JP2018121386A - 駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチング素子の高速スイッチング駆動制御を、容易かつ正確に行うことができる駆動装置を提供すること。【解決手段】スイッチング素子7のゲート端子71に接続され、スイッチング素子7を駆動する駆動装置1。直流電源2と、直流電源2の電源電圧を、電源電圧及びスイッチング素子7の定格ゲート電圧よりも高い高電圧に昇圧する昇圧部3と、昇圧部3によって昇圧した電圧を保持して電荷を蓄える中継コンデンサ4と、中継コンデンサ4に蓄えた電荷によって、スイッチング素子7のゲート容量Cgを充電又は放電する充放電部5と、昇圧部3と充放電部5とを制御する制御部6と、を備える。制御部6は、昇圧部3における昇圧動作と、充放電部5における充放電動作とを、それぞれ所望のタイミングにて制御できるよう構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング素子を駆動する駆動装置に関する。
スイッチング素子を駆動する駆動装置としては、例えば特許文献1に開示されたものがある。特許文献1の駆動装置は、コイル及び回収スイッチを有する共振回路部と、クランプスイッチを有するクランプ部と、回収スイッチ及びクランプスイッチを制御する制御回路を備える。特許文献1の駆動装置においては、予めコイルにエネルギーを蓄積し、蓄積されたコイルのエネルギーによってスイッチング素子のゲート容量を充電し、又は、ゲート容量から放電させることができるよう構成されている。つまり、コイルにプリチャージしたエネルギーを、ゲート端子に送ることで、ゲート容量の充放電を行っている。これにより、スイッチング素子のゲート容量の充放電を効率よく行い、スイッチング素子の高速駆動を実現しようとしている。
特開2015−119625号公報
しかしながら、特許文献1に記載の駆動装置においては、コイルにプリチャージする時間の長さに伴い、コイルに蓄積するエネルギーが大きくなる。一方、コイルに蓄積されたエネルギーをゲート容量へ放出するタイミングは、スイッチング素子における所望のオンオフのタイミングに合わせて制御する必要がある。そのため、コイルへのプリチャージ開始時点から、スイッチング素子のオンオフ切り替えのタイミングまでの時間の長さによって、ゲート容量へ供給されるエネルギーの大きさが変わってしまう。それゆえ、コイルのエネルギー蓄積を開始する開始時点を、スイッチング素子のオンオフのタイミングから逆算して、適切な時点に設定しないと、ゲート容量へ供給されるエネルギーが過剰になったり、不足したりするおそれがある。
ゲート容量へ供給されるエネルギーが過剰になると、ゲート電圧が過大となり、スイッチング素子の損傷を招くおそれがある。一方、ゲート容量へ供給されるエネルギーが不足すると、スイッチング素子の駆動不良を招くおそれがある。つまり、コイルへのエネルギー蓄積の開始時点を適切に設定しないと、スイッチング素子の損傷や、スイッチング素子の駆動不良を招くおそれがある。
ところが、コイルへは、極めて短時間にて大きなエネルギーが蓄積される。そのため、コイルへのエネルギー蓄積の開始時点を、スイッチング素子のオンオフのタイミングから逆算して適切なタイミングに制御することは、極めて困難である。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、スイッチング素子の高速スイッチング駆動制御を、容易かつ正確に行うことができる駆動装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、スイッチング素子(7)のゲート端子(71)に接続され、上記スイッチング素子を駆動する駆動装置(1)であって、
直流電源(2)と、
該直流電源の電源電圧を、該電源電圧及び上記スイッチング素子の定格ゲート電圧(V0)よりも高い高電圧に昇圧する昇圧部(3)と、
該昇圧部によって昇圧した電圧を保持して電荷を蓄える中継コンデンサ(4、41、42)と、
該中継コンデンサに蓄えた電荷によって、上記スイッチング素子のゲート容量(Cg)を充電又は放電する充放電部(5)と、
上記昇圧部と上記充放電部とを制御する制御部(6)と、を備え、
該制御部は、上記昇圧部における昇圧動作と、上記充放電部における充放電動作とを、それぞれ所望のタイミングにて制御できるよう構成されている、駆動装置にある。
上記駆動装置においては、昇圧動作と充放電動作とを、それぞれ所望のタイミングにて制御できる。すなわち、充放電部においてスイッチング素子のゲート容量を充電又は放電するタイミングと、昇圧部において直流電源の電圧と上記スイッチング素子の定格ゲート電圧よりも高い高電圧に昇圧するタイミングとを、切り離して制御することが可能である。それゆえ、スイッチング素子の駆動制御を容易かつ正確に行うことができる。
上記駆動装置においては、まず、昇圧部において、直流電源の電圧を、高電圧に昇圧する。この昇圧された電圧を保持して、電荷を中継コンデンサに蓄える。中継コンデンサに蓄えた電荷によって、充放電部がゲート容量を充電又は放電する。これにより、高い電圧にて中継コンデンサからゲート容量に対して電荷を送り込み、ゲート容量の充電又は放電を急速に行うことが可能となる。それゆえ、スイッチング素子の高速スイッチング駆動を実現することができる。
このようなゲート容量への急速な充電又は放電を実現するためのエネルギーを、上記のように、中継コンデンサに、電荷として蓄えておくことができる。そして、所望のタイミングにて、中継コンデンサから電荷を放出して、スイッチング素子のゲート容量の充電又は放電を行うことができる。
したがって、例えば、スイッチング素子のオンオフのタイミングから逆算して、昇圧部における昇圧動作を開始するなどの制御を行う必要がない。それゆえ、スイッチング素子の駆動制御を容易かつ正確に行うことができる。
以上のごとく、上記態様によれば、スイッチング素子の高速スイッチング駆動制御を、容易かつ正確に行うことができる駆動装置を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、駆動装置の回路図。 実施形態1における、スイッチング素子をターンオンする際の、ゲート信号と各部における電流又は電圧の時間変化を示す線図。 実施形態1における、昇圧用インダクタへの通電の状態を示す回路説明図。 実施形態1における、第1中継コンデンサの充電の状態を示す回路説明図。 実施形態1における、第1中継コンデンサからの放電によってゲート容量を充電する状態を示す回路説明図。 実施形態1における、スイッチング素子をターンオフする際の、ゲート信号と各部における電流又は電圧の時間変化を示す線図。 実施形態1における、昇圧用インダクタへの通電の状態を示す回路説明図。 実施形態1における、第2中継コンデンサの充電の状態を示す回路説明図。 実施形態1における、第2中継コンデンサからの放電によってゲート容量を放電する状態を示す回路説明図。 実施形態2における、駆動装置の回路図。 実施形態2における、スイッチング素子をターンオンする際の、ゲート信号と各部における電流又は電圧の時間変化を示す線図。 実施形態3における、スイッチング素子をターンオンする際の、ゲート信号と各部における電流又は電圧の時間変化を示す線図。 