JP2018119235A - 衣料用仕上げ剤組成物 - Google Patents

衣料用仕上げ剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2018119235A
JP2018119235A JP2017011148A JP2017011148A JP2018119235A JP 2018119235 A JP2018119235 A JP 2018119235A JP 2017011148 A JP2017011148 A JP 2017011148A JP 2017011148 A JP2017011148 A JP 2017011148A JP 2018119235 A JP2018119235 A JP 2018119235A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
less
clothing
mass
cationized starch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017011148A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6779578B2 (ja
Inventor
理紗 大滝
Risa Otaki
理紗 大滝
大智 山岡
Daichi Yamaoka
大智 山岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2017011148A priority Critical patent/JP6779578B2/ja
Publication of JP2018119235A publication Critical patent/JP2018119235A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6779578B2 publication Critical patent/JP6779578B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

【課題】衣料に発生した型崩れを回復させる衣料用仕上げ剤組成物を提供する。【解決手段】カチオン化澱粉(A)、酢酸ビニルからの構成単位を含む高分子重合体(B)、アルキル基の炭素数が10以上30以下である重合性不飽和カルボン酸アルキルエステルからの構成単位と、ポリオキシエチレン鎖の一端を炭素数1以上3以下のアルキル基でキャップされていてもよいオキシエチレン基の平均付加モル数が4以上20以下である重合性不飽和カルボン酸ポリオキシエチレンエステルからの構成単位とを含有する、高分子重合体(C)及び水を含有する衣料用仕上げ剤組成物であって、(A)に対する(B)の質量比である(B)/(A)が2以上50以下であり、且つ(A)及び(B)の合計に対する(C)の質量比である(C)/((A)+(B))が0.1以上2以下である、衣料用仕上げ剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、衣料用仕上げ剤組成物に関する。
衣料が着用や洗濯の繰り返しによって、新品時の外観の美しさや風合いを失うことは避けられないと言われている。特にファッション性に優れたニット衣料は、単繊維を甘く撚った糸で構成されていることから、着用や洗濯によって糸を構成する単繊維の位置ずれが発生するため外観変化や風合いの劣化が発生しやすい。即ち、着用者にとって重要とされる衣料の外観美が失われてしまう。このように、衣料が中古化することによりくたびれた外観や風合い変化が生じる。
衣料に、風合いにハリ感を与えるものとして繊維用糊剤がある。(特許文献1〜2)
また、機械力による繊維の傷みに由来するシワ発生に対しては、シワ防止やシワとり機能を訴求した繊維処理剤が提案されている(例えば特許文献3)。
特開2001−3024号公報 特開平5−98572号公報 特開2008−231637号公報
しかしながら、これらの技術は、身ごろのヨレやくたびれ感といった衣料の型崩れの回復を達成することは出来ない。
本発明は、衣料に発生した型崩れを回復させる衣料用仕上げ剤組成物を提供する。
本発明は、カチオン化澱粉(A)、酢酸ビニルからの構成単位を含む高分子重合体(B)、アルキル基の炭素数が10以上30以下である重合性不飽和カルボン酸アルキルエステルからの構成単位と、ポリオキシエチレン鎖の一端を炭素数1以上3以下のアルキル基でキャップされていてもよい、オキシエチレン基の平均付加モル数が4以上20以下である重合性不飽和カルボン酸ポリオキシエチレンエステルからの構成単位とを含有する、高分子重合体(C)及び水を含有する衣料用仕上げ剤組成物であって、(A)に対する(B)の質量比である(B)/(A)が2以上50以下であり、且つ(A)及び(B)の合計に対する(C)の質量比である(C)/((A)+(B))が0.1以上2以下である、衣料用仕上げ剤組成物に関する。
本発明は、着用や洗濯の繰り返しによって生じた、衣料の型崩れを回復することができる衣料用仕上げ剤組成物が提供される。
本発明において「型崩れ」とは、衣料をハンガーにかけたり着用したりしたときに、布表面にハリ感がなく、表面が波打ってヨレやくたびれ感が生じた状態をいう。
なお、ヨレやくたびれ感は、例えば、新品の衣料と比べて身ごろ、袖口、首周りの形状が伸びたり縮んだりして当初とは異なる長さや形へと変化していることで生じると考えられる。
[カチオン化澱粉(A)]
カチオン化澱粉の主骨格を形成する澱粉類としては、特開2010−180320号公報に記載の澱粉等を用いることができる。具体的には、コーンスターチ、小麦スターチ、ポテトスターチ、タピオカスターチ等の澱粉が挙げられる。
前記澱粉にカチオン基を導入してカチオン化澱粉とする方法は特に限定されず、例えば、澱粉類と四級アンモニウムアルキル化試薬とを反応させる方法が挙げられる。
