JP2018118769A - プラスチックボトル - Google Patents

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Abstract

【課題】アセプティック充填後等の負圧に耐え得る強度を確保しながらデザイン性を高めることができ、しかも持ち易さの向上にも寄与することができるプラスチックボトルを提供する。【解決手段】胴部4を備えたプラスチックボトル1であって、胴部4は、それぞれが、周方向に亘って形成され、かつ、高さ及び深さが周方向で変化する少なくとも2つの凹面40、41と、少なくとも2つの凹面40、41の境界を構成し、少なくとも2つの凹面40、41に対して径方向において凸となるリング部32と、を有する。【選択図】図2A

Description

本発明は、プラスチックボトルに関するものである。
飲料用のPETボトルとして用いられるプラスチックボトル(以下、単に「ボトル」ともいう。)には、一般に、複数の減圧吸収パネルが胴部の周方向に均等間隔で設けられている(例えば特許文献1参照)。これは、飲料の充填後等に生じる負圧を吸収し、ボトル全体の変形を抑制するためである。充填方法にはアセプティック充填とホットフィル充填があり、このうち、アセプティック充填は、ホットフィル充填に比べて、発生する負圧のレベルは大きくない。とはいえ、アセプティック充填の場合であっても、減圧吸収パネルが要求されることが一般的である。しかし、魅力的なボトルデザインとするのに、減圧吸収パネルの存在は大きなネックとなっている。
もちろん、減圧吸収パネルを設けることなく、充填後等の負圧に耐えられるようにしたボトルがないわけではない(例えば特許文献2参照)。
米国特許出願明細書9340314号公報 特開2003−285814号公報
特許文献2に記載のボトルでは、面剛性を上げるために、胴部に4本以上の同じ周溝を高さ方向に均等間隔で設けている。しかし、このようなボトルは、依然としてデザイン性が低く、他の商品との差別化を図るのには適さない。また、複数の全く同じ周溝を胴部に均等間隔に配置する規則的な構成というのは、人が感じるボトルの持ちやすさに寄与し難い。
そこで、本発明は、アセプティック充填後等の負圧に耐え得る強度を確保しながらデザイン性を高めることができ、しかも持ち易さの向上にも寄与することができるプラスチックボトルを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るプラスチックボトルは、胴部を備えたプラスチックボトルであって、胴部は、それぞれが、周方向に亘って形成され、かつ、高さ及び深さが周方向で変化する少なくとも2つの凹面と、少なくとも2つの凹面の境界を構成し、少なくとも2つの凹面に対して径方向において凸となるリング部と、を有する、プラスチックボトルである。
本発明の別の態様に係るプラスチックボトルは、胴部を備えたプラスチックボトルであって、胴部は、高さ方向において互いに間隔をおいて配置された少なくとも3つのリング部と、少なくとも3つのリング部の間に周方向に亘って形成された少なくとも2つの凹面と、を有し、少なくとも2つの凹面は、それぞれ、高さ方向の一端側及び他端側で隣接するリング部よりも径方向において凹んでいて、かつ、高さ及び深さが周方向で変化する、プラスチックボトルである。
このような態様によれば、リング部が2つの凹面に対して径方向において凸となり、補強リブとして機能する。また、少なくとも2つの凹面の高さが周方向で変化するのに対応して、2つの凹面の間にあるリング部についても高さ方向の位置が周方向で変化する。加えて、2つの凹面は深さも周方向で変化する。このような2つの凹面の周方向の形状変化とリング部の周方向の高さ位置の変化がリング部による補強効果と相まって、減圧吸収パネルを設けなくとも、アセプティック充填後の負圧に耐えることができる強度を確保することができる。加えて、高さ・高さ位置が周方向で変化する2つの凹面とリング部によってデザイン性を高めることができ、さらに、周方向で変化する凹面の深さによってデザインにも深みを付加させることができる。また、このような周方向の形状変化は、ボトルを把持する人に持ち易さを体感させ得る。