実施形態3における、昇圧用インダクタへの通電の状態を示す回路説明図。 実施形態3における、第1中継コンデンサの充電の状態を示す回路説明図。 実施形態3における、第1中継コンデンサからの放電によってゲート容量を充電する状態を示す回路説明図。 実施形態4における、駆動装置の回路図。 実施形態4における、昇圧用インダクタへの通電の状態を示す回路説明図。 実施形態4における、第1中継コンデンサの充電の状態を示す回路説明図。 実施形態4における、第1中継コンデンサからの放電によってゲート容量を充電する状態を示す回路説明図。 実施形態5における、駆動装置の回路図。 実施形態5における、昇圧用インダクタへの通電の状態を示す回路説明図。 実施形態5における、第2中継コンデンサの充電の状態を示す回路説明図。 実施形態5における、第2中継コンデンサからの放電によってゲート容量を放電する状態を示す回路説明図。 実施形態6における、駆動装置の回路図。 実施形態6における、スイッチング素子をターンオンする際の、各部における電流又は電圧の時間変化を示す線図。 実施形態7における、駆動装置の回路図。 実施形態7における、スイッチング素子をターンオンする際の、各部における電流又は電圧の時間変化を示す線図。 実施形態7における、一方の第1中継コンデンサの充電の状態を示す回路説明図。 実施形態7における、他方の第1中継コンデンサの充電の状態を示す回路説明図。
(実施形態1)
駆動装置に係る実施形態について、図1〜図9を参照して説明する。
本実施形態の駆動装置1は、図1に示すごとく、スイッチング素子7のゲート端子71に接続され、スイッチング素子7を駆動する駆動装置である。
駆動装置1は、直流電源2と、昇圧部3と、中継コンデンサ4と、充放電部5と、制御部6と、を備えている。
昇圧部3は、直流電源2の電源電圧及びスイッチング素子7の定格ゲート電圧V0よりも高い高電圧に昇圧する。中継コンデンサ4は、昇圧部3によって昇圧した電圧を保持して電荷を蓄える。充放電部5は、中継コンデンサ4に蓄えた電荷によって、スイッチング素子7のゲート容量Cgを充電又は放電する。制御部6は、昇圧部3と充放電部5とを制御する。
そして、制御部6は、昇圧部3における昇圧動作と、充放電部5における充放電動作とを、それぞれ所望のタイミングにて制御できるよう構成されている。
また、駆動装置1は、中継コンデンサ4として、第1中継コンデンサ41と第2中継コンデンサ42とを有する。第1中継コンデンサ41は、ゲート容量Cgの充電のための電荷を蓄える。第2中継コンデンサ42は、ゲート容量Cgの放電のための電荷を蓄える。そして、第1中継コンデンサ41が充放電部5を介してゲート端子71に電気的に接続されたとき、正電圧がゲート端子71に印加されるよう構成されている。また、第2中継コンデンサ42が充放電部5を介してゲート端子71に電気的に接続されたとき、負電圧がゲート端子71に印加されるよう構成されている。
次に、本実施形態の駆動装置1の回路構成につき、図1を参照して説明する。
まず、制御されるスイッチング素子7は、例えば電力変換装置における被制御電流の導通、遮断を行うものである。スイッチング素子7は、パワー半導体素子であり、本実施形態においては、このスイッチング素子7を、MOSFET(すなわち、MOS型電界効果トランジスタ)によって構成している。なお、スイッチング素子7を、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(すなわち、IGBT)等によって構成することもできる。
駆動装置1は、スイッチング素子7のゲート端子71に接続されている。そして、ゲート端子71とソース端子72との間にはゲート容量Cgが寄生している。このゲート容量Cgをゲート端子71から正電荷によって充電することで、スイッチング素子7をターンオンすることができる。また、ゲート容量Cgからゲート端子71を介して正電荷を放電することで、スイッチング素子7をターンオフすることができる。
駆動装置1の昇圧部3は、昇圧用インダクタ31と、第1スイッチ111と、第2スイッチ112とを有する。昇圧用インダクタ31の一端は、第1スイッチ111を介して、直流電源2の正極に接続されている。昇圧用インダクタ31の他端は、第2スイッチ112を介して、直流電源2の負極に接続されている。
直流電源2の負極は、接地された接地配線130によってスイッチング素子7のソース端子72に電気的に接続されている。接地配線130には、第2スイッチ112の低電位側が接続されている。
昇圧用インダクタ31と第2スイッチ112との接続部は、第1ダイオード121を介して第1中継コンデンサ41の高電位側の端子に接続されている。第1中継コンデンサ41の低電位側の端子は、接地配線130に接続されている。
また、接地配線130には、第2中継コンデンサ42の高電位側の端子が接続されている。第2中継コンデンサ42の低電位側の端子は、第2ダイオード122を介して第1スイッチ111と昇圧用インダクタ31との接続部に接続されている。
充放電部5は、第3ダイオード123及び第4ダイオード124を介して互いに直列接続された第3スイッチ113と第4スイッチ114とを有する。第3ダイオード123及び第4ダイオード124は、いずれも、アノードが第3スイッチ113側、カソードが第4スイッチ114側となる向きに接続されている。
第3スイッチ113と第3ダイオード123と第4ダイオード124と第4スイッチ114との直列接続体は、その両端において、高電位配線131と低電位配線132とを介して昇圧部3及び中継コンデンサ4に接続されている。高電位配線131には、第1ダイオード121のカソードと、第1中継コンデンサ41の高電位側の端子と、第3スイッチ113の高電位側の端子とが接続されている。低電位配線132には、第2ダイオード122のアノードと、第2中継コンデンサ42の低電位側の端子と、第4スイッチ114の低電位側の端子とが、接続されている。
そして、充放電部5は、第3ダイオード123のカソードと第4ダイオード124のアノードとの接続部において、スイッチング素子7のゲート端子71に接続されている。
また、制御部6は、第1スイッチ111、第2スイッチ112、第3スイッチ113、第4スイッチ114を、それぞれオンオフ制御することができるよう構成されている。
第1スイッチ111、第2スイッチ112、第3スイッチ113、第4スイッチ114は、半導体素子であり、本実施形態においては、MOSFETからなる。これらのスイッチは、パワー半導体素子であるスイッチング素子7の定格電圧よりも低い定格電圧の半導体素子によって構成されている。ただし、これに限定されるものではなく、第1スイッチ111、第2スイッチ112、第3スイッチ113、第4スイッチ114を、スイッチング素子7の定格電圧以上の定格電圧の半導体素子によって構成することもできる。また、第1スイッチ111、第2スイッチ112、第3スイッチ113、第4スイッチ114を、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(すなわち、IGBT)等によって構成することもできる。
次に、駆動装置1による、スイッチング素子7の駆動につき、説明する。まず、スイッチング素子7のターンオンの駆動につき、図2〜図5を用いて説明する。