四級アンモニウムアルキル化試薬としては、例えば、特開2010−180320号公報に記載のグリシジル基を有する4級アンモニウム化合物を挙げることができ、化合物の入手の容易性の観点から、グリシジルトリメチルアンモニウムクロリドが好ましい。
四級アンモニウムアルキル化試薬の具体的な製造方法としては、例えば特開昭56−36501号公報、特開平6−100603号公報、特開2010−180320号公報、及び特開平8−198901号公報等に記載の方法が挙げられる。
カチオン化澱粉の置換度は、好ましくは0.02以上、より好ましくは0.05以上であり、そして好ましくは0.2以下、より好ましくは0.15以下である。
なお、カチオン化澱粉の置換度は、CHN元素分析計(エレメンタール社製、商品名:VARIO ELIII)によって測定した、カチオン化澱粉の窒素含有量(N)質量%から下記の式より算出される。
置換度=162N/(1400−152N)
この置換度は、カチオン化の程度を示すものであり、澱粉の無水単糖ユニット当りに付加したカチオン基のモル数を示す値である。
カチオン化澱粉は、5質量%水溶液の50℃における粘度が30mPa・s以上、更に50mPa・s以上、そして、100mPa・s以下、更に90mPa・s以下のものを用いることが、高分子重合体(B)と保護コロイドを構成する観点から好ましい。粘度は、B型粘度計を用いて、No.1ローターを用い、12r/minで回転させてから、1分後の指示値とする。
[高分子重合体(B)]
高分子重合体(B)は、酢酸ビニルからの構成単位が一部ないし全部を占める重合体である。酢酸ビニルは、重合体の重合に用いる全モノマー中に好ましくは75質量%以上、より好ましくは82質量%以上、さらにより好ましくは90質量%以上で、好ましくは99質量%以下、より好ましくは97質量%以下、さらにより好ましくは96質量%以下である。なお本発明において、製造時に用いるモノマー比率は、後述する酢酸ビニルと共重合可能なモノマーも含めて、高分子重合体(B)の構成単位の比率としてもよい。
高分子重合体(B)である酢酸ビニル重合体を構成するためのその他のモノマー化合物としては、酢酸ビニルと共重合可能な重合性の不飽和結合を有する、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸の低級アルコール(炭素数1以上3以下のアルコール)エステル、及び不飽和カルボン酸アミドから選ばれるモノマー化合物が好ましい。
前記不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、アコニチン酸、ソルビン酸、ケイ皮酸、α−クロロソルビン酸、シトラコン酸を挙げることができ、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸が好ましい。
前記不飽和カルボン酸の割合は、酢酸ビニル重合体の重合に用いる全モノマー中、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上、そして、好ましくは25質量%以下、より好ましくは20質量%以下である。
また、前記不飽和カルボン酸の低級アルコールエステルとしては、上記不飽和カルボン酸のメチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、イソプロピルエステルを挙げることができ、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチルが好ましい。
前記不飽和カルボン酸の低級アルコールエステルの割合は、酢酸ビニル重合体の重合に用いる全モノマー中、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上、そして、好ましくは25質量%以下、より好ましくは20質量%以下である。
また、前記不飽和カルボン酸アミドの例としては、N,N−ジアルキルアクリルアミド、N,N−ジアルキルメタクリルアミド、N−アルキルアクリルアミド、N−アルキルメタクリルアミド、N−アルコキシアルキルアクリルアミド、N−ヒドロキシアルキルアクリルアミド、N−ヒドロキシアルキリメタクリルアミド、N−アシルアルキルアクリルアミド、N−アシルアルキリメタクリルアミドから選ばれる1種以上が挙げられる。これらアミド化合物のアルキル基、アルコキシ基、アシル基の鎖長は炭素数1以上18以下が好ましい。これらの中でも、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N,N−ジエチルメタクリルアミド、N−プロピルアクリルアミド、N−ヒドロキシエチルメタクリルアミド、ダイアセトンイソアクリルアミドが好ましい。
前記不飽和カルボン酸アミドの割合は、酢酸ビニル重合体の重合に用いる全モノマー中、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1質量%以上、そして、好ましくは25質量%以下、より好ましくは20質量%以下である。
高分子重合体(B)は、重量平均分子量が、好ましくは5万以上、より好ましくは15万以上、更に好ましくは30万以上、そして、好ましくは50万以下、より好ましくは45万以下、更に好ましくは40万以下である。この重量平均分子量は、GPCにより測定されたものである。具体的には、以下の方法で測定する。
高分子重合体(B)5gを20mLのメスフラスコに入れ、アセトンでメスアップした後、0.5μmのPTFEメンブランフィルターでろ過する。ろ液を用いて以下の条件のGPCにより重量平均分子量を測定する。
カラム :α−M+α−M(アニオン)
溶離液 :HPO(60mmol/L)/LiBr(50mmol/L)/DMF
流速 :1.0mL/min
カラム温度 :40℃
検出器 :RI
サンプル濃度:5mg/mL
サンプル量 :100μL
[高分子重合体(C)]