第1実施形態に係るプラスチックボトルの斜視図である。 図1のプラスチックボトルの正面図である。 図1のプラスチックボトルの右側面図である。 図1のプラスチックボトルの背面図である。 図1のプラスチックボトルの左側面図である。 図2AのIII−III線で切断してプラスチックボトルの輪郭を示す模式的端面図である。 図2BのIV−IV線で切断してプラスチックボトルの輪郭を示す模式的端面図である。 図1のプラスチックボトルの胴部の展開図である。 第2実施形態に係るプラスチックボトルの胴部の展開図である。 第3実施形態に係るプラスチックボトルの胴部の展開図である。 第4実施形態に係るプラスチックボトルの斜視図である。 図8のプラスチックボトルの正面図である。 図8のプラスチックボトルの右側面図である。 図8のプラスチックボトルの背面図である。 図8のプラスチックボトルの左側面図である。 図9AのX−X線で切断してプラスチックボトルの輪郭を示す模式的端面図である。 図9BのXI−XI線で切断してプラスチックボトルの輪郭を示す模式的端面図である。 図8のプラスチックボトルの胴部の展開図である。 第4実施形態の第1の変形例に係るプラスチックボトルの胴部の展開図である。 第4実施形態の第2の変形例に係るプラスチックボトルの胴部の展開図である。
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態に係るプラスチックボトル(以下、「ボトル」という。)を説明する。以下の説明では、ボトルの底部が存在する方を下側とし、ボトルの口部が存在する方を上側とする。高さ方向とは、上下方向を意味する。横断面とは、ボトルの胴部の中心軸に直交する平面における断面形状を意味し、縦断面とは、この中心軸を含む平面における断面形状を意味する。
[第1実施形態]
図1及び2Aに示すように、ボトル1は、上側から順に、口部2、肩部3、胴部4及び底部5を有する。これらの部分(2、3、4及び5)は、一体に形成され、内部に非炭酸飲料を貯留するための有底筒状のボトル壁を構成する。とりわけ、ボトル1は、非炭酸飲料のうち、お茶(緑茶を含む)などの、アセプティック充填される飲料に適したものである。
ボトル1は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂を主材料として、二軸延伸ブロー成形等の延伸成形法により成形される。
ボトル1の製造工程の一例を説明する。まず、金型内に熱可塑性樹脂を射出し、プリフォームを射出成形する。プリフォームは、口部2と同形状の口部と、その下側につながる有底の筒状部と、で構成される。射出成形後は、プリフォームをブロー成形機にセットして、プリフォームの筒状部を加熱する。そして、延伸ロッドによって筒状部を縦方向に延伸させると共に、圧縮空気を吹き込んで筒状部を横方向に延伸させる。延伸させた筒状部の部位を金型の内面に押し付け、その後固化させる。これにより、肩部3、胴部4及び底部5が成形され、ボトル1の一連の成形が完了する。
口部2は、上端が開口しており、非炭酸飲料の注ぎ口として機能する。口部2の開口は、図示省略したキャップにより開閉される。肩部3は、円形の横断面が下方にかけて徐々に拡大してなり、口部2の下端を胴部4の上端につなげる。底部5は、ボトル1の設置面となる部位を有する底壁10と、底壁10と胴部4の下端とをつなぐ周壁12と、を具備する。口部2、肩部3及び底部5の形状は、特に限定されるものではなく、適宜設計することができる。
図1〜4に示すように、胴部4は、円形の横断面を基調とする円筒状の部分である。胴部4は、高さ方向において互いに間隔をおいて形成された3つの周溝20、21、22を有している。周溝20は、胴部4の高さ方向の中間部に位置し、胴部4を上半部30と下半部50とに区画している(参照:図2B)。胴部4の高さ方向の中間部とは、必ずしも胴部4をちょうど二分割する位置である必要はないが、ここでは周溝20はそのような位置に設定されている。周溝21は、上半部30の上端に位置し、肩部3の下部につながっている。周溝22は、下半部50の下端に位置し、底部5の周壁12につながっている。周溝20と周溝21との間隔は、周溝20と周溝22との間隔と同じになっている。周溝20、21、22は、胴部4に周方向に亘って形成されており、それぞれ、その形状や寸法は周方向において同じになっている。具体的には、周溝20は、台形を横向きにした縦断面を有し、この縦断面が周方向に亘って変化しないものとなっている(参照:図3、4)。同様に、周溝21、22は、台形を横向きにした縦断面を有し、この縦断面が周方向に亘って変化しないものとなっている。周溝20は、周溝21、22に比べて、高さ及び深さがわずかに大きく形成されている。