制御部6は、スイッチング素子7のオンオフを指令するゲート信号Sgに応じて、第1スイッチ111、第2スイッチ112、第3スイッチ113、第4スイッチ114のオンオフを制御する。図2の各グラフは、それぞれ、ゲート信号Sgのオンオフ、昇圧用インダクタ31に流れる電流IL、第1中継コンデンサ41の電圧Vc、ゲート容量Cgに流れる電流Igs、ゲート容量Cgにかかる電圧Vgs、の時間変化を示す。図2の各グラフは、横軸が時間を示す。図2のゲート信号Sgのグラフは、縦軸が信号の状態を示す。図2の電流ILのグラフ及び電流Igsのグラフは、縦軸が電流を示す。図2の電圧Vcのグラフ及び電圧Vgsのグラフは、縦軸が電圧を示す。
ゲート信号Sgは、オンオフを繰り返している。
まず、図2のt11においてゲート信号Sgがターンオフした後、昇圧用インダクタ31への通電を開始する。つまり、ゲート信号Sgがターンオフした後、第1スイッチ111と第2スイッチ112とが共にオンの状態にする。これにより、図3に示すごとく、直流電源2から昇圧部3の昇圧用インダクタ31に電流が流れる。そして、図2の区間Aに示すごとく、昇圧用インダクタ31に流れる電流ILが徐々に大きくなり、昇圧用インダクタ31にエネルギーが蓄積される。
ここでは、第1スイッチ111は、ゲート信号Sgのターンオフよりも前からオンされており、第2スイッチ112を、ゲート信号Sgのターンオフと同時にターンオンする。これにより、ゲート信号Sgのターンオフと同時に、昇圧部3における昇圧動作を開始する。ただし、後述するように、第2スイッチ112のターンオンのタイミングは、これに限られない。
そして、昇圧用インダクタ31に充分なエネルギーが蓄積された段階で、図4に示すごとく、第2スイッチ112をターンオフする。すなわち、図2のt12において昇圧用インダクタ31に流れる電流ILが所望の大きさとなったとき、第2スイッチ112をターンオフする。すると、昇圧用インダクタ31から第1中継コンデンサ41へ電流Icが流れる。これにより、昇圧用インダクタ31によって昇圧された電圧Vc1を保持しつつ、昇圧用インダクタ31のエネルギーが、第1中継コンデンサ41に電荷として蓄積される。図2の区間Bに示すごとく、昇圧用インダクタ31に流れる電流ILが低下するのに伴って、第1中継コンデンサ41の電圧Vcが急峻に上昇する。そして、図2のt13における昇圧後の電圧Vc1は、直流電源2の電源電圧よりも高く、また、スイッチング素子7の定格ゲート電圧V0よりも高い。
このように、図2の区間Cに示すごとく、第1中継コンデンサ41に電荷が蓄えられた高電圧Vc1の状態を、ゲート信号Sgが次にオンの状態に切り替わる時点まで保持しておく。
そして、ゲート信号Sgがオンに切り替わる時点で、図5に示すごとく、第3スイッチ113をターンオンする。すなわち、図2のt14においてゲート信号Sgがターンオンした後、第3スイッチ113をターンオンする。これにより、図2の区間Dに示すごとく、第1中継コンデンサ41からゲート容量Cgに電流Igsが流れる。つまり、第1中継コンデンサ41に蓄積されていた電荷が放出されて、ゲート容量Cgに流れ込む。このときの放電電圧は、定格ゲート電圧V0よりも大きい。そのため、ゲート容量Cgへの充電を急速に行うことができる。ただし、図2の区間Dに示すごとく、ゲート容量Cgにかかる電圧Vgsは、ゲート容量Cgに電荷が溜まるにつれて徐々に大きくなるが、定格ゲート電圧V0を超えることがないよう構成してある。
これを実現するために、第1中継コンデンサ41の容量C1は、ゲート容量Cgに比べて小さい。つまり、第1中継コンデンサ41に蓄えられた電荷Qは、C1×Vc1にて表すことができる。ここで、Vc1は、第1中継コンデンサ41からの放電直前の第1中継コンデンサ41の電圧である。そして、第1中継コンデンサ41からゲート容量Cgに電荷を移動して、平衡状態となった時点では、第1中継コンデンサ41の電圧と、ゲート容量Cgにかかる電圧とは、一致する。この電圧をV2とする。そうすると、第1中継コンデンサ41の容量C1とゲート容量Cgとの合成容量をCとし、配線の寄生インダクタンスをLとして、電流経路の抵抗Rが、
R≧2×√(L/C)
を満たすとき、
C1×Vc1=(C1+Cg)×V2
が成り立つ。ここで、V2は、定格ゲート電圧V0以下である必要がある。したがって、第1中継コンデンサ41の容量を決めるにあたっては、これを考慮して、
C1×Vc1≦(C1+Cg)×V0
を満たすようにする。つまり、
C1≦{V0/(Vc1−V0)}×Cg
を満たすように、C1を決める。
一方、電流経路の抵抗Rが十分に小さい場合には、エネルギー保存の法則を適用することができる。すなわち、電流経路の抵抗Rが、
R≪2×√(L/C)
を満たすとき、
(1/2)×C1×Vc1=(1/2)×Cg×V2
が成り立つ。したがって、第1中継コンデンサ41の容量を決めるにあたっては、V2が定格ゲート電圧V0以下であることを考慮して、
(1/2)×C1×Vc1≦(1/2)×Cg×V0
を満たすようにする。つまり、
C1≦(V0/Vc1)×Cg
を満たすように、C1を決める。
なお、第1中継コンデンサ41に電荷が蓄えられている状態における電圧Vc1、すなわち、第1中継コンデンサ41から放電が開始される時点の電圧は、例えば、定格ゲート電圧V0の2〜4倍程度とすることができる。本実施形態においては、定格ゲート電圧V0が20Vであるのに対し、第1中継コンデンサ41に電荷が蓄えられている状態における電圧Vc1は60Vである。
上述のように、ゲート容量Cgへの充電が急速に行われることで、スイッチング素子7を素早くターンオンすることができる。その一方で、ゲート容量Cgに定格ゲート電圧V0を超える電圧がかかることを確実に防ぐことができる。
なお、上述した昇圧用インダクタ31への通電を開始する際における第2スイッチ112のターンオンのタイミングは、ゲート信号Sgのターンオフと同時でなくともよく、前でも後でもよい。特に、下記の観点で、上記第2スイッチ112のターンオンのタイミングは、ゲート信号Sgのターンオフ前である、図2のt11よりも早くすることが好ましい。すなわち、ゲート信号Sgの前回のターンオンの際において、図5に示すごとく、第3スイッチ113がオンの状態として、ゲート容量Cgを充電し、スイッチング素子7をターンオンさせるが、このスイッチング素子7のターンオン完了の直後に速やかに第3スイッチ113をオフさせる。そして、この第3スイッチ113のターンオフと同時に、第2スイッチ112をターンオンさせて、図3に示すごとく、昇圧用インダクタ31への通電を開始することもできる。この場合、ゲート信号Sgのターンオフと同時に第2スイッチ112をターンオンする場合と比較して、昇圧用インダクタ31への充電時間を長く取ることができる。
次に、スイッチング素子7のターンオフの駆動につき、図6〜図9を用いて説明する。
図6の各グラフは、それぞれ、ゲート信号Sgのオンオフ、昇圧用インダクタ31に流れる電流IL、第2中継コンデンサ42の電圧Vc、ゲート容量Cgに流れる電流Igs、ゲート容量Cgにかかる電圧Vgs、の時間変化を示す。
ゲート信号Sgは、オンオフを繰り返している。