本発明における高分子重合体(C)は、アルキル基の炭素数が10以上30以下である重合性不飽和カルボン酸アルキルエステル由来の構成単位(c−1)と、ポリオキシエチレン鎖の一端を炭素数1以上3以下のアルキル基でキャップされていてもよいオキシエチレン基の平均付加モル数が4以上20以下である重合性不飽和カルボン酸ポリオキシエチレンエステル由来の構成単位(c−2)とを含有する高分子重合体である。
構成単位(c−1)について、アルキル基の炭素数が10以上30以下である重合性不飽和カルボン酸アルキルエステルとしては、アクリル酸アルキルエステル又はメタクリル酸アルキルエステルが好ましい。本発明において、「アクリル酸アルキルエステル又はメタクリル酸アルキルエステルであって、前記アルキル基が炭素数10以上、30以下のアルキル基である化合物」をアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、又はまとめて、(メタ)アクリル酸エステルという場合がある。
(メタ)アクリル酸エステルを用いる場合のアルキル基の炭素数は、ガラス転移温度の調整しやすさの観点から、好ましくは12以上、より好ましくは14以上、さらに好ましくは16以上であり、そして、好ましくは20以下、より好ましくは19以下、さらに好ましくは18以下である。
具体的な化合物としては、(メタ)アクリル酸ラウリルエステル、(メタ)アクリル酸ミリスチルエステル、(メタ)アクリル酸セチルエステル、(メタ)アクリル酸ステアリルエステル、(メタ)アクリル酸アラキルエステルが好ましく、(メタ)アクリル酸セチルエステル、(メタ)アクリル酸ステアリルエステルがより好ましく、(メタ)アクリル酸ステアリルエステルが更に好ましい。
構成単位(c−2)について、ポリオキシエチレン鎖の一端を炭素数1以上3以下のアルキル基でキャップされていてもよいオキシエチレン基の平均付加モル数が4以上20以下である重合性不飽和カルボン酸ポリオキシエチレンエステルとしては、アクリル酸又はメタクリル酸ポリオキシエチレンエステルであって、オキシエチレン基の平均付加モル数が4以上20以下の化合物、及びアクリル酸又はメタクリル酸(ポリオキシエチレンメチル又はエチルエーテル)エステルであって、オキシエチレン基の平均付加モル数が4以上20以下の化合物から選ばれる化合物が好ましい。本発明では、これら化合物をアルキル基のキャップの有無に関係なく(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンエステル、という場合もある。(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンエステルを用いる場合のオキシエチレン基の平均付加モル数は、水への溶解性の観点から、好ましくは4以上、より好ましくは9以上である。
本発明の効果を実感しやすくする観点から、上記構成単位(c−1)と構成単位(c−2)の比率は質量比[(c−1)/(c−2)]で、好ましくは1.0以上、より好ましくは1.3以上、そして、好ましくは2.0以下、より好ましくは1.6以下である。この質量比は、これらの構成単位の由来となる化合物の仕込み量に基づく質量比であってよい。
高分子重合体(C)には、構成単位(c−1)及び構成単位(c−2)由来のモノマーと共重合できるその他モノマーからの構成単位(c−3)を含んでいてもよい。構成単位(c−3)のモノマーは例えば、高分子重合体(B)で挙げた不飽和カルボン酸アミド或いは重合性不飽和結合を有し、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、及び4級アンモニウム基から選ばれる陽イオン性基を有するイオン性モノマーを挙げることができる。好ましくはメタクリル酸2−(ジメチルアミノ)エチル、アクリル酸 2−(ジメチルアミノ)エチル、及びN,N−ジメチルメタクリルアミドから選ばれる1種以上である。
本効果の観点から、高分子重合体(C)を構成している全構成単位中、構成単位(c−1)の割合は、好ましくは20モル%以上、より好ましくは30モル%以上であり、そして好ましくは90モル%以下、より好ましくは80モル%以下である。また、高分子重合体(C)を構成している全構成単位中、構成単位(c−2)の割合は、好ましくは5モル%以上、より好ましくは10モル%以上であり、そして好ましくは40モル%以下、より好ましくは30モル%以下である。また、高分子重合体(C)を構成している全構成単位中、構成単位(c−3)の割合は、好ましくは1モル%以上、より好ましくは2モル%以上であり、そして好ましくは15モル%以下、より好ましくは10モル%以下である。
高分子重合体(C)は、本発明の衣料用仕上げ剤組成物を調製する上で、非イオン性界面活性剤により乳化された状態で用いることが好ましい。
高分子重合体(C)は、重量平均分子量が、好ましくは2万以上、より好ましくは5万以上、そして、好ましくは30万以下、より好ましくは20万以下である。この重量平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィーを用いて以下の条件により測定されたものである。
装置:東ソー(株)製HLC−8120
GPCカラム:東ソー(株)製TSKgelα−M(1本)
溶離液:60mmol/L HPO、50mmol/LiBr/DMF
流量:1.0mL/min
カラム温度:40℃
検出器:RI
[高分子重合体混合物(M)]
本発明において、カチオン化澱粉(A)と高分子重合体(B)は、混合物(以下、高分子重合体混合物(M)という場合がある)を形成していることが好ましい。すなわち、本発明の衣料用仕上げ剤組成物は、カチオン化澱粉(A)と高分子重合体(B)とを含む高分子重合体混合物(M)を含有することが好ましい。高分子重合体混合物(M)は、後述するポリビニルアルコール(D)を含有することが好ましい。
