JP6709144B2 - パルス電源装置 - Google Patents

パルス電源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6709144B2
JP6709144B2 JP2016207591A JP2016207591A JP6709144B2 JP 6709144 B2 JP6709144 B2 JP 6709144B2 JP 2016207591 A JP2016207591 A JP 2016207591A JP 2016207591 A JP2016207591 A JP 2016207591A JP 6709144 B2 JP6709144 B2 JP 6709144B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
power supply
negative electrode
unit
positive electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016207591A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018074615A (ja
Inventor
森 均
均 森
浩二 土田
浩二 土田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichicon Capacitor Ltd
Original Assignee
Nichicon Capacitor Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichicon Capacitor Ltd filed Critical Nichicon Capacitor Ltd
Priority to JP2016207591A priority Critical patent/JP6709144B2/ja
Publication of JP2018074615A publication Critical patent/JP2018074615A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6709144B2 publication Critical patent/JP6709144B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Rectifiers (AREA)

Description

本発明は、電子管等の負荷にパルス状高電圧を印加するパルス電源装置に関する。
従来から、数十kVオーダーのパルス状高電圧を発生させるために、マルクス回路を備えた種々のパルス電源装置が検討されている。その一例として、特許文献1には、半導体スイッチをオンさせることにより、単一の直流電源によって予め充電されていた複数のコンデンサを直列的に接続し、該複数のコンデンサを一斉に放電させるよう構成されたパルス電源装置が開示されている。
特開2005−237147号公報
上記従来のパルス電源装置では、コンデンサとほぼ同数の半導体スイッチの制御が必要になる。このため、このパルス電源装置は、より高い電圧を発生させるためにマルクス回路の段数を増加させると、制御すべき半導体スイッチの数が増加し、制御が複雑化するという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その課題とするところは、同じ段数のマルクス回路を備えた従来のパルス電源装置よりも高いパルス状高電圧を発生させることができるパルス電源装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るパルス電源装置は、n段(ただし、nは2以上の整数)のユニット回路からなるマルクス回路を備えたパルス電源装置であって、
正極用可変直流電源と、負極用可変直流電源とをさらに備え、
ユニット回路は、第1正極端子および第2正極端子と、第1負極端子および第2負極端子と、第1中間端子および第2中間端子と、第1出力端子および第2出力端子と、第2正極端子および第2中間端子の間に接続された第1正極コンデンサと、第2中間端子および第2負極端子の間に接続された第1負極コンデンサと、第1正極端子および第2正極端子の間に接続された第1スイッチと、第1出力端子および第2正極端子の間に接続された第2スイッチと、カソードが第1負極端子に接続されるとともにアノードが第2負極端子に接続された第1の一方向通電素子と、第2負極端子および第2出力端子の間に接続された第1出力配線とを有し、
第1中間端子と第2中間端子とが導通可能に接続され、1段目のユニット回路の第1正極端子および第1中間端子の間に正極用可変直流電源が接続され、1段目のユニット回路の第1中間端子および第1負極端子の間に負極用可変直流電源が接続され、1段目のユニット回路の第1出力端子が接地され、m段目(ただし、mは1以上n未満の整数)のユニット回路の第2正極端子、第2負極端子、第2中間端子および第2出力端子が、m+1段目のユニット回路の第1正極端子、第1負極端子、第1中間端子および第1出力端子にそれぞれ接続されており、さらに、n段目のユニット回路の第2出力端子に負荷が接続されることを特徴とする。
この構成では、各段のユニット回路が2つのコンデンサ(第1正極コンデンサ,第1負極コンデンサ)を有し、第1正極コンデンサが正極用可変直流電源によって予め充電され、第1負極コンデンサが負極用可変直流電源によって予め充電される。したがって、この構成によれば、各段のユニット回路が単一の直流電源によって充電される1つのコンデンサを有する場合に比べ、1段あたりの出力電圧が2倍になる。すなわち、この構成によれば、同じ段数のマルクス回路を備えた従来のパルス電源装置よりも高いパルス状高電圧を発生させることができる。
上記ユニット回路は、第1出力配線に介装された限流コイルと、限流コイルに並列接続された、還流ダイオードを含む還流回路とをさらに有していることが好ましい。
