JP2018121529A - 碾茶製造ライン - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、碾茶を製造する時の茶葉の重なりや茶葉の重なりによる乾燥ムラを解決し、碾茶製品の品質を良好なものとし、従来よりも大量生産することができる碾茶製造ラインを提供することを課題としている。【解決手段】 本発明の第1手段は、茶葉を殺青する蒸機と、該蒸機にて蒸した茶葉を広げる散茶機と、該散茶機にて広げられた茶葉を収容する回転胴内に熱風を供給する回転胴型熱風処理機と、該回転胴型熱風処理機にて処理された茶葉を広げる散茶機と、該散茶機にて広げられた茶葉を乾燥する碾茶炉とより構成することを特徴とする碾茶製造ライン。【選択図】図1

Description

本発明は抹茶の原料となる碾茶を製造するライン構成に関するものである。
碾茶とは、被覆した茶葉を蒸した後、揉まずに乾燥したものであり、抹茶の原料となる。形状は葉が展開して透き通るように薄く、色沢は鮮緑色、香味は独特の炉の香りがある。
従来の碾茶の製造は、蒸熱101→散茶冷却102→乾燥103→分離→仕上げ乾燥となっている。乾燥に碾茶炉を使用することも特徴であり、独特の香りはこの碾茶炉によって得られる。乾燥をおこなう碾茶炉は、長さ約10〜15メートル、幅約2メートル、高さ約2〜4メートルの大型である(図6参照)。更に、燃焼部104を地下に備えているため、長さ約10〜15メートル、幅約2メートル、深さ約1メートル程度のピット105(くぼみ)を設けている。
上記の碾茶炉は、200度を超える高温となるため、耐熱性と保温性のあるレンガによって側壁を構成している。そのため、碾茶炉の製造は、碾茶炉を設置する製茶工場にレンガやレンガ以外の部品を持ってきて、製茶工場で側壁のレンガの積み上げやレンガ以外の部品の組立てをしている。
上記の碾茶炉は、地下のピット105部分に燃焼部104を備えており、燃焼部104の燃焼空気が煙道にて碾茶炉内を通過するようにしている。煙道は、地下の燃焼部104から徐々に上へ向かうように配置されており、茶葉を最下段に投入し、最下段で乾燥した茶葉を最上段へ吹き上げて、更に乾燥している。
本出願人は、レンガ製の碾茶炉の問題を解決するべく、特許文献1のような機械装置の碾茶炉を出願している。
また、本出願人は、特許文献2のような装置を発明しており、この装置は茶葉の酸化酵素を不活性化するために、茶葉を殺青する装置として用いていた。
特願2016−158356 特開2013−34405号公報
碾茶を製造するときには、碾茶炉内の巾いっぱいに、茶葉を一葉一葉散らばせて投入することが理想とされる。そのため、投入には散茶機を用い、冷却、開葉(茶葉の表面水分による茶葉同士の付着や折れ等をほぐして広げる)、投入を目的としている。茶葉同士が付着した状態で碾茶炉に投入されると、付着した茶葉と茶葉の間に存在する茶葉の表面水分が乾燥の初期工程で乾ききらず、それ以外の乾燥が進んだ茶葉との乾燥差(乾燥ムラ)が生じる。また、1枚ずつの茶葉を投入する際も、先に投入された茶葉の上に重なって投入されると、上記同様に乾燥ムラが生じる。いずれにせよ、茶葉が重なったまま乾燥工程に移行すると、乾燥ムラが茶葉表面の退色の原因になる。重なった部分は黒ずみ、製品がくすんだ色となり、鮮やかな緑の抹茶の弊害となる。重なった部分が多いと茶葉の乾燥が足りず、重なった部分を乾かすために碾茶炉全体の温度を高く保って、乾燥を行うことになるが、その場合、乾燥が進んでいる部分が過乾燥となり、この過乾燥も退色又は香気を損失する原因となる。一般的な大きさのレンガ製の碾茶製造ラインの茶葉処理量が時間当たり100kg前後であるが、これは上記のような茶葉の重なりを避けた茶葉流量及び処理速度が大きな要因である。
本発明は、碾茶を製造する時の茶葉の重なりや茶葉の重なりによる乾燥ムラを解決し、碾茶製品の品質を良好なものとし、従来よりも大量生産することができる碾茶製造ラインを提供することを課題としている。
本発明の第1手段は、
茶葉を殺青する蒸機と、
該蒸機にて蒸した茶葉を広げる散茶機と、