上半部30は、高さ方向において互いに間隔をおいて配置された3つのリング部31、32、33と、これらリング部31、32、33の間に形成された2つの凹面40、41と、を有している。
リング部31、32、33は、胴部4に周方向に亘って形成されている。リング部31、33は、それぞれ、周溝21、20に隣接しており、側面視、水平面に対して平行に延在している。ただし、リング部31の下端部及びリング部33の上端部は、それぞれが隣接する凹面40、41の周方向の変化(詳細は後述する。)に対応して、高さ位置が周方向に変化している。一方、リング部32は、凹面40と凹面41とを区画するようにこれらの間に位置しており、側面視、水平面に対して非平行に延在している。具体的には、リング部32は、図2A及びCに示す正面図及び背面図においては、水平面に対して交差する斜めの態様を有し、図2B及びDに示す右側面図及び左側面図においては、水平面に対して下向き及び上向きに凸となる略三日月形状の態様を有している。
リング部31、32、33は、それぞれ、上下の部分に対して径方向において凸となっている。具体的には、リング部31は、周溝21と凹面40との境界を構成し、周溝21及び凹面40よりも径方向に突出している。リング部32は、凹面40と凹面41との境界を構成し、凹面40、41よりも径方向に突出している。リング部33は、凹面41と周溝20との境界を構成し、凹面41と周溝20よりも径方向に突出している。このような構成からなるリング部31、32、33は、補強リブとして機能し、主に胴部4の横強度を向上させる。また、リング部31、32、33のうち、リング部31は胴部4の最大径部(胴部4において最大径を構成する円筒部分)を構成している。したがって、リング部32、33の外表面は、リング部31の外表面よりも胴部4のやや内方に位置している。
凹面40、41は、それぞれ、胴部4に周方向に亘って形成されている。凹面40は、高さ方向の一端側及び他端側がそれぞれリング部31、32に隣接し、これらリング部31、32よりも径方向において凹んでいる。同様に、凹面41は、高さ方向の一端側及び他端側がリング部32、33に隣接し、これらリング部32、33よりも径方向において凹んでいる。凹面40、41は、それぞれ、縦断面が円弧の曲面である。凹面40、41の曲率中心は、胴部4の外側に位置している。
凹面40、41は、それぞれ、曲率半径、深さ及び高さが周方向で徐々に又は連続的に変化している。ここで、「曲率半径」とは、図4に示すように、凹面40、41の縦断面(円弧)の半径R1をいう。「深さ」とは、図4に示すように、胴部4の外表面から凹面40、41の縦断面における最も深い位置(胴部4の外表面から最も遠い位置)までの距離D1をいう。例えば凹面40のある縦断面の場合、リング部31とリング部32とを結ぶ仮想線と、この仮想線から最も遠いところにある凹面40上の点(深さを構成する点)との距離D1を意味する。また、「高さ」とは、図4に示すように、凹面40、41の縦断面におけるほぼ上下方向の長さH1をいう。例えば凹面40のある縦断面の場合、上記の仮想線に平行な方向に沿った縦断面の長さH1を意味する。
凹面40では、曲率半径、深さ及び高さが周方向において最小となるところが一致し、かつ、曲率半径、深さ及び高さが周方向において最大となるところが一致している。すなわち、曲率半径が周方向において最小の位置では深さ及び高さも周方向において最小となっており、また、曲率半径が周方向において最大の位置では深さ及び高さも周方向において最大となっている。この最小の位置を構成する最小部45と最大の位置を構成する最大部46とは、凹面40に1つずつ設定されている(図5参照)。したがって、凹面40は、曲率半径、深さ及び高さが、最小部45から最大部46にかけて徐々に増大し、かつ、最大部46から最小部45にかけて徐々に減少することで、胴部4を一周している。また、凹面40について、深さを構成する点を周方向に仮想的に結んでなる線は、水平面に対して非平行となる。以上のような凹面40の構成は凹面41においても同様となっており、その詳細な説明は省略する。