この構成によれば、負荷の短絡により生じる短絡電流が限流コイルによって制限され、第2スイッチのオフ時に限流コイルのエネルギーが還流回路で吸収されるので、ユニット回路を構成する各素子の過電流または過電圧による破損を防ぐことができる。
上記ユニット回路は、第1スイッチおよび第2スイッチを駆動するために、第1スイッチを駆動する第1駆動部と、第2スイッチを駆動する第2駆動部と、第1駆動部および第2駆動部に電源電圧を供給する第1電源部とをさらに備えていてもよい。
この場合、第1電源部は、第2中間端子および第2負極端子の間の電圧からの電力変換により電源電圧を生成する、との構成をとることができる。
また、この場合、上記パルス電源装置は、正極用可変直流電源、負極用可変直流電源、並びにユニット回路の第1駆動部および第2駆動部を制御する第1制御部をさらに備えていてもよい。
上記パルス電源装置は、パルス状高電圧の頂部における電圧を一定に保つために、正極用可変直流電源および負極用可変直流電源と1段目のユニット回路との間に設けられた、k段(ただし、kは1以上の整数)のバウンサユニット回路からなるバウンサ回路をさらに備えていることが好ましい。
この場合、上記バウンサユニット回路は、例えば、第3正極端子および第4正極端子と、第3負極端子および第4負極端子と、第3中間端子および第4中間端子と、第3出力端子および第4出力端子と、第4正極端子および第4中間端子の間に接続された第2正極コンデンサと、第4中間端子に一端が接続された第2負極コンデンサと、第3正極端子および第4正極端子の間に接続された第3スイッチと、第3出力端子および第2負極コンデンサの他端の間に接続された第4スイッチと、第4負極端子および第2負極コンデンサの他端の間に接続された第5スイッチと、カソードが第3負極端子に接続されるとともにアノードが第2負極コンデンサの他端に接続された第2の一方向通電素子と、第4正極端子および第4出力端子の間に接続された第2出力配線と、第2正極コンデンサおよび第2負極コンデンサからなるコンデンサ部に並列接続された、バウンサコイルおよびバウンサスイッチを含むバウンサ部とを有し、
第3中間端子と第4中間端子とが導通可能に接続され、1段目のバウンサユニット回路の第3正極端子および第3中間端子の間に正極用可変直流電源が接続され、1段目のバウンサユニット回路の第3中間端子および第3負極端子の間に負極用可変直流電源が接続され、1段目のバウンサユニット回路の第3出力端子が接地され、k段目のバウンサユニット回路の第4正極端子、第4負極端子、第4中間端子および第4出力端子が、1段目のユニット回路の第1正極端子、第1負極端子、第1中間端子および第1出力端子にそれぞれ接続されており、さらに、kが2以上の場合には、j段目(ただし、jは1以上k未満の整数)のバウンサユニット回路の第4正極端子、第4負極端子、第4中間端子および第4出力端子が、j+1段目のバウンサユニット回路の第3正極端子、第3負極端子、第3中間端子および第3出力端子にそれぞれ接続されている、との構成をとることができる。
上記バウンサユニット回路は、第3スイッチ、第4スイッチ、第5スイッチおよびバウンサスイッチを駆動するために、第3スイッチを駆動する第3駆動部と、第4スイッチを駆動する第4駆動部と、第5スイッチを駆動する第5駆動部と、バウンサスイッチを駆動する第6駆動部と、第3駆動部、第4駆動部、第5駆動部および第6駆動部に電源電圧を供給する第2電源部とをさらに備えていてもよい。
この場合、第2電源部は、第4中間端子および第2負極コンデンサの他端の間の電圧からの電力変換により電源電圧を生成する、との構成をとることができる。
また、この場合、上記バウンサユニット回路を備えたパルス電源装置は、正極用可変直流電源、負極用可変直流電源、ユニット回路の第1駆動部および第2駆動部、並びにバウンサユニット回路の第3駆動部、第4駆動部、第5駆動部および第6駆動部を制御する第2制御部をさらに備えていてもよい。
本発明によれば、同じ段数のマルクス回路を備えた従来のパルス電源装置よりも高いパルス状高電圧を発生させることができるパルス電源装置を提供することができる。
本発明の第1実施例に係るパルス電源装置の概略的な構成を示す図である。 第1実施例に係るパルス電源装置に備えられたマルクス回路を構成するユニット回路の回路図である。 第1実施例に係るパルス電源装置の初期状態における電流経路を示す図である。 第1実施例に係るパルス電源装置の一次充電状態における電流経路を示す図である。 第1実施例に係るパルス電源装置の二次充電状態における電流経路を示す図である。 第1実施例に係るパルス電源装置のパルス出力状態における電流経路を示す図である。 第1実施例に係るパルス電源装置の動作波形図である。 本発明の第2実施例に係るパルス電源装置の概略的な構成を示す図である。 第2実施例に係るパルス電源装置に備えられたバウンサ回路を構成するバウンサユニット回路の回路図である。 第2実施例に係るパルス電源装置の初期状態における電流経路を示す図である。 第2実施例に係るパルス電源装置の一次充電状態における電流経路を示す図である。 第2実施例に係るパルス電源装置の一次充電状態における電流経路を示す図である。 第2実施例に係るパルス電源装置の一次充電状態における電流経路を示す図である。 第2実施例に係るパルス電源装置のバウンサ始動状態における電流経路を示す図である。 第2実施例に係るパルス電源装置の二次充電状態における電流経路を示す図である。 第2実施例に係るパルス電源装置のパルス出力状態における電流経路を示す図である。 第2実施例に係るパルス電源装置のパルス出力状態における電流経路を示す図である。 第2実施例に係るパルス電源装置の動作波形図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係るパルス電源装置の実施例について説明する。
[第1実施例]
(パルス電源装置1Aの構成)
図1に、本発明の第1実施例に係るパルス電源装置1Aを示す。同図に示すように、パルス電源装置1Aは、n段のユニット回路U(U1〜Un)からなるマルクス回路2と、これに接続された2つの可変直流電源(正極用可変直流電源3,負極用可変直流電源4)と、不図示の第1制御部とを備えている。パルス電源装置1Aは、負のパルス状高電圧を発生させ、これを電子管等の負荷30に印加することにより、電流Iを生じさせる。
