ヒータへの入力電圧は一定値であり、電圧の入力時間(加熱時間)を調整するようにしている。なお、本実施形態においては、電圧の代りに入力電流の値(高さ)により加温制御するようにしても良い。
この第3加温工程は、2分以上の時間実行される。先ず、時間t4以降に、首加温ヒータ12において2回の短時間の加温を行い、一方、背中加温ヒータ14において加温は行われない。この第3加温工程においても、首加温ヒータ12における単位面積当たりの投入熱量は背中加温ヒータ14における単位面積当たりの投入熱量(実際はゼロ)より小さい値となっている。
この第2加温工程においても、首加温ヒータ12における単位面積当たりの投入熱量は背中加温ヒータ14における単位面積当たりの投入熱量より小さい値となっている。
また、第2加温工程においても、首加温ヒータ12の1回の最長加温時間が背中加温ヒータ14の1回の最長加温時間よりも短くなるよう制御している。
なお、本実施形態においては、浴槽の表面温度が低下しない程度に首加温ヒータ12及び背中加温ヒータ14により加温しているが、この加温は、加温回数としてカウントしない。
また、第2加温工程においては、背中加温ヒータ14の加温開始タイミングに合わせて、首加温ヒータ12の加温を開始するように制御している(時間ta)。
さらに、背中加温ヒータ14を加温していないとき、首加温ヒータ12を加温するように制御している(時間tb)。
先ず、「目的(狙い)」を説明する。第1加温工程においては「体内温度と温感を一気に上げる」こと、第3加温工程においては「寒さを感じさせずに、体内温度の上昇を抑える」こと、第2加温工程においては「体内温度を維持しつつ、温感をにぶらせない」こと、第4加温工程においては「体内温度を維持しつつ、温感を高め満足感を得る」ことを、それぞれの加温工程における目的(狙い)としている。
体内温度については、第1加温工程において上昇し、第3加温工程において少し低下し、第2加温工程において上下動させながら一定の温度に保ち、第4加温工程においても一定の温度に保つ。
図5Aは、本実施形態の浴槽装置の第2加温工程における加温制御の変形例1を示す線図である。図5Aは背中加温ヒータの加温制御内容を示しているが、首加温ヒータの加温制御内容も同様である(首加温ヒータの場合背中加温ヒータより入力電圧が低い)。この変形例1においては、入力電圧の値を徐々に高くすると共に、加温と加温の間に加温しない時間帯(加温OFF)が設けられている。
先ず、図6により、本発明の実施形態による浴槽装置における加温制御(自動運転モード)の基本動作を説明する。
最初に、S1において、給湯(湯はり)を開始する。次に、S2に進み、入浴者Hが入浴を開始する。次に、S3に進み、温度検知センサにより浴槽水の温度(湯温)を検知する。
先ず、モード1は、湯温が39℃未満の場合に実行される。このモード1においては、首加温ヒータ及び背中加温ヒータの加温温度は、38℃以上41℃未満である。また、首加温ヒータ及び背中加温ヒータの加温領域の面積は、モード2よりも大きくなっている。さらに、加温時間もモード2よりも長くなっている。
先ず、S51において、第1加温工程による首加温ヒータ及び背中加温ヒータの加温制御が開始される(図3A,図3Bの時間t3)。次に、S52に進み、8分経過したか否か判断する。8分経過していなければ、第1加温工程の実行を継続する。8分経過していた場合には、S53に進み、第1加温工程を終了する。
本実施形態においては、入浴者Hが第2加温工程の時間を短くしたいと思ったとき、第2加温工程の途中から第4加温工程が開示できるようになっている。そのため、S57により第2加温工程による加温制御が実行された後、S58に進み、入浴者Hによる手動操作により、第4加温工程入力があったか否かを判断する。このような入力が無い場合には、S59に進む。
S59では、15分経過したか否か判断する。15分経過していなければ、第2加温工程の実行を継続する。15分経過していた場合には、S60に進み、第2加温工程を終了する。
また、S58において、入浴者Hによる手動操作により第4加温工程入力があった場合には、S58からS61に進み、同様に、第4加温工程が開始されるようになっている。
2 浴槽
9 温度検知センサ
10 壁面
12 首加温ヒータ
14 背中加温ヒータ
16 加温スイッチ
18 制御装置
H 入浴者
Claims (5)
- 浴槽水をその内部に貯留する浴槽と、
この浴槽の内部の入浴者がもたれる側の壁面に設けられた加温部と、
この加温部の温度を制御する制御部と、を有し、
前記加温部は、壁面にもたれた入浴者の首を加温する首加温部と、この首加温部の下方に設けられ壁面にもたれた入浴者の背中を加温する背中加温部と、を備え、
前記制御部は、入浴者の体内温度と入浴者が感じる温感をそれぞれの快適温度ゾーン内に収め続けるように、前記首加温部と前記背中加温部のそれぞれの温度と加温時間を自動で制御する自動運転モードを有し、
前記制御部は、自動運転モードにおいて、前記首加温部の単位面積当たりの投入熱量が前記背中加温部の単位面積当たりの投入熱量よりも小さくなるように制御することを特徴とする浴槽装置。 - 前記制御部は、自動運転モードにおいて、前記首加温部の1回の最長加温時間が前記背中加温部の1回の最長加温時間よりも短くなるよう制御する、請求項1に記載の浴槽装置。
- 前記制御部は、自動運転モードにおいて、前記首加温部のほうが前記背中加温部より単位時間当たりの加温回数が多くなるように制御する、請求項1又は2に記載の浴槽装置。
- 前記制御部は、自動運転モードにおいて、前記背中加温部を加温していないときに、前記首加温部を加温するよう制御する、請求項1乃至3の何れか1項に記載の浴槽装置。
- 前記制御部は、自動運転モードにおいて、前記背中加温部の加温を開始するタイミングに合わせて、前記首加温部の加温を開始するよう制御する、請求項1乃至4の何れか1項に記載の浴槽装置。
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- 2017-01-31 JP JP2017016000A patent/JP6774630B2/ja active Active
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