図5に示すように、凹面40における最小部45と最大部46とは、周方向に180°位置ずれしている。したがって、凹面40における最小部45と最大部46とは、胴部4の中心軸を挟んで完全に(180°)反対側に位置するように対向する。同様に、凹面41における最小部47と最大部48とは、周方向に180°位置ずれしており、胴部4の中心軸を挟んで完全に(180°)反対側に位置するように対向する。そして、凹面40の最小部45と凹面41の最大部48とは、ともに180°の位置にあり、周方向における位置が合致している。同様に、凹面40の最大部46と凹面41の最小部47とは、ともに0°の位置にあり、周方向における位置が合致している。
凹面40、41の深さ及び高さは、周溝20の一定の深さ及び一定の高さと所定の関係を有している。具体的には、図4に示すように、凹面40の深さD1に関して、最小部45の深さは周溝20の深さD2よりも小さく、かつ、最大部46の深さは周溝20の深さD2よりも大きくなっている。同様に、図4に示すように、凹面40の高さH1に関して、最小部45の高さは周溝20の高さH2よりも小さく、かつ、最大部46の高さは周溝20の高さH2よりも大きくなっている。この点、凹面41における最小部47及び最大部48と周溝20との関係も同様である。
下半部50は、上半部30と同様に形成されている。すなわち、上半部30における3つのリング部31、32、33及び2つの凹面40、41からなる組み合わせと同様に、下半部50には、3つのリング部51、52、53及び2つの凹面60、61からなる組み合わせが形成されている(参照:図2B、2D及び5参照)。この両者の組み合わせは、周溝20に対して線対称になっている。また、3つのリング部51、52、53のうち、リング部51がリング部31と同じく胴部4の最大径部を構成している。なお、重複した説明を避けるため、下半部50の構成の詳細な説明は省略する。
寸法の一例をあげる。ボトル1を小型ボトル(例えば内容量が250〜400mlであり、ここでは350ml程度としている。)として構成した場合、全高を156mm、胴部4の高さを76mm、最大径を68mm、周溝20の高さ及び深さをそれぞれ9.7mm及び3.1mmとする。このとき、凹面40、41、60、61の高さH1、深さD1及び曲率半径R1は、以下の範囲で周方向に変化している。
高さH1:5mm〜28mm
深さD1:1.5mm〜6mm
曲率半径R1:3.5〜18mm
このような凹面40、41、60、61の寸法であれば、ボトル1に非炭酸飲料をアセプティック充填した後であっても、ボトル1に陥没のような変形を生じさせないことが実験により確認されている。また、上記の寸法範囲に限らず、凹面40、41、60、61の高さH1、深さD1及び曲率半径R1が以下の範囲で周方向に変化する場合であっても、アセプティック充填後の陰圧に耐えられるとの知見が得られている。
高さH1:3mm〜35mm
深さD1:1mm〜8mm
曲率半径R1:2.5〜20mm
以上説明した第1実施形態のボトル1によれば、胴部4は、それぞれが、周方向に亘って形成され、かつ、高さH1及び深さD1が周方向で変化する2つの凹面40、41と、これら2つの凹面40、41の境界を構成し、凹面40、41に対して径方向において凸となるリング部32と、を有している。これによれば、凹面40、41の高さH1が周方向で変化するのに対応して、凹面40、41の間にあるリング部32についても高さ方向の位置が周方向で変化する。加えて、凹面40、41は深さD1も周方向で変化する。このような凹面40、41の周方向の形状変化及びリング部32の周方向の高さ位置の変化がリング部32による補強効果と相まって、減圧吸収パネルを胴部4に意図的に設けなくとも、アセプティック充填後の負圧に耐えることができる強度を確保することができる。加えて、高さ・高さ位置が周方向で変化する凹面40、41とリング部32によってデザイン性を高めることができ、さらに、深さが周方向で変化する凹面40、41によってデザインにも深みを付加させることができる。また、このような周方向の形状変化は、ボトル1を把持する人に持ち易さを体感させ得る。例えば、ボトル1は様々な角度からを把持されるものであり、また、人によって手の大きさも様々であるが、どの方向から把持しても、凹面40、41の高さが大きいところに指が入り、リング部31、32、33のいずれかに指がかかるようになり得る。それゆえ人はグリップ感の良さを感じるようになる。