高分子重合体混合物(M)は、溶液に均質に溶解した状態のものではなく、一部ないし全部が水で膨潤していてもよい塊状ないし液滴的な或いは凝集的な混合物であることが好ましい。さらに高分子重合体混合物(M)が、微粒子(以下、高分子重合体混合微粒子という場合もある)を、より好ましくはカチオンを表面電荷とする保護コロイドを、形成していることがより好ましい。すなわち、本発明の衣料用仕上げ剤組成物は、カチオン化澱粉(A)と高分子重合体(B)とを含む混合微粒子を含有することが好ましく、該混合微粒子は、更に、ポリビニルアルコール(D)を含むことが好ましい。カチオン化澱粉(A)、高分子重合体(B)、ポリビニルアルコール(D)は、それぞれ、一部が、高分子重合体混合物(M)を形成せずに、高分子重合体混合物(M)の分散媒体中に溶解ないし分散していてもよい。
高分子重合体混合物を微粒子、好ましくは保護コロイドにするためには、例えば、カチオン化澱粉(A)、後述する任意のポリビニルアルコール(D)及び非イオン界面活性剤を含有する水溶液中で、高分子重合体(B)の構成単位となる酢酸ビニルを主たるモノマーとする単一又は複数モノマーを重合することで得ることができる。
カチオン化澱粉(A)は、高分子重合体混合物による微粒子中、好ましくは保護コロイドを構成している粒子中に、好ましくは0.5質量%以上、そして好ましくは6質量%以下を占める。
[ポリビニルアルコール(D)]
本発明の衣料用仕上げ剤組成物は、ポリビニルアルコール(D)を含有することが好ましい。とりわけ、本発明の衣料用仕上げ剤組成物が、カチオン化澱粉(A)と高分子重合体(B)とを含む高分子重合体混合微粒子を含有する場合、エマルジョンの貯蔵安定性をさらに向上させるための観点から、前記高分子重合体混合微粒子が、更に、ポリビニルアルコール(D)を含むことが好ましい。
ポリビニルアルコール(D)は重量平均分子量が10,000以上200,000以下、好ましくは100,000以下であるものが好ましい。ポリビニルアルコール(D)の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより、アセトニトリルと水の混合溶液(リン酸緩衝液)を展開溶媒とし、ポリエチレングリコールを標準物質として測定することができる。ポリビニルアルコール(D)は、高分子重合体混合物による微粒子、好ましくは保護コロイドを構成している粒子中に、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1質量%以上、そして好ましくは10質量%以下、より好ましくは4質量%以下を占める。
[非イオン界面活性剤(E)]
本発明の衣料用仕上げ剤組成物は、非イオン界面活性剤(E)を含有することが好ましい。本発明では、高分子重合体混合物による微粒子、好ましくは保護コロイドを構成し、安定化する観点から、非イオン界面活性剤(E)は、具体的には、特開平10−195772号公報の7欄43行〜8欄40行に記載されたものを用いることが出来る、非イオン界面活性剤(E)としては、好ましくは炭素数7以上22以下の飽和又は不飽和アルコールのエチレンオキサイド付加物であるポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテルである。該ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテルのオキシアルキレン基の平均付加モル数は、好ましくは3以上、より好ましくは5以上であり、そして好ましくは60以下、より好ましくは50以下である。非イオン界面活性剤(E)は、オキシエチレン基の平均付加モル数が異なる2種以上を併用することが好ましい。具体的には、オキシアルキレン基の平均付加モル数が好ましくは20以上、より好ましくは30以上、そして、好ましくは60以下、より好ましくは50以下のポリオキシエチレンアルキルエーテル(以下、非イオン界面活性剤(e1)又は(e1)という場合がある。)及び平均付加モル数が好ましくは3以上、より好ましくは4以上、そして、好ましくは20未満、より好ましくは10以下であるポリオキシエチレンアルキルエーテル(以下、非イオン界面活性剤(e2)又は(e2)という場合がある。)を併用することが好ましい。非イオン界面活性剤(e1)と非イオン界面活性剤(e2)を併用する場合、非イオン界面活性剤(e2)/非イオン界面活性剤(e1)の質量比は、好ましくは1以上、より好ましくは10以上、そして、好ましくは50以下、より好ましくは40以下である。
<衣料用仕上げ剤組成物>
本発明の衣料用仕上げ剤組成物は、衣類の形態回復性能の観点から、カチオン化澱粉(A)に対する高分子重合体(B)の割合は質量比で2以上、好ましくは4以上であり、そして50以下、好ましくは30以下である。
また衣類の形態回復性能の観点から、カチオン化澱粉(A)及び高分子重合体(B)の合計に対する高分子重合体(C)の質量比である(C)/((A)+(B))が0.1以上、好ましくは0.15以上、より好ましくは0.2以上であり、そして2以下、好ましくは1.5以下、より好ましくは1以下である。
更に、本発明では高分子重合体微粒子を製造しやすい観点、及び衣類の形態回復性を十分に発揮させる観点から、非イオン界面活性剤(E)を含有することが好ましい。本発明の衣料用仕上げ剤組成物が非イオン界面活性剤(E)を含有する場合、カチオン化澱粉(A)及び高分子重合体(B)の合計に対する非イオン界面活性剤(E)の質量比である(E)/((A)+(B))は、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.1以上、そして、好ましくは0.5以下、より好ましくは0.4以下である。また、非イオン界面活性剤(E)は、カチオン化澱粉(A)、高分子重合体(B)及び任意のポリビニルアルコール(D)の合計を100質量部とした時に、好ましくは1質量部以上、より好ましくは5質量部以上、そして好ましくは50質量部以下、より好ましくは35質量部以下の割合で添加される。なお、高分子重合体混合物による微粒子、好ましくは保護コロイドを製造する際に用いる非イオン界面活性剤は(e1)が好ましい。非イオン界面活性剤(e1)は、高分子重合体(B)の重合をうまく行う上で、前記の合計100質量部に対して、好ましくは0.2質量部以上、より好ましくは0.5質量部以上であり、好ましくは5質量部以下、より好ましくは3質量部以下、添加される。また(e2)は、衣類の形態回復性の観点から、前記の合計100質量部に対して、好ましくは10質量部以上、より好ましくは20質量部以上、そして好ましくは50質量部以下、より好ましくは40質量部以下、添加される。