まず、図6のt21においてゲート信号Sgがターンオンした後、昇圧用インダクタ31への通電を開始する。つまり、ゲート信号Sgがターンオンした後、第1スイッチ111と第2スイッチ112とが共にオンの状態にする。これにより、図7に示すごとく、直流電源2から昇圧部3の昇圧用インダクタ31に電流ILが流れる。そして、図6の区間Eに示すごとく、昇圧用インダクタ31に流れる電流ILが徐々に大きくなり、昇圧用インダクタ31にエネルギーが蓄積される。
ここでは、第2スイッチ112は、ゲート信号Sgのターンオンよりも前からオンされており、第1スイッチ111を、ゲート信号Sgのターンオンと同時にターンオンする。これにより、ゲート信号Sgのターンオンと同時に、昇圧部3における昇圧動作を開始する。ただし、後述するように、第1スイッチ111のターンオンのタイミングは、これに限られない。
そして、昇圧用インダクタ31に充分なエネルギーが蓄積された段階で、図8に示すごとく、第1スイッチ111をターンオフする。すなわち、図6のt22において昇圧用インダクタ31に流れる電流ILが所望の大きさとなったとき、第1スイッチ111をターンオフする。すると、昇圧用インダクタ31から第2中継コンデンサ42へ電流Icが流れる。これにより、昇圧用インダクタ31によって昇圧された電圧Vc2を保持しつつ、昇圧用インダクタ31のエネルギーが、第2中継コンデンサ42に電荷として蓄積される。
図6の区間Fに示すごとく、昇圧用インダクタ31に流れる電流ILが低下するのに伴って、第2中継コンデンサ42の電圧Vcが急峻に上昇する。ただし、この電圧Vcは、第2中継コンデンサ42において、ゲート端子71に接続される側の電極の電位が負となるようにかかり、この電位は、負電圧となる。つまり、ゲート端子71に接続される側の第2中継コンデンサ42の電極には、負電荷が蓄積される。そして、このとき第2中継コンデンサ42にかかっている電圧Vc2は、直流電源2の電源電圧よりも高く、また、スイッチング素子7の定格ゲート電圧V0よりも高い。すなわち、図6のt23における昇圧後の電圧Vc2は、直流電源2の電源電圧よりも高く、また、スイッチング素子7の定格ゲート電圧V0よりも高い。
このように、図6の区間Gに示すごとく、第1中継コンデンサ41に電荷が蓄えられた高電圧Vc2の状態を、ゲート信号Sgが次にオフの状態に切り替わる時点まで保持しておく。
そして、ゲート信号Sgがオフに切り替わる時点で、図9に示すごとく、第4スイッチ114をターンオンする。すなわち、図6のt24においてゲート信号Sgがターンオフした後、第4スイッチ114をターンオンする。これにより、ゲート端子71に負電圧が印加され、図6の区間Hに示すごとく、第2中継コンデンサ42からゲート容量Cgに電流Igsが流れる。つまり、第2中継コンデンサ42に蓄積されていた負電荷が放出されて、ゲート端子71からゲート容量Cgに流れ込む。逆に言うと、ゲート容量Cgの電荷がゲート端子71から第2中継コンデンサ42へ引き抜かれる。このときの第2中継コンデンサ42の電圧は、定格ゲート電圧V0よりも大きい。そのため、ゲート容量Cgからの放電を急速に行うことができる。図6の区間Hに示すごとく、ゲート容量Cgにかかる電圧Vgsは、ゲート容量Cgの電荷が引き抜かれるにつれて徐々に小さくなる。
なお、第2中継コンデンサ42に電荷が蓄えられている状態における電圧Vc2、すなわち、第2中継コンデンサ42から放電が開始される時点の電圧Vc2は、例えば、定格ゲート電圧V0の2〜4倍程度とすることができる。本実施形態においては、定格ゲート電圧V0が20Vであるのに対し、第2中継コンデンサ42に電荷が蓄えられている状態における電圧Vc2は60Vである。
このようにして、ゲート容量Cgからの放電が急速に行われ、スイッチング素子7をターンオフすることができる。
なお、上述した昇圧用インダクタ31への通電を開始する際における第1スイッチ111のターンオンのタイミングは、ゲート信号Sgのターンオンと同時でなくともよく、前でも後でもよい。特に、下記の観点で、上記第1スイッチ111のターンオンのタイミングは、ゲート信号Sgのターンオン前である、図6のt21よりも早くすることが好ましい。すなわち、ゲート信号Sgの前回のターンオフの際において、図9に示すごとく、第4スイッチ114がオンの状態として、ゲート容量Cgを放電し、スイッチング素子7をターンオフさせるが、このスイッチング素子7のターンオフ完了の直後に速やかに第4スイッチ114をオフさせる。そして、この第4スイッチ114のターンオフと同時に、第1スイッチ111をターンオンさせて、図7に示すごとく、昇圧用インダクタ31への通電を開始することもできる。この場合、ゲート信号Sgのターンオンと同時に第1スイッチ111をターンオンする場合と比較して、昇圧用インダクタ31への充電時間を長く取ることができる。
次に、本実施形態の作用効果につき説明する。
上記駆動装置1においては、昇圧動作と充放電動作とを、それぞれ所望のタイミングにて制御できる。すなわち、充放電部5においてスイッチング素子7のゲート容量Cgを充電又は放電するタイミングと、昇圧部3において直流電源2の電圧とスイッチング素子7の定格ゲート電圧V0よりも高い高電圧に昇圧するタイミングとを、切り離して制御することが可能である。それゆえ、スイッチング素子7の駆動制御を容易かつ正確に行うことができる。
駆動装置1においては、上述のように、まず、昇圧部3において、直流電源2の電圧を高電圧に昇圧する。この昇圧された電圧を保持して、電荷を中継コンデンサ4に蓄える。中継コンデンサ4に蓄えた電荷によって、充放電部5がゲート容量Cgを充電又は放電する。これにより、高い電圧にて中継コンデンサ4からゲート容量Cgに対して電荷を送り込み、ゲート容量Cgの充電又は放電を急速に行うことが可能となる。それゆえ、スイッチング素子7の高速スイッチング駆動を実現することができる。
このようなゲート容量Cgへの急速な充電又は放電を実現するためのエネルギーを、上記のように、中継コンデンサ4に、電荷として蓄えておくことができる。そして、所望のタイミングにて、中継コンデンサ4から電荷を放出して、スイッチング素子7のゲート容量Cgの充電又は放電を行うことができる。
したがって、例えば、スイッチング素子7のオンオフのタイミングから逆算して、昇圧部3における昇圧動作を開始するなどの制御を行う必要がない。それゆえ、スイッチング素子7の駆動制御を容易かつ正確に行うことができる。
また、本実施形態においては、駆動装置1は、中継コンデンサ4として、第1中継コンデンサ41と第2中継コンデンサ42とを有する。これにより、駆動装置1は、スイッチング素子7のターンオンとターンオフとの双方の高速スイッチングを、容易かつ正確に行うことができる。
以上のごとく、上記態様によれば、スイッチング素子の高速スイッチング駆動制御を、容易かつ正確に行うことができる駆動装置を提供することができる。
(実施形態2)
本実施形態の駆動装置1においては、図10、図11に示すごとく、充放電部5が充放電用インダクタ51を有する。充放電用インダクタ51は、中継コンデンサ4とスイッチング素子7のゲート端子71との間に設けたインダクタである。