また、凹面40、41は、それぞれ、曲面であり、曲率半径R1も周方向で変化している。これにより、持ち易さとデザイン性を向上することができる上、周方向の形状変化が曲率半径R1に対してもなされているため、より一層強度を上げることができる。
さらに、その高さH1、深さD1及び曲率半径R1の変化が、周方向で徐々になされている。これにより、局所的な応力集中を抑制しながら、強度確保と、持ち易さ及びデザイン性の向上を図ることができる。
また、胴部4には、高さ方向の中間部に周溝20が形成されており、周溝20の上側には2つの凹面40、41とリング部32(及び31、33)とからなる組み合わせが形成され、周溝20の下側には2つの凹面60、61とリング部52(及び51、53)とからなる組み合わせが形成されている。これにより、例えば内容量が350ml程度の、一定程度の高さがある小型ボトルに対して、アセプティック充填後等の負圧に耐え得る強度を効果的に確保することができる。
また、上側の組み合わせにおけるリング部31と下側の組み合わせにおけるリング部51が胴部4の最大径部を構成している。これにより、ベンダビリティ(自販機適応性)を維持することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態では第1実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。
図6に示すように、第1実施形態と比べて、凹面40、41における最小部45、47の高さが小さくなり、かつ、凹面40、41における最大部46、48の高さが大きくなっている。このように設計したとしても、凹面40、41の高さ、深さ及び曲率半径が上記の範囲で周方向に変化する限り、アセプティック充填後等の負圧に耐え得る強度を確保しながらデザイン性を高めることができ、しかも持ち易さの向上にも寄与することができる。
[第3実施形態]
第3実施形態では第1実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。
図7に示すように、凹面41については第1実施形態のものと同じにしつつ、凹面40については第1実施形態のものと比べて最小部45の位置を右に45°移動させている。この結果、凹面40における最小部45と凹面41における最大部48とは周方向において位置ずれしている。同様に、凹面40の最大部46の位置も右に45°移動しており、凹面40における最大部46と凹面41における最小部47とは周方向において位置ずれしている。このような構成により、第1実施形態と比べて、形状のバランスや、持ちやすさを調整するといったデザイン上の自由度を広げることが可能である。
[第4実施形態]
第4実施形態では第1実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。第1実施形態との主な相違点は、図8〜9Bに示すように、ボトル100の全高を大きくして、胴部104の上半部300及び下半部500のいずれも3つの凹面を有する構成としたことである。
図8〜11に示すように、ボトル100は、中型ボトル(例えば内容量が400〜650mlであり、ここでは525ml程度としている。)として構成されている。上半部300には、高さ方向において互いに間隔をおいて配置された4つのリング部310、320、330、340と、これらリング部310、320、330、340の間に形成された3つの凹面400、410、420とからなる組み合わせが形成されている。同様に、下半部500には、4つのリング部510、520、530、540及び3つの凹面600、610、620からなる組み合わせが形成されている。リング部310、510は、胴部104の最大径部を構成している。なお、重複した説明を避けるため、下半部500の構成の詳細な説明は省略する。
リング部310、320、330、340は、それぞれ、上下の部分に対して径方向において凸となっている。リング部320は、凹面400と凹面420とを区画するようにこれらの間に位置し、リング部340は、凹面420と凹面410とを区画するようにこれらの間に位置している。凹面400、410、420は、それぞれ、胴部104に周方向に亘って形成され、曲率半径、深さ及び高さが周方向で徐々に又は連続的に変化している。上記同様に、一つの凹面では、曲率半径、深さ及び高さが周方向において最小となるところが一致し、かつ、曲率半径、深さ及び高さが周方向において最大となるところが一致している。