本発明の衣料用仕上げ剤組成物は、一般に浴処理用糊剤や柔軟剤組成物に含有することが知られている成分を含有することができる。例えばpH調整剤としての酸剤やアルカリ剤、香料成分、殺菌や消臭剤として知られている化合物、プロキセル名で市販されている抗菌・抗カビ剤、サニゾール名で市販されている第4級アンモニウム塩化合物等の殺菌剤、顔料染料等の着色剤、キサンタンガムのような増粘化剤、ハイドロカーボン、脂肪酸アルコールエステル、脂肪族アルコール等の油剤、ブチルカルビトールや2エチルヘキシルグリセリルエーテル等の有機溶剤、ジメチルシロキサンやその変性体等の公知のシリコーン、カチオン化澱粉(A)、高分子重合体(B)、高分子重合体(C)、及びポリビニルアルコール(D)以外の高分子化合物を、本効果を損なわない程度に含有することができる。
本発明の衣料用仕上げ剤組成物の分散媒は水であり、次亜塩素酸で殺菌された水を用いることができ、脱イオンしたものを用いることが好ましい。水はカチオン化澱粉(A)、高分子重合体(B)や高分子重合体(C)から持ち込まれるもの以外に、好ましい組成物を調製する上で別途添加してもよい。本発明の衣料用仕上げ剤組成物は、水を、カチオン化澱粉(A)、高分子重合体(B)及び任意のポリビニルアルコール(D)の合計を100質量部とした時に、好ましくは50質量部以上、より好ましくは80質量部以上、さらにより好ましくは100質量部以上、そして好ましくは800質量部以下、より好ましくは500質量部以下、さらにより好ましくは200質量部以下の割合で添加される。
本発明の衣料用仕上げ剤組成物のpHはJIS K 3362;2008の項目8.3に従って25℃で測定した場合に3以上8以下であることが好ましい。
pHを調整するために酸剤やアルカリ剤を用いてもよく、酸剤としてはクエン酸、フマル酸等の有機酸、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸を挙げることができ、アルカリ剤としてはアルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩の他にモノエタノールアミン、トリエタノールアミン等の有機性のアルカリ剤としてアミン化合物を用いることもできる。
<衣料用仕上げ剤組成物の製造方法>
本発明の衣料用仕上げ剤組成物は、カチオン化澱粉(A)、高分子重合体(B)、及び水を含有する液状組成物(以下、液状組成物Iという場合もある)を調製する工程Iと、工程Iで得られた液状組成物Iと高分子重合体(C)とを混合する工程IIとを有する製造方法により製造することが好ましい。
工程Iでは、カチオン化澱粉(A)、高分子重合体(B)、ポリビニルアルコール(D)、非イオン界面活性剤(E)、及び水を含有する液状組成物Iを調製することが好ましい。
工程Iでは、カチオン化澱粉(A)、高分子重合体(B)、ポリビニルアルコール(D)、非イオン界面活性剤(e1)、及び水を含有する液状組成物Iであって、カチオン化澱粉(A)、高分子重合体(B)、ポリビニルアルコール(D)が、高分子重合体混合物(M)として、更には高分子重合体混合物からなる微粒子として、より更には保護コロイドとして、分散している液状組成物Iを調製することがより好ましい。
工程Iでは、反応媒体、例えば水中で、高分子重合体(B)の構成単位となるモノマー化合物を、カチオン化澱粉(A)、並びに任意のポリビニルアルコール(D)及び任意の非イオン界面活性剤(e1)の存在下で、重合させることが好ましい。これにより、高分子重合体混合物(M)を含有する液状組成物Iを容易に得ることができる。
本発明の衣料用仕上げ剤組成物の製造方法では、工程IIにおいて、カチオン化澱粉(A)、高分子重合体(B)及び任意のポリビニルアルコール(D)の高分子重合体混合物(M)の微粒子と、高分子重合体(C)との混合時に、高分子重合体混合物の微粒子の分散性を制御する観点から、非イオン界面活性剤(e2)として炭素数が12以上18以下の直鎖炭化水素基と、平均付加モル数が3以上7以下のポリオキシエチレン鎖とを有するポリオキシエチレンアルキルエーテル直鎖型非イオン性界面活性剤を、更に混合することが好ましい。該非イオン性界面活性剤のポリオキシエチレン鎖の平均付加モル数は、該非イオン性界面活性剤の水中への溶解が抑制されて高分子重合体混合物(M)の分散性を制御できることから、前記範囲であり、好ましくは5である。該非イオン性界面活性剤(e2)は、工程Iで高分子重合体混合物の微粒子が存在する液状組成物Iに配合してもよく、高分子重合体(C)を水で溶解ないし分鎖させた液状組成物(以下、液状組成物IIという場合もある)に配合してもよい。工程Iで用いる水は、次亜塩素酸で殺菌した水や、脱イオン水、蒸留水、および超純水等が挙げられる。
本発明の衣料用仕上げ剤組成物の製造方法では、カチオン化澱粉(A)と高分子重合体(B)を、カチオン化澱粉(A)に対する高分子重合体(B)の割合は質量比で2以上、好ましくは4以上であり、そして50以下、好ましくは30以下となるように用いる。そして、本発明の衣料用仕上げ剤組成物の製造方法では、カチオン化澱粉(A)、高分子重合体(B)及び高分子重合体(C)を、カチオン化澱粉(A)及び高分子重合体(B)の合計に対する高分子重合体(C)の質量比である(C)/((A)+(B))が0.1以上、好ましくは0.15以上、より好ましくは0.2以上であり、そして2以下、好ましくは1.5以下、より好ましくは1以下となるように用いる。
<衣料の処理方法>
本発明の衣料用仕上げ剤組成物を用いた衣料の処理方法として、下記工程1〜2を有する衣料の処理方法が挙げられる。
工程1:本発明の衣料用仕上げ剤組成物と、水とを混合し、処理浴を調製する工程。
工程2:前記処理浴と衣料とを接触させる工程。