より具体的には、充放電用インダクタ51は、第3ダイオード123と第4ダイオード124との接続部と、ゲート端子71との間の配線に、設けてある。なお、充放電用インダクタ51は、コイル部品等によって構成することができる。あるいは、特に部品を追加することなく、配線の寄生インダクタンスによって、充放電用インダクタ51を構成することもできる。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
本実施形態においては、充放電部5によるゲート容量Cgの充放電にあたり、共振作用を利用して充放電を行うことができる。
図11を用いて、スイッチング素子7のターンオンの際の駆動装置1の各部の電流、電圧につき説明する。
図11の区間A〜Cに示すごとく、ゲート信号Sgのターンオンのタイミングにて第1中継コンデンサ41が放電できるように、昇圧用インダクタ31への通電及び第1中継コンデンサ41における高電圧Vc1の保持が行われる。これは、実施形態1と同様である。
そして、図11のt14においてゲート信号Sgがターンオンした後、第3スイッチ113をターンオンして、第1中継コンデンサ41からゲート容量Cgへの充電が開始されると、ゲート容量Cgに電流Igsが流れる。このときの電流Igsのピーク値は、Igs1である。このとき、図11の区間Dに示すごとく、電流Igsは、第3スイッチ113のターンオンの直後、急激に流れるのではなく、ゼロから徐々に立ち上がることとなる。すなわち、上記充放電用インダクタ51による自己誘導起電力により、ゲート容量Cgへの電流Igsはソフトに立ち上がることとなる。それゆえ、充放電部5における損失を低減することができる。また、第3スイッチ113の小型化を図ることもできる。
また、共振作用により、第1中継コンデンサ41の電荷を、より多くゲート容量Cgに移動させて、ゲート容量Cgの充電を行うことができる。それゆえ、第1中継コンデンサ41の容量C1を、実施形態1における駆動装置1の第1中継コンデンサ41の容量C1と比較して、小さくすることができる。
また、図11の区間Dに示すごとく、充放電の際にゲート容量Cgにかかる電圧Vgsは、中間電位を超えるとその電圧上昇が速くなる。その結果、ゲート容量Cgの充電を急速に完了させることができ、スイッチング速度を一層向上させることができる。
なお、スイッチング素子7のターンオフの際にも、上記と同様の作用効果が得られる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態3)
本実施形態において、図12〜図15に示すごとく、制御部6は、段階的に昇圧動作を行うように昇圧部3を制御するよう構成されている。
すなわち、段階的な昇圧動作は、複数回に分けて中継コンデンサ4への充電を行うことにより行う。
回路構成自体は、図1に示した実施形態1における回路構成と同様である。
図12を用いて、スイッチング素子7のターンオンの際の駆動装置1の各部の電流、電圧につき説明する。
図12に示すごとく、ゲート信号Sgのターンオンのタイミングの前に、昇圧用インダクタ31への通電を行うと共に、第1中継コンデンサ41における電圧の保持が行われる。このとき、第2スイッチ112のオンオフを複数回繰り返して、第1中継コンデンサ41へのエネルギーの蓄積を断続的に行う。
つまり、まず、図13に示すごとく、第2スイッチ112をオンして昇圧用インダクタ31への通電を行う。これにより、図12の区間A1に示すごとく、昇圧用インダクタ31にエネルギーを溜めるが、これを実施形態1に比べて短時間で中断する。そして、図14に示すごとく、第2スイッチ112をオフして、昇圧用インダクタ31のエネルギーを第1中継コンデンサ41へ移す。これにより、図12の区間A2に示すごとく、第1中継コンデンサ41において、電圧Vc01を保持する。
次いで、再び第2スイッチ112をオンして、図13に示すごとく、昇圧用インダクタ31への通電を行って、昇圧用インダクタ31にエネルギーを溜める。そして、第2スイッチ112をオフして、図14に示すごとく、昇圧用インダクタ31のエネルギーを第1中継コンデンサ41へ移す。これにより、図12の区間A3に示すごとく、第1中継コンデンサ41に、さらに電荷が蓄積され、さらに高い電圧Vc02が保持される。
このように、段階的に、小刻みに、昇圧部3において昇圧したエネルギーを、第1中継コンデンサ41に蓄積する。このエネルギーの蓄積を繰り返して、図12の区間Cに示すごとく、所望の電圧Vc1に達したところで、第1中継コンデンサ41へのエネルギーの蓄積を完了し、保持する。そして、ゲート信号Sgのターンオンのタイミングで、図15に示すごとく、充放電部5における第3スイッチ113をオンして、ゲート容量Cgを充電する。このときの、ゲート容量Cgへの電流Igs、及び、ゲート容量Cgの電圧Vgsの時間変化は、それぞれ図12の区間Dに示すように、実施形態1と同様である。
このように、第1中継コンデンサ41への電荷の蓄積を小刻みに行うことができる。それゆえ、例えば、昇圧部3における第2スイッチ112のオンオフの回数によって、第1中継コンデンサ41に充電するエネルギーを制御することができる。すなわち、例えば、第2スイッチ112の1回のオンオフによる第1中継コンデンサ41の昇圧レベルが所定値Vc01となるようにしておく。この場合、第2スイッチ112のオンオフの回数nによって、第1中継コンデンサ41に保持される電圧Vc1を、n×Vc01とすることができる。つまり、上記回数nによって、第1中継コンデンサ41の電圧Vc1の大きさを段階的に変えることができる。
このように、制御部6による第1中継コンデンサ41の昇圧レベルの調整制御を簡素化することができる。
また、昇圧部3における昇圧動作の際に、第1スイッチ111及び第2スイッチ112に流れる電流を小さくすることができる。そのため、第1スイッチ111及び第2スイッチ112の小型化が可能となる。
なお、スイッチング素子7のターンオフの際にも、上記と同様の作用効果が得られる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態4)
本実施形態の駆動装置1は、図16〜図19に示すごとく、中継コンデンサ4として、ゲート容量Cgの充電のための電荷を蓄える第1中継コンデンサ41のみを備えている。
そして、駆動装置1は、スイッチング素子7のターンオンの際に、第1中継コンデンサ41からゲート容量Cgへ充電を行うことができるよう構成されている。
本実施形態の駆動装置1は、実施形態1において示した第2中継コンデンサ42を備えていない。それゆえ、スイッチング素子7のターンオフの際に、中継コンデンサ4に蓄えた負電荷を放出してゲート容量Cgから放電を行うという機能は備えない。
駆動装置1の回路構成につき、図16を用いて説明する。
駆動装置1の昇圧部3は、昇圧用インダクタ31と第2スイッチ112とを有する。昇圧用インダクタ31の一端は、直流電源2の正極に接続されている。昇圧用インダクタ31の他端は、第2スイッチ112を介して、直流電源2の負極に接続されている。
昇圧用インダクタ31と第2スイッチ112との接続部は、第1ダイオード121を介して第1中継コンデンサ41の高電位側の端子に接続されている。第1中継コンデンサ41の低電位側の端子は、接地配線130に接続されている。接地配線130は、直流電源2の負極と、スイッチング素子7のソース端子72とに接続されている。