なお、マルクス回路2の段数nは、発生させるべき電圧に基づいて決定された2以上の任意の整数である。
図2に示すように、マルクス回路2を構成するユニット回路Uは、第1正極端子T11および第2正極端子T21と、第1負極端子T14および第2負極端子T24と、第1中間端子T13および第2中間端子T23と、第1出力端子T12および第2出力端子T22と、第2正極端子T21および第2中間端子T23の間に接続された第1正極コンデンサCmpと、第2中間端子T23および第2負極端子T24の間に接続された第1負極コンデンサCmnと、第1正極端子T11および第2正極端子T21の間に接続された第1スイッチSW1と、第1出力端子T12および第2正極端子T21の間に接続された第2スイッチSW2と、第1中間端子T13および第2中間端子T23の間に接続された第1抵抗器R1と、カソードが第1負極端子T14に接続されるとともにアノードが第2負極端子T24に接続された第1ダイオードD1(これは、本発明の「第1の一方向通電素子」に相当する)と、第2負極端子T24および第2出力端子T22の間に接続された第1出力配線10とを有している。
第1正極コンデンサCmpおよび第1負極コンデンサCmnは、数mFオーダーの同一の静電容量を有している。
ユニット回路Uは、さらに、第1スイッチSW1を駆動する第1駆動部13と、第2スイッチSW2を駆動する第2駆動部14と、第1駆動部13および第2駆動部14に電源電圧を供給する第1電源部12とを有している。
第1スイッチSW1は、n型のMOSFETで構成されている。第1スイッチSW1は、ドレインが第1正極端子T11に接続され、ソースが第2正極端子T21に接続され、ゲートが第1駆動部13に接続されている。
第2スイッチSW2は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタで構成されている。第2スイッチSW2は、コレクタが第2正極端子T21に接続され、エミッタが第1出力端子T12に接続され、ゲートが第2駆動部14に接続されている。
第1電源部12は、第2中間端子T23および第2負極端子T24の間の電圧が予め定められた電圧を超えると、当該電圧からの電力変換により生成した電源電圧を第1駆動部13および第2駆動部14に供給する。各駆動部13,14は、電源電圧が供給されているときに限り、第1制御部(不図示)の制御下で対応するスイッチSW1,SW2をオンさせることができる。逆に言うと、第1電源部12が電源電圧を供給していないとき、各スイッチSW1,SW2はオフしている。
ユニット回路Uは、さらに、第1出力配線10に介装された限流コイルLcと、限流コイルLcに並列接続された、還流ダイオードを含む還流回路11とを有している。
限流コイルLcおよび還流回路11は、負荷30の短絡により生じる短絡電流を制限するためのものである。限流コイルLcが短絡電流を制限し、還流回路11が第2スイッチSW2のオフ時に限流コイルLcの電磁エネルギーを吸収することにより、ユニット回路Uを構成する各素子(例えば、第2スイッチSW2)の過電流または過電圧による破損が防がれる。なお、負荷30の短絡を考慮する必要がない場合は、限流コイルLcおよび還流回路11を省略することができる。
正極用可変直流電源3および負極用可変直流電源4は、第1制御部によって設定された任意の直流電圧を出力する。
図1および図2から理解されるように、正極用可変直流電源3は、1段目のユニット回路U(U1)の第1正極端子T11および第1中間端子T13の間に接続され、負極用可変直流電源4は、ユニット回路U1の第1中間端子T13および第1負極端子T14の間に接続されている。ユニット回路U1の第1出力端子T12は接地されている。
また、m段目(ただし、mは1以上n未満の整数)のユニット回路Um、すなわちn段目のユニット回路Unを除く各ユニット回路Uの第2正極端子T21、第2負極端子T24、第2中間端子T23および第2出力端子T22は、次段(m+1段目)のユニット回路Um+1の第1正極端子T11、第1負極端子T14、第1中間端子T13および第1出力端子T12にそれぞれ接続されている。そして、最終段(n段目)のユニット回路Unの第2出力端子T22は、片方が接地された負荷30に接続されている。
(パルス電源装置1Aの動作)
続いて、図3〜図7を参照しながら、本発明の第1実施例に係るパルス電源装置1A(ただし、n=3)の動作について説明する。なお、図4〜図6においては、一部の参照符号が省略されている。
1.初期状態(図7の時刻t0〜t1参照)
図3に示すように、正極用可変直流電源3および負極用可変直流電源4の設定電圧がゼロである初期状態においては、各ユニット回路U1,U2,U3に電流は流れない。
2.一次充電状態(図7の時刻t1〜t2参照)
時刻t1において、第1制御部が負極用可変直流電源4の設定電圧をゼロから予め定められた一次充電電圧En0(例えば、300V)に変更すると、図4に示された経路でユニット回路U1の第1負極コンデンサCmn(以下、参照符号をCmn1とすることもある)に電流が流れ、第1負極コンデンサCmn1が一次充電電圧En0まで充電される。すなわち、ユニット回路U1の第2中間端子T23の電圧が緩やかに上昇する。この途中で、ユニット回路U1の第1電源部12は、ユニット回路U1の第1駆動部13および第2駆動部14に電源電圧を供給し始める。なお、本明細書では、この一次充電電圧En0までの充電を「一次充電」と称する。
第1負極コンデンサCmn1の一次充電がある程度まで進行すると、ユニット回路U2の第1負極コンデンサCmn(以下、参照符号をCmn2とすることもある)の一次充電が始まる。この一次充電の途中で、ユニット回路U2の第1電源部12は、ユニット回路U2の第1駆動部13および第2駆動部14に電源電圧を供給し始める。
そして、第1負極コンデンサCmn2の充電がある程度まで進行すると、ユニット回路U3の第1負極コンデンサCmn(以下、参照符号をCmn3とすることもある)の一次充電が始まる。この一次充電の途中で、ユニット回路U3の第1電源部12は、ユニット回路U3の第1駆動部13および第2駆動部14に電源電圧を供給し始める。
