JP2019004636A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチング素子の損失とサージをより低減できる電力変換装置を提供すること。【解決手段】スイッチング素子2と、制御部3とを備える。制御部3は、駆動回路30と、抵抗4と、コンデンサ5とを備える。抵抗4は、駆動回路30と制御電極20との間に設けられている。コンデンサ5は、抵抗4に並列接続している。スイッチング素子2のターンオン又はターンオフを開始した後、サージVsが発生する前であってスイッチング素子2に損失Pが発生する期間t1,t3は、駆動回路30と制御電極20との間にコンデンサ5を介して制御電流Igが流れ、サージVsが発生する期間t2,t4は、抵抗4を介して制御電流Igが流れるように、コンデンサ5の静電容量Cが定められている。【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換回路を構成するスイッチング素子と、該スイッチング素子の動作制御をする制御部とを備える電力変換装置に関する。
従来から、MOSFET等のスイッチング素子と、該スイッチング素子の動作制御をする制御部とを備える電力変換装置が知られている(下記特許文献1参照)。上記制御部には、駆動回路が設けられている。この駆動回路を用いて、スイッチング素子の制御電極(例えばゲート電極)に制御電圧を加え、スイッチング素子をオンオフ動作させている。また、駆動回路と制御電極との間には、抵抗を設けてある。この抵抗を用いて、駆動回路と制御電極との間に流れる制御電流を制限している。
しかしながら、上記抵抗を設けると、制御電流が少なくなるため、スイッチング素子を高速でオンオフ動作しにくくなる。そのため下記特許文献1では、抵抗に、スピードアップ用のコンデンサを並列接続している。このようにすると、スイッチング素子をターンオン又はターンオフした直後に、コンデンサを介して多くの制御電流を流すことができ、スイッチング素子を高速でオンオフ動作させることが可能になる。
特開2012−231347号公報
しかしながら、上記電力変換装置では、コンデンサの静電容量について充分に検討されていなかったため、スイッチング素子の損失とサージを充分に低減できない可能性があった。すなわち、スイッチング素子をターンオン又はターンオフすると、まず、サージは発生せず損失が発生する期間(図4、図6参照)が現れ、その後、サージが発生する期間が現れる。従来の電力変換装置では、コンデンサの静電容量が小さく、短時間でコンデンサが充電されてしまうことがあった。そのため、損失が発生する期間は、抵抗を介して僅かな制御電流しか流れず、この期間が長くなることがあった。したがって、スイッチング素子の損失が大きくなる可能性があった。
また、従来の電力変換装置では、コンデンサの静電容量が大きすぎ、コンデンサを短時間で充電できない場合があった。したがって、サージが発生する期間も、コンデンサを介して大きな制御電流が流れることがあった。そのため、この期間にスイッチング素子が高速でオンオフし、大きなサージが発生する可能性があった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、スイッチング素子の損失とサージをより低減できる電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、電力変換回路(10)を構成するスイッチング素子(2)と、
該スイッチング素子の動作制御をする制御部(3)とを備え、
該制御部は、上記スイッチング素子の制御電極(20)に制御電圧(Vg)を加える駆動回路(30)と、該駆動回路と上記制御電極との間に設けられた抵抗(4)と、該抵抗に並列接続したコンデンサ(5)とを有し、
上記スイッチング素子のターンオン又はターンオフを開始した後、サージ(Vs)が発生する前であって上記スイッチング素子に損失(P)が発生する期間(t1,t3)の少なくとも一部は、上記駆動回路と上記制御電極との間に上記コンデンサを介して制御電流(Ig)が流れ、上記サージが発生する期間(t2,t4)は、上記抵抗を介して上記制御電流が流れるように、上記コンデンサの静電容量(C)が定められている、電力変換装置(1)にある。
上記電力変換装置では、スイッチング素子のターンオン又はターンオフを開始した後、サージが発生する前であって損失が発生する期間の少なくとも一部は、駆動回路と制御電極との間にコンデンサを介して制御電流が流れ、サージが発生する期間は、抵抗を介して制御電流が流れるように、コンデンサの静電容量が定められている。