図12に示すように、凹面400における最小部450及び最大部460は、凹面410、420における各最小部及び各最大部とは周方向における位置が異なっている。すなわち、第3実施形態と同様に、3つの凹面400、410、420は、互いに、最小部と最大部が周方向に位置ずれした関係になっている。
なお、3つの凹面400、410、420における最小部及び最大部の位置を、周方向に移動させてもよい。例えば、図13に示すように、リング部320を図12の場合よりも右側に90°移動させてもよい。この結果、凹面400と凹面420が変化し、3つの凹面400、410、420の相関性が変化する。同様に、図14に示すように、リング部340を図12の場合よりも右側に90°移動させてもよい。この結果、凹面410と凹面420が変化し、3つの凹面400、410、420の相関性が変化する。
寸法の一例をあげる。ボトル100を525ml程度として構成した場合、全高を207mm、胴部104の高さを116mm、最大径を68mm、周溝200の高さ及び深さをそれぞれ9.7mm及び3.1mmとする。このとき、凹面400、410、420は上記と同じく、高さが5mm〜28mm、深さが1.5mm〜6mm及び曲率半径が3.5〜18mmの範囲で周方向に変化していればよく、好ましくは、高さが3mm〜35mm、深さが1mm〜8mm及び曲率半径が2.5〜20mmの範囲で周方向に変化しているとよい。
第4実施形態のボトル100によれば、第1実施形態と同様に、減圧吸収パネルを意図的に設けなくとも、アセプティック充填後の負圧に耐えることができる強度を確保することができる。また、デザイン性及び持ち易さの向上にも寄与することができる。
以上説明した各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。各実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
1 プラスチックボトル、2 口部、3 肩部、4 胴部、5 底部、10 底壁、12 周壁、20〜22 周溝、30 上半部、31〜33 リング部、40〜41 凹面、45 最小部、46 最大部、47 最小部、48 最大部、50 下半部、51〜53 リング部、60〜61 凹面、100 ボトル、104 胴部、200 周溝、300 上半部、310〜340 リング部、400〜420 凹面、450 最小部、500 下半部、510〜540 リング部、600〜620 凹面

Claims (20)

  1. 胴部を備えたプラスチックボトルであって、
    前記胴部は、
    それぞれが、周方向に亘って形成され、かつ、高さ及び深さが周方向で変化する少なくとも2つの凹面と、
    前記少なくとも2つの凹面の境界を構成し、当該少なくとも2つの凹面に対して径方向において凸となるリング部と、を有する、プラスチックボトル。
  2. 前記少なくとも2つの凹面は、それぞれ、曲面であり、曲率半径も周方向で変化する、請求項1に記載のプラスチックボトル。
  3. 前記少なくとも2つの凹面のそれぞれについて、深さを構成する点を周方向に仮想的に結んでなる線は、水平面に対して非平行である、請求項2に記載のプラスチックボトル。
  4. 前記少なくとも2つの凹面は、それぞれ、高さ、深さ及び曲率半径が周方向で徐々に変化する、請求項2又は3に記載のプラスチックボトル。
  5. 前記少なくとも2つの凹面は、それぞれ、
    高さ、深さ及び曲率半径が周方向において最小となる最小部と、
    高さ、深さ及び曲率半径が周方向において最大となる最大部と、を有し、
    前記少なくとも2つの凹面は、それぞれ、
    高さ、深さ及び曲率半径が前記最小部から前記最大部にかけて徐々に増大し、かつ、当該最大部から当該最小部にかけて徐々に減少することで、前記胴部を一周している、請求項4に記載のプラスチックボトル。
  6. 前記最小部と前記最大部とは、前記胴部の中心軸を挟んで対向するように位置しており、
    前記少なくとも2つの凹面における一方の凹面の前記最小部と他方の凹面の前記最大部とは、周方向において位置ずれしている、請求項5に記載のプラスチックボトル。