充放電部5は、第3ダイオード123を介して互いに直列接続された第3スイッチ113と第5スイッチ115とを有する。第3ダイオード123は、アノードが第3スイッチ113側、カソードが第5スイッチ115側となる向きに接続されている。
第3スイッチ113と第3ダイオード123と第5スイッチ115との直列接続体は、その両端において、高電位配線131と接地配線130とを介して昇圧部3及び第1中継コンデンサ41に接続されている。高電位配線131には、第1ダイオード121のカソードと、第1中継コンデンサ41の高電位側の端子と、第3スイッチ113の高電位側の端子とが接続されている。第5スイッチ115の低電位側の端子は、接地配線130に接続されている。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
なお、実施形態1の駆動装置1における要素に対応する要素には、同じ名称及び符号を用いている。
次に、駆動装置1の動作につき、図17〜図19を用いて説明する。
まず、第2スイッチ112をオンすることにより、図17に示すごとく、直流電源2から昇圧部3に電流が流れる。そして、昇圧用インダクタ31に流れる電流ILが徐々に大きくなり、昇圧用インダクタ31にエネルギーが蓄積される。
そして、昇圧用インダクタ31に充分なエネルギーが蓄積された段階で、図18に示すごとく、第2スイッチ112をターンオフする。これにより、昇圧用インダクタ31から第1中継コンデンサ41へ電流Icが流れる。そして、昇圧用インダクタ31のエネルギーが、第1中継コンデンサ41に電荷として蓄積される。第1中継コンデンサ41に保持された昇圧後の電圧は、直流電源2の電源電圧よりも高く、また、スイッチング素子7の定格ゲート電圧V0よりも高い。
このように、第1中継コンデンサ41に電荷が蓄えられた高電圧の状態を、ゲート信号Sgが次にオンの状態に切り替わる時点まで保持しておく。そして、ゲート信号Sgがオンに切り替わる時点で、図19に示すごとく、第3スイッチ113をターンオンする。これにより、第1中継コンデンサ41からゲート容量Cgに電流Igsが流れる。
以上のように、ゲート容量Cgが充電され、スイッチング素子7の急速なターンオンが実現される。
本実施形態においては、スイッチング素子のターンオンの際の高速スイッチング駆動制御を、容易かつ正確に行うことができる。また、回路構成の簡素化を図ることができる。
(実施形態5)
本実施形態の駆動装置1は、図20〜図23に示すごとく、中継コンデンサ4として、ゲート容量Cgの放電のための電荷を蓄える第2中継コンデンサ42のみを備えている。
そして、駆動装置1は、スイッチング素子7のターンオフの際に、第2中継コンデンサ42からの放電によって、ゲート容量Cgからの放電を行うことができるよう構成されている。
本実施形態の駆動装置1は、実施形態1において示した第1中継コンデンサ41を備えていない。それゆえ、スイッチング素子7のターンオンの際に、中継コンデンサ4に蓄えた電荷を放出してゲート容量Cgへの充電を行うという機能は備えない。
駆動装置1の回路構成につき、図20を用いて説明する。
駆動装置1の昇圧部3は、昇圧用インダクタ31と第1スイッチ111とを有する。昇圧用インダクタ31の一端は、第1スイッチ111を介して、直流電源2の正極に接続されている。また、昇圧用インダクタ31の他端は、直流電源2の負極に接続されている。
昇圧用インダクタ31と第1スイッチ111との接続部は、第2ダイオード122を介して第2中継コンデンサ42の低電位側の端子に接続されている。第2中継コンデンサ42の高電位側の端子は、接地配線130に接続されている。接地配線130は、直流電源2の負極と、スイッチング素子7のソース端子72とに接続されている。
充放電部5は、第4ダイオード124を介して互いに直列接続された第6スイッチ116と第4スイッチ114とを有する。第4ダイオード124は、アノードが第6スイッチ116側、カソードが第4スイッチ114側となる向きに接続されている。
第6スイッチ116と第4ダイオード124と第4スイッチ114との直列接続体は、高電位配線131を介して、直流電源2の正極に接続され、低電位配線132を介して第2中継コンデンサ42の低電位側の端子に接続されている。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
なお、実施形態1の駆動装置1における要素に対応する要素には、同じ名称及び符号を用いている。
次に、駆動装置1の動作につき、図21〜図23を用いて説明する。
まず、第1スイッチ111をオンすることにより、図21に示すごとく、直流電源2から昇圧部3に電流が流れる。そして、昇圧用インダクタ31に流れる電流ILが徐々に大きくなり、昇圧用インダクタ31にエネルギーが蓄積される。
そして、昇圧用インダクタ31に充分なエネルギーが蓄積された段階で、図22に示すごとく、第1スイッチ111をターンオフする。これにより、昇圧用インダクタ31から第2中継コンデンサ42へ電流Icが流れる。そして、昇圧用インダクタ31のエネルギーが、第2中継コンデンサ42に電荷として蓄積される。ここで、第2中継コンデンサ42におけるゲート端子71側の電極には、負電荷が蓄積される。第2中継コンデンサ42に保持された昇圧後の電圧は、直流電源2の電源電圧よりも高く、また、スイッチング素子7の定格ゲート電圧V0よりも高い。
このように、第2中継コンデンサ42に電荷が蓄えられた高電圧の状態を、ゲート信号Sgが次にオフの状態に切り替わる時点まで保持しておく。そして、ゲート信号Sgがオフに切り替わる時点で、図23に示すごとく、第4スイッチ114をターンオンする。これにより、第2中継コンデンサ42からゲート容量Cgに電流Igsが流れる。このとき、ゲート端子71には、負電圧がかかる。つまり、第2中継コンデンサ42からは、ゲート端子71を介して、負電荷が、ゲート容量Cgへ押し込まれる。その結果、ゲート容量Cgから、正電荷が引き抜かれ、ゲート容量Cgは急速に放電される。
以上のように、ゲート容量Cgが放電され、スイッチング素子7の急速なターンオフが実現される。
本実施形態においては、スイッチング素子のターンオフの際の高速スイッチング駆動制御を、容易かつ正確に行うことができる。また、回路構成の簡素化を図ることができる。
(実施形態6)
本実施形態の駆動装置1は、図24〜図25に示すごとく、中継コンデンサ4に並列に接続された中継ダイオード81を更に備える。
より具体的には、本実施形態の駆動装置1は、中継ダイオード81として、第1中継ダイオード811と第2中継ダイオード812とを有する。第1中継ダイオード811は、第1中継コンデンサ41に並列に接続されている。第2中継ダイオード812は、第2中継コンデンサ42に並列に接続されている。第1中継ダイオード811のカソードが、高電位配線131に接続されている。第1中継ダイオード811のアノードと、第2中継ダイオード812のカソードとが、接地配線130に接続されている。第2中継ダイオード812のアノードが、低電位配線132に接続されている。
その他の構成は、実施形態2と同様である。
図25を用いて、スイッチング素子7のターンオンの際の駆動装置1の各部の電流、電圧につき説明する。