そのため、スイッチング素子の損失とサージをより低減できる。すなわち、上記構成にすると、サージが発生する前であってスイッチング素子に損失が発生する期間の少なくとも一部は、コンデンサを介して制御電流が流れるため、多くの制御電流を流すことができる。そのため、この期間を短くすることができ、スイッチング素子の損失を低減できる。
また、上記構成にすると、サージが発生する期間は、抵抗を介して制御電流が流れるため、制御電流を少なくすることができる。そのため、この期間にスイッチング素子が急にオン又はオフすることを抑制でき、大きなサージが発生することを抑制できる。
以上のごとく、上記態様によれば、スイッチング素子の損失とサージをより低減できる電力変換装置を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、ターンオフを開始した直後での、電力変換装置の一部の回路図。 実施形態1における、サージが発生する期間での、電力変換装置の一部の回路図。 実施形態1における、スイッチング素子をターンオフしたときの、VgとIgとの時間変化を表したグラフ。 実施形態1における、スイッチング素子をターンオフしたときの、Vgと、Igと、Vdsと、Idと、Pとの時間変化を表したグラフ。 実施形態1における、スイッチング素子をターンオンしたときの、VgとIgとの時間変化を表したグラフ。 実施形態1における、スイッチング素子をターンオンしたときの、Vgと、Igと、Vdsと、Idと、Pとの時間変化を表したグラフ。 実施形態1における、電力変換装置の全体回路図。 実施形態1における、駆動回路のパルス電圧VPと制御電流Igとの時間変化を表したグラフ。 実施形態2における、電力変換装置の一部の回路図。 実施形態2における、ダイオードの向きを変えた電力変換装置の一部の回路図。 実施形態3における、電力変換装置の一部の回路図。 実施形態4における、電力変換装置の一部の回路図。 実施形態4における、ダイオードの向きを変えた電力変換装置の一部の回路図。 比較形態1における、Qa/ΔVg1>Cである場合に、スイッチング素子をターンオフしたときの、Vgと、Igと、Vdsと、Idと、Pとの時間変化を表したグラフ。 比較形態1における、C>(Qa+Qb)/ΔVg1である場合に、スイッチング素子をターンオフしたときの、Vgと、Igと、Vdsと、Idと、Pとの時間変化を表したグラフ。 比較形態1における、Qc/ΔVg2>Cである場合に、スイッチング素子をターンオンしたときの、Vgと、Igと、Vdsと、Idと、Pとの時間変化を表したグラフ。 比較形態1における、C>(Qc+Qd)/ΔVg2である場合に、スイッチング素子をターンオンしたときの、Vgと、Igと、Vdsと、Idと、Pとの時間変化を表したグラフ。
(実施形態1)
上記電力変換装置について、図1〜図8を参照して説明する。図1に示すごとく、本形態の電力変換装置1は、スイッチング素子2と、該スイッチング素子2の動作制御をする制御部3とを備える。スイッチング素子2によって、電力変換回路10(図7参照)を構成してある。本形態では、スイッチング素子2としてMOSFETを用いている。
制御部3は、駆動回路30と、抵抗4と、スピードアップ用のコンデンサ5とを備える。駆動回路30は、スイッチング素子2の制御電極20(すなわちゲート電極)に制御電圧Vgを加える。抵抗4は、駆動回路30と制御電極20との間に設けられている。コンデンサ5は、抵抗4に並列接続している。
スイッチング素子2のターンオン(図6参照)又はターンオフ(図4参照)を開始した後、サージVsが発生する前であってスイッチング素子2に損失Pが発生する期間t1,t3の少なくとも一部は、駆動回路30と制御電極20との間にコンデンサ5を介して制御電流Igが流れ(図1参照)、サージVsが発生する期間t2,t4は、抵抗4を介して制御電流Igが流れるように(図2参照)、コンデンサ5の静電容量Cが定められている。
本形態の電力変換装置1は、電気自動車やハイブリッド車等に搭載するための、車載用電力変換装置である。図7に示すごとく、本形態では、複数のスイッチング素子2を用いて、電力変換回路10(インバータ回路)を構成してある。個々のスイッチング素子2をオンオフ動作させることにより、直流電源80から供給される直流電力を交流電力に変換し、三相交流モータ81を駆動している。これにより、上記車両を走行させている。