  7. 前記少なくとも2つの凹面の高さ、深さ及び曲率半径は、以下の範囲に含まれている、請求項2から6のいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
    高さ:3mm〜35mm
    深さ:0.5mm〜8mm
    曲率半径:2.5mm〜20mm
  8. 前記胴部には、高さ方向の中間部に周溝が形成されており、
    前記少なくとも2つの凹面と前記リング部とからなる組み合わせは、前記周溝の上側及び下側にそれぞれ形成されている、請求項2から7のいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
  9. 前記少なくとも2つの凹面は、それぞれ、最小の深さが前記周溝の深さよりも小さく、かつ、最大の深さが前記周溝の深さよりも大きい、請求項8に記載のプラスチックボトル。
  10. 前記少なくとも2つの凹面は、それぞれ、最小の高さが前記周溝の高さよりも小さく、かつ、最大の高さが前記周溝の高さよりも大きい、請求項8又は9に記載のプラスチックボトル。
  11. 前記リング部は、側面視、水平面に対して非平行に延在する、請求項1から10のいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
  12. 胴部を備えたプラスチックボトルであって、
    前記胴部は、
    高さ方向において互いに間隔をおいて配置された少なくとも3つのリング部と、
    前記少なくとも3つのリング部の間に周方向に亘って形成された少なくとも2つの凹面と、を有し、
    前記少なくとも2つの凹面は、それぞれ、高さ方向の一端側及び他端側で隣接するリング部よりも径方向において凹んでいて、かつ、高さ及び深さが周方向で変化する、プラスチックボトル。
  13. 前記胴部には、高さ方向の中間部に周溝が形成されており、
    前記少なくとも3つのリング部と前記少なくとも2つの凹面とからなる組み合わせは、前記周溝の上側及び下側にそれぞれ形成されている、請求項12に記載のプラスチックボトル。
  14. 前記各組み合わせにおける前記少なくとも3つのリング部のうちの一つは、前記周溝に隣接している、請求項13に記載のプラスチックボトル。
  15. 前記各組み合わせにおける前記少なくとも3つのリング部のうち、
    前記周溝に隣接するリング部は、側面視、水平面に対して平行に延在し、
    前記少なくとも2つの凹面の間にあるリング部は、側面視、水平面に対して非平行に延在する、請求項14に記載のプラスチックボトル。
  16. 前記少なくとも2つの凹面は、それぞれ、最小の深さが前記周溝の深さよりも小さく、かつ、最大の深さが前記周溝の深さよりも大きい、請求項13から15のいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
  17. 前記少なくとも2つの凹面は、それぞれ、最小の高さが前記周溝の高さよりも小さく、かつ、最大の高さが前記周溝の高さよりも大きい、請求項13から16のいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
  18. 前記少なくとも2つの凹面は、それぞれ、曲面であり、高さ、深さ及び曲率半径が最小のところから最大のところにかけて徐々に増大し、かつ、当該最大のところから当該最小のところにかけて徐々に減少することで、前記胴部を一周している、請求項12から17のいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
  19. 前記少なくとも2つの凹面の高さ、深さ及び曲率半径は、以下の範囲に含まれている、請求項18に記載のプラスチックボトル。
    高さ:3mm〜35mm
    深さ:0.5mm〜8mm
    曲率半径:2.5mm〜20mm
  20. 前記少なくとも3つのリング部のうちの一つは、前記胴部の最大径部を構成する、請求項12から19のいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
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