図25の各グラフは、上から順に、それぞれ、第1中継コンデンサ41の電圧Vc、ゲート容量Cgに流れる電流Igs、ゲート容量Cgにかかる電圧Vgs、の時間変化を示す。
図25の各グラフにおける曲線L11、L12、L13は、実施形態2における、電圧Vc、電流Igs、電圧Vgs、の時間変化を示すものである。また、図25の各グラフにおける曲線L21、L22、L23は、本実施形態における、電圧Vc、電流Igs、電圧Vgs、の時間変化を示すものである。ただし、いずれにおいても、電流経路の抵抗が充分に小さい場合を想定したものである。図25の各グラフは、横軸が時間を示し、その左端が、第3スイッチ113のターンオンの時点である時刻0を示す。図25の電流Igsのグラフは、縦軸が電流を示す。図25の電圧Vcのグラフ及び電圧Vgsのグラフは、縦軸が電圧を示す。
第3スイッチ113をターンオンして、第1中継コンデンサ41からゲート容量Cgへの充電が開始されると、図25の電流Igsのグラフに示すごとく、ゲート容量Cgに電流Igsが流れる。このときの電流Igsのピーク値Igs1は、実施形態2と同様である。ただし、本実施形態においては、L22に示すように、電流Igsが流れる時間は、L12に示すように実施形態2において電流Igsが流れる時間と比較して、長くなる。すなわち、本実施形態において、電流Igsは、電圧Vcがゼロとなった時点t31から、第1中継コンデンサ41ではなく第1中継ダイオード811を流れる。それゆえ、電流Igsは、ゲート容量Cgに長く流れる。つまり、第1中継コンデンサ41の電圧Vcがゼロとなった時点t31において、充放電用インダクタ51に慣性電流エネルギーが残っているが、本実施形態においては、中継ダイオード81を設けていることにより、この慣性電流エネルギーをゲート容量Cgの充電に用いることができる。
一方、実施形態2においては、中継ダイオード81を設けていない分、エネルギーを有効利用することができず、L13に示すように、ゲート容量Cgの電圧VgsをV2までしか上げられない。これに対し、本実施形態においては、L23に示すごとく、ゲート容量Cgの電圧Vgsを、V2よりも高いV3まで高くすることができる。このことは、ゲート容量Cgの電圧Vgsを所定の値まで上げるために必要な、第1中継コンデンサ41に蓄えるエネルギーを小さくできるということでもある。
それゆえ、本実施形態においては、第1中継コンデンサ41の容量C1を、実施形態2における駆動装置1の第1中継コンデンサ41の容量C1と比較して、小さくすることができる。
また、第2中継ダイオード812が設けられていることにより、スイッチング素子7のターンオフの際にも、上述のターンオンの場合と同様の作用効果が得られる。つまり、第2中継コンデンサ42の容量も、上記と同様の理由により、実施形態2における駆動装置1の第2中継コンデンサ42の容量C1と比較して、小さくすることができる。
その他、実施形態2と同様の作用効果を有する。
(実施形態7)
本実施形態の駆動装置1は、図26〜図29に示すごとく、中継コンデンサ4として、互いに並列に接続された複数のコンデンサを有する。複数のコンデンサの少なくとも一つには、切替スイッチ82が直列接続されている。制御部6は、切替スイッチ82をオンオフ制御することができるよう構成されている。
複数のコンデンサは、互いの静電容量が異なる。
より具体的には、本実施形態の駆動装置1は、2つの第1中継コンデンサ41A、41Bと、2つの第2中継コンデンサ42A、42Bとを有する。2つの第1中継コンデンサ41A、41B、2つの第2中継コンデンサ42A、42Bのそれぞれに、切替スイッチ82が直列接続されている。一方の第1中継コンデンサ41Aの静電容量は、他方の第1中継コンデンサ41Bの静電容量よりも小さい。一方の第2中継コンデンサ42Aの静電容量は、他方の第2中継コンデンサ42Bの静電容量よりも小さい。
また、本実施形態の駆動装置1は、切替スイッチ82として、第1切替スイッチ821と、第2切替スイッチ822と、第3切替スイッチ823と、第4切替スイッチ824とを有する。第1切替スイッチ821は、一方の第1中継コンデンサ41Aに直列に接続されている。第2切替スイッチ822は、他方の第1中継コンデンサ41Bに直列に接続されている。そして、これらの直列接続体は、それぞれ、高電位配線131と接地配線130との間に接続されている。
第3切替スイッチ823は、一方の第2中継コンデンサ42Aに直列に接続されている。第4切替スイッチ824は、他方の第2中継コンデンサ42Bに直列に接続されている。そして、これらの直列接続体は、それぞれ、接地配線130と低電位配線132との間に接続されている。
制御部6は、第1切替スイッチ821、第2切替スイッチ822、第3切替スイッチ823、第4切替スイッチ824を、それぞれオンオフ制御することができるよう構成されている。
その他の構成は、実施形態2と同様である。
次に、本実施形態の駆動装置1による、スイッチング素子7のターンオンの駆動につき、図27〜図29を用いて説明する。
図27の各グラフは、上から順に、それぞれ、第1中継コンデンサ41A、41Bの電圧Vc、ゲート容量Cgに流れる電流Igs、ゲート容量Cgにかかる電圧Vgs、の時間変化を示す。
図27の各グラフにおける曲線L31、L32、L33は、一方の第1中継コンデンサ41Aを用いてスイッチング素子7をターンオンする際における、電圧Vc、電流Igs、電圧Vgs、の時間変化を示すものである。また、図27の各グラフにおける曲線L41、L42、L43は、他方の第1中継コンデンサ41Bを用いてスイッチング素子7をターンオンする際における、電圧Vc、電流Igs、電圧Vgs、の時間変化を示すものである。図27の各グラフは、横軸が時間を示し、その左端が、第3スイッチ113のターンオンの時点である時刻0を示す。図27の電流Igsのグラフは、縦軸が電流を示す。図27の電圧Vcのグラフ及び電圧Vgsのグラフは、縦軸が電圧を示す。
制御部6は、スイッチング素子7を流れるドレイン電流(以下、被制御電流という)の大きさに応じて、第1切替スイッチ821、第2切替スイッチ822、第3切替スイッチ823、第4切替スイッチ824のオンオフを制御する。具体的には、被制御電流と所定の閾値との大小を比較する。被制御電流が、閾値よりも小さいと判断されたとき、制御部6は、第1切替スイッチ821がオンの状態にする。これにより、図28に示すごとく、ゲート信号Sgのターンオンのタイミングの前に、昇圧用インダクタ31への通電が行われると共に、一方の第1中継コンデンサ41Aにおける電圧Vcaの保持が行われる。そして、第3スイッチ113をターンオンして、一方の第1中継コンデンサ41Aからゲート容量Cgへの充電が開始されると、図27の電流IgsのグラフにおけるL32に示すごとく、ゲート容量Cgに電流Igsが流れる。このときの電流Igsのピーク値を、Igsaとする。