個々のスイッチング素子2は、制御部3によって動作制御される。図1に示すごとく、制御部3は、駆動回路30と、抵抗4と、コンデンサ5とを備える。駆動回路30によって、スイッチング素子2の基準電極21(すなわちソース電極)と制御電極20との間に制御電圧Vgを加えている。これにより、スイッチング素子2をオンオフ動作させている。
スイッチング素子2には、複数の容量Cgd,Cgs,Cdsが寄生している。図1に示すごとく、スイッチング素子2をターンオフすると、入力容量Cgd,Cgsに蓄えられた電荷が制御電流Igとなって、まず、コンデンサ5を流れる。このとき、コンデンサ5には電荷が蓄えられていないため、コンデンサ5は短絡状態となり、大きな制御電流Igが流れる。コンデンサ5が充電されると、図2に示すごとく、制御電流Igは、抵抗4を介して徐々に流れるようになる。また、スイッチング素子2をターンオンする場合は、制御電流Igの向きが逆になる。
このように、スイッチング素子2をターンオン又はターンオフした直後は、コンデンサ5を介して大きな制御電流Igが流れ、その後、抵抗4を介して徐々に制御電流Igが流れる。そのため、制御電流Igの波形は、図8に示すようになる。
図4に、スイッチング素子2をターンオフしたときの、制御電圧Vg、制御電流Ig、ソースドレイン間電圧Vds、ドレイン電流Id、損失Pの時間変化を示す。時刻t0においてスイッチング素子2のターンオフを開始すると、ゲートソース間容量Cgs(図1参照)に蓄えられた電荷の一部が放電され、制御電圧Vgが低下する。その後、制御電圧Vgが一定であるミラー期間(オフミラー期間t1)に入る。オフミラー期間t1では、ゲートソース間容量Cgsに電荷の一部を蓄えたまま、ゲートドレイン間容量Cgdに蓄えられた電荷を放電する。そのため、制御電圧Vgが略一定になる。本形態では、ターンオフを開始してからオフミラー期間t1が完了するまでに放電される電荷Qa,Qbが、コンデンサ5を介して流れるように、コンデンサ5の静電容量Cを調整してある。
図4に示すごとく、オフミラー期間t1が始めると、スイッチング素子2が徐々にオフになり、ドレイン電流Idが低下する。また、ソースドレイン間電圧Vdsが次第に上昇する。
オフミラー期間t1が完了すると、ゲートソース間容量Cgsに残った電荷が放電される。このとき、コンデンサ5は充電されているため、上記電荷はコンデンサ5を流れず、抵抗4を流れる。そのため、オフミラー期間t1が過ぎた後、制御電流Igは抵抗4を介して徐々に流れることになる。
また、オフミラー期間t1が過ぎた後、制御電圧Vgが閾電圧Vthに達すると、スイッチング素子2がオフになり、ドレイン電流Idが0になる。制御電圧Vgが閾電圧Vthになる前後で、スイッチング素子2にサージ電圧Vsが発生する。スイッチング素子2に寄生したインダクタンスをLとした場合、サージ電圧Vsは、Vs=LdId/dtと表すことができる。本形態では、オフミラー期間t1を経過した後、抵抗4を介して制御電流Igを徐々に流しているため、ドレイン電流Idの時間変化量dId/dtを小さくすることができる。そのため、サージ電圧Vsを小さくすることができる。
また、スイッチング素子2にソースドレイン間電圧Vdsが加わり、かつドレイン電流Idが流れる期間(t1,t2)は、損失P(=Vdsd)が発生する。本形態では、オフミラー期間t1において、コンデンサ5を介して大きな制御電流Igを流しているため、オフミラー期間t1を短くすることができる。そのため、損失Pの発生量を低減することができる。
次に、コンデンサ5の静電容量Cについて、より詳細に説明する。図3に示すごとく、スイッチング素子2のターンオフを開始してから、オフミラー期間t1が始まる時までに制御電極20から流れる電荷をQaとし、オフミラー期間t1において制御電極20から流れる電荷をQbとする。また、ターンオフを開始してからオフミラー期間t1に達するまでの制御電圧Vgの変化量をΔVg1とする。本形態では、下記式(1)を満たすように、コンデンサ5の静電容量Cを定めている。
a/ΔVg1<C<(Qa+Qb)/ΔVg1 ・・・(1)
次に、スイッチング素子2をターンオンする場合の、制御電圧Vg等の波形について説明する。図6に示すごとく、時刻t0’においてスイッチング素子2のターンオンを開始すると、コンデンサ5を介して制御電流Igが流れ、ゲートソース間容量Cgs(図1参照)が充電される。これに伴って、制御電圧Vgが上昇する。