工程1では、カチオン化澱粉(A)、高分子重合体(B)、高分子重合体(C)及び任意のポリビニルアルコール(D)の合計の割合が、衣料100質量部に対して、好ましくは0.18質量部以上、より好ましくは0.60質量部以上、更に好ましくは1.20質量部以上、そして、好ましくは3.0質量部以下、より好ましくは2.8質量部以下、更に好ましくは2.6質量部以下となるように、本発明の衣料用仕上げ剤と前記水とを混合する。一例として、処理浴中のカチオン化澱粉(A)、高分子重合体(B)、高分子重合体(C)及び任意のポリビニルアルコール(D)の合計の濃度は、300ppm以上、更に500ppm以上、そして、1000ppm以下、更に700ppm以下が挙げられる。
また、工程1では、カチオン化澱粉(A)、高分子重合体(B)、高分子重合体(C)任意のポリビニルアルコール(D)及び任意の非イオン界面活性剤(E)の合計の割合が、衣料100質量部に対して、好ましくは0.18質量部以上、より好ましくは0.60質量部以上、更に好ましくは1.20質量部以上、そして、好ましくは3.0質量部以下、より好ましくは2.8質量部以下、更に好ましくは2.6質量部以下となるように、本発明の衣料用仕上げ剤と前記水とを混合する。一例として、処理浴中のカチオン化澱粉(A)、高分子重合体(B)、高分子重合体(C)任意のポリビニルアルコール(D)及び任意の非イオン界面活性剤(E)の合計の濃度は、300ppm以上、更に500ppm以上、そして、1000ppm以下、更に700ppm以下が挙げられる。
工程2は、工程1で調製した処理浴と衣料を接触させる工程である。処理浴の量は、一般的に浴比で決めることが出来る。なお、本明細書における「浴比」とは、衣料の質量と処理浴の容量との比、[処理浴の容量(リットル)]/[衣料の質量(kg)]で表す値をいう。浴比は、好ましくは3以上、より好ましくは4以上、更に好ましくは5以上であり、好ましくは50以下、より好ましくは40以下、更に好ましくは30以下である。
処理浴の温度は、工程1及び工程2とも、15℃以上、更に18℃以上、そして、27℃以下、更に25℃以下とすることができる。
工程1と工程2は、例えば、たらい、桶、バケツ、洗濯機の洗濯槽などの適当な用具や設備を用いて、連続して行うことができる。
<製造例>
(1)高分子重合体混合物(M−1)(本発明品)の調製
窒素雰囲気下で重合反応槽に、(A)としてカチオン化澱粉8.9質量部、及びイオン交換水100質量部を90℃にて均一溶解した後60℃まで冷却した。ここで、カチオン化澱粉は、コーンスターチと3−(N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド)−1,2−プロピレンオキサイドとの反応で得たもの(表中、A−1とした)であり、カチオン置換度=0.08、5%水溶液の50℃における粘度は70mPa・sであった。
次いで、高分子重合体(B)を含む高分子重合体混合物(M−1)を得るために、酢酸ビニルを10質量部とポリビニルアルコール(重量平均分子量66,000、表中、D−1とした)3質量部、非イオン界面活性剤(ポリオキシエチレンラウリルエーテル、平均付加モル数40、HLB18.3[以下、(E−1)])1.5質量部を、前記カチオン化澱粉を含む水溶液に加え、さらに、リン酸3ナトリウム0.5質量部、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩0.4質量部、イオン交換水20質量部を加え、75℃に加熱して重合を開始した。重合開始後、6時間かけて、酢酸ビニル、アクリル酸、N,N−ジメチルアクリルアミドの最終比率が95.5/2.5/2(質量比)になるように予め混合しておいたもの100質量部を、反応溶液中に滴下した。滴下終了後、80℃に昇温し、1時間そのまま攪拌を続けた。冷却後、10質量%炭酸ナトリウム水溶液を用いてエマルションのpHを5に調整し、カチオン化澱粉(A)、高分子重合体(B)及びポリビニルアルコール(D)を含有する高分子重合体混合物(M−1)、非イオン界面活性剤及び水を含む液状組成物iを得た。液状組成物i中の高分子重合体混合物(M−1)の含有量は50質量%、非イオン界面活性剤の含有量は0.6質量%であった。また、高分子重合体混合物(M−1)では、(A)/(B)/(D)の質量比は3.6/44.2/1.2であった。なお、高分子重合体混合物(M−1)は液状組成物i中で、高分子重合体混合微粒子、具体的には保護コロイドを形成している。
高分子重合体(B)(表中、B−1とした)は、酢酸ビニル/アクリル酸/N,N−ジメチルアクリルアミドが95.5/2.5/2(質量比)の高分子重合体(重量平均分子量340,000)であった。
(2)高分子重合体混合物(M’−1)(比較品)の調製
上記(M−1)の調製で、カチオン化澱粉(A)を使用せずに反応を行い、高分子重合体混合物(M’−1)、非イオン界面活性剤、及び水を含む液状組成物i’を得た。高分子重合体混合物(M’−1)は液状組成物i’中で微粒子(高分子重合体混合微粒子)を形成している。なお、高分子重合体混合物(M’−1)では、高分子重合体(B)及びポリビニルアルコール(D)の含有量が45.4質量%であり、(B)/(D)の質量比は44.2/1.2であった。高分子重合体混合物(M’−1)が含む高分子重合体(B)及びポリビニルアルコール(D)は、高分子重合体混合物(M−1)と同じである。
(3)高分子重合体(C−1)の調製
窒素導入管を有するセパラブルフラスコを予め窒素置換しておき、そこにメタクリル酸ステアリル(新中村化学(株)社製、商品名:NKエステルS)57.0g、エチレンオキシドの付加モル数が9のメトキシポリエチレングリコールメタクリレート、日油(株)製、商品名:ブレンマーPME400 39.0g、メタクリル酸2−(ジメチルアミノ)エチル(和光純薬工業(株)製)4.0g、メチルエチルケトン57.7gを混合した溶液を仕込み、フラスコ内温度が85℃以上になるまで昇温した。その後開始剤V−65の1.0gをメチルエチルケトン9.0gに溶かした溶液を添加して6時間撹拌保持し、重合を行った。