該散茶機にて広げられた茶葉を収容する回転胴内に熱風を供給する回転胴型熱風処理機と、
該回転胴型熱風処理機にて処理された茶葉を広げる散茶機と、
該散茶機にて広げられた茶葉を乾燥する碾茶炉と
より構成することを特徴とする碾茶製造ライン。
本発明の第2手段は、上記第1手段において、
前記散茶機と前記回転胴型熱風処理機との間に搬送手段を設ける。
本発明の第3手段は、上記第1または2手段において、
前記回転胴型熱風処理機は、回転胴の中心部から180〜300度の熱風を供給する。
本発明の第4手段は、上記第1、2または3手段において、
前記碾茶炉は、輻射熱により茶葉を乾燥するものである。
碾茶炉へ投入する前に、熱風を茶葉に均一に当てることで、茶葉の表面水分を完全に取り除き、碾茶炉での品質低下を防ぐと共に、碾茶炉での茶葉の重なりを許容することができる。碾茶炉での茶葉のある程度の重なりを許容することで、処理能力を従来の2〜3.5倍に上げることができる。
茶葉の表面水分が皆無の状態で碾茶炉へ投入されるため、乾燥ムラが生じず、製品の品質バランスが良くなるとともに、従来の製品よりも鮮やかな緑色で仕上がる。
図1は本発明の碾茶製造ラインの一例を示した説明図である。 図2は散茶機の一例を示した説明図である。 図3は回転胴型熱風処理機の一例を示した説明図である。 図4は碾茶炉の一例を示した説明図である。 図5は茶葉の水分変化の一例を示した説明図である。 図6は従来の碾茶製造ラインのライン構成を示した説明図である。
本発明の碾茶製造ラインの一例を図1に示す。茶葉をまず蒸機にて殺青する。蒸機にて殺青した後、散茶機1を介して回転胴型熱風処理機2にて熱風を茶葉に供給する。回転胴型熱風処理機2の後には、散茶機1を介して碾茶炉3へ投入する。その後は、つる切り機、選別機、乾燥機、選別機などを経て、碾茶の製品となる。
茶葉を殺青する蒸機は、蒸気を茶葉に当てることにより茶葉の酸化酵素を不活性化させる。従来用いている蒸機でかまわない。
散茶機1の一例を図2に示す。散茶機1は、茶葉Tを受け入れるホッパー11と、ホッパー11内の茶葉を風送するための送風ファン12(送風ファン12の駆動手段14を備える)と、茶葉Tの散茶室13を備えている。散茶室13は、空気が抜けるように、通気性の良い側壁(本実施例では網状の布となっているが、金網などでもよい)となっている。本実施例の散茶機1は散茶室13を2ケ備えているが、あくまでも一例であり、散茶室13は1ケでも3ケ以上でもよい。設置する場所によって、散茶室13の数を変えてもよい。
回転胴型熱風処理機2の一例を図3に示す。回転する回転胴21は、茶葉を一端から投入する投入口を備えており、この投入口には、投入装置27によって茶葉を連続的、定量的に投入する。回転胴21は駆動手段22によって回転する。この回転胴21の投入口側の中心には熱風供給手段として熱風吹込管29が挿入されており、この熱風吹込管29の先端の熱風吹出口(図示しない)より熱風を吹き込む。この熱風吹込管29へ供給する熱風は、熱風発生器28によって発生しており、ガスバーナーを熱媒体とし、熱交換されることなく供給される。熱風吹込管29の途中に温度計30を設け、熱風の温度を監視、調整している。熱風発生器28は、約180〜300度の熱風を20〜80立方メートル/分程度(好ましくは40立方メートル/分)の風量で供給することができるものであり、温度、風量のいずれも調整可能になっていて、茶葉の性状や乾燥度合等に応じて変更する。回転胴21の中には、茶葉Tを出口方向に誘導する桟(図示しない)を有する。
本実施例の装置の場合、回転胴21は直径約1000ミリ、全長約5000ミリと比較的大型である。回転胴21の回転数は最高30rpm程度で、無段階に調整可能とし、茶葉の乾燥度合(在胴時間)を調節可能となっている。回転胴21の傾斜によっても、在胴時間の調整をすることができる。回転胴21の他端の取出口の外側には茶葉の取出と排気を兼ねたシュート24があり、茶葉は下方に落ち、排気は排気管25から上部に抜ける構造になっている。