このように、本実施例では、第1制御部が負極用可変直流電源4に一次充電電圧En0を出力させると、ユニット回路U1の第1電源部12、ユニット回路U2の第1電源部12およびユニット回路U3の第1電源部12が順次起動し、各ユニットU1,U2,U3の第1駆動部13および第2駆動部14に電源電圧を出力し始める。
3.二次充電状態(図7の時刻t2〜t3参照)
全ての第1駆動部13および第2駆動部14に電源電圧が供給されている時刻t2において、第1制御部は、各ユニット回路U1,U2,U3の第1駆動部13を制御して第1スイッチSW1をオンさせる。これとともに、第1制御部は、正極用可変直流電源3の設定電圧をゼロから予め定められた二次充電電圧Ep(例えば、3kV)に変更し、さらに、負極用可変直流電源4の設定電圧を一次充電電圧En0から予め定められた二次充電電圧En(例えば、3kV。En=Ep)に変更する。これにより、図5に示された経路でユニット回路U1の第1正極コンデンサCmp(以下、参照符号をCmp1とすることもある)、ユニット回路U2の第1正極コンデンサCmp(以下、参照符号をCmp2とすることもある)、ユニット回路U3の第1正極コンデンサCmp(以下、参照符号をCmp3とすることもある)および第1負極コンデンサCmn1,Cmn2,Cmn3に電流が流れ、第1正極コンデンサCmp1,Cmp2,Cmp3が二次充電電圧Epまで充電されるとともに、第1負極コンデンサCmn1,Cmn2,Cmn3が二次充電電圧Enまで充電される。なお、本明細書では、この二次充電電圧Epまたは二次充電電圧Enまでの充電を「二次充電」と称する。
上記の通り、第1正極コンデンサCmpおよび第1負極コンデンサCmnの静電容量は等しく、二次充電電圧Epおよび二次充電電圧Enも等しい。しかしながら、第1負極コンデンサCmnは一次充電電圧En0まで予め一次充電されているので、二次充電における第1正極コンデンサCmpの充電電流と第1負極コンデンサCmnの充電電流の間には、若干の不均衡が生じ得る。この不均衡は、第1正極コンデンサCmpと第1負極コンデンサCmnの接続点から第1抵抗器R1に電流が流れることにより解消される。
4.パルス出力状態(図7の時刻t3〜t4参照)
第1正極コンデンサCmpおよび第1負極コンデンサCmnの二次充電が完了している時刻t3において、第1制御部は、各ユニット回路U1,U2,U3の第1駆動部13を制御して第1スイッチSW1をオフさせるとともに、各ユニット回路U1,U2,U3の第2駆動部14を制御して第2スイッチSW2をオンさせる。これにより、図6に示された電流経路が構築され、負荷30に負の電圧Voutが印加されるとともに、負荷30からユニット回路U1の第1出力端子T12に向かって電流Iが流れる。電圧Voutのピーク値は、二次充電電圧Ep×3と二次充電電圧En×3との和電圧にほぼ等しい。
時刻t4において、第1制御部は、各ユニット回路U1,U2,U3の第2駆動部14を制御して第2スイッチSW2をオフさせる。これにより、上記電流Iの経路は失われ、パルス出力は終了する。
図7は、上記動作を示す動作波形図である。同図において、Vcmn1は、ユニット回路U1の第2中間端子T23を基準とした第1負極コンデンサCmn1の電圧であり、Vcmn2は、ユニット回路U2の第2中間端子T23を基準とした第1負極コンデンサCmn2の電圧であり、Vcmn3は、ユニット回路U3の第2中間端子T23を基準とした第1負極コンデンサCmn3の電圧である。Vcmp1は、ユニット回路U1の第2中間端子T23を基準とした第1正極コンデンサCmp1の電圧であり、Vcmp2は、ユニット回路U2の第2中間端子T23を基準とした第1正極コンデンサCmp2の電圧であり、Vcmp3は、ユニット回路U3の第2中間端子T23を基準とした第1正極コンデンサCmp3の電圧である。また、Voutは、接地電位を基準としたユニット回路U3の第2出力端子T22の電圧である。
[第2実施例]
(パルス電源装置1Bの構成)
図8に、本発明の第2実施例に係るパルス電源装置1Bを示す。同図に示すように、パルス電源装置1Bは、n段のユニット回路U(U1〜Un)からなるマルクス回路2と、2つの可変直流電源(正極用可変直流電源3,負極用可変直流電源4)と、これらの間に設けられたk段のバウンサユニット回路BU(BU1〜BUk)からなるバウンサ回路5と、不図示の第2制御部とを備えている。パルス電源装置1Aと同様、パルス電源装置1Bは、負のパルス状高電圧を発生させ、これを電子管等の負荷30に印加することにより、電流Iを生じさせる。
なお、マルクス回路2の段数nは、発生させるべき電圧に基づいて決定された2以上の任意の整数であり、バウンサ回路5の段数kは、必要とされる補償の程度に応じて決定された1以上n未満の任意の整数である。一例として、段数kは、段数nの1/5〜1/10の範囲内で決定される。
マルクス回路2は、第1実施例におけるマルクス回路2と同一の構成を有している。
図9に示すように、バウンサ回路5を構成するバウンサユニット回路BUは、第3正極端子T31および第4正極端子T41と、第3負極端子T34および第4負極端子T44と、第3中間端子T33および第4中間端子T43と、第3出力端子T32および第4出力端子T42と、第4正極端子T41および第4中間端子T43の間に接続された第2正極コンデンサCbpと、第4中間端子T43に一端aが接続された第2負極コンデンサCbnと、第3正極端子T31および第4正極端子T41の間に接続された第3スイッチSW3と、第3出力端子T32および第2負極コンデンサCbnの他端bの間に接続された第4スイッチSW4と、第4負極端子T44および第2負極コンデンサCbnの他端bの間に接続された第5スイッチSW5と、第3中間端子T33および第4中間端子T43の間に接続された第2抵抗器R2と、カソードが第3負極端子T34に接続されるとともにアノードが第2負極コンデンサCbnの他端bに接続された第2ダイオードD2(これは、本発明の「第2の一方向通電素子」に相当する)と、第4正極端子T41および第4出力端子T42の間に接続された第2出力配線20と、第2正極コンデンサCbpおよび第2負極コンデンサCbnからなるコンデンサ部に並列接続されたバウンサ部21とを有している。