ゲートソース間容量Cgsに電荷の一部を蓄えた後、オンミラー期間t4に入る。オンミラー期間t4では、ゲートソース間容量Cgsに電荷を蓄えた状態で、ゲートドレイン間容量Cgdに電荷を蓄える。そのため、オンミラー期間t4では制御電圧Vgは略一定になる。オンミラー期間t4が終了した後、ゲートソース間容量Cgsに残りの電荷が蓄えられ、これに伴って制御電圧Vgが上昇する。
本形態では、時刻t0’においてターンオンを開始した後、オンミラー期間t4に達するまでに制御電極20に充電される電荷Qc,Qdが、コンデンサ5を介して流れるように、コンデンサ5の静電容量Cを調整してある。これにより、コンデンサ5を介して大きな制御電流Igを流し、損失Pが発生する期間t3を短くしている。これによって、損失Pを低減させている。
また、図6に示すごとく、制御電圧Vgが閾電圧Vthを超えると、スイッチング素子2がオンし、ドレイン電流Idが流れ始める。これに伴って、ソースドレイン間電圧Vdsが低下し始める。また、オンミラー期間t4では、ソースドレイン間電圧Vdsが大きく低下する。これに伴って、対向アームのスイッチング素子2(図7参照)にサージVsが発生する。すなわち、例えば、ターンオン動作中のスイッチング素子2が下アームスイッチング素子2dである場合は、上アームスイッチング素子2hにサージVsが発生する。本形態では、オンミラー期間t4において制御電流Igが抵抗4を流れるようにしてある。これにより、オンミラー期間t4において制御電流Igを徐々に流し、ソースドレイン間電圧Vdsの時間変化量dVds/dtを小さくしている。これによって、大きなサージVsが発生することを抑制している。
図5に示すごとく、スイッチング素子2のターンオンを開始してから、制御電圧Vgが閾電圧Vthに達するまでに制御電極20に流れる電荷をQcとし、制御電圧Vgが閾電圧Vthに達してからオンミラー期間t4が始まる時までに制御電極20に流れる電荷をQdとする。また、ターンオンを開始してからオンミラー期間t4に達するまでの制御電圧Vgの変化量をΔVg2とする。本形態では、下記式(2)を満たすように、コンデンサ5の静電容量Cが定められている。
c/ΔVg2<C<(Qc+Qd)/ΔVg2 ・・・(2)
次に、本形態の作用効果について説明する。本形態では図4、図6に示すごとく、スイッチング素子2のターンオン又はターンオフを開始した後、サージVsが発生する前であって損失Pが発生する期間t1,t3の少なくとも一部は、コンデンサ5を介して制御電流Igが流れ、サージVsが発生する期間t2,t4は、抵抗4を介して制御電流Igが流れるように、コンデンサ5の静電容量Cが定められている。
そのため、スイッチング素子2の損失PとサージVsをより低減できる。すなわち、上記構成にすると、サージVsが発生する前であってスイッチング素子2に損失が発生する期間t1,t3の少なくとも一部は、コンデンサ5を介して制御電流Igが流れるため、多くの制御電流Igを流すことができる。そのため、この期間t1,t3を短くすることができ、スイッチング素子2の損失Pを低減できる。
また、上記構成にすると、サージVsが発生する期間t2,t4は、抵抗4を介して制御電流Igが流れるため、制御電流Igを少なくすることができる。そのため、この期間t2,t4にスイッチング素子2が急にオン又はオフすることを抑制でき、大きなサージVsが発生することを抑制できる。
また、本形態では、上記(1)式を満たすように、コンデンサ5の静電容量Cが定められている。
そのため、ターンオフ時における損失PとサージVsを、より確実に低減できる。すなわち、上記式(1)を満たす場合、Qa/ΔVg1<Cであるため、図4に示すごとく、ターンオフを開始した後、電荷Qaがコンデンサ5に流れても、コンデンサ5は完全に充電されない。そのため、オフミラー期間t1においてコンデンサ5を介して電荷Qbを流すことができる。したがって、オフミラー期間t1における制御電流Igを多くすることができ、オフミラー期間t1を短くすることができる。そのため、損失Pを低減できる。
また、上記式(1)を満たす場合、C<(Qa+Qb)/ΔVg1であるため、オフミラー期間t1においてコンデンサ5の充電が完了し、サージ発生期間t2では制御電流Igが抵抗4を流れるようになる。そのため、サージ発生期間t2における制御電流Igを低減でき、スイッチング素子2を徐々にオフできる。したがって、サージVsを低減できる。