重合終了後、この高分子重合体溶液を室温に冷却した後、溶媒であるメチルエチルケトンを減圧留去して濃縮し、本発明の高分子重合体(C)に相当する高分子重合体(C−1)を得た。この高分子重合体(C−1)は、メタクリル酸ステアリル、エチレンオキシドの付加モル数が9のメトキシポリエチレングリコールメタクリレート、メタクリル酸2−(ジメチルアミノ)エチルからなる3元系高分子重合体であり、高分子重合体(C−1)中の構成単位は、仕込み比から計算するとそれぞれ63モル%、29モル%、8モル%であった。該高分子重合体(C−1)の重量平均分子量は110,000であった。
<衣料用仕上げ剤組成物の調製>
実施例1〜3及び比較例1〜5
上記製造法で得られた高分子重合体混合物(M−1)を含む液状組成物i、高分子重合体混合物(M’−1)を含む液状組成物i’、高分子重合体(C)及び非イオン界面活性剤としてオキシエチレン基の平均付加モル数が5であるポリオキシエチレンラウリルエーテル(E−2)を、表1の組成となるように組み合わせて選定し、液状組成物i又は液状組成物i’が660ppmになるように水を添加して充分に混合して粒子を分散させることにより、処理浴を調製した。この処理浴は、表1に示す衣料用仕上げ剤組成物から衣料を直接処理するための処理液であり、繊維製品を処理するために適したものである。なお比較例2は、実施例1と比較できるように、液状組成物iを用いず、高分子重合体(C−1)の濃度が132ppm、非イオン界面活性剤(E−2)の濃度が92.4ppmになるように調製した処理浴を用いた。
<被処理繊維製品の調製>
新品の綿50%/化繊50%製のニット衣類を5枚用意し、そのうち4枚について洗濯機を用い、市販の軽質液体洗剤(エマール、花王(株)製)で15回繰り返し洗濯処理をした。これら4枚の衣料の襟、袖口、身ごろは張りがなく、型崩れして繊維が伸びたような形状が見られ、新品から見るとかなり劣化した。
<処理方法>
4Lのたらいに浴比=1/5で前記の処理浴を入れ、上記の洗濯処理したニットから劣化度合いが類似したものを2枚選び、その1枚を5分間押し洗いし、その後洗濯機で脱水し、乾燥させた。残りの1枚を比較の未処理品として用いた。
<評価基準>
衣類の外観状態の変化を判断するのによく訓練された専門評価者5名により、上記で用いたニットの新品と上記処理を行ったニットの形態を比較し、型崩れ回復性を以下の基準で評価判定した。
+2:型崩れは解消されて、形態が美しく回復した状態
+1:型崩れは完全に解消されないが、満足できるレベルまで回復
0:処理後の形態回復は見られなかった(未処理品と同等)
Figure 2018119235

Claims (5)

  1. カチオン化澱粉(A)、酢酸ビニルからの構成単位を含む高分子重合体(B)、アルキル基の炭素数が10以上30以下である重合性不飽和カルボン酸アルキルエステルからの構成単位と、ポリオキシエチレン鎖の一端を炭素数1以上3以下のアルキル基でキャップされていてもよい、オキシエチレン基の平均付加モル数が4以上20以下である重合性不飽和カルボン酸ポリオキシエチレンエステルからの構成単位とを含有する、高分子重合体(C)及び水を含有する衣料用仕上げ剤組成物であって、(A)に対する(B)の質量比である(B)/(A)が2以上50以下であり、且つ(A)及び(B)の合計に対する(C)の質量比である(C)/((A)+(B))が0.1以上2以下である、衣料用仕上げ剤組成物。
  2. カチオン化澱粉(A)と高分子重合体(B)とを含む高分子重合体混合微粒子を含有する請求項1に記載の衣料用仕上げ剤組成物。
  3. 前記高分子重合体混合微粒子が、更に、ポリビニルアルコール(D)を含む、請求項2に記載の衣料用仕上げ剤組成物。
  4. 前記高分子重合体混合微粒子が保護コロイドである、請求項2又は3に記載の衣料用仕上げ剤組成物
  5. 更に、非イオン界面活性剤(E)を含有し、(A)及び(B)の合計に対する(E)の質量比である(E)/((A)+(B))が0.01以上0.5以下である、請求項1〜4何れかに記載の衣料用仕上げ剤組成物。
JP2017011148A 2017-01-25 2017-01-25 衣料用仕上げ剤組成物 Active JP6779578B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017011148A JP6779578B2 (ja) 2017-01-25 2017-01-25 衣料用仕上げ剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017011148A JP6779578B2 (ja) 2017-01-25 2017-01-25 衣料用仕上げ剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018119235A true JP2018119235A (ja) 2018-08-02
JP6779578B2 JP6779578B2 (ja) 2020-11-04

Family

ID=63044822

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017011148A Active JP6779578B2 (ja) 2017-01-25 2017-01-25 衣料用仕上げ剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6779578B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020196958A (ja) * 2019-05-31 2020-12-10 花王株式会社 衣料用仕上げ剤組成物

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58203171A (ja) * 1982-05-17 1983-11-26 花王株式会社 繊維の糊付け剤