第2正極コンデンサCbpおよび第2負極コンデンサCbnは、数mFオーダーの同一の静電容量を有している。
バウンサ部21は、一端が第4出力端子T42に接続されたバウンサコイルLbと、バウンサコイルLbの他端にカソードが接続されたバウンサダイオードDbと、バウンサコイルLbの他端にアノードが接続されたバウンサスイッチSWb(サイリスタ)とを含んでいる。バウンサダイオードDbのアノードおよびバウンサスイッチSWbのカソードは、第2負極コンデンサCbnの他端bに接続されている。
バウンサユニット回路BUは、さらに、第3スイッチSW3を駆動する第3駆動部23と、第4スイッチSW4を駆動する第4駆動部24と、第5スイッチSW5を駆動する第5駆動部25と、バウンサスイッチSWbを駆動する第6駆動部26と、第3駆動部23、第4駆動部24、第5駆動部25および第6駆動部26に電源電圧を供給する第2電源部22とを有している。
第3スイッチSW3は、n型のMOSFETで構成されている。第3スイッチSW3は、ドレインが第3正極端子T31に接続され、ソースが第4正極端子T41に接続され、ゲートが第3駆動部23に接続されている。また、第3スイッチSW3には、順方向(第3正極端子T31から第3スイッチSW3に向けて導通する方向)に接続されたダイオードが付随している。
第4スイッチSW4は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタで構成されている。第4スイッチSW4は、コレクタが第2負極コンデンサCbnの他端bに接続され、エミッタが第3出力端子T32に接続され、ゲートが第4駆動部24に接続されている。また、第4スイッチSW4には、順方向(第4スイッチSW4から第3出力端子T32に向けて導通する方向)に接続されたダイオードが付随している。
第5スイッチSW5は、n型のMOSFETで構成されている。第5スイッチSW5は、ドレインが第4負極端子T44に接続され、ソースが第2負極コンデンサCbnの他端bに接続され、ゲートが第5駆動部25に接続されている。
バウンサスイッチSWbは、前述の通り、サイリスタで構成されている。バウンサスイッチSWbのゲートは、第6駆動部26に接続されている。
第2電源部22は、第4中間端子T43および第2負極コンデンサCbnの他端bの間の電圧が予め定められた電圧を超えると、当該電圧からの電力変換により生成した電源電圧を第3駆動部23、第4駆動部24、第5駆動部25および第6駆動部26に供給する。各駆動部23,24,25,26は、電源電圧が供給されているときに限り、第2制御部(不図示)の制御下で対応するスイッチSW3,SW4,SW5,SWbをオンさせることができる。逆に言うと、第2電源部22が電源電圧を供給していないとき、各スイッチSW3,SW4,SW5,SWbはオフしている。
正極用可変直流電源3および負極用可変直流電源4は、第2制御部によって設定された任意の直流電圧を出力する。
図8および図9から理解されるように、正極用可変直流電源3は、1段目のバウンサユニット回路BU(BU1)の第3正極端子T31および第3中間端子T33の間に接続され、負極用可変直流電源4は、バウンサユニット回路BU1の第3中間端子T33および第3負極端子T34の間に接続されている。バウンサユニット回路BU1の第3出力端子T32は接地されている。
また、段数kが2以上の場合、j段目(ただし、jは1以上k未満の整数)のバウンサユニット回路BUj、すなわちk段目のバウンサユニット回路BUkを除く各バウンサユニット回路BUの第4正極端子T41、第4負極端子T44、第4中間端子T43および第4出力端子T42は、次段(j+1段目)のバウンサユニット回路BUj+1の第3正極端子T31、第3負極端子T34、第3中間端子T33および第3出力端子T32にそれぞれ接続されている。そして、最終段(k段目)のバウンサユニット回路BUkの第4正極端子T41、第4負極端子T44、第4中間端子T43および第4出力端子T42は、それぞれ、マルクス回路2を構成する1段目のユニット回路U1の第1正極端子T11、第1負極端子T14、第1中間端子T13および第1出力端子T12に接続される。
(パルス電源装置1Bの動作)
続いて、図10〜図18を参照しながら、本発明の第2実施例に係るパルス電源装置1B(ただし、n=3、k=2)の動作について説明する。なお、図11〜図17においては、一部の参照符号が省略されている。
1.初期状態(図18の時刻t0〜t1参照)
図10に示すように、正極用可変直流電源3および負極用可変直流電源4の設定電圧がゼロである初期状態においては、各バウンサユニット回路BU1,BU2に電流は流れない。1段目のユニット回路U1の第1正極端子T11と第1中間端子T13の間の電圧、および第1中間端子T13と第1負極端子T14の間の電圧がゼロなので、各ユニット回路U1,U2,U3にも電流は流れない(図3参照)。
2.一次充電状態1(図18の時刻t1〜t2参照)
時刻t1において、第2制御部が負極用可変直流電源4の設定電圧をゼロから予め定められた一次充電電圧En0(例えば、300V)に変更すると、図11に示された経路でバウンサユニット回路BU1の第2負極コンデンサCbn(以下、参照符号をCbn1とすることもある)に電流が流れ、第2負極コンデンサCbn1が一次充電される。この途中で、バウンサユニット回路BU1の第2電源部22は、バウンサユニット回路BU1の第3駆動部23、第4駆動部24、第5駆動部25および第6駆動部26に電源電圧を供給し始める。
3.一次充電状態2(図18の時刻t2〜t3参照)
第2負極コンデンサCbn1の一次充電が完了している時刻t2において、第2制御部は、バウンサユニット回路BU1の第5駆動部25を制御して第5スイッチSW5をオンさせる。これにより、図12に示された経路でバウンサユニット回路BU2の第2負極コンデンサCbn(以下、参照符号をCbn2とすることもある)に電流が流れ、第2負極コンデンサCbn2が一次充電される。この途中で、バウンサユニット回路BU2の第2電源部22は、バウンサユニット回路BU2の第3駆動部23、第4駆動部24、第5駆動部25および第6駆動部26に電源電圧を供給し始める。