以上のような回転胴型熱風処理機2に茶葉を投入するため、まず、茶葉Tをコンベヤ31により投入装置27へ投入する。コンベヤ31を介さずに、散茶室13の下方に回転胴型熱風処理機2の投入装置27を配置してもよい。蒸して付着した複数枚の茶葉や折れたり丸くなったりした茶葉を散茶機1で広げる(開葉する)ことで、回転胴型熱風処理機2においてムラなく、均一に、一葉一様の茶葉に熱風を当てることができる。投入装置27で定量的にされ、茶葉Tは投入口から回転胴21内へ入り、内部の桟により強制的に移動し、熱風吹出口より吹出した約180〜300度の熱風に当たって、茶葉の表面水分を除去する。この時、桟により茶葉Tを万遍無く拡散して、回転胴21の中心部から360度方向に直接熱風を吹き付けることで、茶葉に均一に熱風を当てることができ、乾燥ムラなく茶葉一葉一葉に熱風を当てることができる。この時の回転胴型熱風処理機2の通過時間は約2分程度である。
碾茶炉3の一例を図4に示す。碾茶炉3は下部の輻射熱乾燥部41と、上部の熱風乾燥部43とに分かれている。輻射熱乾燥部41は、更に第1乾燥室51と第2乾燥室61とに分かれており、第1乾燥室51は上段、第2乾燥室61は下段となっている。本実施例では、各乾燥室51、61は仕切板42により分けている。仕切板42は設置しなくてもよいが、各乾燥室51、61の温度を調整するためには、設置する方がよい。乾燥室の数はこの限りではない。
第1乾燥室51への茶葉の供給のため、散茶給葉部44を設ける。散茶給葉部44は、茶葉Tを受け入れるホッパー82と、ホッパー82内の茶葉を風送するための送風ファン81と、茶葉の散茶室83を備えている。散茶室83は、送風ファン81からの送風が抜けるように、通気性の良い側壁(本実施例では金網)となっている。
第1乾燥室51には通気性を有する無端輸送体を上下に2段設けてあり、茶葉は散茶給葉部44によりこれら2段の無端輸送体に分けられて搬送される(本実施例では2段であるが、1段でも3段以上でもよい)。本実施例では、無端輸送体としてネットコンベヤ52、53を用いる。2段に分けて茶葉を搬送すると、ネットコンベヤ52、53の全長は、それぞれ通常の半分でよく、本実施例では約6m、第1乾燥室の全長は約5m、幅は約2mとなる。ネットコンベヤ52、53の終端下部には、ネットコンベヤ52、53に接するように回転ブラシ(図示しない)が設けられている。第1乾燥室51には、バーナーを備えた燃焼部56を設け、煙道54内を燃焼空気で満たす。燃焼部56に用いるバーナーは重油バーナーよりガスバーナーの方が燃焼調整や排気調整が容易である。
煙道54は、燃焼部56から水平に4〜6本設ける。第1乾燥室51が均等に十分加熱されれば、煙道54の本数はこの限りではない。燃焼部56による燃焼空気は煙道54を通り、機外に配設した煙道91を通って、第2乾燥室61の煙道64へ導かれる。第1乾燥室51内の温度を監視するため、第1乾燥室51に温度計を設ける。第1乾燥室51のネットコンベヤ52、53の終端の茶葉は、第2乾燥室61のネットコンベヤ62上へ自然落下する。
第2乾燥室61は、通気性を有する無端輸送体を1段、煙道24を水平方向に6本設けてあり、ここでも、本実施例では無端輸送体としてネットコンベヤ62を用いる。ネットコンベヤ62は、第1乾燥室51のネットコンベヤ52、53に対し、逆行する。ネットコンベヤ62の終端下部に接するように回転ブラシ(図示しない)を設ける。機外に配設された煙道91には、燃焼空気の導入量を調節するため、調節ダンパーとダンパーレバー95を配置する。導入量を調節することにより、各乾燥室51、61の温度が調整される。第2乾燥室61内の温度を監視するため、第2乾燥室61に温度計を設ける。第2乾燥室61のネットコンベヤ62の終端には、取出用のトラフコンベヤ65を設け、トラフコンベヤ65の終端にホッパー66を設け、ホッパー66内の茶葉を熱風乾燥部43の上部のシュート69へ送るための送風ファン67および風送管68を設ける。
燃焼部56で生成する燃焼空気を各ネットコンベヤ52、53、62の下方に配置した煙道54、64内を通過させる。これにより、機内の温度を保つことに効果があり、煙道54、64から発する熱をネットコンベヤ52、53、62上の茶葉に放射させることができる。