ここで仮に、上記式(1)を満たさず、Qa/ΔVg1>Cであったとすると、コンデンサ5の静電容量Cが小さすぎるため、ターンオフ後、すぐにコンデンサ5が充電されてしまう。そのため、オフミラー期間t1は抵抗4を介して制御電流Igが流れることになる。したがって図14に示すごとく、制御電流Igが少なくなって、オフミラー期間t1が長くなってしまう。そのため、損失Pが大きくなりやすい。
また、仮に上記式(1)を満たさず、C>(Qa+Qb)/ΔVg1であったとすると、コンデンサ5の静電容量Cが大きすぎるため、なかなかコンデンサ5が充電されない。そのため、サージ発生期間t2に制御電流Igがコンデンサ5を流れてしまう。したがって、図15に示すごとく、サージ発生期間t2に大きな制御電流Igが流れ、スイッチング素子2が高速でオフして、高いサージVsが発生しやすくなる。
これに対して、本形態のように、上記式(1)を満たすように静電容量Cを定めれば、ターンオフ時における損失PとサージVsを低減することができる。
また、本形態では、上記(2)式を満たすように、コンデンサ5の静電容量Cが定められている。
そのため、ターンオン時における損失PとサージVsを、より確実に低減できる。すなわち、上記式(2)を満たす場合、Qc/ΔVg2<Cであるため、図6に示すごとく、ターンオンを開始した後、電荷Qcがコンデンサ5を流れても、コンデンサ5は完全に充電されない。そのため、期間t3においてコンデンサ5を介して電荷Qdを流すことができる。したがって、この期間t3における制御電流Igを多くすることができ、期間t3を短くすることができる。そのため、損失Pを低減できる。
また、上記式(1)を満たす場合、C<(Qc+Qd)/ΔVg2であるため、上記期間t3においてコンデンサ5の充電が完了し、オンミラー期間t4では制御電流Igが抵抗4を流れるようになる。そのため、オンミラー期間t4の制御電流Igを低減でき、スイッチング素子2を徐々にオンできる。したがって、サージVsを低減できる。
ここで仮に、上記式(2)を満たさず、Qc/ΔVg2>Cであったとすると、コンデンサ5の静電容量Cが小さすぎるため、ターンオン後、すぐにコンデンサ5が充電されてしまう。そのため、期間t3において制御電流Igが抵抗4を流れてしまう。したがって、図16に示すごとく、この期間t3における制御電流Igが少なくなり、期間t3が長くなって、大きな損失Pが発生しやすい。
また、仮に上記式(2)を満たさず、C>(Qc+Qd)/ΔVg2であったとすると、コンデンサ5の静電容量Cが大きすぎるため、すぐにコンデンサ5が充電されない。そのため、サージ発生期間t4に、制御電流Igがコンデンサ5を流れてしまう。したがって図17に示すごとく、サージ発生期間t4に大きな制御電流Igが流れ、スイッチング素子2が急にオンして、高いサージ電圧Vsが発生しやすくなる。
これに対して、本形態のように、上記式(2)を満たすように静電容量Cを定めれば、ターンオン時における損失PとサージVsを低減することができる。
以上のごとく、本形態によれば、スイッチング素子の損失とサージをより低減できる電力変換装置を提供することができる。
なお、本形態では、スイッチング素子2としてMOSFETを用いたが、本発明はこれに限るものではなく、IGBT等の他の種類のスイッチング素子2を用いても良い。
(実施形態2)
本形態は、制御部3の構成を変更した例である。図9に示すごとく、本形態では、第1抵抗4aと第2抵抗4bとの、2個の抵抗4を設けてある。これら2個の抵抗4a,4bは互いに並列に接続されている。また、これらの抵抗4に並列に、コンデンサ5を接続してある。第2抵抗4bには、ダイオード6が直列接続されている。
スイッチング素子2をターンオンするときは、制御電流Igは、まずコンデンサ5を流れ、その後、第1抵抗4aを流れる。また、ターンオフするときは、制御電流Igは、まずコンデンサ5を流れ、その後、2つの抵抗4a,4bを流れる。
本形態の作用効果について説明する。上記構成にすると、ターンオンとターンオフとで、抵抗値を変えることができる。
その他、実施形態1と同様の構成及び作用効果を備える。
なお、本形態では図9に示すごとく、カソード端子Kが駆動回路30側を向くようにダイオード6を設けたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、図10に示すごとく、カソード端子Kが第2抵抗4b側を向くように、ダイオード6を設けることもできる。