4.一次充電状態3(図18の時刻t3〜t4参照)
第2負極コンデンサCbn2の一次充電が完了している時刻t3において、第2制御部は、バウンサユニット回路BU2の第5駆動部25を制御して第5スイッチSW5をオンさせる。これにより、図13および図4に示された経路で各ユニット回路U1,U2,U3の第1負極コンデンサCmn1,Cmn2,Cmn3に電流が流れ、第1負極コンデンサCmn1,Cmn2,Cmn3が順次一次充電される。
5.二次充電状態(図18の時刻t4〜t5参照)
全ての第1駆動部13、第2駆動部14、第3駆動部23、第4駆動部24、第5駆動部25および第6駆動部26に電源電圧が供給されている時刻t4において、第2制御部は、各バウンサユニット回路BU1,BU2の第3駆動部23を制御して第3スイッチSW3をオンさせるとともに、正極用可変直流電源3の設定電圧をゼロから予め定められた二次充電電圧Ep(例えば、3kV)に変更し、さらに、負極用可変直流電源4の設定電圧を一次充電電圧En0から予め定められた二次充電電圧En(例えば、3kV。En=Ep)に変更する。これにより、図14に示された経路でバウンサユニット回路BU1の第2正極コンデンサCbp(以下、参照符号をCbp1とすることもある)、バウンサユニット回路BU2の第2正極コンデンサCbp(以下、参照符号をCbp2とすることもある)および第2負極コンデンサCbn1,Cbn2に電流が流れ、第2正極コンデンサCbp1,Cbp2が二次充電電圧Epまで二次充電されるとともに、第2負極コンデンサCbn1,Cbn2が二次充電電圧Enまで二次充電される。また、時刻t4において、第1制御部は、各ユニット回路U1,U2,U3の第1駆動部13を制御して第1スイッチSW1をオンさせる。これにより、図5に示された経路で第1正極コンデンサCmp1,Cmp2,Cmp3および第1負極コンデンサCmn1,Cmn2,Cmn3に電流が流れ、第1正極コンデンサCmp1,Cmp2,Cmp3が二次充電電圧Epまで二次充電されるとともに、第1負極コンデンサCmn1,Cmn2,Cmn3が二次充電電圧Enまで二次充電される。
6.バウンサ始動状態(図18の時刻t5〜t6参照)
全てのコンデンサCbp,Cbn,Cmp,Cmnの二次充電が完了している時刻t5において、第2制御部は、各バウンサユニット回路BU1,BU2の第6駆動部26を制御してバウンサスイッチSWbをオンさせる。これにより、図15に示された経路、すなわち、バウンサコイルLb→バウンサスイッチSWbの経路で第2正極コンデンサCbpおよび第2負極コンデンサCbnが放電する。この放電により、第2正極コンデンサCbpおよび第2負極コンデンサCbnの両端の電圧は緩やかに減少していく。そして、時刻t7において、第2正極コンデンサCbpおよび第2負極コンデンサCbnの両端の電圧は極性が反転する。
7.パルス出力状態(図18の時刻t6〜t8参照)
時刻t5と時刻t7の間の時刻t6において、第2制御部は、各バウンサユニット回路BU1,BU2の第3駆動部23および第5駆動部25を制御して第3スイッチSW3および第5スイッチSW5をオフさせるとともに、各バウンサユニット回路BU1,BU2の第4駆動部24を制御して第4スイッチSW4をオンさせる。また、時刻t6において、第1制御部は、各ユニット回路U1,U2,U3の第1駆動部13を制御して第1スイッチSW1をオフさせるとともに、各ユニット回路U1,U2,U3の第2駆動部14を制御して第2スイッチSW2をオンさせる。これにより、図16および図6に示された電流経路が構築され、負荷30に負の電圧Voutが印加されるとともに、負荷30からバウンサユニット回路BU1の第3出力端子T32に向かって電流Iが流れる。
時刻t6において、バウンサ部21は、電流Iの電流経路に対しマルクス回路2とは逆極性の電圧を与えている。このため、図18に示すように、電圧Voutは、バウンサ回路5が存在しない場合よりも小さい。その後、時刻t7において、バウンサ部21を流れる電流の極性は反転する(図17参照)。その結果、図18に示すように、電圧Voutは、バウンサ回路5が存在しない場合よりも大きくなる。これにより、電圧Voutの頂部における変動(単調減少)が補償される。
時刻t8において、第2制御部は、各バウンサユニット回路BU1,BU2の第4駆動部24を制御して第4スイッチSW4をオフさせるとともに、各ユニット回路U1,U2,U3の第2駆動部14を制御して第2スイッチSW2をオフさせる。これにより、上記電流Iの経路は失われ、パルス出力は終了する。
図18は、上記動作を示す動作波形図である。同図において、Vcbn1は、バウンサユニット回路BU1の第4中間端子T43を基準とした第2負極コンデンサCbn1の電圧であり、Vcbn2は、バウンサユニット回路BU2の第4中間端子T43を基準とした第2負極コンデンサCbn2の電圧である。また、Vcbp1は、バウンサユニット回路BU1の第4中間端子T43を基準とした第2正極コンデンサCbp1の電圧であり、Vcbp2は、バウンサユニット回路BU2の第4中間端子T43を基準とした第2正極コンデンサCbp2の電圧である。Vcmn1、Vcmn2、Vcmn3、Vcmp1、Vcmp2、Vcmp3およびVoutについては、図7と同様である。
以上、本発明に係るパルス電源装置の第1実施例および第2実施例について説明してきたが、本発明に係るパルス電源装置の構成は、これらに限定されない。
例えば、ユニット回路Uの段数nおよびバウンサユニット回路BUの段数kは、n=3、k=2に限定されない。
また、ユニット回路Uの第1抵抗器R1は、適当なスイッチに置き換えることができる。この場合は、当該スイッチを駆動するための駆動部を設け、さらに、当該駆動部に電源電圧を供給するために第1電源部12の接続位置を変更する必要がある。バウンサユニット回路BUの第2抵抗器R2についても同様である。