一方、被制御電流が、閾値よりも大きいと判断されたとき、制御部6は、第2切替スイッチ822がオンの状態にする。これにより、図29に示すごとく、ゲート信号Sgのターンオンのタイミングの前に、昇圧用インダクタ31への通電が行われると共に、他方の第1中継コンデンサ41Bにおける電圧Vcbの保持が行われる。そして、第3スイッチ113をターンオンして、他方の第1中継コンデンサ41Bからゲート容量Cgへの充電が開始されると、図27の電流IgsのグラフにおけるL42に示すごとく、ゲート容量Cgに電流Igsが流れる。このときの電流Igsのピーク値Igsbは、上述した第1切替スイッチ821をオンした際の電流Igsのピーク値Igsaの大きさと比較して小さい。
上述のように、一方の第1中継コンデンサ41Aの静電容量は、他方の第1中継コンデンサ41Bの静電容量よりも小さい。また、本実施形態においては、一方の第1中継コンデンサ41Aに蓄えられる電荷と、他方の第1中継コンデンサ41Bに蓄えられる電荷とが同一となるように、昇圧用インダクタ31によって昇圧したエネルギーの大きさを調整している。その結果、図27の電圧Vcのグラフに示すごとく、第3スイッチ113のターンオンの時点において、一方の第1中継コンデンサ41Aに保持される電圧Vcaは、他方の第1中継コンデンサ41Bに保持される電圧Vcbよりも大きくなる。また、一方の第1中継コンデンサ41Aを用いる場合においては、L32に示すように、電流Igsが流れる時間は、L42に示すように他方の第1中継コンデンサ41Bを用いる場合において電流Igsが流れる時間と比較して、短くなる。
これにより、図27の矢印T1に示すごとく、一方の第1中継コンデンサ41Aを用いる場合においては、他方の第1中継コンデンサ41Bを用いる場合と比較して、ゲート容量Cgへの充電が急速に行われ、高速にスイッチング素子7をターンオンすることができる。つまり、L33に示すように、一方の第1中継コンデンサ41Aを用いる場合において、ゲート容量Cgにかかる電圧Vgsがスイッチング素子7のゲート閾値電圧であるVthに到達する時点は、t41となる。一方、L43に示すように、他方の第1中継コンデンサ41Bを用いる場合において、ゲート容量Cgにかかる電圧VgsがVthに到達する時点は、t41よりも遅いt42となる。
本実施形態においては、2つの第1中継コンデンサ41A、41Bを用いてスイッチング素子7のスイッチング速度を変化させる。一般的に、スイッチング素子7のスイッチング速度が速いほど、被制御電流に生じるノイズ(すなわち、サージ電流)が大きくなりやすい。それゆえ、被制御電流が大きい状態においてスイッチング素子7のスイッチング速度が早い場合には、スイッチング素子7を破損させるおそれがある。そこで、被制御電流が大きい状態においては、第1中継コンデンサ41の静電容量を大きくして、スイッチング素子7のスイッチング速度を遅くする。一方、被制御電流が小さい状態においては、第1中継コンデンサ41の静電容量を小さくして、スイッチング素子7のスイッチング速度を早くする。
このように、本実施形態によると、被制御電流が大きい状態においては、スイッチング素子7の破損を抑制すると共に、被制御電流が小さい状態においては、スイッチング素子7の高速スイッチング駆動を実現することができる。
なお、スイッチング素子7のターンオフの際にも、2つの第2中継コンデンサ42A、42Bを用いることにより、上述のターンオンの場合と同様の作用効果が得られる。
また、第1切替スイッチ821と第2切替スイッチ822とが共にオンの状態にすることにより、第1中継コンデンサ41の静電容量をより大きくして、スイッチング素子7のスイッチング速度を更に遅くすることができる。さらに、本実施形態においては、2つの第1中継コンデンサ41A、41Bを用いたが、3つ以上のコンデンサを用いた際には、スイッチング素子7のスイッチング速度をより多段階で調整することができる。このとき、複数のコンデンサは、互いの静電容量が同じでもよいし、異なっていても良い。
その他、実施形態2と同様の作用効果を有する。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。例えば、実施形態1においては、昇圧用インダクタ31を用いて第1中継コンデンサ41及び第2中継コンデンサ42へのエネルギーの蓄積を行っているが、昇圧用インダクタ31として、第1中継コンデンサ41用のインダクタと、第2中継コンデンサ42用のインダクタとを設けてもよい。また、実施形態1において、被制御電流の大きさに応じて、昇圧用インダクタ31によって昇圧したエネルギーの大きさを調整しても良い。また、実施形態6、7において、充放電用インダクタ51を設けているが、設けなくともよい。
1 駆動装置
2 直流電源
3 昇圧部
4、41、42 中継コンデンサ
5 充放電部
6 制御部
7 スイッチング素子
71 ゲート端子
Cg ゲート容量

Claims (7)

  1. スイッチング素子(7)のゲート端子(71)に接続され、上記スイッチング素子を駆動する駆動装置(1)であって、
    直流電源(2)と、
    該直流電源の電源電圧を、該電源電圧及び上記スイッチング素子の定格ゲート電圧(V0)よりも高い高電圧に昇圧する昇圧部(3)と、
    該昇圧部によって昇圧した電圧を保持して電荷を蓄える中継コンデンサ(4、41、42)と、
    該中継コンデンサに蓄えた電荷によって、上記スイッチング素子のゲート容量(Cg)を充電又は放電する充放電部(5)と、
    上記昇圧部と上記充放電部とを制御する制御部(6)と、を備え、
    該制御部は、上記昇圧部における昇圧動作と、上記充放電部における充放電動作とを、それぞれ所望のタイミングにて制御できるよう構成されている、駆動装置。
  2. 上記中継コンデンサとして、上記ゲート容量の充電のための電荷を蓄える第1中継コンデンサ(41)と、上記ゲート容量の放電のための電荷を蓄える第2中継コンデンサ(42)と、を有し、上記第1中継コンデンサが上記充放電部を介して上記ゲート端子に電気的に接続されたとき、正電圧が上記ゲート端子に印加され、上記第2中継コンデンサが上記充放電部を介して上記ゲート端子に電気的に接続されたとき、負電圧が上記ゲート端子に印加されるよう構成されている、請求項1に記載の駆動装置。
  3. 上記充放電部は、上記中継コンデンサと上記スイッチング素子の上記ゲート端子との間に設けた充放電用インダクタ(51)を有する、請求項1又は2に記載の駆動装置。
  4. 上記制御部は、複数回に分けて上記中継コンデンサへの充電を行うことにより、段階的に昇圧動作を行うように上記昇圧部を制御するよう構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の駆動装置。
  5. 上記中継コンデンサに並列に接続された中継ダイオード(81)を更に備える、請求項3に記載の駆動装置。
  6. 上記中継コンデンサとして、互いに並列に接続された複数のコンデンサ(41A、41B、42A、42B)を有し、該複数のコンデンサの少なくとも一つに直列に接続された切替スイッチ(82)を更に備え、上記制御部は、上記切替スイッチをオンオフ制御することができるよう構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の駆動装置。
  7. 上記複数のコンデンサは、互いの静電容量が異なる、請求項6に記載の駆動装置。
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