JPH0268368A (ja) * 1988-08-30 1990-03-07 Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd 繊維用処理剤
JPH10195772A (ja) * 1996-12-27 1998-07-28 Kao Corp 衣料用仕上剤組成物および衣料の処理方法
JP2000239970A (ja) * 1999-02-19 2000-09-05 Kao Corp 繊維製品処理剤
JP2001003270A (ja) * 1999-06-21 2001-01-09 Kao Corp 糊 剤
JP2007023158A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Lion Corp ドライクリーニング用洗浄剤組成物
JP2008231637A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Kao Corp ドライクリーニング用仕上げ剤
JP2014177727A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Kao Corp 繊維製品柔軟化剤

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58203171A (ja) * 1982-05-17 1983-11-26 花王株式会社 繊維の糊付け剤
JPH0268368A (ja) * 1988-08-30 1990-03-07 Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd 繊維用処理剤
JPH10195772A (ja) * 1996-12-27 1998-07-28 Kao Corp 衣料用仕上剤組成物および衣料の処理方法
JP2000239970A (ja) * 1999-02-19 2000-09-05 Kao Corp 繊維製品処理剤
JP2001003270A (ja) * 1999-06-21 2001-01-09 Kao Corp 糊 剤
JP2007023158A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Lion Corp ドライクリーニング用洗浄剤組成物
JP2008231637A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Kao Corp ドライクリーニング用仕上げ剤
JP2014177727A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Kao Corp 繊維製品柔軟化剤

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020196958A (ja) * 2019-05-31 2020-12-10 花王株式会社 衣料用仕上げ剤組成物
JP7254424B2 (ja) 2019-05-31 2023-04-10 花王株式会社 衣料用仕上げ剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP6779578B2 (ja) 2020-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2268917C2 (ru) Концентрированные (загущенные) кондиционеры для тканей
CN104854227B (zh) 含有胺官能硅酮的织物调理剂
JPH05508889A (ja) ミクロ乳化アミノシランを含有する液体布帛柔軟剤
JP4641814B2 (ja) 繊維製品処理剤組成物
JP6779578B2 (ja) 衣料用仕上げ剤組成物
WO2004025017A1 (ja) 液体柔軟剤組成物
JP4588722B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP7051202B2 (ja) 衣料用仕上げ剤組成物
JPH0215665B2 (ja)
JP4368760B2 (ja) 繊維製品処理剤組成物
JP7254424B2 (ja) 衣料用仕上げ剤組成物
JP4275236B2 (ja) 繊維製品処理剤
JP6725103B2 (ja) 衣料用仕上げ剤組成物
JP2005060865A (ja) 繊維製品処理剤組成物
JP2001295179A (ja) 繊維製品処理剤
JP6159248B2 (ja) 衣料用仕上げ剤組成物及び衣料の処理方法
JP7432436B2 (ja) 繊維処理剤
JP6027884B2 (ja) 衣料用仕上げ剤組成物
JP6803718B2 (ja) 繊維製品柔軟化剤
JP6049193B2 (ja) 繊維製品柔軟化剤
JP6204802B2 (ja) 衣料用仕上げ剤組成物
JP6159247B2 (ja) 衣料用仕上げ剤組成物及び衣料の処理方法
CN110004726B (zh) 一种用于弹力牛仔的保弹嵌段硅油及其制备方法
JP2005187986A (ja) 繊維製品用脱水効率向上剤組成物
JP4878710B2 (ja) 過酸化水素安定化剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201006

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201013

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201013

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6779578

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250