(実施形態3)
本形態は、制御部3の構成を変更した例である。図11に示すごとく、本形態の制御部3は、抵抗4と、コンデンサ5と、ダイオード6とをそれぞれ2個備える。第1抵抗4aと第1コンデンサ5aとは互いに並列に接続されている。第1抵抗4aに第1ダイオード6aが直列接続されている。また、第2抵抗4bと第2コンデンサ5bとは互いに並列に接続されており、第2抵抗4bに第2ダイオード6bが直列接続されている。
スイッチング素子2をターンオンするときは、制御電流Igは、まず第1コンデンサ5aを流れ、その後、第1抵抗4aを流れる。また、ターンオフするときは、制御電流Igは、まず第2コンデンサ5bを流れ、その後、第2抵抗4bを流れる。
上記構成にすると、ターンオンとターンオフとで、抵抗4及びコンデンサ5の値を変えることができる。
その他、実施形態1と同様の構成及び作用効果を備える。
(実施形態4)
本形態は、制御部3の構成を変更した例である。図12に示すごとく、本形態では、抵抗4とコンデンサ5とをそれぞれ2個、設けてある。第1抵抗4aと第1コンデンサ5bとは、互いに並列に接続されている。また、第2抵抗4bと第2コンデンサ5bとは、互いに並列に接続されている。第2抵抗4bに、ダイオード6を直接接続してある。
スイッチング素子2をターンオンする場合は、制御電流Igは、まず第1コンデンサ5aを流れ、その後、第1抵抗4aを流れる。また、ターンオフする場合は、制御電流Igは、まず2個のコンデンサ5a,5bを流れ、その後、2個の抵抗4a,4bを流れる。
上記構成にすると、ターンオンとターンオフとで、抵抗4とコンデンサ5の値を変えることができる。
その他、実施形態1と同様の構成及び作用効果を備える。
なお、本形態では、図12に示すごとく、カソード端子Kが駆動回路30側を向くようにダイオード6を設けたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、図13に示すごとく、カソード端子Kが第2抵抗4b側を向くように、ダイオード6を設けることもできる。
1 電力変換装置
2 スイッチング素子
20 制御電極
3 制御部
30 駆動回路
4 抵抗
5 コンデンサ
g 制御電圧
g 制御電流
C (コンデンサの)静電容量

Claims (3)

  1. 電力変換回路(10)を構成するスイッチング素子(2)と、
    該スイッチング素子の動作制御をする制御部(3)とを備え、
    該制御部は、上記スイッチング素子の制御電極(20)に制御電圧(Vg)を加える駆動回路(30)と、該駆動回路と上記制御電極との間に設けられた抵抗(4)と、該抵抗に並列接続したコンデンサ(5)とを有し、
    上記スイッチング素子のターンオン又はターンオフを開始した後、サージ(Vs)が発生する前であって上記スイッチング素子に損失(P)が発生する期間(t1,t3)の少なくとも一部は、上記駆動回路と上記制御電極との間に上記コンデンサを介して制御電流(Ig)が流れ、上記サージが発生する期間(t2,t4)は、上記抵抗を介して上記制御電流が流れるように、上記コンデンサの静電容量(C)が定められている、電力変換装置(1)。
  2. 上記スイッチング素子の上記ターンオフを開始してから、ターンオフ動作時におけるミラー期間であるオフミラー期間(t1)が始まる時までに上記制御電極から流れる電荷Qaと、上記オフミラー期間において上記制御電極から流れる電荷Qbと、上記ターンオフを開始してから上記オフミラー期間に達するまでの上記制御電圧の変化量ΔVg1と、上記コンデンサの静電容量Cとが下記式を満たす、請求項1に記載の電力変換装置。
    a/ΔVg1<C<(Qa+Qb)/ΔVg1
  3. 上記スイッチング素子の上記ターンオンを開始してから、上記制御電圧が閾電圧(Vth)に達するまでに上記制御電極に流れる電荷Qcと、上記制御電圧が上記閾電圧に達してから、ターンオン動作時におけるミラー期間であるオンミラー期間(t4)が始まる時までに上記制御電極に流れる電荷Qdと、上記ターンオンを開始してから上記オンミラー期間に達するまでの上記制御電圧の変化量ΔVg2と、上記コンデンサの静電容量Cとが下記式を満たす、請求項1又は2に記載の電力変換装置。
    c/ΔVg2<C<(Qc+Qd)/ΔVg2
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