煙道54、64の表面または第1乾燥室51、第2乾燥室61の側壁の内側へ、遠赤外線を放射することができる塗料を塗布する。すると、塗料により、遠赤外線の効果による効率の良い乾燥がおこなわれ、茶葉は色や風味良く乾燥できる。
第1乾燥室51の側壁の燃焼部56付近に送風機59を設ける(本実施例では燃焼部56の下方に送風機59を設けたが、上方でも側方でもよく、この限りではない)。この送風機59は第1乾燥室51内の空気を動かすために設けるものであり、燃焼部56付近に設けることにより、燃焼部56付近の高い温度の空気を燃焼部56から離れた風洞57付近へ送り、熱移動することができる。
第1乾燥室51のネットコンベヤ52、53から第2乾燥室61のネットコンベヤ62へ茶葉が自然落下する部分は仕切板42がなく、第1乾燥室51と第2乾燥室61はつながっており、風洞57を形成し、茶葉Tから蒸散する湿気を帯びた空気は上昇し、上部の排気口により排出される。
熱風乾燥部43は、シュート69から出た茶葉Tを薄く広げるためのかきならし具を備え、熱風乾燥室71内に通気性を有する無端輸送体72A、72B、73A、73Bを4段設けている。無端輸送体の段数はこの限りではない。第2乾燥室61を通過した燃焼空気を機外の煙道92より熱風乾燥部43との間の排煙調整室76へ導き、排煙調整室76内の燃焼空気を機外の煙道93、供給ファン77により熱風乾燥室71へ導入している。熱風乾燥室71の上方には、乾燥に使用した熱風を排気するための排気ファン(図示しない)を設ける。供給ファン77と排気ファンは、それぞれインバータ(図示しない)にて出力調整する。これにより機内の温度を調節することができる。無端輸送体73Bの終端には、茶葉を取り出すためのスクリューコンベヤ79を設ける。
それぞれの無端輸送体52、53、62、72A、72B、73A、73Bには、インバータ(図示しない)を設け、それぞれのスピードを変更して、所望の処理時間を得られるようになっている。
次に、この碾茶炉3を起動し、茶葉Tを投入した動きを説明する。茶葉Tを散茶給葉部44のホッパー82へ搬送する。ホッパー82に入った茶葉Tは、送風ファン81の送風により、散茶室83へ飛ばされ、落下するときに、上段のネットコンベヤ52または下段のネットコンベヤ53へのる。ネットコンベヤ52、53上では、煙道54からの輻射熱や遠赤外線などにより乾燥される。
第1乾燥室51のネットコンベヤ52、53上で乾燥された茶葉Tは、第2乾燥室61のネットコンベヤ62上へ自然落下する。落下時に、茶葉Tの上下や隣の茶葉Tとの位置、ネットコンベヤへの接触などが変化する。
送風機59の送風口から送風が行われることにより、第1乾燥室51内の燃焼部56付近の高い温度の空気が燃焼部56から離れた位置へ送られ、送風をしない場合には温度差が約50度あったとしても、送風により温度差が約10〜20度程度に減少する。空気の温度ムラがなくなり、茶葉の乾燥ムラがなくなる。
第2乾燥室61のネットコンベヤ62上でも、第1乾燥室51と同様に、煙道64からの輻射熱や遠赤外線などにより乾燥される。ネットコンベヤ62上で乾燥された茶葉Tは、トラフコンベヤ65上へ取り出され、ホッパー66へ回収される。ホッパー66内の茶葉へ送風ファン67により送風し、風送管68内を通過して、シュート69により給葉部74へ茶葉を投入する。
給葉部74内の茶葉をかきならし具により薄く平らにして、無端輸送体72A上へのせる。供給ファン77により排煙調整室76内の熱風を煙道93にて熱風乾燥室71内へ取り込み、熱風により乾燥する。このときの熱風乾燥室71の温度は約80度であり、この温度は、供給ファン77の回転数により変更することができる。茶葉から蒸散する湿気を帯びた空気は上昇し、上部の排気ファンにより排気される。熱風乾燥室71内で乾燥した茶葉をスクリューコンベヤ79へ排出し、スクリューコンベヤ79により、次の機械(または搬送装置)へ搬送する。
以上のような流れで、ネットコンベヤ52、53上を約1分から約2分30秒、ネットコンベヤ62上を約2分30秒から約5分、無端輸送体72A、72B、73A、73Bは約10分から約40分程度で茶葉を良好に乾燥することができる。