1A パルス電源装置(第1実施例)
1B パルス電源装置(第2実施例)
2 マルクス回路
3 正極用可変直流電源
4 負極用可変直流電源
5 バウンサ回路
10 第1出力配線
11 還流回路
12 第1電源部
13 第1駆動部
14 第2駆動部
20 第2出力配線
21 バウンサ部
22 第2電源部
23 第3駆動部
24 第4駆動部
25 第5駆動部
26 第6駆動部
30 負荷
BU,BU1,BU2,・・・,BUk バウンサユニット回路
Cmp 第1正極コンデンサ
Cmn 第1負極コンデンサ
Cbp 第2正極コンデンサ
Cbn 第2負極コンデンサ
D1 第1ダイオード(第1の一方向通電素子)
D2 第2ダイオード(第2の一方向通電素子)
Db バウンサダイオード
Lc 限流コイル
R1 第1抵抗器
R2 第2抵抗器
SW1 第1スイッチ
SW2 第2スイッチ
SW3 第3スイッチ
SW4 第4スイッチ
SW5 第5スイッチ
SWb バウンサスイッチ
T11 第1正極端子
T12 第1出力端子
T13 第1中間端子
T14 第1負極端子
T21 第2正極端子
T22 第2出力端子
T23 第2中間端子
T24 第2負極端子
T31 第3正極端子
T32 第3出力端子
T33 第3中間端子
T34 第3負極端子
T41 第4正極端子
T42 第4出力端子
T43 第4中間端子
T44 第4負極端子
U,U1,U2,U3,・・・,Un ユニット回路

Claims (6)

  1. n段(ただし、nは2以上の整数)のユニット回路からなるマルクス回路を備えたパルス電源装置であって、
    正極用可変直流電源と、
    負極用可変直流電源と、
    をさらに備え、
    前記ユニット回路は、
    第1正極端子および第2正極端子と、
    第1負極端子および第2負極端子と、
    第1中間端子および第2中間端子と、
    第1出力端子および第2出力端子と、
    前記第2正極端子および前記第2中間端子の間に接続された第1正極コンデンサと、
    前記第2中間端子および前記第2負極端子の間に接続された第1負極コンデンサと、
    前記第1正極端子および前記第2正極端子の間に接続された第1スイッチと、
    前記第1出力端子および前記第2正極端子の間に接続された第2スイッチと、
    カソードが前記第1負極端子に接続されるとともにアノードが前記第2負極端子に接続された第1の一方向通電素子と、
    前記第2負極端子および前記第2出力端子の間に接続された第1出力配線と、
    を有し、
    前記第1中間端子と前記第2中間端子とが導通可能に接続され、
    1段目の前記ユニット回路の前記第1正極端子および前記第1中間端子の間に前記正極用可変直流電源が接続され、
    1段目の前記ユニット回路の前記第1中間端子および前記第1負極端子の間に前記負極用可変直流電源が接続され、
    1段目の前記ユニット回路の前記第1出力端子が接地され、
    m段目(ただし、mは1以上n未満の整数)の前記ユニット回路の前記第2正極端子、前記第2負極端子、前記第2中間端子および前記第2出力端子が、m+1段目の前記ユニット回路の前記第1正極端子、前記第1負極端子、前記第1中間端子および前記第1出力端子にそれぞれ接続されており、さらに、
    n段目の前記ユニット回路の前記第2出力端子に負荷が接続される
    ことを特徴とするパルス電源装置。
  2. 前記ユニット回路は、
    前記第1出力配線に介装された限流コイルと、
    前記限流コイルに並列接続された、還流ダイオードを含む還流回路と、
    をさらに有している
    ことを特徴とする請求項1に記載のパルス電源装置。
  3. 前記ユニット回路は、
    前記第1スイッチを駆動する第1駆動部と、
    前記第2スイッチを駆動する第2駆動部と、
    前記第1駆動部および前記第2駆動部に電源電圧を供給する第1電源部と、
    をさらに有し、
    前記第1電源部は、前記第2中間端子および前記第2負極端子の間の電圧からの電力変換により前記電源電圧を生成する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパルス電源装置。
  4. 前記正極用可変直流電源、前記負極用可変直流電源、並びに前記ユニット回路の前記第1駆動部および前記第2駆動部を制御する第1制御部をさらに備えている
    ことを特徴とする請求項3に記載のパルス電源装置。
  5. 前記正極用可変直流電源および前記負極用可変直流電源と1段目の前記ユニット回路との間に設けられた、k段(ただし、kは1以上の整数)のバウンサユニット回路からなるバウンサ回路をさらに備え、
    前記バウンサユニット回路は、
    第3正極端子および第4正極端子と、
    第3負極端子および第4負極端子と、
    第3中間端子および第4中間端子と、
    第3出力端子および第4出力端子と、
    前記第4正極端子および前記第4中間端子の間に接続された第2正極コンデンサと、
    前記第4中間端子に一端が接続された第2負極コンデンサと、
    前記第3正極端子および前記第4正極端子の間に接続された第3スイッチと、
    前記第3出力端子および前記第2負極コンデンサの他端の間に接続された第4スイッチと、
    前記第4負極端子および前記第2負極コンデンサの他端の間に接続された第5スイッチと、
    カソードが前記第3負極端子に接続されるとともにアノードが前記第2負極コンデンサの他端に接続された第2の一方向通電素子と、
    前記第4正極端子および前記第4出力端子の間に接続された第2出力配線と、
    前記第2正極コンデンサおよび前記第2負極コンデンサからなるコンデンサ部に並列接続された、バウンサコイルおよびバウンサスイッチを含むバウンサ部と、
    を有し、
    前記第3中間端子と前記第4中間端子とが導通可能に接続され、
    1段目の前記バウンサユニット回路の前記第3正極端子および前記第3中間端子の間に前記正極用可変直流電源が接続され、