生の状態で含水率約400%(D.B.)以上の茶葉を回転胴型熱風処理機2へ投入することで、取出時には含水率約200〜100%(D.B.)にすることができ、茶葉の表面水分のみでなく、茶葉全体の水分も除去することができる。その為、碾茶炉3に投入する茶葉の量を増やしても、ライン上問題なく乾燥することができる。よって、従来の碾茶製造ラインより2〜3.5倍の茶葉を処理することが可能となる。その為、製品1kg当たりの燃料コストは50〜55%程度、削減が可能である。
碾茶炉3の前の散茶機1は、碾茶炉3の散茶給葉部44で代用してもよいし、両方備えてもよい。両方備えるときは、散茶機1から取り出された茶葉Tを散茶給葉部44のホッパー82へ直接投入するとよい。また、回転胴型熱風処理機2の前の散茶機1は、茶葉Tの具合によっては設けなくてもよい。
実施例1の碾茶炉3ではなく、従来のレンガ製の碾茶炉でも同様である。従来の一般的な碾茶炉はネットコンベヤが3〜5段で構成されており、ネットコンベヤがそれぞれ単独スピード調整されることができる。レンガ製の碾茶炉の場合、一般的に投入される段(下段)は2分、次段(上段)は5分、それ以降各段5分から10分の処理時間を有する。その為、上段以降の工程は下段より茶層が厚い(重なる)状態である。
碾茶では、一般的に熱風で乾燥すると、碾茶特有の香気(風味)が消失されるとは言われるが、回転胴型熱風処理機2での風量が生葉1kg当たり8立方メートル程度であれば、製品の香気に与える影響はほとんどない。(この風量は散茶機の風量と同等である)
一般的な大きさのレンガ製の碾茶製造ラインの茶葉処理量は時間当たり100kg前後であったため、300kg近く処理するためには、単純に約3倍の設備及び設置面積が必要であったが、本発明の碾茶製造ラインであれば、1台の設備追加と約2倍の設置面積を用意すればよい。
T 茶葉
1 散茶機
2 回転胴型熱風処理機
3 碾茶炉
11 ホッパー
12 送風ファン
13 散茶室
14 駆動手段
15 ダクト
16 コンベヤ
17 コンベヤ
21 回転胴
22 駆動手段
23 カバー
24 シュート
25 排気管
26 機枠
27 投入装置
28 熱風発生器
29 熱風吹込管
30 温度計
31 コンベヤ
32 コンベヤ
33 作業者
41 輻射熱乾燥部
42 仕切板
43 熱風乾燥部
44 散茶給葉部
51 第1乾燥室
52 ネットコンベヤ
53 ネットコンベヤ
54 煙道
56 燃焼部
57 風洞
59 送風機
61 第2乾燥室
62 ネットコンベヤ
64 煙道
65 トラフコンベヤ
66 ホッパー
67 送風ファン
68 風送管
69 シュート
71 熱風乾燥室
72A 無端輸送体
72B 無端輸送体
73A 無端輸送体
73B 無端輸送体
74 給葉部
76 排煙調整室
77 供給ファン
79 スクリューコンベヤ
81 送風ファン
82 ホッパー
83 散茶室
91 煙道
92 煙道
93 煙道
95 ダンパーレバー
97 ダンパーレバー
101 蒸熱
102 散茶冷却
103 乾燥
104 燃焼部
105 ピット
106 吹上

Claims (4)

  1. 茶葉を殺青する蒸機と、
    該蒸機にて蒸した茶葉を広げる散茶機と、
    該散茶機にて広げられた茶葉を収容する回転胴内に熱風を供給する回転胴型熱風処理機と、
    該回転胴型熱風処理機にて処理された茶葉を広げる散茶機と、
    該散茶機にて広げられた茶葉を乾燥する碾茶炉と
    より構成することを特徴とする碾茶製造ライン。
  2. 前記散茶機と前記回転胴型熱風処理機との間に搬送手段を設けることを特徴とする請求項1記載の碾茶製造ライン。
  3. 前記回転胴型熱風処理機は、回転胴の中心部から180〜300度の熱風を供給することを特徴とする請求項1または2記載の碾茶製造ライン。
  4. 前記碾茶炉は、輻射熱により茶葉を乾燥するものであることを特徴とする請求項1、2または3記載の碾茶製造ライン。
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