    1段目の前記バウンサユニット回路の前記第3中間端子および前記第3負極端子の間に前記負極用可変直流電源が接続され、
    1段目の前記バウンサユニット回路の前記第3出力端子が接地され、
    k段目の前記バウンサユニット回路の前記第4正極端子、前記第4負極端子、前記第4中間端子および前記第4出力端子が、1段目の前記ユニット回路の前記第1正極端子、前記第1負極端子、前記第1中間端子および前記第1出力端子にそれぞれ接続されており、
    さらに、kが2以上の場合には、j段目(ただし、jは1以上k未満の整数)の前記バウンサユニット回路の前記第4正極端子、前記第4負極端子、前記第4中間端子および前記第4出力端子が、j+1段目の前記バウンサユニット回路の前記第3正極端子、前記第3負極端子、前記第3中間端子および前記第3出力端子にそれぞれ接続されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のパルス電源装置。
  6. 前記バウンサユニット回路は、
    前記第3スイッチを駆動する第3駆動部と、
    前記第4スイッチを駆動する第4駆動部と、
    前記第5スイッチを駆動する第5駆動部と、
    前記バウンサスイッチを駆動する第6駆動部と、
    前記第3駆動部、前記第4駆動部、前記第5駆動部および前記第6駆動部に電源電圧を供給する第2電源部と、
    をさらに有し、
    前記第2電源部は、前記第4中間端子および前記第2負極コンデンサの他端の間の電圧からの電力変換により前記電源電圧を生成する
    ことを特徴とする請求項5に記載のパルス電源装置。
JP2016207591A 2016-10-24 2016-10-24 パルス電源装置 Active JP6709144B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016207591A JP6709144B2 (ja) 2016-10-24 2016-10-24 パルス電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016207591A JP6709144B2 (ja) 2016-10-24 2016-10-24 パルス電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018074615A JP2018074615A (ja) 2018-05-10
JP6709144B2 true JP6709144B2 (ja) 2020-06-10

Family

ID=62114514

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016207591A Active JP6709144B2 (ja) 2016-10-24 2016-10-24 パルス電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6709144B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018074615A (ja) 2018-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4712519B2 (ja) ハイサイド駆動回路用チャージポンプ回路及びドライバ駆動電圧回路
US20190214904A1 (en) Multi-level boost converter
US20150084611A1 (en) Boost converter with reduced switching loss and methods of operating the same
US9496862B2 (en) Circuit arrangement for actuating a semiconductor switching element
JP6477442B2 (ja) スイッチング回路及び電力変換回路
WO2015011949A1 (ja) 半導体スイッチ回路
CN111224540B (zh) 开关电容变换器及其驱动电路
US10985748B2 (en) Drive voltage booster
JP2018007386A (ja) Dc−dcコンバータおよび電源装置
JP6337615B2 (ja) Rc−igbt駆動回路
JP5814759B2 (ja) 電力変換装置
JP6490565B2 (ja) 昇降圧電源および電源回路
JP4934880B2 (ja) 高圧電源回路
JP6652906B2 (ja) パルス電源装置およびパルス発生方法
JP2016077057A (ja) 半導体スイッチング素子の駆動回路
JP6709144B2 (ja) パルス電源装置
TW201533719A (zh) 電荷泵浦電路
JP6717216B2 (ja) 駆動装置
KR101710911B1 (ko) 비절연형 3-레벨 고승압 부스트 컨버터 및 그 구동방법
JP2015139321A (ja) 基準電圧出力回路および電源装置
JP4455090B2 (ja) コンデンサの放電回路
JP2018046736A (ja) 絶縁ゲート型半導体素子駆動装置及び絶縁ゲート型半導体素子駆動システム
JP6185032B2 (ja) 半導体装置と、それを用いたインバータ、コンバータおよび電力変換装置
EP2928066A1 (en) A high efficiency commutation circuit
JP6939087B2 (ja) 集積回路装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200520

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200522

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6709144

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250